◆艦娘が出て殺す!シリーズ◆
◆ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ
http://ayamevip.com/archives/44516722.html
◆ラスト・クチクカン・ガール・スタンディング
http://ayamevip.com/archives/48089635.html
◆キックアウト・ザ・ニンジャ・テイトクファッカー
http://ayamevip.com/archives/48089676.html
◆システム・オブ・チンジフ・ストラグル
http://ayamevip.com/archives/48089712.html
◆アトロオーシャン・イン・ネオサイタマオーシャン
http://ayamevip.com/archives/48089731.html
◆ビヨンド・ザ・カグコインデカッタ・フスマ・オブ・サイレンス
http://ayamevip.com/archives/48089747.html
元スレ
【艦殺(艦これ)】アトロオーシャン・イン・ネオサイタマオーシャン
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442646537/
◆しつもんは常時受け付けている。なおなんとなく短編を思いついたのでやる◆
【デイ・オブ・ザ・ロブスター】
ブンブブブンブーン、ブンブブブンブンブーン、ブンブブブンブーン、ブンブブブンブンブーン。湿ったベース音が、「ボーキセツヤクシテ」とミンチョ体で書かれたドアの奥から漏れる。ここはネオサイタマ・チンジフ第26駐屯基地。しかしそこの所有権はすでにネオサイタマにない。
その中であくせくと働いているのはクローンヤクザ妖精である。この駐屯地はすでにキョートによって制圧されてしまったのだ。壁に掛けられたハンニャ面、カタナ、「労災なし」「残業代なし」「休憩なし」と書かれたショドーがブラックな本質を語る。
そしてその中のタイル張り大浴場の床に、タオルを巻いたクローンヤクザ妖精が8人。むせ返るようなスチームが室内を支配し、正座する彼女ら(?)の額に浮かんだ緊張の汗と入り混じる。その湯気の奥にはフジサンを描いた壁があり、煮えたぎるセントウから立ち上る湯気と合わさって神秘的なアトモスフィアを醸し出す。
(はうう…大変なことになっちゃっいました…)そして部屋の隅には誰かが転がされている。彼女の名はタイゲイ、この駐屯地に駐在していたネオサイタマ・チンジフの艦娘である。しかし今やタイゲイは極小のビキニを着せられ、全身を荒縄で縛られている。「ンアーッ!」食い込む荒縄が彼女豊満な胸を強調する!
「ざっけんなこらー!この中に1人!」そしてその前に立つ1人、チーフヤクザ妖精がヤクザガンを持って叫ぶ。「この中に1人サボりの常習犯がいる!そいつのおかげでわたしたちのグループは飯抜きになってしまった!」…正座する8人のクローンヤクザ妖精たちは全員、チーフヤクザ妖精のただならぬ怒りに圧倒され押し黙っていた。
「だってめっこらー!?名乗り出ろおらー!」チーフヤクザ妖精はタオルを脱ぎ、おもむろに背を向ける。立ち上がって酒瓶を持つ邪悪なワータヌキのタトゥーシールがあらわになり、恐るべき形相で手下たちを睨めつけていた。コワイ!普通なら即座に失禁しかねないシチュエイションである。しかし……クローンヤクザ妖精たちは口を割ろうとしない。
(あうう…早く逃げなきゃ!)部屋の隅に転がされているタイゲイは何とか拘束から逃れようと体をくねらせる。しかし彼女にからみつく荒縄がそれを許さない!「ンアーッ!」ナムサン!豊満な胸がさらに強調される!このままでは水着がずれてしまうぞ!「ンアーッ!やだあっ!」
チーフヤクザ妖精は正座クローンヤクザ妖精たちの周囲を苛立たしげに飛び回る。天井から吊るされたスピーカーからはこのサツバツとした状況にはどこか不似合いなアイドル楽曲が漏れ出す。ブンブブブンブーン♪ブンブブブンブンブーン♪私だけを見てー♪ネオサイタマのクソアイドルじゃなくてー♪この私ー♪軽巡セイキ=チャンだけー♪アカチャーン!
「すっぞこらー!」チーフヤクザ妖精が突如銃底で1人を殴る!「あばーっ!?」クローンヤクザ妖精の一人が涙を流して卒倒!ナムアミダブツ!「名乗り出ねえなら順にフロに沈めるぞ!わたしはそれだって構わねえ!全員殴れば確実に裏切者も混じってるからな!」つぶらな瞳で威圧する。「435番=サンです、435番=サンが裏切り者です」恐怖に耐えかねたクローンヤクザ妖精が、隣のクローンヤクザ妖精を指差した。「ひっ!」型式番号435番のクローンヤクザ妖精は声を詰まらせる。
「435番てめっこらー!!」顔を真っ赤にして怒り狂ったチーフヤクザ妖精が、435番の口に銃口をねじり込む。「むごっ!?」目を剥く435番。肩を掴まれフロへと強引に引きずられていく。そして力づくで投入!ナムサン!「あいええええええ!」首だけ出し絶叫する435番!
「なんでサボったんだこらー!連帯責任になっちまうんだぞこらー!ブッダも怒るぞこらー!」チーフヤクザ妖精は吐き捨てながら銃口を引き抜く。「答えねえとトリガー引くぞコラー!」「げほっ!げほーっ!だ、だって!休みもない!ごはんも少ない!こんなのやってられ…」
日頃の恨み辛みを吐こうとしたその時!いずこからともなく二機のゼロセンが飛来し、435番の顔面に深々と突き刺さった!「あばーっ!?」そのままフロに沈む435番!「「「「「「「あいえええええええええ!?」」」」」」」残された7人は絶叫する!
「ドーモ、ロブス…アキグモです」突然フスマが開き艦娘が姿を現した。その両腕にはロブスターめいた恐るべきハサミ武器が備わっているのだ。「あいえっ!?アキグモ=サン!?」「悪い子たちはここにいるのかしら?オシオキしに来たのよ!この私が直接ね!イヤーッ!」アキグモは前転しながらゼロセンを連続投擲する!
「あいええええええ!?」次々とゼロセンが着弾し爆殺されていくクローンヤクザ妖精たち!タツジン!クローン妖精は爆死しても、いずれ再生チャンバーで蘇らせることができるのだ。そしてその蘇生費用は実際安い!「イヤーッ!」ハサミでチーフヤクザ妖精の首を掴むロブスター!「ぐわーっ!」
(はわわ…!このままじゃまずい!)部屋の隅に転がされているタイゲイは何とか拘束から逃れようと体をくねらせる。しかし彼女にからみつく荒縄がそれを許さない!「ンアーッ!」ナムサン!股にも縄が食い込む!このままでは水着がずれてしまうぞ!「ンアーッ!誰か直して!」
そのままアキグモはチーフヤクザ妖精を熱湯の中に叩き込み、首だけを出して押さえ込んだ。「熱い!あいええええ!熱い!」なんたる非道!「あなたたちの班の仕事滞ってるのは知ってるわよね?それもこれも全部連帯責任よッ!そこに転がってるタイゲイ=サンをチンジフに持ち帰るついでにあなたたちに罰を…」
恐るべきおしおきが執行されようとしていたその時!いずこからともなく2機のゼロセンが飛来し、アキグモの尻に深々と突き刺さった!「アイエエエエエ!?」絶叫するアキグモ!さらにいずこからともなく2機のゼロセンが飛来し、アキグモの尻にさらに深々と突き刺さった!「アイエエエエエ!?」
「Wasshoi!」赤黒い艦娘装束を纏った謎のニンジャが、天井から突如出現し、空気を切り裂くような3連続回転と共に着地した。そして一瞬の隙も無いオジギを決める。「ドーモ、ロブス…アキグモ=サン。センダイです」「ど、ドーモ!センダイ=サン!アキグ…ロブスターです!?」
「や、やった!助けにきてくれたんですね!」部屋の隅に転がされているタイゲイは何とかセンダイの方へ身体を向けようとする。しかし彼女にからみつく荒縄がそれを許さない!「ンアーッ!」ナムサン!縄が彼女を締め付け、大股開きに開脚させる!水着がずれかかっているぞ!「ンアーッ!恥ずかしいです!」
センダイはタイゲイを一瞥した後、アキグモに向き直る。「豊ま…敵艦、殺すべし」センダイと名乗ったニンジャは、低く押し殺した声でそう告げ、「憲」「兵」と彫られた鋼鉄メンポからジゴクめいた息を吐く。「そんな……センダイ=サン、何故……あんたがここに…」恐怖におののくアキグモ。その内股は恐怖のあまりに濡れている。
「イヤーッ!」恐怖を振り払い、ハサミを構え駆けこむアキグモ!だが機先を制するようにセンダイがスリケンを投擲!「イヤーッ!」「グワーッ!」ロブスターの顔面に突き刺さる!センダイはさらに駆け込み、脳天へカラテチョップを叩きこんだ!「イヤーッ!」「グワーッ!」
「グワーッ……馬鹿な……馬鹿な……こんなの、任務にないよぉ…」頭に凄まじきカラテを叩き込まれたアキグモは、振り上げたハサミをガチガチと鳴らしながら歩き回り、フロの中へとブザマに転落した。「グワーッ!……サヨナラ!」キョート・チンジフの送り込んだハサミ武器を装備した恐るべき艦娘は、そのまま爆発四散を遂げた!
ブガー!ブガー!ブガー!何らかの非常装置が発動したのだろう。駐屯基地内はレッドアラート・ボンボリの光によって支配された。壁に描かれたフジサンが血のごとき赤に染まり、古事記に予言されたマッポー・アポカリプスの光景を暗示する!「このままじゃ爆発しちゃいます!」タイゲイが開脚したまま叫んだ!
「イヤーッ!」センダイは連続側転を決めてタイゲイの横に急ぐと、カンムス筋力によって彼女を左腕だけで抱え上げる。一刻の猶予も無い。センダイの額に汗が滲む。右手でニンジャロープを投げ放ち、天井に先端フックをめり込ませると、大きく後ろにジャンプし反動をつけた。
閃光、そして爆発!紅蓮の炎に包まれる駐屯基地!ナムサン!「「「「「「「あばーっ!?」」」」」」」当然中にいたクローンヤクザ妖精は全員爆死!あの2人もまた、ロブスターとともにサンズ・リバーへ送られてしまったのか?「……Wasshoi!」おお、見よ!間一髪!タイゲイを抱えたセンダイが、ロープを使った振り子運動で、爆炎を背にガラス窓を突き破った!
センダイは冷たい夜の海へと着地すると、タイゲイを下ろし、荒縄を切断した。「あ、ありがとうございますセンダイ=サン。基地の中でお茶を飲んでたらキョートの皆さんがいきなり…」「キョートの手はここまで来ているということか」センダイはメンポを外してチラリとタイゲイを見る。「あの…できれば着るものを…この格好、寒くて、恥ずかしくて」「アー…うん。あのさ、タイゲイ=サン」「はい」「なんていうかさ、エート…毎日なに食べたらそんなにさ…その…」
【デイ・オブ・ザ・アキグモ】終わり
(親愛なる読者の皆さんへ : 短編により1000まで埋まるのでは?と思っていたがもちませんでした。なので次のスレを立てましたのでごりょうしょうください。後はロブスター感想とかコメントーンを書いたりメモ帳にすればいいと思う。以上です)
◆次スレな◆
【艦殺(艦これ×忍殺)】ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450699298/