《1つ前》
第27話<奇襲>
《最初から》
第1話<呪い>
《全話リンク》
少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」
第28話<聖剣争奪杯>
僧侶「ご迷惑おかけしました…」ペコリ
勇者「ふぁ……。ヒーラ! 動けるようになったの!?」
僧侶「は、はい。まだ少しぎこちないですけど」ヨロッ
勇者「わわっ、大丈夫? まだ寝てていいよ」
勇者「でもよかったぁ。こうしてまたヒーラと喋れるなんて嬉しいよ」
僧侶「たくさん看病してくださって、ありがとうございました」
勇者「ううんいいの。ボクヒーラと一緒にいられて幸せ…」ギュ
僧侶「ユッカ様…」ギュ
傭兵「あー、ごほん。ヒーラちゃん回復祝いに、今日は保存していた肉を解禁しようと思う」
勇者「わーいお肉!」
魔女「…ところで、毒素出し尽くすまでどれくらいしたの」
傭兵「は…?」
魔女「昨日は、屋根が揺れてなかなか寝付けなかった」
傭兵「き、気のせいだろ…」
僧侶「そうですよっ! 私も暑さで寝苦しくて、いっぱい汗かいちゃったからきっと治ったんですね!」
魔女「そう」
サキュバス「なんだー、乳あんた元気になったんだぁ」
僧侶「あ、淫魔…さん」
サキュバス「なによその嫌そうな顔。それに、あたしのことはサキュって呼んでってば」
僧侶「…その節はどうも」
サキュバス「はぁ。お礼をするときはぁ、ちゃんと相手の顔みてしなさいって教わらなかったの?」
僧侶「う゛……あ、ありがとうございました」
サキュバス「ふふん」
勇者「サキュありがとねー。サキュの呪いのおかげだよ」
サキュバス「でしょでしょ!」
勇者「でももういらないから早く解いてね」
サキュバス「…」
傭兵「なぁ淫魔。お前のほんとの目的ってなんなんだ」
サキュバス「言わなきゃだめ?」
勇者「おしえなよー」
サキュバス「うーんと、世界征服かな」
傭兵「は?」
勇者「世界征服?」
僧侶「無理に決まってるじゃないですか」
勇者「ボクに呪いをかけるのと何に関係があるのさ!!」
サキュバス「はいもう答えたからおしまい! でさー、あたしの分もご飯ある!?」
傭兵「…」
僧侶「しかたないですね。今日だけはご一緒しましょう」
サキュバス「やった♪」
魔女「淫魔」グイグイ
サキュバス「なによおチビ。人の尻尾さわっちゃやぁよ」
魔女「淫魔の国は滅びた。あなたは行き場を失ったからこうしているの?」
サキュバス「……さぁ~~ね。勝手に想像してなさい」
サキュバス「大人のレディにはたくさん秘密があるのよ」
勇者「ふーん」
・ ・ ・
サキュバス「たまにはお肉たべて精をつけるのもいいわね」ガジガジ
勇者「うん」もぐもぐ
サキュバス「あんたは特にいっぱい食べなさいよ」
勇者「うん」もぐもぐ
サキュバス「おっきくなってもらわなきゃ困るんだから」
勇者「うん」もぐもぐもぐもぐ
サキュバス「食べるのに夢中で全然聞いてないわね…」
傭兵「…」イライラ
僧侶「ソル様、今日は私の顔に免じて同席を許してあげてください」
傭兵「わかったけど…側にいると気が気でない…」
僧侶「いままでもたくさん助けてくれましたし…」
傭兵「煮え湯を飲まされた回数も結構なもんだけどな…」
僧侶「でもサキュさん悪魔でもそこまで悪い人じゃないのかなって」
傭兵「だまされちゃだめだヒーラちゃん! 君のここを淫乱にした張本人はあいつだぞ!」むにゅ
僧侶「そうですね…」
僧侶「…って、きゃーー!」ガギンッ ボガッ
傭兵「ぐあ゛っ。あっ…ほんと元気になってよかった」
魔女「静かに食べられない大人ばっかり」
サキュバス「はぁこの先って魔法の国なのよね…あそこサイテー」
傭兵「明日にはつくぞ」
勇者「何か嫌なことがあるの?」
サキュバス「あそこさー、確か魔物よけに結界張ってんのよ」
僧侶「結界ですか」
サキュバス「そ。あんたが張るようなのをね、数十人数百人って規模で街を囲むようにぐるっとね」
傭兵「へぇ」
サキュバス「魔界では難攻不落の城って呼ばれてるわ」
サキュバス「いざ結界を突破できても、街の中には魔力の高い人間が沢山住んでるみたいだし…」
傭兵「頼もしいな」
サキュバス「あぁ~ん、中に入って吸ってみたいなぁ」
傭兵「ってことはお前入れないのか」
サキュバス「入れないことはないけどぉ、中でこの姿を見せたり、淫魔の気を漏らしちゃうと」
サキュバス「あっというまに捕まっちゃうわ。だからつまんない」
傭兵「よし、こいつを捕まえてもらおう」
傭兵「呪いを解いてもらうついでだ」
サキュバス「行くのやめない?」ニコッ
僧侶「行きます」ニコッ
<翌日・昼>
【魔法大国グリモワ・入り口】
勇者「ついたー」
僧侶「ピニオンから結構かかりましたね」
傭兵「あぁ」
勇者「ようやくベッドで寝れるー」
番兵「止まれ。入国審査を行う」
番兵「来訪の目的は、観光か、仕事か、それとも出場か」
傭兵「立ち寄るだけだから、観光みたいなもんか」
勇者「だね」
傭兵「で、出場ってなんだ。なんかやるのか」
番兵「うむ、近日行われる聖剣争奪杯の参加者を各国から募集している」
番兵「いまはエントリー期間だ」
番兵「貴様も見たところ剣士のようだが、大会への出場はしないのか」
傭兵「聖剣…」
勇者「なにそれすごそう! ほしい!」
勇者「聖剣だってソル! ねぇきっとボクたちの冒険の役に立つよ!」
傭兵「本物ならそうだが…」
番兵「参加するなら、この紙に必要事項を記入して闘技場受付に提出せよ」
傭兵「一応2枚もらっとく…」
勇者「ボク出る!」
傭兵「概要がわかってからな」ポンポン
番兵「では、入国を許可する」
番兵「ようこそ魔法大国グリモワへ。この通路を抜ければすぐだ」
ギィ…
勇者「!! うわっ、すごい魔力。全身ゾクゾクきちゃったよ!」
僧侶「ここが魔法大国…私でもわかるくらい魔力に満ちてますね」
魔女「…吸い放題」
傭兵「とにかくまずは城に向かうぞ」
傭兵「ここの王に挨拶からだ」
勇者「はぁーい。うわー、なんか飛んでるよー」
僧侶「なんでしょうねぇあれ。箒にまたがってるんでしょうか」
魔女「魔法具店…いっぱい」キョロキョロ
魔女「全部入りたい! あとで来たい」
僧侶「私もいろいろ買い揃えたいです」
僧侶「大きな図書館もあるってクロノ様に聞いてますよ! どこでしょうねぇ」キョロキョロ
勇者「あーいいなー。あれどうやって飛んでるんだろう。ボクも乗りたいなー」
傭兵「俺には死ぬほど縁のない国だ…」
勇者「ソルもここの魔力感じてみたい? チューしてあげよっか」
傭兵「いや、いい…」
勇者「くふ」ぎゅ
傭兵「いいっつってんだろ離れろ」
傭兵「お前ら浮かれてんなよ。遊びで来たんじゃないんだぞ」
勇者「観光って言ったじゃん」
傭兵「建前だ。まさか自分たちが勇者一行で王様に会いに来たなんていっても通れるわけないだろ」
勇者「全然信じてもらえないもんね…」
傭兵「だがクロノさんにもらった王宛の手紙がある。さすがに王は信じてくれるだろうよ」
傭兵(まともな奴ならいいがな…)
【王宮・謁見の間】
魔法国王「やぁ、またせてすまないね」
傭兵(こいつが…)
魔法国王「愛しのクロノさんからの手紙をもってきてくれたんだって!?」
魔法国王「さぁ見せてくれよ」
勇者「これです」
大臣「お預かりします」
魔法国王「なになに……ふぅーーん。なんだぁ、ぼくへの愛を綴った返事じゃないのかぁ」
僧侶(なんなんでしょうこの人)
魔法国王「君たちが勇者一行ねぇ…ま、見えなくもないか」
魔法国王「たいした魔力をもっているが、感じ取った所、妙な混じり気がある」
勇者「そうなんです! ぼくたち、旅の途中で呪いをかけられちゃって」
勇者「それを解く方法をさがしてここまで来ました」
魔法国王「なるほど、そりゃ遠路はるばるようこそ……」
魔法国王「ん? 勇者の血筋って言えばどこだっけ」
大臣「太陽の国ですな」
魔法国王「あーそうそうそれだ」
魔法国王「太陽の国といえば、グレイスとかいう美人で気の強い姫が戴冠して今は王様やってるんだっけ」
僧侶「え? グレイス様は王子様ですよ」
魔法国王「あぁ、そうだっけ? スラっとしてて目つきの鋭いちょっと怖い子だよね」
傭兵「グレイス王を知っているのか」
魔法国王「7~8年前に連合国首脳会議に出席したときにね、会って少し話をしただけさ」
傭兵「……」
魔法国王「ははは、聞いてくれよ。そこでね、将来ぼくの女にならないかいって聞いたら」
魔法国王「彼女…いや彼か…どう答えたと思う?」
僧侶「さ、さぁ…」
魔法国王「『あいにく私は男だ』と一蹴されてしまったよ。残念だねぇ」
僧侶(それ当たり前なのでは…)
傭兵(趣味わるいやつだな)
魔法国王「そんな傷心のぼくも新しい恋を見つけてね、いまはピニオンのクロノさんにアタックしているのさ!」
魔法国王「ずっと空振りだけどね」
魔法国王「クロノさん、元気だったかい?」
魔法国王「美人だったろ? あの器で古びた時計塔の管理人なんてポジションおさまっているのはもったいない」
魔法国王「ぼくの妃となり、ともに国の未来を築いていくべきではないと思わないかい?」
勇者「…うーん」
僧侶(私この人苦手です)
勇者「クロノさんはピニオンから出たくないって言ってたよ」
魔法国王「あんな時計塔くらいなら、この国にもあるし、もっと大きいのを建ててやるのに」
勇者「そういう話じゃなくて…」
魔法国王「ま、きみたちが来てくれたおかげでぼくの本願も叶ったよ」
勇者「え…」
魔法国王「ほらここに、勇者様の呪いを解いてくれたらあなたの願いをなんでも一つお伺いいたします」
魔法国王「って書いてあるじゃないか」
勇者「!! そ、そんな!」
魔法国王「これってさ、クロノさんがぼくを受け入れるってことでしょ」
魔法国王「この魔法国王グリモワの王である、ぼくの妃になるってことだよ。ね?」
大臣「左様ですな」
傭兵「……ッ」
魔法国王「よぉし、ぼくが直々に呪いをみてやろうじゃないか」
魔法国王「さぁ近くへおいで」
勇者「で、でも…」
勇者(クロノさん。どうしてそんな約束を…ダメだよ)
僧侶(クロノ様…私たちどうすれば)
魔法国王「ふ…ため息がでるね」
魔法国王「そこの怖い顔した兵士のきみ。羨ましいね」
魔法国王「こんなかわいい子をはべらして旅をつづけているのかい」
傭兵「そういうわけじゃない」
魔法国王「けどさぁ、釣り合いってものが取れてないよ」
魔法国王「まず手前の子」
魔法国王「クロノさんに負けず劣らず美しいね…魔力も澄んでいて…蒼く広大な海を想わせる…」
僧侶(この人…やっぱり魔覚はすごい)
魔法国王「ぼくの側室にならないか」
僧侶「お、お断りします。旅がありますので」
魔法国王「その隣のきみ」
勇者「ボク?」
魔法国王「そうそう。きみが太陽の血を受け継ぐ勇者だね」
魔法国王「あぁわかるよ。きみのなかで燃えたぎる紅蓮の炎。清い心の輝き…」
魔法国王「まぁきみも顔立ちはわるくないし、ぼくの側室には十分だね」
魔法国王「5年後が楽しみだよ」
勇者「え…嫌です」
傭兵(黙って聞いてりゃ、なんだこいつ…)
魔法国王「というわけで、ふたりともすばらしい魔力の持ち主だ」
勇者「ど、どうも…」
魔法国王「だけど、残念なことに美しい魔力の中にくだらないものが混じってしまっている」
勇者「ボクたちにかけられた悪魔の呪いなんです。それを解いてほしくて、やって来ました」
魔法国王「あぁ…だけどその前にさ…ひとついいかな」
勇者「はい?」
魔法国王「その後ろのきみだよきみ」
魔女「!」
魔法国王「ずいぶんと、おかしなのがいるじゃないか。ははっ」
魔法国王「大臣。いまは聖剣争奪杯にむけた大事な期間だよねぇ」
大臣「はい」
魔法国王「入国審査は厳重にっていったじゃないか」
魔法国王「だめだよぉ…この魔法大国に魔物の侵入を許すなんてさあ」
魔法国王「そうだろ銀髪のきみ? ぼくの魔覚をごまかせるとでもおもっているのかい」
魔女「!?」
傭兵「な、なに言ってやがる! マナは俺達の仲間だ!」
勇者「そうだよ! マナは魔物じゃない! 人間だよ!」
魔女「わたしが…まもの…?」
魔法国王「衛兵」
衛兵「…」ザッザッ
衛兵「…」ジャキン
傭兵「て、てめぇ」
魔法国王(どうやら、珍しいものが手に入りそうだ…)
魔法国王(勇者。君たちは知らないようだけど、ソレは野放しにしちゃいけないものなんだよ)
魔法国王「銀髪のソレをさっさと捕まえろ。ふふ、ふふ…」
魔法国王(こうすることが、一番世の中のためになるのさ…)
第28話<聖剣争奪杯>つづく
第28話<聖剣争奪杯>つづき
勇者「なにするの!」
僧侶「武器を向けるなんて、国交問題ですよ!」
魔法国王「無論、太陽の国の代表である君たち3人に危害を加える気はない」
魔法国王「だけどソレは違う。あまり魔物を庇い立てしないほうがいいよ」
魔法国王「さっさとその娘をひきわたすんだ」
勇者「ふざけないでよ!」
魔女「…」
魔法国王「勇者くん、魔物と人間が相容れることは決してないんだ」
魔法国王「それは人類の戦いに次ぐ戦いの長い歴史が証明している」
魔法国王「だから魔族領はぼくたちとは隔絶された世界にあるんだよ」
魔法国王「君だって、魔王を討った勇者の末裔ならわかるだろう」
魔法国王「本来ぼくと志を共にする者であるはずだ」
勇者「…! でもマナは魔物じゃない!」
魔法国王「…どうか抵抗しないでくれ」
勇者「マナを…どうする気なの」
魔法国王「ソレの生態にすこし興味があってね、調べさせてもらうよ」
魔法国王「おもしろい力をもっているようだからねぇ」
魔女(なに…この探るような視線…)
魔女(ユッカの魔覚とはまた違う…体の中に入り込んでくるような…ゾワゾワして嫌な魔力)
傭兵「調べるだと。そんなことさせるか」
傭兵「こいつは俺たちの仲間だ」
傭兵「例え人と違う不思議な力が備わっていたとしても、俺達とともに命をかけて世界を救うための旅をしているんだぞ」
魔法国王「ふぅ…わからないかなぁ。それは人型をしているけど、人間じゃない」
魔女「!!」
魔法国王「魔物なんだよ」
魔法国王「それに、君たちの旅なんて、ぼくからしたら知ったことではない」
勇者「えっ!? ど、どういうこと…」
魔法国王「歴代勇者の派兵なんて、太陽の国がしきたりとして勝手にやっていることだろう」
魔法国王「ここは魔法の大国、周囲を覆う鉄壁の結界があるかぎり、魔王が復活しようともぼくたちの平穏はもはや約束されているのさ」
僧侶「難攻不落の城…」
僧侶「あ、あなたたちだけが、この世界で平穏を手にするとでも!?」
僧侶「太陽の国は連合に加盟している国ですよ!」
魔法国王「そりゃあね、古くから王族同士の付き合いは少なからずあるが」
魔法国王「連合国っていっても、ぼくたちにとって太陽の国なんて、遥か海を隔てた田舎の国さ」
魔法国王「それとも、植民地にでもなるかい?」
僧侶「そんな…」
魔法国王「君たちが旅をするのを止める気はない、けどね、後押しする気もない」
魔法国王「勝手にやってくれ」
魔法国王「ただし、この国立ち寄った以上、この国のルールは守ってもらうよ」
魔法国王「魔物を差し出すんだ。さぁ」
勇者「…!」ゾク
衛兵「…」ジャキン
勇者「く、クロノさんがこのことをどう思うかわからないの」
魔法国王「ふふ…ぼくはね、欲しいものはなんでも手に入れることができるのさ」
魔法国王「ぼくの魔法があれば、彼女をぼくに心酔させることだって容易だよ」
魔法国王「だけどぼくとしては、彼女本来の力を手に入れたいからさ」
魔法国王「こうして古臭い手段で口説いているんだけど…」
勇者「クロノさんはお前の物じゃないぞ!」
魔法国王「やれやれ、きみにも嫌われちゃったな」
衛兵達「そこをどけ、魔物を庇い立てするな」
勇者「うっ」
傭兵「クソッ、逃げるぞユッカ」
勇者「マナ、こっち!」グイ
魔女「…!」
魔法国王「この国でぼくから逃げられると思っているのかい」
魔法国王「ぼくのこの魔覚がある限り、きみたちはどこへ逃げようとも…」ズズッ
魔法国王「おや…この感じ…ははは、なんだ青年」
魔法国王「きみはずいぶんと虚ろじゃないか…ふふ、ふふ」
魔法国王「…! そうか、そういうことか」
大臣「陛下、追跡しますか」
魔法国王「無論指名手配だ。国境の番兵に通達、聖剣争奪戦まで鼠一匹外にだすな」
大臣「承知しました」
魔法国王(どうやらおもしろい奴らが迷い込んできたみたいだねぇ)
魔法国王(少しは楽しめるかな)
【市街地】
勇者「うう…あいつが探ってる…あのねちっこい魔力がゾワゾワってするよ…う゛えっ」
僧侶「なるべき魔力をたてないように…」
魔女「…みんな」
勇者「大丈夫だよマナ! 絶対マナをあいつにわたしたりしない!」
魔女「でも…」
傭兵「あいつの言ったことは気にするな。お前はお前だ」
傭兵「俺たちが一番よくしっている」
魔女「…うん」
傭兵「それよりも、無我夢中で飛び出したが、この先どこへ逃げればいいんだ」
僧侶「きっと荷馬車は押収されてますよね…」
勇者「スレイプニル大丈夫かなぁ…」
僧侶「私たちの私物なので手を出されることはないでしょうけど…あの王様なら何をするかわかりませんね…」
勇者「なんだかとんでもない国に来ちゃったよ」
傭兵「国がかわれば価値観も道徳も違うか…」
僧侶「きっと魔族領が近いせいでしょうね。この巨大な結界は、迫る脅威に立ち向かうためのものなのでしょう」
衛兵「いたぞ! こっちだ!」
傭兵「くっ、もう追いついて来やがった」
傭兵「俺が足止めする、お前ら先にいけ」
勇者「そんなのダメだよぉ! ソルが捕まっちゃったら意味無いじゃん」
傭兵「俺がつかまるかよ」
勇者「でもだめ! 一緒にいて! だいたいどこに行けばいいの!」
傭兵「…ッ」
魔女「…私をひきわたしたほうが早い。そうしないとこの国であなたたちの身の安全はない」
傭兵「何言ってんだ!」
勇者「そうだよ! 弱気にならないでなにか解決方法を考えようよ!」
衛兵達「待てー!」
傭兵「しつけぇな…かといって蹴散らすわけにもいかねぇし…」
???「こっち!」グイッ
傭兵「うおっ!?」
女剣士「しー…っ」
勇者「…」
女剣士「行ったね」
勇者「あ、あの…ありがとう」
女剣士「あなたたち、勇者でしょ」
勇者「えっ、そ、そうだけど…どうしてわかったの」
女剣士「額のこれを見りゃわかるさ」コツン
勇者「兜?」
女剣士「とりあえず話は後だ、うちへおいで」
傭兵「俺たちはお尋ね者だぞ。それにあんたは誰だ」
女剣士「あなたたちの支援者さ。いいから早く」
僧侶「はい…」
突然現れた少女についていった先には、かなり老朽化がすすむ屋敷があった。
女剣士「入って」ギィ…
勇者「おじゃまします…」
【古びた屋敷】
女剣士「ま、お茶でもいれてくるよ。その辺座って待ってて」
僧侶「どなたなんでしょうか…支援者って言ってましたけど」
勇者「さぁ…わかんない」キョロキョロ
僧侶「これからどうしましょう。お尋ね者なんですよね」
魔女「…」
傭兵「なんとか馬車を奪い返してこの国を脱出するしかない」
勇者「はぁ…」
魔女「ごめんなさい私のせいで楽しい旅が」
勇者「ち、ちがうよぉー」ギュ
勇者「あのバカ王様ッ、なんてひどいんだ。マナのことあんな風にいうなんて…ぐすっ」
女剣士「あはは、バカ王様だって」
勇者「う、うわっ! 聞いてました…!?」
女剣士「全くその通りだよ」コトン
女剣士「飲んで。へんなもの入れてないから」
女剣士「あたしはサマンサ。この国で魔法剣士をやってる」
勇者「勇者のユッカだよ」
僧侶「ユッカ様の従者のヒーラともうします」
傭兵「同じくソルだ。かくまってもらってすまない」
魔女「……」
傭兵「あー、こいつはマナ。魔法使いだ」
女剣士「ユッカにヒーラにソルとマナね。オッケーよろしく」
女剣士「あなたたちもめんどくさいことに巻き込まれちゃったね」
傭兵「あの王はいつもああなのか?」
女剣士「まぁね。古の大魔導師の血をひいているらしくてさ」
勇者「あの人が…」
女剣士「たしかに人並み外れたすごい魔覚をもってるし、高等な魔術も扱えるんだけど」
女剣士「女癖は悪いし、気分屋ですぐおかしなことをはじめて国民を巻き込むし、で評判は地の底さ」
女剣士「気に入らない相手をすぐ魔法で洗脳しちまうんだ」
女剣士「だからあなたたちもなるべく早くこの国を出た方がいい」
傭兵「さっき、支援者って言ってたよな」
傭兵「俺たちのことを知っているのか」
女剣士「その子の額に太陽の国のシンボルがみえたもんでね」
女剣士「それが衛兵に追い回されてるときたもんだ。こりゃまたバカ陛下がなにかしたなと直感したんだよ」
勇者「この兜、見たことあるの?」カコン
女剣士「なんでかねぇ、うちにおんなじ紋章の物があるんだよね」
女剣士「たぶん、おじいちゃんの物なんだけど」
傭兵「たぶんって」
女剣士「もう亡くなってね…」
傭兵「そうか」
ガラガラッ
老人「さまんさ…めしはまだかのぉ…」ヨタヨタ
女剣士「う……おじいちゃ…あんだけ寝ててって言ったのに」
勇者「ゆ、幽霊!?」
僧侶「きゃあーー!!」
老人「めしは…はらへったのう」
女剣士「さっき食べたでしょ!」
傭兵「亡くなった…んだよな? あぁ、もう1人のじいさんか!?」
女剣士「……はぁ、嘘なんてつくもんじゃないね」
傭兵「……」
傭兵「じいさんぼけてるのか」
女剣士「そ。聞きたくても聞き出せなくてさ、ごめんね」
女剣士「すまない、ちょっとじいさん連れて行くの手伝ってくれない」
傭兵「こんな屋敷に2人ぐらしなのか?」
女剣士「まぁね。昔は腕の立つ魔法剣士でさ、メイドやらなにやらいっぱい仕えてたみたい」
女剣士「いくら剣豪でも、人間ボケちまえばこの有り様だよ…」
女剣士「おじいちゃん、ベッドもどろうよ」
老人「めし…」
傭兵「ほらじいさん。孫娘のいうことは聞くもんだぜ」ポン
老人「…んぐ」パチッ
老人「…! グレン! 貴様どこをほっつき歩いておった!!」
傭兵「ひっ、な、なんだ」
勇者「ぶーーっ。びっくりした…」
魔女「…飛ばさないで」フキフキ
女剣士「お、おじいちゃん…?」
老人「こい! 貴様にはまだ教えにゃならんことが山ほどあるぞ!!」
傭兵「はっ、ちょ…おいっ、どうなってんだお前のじいさん」
老人「貴様ときたら、連日修行をさぼって女遊びばかり」
老人「けしからん! 一度その性根を叩き直してやる!」ベキッ
傭兵「いでっ」
傭兵「誰かとまちがえてんぞ!」
女遊び「ご、ごめん! 本格的にボケてんなぁ…」
女剣士「おじいちゃん! あたしのことわかる!? 1+2は!?」
老人「……さまんさ…めしはまだかのぅ」
女剣士「…うーん」
傭兵「ったくなんなんだ…」
僧侶「グレン…? あれ、どこかで聞いたような…どこでしたっけ」
女剣士「あたしもあなたの赤毛…見たことあるような気がするんだ」
傭兵「…俺はここには来たこと無いぞ」
女剣士「…もしかして!」
女剣士「ちょ、ちょっと待ってな! あなたたちに見せたいものがあるんだ!」
老人「…グレン」
傭兵「…だからちげーっての。誰だよそいつ」
老人「…」
女剣士「この箱!」
女剣士「ほら、ユッカの兜おなじ紋章がかかれてるでしょ」
勇者「ホントだ。これ太陽の国の紋章だよ」
傭兵「中に何が入ってる」
女剣士「それがさ、魔力で封印されてるみたいでどうやっても開かないんだよ」
女剣士「あなたたちなら開け方しってるんじゃない?」
勇者「ヒーラしってる?」
僧侶「いえ」
傭兵「俺もしらないな」
魔女「おそらく、これは封印式じゃなくて、特定の魔力に反応してひらく罠式」
魔女「魔力を与えてためしてみたら」
傭兵「いや俺魔力もってないし」
僧侶「罠ですか…危険かもしれません。私やってみます、みんな下がってください」
僧侶「…えいっ」ズズッ
僧侶「……?」
勇者「開かないね」
僧侶「魔力込めましたよ?」
魔女「じゃあヒーラの魔力には反応しなかっただけ。ユッカやってみたら」
勇者「うん…けどボクも開かないんじゃないかなぁ」
傭兵「……気をつけろ」
勇者「えい」ズズッ
ユッカが魔力を注ぎ込むと、箱は軋んだ音をたてながらゆっくりと蓋を開いた。
中には小さな指輪が入っている。
ユッカはそれを不思議そうな顔で手にとった。
そして蓋の裏側に、俺達の国の文字が刻まれていた。
『炎を受け継ぐ者、私の血を受け継ぐ者にこれを託す』
『遥か彼方の故郷に想いを込めて』
傭兵「これは一体…?」
指輪に取り付けられた宝石が、燃えたぎるように赤く光った。
第28話<聖剣争奪杯>つづく
第28話<聖剣争奪杯>つづき
勇者「…これ、なんなんだろう。どういう意味」
僧侶「……うーん」
傭兵「ヒーラちゃんなにかわかるのか」
僧侶「歴代の選ばれし勇者様は、世の平和のために旅立っていますよね」
傭兵「あぁ…」
僧侶「もしかしたら、その方の残された物なのかもしれませんね」
勇者「ってことはボクのご先祖様の持ち物?」
女剣士「そんな昔のものではないとおもう」
女剣士「あたしが物心ついたころにはその箱はあったけど、当時はまだ綺麗だった」
女剣士「きっと、おじいちゃんがたまに思い出したかのように口にする、グレンって人の物さ」
傭兵「グレン…」
女剣士「その人が生きてるかどうかすらわからないけどね」
女剣士「おじいちゃんはあの通りボケちゃってるし…」
女剣士「あなたたち太陽の国の出身なんでしょ?」
傭兵「あぁ。だが名前に心当たりはないな」
僧侶「あの…私しってるかもしれません…」おずおず
女剣士「ホント?」
傭兵「本当か!」
僧侶「これはお父様から小さいころに聞いた話なので、真実かどうかもわからないですし、記憶も曖昧ですけど…」
勇者「教えてよ!」
僧侶「はい。えと、先代の国王様、つまり現国王グレイス様のお父上に当たる方です、にはご兄弟がいらっしゃったそうです」
勇者「へー」
僧侶「王位継承権でもめて、ある日家を飛び出したとか…」
僧侶「その際に王宮の宝を路銀代わりにたくさん持ちだしてしまったそうです」
傭兵「……」
僧侶「ほ、ほんとかどうかわかりませんよ!?」
傭兵「…いや、それなら俺も騎士時代に似たような話を聞いたことがある」
傭兵「どうも国はもみ消したがっていたようだがな」
傭兵(グレイス……お前は真実を知っているのか…?)
女剣士「なんにせよ、あなたたちの国の物であることは間違いなさそうだね」
女剣士「持って行きなよ。うちに置いててもしかたない」
女剣士「ちゃんと受け継ぐ人が現れてよかった」
勇者「うん!ありがとう!」
僧侶「よかったですねユッカ様」
勇者「いなくなった王子様…お宝を持って行っちゃうなんて、悪い人だったのかな?」
勇者「ねぇ、だからボク旅立つ時に兜くらいしかもらえなかったのかな?」
勇者「それでその王子様が長い旅をしてこの国に辿り着いた…?」
勇者「…あれ? 」
傭兵「ん?」
勇者「じゃあさ! 聖剣争奪杯の聖剣って! まさか!」
老人「グレン! 貴様、剣はどうした!!」
傭兵「は!? おいサマンサ、またじいさんがこっち来てるぞ」
女剣士「ちょっとおじいちゃん! 寝ててって言ってるでしょ!」
老人「なんじゃこのナマクラは」ガチャガチャ
傭兵「うわっ、勝手に触んな」
傭兵「じいさんいくらなんでもボケすぎだぞ」
傭兵「それにこれはナマクラじゃねぇ、騎士級しか持つことができない、かの刀匠トールが手がけたという名剣で―――」
老人「たわけ! あれとくらべりゃどんな剣もナマクラもいいとこだ! あれほど手放すなと言うたろうに!」
老人「まさかまた質に入れて遊ぶ金にしたんじゃなかろうな!! この大馬鹿もん!」
傭兵「…」ポリポリ
女剣士「ごめんソル。おじいちゃん急に昔の記憶が呼び起こされちゃったんだね」
女剣士「あなた、そのグレンって人に似てるのかもね…」
女剣士「さぁおじいちゃん! 戻るよ、手を焼かせないで」
老人「ふがふが…」
傭兵「…まぁいいけど。ボケ老人の相手も大変だな」
傭兵(だがじいさんのあの剣幕、名のある剣豪ってのは本当なんだな)
女剣士「グレンってやつ…相当ダメ王子だったっぽいね」
僧侶「ですね…」
女剣士「そんなのと間違えられるなんて、あなたからしたらいい迷惑だよね」
傭兵「ほんとだぜ…女遊びが激しくて、金にがめつくて、サボり魔って…」
僧侶(まるでソル様じゃないですか…)
魔女(だいたいあってる)
勇者「ソルじゃん」
傭兵「うるせー! 何見てんだ」グリッ グリッ
勇者「ぎゃっ」
魔女「いたい。見てない」
僧侶(私にはしてくれないんですか)
傭兵「だいたいなぁ…俺は王家なんぞとは無縁のただの傭へ…――」
傭兵「……あれ?」
勇者「?」
傭兵(俺は、どこで生まれた?)
記憶がない。当然だ、赤ん坊の頃の記憶なんてあるはずがない。
誰かに教えてもらわないと知る由もない。
なら俺は、誰だ?
ソルだ。誰が呼んだかはわからない。
いつのまにか自分がソルと呼ばれていることに気づいて、ずっとそう名乗っているだけ。
物心ついたころから戦いに明け暮れて、それしか脳のない男だ。
自分が何であるかなど、いままで考えたこともなかった。
いままで生きてきた経験が俺のすべてで、生まれなんてどうだって良いと思っていた。
ただ他人よりも力と魔力が優れていたから戦場で生き延びることが出来て、
そして流れ着くままにユッカやユイさんと出会って…。
いまの俺がある。
傭兵「……」
勇者「えへへー、似合う?」
僧侶「ぶかぶかですね。男性サイズでしょうか」
ユッカはもらった指輪をちゃっかり指にはめていた。
宝石の光は紅蓮のごとく燃え上がり、その炎に俺はしばらく魅入られた。
人には必ずルーツがある。
ユッカは太陽の国の故第一王子とユイさんの間に生まれた。
ヒーラちゃんもおそらく太陽の国で生まれているだろう。
マナは…どこで生まれたのだろう。
そして俺も。
グレンという男の話をきいてから、胸の中が妙にざわついて、気が気でなくなった。
傭兵「…ちょっと…散歩してくる」
勇者「えっ、何いってんの! だめだよ」
僧侶「外には衛兵さん達が徘徊しているじゃないですか」
女剣士「陛下の魔覚はしってるだろ? その気になれば外の人間全てを掌握できるくらいさ」
女剣士「表に出たらすぐに探られて居場所がばれるよ」
傭兵「俺は大丈夫だ。魔力をもってないから、魔覚で位置を知りようがない」
女剣士「え…あ、ほんとだ気付かなかった!」
女剣士「うわっ! そんな人っているんだ…! あたし生まれてはじめてみたよ、珍しいっ」
勇者「でもっ! 衛兵に見つかったら追い回されるよ」
傭兵「俺1人なら大丈夫だ。もし見つかってもきっちり撒いてくる」
傭兵「ま、ちょっとした偵察だ偵察ー。こそこそ隠れてるのは性に合わないんでな」
勇者「ソル……なんか変だよ」
傭兵「おみやげ買ってきてやるよ」ポンッ
勇者「うん……」
ガチャ
俺はあの日、ユッカに自分の持つ魔力の全てを与えた。
マナ曰く、魔力とは魂と似たようなもので、器が異なると簡単には定着しないらしい。
ユイさんの魂がユッカの体に正しく憑依できたのは、血のつながりのある親子であるからだろう。
ユッカもよく魔力の色や感じ方の差異を説明してくれる。
それくらい、魔力とは人それぞれ微妙に違っているものだ。
なら俺の魔力は?
なぜ俺の魔力はユッカの中に定着した?
ユッカは先日の蟲魔人との戦いで、間違いなく俺の熱線を放っていた。
答えの出そうで出ないもやもやとした気持ちをかかえたまま、俺は玄関のローブを借りて街に出た。
【酒場】
傭兵「結構混んでるな…」
傭兵「ガラの悪そうなやつばっかりだ。1人で来て良かった」
傭兵「マスター、エール」
店主「ういよ」
店主「なんか食うかい」
傭兵「じゃあ肉系のつまみでも」
店主「うい」
傭兵「忙しそうだな」
店主「聖剣争奪杯がはじまるからなぁ、あちこちから腕利きの剣士が集まってきてるぜ」
傭兵「聖剣か…」
傭兵(さっきユッカが言おうとしてたとおり、グレンってやつが持ちだしたものかもしれないな)
傭兵(手に入れておくに越したことはないが…いまの俺の立場じゃ出られない)
店主「あんたも出るのかい。いい腕周りじゃないか」
傭兵「そうか?」
店主「あんたのお隣さんも出場するらしいぜ」
傭兵「へぇ…」
ふと隣をみると、厚いローブをすっぽりと頭までかぶった人物が酒をちびちびと飲んでいた。
フードの隙間から、キラリと美しい銀髪が伸びる。
長い毛の先がいまにも机の料理にふれてしまいそうだった。
傭兵「……」
傭兵「ん?」
闇剣士「む…」
傭兵「!! てめぇ!」ガタッ
闇剣士「座れ」
傭兵「なっ…」
傭兵「てめぇがなんでここにいる。いや、聞くだけ無駄か」
闇剣士「……これだ」ピラッ
傭兵「聖剣争奪杯? てめぇも出るのか」
闇剣士「貴様らに聖剣を与えるわけにはいかんのでな。私としても、探していたものがまた1つ運良く見つかったというわけだ」
傭兵「……」
闇剣士「ここで殺気を放つのはやめておけ」
ガチャン!
衛兵「巡回である!! 現在指名手配中の女を探している」
衛兵「…」ギョロギョロ
衛兵「ムサイ大男ばかりだな…失礼」
バタンッ
闇剣士「この国は魔族禁制と聞いたが、私のことを奴らに告げ口できんわけがあるようだな」
傭兵「……チッ」
闇剣士「飲まないのか、炭酸が抜けるぞ」
傭兵「てめぇの隣でおちおち飲めるかっての」
闇剣士「私に首を跳ねられなかったことを感謝するのだな」
闇剣士「ここへ入ってきた時の貴様は、油断の塊だった」
傭兵「……」
傭兵「なぁ、てめぇは魔族なんだよな」
闇剣士「あぁ。貴様が一番よく知っているだろう」
傭兵「角はどうした」
闇剣士「魔力を抑えていれば、発現することはない」スッ
傭兵「仮面とらないのか。食いにくいだろそれ」
闇剣士「私の素顔がみたいか」
傭兵「…別に」
闇剣士「…ふ。今更、戦いづらくなるというわけでもないか」
そう言うと闇の魔剣士は仮面を外し机の上に置いた。
その素顔は端正な顔立ちの青年のように見えた。
歳はわからない。
俺と同じくらいだろうか。
真っ白な肌と、吸い込まれそうな深い真紅の瞳が、こいつが普通の人間とはかけ離れた存在であることを物語っていた。
だが、飯を食って酒を飲むその姿は、人間とかわりはしない。
一体俺たちは、何が違うのだろう。
闇剣士「どうした。女好きの貴様には悲報だろうが、私はこう見えても男でな」
傭兵「…しってる。興味ねぇよ。あと女好きじゃねぇから」
闇剣士「3人娘は元気か」
傭兵「…! お、お前がそんなこと聞いてくるなんてな」
闇剣士「先日のピニオンでの交戦で、彼女たちが着実に力をつけているのがわかった」
闇剣士「いずれ、私たちにとってあの力は脅威となる」
傭兵「ユッカたちに手出しはさせねぇ」
闇剣士「ふ…ここで貴様を葬ることは容易いが、私達には絶好の舞台が用意されている」
傭兵「聖剣争奪杯…」
闇剣士「エントリーするのだろ?」
傭兵「したくてもできねぇんだよ。ちょっと厄介事に巻き込まれててな」
闇剣士「ならば聖剣は私がいただいておこう」
傭兵「…」
闇剣士「何を迷っている」
闇剣士「貴様、弱くなったな…ほだされたか」
傭兵「…だな」
闇剣士「それでは困る」
闇剣士「私は武人として貴様のポテンシャルを全て引き出した状態で、決着をつけたいのだ」
傭兵「魔族ってのは、みんなそうなのか」
闇剣士「……いや」
闇剣士「残念なことに、姑息極まりない手を使う者も多数いる」
闇剣士「私のような考えは、いまや古臭いのかもしれん」
闇剣士「だが、私と主の理想とする世界は必ず実現させてみせる」
闇剣士「戦いに誇りをもつ、強者の世界だ」
傭兵「…みんながお前ほどわかりやすかったらいいんだけどな」
傭兵「なぁ、魔剣士」
闇剣士「レヴァンだ。覚えておけ」
傭兵「レヴァン…。マナは、魔族なのか…?」
闇剣士「そうだ」
傭兵「!!」
闇剣士「といったらどうする」
傭兵「…おい」
闇剣士「貴様の問いかけに答える義理はない」
傭兵「だよな」
闇剣士「魔族であったからなんだという」
闇剣士「所詮、魔族と人間の違いなど、些細なものだ」
闇剣士「住む世界や、魔力の強弱程度でしかない」
闇剣士「現にこうして私と貴様は言葉をかわし、同じ酒を飲んでいるではないか」
傭兵「…」
闇剣士「この国でなにがあったかは想像がつく」
闇剣士「外がやけに騒がしいからな」
闇剣士「あの少女の特異性をみれば、誰しもが心の底でそう疑うであろう」
闇剣士「だが、つきつきられた現実に貴様が迷う必要はない」
傭兵「…」
闇剣士「ソル。貴様は、勇者だけのガードなのか?」
傭兵「…!」
傭兵「…」グビ グビ…
闇剣士「…ふ。もはや貴様と言葉を交わすこともあるまい」
傭兵「…あぁ。ちっと癪だが、すっきりしたぜ」
傭兵「次は闘技場で、剣を交えよう」
闇剣士「そうでなくてはな」
闇剣士「だが次は本気で取りに行く」
闇剣士「それまでせいぜい、3人の娘と仲良くしていろ」
闇剣士「貴様達にとって、残された最後の時間だと思うがいい」
傭兵「…」
闇剣士「では、失礼」カツ カツ
闇剣士(貴様が迷っていては、器の少女に被害が及ぶ)
闇剣士(せいぜい守り通すがいい。今は、私に代わってな)
傭兵「はぁー…なんで俺あいつに悩み相談なんてしたんだろ」
傭兵「帰るか…マスター、会計」
店主「はいよ…って足りねぇぞ」
傭兵「は?」
店主「さっきのイケメンのあんちゃん、あんたの連れだろ!?」
店主「困るよぉ、ちゃんと2人分払ってくれなきゃ!」
傭兵「はぁぁ!? ちょ…あいつっ」
傭兵「くそったれ! いくらだ!」ジャリン
・ ・ ・
傭兵(今度はマジで殺してやる)イライラ
傭兵「そういや、おみやげ買ってやるって言ってたな…財布が心許ねぇ…」
傭兵「せめて荷馬車を回収できたらなぁ」
傭兵「つーかこの先の生活どうすんだ…はぁ、考えることが山積みだ」
【古びた屋敷】
勇者「おっかえりー! 無事だったんだねー心配したよ~~」
傭兵「よぉ」もぐもぐ
勇者「何食べてんの?」
傭兵「グミってのが売ってた。うまい」もぐもぐ
勇者「グミ?」
傭兵「口開けろ」
勇者「んあー」
ポイッ
勇者「むぐ…むぐむぐ。あー、おいし~あま~い♥」
魔女「!」ピョン
魔女「私も食べてみたい。あ」
傭兵「へい」ポイッ
魔女「…」もぐもぐ
魔女「変な食感。ぶにぶにしてるけど、ユッカこれ嫌いじゃないの」
勇者「甘いからいいの~~♥ んあー、もう一個」
傭兵「…」ポイッ
勇者「はむぅ♥ ヒーラもこっち来てもらいなよ~。んあー」パクパク
魔女「あーー」
僧侶「なんだか飼い主に餌もらってる犬みたい…くすくす」
傭兵「…ふ、ふふ」
勇者「…? 笑ってないでグミ頂戴よぉ」
魔女「いっそ袋を渡して。私達で平等にわける」
傭兵「だめ。虫歯になるぞ!」
そうだ。俺が何であろうと、マナが何であろうとも今はそんなこと関係ない。
こいつらがいつまでも笑って暮らせるように、ただ守り通すだけだ。
第28話<聖剣争奪杯>つづく
第28話<聖剣争奪杯>つづき
勇者「聖剣争奪杯に出る?」
傭兵「あぁ。酒場でちっとイヤな奴にあってしまってな。そいつと戦う約束をした」
勇者「へー…ボクたちを放っておいて外でお酒のんでたんだ…」
傭兵「悪いか…」
勇者「くんくん」
勇者「うわっ…結構のんだねぇ」
傭兵「い、いいだろ別に。そういう気分だったの! 俺だって考え事くらいするんだよ」
僧侶「どなたに会ってきたんですか?」
傭兵「スカした仮面野郎だ。あいつ…よくも俺の金で好き勝手飲み食い」ブツブツ
勇者「え! あいつもこの街に来てるの!?」
傭兵「あぁ。殺気も魔力も隠して人にまぎれてやがった」
勇者「ねぇねぇ、でもぎゅるちゃん入れないよ!?」
女剣士「ぎゅるちゃん?」
勇者「ぎゅるちゃんはドラゴン!」
傭兵「……マントルドラゴンという火口付近にしか生息しない珍しい翼竜種だ」
勇者「子供だけどこーーんなにおっきいんだ! すごいよ!?」
傭兵「まだ生まれて数ヶ月だが、成長が早く徐々に成体に近づいている」
女剣士「へぇ。そんなのがいるんだ怖いなぁ」
勇者「魔物嫌いのあの王様がみたらびっくりして倒れちゃうんじゃないの!?」
女剣士「で、街の中にそんな大きいのがいるの?」
勇者「えっと」
傭兵「街の外に置いてきたんだろう」むにー
勇者「ひぐっ!? なんれ…ひっぱるの」
傭兵「いやなんとなく…」むにむに
傭兵「ほっぺた柔らかいなぁお前は…」ぐにぐに
勇者「やめへほー」
女剣士(いいな。私もやってみたい)
僧侶「私達を追ってきたのでしょうか…」
傭兵「いや、今回はどうも聖剣を狙っているらしい」
勇者「!? ぷはっ…ダメだよ絶対渡しちゃダメ!」
傭兵「まぁその聖剣自体がほんものかどうかはわからないけどな」
女剣士「本物だと思うよ」
傭兵「どうして言い切れる」
女剣士「陛下はいろんな珍しい物を集めて、毎年行われる闘技大会の賞品にしているんだ」
女剣士「いままで一度たりとも偽物だったことはない」
女剣士「国の主催する大会で、偽物を出しちゃったら国家の信用に関わるからね」
女剣士「だから今回出される聖剣も本物である可能性が高いよ」
勇者「グレンって王子がボクの国から聖剣を持ちだしてるなら、この街にあっても不思議じゃないもんね!」
傭兵「でもよ、珍品コレクターだってんなら、なんでわざわざ人の手に渡るような真似をする」
傭兵「俺なら絶対手放さない」
勇者「ソルは剣大好きだもんねー」
女剣士「この街は結界のおかげで平和だからさ、他人が本気で殺し合いをするのを上から眺めて楽しんでいるんだよ」
傭兵「…世界中から強いやつを集める餌にはもってこいってわけか」
傭兵「聖剣をそんなことに……趣味のわるい奴だぜ」
女剣士「けど、お尋ね者のあなたがどうやって出るの?」
傭兵「俺に名案がある」
女剣士「は?」
傭兵「サマンサ。頼みを聞いてくれないか」ガシッ
女剣士「な、なにっ!?」ドキッ
傭兵「…服を貸してくれないか」
女剣士「……」
・ ・ ・
【女剣士の部屋】
傭兵「くそっ、きついがなんとか入った」
女剣士「あ、あのさぁ…あんたのガタイで女の服装は無理があるとおもうよ」
女剣士(それに一番目立つ赤髪が隠せてないじゃん…)
傭兵「バカな!」
傭兵「あの仮面野郎の素顔をみて俺でも案外いけるんじゃないかとおもったんだがなぁ」ブツブツ
傭兵「やはり奴のようなサラサラロングヘアーじゃなきゃダメか…?」
コンコン
勇者「ねー、もう入っていい?」
傭兵「おう」
ガチャ
勇者「…」
傭兵「ど、どうだ。…どうかしら」
僧侶「……ソ、ソル様…お気を確かに」
傭兵「ソル様か…ふふ違うぜヒーラちゃん。いまは…そうだな、俺のことはソラって呼べ」
魔女「ぴちぴちで気持ち悪い」
傭兵「! なに!? ヒーラちゃんはどう思う!」
僧侶「……」
傭兵(なぜ目をそらすんだ…)
傭兵「なぁユッカは」
勇者「ぷくく。あははっ、なにその格好ー」
傭兵「ッ、人の努力を笑うな!!」
勇者「正直言うと…きもいよ…」ボソッ
ゴチンッ
勇者「痛いーーっ! ソルのバカ! 変態!!」
傭兵「ぐっ…名案だとおもったのに」
魔女「愚策」
傭兵(俺とあいつ何がちがうんだ…やはりサラサラロングヘアー…)イジイジ
僧侶「子供ソル様なら似合っててかわいかったかもしれませんね…」
傭兵「ううう…名案だとおもったのに」
僧侶「…苦悶の表情を浮かべてますね」
勇者「どうかしてる。きっとお酒のみすぎたんだよ」
魔女「ふあ…お風呂入って寝たい」
女剣士「そ、そうだね。変な奴はひとまずおいといて、順番にお風呂入りなよ」
勇者「うん。ありがとうサマンサさん」ニコッ
女剣士「!! や、やだなぁ、ありがとうなんて」なでなで
女剣士「叩かれたとこ痛くなかった?」なでなでなでなで
勇者「う、うん…?」
女剣士(妹が出来たらこんな感じなのかな。かわいー)
傭兵「似合ってるはずなのに…やっぱり化粧か!?」
魔女「……」
僧侶「あまり見ないほうがいいですよ」
【風呂場】
勇者「へー、サマンサさんは強いんだ」
女剣士「まぁね。去年も一昨年も闘技大会でベスト16に入ってるよ」
勇者「すごいなー」
女剣士「ユッカはどうなの? 剣士なんでしょ?」
勇者「ボクは…うーん」
僧侶「ユッカ様はお強いですよ。自信をもって!」
勇者「そうかなぁ」
魔女「だんだん魔法の腕もあがってきた」
勇者「ほんと? あ、そういえば前の戦いのときで、すごい技出ちゃった!」
勇者「見てた? 炎が勢い良くビューってねぇ」
勇者「あれもう一度だしたいんだけど出なくってさぁ」
魔女「ヒーラの危機に、あなたの中に眠った力が呼び起こされたのかもしれない」
魔女「人は想いの力で、計り知れない力を発揮することがある」
勇者「あれが制御できるようになったらなぁ…」
女剣士「でさ…ちょっと聞きたいんだけど」
勇者「?」
女剣士「あなたの仲間のソルって人、どういう男?」
勇者「どういう……」
勇者「変態」
魔女「変態」
僧侶「……そんな身も蓋もない。まぁ、頭を抱える事は多々ありますけど…」
女剣士「最初会った時真面目そうかなっておもったけど、案外はっちゃけてるよね」
勇者「うん。いつも明るいよ」
僧侶「そうですね。一緒にいると楽しいです」
魔女「でも変なことをするのはやめてほしい」
女剣士「いいなぁ。楽しく旅してきたんだってのが伝わるよ」
女剣士「みんなのこと、きっと妹や娘みたいに可愛がってんだろうね」
僧侶「え?」
女剣士「だってみんなまだ10代半ばなんでしょ?」
女剣士「あたしやあの人くらいの歳の人間からしたら、そりゃみんなかわいい妹だよ」なでなで
勇者「……はふ」
勇者(エッチなことしてるなんて言えない…)
女剣士「さてと、お風呂上がったらご飯の支度しよっかな」
僧侶「私手伝います」
女剣士「ありがと」
勇者「…もう夜かぁ…お腹すいたなーグミもうちょっと食べたらよかったなー」
僧侶「すぐご飯にしますから、なにも食べずにまっててくださいね」
勇者「うん」チャプ
キュンッ
勇者「!?」
勇者「あ、あれ……」
勇者(いまなんかお腹の奥キュンって来た)
魔女「どうしたのユッカ」
勇者「う、うんと…ねぇサマンサさん、今日って…月でてる?」
女剣士「月? あぁ今日は朔の日じゃないの」
勇者「げっ」
女剣士「なにか?」
勇者「あわわ…」
勇者(ダメだ…お願いだから夜にならないで…)
勇者(これで何回目だろ…なんだかどんどん我慢できなくなってるような)
勇者(うずうずする…♥)
チャプ チャプ…
女剣士「?」
魔女「……」
<夜>
女剣士「じゃ、みんなはこの部屋つかっていいからね。おやすみ」
僧侶「ありがとうございます」
女剣士「おやすみ。闘技大会のことはまた明日考えよう」
僧侶「ほんとうになにからなにまで…」ペコ
女剣士「あれ、ユッカは?」
僧侶「あれ? ユッカ様いないですね」
傭兵「は、はなせっ、どこ連れてく気だ」
勇者「いいからっ、こっち!」グイグイ
僧侶「あ、いましたね」
傭兵「お、サマンサ。おやすみ」
女剣士「なに、みんな集まってトランプ大会でもするの? あたしも混ぜて」
傭兵「い、いやー、違う…大事な旅の計画の会議だ会議!」
傭兵「な!? そうだよな?」
僧侶「!」コクコクッ
勇者「えへへへ…」トロン
傭兵(だめだ、早くこいつ隠さないと)
僧侶「それではサマンサさんまた明日!」
ピシャッ
女剣士「?? …なんだ?」
ドタンッ
傭兵「あーー、もうなんでこうなる」
勇者「えへへへ…うずうずするんだよぉ、なんとかしてよぉ」
傭兵「くっそまずいな…薬、薬」
魔女「あるわけない」
傭兵「しまった! 馬車の中だったな…」
僧侶「きゃーユッカ様なに脱いじゃってるんですかぁ」
勇者「だってぇ…我慢できないんだもん」クニュ
傭兵「くそ…せめて別の部屋で」
傭兵「なんでここに連れてくるんだよ。ヒーラちゃんとマナがいるんだぞ」
勇者「そんなのいいじゃん。ねぇねぇはやく」
傭兵「すまないふたりとも、今夜は違う部屋で寝てくれないか…」
魔女「……」
僧侶「……」モゾモゾ
傭兵「あの…お前ら」
僧侶「ユッカ様だけなんてずるいですっ」
魔女「…がんばれ。きっとあなたならできる」
傭兵「は…」
勇者「くすくす。たまにはみんなでするのもいいよね♥」スリスリ
傭兵「ひっ…」
勇者「ね? ヒーラ、マナ?」
僧侶「…恥ずかしいですけど、ユッカ様がそうおっしゃるなら…」ピト
魔女「私はどっちでもいい。でもユッカだけはずるいと思うから参加」ガシ
勇者「はい、仰向けに寝て~♪」
傭兵「うわあああおおお!!」
勇者「今夜はボクたちみんなでかわいがってあげるよ。くすくす」
第28話<聖剣争奪杯>つづく
第28話<聖剣争奪杯>つづく
傭兵(まずいことになった)
勇者「くすくす」
俺は今布団の上に押し倒され、例によって3人に取り囲まれている。
ユッカに至ってはすでに服をはだけていて、素肌が露出してしまっている。
小さな乳首がぷっくりと勃っているのが見えた。
ユッカは意地悪く笑いながら、顔を近づけてくる。
傭兵(お…犯される!)
勇者「大丈夫だよ~? ちゃんと気持ちよくするからね」
傭兵「ひ、ヒーラちゃん…」
僧侶「…♥ なんですかー? くすくす」
傭兵「う…マナ」
魔女「…」ギュ
助けを求めても無駄なようだ。
ヒーラちゃんとマナは左右から俺の腕を抱きまくらのようにがっちりと抱き、離そうとしない。
完全に逃げ場を失ってしまった。
傭兵(なんでこんなにノリ気なんだ)
傭兵(一度ガキになったあたりで威厳を失ってしまったのか!?)
僧侶「さぁ、どうしましょうか」
魔女「一度に全員でセッ○スはできない」
勇者「…ボクにいい考えがあるよ」
僧侶「なんですか?」
勇者「ボクたちだけの聖剣争奪杯をはじめようよ」
傭兵(何言ってるんだこいつ…)
勇者「ソル、腕時計ちょっとかしてね」
傭兵「お、おう…?」
勇者「持ち時間はひとり5分。順番にエッチな攻撃をして最初にソルのおち○ちんをイカせた人の勝ち!」
勇者「優勝した人は、今夜ソルと2人きりでエッチする権利が手にはいりまーす」
傭兵「はぁ!?」
勇者「じゃあ3人共エッチする? ボクはそれでもいいんだけど…」
勇者「今日はお薬がないから、干からびちゃうんじゃないかなぁ」
傭兵「ひ…」
僧侶「なるほど…」
魔女「射精させたら勝ち?」
勇者「うん! あ、でも先走りのお汁は勝ちじゃないよ」
魔女「ちょっと漏れは」
勇者「だめ。びゅーっていっぱい射精させたら勝ちってことにしよ」
僧侶「わぁ、おもしろそう…」
勇者「でしょ。じゃあだれから攻撃するかジャンケンね」
傭兵(なんで勝手に話がすすんでるんだ怖い…)
勇者「ポン♪」パー
僧侶「あっ」グー
魔女「負けた…」グー
勇者「くふふ。ボクからだね。2人の番まわってこなかったらごめんねー」
僧侶「ソル様! 耐えてくださいね!」
傭兵(俺はいまから一体なにをされるんだ…)
勇者「脱がせるよ~」
そう言うやいなや、ユッカは俺の下着に手をかけて一気にずりおろした。
勇者「あふっ、ひっかかってる」
僧侶「まぁソル様ったらぁ」
勇者「ボクたちにぎゅーってくっつかれて勃起しちゃったんだね」
勇者「匂いいっぱい嗅いでもいいよ。くすくす」
勇者「さてと、おち○ちんとご対面♪」
魔女「おっきい」
勇者「わぁ…もうはち切れそうだね」
勇者「じゃ、いまから5分ね。時計みててね」
僧侶「はい」
勇者「いくよー」
そしてユッカの攻めがはじまった。
勇者「ボクが、しこしこ♪してあげるね
ユッカは服を全てぬぎすて一糸纏わぬ姿となり、俺の上に乗った。
勇者「こうやって、手でつつみこむと」
くにゅ
傭兵「うっ」
勇者「あはっ、ちょっと摩擦たりないかなぁ」
そして自らの口のなかに指をつっこみ少しかき回したあと、でろりととろみのある唾液をペニスにむけてたらした。
勇者「れろ…♥」
傭兵「ひぃっ、生暖かいものが…」
勇者「これでぐちゅぐちゅしこしこしてあげる」
勇者「しこしこ。しこしこ」
じゅく じゅく じゅく
傭兵「うお…っ」
勇者「ボクの手きもちいい? おち○ちんカチカチだね。こんなに反り返ってる」
勇者「一度射精しようね。手の中でだしちゃおうね」
じゅく じゅく じゅく
じゅくじゅくじゅくじゅく
ユッカは耳元で甘くささやきながら、手を動かし続けた。
だんだんと速度が増していき、奥からじわりと欲望がか登ってくる感覚が訪れる。
勇者「しこしこ…しこしこ」
傭兵「それ、耳元でいうのやめろ…」
勇者「えへへ恥ずかしい? しこしこ…しこしこっ♪」
勇者「ほらソル。しこしこされてるよ。ソルの勃起おち○ちん、ボクの手のなかで熱くなってぴくぴくってしてる」
勇者「しこしこ。しこしこ」
僧侶「うわぁ…ユッカ様いつのまにそんなテクニックを…」
魔女「耐えて。ユッカに負けちゃダメ」
勇者「もうっ、2人は静かにしてなきゃフェアじゃないでしょ!」
勇者「周りの音は気にしなくっていいんだよー」
勇者「ボクの声だけ聞いていてね。しこしこ、しこしこ♪」
傭兵「うおっ…くっ」
勇者「かわいい…れろ…耳なめてあげる。じゅぷ…ちゅぱ」
勇者「ほらぁ。出そうよぉ」
勇者「ボクの手きもちいいでしょ? ソルがいっちばんきもちいとこ、ぐりぐりしこしこしてあげてるんだよ?」
勇者「裏筋も…いっぱい攻めちゃおうね。しこしこ。しこしこ」
勇者「しこしこ、しこしこ」
傭兵(やめろぉ~~~!)
ユッカの慣れた手つきはあまりにいやらしく、甘ったるい声は耳を突き抜けて脳にまで響いた。
理性の糸が切れそうになる。
傭兵(いったいどうしてこんなにいやらしい娘になったんだ)
勇者「射精していいんだよ。びゅーって。ほらぁ、びゅーって」
勇者「しこしこ。しぃこしぃこ…くすくす」
傭兵(だが…数ヶ月前までろくに性知識すらなかったユッカに負けてられるか…っ)
傭兵(ヒーラちゃんやマナが見ている前で、無様に散るわけにはいかないんだ!)
傭兵(すべての情報を遮断するんだ…心を無にしろ)
じゅく じゅく じゅく
じゅく じゅく じゅくじゅくじゅく
勇者「はぁ…もう、なんで我慢してるの」
僧侶「3…2…1っ! はい、5分たちました! タイムアップですよ!」
勇者「ちぇー…」
じゅく じゅく じゅく
傭兵「手止めろっ!」
勇者「はぁ…結局我慢されちゃった」
僧侶「うふふ。ソル様の表情みてるの楽しかったです」
魔女「…見てるだけで背筋が寒くなる攻撃だった」
勇者「ねぇ、次ボクがまわってくるまで射精しないでね?」
傭兵「……え、これ周回するのか?」
勇者「あたりまえじゃん。ヒーラとマナがおわってまだ射精してなかったらまたボクの番だよ!」
勇者「だから早くイッたほうが楽なのに…ぶー」
傭兵「しらなかった…耐え切ったら終わりかとおもった」
勇者「じゃあヒーラとマナじゃんけんして」
僧侶「はい!」
僧侶(ユッカ様の後でイキそうになってるいまがチャンス!)
僧侶「というわけで、次は私です」チョキチョキ
魔女「……」パー
勇者「5分スタート」
僧侶「えっ、ま、まだ何も準備してないんですけどっ!」
勇者「時間たっちゃうよー」
僧侶「ずるいですっ!」
僧侶「え、えと、ソル様、どうかお手合わせよろしくお願いいたします」ペコリ
傭兵(俺は耐えるしかやることがないんだなぁ)
僧侶「では…どうやって攻めたらいいのでしょう」
勇者「5分もあったのに何も考えてなかったんだ?」
僧侶「う…」
僧侶(ユッカ様とソル様を見るのに夢中だったんですもん…)
僧侶「手でしても、ユッカ様にはかなわないですし…どうしようかな」
魔女「これでしたら」ツンッ
ぷにゅ
僧侶「きゃんっ…そ、そっか!」
僧侶「ソル様覚悟してください!
ヒーラちゃんは寝間着を脱いで、たゆんとした大きな胸を露出させた。
そしてイキかけでガチガチにそそり勃ったペニスを谷間で包みこむ。
傭兵「うお…」
勇者「あー。そんな技がっ」
僧侶「これでしてさしあげますね。うふふ」
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ヒーラちゃんは大きく胸を上下に揺さぶりながら、肉の棒を谷間でこすり始めた。
ユッカの唾液や先走りの汁でどろどろになっているので、つるんと滑って絶妙な心地だった。
僧侶「こうするの、ひさしぶりですね♥」
傭兵「お、おう…」
勇者「えーー、前にもしてたの!? ずるい」
魔女「しー。ルールは守って」
勇者「ごめん…」
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ぱちゅっ ぱちゅっ
傭兵「うああっ…すげ…」
僧侶「ソル様のおち○ちん、私の胸の中でかたーくなって脈打ってますね」
僧侶「真っ白に汚してくれてもいいんですよ。私も…ほら、出ちゃってますから」
胸を動かすたびにヒーラちゃんの乳首の先から白い液体が小さく噴いていた。
僧侶「あんっ、どうしましょう…これ、私もきもちいいです…」
僧侶「やんっ、おっぱい止まらない…んっ♥」
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ぱちゅっ ぱちゅっ
僧侶「ごめんなさい、いっぱい飛んじゃってますね」
僧侶「ソル様のおち○ちんはさんでと、おっぱいきもちよくなっちゃうんですっ」
僧侶「はっ、はっ♥ …いっしょにきもちよくなりましょ♥」
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ぱちゅっ ぱちゅっ
傭兵「うおおおっ…で、そうだ…」
僧侶「だしてっ! だしてください!」
傭兵「うおお…」
傭兵「しかしっ、耐える!」
僧侶「えっ、どうして…もうっソル様ぁ」
ぱちゅぱちゅ ぱちゅぱちゅ
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ
傭兵(悪いなヒーラちゃん。せっかくのパイズリだけど)
傭兵(ここまで来たら、マナがどんなことを考えてるかも気になるんだ)
傭兵(うおお…なんて柔らかくてきもちいいんだ。前にしてもらったときよりレベルがあがってる)
傭兵(耐えろっ、耐えろっ)
僧侶「イッて! イッてください!! おねがいっ」
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ!
勇者「ピッピー。タイムアップだよー。惜しかったねー」
勇者「ソルの表情からして、あと30秒あったら絶対イッてたよ」
僧侶「はぅぅ…」
傭兵「ふー……極楽だった」
僧侶「イッてないじゃないですか」
傭兵「あぁ悪い…あとでまたしてくれ」なでなで
僧侶「! い、いいですけど…次まわってくるまで耐え切ってくださいね?」
傭兵「おう…できればな」
僧侶「ふふ。さぁ最後はマナちゃんですよ」
勇者「ソルのことイカしちゃえ!」
魔女「…」
傭兵「お前はどんなことをするんだ…」
魔女「…」
魔女「はむっ」
傭兵「んおっ」
勇者「わっ、大胆…♥」
魔女「はむ…ちゅっ、ちゅ、れろ」
傭兵「マナがそんなことしてくれるなんてな」
魔女「あむ、ちゅるっ、ちゅう」
魔女「わたしには、手でするテクニックはないし、ヒーラみたいな肉もないから」
僧侶(肉って……乳房です!!)
魔女「あむ…れろ、れろ」
魔女「ユッカとヒーラとあなたの味がする」
魔女「おいしい…♥ ちゅぅぅう」
マナは不慣れながらも、丁寧に俺に奉仕してくれた。
小さな舌で亀頭をやさしく舐め、唾液をからませながら刺激を与えた。
魔女「口、きらい?」
傭兵「いや…好きにしていいぞ」
魔女「うん……あなたも好きに出していい。ちゅぅぅ…ちゅう」
勇者「ああー。それボクが次しようとしてたのになぁ」
僧侶「マナちゃん意外とやり手ですね…ファイト!」
魔女「れろ、れろ…ちゅ、れろ、じゅるっ♥」
マナの口の中はまるで膣内に入れてるかのように狭く暖かく、刺激こそはすくないものの十分に満足できた。
ときどき様子を伺うような大きな瞳がチラとこちらを向く。
その仕草が妙にかわいらしくおもえ、思わずぴくんとペニスが反応してしまった。
魔女「なんか…暴れてる」
魔女「ちゅう…おとなしくさせてあげる」
魔女「れろ…ちゅ、ちゅう…」
魔女「じゅるるっ、ちゅるっじゅる」
傭兵「おお…」
魔女「ちゅるっれろ、れろれろ、ちゅる」
傭兵(こりゃしばらくやらせたらうまくなりそうだな)
勇者「ソルのおち○ちんっておっきすぎて喉奥にいれるとうえってなるんだよね」
僧侶「…そんな感想いりません」
勇者「マナはよくむせるの我慢してなめつづけられるね」
僧侶「あの丁寧な舐め方…ソル様のことをとても慕っているのですね」
勇者「ボクだって負けてないよ!」
僧侶「私もです!」
魔女「んっ、んっ…」
魔女「じゅる…れろぉ、えほ」
魔女「じゅるるるっ、じゅる、ちゅむ…ちゅる♥」
魔女「はふっ」
傭兵「残念5分経ったぞ」
魔女「む……ダメだった」
傭兵「でもがんばったな」なでなで
魔女「次は5分以内であなたを気持ちよくできるようにがんばる」
傭兵「楽しみにしてるよ」
魔女「…」コク
傭兵「さて、寝るか…」
勇者「ソル~~? 2周目があるっていったでしょ」
勇者「優勝者が決まるまで終わってあげないからね!」
傭兵「…」
勇者「もしかしてさぁ。イキたくないの? こんなにおち○ちんもたまたもガッチガチにして」ぎゅむ
傭兵「うぎゃあ」
勇者「イキたいよね? びゅーってしたいよね? でもどうして我慢しちゃうの」
勇者「それって、ソルのプライド?」
傭兵「ち、ちがう…」
勇者「じゃあ何?」
傭兵「俺は…お前たち3人に優劣をつけたくない」
傭兵「だからこんなことはやめるんだ…仲間うちで争う必要はない」
勇者「やだ」
傭兵「え゛っ! 俺いま言いこと言ったのに」
勇者「ソルは勘違いしてるよ。ボクたち、別に誰がエッチがうまいとか、誰がソルにふさわしいとか決めてるわけじゃないよ?」
僧侶「そうですよ。まさか気をつかってくださっていたとはおもいませんでした」
勇者「今夜は誰が一緒に寝るか決めてるだけじゃん」
傭兵「今日…は…?」
勇者「うん。これから毎日するよー! 今日は第1回、明日は第2回聖剣争奪杯!」
傭兵「は…? そんなことせずいつもどおりじゃんけんしろよ…」
勇者「だってボクじゃんけん弱いし」
勇者「それに、これならみんなで競いならエッチが上手になれるでしょ? レベルアップ!」
勇者「ソルよかったね。おち○ちん喜んでるよ」ツンツン
勇者「ってことで、2周目はまたボクから!」
勇者「今度は…ここに入れちゃおっか。くすくす。5分もたないかなぁ?」
傭兵(助けて…結局枯れる運命じゃねーか)
女剣士「なんか2階が騒がしいな…あの子達まだ起きてるのか」ムクリ
第28話<聖剣争奪杯>つづく
第28話<聖剣争奪杯>つづき
勇者「2周目は……お ま ん こ ♥で御奉仕してあげるね
僧侶「あーユッカ様ずるーい」
僧侶「そこをつかったら、さすがのソル様もすぐイッちゃいますよぉ」
勇者「えー、使っちゃだめってルールはないよ? くふふ」
勇者「おっぱいやお口が有りで、おま○こがダメなんておかしいよね?」
僧侶「…どう思います?」
傭兵「俺に聞かれてもな。まずルールがあるのかよこれ…全部ユッカの思いつきだろ」
勇者「じゃあこうしよ。おま○こ使う場合は、3分間だけ!」
傭兵「ほお…つまり3分で俺をイかせる自信があるんだな」
勇者「えっ、じゃあ4分!」
僧侶「だめです3分にしましょ」
魔女「3分でいい」
勇者「よ、よし! じゃあ時計みててね。いただきまーす♥」くちゅり
ユッカは恥裂を指で左右に大きくひろげながら、ゆっくりと俺の上に腰をおろした。
ペニスの先端がぬるっとした膣口に触れる。
くちゅり くちゅり…
そのままユッカは体重をかける。
湿った膣の内側のヒダを押し広げる水音をたてながら、俺のペニスはユッカの柔らかいピンク色の穴飲み込まれていった。
勇者「ううっ…あああっ♥」
勇者「はいっ…て…る」
勇者「すご…おちんち♥ ずっぽり入っちゃった」
カリはユッカの未成熟なつぶつぶのヒダをゴリゴリとかき分けて、あっというまに膣奥に到達した
ヒダのひとつひとつが俺の侵入に歓喜してふるえているようだった。
勇者「んあうっ♥ 奥にぃ…ふっ、ううっ、当たってるよぉ」
僧侶「うわぁ…エッチですユッカ様」
魔女「余ってる」
勇者「うん…ソルのおち○ちん長いしおっきいから、全部入らないの」
勇者「ごめんねー、根本まできもちくしてあげたかったなぁ」
傭兵「…っ、そりゃどうも」
勇者「あ、そうだ。ボクが全部するから、ソルはきもちくても腰突き上げちゃダメだよ?」
勇者「んっ…んっ」
ずちゅ ずちゅ…
ずちゅ ずちゅ
ユッカは腰を振って緩やかに出し入れをはじめた。
勇者「はっ、うっ」
勇者「ふあああっ、ごりゅごりゅって♥ あああっ」
勇者「おま○こっ、おま○この天井ゴリゴリってなってる…」
勇者「ボク…ソルのおち○ちんでオ○ニーしてるみたい♥ すごいよぉ、カリがこんなにひっかいてくるなんて」
傭兵「う…しゃべってると時間ないぞ」
勇者「! あは、もっと速く動いてほしいんでしょ?」
勇者「ソルのえっち~。ボクの中でこんなに硬くしちゃって、くすくす」
勇者「じゃ、いっぱいどぴゅどぴゅしようね!」
そしてユッカは腰を叩きつけるように、激しく上下に動かし始めた。
じゅぷじゅぷじゅぷ じゅぷじゅぷじゅぷ
じゅぷじゅぷじゅぷ じゅぷじゅぷじゅぷ
みだらな水音が2人の結合部から響き渡る。
ユッカが淫れる様をヒーラちゃんとマナは固唾を呑んで見守っていた。
勇者「あんっ、あんっ、あっ♥」
勇者「ねぇきもちいい? きもちいよね!?」
勇者「ソルボクのおま○こ大好きだもんねっ! はぁ、ハァ…♥」
勇者「あぁぁ腰とまんないよぉおお♥」
勇者「あうっ、あうっ♥ あああっ、あうっ♥」
僧侶「ユッカ様のエッチ激しいですね…これは3分もたなさそうです」
魔女「あんなにしたら痛そうに見えるけど痛くないの?」
僧侶「どうなんでしょう…おふたりともことさらに頑丈ですからね」
勇者「あふっ、あんっ、あああっ、あんっ♥」
傭兵「あっ、ユッ…カッ! あっ」
勇者「き、きもひいよぉ、おま○こっ…ずぶずぶこじあけて、奥の部屋をこんこんって」
勇者「お゛おぉっ♥ しゅご、すごいよぉ…セッ○ス最高だよぉ」
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ♥
傭兵(あいかわらずすごい締め付けだ…こりゃもうもたないかも)
朔の日の効果もあってユッカはいつにも増して淫れていた。
膣内で分泌される汁の量はおおく、シーツがぐちゃぐちゃになるまで滴っている。
ユッカは小ぶりな胸を揺らしながら、蕩けきった顔で夢中で腰を振っていた。
その姿は普段の間の抜けた少女からは想像もつかないほどにいやらしかった。
女剣士「……」ソロー
女剣士(まだ灯りがついてる)
女剣士(なにやら甲高い声がするけど…)
女剣士(一体なにを騒いで…)カチャリ…
女剣士(!!)
女剣士(なっ!? どうしてみんな裸なんだ!?)
勇者「ああんっ、ソルぅ! おま○こ溶けちゃうよぉ♥」
傭兵「お前がっ、勝手に…あっ、くっ」
女剣士(え……ユッカがソルにまたがって…腰を)
女剣士(それにこの声と音…)
女剣士(あれじゃまるで…ふたりがセック…――)
女剣士「えっ!?」
女剣士(あれってもしかしなくてもセッ○スしてるの!?)ゴシゴシ
女剣士「そういう関係なんだ……っていうかあの子達いくつだっけ……」
女剣士(犯罪だよね!? ただの犯罪行為だよね!?)
女剣士(ユッカって多く見積もっても、15歳くらいだよね…)
女剣士(グリモワで性行為をしていいのは18歳以上なのに…)
女剣士(あなたそれ寝転がってるだけでも、セッ○スしちゃったら犯罪だよ!!)
女剣士「って飛び込みたい…」
女剣士「け、けど…」ゴクリ
女剣士「すご…あんな声出るんだ…」
女剣士「も、もうちょっとだけ…見てようかな…うん…」ソロー
勇者「あんっ、イクッ、イグッ!♥」
勇者「はぁぁぁっ、ああああ~~~~ッ♥♥」
傭兵「あっ、うあっ!! ユッカ!!」
勇者「!」
勇者「やったぁ、出てりゅっ♥ あひぃ、ソルのおち○ちんからせーしでてるよぉ♥」
勇者「ボクの勝ちッ♥」
勇者「ねっ、そうでしょ!?」
傭兵「はぁ…はぁ…3分程度なのに疲れた」
僧侶「う…こんな攻めでイッちゃわない人なんていませんよぉ」
魔女「ほんとに射精した?」
勇者「えへへ~。ほら、証拠みせるよ」
ドロリ♥
勇者「あっ、垂れちゃった♪」
魔女「……根性なし」ベシベシ
傭兵「あんなの根性でなんとかなるかよ…」
勇者「今夜は優勝したボクの物~」ギュ
僧侶「待った! その優勝待ったです!」
勇者「え?」
僧侶「そんなの、先攻が有利すぎるじゃないですか! 結局ジャンケンできめた順番が勝敗に関わってしまいますよ!?」
勇者「う……そ、そうかな?」
傭兵「そりゃあな…一理ある」
勇者「じゃあどうしたらいいの?」
傭兵(やらなきゃいいんじゃないか?)
傭兵「…ヒーラちゃん、待ったをかけたんだから何か対案があるのか?」
僧侶「…そうですね」
僧侶「後攻の人にもチャンスを与えるべきだと思いませんか!」
傭兵「は?」
僧侶「次の人がまた3分以内に、ぴゅーさせることができたら、その人の勝ちにすべきです!」
傭兵「君が何を言ってるのかわからない…」
魔女「一度射精したこれは、次はすこし難易度があがる。3分という制限があるならなおさら」ぐにぐに
傭兵「いやんっ、さわらないでっ」
魔女「つまり、ヒーラがいまからセッ○スをしてあなたが射精したら」
魔女「ヒーラはユッカ以上のテクニックということになる」
僧侶「!」コクコク
勇者「むー、なんか納得いかないけど、機会は平等にしたほうがいいっていうのはわかったよ」
勇者「それに明日ボクがジャンケンで負けちゃっても挽回できるかもしれないってことだよね?」
僧侶「そうです!」
傭兵「そこに俺の意思はないよね?」
勇者「聖剣はだまってて。くすくす」
勇者「そのかわり、ソルのおち○ちんおっきくさせるのも、挿れてエッチするのも全部あわせて3分だよ?」
僧侶「わかってます!」
魔女「私の番も回って来る?」
僧侶「順番が最後のマナちゃんが成功したら、私の結果はどうあれマナちゃんの優勝ですよ!」
魔女「…じゃあなるべく暴発寸前でタイムアップして。私がおいしいところだけもらうから」
僧侶「え、いやです」
僧侶「さぁソル様! お覚悟よろしいですか!?」
傭兵「……俺イッたばかりだから」
僧侶「だめですか?」ウルッ
傭兵「…どうぞ、お好きにしてください」
僧侶「やったぁ。じゃあ、まずおっきく…って、もう結構芯がありますね」
ヒーラちゃんは楽しそうに俺のどろどろになったペニスを指先でいじくった。
僧侶「ユッカ様のおしると、精液の匂い…すんすん」
僧侶「2ついっぺんだなんて…♥」
僧侶「早速挿れちゃいますね?」
傭兵「……」
僧侶「おち○ちん、ぴくってしましたよ。良いお返事ですね」
傭兵(もういいんだ…可愛い子になら好きに遊ばれていい)
僧侶「お薬がないと、立て続けにはエッチな気分になりづらいですか?」
僧侶「うーん…そうだ。うふふ」
僧侶「ソル様、お口開けてくださいね」
傭兵「?」
大きな胸が眼前まで迫ってきた。
そして否応なく、乳首の先端をくわえさせられる。
傭兵「んぐ」
僧侶「どうぞ。いっぱい飲んでくださいね」
僧侶「飲むと…エッチな気分になれますよ♥ んっ、あんっ」
僧侶「そうですよ、ちゅうちゅうって赤ちゃんみたいに吸ってくださいね♥」
ヒーラちゃんのミルクを飲むと、頭がぼうっとして、顔が熱くなった。
股間も大きく怒張して腹にふれそうなくらいに勢い良くそりかえっている。
やはり彼女の体液にも淫魔の呪いである発情の成分が含まれているのか、
俺はもうヒーラちゃんとセッ○スをすることしか考えられなくなった。
じゅぷ…
僧侶「どろどろおち○ちん…♥ 入っちゃいます」
僧侶「ほら、ソル様見て。私達のくっつくとこ、よく見えますでしょう?」
僧侶「おち○ちんが…おま○このひだひだを少しずつ…」
じゅぷ…
じゅぷ…
僧侶「んっ♥」
僧侶「奥まで…ざわざわなでるみたいに…ゆっくり…♥」
じゅぷ
じゅぷんっ
僧侶「あんっ、入り…ましたっ」
僧侶「全部入っちゃいましたね」
ユッカより奥行きの深いヒーラちゃんの膣内に俺のペニスは全身を包まれた。
やわらかくて温かいヒダが本当に生き物の如く、竿とカリを撫でているようだ。
僧侶「どうですか…ユッカ様とくらべて」
僧侶「ゆるい…ですか?」
傭兵「い、いや…ふわふわしてる」
僧侶「そうですか♥ では、ご奉仕いたしますね」
僧侶「んっ♥」
ヒーラちゃんはゆっくりと腰を動かし始める。
じゅぷ…
じゅぷ…じゅぷ…
僧侶「うひっ、ああんっ♥」
僧侶「思わず、変な声でちゃいました。あはは…」
勇者「ヒーラエッチだねー。ボクたちに見られてるのに、こんなことできるんだ」
魔女「聖職者って何」
勇者「ほんとだよ!」
じゅぷん じゅぷんじゅぷん
じゅぷんじゅぷんじゅぷんじゅぷん
僧侶「あんっ、うんっ、ソル様っ♥」
僧侶「どうですかっ、私のおま○こでイケそうですか!?」
僧侶「時間が少ないですから、もっと激しくしちゃわないとだめですね」
傭兵「う…う」
ヒーラちゃんが俺に跨って腰をふるたびに、目の前で豊かな胸が上下に何度も弾んだ。
弾むたびに、乳首から液体がさらさらとあふれ、俺達の体を白く染めていく。
興奮した瞳で快楽に酔いしれて、無我夢中で腰を振るその姿は、とても聖職者とは思えないほどに淫靡なものであった。
じゅぷん じゅぷんじゅぷん
じゅぷんじゅぷんじゅぷんじゅぷん
傭兵「あ…ぐ…ヒーラちゃ…」
僧侶「どうぞ♥ 私のここはソル様の精液をうけとめるためにあるんですよね」
僧侶「いっぱい射精して、きもちよくなってくださいね!♥」
そして抵抗する間もなく本日2度目の吐精。
とどまることなくあふれた精液は彼女のヒダに絡みながら膣内を埋め尽くした。
僧侶「ん…熱いのでてますよ」
僧侶「カラダが溶けそうです。ソル様の精液が…たっっぷり♥」
勇者「うそー。なんでイッちゃうの」
傭兵「無理だって」
勇者「うん…だね。ヒーラのおっぱいぷるんぷるんって、エッチだった」
勇者「はぁ。少なくともボクの優勝はなくなったわけかぁ」
僧侶「うふふ。ソル様の敏感なおち○ちんなら、2度目でも達してくださいと信じてましたよ」
傭兵「俺はヒーラちゃん不信になりそうだ」
僧侶「えっ、そ、そんなぁ!」
【扉の外】
女剣士(…かわるがわる…あどけない少女たちになんてことを)
女剣士(ユッカだけでなくヒーラにまで…射精…してるよね!?)
女剣士(会話は聞き取れないけど…まさかみんなに命令してあんなことを…?)
女剣士(『はははっ、てめぇら俺の上で従順に腰振りやがれ雌豚共!』……とか!?)
女剣士(それとも、日頃から快楽漬けにして、身体を求めるように調教してる…とか!?)
女剣士(ああっ! ついに一番幼いマナにまで!)
女剣士(なんてゲスだ! 衛兵に突き出すしかない!)
女剣士「でも一応最後まで見ておこう…」ジーー
魔女「さすがに3回目は無理だとおもう」
僧侶「うふふ。ごめんなさいマナちゃん。寸止めはできませんでした」
魔女「…あなた、顔ニヤついてる」
僧侶「え? うふふ、そうですかー」
勇者「ソルをひとりじめできるのが嬉しいんだよね」
僧侶「だってぇ。ここのところ、あんまりご一緒した記憶がないんですから」
勇者「麻痺中ずっと一緒だったじゃん! エッチもしてたじゃん! うえーん」
僧侶「で、でもあれは…治療行為でしたし。私動けなかったので」あわあわ
傭兵「喧嘩するなら全部無しにするぞ」
勇者「はぁい。切り替えて明日がんばろっと」
傭兵「いや…明日はしないからっ!」
魔女「それで、私はどうすればいいの」
勇者「マナもソルの上に乗っちゃえ! もし射精できたらマナが優勝だよ!」
魔女「わかってるけど」ジーー
魔女「勃ってない」
傭兵「6分間で2回だしてるんだぞ」
魔女「勃てて」
傭兵「ふんっ、俺もうしーらね。お前がなんとかしてみれば」
魔女「……む」
魔女「3分…わかった」
魔女「とりあえず、勃起をさせないと」
勇者「うんうん」
僧侶「ユッカ様たのしそうですね」
勇者「こうなったらマナが何をするか見守るしか無いよ」
勇者「手をかしちゃおっかなー」
僧侶「えっ、だ、ダメですよ! ずるです!」
勇者「ウソウソ。第一回争奪戦はヒーラの優勝で揺ぎないよ~。悔しいなー」
僧侶「うふふ。ユッカ様に勝っちゃうなんてなんだか申し訳ない気分です」
勇者「全然そんなことおもってないでしょー」コチョコチョ
僧侶「きゃんっ、ユッカさまぁ」
魔女「…口開けて」
傭兵「お前も何か飲ませる気か。その手はくわんぞ」
傭兵「だいたい、薬だって荷馬車のなかだし、手ぶらのお前になにができる。ふふふ」
魔女「あなたの好きなものをあげる」
傭兵「は?」
マナは俺の顔をまたぐように立った。
腰を下ろすと幼い恥裂が目の前に迫る。
やがて眼前は肌色にうめとくされ、マナの割れ目がぴったりと唇に触れた。
傭兵「お、おい!?」
すごく嫌な予感がする。
魔女「野菜しか採ってないから、大丈夫なはず」
傭兵「なにをするんだ!」
魔女「口開くか、このまま顔にかけられるかどっちがいい」
魔女「ずれて鼻に入ると痛いかも」
傭兵「ひっ」
恐る恐る口を開く。
すると。
チョロッ…チョロロ…
魔女「ん……」
大量の温かい液体が注ぎこまれ、口内をあっというまに満たしていった。
魔女「おいしい?」
魔女「好きでしょあなた」
僧侶「なにしてるんですかマナちゃん」
魔女「おしっこ」
勇者「そ、ソル…死んじゃわない?」
魔女「大丈夫。こうやって、ぴったりとくっつければ飲めるらしいから」
勇者「そうなの…?」
魔女「以前もそうされた。おしっこを飲ませろと迫られて、私は恥ずかしい目にあった」
勇者「え゛っ!」
僧侶「ソル様……人してどうかとおもいます」
傭兵「んぐううう!!」
傭兵(あああああああっ、このツンとする匂い! ほのかに甘い味!)
傭兵(あああああああああああっ)
勇者「な、なんか…おち○ちん、勃ってきてない?」
僧侶「うわぁ…」
僧侶「私のおしっこ介護のときといい、やっぱりおしっこ好きなんですね…まさか飲むほどとは思いませんでしたケド…」
勇者(今度やってみようかな…えへへ)
傭兵「ぷはぁ」
勇者「ぷはぁじゃないよ! 何飲んでるのさ!」
傭兵「ばかがっ、飲み干さなきゃ溺れるだろ」
勇者「そ、そうじゃなくてさぁ」
勇者「おいしい…の?」
傭兵「飲めないこともないって味だな」
魔女「…そ、そう」
勇者「マナよかったね。ソルおっきくなってるよ、いまが攻撃のチャンス!」
魔女「…! わかった」
魔女「挿入していっきにやっつける」
傭兵「で、お前はできるのか?」
魔女「え…」
傭兵「俺にほぐされずに、いれることができるのか?」
傭兵「お前のその、狭いアソコで…ククク」
魔女「…む、む」
勇者(なんで芝居がかっているんだろう)
僧侶(おしっこ飲むと頭が変になるんじゃないですか?)
魔女「…やってみるしかない」
マナは俺のペニスにまたがる。
あのぴっちり閉じた割れ目をこじあけないと、挿入はむずかしい。
いままでは薬や木棒となんでも使えるものを補助につかって性行為に及んできたが、
今回はなにもない。
俺は少し不安になった。
痛い思いをさせてまで、むきになってセッ○スをする必要はない。
ユッカにマナを助けるよう目配せすると、ユッカは任せてと笑顔で頷いた。
魔女「う…やっぱりこうして当ててみるとおおきい」
勇者「手伝ってあげようか?」
魔女「え…でも」
勇者「はぁいマナ。力をぬいて~、息すってー吐いてー」
魔女「すぅ…はぁ…」
勇者「じゃあここちょっと開くよ」
ひちゅり
マナの小さな膣穴が外気にさらされる。
ユッカやヒーラちゃんの行為を目の当たりにしてすでに興奮しているのだろう、わずかに膣液で湿っているように見えた。
勇者「マナのここ可愛いね…色がうすくってさ」
勇者「ほら、穴のまわりクリクリ♪」
魔女「ん…」
勇者「あは、エッチな声もっとだそうよぉ」
勇者「時間がないよ? マナのクリちゃんも触ってあげるね」
勇者「むきむき…あ、ちっちゃいねぇ」
勇者「ほらもっと濡らそうよぉ」
勇者「あ、そうだ」
ユッカは頬をぷくーっとふくらませて、ぐちゅぐちゅと音を鳴らしている。
そしてマナに優しくくちづけた。
魔女「ん!?」
勇者「んっ…ちゅうっ、じゅじゅっ」
勇者「飲んで♥ すっごくエッチな気分になるよ」
魔女「…う」
どうやらマナに淫気を含んだ唾液を飲ませたようだ。
マナはあっというまに頬を紅潮させて発情してしまった。
だんだんと恥部の分泌液の量が増してくる。
勇者「ほら、出来上がったね」
勇者「マナのちっちゃなおま○こ…ソルのおち○ちんほしがってる」
勇者「入れちゃおうね」
ユッカはマナの肩に手をおいて、下方向に力をかけていく。
魔女「んっ…うう」
恥穴に触れたカリ先が、ちょっとずつマナの中を押し広げていった。
僧侶「…」どきどき
勇者「エッチなマナ。ソルのおち○ちんのことで頭のなかいっぱいでしょ」
勇者「ほらぁ、入っていってるよぉ。奥までいれちゃおうねぇ」
勇者「マナのおま○こでおち○ちん締め付けて、いっぱいびゅーってさせちゃえ」
ずぶっ
魔女「うーっ!?♥」
ユッカは一気にマナを押しこんだ。
狭い膣内をぐりぐりかきわけて、ペニスは一瞬でマナの膣奥を叩く。
それだけでマナは呆けた顔をして達してしまった。
勇者「わぁ、マナがびくびくってなってる」
僧侶「ちょ…無理したんじゃないですか?」
勇者「大丈夫だよ。女の子はやわらかいから。マナのがぱっくり咥えちゃってるよ」
勇者「ボクのお手伝いおしまい! あとは時間だね」
勇者「あーもうあんまり残ってないや。がんばれマナ!」
魔女「う…う♥」
魔女「はぁ…ペニス…あつい…奥まで、きてるの、わかる」
傭兵「マナ…痛かったらやめていいぞ」
魔女「平気。きもちいい…♥ 私がなんとか射精させる」
魔女「で、でも…うごきかたがわからない」
傭兵「さっきユッカたちがしてたみたいにだ、ゆっくりでいいから上下に」
魔女「こ、こう…?」
マナはとてもぎこちなく、腰を動かす。
しかしそれは上下運動ではなく、前後でしかなく、膣と肉棒がこすれあうことはなかった。
ぐにぐに
魔女「……?」
ぐにぐに
魔女「んぅ…あれ…おかしい」
魔女「…???」
魔女「あんまり、刺激がこない…」
勇者「そろそろ時間切れかなー」
僧侶「…! ということは」
魔女「やり方間違ってる? 腰、うまくうごかしたいのに…」
ぐりぐり
魔女「んっ、ん…ぐすっ、どうして」
魔女「わからないっ。ペニスこすりたい」
魔女「私だけ…嫌っ」
ぐりぐり ぐりぐり
マナは半泣きになりながら腰を不自然に揺すっているだけだった。
そのぎこちなさと、初々しさがなんとも興奮をそそる。
すでに2度出した俺のイチモツはマナの中でさらにおおきくなった。
魔女「な、なに…? またおおきく…うっ♥」
傭兵(うお…きつっきつっ)
傭兵(マナっ、そんなエロい顔してはお前は…ッ!)
傭兵「やばい…マナ備えろ」
魔女「え…」
傭兵「おふっ」
びゅるるるっどぷどぷどぷ
勇者「タイムアーップ」
魔女「!!?」
勇者「いやぁ残念だったねマナ。また明日チャンスはあるよ」
魔女「出てる…気がする」
勇者「え?」
魔女「……お腹の中、熱い…」
僧侶「う、うそですよね!? 見せてください」
魔女「うん」
マナはやや名残惜しそうな視線を俺にむけて、ゆっくりと膣からペニスを引き抜いた。
たっぷりだした白い液体が、ひろがった膣穴からとろりと垂れた。
魔女「…♥」
魔女「本当にでてた!♥」
僧侶「はう……負けました」
勇者「おーー。マナってばテクニシャン!」
魔女「やり方わからなかったけど、やはり私は飲み込みの早い天才」
傭兵(最後まで変だったぞ)
傭兵(だがこれで、わだかまりはなさそうだな)
傭兵(3発か…よく出したもんだな)
勇者「ってことで第一回聖剣争奪杯の優勝者はマナでーす!」
勇者「こちら賞品のソルだよ。一晩自由にしていいからね」
魔女「!」
傭兵(女の多いパーティで野郎に人権などないのだ)
傭兵「じゃ行くかマナ」
勇者「違う部屋いくの?」
傭兵「ふたりっきりになっていいんだろ?」
勇者「うん。いいけどさぁ…」チラッ
僧侶「うふふふ。私のこの持て余した気持ち、ぶつけるお相手がいてよかった♪」
勇者(ボクを置いていかないで…)
傭兵「いくぞマナ」
魔女「うん。抱っこ」
傭兵「はいはい。よっと、軽いな」
魔女「おしっこ臭い」
傭兵「お前のだぞ…口ゆすいでいくか」
傭兵「じゃあお休みユッカ、ヒーラちゃん」
勇者「あああっ、ヒーラ早いよぉ、離してぇ」
僧侶「ユッカ様ユッカ様ユッカさまぁ! 今夜は私たちエロエロの日なんですよねぇ!?」
僧侶「私がばっちりきっちり鎮めて差し上げますからね! えへへへ」
僧侶「いっぱいレベルあげしましょーね♥♥」スリスリ
勇者「あ あ あ…」ブルブル
傭兵「いいや別に…ほっとこ」
ガチャ
女剣士「…っん…やぁん、んっ♥」クチュクチュ…スリスリ
傭兵「!?」
女剣士「…はう!?」
傭兵「さ、サマンサ……? なにしてんだ」
女剣士「…あ、あはは…」
女剣士「少女暴行の罪で衛兵に通報するーー!!!」ダダダダッ
傭兵「は!? ちょっと待て!!」
女剣士「くそーー、人ん家でなにやってるのさぁぁああ!! うわああん」
魔女「………ふ」
第28話<聖剣争奪杯>おわり
《次話》
第29話<囚われの少女>