ニャル子「最近、真尋さんのデレが減りましたねぇ……」
ニャル子「ああ、真尋さんのデレが欲しいです……」
ニャル子「何かいい方法はないんでしょうか?」
ニャル子「そういえば、前にクー子と真尋さんが婚約者ごっこしてた時……私は恥ずかしいくらい嫉妬してましたねぇ……」
ニャル子「真尋さんにもクー子にも悪いことしましたね……」
ニャル子「……ん?」
ニャル子「嫉妬……?」
ニャル子「そうだ、この手で行けば……!」キュピーン
元スレ
クー子「ニャル子との関係が姉さんにバレた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390906638/
クー子の部屋
ニャル子「クー子!」
クー子「どうしたのニャル子? もしかして愛の告白?」
ニャル子「何言ってやがるんですか!? アンタに頼みがあるんですよ」
クー子「ニャル子、私はいつでも子作りの準備は出来てる」キリッ
ニャル子「…………」
クー子「ニャ、ニャル子……?」
ニャル子「クー子、先に謝っておきます。ごめんなさい」
クー子「ど、どうして謝るの?」
ニャル子「私はこれからクー子に最低な頼みをするからですよ」
ニャル子「私は真尋さんに愛されたい」
ニャル子「だからクー子、私と付き合って下さい」
クー子「…………」
ニャル子「すみませんクー子……やっぱり嫌ですよね」
ニャル子「私はクー子の気持ちを知った上で、こんなこと言ってるんですから」
ニャル子「なんとか自力で真尋さんをデレさせてみせます……」
ニャル子「クー子、今の話は忘れて下さい」
ニャル子「じゃあまた後で……」
クー子「待ってニャル子」ガシッ
ニャル子「クー子?」
クー子「要するにニャル子は、私と突き合うことで少年を嫉妬させる作戦に出たいと?」
ニャル子「え、ええ……でも嫌なんでしょう? てか突き合いませんから誤変換乙です」
クー子「私は別に嫌じゃない」
ニャル子「へ?」
クー子「私は私でそれを利用させてもらうから」
ニャル子「利用って……アンタ何を考えてやがるんですか」
クー子「私はいずれニャル子と本当に付き合うつもりだから」
クー子「そのための予行演習だと思えば……濡れるッ!」
ニャル子(そ、そういえばこいつはこういう奴でした……)
ニャル子(クー子に悪いとか考えてた自分が馬鹿らしくなってきましたよ……)
ニャル子(まぁだからこそ、いろいろ救われてきたんですが)
ニャル子「じゃ、じゃあクー子、協力してくれるんですね? 私の“真尋さんをデレさせる作戦百八式”に」
クー子「うん、いいよ。 でもひとつ条件がある」
ニャル子「何ですか昨日より速く走ることですか」
クー子「演技でもいいから……ちゃんと好きって言って?」
ニャル子「…………」
クー子「ニャル子の愛がほしいよぅ……」ウルウル
ニャル子(な、なんて顔してやがるんですか!?)
ニャル子(クー子のくせに、クー子のくせに……)
ニャル子「はぁ……」
ニャル子「クー子が好きです」
ニャル子「私と付き合って下さい」
クー子「ニャル子ぉ~!」ガバッ
ニャル子「ちょ、抱きつくんじゃねーですよっ!」グググ
クー子「ニャル子に好きって言って貰えた……私はしあわせ……私は生きている!!」
ニャル子「クー子……」
ニャル子「ではさっそく作戦に移りますか」
クー子「くすん、もう少し余韻に浸らせてよ……」
ニャル子「真尋さん!」
真尋「なんだよニャル子? まだ夕飯できないぞ?」
ニャル子「違いますよっ」
クー子「私はお腹空いてる」
真尋「だからまだだって……ん?」
真尋「お前ら……なんで腕なんか組んでるんだ?」
ニャル子「あっ!」
ニャル子「ク、クー子いつまでくっついてるんですか! 真尋さんに見られちまったじゃないですか!」
クー子「少年……見た?」
真尋「見たけど……珍しいな、そんなに仲良さそうにしてるなんてさ」
ニャル子「真尋さん、大事なお話があります」
真尋「なんだ?」
ニャル子「リビングで話しますから座って下さい。クー子も行きますよ」
真尋「で、改まってなんだ話って?」
ニャル子「私……」
ニャル子「クー子と付き合うことにしました」
ニャル子「こいつはなんだかんだで私を好いてくれてます」
ニャル子「私、その気持ちにちゃんと答えてやらないと駄目だと思ったんです」
ニャル子「だからクー子に告白しました」
ニャル子「そして付き合うことになりました」
ニャル子「ここまでで何か質問ありますか?」
真尋「え、えっと……お幸せに?」
クー子「ありがとう少年、私たち幸せになるよっ」ギュッ
ニャル子「真尋さん、今までいっぱい迷惑かけてすみませんでした」
ニャル子「真尋さん、大好きでしたよ」
ニャル子「これからは真尋さんの前でクー子とイチャつくこともあると思いますが、どうか気になさらずに」
真尋「お、おう……」
真尋「なんだか……驚いたけど、よかったなクー子」
クー子「うん、ありがとう少年」
真尋「じゃあ今日はニャル子とクー子が好きなものを作ってやらないとな」
真尋「二人とも何が食べたい?」
クー子「味噌ラーメン、カツ丼、カレーライス、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、それから……」
ニャル子「ちょっとは遠慮しろってんですよ!」ビシッ
クー子「う、ニャル子の愛のツッコミ」
ニャル子「はいはいそうですか」
ニャル子(うーん、まだ真尋さんに変化は見られませんね……)
ニャル子(でもこの調子で押せばいずれ……)
~~~~~
真尋「ニャル子ぉ……クー子と別れてくれよ……」
真尋「ニャル子が好きなんだ……」
真尋「ニャル子愛してる」
~~~~~
ニャル子「私もです!」
真尋「な、なんだ急にどうした?」
ニャル子「はっ、いやなんでもありません……」
クー子「ニャル子、少年嫉妬してるの?」ヒソヒソ
ニャル子「うーん……まだ押しが足りないみたいですねぇ」ヒソヒソ
ニャル子「ここはいったん作戦会議です」ヒソヒソ
クー子「わかった」ヒソヒソ
真尋「なんだよさっきから」
ニャル子「真尋さん、少しクー子と出かけてきます」
真尋「そ、そうか……夕飯までには帰ってこいよ?」
ニャル子「はい」
ニャル子「行きますよクー子」
クー子「うん……」
ニャル子「さて、次はどうしますか……」
クー子「ニャル子、私にいい考えがある」
ニャル子「なんですか」
クー子「少年の前で子作りしよっ」
ニャル子「待て待て待てい! いろいろすっ飛ばしすぎです!!」
クー子「ごめん間違えた、少年の前でキスしよう(頬に)」
ニャル子「え、それは流石に……(唇に)キスなんて見せたら……」
クー子「大丈夫、私に任せて」
ニャル子(嫌な予感しかしません……)
続く!つづく!ツ!ヅ!ク!(タトバのリズムで)
77 : 以下、2... - 2014/02/13 00:18:22.57 Gf44nuQDO 11/55クトゥグア的には頬にキスと唇にキスはどっちが上?なんだろうね
クー子「はいニャル子、あーん♪」
ニャル子「あ、あーん……」
ニャル子「ク、クー子……恥ずかしいんですけど……」
クー子「いいじゃない。私たち付き合ってるんだし」
ニャル子「でも真尋さんもハスター君もいますし……」
真尋「なんだニャル子、僕へ迫ってた時はそんな恥じらい見せなかっただろ」
ニャル子(お?)
ハス太「でもニャル子ちゃんとクー子ちゃんがねぇ……」
ニャル子「まぁ、宇宙的には同姓で付き合ってる宇宙人なんて、それこそ星の数ほどいますし」
クー子「ニャル子……このままゴールへ向かって走ろう?」
ニャル子「何言ってやがるんですか……」
真尋「でも良かったよ」
ニャル子「真尋さん?」
真尋「クー子と一緒にいる時のニャル子、なんだか幸せそうに見えるよ」
ニャル子「そ、そうですか……?」
クー子「少年、嬉しいこと言ってくれる」
真尋「あ、あのさ……」
ニャル子「はい?」
真尋「ニャル子……お前、宇宙に帰ったり……しないよな……?」
ニャル子「あらあら真尋さん! もしかして私がクー子と一緒に帰るかもとかお考えですか? うふふ」
真尋「言っとくけど寂しいとか思ってないからな、あまり調子に乗るなよ」
ニャル子「ふふ、私が初めて真尋さんに会った時言った言葉……もう忘れちゃいました?」
真尋「ああ、そうだったな……ごめんなニャル子、変なこと言ってさ」
ニャル子「不健全かもしれませんけど……私は真尋さんも好きですから!」
真尋「おいおい、そんなこと言ったらクー子が嫉妬するぞ?」ハハ
ニャル子(クー子の嫉妬じゃなくて真尋さんに嫉妬して欲しいんですよー)
クー子「大丈夫、私も少年のこと好き。ニャル子の次に」
ハス太「ぼ、僕も真尋君が好きだよっ」
ニャル子「こらー! 私が一番真尋さんを愛してるんですって!」
真尋「分かったから早くご飯食べろよ」
ニャル子「了解っ! クロックアーップ!!」
夕食後・クー子の部屋
ハス太「やっぱり付き合ってるフリだったんだね」
ニャル子「つーわけでハスター君も協力お願いします!」
ハス太「ま、まぁ別にいいけど……」
ニャル子「ありがとうございます! さすがハスター君! 頼りになる~」
ハス太「誉めても何も出ないからね?」
ニャル子「して今のところ真尋さんって嫉妬してるんですかね?」
クー子「効果がないわけじゃなさそうだった」
クー子「でもまだ押しが足りない」
ニャル子「そうですねぇ……クー子、もっとダイターンなことしてみますか?」
クー子「いいよ、少年の前で身も心も重ね合おうよ」
ニャル子「アンタはいちいち発言が際どすぎるんですよ!」
クー子「ニャル子、私嬉しいんだよ?」
クー子「嘘でも、こうしてニャル子と恋人になれて」
ニャル子「クー子……」
クー子「ニャル子大好きっ」ギュッ
ニャル子「ええい! クー子のくせに可愛いんですよこのやろー」ギュウウ
ハス太「ふふ……」
クー子「ニャル子から抱きしめ返してくれたの初めてだね、このまま私の初めてあげる……」
ニャル子「って、調子に乗るんじゃねーです!」
クー子「そうだニャル子、とっておきの作戦考えた」
ニャル子「な、なんですか」
クー子「私に任せれば大丈夫」v
翌日
ニャル子「クー子の奴、いったいどんな作戦を考えたんですかね……」
ニャル子「ここで待ってろと言われたのはいいですけど……」
ニャル子「だいたい真尋さん連れてきてない時点で、私とイチャつきたいだけじゃないんですかねぇ」
ニャル子「まぁいいでしょう……で、いったいいつまで待てばいいんですかね……」
「…………」
ニャル子「早くしろってんですよ……」
ガバッ
ニャル子「むぐっ!?」
「ふふ……」
ニャル子「んぐ、むぅ!?」ジタバタ
ニャル子(な、何ですかこれ!? 口が布で塞がれて……)
ニャル子「うぅっ、ごほごほぉっ!!」
ニャル子(や、やばい……こいつはクロロホルムってやつですか……)
ニャル子「う、うう……」
ニャル子(やばい……です……意識が遠く……)
「おやすみニャル子、いい夢見てね」
ニャル子「んー……」
ニャル子(ま、真尋さん助けて……)ガクッ
「うふふ、この邪神用の眠り薬を嗅がされたらさすがのニャル子も抵抗できないわね」
ニャル子「う……」
「じゃあ連れていきましょうか」
ニャル子「………」
ニャル子「う、うう……?」
ニャル子(ここはどこですか……?)
ニャル子(頭が痛いです……体が動きません……)
ニャル子「んー……んー……」モガモガ
ニャル子(口も塞がれてて声も出せません……)
ニャル子(これって邪神攫いですかね……)
ニャル子(奴ら、もう地球に来ていたとは……)
ニャル子(少し前に影の薄い幼女もといグタタンもやりあったと言ってましたし……)
ニャル子(やばいです……このままだと私……)
「ニャル子、起きた?」
ニャル子「んっ!?」
「少しじっとして、口の粘着テープ外してあげるから」ビッ
ニャル子「ぷはっ」
ニャル子「アンタ……邪神攫いの一味ですね!?」
ニャル子「そんな黒いコートで顔隠してないで素顔を見せやがれってんですよ!」
「相変わらず威勢いいのね」
ニャル子(ん? 機械で声を変えてますが、この口調……どこかで……)
「ふふ、学生時代にあんなに傍若無人だったニャル子が無防備に縛られて……ふふふ……ふふ……」
ニャル子「ちょ、迫ってくるな……クー子助けてー!」
「さて、八坂真尋さんは助けに来てくれるかしらね」
ニャル子「真尋さんなら、大空に呼べばどこまでも必ず助けに来てくれます!」
「そう、信頼してるのね彼のこと」
ニャル子「あったり前ですよ! 私と真尋さんは相思相愛ですから」
「その割には最近、関係が平行線らしいけど?」
ニャル子「うっさいですよ!! てかアンタ邪神攫いじゃないでしょう!?」
「私(わたくし)は一度もそう名乗ってませんよ」
ニャル子「じゃあ何が目的なんですか!? 私を無理やり眠らせてこんな所に連れ込んで……」
「ニャル子はクー子さんのこと好き?」
ニャル子「なんで今度はクー子の話になるんですか!? つーかアンタやっぱりアト……」
「答えて?」
ニャル子「ク、クー子はただの友達です……」
「嘘つかないで」
ニャル子「うぅ、なんでこんな意地悪するんですかぁ……」
ニャル子「私はクー子が好きですよ! 真尋さんと同じくらい!!」
ニャル子「ハァ……ハァ……これで満足ですか!?」
「…………」
ニャル子「うぅぅ……クー子ぉ……真尋さん……」
(今ニャル子は愛情と友情の間で激しく悩んでいる)
(ニャル子かわいいよニャル子)フフッ
ニャル子「もうやめましょうよぉ……」
バンッ!
珠緒「ニャル子ちゃーん! 助けに来たよ!!」
ニャル子「!?」
「…………」
「あれ……?」
89 : 以下、2... - 2014/02/16 22:59:59.74 U4TUcE+DO 23/55歩くスピーカー暮井珠緒は改造人間である
彼女を改造した惑星保護機構は宇宙征服を企む悪の秘密結社である
暮井珠緒は人間の自由のために惑星保護機構と戦うのだ!
全部でたらめだ!
ニャル子ってなんか酷い目に遭わせたくなるよね?
続く! つづく! ツ!ヅ!ク!(やはりタトバのリズムで)
91 : 以下、2... - 2014/03/13 19:14:06.58 VcELGjxDO 24/55これまでの粗筋
ニャル子「クー子と付き合って真尋さんの出方を見る」
と意気込んでいたらニャル子は何者かに誘拐されてしまう。
果たしてニャル子を拉致した人物の正体は本当に○ア○子なのか?
そしてクー子はどこに?
珠緒「ニャル子ちゃん!」
ニャル子「た、珠緒さん……どうして……?」
珠緒「クー子ちゃんからメールが着たんだよ、ニャル子ちゃんが大変だって」
ニャル子「クー子……それでクー子は何処に?」
珠緒「えっ、先に来てるとばかり……」
「成る程ね……」
珠緒「あ、あなたがニャル子ちゃんを誘拐した犯人だね!?」
「ふふ、だったらどうする?」
珠緒「ニャル子ちゃんは私が助ける!」
「そう……じゃあ仕方ないわね」
ニャル子「ア、アト子ちゃん! 珠緒さんに危害は……」
「ニャル子は黙っててくれる?」ドスッ
ニャル子「いぎっ!?」
珠緒「ニャル子ちゃん!」
ニャル子「な、何するんですか……注射……?」
ニャル子「あ、あれ……? なんだか……眠くなって……」
ニャル子(や、やばい……このままだと珠緒さんがアト子ちゃんの毒牙に……)
ニャル子(あ……だめです……眠……)
ニャル子「…………」
珠緒「ニャル子ちゃん!? 寝ちゃったの?」
「さて、珠緒さん少しお話しましょうか」バサッ
珠緒「あ、あれ? あなたニャル子ちゃんの友達の銀アト子さん!?」
クー子「どうして珠緒が……?」
アト子「クー子さん、あなたメールの送信先を間違ってたでしょう?」
クー子「そんなはずは……あ」
アト子「やっぱり……」
クー子「どうやら少年に送ったつもりが、珠緒に送っていたらしい」テヘ
珠緒「何それ、ホントは八坂君を呼ぶつもりだったってこと?」
ニャル子「う、うーん……真尋さーん……」ムニャムニャ
クー子「この際だから珠緒にも協力してもらう」
珠緒「えー……って言いたいとこだけど、面白そうだからいいよ」
クー子「じゃあ作戦テイク2を……」
ニャル子「やっぱりクー子の仕業でしたか……」
珠緒「あ、ニャル子ちゃん起きた?」
クー子「ニャ、ニャル子もしかして怒ってる……?」
ニャル子「当たり前ですよ! マジでヤバいって思ったんですから!」
ニャル子「最初から話してくれれば良かったのに……無理やり眠らせて……苦しかったんですから……」
クー子「ごめんニャル子、反省している」
ニャル子「それで、いったいどういう作戦なんですかこれは」
クー子「ニャル子を助けて私の好感度アップ」
クー子(ニャル子のピンチを少年が助けて二人の仲が進展)
ニャル子「本音がダダ漏れなんですよ!」
クー子「だって……私もニャル子に愛されたい……」
ニャル子「う……またそんな顔を……」
クー子「だってぇ~、ニャル子はいつでも少年のことばかりで……」
クー子「私だって……私だってぇ……」グスグス
ニャル子「ちょ、泣くんじゃねーですって……」
珠緒「ニャル子ちゃん……罪な女だね……」
アト子「しばらく会わない間にニャル子は百合属性も身につけたのかしら」
ニャル子「ふたりとも何を勝手なことを……」
クー子「ニャル子ぉ……」
ニャル子「ちょっとクー子……いつまでくっついて……」
クー子「ニャル子ニウムを補給中だから離さない」ギュウウ
ニャル子「勝手に謎の元素を作らないでもらえます?」
珠緒「ニャル子ちゃんはさ、もう少しクー子ちゃんにも優しくしてあげるべきだよ」
ニャル子「珠緒さん……」
アト子「ニャル子は二股っと……」
ニャル子「アト子ちゃんまで……」
ニャル子「分かりました! 分かりましたよっ」
クー子「ニャル子?」
ニャル子「もうこんな回りくどいやり方じゃなくて、正攻法で攻めます!」
クー子「正攻法って……」
ニャル子「まずは真尋さんを呼びましょう!」
ニャル子「そしてアト子ちゃんと珠緒さんも協力してもらいますよ! 拒否権はありませんからね」
珠緒「わ、分かったよ……」
アト子「私は最初からそのつもりよ」
ニャル子「よし、クー子! ここからは私に任せて下さい」
ニャル子(いいですよ……少しばかりデレてあげますよ……)
ニャル子「ではまず真尋さんに電話を……」ピッピッ
99 : 以下、2... - 2014/03/13 21:33:38.80 VcELGjxDO 32/55クーニャル速報
這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイムにはクーニャルが多いので、まだ見てない人は必読やでぇ
次回はニャル子がデレます?
真尋「ん? ニャル子から電話だ……」
真尋「あいつ今日は朝からどこかに行ってたけど……」
真尋「まためんどくさいことじゃないだろうな……」ピッ
「…………」
真尋「おーいニャル子?」
ニャル子「……すけて」
真尋「ニャル子?」
ニャル子「ま、真尋さん……助けて……助けて下さい……」
真尋「ニャル子どうしたんだ? 言っとくが冗談とかだったらフォークでオーロラプラズマ返しだからな」
ニャル子(うっ……流石に真尋さん手強いですね)
ニャル子(ですが負けませんよ! 私の迫真の演技を見よ!!)
ニャル子「冗談言う余裕なんかないです……」
ニャル子「私このままじゃ……売られちゃいます……」
ニャル子「真尋さん……私まだ真尋さんとお別れしたくないです……」
ニャル子「助けて下さい……」
真尋「お、おいニャル子? 落ち着けって……何があったか落ち着いて話してみろ?」
ニャル子「最近“邪神攫い”って連中が宇宙で暗躍してるらしく、我々惑星保護機構にも注意喚起の文章が度々着てるんですがね」
ニャル子「あ、邪神攫いは読んで字の如く邪神を狙った邪神売買組織らしいです」
ニャル子「奴らに捕まったが最後……後はどうあがいても絶望です」
真尋(えらく説明口調だな……というのは突っ込まないでおくか)
真尋「ニャル子、お前まさかそいつらに……?」
ニャル子「はい……私としたことが油断しました……」
ニャル子「クー子を待ってたらアト……じゃなくて誰かに薬を嗅がされて、拉致られちまいました……」
ニャル子「抵抗できないように手足も折られちまいました……」
ニャル子「うう……痛いです……」
ニャル子「さらに抵抗する気が起きないようにボコボコにされました……」
ニャル子「さすがの私もあばらが数本持ってかれました……」
ニャル子「真尋さん……マジで助けて下さい……」
ニャル子「ひっ! 奴らが戻って……」
ニャル子「嫌だっ離せ……」
ニャル子「やだやだやだぁ!! 真尋さん助けて! クー子助けて!!」
ニャル子「んむっ!?」
ニャル子「むぅぅ~! んぐぐ……」
真尋「ニャ、ニャル子どうした!?」
「ふっふっふ……」
真尋「だ、誰だ!?」
「ニャル子ちゃんには薬を吸ってもらって眠ってもらったよ」
「さて八坂君、ニャル子ちゃんを助けたいなら今から言う場所に来て」
「ニャル子ちゃんは八坂君を待ってるよ」
真尋「わ、分かった……」
「じゃあ場所は……」
珠緒「よしっ、八坂君に場所教えたよ」
ニャル子「んー!んー!」バタバタ
ニャル子「ぷはっ、アト子ちゃん! いつまで口塞いでるんですか!? いい加減苦しいんですよ!」
アト子「あら残念、もっとニャル子の唾液が欲しいのに……」
クー子「ニャル子私にも唾液ちょうだい……」
ニャル子「珠緒さん助けて! 変態が二人います!」
珠緒「けどニャル子ちゃんいい演技だったねぇ、思わずゾクゾクしちゃったよ」
ニャル子「もし本当に奴らに攫われたらって意識しましたから」
クー子「ニャル子は私を呼ぶんだね……クー子助けてって」
ニャル子「演じきろうと思ったら真尋さんの次に咄嗟にクー子が浮かんだだけですよ……」
ニャル子「クー子は私が攫われたら助けにきてくれますか……?」
クー子「誓って助けるよ」
クー子「じゃあ立場が逆だったらニャル子は私を助けてくれる……?」
ニャル子(助けますよ、命をかけて……)
ニャル子(とは恥ずかしいんで言いませんが)
ニャル子「ま、まぁ助けてあげてもいいですよ? 私とクー子は親友ですからね」
クー子「ニャル子もっとデレて」
ニャル子「クーコアイシテマスヨー」
クー子「もっと感情込めてよ~」シクシク
珠緒「じゃあニャル子ちゃん……」
ニャル子「へ? なんでロープを……」
珠緒「リアリティー出さないとねっ」ギュッギュッ
ニャル子「痛たたた! 珠緒さんキツいです!」
珠緒「じゃニャル子ちゃん、八坂君が来たらさっき並の演技頼むよ」
珠緒「ふっふっふ……」
ニャル子「珠緒さん……あーた完全に楽しんでますね……」
アト子「私も楽しませてもらってるから安心して」
ニャル子「まったく……クー子がアト子ちゃんに声かけたばかりにこんな……」
ニャル子「でもまあいいでしょう」
ニャル子「上手く行けばこれで真尋さんの愛を……」
ニャル子「ぐふふ……ふふ」ジュルリ
クー子「…………」
クー子(なんだろ……? この気持ち……なんだか胸が痛い……?」
ニャル子「さぁ真尋さん! 私を助けに早く来て下さーい!」
109 : 以下、2... - 2014/03/20 16:50:50.66 Z8OlTP+DO 40/55ニャル子のゲームだとクーニャルエンドがあるっていうのはホンニャカ?
後半に続くー
ニャル子「しかし……真尋さんは本当に来てくれますかね……?」
珠緒「大丈夫じゃないの?」
ニャル子「いや、真尋さんは頭の良い方ですから、もしかすると既に気づかれてるかもしれません……」
珠緒「うーん、けどさっきのニャル子ちゃんの様子を聞いて来ないなんて男としてどうなの?」
珠緒「か、彼女が助けてって言ってるんだよ?」
ニャル子「そ、そうですよね! 私と真尋さんの絆ですからねっ!」
珠緒「そ、そうだね……」
クー子「…………」
アト子「クー子さん、どうかした?」
クー子「な、なんでもない……」
ニャル子(ん? クー子の奴……)
ニャル子(さっきも何か言ってたようですが……)
珠緒「ニャル子ちゃんどうしたの?」
ニャル子「い、いや何でもねーです……」
アト子「あらあら……」
ニャル子「アト子ちゃん……何ですか、その顔は」
アト子「ふふ、別に……ただニャル子を取られちゃったなって」
ニャル子「は?」
アト子「ニャル子の数少ない親友として、喜んでいいのか悪いのか……ちょっと分からなくて」
ニャル子「もしかして……私が真尋さんに取られたから妬いてるんですか?」
アト子「そうね、そういうことで間違ってはないわ」
アト子(ただし、真尋さんじゃないけど)
ニャル子「まあいいです……真尋さんまだですかね」
クー子「少年、来たみたい」
ニャル子「にゃっ!?」
珠緒「じゃあ手筈通りにね」
ニャル子「お願いしますねっ、珠緒さんアト子ちゃん」
ニャル子「クー子はどうします?」
クー子「私は……」
クー子「いい、少し離れたとこから見守ってる」
ニャル子「そ、そうですか……」
ニャル子「クー子……アンタさっきから変じゃないですか?」
クー子「そう……かな……?」
ニャル子「そうですよ! 具合でも悪いんですか?」
クー子「違う……ニャル子」
ニャル子「はい?」
クー子「…………」
クー子「やっぱり何でもない……」
クー子「じゃあ向こうにいるから」
ニャル子「クー子っ……」
珠緒「ニャル子ちゃん、八坂君が……」
ニャル子(仕方ありません……真尋さんの愛を頂いてから、後でクー子のことは気にしてあげますか……)
真尋「ニャル子!」
ニャル子「ま、真尋さん……」
珠緒「ふっふっふ……よく来たね八坂真尋君」
真尋「お前らがニャル子を攫った奴らか……」
珠緒「そうだよ! 可愛い彼女を助けたいよね?」
真尋「あ、ああ……」
ニャル子「真尋さーん、そこは勇ましく「ニャル子は僕が助ける! そしてニャル子を幸せにする」くらい言って下さいよ」
真尋「………」
珠緒(ニャル子ちゃん……台本無視しすぎ……)
ニャル子(はっ!? しまったつい……)
珠緒「ふ、ふっふっふ! さ、さあ八坂君! ニャル子ちゃんを助けたければ私の言うことを聞いてもらうよっ」
真尋「わ、分かった……言う通りにするから、早くニャル子を……」
ニャル子(おっ?)
珠緒「いいね……じゃあ幾つか質問に答えて貰おうかな」
珠緒「八坂君はニャル子ちゃんが好き?」
真尋「…………」
珠緒「どうなの?」
真尋「す、好きだよ……」
ニャル子「イエスッ! ニャル子ちゃん大勝利!!」
珠緒「そう……だよね」
真尋「はぁ……なあそろそろやめないか? 暮井」
珠緒「えっ、何言ってるのかな!?」ギクッ
真尋「だからさ、もうやめにしよう」
真尋「ニャル子の気持ちはよく伝わったよ」
ニャル子「真尋さん……やっぱり気づいてましたか、これが狂言だって」
真尋「説明口調すぎるんだよ、それに暮井の声で気づくって」
珠緒「しまったあああ……声変えるの忘れてたああ」
アト子「なんだか……予想通りの結果になりましたね」
真尋「アト子もいたのか……」
アト子「お久しぶりです真尋さん」
真尋「あー……なんだ、なんかニャル子が迷惑かけたな」
ニャル子「何言ってるんですか!? 最初ガチで拉致られたんですからね!」
真尋「はいはい分かったから、帰るぞ」
ニャル子「で、では真尋さん! このロープ解いて下さい」
珠緒「あーあ、せっかくニャル子ちゃん縛ったのになあ」
ニャル子「ふぅ~、やっと自由になった気がします」
真尋「じゃあ帰るぞ、夕飯の準備手伝えよな」
真尋「こうやって茶番劇に付き合ってやったんだからな」
ニャル子「アイアイサー! ショーグン!!」
ニャル子「って茶番劇!?」
ニャル子「おーいクー子……もう終わりましたよ」
ニャル子「帰りましょう」
真尋「やっぱりクー子もいたか」
クー子「少年、さっきの言葉……本当?」
真尋「さっき?」
クー子「ニャル子が好きって……」
ニャル子「ク、クー子!? いきなり何を……」
真尋「大丈夫だって、そんな大層な意味じゃないよ」
真尋「それにニャル子とクー子は付き合ってるんだろ?」
クー子「それは嘘」
ニャル子「クー子……!?」
クー子「少年の嫉妬心を擽るために付き合ってるフリしただけ」
ニャル子「あっさりバラしましたね……」
クー子「だって……」
ニャル子「クー子、アンタもしかして怒ってたんですか?」
ニャル子「だからアト子ちゃんを協力させてあんな……」
クー子「だって……だって……」
クー子「ニャル子が取られちゃう……って思ったの……」
クー子「そう思ったら辛くて悲しくて……」
クー子「ニャル子は私だけのものだもん!」
ニャル子「だ、誰がクー子のものなんですか!?」
ニャル子「だいたい、クー子がおとなしくしてれば私はもう真尋さんと……」
ニャル子「邪魔したいのか協力したいのかはっきりして下さいよ」
クー子「うう……」ポロポロ
クー子「ニャル子の馬鹿……」ダダッ
ニャル子「あっ、クー子!?」
アト子「ニャル子、さっきのは言い過ぎ」
珠緒「そうだよ、クー子ちゃんの気持ちも考えてあげなきゃ」
ニャル子「あれ? 私が悪いんですか……」
真尋「ニャル子」
ニャル子「は、はい!?」
真尋「ちゃんとクー子を連れて帰ってくるように」
ニャル子「うっ……」
真尋「クー子もたぶんさ、ニャル子に追いかけてきてほしいと思ってるんじゃないか?」
ニャル子「そうですかね……」
真尋「今日もお前らの好きなもの作ってやるからさ」
ニャル子「ううむ……分かりましたよ……」
珠緒「ニャル子ちゃんファイト!」
アト子「ニャル子、正直にね?」
ニャル子「はいはい、分かりましたってば!」
埠頭の外れ
クー子「ぐすっ……」
クー子「私、ニャル子に嫌われちゃった……」
クー子「私の気持ちはニャル子に届かないのかな……」
クー子「でも……好きなんだもん……愛してるんだもん……」
クー子「私……どうしていいか分からない……」
ニャル子「クー子ぉ!!」
クー子「ニャ、ニャル子……?」
ニャル子「アンタの心にしるしはありますか!?」
ニャル子「“恐れていては駄目”って心に誰かのメッセージが聞こえないんですか!?」
ニャル子「アンタの心に勇気はありますか!?」
ニャル子「孤独の雨に打たれても瞳は明日を見てますか!?」
ニャル子「誰かを愛するってそういうことじゃないんですか!?」
ニャル子「クー子、よく聞いて下さい」
ニャル子「私は真尋さんが好きです! 彼を愛してます!!」
ニャル子「でも……クー子のことも大切に思ってます……」
ニャル子「クー子が危ない時は私は命を捨ててアンタを助けます」
ニャル子「だからクー子……これからも私の親友でいて下さい……」
ニャル子「これが今の私の正直な気持ちです」
クー子「うう~」グスグス
ニャル子「さっきは言い過ぎましたね、すみません」
クー子「ニャル子……ニャル子ぉ……」
ニャル子「ほらもう泣かないで、一緒に真尋さんのとこに帰りましょう」ナデナデ
クー子「ニャル子、私もひとつ聞いてほしいことがある」
ニャル子「なんですか?」
クー子「私はニャル子が好きです」
クー子「宇宙で一番好きです」
クー子「だから、これからもニャル子にクラッシュアタックするから」
ニャル子「お手柔らかに頼みますよ……」
クー子「ありがとニャル子、恋人ごっこは今日でおしまい」
クー子「ニャル子に好きって言ってもらえただけで幸せだった」
クー子「今度は本気で言わせてみせるから」
ニャル子「ようやくいつものクー子に戻りましたね」
ニャル子「さっ、帰りましょう」
クー子「うんっ」
数日後……
クー子「ニャル子明日デートしよ?」
ニャル子「なんでアンタと……と言いたいですが、いいですよ」
ニャル子「久しぶりに二人だけで遊びますか」
クー子「ふふ、だからニャル子って大好き」ニコニコ
ニャル子「そいつは良かったですね……」
真尋「ハス太、俺たちもどこか出かけるか?」
ハス太「えっいいの、二人きりだけどいいの!?」
真尋「暮井と余市も誘うからな」
ハス太「真尋君の意地悪ぅ……」ムスッ
おわり
125 : 以下、2... - 2014/03/30 23:34:03.72 dbVx7g6DO 55/55ニャル子さんアンソロジーのタチ先生(桜Trickの作者)の話がアンソロジーベストクーニャルだと思う
ニャル子も百合百合すればいいと思う
「親から子へ そして明日へ 語り継がれる伝説 這いよれ!ニャル子さん」