《1つ前》
第29話<囚われの少女>

《最初から》

第1話<呪い>

《全話リンク》
少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」


858 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:14:29.18 73tZaZiko 2099/3213

 


第30話<マナ>



【魔族領・神殿】


闇武将「何? グリモワ?」

蟲魔人「ハイ。奴ら、忌々しい魔法大国の障壁の中へ逃げ込んだ模様」

蟲魔人「許せぬ…オレの華麗な羽にこのような焼け穴を…」

蟲魔人「しかし、奴らの内の1人にとっておきの毒粉をあたえてやりましタ」

蟲魔人「これでパーティ壊滅的なダメージを負ったことデショウ!」

闇武将「……。後発部隊はどうした」

蟲魔人「現在、障壁の外で待機中デス」

闇武将「あれだけの部隊を送り込んでも壁が破れねぇことにはどうしようもねぇな。ハハハ。笑えるぜ」

蟲魔人「そして魔剣士様が状況打開に単身潜入中デス」

闇武将「…レヴァンが? そうか」

859 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:19:42.86 73tZaZiko 2100/3213


蟲魔人「どうなさいマスか」

闇武将「…いい、奴に任せる」

蟲魔人「三魔人の仲間としてあの男を信用なさっているのデスか?」

闇武将「信用…ねぇ…。そういう話じゃねぇわな」

闇武将「奴は魔族領随一の使い手だ。そこだけは認めている」

闇武将「なにがそこまで原動力になるのかしらねぇが、俺とタメを貼れるのはあいつくれぇしかいねぇ」

闇武将「だからよぉ、俺の顔に泥を塗らねぇくらいには働いてくれるさ」

蟲魔人「なるほど、利用価値は十分ですネ」

闇武将「そういうなや」

闇武将「面倒事を引き受けてくれる、イイ奴だぜぇ…ククク、ははは」

闇武将「酒でも開けるか。今回の作戦が終わったら、てめぇを新しい三魔人に推薦してやる」

蟲魔人「ありがたき幸セ…」


闇武将(グリモワ。あそこだけは唯一やべぇ場所だ)

闇武将(レヴァンのクソ野郎が最悪死体になってもどってこなくてもかまいやしねぇ)

闇武将「むしろ、そのほうが好都合かもな…」キュポ

860 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:26:25.91 73tZaZiko 2101/3213



【古びた屋敷】



勇者「今日から特訓だ! マナを取り返すために!」

傭兵「あぁ。寝る間も惜しんでお前を鍛えあげる」

勇者「おーー!」

女剣士「庭なら好きに使って。うち結構広いから、取っ組み合いでもなんでもやってよ」

傭兵「恩に着る」

傭兵「と、その前にスケジュール表だ」


5:00 起床 特訓
8:00 レベル上げ
10:00特訓
12:00休憩&昼食
13:00特訓
15:00レベル上げ
17:00休憩&夕飯
18:00特訓
20:00レベル上げ
22:00休憩
22:30レベル上げ
24:00就寝


勇者「…これソルが作ったの?」

傭兵「おう」

861 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:31:18.13 73tZaZiko 2102/3213


傭兵「特訓は争奪杯に向けて剣の稽古だ」

傭兵「俺とサマンサが付きっきりで指導する」

傭兵「そして新しい術の習得と、魔力量の底上げのために、レベル上げも交互に行う

勇者「……ふあ、すごいいっぱいある」

傭兵「できるな?」

勇者「……エッチ」ボソッ

傭兵「お、お前なっ!」

勇者「わかってるよぉ! ソルのほうこそ大丈夫なの? こんなにレベル上げするなんて大変だよ?」

僧侶「大丈夫です。荷物はもどってきましたし、マナちゃんの残してくれたお薬で」

僧侶「ソル様の性欲ドーピング可能です!」

傭兵「そうだぞ。お前とマナのためだ、ひと肌でもふた肌でも脱いでやる」

勇者「…」

僧侶「それに、私もレベル上げに協力いたしますからね」

勇者「う、うん……」

勇者(不安だなぁ…でもやるしかない!)

勇者(まっててねマナ!)

862 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:35:25.71 73tZaZiko 2103/3213




  ・   ・   ・


 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
  ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ

勇者「あうっ、えう♥ ああっ」

勇者「イッてる♥ イッてるってばぁ」

傭兵「うるさいっ、我慢しないでもっとイけ! どんどん経験値を増やさなきゃいけないんだよ!」

 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
  ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♥

勇者「お゛ぉぉ!?♥ あああっ♥」

勇者(待っててねぇマナ~~~♥)

勇者「んぁああああ♥♥」



パタン…

僧侶「……」

僧侶(これがあと一週間…がんばってくださいユッカ様。このあとはまたお稽古ですよ)

女剣士「いやぁ、2人ともタフだねぇ。まさかあんなに激しいトレーニングを毎日続けるつもり?」

女剣士「どっちかが先にぶっ壊れちゃうよ」

僧侶「大丈夫です。無駄に頑丈ですので…」

863 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:39:45.20 73tZaZiko 2104/3213


女剣士「ヒーラはどうするの」

僧侶「ユッカ様のお手伝いと、あとお食事のお世話を」



ダッダッダ

傭兵「ヒーラちゃん! 精のつくものもっと作ってくれ!」

僧侶「きゃーーー! 部屋出るときは服きてください!」

傭兵「す、すまん…」

女剣士(人の屋敷でセッ○ス三昧……必要なこととはいえ、頭が痛いよ…)

僧侶「夕飯の買い出しにいってきますね」

女剣士「ついていこうか」

僧侶「大丈夫です。私達の身の安全は確保されているみたいなので自由に出歩けます」

僧侶「それもマナちゃんのおかげ…なんとしても取り返さなくちゃいけませんね」

僧侶「行ってきます!」

傭兵「頼んだぜ。よし、ユッカ! あひあひ言ってないでもっと腰振れ!」

勇者「あ~ん……」

僧侶(……いいなぁ)

864 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:45:24.87 73tZaZiko 2105/3213




【街中】


僧侶「あ、お魚安い…これも買っておこう」

僧侶「んーっと…あと必要なものは…」

僧侶「ユッカ様の好きなハンバーグもつくろうかな」

僧侶「やっぱり大量買いするならサマンサさんについてきてもらったほうが良かったかも…」

僧侶「あれ、あそこのテラス席にいる人…」


闇剣士「傷を手当してもらったことは感謝する」

サキュバス「いいのよ。気にしないで」

闇剣士「しかし、なぜ貴様が私の肩を持つ」

闇剣士「勇者に与しているのではなかったのか」

サキュバス「いーえ滅相もない! うふふ、あの子たちとは利害一致みたいなもんかな」

サキュバス「それで、いまはあんたなの♪」

闇剣士「……」

865 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:49:28.51 73tZaZiko 2106/3213


闇剣士「施しをうけておいてこう言うのも憚れるが、私が貴様にしてやれることはない」

サキュバス「これからもらうからー」

闇剣士「金か。人間の貨幣なら少し」チャリ

サキュバス「んもー。あんんたさぁ、あたしが誰かわかってんの」

闇剣士「……む。まさか」

サキュバス「はぁ。この街さ、あたし乾いちゃうのよね」

闇剣士「どういうことだ。貴様の生態など知らん」

サキュバス「あたしって、街につくたびに今みたいな占い屋の格好をして男を連れ込んだりしてるのよ」

闇剣士「……」

サキュバス「でもこの街ほんと商売あがったり! みんな魔法に長けてるから、そこら中に有名な占い屋があるんだもん」

サキュバス「路傍で出店しても、客ひとりつかないわ!」

闇剣士「そうか」

サキュバス「うわー興味なさげ。あんたそういうとこそっくりね」

866 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:54:07.70 73tZaZiko 2107/3213


サキュバス「ってことで。分けて♪」

闇剣士「…」

サキュバス「あによー、玉の1つや2つついてんでしょーが」

闇剣士「…」

サキュバス(あちゃー…睨まれるとちょっと怖いかも)

闇剣士「あいにくだが、すでに心に決めた人がいる」

サキュバス「え?」

闇剣士「貴様のような淫売に操を捧げることはできん」

闇剣士(ソラさん。あなたはいまいずこに)

サキュバス(…お前は女かッ!!)

サキュバス「心に決めた人って何よ。あんたにも浮ついた話があるのね」

闇剣士「貴様に話すことではない」

867 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 22:58:59.53 73tZaZiko 2108/3213


サキュバス「あ、分かった! 勇者だ。勇者ね?」

サキュバス「剣を交える内に、憎しみはやがて愛へとかわり~~」

闇剣士「…奴とちがって重度の少女性愛者ではない」

サキュバス「…」

サキュバス「じゃあ乳だ! 乳のあいつ!」


僧侶(…くきぃ~~! なんですかその呼び方!!)

僧侶「危ない危ない…とっさに杖がでるとこでした」コソコソ

僧侶「それにしても…サキュさんとあの人って仲いいんですね意外と。魔族同士だから?」

店員「おまたせしましたー。季節のフルーツケーキセットでございます」

僧侶「はぁい♥ ありがとうございます」

僧侶(はっ! こんなことやってる場合じゃないのに!)

僧侶(でもあっちが気になってしかたないんです!!)

868 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 23:05:07.07 73tZaZiko 2109/3213


闇剣士「乳…とは。ミルク…」

サキュバス「は? いるでしょ、勇者の一味のむっかつくあいつよ!」

サキュバス「いつもたゆんたゆんムダ肉揺らしてる性職者!」


僧侶「……」モグモグ


闇剣士「……? すまないが、筋肉量の乏しい女に興味はない」

闇剣士「だが貴様が言わんとすることは分かる。おそらく結界を貼る少女のことだろう」

サキュバス「そうそう! あの乳ったらおもしろくってさぁ、あたしの呪いで…ぷぷぷ!」

闇剣士「あのような贅肉に包まれた醜悪な女と旅をする奴の気がしれん」


僧侶(なにそれ。ひどい言われようですね)モグモグ


サキュバス「じゃあ、残ったのは……まさか禁断の愛!?」

闇剣士「…」

サキュバス「うっそー当たり? やめときなって、ソルのことバカにできないよ」

サキュバス「あたし超反対!」

闇剣士「貴様はなにか勘違いしている。私が勇者一行とのあいだになにかあるはずがなかろう」

870 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 23:10:23.63 73tZaZiko 2110/3213


サキュバス「嘘よ! だってあんた他に女の子との接点ないじゃない!」

サキュバス「あ、もしかしてあたしだった? いやー照れる」

闇剣士「話にならんな。ここの支払いは私がすませておく」

闇剣士(淫魔ごときに素晴らしきソラさんの話をするなどありえん。ソラさんを穢してしまう)

闇剣士「ではな。作戦行動がある」ガタッ コツコツ

サキュバス「ちょいまちっ!!」ガシッ

闇剣士「……」

サキュバス「あんたを正しい道に戻してあげるから。一緒に行くわよ」

闇剣士「…」


僧侶「え……ど、どこいくんでしょう」

僧侶「う~~、気になります」

僧侶「つけちゃいましょうっ! うん、きっと敵の新情報がつかめるはず!」 

871 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/18 23:15:19.18 73tZaZiko 2111/3213




   ・   ・   ・



【歓楽街】


僧侶「へんな道に出ちゃいました…」

僧侶「あ、どこに入っていくんでしょう」ジー

僧侶「……HOTEL?」

僧侶「ちょ…あわわっ、やっぱりそういう関係なんですね…!?」

僧侶「サキュさんと魔剣士の人が…うわぁわわ」グルグル

僧侶「ってこれ以上追えないですね……」

僧侶「帰ろう…私ほんとなにやってるんでしょう」


ゴロツキA「よぉおねえちゃん。ひとりかー」

ゴロツキB「くっけけけ。ホテル眺めてどうした。そこラブホテルってやつだぜ」

ゴロツキC「もしかしてウリやってる? いくらよ? やすけりゃ買うぜ」

ゴロツキA「げへへへ。高かったら…無理やりげへへへ」


僧侶(ついて来なきゃよかった……)シクシク



第30話<マナ>つづく



 

883 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:15:20.21 UrQPzQ/6o 2112/3213

第30話<マナ>つづき



ゴロツキA「俺たちはここらでもちっと有名な武芸者でよぉ。げへへへ」

ゴロツキA「昨年の武闘大会では予選を突破してるんだぜぇ」

ゴロツキB「なぁに、おとなしくしてりゃ、ちょっと痛いだけですむぜ」

ゴロツキC「げひゃひゃひゃ。こいつはすんげぇ下手くそだから痛ぇらしいぜ」

ゴロツキB「うるせぇ! ひとよりでけぇだけだっての!」

僧侶「……」

ゴロツキA「さぁ、こっちの路地裏にいこうぜおねえちゃん。俺たちでかわいがってやるぜ」

僧侶「…はぁ」



ボカッ バキッ メキョ…

<ぐぇぇああああああ

884 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:21:20.30 UrQPzQ/6o 2113/3213


<5分後>


ゴロツキA「ほんとに失礼いたしやした!!」ペコペコ

ゴロツキB「おみそれしました!!」

ゴロツキC「  」ブクブク 

僧侶「そうですか。以降このようなことがないように!」

ゴロツキA「へ、へい! アネさんの言うことを守ります!」

ゴロツキB「アネさん! うおお!」

僧侶(アネさん…って)

僧侶(どこに行ってもこういう人たちっているんですね…)

僧侶「そうだ。みなさん」

ゴロツキB「え、なんですかぐへへ。アネさん美人だなぁ」

僧侶「……。えーっと、来週の武闘大会に出るんですよね?」

ゴロツキC「へい。俺たち全員出場します」

僧侶「なにか大会に関する情報をもっていませんか?」

886 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:27:02.32 UrQPzQ/6o 2114/3213


ゴロツキA「情報ですか。次回は聖剣争奪杯ということで、剣使いしか出られないそうですぜ」

僧侶「…そうですか」

ゴロツキA「残念です。アネさんが出場できるなら優勝だって目じゃねぇのに」

ゴロツキB「杖で俺たちをギッタギタにするくらいなんだ。いまから剣士転向もありですよ!」

僧侶「いえ。私のとても頼りになる仲間が出場するので、問題ありません」

ゴロツキA「そういや、賞品の一部が変更されたそうです」

ゴロツキB「あぁ知ってるぜ、1位は無論聖剣のままだが、2位が魔物の所有権になったとか」

僧侶「…!」

ゴロツキA「先日広場で騒動があったの知ってますか」

ゴロツキA「なんでもその時捉えた魔物を賞品に出すって、陛下の考えはわかんねぇな」

僧侶「! そ、それ…ほんとにほんとにほんとなんですね!?」

887 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:30:38.93 UrQPzQ/6o 2115/3213


ゴロツキA「えぇ。闘技場にいけば賞品はすでにガラスケースに陳列されているとおもうんで」

ゴロツキA「見に行ったらどうです? まぁ混んでるでしょうが、俺達人払いなら得意ですぜ。げへへへ」

僧侶「1人で行きます」

僧侶「いいですか。もう悪さしちゃだめですよ!」

ゴロツキA「へい!」

ゴロツキB「何か御用があればいつでもお力になります」

ゴロツキC「アネさんおつかれ様でした!」


僧侶「はぁ…まったくもう」

僧侶「男の人ってやっぱり苦手です」

僧侶「闘技場か…マナちゃんそこにいるのかな…」

僧侶(もし私ひとりで奪還できそうなら……!)

888 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:34:53.58 UrQPzQ/6o 2116/3213



【闘技場】



魔法国王「やぁ。僧侶くん。きみ1人で観光かい」

僧侶(奪還…無理ですね)

魔法国王「あぁわかった。マナに会いに来たんだろう」

魔法国王「ほら、あっちの人だかりの方にいるよ」

僧侶「ほんとですか!」

魔法国王「僕は嘘はつかないと言ったろう? ちゃんとマナを準優勝の賞品として出す」

魔法国王「その所有権をね」

僧侶「所有権って…マナちゃんは物じゃありません!」

魔法国王「なら世にも珍しい魔物の里親になれる権利ってことにしようか? ククク、ぼくはなんでもいいんだけどね」

僧侶「この人…ほんと最低です」

魔法国王「そんな可愛い顔して、毒づくのは心のなかだけにしておきなよ」

889 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:38:39.85 UrQPzQ/6o 2117/3213



衛兵A「ええいそれ以上近づいてはならん」

衛兵B「檻に触れないように。はいさがって」


町人A「すっげぇ。まじで魔物だってよ」

町人B「アレ好き放題できる権利ってマジ?」

町人C「魔物っていってもあれただの人間の子供にしか見えないんだけど」

町人A「銀髪ってはじめてみたぜ。綺麗だなー」

町人B「人間の言葉わかんのか? メイドにしてぇ…」


 ざわざわ ざわざわ


魔女「……」


僧侶「ひどい…あんな風に見世物にするなんて!」

僧侶「マナちゃん…絶対助け出しますから…もう少し我慢してくださいね」

890 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:45:56.97 UrQPzQ/6o 2118/3213


武芸者「ほぉ。これが噂に聞く聖剣か」

大男「俺がいただくぜ」

大男「ま、まぁ準優勝であっちの小娘になっちまってもそれはそれでかまわないけどな」

武芸者「今年はやべぇのが出てくるって噂だ」

大男「腕がなるぜ」

僧侶「聖剣…」ひょこ

大男「うおっと。お嬢さんも参加するのかい? やめときな、予選で命を落とすのが関の山だぜもったいない」

大男「なんせ俺たちのような屈強な男でも予選を勝ち上がるのが精一杯だ」

大男「決勝トーナメントとなるとそれはもう、騎士級といわれる実力者達がひしめきあい、勝ち上がるごとに体のダメージは蓄積―――」

僧侶「これ不思議な魔力を感じますね…」ジー

大男「聞いてないのか??」

僧侶「長さ的にユッカ様よりソル様に似合いそう…」ジー

891 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:50:35.29 UrQPzQ/6o 2119/3213


魔法国王「気に入ったかい」

大男「ひっ。陛下…」

僧侶「えぇ。こちらもいただきます」

魔法国王「へぇ。きみは戦わないのに強気だねぇ」

僧侶「ソル様とユッカ様なら必ず勝ち上がって2つとも手に入れます!!」

魔法国王「そうかい。それで彼らはいま何をしてる」

僧侶「えっ、そ、それは…ッ! 秘密の特訓ですよ!!」

魔法国王「ふぅーん。銀髪の彼も?」

僧侶「う…あの人は今頃…」

僧侶(サキュさんとどうなったんでしょう…)

魔法国王「今頃?」

僧侶「…し、しりませんったら!!」

魔法国王「やれやれ。嫌われたねぇ。ま、ぼくの物にならない子に用はない」

魔法国王「なんせ僕は未通の乙女が好きだー!!」

僧侶「……」


町人A(うわぁ、陛下きもぉ。またやってるよ)

町人B(アレがなきゃそこそこ良い王様なのに)

892 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 22:55:05.27 UrQPzQ/6o 2120/3213



僧侶「帰ります。お買い物の途中だったので」

魔法国王「そうかい。きみたちの成長を期待しているよ」

魔法国王「ここまで賞品を出す以上、見世物はおもしろくなくっちゃならないからねぇ」

僧侶「…」プイッ


僧侶「マナちゃん。今日のところはさようなら」

魔女「……――――命令を」

僧侶「マナちゃん…」

僧侶「ごめんね。また戻ってきますからね!!」



【古びた屋敷】



僧侶「ただいま戻りました…」

勇者「ヒーラおそかったじゃんか!」

僧侶「ごめんなさい。どうしました?」

勇者「そ、ソルが倒れちゃってッ! 早く診てあげて!」

僧侶「え!?」

893 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:00:51.93 UrQPzQ/6o 2121/3213



傭兵「    」ぶくぶく

僧侶「一体なにが起きたのかおしえてくれませんか」

勇者「あ、あのね…」

僧侶「はい」

勇者「ボクが本気になってエッチしすぎて…倒れちゃった」

僧侶「……」

勇者「途中でヒーラと交代だよって言ってたのに。ヒーラなかなかもどってこなかったから」

勇者「ソルが『なら俺が1人でヤってやるー!うおおおユッカー!』ってがんばりすぎちゃって…そ、それでっ」

僧侶「……はい」

勇者「先にソルがイっちゃった♥」

僧侶「水ぶっかけたら大丈夫ですよ」ペシペシ

傭兵「  マ…  な…」

女剣士「すごい心の強さだ…見習わないといけないな」

僧侶「そーですねーー」

894 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:04:52.64 UrQPzQ/6o 2122/3213



【風呂場】


バシャッ

傭兵「…ぬあっ!?」

傭兵「冷た……ここは」

僧侶「目が冷めましたか?」

傭兵「うお! ヒーラちゃ…」

僧侶「遅くなっちゃってごめんなさい。でもソル様いくらなんでもがんばりすぎです」

傭兵「いやあれくらいしないと、ユッカにはまだ足りない」

傭兵「1週間やれることを限界までやりたいんだ。もう後悔したくない」

僧侶「…そんな厳密にスケジュールまもるひつようないじゃないですか」

僧侶「それに、息抜きしないとレベル上げの効率落ちちゃいますよ」ピトッ

傭兵「!」

僧侶「……ぎゅー」

傭兵「…なんかあった?」

僧侶「あう…わかりますか?」

傭兵「ヒーラちゃんのほうからなんて珍しいなと思って」

895 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:09:46.63 UrQPzQ/6o 2123/3213


傭兵「…ごめんな。ユッカやマナのことばっかり考えてた」

僧侶「いいんです。今必要なことなんですよ…」

僧侶「私、マナちゃんに会ってきました」

傭兵「会えるのか?」

僧侶「はい。賞品として見世物にされていました。私、なんだかそれがとっても許せなくって…心が痛くて…ぐすっ」

僧侶「うぇぇえん…マナちゃん…」

傭兵「ひ、ヒーラちゃん…」

僧侶「うわああああああん、ああああん」

傭兵「ちょっ…よしよし、どうした」

僧侶「うあああん」

傭兵「参ったな…。マナは無事だったんだろ?」

僧侶「……すんっ、ぐす」コク

僧侶「ごめんなさい…すんっ。マナちゃんに危害は加えられていません」

傭兵「そうか…色々あったことを、ずっとユッカ達の前で我慢してたんだな」

傭兵「俺に余裕がなくてごめんな」

僧侶「いいんです…私はみんなを支えるためにいるんですから」

896 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:14:52.54 UrQPzQ/6o 2124/3213


僧侶「少しだけ気持ちがすっきりしました」

傭兵「よし、一緒にお風呂浸かろう」

僧侶「はい」


チャプン…


傭兵(ヒーラちゃんもあんな風に泣くんだな。そりゃそうだよなユッカと歳1つしか変わらないんだから)

傭兵「いつもありがとう」ぎゅ

僧侶「ん…っ」

傭兵(しかしここは本当に1つ違いには思えん)ふにふに

僧侶「!? ちょっと…ソル様」

傭兵「あぁごめん。抱っこしてたらつい手がのびた」

僧侶「……」

傭兵「嫌だった?」

僧侶「い、いえ…」

傭兵「あっちのほうもすっきりしようか。ヒーラちゃんとエッチしたい」

僧侶「…♥ ユッカ様のぶんとっておかなきゃだめですよ♥」

傭兵「わかってる」

897 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:22:00.29 UrQPzQ/6o 2125/3213


僧侶「ちゅ…んっ、んぅ…♥」

僧侶「あは…なんだかユッカ様の匂いがします」

傭兵「あいつに唾液飲まされたからな…悪い」

僧侶「大好物です」チュッ

僧侶(サキュさんまだしてるのかなー)



【歓楽街・HOTEL】


サキュバス「どーん!」

闇剣士「ぐっ…貴様、何を嗅がせた」

サキュバス「うふふ。エッチな気分になる吐息♪ やーっと嗅がせることに成功したわ」

サキュバス「さぁ、あたしの色香を前に股間の魔剣をおっ立てなさい」

闇剣士「や、やめないか…ぐお…なぜ体の自由が効かん! 私の修行不足ゆえか!!」

898 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/19 23:26:37.20 UrQPzQ/6o 2126/3213


サキュバス「抵抗してばっかりなんだから」

サキュバス「かっこつけてないでオスはもっと性欲に従っていきるべきよ!」

サキュバス「はーい脱ぎ脱ぎしましょうね」

闇剣士「わ、私が貴様のような淫魔に組み伏せられるだと!」

サキュバス「あの子越しで感じる聖剣ちんぽと、生の魔剣ちんぽ…どっちが強いか比べてあげるー♥」

闇剣士「貴様ーー! ただではおかん!」

闇剣士(ソラさん!! ソラさん!! すまない…私は…ッ!! あああああああああ)



傭兵「っっへっくしょい!!」

僧侶「やだ…ちゃんと肩まで浸かってください…んっ♥ んうっ♥」

僧侶「あんっ♥ 深いトコ当たってます♥」

傭兵「ずぴっ…すまん。さっきからなんでだろうな、すさまじい悪寒が止まらないんだ」

僧侶「…? 私が温めてあげますよー♥ えへへへへ」




第30話<マナ>つづく

 

908 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:13:01.95 l1Zpgehho 2127/3213

第30話<マナ>つづき


サキュバス「いただきまーす」

闇剣士「ぐッ…」


私のむき出しの陰茎が湿った生暖かい何かに触れる。
目の前の淫魔は一糸纏わぬ姿で私にまたがり、怪しく瞳を光らせ口元を釣り上げた。

この行為がやつにとってただの食事にしか過ぎないことはわかっていても、
私にとっては由々しき事態だ。

サキュバス「オスは痛くないんだから変な声ださないの」

サキュバス「じゃあいくよー」

ぬるりとした感触に包まれる。

闇剣士「ぐあ…」


そしてついに私は操を失ってしまった。

909 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:16:59.60 l1Zpgehho 2128/3213


サキュバス「うっわぁ…」


私は見知らぬ術式を施され、奴の怪しい瞳の前に抵抗ができない。
その上、体が無性に熱く火照り、醜くも奴の中で陰茎は硬くはちきれんばかりにふくれあがっていた。


サキュバス「脱がした時は思ったよりちっちゃいかなっておもったけど、案外いけるじゃん♪」

闇剣士「……」

サキュバス「怖い顔しないの。こんなかわいいおねーさんに童貞うばってもらえたんだから喜びなよ」

サキュバス「ほら、動くわよ」


淫魔は私の胸に手をつき、腰ゆっくりと動かしはじめた。
ずりゅりと、中でこすれ合う。
得体のしれぬ感覚。快感が私の脳裏を焼き焦がすように襲いかかった。

サキュバス「どう? あたしのここは、そこらの人間のメスとは比べ物にならないわよ」

サキュバス「って、あんたにゃわかんないか。あははは」

910 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:20:38.68 l1Zpgehho 2129/3213


サキュバス「感じてみて。女の子のおま○こは、オスの射精をうけるためにあるのよ」

サキュバス「ほら、ひだひだがいっぱいからんで…ぐちゅぐちゅって」


あまりに低俗で卑猥な言葉を口にする淫魔を前に、私は意識を閉ざすことにした。
しかし、腰を動かすたびに抗えぬ快感が勢いを増す。

サキュバス「ちょっとぉ、せっかくなんだから楽しくしようよぉ」

サキュバス「ほら。ほら」


 じゅぷん じゅぷん♥

闇剣士「…ッ!」

サキュバス「オスを気持ちよくするためだけに発達したのよ。だから快感に逆らえなくて当然なの」

闇剣士「いつもこんなことをしているのか」

サキュバス「当たり前でしょ。あたし淫魔なんだから」

911 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:24:46.33 l1Zpgehho 2130/3213


サキュバス「限界まで気持ちよくしたほうが、濃厚な精液が出るの」

サキュバス「魔力をい~~~っぱい吐き出すのよ」

闇剣士「貴様にくれてやる魔力など…! あふん」

サキュバス「うふふ…くすくす。あんたの冷徹な顔が崩れるのは楽しいわ」

サキュバス「きっとあたししか見たことないのよね」

サキュバス「なんか得した気分」

サキュバス「あたしの体もいっぱい見て触っていいんだよ」

サキュバス「おっぱいとかぁ…おしりとかぁ…」


淫魔はしきりに柔肉を見せつける。
しかし私はそのような軟弱の象徴に興味などなかった。
心にあるのはあの筋肉のみ。

闇剣士(申し訳ないソラさん。私にような穢れた者があなたに手を伸ばすことは許されないのでしょう)

闇剣士(だが、この想いだけはあなたに)

 じゅぷん! じゅぷん!

闇剣士「うぉん」

サキュバス「クスクス…射精したくなってきたでしょ」

912 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:29:56.49 l1Zpgehho 2131/3213


闇剣士「私を侮るな」

サキュバス「いるのよねぇ。絶対まんこなんかに負けない!って高貴面した奴…」

サキュバス「そういうのを、あへあへに堕とす瞬間が最高に楽しいわ」

サキュバス「あんたもあと数分もしたら、あたしの腰つかんでガンガン腰ふっちゃうのよ」

サキュバス「ほら、部屋中に淫気が満ちてきたでしょ…」

サキュバス「呼吸をするたびに少しずつ、あたしの体に触れて更に、あたしのおま○こを味わってもっとも~っと♪」

サキュバス「あなたは…淫乱になるの」

闇剣士「……」


 じゅぷんじゅぷんじゅぷん!


気がつけば淫魔から目が離せなくなっていた。
いまいましいほど大きい贅肉の塊も、いまは魅力的に見えてくる。


サキュバス「ん? おっぱい触りたい? ねぇ触るぅ?」

サキュバス「いいよ。おっぱいもみもみしなさい。それでおちんぽもっとおっ勃てなさい」

誘われるがままに手を伸ばした。
淫魔の胸は弾力と重みがあり、手に吸い付くように柔らかかった。

913 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:32:41.98 l1Zpgehho 2132/3213



闇剣士「これが…」

サキュバス「なぁに? 童貞どころか、女の子に触ったこともなかったの?」

闇剣士「……女体か」

サキュバス「いっぱい教えてあげるわ」

闇剣士「なぜ貴様は私にそこまでする」

サキュバス「それはぁ、最高の射精をしてもらいたいからよ」

サキュバス(魔力も精子もカラッカラにしてあげる。ぷぷぷ)

闇剣士「…なんとも、恥ずべき姿だな」

闇剣士「このような弱い私を、誰にも見せることはできん」

サキュバス「いいんじゃない? いまはあたしとのデート中なんだから」

闇剣士「デートだと」

サキュバス「でしょ? 一緒におでかけして、お茶して、ホテルでセッ○ス」

サキュバス「デートじゃん♥」

 じゅぷん!

闇剣士「うぐ…あああっ」

914 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:36:03.98 l1Zpgehho 2133/3213


サキュバス「いまだけ、あたしはあなたの恋人」

サキュバス「いっぱい気持ちよくなろうね」

サキュバス「あたしのおま○この奥で、何年も溜め込んだ分をぜーんぶだしなさい」

闇剣士「…さ、サキュバス」

サキュバス「サキュって呼んでくれなきゃイヤ」

闇剣士「淫魔め」

サキュバス「素直じゃないんだから。ほらほら、我慢しちゃダメよ」

サキュバス(にしてもこいつ結構堪えるわね。まだイキ方や快感を知らないってことなのかしら)

サキュバス「本気だそっかなぁ♥」

  ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
   ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん

淫魔は激しく腰を叩きつける。
中で私の陰茎は溶かされそうなほどの熱い肉の壁で摩擦され、得も知れぬ快感が洪水のように流れ込んだ。


闇剣士(これが…交尾か)

闇剣士(なんとも…人が堕落するに十分な魔性を秘めているな)

915 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:43:01.90 l1Zpgehho 2134/3213


サキュバス「イッちゃえイッちゃえ♥」

闇剣士「ぐあっ…」


いよいよ限界が近づいてきた。
この先がどうなるかは無論しっている。

戦いの日々に身をおく私とて、いつか果たさねばならぬオスとしての責務があると痛感していた。
そのため最低限の教養は持ち合わせている。

魔王様がこの世をさっておよそ千年。
現在魔族は根絶の危機に瀕している。
私は本来、より多くの子を残さねばならぬ高位なる存在だ。
だがゆえに、その相手はよく選ばねばならない。
それほど魔族領での生存競争は厳しいものだ。


闇剣士「…ッ! くあっ」

サキュバス「…♥ 出たね♥」

思考でごまかすことすらできず、私はついに淫魔の中で果てた。

916 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:46:16.50 l1Zpgehho 2135/3213


闇剣士「……く」

サキュバス「すっごぉ…あなたの魔力…おいし~~~~ッ♥♥♥」

サキュバス「あはぁ…♥♥ なによこれぇ」

サキュバス「最高…♥」ゾクゾク


闇剣士(なんとも不覚…)

闇剣士(だが、決して悪い心地ではない。これが淫魔の力か)

サキュバス「ねぇねぇ。どうだった。あ、その前に」

サキュバス「童貞卒業おめでと~っ」

闇剣士「……あぁ、私としては非情に悩ましい話であるが、貴様ならあるいは…」


私は目の前の女性を両腕で抱きしめる。


サキュバス「えっ!? うぇ!? な、なによ」

闇剣士「オスとして責任はとる…。サ、サキュ…」

闇剣士「なんとも気恥ずかしいものだな」

サキュバス「は??」

918 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:50:21.41 l1Zpgehho 2136/3213


サキュバス「なに? この腕はなんなのよ!?」

サキュバス「つーかあんたなんで倒れないわけ? 普通あたしに精を吸われたら即失神よ?」

闇剣士「…わが妻を前にしてそのような醜態を晒すわけにいかん」

サキュバス「つ、妻って…え!?」

闇剣士「操を捧げたのだ。私は貴様を娶ることにする」

サキュバス「なにいってんのあんた……」

サキュバス「えっ、ちょっと本気!?」

闇剣士「……」

サキュバス(なんて迷いの無い目……うそでしょぉーー…)

闇剣士「私では不服か」

サキュバス「え、えっと…」アセアセ

サキュバス「……まじ?」

920 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:54:07.29 l1Zpgehho 2137/3213


闇剣士「私にはいまだ愛という感情はわからんが」

闇剣士「貴様とならお互い分相応であると思う」

サキュバス「なによその打算的なお付き合い…」

サキュバス「う~~ん」

サキュバス(妻になったらこいつの精を毎晩吸える…けど…う~~~ん)

サキュバス(いやいやおかしい。目的を思い出すのよ!)

サキュバス(こいつはただの餌! 街でオス漁りができなかったからであって…)

闇剣士「サキュ」

サキュバス「は、はい!!」

闇剣士「私の子を産め。より強い子孫を残そう」

サキュバス「……う、う…ん」

サキュバス「考えてみる」

922 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 22:58:00.85 l1Zpgehho 2138/3213


闇剣士「いや。考える余地はない」

サキュバス「は? あんた勝手すぎよ」

闇剣士「私には時間が残されていないからだ」

サキュバス「どういうこと?」

闇剣士「……まもなく、私の手により魔王様が復活する」

闇剣士「その時私は…」

サキュバス「ちょ、ちょっと何考えてるの!」

闇剣士「貴様に子を託し、いずれその子が魔王様の片腕となることを祈る」

サキュバス「……あんた、死ぬの?」

闇剣士「魔王様にこの身を捧げようとおもう」

闇剣士「そのために長年培った魔力。きっと喜んでいただける」

サキュバス「!!」

923 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:01:49.70 l1Zpgehho 2139/3213


サキュバス「だめよ!! 何言ってるの!」

サキュバス「それって魔王に魔力を全部渡すってことでしょ」

サキュバス「あの子の力で!?」

サキュバス「だめだめ!」

闇剣士「あぁ。マナの体に闇の石を使い、魔王様の魂を憑依させる」

闇剣士「そしてあのマナドレインという力で、私のすべてを捧げる」

サキュバス「冗談じゃないわよ!」

サキュバス(あんたから延々と吸えないなら結婚なんてするかっての!!)

闇剣士「な、何を怒っている」

サキュバス「当たり前でしょ! 妻に迎え入れるとかいった直後でなによそれ」

サキュバス「絶対だめ。あんたはあたしの物なんだからね」

闇剣士「…サキュ。理解してくれとはいわん」

闇剣士「だがこれは私の一族に課せられた天命なのだ」

サキュバス「だったら、あんたが魔王になりなさいよ!!」

闇剣士「何…」

924 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:06:27.79 l1Zpgehho 2140/3213


闇剣士「恐れ多いことを言う」

闇剣士「その器量。貴様はやはり、強いメスだ」

サキュバス「その強い女の夫になりたいんでしょ。死ぬなんて言わないでよ…」

サキュバス「別の方法があるでしょ。普通に魔王を復活させて側近を務めたらいいじゃない」

闇剣士(それがまかり通ればな)

サキュバス「死なないって約束しなさい。貴重な精を無駄遣いするなんて淫魔のあたしとしては許せないわ」

闇剣士「生の無駄遣いか……考えたことはなかったな」

闇剣士「死を恐れてはいない。奴と同じく、私は死地に生きるもの」

闇剣士「魔王様の復活は、この身に替えても成し遂げねばならん一族の悲願である」

サキュバス「…わかった」

サキュバス「けど極力死なない方法を考えて? まだ時間はあるでしょ?」

闇剣士「聖剣争奪杯まで一週間足らずだ」

闇剣士「一週間後、私はマナを取り戻し、魔王様を復活させる」

925 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:11:50.93 l1Zpgehho 2141/3213


サキュバス「……」

闇剣士「だがもしものことがあれば、とも思っている」

サキュバス「あの王様よね。超強いわよあいつ」

闇剣士「…奴自身が新たな魔王となることもありうる以上、いずれまた決着をつけねばならん」

闇剣士「私の手で魔王様の障害となる者の息の根を止める」

闇剣士「そのために残された時間で貴様との間に子をこしらえておく必要がある」

サキュバス「…結局それかい」

闇剣士「サキュ、私についてこい」

サキュバス「…!」

闇剣士「私の子を産め」

サキュバス「……あーもー、わかったわよぉ」

サキュバス「けどね。淫魔を孕ますのって、超超超難しいのわかってる?」

闇剣士「…なに」

926 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:17:15.54 l1Zpgehho 2142/3213


サキュバス「あたしの一族、それで滅びちゃったんだもん…」

闇剣士「…そうか、魔族領で一時期全盛を極めた淫魔の王国はもう無いのか」

サキュバス「数十年前にね…あたしは最後の生き残り」

サキュバス「どれもこれも、しょぼい魔物だらけなせいよ」

サキュバス「淫魔を孕ますことすらできない分際でなにが魔物よ! この世にはくだらないちんぽばっかり!」

闇剣士「…ゆえに貴様は勇者にとり憑いたのか」

サキュバス「そうよ。人間なら少なくとも、妊娠しづらいってことはないでしょ」

サキュバス「完全なあたしの血統ってわけにはいかないけど、淫魔の力を後に伝えるのはもうあれしかなかった」

サキュバス「あの子ならきっとあたしの呪いで淫魔になって、子供をじゃんじゃんつくってくれるわ」

闇剣士「それが戦闘タイプでない貴様が聖地侵攻についていった理由か」

サキュバス「うん……」

927 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:24:15.76 l1Zpgehho 2143/3213


サキュバス「この世の誰も、もうあたしたちを妊娠させることはできない…」

サキュバス「人間に託すってのは…ちょっと癪だけどね」

サキュバス「あの子頭ポンコツだけど、すっごいエッチでいい子だから、別にいいや……うまくやってくれるでしょ」

闇剣士「…ならば、もはやその悩み! 解決したも同然だ」

サキュバス「どうしてよ…」

闇剣士「貴様がいまここで、私の子を宿すからだ」

闇剣士「淫魔の血が途絶えることはない」

サキュバス「…無理よ。さっきの盛大な射精でも、全部魔力吸いつくしちゃって、あんたの精子全滅」

サキュバス「分かる? 魔力につつまれたあたしの卵に、誰もたどりつけないの!!」

サキュバス「満月の夜ですらよ! どうしたら良いっていうの!」

闇剣士「……貴様の力尽き果てるまで、貫くのみ!」

サキュバス「え!?」


私はサキュを押し倒し、再び怒張した陰茎を彼女の秘部に突き立てた。

サキュバス「ちょ、ちょっと!! あんっ」

928 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/20 23:30:51.57 l1Zpgehho 2144/3213


闇剣士「私を男にした責任を、貴様も取る必要がある」

サキュバス「レヴァン…っ」

闇剣士「もう一度いう。私の子を産め」

サキュバス「……うんっ、産みたい!」

サキュバス「あんたの血が欲しい…!」

闇剣士「よく言った。いくぞ!」


全身の魔力をかきたて、私は己の力を解放した。
頭角は肥大し、ミシミシと音立て体が強化されてゆく。


サキュバス「うあっ♥ ……こ、これ♥」

闇剣士「む」

彼女の中で陰茎の大きさも先ほどより更に度合いを増していた。
一度引き抜いてみると、明らかに巨大になっている。

サキュバス「ねぇ……やっぱ魔王になりなよ♥」

闇剣士「ふっ。それはできんな」


そしてしばらく私とサキュはまぐわいを続けた。


第30話<マナ>つづく


 

964 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:02:28.18 Du68Kut/o 2145/3213

第30話<マナ>つづき



 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
  ぱちゅんぱちゅんぱちゅん♥


サキュバス「あっ、あ゛っ♥ …あんっ♥ ちょっとぉ♥」

サキュバス「れっ、レヴァンってばぁ♥」

闇剣士「? どうかしたか」

サキュバス「あんたっ…澄ました顔してがっつきですぎでしょ」

闇剣士「……む」

サキュバス「はぁ…ハァ♥ もう、トロトロよぉ…」

闇剣士(これが女体の神秘か。私の動きに呼応してここまでの官能を示すとはな)

サキュバス「あんた激しいの好き? さすがのあたしも疲れてきちゃった」

サキュバス「少しくらい休憩しない?」

闇剣士「だがまだ私の目的を果たしていない」

闇剣士「疾風怒濤の如く! 私は立ち止まることは許されん!!!」

 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
    ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ  ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ


サキュバス「~~~っ!?♥♥」

サキュバス(な、なんなのよこのタフさ…っ、さ、さいこう♥)

965 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:07:32.71 Du68Kut/o 2146/3213


サキュバス「レヴァンっレヴァン♥ 孕ましてっ、妊娠させてぇ♥」

サキュバス「あんっ、ああっ、そこよ♥ 奥にグリグリ押し付けてっ♥」

サキュバス「あたしの淫乱おま○こグチャグチャにして種付けっ♥ た、種付けしてぇ♥♥」

闇剣士「あぁ、これで5度目だ。受け取れ!」

サキュバス「んぅっ~~~♥♥  あああ~~~っ♥♥」

サキュバス「しゅご…はっ、ハっ♥ …頭ぶっこわれちゃうわよぉ」

闇剣士「そうか」

サキュバス「あたしの中…どう…? 気持ちいい…?」

闇剣士「悪ければ射精などせん」

サキュバス「そっかぁ♥ よかった…あんたあんまり表情に出ないから、淫魔のプライドズタズタになるところだったわ」

闇剣士「それよりもどうだ。子を宿したか」

サキュバス「……うーん…おま○この奥こんだけあんたのでチャポチャポしてるんだけど」

サキュバス「まだダメっぽい。魔力全部吸っちゃったかな」

闇剣士「……そう容易くはいかんか」

966 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:14:10.87 Du68Kut/o 2147/3213


サキュバス「気長に行きましょ。あんたが一番見込みある」

闇剣士「そうだな」

闇剣士「私も大会に向けて備えがある。いつまでも貴様の相手をしている暇はない」

サキュバス「貴様じゃなくてサキュ。でしょ」

闇剣士「……サキュ。昼は私は己を高める修行を行う」

サキュバス「じゃあ夜はあたしの相手してくれる?♥」

闇剣士「なるべくな」

サキュバス「じゃあご飯用意して帰りをまってるわ」

闇剣士「なに?」

サキュバス「そのほうが新婚っぽくない?」

闇剣士「わからんが……ある物は頂いておく」

サキュバス「くすくす。じゃあ今日のところはもう寝ましょ」

闇剣士「あぁ」

サキュバス「おやすみ。いい夢見てね」

闇剣士(夢か…マナ…お前はいま)

967 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:22:37.38 Du68Kut/o 2148/3213




   ・   ・   ・



夢を見ていた。
これは私の夢。幼い頃の記憶。

私はどこか遠い場所からここに連れて来られて、雪の積もる森の中を歩いている。


魔女「……」

青年「マナ。行け」

魔女「お兄様」

青年「お前が大きくなったら、必ず迎えにくる」

魔女「……」

青年「それまで私のことは忘れて過ごせ」

青年「…いかん。もう行かなくては。奴らに気配を察知される」

魔女「私は、捨てられるの?」

青年「すまない。私の力が及ばぬばかりに、お前を祖国で護ってやる術がない」

青年「お前は私にとってなにより大切な存在だ。だから、いまは耐えてくれ」

青年「忘れろ。人間に良い者がいるかどうかはわからないが、お前が幸せに過ごせることを願っている」ブォン

魔女「お兄…様……――」

968 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:25:17.65 Du68Kut/o 2149/3213



魔女「……さむい」

魔女「わたしは…ここでなにを」キョロキョロ

魔女「…あっ。だれかいる」

魔女「ちがった…」

魔女「……」

魔女「あなた…しんだの?」

魔女「ふよふよして、さみしいの?」

魔女「てんにかえったほうがいい。わるいおばけになる」

魔女「かえられないの?どうして…?」

魔女「でも…ここは…さむいとこ」

魔女「わたしのなかもさむいけど…くる?」

魔女「おいで」

「――」スゥ

魔女「…ん。ん…へんなかんじ」

魔女「よろしくね。いこ」

ザクザク

969 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:28:10.91 Du68Kut/o 2150/3213




   ・   ・   ・



魔導師「マナや。今日はお前に友達を紹介しよう」

魔女「…ともだち」

勇者「こんにちは! はじめまして!」

魔女「…」ペコ

魔導師「この子はユッカじゃ。お前と同じくらいの歳だぞ」

勇者「ユッカだよ! 8才!」

魔女「…マナ」

勇者「よろしくね! せんせーマナと遊んできていい?」

魔導師「あぁいいとも。だが稽古の時間には帰ってくるんじゃぞ」

勇者「うん! いこ、マナ!!」

魔女「う、うん…?」

970 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:31:54.42 Du68Kut/o 2151/3213



勇者「へー、マナもパパとママがいないんだ」

魔女「ユッカも…いない?」

勇者「ボクもいないんだ…でもおしろの人たちやおじいちゃんたちがよくしてくれるからさびしくない!」

魔女「わたしも、おじいちゃん…いる」

勇者「せんせーのこと? きっとマナはいいまほうつかいになれるね!」

魔女「うん」

勇者「ねーねー、川行こうよ! おさかなとろ!」

魔女「さかな…」

勇者「いこっ」グイッ

勇者「うっ……!? うぅ…なにこれ」

魔女「…さわっちゃだめ」

勇者「マナ?」

魔女「わたしにさわっちゃだめ」

971 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:37:51.07 Du68Kut/o 2152/3213




  ・   ・   ・



「なるほどのぅ、孤児院でも浮いた存在というわけか」

魔導師「えぇ。おとなしくていい子なのですが。この力ゆえに、倒れてしまう子が出てしまいまして」

魔女「……」ジー

魔導師「あぁ大丈夫じゃよ。マナは悪くないぞ」

「それでおぬしが養父になるというのか?」

魔導師「できれば、時々顔を見に行くだけじゃなくて、そばにいてやったほうがええと思ってな」

「しかしのぅ…王家に関わりのない人間を」

王子「良いではないですか父上」

「おぉグレイス。戻っておったのか」

王子「王宮で面倒をみる子供が1人増えるだけです。ユッカにも友達が出来て、いい影響を与えてくれるでしょう」

「お前がそういうなら、しばらく様子を見てみるか」

魔導師「ありがとうございます」

魔女「?」

魔導師「王宮で暮らしていいことになった。わしやユッカと一緒じゃ」

魔女「…そう」

972 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:42:47.94 Du68Kut/o 2153/3213



  ・   ・   ・



兵士「大変です! ユッカ様がお倒れになられました」

「なんじゃと」

勇者「……う、う」

魔女「ユッカ…ユッカごめんなさい」

兵士「森へあそびに行かれたのですが、イノシシに遭遇しまして」

「何!? 外傷はなさそうじゃが。貴様ら護衛はなにをやっておった!」

兵士「いえ、イノシシは撃退したのですが…」

兵士「ユッカ様がとっさにマナ様をかばった直後、突然具合が…」

「……ぬ」

魔女「ユッカ…ユッカ…」

勇者「だいじょうぶだよ…マナ…ボクはへっちゃらさ」

魔女「ごめ…なさい」

「……」

973 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:48:04.01 Du68Kut/o 2154/3213



   ・   ・   ・


カシャン


【牢】


魔女「……」

魔女「…ユッカ」


「年端もいかぬ子供にこんなことはしたくないが、お前はやはり得体が知れぬ」

「大人はそのような存在が怖くてたまらんのじゃよ。すまないな」

「食事や本など、生活の便宜ははかってやる」

「だが、ユッカがああなった以上、2度と人世に出ることは出来ん」

「マナよ。恨まないでおくれ」

魔女「…ユッカに会いたい」

「ならぬ。ユッカは未来のため誰よりも心身ともに健やかに育たねばならんのだ」

「お前のそのような哀れな姿を見せるわけにはいかぬ」

「少女マナはこの国を去った。そう、もういないのだ…」 コツコツ

魔導師「……」

974 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:53:54.35 Du68Kut/o 2155/3213




私はずっと寒くて暗い場所にいた。
来る日も来る日も、誰とも会うことは許されなかった。

もう二度と会えないと思っていた。

だけど、ユッカは来てくれた。
諦めずに何度も私に会いに…何度も来てくれた。

私のはじめての友達…。



  ・   ・   ・



ガシャン!!

バチバチッ


勇者「いだっ!」

傭兵「だから檻にさわるなっての」

勇者「マナ! 絶対に助けだすからね!! ボクたち強くなって…マナを助けるから」

魔女「……命令を――」

魔女「…命令…を」

魔女(ユッカ…私はあなたに会えてとてもうれしい)

魔女(それなのに、ごめんなさい。私は、やっぱり魔物だった)

975 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 22:59:53.66 Du68Kut/o 2156/3213


傭兵「…マナ。あと数日の辛抱だ」

僧侶「そうです。ユッカ様とソル様が負けるはずがありません」

僧侶「なんの心配もしなくっていいんですからね! また私たち元通りです!」

傭兵「あぁ!」

魔女(みんな…)

魔法国王「……」


<夜>


サキュバス「ねーおチビ。あんたってどうなりたいわけ。唯一あんたの未来が見通せないの」

魔女「……命令を――」

サキュバス「むぅ……すっぱだかでそこでオ○ニーしなさい!」

魔女「……あるじ様、命令を」

サキュバス「…ちぇっ、支配権とやらを手に入れないとダメってことね」

闇剣士「なにをしている。行くぞ」

サキュバス「はーい。ね、ちょっとくらい話していかなくていいの?」

闇剣士「いまはなにも話すことはない」

サキュバス「……レヴァン」

闇剣士「必ず私が取り戻すからだ。我が愛する妹を、魔の手からな」

サキュバス「…!♥ そうこなくっちゃ!」

977 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 23:05:31.82 Du68Kut/o 2157/3213



<数日後>

<聖剣争奪杯-開催日>


【闘技場内】


僧侶「えっと…左側上段Aの10~15列自由席ですから…」キョロキョロ

僧侶「うう…人おおすぎて座席わかんないですよ」

ゴロツキ「アネさん! こっちですぜ!」

僧侶「あっ…」

ゴロツキ「アネさんのためにこの辺り一体の自由席全部確保しておきました!」

僧侶(そこまでしなくていいのに…)

ゴロツキ「では俺はこのあと選手入場ありますんでここで! あとは部下共にアネさんの警護を任せます」

僧侶「ど、どうも…」ペコ

僧侶「ユッカ様たちまだ出てこないのかなー」

978 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 23:12:27.67 Du68Kut/o 2158/3213



サイレンと共に闘技フィールドへの入場がはじまった。
隣に立つユッカは緊張することなく、静かに闘志を燃やしているのがわかる。

周りには参加者の屈強な男たち。
仮面野郎の姿もあった。

闇剣士「……ふ」

入場にあわせてスタンドからは割れんばかりの歓声。たくさんの客がつめかけている。
サマンサの話によるとこの巨大な闘技場は5万もの観客を一度に収容できるらしい。
この闘技大会は国民にとってもっとも盛り上がるイベントのようだ。
ヒーラちゃんもきっとどこかに座って俺たちのことを見つめているはずだ。


魔法国王「開会の言葉。ぼくから」

魔法国王「えー本日はお日柄もよく、絶好の殺し合い日和となりました」

魔法国王「ま、張り切っていこう。観客を賑わしてくれたらきみたちの生死なんてどうだっていい」

女剣士(ほんと毎年サイテーな開会宣言)

979 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 23:16:46.66 Du68Kut/o 2159/3213


魔法国王「さて、諸君が目指すはこの一振りの剣」

魔法国王「かの伝説にある勇者の用いたとされる聖剣だ」

魔法国王「さらに上位入賞者には副賞として王宮兵団入りも認めよう」

参加者「うおおお!! やってやるぜぇ!!」

魔法国王「…そして今年はサプライズ賞品もある」

魔法国王「見事2位に輝いた人間には、この美しい魔族の娘を進呈しよう」

魔女「……命令を――」

勇者「…マナ」

魔法国王「魔物と言ってもぼくの魔法で制御できるため危険はない。煮るなり焼くなり、メイドにするなり好きにしていい」

参加者「うおおお!! 俺のもんだあああ!!」


魔法国王「さぁいまこの瞬間より、諸君の熱き戦いは始まる!」

女剣士「いま!?」

傭兵「なにッ」


正面と後方のゲートが同時に開かれた。
薄暗いゲートの中からぞろぞろと黒い影達が次々に現れる。

980 : ◆PPpHYmcfWQaa - 2015/08/23 23:24:01.35 Du68Kut/o 2160/3213


傭兵「こいつらは…」

参加者「石人形…? すげぇ数だ」

魔法国王「ぼくの術で泥と岩石を固めて創った、命無きゴーレムソルジャー達さ」

魔法国王「ぼくの命令に忠実に従い、目の前のあらゆる生命を排除する」

魔法国王「さぁ剣を抜け! 戦え! 逃げることは許されない!」

魔法国王「そして生き延びろ! 最後までここに立っていた8人を決勝トーナメント進出とする!!」

傭兵「!」

勇者「いきなりこんなことってありなの!?」

女剣士「あいつならなにをやってもおかしくない…畜生ッこちとら戦闘準備できてないよ」

魔法国王「聖剣争奪杯! 予選開始だ!!」

観客「うおおおおお!!!!」

僧侶「みなさん…」ハラハラ


岩石兵「…グォォォ」ズシン

傭兵「剣技は通じづらそうだな」

女剣士「あたしとユッカは魔法主体で行く」

勇者「うん!!」

傭兵「あぁ! わかりやすい乱戦なら、負ける要素がねぇ!」


マナを取り返すための戦いが始まった。



第30話<マナ>おわり


 
 



《次話》
第31話<因縁>


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