1 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 09:09:13.58 2ciUU3S00 1/21

フェイリス「ニャニャ?マユシィもかニャ?」

まゆり「うん、この頃ご無沙汰なのです」ショボーン

フェイリス「フェイリスもニャ。凶真が相手にしてくれなくて寂しさのニャン……」

ルカ子「ボクも最近は……前はよく付き合ってくれたのに……ぐすっ」

紅莉栖「……え?」

元スレ
まゆり「最近オカリンとセッ○スしてないのです」紅莉栖「」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1310170153/

9 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 09:17:20.31 2ciUU3S00 2/21

萌郁「岡部くんとの……メール……最近、ない、ないないないないないないない」ブツブツ

「オカリンおじさん、前は綯と遊んでくれたのに……」

紅莉栖「はっ?」

鈴羽「えー?あたしは昨日岡部倫太郎と寝たよー?」

全員「!?」

鈴羽「昨日どころか、ここ一週間はずっと。意外と上手いよね岡部倫太郎って」ポッ

紅莉栖「」

14 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 09:26:31.03 2ciUU3S00 3/21

紅莉栖「は、はは、みんな何言ってるのよ?お、岡部ってあの岡部でしょ?あんな厨二病、童貞に決まって……」

まゆり「……?まゆしぃはクリスちゃんが何を言ってるのか分からないのです」キョトン

紅莉栖「えっ?」

まゆり「オカリンは中学二年生でまゆしぃと童貞処女を卒業したのです」エッヘン

紅莉栖「」

まゆり「えっへへ、昔ね。まゆしぃが悲しんでいる時にオカリンが言ったの」

岡部『まゆりは俺の性奴隷だ!どこにも行かさない』

まゆり「あの時から、まゆしぃはオカリンの性奴隷なのです☆」

紅莉栖「」

22 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 09:41:57.26 2ciUU3S00 4/21

紅莉栖「え、じゃあ、その、ま、まさか二人は付き合ってるの?」ウルウル

まゆり「違うよ~まゆしぃはオカリンの性奴隷だから、彼女さんじゃないのです」

紅莉栖「そ、そう」ホッ

紅莉栖「で、でも岡部の奴許せないな!まゆりだけじゃなくて他の女の子にも手を出すなんて!女の敵よ!」

全員「……?」

フェイリス「ニャニャ?何か問題でもあるのニャン?」

紅莉栖「……え」

ルカ子「その、岡部さんとは体だけの付き合いなので……ボクたちみんな恋人、とかじゃ、ないから」グスッ

「綯の遊び相手だよ」

萌郁「岡部くん……優しいから……私を…慰めてくれる」

鈴羽「……でもあたしは岡部倫太郎を手に入れるつもりだよ」

全員「!?」

25 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 09:51:20.89 2ciUU3S00 5/21

ルカ子「そ、そんな!ずるいです、ボクも、岡部さんを」

フェイリス「そうだニャ。凶真を手に入れるのはスズニャンじゃなくてフェイリスだニャン」

萌郁「岡部くんは……私のもの……渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない」ブツブツ

「綯はオカリンおじさんが遊んでくれるならそれでいいよ」

まゆり「まゆしぃもオカリンが側に居てくれるならそれでいいのです」

鈴羽「まっ、競争率が高いから一筋縄ではいきそうにないけど」

紅莉栖「そうよ!阿万音さんなんかに岡部を渡すもんか!」

鈴羽「ふふ。でもさ、牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「な、なに?」

鈴羽「この中では君だけ、岡部倫太郎に抱かれていないよね」ビシィ

紅莉栖「!?」

32 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 10:07:09.48 2ciUU3S00 6/21

まゆり「えークリスちゃん、オカリンとセッ○スしたことないのー?」

紅莉栖「そ、そうよ!岡部どころか、今まで一度もないわよ!悪い!?」

ルカ子「そ、そうなんですか……」アワレミノメセン

フェイリス「ニャニャ~クーニャンは凶真の好みじゃないのかニャ?」

萌郁「私よりも……先に岡部くんと知り合っているのに……処女………ふふっ」

鈴羽「綯にすら先を越されるなんて」ププッ

「処女が許されるのは小学生までだよねー」

紅莉栖「」

34 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 10:12:02.10 2ciUU3S00 7/21

紅莉栖「くっ、覚えていろよ!」

バタン

まゆり「あ、クリスちゃんが逃げた」

フェイリス「涙目だったのニャ」

ルカ子「かわいそう……」

萌郁「処女()……ふふっ」

「処女()」

鈴羽「ふふっ、いい気味だよ牧瀬紅莉栖」

39 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 10:20:39.71 2ciUU3S00 8/21

紅莉栖(……な、何よ、処女で悪いか!処女はステータスだ!希少種だ!)トボトボ

紅莉栖「だいたい岡部の奴、ラボメンどころか綯ちゃんにまで手を出しといて、なんで私には手を出さないのよ!」グスッ

紅莉栖「なにが大切な仲間だからだ(キリッよ、あんだけ私とフラグ建てたくせに」ウルウル

紅莉栖「……うぅ、私って岡部の好みじゃないのかな」

ドンッ

紅莉栖「いたっ、あ、すみません…って、あ……」

岡部「ああ、こちらこそ……って、なんだ助手ではないか。奇遇だな」

紅莉栖「岡部っ」グスッ

岡部「なっ、はぁ?なぜ泣いているのだ!?」

紅莉栖「岡部ぇ!」ダキッ

42 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 10:38:51.88 2ciUU3S00 9/21

岡部(や、やはりこの世界線はおかしい。リーディングシュタイナーが発動した途端に気付けば、裸のバイト戦士が俺の隣で寝ていたし)

紅莉栖「岡部ぇ、岡部ぇ」グスッ

岡部(指圧師からのメールの頻度が他の世界線よりも遥かに多い。しかも無視するほど回数が増える)

紅莉栖「……ねぇ、どうして黙ったままなの?」ウルウル

岡部(取り敢えずは紅莉栖に相談しようと思ったのだが……)

紅莉栖「……やっぱり、岡部は私のこと嫌いなんだ」

岡部「さっきから何を言ってる。前も言っただろうお前は大切な仲間だ」キリッ

紅莉栖「……岡部」キュン

岡部(……なんか、助手がかわいい)

56 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 11:08:16.80 2ciUU3S00 10/21

岡部「お、落ち着いたか?ならとりあえず離してくれ」

紅莉栖「……やだ」プイッ
岡部「……は?」

紅莉栖「やだと言った」

岡部「なっ、何故だ!?往来で男女が抱き合うなどまるでスイーツ(笑)ではないかっ!離せクリスティーナ!」ジタバタ

紅莉栖「離さない絶対にだ」ギュッ

岡部(くっ!この世界線、まさか助手までおかしいとは!いかん、とにかく助手には事情を聞いてもらわないと)

岡部「お前に話があるんだ!大事な話だ!だから離してくれ!」アセアセ

紅莉栖「……大事な、話し……!」バッ

岡部(よ、良かった。やっと離れてくれた)

岡部「ああ、聞いてくれ。実は」

紅莉栖「ま、待って!」

岡部「な、なんだ?出来れば早く話したいのだが……」

紅莉栖「その、私は初めてだから……」モジモジ

岡部(なにを言ってるんだコイツは)

59 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 11:20:27.25 2ciUU3S00 11/21

紅莉栖「と、とにかく場所を変えよ?そういう話をこんな人通りの多い場所で話すのはマズいし……」モジモジ

岡部(確かに、Dメールのことをこんな場所で喋るのは不味いか)

岡部「ならラボで」
紅莉栖「それはダメ!」

岡部「な、なぜ?」

紅莉栖「今ラボにはラボメンのみんなや綯ちゃんが居るから」

岡部(なるほど、Dメールの件については俺とダル、紅莉栖だけの三人だけで話しをした方がいいな。件の妙なメールの事もある。まゆりやルカ子たちを巻き込む訳にはいかない)

岡部「しかし、そうなると場所がないな……」

紅莉栖「あ、なら、その、いい場所が一つある」

岡部「ほう、どこだ?」

紅莉栖「わ、私の借りてるホテル」モジモジ

岡部「」

64 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 11:38:35.34 2ciUU3S00 12/21

ホテル

岡部(どうしてこうなった……)

紅莉栖「と、とりあえず座ったら?」モジモジ

岡部「あ、ああ」
岡部(ホテルの一室とはいえ、まゆり以外の女子の部屋に入る日が来るとは……)キョロキョロ

紅莉栖「は、恥ずかしいからそんなに周りを見ないでよ」

岡部「す、すまん」

紅莉栖「………」
岡部(や、やりづらい。やはりここは鳳凰院モードで乗り切るか)

紅莉栖「……ねぇ、岡部。岡部の話の前にこっちから一つ聞いていい?」

岡部「なっ、ああ」
岡部(くそ、タイミングを逃した)

紅莉栖「あ、あのさ。岡部はまゆりやフェイリスさんたちには手を出したのに、わ、私にはなんで何もしないの……?」

岡部「はっ?」
紅莉栖「………」ジー

岡部「はああああああ!?」

78 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 11:54:11.59 2ciUU3S00 13/21

岡部「な、言っているんだ!俺がまゆりやフェイリスに手を出しただと!?ふざけるな!俺は童貞だっ!」

紅莉栖「は?でもまゆりは言ってたわよ『まゆりは俺の性奴隷だ。どこにも行かせない』って言って中学二年で童貞を卒業したって」グスッ

岡部(ま、まさか……あのDメールか!?)

回想

ダル『なあなあ、オカリン。Dメール実験すんのに、なんで牧瀬氏呼ばないの?』カタカタ

岡部『ふっ、今回のDメールは男にしか分からない悩みなのだ』ケータイヲミセル

ダル『なになに?禁書、ベッドはダメ。鞄に避難させよ、なるほどエロ本ですね、分かります』

岡部『流石、我が右腕。話が早くて助かる。あの時、親に禁書が見つかって処分されたのだが、今でも心残りでな……あれはいいものだ』

ダル『オカリンも男の子だな、わかったお。エロ本は全ての中高生の夢、ぼくも協力するお!』d

岡部『ふ、頼むぞ相棒』d

ダル『オーキドーキー』

144 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 16:02:50.72 2ciUU3S00 14/21

岡部(Dメールを受け取った中学生の俺は、親にエロ本を捨てられずに済んだ。その影響でこの世界線の俺は性に貪欲になったとでも言うのか?)

岡部「お、落ち着け。助手よ。まずはお前に話すことがある。それを聞けばお前を納得するはずだ!」

紅莉栖「グスッ、何よ、言ってみろよ」

岡部「実は……」カクガクシカジカ

紅莉栖「ふむん、なるほどね……」

岡部(とりあえず、冷静になってくれたか)ホッ

岡部「その、お前に隠れてDメール実験をしたのは済まないと思っている」ペコリ

岡部「だがらお前の考えを聞きたい。俺はどうすればいい?」

岡部(出来れば元の世界線に戻りたいのだが、下手にまたDメールを送って取り返しのつかない事態になればお終いたがらな)

紅莉栖「……つまり今の岡部の主観では、まだあんたは童貞ってことになるのよね」

岡部「ああ……」

岡部「………は?」

151 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 16:10:48.27 2ciUU3S00 15/21

紅莉栖「ふふっ、岡部は童貞かぁ」ニタァ

岡部(お、おかしいぞ。さっきは落ち着いたように見えたのに)

岡部「俺のが童貞かどうかなど、今はどうでもいいだろうが」

紅莉栖「よくないっ!!」バンッ

岡部「ひっ」ビクッ

紅莉栖「主観である今のあんたの童貞こそ、真の価値があるの!しかもそれをまゆりでも、漆原くんでも、フェイリスさんでも、桐生さんでも、阿万音さんでもなく!」ズイッ

岡部「……な」

紅莉栖「この私が奪えるんだから!」

岡部「」

岡部(やはりこの世界線はヤバい……!)

156 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 16:23:15.12 2ciUU3S00 16/21

岡部「ま、まて、落ち着け、落ち着くんだクリスティーナ!今は元の世界線に戻すことを考えてくれ!」

紅莉栖「だが断る」

岡部「何故だ!?」

紅莉栖「私はあんたと違って私の主観は世界線を移動しても共通していない」

紅莉栖「世界線が戻ったら、また素直じゃない自分になる……そんなのは嫌!」

岡部「クリスティーナ……」

紅莉栖「私はあんたが好き。でもこの世界線のあんたは多分、私のことを好きじゃなかったんだと思う」

岡部「そんなこと……!」

紅莉栖「いいの。でも今の岡部に思いを伝えたら、主観であるあんたに思いを伝えたら、その思いはあんたと一緒に世界線を移動できる」

岡部(……っていうか、あれ?これってまさか)

岡部「なっ、お、お前!さっきから自分が何を言っているのか自覚しているのか!?そ、それではまるでっ、こ、こく」アセアセ

紅莉栖「そうよ、告白よ」

160 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 16:35:15.93 2ciUU3S00 17/21

岡部「」

紅莉栖「くっ、やっぱり恥ずかしいな……そ、それであんたの方はどうなの?」

岡部「ど、どうと言いますと……?」

紅莉栖「私のこと、どう思ってる?」

岡部(な、なぜだ……どうしたらこの展開になる!?俺はエロ本を死守する為のDメールを送っただけだぞ?それだけで俺がヤリチンになるわ、おまけに紅莉栖にこ、告白なんて)

岡部「お、俺は、その……」

岡部(ええい、どうすればいい!?そもそも俺は紅莉栖のことをどう思っている?紅莉栖はラボメンであり、大切な仲間だ。それに、俺は紅莉栖に憧れを……)

紅莉栖「もう、煮え切らないわね」ガバッ

岡部「!?」

紅莉栖「返事を返さないあんたが悪いんだからねっ」ハアハア

岡部「ま、待て待て待て!紅莉栖、待つんだ!早まるな!」ジタバタ

紅莉栖「ええい、暴れるな!海馬に電極ぶっ刺されたいか!?」オカベニマタガル

岡部「くっ」

167 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 16:58:52.50 2ciUU3S00 18/21

紅莉栖「岡部……ごめん」チュッ

岡部「くっむっ……」

紅莉栖「んっあっ……岡部ぇ」ハアハア

岡部「……紅莉栖」ガバッ

紅莉栖「きゃっ!……岡部?」

岡部「全く、謝るくらいならキスなどするな。HENTAI天才処女め」チュッ

紅莉栖「あっ、んむっ…ちゅ…」

岡部「ぷはっ……俺も」ボソ

紅莉栖「えっ?」

岡部「俺も、お前が好きだ紅莉栖」ギュッ

紅莉栖「ほ、ほんと?」

岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストに二言はない。本当だ……んむっ」

紅莉栖「んっ……ふふ、嬉しい」チュッ

岡部「くっ、ひとの言葉の途中でっ!」

紅莉栖「仕方ないじゃない。私はHENTAI天才処女なんだから」

180 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 17:28:32.08 2ciUU3S00 19/21

その日はずっと紅莉栖を愛し続けた。互いに童貞処女ということもあり最初は不安もあったが、行為を続けている内にそんな不安はどこかに消えていた。
処女は最初の行為では痛みしかないと聞いたことがある。だが紅莉栖は最初は痛みを訴えていたが、終盤は互いに獣のように腰を振り続け快楽に溺れていた。
いま思えば、それは俺を気遣った彼女の演技だったのかもしれない。そんな紅莉栖が俺は堪らなく愛しく、気付けば裸のまま眠る彼女の髪をそっと撫でていた。

「んっ……岡部?」

「済まない。起こしてしまったか?」

眠たそうな半開きの目で紅莉栖は俺の顔を見て、ゆっくり微笑んだ。

「ううん、いい……」

髪を撫でる手を止めようとしたが、紅莉栖が不機嫌そうな表情をしたので、そのまま髪を撫で続ける。

「ねえ、岡部……」

「なんだ?」

「やっぱり、元の世界線に戻すの……?」

190 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 17:46:05.75 2ciUU3S00 20/21

 確かに、この世界線は元に戻した方がいい。この世界線の俺がどういう思いでまゆりやフェイリスを抱いたのかは知らない。
だが、俺はラボメンに対して、仲間に対して、そんな不純な関係を持ちたいとは思わないし、そんな関係はあってはならない。

だが、

「……いや、俺は世界線は移動させない」

「岡部……?」

「俺は、お前の想いを否定したくない。なかった事にしたくはない」

紅莉栖の話によれば、俺が送ったDメールに対し、それを無効にする文面のDメールを送れば、世界線は元に戻るという。

世界線の移動により、世界は再構築される。だが、それではこの世界線の紅莉栖の想いはどうなる?それをなかった事にしていいのか?俺は嫌だ。

「でも、この世界線では岡部は私だけじゃなくて、まゆりやフェイリスさん達の相手もしないといけないのよ?」

「あいつらが俺を求めるというのならそれに答える」

「……恋人の目の前で堂々と浮気宣言する男の人って……」

紅莉栖がジト目で俺を睨む。俺を背けず、真っ直ぐに紅莉栖の目を見返した。

「だが、俺が愛しているのはお前だ紅莉栖」

「ば、ばか……」

197 : 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 - 2011/07/09(土) 17:59:04.12 2ciUU3S00 21/21

「ふん、見栄なんて張りやがって……干からびても知らないからな」

ぷい、と照れ隠しにそっぽを向く紅莉栖。顔は林檎のように紅潮している。俺はそんな彼女を抱き寄せた。

「ちょ、何を……!」

「干からびるだと!フゥーハハハ!俺を誰だと思っている?狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!たかだか小娘六人程度、まとめて相手にしてくれるわ!」

最初は俺の胸元で抵抗していた紅莉栖だったが、直ぐに大人しくなった。それからクスリと笑い、俺を見上げる。

「厨二病乙。そんなに言うなら私が試してあげようか?鳳凰院さん」

「面白い!では第二回戦といこうではないか!我が助手、クリスティーナよ!」

「助手でもクリスティーナでもないわ!」

例えどんなここがどんな世界線であろうと、構わない。俺は紅莉栖の想い否定しない。なかった事にしない。だってそれが、シュタインズ・ゲートの選択なのだから

終わり

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