岡部「…ん?『フェイリスといいます、拾ってください』」
フェイリス「にゃー…」
岡部「捨て猫か…可哀想にな」
フェイリス「ふにゃ~」
岡部「…やけにくっついてくるな」
フェイリス「にゃぁ…」
岡部「…仕方がない、ラボへ連れて帰ろう」
フェイリス「ニャ♪」
元スレ
フェイリス「ニャーニャー」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311867482/
ラボ
岡部「フゥーハハハ!ラボメンの諸君、キリキリ働いているな?」
まゆり「オカリン、トゥットゥルー♪あれ?その猫ちゃん、どうしたの?」
フェイリス「ニャ~♪」
ダル「うは…僕好みのかわいらしいぬこ…ハァハァ」
紅莉栖「こいつ、ケモナーだったのか…」
岡部「俺から離れないので仕方なく連れてきた。助手よ、何か餌はないか」
紅莉栖「私は助手じゃないんだがな…あった、冷蔵庫のドクペでいい?」
岡部「いやダメだろ…」
まゆり「それにしても随分大きい猫さんだね~」
ダル「それにメイド服を着ているとか、マジ萌えるんだけど」
まゆり「ほら猫さん、こっちだよ~」
フェイリス「にゃう~ん」
まゆり「ほら、なでなで~」
フェイリス「ごろごろにゃー」
岡部「ふむ…まゆりにもなついているな。とりあえず冷蔵庫にあったプリンでもやろう」
紅莉栖「プリン…?まさかそれって…」
岡部「ほら、たんと食え」
フェイリス「ニャ~♪」ガツガツガツ
紅莉栖「岡部…そのプリン、私の…」
岡部「なあに、細かいことは気にするな!貴様のプリンが猫一匹を助けたのだ!誇りに思え」
紅莉栖「…」
フェイリス「ニャ、ニャ♪」ガツガツガツ
ダル「いい子でちゅねー、なでなで」
フェイリス「フニャァァァ!」
ダル「う、うおっ!びっくりしたお!何故吠えられたし」
紅莉栖「橋田のHENTAIオーラをキャッチしたとか」
まゆり「きっと、食事を邪魔されたと思ったんだよ~」
フェイリス「ニャー…」
ダル「ご、ごめんよ。えっと…」
まゆり「そういえばオカリン、この子猫ちゃんのお名前、何て言うの?」
岡部「背中にあった貼り紙によれば、フェイリスと言うそうだが」
ダル「そっか。フェイリスたん、ごめんよ」
フェイリス「ニャー…ニャ♪」ガツガツガツ
岡部「ふむ…猫というのも悪くはないな」
路地
岡部「猫の散歩というのは新鮮だな。フェイリス、どこへ行きたい?」
フェイリス「にゃ~」
岡部「ははは、そうか。こっちか。よーし行くぞー」
フェイリス「にゃんにゃん♪」
鈴羽「あれー?岡部倫太郎、まさかの首輪プレイ?」
まゆり「スズさん、どうしたの?」
鈴羽「いやー、岡部倫太郎が女の子に首輪をつけてるのを見てさ」
まゆり「違うよ、スズさん。あれは猫のフェリスちゃんだよ~」
鈴羽「えっ…?」
鈴羽「一体どういうこと?あれどう見ても人間でしょ?」
まゆり「そうかなー。ちょっと大きかったり、メイド服着たりしているけど、猫ちゃんだよ~?」
鈴羽「そっか…この時代には様々な種類の猫がいたんだね。悪かったよ、椎名まゆり」
岡部「気のせいか…先程誰かに呼ばれた気が…」
フェイリス「にゃー、にゃー!」グイグイ
岡部「あ、ああ。すまんな。さあ、着いたぞ!ここが柳林神社だ」
るか「お、岡部さん…それは…一体…」
岡部「ルカ子、紹介しよう。新しくラボで飼うことになった、フェイリスだ。あと俺は岡部ではない」
るか「岡…いえ、凶真さん。どう見ても女の子…ですよね」
岡部「女の子?何を言っているのだ。どう見ても猫ではないか」
るか「そ、その…いいえ、何でもないです。すみません」
岡部「ならいいのだが…そうだルカ子。お前も抱いてみないか、いい匂いがするぞ」
るか「えっ…い、いえ、そんな…大丈夫です…///」
るか「(僕、男なのに…女の子を抱くなんて、できません…)」
岡部「そうか…では行くぞ、フェイリス」
フェイリス「にゃ~♪」
るか「岡部さん…心配だなぁ…何もなければいいんだけど…」
岡部「さて、次はどこへ行こうか、フェイ―――」
パシャリ
岡部「な…!」
萌郁「…証拠」
岡部「証拠って、何の証拠だ!」
萌郁「…首輪プレイ」
岡部「首輪プレイって、猫に首輪をつけることの何がいけないと言うのだ、指圧師よ!」
萌郁「女の子にしか…見えない」
岡部「ルカ子といい、指圧師といい…猫にしか見えんではないか」
フェイリス「ニャ、ニャ、ニャ♪」
岡部「ほら見ろ、人間の女の子ならこのような言語は喋るまい」
萌郁「…」
岡部「日も暮れてきたしそろそろ帰るか」
フェイリス「ニャー♪」
ザッザッザッ
岡部「(…何者かに尾けられている…?)」
岡部「フェイリス、逃げるぞ」
フェイリス「にゃ!?」
ラボ
岡部「ふう…なんとか逃げ切った」
ダル「オカリン、どうしたん?フェイリスたんに振り回されてたとか?」
岡部「ダル…俺は今まで機関が送り込んだ刺客と戦っていたのだ」
紅莉栖「はいはい、厨二病厨二病。で、猫ちゃんとの散歩は楽しめたのか?」
岡部「ああ…だが行く先々でおかしな目で見られたりした」
紅莉栖「おかしな目…?」
岡部「ああ…まるでゴミを見るような目だ」
紅莉栖「まあ、どう見てもその格好浮いてるし」
岡部「どう考えてもそういう問題ではないのだ…それにルカ子や指圧師はフェイリスを女の子と言っていた」
フェイリス「にゃー?」
ダル「えっ!?まさかの擬人化フェイリスたん!?ああ、なんか想像しただけでムラムラしてきたお…」
岡部「ダル、ちょっと黙れ」
フェイリス「にゃん、にゃん」グイグイ
岡部「ん、どうしたフェイリス。ああ、そうか。腹が減ったのだな。待ってろ、今牛乳を出してやろう…」
岡部「ほら、牛乳だ。残さず飲むんだぞ」
フェイリス「ニャー♪」ペチャペチャ
紅莉栖「確かに、よく見たら女の子に見えなくもないけど…やっぱ猫よね」
岡部「ああ…どこからどう見ても猫なのだがな」
ダル「いいんじゃね?可愛いは正義ってことで」
フェイリス「ニャ、ニャ」ペチャペチャ
岡部「そうだな…他人の目など気にすることでもないな」
ブラウン管工房前
鈴羽「えっと、こっちです。このビルの2階」
警官A「ここに、少女が軟禁されていると?」
鈴羽「はい。首輪までつけて、猫のような真似をさせられています」
警官B「ふむ…それは稀に見る変態だな」
警官C「話から察するに複数犯か…何人いるのかが知りたいところだ」
警官D「とりあえず突入するぞ」
ラボ
警官A「いくぞ…ドアを蹴破るから、一気に突入するんだ」
警官B「お、おう」
ガチャン
警官C「岡部倫太郎!少女軟禁の疑いで逮捕する!」
岡部「は!?何故俺が逮捕されねばならんのだ!」
紅莉栖「岡部…あんた、そんなことしたの!?」
ダル「オカリン…とうとうリアルに手を出してしまうなんて…」
岡部「ええいやかましい!本当に身に覚えなどないのだ!」
警官「ならここでミルクを飲んでいる少女は何だ?」
岡部「少女…?どう見ても猫ではないか。な、なあフェイリス」
フェイリス「ニャ?」
警官「まあ…そんなことはどうでもいい。問題なのは、貴様が少女に首輪をつけて軟禁していると通報があったことだ」
岡部「通報…?」
鈴羽「…まさか、岡部倫太郎がそんな人だったなんて思わなかったよ」
岡部「バイト戦士!通報したのはお前か!」
鈴羽「そうだよ。椎名まゆりまで共犯者に仕立て上げるなんて、可哀想じゃん」
岡部「い、いや…意味が分からん。こいつは猫ではないのか?」
警官「そう言うことだから…とりあえず署まで同行してもらうぞ」
岡部「…」
警察署
警官A「えっと、家まで送り届けたいんだけど、どこに住んでるのかな?」
フェイリス「ニャー、ニャー!」
警官B「ダメだな。全く話が通じん。本当に猫なんじゃね…?」
警官A「んなことあるか!恐らく強い洗脳でも受けているのだろう」
警官B「そ、そうだよな…こんな猫いるわけないし」
フェイリス「にゃー…」ションボリ
警官「ったく、往生際が悪いな。いい加減吐いた方がいいぞ」
岡部「冗談ではない!何故やってもいないことを吐かなければならんのだ!」
警官「証拠だってあるんだ。ほら、この写真」
岡部「ん…?こ、これは…昼間指圧師に撮られた写真ではないか!」
警官「もうネタは挙がってるんだ。さあ吐いてもらうぞ」
岡部「だからあれは猫だと言っているだろう!」
ラボ
ダル「はあ、どうしてこうなった」
紅莉栖「それはこっちが聞きたい」
ダル「まさかオカリンが逮捕されるとは思ってなかったお。元々おかしかったけど」
紅莉栖「なんかフェイリスちゃんのこと女の子だって言ってたわよね、阿万音さん」
鈴羽「え?女の子じゃないの?」
ダル「猫だろ、常識的に考えて」
鈴羽「で、でも…あんな見た目の猫なんているの?」
紅莉栖「岡部が最初連れて来た時は驚いたけど…やっぱり猫に見えたから」
ダル「僕は一目見たときから猫だって分かってたぜ。そして惚れた」
鈴羽・紅莉栖「………」
紅莉栖「とにかく、岡部を助けるにはどうすればいいか考えないと」
ダル「だなぁ。警察署のシステムにでもクラッキングしてみる?」
鈴羽「ダメだよ、橋田至!そんなことしたら…」
紅莉栖「とりあえずフェイリスちゃんだけでも迎えに行きましょう。飼い主がいないと保健所に連れて行かれちゃうから」
鈴羽「う、うん…」
警察署
岡部「だから、俺は何も…」
警官「口が堅いな」
岡部「当然だ。俺は機関の尋問には決して屈しない。なぜなら狂気のマッドサイエンティストだからな」
警官「あ、ああ…そう…」
岡部「で、いつ帰してくれるのだ」
警官「疑いが晴れるまでは出られんだろうな」
岡部「えっ…」
同時刻、警察署
紅莉栖「えっ、フェイリスちゃんが逃げた?」
警官「そうなんだよね。ちょっと目を離した隙に」
鈴羽「どうしよう、牧瀬紅莉栖…保健所に連れて行かれちゃうよ!」
紅莉栖「手分けして探しましょう」
鈴羽「う、うん!」
岡部「こうしてはいられん!俺は逃げるぞ!」
警官「あっ!こら、待て!」
ガチャッ
岡部「なんとか警察署の外に出られた…とりあえず助手に連絡だ」
プルルルルル…ガチャ
紅莉栖『岡部、無事なの?』
岡部「ああ、逃げてきた。フェイリスはどうしている?」
紅莉栖『それが、警察署から逃げ出しちゃったみたいで…阿万音さんと探してるところ』
岡部「くっ…このままだと保健所へ連れて行かれるではないか!」
紅莉栖『見つけ次第連絡する。岡部も探して!』
岡部「わかった…」
ピッ
岡部「全く…世話の焼ける猫だ…」
岡部「フェイリスが行きそうな場所は…まだ今日拾ったばかりだから分からないが…」
岡部「ラボだ!とりあえずラボに戻ろう」
ブラウン管工房前
フェイリス「ふにゃー…」
フェイリス「にゃー…にゃー…」
男「お、こんなところにもう一匹」
フェイリス「ニャ?」
男「ほら、大人しくしててねー。今から保健所に連れてってあげるから」ガシッ
フェイリス「ニャー!ニャー!フニャーー!」
男「やけに重いな…本当に猫なのか?…まあいいか」
岡部「…いいわけないだろ」
男「!?」
岡部「その猫は俺のペットだ。返してもらう」
男「なんだ、飼い主がいたのか…ほら、行ってきな」
フェイリス「ニャー!」
岡部「フェイリス、もう大丈夫だぞ」ガシッ
岡部「どこにも、行かせないぞ…」
岡部「連れてなんて、行かせない」
フェイリス「…ありがとニャン…」
岡部「!?フェイリス、お前…喋れたのか?」
フェイリス「凶真の愛が、伝わったから…喋れるようになったニャン」
岡部「フェイリス…」
それから、俺とフェイリスはラボに戻ってくたくたになった身体を休めた。
もちろんその後警官が来たりはしたが、鈴羽が誤解だと説明してくれたお陰で、
署から逃げ出したことによる厳重注意に留まった。
フェイリスはあれから人間の言葉を喋らなくなった。あれは何だったのだろうか。
次の日、ラボメン達を招集してフェイリスの歓迎会をやることになった。
岡部「さて、フェイリス。今日はメンバー全員でお前を迎えるパーティをやるぞ」
フェイリス「にゃ、にゃー♪」
ダル「それにしても、信じられんよな。フェイリスたんが喋るなんて」
紅莉栖「私も信じられない…どういう根拠があって喋るようになるのか、興味深い」
岡部「クリスティーナよ。間違っても解剖はするなよ。フェイリスは俺の大切なペットなのだからな」
紅莉栖「はいはい、分かってるって」
まゆり「でも、フェリスちゃんって本当に女の子みたいで可愛いのです♪」
るか「まゆりちゃん、本当にこの子、猫なの…?」
まゆり「るか君、フェリスちゃんは正真正銘、本物の猫なんだよ~」
るか「そ、そっか…きっと僕に煩悩があるから…そんなことを考えるんだよね…」
岡部「ルカ子よ。やはり貴様には清心斬魔流をみっちり叩き込む必要がありそうだな」
るか「岡…凶真さん。…そうですね。今度、お稽古をつけてください」
岡部「いいだろう。過酷な訓練になるが、お前ならついていけるだろう」
フェイリス「にゃー!」グイグイ
岡部「フゥーハハハ!フェイリスは焼きもち焼きだな!お前の性別は分からんが、ルカ子は男だ!安心しろ」
フェイリス「ニャ♪」
萌郁「…本当に、猫なの?」
鈴羽「うーん…あたしも半信半疑なんだけど…言われてみればそうかなって思えてきた」
萌郁「…」
ガチャッ
天王寺「岡部!うるせぇぞ、少し静かにしろ!」
綯「わぁ!可愛い猫ちゃん!ほら、お手!」
フェイリス「ニャー!」ポンッ
天王寺「ははは、この猫は綯になついてるみたいだぜ」
フェイリス「にゃんにゃん」
萌郁「…本当に、猫…。」
萌郁「…お手」
フェイリス「ニャン♪」ポンッ
萌郁「…かわいい…」
路地
岡部「フェイリス。今日の散歩コースはこっちだ」
フェイリス「にゃー」
4℃「ヒュー♪かわいい猫ちゃん連れてるじゃん」
岡部「…?ああ、お前か…悪いがお前に構っている暇などないのだ」
4℃「んだと…?おめぇにはなくてもこっちにはあるんだっての。なんかさー、その猫ちゃん、すっごく胸糞悪いんだぜ」
岡部「こいつはただの猫だ。分かったらそこをどけ、10円ハゲの黒い孔雀」
4℃「俺の黒点をまた…もう許さねぇ。おい、お前ら…こいつと猫をとっ捕まえろ」
VA「へい!」
岡部「面倒なことになったな…逃げるぞ、フェイリス」
フェイリス「にゃ、にゃーん…」
東京タイムズタワー
岡部「はあっ、はあ…ここまで逃げればもう大丈夫だろう」
フェイリス「にゃ~…にゃ~…」
岡部「フェイリス、どうした?」
フェイリス「にゃ~…」
岡部「…?」
幸高(フェイリスパパ)「…?フェイリス、フェイリスじゃないか!」
岡部「…?フェイリスを知っているのですか?」
幸高「ああ…少し前に、やむにやまれぬ事情で手放したんだ」
岡部「(…そうか。この人がフェイリスを…)」
フェイリス「Zzz...」
幸高「私の娘…留未穂が誘拐されてね。解放する条件が、フェイリスを手放すことだったんだ」
岡部「そうだったのか…でも、普通は身代金とかを要求するのでは?」
幸高「ああ。後からあれは留未穂のいたずらだったことが分かってね。フェイリスにばかり構っていた私が許せなかったらしい」
岡部「…」
幸高「だが、フェイリスが無事だったようで私は安心したよ」
岡部「…それでは、フェイリスがあまりに可哀想だ」
幸高「…」
岡部「やはり、フェイリスは俺が責任を持って育てます。どんな理由があろうと、ペットを捨てていいはずがない」
幸高「…すまないな。悪いことだというのは分かっていた。だが、私は留未穂も大事なんだ」
岡部「ちなみにその留未穂さんというのはおいくつなんですか?」
幸高「今年で7歳だ」
岡部「そ、そうですか…」
中央通り
岡部「もうすっかり日が暮れてしまった…帰るぞ、フェイリス」
フェイリス「ニャー♪」
ピロリロリロリン…
岡部「もしもし、俺だ」
ダル『あっオカリン、今どこにいるん?』
岡部「秋葉原の中央通りだ」
ダル『ああ、無事だったならいいお』
岡部「どういうことだ?」
ダル『実は、以前から警察に目をつけられてた秋葉のDQNグループが一斉検挙されたって@ちゃんで祭りになってるんだお』
岡部「…ああ、分かった。多分あいつらだろう」
ダル『ま、そういうことで。よかったなオカリン。あいつらに追い回されてたら大変だったお』
岡部「(実は少し前まで追い回されてたんだけどな)」
ダル『ん?何か言った?』
岡部「いや、何でもない。では切るぞ」
ピッ
岡部「フェイリス、もうあいつらは現れないぞ。よかったな」
フェイリス「ニャンニャン♪」
ラボ
岡部「最近、不思議なことばかりが連続して起こるな…
まあ、俺が求めているのは世界の混沌ただ一つ。俺にとっては非常に好都合なのだが…」
フェイリス「ニャン、ニャン…」グイグイ
岡部「あ、ああ。すまないフェイリス。ほら、毛玉だぞ。取ってこい」ポイッ
フェイリス「ニャ、ニャ、ニャン!」ガシッ
岡部「…俺だ。猫とは可愛い生き物だな。心が洗われるようだ。
狂気のマッドサイエンティストたるもの、常に混沌とした世界のことを考えなければならないが、
こうしているのも悪くはない。…ああ。分かっている。使命まで忘れてはいない。
ではな。エル・プサイ・コングルゥ」
フェイリス「ニャ!」
岡部「よしよし、よくやったフェイリス。偉いぞ」ナデナデ
フェイリス「ふにゃー…♪」
岡部「うむ…猫は実にかわいらしい生き物だな…フェイリス、俺とずっと一緒にいてくれるか」
フェイリス「ニャ、ニャン♪」
岡部「そうか、それは良かった…一緒にいてくれないと俺が嫌だ…」
フェイリス「にゃ~♪」
それから、俺はフェイリスと、ラボで一人と一匹の生活を送っている。
最初はフェイリスを女の子だと信じて疑わなかったラボメンも、今では猫として優しく接してくれている。
あれからフェイリスは人間語を喋らなかったが、何を言っているかは大体分かるようになった。
余談だが、後に幸高さんの自宅へ招かれた時、幸高さんの娘の留未穂ちゃんと丁度会ったのだが、フェイリスと瓜二つだった。
なるほど、フェイリスに嫉妬心を抱くのも分からないでもない。
色々あったが、俺とフェイリスの幸せな日々はまだまだ続くだろう。…そんな、世界線の物語。
岡部「フェイリス、今日はどこを散歩しようか?」
フェイリス「ニャン、ニャ!」
岡部「そうか、こっちか!よし、行くぞ、フェイリス」
フェイリス「ニャーン♪」
おしまい
86 : 以下、名... - 2011/07/29(金) 03:05:24.62 OSlCRjy70 30/32一応おしまい。読んでくれてありがとニャン
書き溜めなしだったから、遅くてごめんニャ
とりあえずフェイリスを猫にしたら可愛いんじゃね?とか思ったけど、
それよりもなんかオカリンのキャラが普通におかしなことになってたりしてごめんね
17話のフェイリスは普通に可愛かったな…
90 : 以下、名... - 2011/07/29(金) 03:09:08.41 uX51Lv+m0 31/32>>86
乙!面白かった
だが最後に一つだけ
フ ェ イ リ ス は 元 か ら 可 愛 い だ ろ jk
91 : 以下、名... - 2011/07/29(金) 03:10:23.87 OSlCRjy70 32/32>>90
すまん
そこを突っ込まれるとは思ってなかった。元から可愛いのは百も承知だ