【関連】
まゆり「チュウしようよオカリン♪」
※途中まで、上記スレと内容が同じです。当スレは、1が寝落ちしてしまったため、別の人が乗っ取ったものです。
まゆり「今日は海楽しかったねぇ~」
紅莉栖「本当ね。海なんて久しぶりに来たわ」
フェイリス「夕食もとてもおいしかったニャン」
鈴羽「よーし、今日は早く寝て明日に備えよー」
萌郁「眠い………」
紅莉栖「そうね。明日も早いし――――」
フェイリス「ちょっと待つニャン!」
まゆり「どうしたの~フェリスちゃん?」
元スレ
まゆり「じゃあチュウしようよオカリン」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1308054731/
フェイリス「みんな寝るのはまだ早いニャン。これからがメインイベントだニャン」
鈴羽「メインイベント?」
フェイリス「女の子がこうして集まって夜を共に過ごすとくればやることは一つしかないニャン」
まゆり「う~ん……まゆしぃはわかりません」
紅莉栖「私もわからないわ……」
萌郁「枕投げ…………」
フェイリス「も~みんななってないニャン!コ・イ・バ・ナに決まってるニャン!」
紅莉栖「こ、恋ばな!?」
フェイリス「そうニャン!これから夜通しでみんなの恋を熱く語るのニャン♪」
鈴羽「へぇー、この時代ではそんなことするんだー。なんか楽しそー」
紅莉栖「こ、恋ばなって……私はなんも語ることはないわよ!」
フェイリス「別に恋ばなじゃなくてもいいニャン。いわゆるガールズトークってやつニャン」
紅莉栖「なるほど……」
まゆり「まゆしぃはみんなとお話するの大好きなのです」
ルカ「あ、あのぉ……僕、男なのに……そのぉ……ガールズトークに参加してもいいんでしょうか……?そもそも本当にこの部屋で……」
紅莉栖「気にしないで漆原さん。あなたはどっかの誰かさんみたいな変態じゃないからノープログレムよ」
まゆり「ルカ君もいっぱいお話しよう♪」
ルカ「は、はい……!(変態じゃないからって問題でもないと思うけど……)」
フェイリス「じゃあそういうわけで、『未来ガジェット研究所お泊り企画(夜の部)・ドキドキ!?嬉し恥ずかし赤裸々ガールズトーク大会♪』の幕開けニャン!!」
鈴羽「イェーーイ!!」
まゆり「わぁーーい!」
萌郁「枕投げ…………」
フェイリス「じゃあ最初は…………くりすニャン!!」
紅莉栖「えぇぇ!?いきなり私!?」
フェイリス「そうニャン!今こそその甘酸っぱい青春の想い出を語るのニャン!」
紅莉栖「せ、青春の想い出なんてないわよっ!!ずっと勉強と研究ばっかだったし……」
鈴羽「そんなだからあんな人間になるんだよ……」ボソッ
紅莉栖「ちょっと阿万音さん?なんか言いました?」
鈴羽「いーえ何も」
フェイリス「なんかないのかニャン?片思いとかでもいいニャン」
紅莉栖「片思いもしたことないわね……。私の周りにろくな男がいたためしがないもの」
フェイリス「じゃあくりすはどんな男の子が好みなのニャン?」
紅莉栖「べ、別に好みとかないわよ!男なんて興味ないし……!頭のおかしい変態厨二病男とか全然興味ないから!!」
フェイリス「…………」
鈴羽「…………」
ルカ「…………」
萌郁「…………」
まゆり「ん~?」
紅莉栖「ほぁ!?な、何なのよその目は……!」
鈴羽「へぇ~牧瀬紅莉栖ってあの人が好きなんだ~」
紅莉栖「ちょ!?別に誰が好きかだなんて一言も言ってないじゃない!!」
フェイリス「気にすることないニャン。なんも恥ずかしいことじゃないニャン♪」
ルカ「やっぱり紅莉栖さんってそうだったんですね……」
紅莉栖「だから好きな人なんていないって言っとるだろうが……!!」
萌郁「面白い人……」
まゆり「えーなになにぃ~?まゆしぃには何のことだかさっぱりわかりません……」
フェイリス「まゆしぃは相変わらず鈍いニャン。紅莉栖の好きな人は――――」
紅莉栖「うわぁあああああ!!!いない!いないからぁ~~!!」
鈴羽「ふふ、いいきみ♪」
フェイリス「じゃあ次はルカだニャン」
ルカ「え、僕ですか……!?」
紅莉栖「これはちょっと興味あるわね。漆原さんは好きな女の子とかいないの?」
ルカ「そ、そんな……好きな女の子だなんて……僕、そんなのいないですよ……」
フェイリス「そうなのニャン?ルカは可愛いからショタ好きっ娘が寄ってきそうだけどニャン」
ルカ「ショタ好きってフェイリスさん……」
まゆり「でもルカ君ラブレター貰ったことあるよねぇー」
ルカ「ちょ、ちょっとまゆりちゃん!!」
鈴羽「えー本当にー?やるじゃん」
紅莉栖「さすが漆原さん!こんな可愛い子がほっとかれるわけないわ」
フェイリス「詳しく話すニャン!」
ルカ「いや、そんな……あれは……」
まゆり「ルカ君に一目惚れした男の子からラブレター貰ったんだよね~」
ルカ「もう、まゆりちゃん言わないで……!」
鈴羽「一目惚れだなんて憎いねこのぉ~…………ん?」
紅莉栖「あれ…………?」
フェイリス「…………ニャン?」
萌郁「…………」
まゆり「あのラブレターには愛がこもってたよね~」
ルカ「は、恥ずかしいよぉ……」
……………………
紅莉栖「なにかおかしい気がしたけど気のせいよね……」
フェイリス「まあ細かいことは気にしないニャン。次は……」
まゆり「まゆしぃはフェリスちゃんの話が聞きたいなぁ」
フェイリス「フェイリスの話ニャン?」
紅莉栖「フェイリスさんは好きな男の子とかいないの?」
フェイリス「フェイリスが好きなのはフェイリスを愛してくれるご主人様全員ニャン♪誰か特定の男の人を好きになったりすることはないのニャン♪」
まゆり「へぇ~そうなんだぁ~。さすがメイクイーン+ニャン2のNo.1メイドさんだね」
紅莉栖(なんか上手く逃げられた気がする……)
まゆり「鈴さんは~?」
鈴羽「え、私?私も男絡みの話はないかな~(誰かさんのせいでそんな余裕ないしね)ギロッ」
紅莉栖「うぅ……(なんかまた睨まれてる気がする……)」
紅莉栖「なんだかんだで"恋ばな"的なものは誰も話していないわね」
鈴羽「…………もしかしてわざと言ってる?」
紅莉栖「え?」
鈴羽「いや、なんでもなーい」
フェイリス「じゃあ次は萌郁ニャン」
萌郁「私の学生時代の想い出聞きたい……?」
紅莉栖「桐生さんの話気になるわ。桐生さん美人だからモテモテだったんでしょうね……」
萌郁「私が小学生の時……」
紅莉栖「wktk」
フェイリス「ドキドキ…」
――――――――――――――
岡部「――……フゥーックション!」
ダル「どうしたオカリン?風邪でもひいたかお?」
岡部「いや……今誰かが俺の噂をしたような……」
ダル「電波?オカリンついに電波感じとっちゃったの?いやいつもだけど」
岡部「っうるさい!……それよりダル?お前こんなとこまで来て何してるんだ?」
ダル「何って、エロゲ」
岡部「いや、そうじゃないッ!
どうしてここまで来てエロゲをしとるのかと聞いているんだッ!」
ダル「宿で隣りには女子グループ、そして今は夜、
ときたらエロゲしかないだろ常考」
岡部「わざわざノートPCまで持ち込んでどういう神経してんだお前はッ!」
ダル「もちろんHENTAI紳士としての、嗜みってやつかな?」キリッ
岡部「ダル……悲しくないのか?」
ダル「……オカリン、僕はそんな境地とっくに跳び越えてきたんだお……」
岡部「ダル……」
ダル「なあ、オカリン。オカリンもエロゲ……一緒にやるかお?」
ダル「海の思い出、一晩の奇跡、一夏の恋、そういうジャンルを揃えてるお」
岡部「……ダル……もうやめよう?お前は頑張った!
もう無理しなくていいんだ!」
ダル「とめるなオカリン!
フェイリスたんと一緒にキャッキャウフフできない思い出は僕には必要ないんだ!
今脳内シミュレートしてるんだお?このヒロインをフェイリスたんに置き換えて、
ふへ……うへへ」
岡部「もういい……!もう……休めっ……!……休めっ……!ダルっ!」
ダル「僕は人間をやめるぞぉぉぉ!!オカリーン!!」
岡部「ダルゥゥゥウウウ!!」
まゆり「オカリンとダルくーん?何してるのー?」
るか「あの、お邪魔でしたでしょうか……?」
岡部「うおっ!まゆりにルカ子!お前らは隣りにいるはずじゃ」
ダル「フェイリスたん……ハァハァ……今君を落とすからね……?」
岡部「もうやめろこのHENTAI!まゆりとルカ子に見られているぞ?」
ダル「……え?あれ二人ともどしたん?隣りにいたんじゃないの?」
まゆり「それがね~……もえかさんがね~……」
―――――――――――――
萌郁「それで……その時……」
紅莉栖「……ええい、まどろっこしい!!」
萌郁「ひっ……」
フェイリス「ちょ、クリスティーニャンはせっかちだニャー」
鈴羽「性格が知れるってもんだね」
紅莉栖「桐生さん!……これを使って!!」
萌郁「……これ……携帯?」
紅莉栖「これなら自由に喋れるわ!さあ、続きを聞かせて!」
萌郁「……キラーン」
フェイリス「ニャーいい考えニャ!流石凶真の助手さん!」
鈴羽「でもこれってトークにならないんじゃ?
……別にいいんだけどねー楽しいし」
―――――――――――――
まゆり「そしたらね~……みんな無言になってしまったのです」
るか「桐生さんのボタンを押す音と、
皆さんの着信音だけになってしまって……」
まゆり「まゆしぃたちは、文字を読むのが辛くなってきちゃってー、
抜けてきちゃったのです」
るか「ボクも、ちょっと居づらくなってしまいまして……」
岡部「それは……気の毒だったな」
ダル「小学生……ロリっ娘……思い出……」
岡部「おい、フェイリス一筋はどこに行った?」
まゆり「それでねー?みんなの話しが終わるまで、
オカリンたちの部屋に遊びにきちゃいましたー☆
トゥットゥルー♪」
るか「そもそもボクは、
あっちの部屋では寝られませんし……その……」
岡部「?……何故だルカ子よ?奴らと一緒では嫌なのか?」
るか「ボク……男の子だから……」
ダル「え?マジで?ルカ氏こっちで寝るの!?」
岡部「ダル、確認しておく。お前は、三次はフェイリス一筋なんだよな?」
ダル「……僕は新たな道を、この夏で見つけてもいいお」
岡部「いいわけあるかッ!ルカ子、お前やっぱあっちに戻れ」
るか「ええ~!?……岡部さん……ボク、ここにいちゃいけませんか?」
岡部「っぅぐ!?」
まゆり「オカリーン!るかくんを苛めたらだめだよー?」
岡部「俺は「機関」の魔の手からルカ子を守ろうとだな……」
まゆり「そんなことはいいからー、じゃーん!!
トランプを持って来ましたー!!」
岡部「また典型的な物を用意したものだな」
まゆり「えー?トランプ面白いよー?
……オカリンでもわかるカードゲームなんだけどなー……」
るか「……ボクも、岡部さ……いえ、凶真さんとトランプしたいです」
ダル「……じゃあまず罰ゲームを決めるお。異論は認めない」
まゆり「ババ抜きー、だいふごうー、しちならべー、だうとー♪」
岡部「……仕方ない、暇つぶしに付き合ってやろうではないか!
しかし、覚悟しておけ?この鳳凰院凶真に戦いを挑んだこと!
貴様らは後悔することになるであろう!!」
――――――――――――――――
岡部「……もう勘弁してください」
まゆり「オカリン……トランプもダメなんだね?」
るか「……おかべさ……もう脱ぐものがなぃ……です」
ダル「オカリンのヌードとか誰得だよ……どうしてこうなった」
岡部「ダル!貴様が「罰ゲームは衣類を脱ぐでキリッ」と、
言ったからではないか!」
ダル「みんな浴衣だし、
一回二回勝てばまゆ氏かルカ氏の裸が見れると思ったんだお」
まゆり「ダルくんはえっちだね~♪」
るか「ボクも……男の子だから……ご期待には添えないかと……」チラッチラッ
岡部「……なあ、もう服着ていいか?本当に風邪ひきそうなんだが……」
―――――――――――――
岡部「さあ、お前たち。もう満足したろう?部屋に戻ったらどうだ?」
ダル「おま、空気嫁よ!ここは、僕たちの部屋で一晩すごさないか?
だろうjk」
岡部「HENTAIは自重しろっ!……む、いかん。助手の言葉がうつったか?」
まゆり「オカリンはー、ほんとにクリスちゃんのことが好きなんだねー?」
岡部「なっ!なななな何を言うかまゆり!?
だぁーれがあんな助手のことなど……」
ダル「オカリン、爆発しろ?」
岡部「ダル!?どういう意味だ?」
ダル「そのままの意味だ爆発しろお」
岡部「語尾にするなっ!……まゆり、余計なことを言うと、
いかに人質といえども容赦せんぞ?」
まゆり「えっへへ~さっきもクリスちゃんたちと、
そういう話しをしてたんだよ~?」
岡部「ッ!?……そういう、とはどういう話しだ?」
ダル「そ、それは!噂に聞くガールズトークというものですね?わかります
女子だけの空間のみに許される!至高の時間と空間!!女子会(笑)」
岡部「そ、それで……?一体どんな話しを……?」
まゆり「知りたい~?知りたいよね~♪」
るか「ま、まゆりちゃん……」
まゆり「あのねークリスちゃんがねー」
岡部「ゴクッ」
ダル「爆発しろ、爆発しろ」
るか「ま、まゆりちゃ~ん……」
まゆり「男になんて興味ない、そうなのです」
岡部「え?」
ダル「なん……だと……」
るか「まゆりちゃん……?」
まゆり「え~っとあれ~違ったかなー?
……確か、男になんて興味ない、別に好みとかない!
って言ってたと思うんだけど……そうだよね?るかくん」
るか「え!?……あ、うん……そうだね、間違ってはないね?」
まゆり「そうだよねー♪」
岡部「助手……が……?」
ダル「これは衝撃の新事実だお。
今からフェイリスたんとの絡み想像するから待ってて」
岡部「……助手はHENTAIだHENTAIだと思ってきたが……
まさか同性だったら見境なしの、
とんでもHENTAI科学者だったとは……」
ダル「ラボメンの空気を読み直さなきゃならないお。
ハイパー百合フィールドktkr!!!」
まゆり「あ、あれぇ?何かおかしいなー?さっき話してた時は、
こんな空気じゃなかったよー……?」
るか「……これでいいんだよまゆりちゃん。
これで、岡部さんは……」
まゆり「えー?……るかくん、るかくん。顔が少し、怖いよ?」
―――――――――――――
紅莉栖「――……ックシュン」
フェイリス「カチカチ……風邪かニャ?クリスティーニャン?」
鈴羽「カチカチ……これは、興味深いなー桐生萌郁はっ!」
萌郁「それで……これで……こういうことが」カチカチカチカチ
紅莉栖「……誰か噂でもしてるのかしら?
……そういえばまゆりは?漆原さんもいないけど?」
鈴羽「二人ならさっき出てったけど?」
紅莉栖「……それってまさか」
萌郁「カチカ……逢……引き」
―――――――――――――――――
岡部「そろそろいい時間だが、どうするのだ?二人とも?」
るか「ボクは、ここで……」
まゆり「うーん?そろそろ終わったかなー?もどろっか♪るかくん」
るか「え!?でもボク――」
岡部「うむ、明日も早いからな!!二人は早く部屋に戻って寝るべきだろう」
ダル「百合フィールド妄想で、明日の海が楽しみだお!
牧瀬氏を見る目が変わったなキリッ」
岡部「……百合は置いといて、明日も体力を使う、十分な休息が必要だっ!」
まゆり「うんー、まゆしぃたちは明日も楽しみだよー♪じゃあね、オカリン、ダルくん☆」
るか「あ、え、まゆりちゃ、ボクは――うわーおやすみなさーい凶真さーん!!」
まゆり「トゥットゥルー☆」
―――フタリトモドコイッテタノー!?
―――ナニシテキタカ、シュジキニイイナサイ!
―――エー?オカリンタチノヘヤデアソンデタンダケドー?
―――コレハ、マユシィガイッポリードナノニャ!ネ、クリスティーニャン?
―――オカベノ……ベ、ベツニウラヤマシクナンカ……!
岡部「……ふぅ……さて俺らも寝るか……」
ダル「オカリン、
……僕らがあっちの部屋に遊びに行く選択はなかったのかお?」
岡部「やめておけ。お前がそんなリア充行動しても、結果は見えているはずだ」
ダル「……せっかく半リア充空間のはずなのに、
……僕らはその壁も乗り越えられないのかお……」
岡部「諦めろ。それが出来ていたら、お前はここにはいなかっただろうからな」
――――――――――――――――――
岡部(……眠れん)
岡部(……俺は内心、
自分で思った以上に興奮しているのかもしれないな)
岡部(今日は実に楽しかった。
……こんな日が永遠に続けばいいのに……)
岡部(いや、これからはコレも、組み込んでいけばいいのか?)
岡部(そうだ、そうしよう!これからは、これも日常に加えよう!)
岡部(萌郁のタイムリミットの、
一日前には帰らないといけないから……)
岡部(……マシンの完成日が少しズレても支障はない、
……こっちを優先しよう)
岡部(わざわざ鈴羽も連れ戻したんだ……楽しい日々を、送り続けよう)
岡部(……眠れない)
岡部(眠れない眠れない眠れない)
岡部(何も考えるな……今だけを感じ取れ……)
岡部(未来を……考えるな……)
岡部「……少し、散歩するか……」
岡部「フッ……夜中に独りで歩く存在、俺は孤独の観測者」
岡部「夜空が瞬いてるぜ……」
―――――――――――――――――
岡部「……ん?あれは、まゆり」
まゆり「……」
スターダスト・シェイクハンド
岡部「星屑との握手……」
岡部(何で……あいつ寝たんじゃなかったのか?)
まゆり「……」
岡部「まゆり……?」
まゆり「……」
岡部「まゆ……り」
まゆり「オ……リン……オモニ……」
岡部「まゆり!」
まゆり「……っ!……オカリン……」
岡部(……今回は、驚かないんだな)
まゆり「オカリン……眠れないの?」
岡部「……ああ、まゆりもか?」
まゆり「……う、うん。
……ちょっとね、怖い夢を見ちゃったのです」
岡部「……そうか、そうなのか……」
まゆり「オカリン?……どうしてそんな顔するの?」
岡部「え?……あ、いや、何!眠れないからなっ!
ストレスが溜まってるというかなんというか」
まゆり「ストレス?……オカリン、ストレスが溜まってるの?」
岡部「あ……ああ、何たいしたことではない!」
まゆり「今日は楽しくなかったの?」
岡部「いや、ちが、……そのだな……そうっ!
俺もダルではないが、その、哀愁に駆られてしまってな」
まゆり「あいしゅう?」
岡部「そうだ!一夏の思い出だというのにっ!
何らエロ、
もといギャルゲーみたいな展開が起こらんではないかァ!と、
その、何だ?狂気のマッドサイエンティストとしては、
ショックを隠せないというかだなー……」
まゆり「オカリンは、ぎゃるげー展開が起こってほしいの?」
岡部「……まあ俺も男だ?
そういうものに憧れなくも――って何を言わせるかっ!」
まゆり「……」
まゆり「じゃあ――」
岡部「……?」
まゆり「じゃあチュウしようよオカリン」
岡部「……へ?……え?」
まゆり「……はい、どーぞ」
岡部「ま、まゆ……まゆり?」
まゆり「どうしたのー?はやくー」
岡部「そ、そ、そうじゃなくて!
何を言ってるんだ!?まゆり!?」
まゆり「ぎゃるげー展開だよー?ほらー」
岡部「ち、違う!どうしたんだよ!まゆり!!」
まゆり「まゆしぃとじゃ……嫌かな?」
岡部「違う!違うんだ!!何で……」
まゆり「……まゆしぃは、オカリンだったらいいよ?」
まゆり「オカリンが望むなら……まゆしぃは……」
岡部「まゆり……お前……」
まゆり「まゆしぃはね……オカリンの役に立ちたいの」
まゆり「ずっと、ずっとね?オカリンを見てきたんだよ?」
まゆり「オカリンだけが……見ているだけじゃ、ないんだよ?」
岡部「まゆり……お前、何を言って……」
まゆり「まゆしぃは、オカリンの重荷にはなりたくないから……」
岡部「……」
まゆり「だから、オカリンが望むなら、
……少しでもオカリンのストレス……除けるなら、
まゆしぃを使って?」
岡部「何で……お前は……」
岡部「思い出させるなよ……重荷とか。重荷じゃないとかッ!」
岡部「もうどうでもいいんだよ!
俺は諦めたんだ……このままで居続けるって選択したんだ!!」
岡部「まゆりはまゆりで居てくれよ!何も考えるな!!行動するな!!」
岡部「そしたら俺も……何も考えなくて……すむんだ」
まゆり「……オカリン」
まゆり「まゆしぃは、オカリンを見てきたから」
まゆり「楽しい時も、悲しい時も、ずっと」
まゆり「……オカリンの変化にはね?すぐに気付けるんだよ?」
岡部「気付かなくていい……同じでいい……」
まゆり「みんなとの楽しい時間を大切にするオカリンも、
まゆしぃは好きだけど、
実験を途中で投げちゃうオカリンは、オカリンじゃないよ」
まゆり「まゆしぃの知ってる鳳凰院凶真じゃ、ないよ」
岡部「……マシンのことを言っているのか?
あんなもんは、どうでもいいんだ……完成さえしてくれればそれで――」
まゆり「……途中で諦める人じゃないよ……」
岡部「もうお前には関係ない!!仕方がないんだ!!
もうダメなんだよ!!何度繰り返してもダメだから!!
俺は――っ!?」
まゆり「オカリン……っん」
まゆり「――……っ」
岡部「まゆ……り」
まゆり「諦めないで?オカリンなら大丈夫」
岡部「……もう無理だ……俺は鈴羽も戻してしまった……」
まゆり「もう一度、がんばって。オカリンをみんな信じてるよ」
岡部「もう何度も捻じ曲げた……今を楽しむためだけに……何度も」
まゆり「忘れないで?オカリンなら大丈夫。
やり直しても繰り返しても、
無理とかダメだなんてことは、絶対ないから!」
岡部「まゆり……」
まゆり「えっへへ~♪もう戻ろう、オカリン!
ぎゃるげーはここまでです☆
明日も楽しまなくちゃー」
岡部「……俺は……」
――――――――――――――――――
岡部(まゆり……)
岡部(俺は、お前を助けたい……)
岡部(また、思いだしちゃったじゃないか……)
岡部(お前はいつも、勝手な行動で……俺を悩ませるんだ)
鈴羽「岡部倫太郎?どうしたの?」
岡部「……なあ、俺は……救世主なんかじゃないんだよ」
鈴羽「は?……何かあったの?岡部倫太郎……」
岡部「俺は閉じた籠の中で飛び続ける鳥なんだ……」
岡部「そんな俺が、跳び越えるのなんて無謀なことだったんだ」
岡部「だから、俺は――」
まゆり「オカリーンあぶなーい!!」
岡部「――……っぬお!?何だ!?ボール!?」
まゆり「ごめんねオカリーン」
紅莉栖「ざまぁ」
るか「大丈夫ですか!?岡部さん」
萌郁「カチカチ」
ダル「オカリンぼーっとしてるとあぶないお」
岡部「座ってるんだからぼーっとしててもいいだろうがっ!」
鈴羽「プッ、あはは!……その顔の方が丁度いいよ岡部倫太郎」
岡部「なんだと!?」
鈴羽「悩むよりさ、感情に身を任せて、ガーッと跳び越えちゃいなよ!」
岡部「ぬ、ぐぬぬ……」
鈴羽「そしたらいつか、何かが起こせるかもしれないよ?自分を信じなよ!」
岡部「……俺は」
岡部「……仕方がない、また跳ぶとするか!」
鈴羽「おっ!いい顔つきだ!おーい、岡部倫太郎も一緒にやるってさ!!」
―――――――――――――――――
岡部「諦めるために、跳ぶのではなく」
岡部「前に進むために」
岡部「仲間たちと過ごす永遠を、未来で掴むために」
岡部「だから俺は跳ぶ、跳んでみせる」
岡部「それが運命石の扉の選択だ、エル・プサイ・コングルゥ」
岡部「まゆり、待っててくれ。俺は、諦めない!!」
紅莉栖「岡部、話があるの――――――――」
スレ まゆり「じゃあチュウしようよオカリン」(仮)
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