1 : 以下、\... - 2016/02/08 00:30:09.248 A6ksPj3u0.net 1/20

「命知らずもいたもんだなぁ…おい、ぶっ殺しに行くぞ」

「へい!」

イケメン「いちゃいちゃ」

男彼女「いちゃいちゃ」

「おうおうおう!!兄貴のお通りでえい!!」

男彼女「!!?」

イケメン「!?」

「よぉ、俺の女に手を出した愚かモンはてめぇか…」

男彼女「あ、アナタが悪いのよ!あなたが私の相手をしてくれないから!」

「だからってほいほい着いていったお前はどうなんでい!」

元スレ
男「はぁ?俺の女が寝取られただぁ?」友「そうだぜ、兄貴!!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1454859009/

3 : 以下、\... - 2016/02/08 00:30:56.064 A6ksPj3u0.net 2/20

「まあ、下がっとけ…友」

「それは…全面的に俺が悪かった…すまない」

「あ、兄貴が謝る必要なんてないんだぜ!そもそも、兄貴が相手をしてくれないなんてのも嘘っぱちだ!」

「まあ、もういいんだ…どうやら、俺よりイケメンの方がうまく愛せるようだしな…」

「イケメン…後は頼んだ」

イケメン「え…え?…うん、わかった…」

「さらばだ…」

「うっうっ…一生付いていきやすぜ!!兄貴!!」ポロポロ

「友…男は簡単に泣いちゃいけねぇ…ドンッと構えな」

8 : 以下、\... - 2016/02/08 00:31:49.800 A6ksPj3u0.net 3/20

「わかりやした!!」ゴシゴシ

「いきなりだが、友よ…俺は見る目がないと思うか…?」

「いや、みんなの見る目が無いんですよ!後、ホイホイ簡単に着いていくヤツが多すぎます!!」

「そうか、そう言ってもらえると、俺も助かるぜ…」

「兄貴…!」

「…さぁ、次の彼女を見つけるぞ!!次の俺の姫様をよぉ!!」

「(兄貴って毎回、振られてるんだよな…付き合うことはできても長持ちしないっつか…なんでだろう?)」

「さて、次はどんな子で行くか…ツンデレ?ヤンデレ?クーデレ?」

「兄貴!!次はヤンデレにしやしょう!!きっと兄貴に尽くしてくれますぜ!!それにきっと兄貴のことを死ぬまで愛してくれやす!!」

「なるほど…しかしそんな簡単に見つかる訳が…」ゾワッ

「…誰だ!?」クルッ

9 : 以下、\... - 2016/02/08 00:32:31.912 A6ksPj3u0.net 4/20

ヤンデレ「あ、男君…ばれちゃった?」

「お、お前は…!!」

「俺の幼馴染のヤンデレ…!!」

「(えええぇ!!兄貴に幼馴染!?初耳ですぜぃ!!?)」

「ど、どうしたんだ?」

ヤンデレ「いや、別に…その…フフ」

「丁度良い…俺と付き合ってくれないか?」

「(兄貴が節操ねぇやつに見えるぜ!)」

ヤンデレ「ほ、本当…?」

「ああ!!俺は嘘はつかねぇ!!」

12 : 以下、\... - 2016/02/08 00:33:02.319 A6ksPj3u0.net 5/20

「(で、でもこれで!!兄貴は絶対に裏切られない!!やったぜ兄貴!!)」

ヤンデレ「う、うれしい…でも、その前に…」ビュンッ

「うわあああああああああああッ!?」

「な、何するんだ!いきなりハサミで友を!!?」

ヤンデレ「男君にベッタリくっ付くのは私の仕事…だから、アナタは邪魔…」

「そうか…そこまで兄貴のことを…わかった…俺は二度と兄貴には近寄らないよ…」

ヤンデレ「本当?嘘は吐かない?」

「ああ、俺だって男だ…嘘なんて吐かねぇよ…兄貴のためだ…」

「ここは、大人しく身を引くのが一番良いと思うぜ」

ヤンデレ「……」

19 : 以下、\... - 2016/02/08 00:35:38.923 A6ksPj3u0.net 6/20

ヤンデレ「素敵!!付き合って!!」

「え…?ええぇぇぇ!!?」

「いや、でも…えっ!?」

ヤンデレ「私の目にはもうアナタしか映らないわ…」ジーッ

「いや、でも!?兄貴が…!?」

ヤンデレ「ああ、アレはもういいわ…」

ヤンデレ「今はアナタしか目に映らないの…」

「…」

「帰るか…」

「兄貴ぃぃぃ!!」

25 : 以下、\... - 2016/02/08 00:40:12.545 A6ksPj3u0.net 7/20

「俺って…結局ダメなヤツだ…」

「はぁ、ま、いいや…次の彼女を…いや、いいや」

「ん?アレは…イケメンと元彼女…」

「…幸せそうだぜ…」

「ん?アレは…友とヤンデレ…」

「友は拒んでいるが、ヤンデレが必死についていってるな」

「何はともあれ幸せそうだ…」

「…」

「帰るか…さっさと」

27 : 以下、\... - 2016/02/08 00:42:35.001 A6ksPj3u0.net 8/20

男家

「はーはっはっは…家に帰ってもテンションは上がらないぜ!さっさと寝て明日に備えるぜ!」

翌日

「学校行くぜ!」

ガチャッ

「お、友」

「よぉ!兄貴!!今日は早いですぜぃ!!」

「ああ、今日は不思議と早く目が覚めた」

「それで、友よヤンデレとはどうなった?」

「それが聞いてくださいよ!俺がいくら拒んでもずっとついてきて」

「正直困ってるんですよ…」

「(羨ましい話だ…)」

28 : 以下、\... - 2016/02/08 00:44:58.567 A6ksPj3u0.net 9/20

学校

「…」

モブ「男クン…君を呼んでる子がいるよ?」

「ああ、モブ君…誰だい?」

モブ「あそこにいる子」

「あ、兄貴!!アレってもしかしたら」

「な、なんだ?」

「と、とにかく行きやしょうよ!!」

「お、お前…着いてくるのか?」

「ええ!兄貴のいる所に俺ありってな!!」

「ま、いいか」

29 : 以下、\... - 2016/02/08 00:47:11.172 A6ksPj3u0.net 10/20

「君は…」

クーデレ「あ、あの…その…」

「どうしたんだい?」

クーデレ「実はお話があるの…」

「(間違いないですね!!)」

クーデレ「今日の放課後…体育館裏に来て!」タッタッタ

「…こ、これは夢か…このシチュエーション…絶対にアレだろ!!」

「そうですよね!絶対にそうですよ!!兄貴!!」

30 : 以下、\... - 2016/02/08 00:49:28.296 A6ksPj3u0.net 11/20

放課後 体育館裏

「…」ソワソワ

クーデレ「ご、ごめん…遅くなって…」

「あ、クーデレちゃん…お、俺も今来たところで…」

クーデレ「そ、その…私…その…」

「お、落ち着いて?ゆっくり喋ろうか…?」

クーデレ「わ、私!!友くんが好きなの!!」

「…ん?」

クーデレ「だから、友くんが好きなの…」

クーデレ「だから、友くんと仲が良い…その男クンに…」

「…そうか、任せな、俺がなんとか…できる限りのことはしてやるぜ」

クーデレ「あ、ありがとう!!」

32 : 以下、\... - 2016/02/08 00:52:36.094 A6ksPj3u0.net 12/20

「ど、どうでしたぃ!?兄貴!!」

「…そうだな…俺は運がないのかな?」

「う、うまくいかなかったんですかい?」

「…まぁ、そもそも勘違いだったらしいし…」

「ああ…そ、そうだったんですか…で、何の話だったんですかい?」

「お前に告白したいようだ。ちゃんと受け取ってやれよ?」

「ええええぇぇぇぇ!!?サラッとすげぇこと言ってないですかい!!」

「バカ野郎…!俺だって信じたくない…けど…そうなんだ」

「だから、言ってやれ…お前の気持ちを…」

「俺の…気持ち…」

「俺は…!」

ヤンデレ「させないわ…」

「ヤンデレ…!!」

ヤンデレ「私があなたをいかせると思う?」

33 : 以下、\... - 2016/02/08 00:55:53.081 A6ksPj3u0.net 13/20

「ヤンデレ…」ポンッ

ヤンデレ「触らないで、汚らわしい…私に触れて良いのは友くんだけよ」

「(友モテるなぁ…泣きたくなってきた…)」

「ヤンデレ…どいてくれ…俺は…俺は行かなきゃならないんだ」

「俺が…俺が本当に好きなのは…!」

ヤンデレ「それ以上聞きたくない!!!!」

ヤンデレ「いいわ、だったら私があの女を殺せば良い…」

ヤンデレ「そうすれば、友くんは私だけを愛してくれる…!」

「そうはさせないぞ…」

ヤンデレ「退け、汚物」

「(言いかたひでぇ…)」

34 : 以下、\... - 2016/02/08 00:59:07.273 A6ksPj3u0.net 14/20

「どかねぇよ…行け、友」

「ありがとう!!兄貴!!」タッタッタ

「…さて、ヤンデレ」

ヤンデレ「……くん…」

「?」

ヤンデレ「友くん友くん友くん友くん友くん友くん友くん友くん」

「ハサミ持ってこっちに近づいてくるよ…この女…」

ヤンデレ「汚物が邪魔してんじゃないわよぉぉぉぉぉ!!!」シュンッ

「うおっ!!?」サッ

「あ、あぶねっ…」

35 : 以下、\... - 2016/02/08 01:03:04.839 A6ksPj3u0.net 15/20

「…さぁ、押さえつけてやるか…」

一方その頃…

「俺も…好き…なんだ!!!」

クーデレ「……」ポロッ

「……」ギュッ

クーデレ「ッ!!」

「泣かないで…君の泣き顔は見たくないからさ…」

クーデレ「…うん」

一方その頃…

「もう、いい加減にしてくれませんかね…」

ヤンデレ「私の邪魔したものは地獄行きだぁぁぁぁぁ!!」ビュンッ

「うおっ!!?」サッ

「くっそ…頬をかすりやがった…」

「つか、ここどこ!?なんで人が一人もいないの!!?」

ヤンデレ「使われて居ない校舎だからよ…」

「くっそ…勘弁してくれよな…」

36 : 以下、\... - 2016/02/08 01:05:47.300 A6ksPj3u0.net 16/20

「…もう、告白は終わってんじゃないかな…?」

ヤンデレ「!!」

「…もう、お前は失敗してんだ…今頃アイツ等はいちゃいちゃしてるはずだぜ」

ヤンデレ「…そう…そうなの…友くんが…私のモノにならない…」

ヤンデレ「だったら、なおさらあの女を殺さなきゃねぇ!!」

「(やべぇ…これ火に油注いだだけで終わった…)」

ヤンデレ「アンタから死ね!!男ぉぉぉぉぉぉ!!」ビュンッ

「勘弁してくださーい!!!」サッ

38 : 以下、\... - 2016/02/08 01:09:39.995 A6ksPj3u0.net 17/20

ガラッ

「兄貴!!」

クーデレ「男くん!!」

「バッ!!?なんで来た!!?」

「助けに来たんですよ!兄貴!!」

ヤンデレ「…」シュンッ

「(しまった!!やばい!!)」サッ

ヤンデレ「死ねぇぇぇ!!」

クーデレ「きゃああああぁぁぁぁ!!」

「クーデレぇぇぇ!!」

グサッ!!

ヤンデレ「…ッ!!?」

クーデレ「…?」

「…ふ、ふふ…お前の計画は…失敗だよ」バタッ

「あ、あ、兄貴ぃぃぃぃ!!」

39 : 以下、\... - 2016/02/08 01:15:51.244 A6ksPj3u0.net 18/20

病院

「…俺は…生きてるのか…すさまじいな俺…」

「あ、兄貴!!!」

「あ、友か…いやぁ胸貫かれた時は死ぬかと思ったけど…案外生きてるモンだな」

「本当に…よかったです…兄貴…」

「そうか?まぁ…俺もお前ら二人が幸せでよかったと思ったよ…」

「ヤンデレは?」

「兄貴が刺した後、なんか笑いながら、その場に座り込んで…」

「そのまま、俺が警察に連絡して、多分今は取り調べ中じゃないですか?」

「そうか…よかった」

40 : 以下、\... - 2016/02/08 01:19:00.384 A6ksPj3u0.net 19/20

一週間後……

「やっと退院だぜ…つか、胸ポケットのサイフが役に立つとは…」

「漫画みたいな話だな…」ハハ

「兄貴ぃ!!早くいきやしょう!!」

クーデレ「そうですよ」

「あ、ああ…!」

学校

「…」

ツンデレ「アンタ…」

「ん?ツンデレか?どうした?」

ツンデレ「そ、その…友の為に頑張ったんだって?ちょっと…かっこいいじゃん」タッタッタ

「……」

「これってもしかして俺に春来た?」

41 : 以下、\... - 2016/02/08 01:19:18.216 A6ksPj3u0.net 20/20

終わり

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