女の子「好きな人とかって、いますか」
友達の女の子「恋話?めずらしいね、そういう話するの」
女の子「いえ……それで、どうですか」
友達の女の子「いないけど、あんたは」
女の子「……い、ます」
友達の女の子「つまり恋愛相談ということか、あたし経験ないからアドバイスできないよ」
女の子「へいきです、よ、はい、」
友達の女の子「いや平気とかじゃなくて……それで、誰なの」
女の子「……ひみつ、です」
友達の女の子「学校のひと?」
女の子「は、はい」
友達の女の子「クラスのひと?」
女の子「クラスは、ちがうけど」
友達の女の子「仲はいいの」
女の子「わたしは、仲が良い、と、思ってます」
友達の女の子「ふーむ難問ですなあ」
元スレ
女の子「質問、いいですか」友達の女の子「なに」女の子「あの、ですね、」
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友達の女の子「遊んだりも、するわけ」
女の子「はい、たまに、あまり言い出せないんですけど」
友達の女の子「誘われたりした?」
女の子「……いいえ」
友達の女の子「んー、なるほど、相手はただの友達のような認識でしょうかねえ」
女の子「……きっと、そうです」
友達の女の子「それとなく、伝えてみたりは」
女の子「多分、気づいてくれないです……わたしが、うまく伝えてないのかも、しれないですが」
友達の女の子「まあ、人付き合い自体、なれてるふうではないと思うよ。正直言うと」
女の子「……はい」
友達の女の子「あ、ごめん、」
女の子「いいえ、わかってるんです……はい」
友達の女の子「……それで、どうしたいの」
女の子「もうすこし、こう、距離をつめる、てきな」
友達の女の子「仲良くなりたい」
女の子「はい」
友達の女の子「でも聞く限り、友達関係としては完成してるふうだよね」
女の子「……というと」
友達の女の子「距離、でいえば、少なくとも相手は距離感を確定してるような」
女の子「……」
友達の女の子「も、もちろん、アプローチ次第では、お近づきになれるかと思いますよええ」
女の子「……」
友達の女の子「……でも、あたしなんかは、男の人に、だいたいそう」
女の子「え、」
友達の女の子「話してると、共通の話題があってたのしい。グループで遊びに行ってたのしい。そういう距離感を、早くから固定しちゃいがち」
女の子「……女の子の、友達には、どうですか」
友達の女の子「え、ああ、どうだろ……どう、友達」
女の子「えっと……その」
友達の女の子「ふふ、べつにいいよ、たぶんおんなじ」
友達の女の子「で、なんだっけ、こういうタイプの人を、どう攻めましょう、という話か」
女の子「……無理は、よくないですかね」
友達の女の子「んーでも、あれだ、なにか一撃があると、状況がかわるかも」
女の子「……一撃、ですか」
友達の女の子「そう、具体的には……いっそ告白してしまうとか」
女の子「こ!こくはく……ですか」
友達の女の子「ごめん、冗談、そういうのはあんたにはさせられないな」
女の子「……いえ、でも、勝算があれば、がんばれば」
友達の女の子「ん、そう?」
女の子「……」
友達の女の子「えっとじゃあ、足場を固めていって、ここぞというところで、告白」
女の子「こくは……ん、はい、そういう、かんじですか」
友達の女の子「一般論しか言ってなくてわら」
女の子「……でも、いい、と思います」
友達の女の子「え、あ、そう、なら、いいんだけど」
友達の女の子「その足場を固める、というのの具体例がわからんなあ」
女の子「……はい」
友達の女の子「ふたりきりで、でかけたり、というのはあるんだっけ」
女の子「い……はい、何度か」
友達の女の子「あ、そうなの、でも、ぜんぜんなの」
女の子「……わからないです」
友達の女の子「うーん、うーん、わかんね、困ったなあ」
女の子「……」
友達の女の子「まあ、手順は、あたしが思いつくようなのじゃあ、意味ないと思うし、おいとこう」
女の子「……」
友達の女の子「ふふ、それでさ」
女の子「は、はい、なんですか」
友達の女の子「どんなひとなんですかね、こんなかわいこちゃんのハートをズッキュンした方というのは」
女の子「ええと……その、かわいくて、」
友達の女の子「……か、かわいい、とは」
女の子「あ……いえ、かっこ、よくて」
友達の女の子「かっこいいタイプの人が好きとは、これまた以外だけども」
女の子「……友達、で」
友達の女の子「……ん、そりゃ、まあ、そうだな」
女の子「……す、」
友達の女の子「す?」
女の子「す、素晴らしくて、」
友達の女の子「……ええと」
友達の女の子「えっと、学校の人なんだよね」
女の子「そ、そうですよ?」
友達の女の子「同学年?」
女の子「ええ、はい」
友達の女の子「a組の○○って人?」
女の子「違います」
友達の女の子「ちがうか、え、じゃああとわかりやすくそんなふうなのいるかな」
女の子「……」
友達の女の子「……ま、いいや、どういうところが、いいの」
女の子「……どういう、ところ、ですか」
友達の女の子「一目惚れだったり?」
女の子「いえ、いえ、ちがいます、去年同じクラスで、お話したりして」
友達の女の子「え、去年同じクラス、あたしもじゃん、誰だ、あんたそんなに男と話てたか」
女の子「……」
友達の女の子「……ていうか、」
女の子「……」
友達の女の子「……あたし以外、友達、いたか、去年」
女の子「……」
友達の女の子「あ、え、ごめん、嫌味で言ったんじゃなくて」
女の子「……友達は、今も、あなた、だけです」
友達の女の子「はい……え、」
女の子「……あなた、だけでした、し、今も、そうです、が、なにか」
友達の女の子「……えっとつまり、ええ、と、んん?……」
女の子「……」
友達の女の子「……」
友達の女の子「じつは、すきなひとは、いない……みたいな?」
女の子「……います」
友達の女の子「えっとじゃあ、うーん、いや、しかし」
女の子「……」
友達の女の子「……」
女の子「……」
友達の女の子「も、もしかして、いや、もしかしてもしなくても、このわたくしてございますか」
女の子「……そ、そうですが、なにか」
友達の女の子「!」
女の子「……」
友達の女の子「い、いやあ、ええ?ほう、なるほど、うーむ、うーむ、」
女の子「……ここぞというとき」
友達の女の子「え」
女の子「す、すき、に、なっちゃったんです、お付き合い、してくれませんか!」
友達の女の子「」
女の子「………/////」
友達の女の子「……い、いや、そうか、そうか、」
女の子「……」
友達の女の子「ん……いや、まさか、告白されちゃうとは、計算外だなあ」
女の子「……え」
友達の女の子「……まあ、うん、わかった、はい」
女の子「……あの」
友達の女の子「返事、わかった、ok、お付き合い、悪かったよ、さすがに、気づくから」
女の子「……い、いじわる」
友達の女の子「そこは、喜ぶのが、先じゃないのかい」
女の子「……ふふ、」
友達の女の子「……ん?」
女の子「……ちゃんと、お詫びに、特典がつくんですよね?ふふ」
友達の女の子「……はぁ、うん、そうだよ、わかりました、これまでの分も充てさせていただきますよ」
女の子「♪」
めでたい