~ジュネスフードコート内~
千枝「おーい!雪子ー!こっちこっち!」
雪子「あ、千枝。」
千枝「旅館の方も忙しいのにごめんね~。あ、とりあえず座ってよ。」
雪子「ありがとう。…なんだか久しぶりだね。こうして二人で会うのも」
千枝「そういえばそうだねぇ。雪子も本格的に女将修行に入って、あたしも受験勉強もあるし、なかなか会えないよねぇ。」
雪子「どう?勉強の方は?」
千枝「いや~、全然ッス。胸張って宣言したものの、警察官への道は遠いよ…。それでさ、内容が頭に入らないのはきっと肉が足りないせいだー!…とか思ってさ。気がつけば、ほぼ毎日愛屋と家を往復してたッス…。」
雪子「そっかぁ…。」
千枝「そうッス…。」
雪子「それで………」
千枝「…………………。」
雪子「それで…………そんなに太っちゃったの?」
千枝「……………………………そうッス。」
雪子「ぶふっ!ちょっと千枝wwwや、やめてよwwwwwwwwその語尾に「ッス。」ってつけるのwwwww取り組み後の力士のインタビューみたいだよwwww」
千枝「………………………………………。」
雪子「あはははははははwww…あー、苦しいwwwごめんね千枝w」
千枝「…いや、仕方ないッスよ。」
雪子「ブフォwww」
千枝「………もう!だから電話でいいって言ったのに!」
雪子「ごめんねごめんね千枝wwwもう絶対笑わないからあははははははwww」
千枝「説得力無いわぁ…。」
雪子「…あー、アゴ痛い。でも、千枝のお願いだもん。ちゃんと相談に乗るよ!そのために来たんだから。」
千枝「ありがとう雪子…。はぁ…3年生になって早半年でこの身体…鳴上君が見たらなんて言うか…。」
雪子「きっとシャドウと間違えて斬られちゃうよね。」
千枝「ちょっと!こっちは真面目に相談してるの!」バンバン!
雪子「ごめんごめん。あ、ちなみに年末に鳴上君が八十稲羽に遊びに来るって言ってたよ。」
千枝「…え?マ、マジで?」
雪子「マジマジだよ。今朝『悠がみんなを驚かせたいらしいからさ、直前まで黙っててくれって!相棒の俺にしか話してねえんだ!』って花村君がドヤ顔で言ってたから。」
千枝「あいつホント役に立たないね…。」
雪子「それで、堂島さんの所で年越しするんだって。あの家、まだ10月なのに門松置いてあったよ。」
千枝「どんだけ楽しみにしてるんだ堂島さんも…。ていうか、どうしよう雪子~!あと2ヶ月ちょっとしかないよ!絶望的だよ!去年よりも50kg近く増えてるのに!」
雪子「実際に数字で聞いてみると恐ろしい状態だね…。でも任せて千代の富…千枝!私がなんとかしてあげるから!」
千枝「今の絶対ワザとでしょ!文字数的に言い間違えるわけねーから!」
雪子「まぁまぁ、とりあえず、対策を練ろう!よーし!『里中千枝の!ぶっちぎり!愛と哀しみと罪と欲望のダイエット大作戦!!!』開始!」テッテレー
千枝「なんか…マヨナカテレビの企画みたいだね…。」
雪子「さて、まずは大前提の『食事制限』から!もちろん今日から愛屋禁止です!」
千枝「えっ」
雪子「えっ」
千枝「愛屋…だめっスか?」
雪子「逆にダイエットに愛屋が必要な理由を教えてほしいよ。」
千枝「そっかぁ…うぅ、仕方ない…さようならスペシャル肉丼…。」
雪子「雨の日限定メニューじゃん…。」
千枝「常連だから特別に出してもらったんだ…もちろん有料で…。」
雪子「そう…あいかちゃん千枝を見て何も言わなかったの…?」
千枝「なんか…目を細めてずっと肉丼を食べるあたしを見つめてた…。」
雪子「おもいっきり憐れんでるじゃない…。」
千枝「ま、まぁ。とりあえず…愛屋は我慢します。他には?」
雪子「うん。とりあえず今年は肉禁止だね。」
千枝「いやいやご冗談を。」
雪子「いやいやいやいや。こんなのまだ序の口ですのよ里中さん?」
千枝「に、肉が食えないなんて…残酷すぎる…肉だけはあたしを裏切らないのに…。」
雪子「その姿は肉に裏切られた結果だよ千枝…。」
千枝「肉ガムもだめ?」
雪子「だめ。今夜からうちの旅館の魚中心のダイエットメニューを食べてもらいます。」
千枝「ひぃぃ。」
雪子「大丈夫。味は限りなく薄めだけど、神経を研ぎ澄ませばおいしく食べれるよ。」
千枝「ひどい…ひどいよ雪子…。」
雪子「ブーブー言わないの!」
千枝「そんなぁ。」
雪子「フガフガも言わない!」
千枝「肉…。」
雪子「ブヒブヒもだm
千枝「言ってねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!」
雪子「さて、次は減量!運動メニューを考案しましょう!」
千枝「う、運動かぁ。」
雪子「時に里中さん。去年あなたが日課としていたトレーニングは今も続けてますか?」
千枝「う…。い、いやぁ~いざ受験勉強となると…色々忙しくてさ。」アハハ
雪子「カンフーへの憧れはどうしたんですか里中さん!」
千枝「いや、なんかさ、ちょっとコメディ要素の強い3枚目キャラでいこうかなぁみたいな…サモハンキンポー的なさ。」テヘヘ
雪子「サモハンに謝った方がいいよ千枝…3枚目キャラどころか裏で糸を引く悪の親玉っぽいよその体型は…。」
千枝「…すみませんずっとサボってました。」
雪子「はい、というわけでですね。ダイエットと言えばこのお方、No.1アイドルりせちーこと久慈川りせさんにお越しいただきましたー。」
りせ「どぉもー☆」
千枝「り、りせちゃん久しぶり~。」
りせ「千枝先輩お久しブフォwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
雪子「ちょっとwwwwりせちゃんwwwwwだめでしょそんな良いリアクションしちゃwwwwwwww」
千枝「………………………………………………………………………………。」
りせ「だってwwwダイエットっていうからwwww軽いアドバイスのつもりで来たのにwwwwwなんですかwwwwあのクリーチャーはwwwwwww」
雪子「もうあなたの知ってる千枝はどこにもいないのよりせちゃん…。」
千枝「まぁ…何も言い返せないッス。」
りせ「ちょっとwww千枝先輩やめてくださいよwwww「ッス」とか取り組み後の力士じゃないですかwwwwwww」
雪子「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
千枝「…………………………………………………………………………………
雪子「あー腹筋痛い…。えー、はい。ごめんなさい。それではりせちゃん。何か効果的なダイエット方法は無いでしょうか?」
りせ「無いですね。」
千枝「 」
雪子「 」
りせ「もうそこまでいっちゃうと手の施しようが無いというか…。しかも年末までとか、もうほとんど奇跡待ちですよね。」
千枝「 」
雪子「 」
りせ「たぶんこれから年末まで休みなしでずっと反復横とびし続けても難しいかなぁ。」
千枝「Oh…。」
りせ「もう後は手術とか?最近アメリカでも多いけど、脂肪吸引とか切除とかかなぁ。」
雪子「やっぱり無理かぁ。」
千枝「今『やっぱり』って言った?」
雪子「天城雪子さんがログアウトしました。」
千枝「ちょっと待て。」
千枝「ああああああああもうあたしの人生はおしまいだよおおおおおおおきっと鳴上君にシャドウと間違えられて切り捨てられてしまうんだああああああああ。」
雪子「元気出して千枝…鳴上君には千枝はマヨナカテレビに放り込まれてなにかしらされたって伝えとくから…。」
千枝「うぅ…なにかしらって何よぉ。」グスン
りせ「そういえば千枝先輩が今ペルソナ出したらペルソナも太ってるんですかねwwwwwwwwww」
雪子「さぁ…?でも太ってたら『トモエ』じゃなくて『ドムエ』って呼んだ方がいいよね。」
りせ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
千枝「うあああああああああんみんなひどいよおおおおおおおやっぱり誰も助けてくれないんだあああああああ。」
クマ「おぉっと!そんなことは無いクマ!」
雪子「クマ君!」
クマ「そこの屋台越しに話しは聞かせてもらったクマ!千枝ちゃん!ここはクマに任せブフォwwwwwwwwwwwwwwww」
りせ「こらwwwwwクマwwwww笑っちゃだめだよwwwwww」
雪子「ちょっとwwwww何でさっきからみんなそんなにいいリアクションするのwwwwwwwwwww」
千枝「……………………………………………………………………………………。」
クマ「ちょっとした体重増加に悩む、乙女らしい相談か思たらwwwwあかんやんwwwwこれあかんやつやんwwwwwwww」
千枝「なぜ関西弁…。」
千枝「で!どうなのよクマ吉!あたし、ホントに痩せることができるの!?」
クマ「クマに不可能は無いクマよ~千枝?ちゃん。」
千枝「なんで疑問形なのよ。」
雪子「そういえば、クマ君ペラッペラになっても元に戻ったもんね。」
千枝「確かに!」
クマ「そうクマ!それの応用クマよ!と、いうわけでしばらく千枝?ちゃんにはあっちの世界でトレーニングに励んでもらうクマよ!」
千枝「だからなんで疑問形なんだってば。」
千枝「でも、確かにテレビの中なら不可能じゃないかも!あたし、がんばるよ雪子!」
雪子「そうだね…がんばってね!千枝!信じてるよ!」
りせ「千枝先輩…絶対元に戻って帰ってきてくださいね!」
千枝「もちろんッス!」
クマ「ちょっとwwwwww千枝ちゃんwwwww「ッス。」とか行ったら取り組み後の力士のインタビューみたいだからwwwwww」
雪子りせ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
千枝「……………………………………………………………………………………。」
~12月31日~
雪子「千枝…。」
千枝「オーッス!ただいま雪子!」
雪子「すごい…元通り…いや、昔よりも断然スリムになってるよ…千枝…。」
千枝「えへへ、すごいでしょ?地獄のトレーニングの賜物だぜ!」
クマ「千枝ちゃんの頑張りがあってこそ、ここまでうまく行ったクマ!おめでとうクマ!」
千枝「ありがとうねクマ吉…。よし、これで鳴上君と胸張って会えるよ!」
雪子「そうだね!さぁ、早く駅に迎えに行こう!!」
千枝「鳴上君…へへ、久しぶり…だね。」
悠「千枝…?なんだか雰囲気が変わったな。」
千枝「えへへ…そう…かな?ちょっと痩せたぐらいだよ。」
雪子 (ものすごく太ってものすごく痩せたぐらいだよね。)
悠「そう………か。」
千枝「……?どうしたの?」
悠「いや…」
悠「去年のようなちょっと肉付きが良い方が…好きかな。いや、もっと前よりもふっくらしてる方が…タイプなんだけどな。」
千枝「 」
雪子「 」
悠「実は今まで黙ってたけど、俺…デブ専なんだ…。」
千枝「 」
雪子「 」
悠「大谷花子さんには去年告白してフラれたんだけど…ハハ。」
千枝「 」
雪子「 」
悠「ペルソナもついついバアル・ゼブルばっかり使っちゃって。」
千枝「 」
雪子「 」
悠「…だからさ、千枝。そんなの千枝らしくない。痩せてれば美しい…そんなものはただの幻想だ。…さぁ、これから二人で愛屋に行かないか?スペシャル肉丼を食べよう。そして、ゴム毬のようにもっと美しくなろう。」
千枝「 」
雪子「 」
―BAD END―
50 : 以下、名... - 2012/11/13(火) 23:36:55.05 YQOaQ7Nt0 25/25…はい。終了しました。
書いてみると結構短かったなぁ。
レスにもあったけど、千枝ちゃんって体重非公開だったよね?
52kgだと踏んでたので、102kg…いやいや、女性でそれは太ってるって言うレベルじゃなかったですね。適当に数値出しちまった。
規制の影に怯えつつ、後ろを振り返りながらでしたが無事に完結できました。
駄文でしたが、読んでいただいた皆様ありがとうございました。