さやか「いやーもう気づいたら二時くらいでー」
まどか「嘘……だよね……?」
さやか「え?いやいや本当だってー!もうすんごいしんどかったー」
まどか「嘘だよ……そんなの……嘘……!」ガタガタ
さやか「だから本当だってばー!もーさやかちゃんだってやるときはやるんだぞー!」
まどか「うああああああああああああああああああああああ!!」
さやか「っ!?」ビクッ
まどか「ああああああああああああああああああああああああ!!」
さやか「なっ……何……なんなの……?」
元スレ
さやか「昨日夜遅くまで宿題してさー」まどか「え?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1321856891/
ほむら「鹿目まどか!」
さやか「あっ、転校生!ちょっとどうしようまどかがいきなり!」
ほむら「そんなもの見れば解るわどこまで貴方は愚かなの、美樹さやか!」
さやか「ご、ごめん……」
まどか「あああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああああ!!」ガリガリ
ほむら「まどか!しっかりして、ダメよ、そんなの喉をむしったら!あぁほら、血が出てきたじゃない! 美樹さやか、何をやっているの!まどかを取り押さえて!」
さやか「あ――う、うん!」ガシッ
まどか「あああああああ!!ああああああああああああああああうああああああああああうあああああ」ジタバタ
さやか「こ、こらまどか、落ち着きなさいってどうしたのよ!」
ほむら「まどか、まどかぁ!」
まどか「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
まどか「」ビクンッ
さやか「……あれ、落ち着いた……」
ほむら「……まどかを保健室に連れて行きましょう、美樹さやか」
さやか「何もここまでしなくても……」
ほむら「両足を拘束しなければどこかへ行ってしまうかもしれない。両手を拘束しなければまたさっきのように尋常ではない様子で喉をかきむしるかもしれない。猿轡を噛ませなければ舌を噛み切るかもしれない。これは順当な処置よ」
さやか「だったらなんで猿轡があんたのパンツなのよ」
ほむら「それしかなかったのだから仕方ないでしょう」
さやか「いやタオルやシーツがあるじゃない」
ほむら「それよりも美樹さやか、説明して。一体何があったというの?」
さやか「いや、正直親友が変態のパンツを銜えている姿は捨て置けな」ガシッ
ほむら「まどかに一体、何があったのかしら。答えなさい、美樹さやか」ギロッ
さやか「……ッ!!」
さやか「あ、あたしは何もしてないよ!」
ほむら「……何かしたのね。まどかに、貴方が……!」ギュゥ
さやか「ちょっ、転校生、襟、伸びちゃう」ギュゥゥ
ほむら「いつもそうやって、貴方は私たちの邪魔をして……私が貴方に何かしたかしら? まどかが貴方に何かしたかしら……?何もしていないでしょう!」グイグイ
さやか「ちょっ、やめっ、うぐっ!」ドンッ
ほむら「言いなさい。正直にまどかに何をしたのか言いなさい……!でなければ私は貴方を今すぐ殺してあげるわ……美樹さやか!」ギュゥゥゥゥッ
さやか「うっぐえっ!あ、あだぢばだだ……」
ほむら「貴方は、ただ?悪意にさえ無自覚だなんて貴方は底なしの愚か者ね!さぁ言いなさい、まどかに何をしたの!」
さやか「じゅ、じゅぐだいぼ……」
ほむら「宿題を?またたかったのかしら!?」
さやか「ぢ、ぢがう……じゅ、じゅぐだいぼ……」
ほむら「早く言いなさい!」ドンッ
さやか「ぐぶぅっ!?」ドンッ
さやか「あっ……はぁ……はぁ……」
ほむら「宿題を、何したのかしら、美樹さやか」スッ
さやか「あっ……やめてよ、そんなもの向けないでよ!あたしが何したっていうのよ!」
ほむら「貴方はまどかを苦しめた、これくらいでそんな泣き言言わないで。さぁ、教えてくれる?宿題で、貴方はまどかに何をしたのよ」
さやか「あ、あたしはただ宿題をやってきたってまどかに言っただけよ!そしたら、まどかがいきなり!」
ボトッ
さやか「ほ、本当それだけだからそれを……って、あれ……?」
ほむら「……!」ワナワナ
さやか「て、転校生……?」
ほむら「美樹……さやかが……宿題を……!?」ガクガク
さやか「あ、う、うん……宿題をしてきただけだよ!あたしは別にまどかになんにもていうかあたしがまどかに何かするわけ」
ほむら「美樹さやかが……宿題を……」ブルブル
ほむら「あの……美樹さやかが……美樹さやかが宿だ――」ガクンッ
さやか「て、転校生……大丈夫?」スッ
ほむら「ひっ!?」バンッ
さやか「いたっ!ちょっ、なによ!せっかく人が心配してやったのに!」
ほむら「!!」バッ
まどか「……」スゥスゥ
ほむら「……」ニコッ
カシャッ
さやか「あーもー本当感じ悪い奴!……ってあれ?転校生?何処に……?」
さやか「……なんだって言うのよ、本当変な奴……」
さやか「はぁ……なんなのさ……あたしが宿題してきたのがそんなにおかしいっていうの?皆ひっどーい!」
さやか「……ってうわ!これ転校生の拳銃じゃん……!あいつ、忘れて行きやがったな……危ないなぁ……。こんなところに置いといて誰かが遊んだらどうすんのよ。まぁ、どうせ本物じゃないだろうけどさ」
さやか「うわっ、おも……!本格的だなー!へへーバンッ!なんてね!」
さやか「あはは……ここには置いとけないよね。預かっておこう。後で返してやろうかな、謝罪と賠償を込でね」
ガラッ
さやか「!?あ、いやこれはそのあたしのじゃなくてえっと……」
マミ「あら、美樹さん」
さやか「マミさん!」
さやか「マミさん、どうして此処に?」
マミ「いえ……なんだかこっちから魔力を感じたものだから何があったのかなってね。あなたは?」
さやか「あぁ、あたしはまどかの付き添いで――」
さやか「(ってしまったぁ!?まどかは今とてもじゃないけど他人には見せられないような状態だったぁ!)」
マミ「鹿目さん?」
さやか「あぁいやあの」
マミ「鹿目さん……どうかしたの?体を壊してしまったの?」
さやか「いやえぇとそうじゃなくて……」
マミ「心配だわ……とにかく、今日の魔法少女体験コースは控えた方が良さそうね」
さやか「で、ですよねー!あははは!」
マミ「……どうしたの美樹さん、貴方もどこか変よ?」
さやか「え!?いや、別にあたしはその」
マミ「それにその手に握っている物……拳銃じゃない!これは一体どこで手に入れたの!?」
さやか「え!?あ、いやあのこれは転校生の忘れ物で」
マミ「そう……それじゃぁ一足遅かったって訳ね。彼女が魔女を退治したのかしら?」
さやか「え?別に魔女は出てませんけど……おぉっ!!」
マミ「?どうしたの?」
さやか「そうです。転校生が魔女を倒してくれたんです!いやぁかっこよかったなーあの時の転校生は!あははは!」
マミ「……嘘ね」
さやか「え?あ、いや本当っすよマミさん!信じてください!」
マミ「信じられるものですか。この力場に残った魔力から考えて貴方は相当低位の魔女なんでしょうけれど、わたしは覗かさないわ……さぁ、本性を表しなさい!」
さやか「(この人なんか誤解している!?)」
さやか「誤解ですよマミさん!信じてくださいよぉ!」
マミ「各々への呼称やテンションは取り繕えても、その内層さえも真似ることはできなかったわね」
さやか「正真正銘の美樹さやかちゃんですよぉ!あなたの後輩ですよぉ!」
マミ「黙りなさい、薄汚い魔女……あの美樹さんと暁美さんの確執を知らないからぬけぬけとあのような妄言を言えたのでしょうけれど、わたしを欺くことなんて出来ると思わないことね……そしてこれが」ツカツカ
さやか「あっ!ちょっ、マミさんダメ!」シャーッ
まどか「……」スゥスゥ
マミ「……動かぬ証拠といったところかしら、ねぇ、魔女」ニヤッ
さやか「だからこれも誤解でぇ!」
マミ「暁美さんは簡単にやられたでしょうけれど、わたしは一筋縄ではいかないわよ?覚悟しなさい! 大事な後輩たちを、返してもらうわ!」パァァァ
さやか「違うんですよこれは転校生がやったんですよ!まどかがいきなり倒れて、それで二人で此処に運んでぇ! それで転校生がこれ置いてどっかに行っちゃったんですよぉ!」
マミ「取ってつけたような言いわけね。でもそんな嘘で、わたしを騙せると思う?」
さやか「あぁもう!あたしが宿題やってきたことが皆してそんなにおかしかったのかよー! もうやだ!徹夜して宿題なんてしなければ良かったぁ!」
マミ「」
さやか「もうやだよぉ……もう絶対宿題なんてやるもんかぁ……!」グスグス
マミ「」バタンッ
さやか「うえーん……ってあれ、マミさん?マミさん!ど、どうしたんですか!? まさか、マミさんまでおかしくなったんじゃ……!」
マミ「」シュゥゥゥゥゥ
さやか「マミさん起きてください、マミさん!」
マミ「」
マミ「」
マミ「」
パリンッ
さやか「えっ?」
QB「さやか!」
さやか「QB!どうしようマミさんが、マミさんが!」
QB「落ち着いて、さやか」
さやか「落ち着けるわけないでしょ!マミさん起きてください、マミさん!」
QB「さやか、それは既にマミの抜け殻だよ。マミ自身はこの奥にいるんだよ」
さやか「マミさ――え?QB、どういう事……?」
QB「マミのソウルジェムは穢れを溜め込みすぎ、グリーフシードへと変化した。よってマミは魔法少女から魔女に成り果てたんだよ」
さやか「マミさんが……な、魔女に!?」
QB「そうさ。そうならない為に彼女たち魔法少女はグリーフシードによる魂の浄化を欠かしてはいけないと言っていたのに、まさかマミほどのベテランがそれを怠るなんてどうかしているよ」
さやか「そんな……それじゃぁみんなあんたに騙されたっていうの!?」
QB「騙しただなんて聞こえが悪いなぁ。僕はきちんとお願いしたはずだよ?」
さやか「嘘よ……そんなの……マミさん!マミさん起きてくださいよぉ、返事してくださいよぉ!」
QB「やれやれ。もう君の声はマミには届かないよ」
さやか「うるさい!マミさん、マミさんマミさんマミさん!」
QB「さやか、君がそうしているのは自由だけれど、でも此処は既にかつてマミであった魔女の結界であること忘れてはいけないよ?魔女は結界ないの君たちをこれから捕食することだろう」
さやか「マミさん!マミさん!」
QB「先ほど、暁美ほむらが自身のソウルジェムを砕いた。よってこの見滝原にはただの一人も魔法少女は居なくなってしまったよ。このままだと、君たちは助からない」
さやか「マミさっ――え、転校生が……そんな……どうして……!?」
QB「僕には解らない。しかし彼女のソウルジェムが濁り切る寸前だったからね。実に惜しかったよ」
さやか「なんでよ……どうしてよ……なんでなのよ!」
QB「さぁさやか、嘆いたって仕方ないよ。このままだと君とまどかは確実に死んでしまうだろう。だが君にはそれを覆すだけの奇跡を叶える力がある。さぁさやか、僕と契約して、魔法少女になってよ!」
さやか「あたしが宿題してきたから……こんなことになっちゃったの……!?」
え「QB」
まどか「という夢を見たよ!」
ほむら「怖いわね」
マミ「恐ろしいわ」
QB「でもありえないね」
ガラッ
さやか「いやーごめんごめん!昨日の夜宿題していたら徹夜しちゃってさー!」
ま・ほ・マ・Q「「「「あああああああああああああああああああ」」」」
~終わり~