1 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 19:55:59.05 pmTz5OzvO 1/38


 お風呂からあがってきた憂の体を後ろから抱きしめると、ふかふかとあったかい匂いに包まれた。

 憂は驚きもせずに、後ろ手で私の背中を撫でてくすっと笑う。

「うい、今日も一緒に寝よう?」

「お姉ちゃんまた?」

 ここのところは毎日。

 もう一週間くらい一緒に寝ているから、憂にもまたなんて言われてしまった。

 でもその声にイヤそうな含みなんてまったくないから、

 私は照れくささをごまかすために憂をもっとぎゅっと抱きしめた。

「だって憂とだとよく寝れるんだもん」

「お姉ちゃんのあまえんぼさん。いいよ、一緒に寝よ」

「てへへ……ありがとう、ういー」

 憂は知らない。

 本当は憂のほうが、よっぽどあまえんぼさんなのに。

元スレ
唯「あまえんぼさん」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314528959/

2 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 19:58:13.36 pmTz5OzvO 2/38


 腕の中でくるりと振り返った憂と抱き合うと、憂の部屋に向かう。

 一緒に寝るときは大抵憂の部屋だ。

 憂が私の部屋で寝たいと言ったときだけ、私の部屋に行く。

 そういう晩は、私もおとなしく憂を抱っこするだけで眠りにつく。

 でも今日は違う。

 今日は憂の部屋だ。

 胸おどらせつつ、途中の電気を消していきつつ、わたしたちは3階にあがった。

 憂の部屋には憂の匂いがただよっていて、私は部屋中の匂いごと憂を抱きしめたくなった。

 憂にカーテンをしめてもらったり、アラームをかけてもらっているうちに、

 まずは私が布団にもぐり、枕に頭を乗せる。

 部屋がまっくらになったら、憂がベッドに入る。

 そして私のお腹のあたりに腕をまわして、ぎゅうっときつく抱きつく。

 これが、私が憂と一緒に寝るときの格好。

 憂が、私の胸に顔をうずめるような体勢だ。

3 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:00:30.96 pmTz5OzvO 3/38


「……」

「お姉ちゃんの心臓の音が聞こえるね」

 胸が高鳴るのは仕方ない。

 憂だってこの体勢が一番安心できると言ってくれる。

 これだけ速くてうるさい心臓の音でも、憂はうれしそうに耳を当てて聞いていた。

「……憂、お姉ちゃんの心臓の音すき?」

「うん、好き。安心するもん」

「よかった」

 頭を撫でてあげながら、私は目を閉じた。

 憂が私の胸の前にいる。

 それだけでドキドキしてしまう。

 少し前まで、こんな私ではなかったのに。

5 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:03:17.36 pmTz5OzvO 4/38


 その憂のクセに気付いたの自体は、かなり昔のことだ。

 熟睡している憂のほっぺやくちびるをつつくと、憂は指に反応して口にくわえようとする。

 たぶん赤ん坊のときに、お母さんのおっぱいを飲んでいた記憶が反射として残っているんだと思う。

 とにかく私はそれが面白くて、憂が寝ていると見るやくちびるをつついて追いかけっこをし、

 つかまったときには大人しくしゃぶられ、逃げ切って憂が起きてしまったときは呆れられ、怒られていた。

 そんな遊びを何年も続けていたけれど、憂におっぱいを吸わせようなんて発想は私から生まれることはなかった。

 それを思いつくに至ったきっかけは、1ヶ月ほど前のこと。

 いつものように憂を胸に抱いて、私は眠っていた。

 その夜はたまたまブラをしてなくて、そのことに気付いた憂はちょっと照れ臭そうな顔をしたけれど、

 結局そのまま抱き合って眠ってしまった。

 深夜になって、ふと目が覚めた。

 寝間着のシャツがじっとり濡れている感覚で、胸の端のあたりがじんじんと痛い気がした。

6 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:06:06.15 pmTz5OzvO 5/38


 目を開けても暗くてなにも分からず、私は憂の頭でも撫でながら感覚の正体をさぐった。

 体中をぴりぴりと刺激する、未知のものに身をよじりたいのを、ぐっとこらえながら。

 ちゅうちゅうと、唇を吸う音がしていた。

 胸の先端を引っ張られるような感覚もあった。

 乳房の先をあったかい感触が包み、憂の頭の重みがくっついていた。

 ゆっくりと知覚する。

 私は、憂におっぱいを吸われているんだ。

 体中を走っていた刺激が、やわらかくなった。

「んっ……」

 もっと。

 求めるように、憂の頭を両手で撫でる。

 ためらいもなくシャツを裾からまくりあげ、胸を露わにする。

7 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:09:14.64 pmTz5OzvO 6/38


 憂がしゃぶっているほうをそっとまくると、固く唾液に濡れた乳首が、憂の舌に触れた。

「あぁ……う、ぁっ」

「んんぅ……」

 私のあげた声のせいか、憂がうるさそうに呻いた。

「っ、……ぁ」

 時折ふれる歯や舌の感触が意識を狂わす。

 憂がとつぜんやり始めたこと。

 けれど、この状況で憂が起きたとすれば悪者になるのは私だった。

 必死に声を抑えながらも、憂を引き離して着替えなければと思う。

「んっ、は、はっ、はぁっ」

 なのにどうしても、憂を押し返せない。

 それどころか強く抱きしめて、もっと頭を引き寄せていた。

8 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:11:22.42 pmTz5OzvO 7/38


 憂、と心の中で唱える。

 唱えた名前は、胸のうちで湯気のように広がって、全身を熱くさせた。

「……あぁっ」

 ひときわ大きな声が出て、私はびくりと震えた。

「んうっ」

 憂が目を覚ましたと思い、私は気遣う余裕もなく憂を突き飛ばして起き上がった。

 ストンと服がもとのところに下りた瞬間、憂が体を起こした。

「お姉ちゃん、どうかしたの?」

「あ、えーっと……」

 憂は気付いていないのか、眠たそうな声でそう尋ねた。

「その、トイレ行こうと思って。ごめん」

「? うん、いってきていいよ」

「ごめんね……」

9 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:13:51.67 pmTz5OzvO 8/38


 私は全身びしょ濡れな不快感を連れて階段を降り、トイレに入ると鍵をかけてしゃがみこんだ。

 憂で、気持ちよくなろうとした。

 憂を使って、気持ちよくなっていた。

 罪深い事実が冷静な頭にのしかかる。

「……」

 便座に腰掛けて、私はぐしょぐしょになった寝間着の下とパンツをずり下ろした。

 ねちょりと糸の切れる音が耳に残る。

「うわ、こんなに……」

 憂にちょこっと吸われただけなのに。

 妹なのに。

 なんで私はこんなに喜んでるの。

 胸の先も、まだ固く主張していた。

 秘部もほてりが抜けるどころか、さらに熱くなっていくようでさえある。

10 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:16:09.05 pmTz5OzvO 9/38


「……」

「ん、あっ……」

 その夜、私は初めて自慰をした。

 行為自体は知っていてもやることのなかったものが、

 なぜかその夜から、我慢できなくなった。

 憂が欲しいという気持ちをおさえられない。

 こうしなければ憂の前でお姉ちゃんの顔を続けることができないと思った。

 私は狭いトイレに声を響かせ、便器にあまくさい汁を垂らし、絶頂まで知った後、

 シャワーで汚れを洗い落として新たな寝間着で、憂の部屋に戻った。

 憂は体を起こしたままで、私をふりかえっていた。

「遅かったね」

 気付かれていたのかな。

 そう思いながらも、部屋に入って扉を閉めた。

11 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:18:34.89 pmTz5OzvO 10/38


「……ちょっと、汗かいちゃったから」

 うその言い訳をしながらベッドに入る。

 もしかしたら今更いらないかもしれないけど、今度はちゃんとブラもつけた。

「お姉ちゃん、だっこ」

 憂は腕を伸ばして私に触れながら言った。

「……うん」

 かわいいかわいい妹を腕の中に抱き留める。

 姉としての行為なのか、欲望ゆえの行為なのかはわからない。

「ん……ほんとだ、ちょっと変なにおいする」

 胸のにおいを嗅いで、憂は言った。

「ごめん、離れる?」

「やだ。遅いから、もう寝よう?」

「……うん」

14 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:20:37.56 pmTz5OzvO 11/38


――――

 結局、憂は私のしたことに全く気づいてないみたいだった。

 今も私を愛しく見つめる純粋な視線が私には痛い。

 あれからほとんど毎日、私は憂と一緒に寝ている。

 そうして憂が寝静まったあと、

 憂が憂でなく、私たちが姉妹でないうちに、やることはひとつだ。

「おやすみ、ういー……」

 眠たげな声を使って、憂の後ろ頭をぺたぺた撫でながら眠りに誘う。

「んん……」

 憂はまだ起きていたいのか、苦しそうに呻いた。

 私だって憂とお話する時間があったらいいとは思う。

 けどこの体勢では、何を話しても私は憂への告白に繋げてしまいそうだった。

 姉妹で愛し合うことがそんなにダメなことかはわからないけれど、憂はそんな関係を望んでいないと思う。

15 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:23:06.13 pmTz5OzvO 12/38


「……ん」

「す……すうぅ……」

 やがて憂は諦めたように寝息を立て始めた。

 髪を撫で続けながら、私はワクワクが重なっていくのを感じる。

 そのまま長い時間を興奮とともに耐える。

 何十分もしてから、私はそっと憂のほっぺに中指で触れた。

「あむ」

「んっ……」

 指が憂のくちびるに包まれる。

 それだけで十分な気がしてくるくらいに嬉しかった。

 あたたかな、柔らかな感触が挟んで吸う。

 昔は遊びでやっていたことが、今は快楽でしかない。

18 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:26:05.80 pmTz5OzvO 13/38


 ともあれ、私の指にしゃぶりつくということは、憂が熟睡した証拠だ。

 指を引き抜き、唾液を舐めとると、憂の抱きしめる手が外れないよう慎重にシャツをたくしあげた。

 このためだけに数セット購入したフロントホックのブラが活躍するとき。

 小さな動きで片方のカップだけめくって体の下に敷くと、

 乳房を持って憂の口元に近付ける。

「ほら憂ー……お姉ちゃんのおっぱいだよ」

 憂のくちびるを塞ぐように胸を押し付ける。

 憂が口を開くその一瞬までの僅かな焦れさえ快感をあおる。

 今から憂にしゃぶってもらえる。

 もう20回は繰り返したこの行為は、私にそんな未来を予見させ、

 そして、それ以外の全ての可能性を否定させていた。

 憂の手が、鉄棒の逆上がりみたいに、前から羽交い締めにするみたいに、私の肩をぎゅっと掴む。

 そしてまだ準備中の乳首を切るように噛まれ、私は驚きと痛みで悲鳴をあげた。

19 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:28:05.66 pmTz5OzvO 14/38


「う、ういっ……!?」

 痛みで腫れてしまったのか、乳首がぷっくりと膨らんだのがわかった。

 視線を下ろすと、歯を立てたまま憂が私を見上げていた。

 ぬるりと股が濡れるのがわかる。

「なあに、お姉ちゃん」

「い、いつから……」

 ぐっ、と固くなった乳首に歯が立てられる。

「1ヶ月くらい前から、だよ」

 強く噛まれた痛みが残る乳首を、憂はやさしく甘噛みする。

「はっ、あっ……んんうっ」

 歯で挟んで、奥歯のほうに転がすように。

 凹凸に乳首がひっかかって、おさえようもない声が漏れる。

20 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:30:24.34 pmTz5OzvO 15/38


「はっ、あひっ」

 もうだめ。

 いつもは憂に吸われてるだけなのに、それだけでいっちゃうのに、

 こんなふうにされたらもう1秒だって我慢できない。

「う、ういっ……いく、いくぅっ」

「速すぎだよ。もうちょっと我慢しないと怒るよ?」

 怒られるのはいやだけど。

 我慢する方法なんてあるわけない。

 相手は妹で、起きていて、私をちろちろ、はじくように舐めていて。

「む、むりっ……あぁ、あああはあっ!」

 体が腰からびくんと跳ねた。

 アソコが痛いほど絞るようにされ、熱い感覚がほとばしった。

 憂ときつく抱き合いながら、ベッドをきしませるほどに揺れる。

21 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:33:37.50 pmTz5OzvO 16/38


「……ほんとにもういったの?」

 驚きまじりの声で憂が言う。

「だ、だって……憂が」

「まあ確かに、いつもは10分くらいかかってるもんね」

「うぅ……」

 そういえばさっき、1ヶ月前から気付いてたって言ってたっけ。

 あれはほんとだったんだ。

 1ヶ月前から……って、最初から?

「う、憂……私、ごめん……」

「……私のクセはわかってたし、お姉ちゃんにからかわれるなら別によかったけど」

「こんな使い方されるなんて、思ってもみなかったな」

23 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:36:08.18 pmTz5OzvO 17/38


「……ごめんなさい」

「いいよ。最初から謝ってくれてたし」

 憂はするすると私の顔の高さまで上がってくると、にこりと笑った。

「お姉ちゃんだから許す。それに、可愛かったし」

「可愛かったって、なにが?」

「きまってるじゃん」

 憂は小さく咳払いをして、心底嬉しそうな顔で私を見つめる。

「ほら憂ー……お姉ちゃんのおっぱいだよ」

「!! やっ、だめっ! それは忘れて!」

「やーだ。えへへー、お姉ちゃんの弱味握っちゃった」

 顔から火が出そう。

 ほんとうに泣きたい。

 なんであんなこと言っちゃったんだろう。

24 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:38:10.46 pmTz5OzvO 18/38


「……なんとか忘れていただけませんか」

「無理だよ、可愛すぎるもん」

 真顔で憂は言う。

 憂がそう言うなら、忘れてくれないのも嬉しいけど……

「ほんとに可愛いって思ってる?」

「うん。証拠ほしい?」

「証拠?」

 可愛いって思ってる証拠って、どういうことだろう。

 考えて、わからなくて、憂に訊こうと口を開いた。

 開こうとした。

「ん……ちゅ」

「……ん」

 くすっ、と憂が笑う。

25 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:40:05.92 pmTz5OzvO 19/38


「今のも、お姉ちゃんへの仕返しね」

 憂は私のブラを直してくれながら言った。

「え、え?」

 ホックをぱちっと留めて、シャツの裾を元に戻す。

「ちょっとね。私も今から、お姉ちゃんみたいに好き勝手しちゃうかも」

「憂?」

 今、ちゅーされたよね。

 憂が私に、ちゅーしてくれたよね。

 体がかあっと熱くなる。

 憂がちゅーしてくれた。

 憂から私を、愛してくれた。

28 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:43:05.24 pmTz5OzvO 20/38


「ういっ!!」

 私はがむしゃらに憂を抱きしめると、そのくちびるを狙った。

「こら、だめっ」

 拒絶の声も聞こえなかった。

 押し倒して覆い被さり、下唇にしゃぶりつく。

「ちゅうぅうぅ……はぁっ、んーっ」

 呼吸を奪うようにくちびるを塞ぎ、抵抗の意志をもった憂の体をきつく抱擁して逃がさない。

「ん、んん~っ!」

 苦しそうな憂の声がかわいくてたまらない。

 私、変態だったのかも。

「むうっ」

30 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:46:04.79 pmTz5OzvO 21/38


 不意に、憂の舌の感触がくちびるを撫でた。

「う、んっ」

 そして滑り込むように、憂の舌が私の口の中に。

「は……」

 ちょっとびっくりしたけど、すごく幸せな感覚だ。

 こんなことを知っている憂はやっぱり頭がいい。

 口の中で、憂と舌をじゃれつかせていると、だんだん体がふわふわ浮くようになってきた。

 憂を押さえ込むことを忘れて、腰が逃げるように上がってしまう。

 憂がやってくれるちゅーが幸せすぎて、気持ちよすぎるのだ。

 やがて私は、力の抜けきった体を抱かれ、そっとベッドにひっくり返された。

「悪い子」

 わたしの鼻に指を置き、憂が微笑む。

31 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:48:10.08 pmTz5OzvO 22/38


「お姉ちゃん、わたし怒ったよ」

「え……」

 微笑んだまま言われるので、一瞬わけがわからなくなった。

「私のことそんなに好き勝手ばかりするなら、私もお姉ちゃんに遠慮しない」

 憂は私に覆い被さって、耳元にくちびるを近付けた。

 首筋を爪で撫でながら、憂のかわいい声が囁く。

「覚悟してね。私、けっこう変態だし……お姉ちゃんが一緒に寝るせいで、すごく溜まってるから」

「たまってる?」

「エッチがしたくてしたくて、しょうがなくなってるってこと」

 耳の穴に、とがった憂の舌がつぷりと入る。

「あっ、んあっ」

 ほんの一瞬だけだったのに、えっちな声が出てしまう。

 憂に色んなところを触られるのが嬉しすぎて、鼻血が出そうだ。

32 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:50:07.78 pmTz5OzvO 23/38


「憂ってエッチなの?」

「お姉ちゃんよりはエッチだよ」

 そんな。

 私なんて毎日寝ている(ふりをした)憂におっぱいを吸わせてオ○ニーしていたのに、

 憂はそれ以上にエッチなんだ。

「たとえば……わかる?」

 シャツをめくられ、裸になったお腹に憂が腰を当てる。

 濡れた布がぺったりと張りつく感触……これは。

「うそ……パジャマまでこんなに濡れちゃってるの?」

「そうだけど、それだけじゃないよ」

 憂は、今度は反対の耳に口を寄せた。

「あの日から……生理のときは違うけど。寝るときはずっと、パンツ穿いてないの」

34 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:53:05.87 pmTz5OzvO 24/38


 ぞくっ、と何かが背筋を走る。

 ただ囁かれただけで感じてしまった、快感なのかもしれなかった。

「ふふ……いつ気付くかなって思ってたけど、ぜんぜん気付かないんだもんね」

「これからは、自分ばっかり気持ちよくなっちゃだめだよ?」

 憂は私のおでこを撫でてキスをすると、私の耳の横まで膝で歩いてきた。

 この匂い。私だけが放っていた匂いじゃなかったんだ。

 シャワーを浴びて着替えてきても匂いが消えなかったのは、憂からも同じ匂いがしていたからなんだ。

「んぷっ」

 びしょびしょのパジャマが私の顔を覆った。

 口に含んで吸うと、初めての味がした。

 なんだろう、酸っぱいかな……。

36 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:55:22.08 pmTz5OzvO 25/38


 耳にごそごそ聞こえるのは、憂が服を脱いでいるからだろう。

 やがておいしいパジャマは取り上げられて、

 目の前にある憂のから、ぽたりぽたりと液体を垂らされる体勢になった。

 子供のころよくこうして口を開けて、雨を飲んだりした覚えがある。

 その時とは明らかに違う興奮が、私の全身を撫で上げていた。

「う、ういっ……」

 私だって、憂がこれからどうするのかぐらい分かっていた。

 舌を出し、名前を呼んでその泉を口元に求める。

「舐めたい?」

「うんっ、舐めたい」

 即答。

 私と憂しかいないのに、恥ずかしいという気持ちがあるはずはない。

37 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 20:57:34.63 pmTz5OzvO 26/38


「私のこと好き?」

「大好き!」

「毎日、ずっと毎晩、エッチしてくれる?」

「する! そんなの大歓迎だよ!」

「部活とか勉強もおんなじように頑張れる?」

「頑張るよ! だから……」

「うふ。わかった……」

 憂が笑うと、大きな滴が舌に落ちた。

 おいしい……

 相変わらず暗くて何も見えないけれど、匂いが強くなって、憂のが近付いてくるのがわかる。

 あったかい空気が口元にふれる。

 舌を伸ばすと、さっきまでよりずっと濃い憂の味がとれた。

 憂がぴくりと反応したのがわかる。

39 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:00:05.31 pmTz5OzvO 27/38


「ん……いくよお姉ちゃん」

 言葉とともに、顔の下半分が温もりに包まれた。

 キスをしたときのようにくちびるで吸ってみる。

「んっく……」

 憂の匂いしかしない幸福の中、今度は体の中にその匂いを飲み込んでいく。

 憂に包まれて、憂が入ってきて。

 これ以上の幸福ってこの世にあるのかと心配になってしまう。

「んー……」

 なめ回すように舌を動かして、憂のアソコの感触を楽しむ。

 ぷにぷにしていて、くちびるに触れる感触だけでも可愛いのに、

 こんなにいい匂いがして、こんなにおいしくって、もう憂のアソコは私をどうしようというのだろう。

 そんなに舐めてほしいの。そんなに愛してほしいの。

 それなら私も、いっしょうけんめい頑張ろう。

40 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:04:11.63 pmTz5OzvO 28/38


「んっううぅ……! あっ」

 舌を伸ばし、憂のを分け広げるようにしてくちびるで強く吸う。

 憂は気持ちいいみたいだけれど、そのせいで腰を浮かしてしまってうまく続けられない。

「お、お姉ちゃん……」

 憂が私の手を取ると、腕で抱え込ませるように太ももに乗せた。

 なるほど、これなら憂が逃げずに舐め続けられる。

 私はぐっと両腕に力を入れ、くちびるを憂のに押し付けた。

「っく、はぁ……うああっあっぁ……」

 聞いたことのないような憂の声。

 憂はこんな声で喘ぐんだ。

 低くうめくような、だけどやっぱり嬉しそうで、かわいい声だ。

 キスしたいな、とふと思ったけれど、それは今かなわない。

43 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:06:23.94 pmTz5OzvO 29/38


 私はひたすら、やり方なんてわからないままに憂のを舐めた。

 腰をくねらせ、跳ねる憂が愛しくて、苦しくなってもやめたいという感覚がでてこなくて、

 憂がたまに腰を浮かしてくれなかったら危なかったかもしれない。

 しばしば鼻に当たる固さや、陰毛が舌に張りつく感触すらも楽しくて、私はずっとずっと憂のを舐めていた。

 そのうち憂が、ぎしぎしと縦に揺れているのがわかった。

「おねぇ、ちゃん……いくっ」

 喉から絞り出すように言うと、憂はまた喘ぎだした。

 いくって言われても、どうしたら。

 いかせちゃっていいんだよね?

「あうっ、あっ、あっ、はああっ!」

 戸惑っているうちに、憂がびくりと跳ねる。

 キスしている憂のあそこが強い力でびくびくと動いて、

 それまでよりもずっと重たく粘った液体を私の顔に塗りつける。

44 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:08:43.50 pmTz5OzvO 30/38


「あ、あ……」

 憂、いったんだ。

 私にアソコを舐めさせていっちゃったんだ。

 なるほど、憂は毎晩こんな気持ちだったにちがいない。

 「もっと。」と、そう思う。

 これが憂の言った、溜まるという感覚だろう。

 じゅるりと憂がいったときに出した液体を吸って、喉をこす。

 舌をきゅっと絞るような味がたまらない。

 私はなおも舌を伸ばした。

「あっあっ、やっ、だめっ……!」

 憂の腰のくねりがさっきまでよりすごい。

 気持ちいいんだ。

 嬉しくなって、私はまた吸い付きにかかる。

「だめ、でちゃうっ……!」

45 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:10:35.44 pmTz5OzvO 31/38


 憂からそんな声が聞こえたときには、既にもう、でちゃっていた。

 今までの比にならないくらい激しい勢いで、憂のぬくもりが顔を包んでは流れていく。

「んむ、むぐっ!」

 首まで流れたり、髪や枕を濡らす大量の液体。

 これって……

「お、お姉ちゃん、飲んでっ、飲んでぇ!」

「んんっ!」

 そういえば憂はキスをしたとき、今の「も」仕返しだと言っていた。

 もしかしたら、これも仕返しの一環なのだろうか。

 それに憂は、自分のことをけっこうな変態だとも言っていた。

 だとすれば、飲まないと……憂に嫌われる!?

「んあ」

 迷うまでもない。私は口を開けて、憂の特別な穴に吸い付いた。

 顔をうつ液体は止まり、かわりに口の中にあたたかいものが流れ込む。

46 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:13:05.47 pmTz5OzvO 32/38


 憂の出したものの味は、とても不思議な味だった。

 しょっぱかったり辛かったり、甘かったり苦かったりして、

 ベロが忙しくておかしくなってしまいそうだ。

 だけどまずくはないし、憂に許してもらわないといけないから、しっかりこぼさないように飲んでいく。

 吸っているそこはへこんだ穴だけれど、なんだかおっぱいを飲んでいるような気持ちだった。

 とっても暖かいおかげかな。

「んぐっ」

 どうにか憂のも止まったようで、私は最後まで飲みほすと、憂のお尻をぺたぺた撫でた。

「お姉ちゃん……飲んだの?」

 お尻と同じくらいびちょびちょになった私の髪を撫でて、憂は尋ねた。

「んっ」

 憂のアソコに敷かれたまま、私は頷く。

 憂はそろそろと私のお腹の方にさがっていって、またキスをしたときのように覆い被さった。

47 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:15:16.09 pmTz5OzvO 33/38


「……すごいよ」

 憂は私の首をぎゅっと抱いて、抱き起こした。

 体をあったかい液体が伝う。

「すごいよお姉ちゃん。お姉ちゃんも私みたいな変態なんだね」

「そ、そうかな?」

 心の底からうれしそうに言われて、なんだか照れる。

「ふつうおしっこなんて飲めないよ」

「えぇ、飲めるよ。憂のだもん」

「……ああっもう本当に!!」

 憂が焦れたように叫んで、私はくちびるを塞がれながらおしっこが残るベッドに押し倒された。

 よくわからないけど、仕返しはまだ終わりではないらしい。

 だったら、まだまだ憂に付き合おう。

48 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:18:08.57 pmTz5OzvO 34/38


――――

「ふー……」

 くたくたになった体をお湯にひたす。

 使い果たした筋肉がほぐれていく感覚は、これもまた気持ちよかった。

「お姉ちゃん、ほんとにすごいね」

「なにが?」

「なにがってその……言うのも恥ずかしいけど」

 あれからやったことといえば、よだれを交換して飲んだり、爪を噛んだり、足を舐めたりしたくらいだ。

 恥ずかしがることもない気がするけれど、照れてる憂がかわいいので黙っておいた。

「お姉ちゃん」

 憂がお湯ごと私を抱きしめた。

「なあに?」

49 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:20:06.54 pmTz5OzvO 35/38


「これから毎日一緒に寝ようね」

「うん、毎日」

「今日からだよ」

「うん、わかってる。ぎゅってして寝ようね」

 憂を抱きしめかえすと、ほんとうに嬉しそうな顔をする。

 こんなに可愛いのに、1日あけたりできようものか。

「……ねぇ、憂はなんで、今日だったの?」

「1ヶ月前からずっと、寝たふりだったんでしょ?」

「……だってわかるでしょ。私、変態だもん」

 憂は目をそらして言った。

「おっぱい吸うだけで絶対我慢しようって思ってたのに……」

「いつの間にか噛んじゃってて、私だってわけわかんないと思うよ」

50 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:23:05.64 pmTz5OzvO 36/38


「憂……」

 もっと強く抱きしめられる。

 私は耳にキスをしてあげながら、よしよしと頭を撫でた。

「だからね……お姉ちゃんがこうやって、受け入れてくれてっ、わたじ」

「ほんっとに、涙がでるぐらい、ひっ……うれしいの……」

 泣き出してしまった憂を抱きしめて、耳もとで言う。

「憂はばかだよね」

「うっ……」

「そんなちょっとエッチだとかエッチじゃないとかの違いで、嫌われるなんて思った?」

「思うよ……お姉ちゃん、今日の私だって、一部でしかないんだよ?」

「それでも憂が好きだもん。憂にもっと、変態さんにされたいもん」

「だから憂は遠慮しないで、私にしたいことして? ……私も遠慮しないけど。えへへ」

51 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:25:06.71 pmTz5OzvO 37/38


「お姉ちゃん……」

 憂は小さく鼻をすすった。

「ほんとに……ありがとう……!!」

 泣き虫あまえんぼの憂を抱っこして、私はゆっくりとあたたまった。

 明日も学校があるのだ。

 ちゃんと寝ないと、朝起きれない。

 お風呂から上がって、裸のまま私の部屋のベッドに行くと、一緒に布団に入る。

「どんなふうに寝る?」

「やっぱり……いつも通りがいいかな」

「じゃあ……おいで」

 憂はするする私の体を降りて、胸に頬を当て抱きついた。

「心臓の音……静かだね」

「うん……」

52 : 以下、名... - 2011/08/28(日) 21:27:04.57 pmTz5OzvO 38/38


 憂は口を開けて、私の乳首を吸うようにくわえた。

「寝てる間、ずっとそうしてるの?」

「だめかな?」

「だめじゃないよ」

 頭を撫でてあげると、憂は安心した顔でおっぱいに吸い付いた。

「……あまえんぼさん」

「うんっ……」

 でも、私もこうでもないと寝れなさそうな気がする。

 憂がどこかへ行ってしまいそうで。

 変態であまえんぼさんな私たち姉妹は、そのままとろとろと眠りに落ちていき――

 ――翌朝、ばっちり遅刻した。


  おしまい

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