《1つ前》
後日譚第3話<楽園と極楽>

《最初から》

第1話<呪い>

《全話リンク》
少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」


460 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 21:40:38.50 q2t+Jwdco 2876/3213




後日譚第4話<イイ嫁の条件?>




妖狐「では、達者での」

勇者「ねーーキュウちゃんも行こうよぉ」グイグイ

妖狐「わがまま言うでない」

妖狐「ワシはそろそろ祖国へ帰るといっておるに」

勇者「寂しいよぉ」

傭兵「ユッカ」

勇者「うん…わかってるけど」

妖狐「それとも、ワシの大人の色気で小僧を虜にしてしまってもよいか?クック…それなら同行してやっても良いぞ」

勇者「え、えーーっ!?」

妖狐「ワシの貯めに貯めこんだ知識とてくにっくを用いれば、どんなオスでも簡単にコロッと堕ちるじゃろうなぁ…」

妖狐「小僧がおぬしらに見向きもせず、ワシ相手に四六時中甘える様を想像すると…ぬふふ」

妖狐「小僧よ、伽は一日三度までで頼むぞ♥ ワシはそう何度も立て続けには付き合いきれんからな」

勇者「ダメだよソル!!」

僧侶「ソル様!!」

魔女「アホアホアホ」バシバシ

傭兵(なぜ俺に怒る…)

傭兵「心配しなくても狐には欲情しない」

妖狐「なんじゃと」

461 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 21:46:12.62 q2t+Jwdco 2877/3213


妖狐「ま、冗談はさておき」

妖狐「いつでも遊びにこい。おぬしらなら何度でももてなしてやろう」

勇者「また会えるかなぁ…キュウちゃんの国いったことないし…」

妖狐「なぁに。ワシとおぬしが万全の状態に戻れば、魔覚で感応しあうことくらい容易いことじゃ」

勇者「…ほんと?」

妖狐「あぁ。そんなに大きな島でもないからの。ワシのほうから見つけてやろう」

勇者「じゃあ遊びにいくね!」

僧侶「新婚旅行…っていいですよね」

傭兵(そんな金ないぞ…)

妖狐「それと例の件に関して、随分と迷惑かけてすまんかったな」

傭兵「もう気にするな。俺たちはみんな無事だった」

妖狐「じゃがマナはワシの災厄を一身に引き受け、未曾有の危機を招いてしまった」

魔女「…大丈夫。みんながいてくれた」

勇者「えへへ」

462 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 21:55:55.96 q2t+Jwdco 2878/3213


妖狐「そうか………」

妖狐「誇っていい。おぬしらでなければ、決して乗り越えられない苦難であった」

妖狐「マナよ。太陽は確かにそこにあったんじゃな」

魔女「…うん。ユッカたちが私を照らしてくれた」ギュ

勇者「な、なんだか照れちゃうなぁ。ボクたちは無我夢中だっただけだよ」

傭兵「世話になったなキュウ。また会おうぜ」

僧侶「手土産をたくさんもって会いに行きます」

妖狐「うむ。また元気な顔をみせておくれ。じゃあの」


そしてキュウは小さな狐へと戻り、俺たちにペコリと一礼して山の中を駆けていった。
あの体でこの世の災厄を抱え、かつては魔王に匹敵する力をもっていたのだというのだから驚きだ。

傭兵(結局、あいつの言ってたことは全部本当だったんだな)

ユッカ曰く、キュウの使う読心術は魔覚を極めたものであるらしい。
まだ人の感情の表面しか読み取ることのできないユッカとは比較にもならない力だ。
おそらく、何百年という膨大な時の中を生きてきたキュウにしか唯一出来ないことだろう。
あるいは、覚醒時のユッカには似たようなことができたのか。
いまとなっては確かめようもない。

463 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:02:35.16 q2t+Jwdco 2879/3213


傭兵(また会えるだろうか…)

勇者「ソルー、行くよー?」

傭兵「…」

勇者「ソルー? なにぼーっとしてるの」

傭兵「お、おう。いまいく」

勇者「なに考えてたかあててあげよっか?」

傭兵「い゙っ!?」

勇者「キュウちゃんのお酒もっと飲みたいなぁって思ってたでしょ!」

傭兵「いや……ま、まぁそれでいいや」

勇者「あたり? やったぁ。ぐふふ、もしかしてボクも心のなかが読めるんじゃないかなぁ!?」

傭兵「そんなわけないだろ…」

勇者「ヒーラ~~」

僧侶「なんですか?」

勇者「ぬぬぬ……いまヒーラの考えてることは…」

僧侶「は、はい?」

勇者「…お腹すいたなぁ。もっとおにぎり食べたかったなぁ。でしょ?」

傭兵「お前の心のうちをさらけだしてどうする」

464 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:09:17.72 q2t+Jwdco 2880/3213


魔女「はやくのって、もうエアブラスター使うから」

▼魔女は魔宝石に風魔法を込めた。

傭兵「飛ぶぞー」

勇者「はぁい。いくよスレイプニル。紅蓮鳥合身だ!」ボウッ

「ヒ、ヒヒン…」

僧侶「スレイプニルちゃん、結構イヤそうですよね」ヒソヒソ

傭兵「いきなり主人に空飛べなんて命令されたらそりゃあな…俺だってイヤだ」

勇者「はいよー、飛べー」

「ヒヒゥ!!」

傭兵(すまん、帰国するまでがんばってくれ…)



   ・    ・    ・



勇者「バザはあっという間だよね」

傭兵「そうだな、陸路でも大した距離じゃない。昼寝でもしてる間につきそうだな」

勇者「ふぁー、ボクも寝たいよ」

魔女「ダメ」

傭兵「お前が寝たら落ちるから絶対寝るなよ?」

465 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:17:41.78 q2t+Jwdco 2881/3213


勇者「もうバザまで来たんだね。太陽の国までもあとすこしだね」

傭兵「まさかグレイスも俺たちがこんな速度で帰ってきてるとは思わないだろうな」

勇者「というより、任務を達成したことしってるのかなぁ?」

傭兵「そりゃ知らないだろう。手紙をだしても俺たちのほうが早く着くぞ」

勇者「そっか!」

僧侶「でもですね、お世話になったみなさんの話によると」

僧侶「邪龍が現れたときに世界中の人が確かになにかを感じ取っていたようですし」

僧侶「グレイス様がその後の消滅に気付いていてもおかしくはないですよね?」

傭兵「そういうもんなのか」

勇者「んーどうだろうね?」

傭兵「なんにせよありのままを報告するまでだ」

魔女「…」

傭兵「マナは太陽の国が嫌いか?」

魔女「! …ううん。そうじゃないけど…」

勇者「大丈夫だよ。ボクたちが一緒だからね」

傭兵「そうそう。グレイスなら理解してくれる…俺はあいつのことを信じてるよ」

466 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:26:12.17 q2t+Jwdco 2882/3213


【商業の町バザ】


勇者「見張り塔が見えてきたよ!」

勇者「なつかし~」

勇者「いそげースレイプニル」

僧侶「また積み荷を補給しなくてはいけませんね」

傭兵「とりあえず降下しようぜ。門をくぐらずに空から入るのはダメだ」

傭兵「魔物だと思われて撃ち落とされたらたまんねぇ」

魔女「うん。揺れるからなにかにつかまって」



   ・    ・     ・



隊長「そこの不審な馬車…! いまたしか空を飛んで……む?」

隊長「ソル殿? ソル殿ではありませんか」

傭兵「よぉ。元気してたか」

勇者「あー隊長さん。お久しぶりです」

隊長「ご、ご無沙汰しています!」ビシッ

467 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:32:12.02 q2t+Jwdco 2883/3213


隊長「驚きました…まさか空からお越しになるなんて」

隊長「どういう手品ですか!? 馬から羽が!?」ナデナデ

「ヒヒン…」

傭兵「まぁ…いろいろ。俺はなんもしてないぞ?」

隊長「危うく攻撃命令を出すところでした」

傭兵「ちゃんとマニュアルは行き届いてるんだなぁ」

隊長「ソル殿の残してくれた防衛マニュアルのおかげで、バザはあれ以来魔物による被害0です」

隊長「有事の際の戦力も増強できました」

傭兵「そりゃよかった」

隊長「ど、どうぞお入りください。そうだ、部下たちに歓迎の準備を」

傭兵「い、いやーそういうのはいい。今はただの旅人だからな」

傭兵「知人に会って買い物を終えたらまたすぐに発つ」

隊長「そうですか…」

盗賊「リーダー。なに油売ってんのさ」

傭兵「ん?」

盗賊「あ! あんたら…なにしてんの?」

傭兵「そりゃこっちのセリフだが…獄中じゃなかったのか?」

468 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:37:45.38 q2t+Jwdco 2884/3213


隊長「ええっと、彼女は現在」

盗賊「あたし今仮釈放でさ、守備隊の下部組織に所属してるよ。社会奉仕活動ってやつ?」

盗賊「気に入らないけど、こいつの下っ端だね」

傭兵「そうか…元気そうでなによりだ」

盗賊「…! そ、そりゃどーも。別にあんたに気にかけてもらう必要なんてないけどね」

盗賊「にしても、帰ってくるの案外早かったじゃん。10年は会えないと思ったよ。もしくは死んだか」

隊長「こら。失礼なことを言うな」

隊長「ごほん。ソル殿、我々は勤務中なので後日改めてご挨拶に伺います。どちらにご宿泊予定ですか」

傭兵「気にするなよ。元上官とは言え大した期間じゃねーし、別にかしこまらなくてもいいって」

隊長「そ、そうですか…いえ、お伺いさせていただきます」

傭兵「そう?」

盗賊(行きたいんだな)

隊長「マオさんの元でよろしいですか?」

傭兵「あぁ…その予定だ」

傭兵(なんで知ってんだ?)

469 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:43:11.99 q2t+Jwdco 2885/3213


勇者「はやくマオにゃんに会いたいなー。行こう行こう」

傭兵「おう、じゃあ俺たちいくから。またなー」

隊長「はっ! バザは今日も平和です!」

隊長「よし、見回り行くぞ!」

盗賊「うーーい」

盗賊(なに気合いれてんだが。部下の1人くらいにしか思われてないって…)



  
   ・    ・    ・



【獣人マオの商店】



勇者「ここココ! ふぁ~~マオにゃんのお店だ。なつかしい」

魔女「師匠元気かな」

僧侶「入りましょう!」

勇者「えへ、なんだか緊張しちゃう。おじゃましま~す」ガララッ


獣の商人「! ん?」

470 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:48:25.01 q2t+Jwdco 2886/3213


勇者「マオにゃん…えへへ。ただいま」

傭兵「よ!」

僧侶「お久しぶりです!」

魔女「元気でしたか師匠」

獣の商人「あーー。開店時間ちゃうのに誰やおもったらユッカはん達やん!」

獣の商人「おいでおいで、あがってき」

獣の商人「うわー久しぶりやなぁ。なんや雰囲気ちょっと変わったんちゃう」

勇者「マオにゃんっ」ぎゅ

獣の商人「なう!? なんやー甘えて、どうしたんや。そういうとこは一緒やんっ」

傭兵「元気そうだな。ちょっと改築したか?」

獣の商人「せや! 広なったやろ?」

勇者「えへへ、ボクたち帰ってきたよぉ」すりすり

僧侶「ちょ…ユッカ様、マオさん困っちゃいますよ」

獣の商人「むふふ。まぁ座って、いやぁほんまええとこにきたわ」

471 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 22:54:26.88 q2t+Jwdco 2887/3213


傭兵「なんだその怪しい笑みは…」

獣の商人「まぁーそう警戒せんと、ほらーウチもいろいろいま忙しいとこやん?」

傭兵「…? まだ開店前だろ」

獣の商人「なんやあんた相変わらず疎いやっちゃな」

獣の商人「ここにくるまで街の様子みてへんの?」

僧侶「なにかあちこちで飾り付けをしてましたね?」

勇者「うん。かぼちゃいっぱいあってさ、久しぶりにスープつくろうかなーっておもったよ」

魔女「…魔法使いみたいな人いた」

傭兵「そういえばちょっと雰囲気違ったが、年から年中結構賑やかな街なんだろ?」

獣の商人「なんと! 今日から一週間、バザはハロウィンなんやで! ハロウィーンのお祭り!」

勇者「…? はろうぃん?」

僧侶「なんですか?」

獣の商人「なんやこの田舎もんども!」

傭兵「いや俺は聞いたことあるぞ…たしか、魔物が菓子を強奪する祭りだとか」

472 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/30 23:02:49.22 q2t+Jwdco 2888/3213


獣の商人「ちゃうちゃう! 魔物に扮した子供がお菓子をもらいに街を練り歩くお祭りや!」

獣の商人「まぁ子供だけやなくてみーんな好き放題仮装してどんちゃん騒ぎするだけになってきてるんやけどな」

獣の商人「というわけで、はいこれ!」スッ

勇者「なにこの服!?」

僧侶「かわいいですね…この耳としっぽも衣裳ですか?」

傭兵「は?」

獣の商人「は?やあらへん! お客さん来る前にみんなこれ着て!」

勇者「え!? ボクたちが着替えるの?」

僧侶「マオさんのお洋服じゃないんですか?」

獣の商人「ウチそんなん着んでも猫の獣人やし…全部あんたらの分やで?」

魔女「…師匠」

傭兵「なにをしれっと…準備よすぎだろ…」

獣の商人「いやー、ほんまええタイミングで来たわ。これで今日の大入り満員は約束されたようなもんやでぇ、ぐふふ」

傭兵「変なタイミングで戻ってきちまったな…」

勇者「かわんないね」

僧侶「いつもどおりで安心しました」

獣の商人「ちゃんとお給料には還元するからがんばってやー」ニコニコ



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

 
 

495 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 21:43:18.81 JXdbKH5ko 2889/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき



店の中で待つこと数分。
着替え終わったユッカ達が奥の部屋から元気よく飛び出してきた。

勇者「みてみてー」

魔女「似合う?」

傭兵「おお…!」

勇者「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうワン!」

魔女「にゃん…」

傭兵「犬と黒猫なのか…」

ユッカは頭に犬耳を装備し、フリフリとした給仕服に身を包んでいた。
おしりにはふさふさの尻尾が元気よく反り返っている。

傭兵「この尻尾どうやってくっついてるんだ?」

勇者「これ? しっぽ付きの下着を上から履いてるんだよ! だからマオにゃんみたいには動かないよ」

傭兵「へぇ…まぁ、犬っぽいな。お前の場合は特にな」

勇者「ワン! でもこれ狼だよ?」

勇者「お菓子~~」ペト

傭兵「ないっつの! ちょっと待てみんな揃ってからだ」

496 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 21:46:54.78 JXdbKH5ko 2890/3213


傭兵「ヒーラちゃんは?」

魔女「着替え中…にゃん。たぶんまだ出てこない…にゃん」

傭兵「それ語尾徹底するのか?」

魔女「そうしないとお菓子、もらえない…にゃん。らしいにゃん」

マナはふわっとした猫耳にダランと垂れた長い尻尾を身にまとい、
随分とやる気のなさそうな表情で猫のものまねをしていた。
2人の服装自体は胸元が強調されたデザインであるはずが、なんとも主張が少ない。


傭兵(ヒーラちゃんが楽しみだな)

勇者「ヒーラが終わったらソルも着替えるんだよ。ワン」

傭兵「え?俺もか…」

勇者「せっかくなんだからさ」

猫の商人「せやせや」

猫の商人「ほらヒーラはんもはよ行き」グイグイ

僧侶「えっ、えっ…ちょっと…恥ずかしいですっ!」

傭兵「おお…!」

497 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 21:53:02.93 JXdbKH5ko 2891/3213


傭兵「……牛?」

僧侶「も、モーー! ってわたしだけ可愛くないです!」

僧侶「おかしくないですか! ユッカ様が狼で、マナちゃんが黒猫なのに!」

僧侶「牛ですよ!! こんなの納得できません」

勇者「合ってるじゃん」

傭兵「似合ってるな」

魔女「牛そのもの」

僧侶「もーーーっ! みんなしてそんなこと言わないでください!」

ヒーラちゃんは疎らな白黒模様のまるで水着のような給仕服を身にまとっていた。
肩とお腹と足がはっきりと露出していて、店の中でこれを着るのはあまりに大胆に思えた。

猫の商人「なにが嫌なん? めっちゃかわいいで!」

僧侶「だ、だって…こんなの恥ずかしいです。牛ですし…」

僧侶「あの…私もユッカ様たちみたいなウェイトレスがいいんですけど…」

猫の商人「ヒーラはん、ここおっきいからちゃんと採寸して仕立てんと用意できへん」

498 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 21:58:55.11 JXdbKH5ko 2892/3213


僧侶「……ゔう。これだけは許して下さい」

僧侶「こんな格好で接客できませんよぉ」

勇者「オクトピアでいっぱい水着で仕事したじゃん」

僧侶「もーーーっ!あれはみんな水着じゃないですか! 浜辺と街中を一緒にしないでください!」

魔女「ヒーラうるさい…にゃん。あなたの宿命にゃん」

僧侶「きぃーーーッ!」

傭兵「まぁ、俺は眼福だからかまわないんだが、本人がイヤだと言ってるからなんとかならないか?」

獣の商人「しゃあないなぁ…ほんなら他のん考えるわ」

僧侶「!」コクコク

獣の商人「でもその前にソルはんの着せ替えするから、しばらくそれでおってな」

僧侶「うえーん」

勇者「えへへ、ヒーラの牛さん姿おいしそうだね。がぶ」

僧侶「食べないでくださいね……」

499 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:04:15.60 JXdbKH5ko 2893/3213



傭兵「俺は何を着るんだ?」

獣の商人「せやなぁ、ドラキュラとオークどっちが好き?」

傭兵「…」

獣の商人「ソルはん腕太いからクールなドラキュラって感じちゃうな! よっしゃオークにしよか」

獣の商人「さー脱いで脱いで♪」ペタペタ

傭兵「おい…ほんとに仮装は必要なのか!?」

獣の商人「街中みーんな仮装するんやから、普段の格好やと浮いてまうで」

獣の商人「それにな、仮装して買い物したら全店10%オフなんや! めっちゃお得やろ?」

獣の商人「バザで旅の物資を補充するなら今がチャンスやで!」

傭兵「そ、そうか…」

傭兵(なんだかいいくるめられてしまった気がするな。まぁいいかちょっとくらい)

獣の商人(それにしてもほんまにええからだつきしてるなぁ)サスサス

傭兵「マオ…どこ触ってんだ」

獣の商人「な、なんでもないでぇ! さぁあとは皮の腰巻きを下着の上から巻いて終わりや」

傭兵「は!? こんなの半裸じゃねーか! ヒーラちゃんより露出多いぞ!」

獣の商人「男が何を細かいこと気にしてんの」

500 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:10:27.03 JXdbKH5ko 2894/3213


獣の商人「あんたらわがままやな?」

傭兵「……。別にお前の商売手伝わなくてもいいんだぞ」ガシ

傭兵「それともなにか? もう一度守備隊で勤めて、今度こそこの怪しい風俗店紛いを摘発してやろうか」

獣の商人「にゃう…!? わ、わかった、堪忍して!」

獣の商人「ヒーラはんもちゃんとした服にするから~~っ!!」

傭兵「よし」

獣の商人「これやから冗談通じひん人は…」ブツブツ

獣の商人「そうや、ちょっと聞きたかったんやけど」

傭兵「なんだよ。旅の話なら今晩きかせてやるが」

獣の商人「まぁどんな旅路やったかも気になるけどなにより」

獣の商人「渡したあの薬、役にたった?」

傭兵「…ぐぶっ」

獣の商人「めーっちゃいっぱいあげたんやけど、もしかして残ってへんかったり?」

獣の商人「なぁなぁ、どうなったん?」

獣の商人「場合によっては捕まるのあんたのほうやったりして!」

502 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:18:01.95 JXdbKH5ko 2895/3213


獣の商人「さてユッカはんとマナはんは何歳やったかな~」

獣の商人「バザは取り締まりは厳しいで~。どこぞの誰かさんが対犯罪マニュアルを完備させたみたいやからなぁ」

傭兵「マ、マオ…いいかよく聞け」

獣の商人「なんやの。どう言い訳しても、子供相手にしたことは取り返しが――――」

傭兵「愛し合っていれば性犯罪じゃないんだ」

獣の商人「ひょえ……?」

傭兵「……」

獣の商人「…ほんきなん?」

傭兵「あぁ。将来は3人を娶ろうとおもっている」

獣の商人「…」

獣の商人「な、な…そうなんや…ははぁ……」

獣の商人「そら、どえらい決心したなぁ」

獣の商人「ソルはんあんた男やでぇ…あはは!」バシバシ

獣の商人「よう言うた! ほんまにあんたらの関係がどないなるか思っててん!」バシバシ

獣の商人「そっかーみんなもらうんかー。豪勢やなぁ」

傭兵「責任は果たす」

獣の商人「じゃあウチもついでにもろてや」

傭兵「いらん」

獣の商人「!」ガリガリッ

503 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:25:48.35 JXdbKH5ko 2896/3213


獣の商人「なんやの! 3人も4人もかわらんのんちゃうん」

傭兵「いつからそんな関係になったんだよ」

獣の商人「い、いつからって…んんんんぐっ!!」

傭兵「お前だれも相手いないのか? バザにはこんなに人が住んでるのに」

獣の商人「商売に人生捧げてきてなにがわるいねん!! うにゃーーーん」


勇者「ねーソルまだ? あれ、マオにゃんどうしたの」

獣の商人「ソルはんがー、もろてくれへんー、なんでやーーウチの何があかんのー」シクシク

勇者「ソル!」

傭兵「なっ! いいのか!? お、おれ…まだこいつとはなんとも」

勇者「当たり前でしょ! くれるお菓子はちゃんともらわないと失礼だよ! そういうお祭りなんだから!」

獣の商人「……。かわええなぁ」なでなで

勇者「? マオにゃんボクにもお菓子頂戴。ワン」

獣の商人「……はぁ。やっぱ、歳の差やねんな」

獣の商人「ウチお菓子もらえる歳にもどりたーーい」

504 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:36:30.03 JXdbKH5ko 2897/3213





  ・    ・    ・



祭りがはじまる。
ヒーラちゃんは牛の名残をのこしたまま、まだら模様のナース服に着替え終わっていた。


僧侶「いらっしゃいませ」

勇者「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうワン!」

魔女「ちがう。接客中はそれしない」

勇者「え。だめだっけ? いらっしゃいませー」

客A「おお、君たち懐かしいね。ちょうどポケットにお菓子あるからあげよう」

客B「いやぁいい時期にきたもんだ。マオちゃんはいつも可愛い子を雇ってくるねぇ」

客B「ほらお菓子だよ」

傭兵「サンキュー」ワシッ

客A「ひっ、お、オーク…! なんでこんなところに」

傭兵「あん? どうみても仮装だろ!」


その後マオの薬飯店にはたくさんの客が訪れた。
ユッカたちは経験を頼りにテキパキとマオの元で働いていた。

505 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:41:41.93 JXdbKH5ko 2898/3213


傭兵「つかれた。なれないことはするもんじゃないな」

傭兵「おとなしく警備の仕事でもすりゃよかったぜ」

獣の商人「ソルはんあんまり外にたたんとってくれる? あんたが客引きしたら怖がって逃げてまうわ」

獣の商人「忙しくなるまで奥ひっこんどいていいで」

傭兵「…こいつ」

獣の商人「あの子ら来てくれただけで大助かりや!」

獣の商人「今日はえらい儲けでたやろなぁ。贔屓のお客さん以外もどっさりや!」

獣の商人「あぁみんなこのままずっとうちで働いてくれたらええのに…?」チラ

傭兵「…?」

獣の商人「そういえば、浮いたお金でちょうど居住部分を改装して広くしようとおもっててん」

獣の商人「2世帯くらいなら…奥と2階で住めるで?」チラ

傭兵「…いや俺たち帰る場所あるから」

獣の商人「ぐぐ…」

506 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:47:40.13 JXdbKH5ko 2899/3213


傭兵「寂しいのか?」

獣の商人「そ、そういうわけちゃうけど…」ポリポリ

傭兵「そうだマオ。お前も太陽の国に来ればいい」

傭兵「バザほどではないが、城下町は結構賑わっているし、店を出して商売もできる」

獣の商人「え……うーん」

傭兵「きっとユッカたちも喜ぶ」

獣の商人「ほんなら、考えとくわ…」

獣の商人(うぎぎぎ、ユッカはんたちはこの朴念仁をどうやって口説き落としたんや!)


ガラガラッ

隊長「ソル殿! いらっしゃいますか」

勇者「隊長さんいらっしゃいませー。ソルは奥にいるよ」

隊長「そ、そうですか…いま混み合ってなければ…呼んでもらってもいいですか?」

勇者「うん。ソルー! お客さんだよー」

507 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/02 22:54:35.02 JXdbKH5ko 2900/3213


傭兵「ん? おお、もう来たのか」

隊長「はっ、挨拶に伺いました」

傭兵「律儀だな」

隊長「みなさま長い旅路お疲れ様でした。つきましては今夜、兵舎にてささやかな宴会を――」

猫の商人「はいはい仕事の邪魔や、またあとでおいで」

隊長「そ、そんなっ、ソル殿! 実は他にお話がありまして!」

傭兵「なんだよ」

隊長「隊に復帰なされるおつもりはありませんか! ポストは空けてあります」

傭兵「え?」

隊長「ど、どうか。バザに永住してください!!」

傭兵「…こっちも永住ときたか」

猫の商人「せやせや! バザはええで! な、ウチの2階なんてずっと空いてるし! 住み心地最高!」

隊長「宿舎も現在空きがありまして、いえ失礼。ソル殿でしたら私の家を明け渡してでもっ」

猫の商人「ここに住もうや!」

隊長「どうかバザにお住まいください!」


勇者「ね、ねぇ…何の話?」

僧侶「すごく…勧誘されてますね…」

魔女「ひきぬきはだめにゃん」

傭兵(一体なにが起きているんだ…)



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

 
 

518 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:31:34.75 aY7ub2ozo 2901/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき



獣の商人「…ソルはん!」

隊長「……ソル殿!」

獣の商人「…ええやろ?」

隊長「…」ゴクリ

傭兵「悪いな2人とも」

傭兵「俺はこいつらと帰らないといけない場所がある」

傭兵「太陽の国が、俺にとっての故郷なんだ」

傭兵(そうだ。俺の心の在り処はいまでもずっと―――)

傭兵(まだあの丘の家は残っているのだろうか…)

獣の商人「ソルはん?」

傭兵「俺の、俺たちの旅は終わっていない」

傭兵「全て終えてからまたバザを訪れようと思う」

傭兵「先送りになってすまないが、今はそれで許してくれないか」

獣の商人「…せやな。この子らを前に無理は言えへんわ」

隊長「ですね。身勝手なお願いしてしまい申し訳ありません」

傭兵「俺をこの街の一員として必要としてくれることは嬉しい。ありがとう」

519 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:34:07.62 aY7ub2ozo 2902/3213


隊長「では任務に戻ります」

傭兵「夜になったら顔を出す。タダ酒飲めるんだろ?」

隊長「本当ですか! 隊の者が喜びます。お待ちしております」

傭兵「おう、がんばれ」

隊長「はい! ソル殿もお風邪をひかぬようお仕事頑張ってください!」

隊長「…では!」

傭兵「おう…?」

傭兵「……ってこんな格好で俺はなにをやってるんだぁ」ガク


僧侶「ユッカ様マナちゃん」チョンチョン

勇者「?」

僧侶「あの人、明らかにソル様に好意をもってますよね」ヒソヒソ

勇者「だねー」

魔女「浮気にゃん。許さないにゃん」

勇者「まー仕方ないかなー。戦ってるときのソルはかっこいいもんね?」

僧侶「はいそうですね。好きになってもしかたないです。浮気はだめですケド」

520 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:38:21.02 aY7ub2ozo 2903/3213


傭兵「さぁて仕事仕事。これ片付けりゃいいんだな」

勇者「あっ! しまった!」

傭兵「どうした! 何かまずいことでも起きたのか」

勇者「隊長さんにお菓子もらいそこねた…ワン」

傭兵「……。明日いくらでも買って来てやるから我慢しろ」

魔女「真面目に働くにゃん」

勇者「わぅん!」

傭兵(なりきりの何が楽しいのかわからん…っ。恥ずかしくないのかこいつらは…)チラ

僧侶「…!? も、モーー! うう…何ですかぁ、モーモー」

傭兵(…悪くないな)



<夜>


傭兵「あーつかれた…」

勇者「おつかれー。そんなに大変な仕事だった?」

傭兵「精神的にな。何度子供に泣かれて叩かれたことか…こんな格好するもんじゃない」

勇者「ふふふ、やっぱりソルは剣振り回してるほうがいいのかな?」

521 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:43:06.50 aY7ub2ozo 2904/3213


僧侶「ソル様。私達お風呂行ってきます」

傭兵「そういやここは公衆浴場だったな」

勇者「お風呂あがりにぐいっとフルーツミルク飲むんだぁ。楽しみ~、うふふ」

傭兵「ゆっくりしてこい。俺はこのまま兵舎に向かうぜ」

僧侶「勧められるがままに飲み過ぎないように気をつけてくださいね?」

魔女「酔った勢いで向こうでへんなことしたら……制裁にゃん」

傭兵「もうその変な語尾付けなくていいと思うぞ」

傭兵「変なことなんて起きないから安心しろ、そう睨むな」

勇者「ほんとかなぁ」

傭兵「マオ! いってくる。聞こえてるか?」

獣の商人「~~♪」ジャラジャラ

獣の商人「ぐふふふ♪ ここからあの子らの取り分引いても…ぐふふふ、やっぱウチは商売の天才や」ジャラジャラ

獣の商人「こりゃどうあっても居てもらわんと困るでぇ…あとはソルはん落としてちょいちょいのちょいや」ジャラジャラ


傭兵「返事がないな…ほうっておくか」

勇者「だね…」

魔女「金の亡者にはなりたくない」

僧侶「慎ましく生きましょうね」

522 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:47:28.08 aY7ub2ozo 2905/3213



【公衆浴場】


勇者「はふぅ~…ひろびろー」

勇者「街中の人がくるだけあって、やっぱりお風呂広いね」

僧侶「ですね。ですがお湯はオクトピアのほうが私は好きです」

勇者「あそこは山と海にかこまれてるからねー」

僧侶「ユッカ様は将来どこで暮らしたいですか?」

勇者「ボク? うーん…なかなか決められないよ」

勇者「マナは? 好きな街ある?」

魔女「私はあの人と一緒ならどこでもいい」

勇者「そうだね! ボクもそれが大前提!」

僧侶「はぁ~…」

勇者「どしたの?」

僧侶「いえ…帰ったらいろいろあるなぁと思いまして」

僧侶「私、大聖堂を継ぐことになるので、もしかしたら…国を出られないかもしれません」

勇者「そっか…で、でもすぐじゃないでしょ?」

僧侶「いろいろ下積みが必要なんです。本当はいまも修練に励んでいなきゃいけないのに…」

523 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:52:58.29 aY7ub2ozo 2906/3213


勇者「ごめん…ボクについてきたからだよね」

僧侶「いえいえ、愛しいユッカ様のためです! すべてをかなぐり捨ててでもお供いたします」

勇者「アハハ…ほんとは旅に出たかっただけでしょ」

僧侶「ゔ…」

魔女「ヒーラは意外とおてんば。無茶ばっかりする」

僧侶「だってお固いお仕事は息がつまるんですもの…お父様が厳格ですし…」

勇者「よしよし、大変だねヒーラ。でも立派なお仕事なんだから頑張ろうよ」

僧侶「ユッカ様だって、王位継承権があるんですから」

僧侶「いままでみたいに自由に外に出かけられなくなるかもしれませんよ?」

勇者「げ……そ、そうだった」

勇者「ちょ、ちょっと待ってボクまつりごとなんて全然わかんないよ…」

僧侶「将来のために帰ったらお勉強の日々ですね」

勇者「ひーーん帰りたくないよーーっ」

524 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 21:57:49.71 aY7ub2ozo 2907/3213


魔女「家のことはまかせて」グッ

魔女「あなたたちが忙しくしている間に、私が妻として朝も夜もあの人を支えるから」

勇者「な゙っ、ずるいよぉ! ボクもお嫁さんになるんだもん!」

魔女「ユッカ、はやく王様になって多重結婚ができるように法を変えて」

魔女「それまで私があの人の面倒を見る」

勇者「ぞんな゙~~」

僧侶「結局、太陽の国で暮らすことになるんでしょうか?」

勇者「ソルはどう思ってるのかな…」

勇者「マオにゃん達に気に入られてるし…まさかバザやピニオンに単身赴任しちゃったりして…」

魔女「大丈夫。その時は私もついていくから。あなたたちは国務を――」

勇者「がうがうっ!」

魔女「い、いたい…」

勇者「ボクも一緒にいたいよぉ~~~っ!!」

525 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:04:32.91 aY7ub2ozo 2908/3213


僧侶「帰ってみなきゃわからないですよね」

僧侶「案外時間の猶予あるかもしれませんよ? 私のお父様もグレイス様もまだまだ現役ですし」

僧侶「とくにグレイス様はとてもお若いですから、あまりこういった話をするのは不敬ですね…」

勇者「そっかぁ。じゃあみんなでまた色々する時間はあるんだね!」

僧侶「えぇきっと」

魔女「みんなで尽くす」

勇者「うん! みんな一緒に仲良くね!」

勇者「マナ、抜け駆けしちゃだめだからね」ぐににに

魔女「んぎぅ…どの口が言うの」ぐににに

僧侶「どうして喧嘩するんですか」

僧侶「そういえばいい忘れてましたけど」

僧侶「私、明日ソル様でデートしてきます♪」

勇者「わぅ!?」

魔女「にゃ!?」

526 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:08:17.88 aY7ub2ozo 2909/3213


僧侶「うふふ。もう約束しちゃってるんですよ。前回の争奪杯で優勝した時に♥」

僧侶「それに私、ピニオンでデートしてませんし……ね?」

勇者「…」

僧侶「というわけで、おふたりはお店番よろしくお願いします!」

魔女「見て、このしたたかな態度」

勇者「ヒーラってほんとずるいよね」

僧侶「そんな!?」


獣の商人「なーんの話しとるんや? あんたらどこおってもやかましいから目立つなぁ」

勇者「あ、マオにゃん! 明日ヒーラが出かけるって言ってるんだけど」

獣の商人「聞いてるで。ソルはんと一日中くんずほぐれつなんやろ?」

勇者「根回し早い!」

僧侶「いえそこまでは言ってません……一緒にお出かけするだけです」

獣の商人「店のことは任せてええで」

僧侶「はい♪」

527 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:15:03.20 aY7ub2ozo 2910/3213


勇者「いいなぁ…まぁヒーラ嬉しそうだし。いってらっしゃい」

勇者「勝負に負けたのはボクたちだしね…はぅぅ、もっと本気出しとけばよかったよ」

魔女「お土産絶対買って来て」

勇者「お菓子! ジュース! ケーキ! グミ!」

僧侶「はい」

獣の商人「なんの勝負したんや?」

魔女「…」

勇者「な、ないしょっ! えへへ…」

獣の商人「内緒なん? 今度ウチもまぜてーや! ソルはんとデートしたいー」

勇者「えっ、えっ! やっぱりマオにゃんって…好きなの?」

獣の商人「…? あーソルはんの事?」

獣の商人「デートっておもろそうやん。あのカッコつけがウチの美貌にうろたえる顔を拝んでやりたいわ」

獣の商人「にゃはは!」

勇者(どうなのかなー?)

僧侶(気をつけて見張ってないとソル様のことですからコロッといっちゃうかもしれませんね)

魔女(管理)

528 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:22:13.46 aY7ub2ozo 2911/3213


獣の商人「あんたらも楽しめるうちに楽しんどかんとあかんで」

獣の商人「歳食うのはあっという間やからな」

獣の商人「商売なんてしてようもんなら光陰矢のごとしや。あれまという間にまた一年過ぎてまう」

獣の商人「ハロウィンなんてついこないだやったばっかりやんって思うのに…ふにゃぁ。怖いぃぃ」

勇者「ま、マオにゃん…いくつなの?」

獣の商人「……何歳にみえるー」フリフリ

勇者「尻尾がどうしたの? かわいいね」

獣の商人「ふっ…同じ獣人やないもんには尻尾を見てもわからんっちゅうことやな」

勇者「う、うん…? 見たところボクたちと一緒くらいだよね? 背ちっちゃいし」

勇者「16歳くらい!?」

獣の商人「……ふっ。あんたら何歳なん。言うてみ」

勇者「15!」

魔女「15歳」

僧侶「16歳です。もうすぐ17ですけど」

獣の商人(やっぱ…あの人犯罪者やん…)

獣の商人「15、6かぁ…お肌つるつるでええな…」

勇者「やんっ、マオにゃんの方こそふさふさでうらやましいよ~」

529 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:28:43.01 aY7ub2ozo 2912/3213


魔女「結局師匠いくつなの」

獣の商人「態度で察してや。えぐるのやめーや」

魔女「誰にもいわないから、私にだけ教えて」

魔女「私と師匠の間で隠し事はなし」

獣の商人「……まぁあんたは口硬そうやから、特別に教えたる」

獣の商人「えっとなぁ。人間に換算するとだいたい」

獣の商人「――歳や」ヒソヒソ

魔女「聞いてはいけないことを聞いてしまってごめんなさい」

獣の商人「ああああああああっ!」ワシャワシャ

魔女「でもあの人とは年齢的にお似合いかもしれない」

獣の商人「せ、せやろ!? 確かソルはんって25くらいやったやんな!?」

魔女「ソルとは言ってない」

獣の商人「な、なんやて」

魔女「あの客で来てる人たち。たぶんあなたに好意を寄せていると私は分析した」

獣の商人「うにゃ~~ん、いじわる~」

530 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:33:09.83 aY7ub2ozo 2913/3213



<深夜>


【獣人マオの商店・2階】


傭兵「帰ったぞー。さすがにもう寝てるかな」

傭兵「…っと、俺はどっちの部屋だっけ」

カチャ…

勇者「ゔ~~~…zzz ゔ~~~ん…zzz」

僧侶「zzz」ギュウウ


傭兵「こっちは、今日はユッカとヒーラちゃんか」

傭兵「相変わらず仲がいいな」

傭兵「じゃあ俺は隣の部屋っと」

カチャ…

  ヴヴヴヴ…ヴヴヴヴ…


傭兵「…?」

傭兵(何の音だ?)

531 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:39:28.33 aY7ub2ozo 2914/3213


聞き慣れない音に俺は酔いが冷め、とっさに警戒体勢に入った。
気配を断って、半開きのドアに寄り添うように室内を伺う。

傭兵(…殺気、敵意はなし)

傭兵(おそらく気づかれてもいない)


 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ…

その羽虫の羽ばたくような、もしくは何かが激しく鳴動するような不穏な音に不安が募る。


 『んっ…』


傭兵「!」

傭兵「マナ…?」

さらに体を傾け、死角となっていたベッドに視線を送ると、
一糸まとわぬ素っ裸で大きく股を開いたマナが、何かを必死に自らの股間に押し当てていた。

魔女「…んっ♥ んぅ…♥」

異音と共にマナの甘い声が短く途切れ途切れに響く。

傭兵(なんだ…マナか)

傭兵(って、あいつ…なにやってんだ)

傭兵(…あの格好ですることといえばオ○ニー…だよな?)

傭兵「…」ゴクリ

532 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:45:21.62 aY7ub2ozo 2915/3213


よく見るとマナは例の木棒を握っていた。
3号だとか4号だとか名付けられている、いかがわしい事だけに酷使してきた棒だ。
しかしそれを膣内に挿入することはなく、ただ恥部にぐっと押し付けているだけに見えた。

傭兵(声が出るくらい、そんなにきもちいいのか?)

傭兵(中に入れりゃいいのに)

傭兵(……む、いつまでも盗み見はまずいな。しかし入るタイミングをなくしてしまった)

傭兵(だいたいなんでこんな時間まで自慰に耽ってんだあいつは!)

傭兵「…お?」


魔女「ふっ…んぅぅ♥」

 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ

魔女「はっ、く…う、んんぅ♥」

魔女「はぁ、ハア…すご…」

魔女「ふ、ふふ…これさえあれば」

傭兵「これさえあればなんだって? ったくこんな時間に」

魔女「うっ! そ、ソル……おかえりなさい」

魔女「!! み、見た……?」サッ

傭兵「いまさら隠してもおそいぞ」

533 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:50:17.70 aY7ub2ozo 2916/3213


傭兵「見せてみろ」

魔女「……」

傭兵「オ○ニーしてたよな?」

魔女「し、した…けど。何…何がわるいの。生理現象」

傭兵「あーなるほど、改造してあるのか」

魔女「あっ、あっ! 4号改を返して」

傭兵「これから音がしてたんだな? どういう仕組だ?」

傭兵「なんで音がしただけでお前は気持ちよくなってたんだ」

魔女「……」

傭兵「マナ」むにっ

傭兵「教えてくれよ。教えてくれたら、お前の欲求不満をこのあと解消してやる」ムニムニ

魔女「……。こ、これ」

マナは小さな手のひらをそっと開き、握った球体を見せてくれた。

傭兵「これは?」

魔女「これをぎゅうって握ると」


 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ


傭兵「…おお! 震えてる!」

534 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 22:55:24.32 aY7ub2ozo 2917/3213


傭兵「なるほど、振動でオ○ニーしてたのか」

魔女「オ○ニーって連呼しないでほしい」

傭兵「お前はほんと、性に貪欲というか、頭のなかスケベなやつだな?」

魔女「……」

傭兵「その球俺にもつかえるのか?」

魔女「…」コク

魔女「すごく弱い振動魔法を、4号のほうにかけてあって、魔法球を刺激すると発動する」


 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ


傭兵「おもしろい…こりゃいいな。使えそうだ」

魔女「ほんと…? つくったばっかりでまだテスト不足だけど…」

傭兵「つーわけで早速マナで試してみよう」

魔女「え…あ、で、でも…」

魔女「弱く設定してても、刺激としては強すぎるから…中に挿れたら…」

傭兵「よっと」


俺はマナの足首をつかんであっというまにベッドにひっくり返し、濡れた恥部を顔に寄せた。

魔女「あっ…ダメッ」

傭兵「こんなもん作っておいてダメはないだろ? 俺につかってほしかったんだろ?」

535 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:00:10.01 aY7ub2ozo 2918/3213


魔女「あう」

傭兵「マナ、ここ自分で開いてごらん」

魔女「酔っぱらい」

傭兵「とっくに冷めてるぜ」

魔女「なおさらたちがわるい…変態」

傭兵「お前が誘ったも同然だろ。ほら、指で開いて」

魔女「ん……」

マナはおずおずと指先をくっきりとしたスリットにあてがい、顔をややしかめながら左右にぐにっと開いた。
やわらかい恥肉が左右にぱかっと分かれ、中から薄桃色の性器が顔をのぞかせる。

とろりと糸をひいた膣口はひくついて、いまにもオスを受け入れたがっているように見えた。
ゆっくりと人差し指を沈めていく。

 じゅぷ…

魔女「んっ…んんぅ♥」

傭兵「おー、あったけ。ぷにっぷに」

魔女「や、やだ。顔が…近い」

傭兵「すんすん。マナのここはあいかわらずあんまり匂いがしないな」

傭兵「けどもっとやらしい汁をいっぱいだせば、マナの匂いになっていくんだよな~」

魔女「…っ」フルフル

536 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:05:56.75 aY7ub2ozo 2919/3213


魔女「球を…返して」

傭兵「なんでだよ。せっかくなんだから試そうぜ」

魔女「で、でも…あなた手加減しないから」

傭兵「?」

 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!!!

傭兵「な、なんだ? 振動やけに強くねぇか。うるせぇよコレ」

魔女「球を強く握れば、その分振動が強くなる…だからあなたには扱えないも同然」

傭兵「そうか…ふふ」

魔女「! だ、だめ入れないで」


賢いマナはこれから起きることをすでに頭のなかでシミュレート済みなのだろう。
真っ赤な顔でイヤイヤと俺の手から4号をひったくろうと暴れた。
しかし、力勝負で俺に叶うはずもなく。
俺は4号をマナの中にあっけなくねじ込むように沈めた。

魔女「はぁぁう!」

傭兵「お、ぱっくり咥えてるな。こんなにエロい汁でてるぞ」

魔女「もうっ…入れちゃダメって言った。ほんとうに刺激が強いから…や、やめ」

傭兵「んで球を握ればいいんだな?」

魔女「だめっ!」

537 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:10:14.69 aY7ub2ozo 2920/3213


傭兵「そんなにだめ?」

魔女「…っ」コクコク

傭兵「楽しいと思うんだけどなぁ。じゃあなんのために作ったんだよ!」

魔女「それは…うう」

傭兵「挿れるためだろ?」

魔女「………うん。でも、私の予想を超えていた、だから怖い」

傭兵「…わかった。じゃあこうしよう」

俺は球をマナに渡した。
マナはおそるおそる刺激しないようにゆっくりと両手のひらで包み込んでそれを受け取った。

魔女「ふぅ……」

足を大きく拡げ4号がずっぷり突き刺さったまま、お祈りをするようなポーズで安堵するマナがやけに滑稽に見え、
俺の胸中には再びふつふつといたずらごころが湧き上がった。

俺は球を包み込んだマナの両手を、さらに上から自信の大きな手のひらで包み込み。

魔女「え……や、やめ」

 ぎゅっ

 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!

魔女「~~~~っっ!?♥♥」

魔女「あああっ、あああ♥ ああああっはあああっ♥」

538 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:14:31.61 aY7ub2ozo 2921/3213


 ヴヴヴヴ!ヴヴヴヴ!

魔女「に゙ゃあああっとめ、とめてっ♥ ああああ♥」

傭兵「どうした? 球をもっているのはマナだぞ?」

魔女「んんああああっ♥ だめ、中でっ、ぶるぶる、ああ♥」

魔女「とめっ、イクッ、イクッ♥」

魔女「んぅっ!!♥」

傭兵「うっわ、すっげぇ汁出てる…」

傭兵「マナそんなに気持ちいいのか? うらやましいな」

傭兵「わかった。じゃあ一旦停止してやる」

手を離すと球を押さえつける力が緩まり、激しく振動していた4号は動きを止めた。


魔女「はぁ…ハァ…」

傭兵「なるほどな。いまのでだいぶ使い勝手がわかったぞ」

傭兵「つまり俺の握力で全力で握ったら」

魔女「それだけはやめて……だからあなたに見つかりたくなかった」

傭兵「みせつけるようにオ○ニーしてたのは誰かなぁ」

魔女「う……帰ってくるとおもわなくて」

傭兵「俺って信用されてないのか」

魔女「ご、ごめんなさい…」

539 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:19:42.82 aY7ub2ozo 2922/3213


傭兵「ゆっくりしてやる。球かしてみろ」

魔女「……」コク

傭兵「えっと、手で握らず指でつまむ程度なら?」


 ヴヴヴッ ヴヴヴッ ヴヴヴッ


球を軽くつまむと微弱な振動が木棒を持つ手につたわった。
マナはとろんとした顔で4号をうけいれている。
ゆっくりとストロークをして、狭い膣内を擦ってやると、声を漏らして嬉しそうにしていた。


魔女「んっ……んぅ♥」

魔女「はぁ…う、きもちいい…これ好き」

傭兵「おう。これくらいなら安心だな。くっそー4号がうらやましい」

傭兵「奥も突いてやろうか? 手前? 振動これくらいでいいのか?」

魔女「…」

傭兵「どうした。もう1回イキたい? 遠慮せず言えよ」

魔女「…こ、これは…もういいから」

傭兵「おう?」

魔女「あなたのがほしい…♥」

傭兵「…あぁ」

540 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/04 23:28:25.66 aY7ub2ozo 2923/3213



その晩、マナの発明品を性交の助けにして俺たちはへとへとになるまでたくさんつながった。
これからも道具をつかうことでまだまだセッ○スのバリエーションは増えそうだ。


魔女「今度あなたのペニスにも振動機能つけてあげる…♥」

傭兵「いや、いいです…」

魔女「魔法球のかわりにこの玉を…ぎゅっ、なんて」

傭兵「こらこら。あんまいたずらしてると犯しちゃうぞ」

魔女「ハロウィンだから? くすくす」

傭兵「次は本気で球握ってやる…泣いても抜いてやらないからな」

魔女「うぐ…改造しなきゃ」

傭兵「そうだマナ。そろそろお眠のとこ悪いが、5号にもこの機能つけられるか?」

魔女「…?」


<翌日>


僧侶「では、いってまいります」

勇者「はぁい。楽しんできてね。お土産忘れずに!」

傭兵「…と、出かける前にヒーラちゃん。ちょっとこっちきて」

僧侶「…? なんですか」

僧侶「……えっ、そ、そんなものを…!? ……うう」

僧侶「どうしてもソル様がつけろとおっしゃるなら…」

傭兵「…楽しいデートにしようぜ」ニヤリ



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

 
 

548 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:07:37.16 nLqCJUUJo 2924/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき



僧侶「んっ…んぅ…」モゾモゾ

傭兵「ちゃんと挿れてきた?」

僧侶「は、はい…お待たせしてすみません」

僧侶「これ…すっごく落ち着きませんよ」

僧侶「こんなことしてるとこ、誰かに見つかったら…」

僧侶「うう…まともに歩けないですよぉ」ヨロヨロ

傭兵「大丈夫。スカート履いてるんだし見えないよ」

僧侶「でも…もし抜けて落としちゃったら…」

傭兵「上からしっかりパンツで固定してるでしょ?」

僧侶「え、おパンツですか…?」

傭兵「……は?」

僧侶「……」

傭兵「履いてないのか。いまノーパンなの?」

僧侶「は、履いてきますっ!! きゃーーっ、もぉーーっ!」

傭兵「…あんな顔してずっと一生懸命締め付けてたんだな。ふ、ふふ」

549 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:10:50.35 nLqCJUUJo 2925/3213


僧侶「またまたお待たせしてすみませんっ」

傭兵「おう、それじゃあ行こうか」

僧侶「あの…なんだか意地悪な顔してますよ」

傭兵「ん? 天気よくて絶好のデート日和でワクワクするよな?」ポンッ

僧侶「はい……えへへ、デートは楽しみです」

傭兵「さてどこ行こうかな」

僧侶「考えてないんですか?」

僧侶「マナちゃんは劇場で、ユッカ様は牧場につれていってもらったって」

僧侶「嬉しそうに話してくれましたよ!」

傭兵「…あー、どっちも行き当たりばったりでな。運良く辿りつけたんだ」

傭兵「昨日頭を絞ったが、年頃の女の子をどこ連れていったら喜ぶか、ちっともわかんなくてさ…」

僧侶「…うふふ」ギュ

僧侶「ソル様と一緒ならどこへ行っても私たちは幸せですよ」

傭兵「そ、そうか…」

傭兵「とりあえず商店街で買い物なんてどうだ。ヒーラちゃんに似合う服探そう」

僧侶「はい!」

550 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:15:49.43 nLqCJUUJo 2926/3213


【服屋】


僧侶「♪」

傭兵「結構買うなぁ。何軒目だ」

僧侶「5♪ やっぱりバザは品揃えが豊富ですね」

僧侶「いろんな国の珍しい服も集まってて、歩いてるだけで色々欲しくなっちゃいました」

僧侶「荷物もってもらっちゃってごめんなさい」

傭兵「大した重さじゃないしそれはいいんだが…」

傭兵「あれ、これサイズ小さくないか?」

僧侶「それはマナちゃんのです」

僧侶「あ、このシャツユッカ様好きそう。買っちゃお…♪」

傭兵「すっかり2人の母親だな」

僧侶「え…? そ、そんなことないですよ」

僧侶「あの子たち放っておくとずっと同じ服着てるじゃないですか」

僧侶「ユッカ様なんて昔はどろんこのまま着替えずに寝ちゃったりしてたんですよ」

僧侶「ユッカ様らしいといえばらしいのですが、王宮暮らしの勇者様のすることではありません」

僧侶「一体何度お説教したことか…」

傭兵「ははは。あいつはなぁ、そういうところあるよな」

僧侶「ソル様もですよ!」

551 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:21:03.39 nLqCJUUJo 2927/3213


傭兵「本当によく気がついていい子だ」

僧侶「旅のお洗濯もいつも任せっきりで…」

傭兵「いやー悪い悪い。ヒーラちゃん働きものすぎて俺たちつい甘えちゃうんだよ」

僧侶「うふふ。でも私、そんなみんなのお世話をするのがとっても好きなんです」

傭兵「ヒーラちゃんはいいお母さんになれそうだ」

僧侶「!! …そ、その前にお嫁さん…デスヨ」

僧侶「なにかご要望があれば…言ってくださいね? 私にできることならなんでもいたしますので…♥」

傭兵「…」ゴク

傭兵(こんな献身的で健気で家事上手な子がお嫁さんかぁ…イイ嫁の条件揃いまくってるな)

傭兵(それに加えて夜は床上手……っと、アレをそろそろするべきか)

552 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:26:29.27 nLqCJUUJo 2928/3213


傭兵「ヒーラちゃん。少しこの服試着してみようか」

僧侶「はい、可愛いですね! 早速着てきます」

店員「どうぞこちらをご利用ください」

傭兵「フフフ…」

傭兵(そろそろ5号も膣内に馴染んで、違和感が薄れてきたことだろう)

傭兵(さて、取り出したるはこの魔法の操作石!)

傭兵(最初はびっくりするだろうが、ちゃんと我慢するんだぞヒーラちゃん…)


【試着室】


僧侶「~♪ ~♪」

僧侶「ソル様の好みはこういうシンプルな装いなんですねー」スルスル

僧侶「これも買っちゃおうかな…あ、でもちょっと外歩くには薄地かも…」

僧侶「まさか夜に…? やぁんもうソル様ったらぁ♥」


傭兵(まずは握力弱めでじっくり。作動!!!)ギュ


  ヴヴヴッ! ヴヴヴッ!


僧侶「ひゃっ!? はうっ! むぐ…ッ」

僧侶(な、なに…? これ、えっ、えっ!?)


傭兵「お、ちゃんと発動したみたいだな」

553 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:32:24.26 nLqCJUUJo 2929/3213


僧侶「ひゃぅぅううっ! な、なにかがビリビリ…」

僧侶(雷撃…!? 違う…なんでしょう、おまたがっ)

僧侶(おま○こがなんだかおかしいぃぃぃ)ビクッ

 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ

僧侶「ハァ、ハァ…な、なんなんでしょう」

僧侶(呪いが強くなっちゃったのかな…)


傭兵「どうしたー? もう着替えたか?」

店員「お客様? どうなさいましたか」


僧侶「!? ま、まだですっ! カーテン開けちゃだめですよ!」

僧侶「ううう…どうしてあそこが震えるんでしょう」

僧侶「やっぱりこれのせい…ですよね」

 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ

僧侶「うぐっ…やっぱり! この木棒が原因っぽい…」 

僧侶「ハァハァ…おま○こ…びりびり…立てなくなっちゃう」

僧侶「はぁ、ソル様ぁ…これ、どうなっちゃってるんですかぁ」


傭兵「どうしたー? 入っていいよな?」


僧侶「……ぅぅ、どうぞ」

554 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:36:49.57 nLqCJUUJo 2930/3213



傭兵「びっくりした?」

僧侶「…」ムスッ

傭兵「察しのいいヒーラちゃんならもうわかっただろ?」

僧侶「…はい。やっぱりそういう目的で、私にこれを付けさせたんですね」

傭兵「その服似合ってるね」

僧侶「ううううっ! と、取っていいですか」

傭兵「ダメ」

僧侶「それよりどうしてただの棒がぶるぶるするんですか?」

傭兵「この球を見て」

僧侶「それなんです?」

傭兵「これをこうやって。ぎゅ…って握りしめると」

 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ

僧侶「~~~~っ♥!!? ふっぁっぁぁーーむぐぅ!?」

僧侶「んっ、んんぅ♥ ちゅ…ん、ちゅう…じゅる、にゃゔ、んむぅ♥」

僧侶「ぷはっ…♥ ハー、ハー…」

傭兵「おっきい声だしたら外の店員に怪しまれるよ?」

僧侶「……と、止めっ、止めてください! ぶるぶるがっ♥ あんっ♥」

555 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:42:53.62 nLqCJUUJo 2931/3213


僧侶「つまり…魔法で連動してるってわけなんですね…」

僧侶「ソル様の意思で自由に動かせると?」

傭兵「ふはは、そういうことだ。いまヒーラちゃんの運命は俺の手の平の中に!」

僧侶「でもそれどう考えてもマナちゃんお手製ですよね」

傭兵「ぎく」

僧侶「ソル様は魔法つかえませんし、そんなの作れるはずがないです」

僧侶「まさかこんないかがわしい物をマナちゃんに作らせたんですか…?」ジトー

傭兵「……」グニッ

 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!

僧侶「はぁぅぅぅごめんなさいごめんなさい♥」

僧侶「ソル様のお考えはすてきですっ! つかってもらって嬉しいですっ」

傭兵「よし。今日はこれ挿れたままデートだからな」

僧侶「はぁ…はぁ」

僧侶「ソル様ってもしかして変た――はぅぅううう♥」ヴヴヴ



店員「お客様! お客様ー! 大丈夫ですか」

556 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:50:26.89 nLqCJUUJo 2932/3213



【繁華街】


僧侶「どうして私にこんなことするんですか」

傭兵「どんな反応をするか気になってな」

僧侶「この通り、怒ってます!」

傭兵「あと、俺ヒーラちゃんの恥ずかしがってる顔好きだし…」

僧侶「え…そうなんですか。で、でもっ! なにも街中でしなくたって…」

傭兵「…最近さ、ヒーラちゃんもユッカみたいに随分積極的になって」

傭兵「抱く時にあんまり恥ずかしがってくれないじゃん?」

僧侶「はぁ」

傭兵「そういう初々しい顔を見たいとおもった」

僧侶「でもほんとに恥ずかしいです」

傭兵「見つからないように我慢するんだよ」

僧侶「困ります…」

傭兵「じゃあ言うこと聞かせちゃおうかな。これを握れば…」

僧侶「あぅううわかりましたわかりました。絶対ぎゅってしないでくださいね」

傭兵(ほんとに嫌なら外せばいいのに、俺の悪戯に付き合ってくれるなんていい子だなぁ…)

僧侶(いつブルブルなるのかわからなくて、おま○こぞくぞくしちゃう…♥)

僧侶(こんなのソル様に知られたらエッチな子だと思われちゃいます…♥)

557 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 22:56:20.36 nLqCJUUJo 2933/3213


傭兵「さて、どこへ行こうかな」

傭兵「なるべく人が多い場所がいいなぁ」

僧侶「!」

僧侶「ぶ、ぶるぶるする気なんですか?」

傭兵「いや別に? ハロウィンだし、仮装してる人たちがいっぱいいて楽しそうだなと思ったんだが」

僧侶「! そ、そう…ですよね」

傭兵「期待した?」

僧侶「!」フルフル

僧侶「行きましょうっ! お腹空いてきちゃいました!」

傭兵「おう。屋台でも見て回るか」



荒くれA「おお! 大兄貴! なにしてんですかい」

荒くれB「ご無沙汰してまっす! っておぅい、アネさんもご一緒でしたか!」

傭兵「……」

傭兵(こいつら誰だっけな)

僧侶「ほら、以前バザに来た時揉め事で…、ってなんで覚えてないんですか」

傭兵「あ、あーお前たちか」

荒くれA「丁度昼時なんて、人の多い場所に屋台ださせてもらってます!」

荒くれA「大兄貴、ウチの特性ソースパスタ食っていってくだせぇ」

558 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 23:01:12.01 nLqCJUUJo 2934/3213


傭兵「いいのか」

僧侶「これ美味しいですよね」

荒くれA「へへ、アネさんに喜んでもらえるならお代なんていりやせん。どうぞどうぞ」

荒くれB「またアネさんの美しいお顔を見られて幸せです」

傭兵「…」ギュ


 ヴヴヴ…


僧侶「!? ぶっ」

荒くれB「アネさん…?」

僧侶「んっ…♥ んぅ……ひぅ」

荒くれA「アネさんどうしました! 喉つまりやしたか!? 水1丁ぅ!」

荒くれB「へい!」

僧侶「ち、ちが…あんっ」

僧侶(ちょっとソル様~~~っ!?)

傭兵「おっと悪い、ポケットの中で締め付けてしまったようだ」

僧侶「もぅ…」ドキドキ

傭兵「いやーうまいなーこれ。ヒーラちゃんあんまりがっついちゃだめじゃないかー」

僧侶「…むむぅ」

荒くれA「そういや大兄貴、アネさんとおふたりでデートの真っ最中ってことは、もちろんアレに出るんですよね?」

傭兵「アレ?」

僧侶「デートってわかります!?」

559 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/05 23:08:18.83 nLqCJUUJo 2935/3213


荒くれA「広場で開催されてるベストカップルショーですぜ」

荒くれB「そりゃもう毎年、美男美女カップルがたくさん出場しやす」

傭兵「へぇ」

傭兵「美男美女か…ヒーラちゃんは間違いなく美女だが俺はな…」

僧侶「なにいってるんですか、そ、ソル様かっこいいですよ…」

荒くれA「大兄貴はどうみても賊にしか見えませんが、いまからでも間に合いますんでエントリーしてみてはどうですかい」

荒くれB「ささやかなイベントですけど、優勝したらちょっとした小銭稼ぎ以上になりますぜ」

荒くれA「副賞で高級ホテルのペア宿泊券ももらえるとか」

傭兵「ホテルか…急にいかがわしいイベントに思えてきたな」

僧侶「そうですか?」

傭兵「…よし。どうせぶらぶらしてるだけなら、いっちょ出てみようぜ!」

僧侶「え……本気ですか。でも私…そんな自信ないです」

傭兵「足をひっぱるとしたら俺の方だ、オクトピアの女神に輝いたほどのヒーラちゃんは胸張ってりゃいい」

僧侶「…わかりました」

僧侶「お金、この先も必要ですもんね! がんばります!」

傭兵「うんうん」

僧侶(ベストカップル…うふふ。取れるかな)




後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

 

575 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:08:45.55 rmOiBHKSo 2936/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき



【広場】


催し物が開かれている広場にはすでにたくさんの若い男女や子どもたちが集まり、ずいぶんな賑わいを見せていた。
晴天の下、みな一様にグラスを片手に談笑している。


傭兵「ここだよな」

僧侶「あっちのテーブルにお料理ならんでますよ」

傭兵「立食パーティーか?」

盗賊「あれ、あんたら来たんだ」

傭兵「よう。何してんだ」

盗賊「見ての通り、ただの警備さ」

盗賊「つってもなにが起こるってわけじゃないけどさ。ふわぁー、退屈だよ」

盗賊「参加するならあっちで受付済ませな」

傭兵「…いま知ったばかりで、イベントの趣旨がよくわかってないんだが」

盗賊「あーこれ、ただのパーティーさ」

盗賊「ただし参加は男女ペアのみ」

盗賊「毎年数組のベストカップルを選んで、明日からのパレードに参加してもらうのさ」

576 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:15:14.10 rmOiBHKSo 2937/3213


傭兵「…どうするヒーラちゃん」

僧侶「私どちらでもかまいませんよ。ソル様のお好きになさってください」

傭兵「…じゃあせっかくだしのぞいてみるか」


受付「では、こちらの56の番号札を胸元につけていただけますか」

傭兵「俺たちで56組目なのか」

受付「楽しんでいってくださいね」

僧侶「ありがとうございます」

傭兵「楽しんでいくっていってもなぁ。俺たちはなにをすればいいんだ?」

受付「まずは軽食を召し上がってください。その後ちょっとしたゲーム大会などがございます」

受付「イベントが終わりに近づくと、本日のベストカップルショーを選定いたします」

受付「参加者様はいつもどおり、自然体でお過ごしくださいませ」


広場に入園し辺りを見渡す、顔見知り同士のバザ住民が多いのか、
簡単に話の輪に潜り込めるような雰囲気ではない。
俺たちはさっそく手持ち無沙汰となってしまった。

577 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:19:26.61 rmOiBHKSo 2938/3213


僧侶「……」キョロキョロ

傭兵「ほんとにカップルばっかりだな」

僧侶「そう…ですね」

傭兵「あんまり社交的な場は得意じゃない?」

僧侶「かもしれません…けど、将来は機会が増えると思いますので慣れていかないといけませんね」

傭兵「飲み物でももらってこようか」

僧侶「はい」


僧侶「ソル様、それお酒ですか?」

傭兵「おう」グビ

傭兵「っぷはぁ、昼間っから酒のめるなんてな。しかもタダ酒だぜ」

僧侶「私これジュース……ですよね」チラ

傭兵「すぐ酔っちゃうからダメ」

僧侶「あ、はい…我慢します。んく、んく…このぶどうジュースおいしいです!」

傭兵「どれ、俺にも一口」

僧侶「はい!」

578 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:27:10.85 rmOiBHKSo 2939/3213


傭兵「…さっきからすげー見られてるな」

僧侶「…そうですね。たぶん審査してる方々じゃないですか?」

僧侶「ほら、ベストカップル賞とかいうのの!」

傭兵「俺はてっきり、舞台にでも上がってなにかパフォーマンスをさせられるのかとおもったが」

傭兵「どうやら、適当にすごしてるだけでいいみたいだな」

僧侶「ですね。せっかくのお天気ですし、ゆっくりひなたぼっこでもしましょう」


俺たちは芝の上に敷いてあるシートに腰をおろして一息ついた。
辺りのカップルもみな似たようなもんで、ラケットやボールを持ち込んだり、トランプをしてみたりと、
思い思いの余暇を過ごしている。


傭兵「なるほど」

僧侶「どうしたんですか?」

傭兵「いや、まわりに似たようなやつらしかいないってことはさ」


俺は突如ヒーラちゃんを抱きしめ、背中や頭をわしゃわしゃと撫でまわした。
彼女の花のような香りがふわっと漂い鼻孔をくすぐる。

僧侶「ちょ…ソル様!?」

傭兵「こうしても全然変にみられないし、むしろここではこうすることが正しい」

579 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:33:20.81 rmOiBHKSo 2940/3213


僧侶「あ、あはは…びっくりしちゃいました」

傭兵「ほら。あっちの組も抱き合ってる」

僧侶「えぇ…で、でも」

僧侶「人前ってやっぱりちょっと恥ずかしいです…」

僧侶「さすがにエッチなことはしないでくださいね?」ヒソヒソ

傭兵「大丈夫。はぁ、ヒーラちゃんふわふわしててあったかいな」

僧侶「…うぅ」

僧侶「そ、そうだ。ソル様、ひざまくらでもしましょうか。耳かきはもってないんですけどね」

傭兵「おお。なら久しぶりにしてもらおうかな」

僧侶「うふふ。では一旦離してくれますか?」

傭兵「うーん……ずっとこうしてるほうが良い気もする」

俺はさらに力を入れて、彼女の体を抱く。
大きな胸がむにゅりと潰れて密着し、ヒーラちゃんはやや息苦しそうな声を漏らした。

傭兵「たぶんここにいる女の子の中で1番おっきいな…」

僧侶「ちょっとぉ、ねぇソル様…ひざまくらしましょうよぉ」

傭兵「あと30分」

僧侶「長すぎです」

580 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:39:52.47 rmOiBHKSo 2941/3213


傭兵「なにか俺たちも遊ぶものがあればよかったのにな」

僧侶「そうですねぇ。あっちにボール遊びしてる方いらっしゃいますね」

僧侶「混ぜてもらいますか?」

傭兵「…いや、俺たちは玩具なら持ってる」

僧侶「はい? 何も買ってないですよ」

傭兵「…」ぐにっ

 ヴヴヴヴッ ヴヴヴヴッ

僧侶「ひゃぐっ!? うう…っ♥ くぅ…」

傭兵「ヒーラちゃんすっごいびくんってなったね」

僧侶「な、どうして…これ止めてくださいっ。ぶるぶるヤです」

傭兵「せっかくだし楽しもうぜ」

僧侶「い、いじわる…」

 ヴヴヴヴ ヴヴヴヴッ ヴヴヴヴッ

僧侶「んっ…んっ、声…我慢…しな…きゃ、はっ、はっ♥」

傭兵「ちょっと汗のにおいするかも」

僧侶「やんっ、離してくださいよぉ、こんな抱っこされてぶるぶるもされたら…汗かいちゃいますって」

僧侶「もぉ~~~っ!」

傭兵「やっぱり牛の仮装が1番合ってそうだな」

581 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:45:35.28 rmOiBHKSo 2942/3213



僧侶「はぁ、はぁ…♥」

傭兵「息遣い荒くなってきたよ」

僧侶「ら、らってぇ♥」

傭兵「我慢しなくていいの? このままじゃエッチな顔が見られちゃうよ」

僧侶「うう…がまん、しま、す♥」

傭兵「声我慢できなくなったら俺にキスしていいよ。塞いであげるから」

僧侶「…っ、うう♥」

僧侶「はっ、はっ…もう、もうそろそろ…」

傭兵「ちょっと強く握りすぎてるかな? 俺には木棒がどれくらい震えてるかわからないんだよね」

僧侶「もうちょっと…ゆる…めて」

傭兵「あぁ…ヒーラちゃんみてるといじめたくなってきちゃうのは」

傭兵「きっとヒーラちゃんがいつもそんな風なエッチな声で俺を誘うからだな」


俺は手のひらの中の球に更に力を込めた。
ヒーラちゃんを抱きしめていると、体の震えから膣内の異物の激しい振動のほどがわかった。

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!  
  ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!


僧侶「あっ…♥ んんんんっ、んぅ」

582 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 21:53:48.39 rmOiBHKSo 2943/3213


たまらずヒーラちゃんは俺の唇に吸い付き、声を押し殺すように舌を絡めてきた。
それでもいやらしいくぐもった声がわずかに漏れる。
俺の肩を掴む手に力がこもり、シャツが皺になってしまった。

僧侶「んんんぅ♥ ちゅむ…んんぅ♥」

僧侶「じゅる、んっ♥ ちゅ、じゅるる…じゅむ、ちゅ♥」

僧侶「はぁふ、はむ、ちゅる…じゅる♥ れろぉ♥」

僧侶「んんんっ♥」


ヒーラちゃんは夢中で俺の唇をむさぼる。
そうしてないと、快楽に飲み込まれてしまうのだろう。
これはまずいかもしれないと、球のちからをすこしゆるめようとした途端、ビクンと少女の体が跳ねた。
しばらくして涙をたっぷり溜めた蒼い瞳が開かれる。

僧侶「ソル様……イッちゃい…ました♥」

傭兵「・・おう」

僧侶「エッチな声…でてましたか?」

傭兵「よく我慢できたな。たぶんバレてない。たぶん」

僧侶「…で、でも…キスは見られちゃいましたよね…?」

傭兵「大丈夫大丈夫。まわりも結構してるとこあるしさ、もう1回しようか?」

僧侶「…♥」

583 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:00:02.83 rmOiBHKSo 2944/3213


僧侶「…ソル様お口からお酒の香りします」

傭兵「…そりゃ飲んだし。ヒーラちゃんもぶどうの匂いするよ」

僧侶「……きっと濃いぶどうだったので、舌が青いんです。そういうことってありませんか?」

僧侶「いまのチューですこしは取れたでしょうか? うふふ」

僧侶「んえっ」

ヒーラちゃんは笑顔で口を開いて舌を俺に見せつけてくる。
健康的なピンク色の舌に濃密な唾液がたっぷりとのっかって糸を引いていた。

傭兵「…」

僧侶「ろうれすか?」

傭兵「…やっぱ誘ってるよな」

僧侶「え…? うふふ、ソル様にしかこんなことしませんよ」


この後俺たちはしばらく、キスしたり、お互いの体を抱きしめ合ったりしながら
ゲーム大会の時間までを精一杯甘く過ごした。

584 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:06:22.78 rmOiBHKSo 2945/3213


スタッフ「それではお手元にカードは行き届きましたでしょうか」

スタッフ「これよりビンゴ大会を開催いたします」


僧侶「賞品あるそうですよ」

傭兵「ハロウィンだけに菓子のつめあわせかぁ、あんまりいらねぇなぁ…」

僧侶「ユッカ様よろこびます!」

傭兵「そうか、帰りに買う手間が省けるか。てっきりお土産のこと忘れてた」

傭兵「あいつ菓子ばっか食って…太っても知らねぇぞ」

僧侶「もう…ユッカ様のお願いを忘れるなんて」

僧侶「そ、それだけ今日は私に夢中でいてくださったってことでしょうか? えへへ…」

傭兵「次22番だってよ! ヒーラちゃんある?」

僧侶(聞いてないですし…)

僧侶「ええっと。ないです」

傭兵「まずい、もう揃った人ちらほらでてきたな」

僧侶「お菓子なくなっちゃいます~」

585 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:15:17.82 rmOiBHKSo 2946/3213


スタッフ「残念ですが、ここでゲーム終了です」


僧侶「あーー」

傭兵「まさかふたりして一列もそろわないなんてな…」

僧侶「こういうときユッカ様なら簡単にあたっちゃうんでしょうね」

傭兵「あいつはな…運のめぐりがとんでもないからな」

僧侶「思えば私達いつも運わるい気がしませんか」

傭兵「……案外ユッカに吸われてるのかもな」


思いかえせばヒーラちゃんは今回の旅で結構な回数悲惨な目に合ってきた。
死にかけたことも1、2度ではすまない。
それでもめげずについてきてくれて、いまこうして俺の隣で笑っている。

そしてあろうことか、俺なんかを慕って、将来は妻になりたいとまで言ってくれた。
だとしたら俺は運が悪いどころか、とんでもない強運の持ち主ではないだろうか。


傭兵「…ありがたいことだな」

僧侶「えー、なにがですか! ユッカ様に運わけてもらいましょう」

僧侶「どうすればいいと思いますか?」

傭兵「あーいや、すまん…独り言だ」

586 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:24:43.93 rmOiBHKSo 2947/3213


僧侶「すっかり日が暮れてきましたね」

傭兵「何も手に入らなかったが、のんびり出来てよかった」

僧侶「まだベストカップルの発表おわってませんよ」

傭兵「無理だろう。俺たち以上にベタベタしてた組なんてたくさんあったぞ」

僧侶「う……そうですかね。でも可能性は0じゃありませんし!」

ぐいぐいと勢い良く腕をひかれ、発表会場の前まで連れてこられた。
すでにたくさんのカップルが集まっていて、発表を心待ちにしていた。

しかししばらく待っても何もはじまらず、依然としてちいさなステージの上をスタッフが慌ただしそうに駆け回っている。

傭兵(なにかあったのか…?)

スタッフ「えーすみません。ご来場の皆様」

スタッフ「少し予期せぬトラブルが発生いたしました。申し訳ありません」

スタッフ「ベストカップル賞の発表までもうしばらくお待ち下さいっ」


僧侶「…? どうしたんでしょう」

傭兵「さぁな」

盗賊「あ、居た! おい」

587 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:30:42.17 rmOiBHKSo 2948/3213


傭兵「血相をかえてどうした」

盗賊「…一休暇中で一般人のあんたに頼むのはわるいんだけど」

盗賊「力を貸してくれないか」

僧侶「えっ、えっ。なにかあったんですか」

傭兵「…話せ」

盗賊「人さらいが出た。ハロウィン中の子どもたちが数人さらわれたんだよ」

傭兵「何…」

僧侶「嘘…」

盗賊「おそらくあたしらと抗争してた西の盗賊団さ。ウチが壊滅して、最近調子に乗ってる」

盗賊「まずいことになったよ。町の外に出られたら、そのまま山奥へ連れていかれてしまう」

傭兵「まだ街の中にいるんだな?」

盗賊「捜索中さ。頼む、隊長もあんたに力を借りてこいって言っててさ」

傭兵「…ヒーラちゃん。せっかくのデート中なのにすまないが」

僧侶「はい、行ってください」

盗賊「悪いね! 借りて行くよ」

588 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:38:04.26 rmOiBHKSo 2949/3213


傭兵「にしても元盗賊のお前が盗賊狩りか」

盗賊「うるさいなぁ。まじめに働きゃ塀の向こうで臭い飯くわなくてもいいんなら、普通そうするだろ」

傭兵「子どもは何人さらわれた。盗賊団の規模は」

盗賊「情報の入ってるかぎりでは行方不明の子が10人」

盗賊「盗賊団は8人程度の構成だったはず…昔のことだからいまはどうかわからない」

盗賊「とにかく、隊長と合流するよ。これじゃハロウィンイベントぶち壊しだ」

傭兵「あぁ」



隊長「ソル殿。こんな形で急なお呼び出しをしてしまい、申し訳ありません。またお力をお借りします」

傭兵「かまわん」

隊長「こちらが用意したレポートです。目を通してください」

傭兵「指揮はお前がとれ。俺は足を使って探してみる」

隊長「気をつけて。相手は子どもたちを人質にとるやもしれません」

傭兵「…面倒なことになったな」

傭兵(俺とヒーラちゃんのデートを邪魔だてしやがって)

589 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/07 22:45:50.46 rmOiBHKSo 2950/3213


隊長「一応兵装を用意いたしました」

傭兵「…これじゃ探してるのがバレバレで目立ちすぎる」

傭兵「俺は自前で用意する、お前たちは包囲網を敷け。絶対街から出すなよ」

隊長「はっ!」

傭兵(さて、やるか――――)バサッ



【街中】


僧侶「はぁ……ベストカップル…ホテル宿泊券…」

僧侶「待っててもしかたないですよね…帰ろう」

僧侶「…1人で帰ることになるならこんなに服買わなきゃ良かった」

僧侶「ううう~」

山賊A「へへ、じゃあ俺たちがもってやろうか」

僧侶「…!」

山賊A「やっぱこの時期は無防備で可愛い子が街中にあふれて良いもんだ…うっひょーすんげぇ美少女」

山賊B「さぁ、おじさんたちと一緒にいこうねぇ。大きい声出すと悪戯しちゃうよぉ」

僧侶(最悪です…)



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

601 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:03:07.78 ZBFdtRabo 2951/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき




【バザ・町外れの廃倉庫】



少女達「……」ブルブル

山賊C「へっへ。だいぶ集まったな。こりゃ高値で売れるぜ」

山賊D「にしても大丈夫かよぉ。バザには統率のとれた守備隊がいるってきいたぜ…」

山賊D「なんでも数カ月前、ドラゴンをたった数人で撃退したとかなんとか……」

山賊C「なぁにボスにかかりゃどんな野郎でもちょちょいのちょいよ」

山賊C「それにその時に大戦力となった野郎は今は退役してこの街にはいないそうだぜ。ハハハ」

山賊C「計算高いボスのことだ、きっとそこまで考えてこの時期に襲撃したのさ」

山賊C「ですよねボス!」

山賊の頭「…ハァハァ。イイところなんだから話かけんじゃねぇ!」

山賊の頭「こ、これが今時の街の少女たち…ハァハァ。かわいいなぁ」

少女達「!」ブルブル

山賊C「よかったなぁお前ら。ボスは紳士だからお前らを取って食いやしねぇ」

山賊C「どこぞの節度のない盗賊団なら、いま頃味見されて痛い痛い思いしてただろうがよぉ、ハハハ」

山賊の頭「少女とは愛でるものだ…クク」

602 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:05:26.66 ZBFdtRabo 2952/3213




  ・    ・     ・


ギィ…


山賊A「ボス! ただいま戻りました」

山賊B「また美少女を仕入れましたぜ!」

僧侶「……うう」

不覚にも、私は山賊の一味に捉えられ、町外れの薄暗い倉庫へと連れさらわれてしまいました。
倉庫の中には先に囚われとなった幼い子どもたちが、ぐるりと縄で縛られて怯えた表情で座り込んでいます。


僧侶(やっぱりこの人たちが例の人攫い…)

山賊の頭「うむ! うむ…? 少…女…?」ジロジロ

山賊A「どうです! 街にはこんなべっぴんちゃんがいるんですぜ! こいつも商品にしましょう」

山賊A「きっと海の向こうの物好きな貴族が高値で買い取ってくれますぜ」

僧侶「く…奴隷売買。あなたたち!こんなこと許されるものではありませんよ!」

山賊A「うるせぇ。勝手にしゃべったらヒデェ目にあわせるぞ」

僧侶「う…」

僧侶(杖さえ持っていればこんな人たち…っ!)

悔しいですが、私は丸腰だと殆ど戦力になりません。
攻撃魔法ももっていなければ、高い身体能力もなく、機転も効きません。
まったくの無力なのです。

603 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:07:45.29 ZBFdtRabo 2953/3213


山賊の頭「女、歳はいくつだ!」

僧侶「! え、えと…16……です」

山賊の頭「んぐぐぐ…ぎりぎり少女…ぐががしかし、あの豊満な体は…あががが少女…少女とは一体」

山賊C「馬鹿野郎、なんてもん持ってくるんだ。ボスが頭かかえてるじゃねぇか」

山賊A「だ、だってよぉ、こ、この子めちゃくちゃかわいくね?へへ。俺のタイプだ」

僧侶「……う」

山賊C「確かに…とんでもなくべっぴんだが…ボスは重度の少女性愛者だからよぉ」

山賊C「もっとわかりやすく幼い子でいいんだよ! 身長は150以下! つるつるのぺったんこ!」

山賊の頭「140以下のふくらみかけの子だ馬鹿野郎!」

山賊の頭「ごほん…まぁ…良い。そいつも手を縛って、奥に放り込んでおけ」

僧侶「う、うそ! いやっ」

山賊A「あばれんじゃねぇ!」

604 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:10:51.33 ZBFdtRabo 2954/3213


僧侶(ソル様……)

腕を縄でくくられた私は、奥へと連れ込まれ、少女たちの隣に座らされました。

少女「おねえちゃんもつかまったの…?」

僧侶「大丈夫ですよ。きっと助けてあげますからね」

少女「…でもおねえちゃんもつかまってる」

僧侶「う……」

僧侶(なんとかしなくちゃ…)

僧侶(だけどこんな場所、どうやって外に知らせたらいいんだろう…)


山賊A「ところでボス、どうやって脱出するんですかい」

山賊B「なんでぃもう忘れたのか」

山賊の頭「ククク…俺には算段がある。もう一度頭に叩きこんでおけ」

山賊の頭「明日パレードがあることはしっているな」

山賊A「ありますねぇ」

山賊の頭「その時、街のメインストリートは一時的に通行が封鎖され、巨大な荷馬車でも駆け抜けられるようになる」

山賊の頭「あとは全力で突っ走っておさらばって寸法だ! 門を閉鎖されたら…体当たりでぶちやぶれ!」

山賊A「すげぇ!」

605 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:13:18.15 ZBFdtRabo 2955/3213


僧侶「人攫いが出たこんな状況で、予定どおりパレードが行わるとおもっているんですか」

僧侶「ずいぶんとおめでたい頭してますね」

山賊の頭「なぬぅ!! 貴様…、エセ少女の分際で生意気な…」

僧侶「エセ…? とにかくいますぐ子どもたちを解放して、自首してください」

僧侶「あなたたちみたいな無計画な盗賊団はあっという間にお縄ですよ!」

山賊の頭「ぐぅぅぅ! 俺の作戦をコケにするのか」

山賊A「ボ、ボス…へへ、こりゃ一度痛い目見させてお仕置きしたほうがいいんじゃないですかい」

山賊B「そうですよ。俺らも長い山暮らしでいろいろ溜まってますし…」

山賊C「いいですかボス? こいつはボスの愛するロリ少女じゃないんです、NOタッチな信念を歪めることにはなりません」

山賊の頭「…う、うむ」

山賊A「ぐへへそういうわけでよぉ…まずはそのかわいい顔に不釣り合いなデカパイをいただこうかね」

僧侶「…!」

山賊の人たちは目を血走らせて、私の元へとゆっくり歩み寄ってきます。
――乱暴される。そう思った時、私は祈るように体内の魔力を練って外へと放出しました。


僧侶(聖守護結界!)

606 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:16:58.69 ZBFdtRabo 2956/3213


思惑通り、簡易でありながらも邪悪を退ける結界を目の前に展開することに成功しました。
私と少女たちを包み込むように球状に張ったこの結界を、この人達程度の実力では突破することはできないでしょう。


バチチッ

山賊A「いってぇ…何だ!?」

山賊B「なんだこの女! アテテテ。ここに触ると指でいてぇ」

僧侶(よかった、なんとか発動できた…)

しかし発動媒介を欠いた魔術は致命的に魔力の放出量に劣り、
結界は持続時間も強度も維持することが不可能です。
せいぜい展開しつづけて5分といったところでしょう。


僧侶(ソル様…助けてください)

山賊の頭「どうした。なに騒いでやがる」

山賊C「ボス! この女を触ろうとしたら何か見えねぇ壁みてぇなものが…」

山賊の頭「なに?」

僧侶「あなたたちが気安く触れて良いものではありません」

僧侶「この子たちにも指一本触れさせません!」

少女達「…」ブルブル

山賊の頭「んだとぉ? チッ、ただの町娘じゃなかったわけか…こりゃ魔法障壁の類か面倒だな」

607 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:20:15.54 ZBFdtRabo 2957/3213


山賊A「す、すんません変なのつれて来ちまった…。もっと予め調べときゃよかったですね」

山賊の頭「おいおいこれじゃ美少女たちにも近づけねぇじゃねぇか!」

山賊の頭「商品として価値があるか念入りチェックも出来ねぇじゃねかああ!」

僧侶「そんなふしだらなことさせません!」

山賊の頭「ふしだら? 身長と体重と座高を測るだけなんだが…」

僧侶「え……」

山賊の頭「?」

僧侶「なっ、なんでもないです! あなたたちのような悪党、絶対絶対近づけさせません!」

山賊の頭「エセロリ女ぁ、いいからいますぐその魔法を解除しろ。さもなくば」

僧侶「さもなくば…?」

山賊の頭「…ふ。おい、もってこい」

山賊A「へい」

不穏な笑みと共に、山賊のボスと呼ばれる人物は指を鳴らし、
倉庫隅っこに鎮座している布のかぶった何か巨大な箱を部下たちに運ばせました。

608 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:24:04.95 ZBFdtRabo 2958/3213


山賊A「よいこらせっと」

山賊B「ふぅ、馬がいなきゃ動かすのもやっとだぜ」

ゴロゴロ…

僧侶「この四角い箱は……」

山賊の頭「こいつを街の中に解き放つ」

僧侶「こいつ…? 生き物が入っているんですか?」

山賊の頭「あぁ。これは檻だ。見せてやろう」

人間数人は入れそうな荷馬車にも匹敵するサイズの箱から、真っ黒な大きな布がめくり取られました。

そしてその瞬間、ゾワっとした邪な魔力が、冷気のように足元に流れ込んできました。


僧侶「…! 魔隠しの布…!」

山賊の頭「こんなのが町に現れたら、ハロウィン以上のお祭り騒ぎになるだろうな」

僧侶「な、なんですか…大型犬…? いえ…」

魔獣「…グルルルル」

僧侶(おっきい…)

薄暗くて正確な姿はよくわかりませんが、狼や犬の大きさを遥かにしのぐ、巨大な猛獣が中に入っていました。
それは魔族領以外で発見されると即座に討伐隊を派遣されて駆除されてしまうような、
非常に凶暴で邪悪な魔力を孕んだ魔獣でした。

609 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:27:40.09 ZBFdtRabo 2959/3213


僧侶「魔獣種! どうしてこんなものをもっているんですか」

山賊の頭「俺たちは海の向こうのお得意さん相手に人身売買をしていてな」

山賊の頭「時々こういったもんも流れてくるのさ」

山賊の頭「ま、とんでもねぇ値段だったから町に放して失うのは惜しいが、少女たちを売り払えば釣りがくらぁ」

山賊の頭「さぁどうする? 抵抗するんじゃねぇよ」

山賊の頭「おとなしくしてりゃ、なにもせずお前も買い手を見つけてやる」

僧侶「……抵抗したら?」

山賊の頭「言ったろ。こいつを解き放つってよ。まずはお前を襲わせる」

僧侶「…!」

山賊の頭「売り物を傷モンにはしたくねぇんだがな。端正なツラさえ無事なら、手足が一本くらいもげたってかまいやしねぇ」

山賊A「どうするお嬢ちゃん。魔法の壁を解いて俺たち全員と一晩遊ぶか、このバケモンと一騎打ちするかだ」

僧侶「じょ、冗談じゃありません!!」

僧侶「この子たちにも乱暴する気でしょう!」

山賊A「いや、しねぇけど? ボスは売り物にゃ傷をつけねぇ主義なんだ」

山賊の頭「あぁそうだ。だがお前はうちの商品としては欠陥だからな、どうでもいい」

魔獣「ググルル…」

610 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:30:46.02 ZBFdtRabo 2960/3213



僧侶「どうあっても、私は無事助かる見込みがないんですね」

山賊A「へへへ、そういうことになっちゃうな。ゴクリ」

僧侶(なら…魔獣を解き放たれるよりは…私ひとりがこの身を差し出して犠牲になれば…)

少女達「…」ブルブル

僧侶(この子たちは護れる…あとはソル様や守備隊の方々が来てくれるはず)


そう思い、結界を解こうとした瞬間でした。

 ガシャン! ガシャン! 

僧侶「!」

山賊の頭「!?」


激しい音とともに、檻の中の魔獣が声もなく暴れだし、あっという間に檻はひしゃげ、
ねじ曲がった格子の隙間から、毛むくじゃらの真っ黒な四肢を持った大型の魔獣がのそりと姿を現しました。

 
 ドス…ドス…


魔獣「……」

山賊の頭「な、な……なんで…檻が」

山賊の頭「て、鉄だぞ! 魔物用の鋼鉄の檻なのに…」

僧侶「はっ! まさか、その布!」

檻から取り払った布の内側の模様を見る限り、どうやらこれは魔隠しだけでなく封印式も施されているようでした。

611 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:32:49.04 ZBFdtRabo 2961/3213



魔獣「……ググググルルル」

お腹をすかせているのでしょうか。
開かれた口からダラダラと唾液を垂れ流し、
恐ろしい眼光で私と背後にかばった少女達を睨みつけます。


僧侶(どうしたら……!)

少女達「…い、いやぁ…」


子どもたちはおそらくこんな凶悪な魔物、生まれてはじめてみるでしょう。
魔物すら見たことすらないかもしれません。

そしてその凶悪な魔物がいま私達を襲おうとしている。
子どもたちの泣き叫ぶ大きな悲鳴と共に、魔獣はまっすぐに私にむかって突進してきました。


魔獣「グルルル…!」

山賊の頭「お、おい! 子どもは食うんじゃねぇぞ。俺の大事な商品なんだからぁ!」

僧侶「…! 聖守護結界! もっと強く…ッ!」

僧侶「うううっ!」

魔獣「グルルル!」ガリガリ

魔法障壁に衝突した魔獣は狂ったように爪を振り回し、なんとかこちらへ近づこうと暴れまわっていました。

魔獣「ガルルルル!!」

612 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:37:05.36 ZBFdtRabo 2962/3213


僧侶「ど、どうして…! 結界にぶつかって痛くないんですか!」

僧侶(…やっぱり聖魔力が弱い…!?)

僧侶(近頃修行怠ってるせいかも……いえ、サキュさんの呪いのせい!?)

僧侶(このままじゃすぐ破壊されちゃう…この子たちだけは守らないと!)


山賊A「お、おいこらバケモン! ボスは襲ってもいいといったが食うのはだめだぞ! 腹減ってるなら肉やるから、ほら」

魔獣「ガルルッ!」

僧侶「あっ! 危ない!」

山賊A「ぐおっ――」

不用意にちかづいた山賊の1人が、魔獣の振り払った強靭な腕に弾かれてあっという間に倒れました。
そして動けなくなった彼のもとにゆらりと歩みより、命を貪ろうとしていました。

山賊の頭「ひっ、ひぇ…やべぇ…」

山賊B「頭…もしかしてこの魔獣…外に出したらまずいやつなんじゃ」

山賊の頭「くそったれ、飼い主のいうことを聞くんじゃなかったのかよぉ。あんの糞商人!」

魔獣「ガルル!」

僧侶「だめぇっ!」

しかし私は動けず、この結界を解くことはできません。

僧侶(この子たちは絶対に守らないと…)

613 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:39:26.32 ZBFdtRabo 2963/3213


山賊A「だすげ…食われ゙…―――ひぃぃいい」

魔獣「ガルルル!!」ガジ

山賊A「あだ…ッ! があああっ」

僧侶(でも…このままじゃこの人が……!)

山賊A「ボス…助け…俺…死にだぐな…」

山賊の頭「……ひ、ひぃ」

魔獣「グルルルアアア!」

僧侶「やめなさい!!」

魔獣「ググ…?」

僧侶「すこしは知性があるみたいですね。私が相手になります!」

山賊B「お嬢ちゃん…や、やめろぉそいつをそれ以上挑発すんな」

僧侶「あなたたち!!」

山賊B「は、はひっ」

僧侶「状況が十分にわかっているならこの子たちを外に逃しなさい!」

山賊B「!!」

僧侶「早く!!!」

もはや戦いを躊躇している時間はありませんでした。

僧侶(ソル様がきっと来てくれる…それまで時間をかせげればいいんです)

僧侶(けど、こんな外れにある廃倉庫…いえ、必ずあの人達なら…!)

614 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:42:34.93 ZBFdtRabo 2964/3213


魔獣「グルルルル!! グアアア!」

僧侶(なんて迫力…! けど…)

以前無人島でユッカ様はおっしゃいました。
邪龍との戦いにくらべたら、どんな大きな生き物も怖くない。
確かにそうかもしれません。
私は完全な丸腰でありながらも、不思議と魔獣と敵対する恐怖はありませんでした。

彼の持つ強靭な爪、牙、そして筋骨たくましい巨大な体躯。
おそらくまともに浴びれば、私の体では耐え切れず一撃のもとに絶命してしまうでしょう。

僧侶「……それでも、私は戦えます!」

魔獣「グルルル…!」

そう、私は伝説となる勇者様の仲間なのですから。
そして……

僧侶「強くないとあの方のお嫁さんは到底つとまらないんです!」

僧侶「私を食べたければ、かかってきなさい!」

魔獣「グラアアアアアアア!」

615 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/09 22:46:14.05 ZBFdtRabo 2965/3213




    ・   ・    ・



【街中】


盗賊「どうしたんだい。なにか見つけたかい」

傭兵「これ…ヒーラちゃんの荷物…どうしてこんなところに」

盗賊「落とした…ってわけじゃなさそうだねこんなどっさり……まさかッ」

傭兵「……! 俺は少し別行動する」

盗賊「お、おいっ! どこ行くんだよぉ」

傭兵「思い当たる場所がある。お前は町の警備にあたれ!」

傭兵(ビリビリと何か嫌な予感がする……こりゃただの事件じゃねぇな)

傭兵(ヒーラちゃん…どうか無事でいてくれ)




後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく


 

623 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:22:56.42 AU7IF2Nro 2966/3213

後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき

 

僧侶「くぅ!」

振り下ろされた爪を私は横っ飛びですんでのところで回避するも束の間、
魔獣は私の命を狙って次々に攻撃を繰り出してきます。

それらをなんとか結界で受け止めたものの、
腕を縄で縛られているためうまく体のバランスが取れず私は派手にころんでしまいました。


僧侶「いたた…」

僧侶「うわっ」

僧侶(あの爪攻撃…床につきささって割れるほど…)

僧侶(やっぱり生身であたったらひとたまりもない…)

魔獣「…グルル」

僧侶(長引いたら殺されちゃう…あの子たちは無事逃げられたでしょうか)

魔獣「ガルルル!」

僧侶「こっちですよ! 私を食べたいんでしょう!」

僧侶「お肉のやわらかさなら結構自信ありますよ! おいしいですよ!」

魔獣「グググ…アアアア!」

624 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:26:48.20 AU7IF2Nro 2967/3213


目の前のエサである私がちょこまかと逃げまわり攻撃を防ぎつづけたことで、
飢えた魔獣のストレスはすでにピークに達していました。

うなりをあげながらがむしゃらに腕をふりまわし、
手当たり次第に倉庫内の材木や廃材を破壊していきます。

僧侶(私に何もしてこない…? 攻撃しても無駄だとわかったんでしょうか)

僧侶(よし。外に逃げる気配もない…)

僧侶(うまく挑発できた…?)

どうやら狙いは私であるものの、結界による手のだせなさに自棄になっているようでした。

僧侶(このまま時間をかせげれば…)

僧侶(けど守ってばっかりじゃダメ。攻撃手段を考えなきゃ)

僧侶(水攻撃は無理…結界を発射してぶつけたら?)

僧侶(できるかな…やってみる価値はあります)

625 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:31:08.76 AU7IF2Nro 2968/3213


しかしそうもうまく事は運びません。
動きまわりながらの高等な術である聖守護結界の展開、それも発動媒介となる杖なしは、あまりに無謀でした。

魔力は収束せずに垂れ流し状態で効率悪く消費され、あっという間に底をついてしまいます。
音もなく結界は消え去り、私と魔獣を隔てるものは何一つなくなってしまいました。

僧侶「…!」

僧侶(しまった)

僧侶「うそ…こんなに早く切れちゃうなんて」

そしてぼんやりとした体のだるさが襲ってきます。

僧侶「魔力が…尽きちゃう」

僧侶「ど、どうしましょう」

魔獣「……!」

もちろん、魔覚の発達したこの魔獣が無防備な私を見逃すはずがありません。
一瞬こちらをみて、口元を歪めてニタリと笑ったように思えました。

僧侶(まさか…私の魔力がつきるのを待っていた…?)

626 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:35:56.84 AU7IF2Nro 2969/3213


僧侶(そうです、相手は魔獣…)

僧侶(犬や獣じゃないのに…)

僧侶(見誤ってしまいました)

敵は言葉は解さないようですが、それなりの知能は持ち合わせていたのです。

私には心のどこかでうぬぼれていたのでしょう。
かつて絶望的な戦いに勝利した経験が、私に一片の油断をあたえてしまいました。

僧侶(ソル様なら…こんな間違い絶対にしないのに)

どう戦えばよかったのか、私にはわかりません。
私は圧倒的に戦闘経験が少ないまま、膨大な魔力と強力な術を手に入れただけの、
ただの恵まれた子どもでしかなかったのです。

こうなってしまっては、もはや私は獣の眼前に置かれただけのただの肉同然。

僧侶(殺される……ッ)

627 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:39:08.07 AU7IF2Nro 2970/3213



魔獣「グルルルル!!!」

魔獣は恐ろしい形相で牙をむき出しにして、力強く私にむかって跳躍しました。
ぐんぐんと距離がつまり、振り上げられた腕が風を切り、私の身体を真っ二つに――――

ガキン!

金属の激しく重い衝突音。どこにあたったのでしょうか。
しかし私の身体には痛みどころか衝撃すら伝わってきません。

僧侶(あれ……?)

僧侶(あたってない…?)

反射的につぶってしまった目を恐る恐るひらくと、そこには見慣れた炎髪と筋骨たくましい後ろ姿がありました。
彼は私と魔獣の間に割って入り、構えた剣で魔獣の巨体から放たれた攻撃を受け止めていました。


僧侶「あ……」

魔獣「ガルルル!」

傭兵「間一髪だったな」

僧侶「ソル様!」

628 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:44:08.12 AU7IF2Nro 2971/3213


傭兵「やはりこの廃屋だったか…これくらい広けりゃ色々使い勝手がいいからな」

傭兵「小悪党ってのはどうも思考パターンが同じらしい」

傭兵「前回はドラゴン、今回は…魔獣。因果なもんだな」

魔獣「…グルル」

傭兵「……! よく見りゃ狼型か…ったくどっから連れてきたんだか」

傭兵「……」

僧侶「ソル様…」


ソル様の過去に起きた話はおおかた知っていました。
狼のような魔獣の姿を見て何か思う所があったのでしょう。

ピニオンではかつて因縁の相手であった魔物を討伐したと聞きました。

僧侶「ソル様…私…こんなはずでは…」

僧侶「ごめんなさい。もっとうまく戦えていれば」

傭兵「反省会は後だ。俺の後ろに」

彼は私の腕の縄を切って後方へと下がるよう指示し、1人で魔獣と真っ向から相対します。
筋肉の鎧に包まれたそのたくましい背中は、普段私が抱きしめるときよりもずっと大きく映りました。

629 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:49:20.99 AU7IF2Nro 2972/3213


僧侶「大丈夫ですか?」

傭兵「あぁ。魔獣との戦いかたは誰よりもしってる。誰よりもだ」

僧侶「私…すこし足元がおぼつかないので…あと魔力がきれてて援護できません」

傭兵「そこで見ていてくれ。ヒーラちゃんの元へは絶対行かせない」

傭兵「それと……1人でよくがんばったな」

僧侶「!」

傭兵「さらわれた子どもたちは外で俺の仲間が保護した。ヒーラちゃんが命をかけて戦ったおかげだ」

僧侶「……良かった」

傭兵「さぁて、俺も一仕事すっか」


魔獣「ガルルル!」

傭兵「よぉ。運が悪かったな」

傭兵「てめぇもこんなところに連れて来られなきゃ、ちょっとはマシな生涯だったろうが」

傭兵「人間に手を出しちまった以上、見逃すわけにはいかねぇんだ…」

傭兵「斬る」

ソル様はふっと私の眼前から姿を消したかと思うと、瞬く間に敵の懐へと飛び込み、
たった一振りで魔物の巨躯を斬り伏せました。

630 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:54:18.53 AU7IF2Nro 2973/3213


魔獣「ググガ…――」

魔獣はくぐもった声をあげ、その後目を閉じピクリとも動かなくなりました。
以前ソル様とレヴァンさんの試合を間近で観戦したことはありますが、
実力差がここまで開いているともはや戦いにすらならないのだと、この時初めて実感しました。


僧侶(やっぱりすごい……)

傭兵「……この剣切れ味悪いな。一瞬痛かったろう」

傭兵「レヴァン…これから先のお前の仕事は大変だな」

ソル様は倒れた魔獣の側に歩み寄り、なにやら思案しているようでした。


僧侶「…終わりましたね」

傭兵「あぁ。あとは誘拐犯を逮捕するだけなんだが」

僧侶「え、守備隊の方々が捕まえたのでは?」

傭兵「いや、子どもの保護はしたが……ッ!!」


その時です。崩れた廃材の中から男が飛び出して私に側に駆け寄り、
鋭いナイフを喉元へと突きつけてきました。

631 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 22:59:30.63 AU7IF2Nro 2974/3213


山賊の頭「へへへ…やるじゃねぇか」

山賊の頭「まさかそいつをぶっ倒しちまうなんてよぉ」

僧侶「あ、あなた…」

どうやらあの時魔獣が廃材の山を攻撃していたのは、
ただのストレス発散ではなく中に隠れたこの人を攻撃していたようです。

山賊の頭「危なかったぜ。お嬢ちゃんが気を引いてくれないと、俺はとうに死んでた」

山賊の頭「へへへ」

傭兵「てめぇ」

山賊の頭「おっと動くなよ。お前がクソほど強ぇのはわかってる」

山賊の頭「おそらく前にドラゴンを撃退したっていう男だろ。あぁわかってるとも、てめぇとは戦闘しねぇ」

傭兵「その子を離せ」

山賊の頭「そうは行くかよ。人質だぜ。返してほしけりゃ交換条件だ」


また足手まといになってしまいました。
魔力の尽きた私は足取りすらおぼつかず、当然結界でこの男の人を弾き飛ばすこともできません。
無抵抗な人質となって、ソル様の任務の邪魔をしてしまう無様な結末に、涙がこぼれそうになりました。

632 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 23:03:56.08 AU7IF2Nro 2975/3213


山賊の頭「どうした。まずは武器を捨てろ」

傭兵「…」


ソル様は言われたとおり武装を解除して、近くへ投げ捨てました。
これで私もソル様も丸腰です。

山賊の頭「外のてめぇの仲間に伝えて逃走用の馬を用意しろ。それと金だ」

山賊の頭「いいか。ちょっとでも抵抗したら、この女の首をナイフでぶっ刺す」

山賊の頭「俺はエセロリ少女には興味がねぇんだ。躊躇なくやっちまうぞ」

傭兵「……」

山賊の頭「…おい、まだ何か隠してるな」

傭兵「……武装は解除した。何も仕込んでない」

山賊の頭「ならそのポケットの膨らみはなんだ。それも出せ」

傭兵「あぁ、これか…?」もぞもぞ


カチッ

 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!!

僧侶「ひゃっ」

山賊の頭「ん?」

633 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 23:10:02.79 AU7IF2Nro 2976/3213


なにが起きたのかわかりませんでした。
突然私の中の5号ちゃんは激しく振動しはじめ、私を快感の渦へと叩き込みます。


 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!


僧侶「ふぁぁあ、くぁぁぁ♥」

山賊の頭「どど、どうした! 俺は刺してねぇぞ!? おい!?」

山賊の頭「苦しいのか!? やっぱりさっきの戦闘でなにか怪我でも…!」

山賊の頭「おいいっ!」

僧侶「ああああああっ♥」

僧侶(とめてっ、なにやってるんですかソル様! とめてくださいいいい!!)


木棒は膣内であばれまわり、私の全身をとろけさせていきます。
やがて足腰が立たなくなり、私は絶頂とともにガクンと膝をつきました。

僧侶「えぅぅぅ♥♥」

山賊の頭「…くそっ! どうした…! 立てぇ」

山賊の頭「くそぉ! こうなったら」

傭兵「今だっ!」

ぼやけた視界でソル様が腕を振りかぶり、手の平の丸い何かを投げつけます。
風を切りまっすぐこちらへと飛んできたそれは、
ゴツンと鈍い音と共にしゃがみこんだ私の背後に立った山賊に命中しました。

634 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/10 23:17:21.52 AU7IF2Nro 2977/3213


山賊の頭「かはっ!」

傭兵「お、命中。それ結構固いんだよな」

山賊の頭「かぺっ……」


山賊は昏倒しバタリとその場に倒れこみました。
跳ね返った球がゴロンゴロンと私の目の前を転がっていきます。
それは見まごうこともなく、例のマナちゃん製の魔法石でした。


僧侶「うう…」

傭兵「立てるか?」

僧侶「立てるか…じゃないですよー! も~~~っ!」

傭兵「悪い悪い。けど役に立ってよかった」

僧侶「エッチ! こんなときまでぶるぶるするなんて最低ですっ!」

傭兵「…ごめん。たまたま最初に思いついただけで、他に考えはあったんだが」

すこしバツの悪そうな顔をして頭をかくソル様をみて、私は思わず吹き出してしまいました。
これでようやく事件は一件落着。
そう思うと気が抜けて、私は倒れこむようにソル様に抱きついて、しばらくそのたくましい大好きな身体を抱きしめ続けました。

僧侶「もうっ…」

僧侶「ありがとうございました♥」

傭兵「ヒーラちゃん…床にお汁垂れてるよ」

僧侶「えいっ!」ゴツン



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづく

 

655 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 21:59:31.84 dH8fbIuoo 2978/3213

・前回のあらすじ
商業の町バザでソルとヒーラはデート中に、山賊一味の誘拐事件に不運にも巻き込まれた。
ソルは犯人の持ち込んだ魔獣を撃破し、一味の頭領の確保に成功する。




後日譚第4話<イイ嫁の条件?>つづき


【バザ・町外れの廃倉庫】



隊長「ソル殿、ご無事でしたか――――…!」

隊長「こ、これはお取り込みのところを…」

盗賊「あちゃー、もうちょい外で待ってたほうが良かったね」

僧侶「そそ、そんなことないですよ! すこし疲れてしまったのでもたれかかっていただけです…」

傭兵「そんな否定しなくても」

盗賊「うひゃーでっかい魔獣。こんな化物を倒したんだ。やっぱあんたすごいや」

隊長「町に被害が広がらなくてよかった…」

656 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:01:04.36 dH8fbIuoo 2979/3213


僧侶「逃がした子どもたちはどうなりましたか?」

隊長「あなた方のご尽力のおかげで全員無事に保護できました。怪我はありません」

僧侶「そうですか…良かったぁ…」

隊長「しかしまだ山賊一味の頭領が見つからず…警戒態勢は続いております」

傭兵「そいつならそこでのびてるぞ」

山賊の頭「 」

隊長「おお! 魔物だけでなく山賊まで! さすがです!」

隊長「総員確保にあたれ」

兵士「はっ!」

隊長「ご協力ありがとうございました」

傭兵「気にすんな。乗りかかった船だ、これで無事終了なら良し」

傭兵「さぁーて、帰って飯でも食うか。ヒーラちゃん立てる?」

僧侶「いえ…ごめんなさい肩を借りていいですか」

657 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:02:27.79 dH8fbIuoo 2980/3213


隊長「あっ、あの!」

隊長「ささやかですが謝礼金をお渡ししたいのです。明日商店を伺ってもよろしいですか?」

傭兵「ん、あぁ…けどな、昨日山程タダで飲み食いさせてもらったしなぁ」

盗賊「素直にうけとりなよ。そっちのお姉さんもがんばったんだろ」

傭兵「ヒーラちゃん。もらっていいか?」

僧侶「はい。報酬として下さるということでしたら、素直にいただいちゃいましょう」

盗賊「そうそう、じゃなきゃまた部隊に加入してお金稼ぎしなきゃならないよ」

隊長「!! そ、そのパターンがあった…………はぅ」

盗賊「あたしからはコレやるよ」ピラッ

傭兵「なんだこれ。優待券?」

盗賊「夕方やる予定だったコンテストの副賞♪」

盗賊「大通りにあるホテルに一泊タダで泊まれるよ」

傭兵「なんでこんなもんくれるんだ」

盗賊「夜も遅いし、町の果てからその子背負って帰るのは大変だろ?」

僧侶「えっ、えっ」

658 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:03:07.41 dH8fbIuoo 2981/3213


盗賊「いいから泊まっていきなよ」

傭兵「いいのか? 本来他の誰かが手に入れるはずだろ」

盗賊「広場で選考はしてたんだけどね、あんたたちも一応候補の一組だったんだ」

傭兵「へぇ。いつもどおり過ごしてただけなのにな」

僧侶(……あれがいつもどおり?)

盗賊「なによりここであんなもん見せつけられちゃ、あんたたちに受賞させたくもなるよ」

盗賊「つーわけで、はい」

僧侶「あ、ありがとうございます?」

盗賊「あんたらお似合いだよ! おめでと」

隊長「ベストカップル……確…かに…」

隊長「ソル殿には度量があり強い女性がよく似合う………強く…ならねば」ブツブツ

傭兵「サンキュ。ヒーラちゃんへとへとだし、今夜はこのホテルで休憩させてもらうぜ」

僧侶(ホテル……)

659 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:03:42.46 dH8fbIuoo 2982/3213


傭兵「それじゃ、いくか」

僧侶「は、はい…」

傭兵「…思った以上に歩けそうにないな。おんぶ? 抱っこ?」

僧侶「おんぶ…で」

傭兵「抱っこだな」ひょいっ

僧侶「きゃああっ、ちょっと! は、恥ずかしいですってばぁ」

傭兵「じゃあな。また明日」

隊長「はい! おやすみなさいソル殿ヒーラさん」

僧侶「お、おやすみなさいっ! あぁっソル様、おろしてぇ…」

盗賊「がんばれよー」

660 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:04:24.02 dH8fbIuoo 2983/3213


隊長「……」

盗賊「……他の男探せ、な?」

隊長「上官にむかってその口の利き方は何だ。いまから事後処理を始めるぞ」

盗賊「えーいまからぁ? ねむたー。あたし昼間っから会場警備やらで大変だったんだけど」

隊長「ソル殿のおかげで戦闘がなかっただけありがたく思え。文句を言わずきびきび働けぇ!!」

盗賊「やつあたりじゃーん」

盗賊「ん? なんだこの球」ひょい

盗賊「お宝かな!?」グニグニ

隊長「山賊の持ち物かもしれんな。押収するぞ」

盗賊「あっ、あたしがみつけたのに! 返せ!」

隊長「お前はいまは軍属だろ!」



【街中】


 ヴヴヴヴ! ヴヴヴヴ!

僧侶「ふぅんぐ!?」

僧侶(なんで!? またブルブルが…ソル様両手ふさがってて悪戯できるわけないし…)

傭兵「ど、どうした?」

661 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:05:35.69 dH8fbIuoo 2984/3213


僧侶(あううう…壊れちゃったのかな!? だめ…ブルブル…止まんないッ)

僧侶「な、なんでも…な……いやぁぁあああ♥」ビクッ

傭兵「えっ、おろしたほうがいいか!? どうしたヒーラちゃん!!」

僧侶「ううう…」

僧侶(夢のお姫様抱っこでこの醜態……)

傭兵(発情してんのかな…)ゴクリ



【ホテル】


フロント「いらっしゃいませ」

傭兵「このチケットで宿泊できると聞いたんだが」

フロント「おや、広場主催のコンテスト優勝者様方ですね。ようこそお越しくださいました」

フロント「すでに承っております。3階スイートルームをご利用ください」

フロント「お食事はどうなさいますか。このお時間ですと軽食しかご用意できませんが…」

傭兵「ならすぐで食べられるものを頼む」

フロント「かしこまりました」

フロント「それではごゆるりとお過ごしくださいませ。朝食は明朝係りの者が呼びに参ります」

662 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:06:36.04 dH8fbIuoo 2985/3213


僧侶「……」

傭兵「どうしたの。このまま上の階いくよ」

僧侶「いまの…は、恥ずかしかったです」

傭兵「どうして」

僧侶「だ、だって。ふたりきりでホテルで…こんな抱っこされたままチェックインなんて…」

僧侶「私達いまからエッチします!って宣言してるようなものじゃないですか…」

傭兵「……するんだろ? それとも疲れてるからすぐ寝る?」

僧侶「ぇ……し、したい…ですケド…」モニョモニョ

傭兵「いっぱいかわいがってあげるよ」

僧侶「うう…お願いします」ギュ


辿り着いた3階スイートルームとやらは、思った以上に内装がきらびやかで明るかった。
妙な居心地の悪さを覚えながらヒーラちゃんをやさしくベッドの上に下ろした。

663 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:08:26.99 dH8fbIuoo 2986/3213


しばらくして運ばれてきたサンドイッチやフルーツの乗った軽食を受け取り、
さっと食事をすませるとさっそくヒーラちゃんの服を脱がせて胸部を露出させる。
胸元はじんわりと汗ばんでいて、ヒーラちゃんの甘い良い匂いがふわっと広がった。

僧侶「そ、ソルさま…先にお風呂…」

傭兵「うーん」

僧侶「入らないんですか…? 汗かいてます…」

傭兵「いいよ。すん」

僧侶「やんっ、ダメですよぉ…」

傭兵「ヒーラちゃんの匂いだ」

僧侶「うう…」

傭兵「今日はお疲れ様」

僧侶「はい…ソル様も…お疲れ様でした」

664 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:09:15.29 dH8fbIuoo 2987/3213


俺たちはしばらく見つめ合った後、なにも言わずに唇を重ねた。
右胸をもみしだく手にわずかに力を込める。
汗でしっとりしたやわらかい胸が手に吸い付き、弾むように形を変える。

僧侶「んっ…」

僧侶「んぅ…ちゅる、ちゅっ…ちゅるる、はむ…♥」

傭兵「ヒーラちゃん。俺もう挿れたい」

僧侶「今日は積極的ですね」

傭兵「昼間からヒーラちゃんのエッチな声を聞いて、ずっと我慢してた」

傭兵「ヒーラちゃんもコレより、俺のほうがほしいよな?」


スカートをずり下ろすとパンツはすでに意味を成さないほどにぐっしょりと濡れていた。
生地が透き通って、膣内に挿入した木棒がはっきりと見えてしまっている。

傭兵「一日中つけてみてどうだった?」

僧侶「…恥ずかしかったです」

665 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:11:08.65 dH8fbIuoo 2988/3213


僧侶「こんなことをしてるの誰かに見つかっちゃうんじゃないかと気が気でなかったです…」

傭兵「それでこんなに濡らしちゃったんだ?」

僧侶「ち、ちがいますっ、これは…ソル様が勝手にぶるぶるを押したからです!」

傭兵「よし、そろそろ抜こうか」

僧侶「……♥」コク


 ぐちゅ…♥

淫らな水音とともに中から木棒を引き抜いた。
巨大なペニスの模造品がじっとりと愛液をまとっていて、いやらしくテカっている。

傭兵「こんなでかいのがずっと入ってたんだよ。なんだか物相手に嫉妬してきたぜ」

傭兵「くっそー5号め…」

僧侶「……自分で入れるように言ったんじゃないですか」

傭兵「それよりなかなか、穴が元のサイズに戻らないな」

僧侶「えっ、きゃあ、いやぁ」

ヒーラちゃんは俺の視線に気づいてとっさに恥部を両手で覆い隠した。
その前に俺がみたものは、ぽっかりと空いた丸い大きな穴と、その内側で呼吸をするようにヒクつくピンク色の粘膜の道だった。

 

666 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:12:51.58 dH8fbIuoo 2989/3213


傭兵「ちゃんと見せてくれよ」

僧侶「丸見えじゃないですか…」

恥ずかしそうに必死に膣穴を隠す彼女がいじらしく思え、ほのかに悪戯心が湧き上がった。
両手の平をゆっくりとつかみ、指をからめて、仰向けに寝そべった彼女の頭の真横までゆっくりと持っていく。

僧侶「うう…」

傭兵「隠しちゃだめ」

僧侶「そんなぁ…」

傭兵「ヒーラちゃんは全身キレイだから、全部見たいな。おっぱいも、あそこも…顔も」

僧侶「…」

彼女の顔を見つめたまま、屹立したペニスの先端をそっと彼女の入り口にあてがう。
そして、ゆっくりと腰をすすめた。

僧侶「はぅ…んっ♥ んんんっ♥」

いつものような膣内を無理やり押し広げる感覚とは違い、大きく空いた穴の中にペニスはぬるんと勝手に入っていってしまう。
あっという間に奥まで到達し、竿の全体を柔らかな粘膜の襞に包まれる。

ぞくぞくと快感が背中をかけあがり、俺は達してしまいそうになった所を、ヒーラちゃんの手をぎゅっと握ってなんとか堪えた。
彼女も同じく俺の手のひらを握り返してきて、浅く短い息遣いでふぅーふぅーと快楽を堪えていた。

 

667 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:14:36.00 dH8fbIuoo 2990/3213


傭兵「いま挿れただけですごかった」

僧侶「わっ、わたしもですっ♥」

傭兵「やっぱりエッチだな。こんなにスムーズに入ったぞ。ほら、奥にあたってるのわかる?」

コツコツと膣の最奥部に亀頭をおしつけ、ヒーラちゃんに語りかける。

僧侶「はっ、はっ」

傭兵「ヒーラちゃん?」

僧侶「やっと…ソル様のっ♥」

傭兵「あぁ…そうだな」

どうやら俺以上にヒーラちゃんはセッ○スを我慢していたらしい。
体が俺のことを欲して、挿れて欲しくてたまらなかったようだ。

カリを奥にこすりつけるたびにきゅんと膣内が締り、ヒーラちゃんは甘いを吐息をもらしながら俺の手を何度も握った。

僧侶「……っ♥」コクッ

僧侶「きて…きてください♥」

傭兵「もう我慢しなくていいよな?」

僧侶「はい、ソル様の欲望のままに…わたしをっ♥ わたしとセッ○ス――ーんぁぁう♥」


彼女が言い終わる前に俺の腰の激しい律動は始まっていた。
どろどろに蕩けた膣内をカリでけずりとるように出入りを繰り返す。

ぐちゅぐちゅと水音をかきたてながら、獣のように腰を叩きつけた。

  

668 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:16:09.39 dH8fbIuoo 2991/3213


 ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
  ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん


僧侶「ふぁぁぁあ♥」

僧侶「ソル様っ、ソル様のがっ」

傭兵「俺のがなんだって。ちゃんといってごらん」

僧侶「ソル様のおち○ちんっ、おっきいおち○ちんっ、んんんぅ♥ いっぱいいっぱいごしごしされて」

僧侶「私のおま○こごしごしっ、何回もつながってますっ♥」

僧侶「おま○ことおち○ちん全部くっついてっ♥ 手もつないでっあああっ♥」

僧侶「ソルさまと一緒っ♥ がったいしちゃってます♥」

僧侶「しあわせ、しあわせですっ♥」

傭兵「じゃあ残りはここも一緒にだな」


彼女を押し倒したまま、柔らかい唇を塞いで呼吸を封じる。
懸命につきだしてくる舌をしっかりからめとって、夢中でキスをした。
その間も腰の動きはとどまることなく激しく続き、彼女を絶頂へと追い立てていった。

 

669 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:18:43.56 dH8fbIuoo 2992/3213



僧侶「んんんむっ♥ んんぅ、ううう、ん、ちゅう♥ はむぅ、ううう♥」

 ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
   ぱちゅん ぱちゅん ぱちゅん

僧侶「っ♥♥」

僧侶「んんんんぅ~~~っ♥♥」

全身つながったまま最初の絶頂。
ヒーラちゃんと同時に達し、彼女の膣内がぎゅんと締まって、びくびく痙攣しながら俺の精液を絞りとってくる。
俺はためらわずに最奥の子宮めがけて精液を流し込んだ。

僧侶「んぷ、ぷはぁ、あああ♥ ソル様ぁ、中ぁ…♥」

傭兵「全部出したよ。ヒーラちゃんのあそこが飲み干してるのわかる?」

僧侶「わかりますっ♥ いっぱい熱くて濃い精液でてますよ…もっとぉ、もっとください♥」

僧侶「ソル様の精液…私の中にください…♥」

ヒーラちゃんは、はしたなく開いた両足を俺の腰にからめてきた。

傭兵「こらこら」

僧侶「抜いちゃだめです。一滴たりともこぼしちゃだめなんです♥」

傭兵「どうせおさまりきらなくてあふれるよ」

僧侶「それでもだめです、今夜は抜くの禁止ですから…♥」

僧侶「おま○こいれっぱなしです♥ ずっとくっついて、ふたりきりのエッチなデートしましょ♥」

傭兵「……」ゴク

670 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:21:01.73 dH8fbIuoo 2993/3213


一度抜いて風呂に入ろうかとおもったが、俺立て続けざまに彼女の膣内に居座ることとなった。
こんなふうにいやらしい声でさそわれたら、否応なしに愚息は蘇り硬度を取り戻していく。

傭兵「ヒーラちゃんが泣きながらごめんなさいするまで付き合ってやるよ」

僧侶「……♥ どうぞ朝まで泣かして下さい」


彼女は今日の働きですでにへとへとのはずなのに、一体どこに体力が残っているのか。
これも淫魔の呪いの効力なのだろうか。
膣内射精を繰り返す度に彼女はみるみるうちに元気になり、更に激しく俺を求めた。


  ぱちゅんぱちゅんぱちゅん!
   ぱちゅんぱちゅんぱちゅん!!

僧侶「んんんっ♥ そこぉ、もっと突いてください♥」

僧侶「ソルさまぁ…んん~♥ ちゅっ、ちゅるるる、じゅ♥」

僧侶「えふっ、れろぉ…ソルさまぁわたしのソル様」

僧侶「ずっと一緒ですよ♥」

僧侶「赤ちゃん…いっぱいうみますからねっ♥」

僧侶「ソル様っ、ソル様ぁあああ♥ すきぃ、愛してますっ♥ んんぅ」


その晩俺はヒーラちゃんとともにベッドの上で弾み続けた。
彼女の優しくて柔らかい身体にのしかかって何度も何度も腰を振った。
膣内に出した回数はおぼえていない。


彼女と一晩中つながり心も体も満足して、紆余曲折あったもののその日のデートを清々しい気分で終えることが出来た。

671 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:22:28.44 dH8fbIuoo 2994/3213



<翌日>


勇者「おかえりー」

獣の商人「なんや朝帰り?」

魔女「もう昼前…おつかれさま」

傭兵「いやーすまん。昨晩は色々あってな」

獣の商人「そんなん今朝方とっくに隊長はんが伝えにきたで!」

勇者「魔獣と力尽きるまで戦ったんでしょ? そりゃあ大変だったね」

勇者「ボクがかけつけていたら…2人をそんな目にあわせなかったのに」

勇者「なんだかやつれちゃった?」

傭兵「い、いや……まぁ、激闘だったな?」

僧侶「え、は、はい…」

魔女「ふたりともあまり疲れがとれてなさそうな感じする」

勇者「ヒーラ大丈夫? ソルも平気?」

魔女「……ヒーラ。どうして首かくしてるの」

僧侶「へ? あ、これはっ」アセアセ

勇者「もしかしてヒーラでも治せないような怪我したの!? 見せて!」

僧侶「こ、これは…っ! ああ、見ちゃだめですー」

672 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:24:32.37 dH8fbIuoo 2995/3213


勇者「……虫刺され? 何個か刺されてるよ。にしてもおっきい虫だね」

魔女「違うよくみて」

勇者「んぅ?」

魔女「ユッカしてこれもらったことないの?」

勇者「何が?」

獣の商人「あ、キスマークやん。ほぉ…ウチら放っておいて、ずいぶんお盛んでしたなぁ」

獣の商人「なんでも話によると泊まったのは最高級スイートやっけ? ベッドふかふかやった?」

僧侶「……っ」

勇者「キスマークってなに??」

魔女「…」ゴニョゴニョ

魔女「……って事。つまり昨晩ヒーラはソルとくんずほぐれつ、夜のバトルを」

勇者「!! ひ、ヒーラ!」

僧侶「うわあああんごめんなさいごめんなさい。ユッカ様おしかりにならないでください~」

673 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:26:34.05 dH8fbIuoo 2996/3213


勇者「もう~、心配したんだよ? なのにさぁ~、はぁぁあ…なんだーエッチしてただけかー

勇者「それならそう言ってくれればいいのに」

僧侶(言えませんよぉ)

勇者「あれ、ソルは?」

獣の商人「逃げたで」

勇者「も~~~! お土産は!! お菓子買ってくるって言ったのに!」

獣の商人「そっちなんかい」

勇者「あとボクにもキスマークつけてもらいたいーっ! ソルどこいったー!」ダダッ

獣の商人「ま、無事でなによりやな」

僧侶「えぇ…」

魔女「楽しかった?」

僧侶「はい! またデートしたいです」

魔女「ダメ。次私の番。交代ごうたいだから」

僧侶「あ、はい」

674 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:27:48.66 dH8fbIuoo 2997/3213


魔女「それで、5号改とコントローラーは?」

僧侶「……えっと、コントローラーなんですが」

僧侶「ごめんなさい。戦闘のいざこざで紛失してしまいました」

魔女「……別に。いいけど」

魔女「改良するから、長時間に及ぶ使用感を報告書にまとめて」

僧侶「え…」

魔女「勝手につかった代償」

僧侶「そ、そんな~! あんな恥ずかしかった体験談を聞きだすつもりですか!」

魔女「はやく」グイッ

僧侶「うぇぇえええ」

獣の商人「忙しいやっちゃなぁ!」

獣の商人「…ってかきいれどきのウチの店の手伝いはどうなっとんねん! 誰もおらんやん!」


傭兵「…」コソ

獣の商人「あ、そんなとこおった」

675 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:28:44.42 dH8fbIuoo 2998/3213


傭兵「ユッカは? まいたか?」

獣の商人「あんたを探してどっかいったで」

傭兵「ふぅ…あいつに見つかると色々ねだられるからな…どのみち夜には逃げられないが…」

獣の商人「ほなソルはんお店手伝って♥」

傭兵「お前もか! ったくしょうがねぇな」

獣の商人「こうして2人でまったり店番してると夫婦みたいやなー」

傭兵「……」

獣の商人「なんでなんも言うてくれへんの」

傭兵「夫婦か…もう結婚は遠くない将来なんだよな」

傭兵「なぁマオ……俺これからどうなるんだろう」

獣の商人「どうなるって? そんなんウチが聞きたいわ。どうするんや」

獣の商人「あの子らもらうんやろ? めでたいことやで」

676 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:31:18.28 dH8fbIuoo 2999/3213


獣の商人「料理上手で優しくて聖母のようなヒーラはん」

獣の商人「魔法の天才でなんでも出来て頭の良いマナはん」

獣の商人「元気で明るいユッカはん」

傭兵「なんだかユッカだけ雑に感じたが…」

獣の商人「そんな3人を娶る予定でなにが不満なん?」

獣の商人「それにみんなとびきり可愛くて床上手ときたもんや!」

獣の商人「そうなんやろ? イイ嫁の条件は、床上手でカラダの相性がいいことに限るで」

傭兵「けど…その夫婦生活がちょっと怖いんだ…とくに…夜の…」ブルブル

獣の商人「あんたの身になにがあったんや…」

獣の商人「前に会うた時はそんな雰囲気ちゃうかったやろ…」

獣の商人「もっと四六時中目が血走ってて、いかにも野生のケダモノって雰囲気やったのにな…」

傭兵「…」ブルブル

677 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/11/15 22:34:30.74 dH8fbIuoo 3000/3213


獣の商人「あぁつまり…3人に求められて乾く暇がないっちゅうことか!」

傭兵「…」コク

獣の商人(他の男に聞かれたら殴り殺されるで)

傭兵「気づいたら朝…また朝だ…俺の健やかな安眠はどこへ…」

傭兵「いや俺はずっとそんな生活だったじゃないか…死地に身を置き、昼夜問わず殺気に神経を尖らせ」ブツブツ

傭兵「まともに休息も取れない昼夜の狂った生活を長年」ブツブツ

獣の商人(重症やな…)

傭兵「お前の店の薬…多めに買っていこうかな」

獣の商人「お、おおきに…くれぐれも体だけはお大事にな」

獣の商人「一応腰に利く薬もだしとくわ! 男なら根性みせぇや!」

傭兵「すまん…」


その晩案の定ユッカやマナの首元にも同じようにキスマークをつけるはめになった。
当然ながらその跡は一晩では簡単には消えない。

3人はのんきにもそのまま店のコスチュームで売り子としてあくせく働き、
翌日からのマオの商店の売上は激減した。



後日譚第4話<イイ嫁の条件?>おわり


  



《次話》
番外編<君を護る剣>


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