杏子「よお」
ほむら「時間通りに来たのね」
杏子「そりゃ、おごりとなればな」
杏子「あ、ドリンクバーと、このハンバーグセットと……」
ほむら「遠慮しなさいよ」
杏子「コーラとコーヒーまっず!」
ほむら「混ぜないでよ」
元スレ
ほむら「大人になんてなりたくないわ……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332437919/
杏子「何か用事があったのか?」
杏子「また共闘の話か」
ほむら「べつに。世間話でもしようかとおもって」
杏子「お前も友達いないんだな」
杏子「ポテトうめえ」
ほむら「……」
杏子「なんだよ」
ほむら「私にも分けなさい」
杏子「自分で頼めばいいだろ」
ほむら「山盛りポテトを……ひとつお願いします」
杏子「……」
ほむら「……」
杏子「そういえば」
杏子「まどかとは上手くいってるのか?」
ほむら「ほむっ」
杏子「なんだ、その話で呼ばれたのと思ったけど」
ほむら「あなたって鋭いのね……」
杏子「めんどくさいなあ」
ほむら「少しぐらい隠しなさいよ」
ほむら「あなたこそ、美樹さやかとはどうなのかしら」
杏子「さやかねえ」
杏子「ポテトくれよ」
ほむら「さっき食べたじゃないの」
杏子「……ジュース取ってくる」
杏子「カルピスにフルーツジュースはだいたいいけるな」
ほむら「行儀の悪いことしないでちょうだい」
杏子「いいから飲んでみろって」
ほむら「……!コーヒーの香りが……」
杏子「さっきの洗ってないからな」
杏子「ええとさやかがなんだっけ?」
ほむら「べつに美樹さやかの話はどうでもいいわ」
杏子「お前が聞いたんだろ」
ほむら「そうだったかしら?」
杏子「この気配……!」
ほむら「……!」
杏子「ふせろ……ッ」
ほむら「あれは……間違いなく、巴マミね」
杏子「みつかると必ず入ってくるぜ……」
ほむら「行ったわ」
ほむら「……」
杏子「誰とメールしてるんだ?」
ほむら「実家の母親よ」
杏子「ああ……。そういえばまどかともメールとかするのか?」
ほむら「アドレスを知らないわ」
杏子「……」
杏子「まどかってさあ」
ほむら「気安くまどかの名前を呼ばないでくれるかしら、佐倉杏子」
杏子「何か最近よくフルネームで呼ばれるな……」
杏子「まあいいか、まどかって意外と薄情だよな」
ほむら「ほむっ!?」
杏子「アドレスも交換してないし、お前もまどかに誘われないから私を呼んだんだろ?」
ほむら「ほむ……」
ほむら「それ以上、まどかのことをいうのは許さないわ」
マミ「あら偶然ね、二人とも!」
杏子「ああ……」
ほむら「おそらく先ほど見かけたのは、店内の様子を伺っていたのね」
杏子「それでしばらくしてから偶然を装って、入ってきた……」
マミ「ち、ちがうわよ!本当に偶然にここに来たら佐倉さんと暁美さんが……」
杏子「お前は一人でファミレスに来るのか?」
ほむら「まあ、少なくとも中学生の女子は来ないわね」
マミ「べ、勉強とか……。その……」
杏子「この>>1は必ずほむあんにマミを足してくるな」
ほむら「ほむあんが持ちネタみたいなことを行ってるけど、実質3人進行が基本ね」
マミ「ちょ、ちょっとメタらないで!」
ほむら「残念だけど、美樹さやかは出ないわね」
杏子「オチとかに来るかもしれないだろ!?」
マミ「二人とも!」
マミ「ええこのパフェとこのケーキを。それとラーメンにステーキセットを頂くわ」
マミ「セットはこのデザートセットでお願いします」
マミ「食後でなく、どうじに持ってきて構わないわ」
杏子「おいおい、テーブルからはみ出るぜ」
ほむら「どれだけ食べるのかしら……」
マミ「コーラに砂糖を入れて飲むと美味しいのよ」
ほむら「子持ちが悪くなってきたわ……」
マミ「……」
マミ「……」
杏子「一心不乱に食べてる……」
ほむら「うぷ……。私、ちょっと外へ……」
和子「ヒック……」
和子「ちくしょう……あの野郎……」
ほむら「あ、あれは担任の早乙女和子……!?」
ほむら「どうしよう……みてはいけないものを見てしまったわ……」
和子「あっ」
和子「暁美さんじゃない……?」
ほむら「せ、先生、こんばんわ」
和子「こんな所で会うだなんて、関心しないわねぇ」
ほむら「普通のファミレスじゃない……」
和子「ほら!ちょっとこっちに来なさい!」
ほむら「……」
ほむら「ワインに、モッツァレラチーズ……」
ほむら「ファミレスで頼むには恥ずかしい物ばかりね……」
ほむら「先生、一人なんですか?なんでここに……」
和子「独り!?」
和子「ええ、そうよ……。あの野郎、待ち合わせにこねえと思ったら電話でわかれようだなんて……」
和子「ざけんじゃねえっつーの!」
和子「婚活パーティーだって無料じゃねえんだぞ!」
和子「……ほら」
ほむら「え……?」
和子「つぎなさいよ!」
ほむら「は、はい……」
ほむら「どうすればいいの……」
杏子「どこいったんだ?ほむらのやつ」
マミ「少し遅いわね……。お手洗いかしら」
マミ「ね、それで次は合体技を試してみないかしら?」
マミ「重要なのは名前よね。大丈夫、もう考えてあるわ」
杏子「うぜえ……」
杏子「あっ」
杏子「お前こんなところでなにしてるんだ?友達か?」
ほむら「佐倉杏子……」
ほむら「この人は……私の先生よ……」
杏子「ええっ!?酒臭っ!!」
和子「だあれ……?なにあなた、いい顔してるじゃない……?」
和子「あの野郎よりよっぽどいい男よ……!」
和子「ほらほら、あなたも飲みなさいよ!」
杏子「ええっ!?」
マミ「二人とも戻ってこないわ……」
マミ「くじけないで、マミ」
マミ「きっとトイレが混んでいるだけよ」
マミ「そうよ、私は一人じゃないの……」
マミ「独りじゃない……」
マミ「……このケーキおねがいします」
詢子「今日はまどかのやつ、友だちと夕飯食ってくるって言ってたな」
詢子「あいつも仲の良い友だちができてよかったなー」
詢子「この歳になると、友達らしい友達も減ってくるしな……」
詢子「友達……!?」
詢子「和子が中学生に酌をさせてる……!?」
詢子「ああ、こうやって友達って減ってくんだな……」
詢子「でもそういう訳には……」
和子「なに!?なんなの!?あなた、私の酒が飲めないっていうの!?」
ほむら「先生、私達未成年ですし……」
杏子「このチーズうめえな」
和子「なに硬いこと言ってんのよ!?」
和子「あんた東京から来たんでしょ!?」
和子「東京の子は酒、ドラッグ、売春、なんでもやってるんでしょ!?」
杏子「ほむら……それは私も引くぜ……」
ほむら「そんなのやってるわけないじゃないっ!」
詢子「おい和子」
和子「詢子!?」
和子「あ、あれ詢子ったらなんでここに……?」
詢子「さすがに教え子にちょっかいだすのはまずいだろ?」
和子「……」
杏子「急におとなしくなったな」
ほむら「酔ってても知り合いにだけは見られたくなかったというこことかしら……」
詢子「悪かったな。先生は私が連れていくよ」
詢子「遅くならないうちに気をつけて帰りなよ?」
ほむら「助かりました、鹿目さんのお母さん……」
詢子「まどかの友達か……名前は?」
ほむら「暁美ほむらです」
詢子「お前らも大変な先生を持ったなあ」
マミ「……」
マミ「いいわよ」
マミ「こんなこと慣れっこじゃない……」
マミ「私がお金を払えばいいんでしょ……?」
マミ「ドリアください」
杏子「ふう、まいったまいった」
ほむら「制服が御酒臭いわ……」
マミ「二人とも!?」
マミ「ちょっとどこに行ってたのよ!」
マミ「わ、わたし……」
杏子「泣きながら食うなよ」
ほむら「餓鬼ね……」
まどか「じゃぁここにしようよ!」
仁美「もうお腹が空きましたわ」
まどか「……あっ」
さやか「どうしたのまどか」
まどか「やっぱりここはやめよう」
仁美「どうしたのですか?」
さやか「ほらほら、早く席につきなって!」
まどか「私、帰る……」
さやか「まどかがここにしようって言ったんでしょ?」
ほむら「あれは……まどか!?」
さやか「あっ転校生と杏子!」
杏子「よう」
仁美「お知り合いですの?」
マミ「私の名前呼ばれなかった……」
さやか「でさー。杏子ってバカだからー」
杏子「おいさやか、その話は言うなよ!」
仁美「杏子さんって愉快な方ですね」
まどか「……」
ほむら「まどか、口の周りが汚れているわ」
まどか「……ンッ!?」
ほむら「あらごめんなさい、勢い余ってつい唇まで」
マミ「パフェ追加で」
まどか「ごちそうさま……」
ほむら「まどか、ほとんど残っているじゃない」
ほむら「しょうがないわね」
まどか「食器まで……」
ほむら「その割り箸はもらって帰るわ」
マミ「魔女になろうかしら」
マミ「魔女になれば誰かが倒しに来てくれるわよね」
おわり