結衣「どうするか」
元スレ
結衣「なんとかしてあかりを百合に目覚めさせよう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351586292/
京子「じゃーん! ポテチの新作味が出てたから買ってみたー!」
ちなつ「何味なんですか?」
京子「かげうすしお」
あかり「それ何味なの!? そしてなんとなく悪意を感じるよ!?」
京子「いやー、そんなことないよー? ほらほら、みんなで食ってみようぜー」
ちなつ「いただきまーす」
結衣「……ねえ、あかり」
あかり「?」
結衣「はい、あーん」
京子「!?」
ちなつ「!?」
あかり「え、えーと……?」
結衣「ほら、あーん」
あかり「あ、あー……ん……」
結衣「美味しい?」
あかり「う、うん……」
ちなつ「……」ズォォ ォ ォ ォ ォ
京子「おおう!? ちなつちゃんからドス黒いオーラが!?」
あかり「きゅ、急にどうしたの? 結衣ちゃん?」
結衣「ん、いや、別に?」
あかり「そ、そう?」
ちなつ「ゆ、結衣先輩! 私にもお願いします!」
結衣「はいあーん」
ちなつ(……明らかにあかりちゃんのときより素っ気ない!)
ちなつ(まあ食べるけど。あむ)
京子「ちなつちゃーん! 私からも! はい、あーん……」
ちなつ「あ、京子先輩からはいいです」
京子「」
あかり(結局ずーっと結衣ちゃんからあーんで食べさせて貰ってたなぁ……)
あかり(嫌じゃないけど……やる度にちなつちゃんから殺気が来て怖い……)
ちなつ(何であかりちゃんだけ何であかりちゃんだけ何であかりちゃんだけ)
結衣「……そういえば、最近少し寒くなってきたな」
京子「あー、確かに、もう十月も終わるかー」
ちなつ「クラスにも、もう手袋とかマフラーとかしてる人もいますねー」
あかり「この部室も、ちょっと肌寒いかも……」
結衣「ん、そう? じゃ、あかり、ちょっとこっち来て」
あかり「ふぇ?」
ぎゅ
あかり「!?」
ちなつ「!?」
京子「!?」
結衣「……あったかい?」
あかり「あ……えと……」
あかり「あったかい……けど……」
ちなつ「……」ズ ァ ァ ァ ア ア ア
あかり(ちなつちゃんから凄まじい殺気が!)
ちなつ「結衣先輩! 私も何か寒いです!」
結衣「あ、ごめん。今あかり抱きしめてて手が離せないから」
ちなつ「」
京子「ちなつちゃーん! じゃあ私が」
ちなつ「あ、京子先輩は別にいいです」
京子「」
あかり「な、何か……今日の結衣ちゃん、どこかおかしくない?」
ちなつ「そうですよ! 何かおかしいですよ結衣先輩!」
京子「そうだそうだ! ちなつちゃんはいつもと変わらぬ可愛さなのに!」
ちなつ「や、別に今私関係ありませんよね!?」
結衣「そうかな? いつも通りのつもりだけど……」
京子「……後頭部にタンコブがあるわけでもないしなぁ……」
結衣「……」スリスリ
あかり「ひゃぅっ!?」
ちなつ「!?」
結衣「あ、ごめん。何か髪に頬ずりしたくなって」
ちなつ「やっぱりおかしい! こんなの結衣先輩じゃない!」
ちなつ「そうだ……頭を打ったからって必ずタンコブができるわけじゃない……」
ちなつ「やっぱり頭を打っておかしくなったんだ……そうに違いない……」
ちなつ「とりあえずこの必殺ミラクるん鈍器で結衣先輩を元に……」
京子「落ち着いてちなつちゃん! その金槌どっから出したの!」
京子「ゆ、結衣! ちょっとあかりとイチャつくのやめろ! ちなつちゃんが壊れる!」
結衣「了解」パッ
あかり「ふぁ……やっと解放された……」
結衣「……あかり、良い匂いしてたなぁ……」ボソッ
ちなつ「キィィェェェァァァアアア!」
京子「余計なこと言うな結衣いいいいいいいいいいい!!」
あかり「はぁ……結局今日は早く部活終わっちゃったなぁ……」
あかり「……」
あかり「結衣ちゃん……どうしちゃったんだろう……」
~♪
あかり「あ、メール……」
あかり「結衣ちゃんから?」
メール『今度の週末、うちに泊まりに来ない?』
週末
あかり「お邪魔しまーす」
結衣「いらっしゃい、あかり」
あかり「何だか久しぶりだなぁ……結衣ちゃんち来るの」
結衣「じゃ、とりあえずそこら辺に座って。お菓子とジュース持ってくるね」
あかり「ありがとう、結衣ちゃん!」
あかり「わぁい、プッキーだぁ」
結衣「そういえばそろそろプッキーの日だよね。11月11日」
あかり「うん。ただ棒っぽい1が並んでるってだけなんだけどね」
結衣「……ね、あかり」
あかり「?」
結衣「プッキーゲーム……やる?」
あかり「プッキーゲーム……って……」
結衣「知ってる?」
あかり「ま、前に京子ちゃんが言ってたんだけど……プッキーの端っこをそれぞれ咥えて……」
結衣「うん。いっしょに食べ進めるやつ」
あかり「で、でも、それって……その……」
結衣「うん?」
あかり「その……キス……しちゃうんじゃ……」
結衣「……あかりは――」
結衣「私とじゃ、イヤ?」
あかり「……っ……」
あかり(う、うわぁ……な、何だろう?)
あかり(ちなつちゃんとは違う……なんていうか……強引じゃないけど強引な感じ!)
結衣「……もちろん、あかりがイヤならいいよ? 他にもいろんなゲームあるし」
あかり「あ、や、イヤってわけじゃなくて……」
結衣「別に無理はしなくていいけど……」
あかり「ち、違うって! 無理なんかしてないよ! あかり、結衣ちゃんとプッキーゲームしたいよ!?」
あかり「……あれ?」
あかり(な、何か誘導された!?)
あかり(引くと見せかけてあかりを誘導した!?)
結衣「そっか……じゃあ、しよっか。プッキーゲーム。あむ」
あかり「あ、や……だから……」
結衣「ん」
あかり「そ、その……」
結衣「ん」
あかり「……」
あかり「は、はむ……」
結衣「……」さくさくさくさく
あかり(は、早い! ペース早いよ結衣ちゃん!)
結衣「……」さくさくさくさく
あかり(ど、どうしよう!? こ、このままだと本当に結衣ちゃんとキスしちゃ……)
結衣「……」さくさくさくさく
あかり(ちょ、待っ――)
結衣「……」さく
あかり(……)
あかり(……あ……れ……?)
結衣「……」
あかり(止まっ……た……?)
あかり(……そ、そうだよね……結衣ちゃんがそんなちなつちゃんみたいな……)
結衣「……」さくさくさく
あかり(!?)
チュ
結衣「ん……」
あかり「~っ!?///」
結衣「ぷぁ……」
あかり「っぁ……」
結衣「……不意打ち。驚いた?」
あかり「ぁ……ぇ……///」
結衣「……ふふ、あかりは可愛いな」ぎゅーっ
あかり「んみゅっ……!?」
結衣「~♪」
あかり「ゆ、結衣ちゃ……」
結衣「いーから、しばらくこのままぎゅーってさせて」
あかり「う、うん……」
あかり(……あかりの心臓、さっきからずっとドキドキしっぱなし……///)
結衣「……ねえ、あかり」
あかり「な、何?」
結衣「……あかりは、私のこと、好き?」
あかり「うん……好き……だよ?」
結衣「んー……そうじゃなくて……」
結衣「……恋人とかとして見れる?」
あかり「!?」
あかり「え、えーと……えーと……」
あかり「……ゆ、結衣ちゃんは!?」
結衣「ん?」
あかり「だから、結衣ちゃんは……あかりのこと、そういう風に見れるの?」
結衣「うん」
あかり「……」
あかり「えっ?」
あかり「で、でも、あかりと結衣ちゃん、女の子同士だし……」
結衣「そんなの関係ないよ」ぎゅーっ
あかり「んきゅっ……」
結衣「私は、あかりが好き。この世界の誰よりも」
あかり「……」
結衣「さ、私は言ったよ?」
結衣「……あかりは?」
あかり「あ……あかりは……」
翌日 ごらく部
京子「今日は安定の普通のうすしおにしてみたぜー!」
ちなつ「まあ安定の味ですよね」
あかり「わぁいうすしお。あかりうすしお大好き!」
結衣「じゃあ私は?」
あかり「……」ニコ
あかり「結衣ちゃんも大好き!」
おわり
ちなつ「……」ィ ィ ィ ィ イ イ ア ア ア
京子「ちなつちゃんから異常なまでのドス黒いオーラが!」