澪「唯・・・聞いてくれるか?」
唯「何なに?私で良かったら聞いちゃうよ!」
澪「そっか、じゃあ話すけど・・・」
唯「うん!どうしたの?」
澪「律って・・・何であんなに可愛いんだろうな?」
唯「りっちゃん?確かに可愛いねー」
澪「だよな・・・」
元スレ
澪「律・・・、はぁ・・・」唯「どうしたの澪ちゃん、悩み事?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287204862/
澪「普段は元気で明るくて皆を引っ張るムードメーカーなのに実はすごい女の子らしいところもあるというギャップ」
澪「何だかんだでいつも誰よりも周りのことを気にかけてて何かあればすぐに慰めようと奔走する優しさ」
澪「自分では美少女とか言ってたりもする癖にあんなに可愛い前髪を下ろした姿をおかしいとか言っちゃう謙虚な可愛らしさ」
澪「更に内面だけでなくあの健康的なスレンダー体型も魅力的、なのに本人は自分が胸が無いのを気にしちゃってるところとか」
澪「あの太陽のように明るくて天使のように可愛らしい弾けるような笑顔とか・・・他にも一杯あるけど」
澪「とにかくもう可愛すぎるよな、本当に律は天使か何かかもしれないな・・・。唯もそう思わないか?」
唯「うん、そうだね」
澪「なぁ唯、どうして会話を始めた時はいつもの席だったのに今はそんなに遠くに居るんだ?」
唯「大丈夫だよ、今のを淀みなくほぼ一息で言い切ったことにちょっとドン引きしただけだから」
澪「それは大丈夫なのか?あと『ちょっとドン引き』って『清純派AV女優』くらい矛盾してないか?」
唯「澪ちゃんの頭に比べれば大丈夫だよー」
澪「微妙に、いやすごく傷つくぞ?」
唯「それも大丈夫だよ、りっちゃんにドン引きされた訳じゃないんだからー」
唯「はい!私じゃなくりっちゃんにドン引きされたところを想像して!」
澪「そうなんだ、じゃあ私手首切るね」
唯「はい!実はドン引きしたのはりっちゃんじゃありません!私です!」
澪「あ、全然大丈夫だ。生きる意志が湧いてきたよ」
唯「ねっ、大丈夫でしょ~?」
澪「唯の言う通りだったな、教えてくれてありがとう」
唯「でも澪ちゃん、和ちゃんのパクりは良くないよー」
澪「オマージュと言って欲しいな、音楽の世界だって起源となるバンドが居てフォロワーが発生して発展していったりするだろ?」
唯「そう言われればそうかもしれないね、和ちゃんはあんなにかっこいいから真似したくなるのもわかるしね」
澪「何だ?唯の好みは和みたいなタイプか?」
唯「だってー、和ちゃん可愛いのにかっこいいんだもん」
澪「まぁ、律だってそうだけどな」
唯「・・・」
澪「・・・」
唯「ククククク・・・」
澪「フフフフフ・・・」
唯澪「ファーッハッハッハッハ!」
澪「・・・まぁ言い争いはやめておこう、好みは人それぞれな訳だし良くないよ」
唯「うん、そうだね。でも澪ちゃん思ったより大人だね、私絶対に澪ちゃんの双按喰らわされると思ってたよ」
澪「そういうのは中学までで卒業したんだよ」
唯「中学まではやってたんだね」
澪「あぁ、律のこと馬鹿にした奴が居たら即双按。・・・あの頃は若かったな」
唯「殆ど狂犬だね」
澪「あぁ、私は律と出逢ったあの時から・・・律の魅力に狂いっぱなしなのさ」
唯「言っておくけど、別にうまくないからね?」
澪「残念だな」
ガチャ
梓「すいません、遅くなりました」
唯「あ、あずにゃんおーっす」
梓「はいこんにちは、唯先輩澪先輩」
澪「今日は掃除か何かか?」
梓「ええ、それで遅くなっちゃったんですよ。律先輩とムギ先輩は?」
唯「ムギちゃんは作曲のことでさわちゃんとちょっとお話したいって言ってたよ」
澪「律は部長会議だってさ・・・あぁ、あとどれくらい私は律に逢えないんだ・・・!」
梓「澪先輩は律先輩のこと大好きですもんね」
澪「そうなんだよ・・・なのにまだ律に逢えないとか・・・あああ!もう駄目だ!」
唯「流石に部長会議に乗り込むのは駄目だよー、私だって和ちゃんに逢いに行くの我慢してるんだから」
澪「そんなことするか!ふふふ・・・私にはこんな時のために用意してるアイテムがあってな・・・」ガサゴソ
唯「一体何だろね?」
梓「パンツじゃないんですか?」
澪「その通り、律の使用済みパンツだ。あぁ・・・律・・・///」スリスリ
唯「え?持ち歩いてるの?それじゃ香りとか損なわれない?」
梓「真空パックとかしておけば結構大丈夫ですよ」
唯「えー、でも形とか皺は?脱いだ時のあの脱ぎましたって感じのよれた状態の皺が良いんじゃーん」
梓「それが損なわれるのは確かに勿体無いですね、でも私は匂いを定期的に嗅がないと手足の震えが止まらなくなるので」
唯「あずにゃんはパンツ大好きだもんねえ、でも澪ちゃんはそれでいいの?」
澪「え?」コーホーコーホー
唯「パンツ越しだからか呼吸音がロボ超人みたいだね。だからりっちゃんのパンツの皺とか損なわれてもいいのー?って」
梓「澪先輩はそういう心配とはある意味無縁ですよ。ね、澪先輩」
澪「ああ、私は律の下着の内訳とローテを全て把握してるからな」コーホー
澪「同じものを買って機会を見て取り替えれば何度でも同じ色、柄の下着を入手できるのさ」クンクン
澪「既に各種最低二枚ずつは確保済みだ」ペロペロ
唯「えー、それすごいねー。だからそうやって唾液を気にせず舐められるんだね、羨ましいなー」
梓「私も流石に味は確認できませんからね、羨ましい限りです」
タッタッタッ
澪「! 律の足音だ!」シュバッ
唯「流石澪ちゃんだねぇ、りっちゃんの足音に敏感だね」
梓「そこもですけど、あの一瞬でパンツを真空パックに詰め直す手際の良さ・・・!」
梓「澪先輩!あなた、パンツの真空パック詰め・・・やり込んでますねッ!」
澪「答える必要は無い」
ガチャ
律「悪い悪い、部長会議で遅くなっちゃったよー」
澪「本当だぞ律ッ!」ダキッ
澪「全く、練習できなくてずっと待ってたんだからな!」スリスリ
律「あはは、悪い悪い。待たせてごめんなー」ナデナデ
梓「澪先輩は律先輩発見時の動作に僅かな無駄すらありませんね、人目も気にせずいちゃつきやがって。砂吐くです」ザー
唯「澪ちゃんはりっちゃんのパイオツ大好きだもんね、自分の方がパイオツカイデーでデルモ体型なのに」
律「何だそれ?」
澪「」ギロッ
唯「あはは、気にしないでー(余計なこと教えるなって目で睨まれたよ)」
梓「ええ、シャレオツな会話をしてみたかっただけですので(眼光だけで常人なら殺せそうですね)」ザー
唯「あ、そういえば和ちゃんは!?今日はお茶に誘ってみるって言ってたよね!」
律「ああ、それがさ・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――
和「じゃあこれで今日の部長会議は終了にさせてもらいます、皆さんお疲れ様でした」
律「あー終わったー!」
和「律は本当にこういうの苦手よね」
律「まぁねー。あ、そういえば和・・・」
?「のォォォどかちゃァァァァァァァァン!!」スタッ
和「あら憂、どうしたの?」
憂「今日は和ちゃんと一緒に帰ろうと思って部長会議が始まった頃から天井裏に潜んで聞き耳をたててたの!」
和「あら、そうなの?ところでさっきもそうだけど、学校ではちゃんと敬語使えって言ってるでしょ?」
憂「えへへ、ごめんね。久々に和ちゃんと帰れるかと思ったらつい」
律「今それ以前に諌めるべきところが無かったか?」
憂「という訳で一緒に帰ろ?ね、和ちゃん!」
和「作業もキリのいいところだし別にいいわよ」
憂「やったー!」
和「あ、でも律さっき何か言いかけてなかった?」
律「あーいやー、大した用事じゃないから別にいいよ。それより憂ちゃん待ってるから早くした方がいいんじゃないか?」
和「ん、それもそうね。じゃあそうさせてもらうわね」
憂「ねぇ和ちゃん、夕飯の買い物にも付き合ってもらっていい?」
和「ええ、私で良ければ付き合うわよ」
憂「そ、そんな・・・付き合うだなんて・・・///」
律「そんじゃねー、私は部活行くよー」
――――――――――――――――――――――――――――――
律「・・・ってことがあってさ」
唯「んだとォォォォォッッッ!?」
律「ど、どうした唯?」ビクッ
唯「何をみすみす行かせちゃってるの!全くりっちゃんの役t
澪「まさか・・・律に向かって役立たず、なんて言うつもりじゃないよなぁ・・・唯?」ボソッ
唯「・・・や、役立つ情報をありがとうございます!」
律「お、おう・・・?どういたしまして?」
唯「こうしちゃいられないよ!あずにゃん、和ちゃんと憂を追うよ!」
梓「いや、無理ですね」ガタガタガタ…
唯「何で!?ここから匂いで和ちゃんを追えて、更に追いつける脚力を持つのはあずにゃんしか居ないんだよ!?」
梓「いや、実は禁パンツしようかと思って今日は一枚も持ってきてなくてですね。さっきから震えが止まらないんですよ」カタカタ…
唯「えぇぇ!?何で今日に限って!」
梓「あぁぁ・・・パンツ・・・美少女のパンツ・・・」ガタガタ…
唯(くっ・・・!こうなったら!)
唯「あずにゃん!私のパンツの匂いを嗅いでもいいよ!だから協力して!」
梓「あぁぁぁぁ!唯先輩のパンツ!タイツと相まって尚更エロい!」ガバッ フガフガ
唯「ひゃあ!あずにゃん呼吸が荒すぎるよ~」
梓「ふぅー・・・ふぅー・・・!」クンクン
律「な、何をやってんだあいつら・・・」
澪(私も律のスカートに顔突っ込んでフガフガしたい・・・///)
梓「っしゃああぁぁぁぁぁ!みなぎるぁぁぁぁぁぁぁ!」
唯「あずにゃん!調子を取り戻したんだね!」
梓「現在(いま)の私は烈海王にだって勝てる!」
唯「さぁ!早速和ちゃんの匂いを追って!しかし抜け駆けとは・・・憂め~!」
唯「姉より優れた妹なぞ存在しねぇ!ってのを教えてあげないと!」
梓「唯先輩、それは負ける台詞です。あまり強い言葉を使わないほうが良いです、・・・弱く見えますよ?」
唯「なん・・・だと・・・!」
梓「・・・大体の方向は把握できましたよ」クンクン
唯「よし!じゃ後は私を背負って行って!」
梓「え、唯先輩を背負うんですか?」
唯「あずにゃんの脚力じゃないと駄目じゃん!それに今のあずにゃんなら人一人背負っても問題ないでしょ!」
梓「ただ振り落とされないか心配なだけです、背負うのは構いませんからしっかり捕まって下さい」
唯「んしょ、こんな感じ?」ギュウ
梓「もっとしっかりです!振り落とされちゃいますよ!」
唯「わかった!」ギュウウウ
梓(唯先輩の控えめなパイオツの感触が背中に・・・!これはたまらんです!)
梓「それじゃ行きましょう!やってやるです!」
唯「よし!頑張れあずにゃん!」
梓「急ぐのだからこそ奔るッッッッッ!(これで尚更パイオツの感触がッッッ!)」
唯「行けー!黒にゃん号!」
ガチャーン
律「・・・何だったんだ?つーか梓は本当に飛び降りても平気なのか?」
澪「まぁ、大丈夫じゃないか?その証拠に、ほら」
律「げ!?もうあんなとこまで!?早っ!」
澪「まぁ以前にも言ってた通りってことだな」
律「前も言ったけど、梓にとってのパンツってヤバい薬か何かなのか?」
澪「意味合い的には変わらないんじゃないかな。それより、律・・・」
律「ん?どした?」
澪「二人っきり・・・」
律「・・・澪、こっちおいで」
澪「うん!」ダキッ
澪「律ー」スリスリ
律「何でお前皆の前だとこうじゃないんだ?」
澪「そ、そんなの恥ずかしいだろ!皆の前でこんなことできるか!」クンクン
律(態度が違うだけで行動はさっきと全く変わってないじゃん・・・)
澪「ハァハァ・・・律・・・」フガフガ
律「ひゃあっ!?み、澪!呼吸が荒い!」
澪「り、律が『ひゃあっ!?』だって!?今律『ひゃあっ!?』って可愛い悲鳴あげなかった!?」
律「あ、あんまり言うなよ・・・似合わない声上げちゃって恥ずかしいんだから・・・///」
澪「可愛すぎる!律はなんて可愛いんだ!」
澪「も、もう我慢できないよ律ぅぅぅぅぅぅぅぅ!」ガバッ
律「わああぁぁぁ!急に何するんだよ!?」ドサッ
澪「ちょっとだけ!ちょっとだけならいいよね!?」
律「何がだよ!?」
澪「痛くしないから!優しくするから!!」
律「澪落ち着け!お前何言ってやがる!?」
澪「律が私に覆いかぶさられるように倒れてるのに落ち着いてなんていられるか!」
律「押し倒したのはお前だろうが!」
澪「こ、ここまで誘っておいて怖くなったのか!?生殺しは酷いぞ!」
律「人の話を聞け!お前の脳の方が大分酷い!」
澪「もう、もう我慢なんて・・・!」
律「元から殆ど我慢なんてしてないだろ!欲望のままに生きてるじゃないか!・・・あ」
澪「どうした?」
律「それで思い出した・・・お前、また私のパンツ持っていったろ?」
澪「・・・ナンノコトデショウカ」
律「お前、私と付き合うことになったからにはもうこんなことしないって言ったよな?」
澪「」ダラダラダラダラ
律「なのにお前平気でやってたよな?」
澪(何でだ?何でばれた!?毎回律のパンツと同じものを買って取り替えてた筈だぞ!?)
律「この間値札付けっぱなしだったぞ?」
澪「そ、そんな訳ない!この道5年の私が今更そんな単純ミスを犯す筈が無い!」
律「・・・やっぱりやってやがったか」
澪「え!?わ、私を騙したのか!?」
律「お前はいつも詰めが甘いんだよ」
澪「・・・う、あうぅ」
律「・・・とりあえずどけ、どいたなら許してやってもいいぞ」
澪「は、はい・・・」スッ
律「全く・・・、って澪!?」
澪「ご、ごめんなさい・・・私が悪かったから、嫌わないで下さいぃ・・・」ポロポロ
律「お前自分でやっておいて泣くなよ~」
澪「だ、だって・・・本当にやめようと思ったんだけど、律のこと好きだからまたやっちゃってぇぇぇ」ポロポロ
澪「律のパンツ盗むような変態でごめんなさいぃぃぃ、うええぇぇぇん・・・」
律「あーわかったわかった、別に嫌いになんてならないっての」
澪「ほ、本当?」
律「おう、私がこんな嘘つくと思うのか?」
澪「思わない、律はとっても優しいもん・・・」
律(何だかんだで可愛いんだよな・・・変態とはいえ私が本気で嫌がることはしないし)
律(それに普段こんなんな癖に、いざとなるとヘタレで結局はいつも私にされてばっかだしね)
律「うん、それでよし。じゃ今日も帰りに澪ん家で可愛がってやるからな」
澪「え・・・?ま、またするの?///」
律「何だよ、嫌なのか?」
澪「嫌じゃないけど・・・そんなにされたら私律のことしか考えられなくなっちゃうよ・・・」
律「何だ~?じゃ今は私以外の奴のことも考えてるのか?」
澪「ち、違うよ!私絶対律のことしか好きじゃないもん!」
律「わーかってるよ!澪ちゃんは私のこと大好きだもんなー」
澪「・・・うん、大好き///」
律「! もえもえ~・・・」
紬「きゅん///」ボタボタボタボタ
律澪「うわあああぁぁぁぁ!?」
紬「二人共遅くなってごめんね~」ボタボタボタ
澪「む、ムギ!?いつから居たんだよ!」
紬「うふふ、『そんなの恥ずかしいだろ!』あたりからかしら?」ボタボタボタ
律「殆ど最初から聞いてるじゃん!」
紬「ところで唯ちゃんと梓ちゃんはどうしたの?」ボタボタ
澪「華麗なスルースキルだな」
律「何か姉より優れた妹なぞ存在しないからって言って黒にゃん号で駆け出して行ったよ」
紬「まぁ、唯ちゃんはジャギ様なの?それとも拳王様なのかしら?」ボタボタ
律「姉ってことで兄二人を出したのはいいけどちゃんとどっちかに統一して欲しいよな」
澪「何か姉妹揃って和のこがと大好きみたいだよな、それで追っていったみたいだし」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁ!それは素晴らしいことだわ!」ボタボタ
澪「しかし・・・ムギは本当にその、女の子同士が好きだよな」
律「さっきもあたしら見て鼻血垂らしてたしなー」
紬「アンチ・ノーマルであることは朝食を食べるのと同じ感覚よ?」ボタ…
紬「信念とかそういう大したものじゃなくて、ただ当然の事実でしかないわ」
澪「そ、そこまで言い切っちゃうとすごいな・・・」
律「まぁとにかく今日はここら辺で帰るか、あの二人も戻って来るか危ういし」
澪「そうするか」
紬「うふふ、今日は澪ちゃん家でお楽しみだもんね!」
律「まぁね、何だかんだで澪は可愛い奴だからな」
澪「き、急に何言ってるんだよ律!もう・・・///」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁ」ボタボタ
――――――――――――――――――――――――――――――
少し遡って―
憂「和ちゃんと帰るのも久しぶりだねー」
和「そうね、それに真っ直ぐ帰る時はこっちじゃないからそれも新鮮よね」
憂「そうだね。・・・ねぇ和ちゃん?」
和「何?」
憂「腕に抱きついてもいい?」
和「・・・憂って結構甘えんぼよね、いいわよ」
憂「えへへー」ギュッ
和「よしよし」ナデナデ
憂「このまま歩いてこうよ」
和「構わないわよ」
和(・・・ふむ、憂のパイオツ成長したわね。唯も成長してきてるけど、憂には適いそうにないわ)
唯「おぉ!あずにゃん本当に速い!」
梓(パイオツパイオツパイオツパイオツパイオツ!今の私がすべきことは!全神経を背中に集中させることだ!)
唯「あはは、ちょっと楽しいや」
梓(しかし!この腕に伝わる脚の感触も捨て難い!くっ・・・!私はどうすれば・・・!)
唯「あっ!見つけた!あずにゃん、あっち!」グイッ
梓「痛っ!?髪の毛を引っ張らないで下さい!私の髪はハンドルじゃないんですよ!」
唯「ほらーあっちあっち!」
和「・・・あら?唯?」
憂「・・・と、梓ちゃん?」
唯「のォォォどかちゃァァァァァァァァン!!」
和「それ平沢家で流行ってるの?」
唯「憂!抜け駆けとは卑怯だよ!それに何さそんなにくっついちゃって!」
憂「い、いいじゃない偶には・・・お姉ちゃんの方が和ちゃんと一緒に居ること多いんだし」
唯「それはそれ!これはこれだよ!私だって今日和ちゃんとお茶したかったのに!」
和「そうだったの?」
憂「それって軽音部でってことでしょ?そしたらまた私は和ちゃんと一緒に居られないじゃない!」
和「はいはい、二人共喧嘩は良くないわよ?私としても貴女達が喧嘩してるのなんて見たくないわ」
和「それに唯、貴女は憂のお姉ちゃんだって言うのに大人げ無いわよ」
唯「・・・だって、だって」
和「唯?」
唯「憂の方がパイオツカイデーだから・・・そうやって抱きつかれたら憂の方がいいに決まってるもん」
唯「だから私悔しくなっちゃったんだよ・・・」
唯「どうせ私はりっちゃんやあずにゃんみたいな本当のまな板にしか勝てないんだぁぁうえぇぇぇぇん」ポロポロ
憂「お、お姉ちゃん・・・」
梓「これは、怒っていいところですよね?」
和「唯、落ち着きなさい。それに何も私は大きい方がいいと言った訳でも無いでしょ?」
憂「えぇっ!?そ、そんなぁ・・・私じゃやっぱり・・・!」ウルウル
和「とりあえず憂も落ち着きなさい、収拾がつかなくなるから」
唯憂「だぁってぇ~和ちゃんがぁぁ・・・うええぇぇぇん」
和「何だかんだで仲良し姉妹ね、結構なことだわ」
和「・・・優柔不断かもしれないけど、私は貴女達姉妹のことどっちも本当に大好きよ」
唯「でもやっぱり・・・」
憂「和ちゃんと家庭を築けるのはどっちかだけじゃ・・・」
梓「何を普通に言ってるんですかあんたらは」
和「いいえ、二人共養ってみせるわ・・・そのために私は勉強していい大学に行こうとしてるんだしね」
唯憂「えっ!?」
和「今まで言ってなかったけど、優柔不断な私なりの覚悟のつもりよ・・・」
和「だから二人共、喧嘩しないで私の傍に居てくれないかしら?」
唯憂「の、和ちゃーん!!」ダキッ
和「二人共、納得してくれるの?」
唯「和ちゃんが私達のことそこまで想ってくれてるなら良いよ!憂、あんなこと言っちゃってごめんね・・・」
憂「ううん、私こそお姉ちゃんの気持ちも知ってたのに抜け駆けしちゃってごめんね・・・許してくれる?」
唯「当たり前だよぉ!憂は私の自慢の妹だよぉ!」
憂「お姉ちゃーん!」ダキッ
和「良かったわ、二人が仲直りしてくれて。自分の一番大切な人達が喧嘩してるのなんて見たくないもの」
憂「和ちゃん・・・」
唯「ち、ちなみに和ちゃん本当は大きいのと小さいのどっちが・・・」
憂「お、お姉ちゃん!その話題を掘り返しちゃ・・・」
和「どっちも違った良さがあるから、一概には言えないわね・・・」
和「それに大きい小さいじゃなくて、貴女達のパイオツだからいいのよ」ニコッ
唯憂(和ちゃんの笑顔、素敵・・・///)
和「でも脚は唯の方がエロいわよね・・・やっぱり黒スト効果は絶大だわ・・・」
和「かと言って体つき自体は憂の方が肉感的で卑猥だし・・・あぁ、やっぱり私にはどっちかなんて選べないわ・・・!」
梓「とりあえず、貴女の頭の中が一番卑猥です」
唯「どっちかなんて選ばなくていいよ!」
憂「そうだよ!これからも私達ずっと三人一緒に居ていいんでしょ?」
和「ええ、当然よ。だからこれからもよろしくね二人共」
唯憂「うん!」
梓「いい話ですね・・・」
梓「ってそんな訳ありますか!というかさっきから無視しないで下さい!」
唯「あれ、あずにゃん居たんだ?」
梓「はぁぁぁぁぁ!?さっき和さんに抱きつくまで人の背中の上で散々会話しておいて何言ってやがりますか!?」
唯「あはは、そうだったねー。もう和ちゃんと逢えたから大丈夫だよ、ありがとうあずにゃん」
梓「はぁ・・・、どういたしまして」
唯「それじゃねーあずにゃん」
梓「それではー・・・って、そんなに邪魔者ですか私はあぁぁぁぁ!」
唯「ええぇ?そりゃそうでしょー?」
梓「否定しないし!許すまじDEATH!」
唯「お代は払った訳だし文句を言われる筋合いは無いよ~」
梓「ぬああぁぁぁ!?微妙に正論!?」
和「えーっと・・・よく事情がわからないけど、正論ならここで退いてもいいんじゃないかしら?」
梓「ぐ、ぐぬぬぅ~!平沢姉妹を独り占めしてるからってこの余裕の発言!憎らしいDEATH!羨ましいDEATH!」
憂「梓ちゃん、嫉妬してるからってみっともないよ?」
梓「ほああぁぁぁ!?SHITしてる!?憂には私がクソたれてるように見える訳!?」
和「これはひどいわね」
梓「むっぎぃぃぃぃぃ!」
梓「・・・あっ、ムギ!?そうだ、私にはまだムギ先輩が残されてる!」
梓「こうなったら綺麗で優しくてあったかぽわぽわで良い匂いがしてエロいムギ先輩に慰めてもらおう!」
和「何か勝手に結論づけちゃったわね」
梓「そうと決まればこんなところに長居はしてられねーDEATH!」シュバッ
唯「・・・何だかんだ言って帰っちゃったね」
憂「本当だね」
和「二人共、流石にああいう言い方は酷いと思うわよ?明日にでもちゃんと謝っておきなさい」
唯「だってー・・・早く静かにお話したかったし」
憂「でも、あの時の梓ちゃん本当にみっともなかったし・・・」
和「本当のことだからって、何でも言っていい訳じゃないでしょ?」
唯憂「うん・・・」
和「なら、ちゃんと明日謝れるわよね?」
唯憂「うん!」
和「うん、それじゃお説教はここまでね。早く三人で買い物してゆっくりしましょ?」
唯「わーい!」
憂「和ちゃん大好きー!」
唯「あ!憂ずるい!私だって和ちゃん大好きだよ!」
和「はいはい・・・仲良くしましょうね」
唯憂「はーい!」
和「うん、二人共本当にいい子ね」ナデナデ
唯憂「えへへ・・・///」
・
・
・
梓(匂いはこっち・・・)クンクン
梓(あ!居た、ムギ先輩!)
梓「ムギせんぱぁぁぁぁぁい!!」スタッ
紬「あら?梓ちゃん、どうしたの?」
梓「聞いて下さいよ!唯先輩ったら酷いんです!」
-事情を説明-
紬「私が見ていない間にそんな大変な事態になってるなんて・・・!琴吹紬、一生の不覚だわ・・・!」ボタボタボタボタ
梓「これで鼻血ですか!?私でも流石に砂吐けなかったのに!ムギ先輩は女の子同士なら何でもいいんですかもう!」
紬「そんなこと無いわよ?でも唯ちゃんと憂ちゃんと和ちゃんは可愛いから大歓迎だわ!」ボタボタボタ
梓「まぁそんなことはどうでもいいので、ブロークンハートの私を慰めて下さい」
紬「まぁまぁまぁ、私はどうすればいいのかしら?」ボタボタボタ
梓「えっと・・・ギュッってして欲しいです」
紬「えいっ♪」ダキッ ボタボタボタ
梓「えへへ・・・ムギ先輩、あったかいし良い匂いがします」スリスリ クンカクンカ
紬「うふふ♪梓ちゃん真っ赤よ?」ボタボタボタ
梓「ムギ先輩の血液でですけどね」フガフガ
梓(ムギ先輩の匂い・・・今は鉄っぽいけど我慢だ!今日は嗅覚でなく触覚で楽しめ私!)
紬「鼻血止まらなくてごめんね梓ちゃん、・・・離れる?」ボタボタボタ
梓「いえ!とんでもありません!私ムギ先輩にこうしてもらえて嬉しいです!」スリスリ
梓(あぁ、やっぱりムギ先輩柔らかくて気持ちいい・・・パイオツ超やわらけぇぇぇぇぇ!)
紬「あらあら♪」ボタボタボタ
さわ子「あ、居た居た。ムギちゃーん」
紬「あ、さわ子先生!」ボタボタ パッ
梓「ぁえ?」
さわ子「ごめんねー待たせちゃって、さっ帰りましょ?」
紬「はい!」ボタボタ
さわ子「あ、またこんなに鼻血出しちゃって。年頃の女の子なんだから気をつけなさい」フキフキ
紬「はい、ありがとうございます」ボタ…
さわ子「ま、ムギちゃんは鼻血垂らしてたとしても充分可愛いけどね」
紬「な、何言ってるんですかもう・・・///」
梓「ほわあぁぁぁっつ!?」
紬「あ、梓ちゃん。私先生と一緒に帰るから、ごめんねー」
さわ子「あら、貴女も居たの?遅くなる前にさっさと帰りなさいよ?じゃあね」スタスタ
梓「・・・え?は?」
梓「な、な、な、何ですかこの展開はぁぁぁぁぁ!?」
梓「さわムギ!?まさかのさわムギ!?ていうか私は年増にも敗北かよぉぉぉ!」
ザクッ
梓「いったあああぁぁぁ!?どこからともなくピックが!?しかも何か書いて・・・」
『次は、急所に当てるわよ?』
梓「・・・」
梓「若々しくて綺麗なさわ子先生とはいえ、悔しいよぉぉぉ!一人なのは私だけだよぉぉぉ!うわあああぁぁぁぁぁん!」
純「・・・梓?何大声で叫んでんの?」
梓「え?」
純「やっぱり梓だ、何騒いで・・・ていうか血だらけじゃん!どうしたの!?」
梓「うええぇぇぇん・・・純ー!」
純「と、とにかくうちにでも来なよ!ほら、こっちだから!」
・
・
・
梓「・・・結局、一人なのは私だけで、皆して仲良くいちゃこらしやがってるんだよ・・・うぅ・・・」
純「・・・何だ、とりあえず殆ど紬先輩の鼻血だった訳ね。まぁ梓が大きい怪我してるとかじゃなくて良かったよ」
梓「全然良くないよ!」
純「まぁまぁ、そうやっていちゃつくだけが人生じゃないでしょ。私だって一人身な訳だしね」
梓「純は、全然羨ましいとか思わないの?」
純「まぁ全く思わない訳じゃないけどね、でも私は本当に好きだと思える人が相手じゃないと意味無いんじゃないかなーって」
梓「そっか・・・私、最低だね」
純「梓?」
梓「欲望のみに任せて暴走しまくって、人のパンツ盗ったりして、その癖こんなこと言って・・・」
純「梓、そんなことしてたのか・・・」
梓「こんなんじゃ、そりゃ一人身だよね・・・私のこと好きになってくれる人なんて、居る訳ないよ・・・」
純「梓はさ、本当は本命とか居たりするの?」
梓「・・・うん、好きになっちゃった人、居るかも」
純「私?」
梓「・・・」
純「あれ、違った?」
梓「・・・普通、そういうこと自分で言う?」
純「んー。でも今こんなに優しくされて好きになっちゃっても、おかしくはないかなって」
純「それに、そうだったら私は嬉しいな」
梓「え?それって、どういう・・・」
純「そういうことじゃない?」
梓「純・・・」
純「へへへ・・・」
梓「ねぇ、純・・・聞いていい?」
純「何?」
梓「今までは友達だと思ってた子に、優しくされたら急に好きになっちゃったりってさ」
純「うん」
梓「それって単純すぎない?変わり身早すぎじゃない?それか気の迷いかもって思わないの?」
純「梓・・・、あんたって何てネガティブなのよ・・・」ハァー
梓「し、仕方ないでしょ!」
純「・・・まぁ、いいんじゃない?それでも」
純「じっくり人を好きにならなきゃいけないなんて決まりは無いんだからさ、突然恋に落ちることだってあるよ」
純「律先輩と澪先輩みたいに長い期間でくっついたのを間近で見てるからそんな風に思うんじゃない?」
梓「澪先輩は私には一枚もくれないのにあんなに律先輩のパンツ持ってて・・・」
純「澪先輩までそんなことしてたんだ・・・、軽音部には変態しかいないの?」
梓「和先輩は和先輩で憂ばかりか唯先輩まで抱え込みやがって・・・、思い出したら腹立たしくなってきた」
純「そっちもくっついてたんだ・・・まぁ、梓だけ一人身って言ってたしね」
梓「あ、でも確かに最近くっついたばかりの先生とムギ先輩も妬ましいや。・・・そっか、確かに期間なんて関係無いかもね」
純「まさか嫉妬とか憎悪でそれに気付くとはね、私の発言がすごく台無しになっちゃった感じだよ」
梓「・・・純!」
純「何?」
梓「その・・・もし、純が良かったらだけどさ」
純「うん・・・」
梓「・・・純の脱ぎたてのパンツちょうだい!」
純「」
世の中には、信じられない事実というものがあると思うんです。
例えば、友人が人のパンツ盗みまくっている変態だったとか。
例えば、憧れの先輩もパンツ盗みまくっている変態だったとか。
例えば、
いい雰囲気になったのにその友人に今履いてるパンツを要求されるとか。
-fi 梓「ごめん!今の無しで!NG!」
純「梓・・・あんたって奴は・・・」
梓「ご、ごめん!嬉しかったからつい素直な欲望が出ちゃっただけで!」
梓「・・・それに、やっぱり私なんかじゃって不安になっちゃって、さ」
純「あーもう、手のかかる奴だなぁ」ダキッ
梓「にゃあっ!?///」
純「私は、素直じゃなくて面倒なところもあるけど梓のこと好きだよ」
梓「じゅ、純・・・///」
梓「その・・・私で良かったら、よろしくお願いします・・・///」
純「おっけー♪」
今度こそ本当に -fin-
115 : 以下、名... - 2010/10/16(土) 18:15:44.18 WLUmzmZZ0 55/55見て下さった方々、支援して下さった方々どうもありがとうございます。
見たことがある方も居るかもしれませんが、今回は以前に自分が書いたあるSSの設定を受け継いだ話です。
唯もおかしくなってたり、若干設定に違いはありますが。
書いてる途中で最後の展開を変えようと何度か思ったので、
初期の構想からラストの展開が変わったりしましたがこれはこれで良かったと思っています。
やっぱり、あずにゃんだけ一人なのは可哀想だと思うので。
それでは改めまして、本当にありがとうございました。