関連
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」【前編】

183 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 21:53:22.85 i67vhpiE0 157/388

―― 一週間後 司令室

提督「―― と言う訳で、新しくここの鎮守府に配属された子達を紹介する」

翔鶴「提督、口調が厳しいままですが…」

提督「ああ…。もう君らの前で変に取り繕う事はしなくてもいいと思ったからな」

翔鶴「そうですか……。少し、嬉しいです」

提督「ん、ならよかった」

提督「よーし、じゃあ右側から」

184 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:00:19.40 i67vhpiE0 158/388


最上「… あ、僕? うん、僕は最上。三隈とはあっちで知り合ったんだ。

なんだか、いろいろな事情があるみたいだけど、仲良くしてくれたら嬉しいな」

三隈「モガミン…… !」

最上「えっ…… なんで泣いてるの」

提督「そういうのは後で頼むな。次」(涙目)

由良「…… 由良です。阿武隈の姉妹艦よ、よろしくね」

阿武隈「…… えへへ」

由良「」ニコ

島風「順番回ってくるのおっそーい!! 私、島風です! スピードなら誰にも負けないよ!!」

提督「………」

島風「…… ?」

185 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:08:12.59 i67vhpiE0 159/388


長月「私の番… で、いいな? 長月だ。よろしく頼む」

弥生「弥生…… です。よろしく」

皐月「皐月だよ! よろしくねッ!!」

望月「望月でーっす」

提督「………」

皐月「どうしたんだい? 司令官、何か言いたいことでもあった?」

提督「―― いや、後で言う」

皐月「…… ?」

伊168(以下イムヤ)「潜水艦、伊168よ。イムヤでいいわ」

伊8(以下ハチ)「同じく、伊8、はち、って呼んで。言いにくかったら、はっちゃん、でもいいよ」

提督「…… 以上だ。それぞれ、部屋の案内を頼む」

艦娘達「了解!」

提督「それと、島風。部屋が分かったら私の部屋に来なさい」

島風「おう? 分かりました!」スタタタタ

子日「ちょ! 島風ちゃん早いよぉ~!!」タッタッタッタ

186 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:13:05.57 i67vhpiE0 160/388


ハチ「…… イムヤ、準備しておこう」

イムヤ「え? 何の?」

ハチ「きっと提督は、はっちゃん達と、心を通わせようとしてる」

イムヤ「……」

ハチ「あの目、あの表情は、私達が無理をしているってわかってる目だった。

その中でも、一番殻を作っている島風を呼んだの」

イムヤ「―― なんだか、複雑な気分ね」

ハチ「そう。だから、準備をしよう。あの人と、ここの人達と、真正面から向き合う準備」

イムヤ「…… そうね」

187 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:18:47.82 i67vhpiE0 161/388


バタン!
島風「はい! 島風、ただいま参りました!! どう? 早い? ねぇ(ダキッ)―― て、提督?」ギュウウ

提督「………」ギュウウウ

島風「ちょ、提督…… 苦しい、苦しいよ!」ウウウ

提督「…… 少し、こっちに来なさい」パッ

島風「う、うん」


島風(ベッドに座らされた……。何をされるんだろう―― 前と、同じ、なのかな…)

提督「待たせたね。梅昆布茶は、こういう日に飲むと芯があったまるんだよ」

島風「あ、ありがと……」ズズズ

島風「―― あ、本当だ」ホッコリ

提督「な? 俺はこのお茶が好きなんだ」ホッコリ

島風「へぇ…… あれ? 提督、今、俺って」

提督「まぁ、今くらいは素でも許されるだろ」

島風「?? うーん」

提督「…… 気にするなってこと」

島風「… うん」

188 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:25:47.64 i67vhpiE0 162/388


提督「…… ここの鎮守府は皆、いい人だ」

島風「そうだね。子日ちゃんも、話しててすっごい楽しいの。

きっと、まだ話せてない子も、子日ちゃんと同じくらい、素敵な人だって思うの」

提督「ああ。皆、素敵な人さ―― だけど、昔はそうじゃなかった」

島風「そうなの?」

提督「言うほど昔じゃないが…… まだ俺がここに来たばかりの頃、まだ解決していない問題が作る壁が、皆と俺の間に出来ていた」

島風「へぇ…… どうやってここまで仲良くなったの?」

提督「正直に話したからだ」

島風「……」

提督「この尻尾のこと。これから自分がしようとしていること。それらをまとめた自分の闇を、全部あの子達に打ち明けたからだ」シッポブンブン

島風「……」

提督「初めは些細なきっかけだったが、段々と、お互いの事情がわかってきて、自然と距離が縮まったのさ」

島風「そう、なんだ」

提督「言いたいことはわかるな?」

島風「まぁ、うん。大体は」ウツムキ

189 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:33:17.74 i67vhpiE0 163/388


提督「細かいことまで言わなくていい。でも、島風、君が自分自身を騙して、ここの誰かが喜ぶとは思えない。

元気なのは良い事だ。けれど、君の目がちゃんと笑っていないんじゃあ、ここに来た意味がないよ」

島風「でも、分かんないよ……。あそこのこと、思い出すたびに、周りの人が皆、敵に思えてきちゃって―― 私、独りぼっちになりっぱなしで。

あそこでも、そりゃ、天津風とか、雪風は沢山仲良くしてくれた。でも、それは同じ境遇の中の、意識の統一だって、思うの」

提督(難しい言葉知ってるんだな)

島風「だから、今、今ここにいる私のそばには、誰がいるの? 私、一人は、嫌…… 嫌!! あいつが来るの!! もう、嫌ぁ…!!!」

提督(余程の事をされて来たんだな。そりゃ、崩れるのも早いわけだ……)

提督「島風。手を握るぞ」

島風「え? (ギュ)…… あ」ダキヨセ

提督「そこじゃ不安だ。もう少しこっちに来い」

島風「う…… うん」ズイズイ

190 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:43:18.94 i67vhpiE0 164/388


提督「…… そうだな。少し、黙っていよう」

島風「…… え?」

提督「沈黙は、言葉よりも沢山の事を相手に伝えるんだよ」

島風「…… ???」

提督「…………」シッポダキヨセ

島風「あ……」ギュウ

提督「……」ギュウウ

島風「………」ギュウウウウ

提督「……… 大丈夫だ」ボソ

島風「………」フルフル

提督「お前は独りじゃない。一人になんか、させやしないさ」ギュウウ

島風「…… っ!」ギュウウウウ

島風「うっ…… うわあああああああああああぁぁぁああぁあああぁん―― ああぁっ―― うう、ひぐっ―― 」ボロボロ

提督「俺を、俺達を信じるんだ、島風。ずっと周りにいる。ずっと近くにいる。そこにいて、暖めてやる」

島風「うんっ…… グスッ もっと、皆を信じてみる―― うん――」ポロポロ

提督「ゆっくりでいい。こればっかりはゆっくりでいい。島風、なぁ? 俺は暖かいだろ」

島風「うん、うん!! 暖かいよ、提督」ギュ

提督「お前が無理をすることはない。自分のしたい様に生きるんだ。皆が、側にいるから」

島風「…… うん!」

191 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/13 22:56:11.89 i67vhpiE0 165/388


島風「―― ありがとう、提督。だいぶ落ち着いたよ」

提督「いや、少し強引かなと思ったが、上手く伝わってくれてよかった」ハハハ

島風「…… ね、も少し、このままでいいかな」モタレ

提督「ん…… ああ、いいぞ」モタレラレ


ドアの向こう

球磨「クマ…… 提督、やる男クマ」ブワァ

三隈「なるほど…… いい提督ね―― 感動しましたわ」ウルウル

最上「…… 僕も呼ばれるんだろうなぁ」ボーッ

球磨「どうしたクマ。まだ戸惑いがあるのはしょうがないクマ。気にすることはないクマ」

最上「ああ、ううん。そうじゃないんだ。ただ、ああやって一人一人と向き合って、その人と正面切って話すなんて、向こうでは無かったから」

三隈「そうでしたわね…。思い出したくもありませんが、確かに」

球磨「クマぁ……」

最上「なんだか、夢みたいに思えてきちゃってさ」

球磨「…… 提督が言ってたクマ。『ゆっくりでいい。こればっかりは、ゆっくりでいい』って。そのうち、何でもない幸せに慣れるクマ」

最上「そうかなぁ……」

球磨「球磨は思うクマ。幸せに慣れるってことが幸不幸のどっちかって。でも今は、はっきりと思えるクマ」

三隈「そうですわ… 幸せに慣れる程の幸福が、私達に訪れてくれる日が来るなんて――」ウルウル

球磨「…… 今日はゆっくり過ごすといいクマ。きっと食堂のカウンターで木曾と若葉が飲んでるクマ。あそこにでも行くといいクマ」スタタタ

最上「―― 行っちゃった」

三隈「…… あら、島風さんも寝てしまったようですわ」

最上「あ、本当だ―― あれ、提督も寝てない?」

三隈「ああ、あー、寝てますわね」

最上「―― 少し、楽しみ」ニコ

三隈「ですね」フフフ

194 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 21:56:12.83 GMZvm82O0 166/388

翌朝 食堂

弥生「ご飯…… おいしい」

木曾「そりゃよかった。作った甲斐があったってものだ」

皐月「え!? これ木曾さんが作ったの!?」

木曾「うちは大体当番制なんだ。慣れてきたらお前らも入れられるさ」

望月「えぇ…? まじ?」

翔鶴「そんな嫌そうな顔しないでくださいよ。これもここでは重要な役目ですよ」

望月「うぅ……」

提督「おはよう、みんな」ボケー

島風「おっはようございまぁーっす!!」ピョンピョン

木曾「おう、おはよう。提督は味噌汁だよな? 和洋同じ量作ったんだが」

提督「ん、味噌汁」ボー

木曾「おう、座ってろ」

提督「あい」

195 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:03:11.82 GMZvm82O0 167/388


長月「だらしがないぞ、司令官。低血圧か?」

提督「んー、そうかも。何でもない朝はどうにも苦手で」

弥生「あ、分かる」

提督「おー、弥生は良き理解者だ」

長月「まったく……」フン


皐月「ね、ねね。島風、ちゃん?」

島風「おう? えーっと、皐月ちゃんだよね。どうしたの?」

皐月「―― その、昨日、司令官に呼び出しされてたよね。なにかされたの?」

島風「ううん! 何にもされなかったよ! というか、むしろすっごい優しくされたの!」

皐月「へ、へぇー…」(どうなんだろう…。まだちゃんと話せてないからなぁ)

瑞鶴「おはよ」ボッファ

提督「ブッ―― お前なんだその頭!ww」

瑞鶴「もう仕方ないでしょー? 翔鶴姉、今日は朝食当番だったし」ムスー

弥生「wwwwww」

望月「や、弥生が笑ってる……」

瑞鶴「ちょ、そんなに可笑しいかな…」

皐月「あはははは!! オーストラリアみたいになってる!!www」

瑞鶴「おー、すとらりあ? なにそれ…」

196 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:11:01.32 GMZvm82O0 168/388


木曾「おう、待たせたn―― な、なんだその頭www」ブフー

瑞鶴「ちょ―― も、もう! 阿武隈に直してもらってくる!!」タッタッタッタ

提督「おう、さんきゅ、木曾。さて、今日も執務に始まり執務に終わるかな」

若葉「おはよう、皆。提督、手紙が届いている」ペラ

提督「おはよう、若葉。ん、なんだこれ、大本営からか…… 『演習を組む際の手続きの簡略化』ねぇ」

最上「はよー。えんしゅう?」

提督「ん、はよー。それ用の連絡網みたいな物を作るみたいだ。これまでは一々本営に回さないといけなかったからな」

最上「へぇ……。あ、じゃあ僕達の練度もそれなりに上がっていくんだ」

提督「まぁ、そうなるな…」パタム

提督「ん、味噌汁ウマー」ズズズ

ハチ「グーテンモルゲ…… ごめんなさい、間違えました。おはようございます」

イムヤ「ふぁあ~。おはよぅ」ボケー

弥生「あ、良き理解者の一人、じゃない?」

提督「… ? あ、そうかもな」ハハハ

イムヤ「???」

197 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:17:41.08 GMZvm82O0 169/388


阿武隈「おはようございまーす。ごめんなさい、遅れちゃいました」

瑞鶴「……」///

翔鶴「おはようございます、阿武隈さん。瑞鶴? どうしたの?」

瑞鶴「いやぁ…… ちょっと恥ずかしくて」モジモジ

阿武隈「作ったときはあんなにノリノリだったじゃないですか!」

球磨「クマッ!? 誰だクマ!? あ、瑞鶴かクマ」トコトコ

提督「ん? なんだ、笑われたこと気にしてるのか? 悪かったよ」クマオハヨー

弥生「ごめんなさい……」

皐月「ごめんね…。ちょっと言いすぎたよ」

瑞鶴「い、いや、そうじゃなくてね! その、阿武隈に頼んだ結果っていうか…」モジモジ

初春「早う行け、後ろがつっかえておる」ドン

瑞鶴「」

提督「こ、これは」

翔鶴「まぁ、中々似合ってるじゃないですか」

瑞鶴「ううぅう……」(阿武隈ヘアー)

198 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:21:06.12 GMZvm82O0 170/388


阿武隈「髪を手伝う代わりに、今日はその髪型で一日を過ごすことを約束したんです」

提督「面白いことするなぁ。よし、友のトコと演習を組もう」ガタッ

瑞鶴「は!? ちょ、ちょっと待って! いくらなんでもそれは――」

提督「うん? いや、ほら、演習が簡単に申し込めるみたいだから。まだ無敗のウチと戦えるならって承諾してくれると思うよ?」

瑞鶴「何の話!? 違うわ! 流石に恥ずかしいわよ!」

提督「瑞鶴、旗艦、よろしく」スタタタ

瑞鶴「へ!? ちょ、提督!? てーとくー!!!??」

199 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:28:30.26 GMZvm82O0 171/388

ヒトヨンマルマル 提督鎮守府第一演習場

瑞鶴「」ズーン

翔鶴「げ、元気出して、ね? 瑞鶴」

瑞鶴「なんでよりにもよってあの人がいるのよ……」

加賀「――――」デデン!

瑞鶴「なんか視線を沢山感じるわ……」

加賀「―――― クスッ」デーデデデデン!!

翔鶴(笑った!?)

瑞鶴「」ブチッ

瑞鶴「―― もういいわ。開き直ってやるわよ。一航戦なんか叩きのめしてやる!!」メラメラ

阿武隈「私的にはとってもおっけーです」イライラ

木曾「髪型笑われて怒ってるな。そりゃそうか」

島風(練度60)「よーっし! 初戦、勝つぞー!!」ブンブン

三隈「くーまくーまくまくまりんこー♪」

木曾「あ、懐かしいなそれ。よく歌ってたな」

三隈「これを歌うと、不思議と集中できるんですよね」(練度79)

島風「皆強すぎない? 気のせい?」

200 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:36:52.65 GMZvm82O0 172/388


勝利!!S テンテンテンテンテーンテーンテテテーンテーーン

瑞鶴(大破)「………」

阿武隈(MVP)「ま、まぁ、元気出して」ポン

瑞鶴「なによ…… 私ばっかり、面白いように狙ってくれちゃって」ブツブツ

提督「はっはっは、瑞鶴、災難だったな」

加賀「あら、五航戦。いい活躍だったわ。その髪型のお陰かしら」(←笑いこらえてる)

阿武隈「」イライラ

球磨「今は抑えるクマ。話がこじれるクマ」ガシッ

瑞鶴「開幕で大破した空母に言う台詞かしら。私個人としては敗北よ」ハァ

加賀(大破)「潔いのね。でも、まだ貴女が活動可能の状態だったら、完全勝利を取られていたかもしれないわ」

瑞鶴「そ、それって」

加賀「精進なさい、負けた私が言うのも何だけれど。それに、いい艦載機を任されているのだから、それに見合う働きをすべきだと私は思うわ」

瑞鶴「それは、まぁ、うん」

加賀「本日はありがとうございました、提督。またお願い申し上げます」

提督「ああ、またいつでも」

加賀「では」スタスタ

201 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:44:52.37 GMZvm82O0 173/388


阿武隈「なに、あの人。いい人なの? 悪い人なの?」

瑞鶴「私にとっては、嫌な人ね」

阿武隈「私にとってもそうですね」

提督「あいあい。演習組は風呂入って来い」<ハーイ


最上「はぁー、凄かったなぁ、皆。僕なんてまだまだだ」(練度35)

提督「そんなことはない。これからやっていけばいいんだ。皆、最初から強かったわけじゃないさ」

最上「うーん、まぁ、そうだね。僕も頑張るよ! おーい、くーまりんこー!!」タッタッタッタ

提督「……… ふぅ」

ハチ「グーテンターグ」ニュ

提督「ぅお!?」

ハチ「みなさん、お強いんですね。はっちゃん、驚きです」

提督「はっちゃん達程じゃないさ。その練度―― すごい沢山戦ったってわけか」

ハチ「そうですね。ごーや、イムヤ、イク、はっちゃん、ろーちゃん。まるゆもたまに参加してました。もうあの海は見飽きましたね」(練度97)

提督「うちは資源にはあまり困っていないから、無茶はしないでもいいからな」

ハチ「…… ええ、ダンケ」

提督「ん」

202 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 22:58:06.55 GMZvm82O0 174/388

夕暮れ 鎮守府正面小規模な波止場

提督「………」ボーッ

長月「――ん、司令官? どうした」スタスタ

提督「…… 長月か。いや、平和を見てた」

長月「ふふ、少し臭いぞ? 隣、いいか」

提督「…… うん」

提督「―― 長月、俺が怖くないのか?」

長月「うん? ああ、そうだな。確かに、まだ少し、恐怖は残ってる」

提督「…… そうか」

長月「けど、なんだろうな。あいつと比べて、見た目は化物なのに、心が安らぐ」モタレ

提督「化物ね…」モタレラレ

長月「気を悪くしたなら謝る。はっきりと物を言ってしまう性分なんだ」

提督「いや、いいよ」

長月「…… ふぅ。安心する。なんでだ? 本当に、安心するんだ。

去勢じゃないぞ。確信できる。けれど、この安心はどこからくるのだろう」

提督「安心は、そりゃ、自分の心からくるものさ」

長月「司令官…… ?」

提督「お前の口から出た言葉が真実なら、俺は嬉しいよ。俺もその安心に答えよう。全身全霊を持って、皆で平和を守っていこう。

約束するよ。大丈夫だ。もっと安心していい。もう少しだけ、俺を信じてくれ。海と一緒に、お前たちも守り続ける」ジッ

長月「―― 司令官……。 ふっ、はは、そういえば、初霜が言っていたな。素敵な人だって」

提督「初霜が? 嬉しいね」

長月「私にもそれがわかった気がする」ギュウ

提督「ん…… そっか」

長月「ふふ、暖かい」ギュー

203 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 23:02:26.28 GMZvm82O0 175/388

鎮守府内廊下

弥生「」ジーッ

皐月「弥生? どうしたんだい?」

弥生「あれ」

皐月「んー? !?」

弥生「明らかに、長月の方から抱きついてる」

皐月「だよねぇ。長月って、ちょっと本能で動くみたいな所あるからなぁ」

弥生「後で、話を聞いてみよう」

皐月「そうだね」

望月「ん? 何の話ー? って、あれ長月じゃん。何してんの」

皐月「司令官に抱きついてる」

望月「やりおる。こりゃオールナイトコースだ」ハハハ

弥生「もっちーが何かにやる気を出してる……」

望月「た、たまには! たまには出す!」

204 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 23:46:20.62 GMZvm82O0 176/388


皐月「で、何してたのさ」

長月「司令官の人間性を確かめていただけだ」

弥生「その割には楽しそうだったけど」

長月「良い人だと分かったんだ。楽しくてもいいだろう」

望月「それでも抱きついたりするかね」

長月「あの人の傍にいたいと思ったんだ……」

皐月「……」

弥生「……」

望月「……」

長月「な、なんだ」

皐月「ちょ、ちょっとトイレ!」

弥生「弥生も……」

望月「ついてく」

望月「あ、長月は自室待機で」

長月「あ、ああ」

205 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 23:52:46.58 GMZvm82O0 177/388

ドア<バタァァァン

皐月「司令官、今いいかい!?」

提督「」ダキツキ

初霜「」ダキツカレ

弥生「初霜…… ちゃん?」

提督「い、いや、その、これはだな――」アタフタ

初霜「…… 最近執務の量が増えまして、今までだらけてきた提督には疲れてしまうのです。だから私でよければ、と」

皐月「癒しになる、と」

提督「はっ、初霜!」

望月「それでオッケーしたんだ」

提督「…… はい」

初霜「喜んで! と」

提督「初霜ぉぉ」

弥生「じゃあ、弥生も」

提督「…… W。。。What?」

弥生「弥生も、抱きついてみる」ダキー

提督「!?」

206 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/14 23:58:48.03 GMZvm82O0 178/388


皐月「僕も!」

望月「私も…」

初霜「…… では、提督。おやすみなさい」

提督「は、初霜!? 初霜おおお!!」バタン

弥生「弥生を見て」グイッ

提督「ヒッ」

弥生「呼んで」

提督「…… ゃ、ゃょぃ」

弥生「聞こえない… 寂しい、です」シュン

提督「!!」

提督(そ、そうか。最初は何事かと思ったが、この子達なりに考えてここに慣れようとしているんだ。だったら、それに答えない他はない)

提督「弥生」ジッ

弥生「うっ…… うん」

提督「その姿勢は辛いだろう。もっとこっち」グイ

弥生「あっ…… そ、そこだめっ」

皐月「姉妹の前でセクハラかい?」

提督「ふ、不可抗力だ!」

皐月「じゃあ、僕の名前も呼んで」

提督「―― ああ、皐月」

皐月「うん! 司令官♪」

207 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/15 00:06:48.88 x0JLu3rr0 179/388


提督「望月」

望月「うぐ… なんだよー。まだ私は何も――」

提督「心を読みました」

望月「こ、これが噂の……」

提督「この際だ。もっと近くに来い」ギュー

弥生「んっ……」

皐月「きゃ… く、くすぐったいよ」

望月「―― ん」(いい匂い…)

提督「よいしょぉぉ!!」ブン

弥生「きゃあっ――」

皐月「わわっ」

望月「――ッ」

弥生(べ、ベッドに投げられた!? や、やっぱり、お、襲うのかな…)

提督「どっこいせっと… 楽にしていい」

皐月「… ?」

提督「腹の中割って話そう。今の俺達にはそれが必要だ」

皐月「司令官……」

弥生「……」

望月(なるほどな…)

弥生「んっ…」オシタオシ

提督「え!? ちょ、うおお」タオサレ

弥生「…… そんな暗いことを語るより、お互いに体温を感じたほうが、いい、です」///

皐月「賛成~! とうッ!!」

望月「………」スススス

提督「…… おっしゃ、来るなら来い!!」


この日の夜は長かった。by長月

208 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 20:37:22.67 a+PfHlNp0 180/388


初春「のう、提督」

提督「なんだ? なにかあった?」

初春「最近構ってくれなくて淋しいのじゃ」

提督「のじゃ… って言われてもな」

初春「睦月型の四人、島風、最上、三隈、他にも若葉や初霜とイチャイチャと乳繰り合いおって… 妾だって貴様のことは――」

提督「…… ?」

初春「司令官として、そして、殿方として、慕っておるのに…」

209 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 20:42:44.98 a+PfHlNp0 181/388

提督「… !?」

提督「は、初春!? そ、それって!!?」

初春「なんじゃ、初めて言われたわけでもなかろうに…… 大げさなやつじゃ」

提督「―― 本当か?」

初春「だから、そう何度も改められると、こっちまで恥ずかしくなる!」

提督「初春……」ガシッ

初春「な、なんじゃ! もう!」

提督「―― 嬉しいよ」ウルウル

初春「は、は?」

提督「本当、嬉しい……」

初春「ま、まさか貴様… 初めて言われたのかや?」

提督「……」コクン

初春「」

210 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 21:11:14.46 a+PfHlNp0 182/388


初春「あのな、貴様。嫌いな相手に引っ付いたりすると思うかえ? のう、よく考えてみるとよいぞ」

提督「し、しかし、それだと自意識過剰とか言われないか?」

初春「…… 細かいところを気にしすぎなのじゃ。男ならもっと胸を張らんか」ハァ

提督「は、初春……」

初春「ん?」

提督「俺も好きだ…」

初春「…… うむ」

初春(だがきっとそれは、妾の想う『好き』とは違うのじゃろうな)

提督「違わないぞ」

初春「なっ!?」

提督「…… だが、俺は、出来ることなら、一人だけを愛したくはない」

初春「愛す…… のう」

提督「自分勝手な話だ。きっと、俺は幸せ者なんだろうな」

初春「ここに来たことが、貴様にとっても、妾達にとっても、最高の幸福じゃったのかも知れぬな」フッ

提督「はは、そうかもな」

提督「だが、今は大分平和だから、そんなことが言える」

初春「…… うむ、わかっているのじゃ」


提督「… そうだ、初春。少し出ないか」

初春「―― ふむ、よいぞ! どこへ行くのじゃ?」

提督「俺が、好きだったところさ」

211 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 21:28:22.96 a+PfHlNp0 183/388


初春「―― ふむ、良い趣味じゃ」

提督「だろ? よく来ていたんだ」

提督(初霜と若葉に不在中を任せて、初春と二人で、ある丘に来ていた)

提督「いつも海だからな。艦娘にとってもこういう所は新鮮だろう?」

初春「うむ…… なるほど、これは、よいぞ」

提督(昔、よく来ていた所だ。訓練所より少し離れた所。やたらと坂の多い田舎道の、丘の頂辺は、まるで人為的に、少しだけ開けている。ヒトナナマルマル。ちょうど、この時間帯だった。薄羽蜉蝣が頭上を疎らに飛び、木々草々の匂いを含んだ空気を媒介にして――)

提督「夕日が見れる」

初春「…………」

提督「… 言ってくれてありがとう。初春」

初春「―― ふ、ふん! どうせ今言わなくとも、いづれ言っとったことじゃ」

提督「そっか。嬉しいね」

初春「…… こちらこそ、いい場所じゃ、連れてきてくれたこと、感謝しておる」

提督「特別だよ。誰にも言っちゃダメだ」

初春「ふむ! それもまた一興じゃの!」

212 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 21:35:47.87 a+PfHlNp0 184/388


提督「―― 沈み終わったな」

初春「一気に暗くなったのう」

提督「帰ろうか」

初春「そうじゃな。皆を待たせているからの」

提督「なんか帰り買っていこうかな。適当に」スタスタ

初春「うむ。妾は、なにか甘いものが食べたいのじゃ」

提督「ははは。分かった、コンビニでも寄ってこう。ほら、ヘルメット被って」

初春「うむ」

213 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 21:54:56.55 a+PfHlNp0 185/388


子日「あ! 提督、初春、おかえりなさい!」

皐月「おかえり!! それ何!?」

提督「留守番のお礼。食堂の冷蔵庫に入れておくから、風呂上がりにでも食べて」

子日皐月「「YEAH!」」ビシバシグッグ

初霜「あ、おかえりなさい。どこに行ってたんですか?」スタスタ

提督「ちょっと、良い所」

初春「そうじゃの。良い所じゃ」

若葉「ほう……」ビキビキ

提督「怒んない怒んない。居ない間なにかあった?」

初霜「いえ、特には」

提督「ん、そっか。ありがとね」ナデナデ

初霜「フッ!? あ、ありがとうございます」

若葉「……」イライラ

提督「若葉も、ありがと」ギュウナデ

若葉「んっ… 今回だけだぞ」

初春「それは妾が困る」


瑞鶴「ご飯できたわー。あ、二人共おかえりなさーい」

提督「お、今日は瑞鶴と球磨かな? 着替えてこよ」

初春「妾も~♪」

初霜「………」ギリギリ

若葉「…… あっ!」

初霜「どうかした?」

若葉「初めて抱きしめられた……」

初霜「ああ、若葉はまだだったのね」

若葉「もっとして貰おう」スタスタ

初霜「あ! ご飯が先よ!」スタスタ

214 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:08:32.46 a+PfHlNp0 186/388


食堂

長月「今日は木曾の姿が見えないようだが?」

提督「ああ、木曾は確か、女提督のとこに行ってるな」

皐月「女提督?」

翔鶴「作戦の時、私達に力を貸してくれた、提督のご友人の一人です」

皐月「へぇ! 会ってみたいな」

提督「あいつはマジでやばいから。やめとけ」

阿武隈「どういう人なんですか?」

提督「表向きは常識人だ。ショタコンであり、ロリコンでもあることを除けばな……」

最上「ははは、面白そうな人だね」

提督「最上はギリギリ大丈夫だ。だが、恐らく… 駆逐艦は全員アウト。次点で潜水艦」

ハチ「まぁ、見た目は幼いですから」

球磨「スタイルはダンチだけどクマ~」

瑞鶴「何か言ったかしら」

球磨「真実クマ。―― お、やっぱりこの味噌の量は正解だったクマ。球磨は天才クマ」

弥生「………」

長月「………」

皐月「………」

望月「だ、大丈夫。未来はあるって」

阿武隈「目が死んでますね」

215 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:19:01.08 a+PfHlNp0 187/388


初春「木曾は何をしに行ったのかえ?」

提督「なんでも、海外艦が来たみたいなんだ。ウチで一番物教えるのが上手い奴って言えば木曾だろ?」

翔鶴「確かに……」

若葉「そうだな」

提督「日本の文化だったり、今の現状や現実的な話をその子達に教えてくるらしい」

球磨「球磨も少しは教えられるクマ」

瑞鶴「球磨の場合は語尾で全部忘れちゃうわね」

球磨「仕方ないクマ。性分クマ」

提督「あとはまぁ、男性にまだ慣れてない子も居るみたいでな。前の話でも、男に対して恐怖を抱いてしまった子の為に、木曾は沢山頑張ってくれたのがあってか、練習も兼ねてのお呼ばれだったってわけ」

子日「木曾さんはイケメンだから、仕方ないね」

イムヤ「私も何度か、助けられたわ」

提督「勿体無いなぁ。あいつ、男に生まれていればそりゃハーレムだっただろうに」

初春「ん゛ん゛ッ」

提督「―― ハッ」

若葉「ハーレム、か」ジトー

瑞鶴「何馬鹿言ってんのよ。箸が止まってるわよ」

提督「あ、ああ」ズズズ

翔鶴「提督は今の状況をどうお考えで?」

提督「」ブッフォァ

216 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:27:44.72 a+PfHlNp0 188/388


提督「どうって…… まだはっきりと分かってるわけじゃないし――」

初春「現時点で――」

提督「!?」

初春「現時点で、提督の事を好きだと言える者は手を挙げよ」

翔鶴「… あくまで敬愛です」チョイアゲ

瑞鶴「しょ、翔鶴姉と同じ、よ」チョイアゲ

球磨「クマぁ…」メソラシ ノ

阿武隈「はい!」ニコニコ ノ

初春「」ノ

子日「ハイハーイ!!」ノシ

若葉「」ノ

初霜「」ノ

長月「」ノ

弥生「」ノ

皐月「ま、まだちょっと、恋愛的な好きは分かんないな」ヘ

望月「まぁ一緒にいると落ち着くけど、皐月と同じ」へ

三隈「まだ一概には言えませんわ。もっと構ってくださいね」へ

最上「くまりんこといっしょー」へ

ハチ「もっとはっちゃん達にも構ってくれないと」へ

イムヤ「」へ

提督「うびゃあああ」

217 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:33:13.11 a+PfHlNp0 189/388


島風「ねぇ、好きってどういうこと?」

初春「球磨。教えることは得意なのじゃろう? 教えてあげたらどうじゃ」

球磨「クマッ!? 球磨に振るクマ!?」

島風「ねぇおーしーえーてー! はやくー!!」

皐月「僕にも!」

球磨「球磨はそういう心理的な物は苦手クマ……」

島風「教えるのおっそーい! ねぇ球磨ー!」

球磨「あぁもう分かったクマ! 北上の気持ちが少し分かったクマ…」

皐月「ん? なんのこと?」

球磨「こっちの話クマ。それにしても、『好き』かクマ」

島風「難しいの?」

球磨「人それぞれに価値観があるクマ。統一して話せるほど簡単なものじゃないクマ」

皐月「あ、じゃあ、さっき手を挙げた人達皆に聞こうよ」

球磨「名案クマ!!」ビシィイ

218 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:40:25.56 a+PfHlNp0 190/388


翔鶴「私の場合、好き、というより、信頼です。出処は違えど、同じ志を持ち、共に戦った戦友。また、我が身を預ける上官でもあります。提督はしっかりとやってくれていますし、私達のことをちゃんと、大切に思ってくれています。そんな思いやりの強い人、嫌えっていう方が難しい気がしますが? ねぇ、瑞鶴」

瑞鶴「へ!? そのタイミングで私なの? ま、まぁ、大まかに言えば翔鶴姉と同じよ。う、うー…… まぁ、この際だから言うけど、私は提督のこと、だ、男性としても見ることがあるわ! た、たまにね!? 勘違いされると困るし、も、もうなにこれ! 恥ずかしい!!」


皐月「信頼、思いやり、嫌うことができない人、その人のことについて話すと恥ずかしくなる、男性としてみる」

島風「訳わかんない」

皐月「まだ二人だし、大丈夫!」

219 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:49:13.86 a+PfHlNp0 191/388


球磨「球磨は提督の、奥の方にある、何でもない優しさが見えた時、好きになったクマ。最初は面白いやつだ、って思って小馬鹿にしてたクマ。皆が意識し始めたのは、きっと着任して間もない頃のお風呂だったと思うクマ。あれは傑作だったクマwwでもそれから、提督の過去と球磨達の過去が混じって、大変なことになったクマ。球磨は途中で気づいたクマ。提督は恨みなんかじゃなくて、きっと、優しさで動いているんだって。観察しているうちに、変に意識するようになったクマ。なんかもう、恥ずかしすぎて真顔になるクマ」


阿武隈「確かに提督は優しいです。日常の細かいところから、大切な場面での大一番でも、提督は常に優しいです。本当は構うこともなかった私達を、一番に優先させているのが分かったのは初春型との演習の時でしたっけ。もっと、この人のことを深く知りたい、と思ったんです。あと、一緒に寝た時、心地よくて、もう、それで、ね」///


島風「優しさ、心地よさ、意識かぁ。まだフワフワしてる」

皐月「こんがらがってきちゃったよ」

220 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 22:57:13.16 a+PfHlNp0 192/388


初春「妾は提督が妾達を本当に信頼してくれたところから、じゃ。あまりそういったことは得意ではないのじゃが、この人は、どこか違ったのじゃ。演習勝利の報酬として提督に撫でられた時、心が、なんだか浮かぶようじゃった。嬉しかったのじゃな、恐らくは」

子日「好きってなんなのかーって言われても、好きは好きって事だよ! としか言えないんだよねぇ。子日、あまり考えるの得意じゃないから…。でもね、好きな人と一緒にいると、その全部が好きになるんだよ! 一緒にいる場所、時間、空気、声、景色。だから子日、この鎮守府が大好き! 提督はもっと好き!!」


皐月「あ、少しわかってきたかも」

島風「う、うーん……」


阿武隈「演習勝利の報酬…… ?」

球磨「すっかり忘れてたクマ」←(思い出した)

阿武隈「あ、ああ!! 思い出しました! 後でちゃんと提督と話しましょう……」

221 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 23:20:50.11 a+PfHlNp0 193/388


若葉「若葉は、若葉達の事を第一に考えていることがわかったとき、つまり、作戦を作っている時だ。本当に一生懸命に考えてくれていた。表情には出さなかったが、心を打たれていた。それからというもの、他の皆よりはアタックしていたつもりだったが、効果はなかった。若葉は、提督になら何をされてもいい、提督といっしょなら何でもできる。若葉にとっての好きとは、そういう事だ」

初霜「私は提督の事が好きです。簡単に言えば、若葉と同じ感じですか、難しいところですが。そうですね、好きとは何か、と問われれば、その人を失う事が何よりも怖くなる、ということでしょうか。ネガな考えですが、実際、そうだと思います。強いて言うなら逆もまた、その人が近くにいれば、それだけで嬉しくなる。ふふ、こっちが正解かもしれませんね」


島風「なるほど、なるほど」

皐月「率直でわかりやすいね。まだ僕の中ではフワフワしてるけど」

島風「私もー」

222 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/16 23:27:21.04 a+PfHlNp0 194/388


長月「私は本能的に、だ。昔から、好きになる奴と嫌いになる奴ははっきりしていたからな。だが、これだけは言える。ここの鎮守府には嫌いになる奴は一人もいなかった。そんな人達が慕う人物が、悪人なはずはない。それも踏まえて、私は司令官が好きだ」

弥生「変に、意識しちゃう、って、おかしい、ですか? でも、司令官…… のこと、考えるとなんだか、顔がにやけてきて…… 幸せになる。きっとこれは、好き、というやつなんだろうな…… って思った頃には、司令官のこと……」///


島風「大体わかった、かも」

皐月「弥生可愛い」

223 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/17 00:09:46.77 HFJPfWLt0 195/388


提督「ひとつ思ったんだが」

翔鶴「はい?」

提督「みんな、正直すぎじゃないか?」

初春「…………」

提督「初春、アウト」

初春「うぐっ」

提督「この私を前にして隠し事など不可能だ」

初春「… ちょこっと正直になる効果の香りをつけたしただけじゃ」

提督「本当か?」

初春「ほ、本当じゃとも! 妾だけ先に、というのは抜けがけのようで嫌だったのじゃ」

提督「…… ん、わかった」

初春「ホッ」

提督「二度とするな」

初春「しょ、承知した!!」



224 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/17 00:13:19.86 HFJPfWLt0 196/388


島風「てーとく! 私、あなたのことが好きみたい!! ふふっ、なんだか嬉しい!」

皐月「僕もだね! 大好きだよ! 司令官!」

望月「………」←(ずっと聞いてた)

提督「うぁ、嬉しい! けど、なんか、犯罪臭がすごい!!」


その日は皆で提督の尻尾に連なるように寝ました。

225 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:08:49.12 K3bB/tag0 197/388


翔鶴「私は大丈夫ですから、提督は楽しんできてくださいね」

提督「ああ、ごめんな。任せた」

瑞鶴「任されたわ! 阿武隈、いってらっしゃい!」

阿武隈「いってきまーす! ほーら、提督! こっちです!」

提督「ああ、行ってくる」

翔鶴「行ってらっしゃい」ニコニコ

226 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:13:07.04 K3bB/tag0 198/388


提督「ん、少し冷えるかな」

阿武隈「大丈夫です!」

提督「ん? 顔赤いぞ」

阿武隈「き、気のせいですよ! 早く行きましょう!」

提督「ちょいまち。やっぱタンデムはきついわ。車庫に車あるはずだから、それ出してくる」タッタッタッタ

阿武隈「あ! も、もう…… いいのに…」

227 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:15:06.25 K3bB/tag0 199/388


提督「途中でガソリン入れないとな… よし、阿武隈、いいぞ」マドカラ

阿武隈「はーい」プクー

提督「え、何怒ってるの」

阿武隈「怒ってません!! 早く行きましょう!!」

提督「あいあい」

228 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:18:52.31 K3bB/tag0 200/388

運転中……

提督「…… にしても、この季節にショッピングね。それも屋外」

阿武隈「いいじゃないですかぁ。それに今日は一日、提督は私の奴隷なんですよ?」

提督「はいはい。まったく、球磨みたいな事を言う」

阿武隈「私だって『クマ』ですし」エヘヘ

提督「はは、確かに」

阿武隈「―― でも、お店だけじゃなくて、すぐ横には温泉もあるんですよ?」

提督「そういえば、そうだったね。それは楽しみだ」

阿武隈「私もです!」キラキラ

229 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:22:14.59 K3bB/tag0 201/388


阿武隈「―― 到着しましたぁ!!」バンザーイ

提督「したね」バタン、ピーピー

阿武隈「さ、行きましょう!」

提督「ん」


提督「―― いろんな店があるんだなぁ。服だけだと思ってた」

阿武隈「まぁメインは衣類ですが、アクセサリーとか、飲食店なんかもあります」

提督「あれ、来た事あるの?」

阿武隈「インターネットは便利です!」

提督「ああ…」

230 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:27:16.65 K3bB/tag0 202/388


阿武隈「提督! これとかどうでしょう!」ニコニコ

提督「コート? 可愛いよ」

阿武隈「か… かわっ!? え、ちょ」///

提督「それにしても、全員分の土産となると少しかさむなぁ… 車で正解だった」

阿武隈「提督! この色、どうですか!?」

提督「うーん、阿武隈は髪色が綺麗だから、こっちの方が似合うんじゃないか?」

阿武隈「ほ、本当ですか!? ちょっと着てみます!」

231 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:44:53.72 K3bB/tag0 203/388


提督「お! 模型屋とかもあるのか… ちょっと見てみよう」

阿武隈「あ、そっちの世界に……」



阿武隈「提督にはこのマフラーが似合いますよ!」

提督「そうかな? ま、阿武隈が言うなら信頼できるか」

阿武隈「えへへ、ありがとうございます!」



提督「… やっぱ宝石系は少し高いな」

阿武隈「でも大将なんて良い所にいるんだから、たくさん貰えてるんじゃないんですか?」

提督「……… そういうわけでもないのさ」

阿武隈「ふーん、よくわかんないな」

提督「俺もわからん」

提督(… お、あれは…)



阿武隈「屋内の席が空いていて良かったですね」

提督「ちょっと買いすぎだぞ…」

阿武隈「いいんです! 今日はハメを外したかったんです」

提督「まだ後に二人いるんだけどなぁ…」

阿武隈「うー、私と二人きりの時に他の子のことですか?」

提督「あ、あはは、悪かったよ」

阿武隈「ふふ、冗談ですよ、提督。もう直ぐお昼ですし、もうここで食べちゃいますか?」

提督「(めっさ怖かった)ん、んー。そうだな、頼んじゃおうか」

阿武隈「はーい!」ピンポーン

232 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:51:04.00 K3bB/tag0 204/388


阿武隈「あ、提督、それ一口頂戴」

提督「お、おいおい、人前だぞ」

阿武隈「他人の目なんて気にしない物ですよ。ほら、早くー」アーン

提督「お前ってそんな奴だったか? はぁ」アーン

阿武隈「ふふ、美味しいです!」

提督「ん、そりゃ良かった」

阿武隈「…… あれあれ、提督? そんなに阿武隈の頼んだ物が気になりますか?」

提督「そんな事一言もだな…」

阿武隈「もう、仕方ないですね! ほら、口あけてください!」アーン

提督「………」アーン(諦)


阿武隈「ふぅー、美味しかった」

提督「ヒトサンサンマル。これからどうする?」

阿武隈「近くに暇をつぶせる場所があったはずです。日が暮れるまでそこで遊びましょう!」

提督「ん、わかった」

提督「―― 阿武隈、すまん、ちょっちトイレ」ガタッ

阿武隈「あ、トイレは店の外ですよ」

提督「ん、ありがと」タッタッタッタ

阿武隈(あ、反対方向だ)

233 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:56:30.82 K3bB/tag0 205/388


提督「すみません、この石で、こう、これって出来ますか?」

店員「――」

提督「あ、じゃあお願いします! 何時頃出来ますかね?」

店員「――」

提督「え、今日中にやっていただけるんですか? それは良かった! 日が暮れた後、ですか? 大丈夫です」

店員「――」

提督「んー、一番良い物を使ってください。はい、ラッピングも。クリスマスカラーがいいですね」

店員「――」

提督「はい。それじゃあ、また来ます」

店員「――」



阿武隈「提督、遅いですよ!」

提督「ご、ごめん。道に迷って――」ゼェゼェ

阿武隈「ヒトサンヨンマル。さ、行きましょ、提督」

提督「あ、ああ」ハァハァ

234 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 21:57:56.37 K3bB/tag0 206/388


提督(十分でここまで怒るかなぁ…)

阿武隈「あ! ここです」

提督「ゲーセンか…」

235 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:15:46.18 K3bB/tag0 207/388


阿武隈「提督ってこういうの得意そうですよね」

提督「ん、UFOキャッチャーか。まぁ、得意な方ではあるが…」

阿武隈「あ、私、これ欲しいです!」(クマー)

提督「熊のぬいぐるみか。クマが四人になるな」

阿武隈「ふふ、そうですね」


阿武隈「提督ってもしかして、ゲームとか全般いけるタイプですか?」

提督「格ゲーは無理」

阿武隈「周回遅れで負けましたけど…」

提督「阿武隈壁に当たってばっかりだし……」


阿武隈「あ! この曲知ってます! これにしましょう!」

提督「ほ、ほんとに踊るのか?」

阿武隈「もうお金入れちゃったんですから、後戻りはできないですよ!」

ヅンデンヅンデンヅンデンヅンデン

提督「く… 踊れるけど! 踊れるけど!!」

阿武隈「楽しみです… ふふ」

<I’m a country girl、 but you’re a super cityboy。。。テレレレレテッテー

提督「み、見られてる!」

<アノコカワイイー カレシ? オドリカンペキジャン

<Everyday wondering how I become your girl。 Everynight、 I’m feeling your body in my dreams。。。テッテーン

阿武隈「提督なかなかやりますね!」ブンブン

提督「」(もうヤケ)

<Please tell me now、 how do you feel me?  Please show me now。。。

阿武隈「そろそろアレですよ!」

提督「うおおおお」

<I will surely get your honest love。。。


阿武隈「」バッ

提督「」バッ


<Daisuke。。。


<カンペキダー オトコノヒトナイテル? コラ、ミチャイケマセン

阿武隈「ラスサビです!」

提督「」

<Everytime、 everywhere、 I will surely get your honest love。。。

阿武隈「」バッ

提督「」バッ(BAD)


<Daisuke。。。


<ア、オトコノヒトマチガエタ マチガエテル

提督「」

阿武隈「提督もまだまだですね」

提督「最後ポーズ違うんだよね… 久々だったから忘れてた…」

236 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:20:11.20 K3bB/tag0 208/388


阿武隈「ヒトロクマルマル… もうそんなに経ちましたか…」

提督「楽しい時間ってのは、本当に直ぐに過ぎるなぁ」

阿武隈「… ですね」

提督(流石にまだ出来てないだろうな…)

提督「今度はこれやろう」

阿武隈「なんですか? あ、太鼓」

提督「まぁ、定番でしょ」

阿武隈「ですね」


提督「て言うか、なんでDaisukeの事知ってたの?」

阿武隈「くまりんこがよく聞いてたんです」

提督「」

237 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:23:08.75 K3bB/tag0 209/388


阿武隈「提督! 最後にプリ撮りましょうよ」

提督「ん、いいよ」


阿武隈「あっはは! 提督の顔って落書きが映えますね!www」

提督「やめたげてよぉ!」

提督「よろしい、ならば戦争だ――」

阿武隈「あ、ちょっ、なんでそこばっかり弄るんですか!?」

提督「○レンチクルーラーみたいな…」

阿武隈「ち、違います!」

238 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:27:59.19 K3bB/tag0 210/388


提督「日が暮れてきたな」

阿武隈「ヒトナナサンマル。どうしますか? 提督」

提督「そろそろ温泉行くか」

阿武隈「… あ、あの! もう少しだけ行きたいところがあるんです」

提督「今から?」

阿武隈「今からじゃないと、ダメなんです」

提督「ん、分かった。とりあえず、そのぬいぐるみと、ロッカーの中の荷物、全部車に運ぼう」

阿武隈「は、はい!」


阿武隈「ちょ、ちょっと買いすぎましたね」

提督「… だから言ったじゃないか」

阿武隈「だ、だって! 楽しかったし…」

提督「まぁ、それならいいか」

阿武隈「―― 私が行きたい所へはシャトルバスが通ってるんです。大体十分程度でいけるんですよ」

提督「ん、じゃあ乗り場まで行こうか」

阿武隈「はい!」

239 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:32:37.38 K3bB/tag0 211/388

乗り場

提督「…… ちょっとトイレ」

阿武隈「ま、またですか!? バスが来るまであと十分だから、急いでください!」

提督「うん」スタタタ

阿武隈「早っ」


提督「ど、どうも」ゼェハァ

店員「――」

提督「あ、で、出来てますか!? ありがとうございました!」

店員「――」

提督「う、やっぱ結構するなぁ… はい、丁度です―― ええ、ありがとうございます」タッタッタッタ

店員「――」


提督「―― うげ、バス来てる」

阿武隈「提督ー!! 急いで!」

提督「おうよ!」スタタタタ

240 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 22:35:11.31 K3bB/tag0 212/388


提督「な、なんとか間に合った……」

阿武隈「ヒヤヒヤしました」

提督「悪かったよ… それで、どこ行くの?」

阿武隈「うーん… 簡単に言うなら、庭園です」

提督「庭園?」

阿武隈「大庭園、ですかね」

提督「庭園に、こんなにたくさん、それもこんな時間に集まるの?」

阿武隈「着けば分かりますよ!」

提督「ふぅ…」



阿武隈「あ、見えました!」

提督「ああ、これが――」

241 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 23:29:56.81 K3bB/tag0 213/388


阿武隈「イルミネーション、です」

提督「綺麗だ… 凄く―― 木々が、光って、まるで――」

阿武隈「感動してくれたみたいで良かったです」ニコッ


提督(大分冷えてきたな…)

提督「阿武隈、寒くないか?」

阿武隈「え? 私は大丈夫ですよ」

提督「でも、手袋もしていないじゃないか」

阿武隈「ポケットに入れておけばおっけーです!」

提督「……… ほら」

阿武隈「えっ… きゃ」ニギッ

提督「こうすれば、二人暖かいだろ」ニギッ

阿武隈「…… はい」カァァッ

提督「ずっと先まであるな… 周ろう」

阿武隈「はい!」

242 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 23:35:54.72 K3bB/tag0 214/388


阿武隈「―― ここ、ちょうど折り返し地点みたいです」

提督「…… ここか」

提督(大きな木だ… 鎮守府とどちらが大きいだろう? それも満遍なくイルミネーションが施されている)

提督「綺麗だ」

阿武隈「そうですね」ボーッ

提督(ここなら、ちょうどいいかもしれないな)

提督「阿武隈」

阿武隈「はい?」

提督「鼻が赤いぞ」

阿武隈「さっ、寒いんだから仕方ないでしょ!」///

提督「まぁ、確かにそうだな―― こうやって笑っている時間が、好きだ」

阿武隈「提督?」

提督「復讐を考え続けてきた俺にとって、この時間は、幸せすぎる。居心地がよすぎてな…。

だから、一緒に悩んでくれた君達には、本当に感謝している」

阿武隈「……」

提督「好きだよ、君達が。だから、笑い合いながら、これを渡したい」

243 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 23:51:10.03 K3bB/tag0 215/388


阿武隈「提督…… ありがとうございます」

提督「ああ、こっちこそ、いつも有難う」


阿武隈「… 少し、照れくさいですね」

提督「… だな」

阿武隈「戻りましょう」

提督「ああ」

阿武隈「―― 提督、手」

提督「ん」

阿武隈「ふふ――」

244 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/19 23:57:51.42 K3bB/tag0 216/388


提督「ん、もしもし、翔鶴? うん、楽しんでるよ。そっちは大丈夫? そう、良かった。なんでも、行きに使った道路で事故があったみたいで、日帰りは無理そうだから、ここで泊まっていくよ。うん、明日には帰れるよ。じゃあ、何かあったらまた連絡して。ああ、埋め合わせはするさ、じゃあ」

阿武隈「おっけーでした?」

提督「うん、なんとか」

阿武隈「びっくりですね。すごい渋滞みたいです」

提督「大変だよなぁ」


提督「ん、畳の匂い」

阿武隈「落ち着きますね」

提督「翔鶴瑞鶴の部屋は畳が敷いてあるけど、このいい感じの狭さが無いからな」

阿武隈「ふぅ… ご飯にしますか? それとも最初にお風呂行きます?」

提督「風呂入ろう、寒くてどうにも…」

阿武隈「大浴場に行きますか?」

提督「どっちでもいいよ?」

阿武隈「部屋のお風呂にも、露天風呂があるみたいですよ」

提督「うん」

阿武隈「…… 一緒に入りましょ?」///

提督「…… うん」(かわいい)

245 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 00:01:20.45 V2xEavkt0 217/388


阿武隈「あはぁ~…… 極楽ですね」

提督「だね」

阿武隈「ここからでも、イルミネーションがよく見えます」

提督「あ、本当だ。ん、あっちにあるのは… なんだろう」

阿武隈「なんでしょうね… 私には分かりません」

提督「気になるなぁ―― ………」ジー

阿武隈「!? な、なんですか?」

提督「阿武隈って、髪下ろすとそんな風になるんだね」

阿武隈「は、恥ずかしいです! やめて!」

提督「裸よりもそっちのが恥ずかしいのか……」

246 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 00:06:03.62 V2xEavkt0 218/388


阿武隈「背中流しますよ」

提督「ん、ありがと。じゃあ中入ろうか」

阿武隈「はい! きゃー寒い!」

提督「うぅ~、天国と地獄?」

阿武隈「正にそれです」


阿武隈「尻尾ってこうなってるんですね」

提督「コンパクトでしょ」

阿武隈「不思議です」サワサワ

提督「くすぐったいから触らないで!」


提督「気持ちいいよ~」

阿武隈「提督って、体も引き締まってるけど、髪は中々硬いですね」ゴシゴシ

提督「そうかな? 男は大体そうじゃないかな」

阿武隈「んー、男を余り見たことがないので…」

提督「あ、そりゃそうか」

阿武隈「流しまーす」

提督「うぃ」ザパーン

247 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 00:08:16.57 V2xEavkt0 219/388


提督「洗ってもらったお返し」

阿武隈「あ、ありがとうございます」///

提督(阿武隈の髪、本当に綺麗だな…)

提督「痛くないか?」

阿武隈「…………」ボケー

提督「大丈夫か…」


阿武隈「か、体は流石に恥ずかしいですッ!」///

提督「いや、何も言ってないよ?」

248 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 00:09:07.64 V2xEavkt0 220/388


阿武隈「いい湯でした~」ホカホカ

提督「ほんとね。じゃあ飯行こうか」ホカホカ

阿武隈「はい!」

250 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 21:15:55.36 V2xEavkt0 221/388


阿武隈「なにか、演歌歌手? 来てますよ」

提督「え、誰?」

阿武隈「一航加賀美… だそうです」

提督「きっと知らない人だ。BGMにでもしておこう」

阿武隈「そうですね。あ! バイキングみたいになってるんですねぇ~。プリンもありますよ!」

提督「へぇ、美味しそうだ。炊き込みご飯もあるのか!」

阿武隈「好きなだけ取って行っちゃいますね」

提督「続くよ」

251 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:13:10.03 V2xEavkt0 222/388


阿武隈「おいひ~♪」キラキラ

提督「ああ、この季節は豚汁が身に染みる…」

阿武隈「あ! 始まりましたよ」デデン!

提督「ん、本当だ」(あれ、どこかで見たことあるような…)

252 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:15:16.11 V2xEavkt0 223/388


阿武隈「美味しかったですぅ~! 部屋戻りましょ」

提督「そうだな」ヨイショ

阿武隈「… なんだか、夫婦みたいな感じですかね?」

提督「んー、何かといえば、長年付き合っているカップルみたいな?」

阿武隈「カッ…… カップr」///

提督「自分で言っておいて何照れてんの」

253 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:20:26.72 V2xEavkt0 224/388


提督「うん、いや、部屋はひとつしかないし、すごく広いわけじゃないのはわかるよ?

でもなんで、布団を一つしか敷こうとしないの?」

阿武隈「提督、前は一緒に寝てくれたじゃないですか」

提督「あれとこれは別だと思うんだが」

阿武隈「一緒です! ささ、こちらへ」ソソクサ

提督(そういう店に来てるみたいだ…)

提督「まぁいいや。諦めて寝よう」

阿武隈「やっとその気になりましたね! ふふーん あったかいです!」

提督「ああ、暖かいな」カラダソムケ

阿武隈「…… 提督、こっち向いてくださいよ」

提督「う… やっぱそうしなきゃダメか」

阿武隈「なんだか、さみしいです」

提督「… 分かったよ」クルッ

阿武隈「」

提督「」

阿武隈「えへへ、不意打ち成功です!」ニコニコ

提督「」

阿武隈「て、提督?」

提督「… こ、このことは、二人だけの秘密にしような?」(若葉辺りにバレたら殺される)

阿武隈「ええ! 分かってます!」(バレたら球磨さんに殺されそうですし)

254 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:24:04.51 V2xEavkt0 225/388


阿武隈「―― 提督?」

提督「…… ん?」

阿武隈「………」

提督「… どした」ネムイ

阿武隈「… 好きですよ」

提督「… ああ」

阿武隈「そ、その… 提督、今日は、ありがとうございました」

提督「ん」

阿武隈「とても楽しかったです… もう、戻れなくなるくらい」

提督「……」

阿武隈「だから、このまま終わるの、何だかとても、とっても寂しいんです。最後に――」


阿武隈「もう少しだけ、思い出を作りませんか?」///


提督「………」

阿武隈「………」ボシュウウ

提督「……」

阿武隈「… あれ」

提督「………」スヤァ

阿武隈「… もう、馬鹿…」

255 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:26:41.78 V2xEavkt0 226/388


翌日―― 早朝


阿武隈「提督、朝ですよ」

提督「んぁ…… ああ… ああ……」マブシイ

阿武隈「早く帰らないと、皆に愚痴愚痴言われそうですね」

提督「…… それもそうだな… 起きます」ムクリ

阿武隈「どうせなら朝食も食べていきましょう」

提督「… ああ。顔洗ってくる」

阿武隈「いってらっしゃーい」

256 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:33:56.16 V2xEavkt0 227/388


阿武隈(そういえば、提督は何をくれたんだろう…?)

阿武隈「綺麗なラッピング… 開けるのもったいないかな」ガサガサ

阿武隈「… いいや! 開けちゃえ!」ビリィ

阿武隈「―― これって…」


提督「ん、目が覚めた。おはよ、阿武隈」

阿武隈「―― お早うございます、提督」キラキラ

提督「あ、それ… 気に入ってくれたかな」

阿武隈「はい! とても! ありがとうございました!!」キラキラ


阿武隈の指には、彼女の瞳と同じ色をした石が輝いている。
三月の誕生石、アクアマリンの指輪だった。


阿武隈「誕生日、覚えていてくれたんですね」

提督「誕生日に渡すべきかと思ったけど、丁度いい機会だったし」

阿武隈「えへへ、綺麗だなぁ」ウットリ


※ どの指に付けられているかはご想像におまかせします。



阿武隈「提督、大好きです!」

提督「俺もだよ、阿武隈」ナデナデ


こうして提督の、阿武隈の奴隷となった一日は過ぎていった。

257 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:38:28.82 V2xEavkt0 228/388


若葉「… 初霜、事件だ」

初霜「え? どうしたの?」

若葉「さっき提督が帰ってきた時に気がついたが、阿武隈の指を見てくるといい」

初霜「指? … ちょっと行ってくるわ」

若葉「卒倒するなよ」


初霜「…… !? !? …… !?」キュー

阿武隈「は、初霜ちゃん!? どうしたの!?」

初霜「ゆうべはおたのしみでしたね……」ガクッ


球磨「阿武隈なんて嫌いクマ。まさかそんな所まで抜けがけするとは思わなかったクマ」

木曾「俺がいない間に…」

阿武隈「ち、違いますよ! こ、これは――」

翔鶴「あら、阿武隈さん、その指輪、綺麗ですね」ハイライトオフ

阿武隈「ヒッ」

258 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:45:15.85 V2xEavkt0 229/388


初春「~~~~~ ~~~~~」ナンダーラカンターラ

子日「アイヤアアアアアアア アエエエエエエエ ネエエエエエエノオオオオオオオ」ドロドロドロドロ

初春「ヒイイイイイイイイイイイイイイヤアアアアアアアアア」ドコドコドコドコ

子日「ヒイイイイイイイイイイイイイイヤアアアアアアアアア」ドンドコドンドコ

初春「キイイイイイエエエエ!!!!!」

子日「ネノヒダヨォォォォォォ!!!」

阿武隈「な、何してるの?」

初春「貴様が自分の名を二度と正しく書けなくなる呪いをかけておるのじゃ」

子日「右に同じだよ」

阿武隈「だ、だから! これは違うの――」

島風「阿武隈… 私よりはやい…」

長月「力さえあれば! 力さえあれば!」

弥生「……… 怒ってなんか… ない… です…」

皐月「抜けがけはやっぱりズルいよ! 初春子日! 僕も入れて!」

阿武隈「ちょ、も、もう!」


初春「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

子日「ブウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」

皐月「クウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」


三人「「「マアアアアアァァァァァアアアアアアアア!!!!」」」


阿武隈「ヒィィッ」

瑞鶴「何、このカオスな部屋」ガチャ

阿武隈「ヒッ ず、瑞鶴しゃん!」

瑞鶴「… それ、綺麗ね。よかったじゃない、誕生石でしょ?」

阿武隈「は、はい…」ビクビク

259 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:52:13.76 V2xEavkt0 230/388


瑞鶴「何ビクビクしてんのよ。私は大丈夫よ? さっき提督に聞いてきたし」

阿武隈「へ? 何をですか?」

瑞鶴「提督は、今、誰か一人だけを愛すつもりはないってさ。だから、その指輪も、そういう意味は含まれてないのよ」

阿武隈「そ、そうです! そうなんですよ!! 瑞鶴さぁん…」ブワァ

瑞鶴「『丁度いい機会だからあげた』って言うのも、提督らしいっちゃらしいわよね」フフ

阿武隈「瑞鶴しゃあああああん!!」ウワアアアン


初春「なんと… そうじゃったのか… そうとは知らず、一子相伝の呪術を使ってしまうところじゃった…」

子日「よ、良かった… はぁ、何だか子日、疲れたの日」


瑞鶴「他の子の事も心配しなくていいわよ。皆の誤解を今、提督自身が解いて周っているところだから」

阿武隈「は、はぁ… これで殺されずに済みます…」

瑞鶴「…… でもま、別の件がバレでもしたら、無事じゃ済まないかもね」ハイライトオフ

阿武隈「……… へ?」

瑞鶴「…… きっと、貴女がこの鎮守府で初めてのはずよね? 提督とキスしたのって」

阿武隈「」

260 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 22:56:32.91 V2xEavkt0 231/388


瑞鶴「…… ふふ、心配いらないわ。私はもう許しているし」ハイライトオン

阿武隈「え…… ? なんでですか?」

瑞鶴「―― 初めてじゃなくても、キスはできるでしょ?」ポッ

阿武隈「え? あ、あー…」


島風「おっ   そーーーー       いぃぃぃいいイイ」バッシュウウウ

皐月「は、早っ!?」ガタッ

長月「力さえあれば! 力さえあれば!!」

弥生「長月… 行くよ」ガタッ


阿武隈「初春ちゃんと子日ちゃんに至ってはもう居ないし」

瑞鶴「ま、これで落着とくればいいけれどね」フゥ

阿武隈「お騒がせしました」

瑞鶴「騒がせたのは提督よ。今頃体中キスマークだらけね」

阿武隈「あ、あはは…」

261 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/20 23:01:00.00 V2xEavkt0 232/388


望月「―― いいじゃんか! ここの皆にしたんだったら私にもしてくれてもー!」

提督「い、いや! 流石にそれは! 捕まっちゃう! 僕憲兵に捕まっちゃうよ!」

望月「元帥が計らって憲兵就けてないんでしょ!? 知ってるんだよ!」ウガー

提督「うッ…… な、なぜそれを!」

望月「いいから! ほら! んーーー!!」

提督(かわいい)

提督「う…… わ、分かったよ…」ススス


バタン!!


島風「あ! やっぱり! 皆とキスしてる!!」

提督「」

望月「チッ」


提督「ちょ、君達はやばいよ! 駆逐艦はやばいっすよ! う、うわああああああ――」


阿武隈とのデート編 艦!

263 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 16:37:15.19 /ksEKKu/0 233/388


イムヤ「………」

ハチ「どうしたの? 暗い顔してる」

イムヤ「―― ここ、何だか変」

ハチ「変?」

イムヤ「心を開きすぎよ… 皆、信頼しすぎだわ」

ハチ「イムヤ……」

イムヤ「…… ごめん、こんなこと、はっちゃんに言ってもダメよね」

ハチ「い、いいの! はっちゃんは大丈夫だから」

イムヤ「私、少し部屋にいるわ」スタスタ

ハチ「イムヤ…」

264 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 16:44:30.23 /ksEKKu/0 234/388


ハチ「提督」シュバッ

提督「机の下から!?」

ハチ「ちょっとお時間、いいですか?」

提督「あ、ああ。いいけど」

ハチ「次は球磨さんとデートの様で」

提督「何をされるかわからんけどね」

ハチ「その前に、少しだけイムヤと、話してくれませんか?」

提督「イムヤと…?」

ハチ「まだ… その、貴方のことを、ちゃんと見ていないんです。理由は、大体察しがつくと思うけど…」

提督「確かに… 今一番距離があると思うな… 近いうちに話そうと思っていたが、いい機会だ。今から行ってくる」

ハチ「え? でも、執務は」

提督「心配いらない」

ハチ「そ、そうですか」

265 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 16:48:05.69 /ksEKKu/0 235/388


提督「…… イムヤ、居るか?」コンコン

イムヤ「居ないわ」

提督「………」

イムヤ「………」

提督「………」

イムヤ「………」

提督「…… 入ってもいいかな」

イムヤ「………」ガチャ

提督「イムヤ… ?」

イムヤ「女の子の部屋、そう簡単に入ろうなんて、少しデリカシーが無いわ」

提督「あ、ああ… すまない」

イムヤ「で、何?」

提督「―― 少し、話さないか」

イムヤ「………」

提督「そんな露骨に嫌な顔しないでも……」

266 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 16:51:37.82 /ksEKKu/0 236/388


イムヤ「… わかったわ。命令に背いた罰とか、受けたくないし」

提督「そんな事しないって」

イムヤ「場所は用意してもらえるかしら」

提督「ああ」


イムヤ「提督の部屋?」

提督「寝室だな」

イムヤ「………」

提督「話するだけだって」

イムヤ「もし違ったら憲兵に突き出すわ」

提督「どうぞお好きに」

267 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 16:55:44.28 /ksEKKu/0 237/388


提督「適当に座ってくれ」

イムヤ「散らかってるわけでもなく、特別綺麗なわけでもない… 評価しにくいわ」

提督「そりゃどーも。これ、島風が好きなお茶だ」

イムヤ「………」

提督「怪しまないで」

イムヤ「」チョビッ

イムヤ「… 独特な味ね」

提督「寒い時、身にしみるだろ」

イムヤ「確かに… でも、あまりたくさんは飲めないわ」

提督「うん? そうか」

イムヤ「それで? 司令官、何の話をするの?」

提督「ん、距離感だ」

イムヤ「………」

268 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:01:00.70 /ksEKKu/0 238/388


提督「別に、俺のことを好いてくれと言う訳じゃないぞ」

イムヤ「ええ」

提督「はっちゃんも、少し気にしていた。距離を開けすぎだ」

イムヤ「…… 余計なお世話よ」

提督「そうか」

イムヤ「ええ」

提督「うちは出撃も少ないし、大体はこの地区の警戒警備だから、潜水艦にとっては少し退屈かもな」

イムヤ「… それは、まぁ、暇なのはたまに辛いわ」

提督「ちょっと、無理しすぎだ。イムヤ」

イムヤ「無理? 私がそれをしているって?」

提督「ああ。イムヤ、お前の目は綺麗だ」

イムヤ「な、何よ、急に」

提督「綺麗だからこそ、動きがよく見える」

イムヤ「………」

269 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:15:04.72 /ksEKKu/0 239/388


提督「とくに俺は、この尻尾もあるし、人の感情が見えやすい。俺を前にする隠し事は、大体通用しない」

イムヤ「だ、だから何なの?」

提督「…… ずっと思っていたんだ。イムヤ、本当に、辛かったんだな」ポロポロ

イムヤ「……」

提督「お前と話すのに、これだけ時間が空いたのは、済まなかったと思っている。もっと早くに話すべきだった。けれどな、俺も、俺の準備が必要だったんだ」

イムヤ「司令官に? どうして?」

提督「―― 島風の時も、そうだった。睦月型の子達は、形は違ったが、俺を理解してくれた。イムヤ、お前の目が、俺には怖い」

イムヤ「司令官?」

提督「それじゃあ、誰であれ、『司令官』を信頼する事なんか、出来ないよな」

イムヤ「……」

提督「イムヤ、話に応えてくれたこと、感謝する。今すぐに慣れる訳が無いし、それも辛いことだから、少しずつ慣れてくれるといい」

イムヤ「………」

提督「これからはもう少し、多めに話を絡めていくよ。その中で、きっと、壁も、なくなっていくと思う」

イムヤ「―― 余計な、お世話、よ」

提督「………」

イムヤ「私は、好きでやってるの。大丈夫よ、嫌いになっても、仕方ないわ、こんな嫌な性格だものね。距離感とか、そういうの、分からないわ。私は好きに、自分のやりたいようにしているだけ。そっちが勝手に言ってるだけよ」

提督「イムy――」

イムヤ「司令官、私達にコミュニケーションは必要かしら? 私はそうは思わないわ。さっきも言ったでしょう? 警戒警備。やるべきことがあるじゃない。それを二の次にして、私と、私達と仲良くしようって、なんだか、違うわ」

270 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:21:22.47 /ksEKKu/0 240/388


提督「違くない」

イムヤ「違うわよ!」

イムヤ「私達は兵器! 形は人間だけど、兵器なのよ!? ねぇ、司令官! 楽しい? 兵器とこんな話をしてて」

提督「―― 少なくとも今は、楽しくはないな」

イムヤ「そうよ! それが普通なの! なんで艦娘に心なんか与えたのかしら? 必要性が見当たらないわ」

提督「イムヤ」

イムヤ「大体、この形だってちゃんちゃらおかしいわよ。深海側がああだから仕方ないけれど、それだってまた別の形があったと思うわ」

提督「―― イムヤ」

イムヤ「どうして私は生まれてきたのかしら。こんな格好で、海に出て、戦って、傷ついて。それが兵器? 兵器なら、心なんかいらないわ」

提督「イムヤ!」

イムヤ「私なんか、生まれてこなければ良かったのに」

提督「イムヤ!!!」ガシッ

イムヤ「痛いわ、司令官。何をするつもり?」

提督「本心か?」

イムヤ「え? ええ、そうよ」

271 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:29:41.37 /ksEKKu/0 241/388


提督「『私なんか生まれてこなければ良かった』って、本気で言ってるのか?」

イムヤ「何よ、しつこいわね! 本気だってば!」

提督「勝手に終わらせてんじゃねぇよ!」ガシッ

イムヤ「… っ!?」(顔が、固定されて――)

提督「お前、そんなの、自己満足じゃねぇか! それで終わってんじゃねぇって!」

イムヤ「こ、声が大きいわ… 耳が痛い」

提督「お前みたいな馬鹿にはこれくらいしないと伝わらないからな!」

イムヤ「う、うう…」

提督「お前がそう思うことで、悲しむ奴はたくさんいるんだ! わかるか!?」

イムヤ「わ、分からないわよ! そんな薄っぺらな言葉並べられても!!」

提督「まず、俺が悲しむ」

イムヤ「な、なんでよ! せっかく来た潜水艦だからかしら?」

提督「お前だからだよ!!!」

イムヤ「くっ…」ガンガン

提督「お前はもう、ここに居るだけで仲間なんだ! 大切な人なんだよ! 兵器なんかじゃねぇ! そら、お前が自分を悲観してるのを見て、楽しいわけねぇだろうが!」

イムヤ「………」

提督「俺がお前らを助けようとした理由がわかるか!?」

イムヤ「… な、何よ」

提督「俺の仲間が、それを望んだからだ!!」

イムヤ「な、何よ、それ…」

272 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:41:42.78 /ksEKKu/0 242/388


提督「俺だってずっと、奴らを恨んできていた。だけど! ここの連中は、それを受け入れ、さらにそっちの事情も打ち明けてくれたんだ。信じるから、信じてくれ。そう言われた気分だった。それから過ごした何日もの間は、急に距離が縮まったように、幸せな時間だった」

イムヤ「… だから何よ」

提督「俺の仕事は、ここの警戒警備と、お前たちと共に過ごすことだ!」

イムヤ「………」

提督「いいか! よく聞け! 未来を勝手に諦めているお前を、俺が全部受け入れてやるから! お前の負荷を、ちゃんと請け負ってやる!


俺が、お前を幸せにするんだ!


それが俺の使命だ! お前達を助け出した俺の使命だ! だから、勝手に終わらせてんじゃねぇよ! まだまだこれからだろうが!」

イムヤ「… し、司令官」

提督「熱くなってるからこのまま行くぞ。お前を、お前達を愛してる! これは使命じゃない、俺が好きでやってることだ。だから、それに答えるかどうかは、お前が決めていい。好きにするといい。けれど、お前を幸せにするのは俺の使命だ! お前は、自分の未来を信じろ! 勝手に止めるな! 周りの幸せを拒むな! いいな! 未来を、拒むんじゃねぇぞ」

イムヤ「未来、を」

提督「… 少し熱くなりすぎた。イムヤ、君の過去は、それは本当に辛いことだっただろう。さっきの君を見ていればわかった。だけど未来は? これから先、俺や皆が居る環境の中で、君はまだ、そうやって拒むつもりかな」

イムヤ「………」

提督「それじゃあ、辛いままだ。何も変わらない。結局は自分なんだよ、イムヤ。君を縛っているのは過去であり、君自身だ」

イムヤ「…… わよ」

提督「イムヤ?」

イムヤ「わかってるわよ…」


273 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:49:18.84 /ksEKKu/0 243/388


提督「イムヤ…」

イムヤ「ずっと、ここに来て、皆が打ち解けていく様を見て、分かったわ。私が、私自身を拒んでいるって。ごめんなさい―― ごめんなさい、司令官。でも、まだ、少し怖いわ」

提督「ああ… 大丈夫だ。時間ならあるさ、皆居るんだ、徐々に慣れていけばいい」

イムヤ「司令官…… わ、私…」プルプル

イムヤ「私がッ… 幸せになっても… いいの、かなぁ?」

提督「ああ……」ダキッ

イムヤ「―― もう、私が私じゃなくなってたの。自分は兵器だって、心を持ってはいけないってずっと言われ続けてた…。やだ、暖かいよぉ… もう、なんで―― 司令官、もう一回、言って? 私に、幸せになっていいって、言って?」

提督「―― イムヤ… 幸せになっていいんだ。ここは、皆が受け入れてくれる。大丈夫だ。一緒に、幸せになろう」ギュウ

イムヤ「……………」ダキッ

提督「… ずっとここに居ていいからな、イムヤ」

イムヤ「―― イムヤのこと、嫌いになったら、許さないから」クスッ

274 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 17:57:40.28 /ksEKKu/0 244/388


ハチ「イムヤ!」バタン

イムヤ「えっ!? ちょ、はっちゃん!? ハッ… ちょ、司令官離れて!!」///

提督「うぉお、お、おう」

ハチ「イムヤ!」ダキッ

イムヤ「はっちゃん…」

ハチ「ごめん、そんなに思いつめてたなんて… はっちゃん、気が付かなかった… ただ、その場の空気に慣れてないだけだと思ってた」ウワーン

イムヤ「な、なんではっちゃんが泣くのよ」

ハチ「イムヤアアアアアアアア」

イムヤ「…… ごめんなさい、心配かけたわ…」


提督「…… ふぅ」ヤレヤレ

三隈「提督は熱くなるとあんなこと言っちゃうんですね」クスクス

提督「み、三隈!? ど、どうして――」

三隈「どうしてって、ねぇ?」

球磨「途中からほとんど、提督が叫んでたところは丸聞こえだったクマよ。全員扉の前で聞いてたクマ」

提督「なん…… だと……!?」

三隈「モガミンはいい笑顔で聞いてましたわ。きっともう、モガミンも貴方を信じてくれますよ」

提督「そ、そうか… それは良かった」

275 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 18:06:56.32 /ksEKKu/0 245/388


三隈「もちろん、くまりんこもね♪」

提督「み、三隈?」

三隈「今度、また、ちゃんとお話しましょうね、提督」

提督「あ、ああ」



島風「ふっふーん。イムヤ! よろしくね!」

イムヤ「え? え、ええ」

島風「だってさー、これまでのイムヤ、目が怖かったもん。話しかけるなー! って感じでさ」

皐月「そうそう! ここの鎮守府じゃ同期なんだし、潜水艦の事も教えて欲しかったけど、なんだか話しかけづらくてさ」

イムヤ「…… うん」

弥生「―― よろしく」

長月「ようやっと、正面を向いて話せる」

初春「わからないことは、なんでも聞いてくれてよいぞ」

子日「提督の熱弁に感動したの日! イムヤ、よろしくね!」

若葉「またライバルが増えるのか。いや、まぁ、仕方がないか。イムヤ、お互い、頑張ろう」

初霜「やっと、信じ合えますね。嬉しいです」

阿武隈「提督…… 素敵」ボーッ

木曾「ああ。イムヤ、よろしく頼む。ここは良いところだ」

瑞鶴「ここに居る皆はもう、家族なのよ? 遠慮せず、好きなことをすればいいわ」

翔鶴「はい。私はこうなってくれること、ずっと待っていました。私では何もできないですから、提督には感謝で一杯ですね」

276 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 18:14:02.84 /ksEKKu/0 246/388

球磨「潜水艦が信じてくれるって、とっても心強いクマ。イムヤは幸せに、ちゃんとなれるクマよ」ナデナデ

イムヤ「はうぅ… ありがと…」

望月「いやぁ、ま、あそこはやっぱひどかったけどさ、長月の言う通り、ここはすごくいい場所だよ。提督には甘え放題だしね~」

提督「その誤解を招く言い方は辞めてもらいたい」

望月「あれ? さっきあんな大声で、愛しているーって言ってなかったっけ?」

提督「そ、それとこれとはだな――」

望月「嫌なの?」

提督「そ、そういう訳じゃなくてだな! ―― ほ、ほらな? 皆、君との幸せを望んでるんだよ」ニコッ

望月「逃げた」

球磨「逃げたクマ」

イムヤ「ふふっ…… 私、バカみたい。一人で勝手に、自分が幸せになれないって思い込んでばっかで…」

ハチ「さっきまで馬鹿でも、これからは違うでしょ? イムヤ」

イムヤ「…… ええ。皆、ありがとう!」ニコッ

277 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 20:58:49.61 /ksEKKu/0 247/388


球磨「で、こうなるクマか」

イムヤ「司令官♪ これ美味しいわ! はい、あーん」デレデレ

提督「あーん」(みんなの視線で死にそう)

ハチ「イムヤ、良かったです。提督、ダンケ」

阿武隈「それ、私が作ったんだけどな……」

木曾「なんで向かいの席に座ったんだよ俺…」

球磨「球磨は次の予定があるから大丈夫クマ。大丈夫じゃないのは最近ほっとかれてる駆逐艦sだクマ」

若葉「」ギリギリ

初霜「」ザクザク

阿武隈「初霜ちゃん!? それ缶詰だよ! 包丁で開けるものじゃないよ!」

子日「最近子日達に構ってくれてない… 淋しいの日」

島風「むー…」

皐月「今日は別にイイけどね。イムヤにとって特別な日だろうし」ツーン

弥生「皐月、言った事と表情が噛み合ってないよ」

皐月「うっ、うるさいなぁ」カァァ

長月「」イライラ

望月「この筑前煮うっま! 阿武隈流石!!」ガツガツ

皐月「もっちーに至ってはヤケ食いしてるし」

望月「そ、そんなんじゃねーし!」

278 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/23 21:02:59.08 /ksEKKu/0 248/388


球磨「提督、球磨には行きたい所があるクマ」

提督「うん? どこ?」

球磨「提督の生まれ故郷だクマ」

提督「あー… うん、分かった。何もない田舎だけど、いいよ」

球磨「やったクマー♪」

阿武隈(その手があったか……)

木曾(くそ! 先に言われた)

若葉「提督はどこで生まれたんだ?」

提督「A県T市。ここから少し遠いな」

初霜「…… A県のどの辺りなんですか?」

提督「前足」

初霜「あー」

281 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 20:40:25.33 NVsJI12L0 249/388


例のごとく執務放棄提督ですまない……

提督「懐かしいなぁ」

球磨「田舎の匂いがするクマ。心地いい匂いだクマ…」

提督「まぁね。最近は田舎自体少なくなったけど」

球磨「開発とかクマ? よくわかんないクマ」

提督「君が気にすることじゃないな」

球磨「クマー… あ、あれ! 公園クマ? いきたいクマ!」ピョコピョコ

提督「お、いいよ。行こうか」(かわいい)

282 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 20:43:58.74 NVsJI12L0 250/388


球磨「クマ! 川が流れてるクマ! 提督、早く来るクマ~」

提督「うっわ、懐かしい…」

球磨「おー、ステージクマ? 貸切クマー!」

提督「あはは…」(くっそかわいい)


球磨「提督の家はどの辺クマ?」

提督「ここのすぐ近くだよ。でも、引っ越した後に取り壊されちゃったんだけどね」

球磨「そ、そうなのかクマ」

提督「… そろそろ昼だね、ご飯行こっか」

球磨「クマー!」

283 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 20:48:16.37 NVsJI12L0 251/388


球磨「海鮮丼下さいクマ」

提督「アジフライ定食で」

店員「かしこまりましたー」(クマ?)

球磨「ここにも来たことあるクマ?」

提督「昔ね。もうその時の店主じゃないみたいだけど」

球磨「時代の流れクマ」

提督「だね」


球磨「お、おいしいクマ…」キラキラ

提督「味は変わってないなぁ… 美味しい」

球磨「て、提督のも中々おいしそうクマね」

提督「おう、美味しいよ」

球磨「……… 気づけクマ! 一口くれクマー!」

提督「はいはい」アーン

球磨「」アーン

球磨「おー… なんだか、懐かしくなる味だクマ」

提督「球磨はコメンテーターの才能でもあるんじゃないかな?」

球磨「そ、そうクマ?」

提督「冗談クマ~」

球磨「じょ、冗談って…… ま、真似するなクマ!!」

284 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 20:52:40.97 NVsJI12L0 252/388


球磨「次はどこに行くクマ?」

提督「んー、身内に会うのは恥ずかしいしな。どうしよう」

球磨「引っ越したっていってたクマ。ここから遠いクマ?」

提督「いや、車で二十分くらいかな」

球磨「行きたいクマ!」

提督「んー、分かった。じゃあ行こう」


球磨「ここの車通りは少ないクマね」

提督「平日の昼間だしね。そんなもんさ」

球磨「そんなもんクマか」

球磨「クマ!? クマ注意の看板クマ?」

提督「似てるけど、あれは狸だな」

球磨「一瞬でよくわからなかったクマ…」

提督「ん、そろそろ見えるぞ」

球磨「クマ?」

285 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:00:36.55 NVsJI12L0 253/388


球磨「く、クマー…… 海クマ…」

提督「俺たちにゃ、見飽きてる物だけどな」

球磨「あそことここじゃ、全然違うクマね。向こうの方、大きな工場が見えるクマ」

提督「今の季節は、海沿いは寒いかなぁ… どこ行こう」

球磨「提督がまた行きたいところでいいクマよ。球磨は提督が見たいクマ」

提督「よくそんな事を恥ずかしげも無く言えるね…」

球磨「本当のことを言っただけクマ~」


提督「―― んで、とりあえず学校に来てみた」

球磨「ここが提督の母校クマ? 綺麗なところクマ」

提督「改装されたからね。誰か先生居るかな?」

先生A「―― あれ、もしかして提督(名前省略)くん?」

提督「ああ、A先生。ご無沙汰してます」ペコ

先生A「久しぶりね~。元気してた? そこの子は?」

球磨「妻だクマ」

提督「私の部下です。有意義で楽しい毎日を送れていますよ」

先生A「そ、それは良かった。職員室にT先生がいるから、挨拶してきたら?」

提督「あ、まだいらっしゃったんですね! 行きます行きます」

球磨「T先生クマ?」

提督「三年の頃の担任。受験で世話になったんだ」

球磨「提督の恩師クマか!」

286 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:03:37.05 NVsJI12L0 254/388

※書くの忘れてましたが、一応高校のつもりです。

T先生(以下T)「…… ああ、提督か!」

提督「ご無沙汰していました」

T「少しくらい連絡してくれてもいいだろう? 時に死亡したって噂も流れたし…」

提督「昔の話です。ご心配をおかけしました」

T「親御さんの件、残念だったな。後から、軍から報告があったよ」

提督「……… 今は、この子達がいるので」

球磨「」クマ?

T「いい職場だな」

提督「この上ないくらいに」

287 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:29:20.71 NVsJI12L0 255/388


球磨「優しそうな人だったクマ」

提督「怒ると角が生えるんだ」

球磨「お、鬼クマ!?」

提督「俺も怒られたっけなぁ… 懐かしいや」

球磨「いいクマねぇ… いつか完全に戦いが終わって、球磨達を縛る物が無くなる日が来るなら、やっぱり、学校に行きたいクマ」

提督「ある程度の知識は持っているとは言え、そうだよな」

球磨「クマァ… まだまだ時間あるクマ。どうするクマ?」

提督「砂浜行ってみようか。寒いけど」

球磨「あ、じゃあ、どこか服を売っている店に行きたいクマ!」

提督「ん、この辺はしま○らくらいしかないぞ」

球磨「くらいなんて言っちゃ駄目クマ!!」

288 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:32:41.17 NVsJI12L0 256/388


球磨「ほら、ちゃんと暖かくて可愛いのがあるクマ。提督、謝るクマ」

提督「ごめんなさい」

店員「」ナニガ?

球磨「あ、これ、いいクマ」

提督「ん? ちょっと長すぎじゃないか?」

球磨「これで良いんだクマ! お会計クマ!」ウガー

提督「ああはいはい。これお願いします」

ガチャリン


球磨「提督、先にトイレ行ったほうがいいクマ。球磨は行ってくるクマ」

提督「うん? うん、わかった」

球磨「たまには束縛するのもいいクマね」ボソッ

289 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:48:27.36 NVsJI12L0 257/388


提督「あの、球磨ちゃん? これ結構歩きづらいし、それなりに恥ずかしいんだけど?」(一つのマフラーを二人で首に巻いてる)

球磨「阿武隈との熱い夜を捏造してもいいクマよ」

提督「そりゃ従うしかないわー」アセアセ

球磨「クマ、提督はお利口さんだクマ」ナデナデ

提督「く…球磨?」(あ、これ結構いいかも…)

球磨「…… あまり綺麗な海じゃないクマね」

提督「まぁ… 俺達の所と比べればね。それでも、結構綺麗な所さ」

球磨「そうクマ? 球磨達が他の海を見たことないっていうのもあるかもだけどクマ」

提督「中にはスライムみたいな所もあったりな」

球磨「えッ!? そ、それはちょっと気になるクマ」

提督「俺の勝手なイメージだよ、気にしないで」

球磨「なんだ、冗談クマか」


球磨「海風が少し、冷たいクマね」

提督「球磨といるから暖かいよ」

球磨「……… そういうのはずるいクマ」

提督「ん、マフラーの話ね」

球磨「提督なんて嫌いクマ」ギュウウ

提督「ごッ ごめん! 締まる! 首締まってるから!!」

290 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 21:51:28.63 NVsJI12L0 258/388


球磨「少し歩くクマ?」

提督「この先の小さな店にね、ちょっとした楽器が置いてある所があるんだ」

球磨「楽器クマ? 提督は何かできるのかクマ?」

提督「金管楽器と打楽器ならね。部活でそれなりに」

球磨「へぇ~、意外な一面クマ」

提督「客が居なかったらフリーで触らせてもらえるし、いい機会だ、何かやってみるといいよ」

球磨「おお! セッションクマ?」

提督「だね」

球磨「やる気出てきたクマ!」

291 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:00:10.20 NVsJI12L0 259/388


店主「いらっしゃ…… おお! 提督くんか! 懐かしいな… あれ? ずっと前に君の葬式に出たぞ?」

提督「実は生きていました~」

店主「」

球磨「声を失っているクマ」

提督「仕方ないか…」

店主「―― あ、もしもし? うん、実はさ――」

球磨「電話してるクマよ?」

提督「まぁ、構わんさ」(諦観)


友A(以下A)「―― おいおい! 提督! なんで連絡よこさないんだ!!」(号泣)

友B(以下B)「そうだよ! どれだけ私達が心配したか――」(上に同じ)

友C(以下C)「もう、お前の中音が聞けないって思うだけで…… くそぅ!!」(ry

球磨「集まってきたクマ」

提督「だね。んで、ここを抑えるとG、つまりドレミのラが出るんだよ」

球磨「プアーッ おー、これがラクマ?」

提督「それはミだね」

ABC「無視か…」

292 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:08:34.09 NVsJI12L0 260/388


球磨「もう分かんないクマ! 提督が吹いてくれクマ!」

提督「えー? 仕方ないなぁ」

球磨(あ、あれ? これって間接KISSとかいう奴クマ?)ドキドキ

B「提督のユーフォ(金管楽器の一つ。中音楽器です)久しぶりだなぁ」

C「早く!」

提督「~~~~ ~~~ ~~~~」

球磨「う、歌ってるクマ… 楽器が歌ってるクマ!!」

A「ーーー ~~~ ーー」(ウッドベース)

提督「! ~~ ~~~~」

A「ーーー ーーーー」

球磨「し、自然な流れでセッションが始まったクマ… これが音楽の素晴らしさかクマ…」

店主「君もこれならいけるでしょ?」つマラカス

球磨「く、クマ! おじさん、ありがとうだクマ!!」シャカシャカ

C「~~~ ~~~~」(カホン)

B「~~~ ~~~~」(ピアノ)

球磨(あ、この曲知ってるクマ。三隈がよく歌ってた奴クマ)

店主「When the night♪ has come♪」

球磨「!?」

293 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:17:09.15 NVsJI12L0 261/388

※この曲にユーフォ要らなくね? という方はなんとなく想像してみてください。本当にいらないです。

提督「~~~」

球磨(提督の音はなんだか心地いいクマ。ずっと同じフレーズを吹いてるみたいだけどクマ)シャカシャカ

店主「Darling darling♪」

球磨(店主さんはインド人みたいな顔してるのに英語がとっても上手だクマ。別にインド人が悪いわけじゃないクマよ?)シャカシャカ

A「~~~~ ……… ふぅ」

球磨(終わったクマ。いい曲クマ)

提督「久々こういうのもいいな」

B「あれからあまり集まってなかったからねぇ」

C「やっぱお前いないと、まとまらねぇもんな」

提督「そっか…… 店主、長いこと使われてない楽器とか、ありますか?」

店主「あん? まぁあるけど…」

提督「…… 球磨、もしもこんなことが、鎮守府の皆と出来たら楽しいよな」

球磨「本業忘れてないかクマ?」

提督「いくつか買取りますよ」

球磨「無視かクマ…」(確かに楽しそうだけどクマ)

294 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:31:41.17 NVsJI12L0 262/388


A「久々にあれ聞きたいな」

提督「あれ?」

C「ああ確かに。お前のソロだよ」

B「あああれね! 伴奏するわ」

提督「んん、覚えてるかな…」

店主「はい楽譜」

A「ぐう有能」

提督「おし…… B、お願い」

B「~ ~ ~ ~~」

提督「~ ~ ~ ~~」

球磨「おー、提督のソロクマ」

球磨(それにしても息ぴったりクマね)チクッ

球磨(…… ? 少しだけ胸が痛いクマ。球磨はこんなに小さい人だったクマ?)

B「~~~~ ♪~~~」

提督「~~~~ ♪~~~」

295 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:41:31.41 NVsJI12L0 263/388


提督「…… ふぅ」

B「あー久々、やっぱいい曲ね」

A「」パチパチパチ

C「」パチパチパチ

店主「いいねぇ」パチパチ

球磨「クマー」クマクマクマ


太陽<だいぶ傾いてきてるぜ


提督「夕日が眩しいな、ここは」

店主「懐かしいか」

提督「…… まぁ」

提督「球磨、まだどこか行きたい所あるかな」

球磨「んー、ちょっと疲れたクマ」

提督「じゃ、ここで夕飯食べて帰ろうか」

球磨「そうクマね。提督の昔のこととか聞きたいクマ」

A「あいつな、中学の頃、先生の顔に牛乳パックぶち当てて死ぬほど怒られたんだぜ」

球磨「く、クマ… T先生クマ?」

C「あれ、知ってるの?」

提督「さっき会ってきた。ていうか、変な事教えるなよ?」

296 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:47:11.19 NVsJI12L0 264/388


店主「あい、カレーライス」

球磨「ますますインドっぽいクマ」ボソッ

店主「ん?」

球磨「な、何でもないクマ」

A「―― でな、あの時はああで――」

提督「はは、懐かしいな―― あいつは――」

球磨(………)

球磨「Bさん? ちょっといいクマ?」

B「あはは!! ん? クマちゃん? どうしたの」

球磨「提督の事で聞きたいことがあるクマ」

B「あ、あー… ふふ、大丈夫よ。クマちゃんが考えてる事は絶対にないわ」キラ

球磨「指輪クマ… もう結婚してるクマか」

B「ふふ…」チラ

A「…… ?」

球磨「クマァ…… いいクマね」ニコ

B「安心した?」

球磨「ありがとうだクマ」

C「クマちゃん、おじさんが胡桃剥いてあげたよ!」

提督(変なもん食わせたら廃棄処分な)ギロ

C「ヒッ」

297 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:50:34.49 NVsJI12L0 265/388


B「―― それにね、提督は、あんなに笑うことはなかったわ」

球磨「クマ? そうなのかクマ」

B「段々慣れてくると表情がわかってくるんだけど、はじめの方は本当に無愛想でね」クスクス

A「あーうん。怒ったときとか大変だったぜ? 何に怒ってるのか一切言わないからな」

提督「うう……」

B「… 今、ああやって表情が豊かなのは、きっと貴方達のお陰だと思うわ」

球磨「クマ…… 色々あったクマ」

B「そんな顔してるもの」クスクス

C「クマちゃん! 連絡先教えてくれない!?」

提督「」ギロ

C「ヒィッ」

298 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 22:57:07.37 NVsJI12L0 266/388


球磨「… ぷはー! 美味しかったクマ! おじさん、ごちそうさまだクマ!」

提督「あー、思い出の味だー」

A「言うて俺達も久々に食べたな」

C「なー」

B「…… ~~~」(ウ゛ィオラ)

提督「おー… 懐かしいな」

A「おっし、やるか。~~ ~~~」(チェロ)

C「… ~~」(コンガ)

球磨「カントリーな曲だクマ」

提督「ほら、球磨も」つタンバリン

球磨「やるクマ!」シャンシャン

提督「~~~~」(マリンバ)

店主「…… ~~~」(オーボエ)

球磨(皆上手だクマ… 楽しいクマ~)

299 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 23:00:50.06 NVsJI12L0 267/388


月<僕がキラだ


提督「おっと… ダメだな、アレンジし放題のテーマはこうも時間がすぐ過ぎる」

A「えっ… もうこんな時間か」

球磨「フタヒトマルマル… でも、楽しかったクマ」

B「ね」

C「また来いよ、提督。クマちゃんも」

提督「ん。約束する」

球磨「今度は何人かまた連れてくるクマ!」

店主「頼まれた楽器は着払いで送っとくから」

提督「助かります」


提督「―― じゃ、帰ろうか」

球磨「クマクマ♪」

300 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 23:04:30.30 NVsJI12L0 268/388


車の中

球磨「」Zzz

提督「…… 可愛いな」

球磨「…… えへへぇ―― もっと撫でてもいいクマよぉ?」Zzz

提督「本音かな? 今は無理だけど…」

提督(それにしても眠いな。途中道の駅あるし、寄っていこうかな)



提督「…… やっぱ閉まってるか…」

球磨「クマぁ~? ここどこクマ?」

提督「眠気覚ましにな…… っと、展望台か」

球磨「星が綺麗クマね」

提督「ちょっと登るか」

球磨「クマ!」

301 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 23:11:00.71 NVsJI12L0 269/388


提督「…… 流れ星」

球磨「!? どこクマ?」

提督「そこら中な」

球磨「まだ見つけられてないクマ…」

提督「あちこち見てるからだよ。一点をじっと見てるといい」

球磨「………… あっ! 流れたクマ! 流星だクマ!」

提督「間違っちゃいないけどな」


提督「………」ジー

球磨「」キャッキャ

提督(よく見なくても、ほんとに美形、だな。それでいて可愛いんだからな…。語尾も愛嬌だし)

球磨「クマ? 提督、どうしたクマ?」

提督「… いつもありがとな」

球磨「…… ううん、球磨は特別何かをしてるわけじゃないクマよ」


提督「だけど、球磨のそういうとこ、俺は好きだな」

球磨「………… ありがと」


提督「―― クマ?」

球磨「ふ、雰囲気壊すなクマ!!」カァァッ

提督「はは… 球磨といると楽しいんだ」

球磨「クマ?」

302 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/24 23:22:01.03 NVsJI12L0 270/388


提督「明るくなれるっていうか、楽しくなれる」

球磨「球磨は、なにもしてないクマ」

提督「…… 好きだよ、球磨」

球磨「知ってるクマー♪」

球磨「…… 球磨も、提督のことは大好きクマ」

提督「… ありがと」


球磨「な、なんだか照れるクマ」///

提督「こ、こっちまで恥ずかしくなるだろ!」///

球磨「……」

提督「……」

球磨「ぷっ…… はははは!」

提督「くくっ… ははは」

球磨「やっぱり、球磨は提督が好きクマー♪」ダキッ

提督「俺も好きだー!」ギュウ


球磨(球磨ただひとりを選んでるわけじゃないのは分かってるクマ。きっとそんなことをしても、幸せなのは球磨だけクマ)

球磨(球磨にとっても、自由に甘えられて愛し合える、この距離感はとてもいいクマ。もちろんその先に、独占したいって気持ちもあるクマ。

でもそれはきっと、皆同じだクマ)

球磨「提督は、皆を幸せにしなきゃ駄目クマよ?」

提督「はは… 信じ合えた日から、そのつもりだよ」

球磨(だけど今だけは―― とにかく今だけは)


球磨「今だけは―― 球磨の物でいてほしいクマ」

提督「球磨?」

球磨「提督は皆が好きで、みんなも提督が好きクマ。それはもう分かってることクマ。誰かを蔑ろにしないならそれでいいクマ」

球磨「でも、提督。球磨だって女の子だクマ! 今日の、今、この瞬間は―― 球磨の物でいてほしいクマ」

提督「―― 球磨」

303 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/25 18:13:24.98 15kQUj0I0 271/388


球磨「提督……」

――


球磨デート編完

寝てました。ごめんなさい。
あと、これからの季節、かなり更新が遅くなります。それもごめんなさい。

305 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 21:49:19.08 Ez6VJzoi0 272/388


初霜「で、結局何までしたんですか?」

提督「俺に聞くの? え、それ俺に聞くの?」

若葉「ナニまでしたのか?」

提督「いや流石にしてないよ!? 健全だよ!?」

瑞鶴「そろそろ我慢の限界が近いわ…」

翔鶴「あら、女は耐えるものだって石川先生も仰ってましたけれど?」ザクザク

瑞鶴「拷問するように魚を捌きながら言う言葉じゃないわよ翔鶴姉」

球磨「とっても幸せだったクマ」キラキラ

阿武隈「良かったですねぇ♪」キラキラ

初春「まぁ、提督にしては大分大きく前に出たという感じかの?」キラキラ

イムヤ「羨ましいわ~。私も頼んでみようかしら」キラキラ

木曾「最近の幸せ者達は勢いが凄まじいな……」

子日「うーん、でも木曾さんも人のこと言えないんじゃない?」

木曾「子日? 目が笑ってないぞ」

306 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 21:51:57.71 Ez6VJzoi0 273/388


皐月「まだ僕らはなにもしてもらってないけど?」

最上「僕や三隈なんかもね」

三隈「言えない気持ちを卵とじ~♪」

最上「あれ案外気にしてないのかな?」

長月「夜に忍び込めばいいんじゃないかな」

弥生「それだ」
望月「それだ」

島風「提督なら普通に受け入れると思うけど?」

307 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 21:54:39.34 Ez6VJzoi0 274/388


提督「というわけで、次は木曾の番な訳だが、なにか希望はある?」

木曾「… そうだな。とりあえず、楽しいところがいいかな」

球磨「クマ? 意外クマ。『お前と共にならどこへでも…』とか言いそうなのにクマ」

木曾「あんたらが幸せオーラ出しすぎなんだ。見てみろ初春型」

阿武隈「意識して見ないようにしてます」

翔鶴「私達もいますからね?」

イムヤ「やっぱりモテモテね」ダキッ

提督「空気読んで!? 殺されちゃうから!」

308 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 21:59:11.95 Ez6VJzoi0 275/388


木曾「執務は?」

提督「球磨、阿武隈、初春、イムヤに任せた」

イムヤ「はっちゃん、コレで変わってくれない?」

ハチ「はっちゃんも被害者です」

イムヤ「え?」

提督「んー… 楽しいところ、楽しいところ…… うーし、決めた。少し遠いぞ」

木曾「ああ、お前と共にならいくらでも…」

球磨「そっちで使ってきたかクマ」

初霜「それで、球磨さん? どこまでイったんです?」

若葉「ナニしたのか?」

球磨「ふっふっふ~。聞いて驚くなクマ。なんと提督は球磨の――」

提督「余り嘘散蒔かれると本当に決壊しかねないんだ。悪ふざけはここまでにしてくれないかな」シッポビターン

球磨「ヒッ ごめんだクマ。きっと阿武隈と同じくらいだクマ」

阿武隈「あー……」

若葉「きっと?」

初霜「きっと……」

309 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 22:02:17.82 Ez6VJzoi0 276/388


瑞鶴「言っても、提督も原因の一つだからね? というか元凶」

提督「なにかした覚えはないんだけどな」

翔鶴「そういう物ですか。ああ、そうですか」ザクザク

瑞鶴「もう何かわからないよ? それ」

翔鶴「帰ってきたら、ちゃんと構ってくださいね」

提督「約束しよう。皆もな」

イムヤ「は~い♪」ギュー

提督「ごめん、イムヤはちょっとくっつき過ぎかな」

イムヤ「はーい…」

310 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 22:07:35.25 Ez6VJzoi0 277/388


――ドラァイブ中

木曾「………」

提督「ん、どうかしたか?」

木曾「思えば、あまり鎮守府より内陸に来たことがなくてな。見たことのない物がたくさんあって…」

提督「ああ、そういえばそうか」

木曾「あれ、なんだ? すごい速さで、白い棒状の物が過ぎ去って行ったんだが」

提督「新幹線だよ。日本特有の乗り物だっけ? 電車のグレードアップバージョンみたいな(適当)」

木曾「ふーん…… なんか他のより薄っぺらい車が走っていったぞ?」

提督「そういうデザインなんだ。きっとそっちのほうがスピードが出るんだろう(ry」

木曾「本当、俺達が知らないことだらけだ…」ボーッ

提督「これから行くところも、きっとそうだろう」

311 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 22:10:40.31 Ez6VJzoi0 278/388


木曾「屋内… アミューズメントパーク?」

提督「いい発音だ。遊園地がいいかな、と思ったんだが、こうも寒いとな。だからここだ」

木曾「す、すごい… なんだ、ここ」

提督「言っても俺も初めて来たんだ。いっしょに楽しもう」

木曾「あ、ああ!」キラキラ

イメージとしてはマレーシアのあれです。

312 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/26 22:16:37.68 Ez6VJzoi0 279/388


(補足:画像とかで見ると大分子供向けですが、そのまま大人も乗れるように大きくしたよ!って感じで変換して下さい)

木曾「… おいひい! なんだほれは!」キラキラ

提督「クレープでここまで喜んでくれるとは…」

木曾「へいほく、あのオレンジのレールはなんは?」パクパク

提督「食べるか喋るかどっちかにしような? あれはジェットコースターだな」

木曾「…… ゴクン じぇっとこーすたー? なんだそれh――」

<ガラガラガラガラ キャーキャーワー ガラガラガラガラ ズゴオオオ

木曾「お、おお! 乗ってみたい!」

提督「いいぞ? 基本的に乗り放題だしな。行こうか」

313 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:18:20.61 vxD6unGD0 280/388


木曾「うおおおおおおおッ!!!」ガラガラガラガラ

提督「あああああああああッ!!!」ガラガラガラガラ

周りの客(うっせーなこいつら…)ガラガラ


木曾「いいぞ! いいぞ!! 楽しすぎるッ!!」キラキラ

提督「そ、そう… なら、良かった…」ハハハ

木曾「次はアレだ!」タッタッタッタ

提督「ちょ、木曾!? 木曾さん!?」

314 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:25:18.51 vxD6unGD0 281/388


木曾「はっはっは! なんだこれは! 目が回るぞ!」グルングルン

提督「――」カオマッサオ


木曾「うおおお!! 高い! 高いな提督ッ!」ハハハハ

提督「ひ、ヒィ」


木曾「提督! この人形踊るぞ! ははは!!」クネクネ

提督「この子本当に木曾か?」

315 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:31:29.51 vxD6unGD0 282/388


提督「ん…… もう大分時間が過ぎたな」

木曾「はははは!!! …… どうした、時間か?」

提督「あーいや、時間はいいが、もうヒトロクマルマル。外は夕暮れだ」

木曾「も、もうそんなに過ぎたのか? だが、それもそうか」

提督「全アトラクション制覇すりゃあな…」

木曾「もう一周くらいは出来そうなんだが、どうしようか?」

提督「私のライフはもうあと少ししか…」

木曾「なんだ、鉄壁じゃないか! 全部とは言わないが、短く乗れる所を周ろう!」キラキラ

提督「て、鉄壁て…」

316 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:37:09.31 vxD6unGD0 283/388


―― ヒトハチマルマル

提督「結局全部乗ってんじゃねぇか!」ハァハァ

木曾「い、いや、すまない… つい目移りしてしまって…」

提督「まぁ… いいけど… んじゃ、夕飯食べに行こうか」

木曾「ああ、分かった。どんな所に行くんだ?」

提督「まぁ、少し、俺には似合わないところかなぁ」

木曾「?」

317 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:42:45.63 vxD6unGD0 284/388


木曾「」

提督「ん、――です」

店員「お待ちしておりました。こちらへ」

木曾「お、おい」ヒソヒソ

提督「ん?」

木曾「こ、ここって、その、あれだよな」ヒソ

提督「あれって?」

木曾「こ、高級な所なんだろ?」ヒソキソ

提督「ああ… まぁ、ね」

木曾「…… 西洋の城みたいだ」

提督「確かにな」クスクス

店員「… 失礼します」ペコ

提督「―― ふぅ、流石に空気が違うな」シッダウン

木曾「俺、こういう所来たこと無いんだ。今からルールみたいなの調べるか……」

提督「俺を見ときゃいい」

木曾「お、おお、そうか」

318 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:52:47.17 vxD6unGD0 285/388

(知識なんて無いのでまとめサイトとか想像で書いていきます。笑ってやってください)

店員「食前酒の方は」

提督「ああ、車で来ているので」

店員「畏まりました」

木曾「慣れてるな」

提督「まさか。二三度来たことあるだけ」

木曾「ちゃんとリードしてくれよ?」ソワソワ

提督「分かってるって」クスクス

319 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 21:56:49.07 vxD6unGD0 286/388


木曾「―― それで阿武隈がな――」

提督「ははは、そんな事があったのか」クスクス

木曾(なんだ、やけに大人しいな。やっぱ雰囲気の力か? それともただかっこつけてるだけか?)

提督「―― 後者さ」

木曾「っ…… ああ、そうだった。その設定の事はすっかり忘れていた」

提督「設定とか言うな… そろそろ料理が来るぞ」

木曾「! そ、その、なんだ、外から使っていけばいいんだよな!?」アタフタ

提督「落ち着け」(かわいい)

320 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:04:35.53 vxD6unGD0 287/388


店員「―――」スッ

木曾(最初はサラダか… なんだ、割と普通の―― !?)

木曾(こ、この鮮やかな色の物体は一体何だ!? ぱ、ぱぷりかというやつか!? 子日がピーマン嫌いだからあまり買ったこと無かったが…)

提督「………」スッ パク スッ パク

木曾(な、滑らかだ… 一連の動作が洗練されているように見える… よし、俺も)

木曾「………」ドキドキ

木曾「………」スッ パク

木曾「!!」

木曾(きっとこのサラダは、これからくるメインのための物。その為にあまり味が濃く作られていない)

木曾(なのに、このあっさりとした旨みは一体どこから出てくるんだ!? 美味すぎる!!!)

木曾「………」スッ パク

木曾(俺の内側が、段々とメインを食べる準備に取り掛かっているのが分かる…)

木曾(これが『ふれんち』という奴か。ふふ、いいだろう。俺はお前に負けたりはしない!)フフフフ

提督(何と戦ってんだろ)スッ パク

321 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:08:48.30 vxD6unGD0 288/388


店員「―――」

木曾(今度はスープか)

提督「………」――

木曾(静かだ… 一切の音が聞こえない―― そう、何か特別な空間が出来ているようだ)

提督「………」

木曾(しかし、提督の食べ方はそのスマートさに長けていながらも、本当に美味しそうに食べる! これは俺も行くしかない!)

木曾「………」スッ

木曾「………」カチャン

木曾「あっ」

提督「………」

木曾(き、聞かれてない、聞かれてない… よ、よし、気を取り直して)

木曾「………」

木曾「………」……ズ

木曾(よし!)ドヤ

提督(頑張ってる木曾ほんとかわいいな)

322 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:16:27.40 vxD6unGD0 289/388


店員「―――」

木曾(こ、このタイミングでパンだと!? バターも置いてあるな… どのようにして食べるのだろうか)チラ

提督「………」チギッ スッ パク

木曾(千切る、バターナイフで塗る、食べる。よし、やるぞ)

木曾「………」チギッ ボロボロッ

木曾「」

木曾(こ、こんなにパンくずが出るのか!? て、提督は慣れているからあまり目立たないのか… くそ、どうしよう)

提督「パンを食べる時にクズが出てしまうのは仕方のないことだ。テーブルの下に落として誤魔化そうとせずに、そのままにしておくのが正解だ」キリッ

木曾「あ、ああ…」

木曾(あ、危うくミスをするところだった… しかし、今の提督は格好良いな… 俺もああなりたい…)キュンッ

木曾「………」パク

木曾(おいしい……)

323 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:21:30.15 vxD6unGD0 290/388


店員「―――」

木曾(魚料理か……)

木曾(綺麗に並べられている。食べるのが少し勿体無い気がするな…)

提督「………」スッ スー パク

木曾(こ、このスプーンは!? 見たことのない形だ…)チラ

提督「………」スー

木曾(な、なるほど。スプーンで切るのか。よし…)

木曾「………」スー

木曾(切れた! フォークで支えながら食べるんだな…)

木曾「………」パク

木曾(う、美味い! ソースが何で出来ているのか分からないが、何より『合う』! 濃さ、香り、味、全てにおいてこの魚や今までの料理とマッチしている!)

木曾(流石、高そうな店だ)フフン

提督(なぜ得意気な顔をしているんだろ)

324 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:31:29.82 vxD6unGD0 291/388


木曾(急にアイスが出てきたときはビックリしたが、なるほど、口直しの為だったんだな?)

提督「…… そろそろメインだ」

木曾「そ、そうか!」

提督「一番手強いかもな」クスクス

木曾「そ、そうか…」


店員「―――」

木曾(メイン… すなわち肉料理… だが、俺に今、今日、いや、今月最大の課題が立ちはだかっている)

木曾(骨付き肉!!)

木曾(…… 少し提督を観察しよう)

提督「………」ピチャ…

木曾(こ、この水の入ったボウルはこの時のために!?)

提督「………」スー スー スー ヒョイッ

木曾(手で持ち上げた!? いいのか!?)

提督「………」パクッ ウンウン

木曾(頷いている… こういう時の読心術は便利だな…)

木曾「………」スー スー スー

木曾(一口大に切ったあとは…)

木曾「………」ヒョイッ

木曾(…… いい色だ)

木曾「………」パクッ

木曾「……!!」

木曾(う、美味い…… さ、さすがはメインディッシュといったところか… これまで準備として出されてきた数々の品を、しっかりと超えてきた!)

木曾

325 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:38:55.11 vxD6unGD0 292/388

(ミスっても挫けない心)

木曾(ちゃんとした段階を踏んだ上での料理、か。ふふ、いいかもな)

木曾(だが、まだこの空気に慣れるのには時間がかかりそうだ…)

提督「…… ふぅ。どうだ? 美味しかった?」

木曾「ああ。空気には慣れないが、味は最高の物だったよ」

提督「ここを選んだ甲斐があったって物だな」

提督「…… あとはまぁ、デザートが来るだけだな」

木曾「そうか… なぁ、音を立てずにスープを飲む方法を教えてくれ」

提督「ん? あー、そうだな。まずは――」

326 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:42:02.93 vxD6unGD0 293/388


店員「―― ありがとうございました」

提督「マイサイフワズゴーン…」

木曾「自分で誘っといてそれかよ」クスクス

提督「木曾なら似合うかな、と思っただけだよ。んじゃ、帰ろうか」

木曾「お前らしいな。ああ、帰ろう」


木曾「楽しかったぞ」グッ

提督「それは何より」バシッ


木曾デート 完

(木曾はベタ惚れというよりは信頼みたいな形で提督に好意を抱いている感じです)

327 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:48:35.96 vxD6unGD0 294/388


木曾「………」

球磨「… 木曾、何だか大人になったクマね」

木曾「ん? 何だいきなり」

球磨「前よりも、さらに落ち着いたって感じクマ。デートの影響クマ?」

木曾「…… そうかもな」クス

球磨「その笑い方もだクマ! 木曾の料理当番の日は何だかよくわからないけどおいしい料理ばっかりだクマ! きっと高いレストランにでも連れてってもらったんだクマね!」

木曾「…… その通りだ、球磨姉」フ…

球磨「く、クマアア……」ガルル



望月「木曾ってマジかっけぇよな」

長月「ああ、ここ最近は特にな」

<マチヤガレクマネエ! クマー!シラナイクマー! ナンデコーヒーニシオヲイレタンダヨオオオ!!

望月「………」

長月「………」

弥生「仲睦まじきことは良きかな…」

望月「まぁ…」

長月「確かにそうだが…」

弥生「姉妹の前でくらいはかっこつけなくても、いいんじゃないかな」

長月「それ私に言ってるのか?」

弥生「木曾さん」

長月「…… ふん」

328 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:54:36.71 vxD6unGD0 295/388


皐月とイチャイチャします。


皐月「あはははは! しれーかん! くすぐったいよお」ジタバタ

提督「罰ゲームだから仕方ないだろ?」コチョコチョ

『罰ゲーム付きトランプ』

皐月「あはは… ひぃ、ふぅ、はぁ… よし、次は!? なにして遊ぶ?」

提督「司令官は執務が残ってるんだがなぁ」

皐月「司令官は、僕より執務を優先するの?」ウルウル

提督「ウッ」

提督「よ、よし! インディアンポーカーでもやるか」

皐月「いんでぃあん? なにそれ」

提督「一枚頭の前に自分は見えないように掲げて、相手のカードを見て勝負するかを決めるポーカーだ」

皐月「???」

提督「い、いっぺんやってみよう!」

329 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 22:57:04.68 vxD6unGD0 296/388


提督「せーの、でおでこに付けるんだぞ」

皐月「うん! じゃあ、せーの! はい!」ピタ

提督「」(変顔)

皐月「」ブッフォ

皐月「な、なんで… そ、そんな、か、か、顔して―― 」プルプル

提督「意味もなく変顔したくなるときってあるよね」

皐月「あ、あるかなぁ?」プルプル

提督「んー、そうだな。このまま行こう!」

皐月「僕も!」

330 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:00:59.08 vxD6unGD0 297/388


提督「んあ、負けた」

皐月「やったね! 僕の勝ち! 罰ゲームは、じゃあ、この束から一枚引いた物にしよう!」

提督「おし! バッチこい!」

皐月「僕のターン! ドロー!!」ビシィ

提督(決闘者?)

皐月「………」

提督「ど、どうしたんだ?」

皐月「………」ピラ

『女性なら隣の人に胸を見せ、男性なら隣の人の胸を触る』

提督「このトランプ全年齢だよな?」

皐月「う、うう、恥ずかしいよぉ」///

提督「む、無理しなくていいぞ! ほら、もう一回ドローすればいい!」

皐月「うう、うん……」

皐月「ど、どろー…」

皐月「」

331 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:04:48.24 vxD6unGD0 298/388


提督「な、何を引いたんだ?」

『一分間の情熱的なキス』

提督「」

皐月「なんで急に罰ゲームの難度上がったの?」

提督「魔法でもかかったんじゃないかな」

皐月「うー… でも、体見せるよりは、キスかな」

提督「ん、大丈夫か?」

皐月「司令官こそ! 僕なんかとキスしても大丈夫なの?」

提督「むしろウェルカム」

皐月「本当!? よ、よーし! じゃあ、一分間ね!」カチッ ピーッ

提督「………」

皐月「………」

<チュウウウウウウウウウウウウウ

332 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:07:57.28 vxD6unGD0 299/388


望月「…… 二人共、初春型の部屋、行こう」

長月「なぜだ? 何か部屋にあるのk<チュウウウウウウウウウウ よし、行こう」

弥生「皐月、結構、大胆だね」

長月「だからってこんな真昼間っからあんな……」

望月「極めて同意だねー。ま、愚痴は着いてからにしようや」

弥生「…… いいな」
長月「…… いいな」

望月「… あんたらも好きだね」

望月「まぁ… 私も思うけど…」

333 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:11:10.04 vxD6unGD0 300/388


時計<一分だぜ! ビーッ ビーッ

皐月(あ、一分終わった… 終わったんだ… 残念だな…)

提督「ぷはっ… ふぅ、中々疲れるもんだな、さて、そろそろ本当に執務に戻らなきゃ」

皐月「僕をおいていくのかい?」

提督「…… そんなわけないだろう!!」ガシッ

皐月「あっ」

提督「よしいくぞ!」オヒメサマダッコ

皐月「は、恥ずかしいな…」///


島風「提督、皐月を抱えてるのにはやい…」

334 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:16:44.10 vxD6unGD0 301/388


翔鶴「―― 失礼します、提督。本営からの通達で…… す」

提督「お、ありがと、翔鶴。ここ置いといて」

翔鶴「あ、はい。―― それよりも提督? この状況は?」

提督「今日は皐月と遊ぶ約束をしてたからな。執務中に遊ぶ訳にはいかないから、こうしてるわけ」ヒザダッコ

皐月「えへへ」///

翔鶴「… はぁ。提督、覚えてらっしゃいます? 私、前にこれを頼んだんですが…」

提督「……… あ」

翔鶴「あまりぞんざいに扱われますと、いくら私や瑞鶴、装甲空母でも簡単に傷つきますよ?」

提督「いや、ほんと、マジごめん」

翔鶴「今回ばかりは、無償で許すわけにはいきません」ツーン

提督「あー、んー、じゃあ、明日も今日と同じ感じだし、一日翔鶴に構いっぱなしって条件は」

翔鶴「…… 心が揺れるお話ですが、瑞鶴が心配です」

提督「お二人の玩具になりましょう」

翔鶴「合格です♪ 楽しみにしてます」バタン!

335 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:20:35.27 vxD6unGD0 302/388


皐月「あんなこと言っちゃっていいの?」

提督「明日が俺の命日かもな」

皐月「そ、そんなのやだよ!」ダキッ

提督「あはは、比喩だって―― っと、今日の分はこれでいいかな」

皐月「あれ? 早いね」

提督「皐月が居てくれたからな」ナデナデ

皐月「うん! きっとそうだよ! えへへ」キラキラ


皐月「し、しれーかん? ねぇ、さっき、キスはウェルカムだー! とか言ってたよね?」

提督「ああ勿論。もう初めてじゃないしな」

皐月「じゃあ、も、もう一回、しよ?」

提督「」(昇天)

提督「喜んで」キリッ


<チュウウウウウウウウウウウ

336 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/27 23:23:56.58 vxD6unGD0 303/388


阿武隈「うへぇ……」

ハチ「どうしたんですか? あ、う、うわぁ」

イムヤ「し、司令官が、あんなに情熱的なキスをするなんて…」///

ハチ(そこなんだ)

ハチ「まだ日も沈んでないのに…」

阿武隈「私の時はこんなに深いものじゃなかった…」ガクガク

イムヤ「また頼めばいいじゃない」

阿武隈「か、簡単に言って~」

<シ、シレーカン!モット!

イムヤ「皐月、案外やるわね」

ハチ「……… 気持ちよさそうな顔」

阿武隈「あああああアダルティックウウ」ガクガク

337 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:01:45.62 C+XVlMv30 304/388


瑞鶴「提督? あれ、唇腫れてるよ?」

提督「うん。色々あってね」

翔鶴(あっ)

翔鶴「お楽しみでしたね」ニコッ

提督「まぁ…」


瑞鶴「冷やせばいいんじゃないの?」

提督「余計膨らみやしないか心配で」

翔鶴「ほっとけばいいんですよそんなの」

提督「そんなの…」

瑞鶴「翔鶴姉ちょっと怒ってる?」

338 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:04:46.10 C+XVlMv30 305/388


翔鶴「今日は一日私達の玩具になってくれるそうですよ」

瑞鶴「なにそのプレイ」

提督「何でもします」ドゲザ

翔鶴「ん? 今何でもするって――」

瑞鶴「翔鶴姉目が笑ってないよ? 最近笑顔見てないけど?」

翔鶴(キスするのにこの唇は嫌ですね…)

翔鶴「提督、少し着いてきてください」

提督「ハイ」

瑞鶴「行っちゃった…」

339 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:08:57.22 C+XVlMv30 306/388


翔鶴「ただいま」

提督「ただいま、瑞鶴」キラキラ

瑞鶴「誰?」

翔鶴「い、いや、バケツをね。こう、唇につけたら腫れが引くかなって思ったのですがね…」

提督「腫れは引いたぞ?」キラキラ

翔鶴「いろいろあって、コップ一杯分ほど、飲んでしまわれて…」

瑞鶴「飲んだの!?」

提督「ふぅ~~ 爽やかな気分だ」キラキラ

翔鶴「内面までいい方向になったようですね…」

瑞鶴「治るの、これ?」

翔鶴「祈りましょう」

瑞鶴「んな無責任な…」

340 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:17:22.15 C+XVlMv30 307/388


提督「翔鶴、どうした? 落ち込んでいる顔をしているぞ」キラキラ

翔鶴「はぁい!? そ、そうですかね…」メソラシ

瑞鶴「近っ」

瑞鶴(飲むとああなるんだ… 知らなかったな。すごい積極的だし)

瑞鶴「提督? 気分は?」

提督「ン~~? 最高だ」キラキラ

瑞鶴「…… そう」

瑞鶴(妙に『ハイ』になってる…)

提督「瑞鶴も、何だか気に病んでいそうな顔だな」キラキラ

瑞鶴「いっ!? ちょ、近いって!」ビクウッ

提督「その割には拒否しないじゃあないか…」キラキラ

瑞鶴「だ、だって―― てい、とく…」トロォ

翔鶴(あ、あっと言う間に瑞鶴を…! これは瑞鶴がチョロいのでしょうか、それとも… 今の提督のせいなのでしょうか?)

提督「フフ… 可愛いぞ、瑞鶴」キラキラ

瑞鶴「そ、そんな、やめてよ、恥ずかしい…」ウットリ

341 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:24:28.52 C+XVlMv30 308/388


翔鶴「………」ジーッ

提督「…… ン~、翔鶴、いい顔をしている… こっちに来るといい…」キラキラ

瑞鶴「翔鶴姉…」ナミダメ

翔鶴「ハッ はい」ドキドキ


翔鶴「提督…」

提督「―― ああ、その目は、綺麗だ… いつまでも見ていたい…」キラキラ

瑞鶴「翔鶴姉ばっかり… ずるい」

提督「フフ これでいいのか?」キラキラ

翔鶴「あっ… んっ」

瑞鶴「ひゃぁっ」

提督「フフフ… 可愛いぞ、二人共」キラキラ

翔鶴(これが、提督の本性なのでしょうか… だとしたら、とんでもない人ですね…)

瑞鶴(…… この積極的すぎる提督もいいな)

提督「フフフフフ」キラ…

翔鶴「提督… もっと、こっちに…」

瑞鶴「こっちよ… 提督」

提督「フフフフフフフフフ グハッ」ゴバァッ

瑞鶴「え?」

翔鶴「提督!?」(吐血!?)

342 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:29:52.40 C+XVlMv30 309/388


――――――
―――――
――――


初霜「…… 調べてみた結果、心臓と胃に結構負担がかかっていました。傷が見当たらないのが不思議なくらいです」

翔鶴「そ、そうですか…」メソラシ

瑞鶴「大事には至らないのかしら?」メソラシ

初霜「はい。しばらく安静にして、急激な心拍数の増加やストレスが無ければ、また元通りに戻ると思われます」

翔鶴「よ、良かったです…」(バケツ飲んだなんて言えないですね…)

瑞鶴「安心したわ…」(殺されそう)

初霜「それにしても、なぜこうなったのか、気になりますね… 何か心当たりでも?」

翔鶴「へっ!? あ、ああ、いや、特には」メソラシ

瑞鶴「な、ないわ! さっきも言った通り、急に血を吐いたのよ!」アセアセ

初霜「…………」

初霜「…… 『子日の審判』お願いします」

翔鶴「へ?」

343 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:35:11.87 C+XVlMv30 310/388


子日「………」ドドドドドド

瑞鶴「ね、子日?」

初霜「提督に読心術を、初春に呪術を教わった彼女は、人にその罪があるのかどうかを見定めることができます」

翔鶴「な、なんてこと…!」

子日「―― 翔鶴さん」ドドドドド

翔鶴「ひゃい!」ビクッ

子日「………」ドドドドドド

子日「翔鶴さんは―― 有罪の日!!!!」ババーン!

翔鶴「う、嘘…」ガクッ

子日「………」ジロッ

瑞鶴「ヒィッ」

子日「瑞鶴さんは―― 保留の日!!!!」ババーン!

瑞鶴「え、ほ、保留?」

初霜「良かったですね。まだ弁解できますよ。さ、お二人、こちらへ。あ、翔鶴さんはもうアウトなので洗いざらい話した後に、はっちゃん、イムヤと夜戦演習です」

344 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:37:33.95 C+XVlMv30 311/388


翔鶴「」

初霜「瑞鶴さんも、言葉によってはそうなりますので。ちゃんと正直に話してもらいますからね」

瑞鶴「分かったわ…」(よく考えれば、私なにも悪いことしてないわ…)

子日「提督は大丈夫?」

初霜「ええ。静かに寝かしておけば治りますよ」

子日「そ! 良かったぁ!」トテトテトテ

345 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:41:37.73 C+XVlMv30 312/388


若葉「………」

初霜「若葉? どうかした? これから取り調べなのだけれど」

若葉「提督の傍についていてもいいか?」

初霜「… ええ。若葉なら大丈夫でしょう」

若葉「そうか。行ってくる」

翔鶴「… なぜ」

初霜「…?」

翔鶴「私達が主役のはずだったのに…」ガクッ

瑞鶴「翔鶴姉大丈夫? キャラ崩壊しっぱなしだよ?」

初霜「中に球磨さんが待機してます。私も同行しますから、まずは瑞鶴さん、入ってください」

瑞鶴「は、はーい…」

346 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:48:16.43 C+XVlMv30 313/388


若葉「………」

提督「………」

若葉「…… 酷い隈だな。一体何をしたんだか…」ナデナデ

若葉「…………」

若葉「… 若葉は、二十四時間、寝なくても大丈夫だ…」ナデナデ



球磨「… 瑞鶴の話は分かったクマ。この話はそのまま法定に持ち越されるクマ」

瑞鶴「法定って何!? いつの間に出来たのそんなもの!」

球磨「子日が『子日の審判』出来るようになった頃クマ。もう既にイムヤが提督の服を盗んだ罪で使用されたクマ」

瑞鶴「イムヤェ…」

球磨「物の窃盗だったり、喧嘩の仲裁なんかもできるクマ。あと、提督が傷ついたときの有効な解決方法でもあるクマ」

瑞鶴「なるほど…」

初霜「では、こちらへ。子日が待っています」

瑞鶴「なんだか嫌に大規模ね。落ち着かないわ…」

球磨「翔鶴? 入るクマ」

翔鶴「はい……」

347 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 21:56:44.96 C+XVlMv30 314/388

若葉に一日を管理されたい。


翔鶴「出来心だったんですううううう」

球磨「『バケツを普通の人間が摂取するとイケメンになる』なんて噂、信じるほうがおかしいクマ」

翔鶴「… 噂は本当でした」

球磨「クマ?」

翔鶴「提督は一時的に積極的な王子様系イケメンになり、瑞鶴をたった一瞬で落としました」

球磨「ふむ…クマ」

翔鶴「… すみません、後の負担を考えない安直な行為でした…」

球磨「反省は… しているようクマね。けれど、コップ一杯のバケツを『飲ませた』のは事実クマ。ちゃんと罪は償うクマ」

翔鶴「夜戦演習… ですか」

球磨「きっとそうクマね。でもイムヤがまだお仕置き中だから、また別のお仕置きになるかもしれないクマ」

初霜「そういえばそうでしたね…」

翔鶴「何をされているんですか?」

球磨「単機オリョクルクマ。とりあえず一日十週を一週間クマ」

初霜「今まで週一とかのペースでしたからね。相当堪えるでしょう」

翔鶴(イムヤちゃん… 私も今からそちら側へ行きます…)

348 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 22:00:28.68 C+XVlMv30 315/388


初霜「―― ということみたいね」

若葉「… ふむ。提督の様に体の何処かが改造されていても、バケツの負担は若葉達より大きいのか」

初霜「大分エネルギーを使ってしまわれたみたいで… 命に別状はないけれど」

若葉「―― 引き続き若葉は提督の傍にいる」

初霜「… では、私は法定に行かなくては」

若葉「……… 積極的な提督か」チラッ

若葉「不謹慎ではあるが… 少し、見てみたかったな」フフ

349 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 22:04:16.46 C+XVlMv30 316/388


若葉「………」ナデナデ

若葉「………」ペラッ ナデナデ

提督「…… 若葉、か?」ウツロ

若葉「気がついたか? ああ、そうだ」

提督「ここは…」

若葉「医務室だ。大変だったな」

提督「ああ、おもっくそダルい… 翔鶴から何かを飲まされた辺りから、記憶がない……」

若葉「動くな。しばらくは絶対安静だ」

提督「… しかし、執務が」

若葉「三隈とハチがやってくれている」

提督「……… そうか」グテッ

若葉「若葉が傍にいる。安心して休め」ナデナデ

提督「………」スヤァ

350 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/28 22:10:07.77 C+XVlMv30 317/388


若葉「………」

提督「……………… ハッ 若葉、今何時?」

若葉「フタサンマルマル。結構長い間眠っていたな」

提督「ずっと居たのか…」

若葉「若葉は大丈夫だ」

提督「…… すまないな」

若葉「謝られる筋合いはない」

提督「……… ありがとう」

若葉「それでいい」クスッ


若葉「クロスボーンを読み終わってしまったぞ… どうしよう」

提督「なんで漫画がウチにあるの? …… ああ、まだ眠い」

若葉「寝るといい。若葉が傍にいる」

提督「若葉も一緒がいいな」

若葉「えっ」

提督「そっちの方がいろいろ得だ」ニコ…

若葉「… バケツがまだ抜けてないのか? だがまぁ、悪くない提案だ」モゾモゾ

提督「うん、暖かい」

若葉「思えば、提督から誘ってくれたのは初めてかな」

提督「まぁ、何度か一緒に寝てたけどね…」

若葉「…… また、誘って欲しい。悪くない、気分だった」

提督「… ん、分かった」

352 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 21:37:42.62 yRYz2IK00 318/388


初霜「提督、もう大丈夫なのですか?」

提督「ああ、うん。心配かけたね」

初霜「本当ですよ! あまりに提督の行動が遅いから、何をするかわからない人だっているんですからね」

提督「身に染みたよ」

初霜「もう… 翔鶴さんは入渠中です。イムヤさんはもう直ぐ終わるはずですので」

提督「ん、ありがとね」

初霜「いいえ、これも平和を守るためですよ」

提督「助かってるよ」ナデナデ

初霜「んっ…… ありがとうございます」キラキラ

初霜(これがあるから… なんて言えないな)

353 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 21:41:59.86 yRYz2IK00 319/388


若葉「ギガアアアアアアドリルウウウウウウウ」

三隈「ブレイクウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」ズドォォオン

最上「なにそれ」

三隈「若葉さんが知っているとは… くまりんこ感激ですわ!」

若葉「最近見る機会があっただけだ。三隈は昔からだが、なんでも知ってるな」

三隈「なんでもじゃないですわ。私が知っていることだけです」

若葉「???」

三隈「あら、そっちには疎いのですね」

最上「たまにくまりんこは訳わからないこと言うね」

若葉「今に始まったことじゃない」

初春「三隈は好きじゃが、そういうところは少し苦手じゃ」

三隈「あら、そうでしたの? 少し気をつけますね」

球磨「それじゃあ三隈じゃないクマ」

若葉「言えてるな」

354 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 21:47:12.93 yRYz2IK00 320/388


もがみくまとイチャイチャしたい(願望)

最上「提督! ぎがどりるぶれいく!!」ポスン

提督「ん、グレンラガン?」

最上「あ、やっぱり知ってた!」

提督「まぁな… 最上が知ってるとは思わなかったな」

最上「知らないよ~。くまりんこと若葉ちゃんが言ってたんだ」

提督「へぇ。三隈は一体何者なんだ」

最上「くまりんこ自身は多趣味なだけですって言ってたけど、よく分からないな」

提督「いずれ分かる時がくるさ」ポンポン

最上「なっ、なんで撫でるのさ!」

提督「そんな顔してたからな」

最上「今まで散々ほっといてた癖に!」プンスカ!

提督「ごめんて」

最上「う~ん、じゃあ、一つお願い聞いてくれたら許してあげる!」

提督「な、なにかな」


最上「晴嵐が欲しいな!」

355 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 21:49:07.92 yRYz2IK00 321/388


提督「おお? お、おおう、おおお、おぁ…」

島風「おう?」

提督「おお、おおう、おおおおん、うおう、おおお」

島風「おう!? おうおうおう! おうおおう!」

提督「おおー、う、おううう」

島風「おうおう。それじゃ、頑張って」ピュー

最上「え、会話してたの?」

提督「いやさっぱり」

最上「えぇ…」

最上「それで、聞いてくれるの?」

提督「…… なんとかしてみよう」

356 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 21:53:51.81 yRYz2IK00 322/388


妖精さん「無理ですね」

提督「やっぱり?」

妖精さん「はい。前に開発不可の装備をかき集めたとき、ついでに晴嵐も探してみたんですが、とある航空戦艦がしっかりと首輪を付けていたみたいで」

提督「ず、瑞雲でも無いのに…?」

妖精さん「? 何の話ですか? とにかく、うちでは作れませんね」

提督「そうか…」


最上「どうだったの?」

提督「無理っぽい」

最上「うーん、そっかぁ… 残念」シュン

提督「」トゥンク…

提督「何としてでも手に入れてみせる… 『晴嵐』!!」ズゴオオ

最上「ふぇ? も、もういいよ提督… 無理しないで」

提督「そんな悲しそうな顔されて黙ってられるかぁぁあああ!!」ドヒュン

最上「え!? て、提督!! 執務はー!?」

提督「―― モウオワッテルゾー!」

最上「行っちゃった…」

357 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:14:12.93 yRYz2IK00 323/388


元帥「なんで私のところに来るのだ」

提督「あなたが、一番知っていそうな気がして…」ハァハァ

元帥「うむぅ… まぁ、手に入らないこともないが…」

提督「ほ、本当ですか!」

元帥「丁度、『建造予定』だった艦娘がいる。伊号潜水艦の、『伊401』という潜水艦だ」

提督「潜水艦?」

元帥「だが、あまり上手くいっていない。戦力としても非常に欲しい所なのだが、何しろ大型建造でしか建造できない。それもあって、これ以上資材を一艦のために使用できない、というのが本営の判断だ。計画は打ち切り。ずっと『予定』のままなのだ」

提督「… つまり?」

元帥「君が蓄えている資材を使うと言うなら、協力しよう」

提督「やります」

元帥「早いな。じゃあ、資材を持ってくるといい」ヨッコラセ

提督「元帥は?」

元帥「大型建造には準備が必要なのだ…」

提督「はぁ…」

358 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:16:39.41 yRYz2IK00 324/388


――

阿武隈「提督~!! 持ってきましたよ~!!」ノシノシ

提督「おーう! ありがとー!!」ノシノシ

皐月「阿武隈さんって何だか、色々と便利な人だよね」

長月「確かにな」

阿武隈「聞こえてるんですけど? どういう意味ですかぁ?」

長月「そのままの意味だ」

皐月「特に深いものはないよ~」

阿武隈「むぅ…」

359 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:22:30.44 yRYz2IK00 325/388


元帥「… 早いな。こちらも準備完了だ」

提督「あ、はい。こっち置いてー」

阿武隈「はーい」ヨイショ

提督「悪いね。手伝ってもらって」

阿武隈「良いんですよ! 提督のためなら」

皐月「いつも良くしてもらってるしね!」

長月「私は、あまりよくされてない気がする」

望月「だりぃ」

弥生「望月居たの?」

皐月「弥生居たの!?」

元帥「仲が良くていいことだ。君に任せたのは正解だったな」

提督「いつも助けられていますよ」

皐月「えへへ」スリスリ

元帥「時間と場所を弁えた方がいいぞ?」

提督「あなたがそれを言うんですか」

<ナンカヨバレタキガシタデース! キノセイデスヨオネエサマ!

360 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:28:14.56 yRYz2IK00 326/388

(絶対に建造したい艦娘が建造されるわけではありません。もしも妖精さん達が目当ての艦娘を造らなかった場合は、多少の資材を残してペンギンになる設定です)


大淀「はい。建造準備完了しています。後は資材を投入するのみです」

提督「そういえば、まだ建造したことなかったな」

元帥「あまりいい事ではないからな。それだけ君が良く出来ているということだ」

提督「どうも」

阿武隈「ここ~?」

大淀「あ、はい! そこです」ガラガラガラガラ

大淀「―― 全て投入し終えましたね。後はこのボタンを押すだけです」

提督「露骨に建造って書いてある…」

大淀「ユニバーサルデザインですよ」ニコッ

元帥「正直言って、建造は妖精さん達の気まぐれだ。君の運が大きく関わってくる」

提督「運… か」

皐月「初霜ちゃん連れてきた方が良かったかな」

初霜「呼ばれた気がして!」シュタッ

皐月「!?」

361 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:39:02.93 yRYz2IK00 327/388


提督「ま、まさか着いて来たのか?」

阿武隈「そういえば燃料タンクが多かったような」

初霜「」テレテレ

皐月「資材節約のためとは言え、鎮守府からここまでドラム缶の中にいたの?」

弥生「すごい精神力」

初霜「正直辛かったです」

瑞鶴「私も居るわ!」

提督「瑞鶴!?」

元帥「はっはっは。面白い鎮守府だな。よし――」


――

雪風「しれぇ! 呼びましたか?」

伊58(以下ゴーヤ)「あまり見ない面子でち」

飛龍「本当にね。どうしたんですか?」

「ええ… 何をするんですか?」

元帥「うむ、よく集まってくれた! 実はな…」


提督「何だか壮観だなぁ」

元帥「今ここに居る幸運艦を集めただけだ」

雪風「そこのしれぇに幸運パワーを打ち込めばいいんですね!」バッ

「そ、その… 失礼しまぁす!!」バッ

飛龍「瑞鶴、やるよ!」バッ

瑞鶴「ええ!! 提督のためなら!」バッ

ゴーヤ「なんだかよく分からないけど、えーい!」バッ

初霜「提督、ご武運を」バッ

提督「負ける気がしねぇ」ゴゴゴゴゴ

362 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:48:11.58 yRYz2IK00 328/388


??「あらあら? 面白い面子ね」

??「姉さま? こちらに何か用でも?」

??「何だか呼ばれた気がしたの」

阿武隈「!? ちょ、ちょっと!!」

皐月「こ、ここは立ち入り禁止だよ!!」

??「見ない子ね。どこかの鎮守府の子かしら?」ナデナデ

皐月「提督鎮守府の皐月だよ!」

??「あらあら、この中で何が起こってるのかしら?」

皐月「おおがたけんぞう、だって。よく分からないけど、なんだかすごい事をしてるみたいだよ」

??「気になるわ」

阿武隈「あ、貴女方だけは絶対に入れてはいけない気がします…!」バッ

??「み、見るだけよ! ね、姉さま!」

??「行けるかしら…」

皐月「だ、ダメだってば!!」バッ

皐月「あっ!?」ツルーン

阿武隈「え!? 垂直に滑った!?」

皐月「い、いててて… な、何だか、本当に入れちゃいけなさそう!」

阿武隈「ここは通しまぜん!!」ガリッ

阿武隈「」ダラダラ

皐月「え!? そんなに派手に舌噛むの!?」

皐月「と、とにかくここは!!」ババッ

??「あらあら… 仕方ないわね」

??「… 仕方ないわ、行くわよ、山城」

??「はい! 姉さま! …… 駆逐艦に足止めされるなんて、不幸だわ…」

阿武隈「な、なんだったのれひょう…」

皐月「お、恐ろしい敵だった…」

363 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/29 23:56:35.69 yRYz2IK00 329/388


??「元帥? この書類についてお話が」

元帥「!? な、なぜ君がここに!」

提督「誰ですか?」ズババババ

??「私? 私は大鳳。装甲空母よ」

飛龍「な、た、大鳳さん! その話はあとでお願いできませんか!」ゴゴゴ

大鳳「なぜ? … まぁいいけど。元帥、後で来てくださいね」

元帥「ふ、ふぅ… 行ったか」

提督「良いんですか? 追っ払う様にあしらっちゃって」ズバババ

元帥「彼女はな、所謂不幸艦で…」

飛龍「なんと、たったの2しかないのよ」ゴゴゴゴ

提督「2!?」シュインシュイン

元帥「改装すればマシになるはずなのだが、彼女もまだ来たばかりでな。練度が足りず、あのままなんだ」

提督「なるほど… ここに来ちゃまずいわけですわ」シュインシュインシュイン

元帥「うむ…」

阿武隈(あの人たちもまさか…)

皐月(絶対そうだ…)

364 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 00:03:27.41 hKy3BCNU0 330/388


瑞鶴「さ! 超人的な運を持つアナタなら行けるはずよ!」

提督「力が、力が漲ってくる!!」シュインシュインシュイン

雪風「こっちのしれぇ!」

提督「ん?」シュゴオオオ

雪風「じゃーんけーん、ぽい」パー

提督「ぽい」チョキ

元帥「雪風に… 勝った… だと?」

飛龍「雪風は度重なる近代化改修で、運を99まで上げたのよ? その雪風にじゃんけんで勝つなんて」

提督「運って上げれるんだ」ババババ

初霜「今の提督は運400くらいありそうですね」

提督「いやぁ、流石にそれは」ブゥルアアアアァ

ゴーヤ「早く押すでち!」

提督「ウィッス」ポチ

『3時間20分』

元帥「い、今までにない建造時間だ! これはもやしがある!」

提督「もやし?」シュウウン

「お、オーラが消えてく…」

ゴーヤ「消耗品の運ってこれもうわかんないでち」デッチッチッチww

365 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 00:12:09.53 hKy3BCNU0 331/388


元帥「提督… ありがとう。これで伊401のデータが取れる」

提督「いや、自分は何も… この子達のお陰です」

元帥「君の行動が全ての始まりなのだ。もっと自信を持つといい」

元帥「これを君にあげよう」

提督「これは…?」

瑞鶴「そ、それは… 『まるゆカード』!!」

提督「知っているのか瑞鶴」

瑞鶴「うむ… そのカードを使うと、艦娘の運が大体10ほど上がるという… 噂には聞いていたけど、実在していたなんて…」

元帥「伊401の建造に失敗した時、よくこのカードが入っていた。このカードは君が持つべきだ、提督」

提督「… ありがとうございます」

初霜(誰に使うんだろう)

提督「… 結構多いな」


大鳳「あの、そろそろ良いですか?」ヒョコ

元帥「ああ、はいはい。なんだね――」スタスタ

「あ、あ、あの! その、提督さん… って、その、私達を助け出す作戦を考えてくれた人、ですよね」

提督「うん? ああ、君は… そうだよ」

「その、す、すみませんでした!!」ドゲザー

提督「ヒッ」

提督「ど、どうして謝るんだ! 顔を上げろ!」アセアセ

366 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 00:18:28.18 hKy3BCNU0 332/388


「だ、だって…」

提督「おr―― 私は謝ってもらうために助け出したんじゃないぞ! その子一人一人を助けたいから助けたんだ! 謝罪なんかいらない!」

「で、でもぉ…」ウルウル

提督「う、おお!? な、なぜ泣く!」アセアセ

「そ、その、う、嬉しくてぇ…」ウワーン

提督「ちょ、え? あ、え? どうしよ」アセアセ

阿武隈「先に帰りますね」

瑞鶴「ごゆっくりー」

初霜「頑張ってくださいね」

皐月「ばいばーい」

弥生「…」b

長月「罪な男だ…」

望月「」Zzz

提督「」

提督「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

雪風「あ、そろそろ皆の所に戻らなくちゃ! さようなら! こっちのしれぇ!」

ゴーヤ「さーて、張り切ってオリョクルでち。イクー!」

飛龍「私も戻ろー」フワーア

提督「」

367 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 00:25:57.07 hKy3BCNU0 333/388


「ご、ごめんなさい… め、迷惑でしたよね… わ、私も下がります…」

提督「………」

提督「いや、君は待ってくれ!」

「ウヒャッヒィ!」

「な、なんでしょう…」

提督「… 私… いや、俺は、君の口から、感謝の言葉を聞きたい」

「へ…? あ、あの」

提督「このまま下がったら、お互いモヤがかかったままだと思うんだ。だから、これではっきりさせよう」

「…… う、うう」

提督「泣かないで、俺を見て」スッ

「…… !?」

(い、いつもは誰かに触られただけでびっくりするのに… この人に対しては、ならなかった…!?)

(な、なぜ? 初めて話す人なのに… 一体… 何だか、暖かい…)

提督「君はもっと、周りに謝罪をするより、感謝を伝えるべきだ」

「わ、私… いざとなると… わけがわからなくなってしまって…」

(な、何を言っているのでしょう… まだ良く知る仲でもない人に対して… こんなことを…)

提督「こうやって、面と面、向かい合って、ちゃんと落ち着けば、大丈夫だ」ニコ

「…… っ」

(この人… 私を、助けようとしている! 二度も、助け出そうとしている…)

「貴方は本当に、優しい人なんですね…」ポロポロ

368 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 00:33:37.77 hKy3BCNU0 334/388


提督「なっ、なぜ泣くんだ」オロオロ

「これは… 悲しくて泣いているわけではありません…」グスッ

「世の中に、こんなに優しい人が居るなんて… 出会えて、嬉しいです…」ポロポロ

提督「」ズキューン

「私、ちゃんと、言います! 貴方になら言える気がします!」キッ

(… 落ち着いて… 深呼吸… しっかりと、相手の目を見て…)


「… 私達を助けてくれて、私を助けてくれて、本当に、ありがとうございました」ニコッ


提督「」バキューン

提督「…… そ、そう。それが、正解だと思う。卑屈にならず、弱気にならず、感謝すべき相手には、きちんと感謝を伝えるべきだ」ニコッ

「はい! なんだか私、少しだけ変われた気がします! また、助けられちゃいましたね」エヘヘ

提督「」ドキューン

提督「そ、そうか! なら、良かった…。私はこの建造が終わるまでここに居なきゃいけないから、君も戻ってもいいよ」

「………」

(なんだろう… この人と一緒にいると、安心する…)

「あの… ここにいちゃ、ダメですか?」

提督「」(即死)

369 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 14:30:31.61 hKy3BCNU0 335/388


提督「―― それで球磨がな」

「ふふ、面白いです」クスクス

元帥「随分と仲良くなったな…」

「げ、元帥!」

元帥「そろそろ仕上がる頃だと思ったんだが…?」

『00時間15分』

提督「そんなに話し込んでたのか… もう夕方だし」

「ほ、本当だ…」

元帥「…… 君、潮を連れて行くといい」

提督「えっ」

「ピャイッ」

元帥「どうやら、私といるより良いらしいからな」

「そ、そんなことは…」

元帥「顔見りゃわかるわ。無理するな」

「う、うう…」

提督「…… 潮が良いなら、歓迎するけれど」

「そっ、そんな! で、でも… 私は… うーんうーん」プシュー

元帥「ははは」

370 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 14:38:14.10 hKy3BCNU0 336/388

<プシュー スコンコン ガンガンガン

元帥「ん、終わったみたいだ」

提督「開けますね」


伊401(以下しおい)「提督、ごきげんよう。潜特型二番艦伊401です。しおいって呼んでね!」ババァーン


元帥「や、やっと会えた…」

提督「よく来てくれた。歓迎するよ」

しおい「あ、あれ? 提督が二人…?」

提督「ああ、これはな――」

―― 提督説明中 ――

371 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:35:44.83 hKy3BCNU0 337/388


しおい「なるほど! じゃあ私はこっちの提督に付いていけばいいんですね!」

元帥「ああ。これに細かいデータを記入して送ってくれ」ピラ

提督「はい… それで、潮は?」

「……」ギュッ

元帥「いやははは、娘を嫁に送り出す感覚だ…」

「私は元帥の娘じゃないです…」オドオド

提督「あんた…」

元帥「え、いや、何もしてないぞ!?」

しおい「こっちの提督で良かった…」

「… 行きましょう」

元帥「」

提督「ま、まぁ… 私は信じてますから」ポン

元帥「おお… 神よ…」

「……」ペコ

元帥「… いってらっしゃい」

―― 新たな艦娘が着任しました! ――

372 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:39:01.39 hKy3BCNU0 338/388


球磨「誘拐犯が帰ってきたクマ」

提督「帰って来て早々に酷いな…」

阿武隈「やっぱり連れてきちゃった…」

「あ、綾波型十番艦『潮』です… この度は、ご迷惑をおかけします…」

瑞鶴「いいのよ! ね、翔鶴姉!」

翔鶴「ええ、賑やかになることはいい事です」ニコ

「うう、そ、その… すみませぇん!!」

提督「潮?」

「ハッ」

「あ、ああ、あの、あっ、ありがとうございます!」

木曾「なるほど、そういう子か」

子日「提督は無罪の日~」

球磨「チッ」

373 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:43:06.56 hKy3BCNU0 339/388


しおい「伊400型潜水艦二番艦、伊401です! よろしくね!」

イムヤ「潜水艦? 私とここのハチもそうなのよ。よろしくね」

ハチ「よろしく、です」

しおい「うん! よっろしくぅー!」

球磨「この子と提督が絡むと、それだけで犯罪の匂いがするクマ」

提督「言い返せないのが弱み…」


皐月「また増えたんだね…」

弥生「仲間が増えるのは、いいことじゃない?」

望月「皐月みたいな提督大好き星人には良い事とは限らないかもね」

弥生「ああ…」

長月「潮はもう攻略済みだな」

島風「はっや……」

374 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:46:21.03 hKy3BCNU0 340/388


最上「て、提督? ごめんね、無理させちゃって」

三隈「モガミン、提督と何かあったんですか?」

最上「うん。ちょっと意地悪なお願いしたら、提督が頑張ってくれて…」

提督「構わないが… 潮は改二であり申し分ない。だが、しおいは練度1なんだ」

最上「そうだけど、それと晴嵐が何か関係あるの?」

提督「この子は、大規模改装をすると、晴嵐を持ってきてくれる」

最上「!? そ、そうなの?」

しおい「そうだけど… 晴嵐さんが欲しいの?」

最上「うん、欲しい」ズイ

三隈「欲望に忠実なモガミン、素敵ですわ」

提督「そうかな…?」

375 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:48:57.16 hKy3BCNU0 341/388


しおい「うーん、でも晴嵐さんは友達だし… うーんうーん」

提督「レンタルとかはダメなのか?」

しおい「そ、そんな! 晴嵐さんに失礼だよ!」

提督「そ、そうか…」

最上「… どうしよっか、提督」

提督「…… ここの妖精さんなら」バッ

提督「しおい、付いて来て」グイッ

しおい「えっ!? う、うわあ」

球磨「事案クマ」

木曾「聞こえてないぞ」

376 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:51:58.05 hKy3BCNU0 342/388


妖精さん「また無茶を言いますね」

提督「すまん…」

妖精さん「出来ないこともないですけど…」

提督「本当か!?」

しおい「それってなんか、駄目なことじゃないの?」

妖精さん「この人にはそういうのが欠けてるんです」

提督「君に言われたくはないな…」

妖精さん「星を吹っ飛ばす主砲持っていながらよく言えますね」

提督「他所の鎮守府から装備掻払って来た君がよく言う」

しおい「仲いいんですね」

二人「まぁね」

しおい(星を吹っ飛ばす主砲ってなんだろう…)

377 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 16:55:26.13 hKy3BCNU0 343/388


妖精さん「… とりあえず置かれたままの『瑞雲』の妖精さんに頼んでみます」

提督「ありがとう。それじゃ、しおいは訓練演習実戦! がんばろうか」

しおい「よーし! がんばりまーす!」


最上「提督?」

提督「なんとかなるっぽい」

最上「本当? やった!」ピョンピョン

三隈(天使か… 天使だわ…)

しおい「装備のコピーなんてよく考えつきますね」

提督「頭の回転はいい方なんだよ」

若葉「どの口が言うか」

提督「若葉? あれ、初霜は?」

若葉「どこかの誰かさんに運を渡しすぎたとかで、滑って転んで気絶中」

提督「」

提督「見てくる…」

若葉「ん」

378 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 17:01:04.70 hKy3BCNU0 344/388


最上「じゃあ、晴嵐の構造をコピーして、瑞雲の妖精さんを乗せるってこと?」

しおい「はい! 妖精さんも、やれやれって顔してましたけど、楽しそうでした」

瑞鶴「ここの妖精さんは提督の次に無茶苦茶だから…」

若葉「…? 瑞鶴は大丈夫なのか?」

瑞鶴「運を渡しすぎたってあると思う? 私はそうは思わないわ…。提督、まるゆカードを受け取ったんですって?」

若葉「…………」

若葉「ハッ! 初霜、謀ったな!?」バッ

島風「若葉はっやい… あれ? 皆早いね…」

皐月「島風は物理的に早くても、落ち着いてるから…」

島風「そうかな? あ、日が沈み始めたね」

瑞鶴「えっ!? ま、まずい、翔鶴姉!」

翔鶴「あ、ああああああああ、夜… 雷撃… 潜水艦… 行動不能… カットイン… あああああ」ガクガク

瑞鶴「トラウマスイッチが!」

ハチ「何だかごめんなさい」

イムヤ「あなた一人だったのに? 何したのよ…」

ハチ「あの日調子よくて…」

379 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 17:06:01.82 hKy3BCNU0 345/388


初霜「て、提督… お願いです… 私の運を… あげてください」ガクガク

提督「よ、よし! 今すぐやろう!」

若葉「初霜ォォォォ!!!」バーッン

初霜「チィッ」

提督「え!? 若葉、なんで?」

若葉「提督だまされるな! 初霜は運を失ってなんかいない!」

提督「な、なに!?」

若葉「じゃんけんしてみろ」

初霜「ぐぬぬ… いい所だったのに…」

提督「いや… その必要はないよ」スッ

若葉「なに…?」

初霜「提督…?」

提督「このまるゆカード… 初めから初霜に使うつもりだった」

若葉「なん… だと…」

初霜「て、提督!」キラキラ

380 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 17:09:50.62 hKy3BCNU0 346/388


提督「聞けば初霜、全艦で運最大値が最高なんだって? なら上げるしかないだろう」

初霜「提督…」トゥンク

若葉「… 勝手にしろ」パタン

提督「若葉には後で何かしてやらないとな」ハハハ

初霜「提督… 嬉しい…」キラキラ

提督「んじゃ、運あげようか」

初霜「はい!」

<まるゆカード発動!>


初霜「…… なんだか余り代わり映えしませんね」

提督「だね」

初霜「幸運すぎて、周りを不幸にしてしまったりしないかしら…」

提督「… まだ少し余ってるしな… 翔鶴にでも使おう」

初霜「あ、いいですね」

381 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 17:14:06.24 hKy3BCNU0 347/388


瑞鶴「私と同じくらいの運を持つ翔鶴姉か… 素敵ね」

翔鶴「ふふふ… 負ける気がしません… これなら夜も怖くありません!!」

瑞鶴「トラウマが薄れたのなら良かったわ… ありがと、提督」

提督「礼には及ばんさ。どうせ貰い物だし」


しおい「それじゃあ、オリョール海に行ってきます!」

提督「はい、いってらー」ノシノシ

皐月「しおいちゃんは、どちらかといえば戦闘用って感じなのかな?」

提督「そうだな。いつものオリョールは資材調達だが、今回は資材差し引きでのレベリングだ」

皐月「なるほど… これで建造に使った資材へのダメージを減らそうって事だね?」

提督「うん… きっと大丈夫だろう」

382 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 21:59:07.69 hKy3BCNU0 348/388

朝潮、若葉、初霜といちゃついて終わりにしようと思います。

「… あ、あれ? あの子ってこの鎮守府にいたっけ…」

提督「ん? どした、潮…… あれ、あの子は…」


??「」キョロキョロ

??「あ!」パァァァ


提督「ど、どうしてここに?」

朝潮「お伝えしたいことがありまして!」ニコォオオッ

(すっごい笑顔… まさかこの子も…?)

朝潮「あれ? あ、ここの鎮守府に配属された艦娘ですね。初めまして、私は朝潮です」ビシッ

「あ、あの、わ、私、潮… です」ペコ

朝潮「潮さんですか! よろしくお願いしますね」

「あっはい! よろしくお願いします!」

383 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 22:13:29.11 hKy3BCNU0 349/388


提督「それで、伝えたいことって?」

朝潮「あ、はい! えーと、この海域なんですが――」

提督「うんうん――」

(お邪魔かな…?)

「私は下がりますね」ペコ

提督「あ、ありがとねー」

「いえ!」


朝潮「――ということなんです」

提督「海外鑑ね…。どこに来るかわからないから、とりあえずは全鎮守府に回されたってことか。君はこれからどうするの?」

朝潮「はい、私の鎮守府から数名を派遣させてそれぞれの鎮守府に情報を回しています。

それから、その艦娘が到着するまでは、私の鎮守府への案内の為に短期間ですが滞在することになります」

提督「滞在…? 分かった。んじゃあ部屋とか用意するよ」

朝潮「迷惑をかけるわけには…! 野宿セットは持参しておりますので…」

提督「そ、それはダメだ! ちゃんとした建物の中で生活しなきゃ… 女の子なんだし」

朝潮「で、ですが…!」

384 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 22:20:09.74 hKy3BCNU0 350/388


提督「だが… 部屋を新しく作るって言ったら…」

朝潮「それならば私は…」

提督「だよね… 君ってそういうとこ頑固っぽい顔してる」

朝潮「え… !?」

朝潮(そ、そういえばチビ提督が――

チビ『いいか、あいつはな、信頼する相手が言う事は大体聞いちまうんだ。

お前はもうあいつと同じ戦場で戦った。それに、膝の上で寝るなんていうこともしたんだろ?

だったら、あいつはもうお前の言う通りに動く奴隷みたいなもんだよ。ざまぁねえ』ハハハ

って言ってました… 本当なのでしょうか… 少し、試してみたい気がしますが…)

提督「」ウーンウーンドウシヨ

朝潮(逆に… 試すなら今しかないですか…)

朝潮「そ、その…」

提督「ん? どうしたの?」

朝潮「その… 提督さんの部屋なら、お一人ではありませんか?」

提督「…… い、いや、流石にそれは… チビに悪いし…」

朝潮「了承済みです」

提督「!?」

385 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 22:25:54.91 hKy3BCNU0 351/388


朝潮「あ、あの同じベッドという訳ではなくてですね」テレテレ

提督「い、いや、この季節寒いし… 一緒の部屋なら同じ布団じゃないかな…」

朝潮「そ、そんな… !」カァァ

朝潮(気のせいか、前より積極的になってる…?)

朝潮「……… お願いします」プシュー

朝潮(え!? な、何を言っているの!? そ、そんな事言ったら提督さんになんて思われるか…!)

提督「うん、それがいい」ニコ

朝潮「………」ボーッ

提督「朝潮… さん?」

朝潮「さん付けはして欲しくありません」ボーッ

提督「あ、うん」

朝潮「………」ボーッ

提督(どうしたんだ… 全く動かなくなった…)

朝潮「」バタン

提督「!? なんで!? と、とりあえず医務室!」

朝潮「提督さんの部屋がいいです……」ガクッ

提督「え!? わ、わかった」

朝潮(チビ提督… よく分からない内にいい方向に進んでいます… ありがとう…)

386 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/30 22:36:38.09 hKy3BCNU0 352/388


提督「………」

朝潮「うーん…… うーん……」

初霜「体温が非常に高いですね。でもそれだけの様です」

提督「そう、ありがと」

初霜「こんな所にもライバルが…」チィィッ

提督「初霜?」

初霜「な、なんでもありません!」


提督「……」ナデナデ

朝潮「……」ニヘラ

提督(かわいい… 犬みたいだ…)ナデリコナデリコ

朝潮「…… フヘヘ」トロォニヘ

提督(あ^~)ナデナデ

朝潮「………… ハッ」バッ

提督「おっ、おはよう」

朝潮「…… お、お早うございます…」カァァァ

提督「まだ三十分くらいしか経ってないから、疲れてるならもう少し寝ててもいいよ」

朝潮「い、いや、決してそういうわけでは!」

提督「そう? ならいいけど」

朝潮「そ、その、提督… 執務を手伝わせてください…」

提督「え? なんで?」

朝潮「償わさせてください…」

提督「ああ… うん、分かった」

387 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 13:47:43.42 xL0TXc3u0 353/388


朝潮「私の所よりも極端に少ない…」

提督「まぁ… こんな田舎だしね」

朝潮「そういう物でしょうか… 提督さんは『大将』なんですよね?」カキカキ

提督「まぁね… って言っても、ほとんど名前だけ。名誉提督みたいな?」シュバババ

朝潮(仕事をこなすスピードも桁違い… なんでしょう… 少し悔しい…)

朝潮「… 私の分は終わりましたよ」

提督「んー、あと一分」シュバババ

朝潮「……」ジーッ

提督「………」シュバババ



提督「ん、終わった」

朝潮「お疲れ様でした」

提督「朝潮もね。ありがと」

朝潮「い、いえ! 私の我が儘ですから…」

提督「でも助かったよ」ナデナデ

朝潮「ウヒャウッ」///

388 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 13:50:55.89 xL0TXc3u0 354/388


朝潮「… 提督さんはこの時間、いつもは何をしていらっしゃるんですか?」

提督「んー、妖精さんと雑談したり、演習見に行ったり、食料の買出しに行ったり」

朝潮「暇なんですね」

提督「まぁね」

朝潮「……」ドキドキ

朝潮「あ、あの、今日は私と… 一緒に居て頂けませんか」///

提督「ん、いいよ」

朝潮「あっ… ありがとうございます!!」(軽い…)

提督「あーでも、そろそろ潜水艦の三人が帰ってくるかな」

朝潮「戦果報告ですね! お供します!」

提督「ありがと」ニコッ

朝潮「はい!」ニコニコッ

389 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 14:02:13.79 xL0TXc3u0 355/388


イムヤ「司令官!! 帰ったわ!!!!」バァーン

提督「お疲れ様。どんな感じだった?」

イムヤ「脅威になるほどの敵方は居なかったわ。後は駆逐イロハ、軽母ヌ級がどこかに向かっていたから、全員撃沈させたわ!! それも全員無傷でね!」ドヤァ

提督「四隻一緒に? … これは」

朝潮「近づいてますね。他の鎮守府に連絡取れますか?」

提督「そのつもりだ」ピポパ

イムヤ「司令官?」

提督「ん、うん。海外艦が本土上陸を目指している様なんだが、足取りが掴みづらくてね。まだ新米の子らしいし、しっかりとした情報が無いから、全鎮守府

で、こうやって情報を交換してるんだよ」

イムヤ「今回は、その子が襲われそうだったってことなの?」

提督「そうだね。オリョール海か… も少し警戒強くしたほうがいいかも」

朝潮「もしもし… はい、朝潮です。実は――」

イムヤ「その子は別の鎮守府の子よね? その件に関係してるの?」

提督「例の海外艦はこの子の鎮守府に来るはずだったんだよ」

イムヤ「なるほどね… でも、司令官の膝に座る理由が、今のところ見当たらないのだけれど?」ピキピキ

提督「そう来ると思った…」

イムヤ「なら何で断らないのよ!!」ウガーッ

ハチ「提督はイエスマンですから」ヒョコッ

イムヤ「はっちゃん! もう! 司令官の誑しっぷりには呆れちゃうわ」

提督「すまない…」

イムヤ「でも、嫌いになるどころか、むしろどんどん好きになるのが不思議なのよね」キッパリ

ハチ「イムヤも大概ね」

提督「今のすっごい可愛かった…」

イムヤ「ふん! 司令官に近づくには、ストレートがいいって思ったのよ!」バタン

ハチ「しおいは入渠中です。では」

提督「うん、ありがと」<バタン

390 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 14:06:11.23 xL0TXc3u0 356/388


朝潮「… はい。通達終わりました」

提督「お疲れ様」

朝潮「前と変わらず、仲が良いのですね」ムスッ

提督「なに拗ねてるの? イムヤはあんな感じだよ」

朝潮「……」

提督(怒ってるアピール? めっちゃ可愛いんだけど…)

提督「ごめんて… 機嫌直して」ナデナデ

朝潮「はい! それでいいんです」キラキラ

提督「あはは…」


弥生「… あの子なかなかのやり手… グズグズしちゃいられない…」

皐月「おこなの?」

弥生「たった今おこです」ブチッ

皐月「」ピチューン

391 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 14:14:06.25 xL0TXc3u0 357/388


――

朝潮「お早うございます!」

初霜「おはようございます」

若葉「朝だぞ。おはよう」

弥生「おはよう… 司令官」

提督「俺ベッドから落ちてるんだけど?」


提督「首がいてぇ」

朝潮「申し訳ありませんでした…」

提督「朝潮は最初から居たから… 後から入ってきた連中からその言葉を聞きたい…」

初霜「他の鎮守府の子に手を出す様な人に申し開くことなどありません」

若葉「右に同じ」

弥生「思い立ったらすぐ行動…」

提督「反省の色無しかよ… あ、そうだ」

朝潮「どうかなさいましたか?」

提督「ウチではちゃんと仕置をするのが決まりなんだよ。だからこうする」ギュー

朝潮「へっ!?」ギュウウ

初霜若葉弥生「!?」

提督「ボーキサイト輸送任務」

若葉「…… よく聞こえなかったな。もう一度言ってくれ」

提督「ボーキサイト輸送任務。三人と… そうだな。そこでのぞき見をしているもっちーにも行ってもらおう」

望月「!? あ、あたしはたまたまここを通りかかっただけで――」

提督「私にそんな嘘が通用するとでも?」

望月「そんな設定あったな! 忘れてたわクソが!」

弥生「もっちーキャラ…」

望月「ふん! 精々五時間いちゃついてろ!!」

提督「そうさせてもらおう」ニコニコ

392 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 14:23:42.69 xL0TXc3u0 358/388


提督「… まずは執務を終わらせよう」

阿武隈「提督? 書類が届いています。それと駆逐艦四人が死んだイカみたいな目をしてましたけど?」

提督「ちょっとやり過ぎたかな… ま、いいや。ありがと」

阿武隈「いえいえ! お手伝いは… 要らなさそうですね」チラ

朝潮「衣食住を充実させていただいている恩返しとして! 朝潮、執務補佐を全力で努めます!」ビシッ

阿武隈「頑張ってくださいね~」ヒラヒラ

提督「んー、阿武隈。初春、子日、長月、島風、潮と潜水艦三人で演習を行ってくれ」

阿武隈「あ、分かりました! 皐月ちゃんはどうしたんですか?」

提督「部屋で吊るし上げられてた」

阿武隈「弥生ちゃん…」

提督「あの子ってキレるとそんなに怖いのか… って戦慄した」

阿武隈「一度だけ、他鎮守府の演習相手にキレてました。どこかから縄を取り出して…」ガタガタ

提督「遠征に出して正解だったかな…」

阿武隈「ちゃんと相手してあげてくださいね」

提督「分かってるよ…」


朝潮「弥生さんって確かに、怒らせたらいけないって雰囲気ありますね」

提督「うん。皐月が別の世界にイってたのは本当に驚いた」

朝潮「さて、例のごとく少ないですが、終わらせましょう!」

提督「そうだね… がんばろ」

393 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 17:32:04.44 xL0TXc3u0 359/388


朝潮「… これって」

提督「ん? この書類?」

朝潮「やはり、まだ来てませんでしたか… これの処理は提督さんがするべきです」

提督「…………」


提督「ケッコン… カッコカリ…」


朝潮「もう皆さん、練度はかなり高いですよね」

提督「最高練度の艦娘と… ね」

朝潮「隠しておいたほうがいいと思いますね…」フフフ

提督「本当に殺されるかもね…」

394 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 17:40:01.88 xL0TXc3u0 360/388


提督(ケッコンねぇ…)

朝潮「こちらは終わりましたよ、提督さん… あれ、あまり進んでませんね」

提督「」ボーッ

朝潮「…… さらに半分貰いますね」ヨイショ

提督「」ボーッ

朝潮「…… もう」


朝潮「んーっ… 終わりましたよ」

提督「んぁ? あ、ああ、ありがと」

朝潮「心此処にあらずですね」

提督「まぁ… ね」

395 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 18:17:19.66 xL0TXc3u0 361/388


朝潮「ふぅ…」ポスン

提督「ん……」ナデリコ

朝潮「私は提督さんの分を半分も余計にやったんです。もっと勞ってください」ムフー

提督「君ってそんなキャラだったっけ?」

朝潮「あなたにそうさせられたんです」

提督「???」


朝潮「この姿勢が心地いいんです…」フヒー

提督「それならいいんだけど…」ナデリコナデリコ

朝潮「… 私の鎮守府では、提督は私達に、一度も肌を触れてないんです」

提督「そうなの?」

朝潮「身長が足りなくて撫でれないっていうのもあるみたいですけれど」ハハハ

提督「あはは…」

朝潮「ですから… 作戦前に座らせてもらった感覚が、本当に暖かかったんです… 忘れられなくて」ギュウ

提督「… そ」ギュウ

396 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 18:24:38.00 xL0TXc3u0 362/388


<プルルルル プルルルル

提督「―― はい。 朝潮? はい、代わるよ」

朝潮「はい… あ、そうですか! 近海まで… 分かりました。帰投します」ガチャン

提督「こっちには来なかったみたいだね」

朝潮「はい… でも、あまり無駄だったとは思えません…」スクッ


朝潮「貴方と一緒に居られましたから」


提督「」ズバキューン

提督「途中まで送っていくよ…」

朝潮「そ、そんな! それこそ… えーと、えっと…」

提督「理由が無い?」

朝潮「あ、はい… そうです」

提督「君がここに居たかったのと、同じ気持ちだからだよ」ナデリコ

朝潮「」///



朝潮「… では…」シュン

提督「また何時でも来るといいよ」ナデナデ

朝潮「」パァァッ

朝潮「はい! 朝潮、また来ます!」ビシッ

提督「うん」ビシッ

朝潮「………」ウツムキ

提督「… どうした?」スッ

朝潮「」チュッ

提督「!!!?????」

朝潮「ここは… 私だけがしっかりしなくてもいい… 少し悪い子でもいい… 素敵な場所です」ニコッ

提督「」ボーゼン

朝潮「では――」

提督「」ノシノシ

朝潮「―――」ノシ

397 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 18:27:20.20 xL0TXc3u0 363/388


瑞鶴「やるわね… あの子」

提督「… 瑞鶴か… やられた…」

瑞鶴「それにしては嬉しそうな顔してるじゃない…」

提督「そりゃあ、ね」

瑞鶴「―― 一つ忠告しておくけど」

提督「?」

瑞鶴「翔鶴姉は、噂好きなのよ。どこかから流れ込んできた噂。例えば―― 最近できたシステムとかの」

提督「…… ?」

提督「…………」

提督「」


提督「ショーカク!!」ドヒュン

瑞鶴「はやっ」

398 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 18:45:03.32 xL0TXc3u0 364/388


提督「ここでアクセル全開!!」バァーン

翔鶴「ヒッ い、インド人を右に!!」ババッ


提督「いくら私でも、自分の引き出しを勝手に開けられると嫌な気分になるぞ?」

翔鶴「ごめんなさい…」

提督「…… まぁ、今回は子日の審判にかけないでおくから」

翔鶴「ほ、本当ですか?」パァァッ

提督「その代わり、君が探していたであろう物の事は誰にも言わないことだ」

翔鶴「それってもうあるって言っているようなものじゃ」

提督「いいね?」

翔鶴「アッハイ」

399 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 20:30:14.82 xL0TXc3u0 365/388


弥生「帰ったよ」ギィィ

提督「ん、どうだった?」

弥生「期待値通り… うん、皆無事。あれ、朝潮ちゃんは…?」

提督「ああ、うん、ついさっき帰ってったよ」

弥生「そう…」スタスタ

翔鶴「………」

翔鶴「私は失礼しますね」ガチャ

提督「んー。弥生どうした?」

弥生「…… 五時間、イチャイチャしてたの?」

提督「執務もあったよ?」

弥生「でもイチャイチャしてた」

提督「うっ… はい……」

弥生「…… きっと今は… 弥生のターン」

提督「………」フゥ

提督「いいよ、おいで」

弥生「」パァァッッ

弥生「」ポスン

400 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 20:37:16.51 xL0TXc3u0 366/388


弥生「司令官の匂い… 好き……」クンカクンカ

提督「………」ナデナデ

弥生「ムフー…… ムフー……」

提督(むず痒いな…)

提督「かわいいな、弥生は」ナデナデ

弥生「ムフフ…… 司令官は優しいし、かっこいいし、いい匂いがするから好き…」

提督「… はは、ありがと」ナデリコナデリコ

弥生「…… なんだか、変な気分になってきた…」ホカホカ

提督「弥生… ?」

弥生「…… 嫌だったら… 押しのけて… 司令官」ガバーッ

提督「う、うおおおっ!?」ガババーッ


弥生「司令官っ…… 司令官っ…」ムフームフー

提督「や、弥生… っ」

弥生「司令官っ―― キス―― キスしてっ…」ズイズイ

提督「んっ… むぅう――ッ!!? んっ… んんーっ」

弥生「んーっ… 散々放置して… こうなったのも… んむっ… 司令官のせいなんだから……」トロォン

提督「や、弥生…」

弥生「嫌じゃないの… ? なら…」シュルル

提督「ちょ、そ、それはまずい!」

弥生「まずい? 嫌じゃなくて…? 嫌ならやめる… でも嫌じゃないなら… 弥生は… いいよ?」

401 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 20:42:11.36 xL0TXc3u0 367/388


提督「や、よ… い……」

弥生「司令官…… 好き… 好き…」ガバッ

提督(まだ… 体はこんなにも幼いのに… なんでこんなに色っぽいんだ…)

提督「いい加減… 我慢するのがバカらしくなるな…」

弥生「… 司令官?」

提督「弥生… ちょっとストップ。鍵開いてる」

弥生「……… え?」

提督「よし… これでいいか」ガチャン

弥生「………」ドキドキ

提督「… 何今更しおらしくなってるんだ? 弥生…」ガバッ

弥生「あっ…」


弥生「司令官っ…… 司令官っ」ダキーッ

提督「弥生っ…」ギュー


最初にR18は無いと言ったな… あれは嘘だ。

402 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 20:46:41.20 xL0TXc3u0 368/388


弥生「… もっと… 近くに来て… 司令官」

提督「ん…」

弥生「はぁ… スンスン … 司令官… しれい、かぁん… ハァハァ スー」

提督「うっ… く、弥生…」ギューッ

弥生「暖かい… 司令官… 好き… 好き」ギュー

提督「弥生っ! 弥生っ…」チュー

弥生「んむっ!? むーっ… んーんー!」

弥生「プハッ… 司令官… キス気持ちいいよ… もっと…」

提督「はぁはぁ… んー!」

弥生「んーっ!!」


弥生(司令官… なんだか苦しそう… )

弥生「司令官… 弥生… 司令官になら… 何されてもいいよ?」

提督「弥生っ… それは…」

弥生「…… 来て」

提督「弥生… 弥生……」

403 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 20:55:06.28 xL0TXc3u0 369/388


弥生「はぁ…はぁ… んっ、んぁっ! そこ…」

提督「弥生… 可愛いよ…」

弥生「だ、ダメぇ… こんなの… みないで、司令官… ああっ!」

提督「もっと、顔をよく見せて」

弥生「はぁ… はぁ… しれいか んむっ… んーー」

提督「…… プハッ」

弥生「… 司令官… 弥生… 自分が何したらいいか… よく知らない…」

提督「…… そうか」

弥生「っ!? こ、こんなに… 大きい…」

弥生「… ここ、こうすればいい… ですか? ん、あっ! だ、大丈夫?」

提督「――」(弥生が書きたいだけなので提督台詞省略)

弥生「そ、そう? なら、いいけど… んっ… す、すごい匂い…」


弥生「司令官… 気持ちいい? え… く、口? い、いや… 嫌じゃない… です」ハム


弥生「んんんむ… いえいあむ? んん―― んむ… ンチュッ… プハッ」


弥生「… そろそろやばい… の? 何が…? あ、そ、そういうこと…」///


弥生「いやらしい匂い… ですね… 何だか… 頭がクラクラしてきた…」


弥生「………………… うん、きて」

404 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:01:11.58 xL0TXc3u0 370/388


弥生「ん… んん… きっつ… あっ… あい゛っ!? んぐっ… んんーーー!!」


弥生「んんー… んんー…… 司令官… き、きす… きすして」


弥生「あむっ… うん… ん… いいよ」


弥生「は… はぅっ… うう… ん… あっ… んん……」


弥生「しれいかんっ… しれいかんっ…… ! ああ… んん… ああっ… ふむぅ… んむっ…」


弥生「すきっ… すきすきっ… しれいかんっ… すきぃっ…… んぁあっ」


弥生「… うん、少し… まだ、少し… いたいけど… もう… だいじょぶ… だよ?」


弥生「だって… 弥生… あまり… しれいかんとっ… いっしょに… いられてなかった… し」


弥生「皐月とも… いちゃいちゃしてたし… 長月とも… よくいっしょにいたし… やよい… 寂しかった…」


弥生「… おねがい… 愛して… しれいかん… 愛して… ぎゅって… して?」

405 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:04:22.48 xL0TXc3u0 371/388


弥生「んぁ… ああっ!? … ああっ… あっ… し… しれいかんっ… はげしっ…」


弥生「ふぅっ… はぁっ… はぁっ… あっ… ぁあっ… あぁっ… んっ… んあっ… ああっ…」


弥生「だめっ… だめっ… んぁっ… だめぇっ… なんか… なんかくるっ… なんか… しっ…しれいかんっ」


弥生「しれいかんっ… しれいかんっ… ああっ… んっ…んっ… んんっ んぁあぁっ」


弥生「ふぅあっ… ああっ ああっあああああああっっっんああああああああ」

406 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:05:54.44 xL0TXc3u0 372/388


弥生「…………」///

提督「や、弥生… さん?」

弥生「… は、はずかし…」ウズクマリ

提督「… 可愛かったよ」ナデナデ

弥生「… 司令官っ」

提督「ん?」


弥生「大好きっ!」ガバーッ

407 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:09:05.43 xL0TXc3u0 373/388

あ… ありのまま今起こったことを話すぜ!
「若葉初霜を書くつもりだったのに気がついたら弥生と書くはずのなかったR18を書いていた…」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をしていたのか わからなかった…

弥生「ふーん… ふふーん♪」

皐月「ひ、ヒィッ!? や、弥生… ご機嫌だね」

弥生「うん… うんっ」ニヘラ

長月「………」スンスン

長月「司令官の濃い匂いがする… や、弥生まさか…」

弥生「…… ふふ、内緒」

408 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:11:45.41 xL0TXc3u0 374/388


若葉「提督… ケッコンしよう」

提督「」トゥンク…

提督「い、いや… え、なんで知ってるの?」

若葉「風の噂だ。そのくらいの情報網は確保してある」

提督「………」ハァーッ

提督「い、いや… しかしな? ケッコンするには練度を最大にしないとだな」

若葉「」ドヒュン

提督「もういないし…」

409 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:19:53.80 xL0TXc3u0 375/388


若葉「初霜! 演習だ!」

初霜「え… ど、どうしたの?」

若葉「話は演習場に着いてからだ!」グイグイ

初霜「ちょ、きゃ、きゃあっ」


初霜「ケッコン… カッコカリ?」

若葉「そうだ。提督が持っているであろう指輪を渡された艦娘は、それによりレベルの上限が開放されたり色々な効果を得るんだ」

初霜「… そ、そんな物が…」

若葉「…… 見方によればただのパワーアップアイテムだ。だが、ケッコンと名前にあるように、提督と強い絆を結ぶこととなる」

初霜「強い…絆……」

若葉「中にはケッコンした艦娘の事を嫁艦と呼んでいる鎮守府もあるらしい」

初霜「よっ… 嫁っ!?」

若葉「ああ。だが、それには二つの条件がある。一つは、提督に選ばれること。そしてもう一つは、練度が最大であることだ」

初霜「な… なるほど! だから演習ってことね」

若葉「ああ。付き合ってくれるな?」

初霜「けれど提督が… 必ずしも私達二人のどちらかを選ぶとは…」

若葉「ああ… だが… 練度が最大であるに越したことはないだろう。選ばれる確率も高くなる」

初霜「……… 分かったわ。初霜、行きます!」

若葉「ああ、それでこそ初春型だ!」

410 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:24:31.66 xL0TXc3u0 376/388


提督(ケッコンね… どうしよ)

阿武隈「何かお悩みですか?」

ハチ「あ、提督」

提督「阿武隈… はっちゃん…」

阿武隈「なんだか思いつめた顔をしてますね。大丈夫ですか?」

提督「んぁー… まぁ、俺は… 大丈夫… かな」

ハチ「ふむふむ… ケッコンカッコカリ… ですか」

提督「はっちゃああぁぁん!!?」

阿武隈「え、何? 何ですか? それ」

ハチ「練度が最大の艦娘に指輪を渡すことで、強い絆を結び、さらに強くなるアイテムですか」

提督「……… ああ、そうだよ」

阿武隈「… それで悩んでたんですか」

提督「このことを知ってしまった子が二人」

ハチ「若葉と初霜?」

提督「あれ、なんで?」

ハチ「さっき演習場でドンパチやってました」

提督「」

ハチ「もう後には引けませんね」

提督「うあああああ」

411 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:31:09.73 xL0TXc3u0 377/388


阿武隈「そうですねー… あ、私、皆に伝えてきます」

提督「ヘアッ!? ちょ、ちょっと――」

阿武隈「提督は… そろそろ、はっきりしたほうが良いですよ。このままじゃ、本当に壊れてしまう子が出てきます」

提督「んん… た、確かにそうだが」

阿武隈「はぁ… 分かってるなら早く実行に移してくださいよ」

提督「だ、だが… 俺は… 今、ここで流れている時間を壊したくはないんだ…」

阿武隈「………」

提督「皆と笑って… それでいいんじゃないのか? 俺は… それがいい」

阿武隈「… それ本気で言ってます?」

提督「ああ… 本気だ」


阿武隈「それじゃあ、かわいそうですよ!」ガシッ


提督「あっ… あぶくま?」

ハチ「阿武隈さん!?」

阿武隈「貴方は逃げてます! 誰か一人を選ぶということから逃げてます!

それじゃあダメです! さっきも言った通り、取り返しのつかないことがおきるかもしれないんですよ!」

提督「だ… だがっ」

阿武隈「『誰か一人を選んだ方が、争いを生んだりはしないか』… ですか?」

提督「うぐっ… あ、ああ」

阿武隈「私達を舐めないでくださいよ!!」ガッシィイ

提督「うぐううっ」

ハチ「あ、阿武隈さん!? 提督が苦しそうです!」

412 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:40:03.40 xL0TXc3u0 378/388


阿武隈「提督が選んだ人を恨む程に中身のない想いだと思うんですか!? 提督に選ばれようと必死で! 方法を聞くなりその可能性に掛けて頑張っている子達の思いが、そんなに薄っぺらな物だと思うんですか!!? 舐めないでくださいよ! そんなみっともないことはしません! 私達は貴方が選んだ事に従います! もう私達は貴方に惚れているんです! それでもう私達に選択権はないんですよ!」ポロポロ

ハチ「あ、阿武隈さん…」

阿武隈「惚れたら負けなんです… 提督の選択に失敗があるとするなら… それは『選択しない』を選択した時です」

提督「………」

阿武隈「真の失敗とは… 開拓の心を忘れ、困難に挑戦する事に無縁のところにいる者達の事を言うんです…。三隈さんが教えてくれました」ポロポロ

提督「あ、阿武隈…」

阿武隈「貴方は先に進まなきゃいけないんです。こんなに沢山の人に好かれてしまった以上は、選択をしなければいけません」

提督「………」

阿武隈「それは性なんですよ。提督。私達にとっての幸せとは何か、考えてください」

提督「… ああ… 頭冷やしてくる」スタスタ

ハチ「あ、て、提督…」

阿武隈「………」ウッ… ウッ…

ハチ「阿武隈さん…」

阿武隈「ごめんね… はっちゃん… 抑えられなくて…」グスッ

ハチ「いえ… でもきっと… 提督に惚れている人は皆そう思ってます。間違ってませんよ、阿武隈さん」

阿武隈「で、でも… 私… 提督に… 酷いことしちゃった…」ウルウルワナワナ

ハチ「あれぐらいしないと… きっとあの人は動きませんよ」ナデナデ

阿武隈「ううっ… ぐすっ… ううあぁっ……」ポロポロポロポロ

ハチ「……」ナデナデ

413 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:41:23.52 xL0TXc3u0 379/388


提督(… あの子達にとっての… 幸せか…)






提督(そろそろ… 腹を括るか)

414 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:44:35.42 xL0TXc3u0 380/388


提督「………」スクッ

しおい「あ、提督! どうしたの? こんなところに居るなんて珍しいね!」

提督「しおい… か」

しおい「…… ? 提督、なんだか少し、かっこよくなったね!」ニヘ

提督「… ?」

しおい「これから何かするつもりなの?」

提督「あ、ああ… ちょうど全員になるか… しおい。今から鎮守府に戻って、全員を執務室に集めてくれ」

しおい「全員? うん、わかったー!」

提督「………」ドキドキ

415 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:48:14.24 xL0TXc3u0 381/388


<ザワザワ…

提督「皆居るか?」ガチャッ

阿武隈「て、提督! さ、さっきはごめんなさい! ついカッとなって…」

提督「いや… 阿武隈は何も間違ってないよ」

阿武隈「… 提督?」


提督「ここに集まってもらったのは他でもない。皆、噂で聞いている程度だとは思うが、『ケッコンカッコカリ』についてだ」

<ザワザワ…

提督「さっき、阿武隈にど叱られてな… 俺が考えていることが、間違っているんだって、分かったよ」

阿武隈「……」

皐月「さっきの声ってやっぱり阿武隈さんだったんだ」

阿武隈「え、聞こえてました!?」

球磨「食堂まで聞こえてクマ」

阿武隈「」///

416 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:51:26.02 xL0TXc3u0 382/388


提督「…… いい加減、はっきりしないといけないよな。俺も男だ―― ここできっぱりと発表する」

木曾「け、ケッコン相手をか!?」

瑞鶴「て、提督…」

提督「だが、まだ練度が最大の艦娘は一人もいない。けれど、ここでちゃんと言えば、誰かがダラダラと苦しむ必要は無くなるからな」

翔鶴「………」ゴクッ

提督「だから… 決めたよ――




―― 俺と、ケッコンしてくれ」




艦!!

417 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:52:10.19 xL0TXc3u0 383/388


 とりあえずは、こんな終わり方で。
 若葉ルートと初霜ルートを書いていきます。約束は守るよ。

418 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 21:55:20.16 xL0TXc3u0 384/388


提督「若葉」

若葉「……… !? !!!? !!!!???」

子日「さ、三回驚いた」

提督「若葉… 俺と、ケッコンしてくれ」

若葉「わ、若葉? 若葉の事か?」

提督「ああ」

若葉「若葉で… いいのか? 駆逐艦だぞ…? そ、そんな… い、いいのか?」ウルウル

提督「ああ」

若葉「…… 喜んで、お受けしよう」スッ

419 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 22:03:19.09 xL0TXc3u0 385/388

――――


若葉「皆が協力してくれた! もう練度最大だ!」

提督「これでやっと… この指輪を嵌めれるな」

若葉「ああ… 夢のようだ… 心が… こう、ふわふわしてる」

提督「俺もだ… はは、嬉しいな」

若葉「グスッ 若葉を選んだ瞬間、翔鶴やイムヤがどうなるかと思ったが… 杞憂だったな」

提督「はは、そうだな。ベタベタしすぎない距離感で、いつものように接してくれている」

若葉「むしろ祝福されたぞ! 嬉しかった」

提督「… 俺は馬鹿だったな」

若葉「どうした?」

提督「選択を恐れていたんだ… 誰か一人なんかを選んでしまったら、きっと何か起こるだろうって」

若葉「… 無理もない。若葉だってそう思ってた」ナデ…

提督「… クス 若葉は優しい」

若葉「え?」

提督「若葉と居ると落ち着く。若葉の声色は優しくて和む。若葉の目は厳しいけれど、中にはとてつもない程大きな優しさで詰まってる」

若葉「な、何を」///

提督「若葉と居る時間が… 本当に心地いいんだ」クス

若葉「……… きっとそれはだな。相手が提督だからだ」

提督「若葉…」

若葉「提督は若葉達を信じてくれていた。それがちゃんと伝わってきていたんだ。だからか、いつの間にか、提督の虜だ」

提督「と、虜て…」///



若葉「提督… 大好きだ」

提督「ああ… 俺もだよ」

420 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 22:08:12.18 xL0TXc3u0 386/388

―― なんとか年内にこのスレは終わらせたいので、詳しい物はいつか別スレで書こうと思います!
では初霜ルートもそんな感じで。


提督「初霜」

初霜「………?」

提督「初霜! 初霜、俺と、ケッコンしてくれ」

初霜「」

球磨「気絶してるクマ」

提督「えっ」

初春「… ええいっ! 男の覚悟にはきしっと応えんか!」バシィッ

初霜「ピャイッ」

提督「初霜… 大丈夫か?」

初霜「は… ははは、はい! だ、だっだだ大丈夫です!」

提督「… ちゃんと言うぞ。聞いてくれ」

初霜「ひゃい!」


提督「俺とケッコンしてくれないか、初霜」

初霜「夢みたい… 勿論です! 提督!!」

421 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 22:15:04.36 xL0TXc3u0 387/388

―――

初霜「ついに… ついに練度最大です!! 長い道のりでした…」

提督「皆喜んで協力してくれたな」

初霜「ええ… 若葉には何か言われるかなと思ったけど… ウチの人たちはそんなにヤワじゃないですね」クスクス

提督「それには同意だな。ちゃんとはっきり決めて良かったと思う。空気がさらに良くなった気がする」

初霜「ええ、そうですね」ニコ

提督「それじゃあ… 左手を出してくれ」

初霜「……… はい」ドキドキ

提督「―― これからも、二人一緒に… ここの皆とも一緒に、進んでいこう―― 初霜… 愛してる」

初霜「うふふっ、ええ! ずっと、ずっと、愛してます… 提督」

提督「………」スッ

初霜「………」///

提督「… なんだか少し照れくさいな」

初霜「そうですね… ふふ、でも私、とっても幸せです!」ギュ

提督「俺もだ、初霜」ギュ


初霜「提督! ずっと一緒に居ましょうね!」

提督「勿論だ。ずっと君と一緒にいるよ」ダキー

422 : ◆FZXSDKylUY - 2015/12/31 22:16:13.40 xL0TXc3u0 388/388

 二つは例としてって感じですかね。
 別スレで死ぬほどイチャつきたい。

 400スレも行くとは思いませんでしたが、とりあえずここまでです!
 ありがとうございました!

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