町のケーキ屋
杏子「さーさー、寄ってらっしゃい見てらっしゃい」
杏子「最高級の卵やバターをふんだんに使ったこのケーキ!」
杏子「本当は1ホール10万円のところ、今日は開店特別サービスで5万円だ!」
和子「安い!2個頂戴!」
詢子「こっちは3個!」
杏子「へい!毎度ありがとうございます!」
元スレ
ほむら「ヤッターマン1号!」まどか「ヤッターマン2号!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326868962/
マミ「足りなくなって来たわ」
マミ「美樹さん、どんどんケーキを用意するのよ!」
さやか「ほいなっと」
さやか「ガスでケーキを膨らませて、石と一緒に箱に詰めてっと」プシュー フワフワ コロコロ
さやか「マミさーん!次の出来ましたよ!」
マミ「くくく……。これで魔女の開発資金はガッポガポよ!」
ヒョコッ
マミ「あら?」
マミ「私、こんなところにケーキの箱を置いたかしら」カパ
ヒトミベエ「こ~のアカポンタン!ひかえなさいですわ~!」
マミ「ひえー!ヒトミベエ様!」
ヒトミベエ「今からノゾミストーンの場所を教えるから、心して聞くんですわ~!」
マミさや杏子「ははー!」
ヒトミベ~「東京都緑市浅葱町4-16のひだまり荘にノゾミストーンがあると思いますわ~!」
マミ「へえー。住所まで教えてくれるなんて、今日のヒトミベエ様は親切ですねえ」
さやか「で、ノゾミストーンはひだまり荘のどこにあるんです?」
ヒトミべエ「それはわからないですわ~!」
さやか「あらっ?」コテッ
杏子「なんだよ。どうせならもっと詳しく教え……もがっ」
マミ「わ、分かりました。後は私達が直接現地に行って探してきます」
ヒトミベエ「成功を祈ってますわ~!」
ボカーン モワモワ
マミ「けふっ。もうっ、ヒトちゃんってば!」
マミ「とにかく、魔女を発進させるのよ!」
さや杏子「あらほらさっさー!」
店の外
和子「ちょっと!このケーキインチキじゃない!」
詢子「責任者出てこい!」
ゴゴゴゴ パタリ
客達「なんだ!?この店カキワリだぞ!?」
客達「見て!でっかいケーキが!」
ゴゴゴゴゴー ワーキャー
キュプッチャマ「大変だきゅっぷい……!」
まどほーむ
ほむら「何ですって!?マジョンボー一味が!?」
キュプッチャマ「そうだきゅっぷい!」
まどか「きっとまた悪だくみだよ!」
まどか「ほむらちゃん!追いかけよう!」
ほむら「ええ!」
ほむら「ヤッター!」ピョーン シュバア
まどか「ヤッター!」キュピーン シュバア
タラッタ ラッタ♪ カッ
YTQB「ヤッターキュゥべえ!」
ほむら「行くわよ!ヤッターマン出動!」ピー チンチン ウ~
ひだまり荘
マミ「ここがひだまり荘ね」
ゆの「わあ、大きなケーキですねえ」
さやか「おっ?お譲ちゃんはここに住んでるの?ママはお家にいるかな?」
ゆの「お譲ちゃんじゃありませんー!私、こう見えても高校2年生です!」
マミさや杏子「えー!?」
杏子「おいおい、あんたどう見ても小学……もががっ」
マミ「こ、これは失礼したわね。私は中学3年生の巴マミ」
マミ「青いのと赤いのが、それぞれ美樹さやかさんと佐倉杏子さん。私の1コ下よ」
ゆの「はあ(おっぱい大きい……)」
ゆの「あ、私の名前はゆのです」
ゆの「マミさん達はひだまり荘に何かご用ですか?」
マミ「ええ。実は、こんな形のものを探しているの。ここにあるはずなんだけど」ピラ
マミ「ゆのちゃん、あなた心当たりないかしら?」
ゆの「そうですねえ……」
ゆの「あ。そういえば、宮ちゃんの部屋で見たかも」
マミ「へえ~?」
マミ「良かったら取り次いでもらえないかしら」
ゆの「あ、はい。いいですよ」
ゆの「宮ちゃーん」
宮子「ん?ゆのどったのー?」
ゆの「あのね、この人達が宮ちゃんにお話しがある……」
マミさや杏子「あー!!」
ゆの「きゃあ!?」コテン
マミ「あった!ノゾミストーン!」
宮子「ん?コレ?」ヒョイ
マミ「それそれ!ねえ、宮ちゃん。それ、私達にくれないかしら」
宮子「んー、いいけど?」
杏子「ほんとか!?」
宮子「うん」
さやか「マミさん。どうやら今回は楽にノゾミストーンを手に入れられそうですね」
マミ「そうね。ついてるわ!」
宮子「ただし!代わりに、私にご飯を食べさせること!」グゥ~
マミ「え?ち、ちょっと待ってね」
マミ「どうするのよ!稼いだお金は、魔女の開発費用と家賃の支払いで全部消えちゃったわよ!?」
さやか「う~ん」
さやか「そうだ!例のインチキケーキで騙しましょう!」
さやか「ノゾミストーンさえ手に入れればこっちのもんですよ!」
マミ「あら!良いアイデアじゃない!」
杏子「それで行こうぜ!」
さやか「ね~え、宮ちゃんってケーキ好き?」
宮子「大好き!」
さやか「なら丁度いいや!」
さやか「表の魔女の中にケーキがいっぱいあるから、持ってくるよ!」
宮子「わーい!ケーキ!ケーキ!」
ズラッ
マミ「さあ、どうぞ」
宮子「いただきまーす!」プスッ プシュー
宮子「あれ?このケーキスカスカで中身がないよー」
杏子「今だ!メリケン粉を食らえ!」バサッ
宮子「わー!?」モワワー
ゆの「きゃー!」モワワー
マミ「ノゾミストーン頂き!」サッ
ほむら「ひだまり荘はこの辺りのはずだけど……」
まどか「ほむらちゃんあそこ!マジョンボーの魔女がいる!」
ほむら「!」
ほむら「急ぐのよ!ヤッターキュゥべえ!」
YTQB「任せるんだキュゥべえ!」ウ~
さやか「あ!マミさん、ヤッターマンですよ!」
宮子「こらー!本物のケーキよこせー!」
ほむら「あなたたち、どうしたの!?」
ゆの「実は、あの人たちに、宮ちゃんの置物が盗られちゃったんです!」
ほむら「あれは……ノゾミストーン!」
まどか「無理やり奪うなんて許せない!」
まどか「安心して!私達ヤッターマンが、必ず取り返して見せるよ!」
ほむら「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えないわ!」
マミ「うるさーい!今日こそケチョンケチョンにしてやるんだから!」
マミ「あなた達、やーっておしまい!」
さや杏子「あらほらさっさー!」
杏子「行くぜ!鯛焼き手裏剣!」シュバッ シュバッ
ほむら「甘い!」カンカンッ
ほむら「シビレRPGランチャー!!」ボシュッ
杏子「それずるいだろ!?」チュドーン
さやか「食らえ!ソフトクリームヌンチャクー!」ブンブン
まどか「ケーンダマロー!」キュイイン
まどか「100発100中!!」バシュシュシュッ
さやか「こんなのどうすりゃいいのさー!?」ボカカカカッ
さや杏子「駄目だー!」タタタタ パカッ パタン
マミ「何やってるのよ!情けないわね!」
マミ「それ!いちご爆弾を発射するのよ!」
さやか「あらさっさ~」
杏子「ほらさっさ~」
さやか「ポチッとな」ポチ バシュシュシュ
ゆの「きゃー!」ドカーン
宮子「わー!」ドカーン
まどか「危ない!」ドカーン
ほむら「くっ!」ドカーン
ほむら「ヤッターキュゥべえ!グリーフシードよ!」ブンッ クルルル
説明しよう
グリーフシードとは、ヤッターキュゥべえのエネルギー源である
これを食べたヤッターキュゥべえは、強力なちびっ子魔女を生みだすのである
YTQB「あむっ」パクッ
YTQB「効いたー!今週のビックリドッキリ魔女、発進!」
ズダダダダダダダ ダン
YTQB「んあー」ゾロゾロ
マミ「あら?今週のビックリドッキリ魔女はかわいいじゃないの!」
さやか「そうですねマミさん」
魔女「シャル!シャル!シャル!シャル!」ザッザッザッザッ
ワラワラ
杏子「ケーキの魔女がぬいぐるみに覆われちまった」
マミ「ち、ちょっと気持ち悪いわね……」
カンカン ガンガン ガジガジ ドガガガ
魔女「シャル!シャル!シャル!シャル!シャルルルルー!」ゾロゾロ
キュプッチャマ「やれーきゅっぷい!やれーきゅっぷい!」
さやか「なんだか魔女が丸裸にされそうですね」
マミ「早くなんとかしてよ!」
さやか「あら?服が」スポッ
杏子「椅子まで取られちまったぜ!?」ズテーン
マミ「きゃあ!?」スポッスポッ スポポーン
マミ「いやー!!」
さや杏子「ぐふふふ!」
マミ「どうするのよ!このままじゃやられちゃうじゃない!」
さやか「安心してくださいマミさん」
さやか「この特大ケーキ爆弾をぶつければ、ヤッターキュゥべえなんかイチコロです!」
マミ「あら!流石ね、りゅうせきね、ながれいしね~!」ナデナデ
さやか「えへへへ」
マミ「さあ、早く特大ケーキ爆弾を、ヤッターキュゥべえにぶつけるのよ!」
さやか「了解です!タイマーをセットして、発射!」ポチ
杏子「……ん?何も起きないじゃねーか」
さやか「あらー。さっきのぬいぐるみ魔女に、爆弾の発射装置も持ってかれちゃったみたい」
マミ「……と、いうことは」
杏子「やっぱり……?」
マミさや杏子「あ~れ~!!」
ドガズガボガガガガーン ヒュルルルルルルル
ほむら「それじゃ、いっちょ行きますか!」
まどか「うん!せーの!」
ほむまど「勝利のポーズ!」
ほむまど「ヤッター、ヤッター、ヤッターマーン!」
YTQB「ヤッターキュゥべえ!」ドンッ コテン
アハハハハハハハ
ゆの「あ。宮ちゃんの置物……」
まどか「忘れてた!」
ほむら「ごめんなさい!ノゾミストーンを取り返せなかったわ!」
宮子「う~ん、まあいいや」
宮子「ヒロさんからダブッたの貰っただけだし」
ほむまどゆの「え?」
キコキコ
マミ「ひーひー」
マミ「ヤッターマンには負けたけど、ノゾミストーンは手に入れたわよ!」
ピコンピコン
ヒトミベエ「ヒトミベエですわ~」
マミさや杏子「ヒトミベエ様!」
マミ「見て下さい!ノゾミストーンを手に入れましたよ!」
ヒトミベエ「こ~のアカポンタン!」
ヒトミベエ「それはガチャポンのソウルジェムですわ~!」
マミさや杏子「えー!?」
マミ「でも、それってヒトミベエ様の責任ですよね」
さやか「そうそう。間違ってたのはヒトちゃんの情報の方なんだから」
杏子「あたしたちは悪くないよな!」
ヒトミベエ「う~ん、確かにそうかもしれないですわね~」
マミさや杏子「ほっ」
ヒトミベエ「でも、ヤッターマンに負けるなんてなさけないですわ~」
ヒトミベエ「よっておしおきをしますわ~!」
マミさや杏子「えー!?」
マミ「そんなあ!」
さやか「頑張ったのにい!」
杏子「簡便してくれよー!」
ヒトミベエ「私、視聴者の期待には応えるタイプなんですわ~」
ヒトミベエ「というわけで、ミュージックスタート!」
さやか「この音楽は!」ジャッジャッジャッ ジャーン
杏子「やばいやばいやばい!」ジャッジャッジャッ ジャーン
マミ「……!でっかい恵方巻きが飛んできたわ!」
真シャル「キシャー!!」ガチッ ガチッ
マミさや杏子「ひえー!!お助けー!!」キコキコキコキコ ガチッ ガチッ
ほむら「なんだ。そうだったのね」
まどか「よかったー」
ゆの「お二人のお気持ちは、宮ちゃんにも届いていると思います」
宮子「んぐんぐ、むいー」モグモグ クチャクチャ
ほむら「それじゃ、私達は帰るわね」
まどか「ゆのさん、宮子さん、今度一緒に遊びましょうね!」
ゆの「はい!」
ほむまど「さようならー!」
ゆの「さようならー!」
ゆの「ほら、宮ちゃんも」
宮子「ん?」フリフリ
ヤッター、ヤッターマン、ヤッターキュゥべえ
今日もマジョンボーの悪事を食いとめた
マジョンボー一味にノゾミストーンを渡してはならないのだ
正義の味方ヤッターマン
頑張れ、ヤッター、ヤッターマン
魔法少女ヤッター☆マン 終