《1つ前》
後日譚第1話<故郷へ>
《最初から》
第1話<呪い>
《全話リンク》
少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」
後日譚第2話<陽気>
炎鳥「では行ってらっしゃい。よき旅を」ヒラヒラ
傭兵「おう」
魔女(本当に人間に化けた…)チラ
傭兵「なんだよ」
魔女「あなたが一応卵生じゃないのはわかった」
傭兵「まだ言ってんのか」
勇者「ソルママさん。また来ます」
勇者「それとスレイプニルのことありがとうございました」
僧侶「お世話になりました」
炎鳥「うふふ。ソルがこの中の誰を連れて会いに来てくれるか楽しみです」
勇者「え……」
炎鳥「良いですかソル。私はしばしの眠りにつきますが、次に会うまでにお嫁さんは必ず選んで置くのですよ」
炎鳥「1人ですからね! 1人!」
傭兵「…うぐ」
勇者(やっぱり結婚できるのは1人だけなんだよね…そうだよね…)
僧侶(ソル様のお母様がそうおっしゃるなら…仕方ありませんね)
傭兵「わかったわかった…考えとくから」
炎鳥「しかし気立てのよくかわいい子がこれだけ回りにいると安心できます」
炎鳥「ソルをよろしくお願いします」
勇者「はい! まかせて!」
魔女「この人は私達が立派な人間に育てる」
傭兵「どっちかというと俺が面倒みてるんだが…」
傭兵「じゃあな」
炎鳥「さようなら」
【平原】
僧侶「帰路はどうなさいますか?」
傭兵「行きに通ったルートでいいんじゃないかな」
勇者「じゃあ最初はグリモワかな?」
傭兵「そうだな。マナが行きたくないなら迂回も考えるが。どうする」
魔女「……」
魔女「大丈夫。行く」
傭兵「無理してないか?」
勇者「ボクあの王様苦手だよ。マナが悪者にされてたらどうしよう」
僧侶「入国できるでしょうか」
傭兵「うーん。なら近くまで行って積み荷の補給をするだけにしておくか」
傭兵「サマンサには悪いがな…」
<数日後>
【魔法大国グリモワ・入り口】
番兵「すまぬが旅人の入国を禁じている」
傭兵「…やっぱりか」
番兵「辺境の国々では既に噂になっているようなのでいまさら通し隠しはせんが、現在グリモワは復興作業に明け暮れている」
番兵「魔物の大軍の襲撃にあってな。この通り、ボロボロだ」
番兵「物資も枯渇している。何も売れるものはない」
勇者「え~~」
傭兵「やっぱそうか…」
魔女「……」
僧侶「パンや水だけでも手に入れることはできませんか?」
番兵「申し訳ない。お引き取り願おう。数日道なりに進めばピニオンという街がある」
番兵「補給ならそちらに立ち寄るといいだろう」
傭兵「この手紙をこの住所に届けてほしい」
番兵「わかった。届けておこう」
傭兵「それじゃ」
傭兵「あんなことがあったんだ。もう少し状況が落ち着いて観光客が自由に出入りできるようになったらまた来よう」
勇者「そうだね」
魔女「…うん」
僧侶「マナちゃん落ち込んじゃだめですよ」ぎゅ
魔女「ありがとう。大丈夫」
僧侶「うふふ。今度来るときはたくさん楽しい思い出つくりましょうね」
魔女「うん」
ぐ~~
魔女「ぐぅ?」
僧侶「……ぅ」
僧侶「お腹すきましたね…」
勇者「お腹へったーー」バタン
傭兵「森にでも入れば野生動物を狩れるんだがな。こうも平原が続いてると…」
勇者「ふぁ」
勇者「お腹すいたってばー」ガバッ
傭兵「うるせぇな。わかってるよ。ないもんは仕方ないだろ」
僧侶「困りましたねぇ。非常食を用意しておくべきでした」
傭兵「しゃーねぇ。ユッカでも食べるか」
僧侶「そうですね」
魔女「火おこしてくる」
勇者「えーやだやだやだ! やだよなにいってるの!!」ガシッ
傭兵「お前は食べる部分すくなそうだが…背に腹は代えられない。すまん」
勇者「あ゙ーーボクたべてもおいしくないよぉ」
僧侶「おいしいですよぉきっと」
勇者「それならヒーラのほうがきっとおいしいよ!」
勇者「ヒーラのほうがお肉あるし…」
僧侶「え…」
勇者「おっぱい出るし…」
魔女「!」
勇者「だからボクのこと食べないでぇ…まだやりのこしたことがあるんだよぉ」シクシク
僧侶(私を食べるのはいいんですか?)
傭兵「いやぁ冗談だぞ。さすがにそこまで腹減る前になんとかするさ」
勇者「なーんだ。じゃあなんとかして! ご飯! ご飯!」
傭兵「こいつ…だいたいお前が考えもなしにばくばく食うからだぞ」
勇者「だってエッチな事するのに体力つかうもん!」
傭兵「しなくていいんだよ! ちょっとは欲求を我慢しろ」
勇者「うるさいなぁ! ソルのおち○ちんが悪いんだからね!」
勇者「おち○ちんの無駄なお肉ちょっと削ったほうがいいんじゃないの、ボクがかじってあげるよ」
傭兵「こら…離れろ…」ググ
僧侶「喧嘩しないで…」
魔女「思い出した」
僧侶「どうしたんですかマナちゃん」
魔女「この箱のなかに確か…」ゴソゴソ
魔女「あった」
傭兵「なんだその大量の白い瓶……あっ」
勇者「ミルク? いつの間に買ったの」
僧侶「そ、それって……もしかして」
魔女「ヒーラのミルク」
僧侶「いやーーーっ、なんでそんなの取ってあるんですか!!」
傭兵(あぁやっぱり。毒に冒された時に大量に絞ったやつか…)
魔女「もしものためにと思って…あとこれでお菓子つくってほしかった」
僧侶「自分のお乳でつくるわけないじゃないですか! それにもうとっくに腐っちゃってますよ! いつの話だとおもってるんですか」
魔女「腐ってない」
僧侶「そんなわけないです!」
勇者「ほんとだー…甘くていい匂い。のんでみよーっと」
僧侶「だ、だめですってばぁ! お腹こわしますよ!」
魔女「…」コク
勇者「…」ゴクゴク
魔女「少しだけドロっとしてるけど腐ってなかった」
勇者「おいしーー!」
僧侶「そ、そんな…ことって」ヨロリ
傭兵「常温で置いてたんだぞ…」
魔女「おそらくヒーラのミルクだから。聖魔力をたくさん帯びてる、悪い菌が繁殖しない」
魔女「このままずっと放置すれば安全にチーズも作れる」
傭兵「おお!」
僧侶「おおじゃないですよ…おかしいですよ」
傭兵「ヒーラちゃんもどうだ!」
僧侶「飲むわけないじゃないですか……」
魔女「栄養もある…素敵な食品」
勇者「非常食はやっぱりヒーラだったね!
僧侶「恥ずかしくて死にそうです…」
傭兵「まぁまぁ。おかげで助かった。あーうめーー。やっぱこの味だよなぁ」
僧侶「ほんとに飲んで大丈夫なんですか…蟲の毒絞り出した時のものですよね」
魔女「見て。この輝かしい白」
魔女「あなたの魔力で浄化されている」
勇者「さすがヒーラ!」
魔女「これを飲めばきっと淫魔の呪いも治まってくるはず」
勇者「そんな効果まで!?」
魔女「だから、空き瓶ができたらどんどん補充していく。わかった?」
僧侶「わかりません」
勇者「ぺろーん。はい胸だしてねー」
僧侶「きゃあっ! ユッカ様~~っ!」
<その夜>
【荷台・屋根】
僧侶「散々な目に会いました…」ブツブツ
傭兵「おう、ヒーラちゃん。夜風にでも当たりに来たか」ゴクゴク
僧侶「少し眠れなくて……ってまたミルク飲んでますし」
傭兵「酒も残り少なくてさ、飲み物がないんだよ」
僧侶「すこしくらいならありますけど」
傭兵「なるべく頑張ってるヒーラちゃんにたくさん栄養とってほしいんだ。というわけでこっちは飲んでいいよ」
僧侶「えっと…頂きます」
傭兵「乾杯」
コツン
僧侶「ソル様が甘いミルクで私がお酒ってやっぱりおかしいですよね」
傭兵「良い夜だなぁ」
僧侶「平和ですね」
傭兵「あとはのんびり帰るだけか。使命を終えて達成感はあるが、少し物寂しいような気もするな」
僧侶「そうですか? 平和なことは良いことですよ」
傭兵「俺この先どうなるかな」
僧侶「あ……そういえば、もう騎士様ではないのですよね」
傭兵「…国に帰るとただの浪人だな。最悪だ」ゴク
僧侶「あう…そんなことおっしゃらないでください」
傭兵「ヒーラちゃん養ってくれるか」
僧侶「え!?」
傭兵「いや冗だ――」
僧侶「は、はい! 私でよければずっとソル様のお世話をいたします!」
傭兵「っ!! え、えっと…大神官を継ぐんだよな?」
僧侶「そうです。お父様の御役目を私が引き継ごうかと思っています。旅はそのための修業の一環でもあったのです」
傭兵「いやぁ立派だ…うんめでたい」
僧侶「…私にできることをやるだけなのでそんなことないです」
僧侶「ほんと…神官のお勤めくらいしかできませんし…」
僧侶「大神官になると忙しくなるかもしれません」
僧侶「なのでソル様、家庭をお願いします」
僧侶「でもずっと家にいるからってお酒は飲み過ぎないでくださいね!」
僧侶「たまには外に出て体を動かしてくださいね!」
僧侶「それと、子供のお世話は……って、私なにいってるんでしょうね…あはは」
傭兵「結婚か…」
僧侶「! ごめんなさい私ったらソル様のお気持ちも考えずに恥ずかしい妄想ばっかり言って」
僧侶「ああぅ忘れてくださいっ! ごめんなさいほんとにごめんなさい」
僧侶「そうですよね。冗談ですよね…ソル様にはユッカ様がいらっしゃいますし…」
僧侶「…」ゴクゴク ゴクゴク
僧侶「マナちゃんもソル様と結婚したいって言ってますし…」ずーん
僧侶「あぁそういえば…マオさんやサマンサさんとも仲いいですよね…」
僧侶「バザの隊長さんとも親しげですし…」
僧侶「クロノ様もソル様に気があるのでしょうか…」
僧侶「あとレヴァンさんって方向も…あぁぁぁ」
僧侶「意外と幅広い好みをお持ちなんですね……ヒック」
傭兵「いや…おーい」
僧侶「うわああん、私ソル様と結婚できなかったらどうしたらいいんですかー」
僧侶「だれがもらってくれるんですかー」
僧侶「いやですー、ソル様以外考えられません!!」ぎゅ
僧侶「お願いです…妾でもなんでもいいのでお側にいさせてください…」ギュウウ
傭兵(飲ませなきゃ良かった…)
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
傭兵「参った…」
俺はヒーラちゃんを幸せにしてあげたいとおもっている。
こんなに気配りの出来て優しい良い子はいない。
だれもがうらやむ素敵なお嫁さんになってくれるだろう。
妾だなんてとんでもない。
僧侶「…? だめ…ですか…?」
傭兵「いやいや」
しかし、婚姻には越えなくてはいけない障害がいくつかつきまとう。
その1つが身分の違いだ。
俺は国に帰っても所詮浪人。よくて再び守備隊の一般兵。
最上位である騎士級はすでに返上しているので再任することは敵わない。おそらく宮殿への出入りすら許されない。
そもそもこの旅は俺のわがままで傭兵としてついて行っているだけだ。
根回ししてくれたグレイスに感謝しなくてはならない程だ。
そんな俺に対してヒーラちゃんは大聖堂を継ぐ高官だ。
今回の旅の功績が認められて跡継ぎ問題は滞りなく進むはず。
そうなると、側にいられるのかどうかも怪しい。
かといって大切な職務を放りだして主婦になれと言うわけにもいかない。
俺とヒーラちゃんの立場は、全く吊り合っていないと周りに咎められるだろう。
もう1つはヒーラちゃんの父親。
やや頭のかたい大神官だ。
過保護といっていいくらいに娘を溺愛している。
騎士時代に幼いヒーラちゃんにひざまくらしてもらっただけで、俺は半日追い回されて地獄をみた。
いまこうした関係になっていることを知ったら、どうなるか背筋が凍る。
頭に雷撃が降り注ぐだけですめばいいが…。
僧侶「ソル様は私が嫌いですか…? 迷惑ですか…?」
傭兵「そんなことないよ」なでなで
僧侶「あ…ぅ…うふふ」
最後一番気がかりなのはユッカとマナ。
ありがたいことにふたりとも俺に好意を寄せ、将来を共に歩みたいと思ってくれている。
傭兵(やっぱり三股ってことになるんだよなこれ…)
当たり前だが、太陽の国の法律では、庶民が妻を3人も迎え入れることはできない。
俺が例え王族だとしてもだ。正室と側室という扱いにしかできない。
そもそも親父が消息不明なため、証明する術が無い。俺自身いまだに半分疑っている。
僧侶「ねえソル様、どうか捨てないでください…」
ヒーラちゃんは瞳をうるませて抱きついていた。
あわてて頭をなでて機嫌を取った。
彼女は酔った顔でうれしそうに笑っていた。
傭兵「捨てるわけないだろ…」
僧侶「!」
そう。たかが障害がいくつかあるだけで、別れたくない。
ヒーラちゃんが他の男と一緒になることなど考えられない。
考えるだけで気持ちが張り裂けそうだ。
この子は俺が幸せにしたい。
俺はゆっくりと彼女の肩をつかんでこちらを向かせた。
僧侶「? うふふ、ソル様」
そのままどちらからともなく深く口付けて、
しばらくミルクとお酒の香りを交換しながら、俺たちは長い時間舌をからめあった。
僧侶「んっ…はむ、んぅ♥」
僧侶「ちゅ…ちゅる、ちゅるぅ…ちゅっ♥ あ…んぅ…ぁ♥」
僧侶「エッチ…なキスしちゃいましたね」
傭兵「おいしかった」
僧侶「…えへへ」
月明かりのもとに真っ赤に染まった彼女の顔はとっくに蕩けきっていて、
ヒーラちゃんはさらにせがむように小さく舌をつきだした。
吸い付いてもう一度味わう。
今度はもっとねぶるように、求めるように、
可憐な唇から口内の隅々まで、いたるところを味わった。
僧侶「んんっ、ふぅ…♥ はぁ…ん、ちゅむ、ちゅる♥」
とても甘い香り。
アルコールもほどよく香って、脳がとろけるような心地がする。
僧侶「ぷは…♥」
僧侶「は、はげし…すぎですっ♥」
傭兵(久しぶりに濃厚なキスしたな…)
もう理性ははじけ飛ぶ寸前だろう。
ヒーラちゃんは太物の付け根をすりあわせるようにもぞもぞと動かながら、期待した目で俺をみつめた。
傭兵「どうしたのその太もも」
僧侶「え…えーっと…えへへ」
傭兵「もう準備できてるんだ?」
僧侶「……えへへ、はい」
はにかみながら彼女はいそいそと衣服を脱ぎはじめた。
俺は手首を軽くつかんでそれを制止し、自分の手でゆっくりとボタンをはずしていく。
僧侶「……ぁ♥」
傭兵「いいよ。今夜は俺が全部するから、任せて」
僧侶「は、はいっ」
パジャマの前をすっかりはだけさせると、白い大きな胸の谷間が露出した。
パジャマの内側はじっとりと湿っていて、すでに母乳がたっぷり垂れていることがわかる。
ばさりと全部取り払うと、たゆんとした形の良いおっぱいが跳ねた。
僧侶「…あっ」
僧侶「あ…ぅ…」
傭兵「はずかしい?」
僧侶「やっぱり…何度みられても恥ずかしいです」
僧侶「とくにふたりきりでこうまじまじと…なんて」
傭兵「でも俺はこうして触れるのが好きだな」
ゆっくりと膨らみに手をかけ、力をこめていく。
胸の肉が形をかえて、指がしずんでいく。
ぴゅうっと一筋、白いの細糸のようなミルクが飛び出した。
僧侶「はう…」
傭兵「気持ちいい?」
僧侶「は、はいっ…たくさんおっぱい出ると頭がまっしろになりそうです…」
つまり噴乳にはかなりの刺激が伴うようで、その快楽は男の射精に近いほどのようだ。
過去に母乳を何度も吸ったりしているが、その度にヒーラちゃんは失神してしまうのではないかというくらいに淫れていた。
母乳が出るのは淫魔の呪いのせいではあるが、彼女自身胸が感じやすいのは元からだ。
傭兵「エッチなんだな」
僧侶「ちっ…ちがいますよぉ!」
傭兵「そうかな? じゃあちょっと試してみようか」
両胸の先端をちょんとつまんで、赤い実をすりすりと指先で擦って刺激与える。
僧侶「やぁぁあっ♥」
それだけで彼女は逃げるように、身体を縮めた。
しかし胸はつまんだままなので、身体を引っ込めるとみょんと胸が伸びる。
傭兵「逃げちゃダメ」
そして更に擦る。
僧侶「う…うぁ♥ だ、だめっ、ですったらぁ♥」
指に白い汁がたくさん付着し、ぴゅっぴゅと俺の身体めがけて飛んできた。
それでもやめること無くつまんだり擦ったりを繰り返すと、ヒーラちゃんの吐息は目に見えて荒くなった。
僧侶「はぁ…ハァッ♥ だ、だめっ、だめなんですっ今日は」
傭兵「…?」
傭兵「なるほど。あんまり無駄に絞るともったいないな」
僧侶「そんなことないですケド…」
傭兵「ええと、ヒーラちゃん今日はおっぱいじゃなくて、こっちで気持ちよくなりたいって事だろ?」
そう言って、乳首から手を離して、次は彼女の恥部に向かって伸ばす。
下着の中にもぐりこんで、秘裂を直接さわると案の定すでに湿っていた。
指先にひちゅりとした生暖かい感触があった。
傭兵「ほら。こんなに濡れてる」
僧侶「…!」
手をとりだして、目の前で指を開いてみせつける。
指の間につぅーっといやらしい粘液の糸が伸びて、ぷつんと途切れた。
ヒーラちゃんはバツの悪そうな顔で俺をじっと睨んだが、瞳から期待の色は消えていなかった。
傭兵「したい?」
僧侶「うう…いじわるです」
傭兵「胸がいい? どっち?」
僧侶「したい…です。しましょ…」
傭兵「ちゃんと言ってご覧」
僧侶「おま○こで…えっち…したいです♥」
手持ちの毛布を敷いて、その上に彼女をゆっくりと仰向けに寝かせた。
長い脚から下着をするりと抜いて、そのまま左右に開いて、彼女の一糸まとわぬ裸体を上からまじまじと観察した。
僧侶「あ……」
傭兵「やらしい体してるな」
しみひとつない肌は月明かりに照らされてまるで輝いているようだ。
肉付きの良いふとももは撫でるとさらさらしていて触り心地が良い。
感度もよく、全身のどこに触れてもいつもかわいらしい反応を返してくれる。
胸は年齢の割にはおおきく、ふっくらとしていて優しさや母性を感じさせる。
もちろん触ると指を吸い込むようにやわらかく、なのに手に馴染むような弾力もある。
胸の先端からは白いしずくがつぅと垂れ、丸い胸を伝って落ちていく様がいやらしかった。
そしてきゅっと締まった腰がさらに彼女のスタイルの良さを引き立てている。
顔にはまだ歳相応のあどけなさが残るが、それゆえにとても美人であり可愛らしくも見える絶妙な顔つきだ。
蒼海のような澄んだ瞳は期待に満ちて潤んでいる。白い頬や鼻先が真っ赤に染まっていた。
ぷにっとしたやわらかい薄桃色の唇。とても味わい深くて美味しい。
流れるような美しい金髪は癖のひとつもなく、さらりと床にひろがって、月の光を反射して明るく周囲を照らしているようだった。
最後に、女の子の大切な部分。
毛がさらりと生えそろってはいるが、色素が薄いため神秘的に思えた。
さきほど下着の中に手を差し込んだ時、毛にも愛液が付着してしまい、いまはきらきらと光っている。
恥裂からも滴って、いまかいまかと俺を誘って求めている。
僧侶「ソル…様…うふふ、いつまで見てるんですか。恥ずかしいですよぉ…」
甘く優しくて、心の落ち着く声。
ヒーラちゃんは少し呆れたように、いたずらっぽく笑って、ふとももをつかむ俺の汗ばんだ手にちょこんと触れた。
俺はこの子の全てが大好きだ。
傭兵「挿れるよ」
僧侶「…♥」
とっくに怒張しきったペニスの先を、やや大人な恥裂にぴたりと当てる。
むっちりとした脚を掴んで、そのまま少しずつ腰を前につきだすと、
ヒーラちゃんの濡れた膣穴はずるずると俺を飲み込んでいった。
僧侶「ぁぁ…っ、ああっ♥」
傭兵「う…ッ」
僧侶「ああんっ、あ‥ソル…様が♥」
ヒーラちゃんのドロドロの温かい淫肉の中に包まれる。
突き入れただけでじゅくじゅくと汁がこぼれて、空気の押しだされる恥ずかしい音がした。
僧侶「奥…までっ♥」
ひだをかきわけて、あっという間に膣奥まで到達し、子宮口の入り口に先端をくっつけた。
まるでキスをしているような心地に俺はほぅっと息をつく。
僧侶「んっ♥♥」
僧侶「ああっ、そこ…好きっ♥」
僧侶「や、やっぱり…おっき…ぃ…♥ ですっ
僧侶「「はっ、はぁ…♥」
傭兵「ヒーラちゃんきつきつだ。全部吸われてるみたい」
僧侶「…っ、は、はい…ぎゅってしめると…ソル様の硬いのがすごくわかります」
傭兵「動いていい? もう限界だ。前はヒーラちゃんの中で出せなくて、ショックだった」
僧侶「ご、ごめんなさい…うう、私へたっぴで…」
僧侶「あのときは…あまりに気持ちよくて、あれ以上したらどうにかなっちゃいそうで怖くて…っ」
傭兵「大丈夫だよ。エッチに淫れるのは悪いことじゃない」
傭兵「今日は俺ががんばるから、一緒にきもちよくなろうな。たくさん声だしてね」
僧侶「はいっ」
そうしてゆっくり腰を前後に動かし始めた。
雄の精を授けるための行為。
硬い肉棒で彼女のやわらかい膣の中をかきまわして、襞をこすって、何度も何度もすり合わせる。
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
気持ちが高まって、自然と律動が早くなり、手に入る快楽を前に腰が止まらなくなった。
俺も少女の淫靡さに理性を失い、もはや彼女を貪ることしか考えられない。
ヒーラちゃんとセッ○スして、おま○こに延々とペニスをすりつけて膣内に思い切り精液を吐き出したい。
全身を俺に染めてしまって、未来永劫俺だけのものにしたい。
傭兵(もう俺たちは我慢しなくていいんだ)
傭兵(たくさん体を重ねて、既成事実でもなんでもいい、周りが俺たちを引き離すのを反対するくらいに)
傭兵(愛し合えばいいんだ)
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
僧侶「~~~っ♥♥」
虫の音と静寂が交互に訪れる草原に、膣を犯す水音が鳴り続ける。
柔襞をこじあけて、肉棒が何度も少女の濡れた膣を出入りしていた。
僧侶「ふぁう♥ ああぅ♥ あああっ♥」
僧侶「あああっ、あんっ♥ ソルさまぁ♥ ああっ」
僧侶「はげひ…っですっはああっ♥」
僧侶「おま○こが…おま○こ、めくれちゃ…あああっ♥ めくれちゃいますよぉ」
僧侶「ああまた奥ぅっ♥ あああぁん奥ぅッ♥」
僧侶「こわれましゅ♥ ああっ、んああ゙っはげしす…ぎ…♥」
僧侶「こんな、おっきいおち○ちんっ♥ わたひっ、あああっん♥」
僧侶「たえらりぇ♥ あああお、ああっ♥」
僧侶「あああっ~~~~っ♥♥」
彼女の中で激しい収縮が起きる。
痙攣したようにびくびくと跳ねて、俺をしぼりとろうとしてくる。
俺は我慢することなく一度目の射精を迎えた。
ぴったり隙間の無い膣内に容赦なく欲望を吐き出していく。
僧侶「きてっ、あああっ♥ きてますっっ♥」
僧侶「~~~~っ♥♥♥」
僧侶「ああああああああ♥♥」
僧侶「ソル様の…あかちゃんのお汁っ♥ あぁぁああっ♥」
僧侶「私の中に…いっぱい…♥ はぁ、はぁーハァ♥」
僧侶「ああイクッ! イクッ♥ ふぁぁあああ゙♥♥」
注ぎ込んだ精液は彼女の赤ちゃんを作る大事な場所に流れ込み、
それでも収まりきらなかったものが結合部からじわりと溢れてきた。
たくさんの愛液と精液でまじったねばっこい汁が毛布に垂れる。
ヒーラちゃんは激しい絶頂に肩で息をしながら、俺の手をまた握った。
僧侶「これ…すごいです♥」
僧侶「ソル様…好きです」
僧侶「きもちよくなれましたか…? うふふ…えへへ♥」
そんな彼女のいやらしいすがたを見て、射精したばかりの俺のモノはまた再び膨らんでいった。
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♥
僧侶「ああっ、ああっ♥ あああもうだめですってばぁあ♥」
僧侶「イグッ、まだ、いっちゃっれ…♥ あああっ♥」
僧侶「わたひ、おかひく、なりますってばダメぇ♥」
しばらく経って、2人はいろんな汁でぐちゃぐちゃになっていた。
ヒーラちゃんはミルクをふきだしながら何度も繰り返し絶頂して、
普段の楚々とした態度は消えうせて、1人のメスとして淫れに淫れて肉欲に堕ちていた。
だらしない蕩けた顔をして、口ではダメダメ言いつつも身体は執拗に俺を求めてくる。
何度も膣をぎゅうっとしめつけ、いやらしい体で俺をしぼりとった。
俺もそれに答えて何度でも欲しがる場所に出してやった。
顔に、口に、胸に、お腹に、膣内に。何度もかけた。
なのでお互いがお互いの汁にまみれ、もう臭ってしまうほどにベタベタだ。
傭兵「もういちどっ…うぁっ」
びゅるっ、びゅく…びゅっ…びゅく
僧侶「んぁあぁあ♥♥」
僧侶「も…もうだめっ、ですっ♥ ハァ…はぁ」
傭兵「うお…俺も出しすぎた…」
僧侶「ソル様ぁ…すき、好きです♥ 抱っこしてください」
傭兵「おう、おいで」
ベタベタの身体をおこして抱きしめる。
もちろんアソコはつながったまま。
またキスをしたら、ヒーラちゃんは容赦なく舌をからめてきて俺を求めた。
傭兵「んっ…積極的だな」
僧侶「…! ま、またおっきくなってます…どうなってるんですかソル様」
傭兵「このままもう少ししよっか。ヒーラちゃんのかわいい顔とエッチな匂いのせいで興奮してきた」
僧侶「…っ♥」
傭兵「だめ? 俺はまだし足りない。ヒーラちゃんは?」
僧侶「立て続けにずっとエッチしてるせいで…アソコのうずうず止まんないですよぉ」
傭兵「はは、困った呪いだな」
僧侶「ソル様のせいですからね…っ」ぎゅ
傭兵「責任とるから、朝まで付き合って。ヒーラちゃん独り占めしたい」
僧侶「……はい♥ 私も独り占めしちゃいます♥」ぎゅううう
翌朝になって、枯れたようにぶっ倒れた俺たちが屋根の上でみつかったそうだ。
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
荷馬車は揺れる。
数日の食糧難をなんとか解決した俺達は歯車の街ピニオンへと辿り着いた。
時の魔術師「よくぞご無事で…おかえりなさいませ勇者様方」
勇者「クロノさん!」ぎゅ
時の魔術師「勇者様…よく頑張りましたね」
僧侶「クロノ様のご支援のおかげです。ありがとうございました」
時の魔術師「いえいえ、あなたたちの勇気と絆がもたらした未来ですよ」
勇者「えへへ照れちゃうなあ」
時の魔術師「なにもない街ですが、ゆっくりと戦いの疲れを癒やして行ってください」
時の魔術師「それとも、またすぐに発たれるのでしょうか。今後の旅のご予定は?」
傭兵「一応、故郷の太陽の国めざして旅を続けるつもりだ」
傭兵「けど補給も兼ねて数日滞在させてもらうよ。前回はバタバタしててあまり街の見学ができなかったしな」
勇者「ソルはお子様になってたもんねー」
傭兵「あ、あぁ…そうだったな」
時の魔術師「では宿泊はぜひ大時計塔へいらしてください」
傭兵「また世話になるよ」
時の魔術師「はい」
・ ・ ・
勇者「ふぁ~~、ひさしぶりのベッドだぁ」ぼふん
僧侶「やっぱり疲れがたまってますねぇ」
勇者「馬車旅はつかれるよぉ」ごろごろ
魔女「空を飛べたら楽」
勇者「でももうみんなが乗れるほどの火の鳥は出せないなぁ…スレイプニルと荷物も置いていけないし」
勇者「なにか良い方法ないかなぁ」
傭兵「ゆっくり疲れをとりながらゴトゴト帰るしか無いさ」
僧侶「私はいまの旅がたのしいので少々時間がかかってもへっちゃらですよ」
傭兵「はは、そうだな。さてと~、夜まで一眠りするか」
勇者「うん!」
時の魔術師「ではお夕飯の時間になったら起こしに参ります。おやすみなさい」
傭兵「あぁ、ありがとう」
勇者「スピー…zzz」ぎゅ
傭兵「は、はや……おい離せ、一緒に寝る気はないぞ」
傭兵「おーいユッカ…」
勇者「…zzz」
僧侶「うふふ。こうしてユッカ様のだらしないお顔を見れるのは幸せですね」
魔女「別人みたい」
傭兵「覚醒してたときのこいつは鬼気迫るものがあったなー、先日の事なのにいまとなっては懐かしい」ツンツン
勇者「…zzz」ニヘラ
傭兵(そういやこの街……)
傭兵(あとでマナに聞いてみるか)
<夜>
勇者「…zzz」 げしっ
ドタッ
傭兵「あいてっ…あ~、いた…」
勇者「zzz」
傭兵「どうなってんだこのわけわからねぇ寝相…」
傭兵「おいユッカ起き――やめとくか」
傭兵「ふぁ、中途半端だと逆に疲れたぞ」コキッ
傭兵「あれ? マナどこ行った…? いねぇな」
【大時計塔・展望台】
傭兵「あ、こんな所にいた。マナ」
魔女「……」
傭兵「……あれ?」
どうやら俺の呼びかけに気づく気配はない。
マナはひざをつき、両手をあわせて、満天の星空に向かって熱心に祈りを捧げていた。
傭兵(こいつがこんなことしてるの珍しいな)
傭兵「マナ?」
魔女「……ユイ」
祈りの中、マナがかすかにつぶやいた名前は俺のよく知るものだった。
驚いておもわず側に駆け寄ると、マナはゆっくりと顔を上げて振り向いた。
傭兵「もしかして…ひとりで魂流しをしていたのか?」
傭兵「光の道は開いていないが…クロノさん無しで送ることなんてできるのか!?」
魔女「…」フルフル
マナは小さく首を振る。
白い頬には一筋の涙の跡が見えたような気がした。
傭兵「マナ…?」
魔女「ユイの事を想っていた」
傭兵「え…」
魔女「ユイは、もういない」
傭兵「!」
魔女「ユイはもう…いない」
魔女「ここなら空に近いから…声がとどくかもしれないって思った…」
マナはぼそりぼそりと、あの時自身の身に起きた事を語りはじめる。
魔王の復活で肉体を奪われてしまったこと。
暗闇の海に魂を封じられたこと。
ユイさんの魂が導いてくれたこと。
共に魔王と戦ったこと。
そして、彼女の魂が永遠に側を離れてしまったこと。
俺は黙ってそれを聞いていた。
傭兵「…そうか、ユイさん。最後まで俺たちのことを導いてくれたんだな」
泣き出しそうなマナを抱きしめて、幼子をあやすように出来る限り優しく銀色の頭を撫でた。
マナは消え入りそうな声でごめんなさいと繰り返し、俺の腕の中で小さく嗚咽を漏らす。
傭兵「お前のせいじゃない…泣いてちゃユイさんに笑われちゃうぞ」
魔女「でも…あなたは…ユイのことを…好きだった」
魔女「あなたに…会わせてあげたかった」
傭兵「ずっと1人で抱え込んで辛かったな。教えてくれてありがとう」
魔女「ううん…」
傭兵「ここにいる間、毎日一緒に祈りをささげよう。な?」
傭兵「お前のいうとおり、きっと届くはずだ」
魔女「…うん。それが私にできる償い」
傭兵「ありがとうマナ。お前のおかげで俺はここで奇跡的な体験をできたよ」
傭兵「最後にもう一度話せて幸せだった」
傭兵「ユイさんもずっとマナの側にいて幸せだったよ」
傭兵「あの人ならそう言って笑ってくれるんじゃないかな」
魔女「……ソル」ぎゅ
魔女「ごめんなさい…どう切り出せばいいかわからなかった」
魔女「すぐにあなたたちに伝えるのがどうしても怖かった」
魔女「また、なにかが壊れてしまうような気がして…怖くて」
魔女「あなたたちがいなくなってしまうんじゃないかって思った…」
傭兵「マナ。俺たちは何があってももうお前を離さないよ。この手で守るから…」
魔女「……ごめんなさい」
傭兵「いいんだ。お前が今ここにこうして居てくれる事が、俺たちにとって何よりの幸せだ」
傭兵「帰ってきてくれてありがとう。ユッカにはまた落ち着いてから話そうな」
一層強く抱きしめるとマナは細い腕で俺を抱き返し、しばらく声もなく泣いていた。
傭兵(お前は人のために泣くことのできる優しい子だよ)
傭兵(そんなマナだからきっと、ユイさんもお前についていくことを選んだんだろう)
傭兵(ユイさん…いままでマナをまもってくれてありがとう)
<翌朝>
魔女「…」ぎゅ
傭兵「……あー、頭いてぇ飲み過ぎた」
僧侶「あうー…ふらふらします。もう朝なんですか…」
勇者「ふたりともちょっとは加減しなよ。特にヒーラ、最近体重増えてるよ…」ジトー
僧侶「え…」
時の魔術師「たくさん召し上がってもらえて嬉しいです」
時の魔術師「必死の花嫁修業の甲斐がありました」
勇者「誰の花嫁さんになるの?」
時の魔術師「え…それは……うーん、未定です」
傭兵「そういや…グリモワ王がクロノさんのことを随分気に入っていたな」
時の魔術師「あぁ…あのお方はちょっと…ご遠慮願いたいです」
勇者「あれはだめ!」
僧侶「ダメです!」
傭兵「わかってるうるさい! 頭に響くからでかい声ださないでくれ」
魔女「…」なでなで
勇者「ところでなんでマナずっとソルにくっついてるの」
魔女「…? 別に」
勇者「別にってことないでしょ…なんか怪しいな」
傭兵「あぁそうだ。今日俺日中はマナと出かけるから」
勇者「えっ、そうなの?」
魔女「デート」
勇者「えぇ~~! なにそれずるい」
僧侶「はっきりとデートと言うなんて珍しいですね。お弁当つくりましょうか…アイタタタ、立つと頭が」ふらっ
勇者「あーあーもうヒーラったら。ゆっくりしてなよ」
傭兵「昼は適当にその辺で食べるよ」
傭兵「じゃユッカ、ヒーラちゃんをよろしく」
勇者「ゔ……ボクもデートしたい」
傭兵「俺はひとりしかいないから先着順だ。また今度な」なでなで
僧侶「私とお部屋デートしましょう」ぴとっ
勇者「二日酔いのお世話なんて嫌だよぉ!」
魔女「行ってきます。お土産買ってくる」
【街中】
傭兵「さて、どこ行くか」
魔女「どこにでもついていく。連れて行って」
傭兵「といってもこの街詳しいわけじゃないから、どこに連れていったらいいもんやら」
魔女「一緒ならそれだけでいい」
傭兵「そう言われると恥ずかしいな…」
魔女「…ぎゅ」
傭兵「…人前だぞ」
魔女「ユッカならこういう時遠慮せずにくっつくと思った」
傭兵「そ、そうだな……いいけどな」
傭兵「よし、時計がすこし傷入ってるから修理したいな」
魔女「うん」
傭兵「その後はぶらぶらして、飯でも食うか」
魔女「楽しみ」
時計屋「ベルトの取り換えなら早いが、ケースにちとひびが入ってるな。無茶な使い方しただろ」
傭兵「まぁ…そうだな」
時計屋「こりゃ2~3日かかるがかまわねぇか?」
傭兵「わかった。後日取りに来る」
時計屋「あいよまいどあり」
時計屋「ところでそっちのお嬢ちゃんに腕時計のプレゼントでもどうだい」
時計屋「アクセサリーとしても大変人気だよ」
魔女「!」
傭兵「あ、あー…何か見ていくか。お前首飾りなくなっちゃったもんな」
魔女「買ってくれる?」
傭兵「気に入るのがあって、値段が手頃なら…」
魔女「…」コクコク
時計屋「優しいパパでよかったなーお嬢ちゃん」
傭兵「パ…っ…誰がパパだ!」
魔女「…」
魔女「…パパこれかって」
傭兵「うるさいっ」
・ ・ ・
魔女「~♪」
魔女「似合う?」
傭兵「あぁ、細めのだからお前の手首にはよく似合うよ」
魔女「ありがとう。大事にする」
傭兵(いきなり手持ちが心細いな…あと幾ら使えるやら)
傭兵「はぁ…ヒーラちゃんにお小遣い増やしてもらわねぇと…」
魔女「ヒーラはケチだからおねだりしてもあまりくれない」
傭兵「ユッカならとにかくお前のおねだりってどんなのか想像つかねぇな」
魔女「……」ジッ
魔女「お金…」ジー
傭兵「…脅してるようにしか見えないな…」
魔女「そもそもどうしてヒーラがお金の管理をしているのか謎」
傭兵「俺もだ。ぼけっとしてるからそのうちどこかに落っことすんじゃないか心配だ」
傭兵「こうなったら俺が財政を握って」
魔女「あなたは好き勝手お酒を買うからだめ。お酒は体に良くないから今後のため控えて欲しい」
傭兵「喉乾いたな…酒場に」
魔女「ダメ。喫茶店にして」グイグイ
【喫茶店】
傭兵「さって、何にするか。昼飯も軽くすませるぞ」
魔女「…アイスティーのパンケーキセット。これがいい」
傭兵「…ん、そうか」
傭兵「じゃあ俺は…水で」
魔女「…? そんなにお金ない? 時計返したほうがいい?」
傭兵「あることはあるが、この後もぶらぶらするなら節約しておこうかなと思ってな」
傭兵(明日はユッカにねだられそうだしな…)
魔女「ダメ…そんなの私が気を使う」
魔女「私が全部お金だす。お小遣いもってるから」ジャラ
傭兵「いやっ、そういうわけにはいかないだろ」
店員「あのーお決まりですかー」
傭兵「あ、あぁすいません…えっと…」
店員「よろしければ、こちらのカップルセットなんていかがですか。お値段の割にボリュームがあってお得ですよ」
魔女「じゃあそれで」
傭兵「お、おい…まぁいいか。お願いします」
どんっ
傭兵「なんだこの巨大なジュース…」
魔女「1つしか無い…私の分はどこ」
店員「カップルセットですので…こちらのラブラブストローでご一緒にどうぞ…」
傭兵「らぶらぶて…お姉さん、ストローつながってるじゃないか」
魔女「え…」
店員「…」ニコッ
傭兵「周りの席みて予想はしてたが…これだったのか…!」
店員「ピザとサラダは取り分けてお召し上がりください」
店員「食後にサンドイッチと紅茶をお持ちいたします。ごゆっくりどうぞ」
傭兵「…と、とりあえず…飲むか」
魔女「…うん。いただきます」
ちゅー…
傭兵(…公衆の面前でこんなことするのはさすがにちょっと恥ずかしいな)
傭兵(気まずいぞ……俺だけか?)
魔女「…」チュー
傭兵(顔近い…何度もキスしてるのに、こうして外で一緒にいると不思議な気分になるな)
魔女「…」チュー
傭兵(やっぱマナは綺麗だな。造り物みたいだ…魔族ってみんなこうなのか?)
魔女「…? 私とあなた、恋人同士に見えてるとおもう?」
傭兵「さ、さぁな…ッ」チュー
魔女「…街にはいろんなものがあって楽しい」
魔女「あなたと一緒にいると楽しい。もっと外の世界でいろんな経験したい」
魔女「おじいちゃんへのお土産話にする」
傭兵「…お、おう…今日一日任せろ。何も決めてないけどな」
魔女「ねぇ、ちょっとだけ目つぶって」
傭兵「…ん?」
魔女「…ちゅ」
傭兵「! お、おい…人前だって言ってるだろ」
魔女「…むふ、今日は独り占め♥」
後日譚第2話<陽気>つづく
2 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/05 22:06:01.94 UXop/lKOo 2608/3213
-主な登場人物
※現行未読の方にはネタバレ含
※本編終了後の説明文です。
勇者<ユッカ>
15歳。天真爛漫で正義感溢れる少女。
栗色の髪に元気な跳ねっ毛と明るい笑顔が特徴。
魔王の復活を阻止すべく仲間と共に旅に出る。
淫魔の呪いを受け、性的行為をしなければ経験値があがらない体質。
また朔の夜には淫魔の力が強まり、理性が崩壊し発情してしまう。
主な装備:【太陽の兜】【聖剣】
僧侶<ヒーラ>
16歳。大聖堂に務める大神官の一人娘。
輝くような金髪と豊満な身体をもつ、育ちのよい少女。
ユッカの幼馴染で彼女のことを心から愛している。
高貴な身分でありながらも親しみやすい性格。
聖魔法、防御魔法が得意。パーティの家事担当。
主な装備:【蒼珠の腕輪】【海鳴りの杖】
魔女<マナ>
15歳。ユッカの昔馴染み。魔族。
透き通るような銀髪と色白の肌をした美しい少女。喜怒哀楽がやや希薄。
黒魔術と薬術が得意。
災厄と呼ばれる制御不可能な古の魔術を生まれながら身に宿し、近くにいる相手の魔力を吸い取ってしまう。
そのため周りの人間に忌避された過去があり人付き合いが苦手であるが、ユッカたちには心をひらいている。
魔力を持たないソルとの出会いに運命を感じ、仲を深めようと熱を上げる毎日。
闇の石によって魔王の魂を憑依させられ、破滅の王へと変貌してしまう。
魔王の魂の消滅により、呪われた力は失われ、完全な自由と平穏を手に入れた。
主な装備:【魔導の杖】
傭兵<ソル>
25歳。勇者のガードを務める青年。元・王国騎士。
体には歴戦の勲章が多く残っている。
剣術体術といった武芸に秀でているが、ある事件をきっかけにユッカに全ての魔力を譲り、今は自身で魔力を一切操る事ができない。
想い人の忘れ形見であるユッカの事を人一倍気にかけている。
長く戦いに身をおいてきたため、女性の扱いを心得ておらず、デリカシーを欠く事が多い。
時には少女たちに翻弄されながらも、今の暮らしを気に入っている。
太陽の国の王族グレンと不死鳥ニクスとの間に生まれた子供であり、両親の力を受け継いでいる。
主な装備:なし
馬<スレイプニル>
勇者一行の車を引く大柄な馬。
大仰な名前を与えられているが普通の馬。
3 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/05 22:07:13.62 UXop/lKOo 2609/3213
-敵①
淫魔<サキュバス>
ユッカに呪いを与えた張本人。呪いを通して心を交信させることが出来る。
呪術・占星術・黒魔術の扱いに長けている。
子を宿しづらい自らの肉体を憂い、一族の再興のために勇者の体を手に入れた。
朔の夜に淫魔としての力を増す。
闇の魔剣士<レヴァン>
三魔人の1人として魔王復活の野望を果たすべく暗躍する魔剣士。ソルの好敵手。
仮面には大きな十字傷が刻まれており、普段外すことはない。
銀色の長髪に整った顔つきの色男。しかし本人の女の趣味は悪い。
魔女マナの腹違いの兄であり、魔族と人間の混血。
現在は魔族と人間の世界を隔てていた地に新たな国を興すため、淫魔サキュと共に活動している。
闇の呪術師<クロノ(弟)>
三魔人の1人として魔王復活の野望を果たすべく暗躍する魔法使い。
古の賢者の一族クロノ家の血を引く人間であったが、闇魔術にのめり込み邪道に堕ち人間を憎む。
現代では禁忌とされる時魔術を扱う。
戦いの中でユッカの炎に魂を浄化され、最期は姉に見送られて静かに天へと昇っていった。
闇武将<オーグ>
三魔人の1人。
表向きは魔王復活に協力しているが、裏では自身が魔界の頂点に立つために暗躍している。
現在の実質的な魔界の支配者。
レヴァンの実力を認めているがゆえに邪魔な存在だと忌み嫌っている。
復活した魔王の思わぬ行動に逆上し挑みかかったが返り討ちにされ、全てを奪われた。
幼竜<マントルドラゴン>
本来は火山帯に生息し灼熱を操る翼竜種。
街の中で孵化し人々を恐怖に陥れるも、ユッカたちの手によって撃退された。
その際にユッカから分け与えられた魔力の味をいまでもはっきりと覚えている。
核竜<コアドラゴン>
マントルドラゴンが大人になった姿。
分厚い鋼殻を持ち、灼熱を操る巨大な翼竜種。
本来は人の手に負えない程気性の荒い破壊の徒。
ユッカによく懐き"ぎゅるちゃん"と勝手に名付けられている。
4 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/05 22:08:34.29 UXop/lKOo 2610/3213
-敵②
狼魔人
ソルの因縁の相手である魔獣。
7年前に起きた聖地侵攻事件の際、太陽の村に現れてユッカの母親の命を奪った。
戦闘で右腕を失ってからは呪術師により竜の腕を移植されている。
時が経ち力を手に入れたソルと再戦し敗れ去った。
館の少女<アリス>
薄暗い森で古びた宿屋を営むブロンドヘアーの美しい少女。
その正体は100年以上生きる魔法使いの老婆で、訪れた旅人の魔力を吸い殺し、魂を人形へと閉じ込めていた。
ユッカ達一行を襲撃するも、マナ1人に返り討ちにあい全ての力を奪われた。
大蛸<クラーケン>
オクトピア近海に現れた大蛸の魔物。
闇の呪術師の邪悪な魔力を受けて、心を闇に染めて暴走してしまう。
超大な体躯で船を襲い、人々に甚大な被害を与えていた。
最後はヒーラの聖なる魔法陣で浄化され、心おだやかに棲家へと戻っていった。
蟲魔人
オーグの忠実な部下の魔物。単独での飛行能力、転移術を有しているエリート。
魔界蟲を召喚し相手を攻撃する。
麻痺効果のある毒粉でヒーラを苦しめた。
勇者達の魔族領侵入を阻止するため迎撃に出たが、覚醒したユッカによってあっけなく撃墜された。
魔王
魔族領を統べる王。
古の戦いで当時の勇者に敗れ去り、長年闇の石に魂を封じられていたが、新たな器であるマナに乗り移ることでこの世に再臨した。
数多の魔術と災厄を操り、世界の破壊を目論む。
神獣変化の術によって街1つを飲み込むほどの巨大な邪龍へと姿を変えた。
ユッカ達が囚われのマナを奪い返したことによって邪龍は崩壊し、魔王の魂は雲散霧消した。
5 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/05 22:09:23.35 UXop/lKOo 2611/3213
-その他の人物①
獣の商人<マオ>
商業の街バザで薬店を営む獣人の少女(猫)
業突く張りであるが、ゆえにいつも明るく楽しく生きている。
馬車の故障で立ち往生しているところをユッカたちに助けられる。
一行に宿泊する部屋を貸し与え、マナに薬術を伝授し笑顔で新しい旅立ちを見送った。
妖狐<キュウ>
遥か遠い島国より湯治の旅に出た獣人の少女(狐)
子供のような容姿でありながらも、老獪で古めかしい喋り方。
その正体は魔力を得た狐であり、古の災厄の一つを身に宿すと自称する。
秘術の暴走により巨大な神獣へと変化したが、マナのドレイン能力によりその力を失った。
別れ際にユッカたち一人ひとりに虹の珠と呼ばれる希少な魔宝石を与え、旅の無事を祈った。
宿屋の少女<ローレ>
港町オクトピアにて潰れかけの宿屋『ローレライ』を営む少女。
おっちょこちょいではあるが何事も一生懸命。
その正体は邪気の蔓延る魔物の世界から逃げ延びてきた美しい人魚。
魔物仲間のサキュバスとは古くからの知り合いで、一方的に友達だと思っている。
ユッカたちに宿を貸し与え、ヒーラのクラーケン対峙の際にも尽力した。
蛸娘<スキュラ>
オクトピアで語り草となっていた下半身が蛸足の女型の魔物。
知能が低くあまり人間の言うことを理解していない様子。
繁殖相手にヒーラを選び、巣である入江の洞窟へとさらっていった。
ヒーラの活躍により、暴れていた友達の大蛸クラーケンが正気にもどり、
最後はヒーラとの友情を確かめ海のなかに姿を消した。
時の魔術師<クロノ(姉)>
歯車の街ピニオンの大時計台の管理人を務める女性。
古の賢者の一族クロノ家の血を引く。闇の呪術師の姉。
瞑想によって高めた膨大な魔力を用いて、毎年行われる魂流しの儀式において天への道を架ける役目を果たしている。
ユッカの手によって、邪道に堕ちた弟の魂が浄化されたことを深く感謝した。
女剣士<サマンサ>
魔法大国グリモワで剣士として賞金を稼いで暮らしている女性。
祖父が太陽の国出身の人物と接点があり、協力者としてユッカたちを匿う。
長年伴侶に恵まれず、異性にモテないのは鍛え上げた筋肉のせいだと思って悩んでいる。
武闘大会でベスト16に入る程の実力者。
魔法国王
魔法大国グリモワを統める若き王。
古の大魔導師の血を引き、秘術である魔法障壁を用いて国を護っている。
魔術に関して天才的な才能をもち、鋭い魔覚で瞬時にマナの本性を見抜き拘束した。
普段は底意地が悪く昼行灯であるが、その圧倒的な能力ゆえ有事の際に国民は王のことを信用している。
古より続く知の継承者であり、魔術の管理者を自称し、この世の秘術を収集するのが趣味。
6 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/10/05 22:11:04.23 UXop/lKOo 2612/3213
-その他の人物②
母親<ユイ>
勇者ユッカの母親。故人。
優しくも気丈で芯の通った性格。
体格にはあまり恵まれていない上に幼い顔つきで、年齢より若くみられる。
太陽の村で普通の女としてうまれ育ち、成人してから王宮でメイドとして働いているところを第一王子と出会い、のちにユッカを授かる。
王子とは身分不相応ゆえ王宮を追放されたが、その後も女手ひとつで娘を育ててきた。
ある雪の日、森のなかで倒れている傭兵ソルを見つけ家に連れ帰り、幼いユッカのガードとして働くよう新しい人生を与えた。
その翌年起きた聖地侵攻事件で魔物の手にかかり死亡。
最期は恋仲であったソルにユッカの未来を託した。
魂だけの状態でマナに拾われ、以来ずっとマナの中に宿っていたが、
魔王にとりこまれつつあるマナを救うべく最後の輝きを放って魔王を食い止め、共に天に消えた。
司祭
勇者ユッカの祖父。
太陽の村で司祭兼村長を務めている。
聖地侵攻事件で最愛の娘を失い深く悲しんだが、その後はユッカの親代わりとなり旅立ちを見届けている。
魔導師
魔女マナの後見人で元・王宮付きの大魔導師。
マナの呪われた体質を不憫に思い、王宮を離れ人里離れた深い森へと共に身を隠した。
幼少期のユッカの魔法の師であり、忌まわしい過去の記憶を封印した張本人。
大神官<ホーリィ>
僧侶ヒーラの父親。
誰にでも心優しく、聖職者の規範となる良き神官。
娘のこととなると立場を忘れて取り乱すことがある。
聖地侵攻事件の際、重症を負ったソルを手厚く看護した。
王子<グレイス>
太陽の国の王子。
古の勇者の直系であるが、次代の勇者としての資質である魔覚には恵まれず、幼い頃より兄に対して劣等感を抱いていた。
スマートな痩身から繰り出される剣撃はすさまじく、武芸者として国内でも突出した力を持っている。
嫌味な性格からソルと激突するが引き分けに終わり、以降は彼の実力を認めている。
後に王位を継承し、ソルを直属の騎士として王宮に迎え入れている。
炎鳥<ニクス>
傭兵ソルの産みの親。
火山の中で破滅と再生を繰り返し長い時を生き続ける不死鳥。
邪悪のみを焼く尽くす浄化の炎に全身を覆われている。
旦那であるグレンの魔術により人型に変化することが可能となった。
男<グレン>
傭兵ソルの父親。
太陽の国の王族であったが、王位継承権をめぐる争いに敗れ、国宝を手に単身飛び出した。
以来旅を続けているらしい。
女好きでだらしのない性格。
傭兵<ソラ>
ソルが素性を隠すために女装した姿。
ピチピチの服と露出した筋肉が街行く人々に気味悪がられているが、本人は様になっていると自画自賛気味。
そのたくましさから魔剣士レヴァンに見初められた。
-前回のあらすじ
歯車の街ピニオンへと帰り着いた勇者一行は恩人であるクロノと再会を果たす。
疲れきった体を癒やし、翌朝ソルはマナとふたりきりでデートに出かけた。
後日譚第2話<陽気>つづき
【街中】
傭兵「さぁて、この後はどこいくかな」
傭兵(懐が寂しい…この手持ちでまともなデートをしようって考えが甘かったな)
魔女「…帰る?」
傭兵「連れだしておいて昼たべて帰るだけはないだろ」
魔女「やっぱり私がお金だす」
傭兵「…悪い」
魔女「…心配しないで。私が将来あなたの財布を握るようになったら、たっぷりお小遣いあげる」
傭兵「そ、そりゃどうも…」
魔女「ヒーラは絶対に圧政を敷く! 私は断固立ち向かう!」
傭兵「…ってお前が結局金の管理するのか!」
傭兵「そもそもその時の俺たちの収入は何だ…?」
魔女「……。帰ったら探して」
傭兵「…グレイスに何か仕事まわしてもらえるといいがな」
時の魔術師「あら、ソルさん。奇遇ですね」
傭兵「あぁクロノさん。買い物?」
時の魔術師「いいえ。診療の帰りです」
傭兵「医者もやってるのかすごいな」
時の魔術師「ヒーラさんほどではないですけど、これでも街を任された魔術師ですからね」
時の魔術師「おふたりはお手手なんて繋いで、デートですか?」
傭兵「ま、まぁな…やっぱそう見える?」
魔女「デート中」
時の魔術師「はい。とても仲睦まじく見えますよ」
魔女「暇してる。この辺りでどこか遊べる場所教えてほしい」
時の魔術師「遊べる場所ですか…うーんと、そうですねぇ」
時の魔術師「あっ、そうだ」ゴソゴソ
時の魔術師「これ、さっき頂いたものなんですけど」ペラッ
傭兵「チケット?」
時の魔術師「劇ってお好きですか? よかったらおふたりでどうですか」
時の魔術師「劇ってお好きですか? よかったらおふたりでどうですか」
傭兵「劇? ミュージカル? そんなのほとんど見たこと無いな」
魔女「……劇。見てみたい。くれるの?」
時の魔術師「ではどうぞ。今日の分ですのでぜひ使ってください」
傭兵「2枚ももらっちゃっていいのか?」
時の魔術師「診療先で、『たまにクロノ様も彼氏なんかと気分転換しておいで~』と気前良く頂いたのですが」
時の魔術師「あいにく私にはそのようなお相手はいませんので……」ボソッ
傭兵「あ、あぁ……」
魔女「…」ぽんぽん
時の魔術師「くすん……どうしましょうかねぇ」
時の魔術師「いざとなったら時間を巻き戻して…いえいえなんでもありませんよ」
魔女「まだあなたにはデートは早い。まずはしっかりと男女関係の知識を身につけてからのほうがいいよ」ぽんぽん
時の魔術師「そうかもしれませんね。私そういうことに疎くて…大人としてダメですね」
魔女「すこしずつ場慣れしていこう」ぽんぽん
傭兵「なんのアドバイスだ! …だ、だいたい初デートでそういうことするのは不埒だぞ!」
魔女「どの口が言うの」
時の魔術師「ではソルさんマナさん、また夜にでもお時間ありましたら付き合ってくださいますか!?」
魔女「いいよ」
傭兵「……ん? 何? つきあうって何の話だ!?」
魔女「わかった。ジェリーホールを改良しておく。次は前回よりもっと効率的に搾り取れる算段だから任せておいて」
時の魔術師「わぁそれは楽しみですね」
傭兵「お、おいもしかして変なことしようとしてるんじゃないだろうな」
魔女「チケットのお礼はしなくちゃダメ。ありがとう」
時の魔術師「それでは楽しんできてくださいね」
傭兵「あ、ありがとう……」
傭兵(なんだこの納得の行かなさは!!)
傭兵「劇場か…最後に行ったのいつだろうな」
傭兵(確かあいつと行ったのって…あれ、何年前だっけな…わからん)
魔女「…あとでジェリーの追加素材買わなきゃ」
傭兵「!! 待て、絶対嫌だからな! 何が悲しくてクロノさんの前でちんこ丸出しに――」
町民「……ちんこ?」
ひそひそ…
ひそひそ…
傭兵「う……いくぞマナ」グイッ
【劇場】
魔女「…!」キョロキョロ
魔女「人がいっぱい」
傭兵「これみんな客だぞ、はぐれるなよ。午後からの公演になんとか間に合ったな」
傭兵「席前のほうか…これ結構高いチケットかもな」
魔女「そうなの?」
傭兵「売ったら結構な金になりそうだ」
魔女「だめ!」
傭兵「わかってる。入るぞ」
受付「いらっしゃいませ。チケット拝見します」
傭兵「こりゃクロノさんに土産のひとつでも買っていかねぇとな」
魔女「あ、ジュース売ってる!」
傭兵「大丈夫か? さっきも飲んでたしトイレ行きたくならないか?」
魔女「子供じゃないから大丈夫! 買ってもいい?」
傭兵「じゃあついでにお菓子も買うかー」
魔女「!」コクコク
傭兵「よっこらせ。結構座席広々してるな」
魔女「混んできた。うるさい」
傭兵「はじまったら静かになるから気にするな」
魔女「ところでこの劇って、どんな話」
傭兵「ええっとな。ポスターやパンフレットによると、王子と姫の恋物語らしい」
傭兵(うわーあんまり興味ねぇ…しかも悲恋モノっぽいじゃねぇか)
傭兵(おもしろけりゃ明日ユッカともう一度来ようかとおもったが…絶対寝るだろうなアイツ)
魔女「そう…とても楽しみ」
傭兵「そうか」
傭兵「そういえば顔に似合わずメルヘンチックな童話が好きだったよなお前」
魔女「顔に似合わずって何」ジッ
傭兵「…あー、いや……は、はじまるぞ!」
魔女「!」
司会「ご来場ありがとうございます。まもなく開演でございます」
司会「消灯後は、お足元にお気をつけください」
司会「劇場でのマナーを守り、席を離れず静かにご観覧くださいますようお願いいたします」
司会「それでは、お楽しみ下さいませ」
魔女「…! わくわくする」
傭兵「しっ、もう喋っちゃだめだぞ」
魔女「!!」コクコク
客席の灯りが落ちて舞台劇がはじまった。
さすが歯車の街といったところか、舞台上には幾つものギミックが仕掛けられていて、
俺のような恋物語にむとんちゃくな男でも、眺めているだけ思わず感心するような出来だった。
傭兵(話全然頭に入ってこないな…)
傭兵(あの足場はどうやってせり上がってるんだ)
傭兵(おお、役者が浮かんでる…なるほどワイヤーで吊ってるんだな)
魔女「…!! はぁっ、おお」
魔女「…逃げ、て。早く」
マナは身を乗り出して食い入るように物語に没頭していた。
役者のセリフ一言一言に頷いたり、感嘆したりと忙しそうだ。
姫の恋い焦がれる相手である若き兵士が敵将に刺された。
マナは口元を抑えて、いまにも泣き出しそうにしている。
時々俺の方へと振り返っては、どうしようといった面持ちで口をパクパクさせながら首を何回か振る。
傭兵(よくそんなに感情移入できるな…)
魔女「…はぅ」
魔女「これ以上…だめ」
傭兵「ん?」
マナの肘掛けを持つ手がぷるぷると震えていた。
よく見ると足をすりあわせて、必死に何かを我慢しているように見える。
傭兵(……あ)
傭兵(こりゃもしかして…飲み過ぎたか)
魔女「…っ! んぅ…」もじもじ
傭兵(まずいぞ…こんないかにも山場ってシーンで立ち上がってトイレに連れていくわけには行かないし…)
魔女「…ぅぅ、あぅ」
傭兵(そうか。さっきからチラチラ俺のほう見てきたのは、トイレ行きたいってことだったのか…)
傭兵(なるほどなるほど…)
魔女「ふ~~~っ、ぅ~~っぁぁ」もじもじ
ベシベシッ ベシベシッ
傭兵「っ…痛いぞマナ」
傭兵(まじで限界っぽいな)
しまいには股間を抑えて、苦悶の表情を浮かべ始めた。
しかしまだどう見ても終幕には時間が残っている。
ようやくクライマックスといったところか。
しんと静まり帰った劇場で、マナは必死に声を我慢しながら尿意と戦っていた。
魔女「~~~っ!! うぅぁぁぅ…」
飲み物の容器はまだ半分近く残っている。
これに用を足すにはやや心もとない。
傭兵「…となれば」
こんな場所で漏らされたらたまったものではない。
周りの客の迷惑どころか、罰金までとられてしまいそうだ。
俺は座席の足元に屈み込み、マナの前に移動した。
魔女「!!?」
傭兵「し~~っ。漏らしたくなきゃ俺のいうとおりにしろ」
魔女「!!」コクコク
涙目になったマナのスカートをめくる。
真っ白な下着とふともとがもぞもぞと動いている。
魔女「あっ…あぅ」
魔女「もしかして…」
傭兵「もうちょっと腰を前に突き出せ」
腕をマナのこぶりなお尻にのばして、無理やり股間部を前に突き出させる。
そして下着をすこしだけ横にずらして、俺は露出したマナの恥部に直接口をつけた。
魔女「!?!?」
魔女「~~っ!?」ふるふる
傭兵(ほら早くだせ)
傭兵(膀胱炎になってもしらないぞ)
とっくに尿意は限界なはずだが、マナは抵抗する。
当たり前ではある。
周囲には客客客。きらびやかな舞台には今もなお悲恋の物語が終幕に向けて進行している。
そんな中で、俺はマナの股間に顔をうずめているのだからこいつの恥ずかしさときたら形容しがたいものだろう。
それは俺も同じ想いだ。
バレたら死ぬ。
だがみなの目が舞台に釘付けになっている今ならなんとかなるはずだ。
傭兵(俺はただお前に漏らしてほしくないからこうしているだけにすぎない!)
傭兵「出せっ」
傭兵「一滴もこぼさないから!」
ぺろっ
魔女「~~~っ!!」ぶるるっ
マナの恥部をぺろりと舌を這わせて刺激する。
たったそれだけで、長らく耐え忍んだ堤防はあっけなく決壊し、俺の口内に氾濫のごとく少女の聖水が流れ込んだ。
傭兵「んぐ…んぐっ」
傭兵(多いな…どんだけ我慢してたんだ)
傭兵(やばい…こぼしたら社会的に死ぬぅ!)
俺は止めどなくあふれるマナのジュースを必死に喉の奥へと通す。
マナは無意識いnふとももでぎゅっと俺の顔をしめつけて、小さな悲鳴をあげていた。
傭兵(…これは…いつもよりきつい…かもな)
傭兵(でもマナの為だ…がんばれ俺)
ごくっ ごくっ ごくっ…
ごくっ グビッ グビッ
傭兵「はぁ…っ、ふ…はぁ」
傭兵(よぉし! 助かった!! どうだ! 見なおしたか!)
魔女「………はぁ、ふぅ」
ようやくお小水が止まって、俺とマナは圧迫から解放された。
俺は何事もなかったかのように席に戻って口元を拭う。
物語はクライマックスだ。
恋する姫と若き兵士が抱きしめ合ったまま崩れた。
そして澄んだ声をした唄が流れ始める。
魔女「…………」
マナはどろりとした死んだような目で、いつまでも舞台を見つめていた。
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
傭兵「誰にもバレなかったからいいだろ…」
魔女「……」
傭兵「おーいマナ…」つんつん
魔女「……」
傭兵「マナちゃーん……」
魔女「……」ジロ
傭兵「お漏らししたほうが良かったか」
魔女「~~ッ!」ベシベシッ
傭兵「痛い痛い…あんま気にするなって。みんな集中して舞台見てたぞ」
傭兵「だから絶対に気づかれてないと俺は確信している!」
傭兵「それにな、お前のを飲むくらいなんてことないぞ。平気だ。むしろ美味いとすら思える」
魔女「……」
魔女「……はあ~」
傭兵「なんだよ、でっかいため息つくなよ」
魔女「あなたはあの兵士を見習って少しは紳士に努めてほしい」
傭兵「…ゔ。紳士か…」
傭兵「確かにいまの俺ときたら、下手すりゃ野盗と間違えられるような格好だしなぁ…」
傭兵「タキシードでも買ったほうが良いのか!?」
魔女「服装の話じゃない……もう期待しない。買い物して帰る」
傭兵「お、おいマナ! 置いてくな!!」
・ ・ ・
<夜>
勇者「デートで怒らせちゃった?」
僧侶「それでマナちゃんご飯の時もご機嫌斜めなんですね」
勇者「ずっと閉じこもってふて寝してるよ…」
傭兵「どうやら最後の最後にやらかしてしまったようだ…」
傭兵「途中までは機嫌よかったんだけどな」
勇者「デート失敗しちゃったの? どうせ変なことしたんでしょ」
傭兵「…」ガク
勇者「ちゃんとリベンジしなきゃだめだよ?」
傭兵「…わかってる」
勇者「でも次はボクの番だからね!」
僧侶「えっ、そうなんですか?」
勇者「そうだよ?」
僧侶「そうなんですか…」
傭兵「…デートというものがこんなに難しいなんてな」
傭兵「ユッカとヒーラちゃんのふたりは今日デートしてたんだよな」
僧侶「はい♪ お部屋デート楽しかったです」
勇者「あんなのデートじゃないヨ……」
僧侶「♪」
傭兵(何をされたかはだいたい予想がつく…)
勇者「ソルがどこ連れて行ってくれるのか楽しみだな~」
傭兵「あぁぁぁあ連日プランを考えるなんて俺には無理だ向いてない戦場に戻りたい」
僧侶「何言ってるんですかせっかくの平和を享受しましょうよ…」
勇者「あんまり中身は期待してないから適当でいいよ?」
傭兵「そう言われるのも男としてつらいんだよ!」グリグリ
勇者「ふぎゅっ!?」
勇者「ぼ、ボクはソルと一緒にいられるだけで良いって言ってるんじゃんか!!」ジタバタ
勇者「マナだってきっとそう思ってるはずだよ」
勇者「だから余計なことさえせずにいつもどおりに接したらいいんじゃないかなぁ」
傭兵「いつもどおりだったんだがな」
僧侶「で、マナちゃんに何をしてしまったんですか」
傭兵「……」
僧侶「……ソル様?」
勇者「教えてよー。ボクたちが力になってあげるよ」
傭兵「……。実はな、劇場でどうしてもマナがおしっこを我慢できなくなって」
勇者「え?」
傭兵「それで俺は仕方なく――――」
・ ・ ・
ガチャ
時の魔術師「ソルさん。お風呂が空きましたよ」
時の魔術師「…あら?」
傭兵「――」ピクピク
時の魔術師「きゃあ! し、死んでる……生きてます? なにがあったんですか!?!」
・ ・ ・
【風呂】
傭兵「あーもー、ほんとあいつら…イタタ」
傭兵「加減もしらねーのか」
時の魔術師「大丈夫ですか」
傭兵「幸い大したことない……」
時の魔術師「素晴らしい回復力ですね」
傭兵「それだけがいまの俺の取り柄だな……で、なんであんたついて来た」
時の魔術師「え……お怪我なさっていますし、ご入浴の介助をしたほうがよろしいかと思いまして」
傭兵「…俺は問題ない」
傭兵「というか目のやり場に困る…」
時の魔術師「ソルさんには以前に素肌をさらしていますし、今更恥ずかしくはないですよ」
時の魔術師「それにここはお風呂ですから」ニコ
傭兵(こんなことしてるところを見つかったらまたボコボコにされそうなんだよなぁ)
傭兵「ところでクロノさんっていくつなんだ」
時の魔術師「…? 私の歳ですか?」
傭兵(あ、まずい…こういうところが俺ダメなんだろうなぁ)
傭兵(女に歳きくなんて、やっちまった)
傭兵「すまん、いまのは答えなくていい」
時の魔術師「恥ずかしながら…こう見えて122歳です」
傭兵「へぇ。22歳…案外若いんだな。俺と同じか少し上くらいかと思ったよ」
傭兵「この落ち着いた雰囲気で22歳か…やっぱ人生経験が違うんだろうなぁ」
時の魔術師「122歳です」
傭兵「ん……?」
時の魔術師「122歳です」
傭兵「…えっ」
時の魔術師「私の血族は時の流れがひどく遅いのです。先祖が時魔術を極めた弊害なのでしょうね」
時の魔術師「もうかれこれ半世紀程も私は肉体に変化がありませんよ」
傭兵「ま、待て…ほんとに122年も生きてるのか?」
時の魔術師「はい。父は400年は生きましたよ」
傭兵「考えられん……魔法が解けたらしわくちゃになったりするのか?」
時の魔術師「解けるとは?」
傭兵「む…」
傭兵(どうやら人形の館のババアとは違って、魔法で無理やり若作りしてるわけではないようだな…)
傭兵(けど、ならそんだけ生きてて性知識に乏しいのはどうなんだ!)
時の魔術師「うふふ。驚きましたか」
時の魔術師「あんまり、人には言えないことなんですけどね」
時の魔術師「こんな性質ですので、私は普通の方と共に人生を歩むことは難しいのです…」
傭兵「あぁ…そうなるか」
傭兵(俺のお袋もそうだったのかな…ひとりで長い時を生きるのは寂しいだろうな)
傭兵「苦労してそうだな…」
時の魔術師「わかってくださいますか!」ぎゅ
傭兵「や、やめ……」
傭兵「へへクロノさんってヒーラちゃん並に柔らかいな」
時の魔術師「そういえば、ソルさんは…不死鳥の力を秘めているそうですね」
傭兵「どうしてそれを」
時の魔術師「勇者様から経緯を聞きましたよ」
時の魔術師「以前伺ったソルさんの個人的なお話と照らしあわせて、私の中で得心がいきました。」
時の魔術師「あなたはもしかして私と同じく、長い時の中を生きる人なのでは!?」
傭兵「いや…うーん…俺はまだ25年しか生きてないからこの先長生きかどうかはわからないな…」
時の魔術師「あ、あの…もしそうであるなら」もじもじ
ガラガラ
魔女「……」
傭兵「あ……マナ……ちゃん」
魔女「なにしてるの」
傭兵「こ、これはな…事情があってだな」
時の魔術師「あ…マナさん。ごめんなさいすぐ出ていきます」
時の魔術師「け、決してあなた達からソルさんを横取りしようというわけではないんですよ!」
魔女「…べつにいい。むしろ一緒にいてくれたら好都合」ゴソゴソ
傭兵「な、なんでお前も入ってくるんだよ!!」
魔女「忘れたの? ジェリーホール・改を試しに来た」
傭兵「改…!?」
そう言ってマナが取り出したのは見覚えのある透明でぶにぶにとした筒だった。
傭兵「お、俺…もうあがるわ…」
魔女「ダメ。術式:マジックロープ」
▼魔女は魔法の縄で傭兵を縛り付けた。
傭兵「あっ、こら! なんだこの拘束力…ッ! 本気だしてんじゃねぇぞ」
魔女「私は人前で恥ずかしい思いをさせられた」
魔女「だからあなたにもいまからさせてあげる」ニタァ
傭兵「お前…ふて寝してたんじゃなかったのかよ! その変な筒を作ってたのか!!」
魔女「性教育の時間。約束したから」
時の魔術師「…あの時の続きですね」ドキドキ
傭兵(おとなしく受け入れるしかないのか…)
傭兵(これでマナの気が済むならいいか)
腰に巻いていたタオルが取り払われて、陰茎が露出する。
すでにいきり立ったそれをマナは見つめて薄く笑みをこぼしていた。
クロノさんは興味津々といった様子で、触りたそうに手をわさわさと動かしていた。
魔女「もう勃ってる…期待してるの?」
傭兵「……ち、ちがう」
魔女「でもまだMAXじゃない。もっと勃起させて」
傭兵「…といわれてもな」
魔女「これでどう」
マナは自らのタオルも脱ぎ捨てた。
隠していた真っ白な肌、こぶりすぎる胸と未発達なスジがあらわになる。
魔女「…勃った? くす」
魔女「未だなの?」
魔女「私の体じゃだめ……腹が立つ」
魔女「腹いせ」
そしてマナはあろうことか、クロノさんの背後にまわって彼女が巻きつけていたタオルまで剥がし取った。
きゃっと短い悲鳴とともに、豊満な胸がぷるんと跳ねる。
哀れにも婚前前の裸体を俺の前にさらしてしまうのだった。
むろんそんなレアなものをみて俺自身に収まりがつくはずもなかった。
ガチガチに勃起した肉棒が腹につきそうなほどに反り返る。
時の魔術師「ま、マナさん…」
魔女「授業に参加するなら協力して。これは半分あなたのためにやっている」
魔女「……生徒のくせに生意気な物を」ふにふに
時の魔術師「そ、そうですか…! ごめんなさい」
時の魔術師「ソルさん…少し恥ずかしいですけど今日もよろしくお願いします」ふるふる
傭兵(これはまずいって…助けて)
傭兵(いやここでユッカたちが乱入してきたら殴られるじゃすまないか…)
傭兵(ああああ誰か解放してえええ)
魔女「ひくひく動いてるのおもしろいでしょ」
時の魔術師「…」ゴク
マナは桶の中で楽しそうに潤滑剤をときはじめた。
もはや逃げることはできない。
新型のホールの入り口には小さな足のようなものが無数に取り付けられていて、前回よりもグロテスクに見えた。
曰く、クラゲを模しているらしい。
傭兵(そんなものを俺の大切なペニスにかぶせる気か…)
魔女「…搾精開始」
魔女「…えい」
ずちゅっ♥
傭兵「んぐっ!! あああっ」
マナは容赦なくクラゲの奥まで俺のペニスを差し込んだ。
ローションでどろどろになったクラゲホールの内部がうぞうぞと絡みついてくる。
前回は内部構造はつるつるしていたはずだが、今度はどうやら刺激を増すために入り組んだ造りになっているようだ。
頭がまっしろになりそうな快感が登って来る。
傭兵「ひゃああっ」
時の魔術師「わぁ…気持ちよさそうですね」
魔女「改良は成功した……ふふ、さすが私」
ずちゅっ ずちゅっ
ずちゅっ ずちゅっ
傭兵「や、やめっ、ふぐあああっ」
魔女「情けない声」
魔女「もう出していいよ」
傭兵「で、出るっ、止めろっ」
ずちゅっ ずちゅっ
ずちゅずちゅずちゅ
傭兵「あああっ!!!」
あっという間に射精してしまった。
今作はカリ首をだすための穴があいていないため、透明な筒の中に真っ白な液体が染み渡っていく。
内部には収まりきらず入り口からどろりと垂れ落ちた。
魔女「…1分も保たなかった」
時の魔術師「…す、すごい…」
魔女「やってみる?」
時の魔術師「良いのですか? 搾精やりたいです」
傭兵「ゆ、ゆるして…いまイッたばかりだから…っ……んぎゃああああ」
時の魔術師「わー、楽しい。どんどん出てきますね」
ずちゅずちゅずちゅ
ずちゅずちゅずちゅ
びゅるるっびゅるるっ
どぷどぷどぷ…――
傭兵(あぁ…天国なのか地獄なのか…)
傭兵(せめて射精の相手がクラゲじゃなくて生身の体だったらなぁ――)
・ ・ ・
魔女「起きて」ばしゃっ
傭兵「う…」
魔女「なに寝てるの。まだ20分しか経ってない」
魔女「ジェリーで失神するなんて情けない」
傭兵「…」
時の魔術師「もう限界ではないですか?」
魔女「そんなことない。この人のペニスは不死身属性」
魔女「舐めたりこすったりしてるうちにまた元気になる」
傭兵「…マナ、俺が悪かったから…許して」
魔女「ダメ。まだ性教育の大事な部分を終えていない」
傭兵「大事な部分…?」
魔女「そう。子作り」
魔女「どうやって子供がつくられるのか、教えてあげなくちゃいけない」
傭兵「……いや、どうやってって…」
魔女「…」ジー
傭兵(あぁ…結局お前はセッ○スがしたいんだな)
傭兵(そりゃ俺の息子がこのサイズになってから、ちゃんとできてないもんなぁ)
傭兵(でもそう簡単に入らないと思うぞ)
魔女「じ、実演する」
傭兵「本気なのか…」
時の魔術師「……」どきどきどき
魔女「その際に、すこしあなたに手伝ってほしいことがある」
時の魔術師「私ですか?」
魔女「――」ひそひそ
時の魔術師「……はい? 魂流しの時期ではありませんし、使う分にはかまいませんよ」
恐ろしいことが起きた。
クロノさんの唱えた魔法とともに、俺のペニスが一回り、いや二回りほど縮んでいる。
魔女「……かわいい」なでなで
傭兵「お、おい…どうなってんだ」
時の魔術師「部分的に時間を逆行させました」
時の魔術師「大丈夫ですよ。時間が経てばもどりますのでご安心を」
傭兵「安心って…おぅ俺の自慢の聖剣……これ何歳の時のちんこだよ…」
魔女「次は私」
傭兵「え、お前にも…?」
クロノさんはマナの下腹部のあたりをさすって魔力を送り込んでいた。
淫魔の呪いが反応し、マナの体がぴくぴくと震えている。
魔女「んっ…んぅ…♥」
時の魔術師「大丈夫ですか?」
魔女「続けて……」
そうしてしばらく経ち、何かが終わったようだ。
魔女「あなたにいいものをみせてあげる」
マナが立ち上がり、俺の目の前まで歩み寄って見下ろした。
眼前にぷっくりとした恥丘と縦筋をつきつけられる。
マナは小さく声を漏らしながら、秘裂をゆっくりと左右に広げた。
魔女「…どう」
傭兵「どうって…なんのつもりだ」
魔女「私も、あそこだけ時間を巻き戻してもらった」
魔女「…あなたに一度あげちゃった…あれがあるでしょ」
傭兵「ま、まさか…」
魔女「処女膜。見える?」
傭兵「ななっ!」
魔女「はじめてのエッチは痛くて血が出ることをちゃんと教えてあげなきゃ♥」
魔女「だから…いまから破いてほしい♥ いいでしょ?♥」
恥穴の奥で色素の薄い肉襞がひくひくといやらしくうごめいている。
確かに、一度頂いたはずのマナの乙女がそこにはあった。
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
傭兵「もう一度お前の処女をうばえと…?」
魔女「そのためにあなたのここを小さくした」つんつん
傭兵「くっ…」
魔女「嬉しい? 悔しい?」
傭兵「嬉し…いです」
魔女「そう。わかってるこんなにカチカチだから」ぐにぐに
傭兵「うっ、マ…マナ」
魔女「もう挿れたいでしょ? 我慢できないなら、あげるけど♥」
マナが俺の上にまたがりゆっくりと腰をおろす。
固くなった亀頭がぷにぷにの割れ目をこじ開けて、幼い穴に沈んでいく。
魔女「んっ、ふ……う…はう」
時の魔術師「すごい…ほんとに入っちゃうんですね」
時の魔術師「痛いのですか?」
魔女「い、痛い…もう少し入れたら裂けてもっと痛い」
魔女「でもこれは嬉しい痛み。平気♥」
魔女「じゃあ、奥までいれるから。私の2度目の処女をもう一度味わって?」
マナは目を閉じて深呼吸した。
俺の肩をしっかりと掴んで、そのまましっかり腰をおろしきった。
ぷ…つ―――
魔女「あ゙!!」
みちみちと幼い膣穴を俺のペニスがつき進んでいく。
マナの大切なものを引き裂いてあっといまに血だらけに蹂躙した。
魔女「~~~っ!!」
結構勢い良く裂けてしまったのか、入り口からは粘液に混じって血が多く溢れ出している。
傭兵「だ、大丈夫か…一気に行っただろ」
魔女「…っ! ぐす」
魔女「へ、へい…き」
魔女「これが…処女喪失…わかった? こんな風に血が出る…気をつけないと痛い思いをする」
時の魔術師「…マナさん、痛そうです」
時の魔術師「いま回復させます」
魔女「!?」
クロノさんは俺たちの結合部のあたりに手を添えて、何かを唱え始めた。
魔女「こ、これ…何してる」
時の魔術師「さぁこれで大丈夫ですよ。怪我を治したので血はとまるはずです」
▼魔女の処女膜は修復された。
▼しかし傭兵のペニスによってたちどころに広がって裂けていく。
ミ゙チミ゙チ――プツ――
魔女「うっ!!あああっ!!」
魔女「痛いっ!痛い! 痛ぃ…」
時の魔術師「マ、マナさん…! そんな、回復したはずなのですが。ではもう一度」
傭兵「ちょっとまった! ストップストップ! 血が出るのは自然なことなんだ!」
時の魔術師「え? そうなのですか」
▼魔女の処女膜は修復された。
▼しかし傭兵のペニスによってたちどころに広がって裂けていく。
ミ゙チミ゙チ――プツ――
魔女「 」
・ ・ ・
魔女「…」ぽかぽかぽか
時の魔術師「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい知らなかったんです」
魔女「…あなたはいろいろ手遅れ。世間知らず。ポンコツ」ぽかぽかぽか
傭兵「もう許してやれ。だいたいお前が言い出したことだぞ」
魔女「まったく…こんなことでは先が思いやられる」
時の魔術師「マナさん、どうか見捨てないでください。あなたにまだ教わりたいことはたくさんあります」
魔女「もう教えることはない。あとは身を持って経験して」
時の魔術師「身を持ってですか…」チラ
傭兵「!」
魔女「この人はダメ」ぎゅ
時の魔術師「そ、そんなこと言っていません…」
傭兵「マナ…風呂つかって部屋戻ろう。授業はおしまいだ」
魔女「…まだ膣内射精をみせていない」
傭兵「お前のこのひりひりおま○こでやるのは無理だろ」なでなで
魔女「…むぅ」
時の魔術師「ほんとに余計なことをしてしまいごめんなさい」
傭兵「いやいいんだ…おかしな変な物をみせてしまってすまない」
傭兵「あ、言っとくがこんなこといつでもどこでもやってるわけでもないし、他人に見せたりはしてないからな」
傭兵「クロノさんだけだ」
時の魔術師「そうなのですか…」
傭兵「だから誰にも言わないでくれよ。ユッカにもヒーラちゃんにもね」
時の魔術師「はい。私は口は固い方なので大丈夫です」
傭兵「よし」
魔女「…」ごしごし
傭兵「お、洗ってくれるのか。悪いな」
時の魔術師「私も洗います!」
魔女「!」
時の魔術師「あ…いえ…なんでもありません」
【部屋】
傭兵「はぁ…いつになったら戻るんだろう俺の相棒」
魔女「まだ小さいの」
傭兵「おう…お前もまだ小さめのアソコのままか?」
魔女「…」コク
傭兵「もう寝るか! ちょっとすっきりできてないけどな、仕方ない。朝には戻るだろう」
勇者「スピーー…zzz」
僧侶「ユッカしゃまぁ…zzz」ギュー
勇者「うぅ…zzz」
傭兵「おいでマナ。一緒に寝ようぜ」
魔女「!」コクコク
魔女「ぎゅ」
傭兵「おう。ぎゅー…いい匂いだなお前」
魔女「…どうしよう。寝るつもりだったのに、うずうずしてきた」
傭兵「え?」
魔女「…あなたの腕の中にいるとどきどきもする」
傭兵「ふ、仕方ないな。困った呪いだよ」
傭兵「じゃあ1回だけしようか。さっきの続きな」
傭兵「俺もお前を抱いて、気持ちよくなってから寝たいと思ってたところだ」
魔女「♥」
傭兵「灯りあったほうがいいか。いやユッカ達寝てるしな…」
傭兵「月明かりにしておくか。カーテン開けるぞ」
魔女「…三日月」
傭兵「あんまり明るくなかったな」
傭兵「じゃあ服脱ごうかマナ」
魔女「あなたのは私が脱がせてあげる…」
薄暗い部屋の中で俺たちは素っ裸になって抱き合った。
マナの白くて透明感のあるさらさらした肌が気持ちいい。
胸はほとんど膨らんでおらず感触はない。
マナは首元にぎゅっと抱きついて、すんすんと鼻をならしていた。
俺も負けじとマナの匂いを嗅ぐ。
傭兵「マナ…俺最近お前の匂いを感じられるようになってきたよ」
魔女「…?」
傭兵「最初のうちはお前ってほんとに何の匂いもしないし、嗅いでも嗅いでもちっともわからなかったんだ」
傭兵「汗やおしっこすら、ほとんど匂いがしない。不思議だった」
傭兵「こんな奴がいるのかって思った」
魔女「…む」
傭兵「けど最近は、マナの女の子特有の甘い匂いがわかる」
傭兵「開いたばかりの花のような、すごくいい香りだ。ずっと嗅いでいたいくらい好きだ」
傭兵「特にこのうなじのあたりとか…舐めたい」
魔女「そ、そう…私もあなたの匂い好き」
欲望のままに髪の毛に隠れたうなじを舐めあげると、マナはくすぐったそうに笑っていた。
傭兵「いいな…なんでこんなに真っ白でやわらかいんだ」
傭兵「食べちゃいたい」
魔女「…い、いいけど」
傭兵「マナの全身食べていい?」
魔女「…ぅん」
傭兵「じゃあ」
肩をつかんでゆっくりと寝かせる。
カーテンの隙間から差し込む月明かりが、美しく均整の取れた少女の裸体を照らしていた。
傭兵「やっぱりお前は綺麗だな…」
魔女「…そういわれると恥ずかしい」
お世辞ではない。本当にぞっとするくらいに綺麗だ。
誰も触れちゃいけないくらいに繊細で高級な陶器のような白い肌。
これを俺はいまからたっぷりと味わえる。俺だけが世界で唯一マナを愛すことができる。
いきりたったモノを擦りつけたくなる衝動をおさえながら、俺はマナの胸元に舌を這わせた。
傭兵「ちゅ」
魔女「んっ…ん…」
傭兵「マナのおっぱいはなかなかおっきくならないな」
魔女「…うん。哀しい」
傭兵「いいんだよ。とっても綺麗だからな。俺はこれがマナの完成形だと思う」
ほとんど色みのなく、小指の先ほどに小さい乳頭を舌先でねぶる。
マナは困ったような小さな声を漏らしながら俺の頭をなでてくれた。
魔女「んぅ……吸っちゃだめ」
傭兵「ちゅ…かわいいな。こんなに小さい乳首にも感度があるってすごい」
小さいながらも刺激をあたえるとぷっくりと主張を始める。
固くなった乳首をさらになめたり吸ったりしていると、マナはくすぐったそうに体を揺すった。
傭兵「おっぱい弱いんだな…。いいことを知ったぞ」
魔女「ダメ…あんまりいじめないで」
傭兵「マナのかわいいとこみたいから、色々しちゃう」
舌を肌から離すことなく、筆でなぞるように脇や鎖骨、首筋を愛撫していく。
傭兵「おいしい。マナの味だ」
傭兵「無味無臭じゃなかったな」
魔女「…やだ」
傭兵「んっ」
魔女「んぅ♥ ちゅ…ちゅぅ、ちゅる」
魔女「はむっ、んぅ…ちゅる、ちゅ、ちゅう♥ ちゅ、ちゅ♥」
魔女「はぁ…そんなに激しくしたらびっくりする」
傭兵「マナのエッチな声でユッカ達が起きちゃうかもな」
魔女「…っ」ふるふる
傭兵「内緒エッチがしたい?」
魔女「人前でやるのは優越感があっていいけど、やっぱりふたりきりも良い」
傭兵「優越感…クロノさんに対してか?」
傭兵「お前結構悪女だな……」
魔女「…♥ あなたが私とエッチできて嬉しいように、私もあなたを手に入れて嬉しい」
魔女「だから…じ、じまんってわけじゃないけど…仲のいいところを見てもらいたかった」
傭兵「なのに結局独占したくなっちゃったんだ?」
傭兵「クロノさんが俺に触れた時えらく不機嫌そうにしてたな」つん
魔女「んっ♥ そ、それは…うん」
傭兵「そうかぁ。悪い子だなぁお前は」つん
魔女「はうっ…乳首つつくのだめ」
傭兵「こんなに尖らせて、エッチな奴」
魔女「あう…いじめないで」
魔女「いまは、私のことをお姫様みたいに大事にして…ほしい」
魔女「劇みたいに…優しくなでたりとか、チューしたりとか…」
傭兵「…お姫様かぁ」
傭兵「でもお前は森の魔女のほうが………わかったお姫様な」
魔女「うん♥」
傭兵「キスしていいですか姫」
魔女「♥」コクコク
傭兵「行きますよ…ちゅ」
魔女「~~っ♥ ちゅるっちゅぅ、ちゅうう」
傭兵(こんな食いついてくる姫がいるのか?)
傭兵(まぁいいか…)
魔女「ちゅむ…ちゅーーっちゅる♥」
魔女「あふっ、うふふ…お姫様」
傭兵「お前の憧れだもんな」
傭兵「ごめんな。王族かもしれないのに城のひとつももってなくてさ」
魔女「…いい。あなたはただの兵士でいい」
魔女「どんな王子様よりも…素敵だから、大好き♥」
魔女「だからもうちょっとだけ続けて」
傭兵「はい。わかりました姫」
傭兵「そろそろ姫を俺のものにしていいですか?」
魔女「…うん」
傭兵「じゃあ挿れますよ。痛かったらいってくださいね」
魔女「…」コクコク
傭兵「大好きです。愛してますよ姫」
魔女「わ、私も…♥」
マナは瞳をうるませて、さぞや気分が高揚しているようだった。
すでに恥部はぐっしょりと濡れて、割れ目から垂れた汁がシーツを汚すほどだ。
俺はそこにいまだサイズの戻らない肉棒をあてがい、ゆっくりと腰をすすめた。
魔女「んぅ…っ、あっ♥ あなたの…入ってくる」
傭兵「姫の中あったかいですよ…きつくて気持ちいいです」
魔女「はぁ、ハァ♥ うんっ…」
破瓜したばかりとはおもえないほどにすんなりと俺を受け入れる。
ぬるぬるしているが、まだ構造は未発達で、とてもこれが男性器を喜ばせるためにあるとは思えない。
そんな膣穴にペニスをねじ込むのは禁忌を犯しているようで背徳的だった。
更にいまはお姫様(設定)である。
ぬちゅ…ぬちゅ…
ぬちゅ…ぬちゅ…
ゆっくりと気を使ってストロークを始める。
つるつるとした膣内では激しい摩擦は起きず、絡みついてくるようなあの気持ちよさはない。
しかしマナはぎゅうっと力をこめて、俺はすこしでも離すまいと中を締め付けた。
傭兵「姫…エッチなあそこですね」
魔女「…っ♥ う、うん…そう。もっと激しくしていいよ」
傭兵「大丈夫ですか?」
魔女「…へっちゃら。あなたもいっぱいきもちくなって」
魔女「私のおま○この中で…射精してほしい♥」チュ
傭兵「マ、マナ…っ」
魔女「姫」
傭兵「ひ、姫…! では失礼します。俺も我慢の限界ですので」
ずちゅずちゅずちゅ
ずちゅずちゅずちゅずちゅ…
おもいきり腰をふり、マナの幼膣を味わう。
ときどきつるんとぬけてしまうが、素早く戻して、さらに深く強く中を突いた。
魔女「あっ、あっ激し♥」
魔女「んあぁ♥ そんな…場所っ」
魔女「はっ、はっ、はぁ、ふぅ♥」
魔女「奥まで…つんつん…あぁぁ♥」
魔女「あなたっ、好き♥ ソル…もっとして♥」
魔女「私の赤ちゃんつくる場所…犯して、犯して♥」
傭兵「姫…まだ姫は赤ちゃんつくれませんよ」
魔女「いいからっ、もっとそこ犯してっ」
魔女「私の…っんんんぅ~~♥ ここが気持ちいからっ♥」
マナはいつもの冷静な表情はどこへやら、淫れて蕩けた顔でうわ言のようにおねだりを繰り返した。
俺はそれにしっかりと応えて、最奥の感じる部分まで肉棒を何度も貫き続けた。
傭兵「ほら、気持ちいいって顔してますね」
傭兵「ここが好き? 姫は可愛い声でなくんだ…ですね」
魔女「っ♥ んぅ、んぅ…っ、はぁっ、はっ♥」
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
肉と肉のぶつかる音。
粘液の交じり合う音。
かわいらしいか細い嬌声。
お互いを求め合う欲望で脳がパンクしそうになって、俺たちは絶えず腰を振り続けた。
魔女「あっあっ、あっ」
魔女「だめっ、もうイクっ♥ イクっ♥」
傭兵「イけ…いいぞ。俺も…うっ」
傭兵「イケ!」
ずちゅん――
魔女「あああっ! あああ~~~~~っっ♥♥♥」
魔女「くぅ♥ ふぁぁぁあ♥♥♥」
マナの中がきつく収縮して、俺はしぼりとられるように精液をすべてぶちまけた。
小さな膣内には当然のごとく収まりきらず、ぶしゅぶしゅとつなぎ目から溢れだした。
傭兵「く…ああ。すげぇ出た…」
魔女「…んぅ…ぅ♥」
傭兵「はぁ…はぁ…すっきりしたなぁ。マナ?」
魔女「姫…」
傭兵「姫…どうでしたか」
魔女「うん…♥ きもちよかった」
魔女「でも…まだなんか物足りない…」
傭兵「…ええと?」
その時、2人の恥部が突然キラキラと光り始める。
そして一瞬の眩しい輝きとともに、俺たちの陰部は正しい時の流れをとりもどした。
傭兵「おお!? もしかして、戻ったか! あれ、ってことは…」
魔女「…!」
みち…
当然、3号サイズでなんとかセッ○スしていた俺の物がマナの中で5号に戻るわけであって。
少女のそこは、簡単に巨大な剛直を受け入れるほど大きく出来ていない。
ミヂ…ミヂ…
魔女「ひゃうああ!? あああっ♥」
傭兵「…ま、マナー!」
魔女「~~~っ♥♥」
魔女「イグっ、イクッ!! あああ♥」
またびくびくとマナが痙攣する。
がくりと上半身の力がぬけ、腕がぶらんと垂れた。
膣内はつぶれてしまうほどにぎゅうぎゅうにしめつけてくる。明らかにサイズオーバーだ。
傭兵「お、おい…?」
心配してみるものの、容量上限なりになんとか収まりきっている。
マナが内部からばらばらに裂けて爆発するような、おぞましいことは起きていない。
傭兵「おお…全力状態でいれるとこんな感じなのか」
少女の柔らかさの神秘たるや、俺は感動していた。
剛直は勢いを完全に取り戻している。
ならばもうやるしかない。
傭兵「マナ…ちょっと我慢しろよ? きもちよくしてやるからな?」
魔女「……」ぶるぶる
次は俺が楽しむ番だ。
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
魔女「ぅ…ぅぅ…」
マナは苦悶にも似た表情で唇を噛み締めて、俺にぎゅっとしがみついていた。
巨根をぎちぎちに締め付けてくる膣内は、動かせば擦り切れてしまいそうなほどの抵抗だ。
しかし淫魔の呪いかはたまたマナ本人の淫乱さか、溢れ出る粘液はひたひたと中を満たし、とどまることはない。
思い切りかき回したい。
情欲のままに、腰を打ち付けて、マナが淫れて壊れるくらいに犯したい。
傭兵「いいよな?」
マナのさらさらの髪の毛をかきあげて、細い頬をさすりながら耳元で囁いた。
恥ずかしがり屋で、こうしてやるとあっという間に顔が赤く色づく。
傭兵「いい? 本気でマナを味わってみたい」
魔女「……」
マナは潤んだ瞳をそらして短い逡巡の後、小さく頷いた。
魔女「…いい♥」
魔女「もっと、きもちよくしてくれる?」
傭兵「あぁ。いままでマナが感じたことないくらい気持ちよくしてやる」
傭兵「覚悟できたか?」
魔女「…わかった……して♥」
マナはより一層俺の首筋に強くからみつき、貪るように唇を重ねてきた。
突き出してくる舌を何度も吸って、卑猥な音を立てながらお互いを求めた。
魔女「ぷは…、んっ…えへ♥」
唇を離してマナがにっこりと笑う。
この子がこんな風に喜怒哀楽豊かになっていく様をみるのは、本当に嬉しかった。
それを合図に俺は腰を振りはじめた。
ずちゅ…
ずちゅ…
魔女「んっ…あぁ」
傭兵「痛いか?」
魔女「全然…痛くない。びっくりした♥」
魔女「あなたのおっきいの、いっぱい擦れて…か、快感が…一気にくる」
ずちゅ ずちゅ
ずちゅ ずちゅ ずちゅ
魔女「んぅっ♥ あああっ♥」
魔女「腰が…ぞくぞく…するっ」
魔女「もう少しの間…ゆっくりして♥」
傭兵「よし、動けそうだな」
膣内の滑りは問題なさそうだ。
血は出ていない。
愛液だけが蜜のようにとろとろと溢れて、こんな人並み外れたモノを健気に迎え入れてくれている。
俺は身体を起こしてマナの太ももをつかんで腰をふろうとおもったが、
マナは俺の背中にぎゅっと腕をまわし、離してくれなかった。
傭兵「マナ? 重たくないか?」
魔女「このままがいい…あなたの体温ほしい」
そんな風に甘えられてしまったので、彼女に覆いかぶさったまま動くことにした。
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅずちゅずちゅずちゅ♥
魔女「あっあっあっはっ、あっ、はっ♥ ああっ、ふぅ、あっ、はぁ♥」
小さなマナにのしかかって腰を振る。
なんだか犯しているようだ。
魔女「あうっ♥ はぁ、あっあっはぁ、はぁ、あっ♥ ふぅ、ああっ♥ んぅぅう♥」
魔女「すごっ、あっ♥ こんなの…ある♥ ああっはぁ♥ んぎゅ、ああ♥」
膣奥までガツンと一突きするときゅんと膣内が締り、ひきぬこうとするとくいついてなかなか離してくれない。
いやらしい匂いの蜜はマナの奥からとどまること無くあふれて、ピストンの度に結合部から激しくはじけた。
マナは蕩けた顔で口をひらいたまま、短い呼吸を繰り返して甘い声をだしていた。
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅずちゅずちゅずちゅ♥
魔女「うううう、あああ♥」
魔女「だめ、だめ、そこ…ごりごりだめ、ああ♥ はっ、はっ♥」
傭兵「姫はここが好きなんだな」
マナの中で一番ざらつく部分をいじめるように肉棒でこすって、性感を更に引き出す。
口でダメと言われても、マナの身体はもっともっととねだるように求めてきて、俺を抱きしめる腕の力もますます強くなった。
マナは逃げ場のない性感に追いつめられて無意識に爪をたてて俺をがっちりとつかんでいる。
傭兵(ひっかかれてもまぁいいか)
ぱんっぱんっ ぱんっぱんっ
ぱんっぱんっぱんっ♥
魔女「~~~っ♥ あっ♥ あっ♥ ああ、ああそれ♥」
魔女「はっ、はっ、ああっあんっ♥ だめ…よ、はぁ、あああ♥」
魔女「あっふわっ♥ あううぅ♥ ぁぁあっんんっ!♥」
魔女「あなたのが…おくま…でぇ、子宮が…こわれ、て、あああ♥」
ストロークを長く強くして、杭を打ち付けるようにマナの産道を貪った。
いっぺんにこするとマナは喜色の混じった甘い声をあげる。
その声を聞いているとますます俺はたぎり、腰の動きはもはや止めようもなく、彼女を犯し続けた。
ぱんっ ぱんっ ぱんっ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
魔女「んんっ♥ んんっ! ああっんん……あっふわっ♥」
魔女「あああ~♥ ああ♥」
魔女「んぅ…っ! ~~~~~っ♥♥♥」
マナは声にならない声をあげる。
膣内が痙攣し、ガクんと腕の力がぬけてよだれを垂らして視点の定まらない瞳をしている。
傭兵「またイッたな。こんなに濡らして、だらしない顔して」
傭兵「いつものマナちゃんはどこいったんだ? クク」
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
魔女「ううぅふわっんんっ! んんっ! んんっ♥ あぁあっっううぅ…!」
魔女「あああっもうらめっ、らめ、やめへ♥ ああああああ♥♥」
色々とリズムを試しながら、マナの幼膣を開発するように貫いて、何度も絶頂を与えた。
そしてひたすらに律動を繰り返す内に、いよいよ俺も高まってくる。
傭兵「く…そろそろ」
魔女「うん♥ あなたも、あなたも……はっ、はっ♥ あなたもイッて、だして私の中…だして♥」
魔女「おねがい…だして、ナカが良い♥ 出して♥ わたしのなか、おま○このなか♥」
こんなに蕩けきったたかわいい顔と声でおねだりされて、我慢できるはずもない。
魔女「おま○この中おま○この中おま○この中♥」
傭兵「わかった…」
魔女「んぅ…♥」
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
ぷちゅ――
魔女「あああ~~~~っ♥♥」
最後に一突き、マナの子宮の入り口をついて、俺とマナは同時に絶頂に達した。
最高の官能が稲妻のように頭の奥まであっというまに駆け上って、身体はためこんだ全ての精を少女の狭い中に解き放つ。
どぷどぷとねばつく精液が噴き出して、彼女の膣の中を満たし、彼女の中で収まりきるはずもなく入り口から盛大にあふれだした。
魔女「ああっ、はぁ、はぁは♥ はぁは…」
傭兵「あ…う…すげぇ出た」
魔女「あなたのが…ソルの精液…熱い…」
傭兵「あー、良かった。すげぇ気持ちよかったぞマナ」
魔女「……♥」コク
俺は覆いかぶさったままマナの頭を抱きしめてくしゃくしゃと撫で回した。
魔女「…ねぇ」
傭兵「ん? あぁそうだな拭いておかないとベッド汚れるな」
魔女「まだ…あなた1回しか出してない」
傭兵「…? 今日はもう何回もだしただろ」
魔女「その大きさで…おっきいペニスでいっぱいセッ○スしたくないの? …?」
傭兵「…」ゴクリ
おもわぬお誘いが来た。
半月のようなマナの大きな瞳が揺らぐ。
小さな身体を犯したせいでマナはへとへとにおもわれたが、どうやら俺のために2回戦がしたいらしい。
傭兵「じゃあ次は違う体位にしようか」
傭兵「よいしょ」
マナを抱き起こして膝の上に座らせて、べとべとの膣内に再びもぐりこんだ。
魔女「うぁう♥」
傭兵「かわいいな…お前はそんなに俺のことを好きでいてくれるんだな」
魔女「うん…♥ 誰よりも好き。ユッカよりもヒーラよりも」
魔女「あなたが好き…愛してる♥」
傭兵「マ、マナ…ほんと後悔してもしらねぇぞ…俺の本気のコレは不死鳥のごとく蘇るからな」
魔女「…♥ 素敵♥」
傭兵「俺も、愛してるッ」
その後気を失うまでマナとまぐわって、俺だけのものにした。
<翌朝>
魔女「……zzz」
傭兵「起きねぇな…まぁもう少し寝かせておくか」
傭兵(さすがに昨晩は疲れたよな…結局空が明るくなり始めるまでしてたもんな)
僧侶「ふぁぁ、おはようございます。先に朝ご飯食べましょうか」
傭兵(あれ、ヒーラちゃんもちょっと寝不足っぽいな)
傭兵「ユッカは?」
僧侶「先にお布団飛び出しましたよ」
傭兵「へぇ」
勇者「おはよーソル!」
傭兵「おう、お前は元気だな」
勇者「えへへ、今日はデート~♪」
珍しくユッカが早起きしてキッチンで何かを作っていた。
食パンを薄くスライスして、中にハムやチーズを挟んでいる。
勇者「ソルが金欠だっていってるから、少しはお昼節約できるようにね~」
傭兵「サンドイッチか。おい野菜もいれとけよ」
勇者「はぁい」
頭を揺らしながら鼻歌交じりに随分とご機嫌だ。
よっぽど今日を楽しみにしていたらしい。
傭兵(そういえば最近はご無沙汰だったな)
三人交代ではやはりひとりひとりの時間を取ってやれない事がままある。俺はそれを少し気に病んでいた。
勇者「いい陽気だな~。朝から晴れてよかったぁ。はむ…うんおいしい」
ぱたぱたとサンドイッチをたたむエプロン姿がよく似合っている。
こうみるとユッカには案外家庭的な一面もあるようだ。
具材から余った食材でヒーラちゃんがパパッと朝食をつくる姿を見てあからさまに凹んでいた。
時の魔術師「そうですか。今日は勇者様とデートなんですね」
勇者「うん! どこ行くか決まってないんだけどね~」
傭兵「ぶらぶらしながら決めるよ」
僧侶「私は旅の物資を買い込んでおきます」
傭兵「悪いな、そういうのホントは俺が」
僧侶「ダメですよ! ソル様が買ってくると高いものや不要なものばかりになりますので!」
傭兵「う…。でも荷物持ちくらい」
僧侶「……行ってきてあげてください。ユッカ様今日を楽しみにしてますから」
勇者「今日はボクとデートなの! 拒否権なし!」
傭兵「はいはい…」なでなで
勇者「♪」
僧侶「ユッカ様、いってらっしゃいませ」
勇者「うん! いっぱい楽しんでくる!」
時の魔術師(いいなぁ…デートって楽しそうですね)
勇者「じゃあいくよー」ぎゅ
傭兵「お、おいいきなり腕つかむな」
勇者「だめー。ボクがこうしたいからこうするの」
勇者「あとボクのことも姫って呼んでほしいなー、なんちゃって♪」
傭兵「げっ……なんでそれを…!」
僧侶「くすくす。ソル様、夜はお部屋を別にしたほうがいいかもしれませんね」
勇者「丸聞こえだよ。ていうか隠す気もなかったでしょっ!」
傭兵「……はい。悪かった。ほんとごめんなさい」
傭兵(お互いわかってることとは言え、やっぱ恥ずかしいな…)
僧侶「くすくす…」
勇者「はぁ~~楽しみだなぁ、マナにあんだけ優しくしてたんだからきっとボクにも、くふふふふ」
傭兵「……頑張ります」
勇者「いってきま~す♪」
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
【街中】
勇者「最初どこいくー?」
傭兵「そうだなぁ。修理に出している時計を受け取りに行っていいか」
勇者「うんいいよ。行こ」ぎゅ
傭兵「それ歩きづらい…」
勇者「今日はずっとこうだよ? 離さないもーん♪」
傭兵「お前って、恥ずかしさはないのか?」
勇者「うーん…周りの目を気にして遠慮してたらもったいないよ。楽しめる時にいっぱい楽しまなきゃ!」
傭兵「…一理あるな。わかった今日は一日甘やかしてやる」
勇者「くふふ」
【時計屋】
時計屋「あいよケース部分の修理と、傷んだ皮バンドを取り替えといたぜ」
傭兵「すまないな」
時計屋「ん? 連れは昨日の子じゃないんだな。この子もあんたの娘かい?」
傭兵「あ、あぁ…えっと」
勇者「歳の差はあるけどこう見えて恋人なんです…えへへ」すりすり
時計屋「……ほぅ! なら昨日のおとなしい娘さん以上にいい時計かってやらねぇとな」
勇者「!」
傭兵「げっ…おい! 俺の懐が……くそ、外で待たせときゃ良かった」
時計屋「お嬢ちゃんはどんなのが好みだい。金ピカ? 宝石は好きかい?」
勇者「えーっと…うーん時計は今はいらないかな」
時計屋「巷ではアクセサリーとしてもすごく人気があるんだよ」
勇者「でも、ボクたちお金ないんだ。ごめんなさい」
時計屋「そ、そうかい」
傭兵(ユッカ偉いぞ…ねだられても買えないもんは買えないがな)
傭兵「ほら修理費だ」
時計屋「おう……」
時計屋「じゃあお土産はどうだい!? 自慢だがピニオンの機械式時計は世界一と呼ばれているよ」
時計屋「きっと誰にプレゼントしても喜んでもらえる。両親やお世話になった人に是非ともおすすめするぜ!」
傭兵「土産か…」
勇者「ねぇねぇ。王様にお土産買わなくていいの? いっぱいお世話になったでしょ?」
傭兵「グレイスに? 世話になったといえばそうだが…」
傭兵「買って帰るにしても、国王相手に中途半端な安モンじゃダメだろうしなぁ」
傭兵「かといってこんな宝石が散りばめられた物は買えそうもない…」
傭兵(そもそも今の俺の身分で手渡しできるのか? ユッカに渡してもらえばいいのか)
勇者「そっか、そうだよね」
傭兵「ん? この時計…」
勇者「わーかわいい。ハートの形してる♥」
傭兵「ハートだな。軽くていい」
勇者「お手頃な値段だね」
傭兵「これ結構いいな」
勇者「え!? 買ってくれるの?」
時計屋「ほうお目が高いねぇ。そりゃいま若い子の間で一番流行ってるアクセサリーだよ」
時計屋「もちろん中身はしっかりした機械式時計さ」
傭兵「1つもらっていくか」
時計屋「まいどあり!」
勇者「わーありがとーソルー」
傭兵「…」ごそごそ
勇者「え? なんでしまっちゃうの!? ボクにくれるんじゃないの?」
傭兵「ん? あぁ、お前も欲しいか? じゃあもう一つ買うけど」
勇者「え! い、いいよ…いらない。ボクそんな可愛いの似合わないもん!」
傭兵「そんなことないけどな。けどこれは手土産にするんだ。悪いな」
勇者「誰の…?」
傭兵「さぁ誰だろうな」
勇者「おしえてよー」クイクイ
勇者「ヒーラ? クロノさん? あぁわかったマオにゃんだ!?」
勇者「違う? キュウチャン? ローレさん? んー??? ソルが渡す人……サキュ…なわけないか」
傭兵「……」
勇者「……むっ、教えてくれる気ないんだね、ケチ」
勇者(他にソルに女の人の知り合いっていたっけ?)
勇者(騎士時代の仲の良い女の人だったらどうしよう…)
傭兵「お前にはもっと役立つ良い物買ってやるから」なでなで
【服屋】
店員「お似合いですよ~お客様~」
勇者「……で、良い物ってこれなんだ」
ユッカのスカートの裾をおさえてやや居心地悪そうに鏡を見ていた。
右へ左へと向き直るたびに、つるんとした張りのある健康的な太ももがチラチラと顔をのぞかせる。
上には可愛らしい意匠を凝らしてあるブラウスを着せた。
勇者「スースーするよ…」
傭兵「おお…」
勇者「こ、こんなのボク…普段履かないし…変だよぉ」
店員「そんなことありません。大変よく似合っております」
傭兵「良いと思うぞ。うん、一気に女の子らしくなった」
勇者「それボクが今まで女の子っぽくなかったってこと?」
傭兵「い、いやーそういうことじゃないんだがな」
勇者「……う」
勇者「……似合う?」
傭兵「あぁ。かわいいよ。似合ってる」
勇者「…じゃ、じゃあ…ボク…今日はこれ着る…ね?」
店員「お買い上げありがとうございます」
若い女性店員が気を利かせてユッカの跳ねた毛をブラシでまっすぐになるように撫でていた。
唐突なおめかしに、ユッカは困ったようなしかしどこか嬉しそうな顔をする。
そんなユッカの姿をみていると、亡くしたあの人の面影がふと浮かび上がった。
やはり親子はどこまでも似るらしい。
傭兵「いい買い物をした。満足」
勇者「…う、うん」
先程まで着ていた服は紙袋につめて、俺たちは新たな装いで街中に繰り出した。
ユッカはそわそわと落ち着かず、足取りは軽やかではない。
慣れないスカートが風でめくれ上がらないかどうか随分と気になっているようだ。
傭兵「腕に抱きつかないのか? ほら」
勇者「…う、うん…やめとく」
傭兵「急に恥ずかしくなった?」
勇者「ボク…ずっと場違いな格好してたんだなぁってわかってさ。うう…」
勇者「よく見たら街の人みんなおしゃれだった…」
傭兵「旅をしてたんだからしかたない。動きやすさに特化したらあんなもんさ」
勇者「……」
傭兵「ユッカ?」
しおらしい姿が新鮮だ。
いつも人目を気にせず元気に跳ね回っている少女が、いまはどこかの御令嬢かお姫様のように見える。
傭兵(王家の血ってのは案外あなどれないもんだな)
やはり顔立ちはとても美しく、おとなしく黙っていれば気品にあふれている。
それに加えてユイさんの穏やかな目つきや懐の深さを受け継いだユッカは、きっと将来すごく良い女になるだろう。
勇者「な、なに? じっと見られちゃ恥ずかしいよ」
傭兵「……」
勇者「やっぱり変だって言いたいんでしょ…わかってるもん、ふんだ」
衝動的にもみくちゃに抱きしめたくなったが、街中なのでなんとか踏みとどまった。
ユッカの手をゆっくり引いて、人通りを歩いてゆく。
勇者「ソル今日は紳士だね」
傭兵「俺だっていろいろ考えて努力してるんだ。とりあえず公園でお昼食べようか」
勇者「うん!」
・ ・ ・
青々とした綺麗な芝生の広がる公園に来た。
老若男女問わずたくさんの人がそこら中で思い思いの休暇を過ごしている。
傭兵「ベンチ開いてるしそこ座るか」
勇者「うん!」
傭兵「あーまてユッカ。まだ座るな」
勇者「?」
木製のベンチの上に一枚大きめのハンカチを広げて、ユッカにこの上に座らせるように促した。
傭兵「買ったばかりだからな」
勇者「えへへ…ありがと……」
気恥ずかしそうにユッカは座って、俺もその隣に腰かける。
視線の先にはクロノさんの住む大時計塔が見える。
ずいぶんと景色の良い当たりスポットだった。
早速今朝ユッカがつくってきたサンドイッチを2人でほおばった。
勇者「♪ おいしい」
傭兵「そうだな。天気もいいし、最高のデート日和だな」
勇者「うん。はむ…♪」
傭兵「なんだ、今日は上品に食べるな」
勇者「だってぇ…こんな格好だもん」
勇者「がっつけないよぉ。食べカスこぼれたらやだもん」
傭兵「はは。お前って意外と考えてるんだな」
勇者「な゙っ! ボクは一応、英才教育をうけてるんだからね!」
傭兵「ははは、そうだったな」
ユッカは記憶を失ってから数年の間は警護も兼ねて王宮で暮らしを強要された。
その間に幼いながらにマナーという物を身に着けていたようだ。
しかし数年経ってから、魔覚を育てるために再び自然あふれる太陽の村に戻っている。
その結果、野性味あふれる破天荒少女になってしまった、というわけだ。
傭兵「お茶あるか」
勇者「うん。水筒もってるきたから淹れるね」コポコポ
勇者「はい!」
傭兵「おう、悪いな」
勇者「はふぅー」
勇者「自然の中でこうしてると落ち着くね」
傭兵「そうだな…懐かしい気分だ」
俺はコップに注がれた茶を飲み干し、一息ついて小さくつぶやいた。
そう、とても懐かしい感情。
昔はよくこうしてユッカを連れてピクニックをした。
勇者「……ソル?」
傭兵「お前が覚えているかはわからないけど、よく近くの森の湖畔に行ったな」
傭兵「湖がキラキラしてて綺麗でさ、夏場は緑が生い茂ってて、側に大きな神樹があった」
傭兵「お前の大好きな場所だったんだ」
勇者「……えへへ」
ユッカはぎゅっと腕にしがみついてくる。
そして遠慮なく俺の膝の上に座り込んだ。
勇者「こんな風にして…お弁当たべたよね」
傭兵「…! ユッカ…」
思わず腕をまわして、ユッカのお腹を抱きしめた。
頭ひとつ分以上成長しても少女はすっぽり腕の中におさまるくらいに小さい。
目の前の栗色の後頭部に顔をおしつけて、くしゃくしゃとかきまわした。
ユッカの愛しい匂いがふわりと鼻孔をくすぐる。
勇者「あはは、くすぐったいよぉ。何してんの」
勇者「ねぇソル? あんまりきつく抱っこされるとお腹くるしいよ」
勇者「…?」
傭兵「ユッカ…たくさん、話したいことがあるんだ」
傭兵「お前に…伝えないといけないことがある」
傭兵「謝りたいこともある」
勇者「…ソル」
ユッカは俺の腕を解いて、勢いよくぐるんと体勢を180%変えた。
勇者「なぁに?」
傭兵「…俺は…お前に」
謝らなくてはいけなかった。
ユイさんをまもれなかったこと。記憶を封印してしまったこと。
それを黙って、騙していたこと。たくさんの負い目があった。
だけどユッカは俺を咎めようともせずに、小さく微笑んで、俺の口を柔らかな唇で塞いだ。
勇者「んぅ…ん♥」
傭兵(ユッカ…!)
ユッカは俺のいつまでも唇を離してくれない。
何度も生暖かい舌をおしこんできて、俺の思考力を奪っていく。
食べたばかりのサンドイッチの匂いがした。
傭兵「ユッカ! 俺は……んぐぅ」
勇者「ちゅる…ちゅう♥ んぅー♥ はふ」
その後も謝らせてはくれなかった。
彼女は覚醒したあの日に、過去の全てを思い出している。
村が焼けたことも、母親を失った哀しみも、俺を忘れてしまったことも。
一切の記憶が蘇ったはずだ。
子供心には耐え切れないほどの忌まわしい記憶たち。
だけど年月が経ちひとまわりもふたまわりも成長したユッカは、決して折れることはなかった。
傭兵(強くなった…)
傭兵(今思えば、あの時お前の記憶を封じたのは間違いだったのかもしれない)
傭兵(お前ならあんなことをしなくても、自分の中で区切りをつけられたのかも)
傭兵(周りが情けない大人たちばかりでごめんな…)
傭兵(どうか、俺たちの犯した罪を赦してほしい)
ユッカは俺の唇を吸い続け、優しく頭をなでてくれた。
勇者「よしよし。ソルはそんな顔しちゃだめだよ」
傭兵「言わずとも、お前は…なんでもわかるんだな」
勇者「…えへへ」
勇者「ソル聞いて。ボクはね、何よりも嬉しいんだ」
勇者「君がボクの思い出の中にもいてくれて、ずっと護ってくれていた」
勇者「さみしがりのママを愛してくれた」
勇者「だから、いまボクは嬉しいんだ…!」
ユッカはとびきりの笑顔で再び俺にだきついた。
それは夏の太陽のような、目にいれると眩しいほどの笑顔だった。
傭兵「お前…」
勇者「はむ、ちゅー♥」
傭兵「お、おい…んぐ、んぅ」
勇者「ちゅ~~~♥」
傭兵(こ、こら! 嬉しいのはわかったから一旦離れろ!)
子供A「…」ジー
子供B「…」ジー
勇者「…? はっ!」
子供A「おねえちゃんたち何してるの?」
子供B「しってるよ。インコーでしょインコー。つづきは!?」
勇者「…そ、ソル! 行こっ! ボクそろそろ他の所行きたい!」グイグイ
傭兵「ああっ、わかったわかったから!」
勇者「続きはまた後でしようね…? えへへ…」
傭兵「…あぁ」
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
勇者「はーびっくりした。人に見られてるとは思わなかったよ」
傭兵「あんなとこで抱きついてくるからだろ…」
勇者「だってぇ…なんだか寂しそうな顔してたんだもん」
傭兵「寂しそう?俺がか?」
勇者「うん。ソルね、ときどき遠くを見るような目をしてるんだ」
勇者「前はどうしてだかわかんなかったけど、今ならキミの気持ちわかるよ」
傭兵「ユッカ…」
勇者「にしても変わったよねぇ」
傭兵「なにが」
勇者「ソルだよぉ。昔はさ、もっと真面目っていうか、キリっとしててカッコ良かったのに」
傭兵「え!? か、かっこ良くない…のか今の俺!?」
勇者「くふふ、どうかなー」ギュ
勇者(キミはね、ちっちゃいボクにとっての憧れだったんだ)
勇者(ちょっと怖い雰囲気もあったけど、いつもひたむきにママとボクをまもってくれて嬉しかった…)
勇者(記憶が戻った今もその気持ちはかわらないよ)
勇者「いつも…ありがと、ソル♥」ギュム
傭兵「昼飯くったし次はどこ行くかな」
勇者「マナとは劇を見たんでしょ? 楽しかった?」
傭兵「まぁな。話の内容はともかく、劇場の雰囲気はよかったぞ」
勇者「うーんじゃあおんなじとこに行っても仕方ないよねぇ。どこにしようかな」
勇者「そうだ。街の観光パンフレットもらったんだった」ゴソゴソ
傭兵「どれどれ」
勇者「へー大時計塔も観光名所なんだ」
傭兵「そりゃ魂流しの時期にはたくさん来てたもんな」
勇者「この歯車通りって時計買ったとこ?」
傭兵「あぁ。そこからこう歩いてきて、いまこの芝生公園」
勇者「ちかくに牧場あるよ! いこ!」グイッ
傭兵「お、おいひっぱるな」
勇者「はやくはやくー!」
傭兵「走ったらパンツみえるぞー」
勇者「ひゃうっ忘れた! ……見えた?」
傭兵「見えてない。嫌ならもう着替えるか? 俺は十分堪能した」
勇者「…っ」ふるふる
勇者「せっかく買ってくれたんだから、今日は一日これ着てデートするの!」
勇者「すこしでも可愛く女の子らしくなってソルに喜んでほしいもん…」
傭兵「お…うぉ」
傭兵(おもいっきり抱きしめたいが…我慢我慢…)
勇者「…? いくよー」
【牧場・草原】
勇者「ひろいねー! わー」
傭兵「おっとユッカ」
もはや癖と言うか本能なのだろう、広い草原を見るやいなやいきなり走りだそうとしたユッカの手をひいて懐に抱き寄せた。
勇者「あ、あはは…ごめん。さっき走らないって言ったばっかりなのにね」
傭兵「馬いっぱいいるな」
勇者「うん。あそこの馬勝手に乗って良いのかなぁ!? 遠目でも毛並み綺麗そうでかわいいなぁ…」
傭兵「勝手にのるのはさすがにダメだろ…やめとけ」
勇者「なにすればいいんだろう?」
従業員「あら、牧場体験ツアーのお客様ですか」
勇者「!」
傭兵「いや…ふらっと立ち寄っただけなんだが」
従業員「お時間があればぜひ牧場体験はいかがですか」
傭兵「体験? どんなことをするんだ」
従業員「エサやりに、乳搾り、乗馬に、アイスクリームづくり等と牧場でしかできないことをたくさん体験できますよ」
従業員「親子でもたっぷり楽しめますよー。思い出作りにどうぞー」
傭兵「どうする?」
勇者「せっかくだしやりたいなぁ」
従業員「はい。ではこちらへどうぞー」
【牧場・園内】
連れてこられた園内はすでに子連れの夫婦やカップルで賑わっていた。
どうやら一日遊べるちょっとしたテーマパークのようになっているらしく、
街の喧騒を忘れて休暇を過ごすには丁度よさそうな雰囲気だ。
勇者「なんだか田舎みたいだね!」
傭兵「そうだな、ピニオンにもこういう場所があるんだな」
勇者「やぎ~~~!」ダダッ
傭兵「あーあ…。スカート履かせたの失敗か? ユッカー服汚すなよー」
勇者「わかってるーー」
ユッカは早速案内のお姉さんに餌袋をもらって、子どもたちに混ざって動物に餌をやっていた。
傭兵「ふれあいコーナーか」
従業員「うふふ、お父さんもどうですか」
傭兵「おと…っ、子連れのおっさんに見える?」
従業員「あぁ…! ごめんなさい失礼しました、お兄さんですね」
傭兵(…まぁ、そう見えるのは仕方ない)
傭兵(まさか10も歳下のこれと恋人同士には見えないだろうな…)
勇者「あははー。たべてー。あーん。かわいいねぇー」なでなで
やぎ「…」ボリボリ
勇者「ほらぁこの子かわいいよ」
傭兵「やぎのかわいさはわからん」
やぎ「…」ボリボリ
勇者「おっきくなりなよ」
従業員「上手ですねぇ。その子は気難しくて、時々噛まれてしまうお客さんもいらっしゃるんですけどね」
勇者「こうやって撫でてあげると喜ぶよぉ」すりすり
傭兵「さすがに動物の扱いはうまいな」
勇者「うん。だって村でいっぱい飼ってたもん」
傭兵(動物に好かれるのもこいつの資質なんだろうなぁ)
勇者「ソルもあげてみなよ! はいエサ」
傭兵「おう…任せろ」
やぎ「…」
傭兵「エサだ。食え。うまいぞ」
やぎ「…」
傭兵「…くっ、おい無視すんな。まだ腹減ってるだろ。俺のエサが食えねぇのか」
傭兵「いま食ったのと同じだぞ。ほしいだろ? ほら、ほらほら!」プラプラ
やぎ「…」ガジ
傭兵「~~っ! くそっ何しやがる…痛いっ痛いっ!」
勇者「あー…」
勇者「ソルってスレイプニルにエサやるのもへたっぴだよね」
傭兵「……どうもな、動物の気持ちはわからん。あいついっつも暴れるんだよなぁ」
勇者「簡単なのにー。スレイプニルはすっごくおとなしくていい子だよ」
傭兵「あれがか?」
勇者「そうだけど? あー次はキミね。あーん」
やぎ「…」ボリボリ
傭兵(お前みたいにドラゴンを懐かせる奴にとっては、相手が何であれ造作もないんだろうな…)
その後ユッカは飢えたやぎ共にたかられつつも、楽しそうにエサをやりつづけた。
勇者「たのしかったー。たまには動物とのふれあいもいいね」
傭兵「将来は牧場で働くといいんじゃないか?」
勇者「それってソルが牧場ひらくってこと?」
傭兵「…ん? あー、いや…そういうわけじゃない」
勇者「忙しくなりそうだねー♪」
傭兵「冗談だぞ!? ただお前にはよく似合いそうだなとおもっただけだ…体力も無駄にあるしな」
勇者「でもさー朝早いからあんまり夜遅くまでイチャイチャできなくなっちゃうよ」
傭兵「…」
勇者「あっち! 乳搾りだって! やるぞー!」
傭兵「お、おう…」
傭兵(ユッカの将来か…いい加減旅の後のことを考えなきゃなぁ)
傭兵(ユッカが嫁に…そうなるといいな)
傭兵(きっと毎日笑顔にあふれて楽しいだろう)
傭兵(金を溜めて、いやこの際借金でもいいから牧場を開いて)
傭兵(ユッカとヒーラちゃんとマナと一緒に悠々と暮らす…そんな生活はきっと幸せだ)
傭兵(しかし考えてみれば、ユッカは勇者として旅を終え、そのあと国の重要なポストに就くかもしれないな)
傭兵(正真正銘王家の血だもんな…)
傭兵(俺みたいなのとは格が違う)
傭兵(俺の親父は所詮国を捨てた身だ。俺が身分を明かしたところで、何の役にも立たない。俺に還る場所はない)
勇者「いくよ? どうしたの?」クイク
傭兵「お、おう」
・ ・ ・
勇者「ぴゅーー♪ ぴゅーー♪」
勇者「おいしいミルクいっぱい出してね」
牛「♪」
従業員「上手だねぇ。お嬢ちゃんは動物さんが大好きなんだね」
勇者「えへへー。乳搾りもよくやってたからね」
傭兵「手慣れてんなぁ」
勇者「あ、そうだ! ソル、リベンジだよ! 今度こそ!」
傭兵「おう……あんまり気乗りしねぇがやってみるか」
従業員「優しくですよ。乳首をきゅっとつまんで」
傭兵「任せろ。乳搾りは結構得意だ」
ぴゅーーっ ぴゅーーっ
従業員「あら、上手ですね」
傭兵「はっは! なんたっていつも――あ」
勇者「いつも…? ふーんソルってば妙に手慣れてるねぇ……牛飼ってたことあるの?」ジトッ
傭兵「な、なんだよ!」
勇者「ふんだ…どうせボクは出ないよ!」
勇者「ヒーラと2人で牧場でもやってなよ!」
傭兵「誤解だユッカ」なでなでなでなで
勇者「……」
傭兵「あのなぁ、だいたい牛と人間は乳房の形からして違うだろう?」なでなでなでなで
傭兵「そんなもん練習になるとでもおもうか? 全くの無関係だぞ?」なでなでなでなで
傭兵「俺は牛の乳搾りを守備隊の下っ端時代に毎朝やってたんだよ」なでなでなでなで
傭兵「だから上手いのであって、決してヒーラちゃんは関係ないぞぉ」なでなでなでなで
勇者「苦しいねそれ」
傭兵「っ!」なでなで…
勇者「なんだよぉこの手は! うう、うっとうしいよ。機嫌とってるの丸わかりじゃん!」
傭兵「……チッ」
傭兵「牧場特製ソフトクリーム」ボソッ
勇者「たべる~~~♪」
傭兵(バカで助かったぜ)なでなで
勇者「おいしいねぇ」
傭兵「そうだなぁ。こんなもんここでどうやって作ったんだ」
勇者「きっとマナみたいに氷系の魔法の使える人がいるんじゃないかなぁ」
傭兵「そりゃ限定人気商品になるはずだ」
勇者「はむっ♥」
傭兵「口の周りついてるぞ」ツツー
勇者「えへへ…はやくたべないと溶けちゃうから」
傭兵「ここはのんびりしてんなぁ。時間が止まってるみたいだ」
勇者「そうだねぇ。ピニオンってさ、そこら中に時計が置いてあるから、なんだか時間に追われてるみたいで焦っちゃう」
勇者「あーもうこんな時間だーってね」
傭兵「えっとな、今15時。あと2時間くらいしたら帰るか」
勇者「やーだぁー。せっかく時間を忘れようとしてたのに言わないでよぉ」
傭兵「はは、下から零れそうになってるぞ」
勇者「!! はむちゅ、ずずっ」
勇者「危ない危ない…スカートに垂らしたらだめだもんね」
傭兵「なぁユッカ…」
勇者「?」
傭兵「キスしていい?」
勇者「えっ! な、なんで…あむぅ!?♥」
勇者「んぅ…ちゅぅ…ちゅ」
勇者「にゃに…? びっくりした」
傭兵「甘いな…」
勇者「不意打ちなんてかわせないよ! ずるい!」
傭兵「違う。お前の唇」
勇者「ソフトクリームたべてるもん…」
傭兵「なぁもう一回だけ」
勇者「え…うーん、どうしちゃったのソル。いいけど…ちゅ♥」
ユッカとふたりきりの時間を大切にしようとおもった。
すこしでも恋人らしいことができただろうか。
従業員のお姉さんが驚いたような顔をし、口元を手でおさえながら目の前を通り過ぎていった。
勇者「~♪」
傭兵「ご機嫌だな。乗馬はいいのか? 体験できるみたいだぞ」
勇者「いい~♪ スレイプニルがいるもん。ボクが違う馬にのったら嫉妬しちゃうよ」
傭兵「そうか。じゃあそろそろ…」
従業員「お会計ですね」
傭兵「え……」
従業員「本日の牧場体験ツアーのお会計をさせていただきます」
傭兵「……そりゃ、金取るよな」
勇者「ソル…もしかして…」
傭兵(まずい…足りるかこれ?)
その時、不安そうなユッカを尻目に、ひときわ目を引く看板を見つけた。
傭兵「お、おお…あれはもしかして」
その案内が俺には救いの神に見えた。
俺はまだ天に見放されていない。
傭兵「ちょっと待ってろ! すぐ増やしてくる!」
勇者「?」
従業員「おまちしておりますね~」
勇者「……なんだろうこの看板」
従業員「うちの牧場、家族連れの特にお父さんたちは暇になることが多いので」
従業員「こういった催し物もあるんです」
勇者「…賭け馬レース……?」
勇者(これって…)
傭兵「おおお! 行け!行け! ああああああああ!!」
おっさんA「ぐおおおお!! また外れたあああ!!」
おっさんB「畜生!! 俺の小遣いがあああ!!」
おっさんC「うひょおお!! 大穴あたったぁ!!」
傭兵「な、まずい…あと3回勝負だ…なんとしても」
勇者「なにしてんの」
傭兵「! お、ユッカ」
勇者「お。じゃないよ! ここ何?」
傭兵「見ての通り…お馬さんがかけっこしてどれが勝つか当てる健全なレース場だ」
勇者「馬のかけっこじゃなくて賭けごとでしょ!」
傭兵「何がいけない! 足りない手持ちを増やして何が悪いんだ!」
勇者「で、勝ったの? 叫んでたけど」
傭兵「次のレースいってみようぜ」
勇者「……」
<15分後>
傭兵「…ああああ……もうだめだ。また外した」ガク
おっさんA「あんちゃん…最悪借金ならここの牧場で働いてかえせるみたいだぜ」
おっさんA「なぁに一ヶ月も馬小屋掃除してりゃいいだけだ…女房も俺たちの顔をみなくてせいせいするってもんよ」
傭兵「俺はそういうわけにはいかねぇんだよぉおおお」
勇者「……はぁ」
傭兵「ユッカ…あと1レース…俺はどうしたら」
勇者「よくわかんないけど、どの子が一着か当てるんだよね?」
勇者「馬のレースみるのは好きだけど、その結果でおじさんたちがあんなに一喜一憂するのは変だよ」
傭兵「あぁ…お前にはわからないよこの興奮」
勇者「…」
傭兵「どいつに運命を託すか…くそ、全然わからん」
勇者「あの黒い毛並みの子が勝つと思うよ」
傭兵「え?」
勇者「だってやる気まんまんだし、強い魔力まとってるし、絶対負けないよ」
傭兵「え…まじで言ってるの?」
勇者「そうだけど」
・ ・ ・
傭兵「うおおおおおおおお!!」
おっさんA「おお、あんちゃんやっと当てたのか!」
傭兵「か、神さま…」すりすり
勇者「やめてよ…でもこれで牧場のお金払えるならよかったね! さ、帰ろう!」
傭兵「……」
勇者「ソル? 帰るって言ったよ」
傭兵「神さま…これを元手にあと20倍、いや10倍でいいから増やさせてください」
傭兵「神さま次はどの馬が魔力強いですか! ぜひその魔覚で…ご神託を…」
勇者「……もうっ! だめ! 帰るよ!」ズリズリ…
傭兵「やだぁあ、もっと俺お馬さんと遊びたい~、せっかくのチャンスがぁあ!」
傭兵「お前の魔覚! ほんとすごい! 天才! ユッカ様! 愛してる!」
勇者「ダメ」ズリズリ
傭兵「くそぉ~~~っ!! 俺にも魔覚を~~~ッ!」
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
傭兵「いやー良かった良かった……はぁ…」
勇者「うん、出られて良かったね」
傭兵「あと1レースくらいイイじゃねぇか…ケチケチ」ブツブツ
勇者「能力を賭け事につかうなんてダメだよ」
勇者「これはね、世界の平和のために神様が勇者の家系の与えてくれた力なんだよ」
傭兵「…わかってるが……はぁ~~~」
勇者「…ごめんねソル。ボクに魔力をあたえてなければ、ソルにも似たようなことが出来たかもしれないんだね」
傭兵「それはいいんだ。魔力をもっていてもお前ほどの優れた魔覚じゃなかった」
傭兵「はぁ~…結局すかんぴんだ」
勇者「コツコツまっとうに稼ごうよ」
傭兵「そ…うだな…」ガク
勇者「どうしてこうなっちゃったかなぁー」
勇者「ねーいつから真面目じゃなくなったの? 昔はすっごくまともだった気がするんだけどなぁ」
傭兵「わかりません」
勇者「あとエッチじゃなかった」
傭兵「…む」
勇者「…よね? ボクと一緒によくお風呂入ったけど、おっきくなってなかったし」
傭兵「あたりまえだろ。あん時お前何歳だとおもってんだ」スコン
勇者「そっかぁ…じゃあボクはソルがエッチな事考えちゃうくらいの大人の女性になった…って事なのかな?」
傭兵「……帰るぞ」
勇者「くふふ」
勇者「うん、一日楽しかったーありがとう」
傭兵「また今度な」
勇者「あっ!! あれヒーラとマナじゃない?」
傭兵「おお、ちょうど買い物帰りか」
僧侶「ユッカ様ソル様! すこし手伝ってくださいませんか」
傭兵「これ全部買い物か…随分たくさん買ったな」
僧侶「はい! オクトピアまでは長旅になりますのでいまのうちです」
傭兵「酒は?」
僧侶「……あります♪」
傭兵「よしっ」
勇者「マナのその荷車は何…。何をそんなに買ったの」
魔女「必要なパーツ」ゴトゴト
傭兵「俺が引く。貸してみろ」
魔女「ありがとう。重たくて困ってた」
勇者「…パーツ?」
傭兵「うお…ほんとに重いな。この板なんなんだ、日曜大工でもはじめるのか…?」
魔女「内緒」
僧侶「あら、ユッカ様そのお姿…」
勇者「あ、これ? えへ」
僧侶「きゃーすごく似合ってますよぉ。スカートかわいい…」
勇者「そうかな…えへへ、買ってもらったんだぁ」クルリ
魔女「高そう」
僧侶「ですね、ソル様随分と奮発なされましたね?」
傭兵「…長く着てほしいから、生地しっかりしてるのが良いかと思ってな…」
魔女「…私も買って」
僧侶「いいなぁいいなぁ…私も新しいお洋服欲しいです」
傭兵(金がない…)
僧侶「ソル様ぁ」キラキラ
魔女「ほしい…」ジー
傭兵「よぉし……とりあえず帰って飯くって風呂入って作戦会議だ」
勇者(ソルのお財布が心配になってきた…)
・ ・ ・
【大時計塔・食卓】
僧侶「そろそろ出発の支度をしなければいけませんね」
傭兵「明日明後日には出発だな」
勇者「またしばらく船旅だねー」モグモグ
傭兵「船か……う」
勇者「どうしたの?」
傭兵「行きの便での嫌な思い出がよみがえった……」
傭兵(小さくなったのをいいことに俺はこいつらに…)
勇者「チビソルかわいかったねー。生意気だったけど」
傭兵「ぐっ…やめろ、まじでやめろ」
魔女「…喜んでたのに」モグモグ
傭兵「お前が一番最悪だったぞ」
傭兵「そ、そうだマナっ! 俺が引いてきたあの板みたいな資材は何なんだ」
僧侶(よっぽど小さくなった時の話をしたくないんですね)
勇者「そうそうボクも気になってたんだよね」
魔女「あれは馬車の荷車に取り付ける物。明日お披露目」
僧侶「マナちゃんが設計したんです。きっとびっくりしますよ♪」
傭兵「改造かぁ。楽しみだな。男の子のロマンだ」
魔女「わたし女…」
勇者「マナの設計…。ねぇ…また自動レベルあげマシーンみたいな変なのじゃないよね…?」
魔女「…くす」
勇者「や、ヤだからね! もうエッチしてもレベルあがらないし!」
時の魔術師「また呪いをかけられたのではなかったのですか?」
勇者「無駄にエッチな気分になるだけのサイテーな呪いだよ…」
時の魔術師「難儀ですね」
僧侶「そうなんです…」
魔女「とにかくすべては明日のお楽しみ。この後もすこし作業があるからお先に。ごちそうさま」
僧侶「お粗末さまでした」
勇者「うう…不安でご飯が喉を通らないよ…」
時の魔術師「うふふ。こんなににぎやかなのに、あなた方が旅立つとなると寂しくなりますね」
勇者「また何度も遊びに来ます」
傭兵「あぁ、もうちっと国から近けりゃいいんだけどな」
時の魔術師「いつでも待ってますよ」
傭兵「こうして支援してくれる人がいてようやく俺たちの旅はなりたっている。ありがたいことだ」
僧侶「クロノ様。ありがとうございます」
時の魔術師「私こそ、楽しい時間を過ごせて良かったです」
傭兵「さて俺は風呂入ってくるかなーごちそうさま」
僧侶「はい、行ってらっしゃいませ」
勇者「!」もぐもぐもぐもぐ
傭兵「なんだなんだゆっくり食え」
勇者「もごっ、ぼふもふぁいう!」
傭兵「…あ?」
勇者「…ゴクン。ボクも入る! お風呂!」
傭兵「おーー、そうか。じゃあ着替えとりにいくぞ」
勇者「うん」
僧侶「あっ! ちょっと待って下さい!」
勇者「なに? ヒーラはダメだよ。ボクが入るから」
僧侶「いえそういうわけではないんですけど…あの、お湯…」
僧侶「汚さないでくださいね? 私たち後で入りますので」
勇者「……大丈夫大丈夫!」
時の魔術師(もはやあなた方のパーティでは混浴は当たり前なのですね…)
時の魔術師(私にもきっとそのうち…いずれ…未来の旦那様が…うう…)
・ ・ ・
傭兵「どうした脱がないのか」
勇者「…こんなにいっぱいボタンついてる服あんまり着ないから…」
勇者「袖のトコが…あれ」
傭兵「おいあんま無理にひっぱるなよ。ボタン取れる」
傭兵「腕だせ」
ぷちっ ぷちっ
勇者「……えへ、なんだか脱がしてもらうってエッチだね」
傭兵「……やーめた。あとは自分で脱げ」
勇者「あんっ、前のボタンも外して!」
傭兵「ったく。ブラウスもろくに着たこと無いのかお前は…。知ってたけど」
勇者「この服気に入ったよ。ピッタリしてて涼しい」
傭兵「そりゃ良かった。いつもの格好じゃデートって感じしないもんな」
勇者「国に帰ったら自分で色々服を買ってみようかな」
ぷちっ ぷちっ ぷちっ
ユッカに買ってあげたブラウスの前のボタンを1つ1つ丁寧にはずしていく。
ブラウスを脱がせるとぷっくりとした幼い双丘が姿をあらわれた。
飾り気のない無地のスポーツブラジャーに包まれていた。
傭兵「最近はちゃんとつけてるんだな」
勇者「あ、あんまり見ないでよ…むぅ」
勇者「ヒーラがつけたほうが良いっていうんだもん」
勇者「ボクちょっとおっきくなったかも!? えへへ」
ユッカは誇らしげに胸を反る。
たしかにそこそこ主張をはじめているが、ヒーラちゃんと比べるとあまりに貧相だ。
下着の地味さも相まって、とても性的興奮を抱けるほどではない。
傭兵(その内に色気づいて派手なのをつけたりするのだろうか)
傭兵(そうなってしまうとなんだか無性に悲しい……悲しいぞ!)
勇者「どしたの?」
傭兵「スカートは自分で脱げな」
勇者「うん。あ、でも脱ぐ前にひとつだけやりたかったことあるからやってみていい?」
傭兵「なんだ」
勇者「ちょっとしゃがんでよ」
傭兵「おう…」
言われた通りユッカの足元でかがむ。
衝動的に目の前のスカートをめくりたくなったが膝蹴りをもらうと嫌なので我慢した。
傭兵「なんだよ早くしろよ。風呂入るぞ」
勇者「えへへ~しかと見よ」
勇者「……ぴらっ♪ 今日一日この中が見たかったんでしょ?くふふ」
笑顔でスカートをまくり、白い下着と太ももを見せつけてくるユッカ。
しかしそこには感慨深さというものは一切なかった。
むしろユッカは所詮ユッカだとわかってどこか俺は安心した。
傭兵「……ふ、やれやれ。わかってないな」
勇者「……ええ!? なんなのその反応」
勇者「…嬉しくないんだ…あ、そっかどうせ裸になってパンツの中身も見るもんね」
傭兵(こいつにはまだまだ仕込む必要がありそうだ)
・ ・ ・
【風呂場】
勇者「あー疲れがとれるー」
傭兵「ここの風呂は広くていい…これだけあればヒーラちゃんとマナも一緒に入れるのにな」
勇者「だめだよぉ。今日はボクがソルを独占する日なんだもん」
勇者「それにみんなで入るとお風呂長くなっちゃう」
傭兵「なにをする気だ」
勇者「次の争奪杯が楽しみだね! いつにしよっか!」
傭兵「あっ、アレまだ続くのか!? もう俺はうんざりだぞ…」
傭兵「デートなら言ってくれれば付き合ってやるよ。あと金があれば」
勇者「早い者勝ちだとフェアじゃないもん!」
勇者「ソルだってエッチいっぱいできて嬉しいくせにさ!」ちゃぷ
勇者「ねー背中流してあげようか?」
傭兵「あーおう、頼む」
勇者「えへへ」
ユッカが湯船からあがって、俺の正面まで歩いてきた。
相変わらず発展途上のつるつるの体だ。
しかしこんな体でもいまはお湯でテカって随分といやらしい。
傭兵「なんで前に立つ」
勇者「前から洗ってあげるー」
傭兵「いやぁそれは…」
拒否を聞き入れてもらえるわけもなく、ユッカは手のひらでごしごしと泡をたてはじめて、俺の胸板に触れた。
そのまま熱心に洗体に没頭しはじめる。
小さな胸が目の前で上下に揺れる。
傭兵「……」
勇者「ごしごし。かゆいとこないですかー」
傭兵「それ頭洗う時な」
傭兵「こらっ! 爪で掻くんじゃない!」
勇者「ソルの身体はあいかわらずカチカチだねぇ、くふふ」
傭兵「これでも欠かさずトレーニングにしてるからな」
勇者「えいっ、こちょこちょ~」
傭兵「……」
勇者「あ、あれ…? ならここはどうだ! こちょこちょ~! くふふふ」
ユッカは俺の脇腹や脇の下を泡泡の手で好き勝手くすぐりながら、何故か自分で笑っている。
たしかに小さな手でされるとくすぐったいのだが、テクニックとしてはいまいちだ。
こいつのくすぐらせかたには情熱が足りない。ただのその時だけのおふざけなのだ。
勇者「あれー…笑わないねぇ」
傭兵「ふ…お前にくすぐられた程度でどうこうなるほどヤワな鍛え方はしていない」
勇者「ちぇっ」
傭兵「手本をみせてやる」
勇者「え、いい」
有無をいわさずユッカの腕を引っ張って、つるんと膝の上に座らせる。
昼間にもベンチで似たような体勢になったが今度はふたりともタオル一枚身につけていない全裸だ。
やわらかいお尻が膝に触れる。
勇者「ちょ、ちょちょ待って」
ユッカの目の前に両手を持ってきて、わざと柔軟な指使いを魅せるようにいやらしく動かしてみせた。
指の一本一本がまるで意思を持った触手生物のようにうねうねと思い思いの方向に蠢く。
勇者「ひ、ひぃぃ! なにこれキモいよぉ!」
傭兵「軍隊仕込みの拷問テクニックだ」
勇者「なんなの!?」
傭兵「場合によっちゃ相手を傷つけずに情報を引き出すことも必要だからな…くく」
傭兵「お前には手加減してやるが、それでも耐えられるかな?」
そしてユッカの濡れた体に張り付き、ぞわぞわとまさぐりはじめた。
にゅるっ にゅるっ
勇者「ひゅぐっ!!」
傭兵「なに心配するな、ついでに全身くまなく洗ってやる。くまなくな…」
勇者「や、やめっ、ひゃふっ、もうくすぐったいから! やめっ」
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
勇者「あ゙ぁ~~~!」
ユッカの細い体をぬるぬるに撫で回す。
度重なる性交で、すでにどこが弱いか等は熟知しているが、今日はより一層違った悦びを与えてやろう。
お腹とわきばらをくすぐりながら、すこしずつ登っていく。
勇者「ふぎぅーーっ!?」
傭兵「まだこんなもの序の口だぜ?」
ユッカのぬるぬるの肌に吸い付いては撫で回し、離れてはまた吸い付く。
10本の指が同時に少女の肌の上で踊る。
しかも泡にまみれて今日は一段と滑りがよい。
体はあっという間に薄く泡立って真っ白になっていった。
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
傭兵「ほら脇だ…お前のかわいい脇…」
勇者「うひゃあああっ! だめやめてぇええ、あふふふ」
傭兵「今日は動きまわって汗をいっぱいかいたからしっかり洗っておかないとな」
わきは性器とはよく言ったもので、白くてつるんとした脇はとてもなまめかしい。
わきからあばらにかけて、丁寧にしつこすぎるほどに触手指を這わせて、まるで犯すように洗い続けた。
勇者「なっ、なんれこんな洗いかたやだよぅ」
勇者「うひっ、あふっ、だめだってばぁ♥」
傭兵「手であらうのはスポンジやタオルよりいいんだぞ。お前のきめ細やかな肌を傷つけたくないからな」
傭兵「さて、脇の次といったら、ここだよな」
そのまま手を横にずらしてつつましい胸を洗った。
うねうねとうごめく指が何度もさきっちょの敏感な乳首に触れて、ユッカはぴくりぴくりと身を震わせる。
勇者「うっ、ひゅう♥ あふっ、そこは…おっぱいだめぇ」
傭兵「どうした? もうピンピンに乳首たってるぞ? いつからだ?」
勇者「わ、わかんないよぉ」
勇者「ううっ、あんっ…ふぅぅ…ううう」
どうやら小刻みに胸先をかすめるだけの指がユッカの体にもどかしさを与えているようだ。
ぴくんぴくんと体は跳ねるがまだ快楽に突き抜ける程ではない。
傭兵「ユッカー、どうだ俺のテクは」
勇者「ひっ、ひっ、なっ…もっと」
傭兵「これでユッカのバストアップも間違いなしだなー」
勇者「焦らしちゃやだぁ♥」
傭兵「スケベだなぁ。乳首してほしいんだな?」
勇者「…っ!」
もう待ちきれないようなので泡だらけの指でつまんでこすって、すりすりと潰すように念入りに洗った。
かわいらしいぷっくりとした小さな乳輪もおまけだ。
勇者「あーー♥ あ゙ーー♥」
ユッカは俺の膝の上で風呂場に響く嬌声をあげた。
勃起しきった乳首は、完全に性器そのものであり、こするだけで軽く達してしまったようだ。
がくんと跳ねたユッカの頭が俺の顎にクリーンヒットする。
傭兵「いでっ」
勇者「ふぁう…らめ…ってぇ言ったのに」
傭兵「お前は乳首大好きだな。まだやめてあげないぞ」
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
勇者「えっ、だめっ、あああああ♥」
・ ・ ・
度重なる乳首での絶頂から数分。
拷問はまだ終らない。
いまは太ももの上を触手指が這いまわり、ユッカを存分に焦らしている。
勇者「はぁ…はぁ、ハァ♥」
勇者「にゅる指で…おまたして。お願いぃぃ」
傭兵「おまた? ここかな」
内ももの付け根、性器の真横をくすぐって、ユッカの性感を更に引き出していじめる。
勇者「はっはっはっはぁ♥ だめだめちがうよぉ」
勇者「おまた…おま○こなでて、触って、おま○こに指いれて犯してぇ♥」
傭兵「だめ。これはくすぐりだから」
勇者「やだあー! ううう」
ユッカは無理やり俺のうでを取り、なんとか自らの股座を触らせようとする。
しかしそうはいかない。
これは快楽拷問もとい調教なのだ、欲しがるものを与えては意味が無い。
傭兵「お前は我慢を知らないな…ほらほら。もうちょっと耐えたらしてやるぞ」
勇者「ううう~~、あふっ…んぁぅぅ♥」
すでに淫魔の呪いは完全に発動してしまっているだろう。
吐息は荒く、鏡にうつるユッカは発情しきっただらしのない顔をしている。
必死にうちももをすりすりと擦りあわせて、すこしでも快楽を得ようとしている姿が健気だ。
傭兵「ほしいか?」
勇者「ちょーだいちょーだいっ♥ はっ、はっ♥」
傭兵「指か? それとも?」
尻にカチカチに勃起したペニスをすりつける。
ユッカはぞくりと背を反らして反応した。
おそらくは前の穴ならすんなり入るだろう。
勇者「おち○ちんっ♥ してくれるの!?」
傭兵「……あげ、ない」
勇者「やらぁぁあ!!」
傭兵「こら暴れるな」
傭兵「しかたない、軽く指で洗ってやるか」
蠢く指をいよいよ性器の周囲に近づける。
ユッカの小刻みが息遣いがいやらしい。
とても興奮していて動物みたいだ。
傭兵「撫でるぞ」
勇者「…うんっ!」
にゅるっ
勇者「っ!♥」
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
勇者「ふぁぁぁあ♥♥」
ぬるぬる泡泡の指がめちゃくちゃに恥部をまさぐり、陰唇をひらいたり陰核を跳ねたりして暴れまわる。
快楽にたたきのめされたユッカは一気に絶頂して、大きな声をあげた。
勇者「あひゅううっ、ああああっ♥」
傭兵「おー、くすぐったいじゃ済まなかったなぁ」
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
勇者「らめっあああっ♥ またイッちゃ…ううううぁああ♥」
恥部をなぞり、陰唇をつまんで、
クリトリスを弾き、膣穴を浅く出入りする。
時々尻のほうまで伸び、閉じた穴をぬるぬるとほじくるように愛撫する。
予測できないそれらの不規則な動きが絶え間なく続き、無数の快楽がユッカを襲った。
くすぐり拷問だけでもう何度も達してしまっている。
勇者「ああぅ♥ だめぇええ、ああああ♥」
傭兵「ユッカー、またイッてるぞー」
勇者「イグッ、イグッ! あああ」
勇者「こんにゃの…ずるっ、ああっ、ずるいよぉ」
勇者「イクに…きまってるじゃんかぁあ!!」
勇者「ふぎゅううう♥」
傭兵「あはは、こんなに気持ちよくなってちゃ拷問にならないな」
勇者「なってるよぉー!! ゆびっ、1回とめっ、ああああっ♥」
勇者「はぁー…はぁー…もうやだ」
力が抜けてぐったりとしたユッカが膝の上からずり落ちそうになる。
落ちないようしっかりと抱きしめて、しばらく下腹部をさすってやった。
しかし敏感になりすぎたユッカの体はそれだけでまたピクリと反応する。
勇者「うう…ううう…エッチな声いっぱいだしちゃった」
傭兵「見ろユッカ、泡泡で綺麗になったなー」
傭兵「お前もいっぱい汗かいて、ねばねば汁もだして、内も外も綺麗になれたろ?」
勇者「…バカぁ」
傭兵「これからは毎日これしようぜ」
勇者「…っ!」フルフル
傭兵「さて。そろそろ、本番だな」
勇者「え……?」
傭兵「お前ひとりだけで気持ちよくなるなんてずるいだろ」
勇者「……そ、そだけど。今から…?」
傭兵「出来上がってるだろ、ここも、こっちも」
ユッカのぷにぷにの穴の周りをなぞる。
もう一つのまだ試したことのない穴もすっかりほぐれて、綺麗になった。
勇者「ちょ…ちょ…、そっちも!?」
傭兵「いいよな? 俺もお前のエロい姿見て限界なんだ」
傭兵「俺のが当たってるのわかるだろ?」
勇者「……うん。カチカチだね」
勇者「エッチ…」
傭兵「お前がいやらしいからこうなってるんだぞ」
勇者「うゔ…し、仕方ないなぁ……♥」
傭兵「ユッカだってほしいだろ? まだおま○この奥はきゅんきゅんしてるんじゃないか?」
傭兵「せっかくのデートなんだから、最後までいっぱいしような?」
勇者「……わかった、うん」
勇者「ソルがすっきりするまで…付き合ってあげるよ…♥」
後日譚第2話<陽気>つづく
後日譚第2話<陽気>つづき
ユッカを持ち上げて前後裏返して、向い合わせに膝の上に座らせた。
胸やお腹、太ももまであらゆる部分が溶けかけた泡にまみれていやらしい。
一旦、桶に汲んだ湯でゆっくりと洗い流してやった。
勇者「はふぅー…」
ほっと一息といった落ち着いた表情からは考えられないくらいに、
恥部からはつぅーっと透明なねばっこい汁がひっきりなしに垂れ落ちている。
傭兵「やらしいな。準備万端って感じだな」
勇者「…うん。だってあんなに指でエッチされたもん」
傭兵「全身愛撫気持ちよかっただろ?」
勇者「頭ぶっ飛んじゃうかと思ったよ。ソルの指とセッ○スしたみたい…♥」
勇者「お腹の奥…まだまだ熱い」
傭兵「そりゃここの奥まで犯してないからな」ツンツン
お腹の子宮の辺りを指で軽くなぞる。
それだけでユッカはぞくりと身を震わせた。
淫魔の呪いはかなり仕上がっているようだ。
傭兵「さてお待ちかね」
勇者「……」ゴクリ
ユッカは俺のいきりたった5号サイズの陰茎を凝視した。
もう待ちきれないといった様子で紅潮した顔で目を輝かしている。
俺がこの大きさになってから、まだユッカとは全力といえるセッ○スはしていない。
果たして俺たちの体力をもってして、全力で行為を行うとどうなるのか。
今しがたの前哨戦である程度体力を奪っておいて正解だったかもしれない。
傭兵「挿れるぞ。乗れ」
ユッカが俺の体にしがみつき、息を吐きながら腰を下ろす。
触れあった性器がお互いをやさしく求め合い、つながっていく。
つぷ…つぷ…
勇者「んっ、んっ…んぅ♥ あぁぁあ」
傭兵「おお…ぬるぬる…」
勇者「入…る」
細い腰をがっしり掴んで、さらに奥へ挿れるよう促す。
粘度の高い愛液でたっぷりと濡れたユッカの膣内は思った以上にすんなりと俺を受け入れた。
中のひだひだ1つ1つを感じとりながら、ゆっくりと最奥まで挿入していく。
ずちゅっ…ずるんっ
勇者「うあう♥」
傭兵「お、うお……入った…な。奥まで…っ」
勇者「あぁ…んぅぅ♥♥ はいったぁ」
カリの先で感じるコリコリとした感触。
ユッカの子宮の入り口までしっかり届いている。
勇者「おっきすぎだよぉ、こんなに余っちゃったぁ…」
傭兵「そうだなぁ」
やはりこの太さと長さでは根本まで挿入とはいかない、長さが余ってしまう。
だけどユッカが小さい体いっぱいに俺を受け入れてくれるのがうれしくて、それ以外の事はどうでも良かった。
勇者「おっきぃ…おっきぃ♥ えへへへソルのあついよぉ」
傭兵「お前の中もお風呂みたいに温かい。こんなにとろとろのスケベなここ、これから犯していいんだな?」
勇者「うん…ボクのエッチなおま○こできもちよくなって! 一緒になろ?」
勇者「んっ…まだ動いちゃだめぇ♥ チューしてからだよ」
勇者「はぅむ♥ ちゅっ、ちゅっ…じゅる」
ユッカは顎を上げて俺の唇に吸い付く。
こうしてつながったまま濃厚なキスをするのはすごく満たされる思いだ。
いやらしく舌を吸ったり吸われたりするたびに、俺のペニスはびくんと跳ね、ユッカの膣内はきゅうっと締まる。
お互いがお互いを抱きしめて求め合うように、つながった性器もより深く愛しあう。
それだけで腰のぬけるような快感だった。
勇者「ちゅるっ、ちゅう…♥ ちゅっ、ちゅる…ちゅむ、じゅるる♥」
勇者「ちゅーーちゅうっ、れろ、ちゅぅ♥ れろ、えむ…あふ、ちゅう♥」
勇者「ちゅむ、ちゅるるぅっじゅる♥ れろちゅ、あむ…ちゅうぅ、ちゅる」
ユッカは小さな桃舌をちろちろと一生懸命さしだしてくる。
たくさんユッカの濃密な匂いがする。
舌で絡めとって、息が出来ないくらいに吸い付いて、綺麗な歯列をなぞって、少女の口の中をすみずみまで味わった。
勇者「んぅぅ、ちゅるっ♥ ちゅうう」
勇者「んっんっ、ちゅる…ちゅうぅ…れろ、れぇろ♥♥ ちゅ…ちゅむ」
傭兵(ユッカは何を考えながらキスをしてるんだろうな)
傭兵(好きだよユッカ…)
勇者「ぷは、はぁ、ハァ♥」
数分続いた長い口づけが終わり、それと同時にお互いに自然と腰を押し付けはじめた。
ユッカの背中と丸いお尻を優しく抱いて、ゆっくりと上下にゆさぶる。
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅっずちゅっずちゅっ
いやらしく粘っこい水音が浴室に反響しはじめた。
勇者「うはぅ、ああっ、あああっ」
勇者「んんっ、んんっ、んんんぅっ♥♥」
傭兵「これ…やばいな」
勇者「うんっ、うんっ♥ ああんっ♥」
勇者「あああぅっ、くぅ、あああっ♥」
奥を突くたびにユッカは俺の耳元で甘い声をあげて、ぎゅうっと背中に回した手のちからを強めた。
すべすべで吸い付くような濡れた肌がたくさん密着し、まさにユッカと1つになっている心地だ。
突く度にトロトロの膣内がきゅんきゅんと締まっておねだりしている。
勇者「ソルの…おちんちっ、あっ、おっき、すぎ…て、あああっ♥」
勇者「きもちいよぉ♥ ずるいよこんなのぉ…んんぅ、あああぅ、あんっ」
傭兵「ユッカの中もきゅんきゅんしててきもちいいぞ。もっと突いてやる」
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅっずちゅっずちゅっ
蕩けた肉襞をガチガチの剛直で何度もこすって、最奥まで打ち付ける。
かき回した愛液があっというまに白く泡立って、結合部からトロトロと溢れてきた。
淫猥な水音とユッカの子犬のような甲高い嬌声が静かな風呂場に反響する。
外まで漏れているだろうがもうこの際おかまい無しだ。
勇者「ううっ、ああぅ♥ ああっ、あんっ、あんっ♥」
勇者「ソルぅ…もっとぉ、もっと激しいのしてぇ」
傭兵「激しいの好きか」
勇者「もっといいよぉ、ソルが気持ちよくなっちゃうまで激しいのして♥」
座位ではまだまだ物足りないのか、ユッカは俺にだきつきながら頬をすり寄せておねだりした。
傭兵「なら体位変えるか? けどもうちょっと、ユッカ抱っこしていたいな」
勇者「んんぅ…♥ じゃあいいよぉ♥ このままいっぱいしよ」
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅっずちゅっずちゅっ
俺はぴったりと密着するこの体位が気に入っている。
ユッカの温かい肌の温度をはっきり感じられるし、息遣いや可愛らしい声を耳の側で聞くことができるからだ。
できることならこのまま永遠にユッカを離したくない。
一生ユッカと交わっていたい。
傭兵「うっぐ…ユッカっ!」
勇者「…? えへへ♥」ぎゅ
ユッカを持ち上げたりおろしたりして体重を感じていると、唐突に射精感がこみ上げてきた。
どうやら俺は俺でユッカとのセッ○スが待ちきれなかったようだ。
ユッカの体を洗っている時からペニスはとうにガチガチだった。
とろとろの膣内が俺を射精へと誘っている。
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ!
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ!
勇者「あああっ、あああっ♥ ソルっ、ソルぅ♥」
動きがシンクロして、深く深くペニスがつきささり、何度もユッカを犯した。
次第に言葉を交わす余裕はなくなって、荒い吐息のみを発し、激しくお互いを求め合う。
勇者「はぁっ、はぁっ、はぁっ、イクッ、イクイグ♥ ソルっ♥ イっちゃう、いっちゃ…あああ♥」
勇者「ボクっ、ああっイクっ、イクっ♥ ソルのおち○ちんでっ、ああっイク♥」
傭兵「イケっ、俺も…う、ぐ」
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅっずちゅっずちゅっ
ずちゅんっ――
勇者「い、ぐぅ♥ ~~~~~っ♥♥♥」
甘い嬌声と共にユッカが達して、膣内がぎゅうぎゅうに締め付けられ、俺もほぼ同じくして勢い良く吐精した。
小さな性器の中に熱いマグマのような精液を大量に流し込んだ。
勇者「うぁああああ♥ ああっ、きて、きてる゙っ♥」
勇者「ソルの…せーし…ああっ♥ はぁ、ハァ、ボクのっ、中…に♥」
勇者「いっぱい…いっぱい出ちゃって…あは、えへ、ハァはぁ、ハァ♥」
傭兵「ユッカ…気持ちいい」
勇者「うん…♥ あっ、でもまだカチカチ…えへ」
剛直は衰えることはなく、寸分違わず大きさと硬度を保ったまま、依然としてユッカの中に突き刺さっている。
結合部からは膣内に収まりきらなかった精液と愛液の混じった汁が大量にあふれ出していた。
勇者「ねぇ……きゃっ」
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ!
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ!
勇者「んんぅ♥ あああ♥ なにもっ、いっれないのに♥」
傭兵「いいんだろ? まだまだ離さないぞ」
勇者「うんっ♥ うんっ! まだいっぱいエッチするっ♥」
・ ・ ・
その後同じ体位のまま2回ユッカの中で立て続けに射精した。
体の芯がどくんと熱くなり、全身を血がかけめぐって、俺の下腹部に力が集まっていく。
いま出したにもかかわらず、精液の補充はあっとういうまに完了した。
傭兵「何度だしても蘇るな…ある意味呪いだぞこれ…」
勇者「…うう、そんなのエッチだよ。また中で固くなってる…えへへ」
傭兵「ユッカがエロいからだぞ。お前を見てると性欲が止まらない」
勇者「うーん…」
傭兵「疲れたか?」
勇者「ううん。まだまだだよ。ソルのぱんぱんのたまたまが萎むまでやる♥」
傭兵「俺を倒せるかな」
勇者「じゃあ次は床に仰向けになって」
傭兵「してくれるのか?」
勇者「あんまり腰にちからはいらないけど、ボクがんばる!」
丸めたタオルを頭の位置に敷いて、俺は床の上に寝転がった。
間髪をいれずユッカがのしかかってきて、俺の肉棒は再び温かい膣の中に閉じ込められる。
先程まで大量に中出しした精液が押し出されて、ぶちゅりと垂れてきた。
勇者「んひゅ…あはっ、もうずるずるって入っちゃうね」
傭兵「お前なぁ…」
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
傭兵「うお…」
勇者「あは……ボクがソル犯しちゃうね」
ユッカが騎乗位を開始した。
すでに手慣れたもので、しっかりと垂直に腰をおろして快感を貪っている。
まだまだ未発達の幼い恥裂があんなにぽっかりと開いている様をみると少々心苦しい。
傭兵(結合部を見てしまうと随分悪いことしてる気分だ…)
傭兵(にしてもあんだけ犯したのにまだ元気だな)
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
勇者「あんっ、あんっ…どう? あんっ♥」
傭兵「うぐ…、うまくなりやがって」
勇者「あっ、あっ、ああぁ♥ 好きなとこ好きなだけスリスリできるからこれ好き」
傭兵「なんだよ、さっきもめちゃくちゃにお前の中こすってやっただろ」
勇者「ソルのペースだと激しすぎて、気持ちよすぎるんだよぉ。一気に頭真っ白になっちゃってわけわかんないもん」
勇者「こうやって…あんっ、ゆっくりきもちいいの…たっぷり味わって…んぅ♥」
勇者「えへへ…まったりエッチするのも好きなんだ♥」
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
ユッカの体が上下する。
ずるずると俺を縦筋で飲み込む。
柔らかい襞に執拗にペニスねぶられて、まるで食べられているようだ。
勇者「んぅっ、んぅっ♥ これぇ…ソルも好きでしょ」
勇者「ボクのおま○こ…ぱくぱくって、ご奉仕されるの好きでしょ?」
傭兵「ああ…お前のしてくれることならなんだって好きだよ」
勇者「もう…ほんとはエッチがいちばーん好きなくせに」
勇者「んっ、んっ…もうちょっと速くしていい?」
勇者「またイキたくなっちゃった…はぁ…するね♥」
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
傭兵「まったりエッチするんじゃなかったのか」
勇者「らってぇ♥ こんなきもちいおち○ちんあるのに我慢できないよぉ」
勇者「呪いのせいだもんっ♥ んなああ♥」
勇者「ふぁっんぁっ♥ すご…いい♥」
勇者「奥ずんずんって、あててるのわかるでしょ」
勇者「ここボクの…好きなとこ…ソルのきもちいトコといっぱい擦れてしあわせぇ…♥」
傭兵「わかったからイッてもいいんだぞ」
勇者「うんっ、うんっ…まってね、すぐイクからっ」
ユッカは上体を反らし、俺の脚に手をついて激しく腰を振った。
汁にまみれた結合部がよく見える。
小さいクリトリスがぴんぴんに立ちあがっていてかわいい。
巨大な肉棒が出たり入ったりしている。
よくこんな狭い穴に出入りできるものだ。
これで擦り切れて血がでたりしないのだから人体は不思議だとおもった。
勇者「あんっ、ああう♥ もっと激しくするねっ!」
勇者「あああ、ああああ! あああ♥」
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
ユッカは我を忘れたように腰を触っている。
すさまじい快感が一気に襲ってきて、俺はあっというまにKOされた。
肉棒が痙攣し、膣内にめちゃくちゃに白濁汁解き放つもユッカは俺がイッたことに気づいていない。
射精後の敏感になったペニスを恐ろしい速度でやわらかい膣内がこすってくる。
傭兵「やめっ…こらっ、あ゙ああ」
傭兵「うがっ」
気を失いそうなほどの快感。
連続で射精して、膣の入り口からぶしゅうと出した精液があふれる。
ユッカは制止を聞かず、声をあげて鳴きながらなおも腰をひっていた。
勇者「ああうっ、あんっ、あんっ、あんっ、! イグっ、イクっ!」
勇者「イッちゃう♥ イッちゃう♥ ソルっ、ソルぅ!」
勇者「うあああっ♥♥ んああああ♥♥」
ユッカががくんと絶頂に達し、膣内が激しく収縮した。
このピストンだけで4度も射精してしまった俺はラストスパートでさらに吸い尽くされる。
気もそぞろになりながら、かすむ視界に映ったのは
ユッカの恥裂から何かの液体が勢い良く弧を描いて噴き出ている光景だった。
勇者「お゙おっ、んぅ、あ゙ああ♥♥ なにぃ、コレぇ♥♥」
傭兵「ああ…ユッカ…」
その無色透明な汁を顔や胸に浴びて俺の意識はひきもどされた。
勇者「あは、とまんないよぉ…あああ♥ なんかれちゃってる♥」
傭兵「……ああ、噴いたな」
勇者「うううぅ…ごめんなさいかけちゃった…」
傭兵「いいよ…はぁ…。それよりお前…止まってくれよ。死ぬかと思った」
勇者「…んぅ?」
生死の堺をさまよったような心地だ。
いまだ頭はどこかふわふわしている。
何度も強制的に射精させられたのに、いまだガチガチな自身の下腹部を呪った。
いや、危険を感じたからこそ生物の本能としてこうなっているのかもしれない。
傭兵「……く」
勇者「……まだ固いの…おかしいよぉ♥」
傭兵「お前のせいだ。こんなにやらしく腰ふって、エロい汁まきちらして」
勇者「うう…」
傭兵「お仕置きだな。次は俺の番だ」
勇者「えぇ…」
傭兵「起きあがれるか?」
勇者「…無理ぃ…起こしてぇ」
すっかり脱力しきったユッカは、つながったまま倒れこんでいる。
どうやら足腰がもう立たないようだ。
俺はユッカのふとももを掴んでだきかかえたまま、立ちあがった。
勇者「ええっ、ちょっと…にゃ、なに…!? んぎゅうう♥」
そして立ったまま犯した。
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
ぱちゅん ぱちゅん ぱちゅん
肉のぶつかる激しい音は響く。
ユッカの軽い体を抱きかかえて、降ろすと同時に腰を突きだして下から思い切り突き上げる。
ぱちゅんぱちゅん!
ぱちゅん ぱちゅん!
勇者「ああああ♥ らめっ、おろしてっ♥ ああ♥」
傭兵「ダメだ。お前にめちゃくちゃやられて俺は悔しい…」
傭兵「うおおお…お前が降参するまで降ろさん」
勇者「こうさんっ、あああ、こうさんしますっ♥ だめぇえ」
傭兵「降参は認めない」
勇者「そんなぁあぁあ、いまイッたばかりじゃ、ああああ♥」
勇者「ずるっ、ずるいよぉおろしてぇ♥」
鏡越しにユッカのおしりの穴がよく見える。
ひくひくとひくついていて、物欲しそうに見えた。
ペニスはぶっとい杭をうつかのようにぷにぷにの恥部を貫いて、ユッカの奥までもぐりこんで最奥を犯す。
数えきれないほど出した精液がかきだしてかきだしも奥から次々と出てきて床に垂れていった。
傭兵(よし、これがおわったら次はおしりだな)
ぱちゅんぱちゅん!
ぱちゅん ぱちゅん!
全身に力が入らず抵抗できないユッカは半泣きになりながらあえいでいた。
それでも俺の体を離さずにしっかりとしがみついて落ちないようにがんばっている姿が健気だった。
俺はそれにさらに興奮して、激しくユッカのおま○こを攻めていじめた。
勇者「えぐっ、あぐっ♥ もうイッてる、イッてるからやめてぇ♥」
勇者「お゙おっ、おおっ、あ゙あっ…らめぇ、らめらってばぁ♥」
傭兵「んっ…あぁあ…」
勇者「で、でてる…おち○ちんからまた…えへ、えへ…あは♥
傭兵「あぁ…やっぱ何度だしても最高だな」
傭兵「はぁ、ハァユッカ…まだいいだろ?」
勇者「なんれぇ…今日のソルおかしいよぉ」
傭兵「お前をずっと味わっていたいんだ。デートだろ? 俺もユッカを独占するんだ」
勇者「…うう…そんな目でいわれると断れないよぉ」
勇者「ずるいなぁ…次はどうするの」
傭兵「壁に手ついてお尻こっち」
勇者「……もう、どうなってもしらないよ♥ 絶対あとでヒーラに怒られるよ」
傭兵「…」
ずちゅっ♥
勇者「んんんぅ~~~っ♥♥
勇者「あああっ、深…いいっ♥」
・ ・ ・
ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♥
傭兵「ユッカ。ユッカ。ユッカ!」
勇者「ソルぅ、ああっ、ソルぅ♥ イグっ、イッちゃうよぉ♥」
傭兵「ユッカ…好きだ…もっと…もっとイッてくれ」
勇者「あああっ♥ あああっ♥」
獣のように交わりつづけ、ユッカの中にまた何度も射精した。
一滴たりとも外に逃したくなかった。
俺に魔力が無くてももしかしたら、これだけやれでユッカが妊娠してくれるかもしれない。
理性をなくした俺は一心不乱に腰を振ってユッカとの交尾に没頭した。
そしてさらに彼女を攻め立てたくなって、目の前にあるもう一つの穴に愛液を塗った指をねじ込む。
にゅるんと指がつきすすみ、温かい腸内に留まった。
勇者「んんぅ!? にゃ、なにして…あああっ♥」
傭兵「こっちでもそのうちしたい…だから少しでも拡張するんだ」
傭兵「ユッカの全身を味わいたい。俺のものだ…ユッカ…」
傭兵「受け入れてほしいっ、ここで…いつか俺はセッ○スしたいっ!」
勇者「そ、そんにゃっ、ああっ♥ ああっ♥」
傭兵「ユッカ」ぐちゅ…
勇者「~~~っ♥ いいよっ♥ ソルのものだからっボクは全部キミのものだからぁ♥」
勇者「いっぱい犯して毎日いっぱい! 頭おかしくなるまでらぶらぶえっちしたいの♥」
勇者「エッチ好き! おしりもあげますっ! ソルにおしりのはじめても絶対あげるからっ♥」
勇者「おかしてっ、ボクをいっぱい愛してぇぇぇ♥」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん!
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♥
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♥
勇者「ふぁぁぁぁあ♥♥ ああああっ♥♥♥」
一層大きな声を出してユッカは絶頂した。
俺もわけのわからないくらいにユッカに射精を繰り返して、ふたりはどろどろになったまま風呂場で気を失った。
・ ・ ・
【寝室】
僧侶「何やってるんですか!」
勇者「ごめんなさい」
傭兵「すみません」
僧侶「…2時間ですよ! に・じ・か・ん!」
勇者「…そんなにしてたんだ♥」
僧侶「照れてないで! もうっ」
僧侶「急に声がしなくなったとおもったら、全然出てきませんしびっくりしたじゃないですか」
傭兵「すまん…やっぱ声漏れてたんだな」
魔女「うるさすぎて耳栓してた」
勇者「うう…恥ずかし」
僧侶「お風呂の排水口どうなったとおもいますか。クロノ様に謝ってくださいね」
魔女「匂いも最悪…」
傭兵「…すみません…許してください。お湯は汚してません」
僧侶「はぁ~~、ユッカ様」
勇者「んぅ…? ごめんヒーラ」
僧侶「エッチするのはいいんですけどね、少しは節度をもってしてくださいね?」
勇者「はぁい」
僧侶「ソル様もわかりましたね!? ソル様がしっかりしなきゃだめですよ!」
傭兵「お、おう!」
僧侶「…」ジトー
傭兵「な、なにかな」
僧侶「はぁ……いえ。おやすみなさい」
傭兵「ヒーラちゃん。体洗ってくれてありがとうな」
僧侶「~~~っ。いえ、おだいじに! 今夜はもうしちゃだめですよ! あんまりしすぎると頭の血管切れちゃいますよ」
勇者「おやすみ~」
魔女「ユッカ…」チョンチョン
勇者「なに?」
魔女「デート楽しかった?」
勇者「…うん! 最高の一日だったよ!」
魔女「そう…おやすみなさい」
傭兵「おいでユッカ。寝よう」
勇者「…ぎゅうってしていい?」
傭兵「もちろん。さっきは悪かったな。調子のりすぎた」
勇者「いいよ。ボクたのしかったもん。最近あんまりしてなかった分、いっぱいエッチしちゃったね」
傭兵「…」なでなで
勇者「んっ…♥ あんまりボディタッチされると興奮しちゃうよ」
傭兵「わかった。じゃあ今日はもう抱っこするだけにしておくな」
勇者「ソル~~」すりすり
傭兵「そうだ。脚挟んでいいか」」
勇者「足? あ…、あったかい」
傭兵「昔な、よくこうしてお前と寝てたんだ」
勇者「…うん、覚えてるよ♥ ソルがずっと一緒にいてくれたこと、ちゃんと覚えてるから」
勇者「ママとソルに挟まれて…幸せだった」
傭兵「…」
勇者「でも、いまも幸せ。ソルといられて幸せ。ヒーラやマナも一緒にいて、ボク、誰よりも幸せだよ♥」
傭兵「あぁ…そうだな、おやすみユッカ」
勇者「おやすみ…パパ♥」
傭兵「やめい…」
ユッカとはかつて家族なるはずだった。だけどそれは不意に訪れた不幸で叶わぬ夢と消えた。
だから、今度こそお前と家族になろう。
俺の大切な家族になって、一生をともに歩んでほしい。
傭兵「…絶対に幸せにします」ぎゅ
勇者「…♥」
後日譚第2話<陽気>おわり
《次話》
後日譚第3話<楽園と極楽>