ほむら「『何もない』があるのよ……」
元スレ
ほむら「『何もない』があるの」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348847107/
QB「それってつまり、ないってこと」バチュン
ほむら「あなたはここにいるのにいない」
ほむら「もういない」
QB「……」モシャモシャ
ほむら「『何もない』があるのよ」
ほむら「そうでしょ?」
QB「……」
QB「そうだね」
QB「『何もない』があるね」
まどか「おーい、ほむらちゃーん」
ほむら「……まどか」
まどか「何してるの?」
ほむら「……」
ほむら「……『ある』ことを噛みしめてるの」
ほむら「『何もない』があることをね……」
まどか「……」
まどか「……そうだね」
まどか「ほむらちゃん。私もわかるよ」
まどか「『何もない』があるんだよね……」
ほむら「そう……、『ある』のよ」
仁美「あら……、まどかさんにほむらさん」
ほむら「仁美……」
まどか「仁美ちゃん……」
仁美「何をなさってるんですの……?」
ほむら「……」
ほむら「それは教えられないわね……」
まどか「仁美ちゃんは『ある』からね……」
仁美「……」
仁美「……」
仁美「『何もない』……が、ある」
ほむら「!」
まどか「!」
仁美「……ということですか……?」
ほむら「……」
ほむら「糞がぁ……」
まどか「知った風な口を……」
仁美「……」
仁美「……わかりますわ」
仁美「私も……『あり』ますもの……」スルスル…
仁美「……」ポトリ…
ほむら「……!?」
まどか「……!?」
ほむら「仁美……」
ほむら「あなたにも『何もない』があったのね……」
まどか「あるのに『何もなかった』んだね……」
仁美「ごめんなさい……」
仁美「……悔しくて……悔しくて……」
ほむら「……」
ほむら「私は……あなたを赦すわ……」
ほむら「あなたの気持ち……痛いほどよくわかるもの……」
仁美「ほむらさん……」
まどか「私は赦さないよ……」
まどか「ほむらちゃんが転校してくるまで……私がどれほど惨めだったか……」
まどか「赦さない……」
ほむら「まどか……」
仁美「まどかさん……」
仁美「……ほむらさんにもご用意しましょうか」
ほむら「……」
ほむら「考えさせて……」
まどか「赦すよ……」
まどか「私……仁美ちゃんのことを赦すよ……」
ほむら「まどか……」
仁美「まどかさん……」
マミ「あら?暁美さんと鹿目さんと……」
仁美「……志筑仁美と言います」
マミ「そう、志筑さんね」
マミ「三人ともそんな所で何やってるの?危ないわよ」
ほむら「……」
まどか「……」
仁美「……」
まどか「……チッ」
マミ「!?」
マミ「か、鹿目さん。今のはないんじゃないかしら?」
まどか「……」
まどか「……ごめんなさい、マミさん」
まどか「でも私……今日だけはあなたのこと、赦せないんです」
マミ「ええっ!?何かした私!?」
まどか「……じゃ……ですか……」
マミ「え?」
まどか「マミさんは……あるじゃないですか……」
まどか「『ある』じゃないですかあっ!?」
ほむら「まどか……」
仁美「まどかさん……」
マミ「……」
マミ「……そう」
マミ「そういうこと……」
マミ「鹿目さん……」
まどか「なんですか……赦しませんよ……」
マミ「これでも……そう言える……?」スル… プルン
まどか「あんた……終まいにゃ本気で……」
マミ「……」プチ…
ダルンッ
ほむら「!?」
仁美「!?」
まどか「!?」
まどか「!!?」
マミ「……」
ほむら「……」
仁美「……」
まどか「……」
まどか「『ある』けど……『ない』んですね……」
マミ「その通りよ……」
ほむら「これじゃあまるでイッタンモメンだわ……」
仁美「私……『ある』ことが正義だった思っていました……」
まどか「『夢』も『希望』も『ない』んだよ……」
マミ「誰よ……大きければ良いって言った奴……」
マミ「責任者出て来い……!」
まどか「……」
まどか「私……マミさんのこと、赦します」
まどか「だって……マミさんの方が私より『ない』んだもん!」
ほむら「『ない』わぁー……」
仁美「『ない』ですわぁー……」
マミ「ふふ……」
マミ「ふ………ひぐ……」
マミ「ぐうぅ……!」
さやか「あれ、みんなそんなとこに集まって何やってんの?」
ほむら「美樹さやか……」
まどか「さやかちゃん……」
仁美「さやかさん……」
マミ「美樹さん……」
さやか「珍しい組み合わせね」
さやか「で、何。何なのよ」
ほむら「消えなさいさやか……」
ほむら「マミの後だからはっきりわかる……」
ほむら「お前は……『ある』人間よ……!」
さやか「何?何があるって?」
まどか「とぼけちゃって……」
仁美「穢らわしいですわ……!」
マミ「私だって……もう少し『なけ』れば『あった』のに……!」
さやか「いや、だから何の話?」
ほむら「『何もない』がない奴はデリカシーもないのかしら!?」バッ
まどか「これだから空気の読めない青は嫌なんだよ!!」バッ
仁美「このド腐れビッチ郎が!!」バッ ポロリ…
マミ「敗者の姿をその目に焼き付けなさい!!」バッ ダルンッ
さやか「……」
さやか「なんだ……そんなことか……」
ほむら「そんなこと……?」
仁美「さやかさん……あなたは完全に私たちを敵に回しましたわ……」
さやか「……」シュル…
マミ「そのハリ……その形……私に『ない』ものが『ある』わ……」
まどか「……」
さやか「まどか……」
まどか「赦せない……」
さやか「赦せない……だって?」
さやか「……これでも?」プチッ
バルンッ
まどか「ほら見ろ!!何がバルンッだこの」
まどか「……え?先っぽがない……?」
ほむら「ち、違うわまどか……」
ほむら「ないんじゃない……『ある』のよ……」
仁美「『ある』なんてものではありませんわ……」
マミ「『ない』ところが『ない』……!」
まどか「ま、まさか……この前から見えるところ全てが……」
まどか「先っぽ……!」
さやか「どう……?羨ましい……?」
ほむら「ううっ」
さやか「日焼けしたんじゃないよ……?元からこうなんだよ……?」
仁美「ムゴイッ」
さやか「ビキニなんて以ての外……、キャミどころかTシャツですら危ないんだから……」
マミ「『ある』はずなのに……一色しか見え『ない』……」
さやか「まどか……知ってる……?恭介って大きくて小さいのが好きなんだよ……」
まどか「ひ……ひい~……」
さやか「こんな体じゃ抱きしめてなんて言えないよぉ……!」
ほむら「私ね……身体測定が嫌だったの……」
マミ「奇遇ね……私もよ……」
さやか「ていうかここにいる奴全員そうでしょ……」
仁美「私も……記録の修正を依頼する度胸が痛みましたわ……」
まどか「仁美ちゃんだけほんとずるいよね……赦すけど……」
杏子「おーい。みんなー」
ほむら「あ、杏子」
さやか「なんだ杏子か」
仁美「誰ですの?臭そうですこと」
マミ「佐倉さんは未来が小卒で未来が『ない』子なのよ」
まどか「……あれ?周りの景色がおかしく……」
魔女「シュンッ」シュンッ
杏子「え?」
魔女「シュッ」シュッ
ズガアッ
杏子「きゃあー!」
ほむら「杏子ー!!」
さやか「杏子ー!!」
まどか「杏子ー!!」
仁美「杏子ー!!」
マミ「杏子ー!!」
バツーン
杏子「ああっ、服が破けて全裸にぃ」ポヨン キュッ ムチッ スラリッ シュッ バイン ツルン
ほむら「頑張れ!!」
さやか「そいつは敵だ!!」
仁美「存在そのものが悪ですわ!!」
マミ「ぶち殺しなさい!!」
まどか「絶対に赦さないよ!!」
まどか「でも、五人の中では総合的に見て私が一番ポイント高いと思う」
終