紬「じゃありっちゃん、参考書置いていくから」
律「うん、ありがとうムギ」
紬「じゃあ私そろそろ帰るね?」
律「なぁムギ、もう少し勉強教えてくれないか?」
紬「ごめんね、今日アルバイトなの…」
律「そうなんだ…」
紬「それに澪ちゃんがいるから、大丈夫でしょ?」
律「…う、うん」
澪「あぁ、ありがとなムギ」
元スレ
律「私は澪のおもちゃじゃない」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300890549/
紬「じゃあね、唯ちゃん」
唯「うん!がんばってね」
みんなにわざわざ集まってもらったのは私自身が抱えた宿題の為
みんなに迷惑はかけられないといくら私が思っていても
学校の方針でテストの点が悪ければ部活動は禁止になる
自然と迷惑をかけてしまう訳だ
澪「違う…ここは」
律「…」カリカリ
そうなる前に私はなんの恥じらいもなくみんなに頼る事にしたんだ
流石に後輩の梓に勉強を教えてくれとは言えず
集まってくれたのは1年の頃から仲の良いこの3人という訳だ
唯「がんばって!りっちゃん」
律「ありがと」
といっても我が家で私だけの勉強会という提案を持ちかけたのは私じゃない
それは机に向かう私の横で、時々呆れた表情を見せながらも
熱心に事細かく勉強を教えてくれる幼馴染の提案だった
昔からずっと一緒だった
お互いの気心を理解している存在
だからこそ私は彼女が今不機嫌である事を悟り
最善の策として常日頃和やかな雰囲気を放つムギにこの場に居てもらう様説得したが
見事に失敗してしまった
唯「あ、もうこんな時間…」
律「…」
澪「帰るのか?唯」
唯「うん、そろそろ帰ろっかな」
私が今一番避けなくてはならない状況
それは今澪と二人きりになってしまう事
別に澪が嫌いだとか、そういう訳じゃない
さっきも言った通り私達はお互いの気心を知っている仲だ
私から言わせればこのまま猫をかぶった澪のまま
今日一日をやり過ごしたいという気持ち
それが一番だ
唯にはなんとしても居てもらわなければならない
律「せっかくだから夕飯食べていきなよ、私作るよ?」
唯「え、でもりっちゃんの勉強の邪魔しちゃまずいよ」
澪「唯、なにか用事あるのか?」
唯「うん、ちょっと憂と約束があって…」
澪「なら仕方ないな、こんな時間まで律の為にありがとう」
唯「ううん、後はよろしくね澪ちゃん」
どうやら澪は私と正反対の事を思っているらしい
でも私も私で引く訳にはいかない
例え澪を余計に不機嫌にさせると解りきっていても
律「唯、もうちょっとだけ居ない?お菓子持ってくるよ」
唯「えっ…でも」
澪「…」
私の横に座る黒髪の彼女は明らかにピリッとした雰囲気を漂わせた
器用な事にもその雰囲気を唯には感じさせない様に、
そして横に座る私には十分に感じさせる様に
それは私を動揺させるには十分だった
形振り等かまってられない
椅子を立ち私は唯に詰め寄る
律「唯ぃぃ、行かないでぇぇぇ!!」ガシッ
唯「で、でも…憂待ってるし…」
澪「律、いいかげんにしろ、唯も困ってるだろ?」
私のわがまま以外何ものでもない
唯には普段私達がふざけている時とは別の、
何か尋常でない雰囲気を感じさせてしまった
私だってこんな事したくない
こんな悪い空気を作る原因に等なりたくない
だけど、それほど必死だったという事
これから起こってしまうであろう
最悪の事態を免れたかっただけの事
唯「じゃあ…ごめんねりっちゃん、がんばってね?」
律「…うん」
唯「澪ちゃん、よろしくね」
澪「あぁ、気をつけてな」
無常にもドアの閉まる音が室内に響く
それは私の苦痛が始まる合図の音であり、
私の頭の中を絶望で埋め尽くす音だった
律「…」
澪「…」
律「…」
澪「…」
机に向かいノートを開き、一心不乱にペンを走らす
勿論心ここにあらずの状態で勉強等はかどる訳もないのだが
唯を見送った後、私の後ろの椅子にそっと座った黒髪の彼女から
話しかけられない様にする建前の様な行為だ
澪「…」
律「…」
澪「…やっと二人きりになれたな」
律「…」
沈黙を破るその言葉は
ありとあらゆる手段よりも
私に澪が不機嫌であると伝えるには十分すぎるもので
私の鼓動を一気に激しくさせるものだった
律「…」
澪「…返事は?」
律「…」
澪「…」
律「…うん、そうだね」
澪「…」
律「…」
澪「…はぁ」
律「…」
澪「なんであんな事したの?」
律「…あんな事?」
澪「自分でわからないの?」
律「…うん」
澪「あっそ」
律「…」
澪「なら、もういいよ」
律「…あの…」
澪「…」
律「……ごめん」
澪「…」
律「ごめん……なさい」
告白してきたのは澪の方から
女性である澪が女性である私に恋仲になって欲しいと
そう持ちかけられたのが約三か月前の出来事
>>20 大丈夫
澪「もういいよ、律がそういう人だって解ったから」
律「…」
澪「そんなに唯が好きなら唯と付き合えばいい」
律「いや…そういうのじゃなくて…」
女性が女性と付き合う
不思議にも抵抗なんてなかった
いや違うな
澪と恋仲になるっていう事に対して
その時の私は抵抗なんて感じなかったんだ
笑っちゃうでしょ?
高校生にもなるのに
それがどういう意味かも考えずに
ただの友達の延長線上でしか、
澪に告白された時には考えられなかった
澪ともっと仲良くなれたらいいな
そんな幼くて軽い考えで、今現在に至るまで澪とこの関係を続けてる
澪「じゃあどういう事なんだよ」
律「それは…その…」
澪「私と二人っきりになるのがそんなに嫌だったんだ?」
律「違うし!そんな訳ないじゃん」
澪「…」
律「…」
澪「ふーん」
律「…」
澪「私さぁ、律のそういうところ大っ嫌い」
律「…」
澪「…」
律「…ごめん」
お互いの気心を知りつくしている
さっきはそんな事を言ったけれど
それは間違っていたのかもしれない
澪「本当に悪いと思ってるの?」
律「だからごめんって」
澪「ちゃんと謝って」
最初はこんなんじゃなかった
付き合い始めた当初は毎日が楽しかった
笑顔で幸せそうな澪の表情を見るのが
何よりも嬉しかった
律「…えっと…」
澪「…」
律「唯を引き留めてごめんなさい…」
澪「それだけ?」
律「…え?」
澪「他にもあるだろ?」
律「…え…えと…」
澪「…」
律「…」
澪「…」
澪の二面性に気付いたときも、最初は嬉しかった
澪が私にしか見せない一面を見せてくれる
それは私だけに与えられた特権
私達はお互い特別な存在なんだと
そんな思考の中で気持ちよくなれる自分がいた
律「…」
澪「手」
律「…え?」
澪「手…つないだろ?」
律「…あ」
澪「…」
律「…」
澪「馬鹿律」
律「…」
いつからだろう
それが苦痛になりかわってしまったのは
もう一度以前の私達の様に戻れたなら
そう願う事ばかり考えるようになったのは
澪「もういいよ」
律「…」
後ろに座る澪が私の後ろ髪にとんっとおでこをあてがう
私は決して澪と向きあう事はしない
拒絶の意思を澪に解らせる為だ
澪「今日も外はねひどいな」
律「…ほっといて」
勿論私の後ろ髪の事
別に私だって好きでやってる訳じゃない
これでも抑えてる方なんだ
私の毎朝の苦労は美しい黒髪を持つ彼女には一生解らない事だろう
澪「シャンプー何使ってったっけ?」
律「多分言っても解らないと思う」
私の後ろ髪に鼻を密着させた彼女がすんと息を吸い込む
私は軽く俯いてそっけなく質問に答える
今日一日を過ごした自分の髪の匂いを嗅がれる等
あまり気持ちのいいことではない
澪「なんで逃げるんだよ」
律「さぁ」
澪の顔が私の後ろ髪を追いかける
さっきよりも強く息を吸い込む澪の息が
私の後頭部を生温かく感じさせる
澪「良い匂い…」
律「…」
どうせまた始まるんだ
二人きりになった時点で解ってる
どうしてこんな事になってしまったのか私にも解らない
澪ともっと仲良くなりたくて
澪の違う一面を知りたくて
いずれにしても澪と深い関係を望んでいたのは確かだ
私は澪の求めていたものに全て応えた
例え女性同士であろうとも、私達は男女の関係に徹した
どうしてなんだろう
気がついたらもう以前の私達じゃなくなってたんだ
澪「律…」
律「…」パンッ
私の胸に向かった澪の手を払いのける
煩わしいとしか感じない
こんなやりとりなんか私は求めていない
私は…
私は…
律「私は澪のおもちゃじゃない!」
澪「…」
律「…」
澪「…」
律「…」
言葉を発した瞬間後悔する
澪の性分を知らない訳じゃないのに
澪「今日は機嫌悪いんだな」
律「…」
もう少し動揺すると思ったのに
勿論澪の方がね
私が澪に対して初めてはっきりと示した拒絶感
それに触れても澪は淡々と私に話しかける
澪「さっき私が怒ったせい?」
律「…」
澪「喋ってくれないと解らないよ」
知ってる癖に
もううんざりなんだ
こんなやりとりさえも
澪「…はぁ」
律「…」
澪「律、目閉じて?」
律「…」
澪「聞いてるのか?」
律「…やだ」
澪「…」
ダンッ!
律「ひっ」
澪「目…閉じて?」
私の開いたノートをめがけ澪の掌が振り落とされる
勢いよく弾ける荒々しい音に対して
私は恐怖を感じずにはいられなくなり
私の体は頭で考えるよりも早く澪に従う事を選択した
澪「両手を机の上に置いて」
律「…」
澪「どうした?早く」
律「や…やだ…」
澪「…」
律「…」
澪「早くして?待ってるんだけど」
律「やだよ澪!怖い…何するか言ってよ!」
澪「いいから両手出せって言ってるだろ!!」
律「…!」
耳の奥まで突き刺さる様な澪の罵声
先ほど後悔を感じたのはこういう事になるのが解っていたから
暗闇の中で思う事は澪への恐怖しかない
私は必死に澪に許しを請う
震える自分の両手を机の上に差し出す
澪「私に大きな声出させないで」
律「…」
澪「手のひらを開けて下にして」
律「…」
澪への抵抗なんてもう考えられない
恐怖で全てを支配された私の脳内は
澪の命令に従う事だけに頭を働かせている
澪「目…開けたらダメだぞ?」
律「…」
水の音?
コップに注いでる
ムギの差し入れのお茶なのだろう
それをどうする
私に水をかけるのか
震えが止まらない
カタカタと自分の奥歯が鳴っているのがなんとも情けない
律「…ひっ!」
澪「動くなよ、そのまま」
トンと手のひらの甲に何かが置かれる
そんなに重い物じゃない
ひやりと冷たい感触がぞくっと私の背筋を凍らせる
目を開かずとも解る
私の両手の甲に置かれたのはお茶が注ぎ込まれた紙コップだ
澪「目、開けていいよ」
律「…」
澪「…」
律「…なんで」
澪「律、それ大切なノートなんだ」
律「え…」
澪「濡らさないでくれよ」
両手の甲の上には8分にお茶が注がれた紙コップ
両手の手のひらの下には澪から借りたノートとムギが貸してくれた参考書
律「澪…取ってよ、こぼしちゃう…」
澪「いくらムギでも大切な参考書濡らされたら怒るだろうな」
律「なんでこんな事するんだよ…」
澪「…自分の胸に聞いてみなよ」
律「…」
荒々しくも私の後頭部に顔をうずめる
くしゃっと澪の前髪と私の後ろ髪が重なる音がする
開けた窓から入ってきた初夏の夜風が二人の髪をなびかせた
澪「動いちゃだめ」
律「…」
変なやつ
他人の髪の匂いなんて
嗅ぎたいとも思わない
澪「…」
律「…」
澪「…すっごく良い匂いだよ」
律「…そう」
なおも顔をうずめたまま
彼女の指が私の横髪を撫で始める
彼女の指によってかき分けられた髪の中から
私の左耳があらわになる
澪「耳…好きだよね」
律「…」
澪「…」
律「…知らない」
私の耳元で呟いたその言葉が
過去にあった出来事を思い出させる
澪の吐息が私の耳にかかる
耳から入ってくる澪の息遣いが
なぜか大げさに私の頭の中に響き渡る
澪「…」
律「…だめ」
澪「…」
律「…やめてよ」
澪「…」
律「…」
澪「…はむ」
律「…っ!」
くぱぁと澪の唇が開く音が聞こえてから
私の耳たぶが澪の唇に包みこまれる
澪「ちゅ…ちゅぷ…」
律「…」
澪「ちゅる…」
律「だ…だめ…」
両手が自由の身であれば
私の耳と澪の唇の間に持ってきた事だろう
私に許された抵抗なんか些細なものでしかない
せめて澪の唇から逃れるべく
頭ごと右へ傾ける事くらいしか許されない
澪「だーめ…」
律「…」
澪「じっとしてて…ちゅう…」
律「…ん…」
両手に置かれたコップを考えると
逃げれる範囲なんて限られてしまう
あっけなく私の耳は追いかけてきた澪の唇に捕まってしまう
それにしてもこんなに汚いところ
澪は何が楽しくて舐めているのだろうか
必死に私の耳たぶに吸いつく澪が理解できない
澪「はぁ…はあ…ぴちゃ」
律「…ん…」
澪「ちゅる…はぁ!」
律「はぁ…あっ…」
澪の息遣いが荒い
それにつられ私の息遣いも荒くなってしまう
押し殺そうとしても漏れてしまう情けない声
澪「…きもちい?」
律「…」
澪「顔真っ赤だよ?はむ…ちゅる…」
律「やっ…」
澪の柔らかな唇が私の耳たぶを包み込む
それに伴って耳の奥まで突き刺さる様な、
澪の吐息とぴちゃぴちゃとこぼれるいやらしい音
ぴくんとした体の反応を澪に見せるのが
恥ずかしくて悔しくてたまらない
澪「かわいいね…律」
律「…」
澪「きもちくなっちゃった?ぴくんて反応したよ?」
律「してない」
澪「…ふふ」
律「澪…今日はもう…いいだろ」
澪「…」
律「澪…みおっ!」
私の耳がやっと澪の唇から解放される
もちろんこれで全てが終わる訳もないのだが
後ろに座る澪が今以上私に接近する
柔らかな感触が私の背中に押し当る
唐突に私の脇を通った澪の両手が
私の胸を目がけて襲いかかってくる
澪「律…律の体柔らかい」
律「馬鹿な事言ってないで、もうやめてよ」
澪「少し胸大きくなった?」
律「…知らないよ」
澪「大きくなった気がする」
律「そうですか」
澪「確かめてあげるね?」
背中から制服の裾を通って、澪の手が侵入する
私の背中を通り上へと昇っていく澪の手は
ぷちんと私の胸を覆うものを素早く取り払う
完全に取り払った訳じゃない
肩にかけた紐はそのままに澪の手は私の脇を通り先を急ぐ
律「澪…!やだ!やだぁ!」
澪「確かめるだけだよ」
脇を進む澪の手と、私の素肌が擦れて
ぞくぞくと背筋に冷たい何かが走る
その反応を自身の両手に伝えない様に必死になる
手の甲に置かれたコップの水面は辛うじて波打つ程度に留まっている
律「ダメ!絶対だめぇ!」
澪「あんまり暴れると水こぼしちゃうぞ」
律「…」
澪「ちょっとだけだから」
律「…」
澪「…」
律「…」
律「…きゃっ!」
ゆっくりと下着の間に入り込んだ澪の指
澪の人差し指は敏感な私の突起物に指の腹をひっかけた
思いのほか澪の指が冷たくて……
最悪だ
なんで…
なんで私があんな…
澪「…」
律「う…うぅ」
あんな恥ずかしい声…
思い出しても嫌になるんだろうな
澪は背後で満足した顔をしているに違いない
見なくても解る
こうやって私の反応を見てからかってるんだ
私の事をおもちゃとしか思ってないんだ
本当に悪趣味
澪「律…」
律「…なんだよ」
澪「律のそういう女の子らしいところ」
律「…」
澪「すっごくかわいい」
律「…」
澪「…」
律「…ん…」
澪「…やっぱり大きくなってる」
律「ふぁ…」
澪「私のおかげかな?」
律「やぁ…あぁ…」
澪「…キュッ」
律「ひぃっ…!」
両手で私の胸を揉みしだく澪の指が
私の突起物をきゅっとつまみあげる
胸に電気が走るような感覚に襲われ
またもやぴくんと体を跳ね上げてしまう
律「澪…やめて…コップ取って…」
澪「律…律を見てるとね」
律「…?」
澪「いっつもいじめたくなっちゃう」
律「そ…そんな…」
澪「ごめんね律」コリコリ
律「やっ…!やあぁぁ…!」
胸が切なくなる様な感覚に襲われる
全身の力が抜けて後ろに座る澪に体を預けてしまう
澪の指がしつこく私の突起物を撫で
澪の手のひらが先ほど拒否をされた鬱憤を晴らすかの様に
私の胸を揉みしだく
律「はぁ…はぁ…」
澪「…はむ…ちゅる…」
律「やぁっ!…だ…だめ…」
澪「ちゅぶ…きもちい?…はむ…」
律「くぅぅ…はぁ…はぁ…」ゾクゾク
胸には澪の両手が襲いかかり
耳には澪の唇と舌が襲いかかる
自分の口からこぼれる情けない声を止められない
澪が私にしてくる全ての行動に対して
私の体は必要以上に反応してしまう
澪「律、ちょっと腰浮かせて?」
律「はぁ…はぁ…」
澪「できる?」
律「はぁ…はぁ…」
澪「…」
律「今日はもう…許して…」
澪「…だーめ」キュッ
律「きゃあ…!」
澪「続きするの」コリコリ
律「やっ…やぁ!!…だめぇ!」
澪「…」コリコリ
律「だめぇ…!!」ビクビク
澪「…浮かせて?」
律「はぁ…はぁ…」
澪「…」
律「…」
澪「よくできました」
何をされるかなんて解ってる
私に抗う術なんてなにも残されてない
耐えるしかない
どす黒くて深い罪悪感の様なものを感じるこの時間に
律「…恥ずかしい」
澪「スカートは脱がさないから安心して」
律「…」
澪「まだそっちの方が恥ずかしくないでしょ?」
好きにすればいい
どうせ澪の思い通りにならなければ怒るんでしょ
律「…」
澪「また…泣いちゃうの?」
律「…」
澪「怖いの律?…大丈夫だよ、私がついてる」
律「…」
するなら早くしてよ
早く終わりたいんだ
律「…ぐす…」
澪「触ってあげるね」
律「…」
澪「…」
ぴちゃ
律「ひぅ…!」ピクッ
澪「すごい…こんなになってる…」
ぬちゃ…ぬちゃ…
律「やっ…!あぁ…っっ」
澪「かわいいよ律、その声…」
澪の中指と薬指が
私の秘部と重なり合い擦れ合う
次第にその動き激しくなる
澪の荒い呼吸を聞きながら思う事は
澪「すっごい濡れてるよ、律」
ぬちゃ!…ぬちゃ…!
律「あっ!!はぁぁ!」
澪「もっと早くするね」
びちゃ…!びちゃあ…!
律「ひゃあ!!…やぁぁ…!」
澪「聞こえる律?この音、律がだしてるんだよ」
律「だっ…めぇ…!」
澪「律の…すっごくあったかい…」
律「くうぅ…」
孤独感
私の知っている澪はもうここにはいない
私が好きだった澪
戻ってきてよ
ねぇ澪
澪「かわいいよ律…すっごくかわいい顔だよ」
びちゃ…!ぐちゃ…!
律「あっ!!…いやぁぁぁ……!!」
ビクッ!ビクビク…
澪「り…つ」
………
澪「り…つ……大丈夫?」
律「…ん」
意識が途切れた
ここは…私の部屋…?
なにしてたんだっけ…
澪「よかった…」
律「…み…お?」
少し涙ぐんだ澪の顔が真上から除く
私の頭の下には澪の…ふともも
膝枕されてるんだ
澪「ごめんね律…」
律「…え」
澪に謝られる様な事…
確か勉強してて…
澪と二人きりになって…
あぁ…そゆことね
澪「やりすぎちゃった…本当にごめん…」
律「い…いいよ、謝らなくて」
澪がベッドまで運んでくれたのか
あれ、確か私机に座ってて
両手の上に水があって…
律「…」バッ
澪「わっ!」
律「…」
澪「…」
律「…ごめん」
視界に広がっていたのは
ずぶぬれになった澪のノートとムギの参考書
血の気が引くっていうのはこういう事なんだ
澪「ノートの事?」
律「うん、大切なノートなのに…ごめん」
澪「いいよそんな事、また買えばいい」
律「…でも」
澪「いいの」
律「…」
澪「…」
律「ムギにも謝らないとな…」
澪「なんで?」
律「なんでって…」
澪「律は謝る必要ないだろ」
律「…え」
澪「私がやった事なんだから私がムギに謝らないと」
律「いや…で…でも」
澪「律は悪くないんだよ?…だからもう少し寝て」
律「…」
澪「ほら」
律「…うん」
なにがしたかったんだろう、この人
訳が解らない
けれど…
そんな事はどうでもいいか
澪の膝枕…
気持ちいいな
澪「…りーつ」
律「やめろー」
髪を撫でてくれる澪の手が優しくて
今はなんにも考えられない
もうずっと
このままで
律「みおー、もう寝たい」
澪「だから寝ていいよ」
律「澪といっしょに寝たいの」
澪「もう、甘えるなよ」
律「お布団入る」ムクリ
澪「あっ」
律「はやく」
澪「…」
澪「しょうがないな」
澪は最後の最後では絶対優しくなるんだ
だから好き
澪の優しさに甘える事ができる
これは私だけに許された特権
律「澪」
澪「なーに?」
律「ぎゅってして」
澪「寝るんじゃないのか?」
律「澪にぎゅっとされてから寝るの」
澪「そう」
律「あ、違うよ」
澪「へ?」
律「澪が私の上に乗って…ぎゅってするの…」
澪「…わかった」
温かい澪の温もり
ずっと澪に包まれてたい
澪「これで…いいの?」
律「…よくない」
いっつもそうなんだ
澪の首筋の辺りと、長くて綺麗な髪から漂うこの匂い
私と同じ女の人特有のあまったるいこの匂い
この匂いを嗅ぐといつも
律「…」スン
澪「…」
律「…して」
澪「…」
澪「舌だして?」
おかしくなってしまう
私の理性というものが音をたてて崩れていってしまう
律「…ん」
澪「だーめ、もっとだすの」
律「ん~…」
澪「ふふ…変な顔…」
律「…ん~!(澪がやれって言った癖に!)」
澪「…はは」
律「…」
澪「…」
律「…」
澪「…チュッ」
律「…」
澪「…かぷ…チュププ…」
律「…はぁ…」
澪「チュプ…ピチャ…はぁむ」
律「はぁ…ピチャ…んむ」
精一杯伸ばした私の舌が
澪の軽いキスであいさつをうける
澪は唇で包みこんだ私の舌を一気に私の口内へ招きいれる
ここではじめて唇と唇が合わさりあう
柔らかな澪の唇の感触に触れ、私は目を開けている事すら難しくなってしまう
澪の唇が私の舌に吸いつく為
私は舌を出したまま受け身の姿勢になる
澪「チュプ…チュプ」
律「はぁ…!あっ!」
舌を激しく吸われながら
上下にグラインドさせる深く濃密なキス
舌の先端から、舌の根元まで
澪の唇が私を蹂躙する
澪「ぴちゃ…声…でちゃうの?ちゅぅ…」
律「うん…いい…とろけ…ちゃう…」
澪「ふふ…ジュププ…チュ…ジュル…」
律「あぁ…ピチャ…」
今度は澪の舌が私の口内深くに入り込み
私の舌と交わり合う
澪の温かい舌が時には激しく私の中で暴れまわって
時には優しく私の舌と擦れ合う
澪の味を感じながら、私の全てを澪の身に預ける
至福の時間
澪に征服されつくす事に対しての満足感
律「みおぉ…ちゅ…」
澪「りつぅ…ジュプ…ピチャ…」
私もおかしくなってしまった
澪のキスが私を完全に壊してしまった
もう…この幸せな時間が
永遠であってもいい
澪「ぷはぁ」
律「はぁ…はぁ…」
きっとだらしない顔をしているんだろうな
そんな事に気が回る余裕は無かった
私は澪のキスの虜になってしまう
澪「どうだった?」
律「はぁ…はぁ…」
澪「大丈夫?」
律「はぁ…はぁ…キス魔…」
澪「えー…」
律「…」
澪「…」
律「…あっ」
澪「ふふ」
律「なんでカチューシャとるんだよー」
澪「ずれてたから」
律「かえして」
澪「やだよ」
そういって澪は私の物を手の届かない場所へ置いてしまう
乱れた私の前髪をじっと見つめながら
澪は私の髪を丁寧に整え始める
澪「昔はよく見せてくれたのに」
律「恥ずかしいんだもん…」
澪「…」
律「…」
澪「…チュ」
律「んむ…」
髪を整えながら近づく澪に
私の唇を差し出す
普段は恥ずかしがり屋な癖に
澪「はむ…はぁむ…」
律「はっ…はあぁ…」
こういう時はすごく積極的
今度は目を開けたままキスするんだ
きれいな澪の顔を眺めていたいから
律「み…澪…」
澪「なに」
ぱっと唇と唇が離れる
名残惜しいけれど
私は…
私は…もう…
律「…」
澪「?」
律「やっぱりなんでもない」
澪「なんだよそれー」
律「…」
澪「言って?」
澪に壊されちゃった
普通じゃない
こんな事恥ずかしくて
言えるわけない
律「…いい」
澪「…」
律「…」
澪「なにか私にして欲しいんでしょ?」
律「……うん」
澪「言ってみて?」
律「…」
澪「…」
律「み…澪の…」
澪「うん」
律「澪の…唾が欲しい……」
言ってしまった
こんな事を澪に求めてしまうなんて
澪「私の…」
律「…」
澪「つ…唾?」
律「…うん」
澪「飲みたいの?」
律「…」
澪「…」
律「…うん」
澪「変なやつ」
お互い様だよ
澪だって少なくとも普通じゃない
澪「口…開けて?」
律「はい…」
澪「…」
律「…」
澪「……いくよ」
律「…うん」
澪「…ぴちゃ…」
律「ん…はむ…」
とろっとした温かな液体が
澪の舌を通じて私の口内に流し込まれる
澪の舌が私の舌へ唾液を絡ませ
優しく包み込む
澪「おいしい?」
律「…うん」
澪「…そ」
律「…」
澪「…」
律「…」ぎゅ
澪「…?」
その液体は柔らかくて温かくて甘美な味で
これが…これが澪の味なんだ
澪の唾…
もっと…
もっと…
律「もっと…ください」
澪「へ?」
律「もっと…」
澪「…」
律「もっと…澪が欲しい…」
澪「…」
律「…」
澪「心配しなくても私は律のものだよ」
律「…」
澪「…」
律「…うん」
澪「…」
律「…」
澪「…ピチャ…とろぉ…」
律「はぁん……チュ…」
さっきよりも量の多いその蜜を
私は澪の舌を吸って必死に求めてしまう
澪が欲しくてたまらなく切なくなる
ぎゅっと澪の背中に回した手に力をいれる
澪の長く手触りの良い後ろ髪と
澪の背中を通る下着のホックを手のひらの中で握りしめる
澪「はぁ…!ん…」
律「チュ…ジュルル…はぁ…はぁ…」
私の口内へ唾を流し込む澪の口から
悩ましい声がこぼれ落ちた
私の気持ち、わかるでしょ澪
強引に求められると
そういう反応しちゃうんだよ
澪「律…脱がすね?」
律「…」
澪「ピチャ…ピチャ…」
律「…っっ!」
澪「れろぉ…」
律「はぁ…!」
下へ移動した澪の唇は私の首筋を舌先でなぞる様に舐めまわす
なんだろうこの気持ち
澪にめちゃめちゃにされたい
まるで私の体がそれを望んでいるよう
その証拠に私の首は澪が舐めやすい様に
意識とは反して首を傾け澪に全てを差し出してしまう
澪「胸…舐めるよ…?」
律「…うん」
澪も壊れちゃったんだね
強引だよ澪
でも…
今の私にしたら
澪「ちゅぅ…」
律「…ひあ!」
澪「ちゅ…ちゅぅ…」
律「やっ…!あぁ…!!」
それが私の一番求めている事
いいよ澪
好きにして
澪になら何をされたっていい
澪「すっごい固くなってる…」
律「い…言わないでぇ」
澪「ちろちろ…」
律「ひっ!くぅぅ…」
私の両手が澪の髪を乱暴に握りしめてしまう
澪はそれに動じる事なく舌の動きを早める
これは澪に対する抵抗なんかじゃない
澪に襲われてしまう事を望む私の体が
澪を余計に求めてしまったからとった行動だ
澪「…カミ…」
律「はぁっ!」
澪「…カミ…カミ…」
律「やっ!…はぁぁ…それ…だめ…」
澪が私の突起を甘噛みしてくる
ぞくぞくとした感覚が体中を駆け巡り
秘部がじゅんと湿るのが自分自身で解った
律「澪…みおぉ…やさしく…して…」
澪「ごめんね律…でも…」
律「はぁ…はぁ…」
澪「わかるよ律…ちゅうぅ…」
律「ひぃ…はぁ…」
澪「口ではそう言っても…ほんとはもっとして欲しいんだよね?」
カミ…カミ…
律「いやぁぁ…!!」ゾクゾク
澪に嘘はつけない
澪は私の一番の理解者
私の心の中なんて全て見透かされてるんだ
澪「律…舐めるね?」
律「…はぁ…はぁ…」
澪「足…開いて…」
律「はぁ…下は…」
澪「…」
律「…だめ」
澪「なんで?」
律「…」
澪「…」
律「きっと…臭い…から」
ここまで理性を失っていても
不思議と羞恥心は失われずに保たれている
こればっかりは本当の気持ちだった
まだお風呂も入ってないし
澪のせいでひどい事になっているだろうから
澪「気にしない」
律「…でも…」
澪「…」
律「きっと澪に嫌われちゃう…」
澪「ないよ」
律「…」
澪「私は律をもっと好きになりたいの」
律「…」
澪「お願い…足…開いて…?」
律「…」
澪「…」
律「…」
澪「…よくできました」
恥ずかしすぎて手で顔を覆ってしまう
澪に私の全てを見せつけてしまう
澪「…」
律「…」
澪「すごいよ律…」
律「…」
澪「びっちょびちょ…だよ?」
律「…うぅ」
わざわざ言わないで
そんなの私が一番解ってるって
澪「えっちな気分になっちゃったんだ?」
律「…知らない」
澪「…」
律「…」
澪「…」
律「…」
澪「チロ…チュッ…」
律「はっ…」
澪「ちゅ…れろぉ…」
律「やぁ…あっ…!」
澪「おいしいよ…律のここ…じゅるぅ…」
律「くぅ…!」
あの柔らかくて、甘美な澪の舌が
私の一番汚い部分を愛撫してくれている
それを思うとまた…
恥ずかしい…
澪に全て見られてるのに
澪「きもちいいの?ちゅうぅ…」
律「はぁ…はぁん…!」
澪「どんどん…でてくる…ピチャ…ビチャ…」
律「ひあぁぁ…!だ…だめぇ…!」
澪「かわいいよ律…その声…れろれろ…」
律「んくぅ……はぁ…はぁ…」
怖い…
またやってくるの
あれが私に
襲いかかってくるの
怖いよ澪
律「はぁ…はぁ…みおっ…!」
澪「…じゅる…ん?」
律「怖い…手……つないで…」
澪「…ふふ」
律「絶対…離さないで……」
澪「あぁ…絶対離さない」
律「はぁ…はぁ…」
澪「…」
律「…」
澪「いくよ…」
律「…うん」
澪「ちゅうぅぅ…!じゅる…!」
律「はあぁぁ……!やっ…!」
澪の舌と唇は激しく私の秘部を攻め立てる
快感で意識が途切れそうになる
私の口から出るなんて思いたくもない
いやらしい声が室内に響きわたる
澪「じゅる…律…律は誰のもの?」
律「わ…わたしはぁ…!」
澪「じゅ…!じゅうぅるる…!」
律「みおの…!あぁ…!」
澪「れろぉ…れろれろ…!」
律「…あっ…!…澪のものです…!」
澪「じゅううぅぅぅ…!!」ぎゅ
律「いやぁぁぁ…!…はあぁぁ…!!」ぎゅ
ビクッ!ビクンッ…!
かすれた意識の中
澪の体に包まれたまま理性を取り戻す
律「みお…」
澪「んー?」
律「私…おかしくなっちゃったかも」
澪「なんで?」
律「だって…あんなえっちな声だして…」
澪「かわいかったよ」
律「…ばか」
澪「でも…きもちよかったでしょ?」
律「…」
律「…うん」
澪「きっと…」
律「…」
澪「す…好きでもない人とこんな事しても…」
澪「きもちよくならないと思う…」
律「…うん」
なんの事はなかった
本当に煩わしかったのは
私が澪との間に勝手に作っていた壁
自分の気持ちに素直になれば
ほらこんなに…
律「しあわせ…だった」
澪「…ふふ」
律「今もすっごくしあわせ…」
澪「私もだよ…律」
澪「それに…」
律「…?」
澪「り…律だっていつかは一生って決めた男の人とこういう事するんだから…」
律「…」
澪「律は肝心なとこでダメだからなっ!こ…これで大丈夫…」
そんな切ない顔
しないでよ
律「そんなの必要無い」
澪「え?」
律「私の一生の人は澪だから」
澪「…」
律「…」
澪「ふふ…」
律「なんだよー」
澪「ば…ばか…」
澪の柔らかな胸に顔を埋める
澪の手が優しく私の頭を撫でる
私の大好きなこの甘ったるい澪の匂い
その匂いと温かな澪の感触に包まれながら
眠気に誘われるまま私はゆっくりとまぶたを閉じた
終わり
119 : 以下、名... - 2011/03/24(木) 03:11:37.00 2IE42vxC0 73/73こんな駄文最後まで読んでくれてありがとう
支援してくれた方々ありがとうございました
前スレ保守してくれた人もありがとう