女「何ですそれ?」
男「ふむ。何というかあれだよ。女性経験のない人というかなんというか」
女「女性経験?何を経験するんですか?」
男「セッ○ス!!」
女「…!?」
男「セッ○ス!セッ○ス!」
女「セッ○ス…何でしたっけ…どこかで聞いたことがあるような…」
男「性交!セッ○ス!セッ○スさせろぉ!」
女「せいこう…?むむむ…」
男「ごめんね。取り乱しちゃった」
女「いえ、気にしてませんよ」
男「よかったよかった。じゃあバイバイ」
女「えー。待ってくださいよ」
男「えー」
女「教えてくださいよ、色々と」
男「嫌だよぅ」
女「セッ○スって何ですか?」
男「男と女が重なって交わってトゥギャザーでエブリナイトなエンジョイだよ」
女「全然わかりません」
男「わかんなくていいんだよぉ」
女「えー」
男「えー」
女「えい」
男「痛っ」
男「あれですよ、子作り子作り」
女「あーはいはい。子どもを作るためのなんとやらですね。初めからそう言ってくださいよ」
男「だって照れるじゃない」
女「かわいい」
男「かわいい?」
女「嘘です」
男「嘘かー」
女「で、あれですか」
男「どれですか」
女「セッ○スしたことないのが、どうていですか」
男「そういう事になりますか」
女「なるほど!じゃあ私もどうていと言うことですね」
男「いやそれはおかしい」
女「何でです?」
男「童貞って言葉は女の子には使わないのだ」
女「むぅ…では女の子にはなんて言葉を使うんですか?」
男「処女!!」
女「しょじょですか」
男「処女!処女!処女寄越せ!」
女「む?しょじょと言うのはあげられるものなんですか?」
男「…なんかごめんね」
女「どうしたんですか?」
男「僕ちん自分がすっごく汚い人間に思えてきたよ」
女「お風呂入ってないんですか?」
男「いや、精神的な意味でね」
女「むむ…よく分からないけど貴方はそんなに悪い人じゃないと思いますよ」
男「わぁい。誉められたぞぅ」
女「いや、誉めてませんよ。別に良い人でもないと思いますし」
男「ひどい娘だなぁ…取って食っちまうぞぉ」
女「やめて」
男「なんだか不毛な会話だなぁ」
女「不毛ですか」
男「不毛ですよ。得るものがないよ」
女「私だって得るものがないですよ」
男「なんだよ。色々教えてあげたじゃない」
女「えー」
男「何さ」
女「そんなに教えて貰ってません」
男「えー」
男「ひどいなー。もう何にも教えてあげないぞぅ」
女「えー」
男「えーじゃないよ」
女「ごめんなさい。ぺこり」
男「ぺこりって言うより頭下げてください」
男「仕方ないなぁ全く。本当に全く」
女「むむむ…」
男「全くもう。全くもう」
女「むむむむむ」
男「仕方ないからまた質問を受け付けてあげよう」
女「わぁい」
男「さあさあ。何が聞きたいのかな」
女「む…」
女「…別に聞きたいことないです」
男「えー」
女「えーって言われても何にもないです」
男「つまんないよぅ」
男「何か考えてくれよぉ」
女「えー」
男「そのえーえー言うのをやめなさい」
女「えー」
女「むむぅ…仕方ないから何か考えます」
男「おうおう考えろ考えろ」
女「むむむぅ…」
男「そりゃそりゃ考えろぉ」
女「むぅ…むむむむぅ…むむむむむ」
女「……」
男「おぅい。どうした?」
女「むぁ…ちょっと寝てました」
男「むむ…」
男「で、何か思いついた?」
女「今日の朝何食べました?」
男「トースト!!」
女「……」
男「……」
男「もうちょっとなんかないの?」
女「えー。もう考えるの嫌です」
男「いいから考えなさい」
女「……」
男「あり?どうしたの?」
女「むぁ…ちょっと寝てました」
男「今のは嘘だよね」
女「む…」
女「嘘じゃないです」
男「ただでさえ不毛な会話をこれ以上不毛にしないで」
女「えー」
男「えーって言わないで」
女「不毛だと思うなら無理に会話続ける必要ないですよね」
男「ありゃりゃ正論言われちゃったよ。セイロンティーだよ」
女「……」
男「黙らないで!」
女「むぁ…ちょっと寝てました」
男「それ気に入ってるの?」
女「どうでしょう。むはは」
男「むははって何さ」
女「笑い声ですよ」
男「それは無理があるだろ…」
男「質問はー?」
女「どうてぃ?」
男「何言い出したのこの娘怖い」
女「流行りませんかね?最近どうてぃ?」
男「流行語大賞間違いなしだね」
女「わぁい」
男「いいから質問どうてぃ」
女「だから特にないんですってー」
男「何でも良いんだよ」
女「何でそんなに答えたいんですか?」
男「それが質問でどうてぃ?」
女「じゃあそれでどうてぃ」
男「えっとーなんでだろうなー僕にも分かんないやあ」
女「……」
男「てへぺろ」
女「むぁ…ちょっと寝てました」
男「今目開けてたよね」
女「自分のことなのに何で分からないんですか」
男「現実なんてそんなものさ。自分のことなんて、何も分からないのさ」
女「最近どうてぃ?」
男「そこそこかな」
男「もうあれだぞー。質問締め切っちゃうぞぅ」
女「どうぞ」
男「いいのかな?本当にいいのかな?」
女「どうぞ」
男「本当に締め切っちゃうからね!」
女「あ、質問ひとつありました」
男「おう!仕方ないなあ!答えてあげよう!」
女「好きな人とか、いますか?」
男「……」
男「えーと…」
女「どうしたんですか?早く答えてください」
男「えーとですね…あの…」
女「早くしてください」
男「えー…あいらぶゆー…?」
女「どうして英語なんですか?なぜ疑問形?」
男「うぅ…」
女「……」
男「……」
女「むぅ…」
女「…みーとぅー」
おわり