戦場ヶ原「あらあらこれは、美しく可憐で頭脳明晰、日本最後の才色兼備こと羽川翼様じゃないですか」
羽川「いきなり毒づくねぇ、なにその説明口調」
戦場ヶ原「こんにちは最近やっと地デジ対応のTVに買い換えました平成のプリチーアイドル直江津高校3年戦場ヶ原ひたぎです」
羽川「同じく直江津高校3年羽川翼です、ってなにこの副音声みたいなノリ」
戦場ヶ原「とりあえず自己紹介をと思ってね」
元スレ
羽川「あら」戦場ヶ原「おや」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1336232457/
戦場ヶ原「ところで羽川さんはなぜこんな町外れの小さなデパートにいるの?」
羽川「ちょっと色々買い物にね、小さいデパートだけど結構品揃えいいからね、このデパート」
戦場ヶ原「そうなの、てっきりこんな小さなデパートでしか買い物出来ない超庶民な私をあざ笑いに来たのかと思ったわ」
羽川「違う違うえらく自虐的だね、ところで戦場ヶ原さんはどうしたの?」
戦場ヶ原「新しいTVを買ったのはいいけど置くところがなくってね、その模様替え次いでに必要なものを。」
羽川「なるほど、もう買い物は終わったの?」
戦場ヶ原「ええ一通りは」
羽川「じゃあせっかく会ったんだし、この後少しだけ一緒に見て回らない?」
戦場ヶ原「あらいいの?私みたいな庶民が羽川様の買い物について行っても」
羽川「何言ってるの、さ、こっちから回ろ」
羽川「ねぇねぇ、この帽子どう?」
戦場ヶ原「羽川さんなら大抵のものは似合うわよ」
羽川「もー、適当な返事だなぁ、ちゃんと見てよ」
戦場ヶ原「ホントの事を言ったんだけどね、じゃあこれなんてどう?」
羽川「これ私には微妙じゃない?こういうボーイッシュなのは戦場ヶ原さんのほうが似合うと思うよ」
戦場ヶ原「あらそれは私が女の子らしくないと、そういう事かしら。これでも私結構女の子してると思うんだけど」
羽川「そんなこと言ってないでしょ、女子力高いから逆にこういうのも似合うんでしょ」
戦場ヶ原「そこまで言ってくれるなら、この帽子買おうかしら」
羽川「いいと思うよ」
戦場ヶ原「羽川さんと初めてのデートの記念にね」
羽川「光栄です、なら私もなにか買おっかなぁ、デートの記念に」
戦場ヶ原「ならこっちに行きましょう、私が選んであげる」
羽川「し、下着ですか・・・」
戦場ヶ原「羽川さんに似合うものを選んであげる」
羽川「下着である理由はあるの?」
戦場ヶ原「選びやすいと思って。それに下着だと服と違って誰にでも見られるわけじゃないでしょ?」
羽川「まあそうだね」
戦場ヶ原「だから多少趣味じゃないものを選んでしまったとしても、使ってくれると思って」
羽川「なるほど、でも戦場ヶ原さんが選んでくれたものなら何でも使うよ、デート記念だしね」
戦場ヶ原「そう、それはよかった。ならこの文房具柄なんてどうかしら」
羽川「それじゃ戦場ヶ原さんとお揃いになっちゃうじゃない、てかこの店に売ってたんだ文房具柄の下着」
戦場ヶ原「色違いもあるけど」
羽川「ヒョウ柄文房具・・・ざ、斬新なデザインだね」
戦場ヶ原「これは冗談よ、そうね、じゃあこれとかどうかしら」
羽川「ありがとう戦場ヶ原さん」
戦場ヶ原「いえいえ、喜んでもらえて嬉しいわ」
羽川「それにしても選び慣れてたね、あの店はよく行くの?」
戦場ヶ原「特にあの店だけって訳じゃないけど、下着は結構いっぱい持ってるからね、」
羽川「そうなんだ」
戦場ヶ原「戦場ヶ原下着」
羽川「うまいこと言えてないよ」
戦場ヶ原「したぎクラブ」
羽川「変な部活みたいだね」
戦場ヶ原「あらもうこんな時間」
羽川「ホントだね、もう帰らなきゃね」
戦場ヶ原「明日も学校だものね」
羽川「そうだね、じゃあ最後にあれやって帰ろ」
戦場ヶ原「あれは・・・、所謂プリクラというやつかしら、私あれやった事ないのよね」
羽川「私もやったことないよ、初めて同士だね」
戦場ヶ原「初めてでも簡単にできるのかしら」
羽川「流石に大丈夫でしょ、行こ行こ」
羽川「中は結構広いんだねー」チャリンチャリン
戦場ヶ原「そうね、あ、お金半分出すわよ」
羽川「いいっていいってー、私が撮りたいっていったんだし。この画面を押せばいいのかな?」
戦場ヶ原「色々選ぶのね、羽川さんどれにする?」
羽川「んーじゃあこれで」ピッ
サン ニー イチ カシャ
戦場ヶ原「え?もう撮ったの?」
羽川「いきなりきたねー」
戦場ヶ原「変な顔してないかしら」
羽川「次いくよー」
羽川「最後フレームどれにする?」
戦場ヶ原「文房具柄はないのかしら」
羽川「それはないねー、じゃあこれにしよ」
戦場ヶ原「あ、ちょっと待って」ゴソゴソ
羽川「どうしたの?」
戦場ヶ原「これ、かぶろうと思って」
羽川「あ、さっき買った帽子!でも値札ついてるよ?」
戦場ヶ原「外すから大丈夫よ」パチン
羽川「そっか、持ってるんだねハサミ」
アリガトー マタキテネー
羽川「はい、半分こ」
戦場ヶ原「ありがとう、ここに貼っておくわ」
羽川「じゃあ私も貼っとくね、それじゃ帰ろっか」
戦場ヶ原「そうね、今日はありがとう、とても楽しかったわ」
羽川「いえいえこちらこそ、明日下着つけてくね」
戦場ヶ原「見る機会があるのかしら」
羽川「それもそうだね、じゃあ体育のあるときにね」
羽川「それじゃ、明日学校でね」
戦場ヶ原「ま、待って!」
羽川「?」
戦場ヶ原「あの、・・・もしよかったらだけど、」
戦場ヶ原「また一緒にどこかに出かけましょう、迷惑じゃなかったらだけど」
羽川「そんなの迷惑な訳ないじゃない!喜んで!」
戦場ヶ原「そう、ならよかった」
戦場ヶ原「じゃあまた明日」
羽川「うん、また明日」
戦場ヶ原「~♪」
阿良々木「なんだヶ原さん、随分とご機嫌じゃないか」
戦場ヶ原「そう見える?実際にそうなのだけれど」
阿良々木「へぇ、その理由はなんなんだ?」
戦場ヶ原「秘密よ、友達のいない阿良々木君には一生分からないことかもね」
阿良々木「いるよ!僕にだって友達くらいいるよ!」
戦場ヶ原「へーそう」
阿良々木「ところでその帽子はどうしたんだ?」
戦場ヶ原「ふふっ、これはね」
戦場ヶ原「友達に貰ったのよ」
終わり