一方通行「あのガキ……『遊びに来てもいい?』なンて言いやがったクセに連絡の一本も入れやしねェ……」
一方通行「黄泉川に連絡してみっかなァ……」
一方通行「……いや、黄泉川から俺に連絡が来ねェってこたァ、黄泉川のやつにも連絡がねェンだろォな」
一方通行「行ってみっか?」
一方通行「……常盤台中学校に」
※ 打ち止めと出合ってから1年半後、打ち止めが中学生になったら?
って感じな設定です。
元スレ
一方通行「打ち止めが中学生になってもうすぐ1ヶ月か……」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296302811/
前スレ
一方通行「そろそろ打ち止めを中学校に通わせねェとな……」
http://ayamevip.com/archives/30005666.html
一方通行「……いや、流石に全寮制の女子中にいきなり入るのは無謀すぎるな」
一方通行「形式上は黄泉川が保護者だが、アイツに頼むのも癪だしよォ」
一方通行「……気が進まねェが“アイツ”に電話してみっか」
ピッピッピッピッ
トゥルゥルゥルゥルゥルゥルゥルゥ……
ガチャ
???『……何の用よ?』
一方通行「よォ。今日は一段と不機嫌じゃねェの?第三位サマは」
美琴『……出来るものならアンタとは一生喋りたくないわね』
一方通行「はっ!つれねェな。傷ついちまうぜ」
美琴『まぁ……いいわ。実はアンタに聞きたいことがあったのよ』
一方通行「おいおいおいおい。先に用があったのは俺――」
美琴『――いいから。私が先』
一方通行「………」 美琴『………』
一方通行「……わかったよ」
美琴『ありがとう』
一方通行「で?何ですかァ?用ってンのは。立場上断れねェから何でも聞いてやンよ」
美琴『……アンタ“番外個体”の連絡先わかる?』
一方通行「あン?わかるけどよォ。オマエがあいつに用なンかあンのか?」
美琴『……あ……アンタのせいでしょうが!?』
一方通行「!!?」
美琴『アンタがいきなり“打ち止めを妹として扱うように情報を改竄しろ”なんて言うから!!』
一方通行「……話が呑めねェな。あン時オマエは快諾してたじゃねェか」
美琴『そりゃあ私もあの子には普通の生活させたいからね!? ……問題はその後よ!後!!』
一方通行「さっさと言えよまどろっこしい」
美琴『……常盤台からの情報でパパとママに打ち止めのことがバレたのよ!!』
一方通行「……そりゃ俺の管轄外だ」
美琴『何ですってぇ!!?』
一方通行「だいたい何ですかァ!?バレたのはてめェのミスだろォが。ちゃんと親には情報が回らないようにケアしとけって話だろォよ」
美琴『ぐぅ……』
一方通行「……つーか親バレって冷静に考えっと深刻な問題じゃねェか! あいつら全員社会的に危ないンじゃねェの!?」
美琴『その心配はないから安心して……こっちは全然安心できないけど』
一方通行「??そりゃどォいう――」
美琴『――あの馬鹿親共……“全員子にする”って言い始めたのよ』
一方通行「!!?」
美琴『わかる!?一万人のクローンを子にするってんのよ!? ほとんど狂気の沙汰よこれは!!お陰で一気に貧乏生活よ私は!!』
一方通行「正確には9972人だな」
美琴『やかましい!!……っていうわけで番外個体の連絡先が知りたいのよ』
一方通行「他のクローンはともかくアイツだけはオススメ出来ねェがなァ」
美琴『そうもいかないわよ』
一方通行「なンでだよ?妹多いと家計大変じゃねェの?」
美琴『そりゃあ……』
美琴『あの子も私の“妹”だからよ』
((この子達は私の妹だから))
一方通行「………けっ、すばらしいお姉サマなこった」
美琴『???』
一方通行「後でメールで送っといてやる」
美琴『どーも。……で?アンタの相談は? どうせ打ち止め――じゃなくて今は美里ね。美里のことでしょ?』
一方通行「相談って程のもンじゃねェよ。あのガキからめっきり連絡が来ねェからオマエに行ってねェか聞きたかっただけだ」
美琴『……ぷっ!』
一方通行「???」
美琴「ぶわっはっはっはっはっはwwwアンタ何!?www親馬鹿キャラなの!?www」
一方通行『お、親馬鹿だァ!?』
美琴「親馬鹿も親馬鹿よwww『めっきり連絡が来ない』!?www まだ入学して一ヶ月も経ってないっつーのwww」
一方通行『………切るぞ?』
美琴「あーごめん!ごめん!笑わないから! ………真面目に回答すりゃあの子たぶん連絡する余裕すらないのよ」
一方通行『余裕がない?』
一方通行「余裕がない?」
美琴『そう、常盤台って最初の1・2ヶ月は覚えることが山積みでね。その手の小学校に通ってなくて頭がパンクする子って結構多いのよ。そういった相談なら1回電話が来たわ』
一方通行「………」
美琴『しかもあの子って小学校すら通ってないじゃん? 同世代で女の子だらけの空間ってのにも慣れてないんじゃないかなー?』
一方通行「おいおいおいおい。それってもしかするとイジ――」
美琴『あーそれは絶対にないわ。頼りになる後輩に面倒見てもらってるから安心して』
一方通行「……そりゃどォも」
美琴『もういい?妹達の命名でちょっと忙しいのよ。まだ2000人しか決まってないからもう大変で大変で……。それと番外個体の件――』
一方通行「ああ、メールで送る。急に電話して悪かったな。もォしねェよ」
美琴『あら?あの子の相談ならいつでもいいわよ~♪アンタの親馬鹿って結構おも――』
ブチッ!
一方通行「……っクソが、本当に大丈夫なのか?」
一方通行「一応黄泉川にも連絡入れてみっか……」
黄泉川「わっはっはっはっはっはwww 『めっきり連絡が来ない』!?www まだ入学して一ヶ月も経ってないじゃんよwww」
一方通行『………』
黄泉川「私も一応教師やってるからわかるじゃん? 新入生ってんのは新しい環境に手一杯で親になんか気が回らないじゃんよ」
一方通行『………』
黄泉川「一方通行は心配しすぎじゃんよー。保護者なら大人らしくドンと構えるのも重要じゃん?」
一方通行『……そォかい。酒焼けで震えた声じゃ説得力ねェよアル中』
プツッ!ツー……ツー……ツー……ツー……
黄泉川「………」
芳川「あら?一方通行から?打ち止めのこと聞け――っ!?」
黄泉川「うわぁぁぁん桔梗ぉぉおお!一方通行にも連絡行って無いじゃんよぉぉぉおおおお」
芳川「愛穂も充分親馬鹿よ」
芳川「まああの子の性格から考えても連絡がないってのは少し心配ね。もし忙しかったら電話は迷惑だし、メールでもしてみたら?」
黄泉川「メールしてみたけど返事がそっけないじゃんよー」
芳川「返信来てるの?なら問題ないじゃないの」
黄泉川「土日にご飯食べに来ないか?って聞いても返事がこれじゃんよ!」
打ち止め
件名:Re:元気してる?
本文:元気です。ごめんなさい今週も無理です。
黄泉川「やっぱ常盤台に直接電話して――」
芳川「よしなさい」
一方通行「メールしてもこの返事か」
打ち止め
件名:元気してっか?
本文:土曜日にメシ行くぞ。高級料理だ。
打ち止め
件名:Re:元気してっか?
本文:元気です。ごめんなさい今週も無理です。
―常盤台中学校・学生寮―
打ち止め「今日も疲れたのー……ってミサカはミサカはベッドに倒れこんでみる……」
打ち止め「あ……ヨミカワと一方通行からメール来てる……」
打ち止め「ヨミカワの料理……食べたいなぁ……。一方通行……会いたいなぁ……ってミサカはミサカはつぶやいてみたり」
打ち止め「とりあえず返事を――」
ガチャ
黒子「ただいま帰りま……――!!」
打ち止め「く、黒子お姉ちゃんおかえ――っひゃあ!?」
打ち止め「い、いきなり何するの!? ってミサカはミサカは驚いてみる!!」
黒子「御坂分の補給ですの!んぁぁあ!!いい!!イェ~ス……!いいですのよ美里!」
打ち止め「会う度に抱きついたり服脱がしたり、おっぱい揉んだりするのはやめて欲しいの! ってミサカはミサカは自身の待遇改善を要求してみたり!!」
黒子「あら美里、まだそんなこと言ってますの? これがお姉様と黒子の日常的なスキンシップですのに」
打ち止め「『それ嘘だからぶっ飛ばしといて』ってこの前お姉様が言ってたの! ってミサカはミサカはお姉様の発言を盾にしてみたり!!」
黒子「ちっ……いっちょまえに口答えするようになりましたのね。ん?メールしてましたの?」
打ち止め「え……うん。ちょっとお誘いがあったの。でも忙しいから断らなきゃなぁってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」
黒子「またですの?毎週のようにお誘いとは一体どこの――。はっ!!まさか殿方との逢瀬を!!?」
打ち止め「???片方は男の人だけど保護者みたいなもの――どうしたの?ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
黒子(お姉様を類人猿の手から守れませんでしたが、この白井黒子!美里には同じ過ちなど絶対に!!)
打ち止め「???」
黒子「……それより、“特訓”を始めますの」
打ち止め「う……“特訓”はいいけど“アレ”もまたやるの? ってミサカはミサカは渋ってみたり……」
黒子「常盤台で“派閥”も作らずに生きていくためには必須技能ですの。嫌がらずにちゃんとやりなさいな」
打ち止め「はぁ~い」
黒子「返事は短くなさい」
打ち止め「はっ……はい!」
―翌日―
一方通行「……常盤台中学校まで来ちまったな」
一方通行「……来たはいいが。さて、どォやってあのガキと接触しようか考えてなかったな」
ピー!……ピー!
一方通行「ン?ありゃァ……」
(そこ!ちゃんと横断歩道渡るじゃんよー!何してるかって? 交通整理じゃん!コレも警備員の仕事――)
一方通行「……黄泉川ァァァあああああああああああああ」
黄泉川「ゲェ!?一方通行じゃん!?こんなところで何してんじゃんよ??」
一方通行「そりゃァこっちの台詞だろがァ!! こンなスッカラカンな道路で交通整理するほどアンチスキルは暇なのかァ!?」
黄泉川「……だってぇ……打ち止めのことが心配じゃんよー……。一目でも元気な顔を……」
一方通行「そォいうのがあのガキのプレッシャーになったらどォすンだ!? ンなことになったら黄泉川に気を使っていつでも笑顔を絶やさない仮面笑顔のガキがはい出来上がりだ!」
黄泉川「……じゃあ何で一方通行はここにいるじゃんよ?」
一方通行「っ!?……散歩してただけだ」
黄泉川「心配なのはお互い様じゃん」
一方通行「いいからここから先は俺に任せとけ。オマエのやり方は目立ち過ぎンだよ」
黄泉川「任せとけって、何か策があるみたいじゃん?」
一方通行「おいおいおいおい、俺を誰だと思ってンですかァ? 今晩には完っ璧にあのガキの近況報告してやンよ」
黄泉川「無茶だけはしないって約束するじゃん?」
一方通行「あァ……わかったよ」
一方通行「さすが常盤台中学校……何気ねェ作りに見せてるがセキリュティは完璧だなァ」
一方通行「強行突破も出来なくねェが……それじゃァ後々が面倒くせェ」
一方通行「気が進まねェが……アイツら呼ぶか」
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…トゥルゥルゥルゥルゥルゥ
一方通行「来たか」
海原「貴方から呼び出すとは珍しいですね。お久しぶりです一方通行」
結標「私達も暇じゃないんだけれども?」
一方通行「ピーピーうるせェよ無駄乳女。また無駄にデカくなったンじゃねェの? おい、ちょっくら俺をここの中に飛ばしてくれねェか?」
結標「ここって……常盤台中学の中に? あなたとうとう本格的にロリコン開眼したとでも言うの?」
一方通行「黙って飛ばせっつってンだよ。帰りは適当に自分で帰る」
結標「信じられない!久しぶりに会ったと思えばそれ?私を何だと思ってるのかしら?」
一方通行「どこでもドア」
結標「……帰っていいかしら?」
海原「まあまあ、貴方は一方通行にあの少年達の開放を手伝ってもらった借りがあるでしょう? 一方通行にも拠所ない事情でもあるのでしょう――で、私には何の頼みがあるのです?」
一方通行「ああ、オマエって確かストーカー時代の経験から常盤台に詳しかったよな?」
海原「スト……ええ、まあこの姿は常盤台理事の孫の姿ですからね。今でも多少無理をすれば自由に行き来できますよ。それが頼みですか?」
一方通行「いや、安全なテレポート先の座標を教えてくれ」
海原「え……?それだけですか?この完璧な変装術を使った頼みは――」
一方通行「――ねェ。教えたら帰っていいぞ」
海原「orz」
―常盤台中学校、屋上―
シュピッ
一方通行「おォおォ、旧『グループ』の誇るどこでもドア様は相変わらず便利なことで」
一方通行「まずはあのガキを探さねェとな」カチッ
一方通行「打ち止めの声以外の音は全て反射っと」
―――!―――!!
一方通行「西か、あそこの屋上からなら音が拾えそうだな」
一方通行「光のベクトル操って光学迷彩……っと。時間は30分しかねェから手早くしねェと」
一方通行「ン?なンだ?あの窓の方面にいると思うンだが。……人ごみが出来てンじゃねェか。まさか喧嘩か? あの方面の音源を可能な限り収束、ほかはカット……っと」
女子A『ちょっと貴方?私達の“派閥”に属しながらも他所様の派閥に参加するとはどういうことからしら?』
女子B『そ、それは………』
女子C『はっきり言えばいいじゃないの。“貴方たちの派閥はレベルが低いから鞍替えした”って。どうも、わたくしこの子を引き抜きした“派閥”の人間です』
女子A『貴方……!?私達に喧嘩を売ってるの?』
一方通行「……ったく中坊だけあって程度の低い喧嘩してンなァ」
一方通行「ンで?あのガキは……いやがった――人ごみの外から見てやがンな」
打ち止め『………』
一方通行「………震えてンじゃねェか……」
一方通行「それでいいンだよ。関わンじゃねェ。」
打ち止め『………』
一方通行「オマエはこンな環境には慣れてねェンだ。傍観者に徹しろ。黙ってたってオマエに罪はねェ」
打ち止め『………』
一方通行「オマエはヒーローじゃねェンだ。あんな下らない喧嘩に――」
打ち止め『ちょ、ちょっと!待ちなさい!』
一方通行「!!?」
一方通行「ばっ……馬鹿!何やってンだあのクソガキ!!」
打ち止め「ちょっと何してんの、こんなところで?」
女子A「何よ急に割って来て……貴方誰なの?」
女子B「御坂さん……」
女子C「み、御坂ってあの御坂先輩の!?」
女子B「はい……妹の御坂美里さんです。私と同じクラスで――」
打ち止め「お姉様のことはいいわよ。何があったの?」
女子A「引っ込んでくれないかしら?勝手に別の派閥に入ったこの子も承諾もなく勝手に引き抜いたあちらの派閥も許せないの」
女子C「だから御自分らのレベルの低さを棚に上げないでくれないかしら? いいほうの派閥を選ぶのは当然でしょう?」
女子B「……その…」
打ち止め「はいはいちょっとストップ!お互い冷静に……ね?」
打ち止め「まず、先輩」
女子A「な、何よ?」
打ち止め「先輩達の派閥が出された論文ですが、先日拝見させていただきました。私とは違う能力の論文ですが……凄く面白かったです!」
女子A「そ、そうでしょう?私たちの派閥の集大成なのよあの論文は。それなのにこの子ときたら学ぶだけ学んで他所の派閥に……」
打ち止め「――ですが先輩達は空力使いでこの子は水流操作系です。一応三次元演算という繋がりはありますが……。やはり水流操作系の派閥にも属したいという気持ちはあるのではないでしょうか?」
女子A「うっ……」
女子C「そ、そうよ!貴方たちと能力の違うこの子を派閥に縛りつけても可哀想じゃないの! この子は才能もあるんだし私達の派閥に属するのが一番よ!」
打ち止め「しかし先輩、何の断りもなしにいきなり引き抜くのはやはり非常識ではないでしょうか?」
女子C「そりゃあ……確かにそうだけど」
打ち止め「そしてあなた」
女子B「はっ……はい!」
打ち止め「あなたはどうしたいの?」
女子A・女子C「「???」」
女子B「わ、私は……」
女子B「私は双方の派閥で沢山勉強したいと思っています……」
女子A・女子C「「!!?」」
女子B「どちらの派閥も面白いですし……何より先輩たちが優しいです。それに甘えてしまい……どっちつかずのコウモリのようなことをしてしまって……本当にすみませんでした!」
女子A・女子C「「………」」
打ち止め「私からの提案なんですが……」
女子A・女子C「「??」」
打ち止め「両派閥合同で一本の論文を纏めてみてはいかがでしょうか?」
女子A・女子C「「!!?」」
打ち止め「双方の論文を拝見させていただきましたが、実は凄く相性がいいと思うんです。互いの利益になると思うのですが……どうでしょう?」
女子A・女子C「「………」」
女子A「ま、まあ……妥協点としては問題ないわね」
女子C「私達の派閥拡大に繋がるなら……悪くはないかしら?」
女子B「せ、先輩……!」
<す、凄い!あんなにいがみ合ってた場を沈めたわよあの1年生>
<流石は“あの御坂様”の妹ね>
<み、美里様と呼んでいいでしょうか……///>
打ち止め「し、失礼しました先輩!1年ごときが差し出がましい真似を! そ、それでは私はこれでぇぇぇええええええ」
打ち止め(怖かった……怖かったよぉ……)
黒子「美里。見てましたの」
打ち止め「黒子お姉ちゃん……ミサカは……ミサカは」
黒子「よくやりましたの」
打ち止め「違うの……黒子お姉ちゃんの言ってた“お姉様作法”を真似ただけで……。ミサカはひたすら演技してたの……ってミサカはミサカは自己嫌悪してみたり」
黒子「そんなことありませんの」
打ち止め「え?」
黒子「美里は最初怖がってたじゃありませんの。しかし行動に移した――それは紛れもなく美里の気持ちですの」
打ち止め「………」
黒子「“己の信念に従い、正しいと感じた行動をとるべし”」
打ち止め「???」
黒子「ジャッジメントの理念の一つですの。その気持ち、大切になさい」
打ち止め「黒子お姉ちゃん……」
打ち止め「……ありがとう」
一方通行「……あァ、さっきのオマエは間違いなく100点満点だよ」
一方通行「はン!『頼りになる先輩』ねェ。全く持ってその通りだよコンチクショウ。俺が心配する必要なンざ……ン?」
………
……
…
黒子(うほほほほほほ!み、美里が!!わたくしの胸を借りて!!泣いている!)
黒子「ほ、ほらほら、涙はこれで拭いなさいな」
打ち止め「うぇ~ん」
黒子(涙のサンプリング――完了!!)
黒子「は、鼻水はこれでかみなさい」
打ち止め「ち~ん!!」
黒子(鼻水のサンプリング――完了!!ぐふ、ぐふふふふふふふふふ)
黒子(これはまたとないチャンス!!今のうちに動画と音声も……)ジュルリ
黒子「あらやだヨダレが出てしまいましたの――ぐほぉ!!」
打ち止め「……っ!?ど、どうしたの黒子お姉ちゃん!?」
黒子「ま、窓から石が――ぐふぅ!――ひぃん!――あはぁん! て、敵襲――あべし!――ひでぶ!」
打ち止め「く、黒子お姉ちゃぁぁぁあああああん」
黄泉川「で、どうだったじゃん一方通行?」
一方通行「あン!?知るかンなもン!!」
黄泉川「きょ、今日はまた一段と不機嫌じゃんよ!何があったの――」
ピリリリリリ♪
ピリリリリリ♪
黄泉川「お?」
一方通行「あン?」
黄泉川・一方通行「「打ち止めから」」
打ち止め
件名:来週の土曜日
本文:空いてますか?
一方通行「これまたわかりやすい文章で」
黄泉川「一方通行は来週どうじゃん?」
一方通行「――予定なンてキャンセルだキャンセル」
―1週間後―
一方通行「よ、よよよよ黄泉川ァ!!ちゃンと料理出来てンだろォな!? 後ちょっとであのガキ来やがンぞ!!」
黄泉川「ちょっ……煮込みハンバーグがまだじゃんよ!!」
一方通行「て、てめェェェェえええええだからメインディッシュぐらいちゃンと作れって言っただろォが!!」
黄泉川「あの子が炊飯ジャーで作ったハンバーグが食べたいって……」
芳川「落ち着きなさい二人とも、あの子が来るまで後1時間は――」
一方通行「てめェはコーヒー飲んでねェで働けェェェェェええええええええ」
打ち止め「遊びに来たよー! ってミサカはミサカは久しぶりの我が家にはしゃいで見たり! ん?」
黄泉川「遅いじゃんよー」
一方通行「ふァァ……待ちくたびれてあくびがでたぜ」
芳川(そんな前かがみで座るぐらいなら飛びつけばいいのに……)
打ち止め「美味しい!ヨミカワのハンバーグは世界一かも! ってミサカはミサカは久しぶりの家庭の味に感激してみる!」
黄泉川「そ、そうじゃん?どんどんあるから食べるじゃん!」
一方通行「……そろそろ教えてくれてもいいンじゃねェのか?」
打ち止め「……え?」
一方通行「なンで1ヶ月もろくに連絡入れなかったかって聞いてンだよ」
打ち止め「そ、それは……」
芳川「そうよ打ち止め、いくら忙しくても保護者にはちゃんと連絡しなくちゃダメ。愛穂も一方通行も胸に穴が開くぐらい心配してたんだから」
黄泉川・一方通行「「ちょ……」」
打ち止め「ご、ごめんなさい!ってミサカはミサカは深々と頭を下げてみたり……。実は……これ!内緒でとってたの」
全員「「「???」」」
芳川「合格通知……?」
一方通行「こりゃァ……」
黄泉川「ジャッジメントの」
打ち止め「正確には4カ月の研修をクリアしたら風紀委員になれるんだけどね。……風紀委員の先輩に何か手伝いが出来ないか聞いたら推薦されたの! ってミサカはミサカは誇らしげに説明してみたり」
一方通行「はン。ジャッジメントになるには厳しい試験がいっぱいあったろ?」
打ち止め「うん!だから一生懸命訓練したの!ってミサカはミサカは自己の功績を称えてみる!」
黄泉川「でも何で内緒でやったじゃん?」
打ち止め「それは……みんなに言いたかったの。ってミサカはミサカは内心を吐露してみる」
黄泉川「???」
打ち止め「『もうひとりでも大丈夫だよ』って!」
―fine―
144 : 以下、名... - 2011/01/29(土) 23:23:11.89 HX0CilVo0 52/53美琴の高校生活を思って下半身を熱くした俺はどうすればいい
>>144
上条「何で御坂がここに!?」
美琴「入学したのよ!!」