1 : VIPに... - 2012/08/08 13:54:23.61 fBnJKyVp0 1/37

世界線とかは特に関係なしです。基本ほのぼの。
書き溜めあり。初めて書くのでいたらぬ点もあるかもしれません<(_ _)>

元スレ
紅莉栖「岡部を怒らせちゃった……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344401663/

2 : VIPに... - 2012/08/08 13:54:54.84 fBnJKyVp0 2/37

~~ラボ~~

岡部「ふむ。となると、配線が間違っていたということか?」

ダル「多分、そうだお。これをここに繋げば、起動すると思われ」

岡部「ほう。単なるケアレスミスか。配線はお前に任すぞ」

ダル「っと、これをこう繋いで……、後は電源を入れれば……」

ブゥゥン

ダル「成功したお」

岡部「おおっ! よくやった、ダル! 未来ガジェット研究品も、だんだん数を増やしてきたな!」

ダル「しょーもないもんばっかりだけど」

岡部「しょーもないと言うな! こいつは未来ガジェット二十号! その名もスカイ・フライ・ファンだ!」

ダル「まんますぎだろ」

3 : VIPに... - 2012/08/08 13:56:12.88 fBnJKyVp0 3/37


岡部「む……。空飛ぶ扇風機?」

ダル「そのまんまだろ、そのまんまだろ」

ダル「大事なことなので二回言いました」

岡部「ええい! 駄目だしするな! こいつはファンコプターで決定だ!」

紅莉栖「何やってんのあんたら。男同士でそんなに近づいたりして、気持ち悪い」

岡部「お前も洋書に目を落としている暇があるなら、研究品の開発に手伝え。どうせ、本の内容など理解できていないのだろう」

紅莉栖「あんたと一緒にすんな」

ダル「にしても、ファンコプターって、つくった意味あったん?」

岡部「ああ、無論だ。センサーで障害物を認識し、ぶつからないように部屋中を飛び回り、その間に風を送り続けるという発明品。クーラーのないラボには必須のアイテムだ。その名も、ファンコプター」

紅莉栖「さっき聞いたし」

4 : VIPに... - 2012/08/08 13:57:09.68 fBnJKyVp0 4/37

岡部「いちいちこの助手は突っかかって来るのだな。そんなに俺が好きか」

紅莉栖「なぁっ!? 誰があんたのことを……っ! 自意識過剰も程々にしろっ!」

岡部「相変わらずキャンキャンとうるさい。お前が叫ぶたびに室内の温度がプラス1されているような気分だ」

紅莉栖「ああ、もういい。あんたと付き合ってると、それだけで無駄なエネルギー消費するわ」

岡部「突っかかって来たのはお前だろう。黙ってればいいものの」

ダル「ツンデレですね、分かります」

紅莉栖「ツンデレじゃねーよ!」

ダル「牧瀬氏がツンデレという単語を何故か知っている件について」

紅莉栖「た、たまたまよ!」

5 : VIPに... - 2012/08/08 13:58:42.32 fBnJKyVp0 5/37

岡部「……助手のせいで話が逸れたな。今だ部屋中を飛び回っている空を飛ぶ小型扇風機(ファンコプター)を見れば、成功したも同然。ファンコプター、という名はかの青タヌキのポケットから出てくるタケコ……」

ダル「い、言わせねーよ!?」

岡部「さて、今日はこのぐらいにしておこう。ドクターペッパーで一服するか」

ダル「今頃、本当はメイクイーン+ニャン2に居たはずなのに……」

岡部「お前は偉大なるものを開発をしたのだ。誇っていいぞ」

ダル「空飛ぶ扇風機、ねえ……」

岡部「……」プシュッ

岡部「んぐ」ゴクゴク

岡部「ぷはーっ! やっぱり、仕事終わりのドクペは神だな。これのために生きていると言っても過言ではない」

紅莉栖「大袈裟ね。たかだがジュース程度で」

岡部「うるさい。助手にドクペの良さなど理解できまい。お前は本場で七年過ごしていたようで、ドクペが飲めるらしいが、ドクターペッパリアンではなそうだしな」

6 : VIPに... - 2012/08/08 14:00:10.06 fBnJKyVp0 6/37

紅莉栖「飲めるけど、あんたみたいに毎日飲むようなことはしないわ」

岡部「ふん。お前とは良い飲み友達になれそうだと思っていたが、違ったようだな」

紅莉栖「え……?」

岡部「ふう。ドクターペッパーは何本飲んでも飽きないな」

紅莉栖「ドクペはそれなりに好き、だけど。飲んだらあんたを見てたから、とか誤解されそうで……」ゴニョゴニョ

岡部「ドクターペッパリアンはもっと増えるべきだろう」

紅莉栖「だ、だから、飲み友達になってほしいなら、なってあげても……」

岡部「なっ! まさか、機関による攻撃か!? ドクターペッパーをまずいだとか言っているのは、味覚が麻痺しているだけであり、正常なのは俺で、異常なのはその他もろもろというわけか。なんという失態! そうとも知らず、ドクペ反対の奴らにきついことを言ってしまった……っ!」

紅莉栖「……聞いてんの?」

岡部「ん? いたのか、助手よ。てっきり、もうどこかへ行ったのかと」

紅莉栖「……」ピキ

紅莉栖「ふん。ドクターペッパーなんて、シップや薬みたいな味がするだけでしょ? 大抵の人はまずいっていうのも分かる気がするわ。そりゃ、岡部の味覚がおかしいからあんたは毎日飲んでるだけでしょーけど、世間からはまずいと嫌われている、可哀想、な飲み物でしょ、所詮」

岡部「……なん、だと?」

7 : VIPに... - 2012/08/08 14:01:36.91 fBnJKyVp0 7/37

ダル「ちょ、牧瀬氏! オカリンの前で、それは禁句……」

紅莉栖「だから、所詮は嫌われものっていっただけよ。あんたみたいな変人にはお似合いじゃない? 今だ自販機とかにあるのも、まずさで有名だからでしょ」

岡部「貴様……。俺を侮辱するだけではなく、ドクタペッパー、もとい、世界中のドクターペッパリアンを侮辱したか?」

紅莉栖「な、何よ、怖い顔して。私は真実を言っただけで――」

岡部「助手よ、見損なった。見損なったぞ、助手よ」

岡部「俺はお前に、または嫌がる人間にドクターペッパーを強制させた覚えはない。だというのに貴様は、ドクターペッパーを侮辱するというのか」

ダル「ちょ、オカリン。牧瀬氏も、本気で言っている訳じゃ――」

8 : VIPに... - 2012/08/08 14:02:36.42 fBnJKyVp0 8/37

紅莉栖「ぶ、侮辱って。大袈裟ね。べ、別にそんなに怒らなくても……」

岡部「大袈裟だと!?」

紅莉栖「っ!」

岡部「お前は助手降板だ。失望したぞ、クリスティー……、いや、〝牧瀬〝」

紅莉栖「な……っ!? そ、そこまで言う!? 元はと言えば、あんたが人の話を聞かなかったのがいけないんでしょーが!」

岡部「それとドクターペッパーは無関係だ。それに人の話をとかなんだら言っているが、ボソボソしゃべっているだけで聞きとれん。言いたい事があるならはっきりいうのだな、牧瀬よ」

紅莉栖「……っ! そ、それに、牧瀬って! 他人のような、よび、かた……っ」

岡部「ふん」

紅莉栖「し、知らないっ! もう岡部なんか知らないんだからな……っ! こんなとこ、一生来てやるもんかっ!」ガチャ、バタン!

9 : VIPに... - 2012/08/08 14:04:07.62 fBnJKyVp0 9/37

―――――

紅莉栖「……っ」

紅莉栖「(な、なに私泣きそうになって……。そ、そもそも岡部が悪いのよ。せっかく、飲み仲間になってやるって言ったのに、それを聞いてなかっただけ で……。だからちょっと腹いせにからかっただけ……。なのになんであんなに怒るのよ、バカ……)」

紅莉栖「(どう、しようかな……。もう、ラボには来れないし……、自分で一生来ないって言っちゃったしなー……)」

紅莉栖「なんで、あんなにむきになったんだろ、私。馬鹿みたい」

鈴羽「……牧瀬紅莉栖? なんだ、岡部倫太郎かと思えば、来て損した」

紅莉栖「な、何よ? 人の顔を見て溜息吐くなんて、失礼ね」

鈴羽「ふん」

紅莉栖「………」ウル

鈴羽「って、牧瀬紅莉栖!? な、なんで泣きそうにっ! いつもなら、嫌味の一つや二つは吐くのに。そんなんじゃ調子でないじゃん! ちょ、えと、あ、あたしのせい?」

10 : VIPに... - 2012/08/08 14:05:23.64 fBnJKyVp0 10/37

紅莉栖「ち、違うわよ。ちょっと、嫌なこと思い出しちゃって……」ゴシゴシ

鈴羽「嫌な、こと? 牧瀬紅莉栖にも思い出すと泣きそうになる過去があるんだ。意外」

鈴羽「だいじょーぶ?」

紅莉栖「うっさい、馬鹿」

鈴羽「人が心配してんのに、馬鹿呼ばわりか。あーあ、暇だし相談にでものろっかなーと思ったけど、その気失せちゃった」

紅莉栖「………」グス

鈴羽「あたしの想像していた牧瀬紅莉栖より、打たれ弱いんだね、君って。このまま冷たく当たったら、あたしが完全に悪もんじゃん。そんなの納得いかない」

鈴羽「どーせさしあたり、岡部倫太郎と喧嘩でもしたんでしょ」

紅莉栖「な、なんで知って……っ!?」

鈴羽「ラボから出てきて、テンションがだだオチの姿を見れば一目瞭然。それに様子から見る限り派手に喧嘩したなぁー…」

紅莉栖「ち、違うのよ、全部あいつが悪くて……」

11 : VIPに... - 2012/08/08 14:06:36.97 fBnJKyVp0 11/37

鈴羽「一応、アドバイスくらいして上げるけどさー。それ直せいいと思うよ」

紅莉栖「え?」

鈴羽「だーかーらー、素直になれって言ってるの! あーもぅ、どうしてあたしがここまで説明しないといけないんだろ」

紅莉栖「す、素直って……」

鈴羽「そうすれば、きっと岡部倫太郎も牧瀬紅莉栖にメッロメロになるんだろうね」ニッシシ

店長「おーい、バイト! サボってんじゃねーぞ! 給料引くぞ、お前!」

鈴羽「あっ、すんませーん! 今行きまーす」

鈴羽「んじゃね。他人の仲に横やりいれたりする気はないからさ、後は自分で何とかするべきだと思うよ。それと、その異様なテンションの下がり方やめてよね。調子狂うからさ」

店長「おいバイト! まじで給料引くぞ!」

鈴羽「ま、待った待った! これ以上、給料ひかれたら生きてけないって!」トタトタ

紅莉栖「行っちゃった……」

紅莉栖「(素直、かあ……。でもそれを言うなら、岡部だってもう少し素直になってくれれば……)」

紅莉栖「(もう口聞くのも難しいし、顔合わせるだけできまずいだろうしな……。どうしよう。明日から、ラボに行く事できないから何しようかな)」

紅莉栖「(……な、泣くな私。たかがこの程度で……。と、とりあえず、ホテルに戻ってシャワー浴びよう。そうしよう)」

12 : VIPに... - 2012/08/08 14:08:22.81 fBnJKyVp0 12/37

---ラボ----

ダル「オカリン? 牧瀬氏、出て行っちゃったぞ」

岡部「…………」

ダル「そりゃ、大好きな物を侮辱されたことに腹たったのは分かるけどさ、ツンデレは基本、思っていることと別の事言っちゃうんだお、常考。だから、牧瀬氏もそれに当てはまると思われ」

岡部「…………」

ダル「オカリン?」

岡部「ダ、ダルよ……。俺はどうすればいい……」

ダル「え? いや、話が見えないお」

岡部「じょ、助手が! もう二度とラボには来ないと言ったのだぞ!?」

ダル「い、いや、オカリンが助手降板だ! なんて言うからじゃね? 牧瀬氏もきっと、ラボメンから外されたと勘違いしているかと」

岡部「な、なんだってー!?」

岡部「お、俺は助手をラボメンから外すつもりは断じてない! そりゃ、ドクペを侮辱されたのも怒っているが、まさかあいつもあそこまで怒るとは思っていなかったのだ!」

ダル「(……牧瀬氏も、ドクペをあーだこーだ言っただけでオカリンがそんなに怒るとは思ってなかったと思っているはずだお……)」

13 : VIPに... - 2012/08/08 14:09:26.53 fBnJKyVp0 13/37

岡部「ダ、ダルよ! 俺はどうすればいい!?」

ダル「しらね」

岡部「じゃ、すまないのだ! 大切なラボメン、しかも俺の助手だぞ!?」

ダル「ちゃっかり、俺の、とか言ってるオカリン」

岡部「ち、違う! そういう意味ではない!」

ダル「それに助手降板とか言ったの、オカリンじゃん」

岡部「あれはジョゥーク、だ」

ダル「予想外にそれを本気に受け取った牧瀬氏について、焦っていると言う訳ですね分かります」

岡部「く、来るだろうか?」

ダル「?」

岡部「明日も助手はラボに来るのだろうか?」

ダル「来ないだろ、常識的に考えて。本人が一生来ねぇ、って言ってたし。あの時点で止めていれば、和解の可能性もあったけど、今じゃ無理だお」

14 : VIPに... - 2012/08/08 14:10:57.53 fBnJKyVp0 14/37

ダル「見たからして、牧瀬氏も本気で怒っていたみたいだし。まあ、分からなくもないなぁ」

岡部「どういう、ことだ?」

ダル「だって、助手降板の上に、オカリン急に呼び方『牧瀬』にしたろ? それって用は、他人行儀じゃん? 一種の裏切りだお。お前は仲間なんかじゃない、って言ったようなものだお」

岡部「そ、そんなつもりで言った訳では!」

ダル「でも本人はそう勘違いしているのも事実。まゆ氏が知ったら、厄介になるんじゃね? まゆ氏は結構、牧瀬氏のこと好いていたし」

岡部「そ、それはまずい。そんなことまゆりの耳に入れば、仲直りするまで口ききませーん、とか言われるではないか!」

ダル「自業自得とは言わないけど、オカリンももう少し素直になればいいと思われ」

岡部「どういうことだ」

ダル「ていうか、リア充爆せろ」

岡部「いきなり何を言いだす?」

ダル「つまりそういうことだお」

15 : VIPに... - 2012/08/08 14:12:06.75 fBnJKyVp0 15/37

岡部「というか、素直になるのはクリスティーナではないか」

ダル「今日のお前が言うなスレはここですか?」

岡部「妙に突っかかって来るのだな。珍しい」

ダル「オカリン。牧瀬氏とは何があっても仲直りするんだお。僕も牧瀬氏がいなくなるのは嫌だお」

岡部「…そ、そのつもりだが…」

ファンコプター「ブブブ」プスン

岡部「痛っ! お、おいダル! このファンコプター欠陥があるではないか!」

ダル「おかしいな。充電切れにしてはまだ早すぎるし……」

岡部「改良しなくてはならないな」

ダル「じゃなくてオカリン…。ファンコプターは後で直すとしても、まずは牧瀬氏の件をどうにかしないといけないお」

岡部「わ、分かっている! だが、どうすれば良いのだ?」

ダル「だから、手始めにクリスティーナ!とか助手よ!とかいう呼び名を変えればいいと思われ」

16 : VIPに... - 2012/08/08 14:13:29.60 fBnJKyVp0 16/37

岡部「ふむ。つまりどういうことだ?」

ダル「紅莉栖、って呼べばいいんじゃね? 僕が思うに、それで全て解決。乙」

岡部「そ、そんなに単純なのか……?」

ダル「(用はオカリンが素直になれば解決……、とまでは言えないお)」

ダル「うん。牧瀬氏ならでは」

岡部「……クリスティーナならでは?」

ダル「オカリンが紅莉栖、って呼び方をに正せば、全て解決。大事なことなので二回言いました」

岡部「(そういうものなのだろうか……)」

17 : VIPに... - 2012/08/08 14:14:26.16 fBnJKyVp0 17/37

ガチャ

まゆり「トゥットゥルー♪ まゆしぃです」

岡部「おお、まゆり。その、荷物は何だ?」

まゆり「コス作りしようかなーって。ルカくんに、いーっぱいお願いしたらいいよって言ってくれたから、張り切らないと」

岡部「ほう。あのルカ子を説得したか」

まゆり「それより、オカリン♪」

岡部「な、なんだ。目が笑ってないぞお前」

まゆり「まゆしぃはね、今、すっっごく、怒っているのです」

岡部「な、なぜだ? 何か失言でもしたか?」

まゆり「オカリン、クリスちゃんを泣かせたでしょ」

18 : VIPに... - 2012/08/08 14:15:54.04 fBnJKyVp0 18/37

岡部「なっ!? い、いやいやいやいや、待て待て待て。さっき喧嘩したが、俺は泣かせた覚えは……っ!」

まゆり「嘘はいけませーん。さっきまゆしぃがね、ジューシーからあげを買った帰りに公園を寄ったらね。クリスちゃんが、一人でブランコこいでたんだよ?」

まゆり「必死に声殺して、泣いてた。まゆしぃ、今ものすご~く! 怒っています」

岡部「な……」

ダル「そういえば、牧瀬氏って気が強そうに見えて打たれ弱いんだよね。前にもオカリンが牧瀬氏の〝岡部〝って呼び方に気に食わなくて、鳳凰院凶真と正せって迫っていた時、牧瀬氏涙目だったし」

まゆり「クリスちゃんと仲直りするまで、まゆしぃはオカリンとは口聞かないよ。謝らないなんて言ったら、絶交なんだからね?」

岡部「だ、だが待て! あいつもドクペを侮辱し……」

ダル「オカリン女々しいお……」

岡部「待て! 俺は真実を言ったまでだ! どうして俺が100%悪者になっている!?」

ダル「女を泣かせたら、男が全部悪いのだよ、オカリン。はい、論破終了」

岡部「な、なんだその理不尽な……」

19 : VIPに... - 2012/08/08 14:16:46.33 fBnJKyVp0 19/37

まゆり「オカリン! 早く公園に行ってあげないと、まゆしぃ本当に怒っちゃうんだからね?」

岡部「だだだだが、公園に行ってどどどうすれば!?」

ダル「さっきの作戦を使えばイチコロだお」

岡部「そ、そうか! 流石スーパーハカー! 俺の右腕なだけある!」

ダル「せめてハッカーって呼んでくれと何度……」

岡部「ス、スーパーハッカー! お前は頼もしい相棒だ!」ガチャッ!

ダル「……行っちゃったお。うまくいくかな、オカリン」

まゆり「きっとうまくいくよ。オカリンとねクリスちゃんは、すっごく仲良しだもん。だから喧嘩しても、すぐに仲直りしちゃうんだよ?」

ダル「……、リア充 爆発しろ」

20 : VIPに... - 2012/08/08 14:17:29.80 fBnJKyVp0 20/37

岡部「ハア…っ! ハア…っ! くっ! メールを打っておくべきだったか! 帰られたら、ハア、まずいっ!」ピ、ピピ


件名:話がある!
本文:お前は公園に居るな!? その場を絶対、動くなよ!


岡部「(電話が一番効率が良いが、助手の声を今聞いたら挙動不審になってしまう恐れもある。)」

岡部「運動、不足だったな。ハア…っ、ハア…っ。鍛えておかねばならん……。っと、受信は……」


新着メッセージ:なし


岡部「くっ! あいつ、見ているのか? ま、まあいい。もうすぐ、公園だ」

21 : VIPに... - 2012/08/08 14:18:24.07 fBnJKyVp0 21/37

~公園~

岡部「ハア、ハア、やっと、ついた――」

岡部「く、クリスティーナは一体どこに……」

岡部「い、いた。あ、あいつ、まだブランコに……。ど、どう話しかけるべきか……」

岡部「(い、いざ、話すとなると内容が頭に出てこないな。いつも通りで良いか……)」

岡部「(いつも通り? 普段はどう話してったっけ……。ええい! 狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真である
この俺がたかだが女一人に話しかけるだけで、何ここまで緊張しているんだ!)」

岡部「(は、話しかければどうとでもなる!)」

岡部「……」コツコツ

22 : VIPに... - 2012/08/08 14:19:20.77 fBnJKyVp0 22/37

紅莉栖「……」

岡部「ク、クリスティーナよ、こんな所で何をしている」

紅莉栖「……え? お、岡部? な、なんでここに?」

岡部「目が赤いな。泣いていたのか?」

紅莉栖「っ! な、泣いてなんか、いないわよ馬鹿っ!」ゴシゴシ

岡部「もう日が暮れるぞ? どうしてこんな所にいるのだ?」

紅莉栖「……居場所、ないから」

岡部「?」

紅莉栖「パパには無視されちゃってるし、ママは日本にいないし、私はもうラボには行けないし……」

紅莉栖「あ、あはは、ば、馬鹿みたいよね。自分でラボに一生来ない! とか言ったのに、こ、こんな姿を岡部に見られるなんて。ふ、不覚よ、不覚……」

岡部「ク、クリスティーナ……」

23 : VIPに... - 2012/08/08 14:20:24.89 fBnJKyVp0 23/37

岡部「(ど、どうすればいい。言葉が出てこない。あ、そういえば、ダルが何か言っていたような……)」

~~~~~~

ダル『紅莉栖って呼べばいいんじゃね?』

~~~~~~

岡部「(し、しまったぁぁぁ! クリスティーナと呼ぶのが自然すぎて、忘れていた! ど、どうすれば!?)」

紅莉栖「ご、ごめん。岡部、わ、私、今まで岡部に迷惑かけてたかも……」

紅莉栖「岡部と議論になっても、いつも私が論破してたし、や、やっぱりうざいよね。パパに嫌われた理由も、今なら分からなくもないかも……」

紅莉栖「だ、だから、そ、その、せ、せ、せめて、わたし、を。その、き、きき……」

岡部「き?」

紅莉栖「す、素直に、素直に……」ボソッ

岡部「ん?」

紅莉栖「私を、き、嫌いに、ならないで……」

紅莉栖「パパに嫌われて、岡部にまで嫌われたら、私もう……」

岡部「……お前」

24 : VIPに... - 2012/08/08 14:22:07.81 fBnJKyVp0 24/37

岡部「(まさか、俺が怒っただけで、ここまで悩んでいたのか?)」

岡部「(俺に嫌われたと思って、泣いて、必死に悩んで……)」

岡部「(……俺は、最低だ)」

岡部「(紅莉栖の心に土足で踏み込んだだけではなく、その触れてはならない弱い部分に触れてしまった。)」

岡部「(…………)」

25 : VIPに... - 2012/08/08 14:23:11.14 fBnJKyVp0 25/37


岡部「……フ、フフ」

紅莉栖「……お、岡部?」

岡部「フゥーッハハハハ! 世界に混沌を齎すこの俺、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真あろうものがっ! とんだ失態を犯してしまったようだな!」

岡部「いくら孤独を愛す俺とは言えっ! 数少ない仲間を見捨てるつもりは断じて、断じてない!」

紅莉栖「……あ、あの」

岡部「……案ずるな、助手よ」

紅莉栖「じょ、助手? 私はもう助手降板だって、岡部……」

岡部「何を言っている? お前は一生俺の傍にいるからこそ輝くのだろう」

紅莉栖「……っ!?//」

岡部「それでこそ助手だ。俺はお前の才能に嫉妬していたのかもしれんな。助手やクリスティーナなどという呼び方も単なる照れ隠しだった」

紅莉栖「おか、べ?」

26 : VIPに... - 2012/08/08 14:25:05.50 fBnJKyVp0 26/37

岡部「だから、お前が言うことに俺はいつも反論していた。いつか論破してやろう、ってな」

岡部「だが、決まって俺は論破された。それで、腹が立っていたのかもしれん」

岡部「普段は、ドクターペッパーを侮辱された程度であんなに怒らなかったというのに、俺は助手の発言に異様に腹が来てな。嫉妬心から来たのか、よく分からないんだが」

岡部「そんな軽率な行為で、俺はお前を傷つけてしまった。すまなかった。本当に反省している」

紅莉栖「ちょ、岡部……っ。謝らないでよ……。わ、私だって岡部に酷い事言った」

岡部「なに案ずるな。ドクペがまずい、というのは世間一般だからな。あの程度で怒った俺も大人気なかったのだ」

岡部「だから、非があるのは俺であり――」

紅莉栖「馬鹿っ! 勝手に言いたい事だけ言ってんじゃないわよっ!」

岡部「っ!?」

27 : VIPに... - 2012/08/08 14:25:55.59 fBnJKyVp0 27/37

紅莉栖「私だって、岡部が反論してくると、なんとかして論破してやろうって、岡部の分からない単語をわざと言ったりして、優越感に浸ってた! こんな反論をしてくるなんて、自分より劣っているって、心のどこかで思って、私、最低な女だ」

岡部「ち、ちがっ! 最低なのは俺であって!」

紅莉栖「――それでもっ! 私も大人気なかった。だから、私にも謝らせてよ……」

岡部「あ、ああ。わ、悪かった」

紅莉栖「岡部」

岡部「は、はい」

紅莉栖「ごめん。私も、岡部の事を考えずにいた」

岡部「(……な、なんだこの助手は。妙に素直だぞ。それにさっきから心臓がバクバクとうるさい)」

岡部「わ、分かればいいのだ!」

紅莉栖「途端に偉そうになってんじゃねーよ、馬鹿」

岡部「くっ! うるさい!」

28 : VIPに... - 2012/08/08 14:26:48.31 fBnJKyVp0 28/37

紅莉栖「ふふふ……」

岡部「ふん。またいつも通り、〝俺の助手〝に戻りやがって。明日からは未来ガジェットの製作を手伝わせてやるから、覚悟をしておけ」

紅莉栖「あんたをあっと驚かせてやるから、あんたのほうこそ覚悟しておきなさいよね」

岡部「ほう? 俺を驚かす、とな? この鳳凰院凶真! 機関の一部の連中もこの俺に畏怖を抱くというのに、貴様が俺を驚かすようなことなど可能ではないな!」

紅莉栖「……っは。その言葉、間違いなく聞いたぞ。明日、絶対にぎゃふんって言わせてやるんだから」

岡部「やってみろ」

紅莉栖「ええ」

岡部「……」

紅莉栖「……」

紅莉栖「ね、ねえ、岡部」

岡部「なんだ?」

紅莉栖「私、明日もラボに来ていいのよね?」

29 : VIPに... - 2012/08/08 14:27:40.40 fBnJKyVp0 29/37

岡部「ああ、当たり前だ! お前はラボメンナンバー004! そして俺の優秀な助手である! お前が嫌だと言っても、お前は一生、俺の助手だからな!」

紅莉栖「い、一生って……、私はずっとあんたの傍にいないといけない訳?」

岡部「無論だ」

紅莉栖「………」

紅莉栖「……!?!?///」

紅莉栖「な、何考えてんのよ! このHENTAI! マザーファッカー!」

岡部「な、や、やめ! な、殴るな! 人を!」

岡部「く…、一体何だというのだ。相変わらず紅莉栖は予測不能な行動を起こす…」

30 : VIPに... - 2012/08/08 14:28:49.98 fBnJKyVp0 30/37

岡部「っと、いつまでも公園に居る訳にはいかんな。お前もブランコをこいで童心に帰るのは良いが、そろそろ時間的にも帰らなくてはならん」

紅莉栖「あ、もうこんな時間……」

岡部「ホテルまで送ってやろう。一人だと危ないからな」

岡部「だが勘違いするな。ラボメンに危害があると、機関による攻撃の対処がしずらくなるだけの話だ」

紅莉栖「……うん。あ、でも、ラボに一度戻らないと。色々置いてきちゃったから」

岡部「全く、お前ときたら。一生来ない! だなんて捨て台詞を吐いたくせに忘れものか?」

紅莉栖「う、うっさいわね! あの時は仕方ないでしょ!」

岡部「しかし、紅莉栖もあんなに怒る事があるのだな。俺の予想では、冷静に荷物をまとめて「アメリカに帰るから」なんて言いそうなものだが、お前の新たな一面を見れて嬉しくも思っている」

31 : VIPに... - 2012/08/08 14:30:57.56 fBnJKyVp0 31/37

紅莉栖「う、うっさい。黙れ」

岡部「ふっ。照れ隠しか? 顔が微妙に赤いぞ?」

紅莉栖「こ、こっちみんな!」

岡部「俺の魔眼からは逃れられないぞ」

紅莉栖「死ね! 氏ねじゃなくて死ね!」

岡部「叫ぶのは良いが、もうラボを通り過ぎているが……」

紅莉栖「え? あ、っ…。~~~~っ!///」

岡部「ドジっ子アピールはよせ」

紅莉栖「してねーよ!」

32 : VIPに... - 2012/08/08 14:32:29.60 fBnJKyVp0 32/37

岡部「やっぱり紅莉栖はそうでないと、調子が出ないな」

紅莉栖「そうでないとって、どうよ。……って、あんた、さっきから思ってたんだけど、名前が……」

岡部「ん? 紅莉栖、か? なに、気紛れだ。助手と呼ぶ事もあるしクリスティーナとも呼ぶ事もあるしセレセブともザ・ゾンビとも@ちゃんねらークリスとも呼ぶぞ」

紅莉栖「そ、そろそろ、統一するとかどうとかの話じゃなくなってきた……」

岡部「だが今日はあえて、紅莉栖、と呼ばせてもらおう」

紅莉栖「……っ。と、突然だな。あんたが私の名前を普通に呼ぶなんて、普通じゃない……」

紅莉栖「変な日本語……」

33 : VIPに... - 2012/08/08 14:33:08.88 fBnJKyVp0 33/37

岡部「ところで紅莉栖」

紅莉栖「ひゃ、ひゃい!?」

岡部「名前を呼んだ程度で恥ずかしがるな! な、なんだか俺まで恥ずかしくなるだろうが!」

紅莉栖「///」

岡部「お、お前、まさか俺を意識しているのか!? 俺に気があるのか!?」

紅莉栖「は、はぁ!? バ、バカなの!? 死ぬの!?」

岡部「な、ないのか」

紅莉栖「ふぇっ!? か、完璧にないってわけじゃ、ないわよぅっ!」

34 : VIPに... - 2012/08/08 14:34:10.82 fBnJKyVp0 34/37

岡部「完璧にないってわけじゃないって一体どういうことだ」

紅莉栖「い、一応、あんたの事は信用しているって言いたいの。ここまで言わせんなバカ」

岡部「今日のお前はやけに人の事を馬鹿呼ばわりする」

紅莉栖「事実を言ったまでですが?」

岡部「天才少女は頭脳の面は発達しているが、別のところの発達……いや、発育は遅れているようだな」

紅莉栖「……おい。どこ見て言ってる」

岡部「ふっ。やはり臀部に蒙古班がある可能性は極めて高いな」

紅莉栖「ねーよ! というか、何よあんたは! 前々から、ずっと!」

岡部「その焦りよう、図星と見た」

紅莉栖「くく…! なんなら見る!?」

岡部「なにぃっ!? お、お前はいつからHENTAIになったというのだ! だ、だ、誰が見るかっ!」

35 : VIPに... - 2012/08/08 14:34:58.32 fBnJKyVp0 35/37

紅莉栖「あんたが身も蓋もないことを言いだすからでしょ!」

紅莉栖「って、そう言えば岡部っ!」

紅莉栖「あんた、ずっと前に私の裸見たでしょーが! まゆりと一緒にシャワーを浴びている時突然入ってきて!」

岡部「……あ、そういえばそうだな。……確かあの時は臀部に蒙古班はなかったような」

紅莉栖「~~~っ!/////」

岡部「ま、待て! 勘違いするでない! た、確かに突然入ってしまったのは謝るが、何も全部を見た訳では――」

36 : VIPに... - 2012/08/08 14:35:59.03 fBnJKyVp0 36/37

店長「おい、お前らうっせえぞ。店の前でぎゃあぎゃあ騒いでんじゃねえ」

岡部「こ、こ、これこれはミスターブラウン」

店長「ああん? 二人とも顔赤けえな。どうした? もしかして、キスでもする瞬間だったか?」

岡部&紅莉栖「!?!?」

店長「図星か。どうでもいいが、店前であまりイチャイチャすんなよ。特に綯がいる前でやったら承知しねえ。あいつにはちゃんとした知識を教えるためだしな。そういうことするなら、部屋でやれくそったれ」

岡部「(ま、まずい。これ以上話していると身も蓋もない話が出来あがってしまう!)」

岡部「し、失礼した、ミスターブラウン! く、紅莉栖! ほらラボに行くぞ!」

紅莉栖「って、えええ!? す、するの!?」

岡部「誰がするか! お前の頭の中はいつもスイーツ(笑)だな! このお花畑頭め!」

紅莉栖「そこまで言うかっ! って、ていうか引っ張るなぁ…! こ、転んじゃう。転んじゃうから……っ!」

37 : VIPに... - 2012/08/08 14:37:02.72 fBnJKyVp0 37/37

┃電柱┃_・)

まゆり「ほらね、ダルくん。やっぱり仲良くなってたよ」

ダル「いやまあ、どちらかが素直になれば済む話だし、こうなることは分かりきっていた展開だお」

まゆり「まゆしぃたちがお邪魔するのはいけないし、今日は帰ろっか」

ダル「……く。オカリンもついにリア充になってしまうのか。リア充爆せろ」

まゆり「明日、オカリンたちにおめでとー、しないとね」

ダル「まゆ氏。だが、まだオカリンと牧瀬氏がくっついた訳じゃないお」

まゆり「えっへへー、そうだね。でもきっと、もうすぐそうなるとまゆしぃは思うのです」

ダル「くっそおおおおお! 絶対! オカリンの奴を盛大に祝ってやるからなあああああああ!」

まゆり「あ、待ってよー! ダルくーん!」

 

                終わる

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