1 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:24:13.84 YreVXoz70 1/17

【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、ことごとく無気力になっている」の設定を使用しています。

独自の設定がいくつかありますが、気にしないでください。よろしくおねがいします。
小料理屋”鳳翔”でぐだぐだするだけの内容です。

登場人物
龍驤:軽空母。今日の主役。
提督:提督ちゃん。ヘタレと評判。
鳳翔:軽空母。小料理屋の女将さん。
爺:漁師のおっさん。”鳳翔”の常連。
若:漁師のあんちゃん。爺の船に乗る。

参考資料「軽空母・龍驤(27才)」(御免なさい様)


【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、ことごとく無気力になっている」
http://ayamevip.com/archives/47828715.html

【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、本気を出すそうだ」【金剛シスターズ】
http://ayamevip.com/archives/47879895.html

【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、本気を出すそうだ」【軽空母勢】
http://ayamevip.com/archives/47933612.html

【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、本気を出すそうだ」【それゆけ朝潮型】
http://ayamevip.com/archives/48038337.html

元スレ
【艦これ】龍驤さんの無限の可能性
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469550253/

2 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:26:28.05 YreVXoz70 2/17

小料理屋”鳳翔”。

今日も、いつものように漁師さんたちが集っています。

そして、カウンター席の隅には・・・、提督と龍驤さんもいます。
今日は漁師のお兄さんが、少々荒れているようです。

「おやっさーん、オレ納得いかねえっす」

「あーん?」

「オレら、いっつも男ばっかりなのによー」

「なんであいつは、とっかえひっかえなんだよ!」

びし!っと指差す先は提督。
そして、ほろ酔いでご機嫌の龍驤。

「金髪の巨乳さんとか、エセ外人とか、メガネさんとか」

「ああ」

「いや、それはいいんすよ。 よくないけど、いいんすよ」

「何がいけないんだい」

「龍驤さんですよ!」

「あの空母さんが?」

「絵的にダメでしょ!」

「絵的にて」

「あんな小さい子に酒を飲ませるとか・・・、駆逐艦の子たちと変わらんじゃないですか!」

「龍驤さんは、飲んでいいんだぞ」

「お猪口二杯でヘロヘロっすよ!」

「飲んじゃいけないとしか・・・」

(あれは雰囲気を楽しんでるだけなんだがなぁ)

3 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:29:05.92 YreVXoz70 3/17

「ふう・・・、若いな」

「確かに、龍驤さんは幼く見えるかもしれんが、そんな浅いもんじゃないぞ」

「・・・どういうことっすか」

「例えば、を想像してみろ」

「そうだな、まずはあの人が母親だったら」



モヤンモヤーン

4 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:33:23.55 YreVXoz70 4/17

龍驤(母)「お帰りぃ」

龍驤(母)「もうすぐご飯やから、手ェ洗ておいで」

龍驤(母)「おいしい?そらよかった」

龍驤(母)「お母ちゃん、そう言うてくれるんが一番嬉しいわ」

龍驤(母)「ほら、お母ちゃんのも分けたるから」



龍驤(母)「こぉら!ゲームの前に宿題せんかい!」

龍驤(母)「はいあと30秒。にーじゅく、にーじゅはち、にーじゅなな」

龍驤(母)「はい、ええ子やな」



龍驤(母)「いつまで寝てんねん!起きろぉー!」

龍驤(母)「あかん!朝飯はちゃんと食べな元気出えへんで!」

龍驤(母)「はい行ってらっしゃい!車に気ぃ付けるんやでー!」



龍驤(母)「洗濯物、入れてくれたん?」

龍驤(母)「よぅ気が付いてくれたなぁ」

龍驤(母)「・・・ありがとうなぁ」

5 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:37:29.34 YreVXoz70 5/17

「(´;ω;`)ブワッ」

「かーちゃん・・・」

「お前、母ちゃん元気じゃねえか」

「それでも、効くっす」

「で、どうだい?」

「どう、とは?」

「何か違和感、あったかい?」

「・・・」

「無い・・・っす」

「え?あれ?絵的には何も変わらないのに・・・?」

「次だ」

「いや、待ってくださいっす」

「あの人が妹だったら」



モヤンモヤーン

6 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:43:40.91 YreVXoz70 6/17

龍驤(妹)「兄ちゃん!起きて起きて!」

龍驤(妹)「寝坊してもたー!学校まで車で送って!」

龍驤(妹)「兄ちゃん今日休みやろ!」

龍驤(妹)「なあなあなあなあなあなあーってー」

龍驤(妹)「眠たいとか言うな!可愛い妹のピンチやろが!」

龍驤(妹)「可愛いないとか言うな!可愛いやろ!」

龍驤(妹)「ああごめん蹴って悪かったて」

龍驤(妹)「お願いや~、プリン作ったるから~」

龍驤(妹)「・・・」

龍驤(妹)「ほんま!? んじゃ10分で玄関な! うち用意してくるから!」

龍驤(妹)「二度寝したらあかんで!」



龍驤(妹)「間に合うたなぁ」

龍驤(妹)「うん、いってくるわ」

龍驤(妹)「あ、兄ちゃん」

龍驤(妹)「・・・その」

龍驤(妹)「ありがとうなぁ!」

7 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:47:05.01 YreVXoz70 7/17

「(´;ω;`)ブワッ」

「妹・・・」

「お前、男三人兄弟だろ」

「それでも、効くっす」

「で、どうだい?」

「何か違和感、あったかい?」

「・・・無いっす」

「おかしいっす。 外見は何も変わってないはずなのに」

「よしよし」

「次だ」

「次っすか」

「あの人が親戚のお姉さんだったら」



モヤンモヤーン

8 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:50:16.56 YreVXoz70 8/17

龍驤(従姉)「あー、久しぶりぃ」

龍驤(従姉)「うちのこと、覚えとる? もう10年くらい会ってないんやけど」

龍驤(従姉)「そっかぁ、よかったぁ」

龍驤(従姉)「見た目変わってないとか言うな!」

龍驤(従姉)「ほんま失礼な・・・!」

龍驤(従姉)「しっかし、大っきなったなぁ」

龍驤(従姉)「前は、うちが抱っこしたったもんやけど・・・、もう無理やなぁ」

龍驤(従姉)「へっ、代わりに抱っこって・・・、ひゃああ!」

龍驤(従姉)「こぉーら、こういうのは恋人にしたったらええねん!」

龍驤(従姉)「生意気なガキやなぁ」

龍驤(従姉)「へっ? うちが?」

龍驤(従姉)「いやいやいやうちは10も上なんやで!?」

龍驤(従姉)「・・・もう、冗談ばっかり」

龍驤(従姉)「ほんま、生意気になってしもて」

龍驤(従姉)「でも」

龍驤(従姉)「んふふ、冗談でも嬉しいわぁ」

龍驤(従姉)「ありがとうなぁ」

9 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 01:58:05.57 YreVXoz70 9/17

「(´;ω;`)ブワッ」

「おねーちゃん・・・」

「お前、一番年長だろ」

「それでも、効くっす」

「で、どうだい?」

「何か違和感、あったかい?」

「・・・無いっす」

「次だ」

「あの人が娘だったら」

「年上年下と揺さぶるのはやめてほしいっす」



モヤンモヤーン

10 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:04:12.33 YreVXoz70 10/17

龍驤(娘)「お父ちゃん、今日なー、父の日やろ?」

龍驤(娘)「うちな、お父ちゃんの絵、描いたんよ」

龍驤(娘)「じゃーん!」

龍驤(娘)「ほら、これがお父ちゃん、これがお母ちゃん、これがうち」

龍驤(娘)「え?このねこ?」

龍驤(娘)「これは・・・、その」

龍驤(娘)「お母ちゃーん!」

龍驤(娘)「うん、わかってる、ちゃんと言う」

龍驤(娘)「お父ちゃん、あんな?」

龍驤(娘)「この絵の、ねこちゃんなんやけど」

龍驤(娘)「うちで飼ったら、あかんかな」

龍驤(娘)「がっこうの帰り道で、拾って」

龍驤(娘)「ええ子やねん!ちゃんとトイレもできるし」

龍驤(娘)「うち、ちゃんと世話するから!」

龍驤(娘)「なっ?おねがい!」

龍驤(娘)「おねがいしますっ!」

龍驤(娘)「・・・」

龍驤(娘)「えっ」

龍驤(娘)「ほんま?ええの?ほんまにほんま!?」

龍驤(娘)「やったぁー!」

龍驤(娘)「ほ、ほら、この子、名前はホーショー言うねん」

龍驤(娘)「よかったなぁホーショー、これからうちの子やで!」

龍驤(娘)「お父ちゃん」

龍驤(娘)「ありがとうなぁ」

11 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:06:33.66 YreVXoz70 11/17

「(´;ω;`)ブワッ」

「うわっ」

「オレの娘だってなぁ・・・、昔はとーちゃんとーちゃんって・・・」

(自分で想像してダメージ受けるとか)

「大丈夫っすか」

「・・・ああ」

「で、どうだい?」

「何か違和感、あったかい?」

「・・・無いっす」

「ほんと、どういうことなんすか、これ」

「全部同じ絵でいけるって」

「そうだろう」

「次だ」

「あの人がコンビニ店員だったら」



モヤンモヤーン

12 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:14:16.02 YreVXoz70 12/17

龍驤(店員)「いらっしゃいませー」

龍驤(店員)「あんたかー、おはようさん」

龍驤(店員)「毎日、がんばっとるなあ」

龍驤(店員)「うちも? ・・・そうやねぇ」

龍驤(店員)「今日もいつもので、ええんか?」

龍驤(店員)「いつもの、新聞とタバコとコーヒー」

龍驤(店員)「はい、いつもの一千万円のお預かりとー、いつものお釣り三百万円」

龍驤(店員)「まいどー」

龍驤(店員)「いってらっしゃい、がんばってなー」

龍驤(店員)「ありがとうなぁ」

13 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:20:04.84 YreVXoz70 13/17

「(・_・)……」

「あれ、これはダメかい」

「このあたり、コンビニ無いんでよくわからんっす」

「あー・・・」

「で、どうだい?」

「何か違和感、あったかい?」

「無いっす、多分」

「んじゃ、次いくか」

「はいっす」

「・・・何がいいかねぇ」

「嫁! 嫁とかどうっすか!」

「おう、いいねえ」

「あの人が嫁だったら」



モヤンモヤーン

14 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:36:28.92 YreVXoz70 14/17

龍驤(嫁)「お帰りぃ」

龍驤(嫁)「お疲れやね!」

龍驤(嫁)「ご飯にする?風呂にする」

龍驤(嫁)「こーらー!うちにする?とは言うてないやろ!」

龍驤(嫁)「お風呂に入っておいで!」

龍驤(嫁)「はいはい、後でなー」



龍驤(嫁)「さっぱりしたやろー」

龍驤(嫁)「ご飯も、丁度出来上がりや」

龍驤(嫁)「座って座って」

龍驤(嫁)「今日はご馳走やでー」

龍驤(嫁)「かんぱーい」

龍驤(嫁)「え?うち?」

龍驤(嫁)「うん、うちは飲まんでええねん」

龍驤(嫁)「うち、当分はお酒あかんねん」

龍驤(嫁)「なんでって・・・、えっとなー」

龍驤(嫁)「そのー」

龍驤(嫁)「な?」

龍驤(嫁)「・・・」

龍驤(嫁)「ああもう!なんで解らんねん!」

龍驤(嫁)「できたんやって!」

龍驤(嫁)「・・・」

龍驤(嫁)「ちょ、ちょっと、なんで泣くんよ」

龍驤(嫁)「嬉しかったら笑ってくれればええやん・・・」

龍驤(嫁)「なんで泣くんよ・・・」

龍驤(嫁)「・・・ぐずっ」

龍驤(嫁)「うぁぁぁ~~~ん」

龍驤(嫁)「う、うちかって、泣きそうやったのに」

龍驤(嫁)「先に泣くんは、ずるいやん」

龍驤(嫁)「うん、うん、よかった」

龍驤(嫁)「・・・うん」

龍驤(嫁)「・・・あんたぁ」

龍驤(嫁)「ありがとうなぁ」

15 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:44:06.45 YreVXoz70 15/17

「(´;ω;`)ブワッ」

「お、オレ、龍驤さんに結婚申し込むっす」

「おい待て」

「龍驤さん!」

龍驤「・・・はいはーい?」

「結婚してくだ」

提督「言わせねーよ」

ペチーン

「ぐはー!」

「お、お前・・・」

提督「ふんっ、おとといきやがれってんだよ」

「・・・んだとガキが」

提督「あ?」

「あ?」

提督「龍驤はうちの子なんでねぇ?手ぇ出さないでもらえますかねぇ?」

「あっちこっちに手ぇ出してるボンボンに言われてもねぇ?」

提督「あ?」

「あ?」

バチバチバチ ギリギリギリ

16 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:48:28.21 YreVXoz70 16/17

龍驤「こぉら!喧嘩したらあかーん!」

「「えー」」

「「だって」」

「「こいつが!」」

龍驤「言い訳は男らしゅうないで?」

「「・・・はーい」」

龍驤「ほら、飴ちゃんあげるから、仲良うしいや」

(なんで飴持ってんだ・・・)

「・・・どーも」

龍驤「はい、提督も」

提督「・・・ありがと」

龍驤「もう喧嘩せえへん?」

「「・・・」」

「「・・・はい」」

龍驤「よっしゃ、ええ子や」

龍驤「・・・ありがとうなぁ」

「「・・・」」

龍驤「すやぁ・・・」

提督「ちょっと、ここで寝たらダメだよ」

提督「鳳翔さん、龍驤連れて帰りまーす」

提督「おさきー」

「「・・・」」

「龍驤さんが10人くらい居たら、戦争終わるんじゃねえか?」

「・・・そうかもっす」

17 : ◆wWS/LadavY - 2016/07/27 02:51:20.70 YreVXoz70 17/17

終わりです。

御免なさい様の描く龍驤さんが可愛すぎていい夢を見た記念。


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