まどか「マミさんとご飯、楽しみだね!」
さやか「ほんとほんと!私なんて夜に備えて昼抜いたからね」
さやか「もうさやかちゃん、お腹ぺこぺこですよw」
まどか「別にそこまでする必要は無かったんじゃないかな…」
さやか「あっ!マミさん来たよ!」
元スレ
まどか「マミさんがイタリアンに誘ってくれたよ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1439910246/
マミ「ごめんなさい、待たせちゃったみたいね」
まどか「そんなことないです!今日はどんなお店に連れて行ってくれるんですか?」
マミ「今日のお店は…」
まどさや()ゴクッ…
マミ「イタリアンよ!」
まどさや「おお~っ!!」
マミ「このすぐ近くよ、行きましょう」
まどさや「は~い!」
まどか「そのお店、マミさんはよく行くんですか?」
マミ「そ…そうね、常連と言ってもいいかもしれないわね…!」フフン!
まどさや「すっご~い!」
さやか「私なんてサイゼリヤしか行ったことないですよ!」
まどか「さやかちゃん、それ私も」ウェヒヒ!
まどか「マミさんが通いつめるお店、すごく楽しみです!」
マミ(やっちゃったわ…)
マミ(私だって初イタリアンレストランなのに…)
マミ(ついつい勢いで格好つけちゃうのよね)ハァ…
マミ「看板が見えたわね、あのお店よ」
【リストランテ・ロッソ・ファンタズマ】
まどか「うわ~!真っ赤なお店!すっごいお洒落!」
さやか「私たち、浮いちゃったりしないですかね…?」
マミ「だ…大丈夫よ!入りましょ!」
マミ(大丈夫…よね…?)
マミ「あの…19時に予約した巴です…」
店員「巴様ですね…お待ちしておりました!どうぞご案内いたします」
まどさや(予約…!?)キラキラ
マミ(…二人から尊敬の眼差しを受けている気がするわ!)
マミ「こういうお店では予約が基本なのよ!」フフン!
まどか「マミさんかっこいい!」
さやか「一生付いていきます!」
マミ「まずはドリンクを注文しましょうか」
さやか「じゃあ赤ワインを」キリッ
まどか「ワインなんて飲めるわけないじゃない…」
さやか「レストランっぽかったっしょ?w」
まどか「さやかちゃんったら~」 ティヒヒ!
まどか「わたしこれにしてみよっと、ブラッドオレンジジュース」
さやか「ブラッドオレンジって何?ただのオレンジと違うの?」
まどか「よくわからないよw」
マミ「私はミネラルウォーターにしようかしら」
まどさや(ミネラルウォーター!?大人っぽい!)キラキラ
マミ「すみませ~ん」
店員「はい、お決まりですか?」
マミ「ミネラルウォーターを下さい」
店員「ガス入りとガス無しどちらになさいますか?」
マミ(え…?ガスって何…??)
マミ「あの…もう一度言ってもらえますか…?」
店員「はい、ガス入りとガス無しどちらになさいますか?」
マミ(聞き間違いじゃないみたいね…)
マミ(ガス入りって何なのよ、ガスの入った水なんて聞いたこと無いわ)
マミ「あの、すみません…ガス入り…?」
店員「ガス入りっていうのは炭酸水のことです」
店員「イタリアではその方がよく飲まれますね」
マミ「あ…あぁそうだったわね…!ガス入りでお願いします!」
さやか「私たちはブラッドオレンジジュースで」
店員「かしこまりました」
まどか「マミさんはいつもガス入りのお水を注文するんですか?」
マミ「あ…まぁイタリアンではガス入りが常識ね!」フフン!
まどか「私なんて注文するだけなのに緊張しちゃいましたw」
マミ「緊張することなんてないわ、ディナーを楽しめばいいのよ」
まどか「私もマミさんみたいに格好よくなりたいなぁ」
マミ(これはボロを出せない展開になってしまったわね…)
店員「ドリンクお待たせしました」
マミ「それじゃぁ…」
マミまどさや「かんぱ~い!」
まどか「それにしても…真っ赤だねこのジュース」
さやか「ほんとほんと、トマトジュースみたい」
まどか「」ゴクッ
まどか「さやかちゃん!これ普通のオレンジジュースよりすごく濃いよ!」
さやか「へぇ~どれどれ」ゴクッ
さやか「うわぁ~これは、、まるでオレンジの収穫祭やぁ!!w」
まどか「もう、さやかちゃんうるさい」ティヒヒ
さやか「ごめんごめんwでもすっごく美味しい!」
まどか「うん!いつものジュースとぜんぜん違うね!」
マミ(ガス入りミネラルウォーター…)
マミ(コーラみたいにシュワシュワしてる…)
マミ「」ゴクッ
マミ(うっ…何か変な感じね…)
マミ(飲めなくはないけど、普通の水の方がいいわ…)
さやか「マミさん、それ一口もらってみてもいいですか?」
さやか「」ゴクッ
さやか「うぇぇ~、、私の口には合わないや…」
マミ「そうね…イタリアン初心者にはオススメできないかもね…」
まどか「さやかちゃんにはまだ早かったみたいだね!」ティヒッ
さやか「う~ん、、まだまだ子供のさやかちゃんでした…」
マミ(本当にイタリア人はこんなの飲んでるのかしら…?)
マミ「そろそろお食事も頼みましょうか」
【メニュー】~アンティパスト(前菜)~
・ブルスケッタ
・オリーブの盛り合わせ
・冷製カポナータ
・ズッキーニのグリル
・カプレーゼ
・いわしと玉ねぎのマリネ
・牛肉のカルパッチョ
・パルマ産生ハム
さやか「う~ん…どんな料理かさっぱりわかんないや!」
マミ(どうしましょう…知らない言葉が多いわ…)
まどか「マミさんがいなかったら注文できないところだったね!」
マミ(えっ?)
まどか「マミさん…私たち何頼んだらいいのかわからなくて…」
まどか「注文おまかせしちゃってもいいですか??」
マミ(う~ん、、でもここは先輩らしく振舞いたいわね)
マミ「仕方ないわねぇ、じゃあ私に任せて!」
まどさや「さっすが~!」
マミ(さて、どうしましょう…)
マミ(なんとかハズレを引かないようにしなきゃ…)
マミ「すみませ~ん」
店員「はい、お伺いいたします」
マミ「ブルスケッタ、カプレーゼ、パルマ産生ハムをお願いします」サラッ
店員「かしこまりました」
まどさや「すっご~い!」キラキラ
まどか「慣れてる!って感じでしたねマミさん!」
さやか「しまいに『いつもの』とか言い出しそうでしたよ!」
まどか「さすがに『いつもの』はないでしょ」ウェヒヒ
マミ(さて…美味しいのが出てくればいいのだけど…)
店員「バケットとオリーブオイルでございます」
マミ(あら?パンなんて頼んだかしら…?)
まどか「あの…すみません、これって私たち注文しましたっけ?」
マミ(鹿目さん、ナイス質問だわ!)
店員「あ…これはサービスなんです」ニコッ
まどか「サービス!? やったぁ!ありがとうございます!」
マミ「こういうお店ではね、最初にバケットを出してくれるのよ」シレッ
まどか「そうなんですね!知らなかったです」
さやか「パンのことをバケットって言うことすら知らなかったよ」
まどか「さやかちゃん、それ私もw」
まどか「あの…マミさん、ちょっと聞きたいんですけど…」
マミ(やっぱり来たわね…)
マミ「どうしたの?」
まどか「このバケットって…オリーブオイルを付けて食べるんですか?」
マミ(そうよね、、さっきから私もそれを悩んでいるのよ…)
マミ(一緒に持ってきたってことは付けて食べるのだと思うけど…)
マミ(もし別の料理のためのオリーブオイルだったとしたら赤っ恥だわ…)
マミ(でも時間をかけるわけにはいかないわ、こういう質問は即答しないと…)
マミ「そうよ」キッパリ
まどか「へ~そうなんですね!」ピチャ
マミ(ここで店員さんの反応を伺う!)チラッ!
店員()ノーリアクション
マミ(…ふぅ、あの感じだと付けて正解だったみたいね)
まどか「おいし~!」
さやか「へぇ、私も食べてみよっと」ピチャ
さやか「うん!いける!」
マミ(これは思った以上に神経を使うことになりそうだわ…)
店員「カプレーゼでございます」
まどか「うわ~すごいきれい!」
さやか「トマトと、この白いのはチーズですか?」
マミ「そう、これはモッツァレラチーズ」
マミ「トマトとモッツァレラチーズ、バジルを一度に食べるのよ」
さやか「一度に…」パクッ
さやか「何これ!? めちゃくちゃ美味しい!」
まどか「うん美味しい!」モグモグ
マミ「見た目もイタリアの国旗そっくりで華やかでしょ?」
さやか「あ、ほんと!おんなじ色だ!」
マミ「私はイタリアンの1品目は必ずこれと決めているの」
まどさや「マミさんかっこい~!」
マミ(というか、私これしか知らないのよね)
店員「パルマ産生ハムでございます」
まどか「2皿目が来たよ!」
さやか「どれどれ…、、うわっしょっぱ!!」
まどか「さやかちゃん大げさ… しょっぱいけど美味しいよ!」
マミ「この塩味…パルマの風を思い出すわ…」
まどか「えっ!? マミさんイタリア行ったことあるんですか!?」
マミ「…」
マミ(つい適当なことを口走ってしまったわ…)
さやか「ねぇねぇまどか…大発見しちゃった…」
まどか「どうしたの?」
さやか「生ハムとカプレーゼ一緒に食べてみ…?めちゃくちゃ合うから」
まどか「たしかに」モグモグ
マミ(美樹さんったら…)
マミ(あ、美味しいわこれ)
さやか「あとはブルスケッタ?だっけ」
まどか「マミさん、ブルスケッタって何ですか?」
マミ(知らないわよ…メニューの一番上に書いてあったから頼んだだけだし)
マミ「イタリアを代表する前菜よ」
まどか「う~ん」
まどか(よく分からないや)
マミ(うっ…鹿目さんの視線が心なしか冷たい気がするわ…)
店員「ブルスケッタでございます」
まどか「すごい!バケットの上に色んなものが乗ってるよ!」
マミ「トマトと玉ねぎ・オリーブの角切りかしら…」
さやか「これは…リッツパーティー!w」パクッ
まどか「また変なこと言ってw」パクッ
マミ「」パクッ
マミまどさや「おいし~!」
まどか「やっぱりマミさんはすごいですね!」
マミ「えっ…何が?」
まどか「私ブルスケッタなんて食べたの初めてですよ!」
マミ「あっ…あぁ…イタリアン通なら当然のオーダーね!」フフン!
まどか「イタリアン通かぁ…かっこいいなぁ…」
マミ(イタリアン通どころか、私も初イタリアンなんだけどね…)
マミ「それじゃあ次はパスタでも頼もうかしら?」
まどか「パスタ!? 私ナポリタン大好き!」
さやか「ぷっ!まどかは子供だなぁ」
まどか「子供でもいいもん!」
マミ「鹿目さん、残念だけどナポリタンはメニューに無いわね」
さやか「まどか、残念!w」
まどか「えっ!? そんなの絶対おかしいよ!一番人気のパスタでしょ!?」
マミ「ナポリタンは日本生まれのパスタだからイタリアでは食べられないのよ」
まどか「そうだったんですか…」シュン…
さやか(さすがにそれくらいは私も知ってたしw)
【メニュー】~パスタ~
・カルボナーラ
・ペスカトーレ
・ボスカイオーラ
・ブッタネスカ
・ボロネーゼ
・ジェノベーゼ
・アラビアータ
・ネーロディセッピア
マミ(どうしましょう…何がなんだか全くわからないわ…)
まどか「またマミさんに決めてもらった方がよさそうだね」
さやか「そだね…マミさん、お願いします!」
マミ「そうね…」
マミ(一つだけ確かなことはカルボナーラはパスね…)
マミ(みんな知ってそうなの頼んでも面白くないし)
マミ(どうせ考えても意味ないんだから直感で決めちゃいましょ)
マミ「すみませ~ん!」
店員「はい、お伺いいたします」
マミ「ペスカトーレ、ボロネーゼ、ネーロディセッピアをお願いします」
店員「かしこまりました」
まどか「マミさん、決断早いですね」
マミ「えぇ、イタリア人はメニューで悩んだりしないのよ」
まどか「そういうものなんですね!」
マミ(また適当なことを言ってしまったわ…)
まどか「どんなパスタを頼んだんですか?」
マミ「それは来てからのお楽しみよ」
さやか「ヒュー!マミさんはエンターテイナーですね!」
マミ「ちゃんとみんなが好きそうなものを頼んでおいたわ」
まどか「どんなのが来るのか楽しみ!」
マミ(何が来るのか…あとは出たとこ勝負ね)
店員「お待たせしました、ペスカトーレでございます」
さやか「うわぁ!エビとかイカとかシーフードてんこもり!」
マミ「美樹さんシーフード好きでしょ?」
さやか「じゃぁこれ私のパスタですか!?」
マミ「えぇ、そうよ」
さやか「やったぁ!マミさんありがとうございます!」
マミ(まずは第一関門突破ね…)
店員「ボロネーゼでございます」
まどか「これは…ミートソース?」
マミ「鹿目さんが好きかと思って」
まどか「はい!私ナポリタンの次にミートソースが好きです!」ティヒッ!
マミ「喜んでもらえて良かったわ」
マミ(うまく二人の好物が出てきて助かったわ…)
店員「ネーロディセッピアでございます」
まどさや「黒っ!!」
店員「これはイカ墨のパスタなんですよ」
マミ(イカ墨!? 予想外だわ…)
まどか「これは…マミさんの分ですよね?」
さやか「イタリアン通っぽいマニアックなオーダーですね…」
マミ「え…えぇそうよ、私くらいになるとこういうのに手を出すのよ」
さやか「名前が必殺技みたいで格好いいから、とかで頼んだのかと思いましたよ」
まどか「そんなわけないでしょ? ねぇ、マミさん」
マミ(美樹さん、大正解よ…)
マミ(さて…イカ墨パスタ初挑戦ね…)パクッ
マミ「あら…美味しいじゃない」
マミ(海の香りっていうのかしら…癖になるわ…)パクパク
マミ(うっかり服に飛ばないようにしないとね…)パクパク
マミ(ふぅ…食べきってしまったわ)
まどか「あっ、マミさん口の周りが真っ黒!」
さやか「ほんとだ!マミさん、イーってしてみてください」
マミ()イー
まどさや「うわっ!歯も真っ黒!」
マミ「もう!笑わないでよ!」イー
まどさや「なんでまたするんですか!w」
さやか「いや~何食べても美味しいね!」
まどか「マミさんの注文が上手だからだよ!」
マミ「あらあら…みんな食べたいものがあれば頼んでいいのよ?」
まどか「でも私たちよりマミさんに選んでもらう方が安心かな」 ウェヒヒ
さやか「うんうん、イタリアン通のマミさんのセンスに任せちゃいます!」
マミ(ずいぶん期待されちゃってるわね…)
マミ「じゃあそろそろピッツァを頼みましょうか」
【メニュー】~ピッツァ~
・マリナーラ
・マルゲリータ
・オルトナーラ
・ビスマルク
・フンギ
・プロシュート
・カチョエペペ
・クワトロフォルマッジ
マミ(う~ん、相変わらず中身がさっぱりわからないわね…)
まどか「イタリアンといえばピザだよね!」
さやか「まどか、『ピザ』じゃなくて『ピッツァ』だよ、ねぇマミさん…」チラッ
マミ「………」ムムム…
さやか(めちゃくちゃ真剣に悩んでるよ…)
まどか(さっきイタリア人は悩まないって言ってたのに…)
マミ(メニューの傾向からして…)
マミ(上のほうがシンプル系・下に行くほど豪華なんじゃないかしら)
マミ(下の方が値段も高いし、この推理おそらく間違いないわね)
マミ(特に一番下の『クワトロフォルマッジョ』が気になるわ…)
マミ(名前に気品が漂っているもの…これは頼むしかないじゃない)
マミ(あとは…そうね、一番上の『マリナーラ』にしましょう)
マミ(これはシンプル系のピッツァと予想出来るわ…)
マミ(我ながら完璧な采配ね)
マミ「よし…決まったわ!」
さやか「おぉ…ついにマミさんが動いた」
マミ「マリナーラとクワトロフォルマッジョを1枚ずつ下さい」
店員「かしこまりました」
まどか「どんなのが来るのか気になっちゃうなぁ~」
さやか「マミさん、マリナーラってどんなピッツァなんですか?」
マミ「シンプルなピッツァよ」
さやか「説明もえらくシンプルですね…」
マミ「えぇ…それ以外に説明のしようが無いわ」
マミ(余計なことは言わないでおきましょう)
まどか「じゃあクワトロフォルマッジョはどんなのですか?」
マミ(確かクワトロは4って意味よね…)
マミ(フォルマッジョは意味わからないから誤魔化しちゃお)
マミ「4種類の厳選素材が乗った豪華なピザよ」
まどか「うわ~贅沢!早く焼けないかなぁ!」ワクワク
店員「お待たせしました~マリナーラでございます」
まどさや「来たー!」
まどか「ん?このピザ…何か変…」
さやか「具が何も乗ってない…トマトソースだけじゃん」
まどか「もしかして…乗せ忘れ?」
さやか「そんなの困るよ!おーい店員さん!」
マミ(えっ?乗せ忘れなんてあり得るかしら??)
店員「どうされました?」
さやか「このピザ、具が何にも乗ってないんです!おかしくないですか?」
店員「マリナーラはトマトソースだけのシンプルなピッツァなんですよ」
店員「そちらの方が仰っていた通りです」ニコッ
マミ(えっ?私!?)
さやか「あぁ!そういえばマミさんがシンプルって言ってた!」
まどか「すみません、お騒がせしちゃって」
店員「いえ、いいんですよ」
マミ(それにしてもトマトソースだけなんて…)
マミ(私の想像を超えるシンプルさだったわね…)
さやか「すみません、マミさん早とちりしちゃって…」
マミ「まぁいいじゃない、熱いうちに食べましょう」
マミまどさや「いただきまーす!」
まどか「あつっ!でも美味しい!」
さやか「ほんと!トマトソースだけなのに!」
マミ「その店のピッツァの味を知るにはマリナーラが一番なのよ」
まどさや「さっすがマミさん!」
マミ(また知ったかぶってしまったわ…)
店員「クワトロフォルマッジョでございます」
さやか「あれ?今度は真っ白??」
まどか「4種類の厳選素材は?」
店員「モッツァレラ・ゴルゴンゾーラ・カマンベール・パルミジャーノの4種のチーズを使っております」
まどか「チーズ??」
マミ(あぁ…これはミスったわね…全然私のイメージと違うじゃない…)
店員「はちみつをかけてお召し上がりください」
マミまどさや「はちみつ!?」
店員「えぇ、お好みですがはちみつをかけると美味しいですよ」
まどか「不思議なピザだね…」
さやか「うん…」
マミ「まぁまぁ…そう言わず食べてみましょうよ…」 ハチミツティローン
マミまどさや「」パクッ
さやか「あれ?美味しいよこれ!」
まどか「お菓子みたいだね!」
マミ「ほんと、全然変じゃないわ!チーズとはちみつが相性ぴったりね!」
まどか「これならいくらでも食べれるよ!」パクパク
さやか「あっ!まどかずるい!私も!」パクパク
マミ(出てきたときはびっくりしたけど頼んで正解だったわね!)モグモグ
まどか「どっちも美味しかったー!」
さやか「マミさんのオーダーに外れなしだね!」
マミ「そう言ってもらえると嬉しいわ」フフッ
マミ「次はメインディッシュだけど…まだ食べられるかしら?」
さやか「余裕ですよ!」
まどか「ちょっとお腹いっぱいだけど…がんばります!」
マミ「なら…みんなで分ければちょうど良さそうね!」
【メニュー】~メイン~
・本日おすすめの魚料理
・本日おすすめの肉料理
マミ「あら…?」
マミ(メインはお任せの料理なのね…これなら悩まずに済むわ!)
マミ「すみませーん!」
店員「はい、お伺いいたします」
マミ「おすすめの魚料理と肉料理をください」
店員「はい、魚料理はナポリ風アクアパッツァ…」
店員「肉料理はトスカーナ風タリアータでございますが宜しいでしょうか?」
マミ「は…はい、お願いします…」
マミ(メニュー聞いてから、やっぱり止めたなんて言う人いるのかしら…?)
まどか「アクアパッツァ…?ってどんな料理なんですか?」
マミ(やっぱり聞かれるわよね…)
マミ(アクア…は水でしょ…多分…)
マミ(じゃあパッツァって何よ…?とにかく水を使った魚料理…)
マミ「な…鍋よ!」
まどか「鍋…ですか?」
マミ「そう!お魚がたくさん入ったお鍋よ!」
まどか「うわぁ!美味しそう!いい出汁でてるかな~♪」
マミ(まるで合ってる気がしないわ)ハァ…
さやか「じゃあタリアータ?でしたっけ、肉料理は?」
マミ(こっちはアクアパッツァ以上にヒントが無いわ…)
マミ(でも肉って言ったら…)
マミ「厚切りのステーキよ…とっても楽しみね!」
さやか「厚切りステーキ!?なんて贅沢なんだ~!」
マミ(ただ自分が食べたいものを言ってしまったわね…)
店員「ナポリ風アクアパッツァでございます」
まどか「あの…マミさん…」
マミ(完全にやってしまったわ…)
まどか「これ…お鍋じゃないですね」
さやか「うん…皿だね、完全に煮魚だね」
マミ(でも、やれるだけのことはやってみましょう)
マミ「そ…そうかしら?」
マミ「煮魚だし魚介たっぷりだし…」
マミ「これはもう鍋と言ってもいいんじゃないかしら!」
まどさや「う~ん?」
マミ(さすがにちょっと無理があったわね…)
さやか「まぁ鍋でも皿でもいいじゃん!いっただきまーす!」
まどか「そうだね!いただきまーす!」
マミ(美樹さん、ありがとう…!)
まどか「うん!お魚美味しい!この魚は何かなぁ?」モグモグ
さやか「んー、これはスズキだね」モグモグ
まどか「スズキかぁ…さやかちゃん魚に詳しいよね」
さやか「好きだからね」
まどか「マミさん!」
マミ「はっ…はい!」
まどか「これ、食べてる内に何だかお鍋っぽい気がしてきました!」ティヒッ!
マミ(鹿目さん、優しいのね…)ホッ…
店員「トスカーナ風タリアータでございます」
まどか「あの…マミさん…」
マミ(あぁ…終わったわね…)
まどか「これ…厚切りじゃないですね」
さやか「うん…厚くないね、完全に薄切りだね」
マミ「そ…そうかしら?」
マミ「きっと3人で食べやすいようにスライスしてくれたのよ!」
まどさや「う~ん?」
マミ(もう弁解のしようが無いわ…)
マミ「まぁまぁ…ステーキには違いないわ!頂きましょう!」
さやか「そうですね!確かにこの方が食べやすいし!」
まどか「いっただきまーす!ん…酸っぱい!」
マミ「これは…バルサミコ酢のソースね」
さやか「出たー!おしゃれ調味料!w」
まどか「思ってた味と違ったからびっくりしちゃった」
さやか「でもさっぱりして美味しいね!」
まどか「うん!お腹いっぱいだけど食べれちゃう!」
マミ(家にあるバルサミコ酢…1回使ったきりなのよね…)
マミ(今度お肉にかけてみようかしら)
さやか「あー食べた食べた!さやかちゃん満腹です!」
まどか「お魚もお肉も美味しかったね!」
マミ「二人とも…デザートを食べる余裕はあるかしら?」
さやか「そりゃデザートは別腹ですよ!」
まどか「私も!」ウェヒヒ!
マミ「良かったわ、じゃあメニューを…」
【メニュー】~ドルチェ~
・ティラミス
・季節のジェラート
・マケドニア
マミ(一番下のは何なのよ…!)
マミ(謎の『マケドニア』には触れないように…)
マミ「みんなお腹いっぱいみたいだし、さっぱりしたジェラートがいいかしら?」
さやか「マミさん、マケドニアって…?」
マミ(うぅ…もう聞かないでほしいわ…)
マミ「うーん…フルーツの盛り合わせ…だったかしら…?」
さやか「ふーん…美味しそうですね、私それにします!」
まどか「私もそれにしようかな!」
マミ(結局こうなるのね…)
店員「マケドニア3つお待たせしました」
マミ「…」
さやか「…」
まどか「…マミさん」
まどか「フルーツ山盛りですねっ!」
マミ「ええ!言った通りだったでしょ!」ドヤッ!
さやか「あぁ~満腹のお腹にフルーツが染みる~」
まどか「みんなこれにして良かったね!」
マミ(まさか当てずっぽが大正解なんて…!)フフッ!
まどさや「もう食べられな~い」マンプク
マミ「そうね、ちょっと食べすぎちゃったかも」フゥ…
まどか「あっ…お会計…」
さやか「一人いくらですか?」
マミ「大丈夫よ、もう済んでいるわ」
さやか「いやいや、あんなに食べてそんなわけにはいかないですって!」
まどか「そうですよ!私たちも出さなきゃ…」
マミ「あら…そう言ってくれるなら2000円ずつお願いしてもいいかしら?」
まどさや「はーい!」
マミ(なんていい子たちなのかしら…)ウルッ…
まどか「今日はごちそうさまでした!」
さやか「ごちそうさまでした!」
マミ「こちらこそありがとう!また行きましょうね」
マミ(ちょっとお値段張っちゃったし…)
マミ(何だかいろいろあったけど…)
マミ(お料理は美味しかったし、二人も喜んでくれたみたいだし…)
マミ(とってもいい一日だったわ!)フフッ!
マミ(でも…次までにイタリアンの勉強しておかなきゃ…)
マミ(あっ、コンビニ…)
マミ(ちょっと寄っていこ♪)
~完~
ティロフィナーレ!って叫びながら入店すると、思ったのに。