《1つ前》
第22話<ユッカ>
《最初から》
第1話<呪い>
《全話リンク》
少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」
第23話<将来の夢>
勇者「んぁうっ♥ あぁっ♥ あああっ♥」
勇者「イクっ…♥ イッひゃう…♥」
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
勇者「やんっ、あああっ♥」
その日、ボクは昼間っからソルと船室でレベル上げに励んでいた。
今日のソルはどこか様子がおかしくて、ボクの振る舞ったスープを食べるやいなや、ボクの手を引いてこの薄暗くて狭い船室へと連れ込んだ。
そしていまにいたる。
イチャイチャはほどほどに、ボクはかえるみたいにベッドの上にひっくりかえされて、彼のおっきくなったおちんぽを受け入れていた。
ぱちゅっ ぱちゅっ ぱちゅっ
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
勇者「んひゅっ、ひぃっ♥ どうしたのっ、ああんっ」
勇者「今日のソルっ、やっぱりへんだよぉ…っ!」
傭兵「ユッカ…ユッカ…」
ソルは何度もボクの名前呼びながら、頭をなでてくれたり唇を奪ったりして、腰を振っていた。
勇者「なんれっ♥ あああっ♥」
勇者「あんっ、あんっ♥ ソルぅ♥」
勇者「おちんぽ…おっき♥ あああっ」
硬くておっきいおちんぽが何度もボクのおま○この奥にたたきつけられる。
もう今まで何度もエッチしてきたからソルはボクの気持ちいい所なんて全部知ってる。
一番おま○こがかゆくなるのは赤ちゃんをつくるお部屋。
とその入口あたり。
ソルはそこをおちんぽのさきっぽで何度もついた。
部屋のなかにはボクの恥ずかしい声と、ボクらのエッチなお汁がぐちょぐちょ絡み合う音が響いていた。
傭兵「はぁ…うっ」
勇者「あんっ、んぅ…ああああっ、出てるっ…出てるよぉ♥」
ソルは短い間で3度も射精していた。
ボクも6回くらいイッちゃって、お互い息も絶え絶えに唇をチュッと重ねあわせた。
・ ・ ・
エッチな事がおわったあとはお楽しみの経験値の確認。
勇者「…どれだけ入るかなぁ」
傭兵「700」
勇者「えー今日はきもちよかったからボクは1000予想!」
傭兵「じゃあ800…」
▼勇者は867の経験値を手に入れた。
勇者「ソルのほうが近かった…ちぇっ」
傭兵「途中一回外に出したちゃったからな」
勇者「えーなにやってるの。もったいない…」
傭兵「…」なでなで
勇者「おちんぽまだおっきいね…もういっかいしたい?」
傭兵「しようか。おいでユッカ」
勇者「うん…♥」
勇者(今日はソルがあまえんぼだぁ♥)ぎゅー
ボクたちはときどき激しいエッチの後にこうしてゆっくりエッチもする。
その時はお互いあまり腰を動かさずに、体を優しくくすぐるようにさわりあって、頭が溶けちゃうみたいな深いチューをして性感をたかめていく。
2人きりでゆっくり話もできるし、ボクにとってそれはすごく楽しいエッチの時間だった。
勇者「んっ…ちう…♥」
勇者「れろ…ちゅぷ、ちゅる…♥ えへ」
勇者「ソルくすぐったいよ」
勇者「おっぱいふにふにするの好き?」
勇者「いっつもおっぱいさわるよね。こんなちっちゃいのに楽しい?」
勇者「ねー何か言ってよ。ヒーラのおっぱいとどっちがすき?」
ふにふに
きゅっ
勇者「んひゃっ!? あ、うう…こりこりするのはダメ♥」
ソルはイタズラな顔でボクの乳首をつまんだりこすったりしていじめてきた。
勇者(なんだか子供っぽいな)
ソルはボクより10も年上なのに、なんだかこうして楽しくしている時の顔は幼く見えて、つい甘やかしてしまう。
勇者(母性本能ってやつなのかな?)
もう何度も射精したおち○ちんは、いまだボクのおま○この中で熱く堅いまま時々ビクビクって脈打っている。
勇者「きもちいい…」
勇者「こうしてぎゅーってしながらつながってるの幸せだよ…」
勇者「すっごく落ち着く…キミもでしょ」
勇者「また射精したい? じゃあちょっと動こうよ」
ちゅぷ…ちゅぷ…
ちゅぷ… ちゅぷ…
勇者「んっ、はぁ…♥ ハァ♥」
勇者「いったん動かしはじめると、我慢できなくなっちゃうよね」
勇者「ソルを感じてたらおま○この奥でまたじゅくじゅくお汁が止まらないよぉ」
勇者「おっぱいもっとさわって! チューもして! はぁ、はぁ好きぃ♥」
ソルは呆れた顔をしながらボクとエッチし続けてくれた。
<夕方>
僧侶「おかえりなさい」
僧侶「お昼寝にしては長かったですね」
勇者「う……そ、そうかなぁ」
僧侶「あ、レベルあがってる」
勇者「えへへ…22になりましたー!」
傭兵「…それって本当に強くなってるのか疑問だな。よし、甲板の空いてるとこで稽古するぞ」
勇者「えーー。いまから?」
傭兵「剣の腕は日々精進」
勇者「魔法の練習がしたいんだけどなー」
魔女「行こ、私が教えてあげる」
傭兵「お、おい! 戻ってこい!」
傭兵「なんだよ」
僧侶「ユッカ様はやることが山積みですね…」
傭兵「どっちかにしたほうがいいとおもうんだけどなぁ」
僧侶「魔法か剣かですか?」
傭兵「あぁ。どっちつかずになるよりは将来を見据えていまから絞っておいたほうがいいんじゃないかと俺は思うんだ」
傭兵「だけど勇者にかかる期待ってのは大きくてな」
傭兵「なんでもやらせようとあれでも国から英才教育うけてるんだぜ」
僧侶「そうですね。ユッカ様が王宮内で剣の先生と魔法の先生に追い掛け回されているところをよくお見かけしました」
僧侶「よく遊ぼうよーって私の家まで逃げてきたりしてたんですよ。うふふ」
傭兵「あいつらしいな」
傭兵「将来はどうなることやら」
僧侶「ユッカ様の将来ですか…」
僧侶「…」
傭兵「なぜ俺を見る」
僧侶「…い、いえ。これといった意味はないですけど…」
僧侶「ソル様は…旅がおわったらどうなさるおつもりですか?」
傭兵「考えたことなかったな」
僧侶「え? 将来の夢はないんですか?」
傭兵「夢を思い描ける歳にもどりたい」
僧侶「あっ…ごめんなさい」
傭兵「ガキの頃から戦いっぱなしだったしなぁ」
傭兵「明日の糧を得るのに精一杯だったからあんまり漠然とした未来のことは考えなかったな」
傭兵「唯一叶えたい夢はあった」
僧侶「えっ、それってなんですか!?」
傭兵「…内緒♪」
僧侶「ど、どうして内緒なんですか…」
傭兵「じゃあヒーラちゃんの将来の夢を教えてくれたら、教えるかも」
僧侶「えっ!?」
僧侶「ええっと……」もにょもにょ
僧侶「およめ…さん…です」
傭兵「聞こえない。あそこを飛ぶカモメに聞こえるように」
僧侶「もうっ! お嫁さんですっ! 悪いですか!」
傭兵「悪くないよ。ヒーラちゃんなら素敵なお嫁さんになれると思う」
僧侶「…でも、ほんとは帰ったら大神殿を継がなきゃいけないんです」
傭兵「あーヒーラちゃんの実家の」
僧侶「はぁ…気が重いです」
僧侶「私に国の大神官なんて務まるのでしょうか。世襲よりもっと実力を考慮して…」ブツブツ
傭兵「けど帰る家があるのはいいことだと思うぞ」
僧侶「すいません。ソル様はおうちが無いんでしたね」
傭兵「俺はどうすっかなー」
傭兵「またどこかふらふら彷徨うことになるのかな」
僧侶「えぇええ! ダメですよ!」ガシッ
僧侶「そしたら私の夢かなえられなくなっちゃうじゃないですか!!」
僧侶「…あ゛」
僧侶「あう…聞かなかったことにしてくれませんか」
傭兵「…わかってる。ヒーラちゃんたちを置いてどこにもいったりしないよ」なでなで
傭兵「旅がおわったらちゃんと話合おう」
傭兵「さて、ユッカの様子でも見に行くかな」
僧侶「私そろそろ晩御飯の仕込み手伝ってきます」
僧侶「お昼にユッカ様が厨房にご迷惑かけてしまった分の謝罪もありますし」
傭兵「あー悪いな」
僧侶「いえ、ほんとはソル様とお話してたいたかったですけど」
傭兵「船旅は長いから時間はたっぷりあるぞぉ、それこそ暇で暇でしかたなくなるくらいにな」
僧侶「……あ、あのっ」
傭兵「?」
僧侶「お話だけじゃなくて、お、おひるね…もしてくれますか?」
傭兵「心配しなくてもちゃんとヒーラちゃんのことも見てるよ」
傭兵「約束な」
僧侶「はいっ! 荷物から耳かき出しておきますね!」
傭兵「そりゃ楽しみだ」
傭兵「ユッカは…っと。お、いた」
勇者「ああうう…でないー」ぷすっ ぷすっ…
魔女「意識を集中して」
魔女「頭のなかに鮮やかに炎をイメージする」
魔女「魔力を練り上げて、一気に放出」
勇者「はぁ!!」ぷすっ ぷすっ…
勇者「くんくん。それっぽい臭いはするんだけどね」
魔女「…おかしい。才能は十分にあるはずなのに…」
勇者「こんな海のどまんなかで炎のこと考えるの無理だよぉ」
魔女「…問題は集中力」
勇者「晩御飯まで釣りでもしようよ! タコつるぞー」
勇者「そしたらカリカリに焼いてたべよう!」
魔女「…そしてこの危機感のなさ」
傭兵(なかなか難航しそうだな)
傭兵「よぉ。釣りなら俺も混ぜろ」
傭兵「晩飯のおかず増やそうぜ」
勇者「いいよ! 勝負しよ!」
魔女「どうやるかわからない」
勇者「餌をつけた釣り糸をたらして、食いついたら竿をぴゅーんってあげるだけだよ!」
魔女「…そう。餌はどれ」
勇者「ここの箱に入ってるよ。はい、餌!」ぱっ
虫「キィ!」ぴょこ
魔女「!!」
勇者「これを針に刺して」ぐさっ
虫「 」
魔女「!!!?」
勇者「海にポーイ」
魔女「~~~っ!?」
傭兵「顔ひきつってるぞ」
勇者「なにが釣れるかなー」 ちゃぽん
魔女(魔法で釣る方法を考えなきゃ…)
<数十分後>
傭兵「かかんねーな」
勇者「ふぁ…ご飯まだかな」
傭兵「見ろ。マナがたそがれている…」
勇者「ルアーにしたらよかったね」
魔女「…あ、竿がなにかひいてる」
勇者「きた!? ひいてひいて!」
魔女「ど、どうすれば…」
勇者「手伝うよ! えいっ」
魔女「…!」
ちゃぷ
勇者「なんだークラゲがひっかかっただけか」
魔女「…魚?」
勇者「どうみても魚じゃないよ!」
魔女「これはどうしたらいい」
勇者「海に返したら?」
魔女「…ぷにぷにしてる」
僧侶「あら、仲良く釣りですか」
僧侶「なにか釣れました?」
傭兵「マナがクラゲひっかけただけだ」
魔女「…おもしろい。魚より好き」ぷにぷに
勇者「毒針もってるやつもいるから気をつけて!」
魔女「そうなの。気をつける」
魔女「せっかく釣れたし、バケツで飼ってみる」
傭兵「飼うようなもんじゃないが…まぁいいか気に入ってるし」
魔女「クラゲ…素敵な生き物」ジー
勇者「タコ釣りたかったなー」
僧侶「嫌いじゃなかったですか」
勇者「オクトピアで最後に食べたタコはあんまりブニブニしてなくておいしかった!」
僧侶「では夕ごはんも安心ですね」ニコッ
勇者「え、もしかしてタコ?」
僧侶「お刺身でふるまわれるみたいですけどね」
勇者「ええ……」
勇者「…」もぐもぐもぐ…
勇者「うう。うえ……ソル、口あけて」もぐもぐ…
傭兵「絶対嫌!!」
<深夜>
【船室・一人部屋】
カチャ
傭兵「どうした。またうずいてきたか…ってなんだマナか」
魔女「空いてる?」
傭兵「空いてるって、あぁ、俺ひとりだけど」
魔女「ユッカもヒーラもこない?」
傭兵「もうこの時間だからな。一緒に寝てたんじゃないのか」
魔女「寝てる」
魔女「けど深夜にとりつかれたように起き上がって出て行くことは何度かあった」
傭兵「今日はさすがにこないだろ。新月でもないしな」
傭兵「そういや満月が近いな…」
魔女「また、大きな目が開かれる」
傭兵「不安なのか? 前もそんなこと言ってたな」
魔女「窓を閉めていても、高まる魔力からは逃れられない」
魔女「というのは、置いといて」
傭兵「あん?」
魔女「本当はあなたを求めに来ただけ」
傭兵「おい…」
魔女「不思議と眠られなかったから」
魔女「相手になって」もぞもぞ
傭兵「お、おい入ってくんな」
ぎゅっ
魔女「それとも、ユッカとしすぎてもう無理…?」
魔女「なら私特製のこのお薬で」
傭兵「あーわかった、わかったからそれは勘弁してくれ。それ翌日辛いんだよ」
傭兵「要はセッ○スしたいんだな?」
魔女「…」コクン
傭兵「ムラムラしてんの?」
魔女「わからないけど。3号じゃ物足りない」
傭兵「え、いま入ってんのか…?」
魔女「あれ以来かかさず入れてるけど……」
傭兵「え……。お前…ゆるくなるぞ」
魔女「…」ぼかっ
第23話<将来の夢>つづく
第23話<将来の夢>つづき
マナは下着をずり下ろして、俺に恥部をみせつけるように足を開いた。
股の間にはずっぽりと木棒が突き刺さっている。
むわっと辺りにマナの匂いが拡がった。
傭兵「ほんとに入れてるんだな…」
傭兵「抜くぞ?」
魔女「…」コクン
傭兵「よ……っと」
ずちゅ…ちゅ…ぷ…
魔女「…ぁ…っ、うっ」
傭兵「すげぇぬるぬる…だいぶマナの汁吸ってるな」
魔女「机に置いて。あとで乾かす」
傭兵「おう…」
魔女「…?」
木棒を抜いた後、マナの膣穴は閉じることなくぽっかりと開いていた。
赤く染まった陰唇と、膣内がいやらしくヒクついていて、俺は誘われるように顔を近づけた。
魔女「…!」
魔女「や…舐めるのはダメ」
傭兵「マナのエッチなお汁が垂れるのはもったいない」
魔女「な、何を言ってるの!」
魔女「んっ…はァ…」
俺はマナの膣穴に下をねじ込んで、膣内を舐めた。
いつにも増して、濃厚な匂いが鼻をかすめる。
魔女「や…そんなことしてほしくない」
傭兵「…マナ。エッチっていうのはただ単に挿入して射精しておわりってわけじゃないんだぞ」
腰をもぞもぞさせて俺の愛撫から逃げようとするマナを捕まえて、ベッドへと押し倒した。
次は足を大きくひらかせて、未発達の性器をよく観察できるようにする。
ランプを近づけるとマナは顔を真赤にして抵抗した。
傭兵「ここ、ちゃんと洗ってるか?」
魔女「…洗ってる」
傭兵「…ほんとに? またマナのここに小さい白いのついてるぞ」
魔女「や、やめ…っ」
ちゅ ちゅむ
魔女「う…あぁぁ…」
傭兵「おま○こ綺麗にしような」
俺は陰唇や陰核のまわりにこびりついたマナの塊を下で丁寧に舐めとった。
芳醇な匂いがする。
一日入れっぱなしだったということは、かなりの分泌液がたれていたのだろう。
それが時間ともに乾いて固まって、マナの膣を飾っていた。
魔女「ぁ…あぁっ。そこは…嫌。恥ずかしい」
傭兵「ばっちぃままセッ○スしにくるほうが悪いんだぞ」
傭兵「こんなことされたくなきゃちゃんと洗って綺麗にしておけよ。ちゅむ」
魔女「ごめんな…さい」
傭兵「まぁ俺は歓迎だけどな」
傭兵「こんなに濃厚なマナを味わえるなんてめったにないからな」
魔女「ううう…」
マナは口では平気でペニスセッ○スと卑猥な単語を連呼するくせに、いざ行為になると萎縮してしまって俺にされるがままだ。
もう全く抵抗する意思もみせず、俺が舐め終わるまで彼女は顔を赤らめてじっといた。
傭兵「こんなものかな」
傭兵「おっと」
俺は淡い色の包皮に護られたマナの陰核に目をつけた。
これを剥いたらもしかしたらまだ汚れカスが残っているかもしれない。
傭兵(剥いてみるか)
皮の上からちょんと触るとマナは過敏な反応をみせた。
魔女「…あうっ。なにをしたの」
傭兵「どうした」
魔女「体に電撃がはしったみたいな…」
傭兵「敏感なんだな」
俺は指先にたっぷりと愛液をぬりたくってから、マナのぷっくりとした萌芽をすりすりと挟むように擦った。
魔女「ああああっ! なにっ!」
傭兵「むくからじっとしてろよー」
魔女「え? え……ああっ」
くにゅり
魔女「んっ…♥ ふっ…うう」
傭兵「やっぱりちょっとだけついてる」
小指の先ほどもないとても小さくて敏感なクリトリスを舌先でつついていると、
マナは声を漏らしながら短く鳴いた。
傭兵「マナのここはほんとにおいしいな」
傭兵「もしかして俺に味あわせるためにわざと綺麗にしてないのか?」
魔女「…っ」フルフル
傭兵「おしっこしたくなってきたか? また俺に飲ませてみるか?」
魔女「し、しない!! すませてきた…」
傭兵「どうりで」
魔女「!!」
傭兵「おしっこくさいとおもった」
ちゅむ…ちゅぷ…ちゅう…
魔女「~~~っ!」
魔女「あっ、ああっ…頭がじんじんする…」
傭兵「俺に汚いおしっこくさいおま○こ舐められて気持ちよくなっちゃってるんだろ」
魔女「ぅぅ……あああっ♥」
俺は陰核をしつこくなめつづけながら、膣内にも指をもぐりこませた。
トロトロのそこから更に愛液がこぼれて、ベッドのシーツを汚した。
傭兵「あーあ。こんなに汚して。俺今夜ここで寝るんだけどなー」
魔女「…うっ」
傭兵「ごめんなさいしろよ。エッチなおま○こ汚くてごめんなさいって」
魔女「ご、ごめんなさ…いっ」
傭兵「ちゃんと何がごめんなさいなのか言え」
ちゅくちゅくちゅくちゅく
魔女「んぅっ…ふ…う♥」
魔女「私の…エッチなおま○こきたない…から。ごめんなさいっ」
傭兵「それと綺麗にしてくれてありがとうは?」
魔女「…!」
傭兵「言えないなら…やめちゃおうかな。残念だなもうちょっとでイケそうなのにな」
ちゅく…ちゅく…
魔女「い、いうから…途中でやめちゃいや…」
魔女「お、おま○こ…きたないおま○こきれいになめてくれて…ありがと…う…。ううう…」
傭兵「最後におねだりできるよな?」
魔女「え…。あっ、あ…きもちよくしてっ」
魔女「私のおま○こにあなたのペニスいれて…気持ちよくしてほしい…っ」
傭兵「ほんとにエッチなやつだな」
傭兵「まぁ自分から誘ってきたんだし、お前はそういうやつだよな」
俺は下を全て脱いでいきりたった肉棒を取り出した。
マナは期待と不安のまじったような複雑な表情でそれをじっと凝視している。
愛撫で蕩けきった膣はずっとヒクついていて、俺が入り込んでくるのをずっと待っているかのようだった。
傭兵「いくぞ。今日はきっと痛くないからな」
魔女「…♥」コクコク
傭兵「力ぬけよ……ん」
じゅぷ…じゅぷ……
拡張してもいまだ狭いマナの膣内にペニスはすんなりと沈んでいった。
未発達の肉襞をかきわけて、陰液を混ぜあわせながら最奥へと突き進んでいく。
魔女「んぅ~~~っ♥♥」
魔女「あぁぁあう♥♥」
執拗な攻めですでに限界近かったマナは、たったそれだけで達してしまった。
それもそのはず。
こいつは俺のペニス欲しさにずっと日夜恥部の拡張を続けている。
精神的にもずいぶん満たされている、というのは俺のうぬぼれだろうか。
じゅぷ じゅぷ じゅぷ じゅぷ
魔女「あっ…あっ…ううっ♥」
魔女「きもち…いい…はっ、あっあっ♥」
魔女「あなたの…ペニス…奥までとどいて…」
魔女「3号入れるよりずっと♥ きもちいいっ♥」
傭兵「当たり前だろ。女を気持ちよくさせて孕ませるためにあるんだからな」
魔女「孕む…」
魔女「射精…中でしてっ♥ 孕みたい♥」
傭兵「言われなくても中でだすよ」
じゅぷ じゅぷ じゅぷ じゅぷ
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
魔女「ああぁあっ♥」
魔女「孕むっ、あなたの赤ちゃん妊娠しちゃう…♥」
魔女「子宮の入り口に…ごちゅごつあたってる♥」
魔女「あっ♥ ああっ♥」
魔女「だめ…イクっ、イク…♥」
マナの膣内が食いちぎられそうなほどぎゅうぎゅうに締め付けられる。
どうやら上側が弱いようで、そこをカリでえぐるようにこすると、
マナは普段聞けないような甲高い声をあげながら何度も絶頂した。
魔女「イク…またイク♥」
傭兵「何回もイケて羨ましいな。そろそろ俺も出すよ」
魔女「ほしい…っほしい!」
傭兵「どこに出してほしいって」
魔女「おま○この中…っ♥ 私の子宮のなかにいっぱい流し込んで」
魔女「赤ちゃんつくるっ♥」
傭兵「よく言えたな。ほら、イッちゃえ」
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
じゅぷんじゅぷんじゅぷん
魔女「う…く…ああああ~~~っ♥♥」
魔女「あたま…おかしく…な♥ るぅ…♥」
魔女「ああっ♥ あああっ♥」
魔女「イクっ…イク!! う…ああああああ♥」
マナはひときわ大きな嬌声をあげて俺をしぼりとった。
吐き出された欲望がマナの中に流れ込んで、2人の結合部を真っ白に汚していった。
・ ・ ・
魔女「よくよく考えたらあなたの弱い精液では妊娠しない」
傭兵「…」ぼかっ
魔女「!」
傭兵「おまえってやつは…なんつーこと言いやがるっ!! ううう…」
魔女「で、でも平気…きっといつか、あなたも魔力に目覚める日が来る」
傭兵「そうかい…」
魔女「それに妊娠したら旅が続けられない」
魔女「すごく得心が行った。これはきっと私とあなたの運命」
傭兵「お前いつも俺に運命感じてるな」
魔女「…」コクコク
魔女「あなたに抱かれると嬉しい気持ちになる。こんな人に出会ったのははじめて」
魔女「私の薄暗くじめじめしていた未来は、あなたと出会ってからずっと輝いている」
傭兵「お、おう…?」
魔女「将来は決まった。子を宿してあなたに責任をとってもらう」
魔女「そのためにあなたが魔力を手に入れる方法を探さなくちゃ」
魔女「次の街に図書館があれば嬉しい…たくさん調べることが溜まっている」
傭兵(なんだかなぁ)
傭兵「そのさ、ユッカの魔力貸与じゃやっぱダメなのかな」
魔女「あなたは借り物の魔力で私を孕ませるの?」
傭兵「はい。すいません」
魔女「…」ピトッ
傭兵「そろそろお眠か?」
魔女「もっとあなたを知りたい」
魔女「私は自分のことをよくわかっていないから。せめてあなたを知りたい」
傭兵「俺もだよ。俺も、自分がなんなのかわからない」
魔女「私達はよく似ている」
傭兵「そうだな」なでなで
魔女「だから体の相性が良い」
傭兵(それはどういう理屈だ…)
傭兵(そもそもようやく出来るようになったばっかりなくらいちぐはぐな体格差だが……)
魔女「どうして何も答えないの」
傭兵「寝ような。俺と一緒なら満月も怖くないんだろ?」
魔女「明日も一緒じゃなきゃだめ」
傭兵「分かった。夜はマナと一緒にいるよ」
魔女「んぅ…」チュッ
傭兵「…自分からしてくるなんて珍しい」
魔女「キス。きもちいい…♥」
魔女「いっぱいキスして寝たい」
傭兵「やらしーやつだな」
傭兵「おいでマナ」
その晩マナを抱きしめて眠りについた。
船は洋上。まだしばらく陸地を踏むことはない。
窓の外では月がいよいよ満ちようとしていた。
今夜のマナは、とてもおだやかな顔で眠っていた。
<翌日>
魔女「弱っている…」
勇者「それどうするの?」
魔女「なぜ…」つんつん
クラゲ「…」
勇者「釣り糸ひっかけたときからこんな感じじゃなかった?」
船員「お、昨日釣りしてたお嬢ちゃん達だな」
魔女「弱っている」
船員「魚か?」
勇者「クラゲが死にそうなんだけどどうしたらいいの?」
船員「クラゲなら海に返してやったらどうだ?」
魔女「…」フルフル
魔女「少しの間でいいから飼いたい。船の中は暇」
船員「そうかぁ。けどそのちっこいバケツじゃなぁ。もっとたくさん海水をいれねーとな」
船員「もしかしたら船内で生け簀が余ってるかもしれないから見てきてやるよ」
勇者「ありがとー」
魔女「ジェリー。元気だして」
勇者「じぇりーって名前?」
魔女「…そう」
勇者「クラーゲンがいいよ! クラゲのクラーゲンにしようよ!」
魔女「ややこしい」
魔女「ジェリー、もうすぐ広いところに移れる」
勇者「こんな狭くて暗い器の中じゃ息苦しいよね」
ローブの男「そうなのです!」
勇者「え? 誰」
ローブの男「そう。せまくて暗い器のなかでは存分に力を発揮することはできない」
魔女「?」
ローブの男「あぁわが主よ。あなたの器を探して私は果てしない海へ~」
勇者「お茶碗でもさがしてるの?」
ローブの男「そうそう少女たちよ。水槽なら物置にありましたよ」
ローブの男「ぜひ、移してあげるとよいでしょう」
ローブの男「ではまた」
勇者「…? あんな人乗ってたっけ」
魔女「知らない。取りに行こう」
勇者「うん!」
第23話<将来の夢>つづく
第23話<将来の夢>つづく
【船室・一人部屋】
僧侶「ふぁ~、船旅って暇なものですね」
傭兵「そうだな」
僧侶「持ち込んだ本、読みつくしちゃいました。もっとオクトピアで買っておけばよかったです」
傭兵「どんどん本増えていかないか?」
僧侶「いえ。読んだ分は買う時についでに売っちゃってます」
僧侶「あんまり荷馬車の中を私の荷物で占領するわけにはいきませんので」
傭兵「へぇ。読んだだけで覚えられるなんてヒーラちゃんはやっぱり賢い子だな」
傭兵「俺にも何か本貸してよ」
僧侶「そうですねぇ。魔導書なんて読まないですよね…えっと、じゃあ」ゴソゴソ
傭兵「暇つぶしになればなんでもいいけどな」
僧侶「んーっと…こ、これなんてどうですか」
傭兵「ずいぶんとくたびれた本だな」
僧侶「昔からよく読んでるので」
ヒーラちゃんはニコニコと表紙をめくった。
背表紙の一部は剥げていて、別の紙で補修した名残がある。
きっと幼いころから大事にしている本なのだろうと察した。
傭兵「ええっと…『箱庭姫』っていうのか、童話か?」
僧侶「はい」
僧侶「よければ読んでさしあげましょうか?」
傭兵「え、いいよ。子供じゃあるまいし…」
僧侶「…」
傭兵「あーわかった。読んでほしいな~」
僧侶「ではこちらへ」
そういってベッドの上で正座をし、膝をぽんぽんとはたく。
傭兵「…いいのか?」
僧侶「どうぞ」
僧侶「えへへ…」
傭兵(読み聞かせがしたいんだな)
いまはユッカもマナもいない。
せっかくふたりきりなのだから、これくらいはしても大丈夫だろうと思った俺は、遠慮無くヒーラちゃんの膝の上に頭をのせた。
視界がたぷんとした大きな膨らみでさえぎられる。
僧侶「あ、あの…横向きで。耳かきするときみたいな姿勢でお願いします」
傭兵「あぁ悪い」ゴソッ
僧侶「はうっ…頭を動かす時は、一度首をもちあげてくださいねっ」
傭兵「それも悪い」
僧侶「それじゃあ読みますよ。あんまり長くないので、聞いててくださいね」
僧侶「むかーしむかし…」
・ ・ ・
僧侶「そして2人は末永く幸せに暮らしました」パチパチ
傭兵「…」
本当に短かった。
中身はよくある恋愛劇で、王宮で小間使いをしていた少女が
王子に見初められて恋に落ちるというものだった。
しかし、身分不釣合いがゆえに2人は人目のない小さな箱庭のような庭園で密会することしかできなかった。
やがて王子は隣国の王女と政略結婚をすることになる。
時を同じくして少女もまた、とある貴族と婚約を交わしていた。
話の結末は、少女への愛を想いを捨てきれない王子が国を捨て、彼女の手を取って逃避行にでる、というものだった。
僧侶「どうでしたか」
傭兵「なんというか…メルヘンチックだな」
僧侶「ですよね! 素敵ですよね…」
傭兵(その後国がどうなったのか気になって仕方ない…)
傭兵「ヒーラちゃんこういうのに憧れてたんだ」
僧侶「そ、そんなことないですよ?」
傭兵「話を聞きながら、境遇が少しだけ似てる気がしてたんだ」
僧侶「…」
僧侶「私、ずっと箱庭の中で暮らしていたんです」
僧侶「だからこうして広い世界に出られて、いろんなことを知れて良かったです」
僧侶「ソル様とユッカ様に感謝しなくっちゃいけませんね」
大きな胸で表情はよくみえなかったが、ヒーラちゃんはくすくすと笑っていた。
僧侶「さて、このまま耳かきでもしましょうか」
傭兵「なんだか俺ヒーラちゃんの子供になった気分だ」
僧侶「ふふ。そうですか?」なでなで
僧侶「ソル様が小さいころはきっと可愛かったのでしょうね」
僧侶「まぁ、いまでもも可愛いですけどね!」なでなで
傭兵「この強面のどこが可愛いんだ」
カリ… カリ…
カリ カリ カリ
僧侶「どうですか。ここら辺がきもちいですか」
傭兵「あぁ。もうちょっとだけ奥でも大丈夫」
僧侶「カリカリ♪ うふふ、だんだんと眠たそうな表情になってるんじゃないですか?」
傭兵「ヒーラちゃんのやわらかい膝枕と耳かきの連携がきもちよくて…」
僧侶「このままおやすみになってもいいんですよ」なでなで
傭兵「うあ…」
僧侶「うふふ…」
ガチャ
勇者「ここ空いてるよ! この机に置こうよ!」
魔女「うん」
勇者「よいしょ」ゴトッ
僧侶「ユッカ様とマナちゃん…」
勇者「あー! ヒーラとソルイチャイチャしてる!」
傭兵「な、なんだお前ら! 船内探検してるんじゃなかったのか」
勇者「クラーゲンのおうちをさがしてたんだよ」
魔女「ジェリーだから」
ユッカは大きな水槽を机の上に設置し、そこにマナがバケツから海水とクラゲを流し込んだ。
傭兵「なぜ俺の部屋でやる」
勇者「だってボクたちの部屋は荷物でいっぱいだもん」
魔女「ここに置かせて」
傭兵「それはかまわないが…どうしたんだその水槽」
勇者「借りてきた」
傭兵「はぁ…クラゲかよ…どうせなら魚入れろよ」
魔女「私達は静かにしてるから。気にしなくていい」
勇者「うん。クラーゲン見てるだけだから」
魔女「ジェリー!」
僧侶「すいませんソル様…お騒がせしました…」
傭兵「あ、ああ…」
ユッカとマナは水槽の前に座ってじーっとクラゲが漂う様を眺めていた。
魔女「へんな足」
勇者「こうしてみると結構おいしそうに見えるね」
魔女「食べちゃダメ」
勇者「生ではたべないよぉ。絶対こいつブニブニしてるもん」
僧侶「どうしましょう…中途半端におわっちゃいましたね」
傭兵「ほんとあいつらときたら…」
勇者「おかまいなくー」
傭兵「おかまいなくじゃねぇよ!」
魔女「私たちもインテリアの一部だとおもっていい」
傭兵「…」
勇者「ほらヒーラ。ソルをまたせてるよ」
僧侶「は、はいっ」
そして言われるままに耳かきを再開するものの、どこか気持ちは上ずったまま俺たちに安らぎは訪れなかった。
僧侶「ごめんなさい」
傭兵「ヒーラちゃんは謝らなくていい…」
勇者「ふぁ…クラゲみてると眠たくなってきちゃったよ」
勇者「ねーボクもそっちいっていい?」
傭兵「え? うおっ」
どさっ
ユッカが横になって、俺の腕の中にすっぽりと収まってくる。
勇者「いいなーヒーラ。ボクもソルに耳かきしたいなー」
僧侶「えっ、だめですよ。これは私のお仕事なんです!」
僧侶「不慣れな人がやると鼓膜に傷がついちゃったりする大変危険な行為なんですよ!」
勇者「…へーーー」
勇者「まぁいいや。おやすみー」
傭兵「お、おいここで寝るな! 部屋にもどれ」
勇者「ボクはここがいいなー…zzz」
傭兵「はぁ。なんなんだ」
僧侶「ユッカ様ったら困ったちゃんですね?」
マナはというと、水槽を挟んでずっとこっちの様子を伺っていた。
傭兵「お前もくるか」
魔女「…!」
呼ぶと勢い良く立ち上がり、トコトコと近づいてきてベッドに飛び乗った。
そのまま俺の背中側にしがみつく。
傭兵「俺うごけない…」
魔女「…おやすみなさい」すりすり
傭兵「せまいからせいぜい落ちないように気をつけろよ…」
傭兵「ヒーラちゃんごめんな。反対側の耳かきできなくなった」
僧侶「えぇ。でしたらまた今度」なでなで
<夕方>
傭兵「ん…何時だ。真っ暗だ」
どうやらずいぶん長く4人で眠っていたようだ。
体が動かない。
傭兵(そうだ…ユッカとマナにしがみつかれているんだった)
俺はいつのまにか仰向けに眠っていて、両腕には2人の少女が思い思いに抱きついて眠っているのだろう。
がっちりと挟み込まれて動かすことができないでいた。
しかしそれにしても視界が暗い。そしてなにやら顔が暖かい。
傭兵(なんか重くてやわらかいものがのっかっているような…)
勇者「ふぁ~~~っ」
勇者「ん…ゆ…あれ、もう夕方?」
傭兵「夕方? バカ言え真っ暗だぞ」
勇者「あ……ぷくく」
傭兵「なんだよっ。俺が寝てるうちにアイマスクでも勝手につけたのか」
やや苛立った俺は視界をふさぐ何かをわしづかみにした。
僧侶「ひゃうっ!!」ガバッ
素っ頓狂なヒーラちゃんの声とともに視界がひらけた。
たしかに夕方だ。小窓から赤々とした夕日が差し込んでいる。
そして目の前には例の膨らみ。
この角度から見るのはこれで何度目だろうか。
勇者「あーあ。そのままがおもしろかったのに」
僧侶「な、なんですか!?」
僧侶「…胸触ったのユッカ様ですか」
勇者「ううん」
傭兵「胸…! まさか」
たぷん…
傭兵「なるほど…」
僧侶「あっ! もしかして私、このまま寝ちゃってました!?」
勇者「ヒーラがね、ソルの顔におっぱいむぎゅって押し付けて…ぷくく」
勇者「ソルったら真っ暗だーなんて言っちゃって馬鹿みたいでおもしろかったよ」
僧侶「ごご、ごめんなさい~~~息苦しくなかったですか!」
傭兵「いや…別に」
傭兵(そうか、これが原因だったのか…)
傭兵(また今度してもらおうかな)
傭兵「ヒーラちゃんこそ大丈夫か。足しびれてないか」
僧侶「うーんと…イタタ。ちょっとしびれちゃってます」
勇者「えいえい」つんつん
僧侶「ひゃっ。もうっ、ユッカ様ぁ!」
魔女「…zzz」
傭兵(こうしてると平和だなぁ)
俺たちにとって、この船旅はつかの間の休息だった。
海賊事件も解決し、海の魔物に襲われる気配もなく、全てが順風満帆に思えた。
しかし大陸につくとすぐさま新しい旅と『奴』が待っている。
傭兵(いまのうちにたくさん触れ合っておかなきゃな)
傭兵「のどかわいたな。何かもらってくる」
勇者「ボクは果物のお酒!」
傭兵「ジュースと。ヒーラちゃんは何する」
僧侶「お水でお願いします」
傭兵「おう」
ちちくりあう2人を横目に俺はベッドを降りて扉へと向かった。
傭兵「ん?」
扉の隙間に一枚の紙が挟まっていた。
勇者「なになにー? どうしたのー」
魔女「…眠い」ゴシゴシ
傭兵「手紙だ」
僧侶「船の上で手紙ですか? 一体どなたからですか」
傭兵「差出人の名前はどこにも書いてないっぽいが。とりあえず読んでみる」
傭兵「……」
勇者「なんてかいてあるのー?」ピョンピョン
傭兵「ん。夜になったら甲板でパーティをするから是非参加してくださいってさ」
勇者「ほんと!? パーティ!」
僧侶「私達がお昼寝してたので手紙で教えてくださったのでしょうか」
傭兵「天気もいいし、楽しそうだから行ってみるか」
勇者「行きたい! ごちそうあるかも!」
傭兵「マナ、お前も行くか? 眠たいか?」
魔女「…行く。けど」ぎゅっ
傭兵「?」
魔女「今日はあなたの隣から離れないようにしておく」
勇者「そっかぁ。満月の日だもんね」
魔女「他の人に近づくと危険かもしれない」
部屋を出てから甲板に向かうまで誰ともすれ違うことがなかった。
広い客船にはたくさんの人がのっていて、みんな暇つぶしにと船内を徘徊したり備えられた遊戯室に寄り集まったりしている。
今日は客達はすでに甲板に集まっているのだろうか。
【甲板】
傭兵「なんの準備も出来てねぇな」
僧侶「机の1つすら用意されて無いですね…」
僧侶「本当にパーティがあるのでしょうか」
傭兵「こんだけ人は集まってるのにな…」
勇者「ねぇ。なんだか変だよ」
傭兵「妙だな。聞いてみるか」
勇者「うん。甲板に出てからずっと何かの魔力を感じるんだ…」
魔女「私も」
傭兵「あの、すいません」
船員「……」
乗客「……」
魔女「気をつけて。様子が変」
傭兵(なんだこいつらの目…まるで意思を感じない)
勇者「あのっ、パーティがあるって聞いたんですけど…」
船員「……」
勇者「おじさん?」
傭兵「まずい!」
ユッカの話かけた大柄の男は突然拳を大きく振り上げ殴りかかってきた。
勇者「うわっ!」
ユッカはそれをとっさに後ろに飛んでかわした。
子供とはいえさすがの身のこなしで、素人の攻撃が当たることなどまずないだろう。
勇者「な、なにするの!」
船員達「……」
乗客達「……」
勇者「…この人たち…」
魔女「魔力の流れが変。誰かに操られている可能性がある」
傭兵「何」
そして甲板の上の俺たち以外の大勢の人間は、そこらの物を手に取り、一斉に俺たちに向かって襲いかかってきた。
傭兵「敵の罠だったのか!」
僧侶「どうしましょう!」
次々と襲いかかる攻撃を俺たちはひたすら避けたり受け流していたが、それではらちがあかない。
取り囲む人数が次第に増えていく。
中には剣や刃物を人間も現れだした。
傭兵「反撃しなきゃまずいぞ」
僧侶「いけません! この人達は一般の方です」
傭兵「魔物の手先って可能性もあるだろ」
勇者「ううん違うよ。悪い人たちじゃない! ボクはわかる」
傭兵「お前がそういうなら…けどよ」
傭兵「マナなんとかなんねーか」
魔女「どうやって操っているのかわからない」
魔女「【マリオネット】のように魔力で無理やり身体をあやつっているわけではなくて、精神系の操作を受けているのかもしれない」
魔女「私にはどうにもできない」
傭兵「く…まずいな。囲まれてしまう」
傭兵「ヒーラちゃん結界は?」
僧侶「ダメです。私の進化した結界は邪な心を持たない人は弾けませんし、弾けたとしても大怪我を負わせてしまいます」
傭兵「ダメか…なら浄化してみたら!」
僧侶「や、やってみます!」
勇者「お願いヒーラ!」
僧侶「はいっ! 浄化のシャワー!!」
▼僧侶の杖先から水流が上空へと立ち上った。
▼水流は細かい雫となりキラキラと甲板全体に降り注ぐ。
船員達「……」ジャキン
僧侶「ダメです…効果がありません」
傭兵「俺はともかく、マナやヒーラちゃんが攻撃を避け続けるのは限界が近い。蹴散らすしかねぇか…」
傭兵「…!」
解決策を探しながらも入り乱れる中で、俺は一人不審な人物を見かけた。
そいつは群衆を遠巻きに立ちつくしていて、こちらを様子をただ伺っているだけだ。
闇夜に漆黒のローブを身にまとうその姿は異様だった。
睨みつけるとそいつはおどけたように笑った。そして。
ローブの男「なかなかしぶといですね」
ローブの男「やはり勇者の一味はそうでなくては」
傭兵「この騒ぎはお前のしわざか!」
勇者「あっ、あの人…」
ローブの男「お初にお目にかかります」
ローブの男「いえ、子どもたちには昼間お会いしたのですがね」
勇者「水槽教えてくれた人だ!」
ローブの男「…ふ」
男がすっと手をあげると、俺達を切りつけていた船員達はみな一同に動きを停めた。
僧侶「あなたが操っているのですね!」
ローブの男「…ほぉ。なかなか良い魔力をお持ちで」
ローブの男「あなたも我が主の器にふさわしい逸材だ」
男はニタリと笑い、不愉快な視線でヒーラちゃんをジロジロと眺め回す。
傭兵「器だと」
ローブの男「おっと口を滑らせるところでした」
傭兵「お前は何者だ」
ローブの男「フフフ…」
ローブの男「覚えていないのですか。そういえば、あなたは私のことを知りませんでしたか」
傭兵「何…?」
男はローブを脱ぎ捨てた。
中からは陰気な面をした長い髪の男が現れた。
その途端ユッカ達が短く声をあげた。
勇者「あぅ…なんだこの魔力…気持ち悪い」
闇呪術師「私は魔王様の眷属。三魔人のうちの一人」
闇呪術師「名前はクロノ。おもに闇の呪術を担当する者です」
僧侶「闇の呪術師…! あなたが…」
勇者「ソル…この人…魔族じゃないよ」
傭兵「何っ」
闇呪術師「ほぉ。すばらしい魔覚をお持ちだ。さすがは勇者」
闇呪術師「いかにも。私は人間です」
傭兵「人間が魔族に肩入れするのか」
闇呪術師「はい。魔族でありながら人間に力を貸す者もいますしね」
勇者「どうしてそんなことをするんだ!」
闇呪術師「お互いの野望のためと言ってしまえば、なにもおかしいことはありません」
闇呪術師「フフフ…」
傭兵「ここにいる全員操れるってことは、たいした魔力を持っているようだが」
傭兵「姿を現したのがうかつだったな。戦闘に関しちゃ素人だろ」
闇呪術師「お察しの通り武闘派ではりません。このように軟弱な身体でしてね」
闇呪術師「ですが、あなたたちを屠るのに力などいらないのですよ」
闇呪術師「この私の禁術があればね!」
闇の呪術師が腕を振り上げたと同時に、俺達の足元が輝き出した。
勇者「!」
傭兵「何!」
闇呪術師「彼らはあなたたちをそこへ誘い込むために利用したにすぎません」
魔女「これは…魔法陣…!」
僧侶「どうして!?」
闇呪術師「勇者という存在そのものを、この世から抹消してあげましょう!」
男は聞いたこともない言葉を詠唱する。
と同時に俺は焼け付くような身体の痛みに襲われた。
傭兵「あ…ぐぁっ…」
勇者「ソル!?」
僧侶「ソル様!!」
激しい頭痛とともに視界が薄れていく。
傭兵(せめてこの子たちだけでも逃さなくては…)
傭兵「が…ユッカ……」
勇者「ソル!」
そして俺は意識を手放した。
・ ・ ・
勇者「そん…な…」
僧侶「ソル様が…」
魔女「……」
闇呪術師「どういうことだ…確かに小娘の存在を抹消するほどに時を巻き戻したはず」
闇呪術師「なぜあの男にしか効いていない…」
闇呪術師「ぐふっ…満月の夜でも私にこの術は重すぎたか…がはっ」
闇剣士「脆弱な人間が禁忌を扱うなど笑止千万」
幼竜「ぎゅるるっ」
闇呪術師「おお…迎えにきてくれましたか」
闇剣士「ふん…お前とて我が同志。我らが悲願のためここで失うわけにはいかないのでな」
闇呪術師「では、その前にあなたの力で奴らにトドメを」
闇剣士「……」
勇者「ソル…! ソル!」
赤毛の少年「――」
僧侶「ソル様…どうして」
魔女「小さくなった」
勇者「うわああああんソルぅー!! 死んじゃやだよー!!」ギュッ
闇呪術師「ですが戦力は奪った。さぁ、剣士殿奴らにとどめを!」
闇剣士「私は奴と決着をつける時を待っている」
闇剣士「このような結末に興味はない」
闇呪術師「…くっ、なにを悠長なことを」
勇者「お前!! ソルに何をした!! 答えろ!!」
闇呪術師「なぜだ…なぜ小娘3人に私の呪いが効いていないィィィ!」
闇呪術師「確実に呪術の発動範囲に入っていたはず…なぜだ。わからない」
サキュバス「そ・れ・は♪」ぬっ
勇者「!」
闇呪術師「!」
闇剣士「…くだらんな」
サキュバス「あたしが先に唾つけちゃったから♪」
闇呪術師「何…?」
サキュバス「残念♪ 呪いは上書きできないの。くすくす。って知ってるわけよね」
闇呪術師「貴様ァ…裏切り者が!」
勇者「サキュ…」
勇者「ねぇソルが…ぐすっ。ソルが死んじゃった…」
サキュバス「はぁ? 死んでないわよ。ほら」
勇者「えっ」
赤毛の少年「う…? あ……」
僧侶「ソル様!」ぎゅっ
勇者「ソル!」ぎゅっ
赤毛の少年「! 何だ!?」
僧侶「ソル様! 生きててよかったです…」
赤毛の少年「ここは…おれは一体…さっきまでおれは」
勇者「え…」
赤毛の少年「ていうかお前…だれだ…? おれにさわんじゃねぇ!」バシッ
勇者「ソ…ル…?」
第23話<将来の夢>つづく
第23話<将来の夢>つづき
勇者「どうして…ボクのことがわからないの」
僧侶「まさか…これはソル様の身体が縮んだわけではなくて…」
勇者「子供の頃にもどっちゃった……?」
傭兵「はなせって言ってんだろ!」
勇者「あ、暴れないで…」
闇呪術師「フフフ…」
闇呪術師「思わぬ邪魔が入ったが、これでやつらの戦力は大きく削ぎましたよ…」
闇呪術師「さぁ剣士殿! 戦いの矜持など捨てて早く奴らを!」
闇剣士「…」
サキュバス「ちょっと待ちなさい! あの子たちへの以上の手出しは許さないわよ!」
サキュバス「あの子たちはあたしが先に唾つけたんだから!」
闇呪術師「フッ…全天を光に覆われたこの夜に、貴様ごとき浅ましい生き物になにができる」
闇呪術師「見上げてみろ! 魔眼が貴様を監視しているぞ」
サキュバス「…」ギリッ
サキュバス「それでも力使い果たしてぜぇぜぇ言ってるあんたをしめあげるくらいできるわよ!」
闇呪術師「ぐっ…剣士殿! この聞き分けのない淫魔ごと切り捨ててください」
闇剣士「……退くぞ。乗れ」
幼竜「ぎゅるるっ」
闇呪術師「なぜです! この絶好の機会を逃す手はない」
闇呪術師「せっかく我が呪術によって…奴らを貶めたというのに…」
闇剣士(このような下劣な人間を三魔人に引き入れたのは過ちだったか)
闇剣士(だがこの魔力と呪術。まだ利用価値はある)
闇剣士「置いていくぞ」
闇呪術師「……くっ」
闇呪術師「フフフ…だが二度はありませんよ」
闇呪術師「私の魔力が戻り次第、次は火力を持ってあなたたちを屠ってあげましょう」
闇呪術師「それまでその子どもと仲良くしていることです」
勇者「お前! ソルを戻せ!!」
僧侶「戻しなさい!」
闇呪術師「フフフ…諦めることです。いいじゃないですか、レディ達に囲まれてもう一度新しく人生を歩みなおせるのですからね」
闇呪術師「まぁそれも短い命でしょうがね」
闇呪術師「では…また会いましょう」
闇剣士「……」
傭兵「……」
闇剣士(ふっ当たり前だがやつにも少年の頃があったのだな
)
闇剣士(研いだばかりのナイフのように鋭く尖っている。
戦いしか知らない美しく精悍な目つきだ)
闇剣士(貴様と再び刃を交える日を楽しみにしていたのだがな)
闇剣士(これで終わる運命なら、この程度の男だったというわけだ)
闇剣士「…飛べ」
幼竜「ぎゅるるるっ」
勇者「逃げるな!!」
勇者「くそぅ!!」
僧侶「どうしましょう…」
船員「いつつ…あれ、俺達こんなところで寝っ転がってなにしてんだ」
船員「おおい全員仕事場にもどれぇ!」
乗客「あれぇ、なんでこんなもの持ってんだ俺。ふぁー部屋戻って寝るか」
勇者「みんな正気を取り戻してる…」
傭兵「…」ギロ
勇者「でもソルは…ぐすっ」
勇者「うぇぇえんソルぅー」ぎゅ
傭兵「さわんじゃねぇ…」
サキュバス「とりあえず一度部屋に戻ったほうがいいんじゃない。頭いたくってさ」
【船室】
勇者「サキュ、ありがとね。ボクたちのために来てくれたんでしょ」
サキュバス「はぁ? べ、べつにそんなんじゃないけどさ」
サキュバス「ああいう陰湿な男がムカつくだけよ!」
勇者「でも、サキュの呪いがなければ。ボクも子供になってたよ」
僧侶「私もです…この呪いはすっっっごく腹が立ちますけど。おかげでなんとか助かりました」
魔女「私はどうして無事だったの。やっぱりこの力のせい…?」
サキュバス「そうなんじゃないの。あたしはおチビには何もしてないもの」
サキュバス「あーそうそう。ちなみにあんたらがあれ食らってたら、子供になるどころじゃすまなかったわよ」
勇者「え?」
サキュバス「あれはね、時戻しの魔法。魔法陣の中の対象の時を一定時間巻き戻す魔法よ」
サキュバス「陣に描かれていた時間はおよそ16年分。あんたたちはおたまじゃくしと卵ちゃんにもどってるわよ」
勇者「え、えう…」ぶるるっ
勇者「じゃあこのソルは…16年前の姿なの?」
サキュバス「そういうことね。記憶も頭の中も当時のものよ」
サキュバス「でしょ?」
傭兵「…悪魔たちがおれになんのようだ」
傭兵「おれをもとの場所にもどせ…おまえら全員殺してやる…」
サキュバス「こわっ」
サキュバス「ま、そういうわけ!」
勇者「どうしたらいいの…。呪いなんだから解く方法があるんだよね」
サキュバス「うーん。すっごく強力な類だから解ける人なんて術者以外にいるかしら」
サキュバス「そこに関してはあたしはどうでもいい!」
勇者「えぇ!? なにいってるの」
サキュバス「だって、あたしそいつの大人版嫌いだもん♪」
サキュバス「すぐズバズバ斬りかかってくるしぃー、おっかないじゃない」
サキュバス「この姿なら何かされても子犬に噛まれるようなもんでしょ」なでなで
傭兵「さわるな!!」
勇者「あばれちゃだめだよぉ…」
傭兵「おれはいま任務の最中なんだ」
勇者「任務…?」
傭兵「依頼された敵を殺さなきゃいけない」
傭兵「こんなところでお前たち悪魔と遊んでいられない」
勇者「でもここ船の上だよ…どこにも行けないよ」
勇者「それにサキュ以外は悪魔じゃないんだけど…」
傭兵「なぜ俺はここにいるんだ。お前たちはさっきから何の話をしている…!!」
勇者「どうしよう…」ヒソヒソ
僧侶「ほんとのこと伝えてもきっと理解できませんよ…」
魔女「黙っていたほうがいい」
勇者「あのねっ、キミは…そうだ。キミはここに突然瞬間移動してきたんだよ!」
勇者「だからすぐには帰れないの!」
勇者「船を降りたらキミを元の場所に返す方法を探してあげるから、それまで辛抱して!」
傭兵「…」
勇者「ね?」
傭兵「あと何日くらいだ」
勇者「3~4日だよ」
傭兵「……わかった。だがこの格好はなんとかしてほしい」
勇者「服ブカブカだね…そりゃそうか」
勇者「じゃあボクの服かしてあげるよ。着替えよ! こっちの空いてる部屋においで」
勇者「そゆことで、ボクがソルの面倒みるから!」
僧侶「えっ?」
サキュバス「……」
魔女「2人きりになるのは危険だとおもう」
勇者「まかせてまかせて!」
勇者「ほら行こ」
傭兵「…あぁ」
<船室・一人部屋>
勇者「ここがソルが使ってた…じゃなくて、キミがこれから使う部屋だよ」
傭兵「……ッ」
ボクが少年になったソルを部屋に連れ込んだ瞬間、
ソルは怖い目つきでボクを一瞬見てから、お腹におもいっきり肘打ちをくらせてきた。
勇者「うぎゅっ!」
傭兵「…はっ」
そして畳み掛けるように拳を何発も叩きつけられて、ソルは崩れかけたボクの背後に回って腕をひねった。
勇者「あっ…」
傭兵「…俺をこどもだとおもって油断したな」
傭兵「俺はこれでも傭兵。たとえ年上でもおお前のような子供ひとり…」
しかしボクにはそれらの攻撃はほとんど効いていなかった。
やれやれと息をついてから簡単に足を払って転ばせて、驚いた顔のソルを抱きかかえてベッドに放りなげてやった。
傭兵「なっ…! なんだこいつ」
勇者「ふぅ…あのね」
勇者「だめだよこんなことしちゃ。ボク女の子なんだから」
傭兵「女…?」
勇者「どうみても女でしょ」
傭兵「…人型のゴリラの魔物」
勇者「うるさいよ!」
勇者「一応…勇者だから強いの」
傭兵「…」
勇者「まぁいいや。はい服」
勇者「これ着てね」
勇者「あとボクが監視につくから」
傭兵「…」
勇者「ボクにはともかく、ヒーラやマナにあんなことされたらたまらないからね」
勇者「片時も目を離さないよ」ジー
傭兵「なっ…クソ」
勇者「…えへへ。にしても10歳かぁ。昔っからすごいねソルは」
傭兵「なんの話だ」
勇者「ううん。なんでもー」ニコニコ
傭兵「お前のほうが強いだろ…くそっ、女の悪魔にまけるなんて拘束されるなんてみじめだ」
勇者「ソルってさ、いまは何してるの?」
勇者「傭兵業って何?」
傭兵「お前に言う必要はない」
傭兵「俺は任務にしたがって、殺すだけだ」
勇者「……そっか」
ボクは着替え終わったソルをぎゅっと抱きしめた。
ソルは抵抗したけど、少年の力じゃ勇者であるボクの拘束を解くことはできない。
無性に寂しい気持ちになった。
ソルがあまり戦歴手帳をみせてくれないのと、昔のことを話さない訳がわかった。
勇者(ほんとにキミはこんな小さい頃から戦っていたんだね…)
勇者「…くんくん。ボク汗くさいかな」
傭兵「…」
勇者「ねぇ聞いてるんだよ」
傭兵「う、うるさいな」
勇者「…?」
ソルは決して目を合わせてくれなかった。
突然こんな見知らぬ環境で、見知らぬ相手にこんなことをされて警戒するのはあたりまえだ。
だけどそのあまりにとげとげしい態度はなにか別の意味をもっている気がした。
勇者「?」
傭兵「…」
間近で顔を覗きこんでもソルはすっと顔を逸らして、唇を噛み締めた。
わずかに頬が赤い気がした。
勇者「あっ…えへへ。そっかぁ」
勇者「キミ…女の子にぎゅってされて照れちゃってるんだ?」
傭兵「…ちがう」
勇者「そうだ、自己紹介。ボクユッカっていうんだ」
勇者「ユッカお姉さんって呼んでね」
傭兵「呼ばない」
勇者「そんなツンツンしちゃう子は嫌いだなー」
傭兵「好かれたくない」
傭兵「船が港についたらおれをもとの場所に戻す約束をしてくれたらそれでいい」
勇者「えー…うーん…」
勇者「ボクがタダでそんなことしてあげる義理があるのかなぁ」
勇者「ボクにとっても、キミはしらない子供なんだけど? くすくす」
傭兵「…くっ」
傭兵「じゃあどうしろっていうんだ」
傭兵「海に捨てる気か」
勇者「そんなことしないよ! じゃあねぇ、ボクと仲良くしよ」
傭兵「…おれは仲間も友達もいらない」
傭兵「仲良くなれば、そいつが死んだときかなしいおもいをするんだ」
勇者「…ボクは死なないよ」ぎゅうう
傭兵「…く、くるしい」
傭兵「おれは永遠に孤独でいきていく…! 仲間なんていらない」
勇者「なでなで。ソルはひとりぼっちじゃないんだよ」
勇者「ボクがついてるからね…」
勇者「あ、しまったお風呂使える時間すぎちゃう。ソルも来るでしょ? 小さいけど一緒に入れるよ」
傭兵「はぁ!?」
【船内・簡易風呂】
勇者「ほらぬいでー」グイグイ
傭兵「や、やめろー」
勇者「お風呂入らなきゃ寝ちゃだめ」
傭兵「なら寝ない」
勇者「そんなわけにはいかないでしょ! ほらっ」グイグイ
勇者「ボクの服貸してるんだからボクの言うこときけー」
傭兵「やめろぉ…」
傭兵「くそっ」
勇者「…えへへ。ソルのお肌つるつるだね」
勇者「じゃあボクも脱ごっと」ぬぎぬぎ
傭兵「うわあっ。あ、あっちいけ」
勇者「…。お姉さんの裸みたくないの」
傭兵「うるさいなにがお姉さんだちんちくりんめ」
勇者「む…」
勇者「いーから入るの!」ぎゅっ
ざぷん
勇者「あはは、2人で浸かるとせまいねぇ」
傭兵「ひぃぃ…なんなんだこの女」
勇者「100数えるまであがっちゃだめだよ」
傭兵「ふざけるなっ…」
勇者「いーち…にーぃ」
傭兵「100! 上がるぞ!」
勇者「さーん…しーい」ガシッ
傭兵「悪魔め…」ギリリッ
勇者「えへへ。背中スベスベ…この頃は傷跡なんてないんだねぇ」
勇者「お風呂あがったらボクと一緒に寝ようね」なでなで
傭兵「……とんだ災難だ」
傭兵「おれはいったいどうしてこんなところに飛ばされたんだ…」
勇者(すっかりボクの嘘を信じてる…自分が若返ったなんてまさか思いもよらないよね)
勇者(にしてもどうしようかなぁ。この呪い解ける人いるのかな)
勇者(あいつを締めあげて戻させるしか方法ないのかな)
勇者「うーん…」
傭兵「数字続きかぞえろよ…」
勇者「あっ、ごめんごめん。わかんなくなっちゃったから最初からね」
傭兵「は?」
勇者「いーち…にーぃ…さーん」
傭兵「ふざけるな!!」バタバタ
勇者「だめだよぉ」むぎゅっ
傭兵「なっ…」
勇者「あーあ耳まで真っ赤にしちゃって。お姉さんとぎゅーできて嬉しいね」
【船室・一人部屋】
勇者「はぁさっぱりした」
傭兵「…」
勇者「飲む? はい」
傭兵「…」ゴクゴク
勇者「ソルいい匂いする」くんくん
傭兵「お前なんなんだ」
勇者「頭ふいてあげるからおいでー」
傭兵「おれは子供じゃない」
勇者「子供じゃん! ボクより5つも年下のくせに!」
傭兵「もう自分でかせいでる。大人の経験はつんだ」
勇者「ふぅーん……そっかぁ…」
うずうず…
勇者「んっ…♥ う…あ」
傭兵「? どうした」
勇者「い、いやなんでも…」
勇者「はぁ…うっ…く、どうして…」
勇者「満月で呪いが弱まってるはずなのに、来ちゃうなんて…♥」
傭兵「くるしそうだな…」
傭兵「誰か呼んでくるか」
勇者「い、いいよっ、ここにいて。ボクの側に来て」
傭兵「え…」
勇者「はやくぅ」
傭兵「頭は自分でふける」
勇者「えへへ…ソル。ソル
傭兵「? やっぱり様子が変だな」
勇者「ソルはさ、大人の経験はつんだっていったよね」
傭兵「あぁ。おれはもう立派な大人として自立している」
傭兵「…お前たちに助けられる筋合いもない」
傭兵「迷惑をかけて悪かった。お前たちこ、そおれが突然やってきて邪魔だったろ」
傭兵「元の場所に戻るほうほうは自分で探す。地図をよこせ」
勇者「きにしなくていいのに」
勇者「それよりさ♥」
ボクは無性に沸き立つ性欲をおさえきれず、大人としてやっちゃいけないことをしようとしていた。
目の前に立つ髪を濡らした少年のソルがあまりに美しくて、ボクは彼を手に入れたくなったんだ。
気づけば、ソルの腕をつかんでベッドに引き寄せていた。
ソルは驚いた顔でボクを見つめている。
まだ少年のあどけなさの残る、可愛らしい顔だった。
勇者「あのね…ソルの言ったとおり、ボク悪魔なんだ」
ボクはこれから起きることを正当化するための言葉を探していた。
どんな手を使ってでも、少年になった純真無垢で綺麗なソルと、エッチがしたかった。
決して捉えられないソルの過去に、自分を刻みつけたかった。
勇者「だからね。ソルにいたずらしちゃう」
勇者「ごめんね…えへへ」
勇者「おいしそう…」
ついを口をついて出た言葉にボクはびっくりした。
これじゃもうサキュとたいして違わない。
着々と呪いで淫魔化しつつある身体を心が認め始めてしまっていた。
勇者(だって、こんなの我慢できないよ♥)
勇者(目の前にこんなに可愛い子がいるのに…大好きなソルがいるのに)
ボクのおま○こはあっという間にじゅくじゅくに湿って、意味を成さなくなったパンツをさっと脱ぎ捨てた。
ソルはぎょっとしてボクを突き飛ばそうとしたけど、その力は及ばず、逆にベッドに押し倒してやった。
傭兵「な、なにを…」
勇者「ユッカお姉さんにまかせて…ソルにほんとの大人をおしえてあげるよ」
もうボクの性欲は止まらない。
理性はあっという間に崩壊して、ソルの下着に手をかけていた。
勇者「するする~♪」
傭兵「うああっ」
ソルは声にならない声をあげて抵抗する。
だけどボクの押さえつける力を知って、体がすこし恐怖を覚えたのか、
やがておとなしくなった。
視線の先ではソルの子供おち○ちんがピンとたっていた。
お腹にまでくっつきそうなくらいに元気なそれに目を奪われる。
勇者「これが…子供ソルの…」
傭兵「み、みるな…」
勇者「あんまりエッチな形はしてないけど…すごいね」
いつものように大きなカリが露出しているわけではなくて、皮が半あまりでさきっちょが見えずに苦しそうにしている。
ボクはそのおち○ちんをそっとつまんだ。
傭兵「ひぃ」
勇者「大丈夫だよー。ボクにちょっとみせてねー」
勇者「えへへ…ソルのおち○ちん…かわいいおち○ちん」
勇者「はむっ」
傭兵「うああっ」
勇者「んぐ…ちゅっ、ちゅる…んふ、えへ♥」
勇者「かたいねー。カチカチなっちゃったねー」
傭兵「ずるいぞ…こんなむりやり」
勇者「そうだね。ソルだけ裸にするなんてずるっこだよね」
勇者「…えへへ」
傭兵「…!」
勇者「お風呂ではあんまり見てもらえなかったから、今度はじっくりみせてあげるね」
そういってボクはソルの目の前で脱衣をはじめた。
するりするりと衣擦れの音がして、ボクの全身が空気にさらされていく。
ソルは顔を真赤にして顔をそらしつつも、警戒した様子で何度かボクの裸をちらちらと盗み見ていた。
勇者「どう…? おっぱいだよ」
わざと胸をよせて見せてあげた。
傭兵「……」
勇者「見て? 女の子の裸だよ?」
傭兵「…」
勇者「エッチなソルは大好きだよね。いっつもおっぱいふにふにするもんね」
勇者「あ、ちがうちがう。忘れて」
勇者「えへへ。ボクの裸にさわってごらん」
勇者「こことか、こことか…ココも♥」
ソルの手を無理やり取って、胸やふとももやおまたを触らせていく。
おち○ちんがピクピクと震えていた。
勇者(元気だなぁ…♥)
勇者「ソルはこんなことしたことないんだね。そりゃそうだよねー」
勇者「あんっ、そんな手つきでさわったやだめぇ♥」
傭兵「し、してない! なにもしてない!」
勇者「くすくす。冗談だよ。遠慮せずにさわって」
勇者「ボクの肌、もちもちしてるってよく言われるよ」
勇者「手に吸い付くでしょ?」
勇者「ほらおっぱいももう一回。むにゅむにゅー」
勇者「あはは! おち○ちんがぴくっぴくってなってるよ」
傭兵「な、なんだよこれぇ…」
勇者「勃起っていうんだよ。ねぇねぇいつから勃起してたの? 教えて?」
傭兵「…っ」フルフル
勇者「悪い子。お姉さんにぎゅーされて興奮しちゃってたんだね」
勇者「はむ…ちゅっ。れろれろ」
傭兵「あっ…そ、それ…はっ」
勇者「おひんひん、はむっ…ちゅうう…」
勇者「おいひ♥ 精子でるかなぁ」
勇者「でたことある?」
傭兵「な…なにが」
勇者「あっ、しらないんだぁ…えへへへ。じゃあ試してみよっか」
勇者「ボクのココで♥」くにゅり
ボクは仰向けに倒れるソルの上ののしかかった。
おち○ちんがおしつぶされて、濡れたおま○こにぴたりとくっついている。
勇者(これがいまから…)
勇者(ソルはどんな顔するだろう)
傭兵「なにを試す気だ…っ」
勇者「ソルが、ほんとに大人かどうかだよ」
勇者「ま、こんだけ勃起してたら精子くらいでるよね」
勇者「だから、ボクが大人にしてあげるね♥」
勇者「どんな姿になっても好きだよソル…大好き」
勇者「い、いくよ」
ボクはおち○ちんの根っこをつかんでまっすぐに立てて、それめがけてゆっくりと腰を下ろしていった。
おま○この割れ目がひらいて、おち○ちんが穴にちゅっと触れる。
傭兵「!!」
勇者「キミの勃起おち○ちんがボクのヌレヌレおま○こに入るよー。よく見ててね♥」
じゅぷ…
傭兵「…ぅああ」
そして小さな子どもおち○ちんはおま○このひだひだをかき分けながらあっという間に姿を隠した。
じゅぷんっ!
勇者「あああっ♥」
傭兵「くぅぅ…っ!!」
勇者(童貞っ♥ ソルの童貞っ♥ やったあああ♥♥)
勇者「うれしい…」
傭兵「あ…くっ、うっ」
勇者「きもちいい?」
傭兵「…」コクッ
ソルは顔をまっかにして力なく頷いた。
その様子がかわいくってかわいくって、ボクは腰を激しく動かしたい欲望にかられる。
勇者(だけどはじめてさんだから優しくしてあげなくっちゃ!)
そう思いわずかに腰を動かすと。
びゅっ…びゅびゅるっ
勇者「!!」
ボクの中で熱いものがはじけた。
傭兵「あううっ…くあっ…~~~っ!!」
勇者「あ…イッちゃった? えへへ…もう、ソルったらぁ」
勇者「おめでとう。ボクの中で精液だしちゃったね♥」
しかしその時ボクはとある違和感に気づいた。
お腹のなかに貯まる精子の感じがいつもと違う。
その違いというのは、決して出た量の話ではなくて、
妙に力を感じるというか、精子そのものがボクのおま○この奥の奥をきゅんきゅんと刺激する。
勇者(なんだろう…?)
傭兵「あ…くあ…はなれ…ろ」
勇者「ソル…?」
傭兵「…おれからはなれろ…」
様子のおかしいソルを見て、ボクはようやく感じ取る事ができた。
勇者(これ…ソルの魔力…? うそ…)
魔覚を鋭敏にしてみると、確かにソルに灼熱のような赤い魔力の流れがうまれている。
勇者「え…」
勇者「じゃあいまボクの中にでた精子は魔力をまとっていたのかな…?」
勇者「でもどうして…」
傭兵「はなれて…あんたを…もやしてしまう」
傭兵「おれは…自分であやつれないんだっ…だからっ…おさえてたのに…っ」
傭兵「にげてくれっ」
ボクは悲痛に叫んだソルの幼い唇を唇で塞いで、真っ赤な頭をなでてあげた。
そしてボクの魔力をたくさん送り込んだ。
傭兵「!?」
やがて燃え盛るような魔力はゆるやかに収まっていく。
傭兵「……?」
勇者「ぷはっ。いい子だね」
傭兵「お、おれ…」
勇者「いい子いい子。がんばって抑えたね」
傭兵「……」
勇者「じゃあ続きしよっか」
傭兵「…は?」
勇者「だってぇ♥ まだボク途中だもんっ」
勇者「それに…ソルのおち○ちん。ボクの中でまたおっきくなってるよ」
勇者「若いんだから、2回目がんばろ!」
勇者「それともこのちっちゃい玉玉じゃあんまり精液つくれないかなぁ」
勇者「えへへ」
傭兵「な、なんなんだほんとにお前…」
勇者「ボクはユッカ。元気が取り柄の勇者な女の子」
勇者「将来の夢は、とある素敵な人のお嫁さんだよ♥」
傭兵「そんなやつがこんなことしていいのか…」
勇者「はむっ…ちゅっ。いまは内緒♪」
勇者「それじゃあ動くよ~~♥♥」じゅぷじゅぷ
傭兵「あっ、悪魔め!!」
勇者「えへへへ」
第23話<将来の夢>おわり
《次話》
第24話<時の歯車>