※フェイリスルート後の話です。ネタばれもありますのでアニメ組は注意してください。
(ただし、ここでの4℃は>>1の過剰な妄想の産物です)
※演出の関係上オリキャラ(っぽいもの)が出ます。ご了承ください。
俺の名前は4℃。数字の『4』に温度の℃。通称黒の絶対零度、"4℃(シド)"だ。間違っても『よんどしー』と読むなよ。
好きな台詞は「知ってるか? 乾いた氷は、肌を火傷させるんだぜ」
秋葉原に君臨する伊達ワル雷ネッター。それが俺だ。
不幸(ハード・ラック)と踊(ダンス)っちまう、それが俺の日々(ライフ・タイム)。
そして今の俺は―――
4℃「ふぇぇ…またフェイリスタンに辛く当たっちゃったよぉ…」
とある喫茶店(カフェ・テリア)で突っ伏していた。
元スレ
4℃「ふぇぇ…またフェイリスたんに辛く当たっちゃったよぉ…」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1315821987/
友人「おっぱいうp、と…」カタカタ
4℃「おい! 人が真剣に悩んでいるときにパソコンいじんな!」
友人「いや、知らねぇーよ。毎回泣き言聞かされるたびに呼ばれるこっちの身にもなれってんだ」
4℃「うっ、うっ…ふぇぇ…俺はどーすりゃいいんだよぉ…」
友人「あぁもう、泣くなよ面倒くせぇな…。で、何? また恥ずかしくなって厨二全開しちゃった?」パタン
4℃「ひっぐ…うん…取り巻きさんたちに囃し立てられちゃって…それで、気がついたら格好つけようと頑張ってたら、酷いこと一杯言った…」
友人「これで通算100回目のアプローチ失敗か。良かったね。フラグが立ったよ」
4℃「うっ…うっ…ふぇぇぇぇぇぇん!」メソメソ
友人「うわまたかよ…あと30分はこのパターンだよ…。あ、すいません。水出しアイスコーヒーひとつ。こいつはミルクレープのセットで飲み物はホットカフェオレ」
友人(しかしどう見てもDQNにしか見えない奴が、ルノア○ルでガチ泣きとかシュールな光景だ)
~50分後~
4℃「ふぅ。ようやく冷静(クール・ダウン)になったぜ」キリッ
友人「ん。(ケーキ食って機嫌直るとか何というスイーツ笑)」
4℃「で、だ。どうしたらフェイリスたんは俺に振り向くと思う?」
友人「知るか」
4℃「な、な…ひ、ひどい…俺だって真剣に悩んでいるのに…」ウルウル
友人「あぁもう…分かったから泣くなよ…頼むからこんな往来の喫茶店で泣きじゃくるのはやめてくれ」
4℃「うん…」グスン
友人「只でさえ俺ら、浮いてるんだからな? コーヒーなんてドト○ルでもいいじゃねぇか。何でこんな純喫茶を選んだんだよ」
4℃「だってここが一番落ち着くんだもん」
友人(何でこんな奴が不良グループのリーダーやってんだろ…)
友人「で、話を戻そう。どうすればお前のアプローチが成就するか、だよな」
4℃「うん」
友人「知るか」
4℃「真似事だけでもいいから真剣に考えてくれよ…」
友人「もうさ、面倒だから襲っちまえばよくね?」
4℃「ば、馬鹿いうな! そ、そういうのはだな、その…ちゃんと男女の仲の行程をちゃんと踏まえたうえで…」
友人「お前どんだけ純情なんだよ…」
4℃「そ、それにだな! 俺は何事にも時と場合を考えるんだよ! TPOを弁えるのは男として当然だからな!」
友人「お膳立てされないとヘタレとか、鈴木功さんマジパネェっす」
4℃「その名前で俺を呼ぶな!」
友人「前から思っていたけどさ、あの雌猫の何処がいいんだ?」
4℃「め、雌猫!? フェイリスたんを雌猫(プッシー・キャット)って言ったのかお前ぇ!?」
友人「いやそこまで言ってねぇよ」
4℃「問答無用だ! いくらお前でもフェイリスたんを悪く言う奴は、俺が許さないぞ!」
友人「きめぇ。だってさ、明らかにキャラ作ってるし媚びてんだろ、あれ。俺、正直めっちゃ嫌いな部類に入るわ」
4℃「ふ、ふざけるな! フェイリスたんはな…俺を救ってくれた恩人なんだよ!」
友人「え、マジで?」
4℃「そう…あれは、茹だる昼(アフタ・ヌゥン)のことだった…。俺の眼(アイ)は、天使(エンジェル)に縛(ジェイル)られちまっ――」
友人「どうでもいいけど、俺といるときくらいその喋り方やめろ。ムカつく」
4℃「あれは…まだ俺が『鈴木』だったころの話だ…」
4℃「当時の俺は引っ込み思案で、碌に人とも話せねなかった…。お世辞にも明るいとは言えない根暗な人間だった」
友人「友達、俺くらいしかいなかったな」
4℃「話の腰を折るな。…そうさ。あの頃の俺は、寂しく廃れた青春時代を送っていた…」
友人「ヒョロガリでおかっぱ頭でビン底眼鏡にしかも私服高校だったのに学ラン常備。今考えてみるとお前、絶滅危惧種だったよな…」
4℃「ねぇ。お願いだから人の話聞いて。割とマジメに」
4℃「ともかく、そんな俺の前に天使が舞い降りたのさ…この、秋葉原でな…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――
―――
~秋葉原のとある路地裏~
ドンッ
バサバサ
フェイリス「にゃ!? ご、ごめんなさいニャ!」
鈴木「あ、いえ…すみません…」ボソボソ
フェイリス「ごめんなさいニャ…あぁ、こんなに散らばっちゃって…」ガサガサ
鈴木「………」カガム
フェイリス「にゃ?」
鈴木「……」テキパキ
フェイリス「手伝って、くれるのかニャン?」
鈴木「……」
フェイリス「…ありがとうだニャン!」
フェイリス「どうも、ありがとうニャン☆ おかげで、すぐ片付いたニャン!」
鈴木「いえ…じゃあ、僕はこれで…」ボソボソ
フェイリス「あ! 待つニャン!」
鈴木「?」
フェイリス「これ、今度オープンするウチのカフェのチラシニャン! 良かったら、貰ってくれにゃいかニャ?」
鈴木「……」
フェイリス「特別に、君だけは初回来店時はタダにしてあげるニャン! 手伝ってくれた御礼だニャン!」
鈴木「そんな…悪い、ですよ…」
フェイリス「そんなこと言っちゃだめニャ! もともとぶつかっちゃったのはフェイリスにゃん! だから、お詫びとお礼をしたいんだニャン!」
鈴木「……」
フェイリス「絶対来て欲しいニャン! フェイリスニャンニャンとの、約束だニャン!」
……
…
カランカランカラン
フェイリス「おかえりなさいいませ、ご主人様☆ ニャー! 君、来てくれたのニャン!」
鈴木「ど、どうも…」
フェイリス「待ってたニャ! ようこそ、メイクーインニャン+2へ!」
鈴木「は、はい…」
フェイリス「早速席にご招待ニャ! 特別に君をVIP席に案内するニャ! 君の…」
鈴木「?」
フェイリス「んー…いつまでも『君』だと、何だか味気ないニャ。ねぇねぇ! 良かったら、君の名前を教えてくれないかニャ!?」
……
…
フェイリス「おかえりなさいませ、ご主人様☆ あ、鈴木くん! また来てくれたのニャン!」
鈴木「こ、こんにちは」ペコリ
フェイリス「フェイリスは嬉しいのニャン! メニューは、いつものでいいのかニャン?」
鈴木「あ、はい。それで」
フェイリス「かしこまりました、ご主人様☆ オーダー! 特性オムライスとカフェオレのセットにゃーん!」
……
…
フェイリス「いってらっしゃいませ、ご主人様ー! はい、これ。お店の割引券を渡しておくニャン!」
鈴木「…あの」
フェイリス「ニャ?」
鈴木「あの…なんで、僕にこんなに、よく、してくれるんですか?」
フェイリス「ニャニャ?」
鈴木「だ、だって…僕、あの日たまたまぶつかっちゃって…チラシ、拾うの手伝っただけなのに…」
フェイリス「ニャー…質問の意図が分からないと思ったら、そんなこと気にしてたのかニャン」
鈴木「?」
フェイリス「確かに、鈴木くんの他にもお客さんはいっぱいいるニャ。鈴木くんだけ贔屓するのは、間違っているかもしれないニャ」
鈴木「……」
フェイリス「でもあの日…鈴木くんはフェイリスが悪いのに優しくしてくれたニャン。。フェイリスは正直、嬉しかったニャン。お店以外の人で、フェイリスが初めて繋がりを持てた人…それが、鈴木君だニャン。だから、どうしても鈴木くんは特別扱いしちゃうニャン。えへへ…」
フェイリス「それに…」
鈴木「?」
フェイリス「鈴木くんは、この店の初めての常連さんだニャン! そんな人のことを無下に扱うなんて、天が許してもこのフェイリスが許さないニャ!」
鈴木「ッッ///」
――それは、紛れもなく俺が恋に落ちた瞬間だった。
――何の取り柄もない俺が、初めて人に認められたような気がして。
――気がついたときにはその時の彼女の台詞と笑顔が、何度も頭の中でリフレインしていた。
4℃「その日から俺は変わった。フェイリスたんに見合う男になるように、必死に努力した」
4℃「筋トレを始め、馴れないファッション誌を買い漁り、美容院にも出かけた」
4℃「とにかく、今までの自分を払拭すべく、ワイルドさを出すことに徹した」
4℃「肌も焼いた。髪も染めた。アクセサリーも買い揃えた(ピアスの穴は怖くて無理だったが)」
4℃「とある雑誌を参考に、魅力的なキャラ作りにも余念をかかなかった」
4℃「そして生まれたのがこの黒の絶対零度、4℃様ってわけだ!!」キリッ
友人「」
友人「ちなみにお前さ、その参考にしたファッション誌って?」
4℃「メンズ殴ッグル」
友人「…ああ、うん。予想はしてたよ、ホント」
友人「なるほどね。ベタだけど、お前が入れ込むのも分かる気がする」
4℃「分かってくれたか。しかしお前にも悪いことさせたな。わざわざ俺の趣味に合わせて色々と手伝ってくれただろ?」
友人「あー気にすんなよ。俺が好きでしたことだし」
友人(こいつが自分を変えたいって言った時は面白そうだったから放置していたが、まさかここまで迷走してくれるとは思わなかったがな)
友人「まぁお前は確かに変わったよ。今じゃ子分や取り巻きも増えて、迂闊にお前に手を出す輩はいねぇほどじゃねぇか」
4℃「いや、本当にどうしてこんなことになったんだ…」
友人「は?」
4℃「俺はそもそも子分とか、そういうのは持つ気は全然なかったんだ…」
4℃「ただ…何かこの外見からか、どっかのギャングとか、ヤクザの下っ端とかと勘違いされてたらしくて…」
4℃「そしたら俺は秋葉原に君臨する関東最強のワルだ、みたいな噂が広まって…」
4℃「しかも俺の知らないままに噂に尾ひれが付きまくって…」
4℃「気が付いたらこうなってた…」
友人「なんか取り巻きの間じゃ、最近はお前が妹と母親と祖母をレイプして孕ましたってのが専らの噂らしいぞ」
4℃「いや、俺はただのフリーターだよ…。少ないながらもちゃんと実家に入れてるよ…第一、一人っ子だし、母子家庭だよ…」
4℃「しかもこの間の話なんだけどさ」
友人「ん?」
4℃「アキバの裏通り沿いを歩いていたら、変な高校生たちに絡まれたんだよ」
4℃「最初はちょっと驚かせば逃げてくれるかなと思っていたけど、予想以上に怖い人で…いきなり殴られた」
4℃「ボコボコに蹴られるわ、殴られるわで、流石に本気でビビってさ。走って逃げたんだ」
4℃「運良く軽い打撲と掠り傷だけで済んだのが幸いした。何とか逃げ切ったのは良かったんだけど…」
友人「けど?」
4℃「次の日、その高校生たちは全身ボロボロで泣きながら俺に土下座してきた…」
友人「ほぅ」
4℃「もちろん俺はやってない。でも、その現場に取り巻きたちがいたのが悪かった…」
友人「あーあ」
4℃「あれを見られたら、もう確定されたもんだ…。満身創痍で謝る高校生とそれを見下ろす俺…。真意はどうあれ、その過程の出来事は俺がイチャモンつけたガキを粛清した、ということで話がまとまってしまった…。俺の不本意な悪名が真実に塗りかえられちまった、忌わしき瞬間だった…」
友人「へぇー…」
4℃「ちなみに後日、その高校生に問いただしたら、やったのは背格好の低い黒尽くめの男だか女だかよく分からないやつだったらしい」
友人「ほぁー。妙な奴もいたもんだな」
友人(あのヤロウ、口外はしねぇって言ってたのにな。今度会ったら前歯折っとくか)
友人「そりゃそんな目にあってりゃ神経性円形脱毛症にもなるわな…」
4℃「その事には触れないでくれ…」
友人「あぁ、すまん…。で、話は戻すけど、これからどうすんだよ? 今更俺とお前で恋愛相談ってわけじゃないだろ?」
4℃「そうだなぁ…お前にも、彼女の1人でもいれば相談できたんだけど…」
友人(彼女、ねぇ…)
4℃「ふっふっふ…だが心配するな。お前、確かパソコン使えたな?」
友人「まぁ人並みにはな。お前は使えないんだっけか」
4℃「俺には不要なものだ。だが、この情報化社会、ネットに溢れる情報網を使わない手はないと思わないか?」
友人「おい、まさか…」
4℃「そのまさかだ!だからお前を呼んだ!」
友人「あぁ…ようは代わりにネットで調べてくれ、と。このためだけに呼ばれたのか…」
友人「まぁいいけどさ。で、何? デートのハウツーサイトでも開くのか?」
4℃「いや。最近聞いた話じゃ、個人的な相談を投稿すれば、それに答えてくれるサイトがあるらしい」ドヤァ
友人「(そんなとこでドヤ顔されてもなぁ…)じゃあ何だ? gyahoo!知恵袋か?」
4℃「駄目だ。そこだと回答を得られるまでに時間がかかると聞いた。なるべく早く答えが欲しい」
友人「時間帯にもよるけど、確かに平日の昼間じゃ厳しいな」
4℃「そこでだ…俺は知る人ぞ知る、伝説のサイトの名前を知ってしまったんだよ…」
4℃「そこではリアルタイムに何万人も在住し、互いの意見に即座に反応してくれるという…」
4℃「しかもそこでの情報量は膨大で、日々様々な分野の猛者たちが情報を紫電一閃のごとく飛び交わせる、という伝説のサイト…」
4℃「そのサイトの名は……『@ちゃんねる』!!」サイコウノ ドヤガオ
友人「」
友人「…@ちゃんの存在は結構、常識の範囲内だぞ?」
4℃「え、そうなのか?」
友人「それと、その…そのサイトだけは止めたほうが…」
4℃「な、何でだ!? サイトに質問を投稿すれば、知らない誰かがすぐに答えを返してくれるサイトなんだろ!?」
友人「あながち間違ってはいないんだが…何ていうか…ここにいるような連中は社会の底辺の掃き溜めみたいなのばっかだぞ?」
4℃「何言ってんだ! 人の相談をすぐ乗ってくれる人間に悪い人がいるわけないだろ!? それに、仮に社会から爪弾きにあった人たちがいたとしても! 何らかの辛い経験を負っているはずだ! 人生経験豊富な先人たちの意見を、無視できるか!」
友人(イヤだこの子…純真すぎて直視できない…)
友人「初心者にはオススメ出来ないんだが…まぁいいや。今回は俺が代理でスレを立ててやるよ」
4℃「あぁ、ありがとな。(すれ?)」
友人「で、スレタイは何にするんだ?」カタカタ
4℃「すれたい?」
友人「…あー、うん。なんて質問するんだ?」
4℃「んー…そうだな…。やっぱり初めてだし、丁寧に質問を考えたほうがいいな…。『ある女性と恋仲になりたいのですが、上手くいきません。どうすればお近づきになれるか、ご教授願えないでしょうか?』で、どうだ?」
友人「……」
カタカタ
うはwwwwwwwwww今から片思いの雌に告白するおwwwwwwwww(1)
1 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/??(?) ID:???
おまいらたすけろwwwwwwwwwwwwww
4℃「おい! 何で勝手に文章変えてんだよ!」
友人「翻訳した」
2 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
華麗に>>2げt
3 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
釣り
4 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
終了
5 栗悟飯とカメハメ波[sage]2010/08/?? ID:???
スペックくらい晒せks
友人「あースペックか。うっかりしてた」
4℃「ふむ…流石は@ちゃんねるだな…言ってる事が半分も分からん。やはり、情報量が膨大すぎると、発言するときも暗号化しなければならないのかな…」
友人「…なぁ。気が削がれるから純粋に満ちた感想はやめてくれ…」
4℃「?」
7 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
スペック
俺:男 ハタチ フリーター
相手:女 歳は知らない。たぶん年下 なんか店経営してる
4℃「スペックって何だ?」
友人「おおまかな自己紹介ってとこかな」
4℃「なるほど。これで後は相手方の回答を待つだけ、ってことか」
友人「…まぁ真面目に取り合ってくれるのはあまりないけどな…」
10 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
無理ゲーすぐるwwwwwwwww
11 鳳凰院凶真[sage]2010/08/?? ID:???
相手の職業なんて関係ないだろう。諦めずに努力すべきだ
12 栗悟飯とカメハメ波[sage]2010/08/?? ID:???
>>11 帰れ
13 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
安価マダー?
友人(こういうのがいるんだよなぁ…)
4℃「なんだこの『やすか』ってのは?」
友人「(うわ食らいつきやがった)無視していい」
4℃「何故だ? 俺の相談を受けてくれるんだろ? 何かを要求してるみたいじゃないか」
友人「…一種の余興だ。ちょっと先のレス番を指定して、そこに書かれてる行動を起こすんだよ」
4℃「へぇ…面白そうだな、『やすか』ってのも」
友人「『あんか』な」
4℃「なるほど。つまり、その人の言うとおりにしていればいいんだな?」
友人「まぁそうだけど…」
4℃「よしっ! そうと決まれば、早速…」カチャチャ
友人「あ、バカ勝手に…」
>>55
52 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:01:03.66 Yb0A4wFtO 25/72鳳凰さんと栗ご飯がお互いのこと気づいているかどうかでだいぶ違うな
お互い知っててやってるならネットでイチャついてるっぽく見えてニヤニヤ
安価下
53 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:01:49.06 YawwWFVC0 26/72レイプ
54 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:02:38.20 9/VVKOMi0 27/72FANTASMのライブに誘う
55 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:02:46.08 QBxzugco0 28/72店を襲撃
55 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
店を襲撃
4℃「……何だこれ」
友人「やっちまったな」
4℃「こ、これ本当にやらなきゃいけないのか?」
友人「まぁ明らかに悪ふざけだろうけど、安価は絶対という暗黙の了解があってな…」
4℃「悪ふざけ!? ふ、ふざけるな! 俺は真剣に悩んでいるのに! くそ、どけ!」グイッ
友人「あ、ちょっ」
4℃「ええと…はっ、ほっ…」ポチ ポチ
友人(同年代で一本指打法やる奴って初めてみた…)
友人「あー俺が打ってやるから代われ。ちゃんとお前の台詞通りにやるから」
56 名無しの@ちゃんねらー[sage]2010/08/?? ID:???
ふざけないでください! こっちは真剣に話しているんですよ!
こんなことをして、恥ずかしくないんですか!
↓思い思いにレスしてあげてください
57 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:09:48.08 Yb0A4wFtO 30/72以下ラーメンスレ
58 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:10:07.22 8Zgjl5nY0 31/72解散
59 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:11:04.21 QBxzugco0 32/72女のスペックをもっとkwsk
60 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:11:15.95 9/VVKOMi0 33/72口調変わりすぎwww
ラーメンよりお蕎麦がいいな、たはは…
61 : 以下、名... - 2011/09/12(月) 21:15:10.70 Y0voiWzx0 34/72
もちつけお前ら!これは高度な>>1の釣りだ
安価は絶対
4℃「…あれ? 何か関係ない話で盛り上がってんだけど…?」
友人「興が冷めたみたいだな(女のスペック…オタ受けが広い奴だったよな…ばれると荒らされる可能性があるし…)」
友人(これはスレ放置だな)
友人「だから言ったろ。初心者には薦められない、って」
4℃「そんな…こっちは真剣なのに…こんなのって、ないよ…」メソメソ
友人「うわ、またかよ、はぁ…。しかもこれは1時間コースの落ち込み方だな…。あぁーすいません。アイスコーヒーおかわりと、ホットココアをこいつにお願いします」
4℃「うっ…うっ…@ちゃんねる、怖いよぉ…」
~1時間後~
友人「ん? おい、このサイト見てみろよ」
4℃「うぇ…? なになに…『雷ネットABグラチャン』?」
友人「お前、これやってなかったっけ? なんか雌猫も参加してるみたいだけど」
4℃「!! それだ!!」
友人「は?」
4℃「フェイリスたんは熱狂的な雷ネッターだ。もちろんこの大会にも参加しているのは当然だ」
4℃「…強さは折り紙つきだ。生半可なプレイヤーじゃ手も足も出ないだろう。現に、フェイリスたんは常勝不敗だ」
4℃「だが…もし俺がここで彼女に勝てば…」
友人「勝てば?」
4℃「俺は、フェイリスたんの高みに一番近い人物になる。もし俺がフェイリスたんを打ち負かしたとき…どうなるか? 自分が入れ込んでいるゲームに唯一負けた相手…その相手を目の前にして芽生える感情は、1つしかない!」
友人「殺意?」
4℃「何でだよ! 尊敬に決まってんだろ!」
4℃「ともかく…尊敬という感情を通して、俺たちは互いをよく理解しあえるように努力するだろう…」
4℃「そして切磋琢磨していくなかで、培われていく感情は…そう! 愛を置いて他にない!」
4℃「つまり、だ! 俺はフェイリスたんに勝つことで、俺の存在は認められることになる!」
4℃「これで俺たちは…恋人だぁー!!」
友人「」
4℃「こうしちゃいられない! 早速、雷ネットの特訓をしてくる!」
友人「え? あ、おい!」
友人「行っちまいやがった…でも、ちゃんと会計は置いていってるところは律儀だな」
友人「ん? さっきのスレ落ちてら。まぁいいけど」
友人「暇になったから他の板覗いてみっか。ええと…どれどれ」カチカチ
友人「ん? 何だこのスレ…」カチッ
【DQN】絶対零度()4℃ アンチスレ★3【氏ね】 (291)
よ ん ど し マ ジ 消 え ろ (568)
どうすれば4℃が追い出せるか本格的に検討するスレ (398)
友人「……」
友人「取りあえずスレストかけておくか。ついでにこいつらのID赤くしてやろう」カタカタ カチカチ
友人「あぁ? 俺が荒らしだと? 知るかボケども。水遁されてーか」カタカタ
友人「はぁ…やれやれ」パタン
友人「……」
友人「あいつ、頑張ってんだけどなぁ…」
2010 8/14
~秋葉原UPX前~
4℃「いいかお前ら…ついに…俺らはここまで来た!」
取り巻きたち『ウォオオオオオオオ!!』
4℃「ここまで来るのはまさに茨の道(ハード・ロゥド)だった…。最後の戦い(ラスト・ショウ)にまで付いてきたお前らには…俺は本気(マジ)にリスペクトしてるぜ…」
取り巻きA「4℃さんマジかっけぇッス!」
取り巻きB「そこに痺れるぅ!」
取り巻きC「憧れるぅ!」
4℃「俺には、どうしてもこの勝負(ショウ)に勝利(ヴィクトリィ)しなきゃならねぇ…。何故か、って野暮なことは聞くなよ…? ガイアが俺に、勝てと言ってるからさ!」
取り巻きたち『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
友人(相変わらず、取り巻きたちの前だとキャラの変わり身早ぇなー)
4℃(うっ…やっぱりこの人たち、苦手だよぉ…。たかがカードゲームなのに、なんでそんな殺気出るのさ…。でも、本性がバレたら何されるか分からないし、ここは演じきらなきゃ!)
~雷ネットABグラチャン 決勝戦会場~
友人「ええと、相手は…フェイリスと鳳凰院凶真ペア、か」
取り巻きA「あ、副リーダーちぃーっすwwwww!」
取り巻きB「副リーダーは参加しないんスかwwwwww?」
友人「あー俺はいいよ。別に興味ないし」
友人(それにしても、鳳凰院凶真…最近どっかで見た気がするのは気のせいか?)
取り巻きA「そっすかwwwww俺、今日はマジやっちゃうんでwwwwおねしゃすwwww」
友人「ん? やっちゃうって何だよ? 俺らは見学だろ?」
取り巻きB「ちげーっすよwwwwwリーダー言ってたっしょwwww『今日は…どうしても勝たなくちゃならねぇ…』ってwwww」
取り巻きA「ちょwwwwお前マジ似すぎwwwwパネぇwwwww」
取り巻きB「サーセンwwwwリーダーはどうしても勝たなくちゃならないって事は、どんな手を使ってでも勝たなくちゃいけないってことっしょwwwww」
取り巻きA「ちょwwwwwお前まさかwwwwww」
取り巻きB「そうっすよwwwwリーダーは、俺たちに暗にフォローを求めたんすよwwおれっちマジ天才wwwww」
取り巻きAB「「だから俺たち、徹底的に雌猫ヤロウ共を妨害します」」ギリリ
取り巻きA「うはwwwwお前、レーザーとか、せけぇwwwwwww」
取り巻きB「そういうお前も、エアガンとか、パネェwwwwww」
友人(…やっべ面白くなってきた。スレ立てときゃ良かった)
司会「さぁー! やってまいりました! 雷ネットABグランドチャンピョンシップの始まりです!」
司会「前回チャンピョンはもちろんこの2人! 鳳凰院凶真とフェイリスペアだー!!」
フェイリス「にゃんにゃんー☆ みんな、応援よろしくニャー!」
岡部「フゥーッハッハッハ! お前たち! この鳳凰院凶真の勇姿、とくと目に焼きつけよ!」
観客『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
ダル「フェイリスたーん! 鳳凰院さーん!」
司会「対する挑戦者はー! ヴァイラルアタッカーズだー!!」
観客『BOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!』
ダル「DQNは死ぬべきだお! すぐに!」
4℃(うぅ…酷いバッシングだ…。特にあの太っている人の視線が痛い…)
司会「それではぁ! 雷ネットABグランドチャンリョンシップ、決勝戦! 開始です!」
4℃(よし、始まった…)
4℃(フェイリスたんは最初は必ず「見」に徹する…。最後に大逆転劇を見せるため、序盤は実力を温存させる傾向が強い…)
4℃(オーディエンスを沸かせるための演出だが、それでも常勝するのがフェイリスたんのすごいところだ…)
4℃(しかし…それは逆に言えば、序盤は付け入る隙があるってことだ!)
4℃(だから、序盤は攻めて攻めまくれる! ここが俺に残された唯一のアドバンテージだ!)
4℃(…って、あれ? フェイリスたんの表情が曇ってるように見えるけど…何でだ?)
4℃(あ! フェイリスたんの目に赤い点が! しかも顔に当たってるのは、BB弾!? だ、誰かがレーザーで眼を狙ってるのか!?)
4℃(くぅ! なんて姑息な手を…やったのは一体どこのどいつ―――)
4℃(って! 何やってんの取り巻きたちー!!)ガビーン
取り巻きA「ひゃっはー! 雌猫は粛清だー!」
取り巻きB「デュクシwwwwwデュクシwwwwww」
4℃(ちょっと君たち! 何やってんの!? 真剣勝負なんだから、邪魔しないでよ!)ミブリ テブリ
取り巻きA「ん? なんかリーダーがこっちに合図してるぞ?」
取り巻きB「本当だ。遠くて見づらいけど、何か必死に訴えてるな?」
取り巻きA「!! まさかリーダー…」
取り巻きB「こともあろうに…」
取り巻きAB「「俺たちの妨害が生ぬるいっていうんですね! すいません! 死ぬ気でやります!!」」デュクシ デュクシ
友人「おー伸びてる伸びてる。ん? 安価? うーん…どうしようかなー」
4℃(わかってくれたかな…って! レーザーの発色パターンが増えて点滅までしてるー!?)ガビーン
4℃(だから駄目だってば! お願いだからやめて!)ブンブン
4℃(今度はBB弾に連射機能が追加されてたぁー!?)ガビ゙ァーン
パートナー「へっへっへリーダー…さっきから相手、何も出来ずじまいですぜ? 俺たちの猛攻に手も足も出ないようじゃ、最初の威勢も飾りですかねぇ?」ケラケラ
4℃(頼むから煽らんといて! このタイミングで!)
岡部「誰が貴様らなんぞに手も足も出ないって!?」
4℃「!?」
岡部「留未穂にこれ以上、手を出させないぞ!」
フェイリス「きょ、凶真…ここで本名は…」
岡部「手前勝手なことをしていて、こんなことで勝って嬉しいか!」
岡部「貴様らは、そんなことして恥ずかしくないのか!」
岡部「お前らに、雷ネッターを名乗る資格などないぞ!」
岡部「さては勝てないと悟って、こんな姑息な手段に出るとはな!」
岡部「が、しかし! お前らには俺たちは決して負けない!!」
岡部「世界を制するのは、俺とフェイリスだ!」
4℃(鳳凰院さん…カッコイイ!!)
フェイリス「きょ、凶真…気持ちは嬉しいけど、何であんなことを…?」ヒソヒソ
岡部「…相手の妨害工作を阻止するには、必要だったんだ…あとは、ダルが気づいてくれるのを待つだけだ…」
フェイリス「ニャ?」
ダル「ふぇー…相変わらず、鳳凰院さんはマジでパネェお…DQN相手にあそこまで啖呵切れるなんて…」
ダル「でも、妙だお…鳳凰院さん、ああいうコメントは試合前と後にしかしないはずなのに…」
ダル「それに、フェイリスたんの本名、かお? あれを言ったのも気になるお…」
ダル「んー…僕のハッキングセンスが、妙な勘を告げるお…」
ダル「ん? 待てお…。『誰が貴様…』『留未穂に手を…』『手前勝手…』『貴様らは…』」
ダル「!!」
ダル「そういうことかお、鳳凰院さん…! オーキードーキー! 頑張らせてもらうお!」
司会「さぁー! 試合も終盤を迎えてきましたー! 何ということでしょう! フェイリス選手、リンクカードは三枚奪われ、ウィルスカードも二枚引いたー! 文字通り、崖っぷちです!」
パートナー「ひっひっひ…大見得切った割には大したことねぇなぁー? 鳳凰院さん()よぉ?」
岡部「くっ……」ギリッ
フェイリス「にゃう…」
4℃(ひぃぃぃ…鳳凰院さんがこっちを睨みつけてるぅ…俺が悪いんじゃないのに…)
パートナー「ひっひっひ…こりゃ決まっちまったな…これだけの差が開いちゃぁ、為す術もあるまい…」
4℃(あれ、何だろ? 何もしてないのに負けた気がする)
取り巻きA「そぉーいwwwwそぉーいwwwww」
取り巻きB「デュクシwwwwwwデュクシwwwwww」
取り巻きA「へっへっへ…これだけの猛攻だ…とても勝負など出来まい…」
取り巻きB「俺…リーダーに勝ってもらったら…舎弟にしてもらうんだ…」
友人(おいばかやめろ。そういう露骨な―――)
??「…そういう露骨な死亡フラグは前振りですね、わかります」
取り巻きA「ちょwwwwwなんだしwwwこのデブwwwww」
取り巻きB「死亡フラグとかwwwwwwねーよwwwww」
友人(フラグ回収、お疲れ様です、と…)スタコラサッサ
??「…鳳凰院さんははっきり言ってリア充だお…。ただでさえイケメンなのに…。増してやフェイリスたんのパートナーとか、マジ裏山だろ常考。爆発しろ」
??「でも…人の恋路を邪魔する奴は…爆発しろとは言わないお…」
ダル「僕がぶっとばすからだお!!」ドゴォ!
~1時間後~
友人「あの後結局、不正がばれて不戦敗になったな」
4℃「観客にはゴミ投げつけられるし…大会にはブラックリストに載るし…。しかも不正で負けるなんて最低な負け方だ…どうしてこうなった…」
友人(憐れすぎて…何も言えねぇ…)
4℃「それにしても…あの人ごみで、なんでレーザーを使っている人を特定できたんだろ? 結果的には良かったけど…」
友人「んー…まぁ、あれは鳳凰院って奴が見事だったな」
4℃「へ? 何かしたっけ、あの人?」
友人「あいつが勝負の最中、何て言ってたか覚えているか?」
4℃「いや…(すごく格好よかったところだけは覚えているけど)」
友人「あいつが言っていたことは、これだ」サッ
4℃「おぉ、何でこんなところにまでパソコン持ってきてんだ?」
友人「まぁ色々だ。(実況してたしな)」
「誰が貴様らなんぞに手も足も出ないって!?」
「留未穂にこれ以上、手を出させない!」
「手前勝手なことをしていて、こんなことで勝って嬉しいか!」
「貴様らは、そんなことして恥ずかしくないのか!」
「お前らに、雷ネッターを名乗る資格などない!」
「さては勝てないと悟って、こんな姑息な手段に出るとはな!」
「が、しかし! お前らには俺たちは決して負けない!!」
「世界を制するのは、俺とフェイリスだ!」
4℃「やっぱ…カッコイイな…鳳凰院さん」キラキラ
友人「いや、そうじゃねぇよ。何か気づいたところはないか?」
4℃「ん? カッコイイところ?」
友人「阿呆。最初の1文字を繋げて読んでみな」
4℃「だ る て き お さ が せ……あ!」
友人「そういうこった。ダルってのは、おそらく止めにかかったデブの名前だろうな」
4℃「で、でも…こういう回りくどい言い方しなくても…直接、頼めばいいんじゃないのか?」
友人「相手の人数は未知数の上に、あの人ごみだ。下手に馬鹿正直に喋れば、身を隠されちまう可能性があるだろ。そういう相手を探すには、仲間にそれとなく、且つ相手に悟られることなく伝えるのが最良だ」
4℃「そ、そうか…なるほど…」
友人「あの場で即興で、こういう台詞を言えたところは…なるほどな。大した奴だよ」
4℃「……」
友人「こりゃ、強力なライバル出現だな、兄弟」
4℃「……」
友人「ま、しょうがねぇさ。次の手を考えるべきだな。まだまだいくらでも、チャンスはあるだろ?」
4℃「……」
友人「おい、どうしたんだよ。まさか、ここで諦めちまうとか言うんじゃないだろうな?」
4℃「…うん」
友人「え…?」
4℃「…あのさ、フェイリスたんが勝ったときに、鳳凰院さんに見せた表情、覚えてるか?」
友人「…いや。俺はあの騒ぎで、一足先に会場を出ちまったしな」
4℃「そうか…。何というか、違ったんだよ」
友人「違う?」
4℃「そう。メイクイーンで見せたときも、雷ネットやっているときも…。そして俺が恋に落ちた瞬間に見せた、あの表情とさ…。同じ笑顔なのに、全然違うんだ」
友人「……」
4℃「多分あれが、フェイリスたんの…いや、留未穂さんの見せる本当の笑顔なんだ」
4℃「それを見せる資格が、彼にはあるんだ…」
4℃「敵いっこ…ないよ…」
友人「……お前は、それでいいのか」
4℃「いいんだ…。彼女が幸せになるのは…彼の隣だけだから…そこに、俺はいないから…」
友人「…いいのかよ、そんな惨めな面まで見せて」
4℃「何言ってんだよ…敗者は、いつだって無様なもんさ」
4℃「でも、俺は…4℃だから…だから…もう、泣かないって決めたから…」フルフル
4℃「だから、ここはクールに…クール・ガイに去る(アウェイ)しなくちゃ…」ダッ
ガシッ
4℃「え…?」
友人「……」
4℃「何、してんだよ…腕、放せよ…」
友人「お前、そこまで無理してどうするんだよ?」
4℃「無理なんか…してない」
友人「してんだろ、馬鹿」
4℃「してねぇって!」
友人「フェイリスが留未穂って奴に戻れるならな…」
4℃「?」
友人「お前だって、鈴木功に戻っていいんだぞ?」
4℃「!!」
友人「だからせめて、俺の前だけはそう気張んなよ。そんなギリギリなお前、見たかねぇよ」
4℃「……」
友人「……」
鈴木「う…」ボロッ
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
~10分後~
友人「気が済んだか?」
4℃「あぁ……」
友人「…初恋って、実らないもんなのかねぇ…」
4℃「……」
友人「まぁ、気にすんな。今度一杯奢ってやっからさ!」
4℃「酒は嫌いだ」
友人「はぁ…じゃあコーヒーでいいな? いつもの店の」
4℃「ケーキセット…」
友人「お前、意外と図々しいな…。オーライ、それでいいさ」
4℃「…ありがとな」
友人「…いいって。腐れ縁だしな」
4℃「男を介抱するなんて、気持ち悪い真似をさせて悪かったな」
友人「え? あ、そういう事か…。べ、別に気にすんなよ」
4℃「…お前には、いつも感謝してる…」
友人「…ん」
友人「なぁ、鈴木」
4℃「ん?」
友人「…フェイリスには、留未穂に戻れる相手が、鳳凰院ってことだろ?」
友人「だ、だったらさ…俺が、その…お前の…鈴木功になれる、相手ってのは…駄目か…?」
4℃「? 言ってる意味が――」
友人「あぁもう! 焦れったいな! だから、俺は――」
取り巻きA「リーダー! 副リーダー! 探しましたよ、ちぃーっすwwwww!!」
友人「」
友人(どうもさっきから見えないと思ったら…理由しだいじゃ※してやる…)
取り巻きA「リーダーwwwwwやりましたッスwwwww藻れを褒めてwwwwww」
4℃「あ、あぁ…え? やったって、何を?」
取り巻きA「ちょwwwwwリーダーそれないっしょwwwwいやね、あのデブのせいとは言え、雌猫に散々泥を塗られたじゃないッスかwwww」
取り巻きA「秋葉原の伊達悪ネッターがここまでコケにされるとか、マジありえねーしwwwwwマジ4℃さん怒髪天っしょwwwwwwチョリースwwwww」
取り巻きA「つーわけでwwwww俺たちも、4℃さんの面子を守ることにしたっすwwww汚名挽回wwwwwwなんつってwwwww」
取り巻きA「だから俺たちで、あの雌猫の店を襲撃しておきました!!」
4℃「」
友人「」
~メイクイーン ニャン+2~
4℃「こ、これは…」
友人「これは酷い…」
取り巻きB「あ、リーダーに副リーダーwwwwwウィッシュwwwwww」
取り巻きC「安価達成wwwwwwwwwざまぁwwwwww」
取り巻きA「今ガソリン撒いたったwwwwwアボーンwwwwアボーンwwww」
4℃「そんな…なんで、どうして…」
フェイリス「にゃー! フェイリスの店がぁー!!」
4℃「げ!? フェイリスたん!? うわ、かつて無いほどの眼光でめっちゃ睨んでる!?」
友人「サイレンも聞こえてきたな。消防と警察もそろそろだ」
4℃「えぇ!? い、嫌だよ! まだ犯罪者はごめんだよ!」
友人「はぁ…こうなりゃ、やることは一つだな」
4℃「え?」
友人「逃げるんだよ!」
グイッ
4℃「え!? ちょ!」
友人「ほら、黙って走れー!」
4℃「ちょ、待てー! 腕を引っ張るなー!」
俺の名前は4℃。数字の『4』に温度の℃。通称黒の絶対零度、"4℃(シド)"だ。
秋葉原に君臨する伊達ワル雷ネッター。 …いや。
今はただの、『鈴木功』だ。
好きな台詞は「知ってるか? 乾いた氷は、肌を火傷させるんだぜ」
…けど、俺の氷は、もう溶けきっているのかもしれない。
でも、俺は感じる。腕をつかんでくれる肌の温度はどこか暖かく、愛しい。
それは火傷よりも、熱く感じるほどだけど。
今はこの手の感触を、いつまでも感じていたいと思った。
~終わり~
142 : 以下、名... - 2011/09/13(火) 00:31:50.81 MIakEI630 63/72お疲れ様でした!
こんなチラ裏そして俺得なスレを見てくれてありがとう!
友人が女かルカ子タイプなのかは、各自で補完してください!
おまけとか需要ある?
144 : 以下、名... - 2011/09/13(火) 00:33:27.73 TMg3QASu0 64/72面白かったよ
これですれオチを気にせず飯食え……
>おまけとか需要ある?
待て
まだあるのなら出し惜しみをするな
146 : 以下、名... - 2011/09/13(火) 00:35:11.61 MIakEI630 65/72おk。ちょっと待ってて。こっちも5レスくらいだから
~おまけ~
友人「はぁーただいまっと…やれやれ、なんとか撒けたのは幸いしたな」
友人「ふぅー…帰った後はPCつけて、と…」
友人「ん? 何だコリャ。さっきのスレ、次スレ立ってら」
友人「ったく誰だよ…。ま、いつもならスレストだが、今日は楽しかったからいいか」
友人「どれどれ。暇つぶしに安価でも出してやろう。
>>と…>>と、>>……と」
友人「!!」
友人「……」
友人「はぁ~…」
友人「マジかよ…」
~後日、秋葉原駅前~
鈴木「ったく、あいつから誘ったくせに、集合時間になっても来ないってのはどういうわけだ?」
鈴木「…ま、あいつが奢ってくれるのから別にいいけどよ…」
鈴木「しかも今日は『4℃モード』じゃない、普通の格好しろって念押ししやがって…。髪を黒く塗ったのは随分久しぶりだな…」
鈴木「遅ぇ…もう10分も遅刻じゃねぇか! ったく、会ったら絶対怒鳴って――」
友人「おい」
ドン!
鈴木「いってぇ! な、何しやが………………………………
あれ?」
友人「///」
友人「…よう」
鈴木「」
友人「さ、さっきはよくも言ってくれたな?」
鈴木「」
友人「誰が遅刻だ、ばぁか。30分前から来てたっつーの。それで気づかないとか、てめぇ…ふざけてんのか?」
鈴木「お、お前…その、格好…」
友人「う、うっさいな!!/// 安価は絶対なんだよ!」
鈴木「……お」
友人「な、何だよ…どうせ、似合ってないとか言うんだろ?」
鈴木「お前、女だったのかー!?」
友人「」
友人「…やっぱそうか。そうだと思ったよ」
鈴木「へ? だ、だって…お前、いつも男みたいな格好して、それで、口調も――」
友人「まぁな。中学高校も私服で、お前とはいつも違うクラスだったからな。でも…まさか本当に気づいてなかったなんてな…」
鈴木「……」ボーゼン
友人「はいはい、これで終了な。安価は達成したし…。悪かったな、着替えてくるよ」
鈴木「へ?」
友人「だって…俺が、こんなかっこしてても…その、変だろ?」
鈴木「い、いや!」
友人「無理すんなって…。分かってるよ。今更すぎて、お前を混乱させるだけだよな…」
鈴木「だから、違うんだって!」
友人「……へ?」
鈴木「た、確かにビックリしたけど…それは、あまりにもギャップが激しかったせいもあるけど…」
鈴木「で、でもそれ以上に…その、お前の格好が似合いすぎてて…」
友人「ッッ///」カァァ
鈴木「その、白いワンピースとか、ピンクのミュールとか…お前にすごくはまり過ぎてて…あの、」
鈴木(あれ……なんで俺、こんなにドキドキしてんだろ…?)
鈴木「お前が、すっげぇ可愛かったから! だから、すっげぇびっくりしたんだ!!」
友人「~~~~~///」ゲシッ ゲシッ
鈴木「いて! ちょ、その靴で蹴るのはやめろ! 刺さる! 刺さるから!」
友人「うっせバカ! 死ね! 氏ねじゃなくて死ね!」ゲシッ ゲシッ
友人「はぁ…ほ、ほら! 行くぞ!」グイッ
鈴木「あ! だから腕を引っ張るなって!」
友人「い、行きたいとこがあんだよ! まだ安価消化してねぇーしな!」ズカズカ
鈴木「あたた! わ、分かった! 分かったから放してくれ! いろんな意味で死ねるから!」
俺の名前は、鈴木功。雷ネットが趣味の、ただのフリーターだ。
俺には、ただ一人の親友がいる。
そいつの手は、今は微妙に汗ばんでいて、溶けかけた氷のようだった。
でも、その手はまるで燃え盛るような熱さだったが…
それはひょっとして、溶けかけてるのは俺のほうなのかもしれない
~本当に終わり!~
162 : 以下、名... - 2011/09/13(火) 01:09:35.04 MIakEI630 72/72ベタベタなおまけでごめんね!
これで本当に終わりだよ! 見てくれてありがとう!
じゃあ俺は風邪気味だからいい加減寝るよ!