1 : にかう - 2011/06/23 16:44:53.59 bWTiqZru0 1/263
2スレ目になっちゃいました。前スレはこちらです。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1303200012/
注意点をもう一度
・一方さんが弱気です。むしろ幼児化しつつあります。
・キャラは原作と著しく違います。
・作者はフレンダ派です。故に若干贔屓されています。
・時間軸は気にしないでください
【関連】
一方通行「友達ィ?」
http://ayamevip.com/archives/44762428.html
帰ってきた「がんばれ麦野さん」
上条「いいぜ、お前が人を数字で計ろうとするってんなら………」
一方通行・浜面「「」」ゴクリ
上条「まずは、その幻想をぶち殺す!!」
ドコォ!!
ピピピピピピ パンパカパーン スゴーイ、200キロ!
浜面「曙クラス……くそっ! 負けた!!」
上条「ふふん。伊達に普段不良さん達にケンカを売られてないですの事よ」
浜面「それならオレだってスキルアウト時代に………」
上条「そこは、そげぶ力だ!!」
浜面「そげぶ力!?」
一方通行「上条くン、すげェなァ、カッコいいなァ」キラキラ
上条「お、おぉ、そうか? ま、パンチ力には自信あるからな。そこらのヤツには負ける気がしねえよ」
浜面「チッ、これでジュースおごりか……お、麦野」
麦野「ん? んだよ浜面に……あーくん! 奇遇ね、こんなとこで!」
一方通行「沈利お姉ちゃン、こんにちはァ。一人?」
麦野「ええ、ちょっと通りかかったから、プライズでも覗いていこうかなって。あら、パンチングマシーン?」
一方通行「うン、今やってたんだァ。上条くン、すげェンだぜェ?」
麦野「へぇ、力、強いのね」
上条「いやまぁ、ケンカは慣れてますから」テレテレ
浜面「麦野もやってみるか? スカッとするぜ」
麦野「いいわよ私は………はっ(ここで低い点数出せば、あーくんに女の子らしいところアピールできる!?)……やってみようかしら」
上条「おっ、そうか? じゃあ、まだ1回叩けるから、どうぞどうぞ」
一方通行「沈利お姉ちゃン、頑張って!」
麦野「ありがと、あーくん。このグローブつけて殴ればいいのね………よし」スッ
浜面「あ、手首気を付け
ズドゴォォォォオオオン!!
上面通行「「「……………」」」
ピピピピピピピ パンパカパーン ス、スゴーイ! ハイスコア!!
麦野「あーん、手が痛~い………て、アレ?」
麦野「どどどうして!? 手加減したハズなのに……!?」
上条「ゴジラクラス………オレ、調子に乗ってた自分が恥ずかしい」ズーン
浜面「大丈夫だ、麦野が特別なんだ………」
一方通行「…………すげェ」
麦野「あーくん!?!? 違うの、きっと故障よ故障! 私はか弱い女の子だし!」
浜面「壊れたってんなら、きっと今のパンチでだろうな………」
一方通行「沈………麦野さン、パねェ。すごいパンチ」
麦野「そんなあのバカ7位みたいな!? ていうか、呼び方やめてぇぇぇぇええええ!?!?!?」
6 : にかう - 2011/06/23 16:56:49.87 bWTiqZru0 7/263
新スレということで、パッと思いついたのを短いですが1つ。
新スタートに相応しいのはなにかなあ、と考えたところ、前スレの唯一のシリーズ?ながんばれ麦野さんを。
今スレもよろしくお願いします。できれば終わりまで読んでいただけたら幸いです。
A井「………」カタカタカタカタ
A井「もう少しだ。もう少しで………」
学園都市―とある学区のとある研究所の一室。そこではほぼ1スレぶりかの出番である、研究員A改めA井研究員が一心不乱にパソコンと睨めっこをしている。
A井「これが私のラストチャンスだ。これで失敗したら、もう私に居場所はない………それどころかこの歳でハロワ通いを余儀なくされてしまう」
A井研究員は震えていた。その瞳は生気がなく焦燥しきっている。先日四人のレベル5と数十の武装した妹達に研究所ごと襲われた影響もあるだろう、今、彼が行っている計画はまさに人生の最後の山場、IH予選の湘北よろしく「がけっぷち」なのである。
A井「……湘北は、海南に負けてから連勝したんだ。だからできる。私にはできる。この私に、不安要素はなぁい!!」カチッ!
そう叫び、ENTERキーを勢いよく叩く。そして彼の右横には人がそのまますっぽり入ってしまいそうな巨大ビーカーが。そのビーカーは空ではなく、一人の少女らしき姿が見える。
A井「さあ、目覚めるのだ番外個体!! 奴らに、目にモノ見せてやれ!!!」
番外個体「………」パチリ
A井「見てろよ、一方通行!!」
意気軒高に叫ぶA井くん。どうでもいいが、湘北をリスペクトするのは良いけど、先ほどの不安要素がどうのというのは、陵南の田岡監督のセリフではなかったのか。
A井「うわははははははは!!」
―学園都市に、一人の中年研究員の高笑いが木霊する―
とあるゲームセンター。
打ち止め「わーい、ありがとー!ってミサカはミサカは景品のケロヨン人形を抱きしめながらお礼を言ってみる!」
一方通行「いいよ。クレーンの角度の計算とか、得意だし。欲しいのあったら言って」
ミサカ「あっくん、ミサカもあのヒヨコが欲しいです、とミサカは上位個体の押しのけながらおねだりします。あんまべたべたするなよチビ」
一方通行「う、うン。ちょっと待ってて(ミサカちゃン、目が怖ェ)」ビクビク
~~~~~
一方通行「はい、とれたぜェ」
ミサカ「ありがとうございます。ふふん、ミサカのピヨちゃんのほうがそのカエルより大きいです、とミサカはしたり顔で優越感に浸ります」
打ち止め「むっ、大きさが全てじゃないもん! ミサカのケロヨンのほうがこの人の愛情が詰まってるんだから!ってミサカはミサカはゲットに2プレイかかった事実からも愛情の大きさを証明してみる!」
ミサカ「むしろ2プレイかかったのは上位個体に対する愛情が足りなかったからでは? とミサカはお子様の稚拙な思考を鼻で笑い飛ばします」
打ち止め「ううう、ミサカはミサカは―――!!」
ミサカ「ミサカの方が―――!!」
一方通行「あ、あのォ、カエルの方は一発でとるのは無理な位置にあっただけで……」オロオロ
ミサカ「はあ、はあ……言い争っていても始まりません。ここは一つ、ゲームセンターらしく、ゲームで決着付けましょう、とミサカは妥協案を提示します」
打ち止め「望むところだよ! ぎったんぎったんにしてあげるからね、ってミサカはミサカは早くも勝利宣言!!」
ミサカ「それでは、始めましょう。では、種目は交互に選ぶということで、よろしいですね?」
打ち止め「いいよ、下位個体とのスペック差を思い知らせてあげる! 先に選んでいいよ、ってミサカはミサカは器の大きいところをアピールしてみたり」
ミサカ「ニヤリ そうですね………ではアレで、とミサカはある筐体を指さします」
指さしたその先―それは厳つい黒人ボクサーや熊がプリントされてある、筐体の真ん中に1m程のミットがそびえ立っている、つまりパンチングマシーンであった
打ち止め「なっ、ひ、卑怯だよ! 小っちゃいミサカには不利だもん!」
ミサカ「おやあ? スペック差を見せてくれるのではなかったのですか? 早くも発言を覆す上位個体にミサカは思わず失望します」
打ち止め「ぐ、ぐぬぬぬぬ」
一方通行「なンで、いつもケンカしちゃうのかな…?」ビクビク
ミサカ「チェリァッ!!!」
バコン!!
ピピピピピピ ヤルネ! 100キロ!!
ミサカ「ま、こんなものでしょう。おや上位個体、スペック差はどうしたんですか?」
打ち止め「うう~~~、やっぱりズルい! そもそも身長が届かないからミットに当てるので精一杯だったし!ってミサカはミサカは3キロって記録に絶望しながらも正当な言い訳をしてみる!!」
ミサカ「負け犬の遠吠えとはこのことです。勝負はつきましたが、あと1回パンチできますね。どうですか、あっくん、やってみます?とミサカはグローブを差し出します」
一方通行「え、いいのォ?」
ミサカ「ええどうぞ。手首痛めないようにしてくださいね」
一方通行「へへへ、ありがとォ。前より、記録でるといいなァ」ブンブン
打ち止め「がんばって!ってミサカはミサカはフレーフレー!」
一方通行「よォし………えいっ!!」
パコン
ピピピピピ ザンネン 20キロ!
一方通行「あゥ……やっぱりd「うひゃひゃひゃ! 女に負けてやんの~!」え?」
ミサ止め「「!?」」
番外「っといけないいけない。やっほう第1位、このミサカとは初めましてだね」
一方通行「え、あ、キミ、はァ?」
番外「ミサカの検体名は番外個体。よろしくしてね、第1位☆」
ミサカ「―――!!」バッ
番外「ありゃ、どうしちゃったの? そんな難しい顔してさぁ?」
ミサカ「……聞きたいことは山ほどありますが、まずは目的を教えてください、とミサカはあっくんを庇いつつ問い詰めます」
打ち止め「そうだよ、番外個体なんてミサカ聞いたことないもん!ってミサカはミサカは00001号の足にしがみついて同意してみる!」
番外「ん~、目的ねえ。この場合は、ミサカの目的、ってことでいいのかな?」
番外「もちろん、第1位のお近づきになりに来たんだけど。ちょうど遊んでるんでしょ? ミサカも混ぜて?」
ミサカ「………それだけですか? ミサカ達と違う製造計画であろうあなたが態々姿を現すということは、とてもそれだけとはとても思えません」
打ち止め「それにはミサカも同じかも、ってミサカはミサカは番外個体を疑わしげな目で見つめてみたり」
番外「………」
ミサカ「おとなしく本当の事を言わないとミサk「ひどい」え?」
番外「ミサカは、他の妹達みたいに、第1位と仲良く遊びたいだけ、なの、に」ウルウル
ミサカ「な、ちょ、ちょっと」
番外「そうだよね、信じてもらえないなら、ミサカ、もう帰るから、ゴメン」グスッ
一方通行「待って!」
番外「ヒック…?」
一方通行「一緒に、遊ぼォ? ミサカちゃン達の妹だもン。友達に、なろ?」
数日後
番外「ん~、おいし~! ね、第1位、ちょっと食べてみる? このチーズケーキ」
一方通行「え、いいよ、美味しいンならワーストちゃン全部食べて」
番外「美味しいからあなたにも食べて欲しいの! はい口開けて」アーン
一方通行「え、あ、あ~ン」パク
番外「どう? おいしいでしょ?」
一方通行「むぐむぐ……うン、美味しい。ありがとォ」ニヘ
番外「えへへ じゃあ、あなたのも一口ちょうだい?」
一方通行「うンいいよ。はい」
番外「あむ……ふふふ、こっちのも美味しいね」ニコ
上条「仲良いなぁ……」
滝壺「みさかと同じ、クローンなんだよね、わーすとは」
番外「うん、そうだよ。このミサカとも仲良くしてね☆」
上条「似てるってのは当然だろうけど、番外個体だけ見た目成長してるよな。御坂が中学生だから、高校生くらいか?」
番外「製造計画が違うからね」
垣根「製造計画?」ピクリ
番外「第三次計画(サードシーズン)だから。絶対能力進化計画とは目的が違うの」
垣根「……『目的』ってのは?」
番外「ん~、ミサカもよくわかんない。説明もあんまりされてないし。ミサカは他の個体と違ってレベル4だし、量産型能力者計画の焼き直しかもね」
一方通行「じゃあ、ワーストちゃンみたいな子が、もっと生まれてくるのかァ?」
番外「そうなったらどうする?」
一方通行「オレは、友達が増えるかもしれないから、嬉しいけど……美琴ちゃンは複雑に思うかも」
番外「まあ、仮定の話だからね。ミサカは第1位とも遊べるし、造られて良かったって思ってるよ。だから、もっと仲良くしようね! みんなもよろしくね♪」
上条「おう、よろしくな!」
滝壺「こちらこそよろしくね、みさわ」
番外「……その略し方はイヤかなぁ」
アハハハ キャイキャイ
垣根「………」
一方通行「今日も、楽しかったねェ」トコトコ
番外「そうだね………これで、あなたの友達には全員会ったのかな?」
一方通行「えっと……ケータイに入ってる人には皆会った、と思う」
番外「そっか…… 皆いい人ばっかりだね」
一方通行「だよねェ、毎日、楽しいもン」
番外「そう、本当にいい人達…………
あなたみたいな人とでも仲良くできるんだもんね」
一方通行「…………え?」
番外「あ、間違えた。あなたみたいな人とでも、仲良くできる『フリ』ができるんだもんね」
一方通行「え、ど、どォいうこと?」
番外「言ったまんまの意味だけど? あなたみたいな気持ち悪いのと仲良くなんて、フリでもキツイもん」
一方通行「仲良い、フリ?」
番外「え、まさか気づいてなかったの?」
一方通行「う、そ………」
番外「信じられない? ミサカからしたらそっちのが信じられないけど。あなたみたいなのと友達になんか、なる人なんているはずないじゃん。ちょっと考えればわかるっしょ」
一方通行「だ、だって、皆、楽しそうに遊んで」
番外「演技に決まってんじゃん。あひゃひゃ、そんなことにも気づいてなかったんだ」
一方通行「な、なん、で……?」
番外「なんで? それはまあ、色々あるだろうけど、学園都市第1位っていうのとコネを持っとくと、色々便利だからとかじゃない? 特にほら、第4位なんかは暗部な訳だし」
一方通行「で、でも………」
番外「よく考えてみなよ。本当に皆、あなたと会うとき楽しそうにしてた? 嫌そうにしてる人はいなかった?」
一方通行「そンなこと………ぁ」
番外「ん? 何かあった?」
一方通行「おやぶン、最近オレと会っても、あンまり話しかけてくれないし、目が合ってもすぐそっぽ向いちゃうし……… 絹旗ちゃンは映画に誘ってくれる回数が5日に一回くらいだったのに、6日に一回くらいになった気がするし、美琴ちゃンも、メールの回数が一日20通から18通くらいに減った気がするし………」ボソボソ
番外「(うわあ……)皆、そろそろ我慢できなくなってきたんじゃない? よく保ってる方だと思うよ」
一方通行「う…………本当に、オレのこと、皆、嫌い、なのかなァ」ウルウル
番外「だからそう言ってるじゃん。実際聞いた訳じゃないけど、間違いないんじゃないかなあ」
一方通行「グス……み、ミサカ、ちゃン、も?」
番外「ミサカ………? あぁ、00001号のことか。当然じゃん、っていうか妹達はネットワークで繋がってるし、それについては確実だよ。そりゃそうだよねえ、第1位の為に生まれたくもないのに勝手に造られて。友達のフリってのは、後ろ盾があると生きていくのが楽だもんね。実験凍結してるのはいいけど、研究所からの保護は受けにくいからなあ」
一方通行「ヒック、グス………そン、な………わ、ワーストちゃ、ンは、違うよ、なァ?」
番外「ミサカ? あひゃひゃ、決まってるじゃん!
あなたみたいなのと仲良するなんて反吐が出そう☆」
一方通行「」
番外「あなたに近づくなんて、上からでも言われないとやってらんないよ。つーかもう限界。さっきのケーキ食べさせあいっこなんて………オエ、思い出しただけでも吐きそう。ちょっとやり過ぎたな、やっぱり」
一方通行「………あ、ぅ…………dfg……gar………shgfa」ブルブル
番外「(もうちょいかな?)ね、だから友達なんて最初からいなかったんだよ。ミサカ達はあなたのことなんて―――」
「そこまでだ!!」
番外「ん?」
一方通行「かrkj……きねofiuくン……」
垣根「やっぱり、とんだ女狐野郎だったな、オマエ」
番外「―――第2位か。何の用? ぎゃは、ミサカに一目ぼれでもしちゃった?」
垣根「黙れよ。さっきから聞いてりゃ、あることないことベラベラと……一体、何の目的があって、んなマネしてやがる」
番外「あることないこと、って。まさか、第2位さんは第1位の味方なの? もしかしてアレな関係?」
垣根「黙れよ。オレは………そいつ、一方通行の…………友、達だ。テメエの言うようなふざけた理由で付き合ってるわけじゃねえ」
一方通行「あ………」
番外「ふぅん………証拠は? 口ではなんとでも言えるからね。それに、万が一あなたが第1位のお友達(笑)だったとしても、他の奴らがそうだとは限らないし。妹達なんかは、ミサカが言うんだから間違いないしね」
一方通行「う………rgel……pgzdxぁ?」
垣根「ちっ、口の減らねえ野郎だ」バサッ
番外「おっ、ヤル気? 言っとくけど、ミサカを殺しても何も変わんないよ。第1位はもうあなた達を疑ってる。もう何を言ったところd」
ミサカ「間に合いましたね、とミサカは先ほどの垣根帝督と被ったことに、若干気落ちしながらも颯爽と登場します」
打ち止め「ミサカもいるよ!ってミサカはミサカはピョンピョン跳ねてアピールしてみたり!」
番外「次から次へと………まったく、なんの用さ、お姉様方?」
ミサカ「あなたの目的が判明したのです、とミサカは金田一少年よろしく指を突き付けます」
番外「ふぅん?」
打ち止め「あなた、大丈夫?ってミサカはミサカはブルブル震えている一方通行の肩に手を置いてみt」
一方通行「ひっ」バッ
打ち止め「え……?」
番外「もう、何しても遅いんじゃないかなあ。あなた達の言葉なんて、なんの意味もないと思うよ?」
ミサカ「……よくもあっくんをこんなにしてくれましたね。ええ、あっくんにミサカ達の気持ちを伝えるのは今は難しいかもしれません。ただ、あなたなら別です。番外個体」
番外「? ミサカに?」
ミサカ「そうです。上位個体、始めましょう」
打ち止め「了解!ってミサカはミサカは管理者権限を発動!」
番外「何を………うああああぁあぁあぁあ!?!?!?!」ビクビクビクゥ!!
垣根「おい、何をしてる?」
ミサカ「MNWでの情報量の流し込みのリミッターを、一時的に解除したのです。彼女の分だけ、です。彼女もMNWに接続されていますから」
打ち止め「ミサカからのコードは受け付けないみたいだけどね。命令を下したわけじゃないから、とっさに情報流入の拒否はできなかったみたい。すぐ拒否されると思うけど……」
ミサカ「ええ。一瞬で十分、です」
番外「あ、はあ、ぅ………あ?」
垣根「相当キマってるぞ。情報って、何を流したんだ?」
ミサカ「感情です、とミサカは無様にアへ顔を晒している番外個体を見据えながら答えます」
垣根「アへ顔て………感情?」
ミサカ「ええ、あっくんを好きだ、という感情を2万人分」
番外「あっく~~~~ん♪ 好き好き好き好き大好き~~~~~~!!!!」ギュウ
一方通行「わう!? ワースト、ちゃン、苦しい………!」
番外「さっきは苛めてごめんねえ!? A井のヤツの学習装置で、あなたに意地悪するようにミサカ、造られちゃったの!! あっくんが嫌な思いして皆を嫌いになって、そして実験が再開されるように、って! ホント嫌なヤツよね!!」プンプン
ミサカ「とまあ、こういうことだったらしいですよ?」
垣根「はあ………なんつーか、せこい地味な手段だな。よっぽど追い詰められてたんだな、そいつ」
打ち止め「前にあなた達が研究所ごと吹き飛ばしちゃって、本格的に仕事がなくなっちゃったみたいだったよ、ってミサカはミサカはA井こと天井亜雄の荒れ果てた研究所と恰好を思い出してみたり」
垣根「ってことは、黒幕は捕まえたのかよ?」
ミサカ「はい、容疑者は数少ないですからね。学園都市のミサカ達と上位個体のみで発見、確保できました、とミサカは当時の天井亜雄の怯える様子を思い出してほくそ笑みます」
垣根「いつから、気づいてたんだ? こいつの企みに」
ミサカ「もちろん最初からです。こんな不自然な現れ方は警戒するなという方が無理です。量産型能力者計画やらもっともらしいことを言ってはいましたが」
垣根「じゃあ、繁みのあいつはお前らの差し金か」
19090号「!」ガサッ!
ミサカ「おや、気づいていたのですか、とミサカは目を丸くして答えます」
垣根「学園都市第2位を舐めんな。悪意はなさそうだったから放っといたけどよ」
ミサカ「ネタが割れたら速攻で駆けつけたかったですからね。日替わりでミサカ達が彼女を見張っていたのです、とミサカはミサカ達がストーキングの達人であることをアピールします」
垣根「オレに気づかれてたっつの。 ったく、前みたいにオレ達に協力求めればもっと早く方ついてたのに」
ミサカ「確証はなかったですから。 ……そんなにあっくんの事を想ってくれてるなんて意外です」
垣根「はあ!? バカ、オレはこの女や天井って野郎がろくでもねえこと企んでたのが癇に障っただけで……!」
ミサカ「『オレは………そいつ、一方通行の…………友、達だ。テメエの言うようなふざけた理由で付き合ってるわけじゃねえ』でしたか。意外に熱い垣根帝督に全ミサカが感動でした」
垣根「おいぃぃいいいい!? 聞いてたのかよ!? つーか居たんだったらさっさと出てこいよ!!」
ミサカ「何やら盛り上がっていたようなので……垣根くんマジ友達想い、マジ天使(笑)」
垣根「テメエ今未元物質もバカにしたろ! よっぽど愉快なオブジェにされてえみたいだなぁぁぁあああ!?」
ミサカ「愉オブ(笑)」
垣根「うがぁぁぁぁああああ!?!?!」
番外「」スースー
一方通行「寝ちゃった」
打ち止め「一気に感情を流し込んだからね、頭に強い負担がかかっちゃったんだよ。目が覚めたら、さっきみたいにはならないと思うよ、ってミサカはミサカは末妹の頭を撫でながら言ってみる」
垣根「んじゃあオレは帰るぜ。あー、くだらねえ騒ぎだった」
一方通行「うン、バイバイ………垣根くン、ありがとォ」
垣根「…………ふん」スタスタ
打ち止め「いい人だね、ってミサカはミサカは第2位さんの背中にブンブン手を振ってみたり」ブンブン
ミサカ「男のツンデレはどうかとも思いますがね、とミサカh」
一方通行「ミサカちゃン、打ち止めちゃン、あの、ありが、とォ」オズオズ
打ち止め「いいよ気にしないで!ってミサカはミサカは―――」
パシン!
一方通行「―――え?」
打ち止め「00001号!? な、な、なにしてるの!?ってミサカはミサカは一方通行にビンタした00001号に驚愕してみたり!」
ミサカ「……………んでですか」ボソ
一方通行「?」
ミサカ「なんで、番外個体の言うことを真に受けてしまったんですか!? なんでミサカのことを信じてくれなかったんですか!?」
一方通行「ミサカ、ちゃン」
ミサカ「ミサカとあっくんは、他人からどうこう言われたくらいで揺らいでしまう程度の関係だったのですか!?」
打ち止め「しょ、しょうがないよ、番外個体だってミサカ達の一人なんだし、一方通行だtt「上位個体は黙っていてください!」……はい」
ミサカ「あっくんにとって、ミサカなんてその程度の関係だったんですね! 友達なんて言っても、所詮そんなもので………!」
一方通行「ゴメン。ゴメン、ミサカちゃン。だから…………泣かないで」
ミサカ「う、ヒック、グス………ヒック」ボロボロ
一方通行「泣かないで。ミサカちゃンが泣くの、嫌だ」
ミサカ「うぅ……ヒック、ミサカ、は、こんなに、あっくんが、好きなの、にぃ……グス、あっくんの、ばかぁ」
一方通行「うン、バカだ、オレ。ゴメン」ギュッ
ミサカ「ヒック、うぇ、うあああぁん、うわぁぁぁあああん」
一方通行「」ギュッ
打ち止め「落ち着いた?ってミサカはミサカは00001号にハンカチを差し出してみたり」
ミサカ「ええ……スン 見苦しいところを見せました」フキフキ
一方通行「ホントに、ゴメン。許して、くれる?」
ミサカ「いいえ許しません。ミサカは今回のことは非常に深く傷つきました」
一方通行「え………え、えと、どォしたら、許してくれる?」オドオド
ミサカ「そうですね………じゃあ、一つ証拠を見せてください、とミサカはあっくんに提案します」
一方通行「証、拠ォ?」
ミサカ「ええ。今回の件であっくんのミサカに対する友情が、ミサカの中で揺らいでしまいました。これは早急に改善の余地があります。だから、その為の証拠です、とミサカはあっくんに友情の再確認を求めます」
一方通行「え、えっと………証拠……?」
ミサカ「ほらほら、どうしたんですか? ………やっぱり、ミサカとあっくんの友情はその程度のものだったですね、とミサカは大きく頭をうなだれます」
一方通行「え、えェ!?」
打ち止め「(00001号、一方通行が困るところを楽しんでる、ってミサカはミサカは笑ってる顔を覗き込んで確信してみる)」
一方通行「えっと、えっとォ………………そォだ!」
ミサカ「ミサカのこの気持ちはまさに一方通行だったんですね、とミs「ミサカちゃン、顔上げて」へ?」
ミサカ「一体なに―――!?!?!?」
チュッ
一方通行「ン、証拠」
ミサカ「んなななななな/////」
打ち止め「あわわわ、ってミサカはミサカはいきなりほっぺにチュウした大胆な一方通行に赤面してみたり///」
一方通行「おやぶンが、外国じゃ友達同士でキスする、って。証拠、これでいい?」
ミサカ「へ、あ、う、え?////」
一方通行「ミサカちゃン? あ、そォだ」スッ
ミサカ「ふぇ?///」
チュッ
ミサカ「ひゃわぅ!?」
一方通行「えへへ/// ミサカちゃンは、一番の友達だから、両方ォ」ニヘラ
ミサカ「あ、あ、あぅ///」プシュー
一方通行「み、ミサカちゃン? どォしたの?」オロオロ
打ち止め「ミサカもー!!ってミサカはミサカはタックルして一方通行におねだりしてみたりー!」ドーン!
一方通行「わっ!?」
ミサカ「う、うへへへへ///」
ギャーギャー!!
19090号「…………ミサカのことも思い出してください、とミサカは草葉の陰で泣く、という言葉を体現してしまっている状況をただ嘆きます」
46 : にかう - 2011/06/30 06:08:57.72 zPZVM3720 23/263終わりです。
時間かかってしまいました。ただ、次はもっとかかるかもしれないです。
一方通行「うわァァァァあああ!!??」
番外「ぶひゃははははははは!!」
一方通行「うええェェェェン!!!」ビー!
番外「ぶふぅっ!? わひゃひゃひゃひゃ!!」
一方通行「うあ゛あ゛ァァァァあああン!!」ビェー!
番外「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」バンバン!
一方通行「もう、なンで意地悪、するのォ?」メソメソ
番外「だから言ったじゃん、ミサカは学習装置でそういうように出来てるんだって」
一方通行「でも、もう計画はなくなったンじゃ……」
番外「それはそうだけど、ただ単純に第1位を苛めるのが楽しいからね☆」
一方通行「この前は『苛めてゴメン』って………」
番外「あれは、あいつらがミサカにバカみたいな量の情報流したから、一時的にクラッシュしただけだし。この性格はもう変えらんないなぁ~」
一方通行「うゥ、そンなァ……」
番外「それそれその顔。あなたの怯えた顔とか見てると、ミサカゾクゾクしてくるんだよねぇ~」
一方通行「………っ!」ダダッ!
番外「おっと、逃がさないよ~ってあ痛っ!?」ペチン!
ミサカ「いい加減にしなさい、とミサカは番外個体の後頭部をどこからか取り出したハエ叩きで引っ叩きます」
一方通行「ミサカちゃン!!」パアァッ
番外「なにさ、せっかくイイところだったのに」ニヤニヤ
ミサカ「何がイイところですか、このドS女」
一方通行「うゥ~~~」カクレカクレ
ミサカ「よしよし、もう大丈夫ですよ、とミサカは背中に隠れたあっくんの頭を撫でます」ナデナデ
番外「ぷっ、女に守られてやんの~ ダッセェ~」
ミサカ「はあ、まったくもう……… 毎日毎日、よく飽きませんね」
番外「これがミサカの生き甲斐だからね☆」
一方通行「あうゥ……ワーストちゃンのバカァ! 嫌い!」ムス
番外「……うひゃひゃ! なんとでも言えばぁ? 貧弱モヤシに何言われても全然こたえないも~ん♪」
一方通行「うう゛う゛ゥ~~~~~……… ミサカちゃン、行こォ?」グイ
ミサカ「わっ、そんな急に引っ張らないで下さい! それでは番外個体、また今度」ペコリ
番外「ま、今日の所はこの辺にしておくよ。また遊ぼうね、第1位☆」フリフリ
一方通行「ツーン」スタスタ
番外「ぎゃは、いっちょ前にシカトしてやがんの~♪」
キョウハ、ドコニイキマスカ? オレ、アタラシイCDホシイ
番外「………」
ジャア、ショッピングモールニ、アタラシクデキタ……
番外「………」
番外「………」
番外「………」ピッ
プルルルル プルルルル プルルル プルルガチャ
打ち止め『はい、こちらは打ち止めです、ってミサカはミs』
番外「おちび~~~~!!!!」
打ち止め『わあっ!? いきなりどうしたの、ってミサカはミサカはおニューのケータイを耳からとっさに離してみたり!?』
番外「あっくんが、あっくんが~~~~~~~!」ビー!
打ち止め『………また?ってミサカはミサカは懲りない末妹の電話にため息を隠せなかったり』
番外「あっくんが、ミサカの事バカって、嫌いって言った~~~~!」ウェーン!
打ち止め『だから、せめて程ほどにしなさい、って言ったのに。あの人だって怒るときくらいあるんだから』
番外「ふぇぇん、どうしよぉ? ヒック、もうミサカと遊んでくれないかもぉ……」メソメソ
打ち止め『素直に謝るしかないんじゃない? あの人は優しいから、きっと許してくれるよ?』
番外「ヒック、無理だよぉ、あの人の顔見ると、つい意地悪したくなちゃうんだもん……グスン」
打ち止め『いっそ、この前のもう一回やってみる?ってミサカはミサカは感情流入作戦を勧めてみたり』
番外「ムリムリ絶対ムリ!」
打ち止め『脳に負担もかかるからあんまりおススメはできないけど……ちょっとだけなら素直になれるんじゃないかな?』
番外「ムリだよぅ………そんなことしたら、は、恥ずかしい、もん///」モジモジ
打ち止め『(あ、こいつめんどくせえ)』
101 : にかう - 2011/07/04 01:17:07.22 Z5fkMfvE0 28/263おわりです。 短いうえに速攻で書いたものなのであれですが。
ウチの番外ちゃんはこんな感じです。 木原くんは次か、その次あたりで。
ロッド「ブラボーブラボー、こちらデルタ」
ナンシー「デルタデルタ、こちらブラボー」
ロッド「ターゲットはF地点でゴーグル、ブラッドと合流」
ナンシー「了解。デルタはとれるか?」
ヴェーラ「こちらデルタ」
ナンシー「デルタもターゲットを認識できる位置まで移動せよ。くれぐれも距離は詰め過ぎないように」
ヴェーラ「了解」
~~~~~~
ナンシー「お疲れー、いや~暑いね~」パタパタ
ロッド「この炎天下の中、結局4時間はファミレスの監視だったからな。オレ等も中で涼みてえったらないぜ」
ヴェーラ「今日はいつもよりファミレスが長かったわよね。今日はゴーグル、ブラッド、欧米、それとスピードマンか……ショッピングでも行きそうなメンバーなんだけどね」
ロッド「買い物なら、昨日アホ毛とゴーグルとオーガで服買ってたからな。この暑さだったらファミレスで駄弁ってるのが正解だろ」
ナンシー「昨日?あれ、ロッドって連勤だっけ?」
ロッド「ケインズに代わってくれって頼まれてさ。ったく、おかげで夜勤からの連勤だよ」フワア
ナンシー「あはは、お疲れ。じゃ、仕事終わりってことで今から飲みにでも行く?」
ロッド「お、いいねえ。串焼きの美味いとこ見つけたんだよ、ヴェーラも行くだろ?」
ヴェーラ「あっ、ちょっと待って! 今、データ移してる最中だから」カチカチ
ロッド「………お前もマメだなあ」
ヴェーラ「何よ、折角のあーちゃんの生動画なのよ!? どうせ直ぐに編集でイジんなくちゃいけないんだから、コピーは取らなくちゃ」
ナンシー「あ、私にも後でちょうだい。遊園地に行った動画って持ってる?」
ヴェーラ「ふっふっふ、私に抜かりはないわ。お化け屋敷で涙目になってるベストショットも漏れなく」
ロッド「もう、ストーカーじゃねえか」
ナンシー「それ言ったら私ら全員だけどね。高校生を大の大人が大勢で監視してるんだから。しかも何年も」
ロッド「猟犬部隊って、そういう意味の『猟』なのか……まあ、最近は色んなとこ行くようになったから、大変だけどまだ退屈しなくてマシになったな」
ナンシー「前は、出かけるったらコンビニぐらいだったからねぇ。あーちゃんにも、友達が出来たなんてなんだか感慨深いわよね」
ヴェーラ「よく笑うようになったし、楽しそうよね、ホント……よっと」ポチッ
ヴェーラ「よし、動画のコピーと、改竄完了!」
ロッド「………しかし、こうまで大がかりな監視をした挙句、その動画を作り変えてるなんてな………オレ等がしてることっていったい……」
ナンシー「『上』からの命令じゃあねえ。それに、とったまんまの映像をもしあの人が見たらどうなるかなんて、想像つくし」
ロッド「あの人か………まあ、あー坊を守るためだと思えば、仕方ねえか。よし、終わっただろ、飲みに行くぞ!」グイッ
ヴェーラ「きゃっ、ちょっと引っ張らないでよ服が伸びるでしょ!?」
ナンシー「私も久々だからメチャクチャ飲むぞー!」
ワイワイキャッキャ
ウィーン
?「おう、お疲れさん………て誰も居ねえのか」
?「今日の分の映像は………これだな。 そろそろ、圧縮しねえとファイルが詰まってきたな…………」カタカタ
?「今日も特に変わり映えしねえな、と……………ん?」
?「なんだ? このUSB。猟犬部隊の備品の型じゃねえぞ。中身は………映像ファイルか」カチカチ
?「―――これは」
よくじつ!inファミレス
絹旗「―――で、ですね。その時そいつのイルカの浮き輪の空気を抜いてやったら、『い、イルカちゃァァァン!? しっかしろォォォ!! って私泳げな……!』ってな具合に沈んでいって、監視員に助けてもらった挙句大暴れしたから水着の上が超取れちゃって……ぶふっ」
浜面「いや、お前助けてやれよ! 溺れたの絹旗の所為だし! 近くにいたんだろうが!」
絹旗「笑い過ぎて呼吸困難になっていたので無理です」
浜面「ヒド!? ……なんかそいつとは他人ていう気がしねえ」
番外「でも分かるなあ。もし第1位がそんなことになってたら笑い死にしてたかも。ね、今度ミサカとプール行こっか? 2人で」ニヤニヤ
一方通行「………ワーストちゃン、意地悪するから、ヤダ」
番外「……ぁ、あひゃ☆ いいじゃん、水泳でもすれば少しはその貧弱ボディもマシになるかもよ。 肌もまっちろいんだから、ちょっとくらい健康的になったら? 色も細さもマジモヤシじゃ悲しすぎて笑えないよ? ミサカは爆笑してあげるけど」
一方通行「う…………じゃ、じゃあ、今度、行く?」
番外「! ふ、ふ~ん、第1位がそう言うなら仕方ないね。ミサカの体見てもおっ勃てないでよ? 水着なら直ぐわかるんだから一緒にいるの恥ずかしいし。まあ童貞モヤシには難しいかもしれないけど。あ、そうか水着買わなきゃ初めてだからどんなのがいいのかな可愛いヤツの方があっくん好きかなでもお姉様達とのスペック差を見せつけるためにはエロいヤツの方が」ブツブツ
一方通行「お、おやぶンも、一緒に来て?」
フレンダ「へ、わ、私?」
一方通行「ワーストちゃン、オレ苛めるンだもン。おやぶンが一緒なら行く。おやぶンが一緒じゃないとヤダ」
フレンダ「えっと、なんで私な訳?」
一方通行「おやぶンが一緒なら、安心だもン………ダメェ?」シュン
フレンダ「え? いや、ダメっていうか」
一方通行「オレとじゃ、嫌? 最近、遊んでくれなくなったし、オレのこと、嫌い?」ウルウル
絹旗「あーフレンダ、シロちゃん泣~かした~」
フレンダ「え、えぇ!?」
一方通行「悪いところなら、直すから、嫌いに、ならない、でェ」ヒックヒック
フレンダ「違う違う!そういうんじゃなくて、た、ただ恥ずかしいだけで……」ゴニョゴニョ
浜面「いーけないんだいけないんだ~」
絹旗「むーぎのーに言ってやろー」
フレンダ「そこうっさい! あと麦野はやめてホントやめて! ラビット、プールでしょ!? 私なら結局問題ない訳よ!」
一方通行「……ホント?」
フレンダ「うん、ラビットとなら楽しいもん、ね?」ヨシヨシ
一方通行「……グシッ えへへ。やたっ。おやぶン、だから好きィ」ニヘ
フレンダ「っ………た、楽しみ、ね……///」
番外「ふーん。ミサカと2人は嫌で、金髪が一緒ならいいんだ。 ………ミサカだって嫌われたらヤだもん」ボソ
絹旗「に、してもプールですか。それもいいですけど超海も行きたいですね」
一方通行「オレ、行ったことない」
番外「ミサカもー」
浜面「ワーストなんて最近生まれた訳だしな。そうでなくても学園都市に住んでるとなあ」
フレンダ「結局、いちいち許可をとるのも面倒って訳よ。許可が下りないって訳じゃないと思うけど、なんか怠いのよねー」
垣根「オレとか一方通行だと審査が更に厳しいだろうしな」
フレンダ「レベル5にもなるとね………え?」
垣根「レベルが高いってのも考えもんだよな」ズズー
絹旗「何超当然のようにいるんですか!? いつのまに!?ていうかそれ私のジュース!」
垣根「絹旗の知り合いがプールで溺れた話? のあたりから。席に着いたのは今だけど」
絹旗「ほぼ最初からじゃないですか!」
一方通行「全然気づかなかったァ」ホエー
垣根「店に入ってから迷彩物質出して移動してたからな。そこの観葉植物と一体化していたオレに隙はねえ」フフン
浜面「なにその能力の無駄遣い」
番外「レベル5って、やっぱり頭のネジがおかしいんだね」
垣根「心配するな自覚は……ねえよ。あと超電磁砲のクローンには言われたくない。お前らのオリジナルなんてネジの規格が間違ってるだろうが」
番外「………言い返せないね。ミサカの遺伝子が憎いよ」
上条「悪い! 遅れた!」
フレンダ「おっそーい。罰として奢りねここの代金」
上条「ひぃ!? それだけはご勘弁を! 上条さんのサイフはもう854よ!?」
浜面「また不良にでも絡まれたのか?」
上条「いやいや、道案内しててさ。結局このファミレスが目的だったらしいからそんな時間とられなかったけど、この辺ファミレス多いからなあ。そろそろ入ってくるんじゃねえか? オレは走ったから先に着いたけど、目立つ格好だからすぐわかると思うぞ」
絹旗「目立つ? どんな格好ですか?」
上条「白衣着てて、研究者っぽいんだけど金髪で顔にでっかい刺青入れててさ。研究者ってかヤクザっぽかったな」
一方通行「白衣に、金髪で刺青………?」
フレンダ「なにそれ。どう考えても危ない人じゃん。私らが言うのもなんだけど」
垣根「気にはなるな。どれ、一丁ツラを拝んで―――」ピク
上条「? どうしt」
垣根「伏せろ!!!」
ガッシャァァァアアアアン!!
ガッシャァァァアアアアン!!
フレンダ「きゃあっ!?」
浜面「な、なんだあ!?」
絹旗「超びっくりしました……ん? 金髪、白衣……」
?「…………」ユラリ
上条「あ、あんた、さっきの……」
垣根「」スッ
?「久しぶりだなぁああぁああ!? このクソガキがぁぁぁあああ!!!」
一方通行「き、木原、くン?」
絹旗「シロちゃん、この超ダイナマイト過ぎる入店を果たした刺青男と知り合いですか?」
一方通行「う、ン。知り合いっていうか、昔オレの能力開発の担当だった人、で」
木原「そりゃあ忘れようにも忘れられねえよなあ? テメエみたいなクソガキに付きっ切りで生活から開発まで面倒見てやったんだからよぉ?」
一方通行「でも、3、4年前から急に担当外れて、それっきりだった、のに」
木原「けっ、しばらく会わなかった割にはそのオドオドしたしゃべり方とか、テメエのイラつくところ全然変わってねえな。虫唾が走んだよ、一方通行ァ!!」
一方通行「ひっ」
フレンダ「ラビット、こっちきな」ギュッ
上条「おいあんた。一方通行になにをs」
木原「大体だなあ! 何が3、4年だ! オレとお前が最後に会ったのは1225日と3時間28分前じゃねえかぁぁぁあああ!!! 適当こいてんじゃねぇぞコラァァアアあああああ!!!!!」
垣旗浜上フレ「「「「「」」」」」
(追い出されたため)喫茶店
上条「え~~~~……で、木原さんは今日はどういったご用件でいらしたのせうか?」
木原「あぁ? 気安く名前呼ぶんじゃねえよカスが。おい、クソガキィ?」
一方通行「な、何ィ?」ビクビク
木原「こいつらは 、テメエの何だ?」
一方通行「何だ、って………友達、だけど」
木原「く、はははははは! 友達だぁ!? 能力以外何の取り柄もねえようなお前にか!?
こいつぁ飛びっきりの喜劇だぜ、テメエみたいなクソ野郎にお友達作りなんか出来るはずねえだろうが!!!」
一方通行「う………」
フレンダ「っ!! ちょっとあんた、黙って聞いてれば……!」
浜面「そうだ! こいつは紛れもねえ俺達の友達だ! それ以上一方通行に何か言ったら……!」
木原「うるっせぇ!!!!」
木原「つい最近こいつとツルみ始めたばかりのテメエらにはわかんねえか。こいつは、一方通行はどうしようもねえクソなんだよ。コミュ力すらまともにねえ社会不適合者だ。そんな野郎にまともなツレなんざできるわきゃねーだろう。畢竟、クソの周りにはクソしか集まんねえように世の中できてんだ」
一方通行「そ、そンな、こと、ない! 皆、オレの大事な、友達だもン! オレの事はなンて言ってもいいけど、何にも知らないくせに、皆を悪く言うなァ!」
絹旗「シロちゃん……」
番外「あっく……第1位」
木原「ほぉ、育ての親に言うようになったじゃねえか。じゃあ、確かめさせてもらうぜ―――」ニタリ
とある研究所
麦野「………で、急に呼び出しがかかったわけだから来てみたんだけど」
<一方通行・友達審査会会場>
全員「」
美琴「何、これ?」
上条「その場にいたオレ等も、正直展開に戸惑いを覚えている」
垣根「………一方通行の能力開発担当だって言うから、どうせまた禄でもねえ実験が計画されてるんだろうとでも思ったんだけどな。最初は」
絹旗「思えば、最後に会った日が云々言い出した時から超おかしかったんです」
フレンダ「通訳すると『一方通行に友達? 悪い友達だったら心配じゃねえか。オレがしっかり判断してやらないと』って訳だったわよね」
ミサカ「MNWで感覚共有していたミサカにも同じく解釈できました、とミサカは木原数多の口調と顔とは裏腹な過保護っぷりを思い出します」
削板「つまり、これはその木原ってやつにオレ達の根性を試されるって訳だな!」
絹旗「っていうか、別に許可なんか貰わなくても私達はシロちゃんの友達なんですから。こんなこと超無意味です」
滝壺「そうかな?」
打ち止め「どういうこと?ってミサカはミサカは頭に?マークを浮かべてみたり」
滝壺「その、きはらはしろちゃんの親みたいなものなんでしょ? 友達のお父さんにはいいところを見せなきゃ」
女性陣「「「「「「「!!!」」」」」」」
麦野「(あーくんの親………! あーくんを私の弟にするためには無関係どころの騒ぎじゃないじゃない!)」
絹旗「(むむむむ、どうも滝壺さんやミサカさんに比べて好感度の低い観のある私からしたらこれは超チャンスじゃないですか)」
ミサカ「(これは、ミサカがあっくんの一番の存在であることを知らしめるいい機会です)」
美琴「(あっくんの育ての親………もしかして小っちゃい時のアルバムとかも持ってたりして……これは何としても気に入られないと!)」ハァハァ
フレンダ「(ラビットの親……ってことはもしラビットと結婚したらお義父さんになる訳よね………って、結婚て私何考えうわああああああああ!?!?!?)」ガシガシ!
番外「親御さんにいい印象持ってもらえばもしかしてあっくんとの仲を取り成してもらえるかも(べっつに、モヤシの親父になんて気に入られる必要もないし、そもそも第1位と仲良くする気なんかさらさらないし)」
打ち止め「番外個体、逆逆ってミサカはミサカは願望駄々漏れな番外個体を生暖かい目で見守ってみる」
麦野「これは………」
絹旗「超全力で行かざるを得ませんね……」メラメラ
ミサカ「親公認の仲になるのはミサカを於いて他にいません、とミサカは溢れる自信で気を引き締めます」
美琴「よしっ! じゃあ気合入れていくわよ!!!」
打ち止め「せーの、ってミサカはミサカは音頭をとってみたり!」
女性陣「「「「「「「「おーーーーー!!!!!」」」」」」」」
上条「なんか、急に女性陣の目がマジに……」ビク
垣根「目が星飛雄馬みたいになってやがる」
削板「なんて根性の入り方だ………」ゴクリ
浜面「………まあ、オレ達も頑張る、か」
一方通行「じゃあ、一人ずつ入って、だってェ」ガラガラ
上条「じゃ、誰から……」
絹旗「はい! はいはーい!」ピョピョン
一方通行「絹旗ちゃンが最初? じゃ、どうぞォ」
絹旗「いっちょ超決めてきます! 入りまーす!」フンス
ガラガラ ピシャン
浜面「あれ、一方通行は入んないのか?」
一方通行「二人っきりで話するンだって。 ………大丈夫かなあ?」
垣根「なんかありゃこの面子ならすぐ対処できるだろ。待ってるのもヒマだし順番決めとこうぜ」
エントリーナンバー1 絹旗最愛
木原「よし、じゃあそこ座れ」
絹旗「なんか、ホントに超面接会場ですね……… 私の名前は絹は」ストン
木原「絹旗最愛。レベル4の窒素装甲、暗部『アイテム』所属の主に前衛を務める。あのクソガキの2番目のダチ候補だな。スリーサイズは上から―――」
絹旗「た最愛……って超詳しい!? というかスリーサイズはやめてください!! なんでそんな情報まで!?」
木原「調べたに決まってるじゃねえか。映像データは手元にあるからな。あとはオレのクソ部下共に1日でやらせた」
絹旗「………そこまで分かってるなら超十分でしょう? で、私は超合格ですよねもちろん?」
木原「不合格」ブッブー
絹旗「んなっ!? 何でですか、こんな可愛い超美少女が息子の友達なんですよ!? むしろ涙を流して『一方通行をよろしく頼む』っていうのが筋じゃないですか!?」
木原「テメエで言うなボケ。残念ながら不合格という形になりました。今後のご活躍を心より期待して―――」
絹旗「どこの企業ですか!! …………私が暗部だから、ですか」
木原「ま、それもあらぁな。だがそこは大した問題じゃねえ。事実、テメエとこはほぼ活動してねえようだし」
絹旗「じゃ、いったい何なんですか。超納得いきません」
木原「………テメエの服装、そりゃなんだ」
絹旗「へ? これですか? ふふん、超可愛いでしょう。この前復興したばかりのセブンスミストで見つけた掘り出し物で―――」
木原「裾が短すぎるんだよ! クソガキが目のやり場に困るだろうが!! ガキの癖しやがって色気づきやがって、クサレビッチを一方通行に近づける訳にはいかねえっつぅんだよ!」
絹旗「び、ビッチ……!? こ、これは裾は短いですが中は見えないように計算されていて」
木原「小銭取ろうとしてド派手にパンツ御開帳してただろうが! クソガキがムッツリになったらどうしてくれる!! おとといきやがれ!!!!!」
絹旗最愛、中学生にしてビッチ認定され不合格
エントリーナンバー2 上条当麻
木原「不合格ぅ」ブッブー
上条「早っ!?!? まだ名前とプロフィールをアンタが言っただけじゃ……!」
木原「第1印象から決めてました。どうぞお帰りくださーい」
上条「そんな!! 上条さんは平凡な男子高校生でして、印象で言ったら別に問題なんてないだろ!?」
木原「………頭」
上条「あ、頭が悪いのは事実だからどうしようもないけど、だからって」
木原「テメエの頭、ツンツンし過ぎなんだよガンガゼ野郎! クソガキが怪我したらどうすんだ!!」
上条「ぶっ!? いや、確かに人よりは堅めの髪だけど流石にケガするほどじゃてかガンガゼてウニは言われたことあるけどガンガゼて」
木原「もし海に行って、テメエと間違えてクソガキがガンガゼに触っちまったらどうすんだ! なかなか抜けねえんだぞガンガゼの棘は!」
上条「」
木原「あと、テメエの能力。もしもの時にクソガキの能力の邪魔になったら危ねえ。だいたい、テメエ一回一方通行殴ってるだろ。あーもう論外おとといきやがれ」
上条当麻、アイデンティティを否定され不合格
エントリーナンバー3 番外個体
木原「帰れ」
番外「まだ、一言も喋ってないんだけど?」
木原「毎度毎度クソガキを泣かせやがって。あの野郎にも嫌われてるだろうし審査以前の話だろオラ次々」シッシッ
番外「ふ、ん。こっちだってあんなヒョロモヤシと仲良くしようなんて思ってないし。あんたなんかに品定めみたいなことされるのもまっぴらなんだけど?」
木原「そいつぁお互いの意見が一致して素晴らしいこった。オラ出てけ」
番外「………」プルプル
木原「? んだよ固まりやがって。後がつかえてんだ、さっさと」
番外「ごめんなさぁ~~~~い!! ミサカ、もうあっくんに嫌われたくないよ~~~~~!!」ビェー!
木原「ああ!? テメエ言ってることとやってることが違うだろうが!」
番外「あなた、あっくんの親父みたいなものなんでしょ!? お願い、ミサカがあっくんと仲良くなれるように協力してよぉ!?」+
木原「っざっけんな!! んなもん自分でなんとかしろ!!」
番外「できたらやってるもん。ミサカだけ嫌われてるなんて嫌だよぉ……」メソメソ
木原「あー面倒くせえ!!!! おい次だ!次早く入ってこい!!!」
番外個体、普段の行いが災いし不合格
エントリーナンバー4 垣根帝督
木原「第2位、未元物質か………」
垣根「(まあ、元とは言え『スクール』のリーダーだしな。一度は一方通行を殺そうともした訳だし、結果なんか解りきってるな)」
木原「合格。次」
垣根「はいはい、じゃあな………って今なんつった!?」
木原「あ? 聞こえなかったのかよ、合格だってんだろさっさと出てけ」
垣根「!?!? どういうことだよ、オレは以前あいつを殺そうとして……!!」
木原「今は違うんだろうが。………あのクソガキには今まで対等になれる人間ってのがいやしなかった。その点、お前は及第点だ。まあ第2位と1位の間にはでっかい差が存在するが、それでも他のヤツよりはマシだ。性格もある程度問題は無いみてえだしな。だから合格」
垣根「お、おお?」
木原「クソガキを………一方通行をよろしく頼む。第2位……いや垣根」
垣根「お、おう、任せ、ろ?」
垣根帝督、まさかの合格
エントリーナンバー5 打ち止め
打ち止め「初めまして!ってミサカはミサカは元気よくあの人の元保護者さんに挨拶してみたり!」
木原「あぁ………」
打ち止め「一方通行にはまだ会ってちょっとだけど、とっても優しくしてもらってるよ!ってミサカはミサカは一方通行と良好な関係を築いてることをアピールしてみたり!」
木原「そうか………残念ですがお引き取りくださーい」
打ち止め「この前も、一緒にお買いものして一緒にご飯食べて、って不合格!?ってミサカはミサカは驚愕してみたり!? なんでなんでダメなの!? ミサカに何か悪いところある!?」
木原「まあ、性格も問題はねえしクソガキに危害を与えるとは思えねえ。ただなあ……」
打ち止め「ただ……?」ゴクリ
木原「ロリはちょっと」
打ち止め「」
木原「今の世の中、ロリに目覚めたら何かと不便だろうが。危険な芽は摘み取っとくに限るんだよ」
打ち止め「納得いかないよ! そ、それに仮にそうなったとしても恋愛に歳の差なんて関係ないよ、ってミサカはミサカはヤクルトの元4番の外人選手を例に挙げてみたり!」
木原「ああ!?ガキが聞いたようなこと言ってんじゃねえ! 仮に目覚めてちまって、それが周りにバレてアクセロリータとかセロリとか言われて苛められたらどうすんだ! 責任とれんのかテメエは!!」
打ち止め「え、え? そ、それは……」
木原「しまいには『中学生はなァ、ババアなンだよ』とか言い出しちまったらどうすんだコラ!! 某スレみたいにアイツをロリコンにする訳にゃいかねぇんだよぉぉぉおおお!!!」
打ち止め、世間の風潮と流れに邪魔され不合格
エントリーナンバー6 御坂美琴
木原「おらぁぁぁああああああ!!!!!!」ガッシャーン!!
美琴「きゃあああ!? 何よ、いきなり机なんて投げないでよ!! 危ないじゃない!!」
木原「危ないじゃない、じゃねえんだよこのド変態がぁぁぁあああぁぁあ!!!! 問題外にも程があるわ!!!!! おとといどころじゃねえ、転生して出直してこい!!!」
ガコーン!
美琴「ちょっ危な!? それに誰が変態よ!!! 私にもアンタに用があるんだから!」
木原「あ゛あ!?」ハァハァ
美琴「あっくんの、小っちゃい時のアルバムとか持ってない? 持ってたら売ってほしいんだけd」
木原「出ていけええええぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!」
御坂美琴、信頼と実績の不合格
エントリーナンバー7 削板軍覇
木原「バカ過ぎ。不合格」
削板「おい待て!! いくらなんでもあんまりじゃないか!?」
木原「バカは伝染るんだよ! クソガキが根性根性言い出したらどうしてくれるんだ、ああ!?」
削板「? それが何か問題なのか?」
木原「テメエの今の反応が問題なんだよ!!!! 恐ろしいことにこの前あのクソガキ、服屋で日の丸の入ったTシャツ買ってたんだぞ!!! ほっといたら大変なことになるだろうが!!」
削板「何? 言ってくれればオレのシャツ何枚かあげるのにな。なんにせよ、一方通行も根性が身についてきたみたいでなによりだな!」ハッハッハ
木原「おいマジそれはやめろ。ある意味女装に目覚めるより性質悪い。そう言えばその件で絹旗を絞めんの忘れてたな」
削板「お、そうだ。この際、オレの秘蔵の赤フンもプレゼントして」
木原「木原神拳ンンンンンンン!!!!!!」バキィ!!
削板軍覇、やっぱりバカ故に不合格
エントリーナンバー8 滝壺理后
滝壺「はじめまして、きはら」
木原「おお、お前か」ハァ
滝壺「? どうしたの? なんか疲れてるみたいだけど」
木原「強烈なのが2人続いてな……… で、お前は………」
滝壺「」ドキドキ
木原「……問題、ねえな。クソガキを頼む」
滝壺「うん、わかった」ニコ
木原「あいつに野菜も食べさせてやってるし、ハンカチとちり紙のチェックもしてやってるし、部屋の掃除もやってやってるしやらせてる。あの野郎、いつまでもやれっつったことをやりやがらねえ。迷惑かけてるな」
滝壺「そんなことないよ。私も好きでやってるし、しろちゃん、とってもいい子だよ?」
木原「そうか? ならいいんだが………迷惑ついでに一つ頼みがあるんだが、構わねえか?」
滝壺「? なあに?」
木原「あのガキ、父親代わりってのにはオレがやってたからまだいいんだけどよ。母親っていうのはどうにもなんなくてな。物心ついた時からそうだから母親の存在ってのがアイツの中にはねえんだ」
滝壺「……うん」
木原「だから、お前にその代わりっつうかを少しでもやってもらえると有難いんだが……何簡単だ。この前みたいに、いっちょ胸でも吸わせてやりゃあ」
滝壺「見てた、の?」プルプル
木原「あん? 映像だけどな。つってもオレが手に入れたのは昨日なんだが。あいつら、オレにはダミーのファイル渡してやがって………ん? どうした、急に立ち上がって。お、そうか胸はやっぱりマズイか? 弱そうだったもんな、シャツと下着の上からでも感じてるみてえだったし。あんまり強く吸わないように言っとくから、それなら大丈夫だろおいなんだ椅子がどうかしたか振りかぶっておいどうする気だちょっやめ」
滝壺理后、信頼と実績の合格
エントリーナンバー9 麦野沈利
麦野「入るわよ、って何あんた血出てるじゃない。まさか、それもファッション?」
木原「んな訳ねえだろボケ。さっさと座れ」ダラダラ
麦野「はいはい(……これがあーくんの親代わり……うう、緊張する)」ストン
木原「お疲れ様でした。結果は後に郵送でお知らせします」
麦野「ちょっとお!? それ明らかに不合格フラグじゃねえか!! どういうことだこら!」
木原「ハア、言わなきゃわかんねえのか?」
麦野「当たり前だろうが!! いきなり不合格なんて納得いくか!!」
木原「まず、口調。そんな口の悪さじゃクソガキに悪影響だろうが」
麦野「むぐっ……!」
木原「性格、短気すぎる。んでもって怖ぇ。知ってるか、クソガキを監視してたオレの手下どもからお前がなんてニックネームつけられてるか、オーガだぞオーガ」
麦野「な……!」
木原「女で範馬勇次郎の別称付けられるヤツなんざ見たことねえ。お前、獲物殺す時に『喰うぜ』とか言っちゃったことねえ?」
麦野「………」←言ったことある
木原「お前はガキに気に入られようと必死みてえだけど、お代官プレイ? あれはねえわ」
麦野「」
木原「とにかくテメエは全てにおいてクソガキの教育に悪い。アイツにゃ近づかないように」
麦野「……で、でも私はあーくんのお姉さんとして」
木原「姉とか母親とかそういうポジは滝壺ってヤツに頼んである。間に合ってるから」
麦野「」
木原「そういうわけだから。じゃ、次の人―」
麦野「」
麦野沈利、期待通りの不合格
エントリーナンバー10 浜面仕上
浜面「うっす、失礼しまーす……って麦野? まだ終わってなかったか?」
麦野「」
木原「ああ、とりあえずそいつ運んでくれや。もう終わったから」
浜面「お、おぉ。麦野? 麦野~?」ペチペチ
麦野「」
浜面「………へんじがない。ただのしかばねのようだ………じゃねえよ! どうしたんだ一体!?」
木原「現実ってやつを受け止めきれなかったんだろうな。レベル5ったって精神はやっぱまだまだガキだな」
浜面「………結果は大体想像つくが………よいしょっと。麦野、運ぶぞー?」
木原「ああ、それとお前戻ってこなくていいから。次のヤツ呼んで来い」
浜面「よっ、軽いな……ってオイ!? まだ何にもしてないんですけど!?」
木原「金髪、鼻ピアス。外見で既にアウト。ドチンピラが、審査する価値なし」
浜面「それ言ったらアンタなんて金髪に顔面刺青だろ!? オレより酷いと思うんですけど!?!?!」
木原「うるっせえんだよドサンピン!! 悪いツレと付き合わないようにすんのは親の役割なんだよ!!!」
浜面「いや、むしろ親は手本となるべきじゃねえの!? せめて審査くらい公平に」
麦野「………んう………浜面ぁ?」
浜面「お。起きたか。終わったらしいから控室に―――痛あああぁあああああ!?!?」
麦野「お代官プレイがここでも障害になっちまったじゃねえかよぉぉぉぉおおお!?!?! どうしてくれんだテメェエェェエエエエ!!!!!」ギリギリ
浜面「ダメダメダメだって!鼻ピだけはやめて!?!?!? 裂け、裂けちゃ、アーーーーーーーーー!?!?!?!?」
木原「ふぅ、そろそろ疲れてきたな」スパー
浜面仕上、心と体(鼻)にダメージを負い不合格
エントリーナンバー11 フレンダ=セイヴェルン
木原「待ぁってたぜぇ? フレンダちゃぁぁあああん?」ニタァ
フレンダ「ヒッ!?」ビクゥ!
木原「今回の審査会目的の半分はテメエにあると思っていい。待たせやがって、オレをキリンさんにでもするつもりかあ!?」
フレンダ「わ、私!? 言っておくけど、麦野や第7位程性格はぶっ飛んでないし垣根みたいに危害を加えようとしたことも無い訳よ」
木原「ほお。じゃあテメエはあのクソガキの『友達』に相応しい人間だ、と。そう言いたい訳だな?」
フレンダ「そうよ! あの面子の中なら常識人だし、なんたってラビット本人から頼りにされてるし、非の付け所が―――」
木原「まあいい、その辺にしとけ。言いたいことは分かった」
フレンダ「でしょう? 分かったら高らかに合格を宣言すればいい訳!」
木原「その前に、観てもらいたいもんがあるんだが」カタカタ
ウィーン
フレンダ「プロジェクター? 何よ、映画でも観る気? それなら結局絹旗に」
木原「この映像は、オレのクソったれな部下共が一方通行を監視して撮りためたもんでなあ。オレは今まで偽の映像を渡されてたんだが、先日偶然改竄前のもんが手にはいったんだよ」
フレンダ「で、も………?」
木原「そこで、特に気になる映像が見つかってなあ。一緒に観て感想聞かせてくれや」ピッ
『バイバイ、ラビット』チュッ
※音声は実際には入っておりません
フレンダ「」
木原「オレの目にはクソガキを誘惑する金色の体毛した雌豚が見えるんだがなあ。どう思うよ、ええ?」
フレンダ「いや、これは、お別れの挨拶、的な? ほら私外人だし」ダラダラ
木原「その割にはコソコソ隠れてやってるけどな。んで極めつけはこれか」ピッ
『バイバイおやぶン、また来ていい?』
※実際は(ry
木原「………クソガキが雌豚の家に入ってから、1晩出てこなかったんだが。イヤ一回出たか。コンビニに歯ブラシやら下着やら買いに行きに」
フレンダ「ち、違うって! これはホントに一緒に遊んだだけで―――!!」
木原「…………………やったのか」
フレンダ「………え?」ダラダラダラダラ
木原「クソガキの童貞奪ったのかって聞いてんだよぉぉぉぉおおお!!! このクサレ淫乱豚女がぁぁぁぁあああああぁあああ!!!!!!」
フレンダ「ど、どどどど!? ちっがーーーーーう!! だからホントに遊んだだけだって!!」
木原「一緒に寝たのにか?」
フレンダ「そ、そんなとこまで観て………!? ハッ!!??」
木原「流石に部屋の中までは監視できねえよ。ただ、間抜けは見つかったなあ?」ニタリ
フレンダ「うぅっ!? でも!え、え、エッチ、なんてしてない、し」
木原「セッ○スじゃないなら何したんだ、フェ○か? 手○キか? 素マ○か? 体を使ってクソガキに言い寄ろうなんて太え女だなぁ!? オレの一方通行を汚しやがって!!」
フレンダ「フェ………!!/// だからなんにもしてないってばぁ!! ていうか今結構凄いこと言ったわよね!?」
木原「初心で幼気な一方通行をテメエの欲望の赴くままに犯そうだなんてなぁ………随分と長いこと『闇』に潜っちゃいるが、ここまでオレを怒らせたクソ野郎は初めてだぜ……!
今後オレの目が黒いうちは、イヤ白くなろうが抉り取られようが指一本触らせやしねえからなぁぁあぁあああ!!!!!」
フレンダ「話聞いてーーーーーーー!?!?!?!?」
フレンダ=セイヴェルン、地道な抜け駆けが災いし不合格
エントリーナンバー12 ラスト、ミサカ00001号
ミサカ「失礼します、とミサカは意気込みながら扉を開け……何か憔悴した様子ですが何があったんですか?」
木原「お゛ぉ、ぢょっと叫び過ぎてな゛………ん゛んっ! あーあー、よしとりあえず座れ」
ミサカ「はい、とミサカは素直に指示に従います」ストン
木原「……テメエだな、クソガキの最初のダチ候補ってのは」
ミサカ「候補、という言葉はいらないと考えますがそうです、あっくんの最初の友達にして一番の友達とはこのミサカのことです」フンス
木原「オレが認めねえうちは候補どまりだっつってんだよ………まあ、記録を見る限り、一番クソガキと一緒にいるのが多いのはテメエだな」
ミサカ「ええ、何しろ仲良しですから。会わなくてもメールのやり取りも欠かしたことはありませんし、会えない日のお互いの報告はもはや習慣と化してます。ミサカこそあっくんの友達オブ友達、いやもはや友達という枠を一つ越え、し、親友と言っても過言ではないでしょう、とミサカは『親友』という言葉のあまりの響きの良さに軽く身悶えます」
木原「…………」
ミサカ「あっくんのことを一番知ってるのはミサカですし、ミサカのことをまた一番知っているのもあっくんです。共に一番の理解者と言って良いですね。まさに2人の関係は不可侵にして絶対、ツーと言えばカー、阿と言えば吽の」
木原「調子こいてんじゃねえ!!!!」
ミサカ「!?」
木原「黙って聞いてりゃあ何が一番の理解者だツーカーだ!! 一方通行のことを大して知りもしねえくせに抜かしてんじゃねえぞ!!!」
ミサカ「な、何も知らないだと………!? あっくんの事を一番理解してるのはミサカです!! 昔保護者だったってだけで偉そうにしないで下さい!!」
木原「んだとぉ!? じゃあテメエ、クソガキが何歳まで寝小便垂れてたとか知ってんのかぁ!?」
ミサカ「おねしょ……だと………?」
木原「そんで夜研究室に愚図りながらやってきたときのクソガキの顔もなあ!! 『木原くゥン、ごめンなさい……おねしょ、しちゃったァ』とか可愛いにも程があんだろうがコラァァアアア!!!」
ミサカ「く、ううう………やはり時間というアドバンテージは強力………!! だがしかし!それはあくまで過去は過去、今を共に過ごすミサカの方が彼を知ってるに決まってます!! あっくんの好物をあなたは知っていますか!?」
木原「はっはっはっはっは!! んなもんオレが知らねえとでも思ってんのか!? 牛肉、それも前沢牛のステーキだろうが! ソースはガーリックで焼き方はウェルダンだ! そんなこと知ってるだけで得意になっちゃってるんですかぁ!?」
ミサカ「ふん、いつの時代の話をしているのですか? 今のあっくんのモストフェイバリットは岩手短角牛の和風ソースステーキです! 焼き方だってレアに近いミディアム! 嗜好すら把握できてないのに保護者気取りとは、ヘソでコーヒーが湧きますね。熱々のをバッシャァァアアアアアされたほうがいいんじゃないですか!?」
※某スレの作者様、芳川さん申し訳ありません。
木原「ぐぐぐぐぐぐぐ、一方通行が好きだった戦隊ヒーローは!!」
ミサカ「あっくんのお気に入りのマスコットは!!」
木原「――――――色は――――――アーティストは――――――初恋は―――!!!」
ミサカ「―――漫画は―――――ブランドは―――――寝る時間は―――――!!!」
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
木原「ハア、ハア、な、中々やるじゃねえか………」ゼエゼエ
ミサカ「そういうあなたこそ、とミサカは息を切らしながらも好敵手を讃えます」ハァハァ
木原「これで45勝45敗34分け………次で」
ミサカ「ええ、次で勝負を決めましょう」
ミサ木原「「いざ――――!!!」」
ガラガラガラ!!
マイク「木原さん!! 逃げてください!!!」
木原「ああん!? なんだテメエ!! 今イイところなんだ邪魔すんな!!!」
ナンシー「それどころじゃないんですよ!! 『上』に今回の事がバレて……!!」
ミサカ「……『上』? どういうことですか?」
ナンシー「あら、あなた『ゴーグル』ちゃん!? キャー!会えて嬉しいわ!! 私は猟犬部隊の」
マイク「言ってる場合か!! この場所はもう割れてます! 既に戦力が投入されて向かってます!! 速く逃げないと………!!」
木原「ちっ、思ったより早かったな……仕方ない、撤収するぞ」
ミサカ「ちょっと待って下さい!! 一体、何が起こっているんですか!?」
マイク「……時間がない、これを見ろ」ピラッ
ミサカ「紙………?これは―――!!」
控室
垣根「こいつぁ………」
絹旗「まあ、超納得と言えば納得ですね」
ヴェーラ「でしょう? 私達がどれだけ骨を折ったか………」ハァ
『右の者、被験者名一方通行に対する度重なる過剰な干渉を認められる為、能力、自我の発達に悪影響を及ぼす危険性が高いと判断され、今後相当の期間、被験者の半径500メートル以内に立ち入ることを禁ずる。
対象者 木原数多
学園都市統括理事長 アレイスター=クロウリー』
麦野「バカ親もここまでくると笑えないわね」
一方通行「全然、知らなかった……」
ヴェーラ「お蔭で私達は毎日、近づけない木原さんの代わりに、あーちゃ……一方通行を監視する任務を与えられるし。刺激しないように、撮った映像も友達と遊んでるようなシーンは違う映像に差し替えたり改竄したり……木原さんと理事会、両方から命令が降りてきてもう大変だったわ」
フレンダ「で、結局その映像が見つかっちゃったって訳ね」
番外「よくあのおっさんに殺されなかったね。上司を裏切ってたってことでしょ?」
ヴェーラ「う、まあ、ただじゃ済まなかったわよ。実際、見つかった日の夜勤者はボッコボコにされたし。いいシーンを集めたスペシャルファイルを作ってなかったら、機嫌はさらに悪かったろうから、まさに九死に一生を拾ったわね………」
一方通行「で、木原くンはオレのとこに来て、大丈夫なのォ?」
ヴェーラ「ああ、生あーちゃんだぁ………!! ゴホン! それが理事会が部隊を派遣したっていうから、早いとこここから逃げないと……」
ドッゴォォォォォォン!!
全員「!!!」
『木原数多に告ぐ、木原数多に告ぐ。抵抗をせずに大人しく投稿せよ。これは警告である。大人しくそこから投稿せよ。これは警告である―――』
浜面「もう、遅いみたいだな………」
滝壺「外に、ロボットみたいなのがいっぱい」
ヴェーラ「くっ!? 遅かったか………!」
上条「おいっ、あれ!!」
打ち止め「刺青の人だ、ってミサカはミサカは一人でロボットたちの前に歩いていくのを指さしてみたり!」
一方通行「木原くン!?」
木原「おーおー、雁首揃えて仰々しいなあオイ」
駆動鎧『抵抗はよせ。すでにこの建物の周りには20を超す駆動鎧が配置されている。大人しく拘束されれば身の安全は保証しよう』
木原「………」
駆動鎧『知っての通り、これは理事会の意思だ。よしんばここを切り抜けられたとしても―――』
木原「うるっせえ!!!!」
駆動鎧『!』
木原「オレはあのガキの育ての親みてえなもんだ。ガキの交友関係を把握して必要なら矯正すんのは親の役目だろうが。テメエらにどうこう言われる筋合いはねえ」
駆動鎧『………』
木原「特に、あいつは学園都市第1位だろう。道を間違ったら正してやれる野郎なんざ限られてくる。だからな―――」
全員「………」
木原「あのクソガキに飯を食わせてやんのも風呂に入れてやんのも着替えさせてやんのも風邪ひかねえようにしっかり体拭いてやんのも歯を磨いてやんのも顔洗ってやんのも耳掃除してやんのも、全部オレの役目なんだよぉぉぉぉおおおおぉぉおお!!!! 誰にもこのポジションは渡さねえからなぁぁぁあああああぁあ!!!!!!!!」
駆動鎧『Gatling_Railgun 斉射用意』ガシャガシャ
木原「オレの天使を奪おうとするやつは誰だって許さうおおおおおおおぉぉぉ!?!?!?!?」
ヴェーラ「…………ご飯、食べにいきましょうか? お姉さん、奢っちゃう」
230 : にかう - 2011/07/20 23:15:23.87 9SikQEC10 57/263終わりです。 多分、今までの投下で一番の量だったと思います。流石木原くん。
蜂の巣どころか跡形もなくなってもおかしくない木原くんですが、恐らく大丈夫です。親(バカ)の愛は偉大です。
希望が多かった木原くんですが、皆様の期待に添えられたものになったか甚だ疑問ではありますが、
こんな木原くんでうちではお願いします。
それでは、失礼します
253 : にかう - 2011/07/22 00:51:21.84 k2l6K3nF0 58/2632スレ目ですし、新キャラも追加されたので久々の好感度発表です
ミサカ ★★★★★★★★★
絹旗 ★★★★★★
滝壺 ★★★★★★★
麦野 ★★★★
フレンダ★★★★★★★★
浜面 ★★★★★
美琴 ★★★★
垣根 ★★★★★★
上条 ★★★★★
削板 ★★★★★
打ち止め★★★★★★
番外個体★★
木原 ★★★
猟犬部隊★★
妹達は描写することがほぼないなので割愛します。あっくんは一人一人見分けているので、2万人一人一人好感度も違いますし。猟犬部隊の面々はこれから出番があるかもしれないので。とりあえず一緒くたにしておきます。
261 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) - 2011/07/22 13:36:06.67 aK1d1Bgfo 59/263> 木原「そんで夜研究室に愚図りながらやってきたときのクソガキの顔もなあ!! 『木原くゥン、ごめンなさい……おねしょ、しちゃったァ』とか可愛いにも程があんだろうがコラァァアアア!!!」
ここんとこ超kwskお願いします
『ショタセラレータと木原くゥン』
木原「くぁ……眠ぃ」
木原「つっても、今日の分の実験結果まとめちまわねえとな。明日は研究所移動しての実験だし」カタカタ
木原「あのクソガキ、新しい環境になると人見知りやらなんやらでまともな結果が出やしねえ。ったくこれだからガキは面倒くせぇ。いっそ、研究員にジェットマンのお面でも付けさせるか?」カタカタカタ
木原「菓子も用意しとくか………、甘いのは苦手だったな煎餅はもし歯が欠けちまったらダメだ。上顎の3番目の犬歯がまだ乳歯だしな。ポテトチップが妥当か?」カタカタ
木原「そうと決まれば、クソ面倒くせぇが買いに行っとくか。この時間だとコンビニしかねえな」スクッ
木原「ああ面倒くせぇ面倒くせぇ。あいつ、うす塩が好きだったよな………」スタスタ
ギィ
木原「さっさと買い込んでデータまとめる続きしねぇと、っと誰だ!?」
一方通行「! あ、う…………」モジモジ
木原「? んだよテメエか………って今何時だと思ってやがる!!!」
一方通行「ひっ」ビクゥ!
木原「ガキの最適な睡眠時間は8時間54分なんだよ! ああもう今からじゃ4時間21分しか寝れねえじゃねえか!! 背が伸びなくなったらどうすんだ、ああ!?」
一方通行「うっ、ご、ごめン、なさい」ビクビク
木原「………ちっ、分かったらさっさと寝室に戻りやがれ。明日は早ぇんだぞ」シッシッ
一方通行「…………あ、のォ」モジモジ
木原「ああ? まさか部屋が分からねえのか? しょうがねえな、連れてってやるかさっさと寝」
一方通行「木原くゥン、ごめンなさい………おねしょ、しちゃったァ」
一方通行ルーム
木原「おら、下着脱げ」
一方通行「ヒック、グス……うン」ヌギヌギ
木原「後はシーツだな。布団は明日干すとして……着替えはあんだろ?」
一方通行「うン………ヒック、ごめン、なさい」
木原「おい、いい加減泣き止め。やっちまったもんはしょうがねえだろうが………代えの布団は、っと」ゴソゴソ
一方通行「………でもォ、オレ、もう10歳なのに」ヒック
木原「知ってるか? 坂本竜馬とかアインシュタインは少年期になっても寝小便垂れてたんだと」
一方通行「え?」
木原「歴史に名を残すような偉人がそうなんだよ。だから別に恥ずかしがることなんてねえだろ。ガキが寝小便垂れんのは赤ん坊が泣きわめくのと同じようなもんだ。ま、どっちもウゼェ事にゃ変わりはねえが」ゴソゴソ
一方通行「………うン、ありがとォ」グシグシ
木原「けっ………よし、これでいいだろ。早いとこ寝ちまえ。さっきも言ったけど明日も早ぇんだからな」
一方通行「………」
木原「あ? まだなんかあんのか? オレはまだ仕事があんd」
一方通行「木原くン、一緒に寝ちゃ、ダメェ?」
木原「」
一方通行「もう遅いし、一人で寝たら、明日寝坊しちゃうと思うし、だから」ウワメヅカイ
木原「ふざけんな! 小便臭ぇガキなんかと一緒に寝られるか!」
一方通行「あゥ………」シュン
木原「……とは言っても、寝坊されて困るのはこっちだしな。一緒には寝ねぇが、パソコン持ってきてここで仕事してやる。それでいいだろ。どうせオレは今日は徹夜だ」
一方通行「………うンっ」パアァ
~~~~~~~~
一方通行「………木原くゥン」
木原「あぁ? まだ寝てねえのか、早く寝ろ」カタカタ
一方通行「………オレがおねしょしたの、ナイショにしててねェ?」
木原「あーはいはい、別に言いふらしたりはしねぇよ」カタカタ
一方通行「ホントにィ?」
木原「ああ」カタカタ
一方通行「ホントにホントォ?」
木原「しつけぇぞ。いいから寝ろ、あと5秒で寝ねぇと研究員達にバラしちまうぞ。ご~、よ~ん、さ~ん」カタカタ
一方通行「わっ! もう寝るから言わないでェ!」フトンカブリ
木原「に~ぃ………はぁ、ガキが」カタカタ
一方通行「……………木原、くン」
木原「寝ろっつうに………んだよ」カタカタ
一方通行「………おやすみィ」
木原「………ふん」カタカタカタ
木原パソコン「一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジてんs」カタカタカタ!!
この日、木原くんの徹夜の甲斐も空しく仕事は終わらなかったそうです。
280 : にかう - 2011/07/25 00:57:19.76 Fyc7dQQe0 65/263終わりです。
>>261 でリクもあったし、パッと思いついたので。一方通行マジ天使。
次回はちょっと間が空くやも。待っていただけると幸いです。 ありがとうございました。
336 : にかう - 2011/08/17 17:23:18.69 FNKPxrRe0 66/263本っ当にお久しぶりです。 覚えてる方いらっしゃるでしょうか?
仕事が忙しすぎて全く書く暇がありませんでした。まだ今月、休みが2日しかとれてないんだぜ…
久しぶりすぎですが、投下致します
佐天「……でさ、最近の流行の都市伝説ってのが『怪奇! 鼻血女!!』ってのでさー」
初春「それ、この前も聞きましたよ。虚ろな目で鼻血を流しながら徘徊する女子中学生、でしたっけ? たしかに不気味ですけど………なんで鼻血なんでしょうね? 血まみれ女、とかのほうが単純に怖い気がしますよね」
佐天「でも、実際に見たって人も多いんだよ。アケミもクレープ買いに行ったときに見たっていうし。結構近くにいたりするのk「佐天さん、前!」え、キャッ!?」
ドンッ!
「あっ、ごめんなさい」
佐天「あ、こ、こちらこそっ!」ワタワタ
初春「もう、ちゃんと前見て歩かないとダメですよ? それより、綺麗な人でしたね~~」
佐天「うん、髪の色と言い目の色と言い……美人って言うより、可愛いって感じがするけど、なんていうかアレに似てるよね。そう………」
佐天初春「「うさぎ」」
セブンスミスト
上条「なあ、まだ決まんないのか?」
浜面「ちょっと待ってくれ! ………髪留め、あたりが無難か? どう思う?」ウーン
上条「って言われてもなあ………滝壺ってそういう小物つけてるとこって見たことないし、どうもイメージ湧かないんだけど」
浜面「ハア、だよなあ………この、花の髪飾りなんてデザイン的にはカワイイからイイとは思うんだけど、滝壺が付けてるとこが想像できねえ。がーーー! 一体どうすりゃいいんだ!?」ガシガシ
上条「別にアクセサリーに拘る必要ないんじゃないか? っつか、女の子へのプレゼント選びに上条さんを付き合わせること自体ナンセンスですのことよ。絹旗ちゃんとか麦野さんあたりに頼んだ方がよかっただろ」
浜面「あいつらになんか頼めるか!! 絶対バカにされるに決まってるんだ! そもそも女子手伝ってもらうってのはなんか気恥ずかしいし。それにお前たまに常盤台の制服着たツインテールの子とかおでこの巨乳の子とかと一緒に歩いてるじゃん。オレよりはそういうの詳しそうだと思ったんだけど」
上条「え? ああ、白井と吹寄のことか。白井とは相談に乗ってやってるだけだし、吹寄とは帰りがよく一緒になるだけだからな。プレゼントスキルなんかあがったりする訳ないって」
浜面「………その割には女の子達が嬉しそうな顔してた気がするけど………まあ、それでも一人で選ぶよりはマシだろ。ここらで一発、好感度上げとかないとただでさえ一方通行に構いっきりだからな滝壺」
上条「一方通行に張り合ってもしょうがないだろ。大体、滝壺だけじゃないし。全く、モテモテで羨ましいよなあ。上条さんにも少し分けて欲しいですよ」
浜面「………お前、クラスメイトの男達からよく殴られねえ?」
上条「何で知ってるんだ? こういう話題になるとしょっちゅうなんだよな。全く意味わからないんだけど」
浜面「お前の学生生活が、なんとなく想像できる気がする………ってそんなこと話してる場合じゃねえ! とりあえずこの髪留めはキープしといて………お、あっちのもデザイン良さそうだな」スッ
ピト
「わ、す、すいません!」ペコリ
浜面「あ、こ、こっちこそ!(うわ、すっげえ手ぇスベスベしてる! 頭下げて顔見えないけど、髪も長くてサラサラしてキレイだな……白ってのが珍しいけど)あ、これ取りたかったんだよな? どうぞ」ドキドキ
「え? でも………」カオアゲ
浜面「いいからいいから…………え゛!?」
上条「何だよ変な声出しt……ん!?」
「え?」
上面「「………一方通行?」」
上条「えっと、もう一回聞くけど、本当に一方通行って名前に心当たりない? っていうか本人じゃない?」
「? あくせられーた? って人の名前、ですか?」
浜面「人違い……にしちゃ似てるけど………髪も長いし、声も高いし、あいつが女装してるって訳じゃないよな……」
上条「本当に似てるな………一方通行に女の双子がいたら、って感じだ」
「えっと………お友達、に、わたし、が似てるんです、か?」オズオズ
上条「そうそう、そいつは男なんだけどあんまり似てるから本人かと思っちゃってさ」
「へえ………男の子、なんですか」
浜面「ああ、つってもキミが男っぽいとかそういうんじゃないからな? そいつ体も細いし、顔も女の子みたいだから、髪の色とか一緒だからつい間違っちゃったんだよ。ごめんな」
「い、いえ、別に謝らなくても………」アセアセ
上条「いや、ホントにごめん。男と間違うなんて失礼にも程があるよな。こんなに可愛い子に向かってさ」
「え……か、かわい……い?」
上条「ん? だれがどう見たってそう答えるだろ。その白いワンピースだって良く似合ってるし、やっぱオレ達がどうかしてたよ」
「え、あ、あぅ………///」
浜面「(こいつのクラスメイトはいつもこの負の感情と付き合ってるのか……爆発しろ)」ピクピク
上条「一方通行に会わせてみたいな。並んだら双子みたいだし………そうだ、折角だから自己紹介しとくか。オレは上条当麻。んでこっちは」
浜面「あ、浜面仕上っす」
「あ……えっと、わたし、は
鈴科百合子、です」
浜面「百合子ちゃんは今日は一人なのか?」
百合子「う、ううん。友達と一緒に来たんだけど、はぐれちゃって」
浜面「あ~、混んでるからなあ、今日。涼みに入ってる人も相当いるだろうし」
上条「ケータイは繋がんないのか?」
百合子「えっと、わたし、ケータイ持ってなく、て」
浜面「………今時珍しいな」
上条「この混みようじゃ探すのも難しいだろうな………一緒に探すの手伝おうか?」
百合子「そんな! いい、です………折角、お買いものに来てる、のに」
上条「いいっていいって。買い物っても、いつまでたっても決まりゃしないんだから。な?」
浜面「まあ、事実だから言い返せないけどよ………じゃとりあえず髪留めだけでも会計しとくか」
上条「決まりだな。それとも、迷惑だったか?」
百合子「そ、そんなこと……!」アセアセ
上条「なら、手伝わせてくれよ。一人で探すより三人の方が早いだろうしさ」
百合子「…………ありが、とう」ニコ
浜面「っ!!」ドキュン
上条「よし、じゃあ鈴科の友達捜索開始だな。気合入れていくぞー!!」
浜面「お、オー!!」ドキドキ
百合子「お、おぉ~」
~~~~~~
上条「で、その友達の特徴とかって教えてくれるか?」
百合子「うん。えっと、背はこれくらい、で、髪の毛は茶色で、ショートカットの中学生くらいの女の子、です」
上条「………誰かと同じような特徴だな。服装は?」
百合子「シャツの上、にパーカー羽織ってて、下はホットパンツ、かな」ウーン
上条「ますます誰かに似てるな………なあ浜面?」
浜面「………(違う違う違う、急に笑顔向けられりゃビックリするって。だから別にこのドキドキは惚れたとかそんなんじゃなくただ単純に)」ブツブツ
上条「浜面?」
浜面「………え? あぁ悪い、何だって?」
上条「何ボケッとしてるんだよ。鈴科の友達の特徴だよ。聞いてたか?」
浜面「あ、あぁ、スマン聞いてなかった」
上条「まったく、しっかりしてくれよ? こんだけ人が多いんだから少しでも情報無いと見つかんないだろ」
浜面「………スマン」
上条「そうだ、鈴科は何を買いに来たんだ? 友達もそっちのほうに行ってるかもしれないし」
百合子「んと、夏物の服、はもう買ったから……これ」ガサッ
上条「お、それ中身服だったのか。何買ったんだ?」
百合子「えっと、キャミソール。夏だから、肩とか出した方がいい、って」
浜面「(キャミ………イカンイカン!! 想像したらダメだ!! 滝壺は隠れ巨乳隠れ巨乳………!!!)」ブンブン!
上条「他には何か買う予定ないのか?」
百合子「ん~……あ。あとはサンダル、合うの探そうって、言ってた、です」
浜面「靴屋ならさっき向こうで見たぜ! こっちこっちぃ!!」ダダッ!
上条「あっオイ!! ………なんだアイツ? 急に張り切って。まあ、追いかけるか」
百合子「」コクコク
靴屋さン
百合子「…………」キョロキョロ
上条「いたか?」
百合子「………」フルフル
上条「そっか……どうする、他当たってみるか?」
浜面「下手に動くよりもここで待っててみた方がいいんじゃねえか? 入れ違いになったら困るし」
上条「そうだな………じゃ、折角だから靴でも見てるか。な、鈴科」
百合子「え、でも、ここ女性物売り場、だし………二人はつまんないん、じゃ」
上条「いいからいいから。女の子が好きそうな物のリサーチにもなるし、プレゼント選びの参考にもなるだろ」
百合子「プレゼン、ト?」キョトン
上条「ああ、今日はコイツのプレゼント選びに付き合わされてるんだよ。っても、女の子の好みってのがよくわかんなくてさ」
百合子「へぇ……」
浜面「べ、別に彼女って訳じゃないからな!? そう、日頃世話になってるからなんとなくってだけで………!!」アタフタ
百合子「?」
上条「別に、誰もそんなこと言ってないけど………何焦ってんだ?」
浜面「あ……? っと、それより百合子ちゃんはどんなのがいいんだ!? 仕上くん興味津々!!」
百合子「え? …………よく、わかんない、です」
上条「? あんまりサンダルとか履かないのか?」
百合子「う、ん………多分そう、だと、思う………? オシャレって、よくわかんない、し」ウーン
浜面「? 多分?」
上条「まぁ、人それぞれだからな。それくらの年頃ならオシャレに詳しいもんだと勝手に思ってたけど……って、鈴科って何歳だ? 高校生くらいだろ?」
百合子「え? えっと、じゅう、さん歳、です」
浜面「13!?」
上条「背が高いから、オレ達と同じくらいだと思った………」
百合子「あ、ご、ごめんなさい」ペコリ
上条「いや、謝る必要無いけど……まあ言われてみたら何か小動物っぽい感じとか、年下系かな」
浜面「(あっぶねーーー!! 13っつったら絹旗と同じくらいじゃねえか!! オレはロリコンじゃないロリコンじゃない!!! そう、オレには滝壺が……)」
百合子「そう、かな?」
上条「ああ、さっき言ってた知り合いも同い年くらいなんだけど、たまに年下っぽく見えるし。でもパッと見だと大人っぽく見えるから………これ履いてみたらどうだ? ちょっと背伸びしてヒール高めの」つサンダル
百合子「あ、うん……………んしょ、どう、かな………?」
上条「おお、いいんじゃないか? 背が高いから大人っぽいのも似合うと思うぜ」
百合子「そう………? えへへ」トントン
浜面「(滝壺のバニー姿滝壺のバニー姿滝壺のバニー姿………よし、これd)「きゃっ!?」うおっ?」ドン ギュッ
百合子「あ、ご、ごめんなさ、い」
浜面「え………??」ユリコinウデノナカ
上条「大丈夫か!? やっぱ慣れないとカカト高いのは危ないな」
百合子「う、ん………ふら、ってしちゃった」
浜面「(WHY? 百合子ちゃん? 何でオレの胸に……あ、サンダルの所為か、髪サラサラだなぁ顔近い、いい匂いする……胸……は無いな、でも鎖骨が色っぽい。お、もう少しでシャツの胸元から胸が………)ってそぉい!!!」ドカン!!!
百合子「」ビクッ!!
上条「は、浜面!?」
浜面「………いや、頭に蚊がとまってな。でっかいヤツだったからつい」ダラダラ
上条「いや、だからって壁に頭叩き付けること………血ぃ出てるぞ」
百合子「だ、だい、じょう、ぶ?」オロオロ
浜面「気にするな。こんなの唾つけときゃ……」
ペロ
上条「うお!?!?」
浜面「!?!?!!?!?!?!?!?!!?!? すすすすすすすすすすす鈴科!?!?!?! 何を…………!!!!!!!//////」
百合子「え、つ、唾。自分じゃ、つけられない、から///」カア~~
浜面「い、いやだからって―――!! 『ドドドドド!!』 ん? なんだこのおt」
絹旗「この痴漢ヤロォッッ!!!!!!」
バキィィィィィッ!!!!
浜面「ぶべらっ!?!?」
百合子「ひゃうっ!?」
絹旗「こっの超痴漢ヤロウ!!! シロ…百合子さンになァンてことしてくれちゃってるンですかァ!?!? 万死に値します、歯ァ食いしばれェ!!!!」
浜面「」ピクピク
絹旗「あと100発は超全力の窒素パンチを―――!!」
上条「ちょっ待て!! 誤解だ!!」ガシッ!
絹旗「なっ!? 仲間がいましたか、百合子さンだけでなく私まで……!! よってたかって輪姦しよォってことですね! この超クサレ外道!! 超浜面だってここまで腐ってませンよ!!」バタバタ
上条「りっ、りんk……って人聞きの悪い事言うな!! つか今お前がのしたのが浜面だ!!」
絹旗「くっ、なンで能力が………!! …………って、浜面?」ピタ
浜面「」ピクピク
絹旗「へ?」クル
上条「………」ハァ
絹旗「へ?」クル
百合子「ひゃ、しあげ、くん? さいあい、ちゃん?」オドオド
絹旗「」
喫茶スペース
上条「鈴科の友達ってのは絹旗ちゃんのことだったんだな」
絹旗「えぇ、まあ……」
百合子「さいあいちゃん、と、とうまくん、お友達?」
上条「ああ。しっかし偶然だなー、特徴聞いた時誰かに似てるって思ったけど、まさかなあ。世間ってのは狭いな」ハハハ
絹旗「………そうです、ねぇ(マズイマズイマズイ。まさか超知り合いに遭遇するとは……! なんか適当な要件付けてこの場を離れないと……!)」
百合子「? どうした、のぉ?」クビカシゲ
絹旗「な、なんでもないです! じゃ、百合子さんが超お世話になりました! 私達はこれで」グイッ
百合子「あっ?」
上条「ん? もう行くのか? またな。今度は一方通行と一緒に会おうぜ。きっとビックリするぞ。な?」
絹旗「き、機会があればですね。じ、じゃあ失礼しm」
ガッシャァァァァァン!!!
百合子「きゃあ!?」
上条「うわっ!?!」
絹旗「!?!? このシチュエーション、まさか……!!!」
木原「こぉぉぉぉんにぃぃぃぃちはぁぁぁぁ!!! 絹旗最愛ちゃぁぁぁぁぁん!?!?!」
上条「またアンタか!!! いちいちガラス割って登場すんなよ!! つーか今は謹慎中じゃなかったのか!?」
木原「うっせぇガンガゼェ!! クソガキの為ならそんなもん関係ねぇんだよぉぉぉぉ!!!」
上条「? 一方通行か? 今日はここには………」
木原「あ? テメェ分かんねえのか? ………おいメスガキ、どこ行く気だ」
絹旗「」ビクッ
木原「性懲りもなく、まぁたクソガキに女装なんかさせやがって。やっぱ一回絞めとかなきゃ分かんねえみてえだな?」
絹旗「な、なんの事でしょう? ご覧の通りここに居るのは私と上条、それにニューフェイスの百合子さんd」
木原「」カチッ
『あなたはだんだん眠くな~る』
絹旗「」ビクッ!
上条「どういうことだ?」
木原「催眠術ってやつだな。証拠もあがってんだ、大人しく吐いた方g「きはらくぅん!」あ?」ドン
百合子「えへへ、ひさしぶりぃ」ギュ
木原「お、おおおおおお!?!?!? な、テメエ一方通行、なにしやg」
百合子「ゆりこ、おっきくなったでしょお?」スリスリ
木原「あががががががががが!?!?!?」ピクピク
上条「………どういうことだ?」
絹旗「………超木原の言うとおり、催眠術です。シロちゃんに、あなたは女の子です~って内容で催眠をかけたんです」ハァ
上条「は!? そんなアホな………っつーか声も違うし、オレ等の事も解らなかったぞ?」
絹旗「声はベクトル操作で声帯を弄ってもらいました。記憶は………よくわかりませんが、年齢を13歳の設定にしたからでしょう」
上条「13歳なら当然まだオレ等と会ってないしな………木原のおっさんを知ってるのはだからか」
絹旗「まあ、そこら辺は超曖昧でしょうけどね。ちなみに髪はウィッグです」
上条「………なんで、こんなことを?」
絹旗「………しょうがないんです」
上条「は?」
絹旗「しょうがないんです!! 以前の女装があんなに似合っちゃったんだから、もう一回して欲しいって思うのは超仕方ありません!! どうせなら女装だけじゃなくて女の子になってもらって一緒にお買い物に行くとか考えちゃうのも抗いようのない感情なんです!! あの女装を見たら誰だってそうしてしまうに決まってます!!!」
上条「………」
絹旗「………それに。私って滝壺さんとかミサカさんとか、友達はいますけど同い年の子っていないんです。だから、ちょっとだけ同い年の友達がいる気分ってのを味わいたかったんです」シュン
上条「………そっか」ポン
絹旗「上条………?」
上条「よく考えたら、クローンの打ち止めとかを除いたら、お前が最年少なんだもんな。そう思うのも無理はないかもな」ナデナデ
絹旗「………」
上条「でもな、手段がちょっと、つうかかなり強引だったな。不満があるときはオレ達に言えよ? これでも年上なんだからさ。でないと…………」
絹旗「?」
上条「………犠牲者が増える」
木原「くくくくクソガキ、いい加減離r」
百合子「ゆりこ、もうちょっとで大人になるから、そうしたら、ゆりこをお嫁さんにしてねぇ?」
木原「eぐっはあああぁぁぁぁあぁぁあああああ!?!?!!?!?」
浜面「」ピクピク
絹旗「………肝に銘じます」
349 : にかう - 2011/08/17 17:42:38.32 FNKPxrRe0 79/263終わりです。突っ込みどころ満載ですが、リハビリだと思って勘弁してください。
女の子な一方さんは木原パパ大好きっ子だったり。
待ってて下さっていた方々、遅くなって本当に申し訳ありません。次回は、何とか今回よりは早くできれば………!
レス返しはまた後程に。
それではありがとうございます
387 : にかう - 2011/09/05 10:53:34.45 nxDTEypB0 80/263お久しぶりです。一つ投下しておきます。
ピンポーン
一方通行「はァい、今開けまァす」
ガチャ
麦野「こ、こんにちは! 久しぶりね」
一方通行「麦野さン? どォしたのォ?」
麦野「え、えっと………」モジモジ
一方通行「?」キョトン
麦野「ゆ、夕飯! まだ、でしょ? 材料買ってきたから、作ったげよう、か?」
『がんばれ麦野さん』
麦野「はい、お待ちどう様」カチャカチャ
一方通行「わ、美味しそォ」
麦野「作ってからなんだけど、嫌いなモノって入ったりしてない?」
一方通行「うン、大丈夫。ミサカちゃンとか理后ちゃンに言われて、少しずつ野菜も食べるようにしてるし」
麦野「そう、よかった……材料買う時に好き嫌いあるかどうか考えてなくて。生姜とか、大丈夫?」
一方通行「うン、生姜焼き好きィ」
麦野「じゃ、じゃあ冷めないうちに食べましょ! はい、お箸」
一方通行「あ、ありがと。いただきまァす」
一方通行「」ムグムグ
麦野「」ドキドキ
一方通行「」ゴクン
麦野「ど、どう? 不味くない? ちょっと醤油多すぎちゃったかもしれないから、しょっぱくない? 焼き時間もちょっと長かったかもだし、やっぱり美味しくないかもお肉もロースじゃなくてバラ肉のほうがよかったかしら生姜も量が足りなかったかもああどうしよう」オロオロ
一方通行「……美味しィ」
麦野「作り直そうにも今から材料買いに行ったら遅くなるし………え?」
一方通行「すっごく美味しい。麦野さン料理上手だねェ」ニヘラ
麦野「ほ、本当に? 無理して食べなくてもいいのよ? 残したっていいし、奢るから出前とったって」アセアセ
一方通行「本当だって。出前なンかより美味しいもン」モグモグ
麦野「……よ、よかったぁ~~~」ヘニャ
一方通行「麦野さン、一人暮らしだよねェ? 普段、料理したりするの?」
麦野「へ? ま、まぁね。三食全部って訳にはいかないけど1食は自分で作るわね」
一方通行「へェ、すげェなァ。オレなンて大体ファミレスかコンビニだし」
麦野「そ、それほどでもないわよ(言えない。普段はコンビニで鮭弁三昧だなんて言えない)」
一方通行「そういえば、木原くンに集められた時振りだねェ?」
麦野「ムグムグ ゴクン え、えぇそうね。2週間振りくらいかしら」
一方通行「……お仕事?」
麦野「いや、アイテムも殆ど活動してないからね。ちょっと野暮用、かな?」
麦野「(木原に不合格認定されてから、滝壺に弟子入りしてたからね。料理だってしたことないから滝壺に付きっ切りで教えてもらってたし。あーくんのお姉さんになるためにはプライドなんて安いものよ)」モグモグ
一方通行「……そォ、なンだ」
麦野「? どうかした? あ、お味噌汁しょっぱかった? 無理して飲まなくていいのよ?」
アセアセ
一方通行「え? ううン、そうじゃくて……なンでもない」シュン
麦野「え、あ、そう……?」
カチャカチャ モグモグ
一方通行「……」ムグムグ
麦野「……」ズズッ
麦野「(く、空気が重い…… さっきまでは料理も上手くいって会話もスムーズだったのに……)」
一方通行「……」モグモグ
麦野「(急に元気なくなっちゃったし……やっぱ料理かしら? でも私が食べてもそんな失敗したとは思えない出来だし…… 悩みでもあるのかな?)」
一方通行「……」ハァ
麦野「(!! そうよ、きっとそうだわ! 悩みを聞いてあげるのだって姉の務め! あーくんの悩みを華麗に素敵に解決して、今度は誰もが認めるお姉さんになれるチャンス!)」
麦野「スーハースーハー ………あ、あーくん、何か悩んでることでもあったりする? 元気、ないけど」
一方通行「え………う、ン。でも……」
麦野「話してみたら楽になるかもしれないわよ? 一人じゃ解決できない問題っていうのも、他人からしたらなんてことのないものだったりするし」
一方通行「…………うン、じゃあ、聞いて、くれる?」
麦野「任せなさい! し、沈利お姉ちゃんに何でも話してご覧?」
一方通行「……ありがとォ。ンっとね……」
麦野「うんうん」
一方通行「おやぶンが、最近構ってくれないンだァ」
麦野「」
麦野「え………何?」
一方通行「前は、遊びに行くときだっておやぶンからもいっぱい誘ってくれたのに、今は全然誘ってくれないし……… 忙しいのかなって思ったらお仕事だって、やってないンでしょ? それなのに……」
麦野「あ、うん、ちょっと待って」
一方通行「あと……え? うン」
麦野「(フレンダのことかよぉぉぉぉぉ!!! あいつのフォローをどうしてこの私がしなくちゃなんねえんだよ!! 大体あいつ、あーくんにベタベタし過ぎなんだよ! このままフレンダとあーくんの距離が広がったほうが、私の得に……!!)」チラ
一方通行「………」シュン
麦野「(何考えてるの私。私の身勝手な考えであーくんが悲しい思いするのなんて、そんなことあって良いはずないじゃない。優先順位を間違うな)」
麦野「………ごめん、続けて? それでフレンダがどうしたの?」
一方通行「うン。2人だけで前は遊ンだりもしてたのに、それもなくなっちゃって、バイバイする時も………あ」
麦野「? どうしたの?」
一方通行「これは、他の人に言っちゃダメって言われてたンだった。2人だけの秘密、って」
麦野「秘密……ねぇ。言ってみたら? もしかしたらそういうところから原因が分かるかもしれないし」
一方通行「でも、おやぶンが『絶対言ったらだめだよ』って……」
麦野「フレンダには黙っていてあげるから。他の人にも言わないし、ね?」
一方通行「………うン。バイバイする時に、必ずチュウしてたンだけど、もうしてくれなくなったんだァ」
麦野「」
一方通行「? 麦野さン?」
麦野「(あんのヤロォォォォォォ!! あんだけ脅したのにまだやってやがったのかクソがぁぁぁぁああ!!!! 隠れてコソコソとぉぉぉぉぉおおお!!!)」プルプル
一方通行「麦野、さン? どォした、のォ?」オソルオソル
麦野「え、えぇ、大丈夫。他にも秘密ってある? 続けて。なんとか抑えるから」
一方通行「? う、うン。あとは………」
一方通行「………大体、こんな感じ」
麦野「(とりあず、フレンダが私らに隠れて色々やってたってのは分かった。お泊りさせてたとかフレ/ンダってレベルじゃねえぞ。 ………まぁ、あいつにオシオキするかどうかは後で考えるとして、今はあーくんの悩み解決のが先よね)」
麦野「フレンダの様子が変わった時期っていうのはいつ頃からかしら?」
一方通行「ンと、多分、絹旗ちゃンとおやぶンとで映画観に行った後くらいだから……○か月くらい」
麦野「ふむ。特に仕事が忙しかったって時期でもないわねえ。そもそも休止状態だし。そうなると考えられるのは……」ウーン
一方通行「……やっぱり、オレの事、嫌いになっちゃったの、かなァ」シュン
麦野「(今までのフレンダの行動からして、あーくんを嫌いになるなんて考えにくい。ていうかこの天使を嫌うなんて、そんなやつが居たらそいつはまさに悪魔よね)」
一方通行「結局、プールに行くって言ったのも無くなっちゃったし……」ショボーン
麦野「(落ち込んでるあーくんもカワイイ……じゃなくて。どうしたらこのコを嫌いになれるって言うのよ。益々好きになることはあるにすれ、嫌うなんて………ん?)」
麦野「あーくん、フレンダって最近どんな感じ?」
一方通行「? 感じ、って?」
麦野「挙動がおかしいとか、落ち着きがないとか。どんな細かい事でもいいから、何かない?」
一方通行「えっと………目が合うと、すぐそっぽ向いちゃったり、手が何かの拍子に触れたら、すぐ引っ込めちゃったり」
麦野「顔近づけたら真っ赤になっちゃったり?」
一方通行「え、うン、なンでわかったのォ?」パチクリ
麦野「ハァ、なるほどね……」
一方通行「???」
麦野「何も心配要らないわ。別の心配が出て来るけど、あーくんを嫌いになったりなんてしてない。安心して」
一方通行「ホントにィ? ……じゃあ、何で構ってくれなくなったのォ?」
麦野「……あの年頃のが罹る病気みたいなもん、かしら。思春期にありがちな現象よね。言うなればそうね……乙女モードってとこかな」
一方通行「乙女……?」
麦野「きっとフレンダも悩んでるんじゃないかしら。気持ちの整理がつくまで待ってあげなさいな。大丈夫、アイツは今でもあーくんが好きだから。心配ないわ、私が保証する」
一方通行「………うン グスッ」
麦野「え、え、ど、どうしたの!?」オロオロ
一方通行「……安心、したら、急に………あと」ヒック
麦野「あと?」
一方通行「この前、ミサカちゃンに、ヒック、怒られたばっかり、なのに、おやぶンを疑っちゃって、グス……オレ、悪い子だァ」エグエグ
麦野「あーくん……」キュン
一方通行「こンなンじゃ、ホントにいつか嫌われ、ちゃう」ヒックヒック
麦野「っ!」ギュウ
一方通行「ふェ?」
麦野「嫌いになんかならないから。あーくんはこんなにイイ子なんだもん。もっと自信持ちなさい」ギュウ
一方通行「………ン」コクリ
ジャー キュッキュ
麦野「よし、終りね。手伝ってくれてありがと」フキフキ
一方通行「ううン、洗い物くらいオレだってできる、し」
麦野「サラダは冷蔵庫に余ったのラップしてあるから、明日付け合せにでも食べてね」
一方通行「わかったァ」コクリ
麦野「じゃ、もう遅いし……そろそろ帰るかな。しっかり戸締りするのよ?」
一方通行「あ、うン……」
麦野「じゃあ、また今度ね。おやすみ」スタスタ
一方通行「あっ………」タタッ クイ
麦野「? どうしたの? 何か忘れたかしら?」
一方通行「……麦野さン、今日、泊まってっちゃ、ダメェ?」
麦野「」
一方通行「……」ダメェ?
麦野「そ、それはハードルが高すぎる!!!」
一方通行「? ハードル?」
麦野「あ、じゃなくって……きょ、今日は着替えも無いし、クマちゃんも無いしお化粧も落とせないし、何より、こ、心の準備が……」アセアセ
一方通行「……そっかァ。ごめン、無理言っちゃって」シュン
麦野「あ、う………こ、今度!! また今度ね! その時はちゃんと準備するから」
一方通行「うン、絶対ねェ? 約束」
麦野「ん、約束………じゃ、今度こそバイバイ」
一方通行「バイバイ……あ、そォだ」
麦野「え―――?」
後日
麦野「―――フレンダ」ユラリ
フレンダ「わっ!? ど、どうしたの麦野? なんか目の隈が酷いけど……寝不足?」
麦野「………」ガシッ
フレンダ「ひっ!? な、なに?」ビクビク
麦野「アンタの今までの抜け駆け行為、あんまり度を超えてたから、これはオシオキ確定だと思ってたわ」ギリギリ
フレンダ「え、な、な……!?!?! バ、バレて……?!? いやでも最近は何もしてな」
麦野「でも、とりあえずはチャラにしようと思うの。あーくんに感謝しなさいね。って言うかアンタにも礼を言うわ。ありがとう」
フレンダ「へ?」
麦野「だからって、今後あんまり調子に乗ったら痛い目見るからね。覚えときなさいよ。でもありがとう」
フレンダ「なんのこt」
麦野「あと、さっさと自分の気持ちを整理すること。あーくんをこれ以上泣かせたらただじゃおかないから。でもホントありがとう」
フレンダ「??????」
テレビ『昨夜未明、第7学区○○通り付近で謎の高熱を伴う発光が確認されました。コンビニエンスストアや公園がその発光により破壊されましたが、人に対する被害はない模様です。風紀委員と警備員によって現在原因を追って―――』
一方通行「昨日、麦野さンが帰った後、外騒がしかったけど、何だったンだろ?」
麦野「バイバイ、チュッって………うへへへへへへへ」ニヤニヤ ピカピカ
フレンダ「何か光ってる!?!?!? 麦野!?!??!?!?!」
397 : にかう - 2011/09/05 11:06:43.52 nxDTEypB0 90/263
終わりです。 なんとか一か月は空かないように間に合いました。西口が勝ったから気力で書きました。
読んでいただいた全ての方に感謝します。では。
Inファミレス
浜面「銭湯行こうぜ!!」
一方通行「せン」
垣根「とぉ?」
上条「なんだって急にまた」ズズー
浜面「この前福引でタダ券当たってさ。ほら」ピラピラ
垣根「お、ここって結構でかいとこだろ? 地下街にあるやつ」
削板「でっかい風呂だと気持ちいいからな! サウナもあるのか?」
上条「まあ、このレベルの銭湯なら普通にあるだろうな」
削板「オレは行くぞ! サウナでじっと汗を流してからの牛乳は格別だしな!」
浜面「5人までこれで入れるって書いてあるから、行こうぜ? 折角だし」
一方通行「オレは別に、いいぜェ?」
上条「ガス代が節約できるし、無料と聞いたら上条さんは一も二もないですはい」
垣根「あ~? 何が悲しくて男5人で風呂入りに行かなくちゃいけねぇんだよ。暑苦しそうなやつばっかだし。オレはパス」
一方通行「えェ……垣根くンも行こう、ぜェ?」
垣根「イヤだ。大体、夏なら夏らしくプールとかあるだろうがよ。そんなら目の保養にもなるってのに、野郎の裸体ばっかじゃねぇか」
上条「はぁ……じゃしょうがないな。オレ達だけd「ガッカリだな」ん?」
垣根「は? 何だって?」
浜面「ガッカリだって言ったんだよ、超能力者。その程度の浅い考えで、よく第2位を名乗れたもんだな」
垣根「……んだと? もう一遍言ってみろよ、無能力者。今だったら聞き違いで済ませてやらねぇでもないぞ」
浜面「何遍でも言ってやるさ。ガッカリだよ、第2位。今からでも順位の変更を申し出た方がいいんじゃないか? オレの思考能力は無能力者にも劣ります、ってなぁ!」ガタッ
垣根「オーケィ、死体の種類くらいは選ばせてやる。今だったら2秒でひき肉にしてやってもいいぜ」ファサ
削板「おい! こんな場所で……!!」
一方通行「け、ケンカはダメェ」オロオロ
上条「2人とも落ち着け! 大体浜面、何ケンカ売るようなマネしてんだ! 垣根も能力抑えろ!」
垣根「ここまでコケにされて黙ってられる訳ねーだろ。引っ込んでろ」
浜面「そうだ引っ込んでろお前ら。オレはコイツに教えてやらなくちゃいけねえ」
垣根「教えること、だと?」ピクリ
浜面「そう………
プールで見る水着姿より、湯上りの浴衣姿の方がエロいだろうが!!!!!」
~~~~~~
受付「ハイ、こちらロッカーキーでございます」
垣根「あ、どうも」
受付「浴衣やタオルはご自由にお取り下さい。ごゆっくりどうぞー」
垣根「はい。Lサイズはっと……これか」
上条「おーい垣根、こっちこっち」ノシ
垣根「おう、あと3人は?」
上条「さっき案内板見てたけどな……お、いたいた」
浜面「東館が美白、痩身にいい美容の湯コーナーだってよ!! 女性客が集まるに違いねえ!! 拠点は東館に決まりだな!!」
垣根「でかした浜面!! そうと決まりゃここに用はねぇ、行くぞ!!」ダダダ!!
ウッシャアマッテロヨ、ユアガリビジョ!!×2
上条「………」
削板「ここのサウナ、熱波もあるらしいぞ! 楽しみだな!!」
一方通行「ネッパ? なンだかわかンないけど、楽しみィ♪」ニコニコ
東館 レストルーム
垣根「……ちっ、誰も居ねえじゃねぇか。どうなってやがる……」
浜面「クソッタレ、俺達の桃源郷はここじゃなかったってのか……?」
上条「オレ達、風呂入りに来たんだよね。ねぇ?」
垣根「湯上りの女の浴衣姿見るついでに風呂入りに来たんだろうが!!」
浜面「そうだ上条! 目的を吐き違うな!! 畜生、場所が悪かったのか? 今から違うコーナーを検索して……!」
上条「うわーい、こいつら常識が通用しねえ」
削板「お、ここにいたかお前ら……ってやっぱ時間早いからか、人が少ないな。空いてるから満喫できそうだな!」
一方通行「まだ、昼過ぎだもンねェ」ヒョコ
垣根「何が満喫……いやそうか、時間か。この時間帯ならこの人の入りも不思議じゃねえ。……ってことは」
浜面「まだ、桃源郷の希望捨てるのには早い……?」
垣根「そうだ。いいか浜面、拙速な判断はこの場合無駄骨となりかねねえ。最初の決断は論理的に言って間違いじゃないはずだ。ここは『待ち』が最良だ」
浜面「そうか、流石レベル5、冷静な判断だぜ……」ゴクリ
垣根「まぁよ。ただ待つってのもつまんねえ、先に風呂でも入ってリラックスするか」
浜面「だな。よし3人とも、一先ず風呂浴びて……」クル
オー、ヒロイダツイジョダナ オレ、コノロッカー セントウナンテヒサシブリダナ!
垣面「「………」」
垣根「……入るか」
浜面「……おう」
脱衣所
上条「垢すりとタオルと……やべシャンプー忘れた。削板、シャンプーあるか?」
削板「ん? オレは頭も石鹸で洗うからな。上条も使うか?」ヌギヌギ
一方通行「………」ジー
上条「いや、固形石鹸で頭洗うのはちょっと……」
垣根「オレは持ってるけど、これくらいの規模の銭湯なら備え付けのがあるだろ」ヌギヌギ
一方通行「………」ジー
浜面「レベル0には助かるな。わざわざ買うのは何気に痛いし」ヌギヌギ
一方通行「………」ジー
上条「そっか、そりゃ本当に助かる……どうした一方通行? さっさと脱げよ、早く入ろうぜ」
一方通行「……あ、うン、ごめン」イソイソ ヌギヌギ
浜面「よし、一番乗り!」
ガラガラガラ!!
浜面「おおぅ……予想以上に広いな」
上条「どれどれ……おおっ! すげぇ風呂の数!! こりゃ全部の湯に入るだけでのぼせそうだな」
削板「サウナはどこだ!?」
垣根「いきなりサウナもないだろ………手前から入っていこうぜ。どれ、電気湯って書いてあるな……おお、ピリピリする」
上条「じゃあ、まずは電気からで。しっかり浴びせ湯かけて、と」バシャ
浜面「どれどれ………お、マジで電気だな。結構くる」ピリピリ
削板「あ゛~~~ 温度はまあまあだけど、もうちょい刺激があってもいいな」
上条「ふぅ……確かに、なんか物足りないかもな。普段、御坂から電気撃たれてる上条さんからしたら、静電気にもならんです」チャポン
垣根「いや、十分強いだろこれ。お前らおかしいわ。」ピリピリ
上浜垣板「「「「はぁ~~~」」」」カポーン
上条「あ~気持ちい………って、一方通行、入んないのか? そんな隅の方に居て。いい湯加減だぞ」
一方通行「うン……」オズオズ
上浜垣「「「!?」」」
上条「ど、どうしてバスタオル巻いて……(肌白ぇ……それに細っ!)」ドキドキ
浜面「タ、タオルを湯につけるのはマナー違反だぞ(やべぇ、一瞬女子に見えた……つーか最近、こんな娘に会ったよな……)」ドキドキ
一方通行「あ、ごめン」シュルシュル
垣根「……下はともかく、どうして胸を手で隠す」ドキドキ
一方通行「………だって、オレ、皆みたいに胸筋ないし……恥ずかしい///」ギュッ
削板「ハッハッハ! ま、鍛えてるからな!!」
垣根「そ、そうか……さっさと入れよ、体冷えるぞ」
一方通行「うン………わ、気持ちいい」チャプ
浜面「(冷静になれ。こいつは男なんだ、動揺してどうす「あっ」え?」
一方通行「ンっ……ピリ、ピリする……あっ………ン………や………ぁンっ」
上浜垣「「「」」」ブフォッ!
削板「どうした、だらしないな。こんなの全然弱いぞ? 根性が足りん!」
一方通行「うン、でも………ンっ」プルプル
削板「根性出せばなんとも無い! 男だったらデンと構えて堂々と浸かれ!」
一方通行「……わかっ、た。頑張る……………っ」プルプル
上条「(ヤバイヤバイヤバイ!! 何がヤバいかよく分かんないけどとにかくヤバい!)」
垣根「(……なんのことはねぇ。ただ電気の刺激がこいつにちょっと合わないだけだ。意識するのが間違っt)」
一方通行「…………っぁン! やっぱ、りダメェっ………!」ビクン!
浜面「あーオレ体洗うわ!!」ザバァ!
上条「オレも!! やっぱちょっと痺れてきた!!!」ザバァ!
垣根「ああ!? だらしねぇな!! ったく、仕方ねえオレも体洗うか!!!」ザバァ!
一方通行「? ………ンっ!」ピクン
洗い場
上条「………なぁ」ワシャワシャ
垣根「………なんだ」ゴシゴシ
上条「さっきのって」ワシャワシャ
垣根「言うな。忘れろ」ゴシゴシ
上条「………だな」ワシャワシャ
浜面「…………」ボー
垣根「おい、お前もだぞ」
浜面「………でも、あれは」
垣根「でもじゃねえ。忘れられないなら、なんてことはない単純にアイツが体力無いモヤシ野郎だってことだ。風呂用の電気でナヨってるモヤシ野郎だ。間違うんじゃねえ」
浜面「そう、か………だよな! ちょっと色っぽい声出したくらいで何考えてんだオレは!
いや~もうのぼせたのかってんだ!」ゴシゴシゴシ!
垣根「そうだ、オレ達みんながちょっとおかしかったんだ。あとで水風呂でも入っt」
一方通行「わァ、軍覇くン背中広ォい」
削板「そうか? 普通だと思うけどな……っと、力が足りないなもっと強くだ」
一方通行「あ、ごめン………ンっ、ンっ………どォ?」ゴシゴシ
削板「まだ足りんな。腕だけじゃなくて体重かけて、根性入れて擦れ! そんなんじゃ汚れなんて落ちんぞ!」
一方通行「……ふゥ……わかった、これで、どォ?」ゴシッゴシッ
削板「………よし、まあまあだな。もういいぞ、ありがとな」
一方通行「えへへ、どォいたしまして。じゃ、次は上条くン達の背中洗っt」
上浜垣「「「!!」」」ゴシゴシゴシゴシゴシ!!!!
上条「よし次はどの湯にするかな!」ガタッ!
垣根「おっ、ハーブ湯なんかいいんじゃねえ!?」ガタッ!
上条「いいな、よし行こう!」サササッ!
垣根「いやーさっさと入らないと全部回れないからな!!」サササッ!
一方通行「えっ、もォいいの?」
浜面「(しまった遅れた!?)お、オレもハーブ湯とやらに」ガタッ!
ギュッ
浜面「!?」
一方通行「えへへ、仕上くン、捕まえたァ」ニヘラ
一方通行「オレ、友達と背中流しっこするの、夢だったンだァ」ニコニコ ゴシゴシ
浜面「へ、へぇ………よかったな」
一方通行「さっき、軍覇くンに褒められたし、オレ、うまいンだぜェ?」ゴシゴシ
浜面「……そ、か(無心無心無心無心平常心。心を平静に保て。友達に背中流してもらってるだけだ……)うぉっ!?」ビクン!
一方通行「ン……しょ、ン……しょ……ン、はァ」ゴッシゴッシ
浜面「(ちょっ!?!? 密着し過ぎじゃね!? いや体重かけんのはいいけど、吐息が耳に、胸が背中に、って胸なんかねえだろ!!! 問題ない問題ない問題ない)」ダラダラ
一方通行「はァ、ふゥ………気持ち、いィ……?」ゴッシゴッシ
浜面「」
~~~~
一方通行「じゃ、流すねェ」バシャー
浜面「(やっと終わった……なんだこの苦行)」ハァ
一方通行「終わったから、じゃあ」
浜面「そうだな、オレ達も風呂n」
一方通行「交代、ねェ?」
浜面「神よ」
※ダイジェストでお届けします
一方通行「ン………ひゃっ、くすぐっ、たい」
一方通行「あ、気持ちいい………ンぅ………ふゥ……あ、ン」
一方通行「あ、そこ、いい………ふぁ……」
一方通行「仕上、くン……上、手ゥ…………っ」ピクン
~~~~~~~
削板「~~~~っぷはぁ!! 風呂上りはやっぱり牛乳だな!!」
一方通行「ン、ホントだ、美味しィ」
削板「ダメだダメだ。飲み方がなってない」
一方通行「え?」
削板「牛乳を飲む時はだな、まず左手を腰に―――」
上条「………疲れた」グデーン
垣根「風呂に入って、こんな疲れるってなんなんだ」グデーン
浜面「お前らなんかまだいいだろ。オレなんか洗いっこまでしたんだぞ」グデーン
上条「削板はなんとも無いし……オレ達がおかしいのか? もしかして潜在的にそっちの気が……」
垣根「やめろ怖い。第7位はバカだからしょうがねぇ。オレ達は、少なくともオレはノーマルだ」
浜面「オレだってそうだっつーの!」
垣根「本当か? 一番動揺してたじゃねえか………お前、勃ってただろ」
浜面「んなっ!? 見たのか!?」ガバッ!
垣根「…………え」
上条「…………浜面、お前」
浜面「あああああああああああ!?!?!?!?! 違う、違うんだぁぁぁぁぁ!!!!! そう、この前の百合子ちゃんとちょっと被ったからであって、アイツに対して反応した訳じゃ………!!!!」
上条「(まぁその百合子ちゃんも、一方通行なんですけどね)」
垣根「こうはなりたくねえな………おい、あんま近寄るな」
浜面「違うんだって!!!!! オレはちゃんと女の子が好きで………!!」
佐天「ふ~、気持ちよかったね~ お肌ちょっとはスベスベになったかな?」
初春「あんなに長湯したんだからきっと効果ありますよ。また来ましょうね」
浜面「っ!!! 浴衣美少女!?!? 見てろよ、オレが好きなのは女の子で、さらに言うなら巨乳派で………!!! へーい、そこの君たち!! 可愛いね、それによく見れば髪の長いコおっぱいもなかなk」
佐天「っきゃああああああ?!?!? へ、変態ぃぃぃぃぃぃ!!!!」
バッチーーーーン!!
浜面「へぶぅっっっ?!!?」
一方通行「また、皆で来ようねェ」ニッコニッコ
430 : にかう - 2011/09/06 12:51:10.09 QIDkVKFr0 101/263終わりです。 昼間ですが、酒入ってます。ええ、酔ってます。
お風呂イベント、純度100パーセント男どもでお送りしました。はい、全員男です。
真理の扉を、特にハマメンくんが開きかけていますが彼は大丈夫でしょうか。
次回は、とにかく9月中には………短いのでも挟めたらいいなぁ。
それでは、ありがとうございました。
449 : にかう - 2011/09/07 00:14:29.50 oPQWrhCt0 102/263こんばんは。ちょっと短いのを落としにきました。
『コードネーム、ブラッド』
常盤台学生寮の一室
美琴「黒子~、アンタ今年の水着ってもう買ってたりする?」
白井「水着は授業で使う分としか今は持ってないですわね。それがなにか?」
美琴「ん、もう少しで夏休みだし今年は色々遊びに行きそうだから、新しいの買っておこうかなと思って。明日良かったら一緒に行かない?」
白井「ええ、構いませんのよ。あっくんさんと遊びに行くんですの? 楽しそうですわね」
美琴「まぁね~♪ って他人事みたいに言ってるけど、黒子ともだからね」
白井「へ?」
美琴「あっくんともだけど、アンタともいっぱい遊ぶに決まってるじゃない。折角の夏休みなんだから。ね?」
白井「は、はいですの! 黒子、全身全霊で水着選びをさせていただきますわ!」
美琴「そんな気合いれなくても………じゃ、明日はよろしくね」
白井「お任せですの!」
ゲコゲコゲコ、メールゲコ!
白井「(この前の一見以来だんだん、前のお姉様に戻ってきてくれていますの。最近は鼻血の量も減ってるみたいですし)」
アラ、メールネ
白井「(やっぱり、当麻さんに相談して正解でしたの。いつ連絡してもとても親身に相談にのってくれますし)」
アックンカラネ フゥン、セントウイッタンダ
白井「(殿方に対して良い印象を持つということは少ないですけど、当麻さんは本当、よい方ですの………今度、お食事でもお誘いいたしましょうか)」
ン? シャメモテンプサレテル……
白井「(ふふっ、楽しみですわね。そうだ、折角明日水着を買うのだから、夏休みにはプールにも誘って……ますます夏休みがたのs)」
ブシュゥウッ!!
白井「!? なっ、お姉様!?」
美琴「ゆ、浴衣あっくん…… 浴衣から鎖骨、火照った白い肌……」ハァハァ ダクダク
白井「お姉様!? ケータイを離して下さいまし!! 尋常じゃない出血ですのよ!?」
美琴「あ、別のアングルもあるわね……な、生足!! 裾から除く白い生足がぁぁぁあああああ!?!?」ダクダクドボドボ!!
白井「だからケータイを………!! と、当麻さぁぁぁあああん!!!!!」
452 : にかう - 2011/09/07 00:19:02.07 oPQWrhCt0 105/263非常に短いですがこれで。黒子可愛いよ黒子。
516 : にかう - 2011/09/12 16:43:20.56 7R2tO6Z20 106/263ちょっと短いの落としてきます。
一方通行「ンう………」ショボショボ
ミサカ「寝不足ですか? 目が真っ赤ですよ、とミサカは白目まで真っ赤に充血してるあっくんの目を覗き込みます」
一方通行「そうじゃないけど、なンか痒くて……」コシコシ
ミサカ「あ、擦っちゃダメですよ、我慢してください。目薬は持ってないんですか?」
一方通行「うゥ………」フルフル
ミサカ「じゃあ、ファミレスに行く前に薬局で買っていきましょうか、とミサカはタケキヨを指さします」
一方通行「め、目薬……?」ビクッ
ファミレス
一方通行「…………」ソォ~
ミサ壺「………」ジ~
一方通行「………やっぱダメェ!」
ミサカ「はぁ、これで7回目の挑戦失敗ですね、とミサカはあっくんの目薬チャレンジ記が続くことにため息をつきます」
一方通行「だってェ、怖いンだもン……」シュン
滝壺「でも、ちゃんと目薬しないともっと酷くなっちゃうよ?」
ミサカ「結膜炎だってバカにできないんですよ? とミサカは悪化すれば合併症の恐れもあることを例に出します」
一方通行「でも、目に何か入れるって怖ェし………」ビクビク
滝壺「私が差してあげようか? しろちゃん、上向いて」
一方通行「え、うン……」オソルオソル
滝壺「はい、お目めパッチリ開けてね」
ミサカ「あっくん、ほんのちょっとの我慢ですからね」
一方通行「ン………」ビクビク
ポタッ
一方通行「あゥっ」ギュッ
滝壺「あ、ダメだよ、目瞑ったら」
一方通行「うゥ~~~……やっぱムリ! もう目薬しなくて、いい」
ミサカ「ダメですよそんなこと言ったら。目が見えなくなっちゃいますよ?」
一方通行「も、もう痒くないもン。治った、し」
ミサカ「……あまりにも白々しい嘘ですね、とミサカは逆に感心します」
一方通行「もう、いいもン。怖いほうがヤダ」プイ
滝壺「ね、もう一回がんばってみよ?」
一方通行「………」フルフル
ミサカ「むぅ。どうしたものでしょうか、とミサカは拗ね始めてしまったあっくんを見ながら考え込みます」
滝壺「男の子でしょ? だったら我慢しなきゃ」
一方通行「う…………でも」
ミサカ「……こんな時、あの第7位でもいれば勢いで何とかしてしまいそうなものですけど、とミサカはいて欲しい時にいない脳筋マンに軽く舌打ちをします……ん?」
番外個体「………」ニヤニヤ
ミサカ「あ、番外k」
番外個体「」ヒョイ
滝壺「あ」メグスリ
番外個体「」ガシッ マブタグイッ
一方通行「ふェ!?」
ポタッ
一方通行「!?!?!?」ジタバタジタバタ!!
番外個体「ぎゃははははは!! めっちゃ悶えてる~~~~!!」
ミサカ「なんという早業、とミサカは1秒かからずにあっくんに目薬を差した番外個体の手際に驚きます。めちゃくちゃ強引でしたが」
滝壺「でも、しっかり差せたね」
番外個体「高校生にもなって目薬も差せないなんて………ぶふぅっ! ダッセェ~~!!」
一方通行「あうゥ……ワーストちゃン、ヒドイ………バカァ」メソメソ
ミサカ「まぁまぁあっくん。少しは痒みもマシになったでしょう?」
一方通行「え? ………うン、ホントだ」パチパチ
滝壺「よかったね、しろちゃん」
番外個体「な~んだ。どうせならもう一回、引っ掴えまてやってやろうと思ったのに。つまんないの」
ミサカ「一回差しちゃえば大したことないですよ。もう、一人でできますよね?」
一方通行「……うン、多分………わ、ワースト、ちゃン」
番外個体「なにさ、文句は聞くけど受け付けないよ? なんたってミサカはあなたが嫌がることが大好k」
一方通行「ありが、とォ」
番外個体「i……はぇ?」
一方通行「目、痒いの楽になったし。ワーストちゃンのお陰」ニヘ
番外個体「う、ううぅぅぅ!? 別に、ミサカはあなたの為にやった訳じゃ」
一方通行「でも、ありがとォ ………バカって言っちゃって、ゴメン、ねェ?」
番外個体「っ!?!? うっせーバーカバーカ!! お礼なんて言われても嬉しくねーし!! お前の父ちゃんきーはらーーーー!!!」ダダダダッ!!
一方通行「あ」
ミサカ「……来たばっかりなのに、もう帰っちゃいましたね、とミサカは真っ赤になって駆け出した末妹を生暖かい目で見送ります」
滝壺「ばいばい、みさわ」フリフリ
とある公園
番外個体「はあ、はあ………」プルルルル プルルルr
打ち止め『はい、こちらは打ち止めです、ってミサカはm』
番外個体「おちび~~~~~!!!!」
打ち止め『わっ!? ……今度はどうしたの、ってミサカはミサカは毎度の番外個体の自己嫌悪と泣き言電話にいい加減軽くため息をついてみたり』
番外個体「それがねぇ………うへ あっくんが、ミサカに『ありがとう』って」ニマニマ
打ち止め『おぉ、ついにイイ事があったんだね!』
番外個体「えへへ~ いきなり目薬差しちゃったのに、ありがと、だってぇ」ニヤニヤ
打ち止め『状況はよく分からないけど、うん、よかったね!』
番外個体「うん、それでね、ホントはミサカが謝んなくちゃいけないのに、『ゴメンね』だってぇ。あっくん優しい~~!! やっぱ好き好き~~~~!!!」キャアキャア
打ち止め『うんうん、そうだね』
番外個体「そんでねそんでね、ありがと、って言った時も笑いながら言ってくれたの! ミサカ、あっくんに笑いかけられたの初めて!!」
打ち止め『そっか、嬉しいね』
番外個体「ニコ、って笑顔がすっごい可愛いの!! 目が痒いからか、ちょっと涙目なんだけどね、それも可愛いっていうか―――」
打ち止め『……うん、そう』
・・・
・・・・
・・・・・
番外個体「そんでね、笑いながら『ありがとォ』って―――!!」イヤンイヤン
打ち止め『(何回ループするの、ってミサカはミサカはそろそろケータイを窓から投げ出したい衝動に襲われてみたり)』
番外個体「それで―――ねえ、ちゃんと聞いてる!?」
打ち止め『うん、聞いてる聞いてる(着拒しようかな)』
522 : にかう - 2011/09/12 16:49:28.70 7R2tO6Z20 112/263終わりです。
旅行話と女子会は今回みたいな短いのを何本か挟んだ後になりそうです。
それでは、失礼します
548 : にかう - 2011/10/06 17:18:22.18 03IJn/7U0 113/263本当にお久しぶりです。
ちょいっと投下していきますです。
『とある深夜の先生のお時間』
一方通行「うン、わかった。また明日。バイバイ」プツッ
一方通行「明日はミサカちゃンと上条くンと打ち止めちゃんと買い物、っと……あっ!? もうこンな時間!?」アセアセ
一方通行「ラジオラジオ……!!」
カチッ
『視聴者のみなさん、こんばんはー! 「せんせーにお任せ!」のお時間でーす』
一方通行「ふゥ、危なかった…… つい長電話しちまったもンなァ」
一方通行「友達がいなかったころはこれが唯一の楽しみだったけど、友達できても聞き逃せねェよな」ウンウン
一方通行「かれこれ聴き始めて5年以上だもンなァ。結構内容も変わったりしたけど、あのコーナーは続いてるし…」
『それでは次のコーナーはお馴染みの「迷える子羊ちゃんいらっしゃ~い」のコーナーです! じゃあ、つっきー先生お願いします』
『はーい、みんなの先生、つっきー先生ですよー! こんばんはー』
一方通行「始まった! せンせー、こんばんはァ」ウキウキ
『最近、ますます暑くなってきましたけど、エアコンの使い過ぎには注意しましょうねー? 熱中症は怖いですけど、エアコンで喉を傷めちゃったら元も子もないですからね?』
一方通行「はァい、気を付けまァす」ハイ!
『じゃ早速お便りを読んでいくですよー 最初のお便りは……RN「パンダ子」ちゃんからでーす。お便りどうもですー どれどれ「最近、ある悩みを相談している殿方がいるのですが、相談をしているうちにその方のことが気になってしまっています。私にはお付き合いしてはいないのですが、以前より心に決めた大切な人がいるというのに……つっきー先生、私はどうしたらよいでしょうか」 むーん、恋の悩みですかねー?』
一方通行「……」コーヒーズズー
『パンダ子ちゃんの「心に決めた人」というのはパンダ子ちゃんにとってどのような存在ですか? それをよく考えてみるといいかもしれないです。人を好きになる、って色々あります。友達、親、教師、恋人……パンダ子ちゃんの周りにもたくさんいろんな人がいると思います。好きな人だって、たくさんいますよね? 「心に決めた人」というくらいだから、パンダ子ちゃんの本当に大切な人だとは思いますが、その「好き」が恋愛の「好き」っていう気持ちだとは限りませんよ? まず周りの人たちの「好き」を考えてみたらどうでしょうか? きっとパンダ子ちゃん自身の気持ちが分かってくるはずです』
一方通行「……」フンフン
『パンダ子ちゃんの悩みにちゃんと答えられたか不安ですが、先生に答えられるのはこれくらいです。ごめんなさい、役に立たない先生で……』グスッ
一方通行「っ! せンせーは悪くねェよ! パンダ子ちゃンだってそう思ってるってェ!」
『グスッ すみません、それでは次のお便りはRN「ファーストスプリング」ちゃんからです。お便りどうもですー なになに「つっきー先生こんばんは」はいはーいこんばんは!「友達なんですが、その子がスカート捲りをしてきて困ってます。何回言ってもやめてくれません。一番の仲良しの友達なんですがそれだけは困ってます。どうしたらやめてくれるでしょうか?」う~ん、これはですね~』
一方通行「つっきーせンせー、優しいよなァ。どんな質問にも親身になって答えてくれるし。どンな人なンだろ……声はカワイイけど、きっと美人な大人っぽいせンせーなンだろォなァ」
『―――ファーストスプリングちゃん、いいですかー? さて次のお便りは……あ、常連さんですね、RN「まっしろしろすけ」ちゃんからです。いつもありがとうでーす』
一方通行「!!」ビク
『いつもお葉書送ってくれてありがとうですー 本当は毎回読んであげたいけどごめんなさい。今回も読んであげられるのは久しぶりですね』
一方通行「そ、そンなことねェ、です!! 投稿だって最近はしてなかったし、こうしてたまにでも読ンでくれるだけで……!」
『それではなになに「つっきー先生、こんばんは」 はい、こんばんはですー 「以前は毎週葉書を書いてましたが、最近はたまにしか投稿できてません。ごめんなさい」 いえいえ、まっしろちゃんがヒマな時に書いてくれるだけでよいのですよー? 「毎週投稿できなくなったのには訳があります。友達ができたからです。つっきー先生に葉書を送り始める前からもずっと友達がいなかった僕ですが、ついに友達ができました。今では毎日友達と遊んだりできてとっても幸せな毎日です。つっきー先生にはいっつも悩みばかり相談していましたが、これからは楽しい報告ができるようになると思います。暗くてネガティブな僕を励ましてくれて本当に感謝しています。友達がいなくてもなんとか毎日を過ごせたのは、先生が温かい言葉をかけてくれたからです。先生が僕の本当の先生だったら、ヒック、いいなぁ、グス、と思いました。ヒック お仕事がんばって ヒック くださ、い」 ヒック、グス』
『小も…つっきー先生!? 大丈夫ですか!?』
『ヒック、す、すみません! 大丈夫です、ごめんなさい! グス うー、視聴者のみんなもごめんさいです。歳をとると涙もろくなって…… まっしろちゃん、よかったですね。先生は本当に嬉しいです。まっしろちゃんはイイ子ですからきっと素敵な友達ができるって先生、信じていましたよ。これからもその友達さん達を大事にして、楽しい毎日を送ってくださいね』
一方通行「せンせー……」ジーン
『でも、まっしろちゃんに先生はちょっとお小言を言わなくてはいけません』
一方通行「え?」
『まっしろちゃんは、会ったことはありませんが先生の大切な生徒さんの一人です。本当の先生だったら、なんて寂しいこと言わないで下さい。いつだって先生はあなたの味方ですよ? そのことを忘れないでください』
一方通行「………はい」ウルウル
『あっと、時間が無くなっちゃいます! 次のお便りはRN「ショタっ子ハアハア」ちゃんからです! なになに―――』
翌日
ミサカ「上条当麻は遅れるそうですね、とミサカはメールの内容を読みつつ呟きます」
一方通行「うン、補習があるンだって」
ミサカ「全く、不幸体質とは言いますが彼の成績の悪いのは自業自得でしょうに。これからどうしますか?」
打ち止め「じゃあさ、カミジョウの学校まで迎えにいってあげるってのはどう?ってミサカはミサカはナイスな提案をしてみたり!」
ミサカ「む、それはいいかもしれませんね。そう言えば彼の学校には行ったことがありませんし。どうですかあっくん?」
一方通行「上条くンの学校かァ……行ってみたい!」
打ち止め「決まりだね! じゃあレッツゴー!ってミサカはミサカは先頭で音頭をとってみたり!」
とある高校正門
上条「ふ~い、やっと終わった~」
上条「夏休みが潰れるのは一高校生としてこれ以上の仕打ちはないですのことよ。開発どころか五教科も大体壊滅的だしなぁ。小萌先生も可愛い顔して厳しいからな。気が重い……」ズーン
上条「っと、急がねぇとあいつら待たしてるからな。家に寄らないでそのまま……」
オーイ、オーイ
上条「ん? あの白いのは……一方通行か! おーい!」タタタ
上条「なんだ、迎えに来てくれたのか?」
ミサカ「誰かさんのお陰で待ちぼうけする羽目になりましたからね。折角だから見物を兼ねて来てあげました、とミサカはさらりと毒を吐いてみます」
上条「う……」グサッ
一方通行「あ、別に、そンな待った訳でもないし、上条くンの学校も見てみたかったし、気にしないで?」
打ち止め「そうそう、ミサカ達は学校行ってないから学校ってどんなところだか興味あったし!ってミサカはミサカはすかさずフォローを入れてみたり!」
上条「はは、ありがとな。つっても普通の学校だからそんな見るものとか別にないけど。常盤台とかだったら違うんだろうけどな」
ミサカ「学び舎の園からして関係者以外は立ち入り禁止ですからね。尤も、ミサカだったらこっそり入ってもバレ無さそうですが」
一方通行「いつか、美琴ちゃンの学校にも行ってみたいなァ」
上条「ここで話してるのもなんだし、そろそろ行くk「上条ちゃ~~ん!?」え?」
一方通行「? この声……」ピクッ
小萌「上条ちゃん! カバン、忘れてますよ!? 宿題出してるんだから忘れちゃダメです! また補習増えちゃいますよ?」
上条「げっ!? ホントだ……すいません先生! しっかりやるんでこれ以上の補習は……!」
小萌「ちゃんとやればモーマンタイなのです……あら、お友達ですか?」
上条「あ、そうです。こっちはオレの友達のミサカと、打ち止めと、一方通行で……」
ミサカ「初めまして、とミサカは挨拶もそこそこに、突然現れた明らかな子供が先生と呼ばれている状況に混乱します……あれですか、漫画にありがちな天才少女教師ってやつですか?」
打ち止め「どう見てもミサカと同じくらいの歳だもんね、ってミサカはミサカは自分の実年齢は棚に上げて驚愕を露わにしてみる」
小萌「む、先生はこれでも成人した大人の女性なのですよー!って、あれれ、どっちがミサカさんです?」
上条「……これでも、ビールとタバコが大好きな大人な小萌先生らしいぞ……ん? どうかしたか、一方通行?」
一方通行「………」プルプル
ミサカ「あっくん?」
小萌「えっと、具合でも悪いですか? よかったら保健室に案内……ってひゃああ!?」
一方通行「せンせー!!」ガバァッ!
ミサカ「なっ!? あ、あっくん!? いったい急に……!?!」
一方通行「せンせー!! オレ、オレ、ずっと会いたかったですゥ!!! 想像とは違かったけど、感激です!! オレ、せンせーには何度も何度もお世話になって……!!」
小萌「え、え、え!? 何の事だか先生にはさっぱり……!? と、とにかく落ち着いて! 他の生徒さん達が見て……///!!」
一方通行「せンせェ~~~」ウェーン
小萌「え、ええぇ!? よ、よーしよしです?」ナデナデ
打ち止め「ミ、ミサカのアイデンティティの危機!? ロリ枠はミサカのものだったのに……!!」
ミサカ「しかも合法ロリってやつですか。くうぅ、ミサカだって充分ロリのカテゴリに入れられるというのに……!!」ギリギリ
上条「ちょっ!? いや二人とも変な対抗心燃やしてないで!! 一方通行、とりあえず小萌先生を離して―――!!」
559 : にかう - 2011/10/06 17:35:07.80 03IJn/7U0 124/263とりあえず終わりです。
前回から間が空いて大変申し訳ありませんでした。
一方さんが小さい時、友達がいなくて何を楽しみにしてたのかなぁ、と想像したらこうなりました。
きっと一方さんの初恋はつっきー先生だったに違いありません。
小萌てんてーラジオにて初登場w
591 : にかう - 2011/10/24 23:21:34.92 VeKxOkCP0 125/263本当にお久しぶりです。
投下していきます。
女子会……というかなんというかですが、女子率100パーセントでお届けします。
とある個室サロン
麦野「あ~、ちょっと気になるなぁ」ハァ
絹旗「? 何がですか? あぁ顔の小皺のk」
麦野「あ゛ぁ゛!?」ギロ
絹旗「ひぃっ!? じょ、冗談ですよ超ジョークです。で、何が気になるんですか?」ビクビク
麦野「次変なこと言ったら裸にして電柱に張り付けるからな。 ……二の腕がさ、最近プニプニしてきたかなーって」プニプニ
ミサカ「そうですか? 特に変わっているようには見えませんが」
フレンダ「そうそう、それにちょっとくらいポッチャリしてるほうが男受けはいいって言うし。気にすることないって訳」
麦野「つってもねぇ…… こればっかりは他人にどうこう言われても、自分じゃ気になるのよね。ちょっとの油断が大事を招くし。スタイルなんて維持しようと努力しないと、あっという間に崩れちゃうんだから」
ミサカ「……その発言はミサカ達へのあてつけですか? とミサカはむぎのんの胸と腰とお尻周りを睨みつけます」ギロ
麦野「へ?」
ミサカ「そのボンキュボンな体、イヤ躰しといてスタイルがどうのとどの口が言うのですか。そこの2人からエナジーでも吸い取ってるんじゃないですか?」
絹旗「ちょっ!? 何気に他人をDISらないで下さい! フレンダは仕方ないとして私だってスタイルは悪くありません!! むしろ総合的に見れば私の方が超スタイルは良いはずです!!」
ミサカ「確かにフレンダよりは凹凸はありますが、どんぐりの背比べにも程があるでしょう」
フレンダ「待ってよ! なんで私が絹旗より下ってことになってる訳!? こんなお子様に負けてるっての!?」
絹旗「そうです。今更なにを超当然の事を。というかミサカさん、大体貴女だってぺったんこじゃないですか。それで私より身体年齢が上とか(笑)」
ミサカ「……お子様が何か言っていますが、それこそ総合的(笑)にミサカの方がフレンダは元より当然絹旗さんよりナイスバディです。胸のサイズだって先日の測定で5ミリ大きくなったのです、とミサカは厚くなった胸をドンと張ります」ドヤ!
絹旗「5ミリて。完全に誤差の範囲じゃないですか。そんな超ドヤ顔で」
フレンダ「ちょっと!? なんか勝手に私が一番下になってるけど!? 私だって結局アンタ達に負けてるつもりはない訳よ!!」
麦野「まあまあ。それこそどんぐりの背比べでしょう。皆いっしょいっしょ」
ミサ絹ンダ「「「……」」」ジー
麦野「な、何よ?」ビク
絹旗「ミサカさんの仮説は当たってるのかもしれません。私達の、主にフレンダの発育が悪いのも麦野に乳パワーを超吸い取られているからなのでは」
フレンダ「……今のはちょっと聞き捨てならないけど、そうね。歳だってそう変わらないのに、そうじゃないと説明つかないか」
ミサカ「ミサカはまだそれほど付き合いが長いとは言えませんが、もしかしたらもうむぎのんに乳パワーを吸われているかも……?」
麦野「へ? へ?」
ミサカ「返せーーーー!!! とミサカはむぎのんの胸に獣の如く飛びかかります!」ガバァ!
フレンダ「独り占めするなんてズルいって訳よ!!」ガバァ!
絹旗「超返せーーーー!!! これか、この乳か!!!!」モニュモニュモニュ!!!
麦野「うわぁぁああ!?!? お前ら何をトチ狂ったこと……!! ちょ、触んな揉むな吸い付くなあ!!! コラ、やめ………ぁん!」
ギャーギャー!!!!
美琴・番外・打ち止め「「「………なにしてんの?」」」
ミサフレ旗「「「すいませんでした」」」
麦野「……ふん!」プイ
美琴「で、何してたのよ、あんな大暴れして」
絹旗「スタイルの話になって、麦野が私達の乳パワーを超吸い取ってるんじゃないかって」
打ち止め「乳パワーってなに?ってミサカはミサカは何とも魅力的な響きの単語に食いついてみたり」
番外「おバカ、そんなもんあるはず無いじゃん。乳無し女達が生み出した想像の力でしょ」
ミサカ「くう、自分はいいモノ持ってるからって……」ギリギリ
番外「大体、麦野が吸い取ってるっていうなら、いつも一緒にいるその子だって大きいんだし、論理的におかしいでしょ」
麦野「その」クル
フレンダ「子?」クル
滝壺「」ZZZ
絹旗「そういえば最初から超居ましたね、滝壺さん」
フレンダ「気持ちよさそうに寝てるから、そのままにしてたんだっけ。でも、まさかあの騒ぎでも起きないとは……」
滝壺「ぅう……ん?」パチ
打ち止め「あ、起きたよ!」
ミサカ「おはようございます。良く眠れましたか?」
滝壺「ん………みさか? みんなも………おはよ」ニヘ
美琴「もう昼だけどね。ごめんね、遅れちゃった」
滝壺「ううん、私こそ。ちょっとだけ寝るつもりだったんだけど、いっぱい寝ちゃった。んん~~」セノビグイー
絹旗「(……確かに)」ジー
フレンダ「(中々のモノがジャージを押し上げてるわね……)」ジー
麦野「(……ま、私の方が大きいわよね。ね、多分……)」ジー
滝壺「……どうしたの?」キョトン
番外「貧乳ちゃん達が、滝壺の胸が羨ましんだってさ~」ニヤニヤ
滝壺「? 私の?」
フレンダ「私とほぼ同い年だってのに、この差……神は無情な訳」ペターン
ミサカ「むぎのんと違って、美容とかには無頓着そうなのになぜ……ミサカは己の体を見下ろします」ペターン
麦野「ま、まあまあ。まだ中学生くらいなんでしょ? 可能性あるじゃない。それにその目つき悪いのだって、クローンなんでしょ? だったら美琴含め、アンタ達だってそれくらいにはなるんじゃないの?」
ミサカ「ハッ!?」
打ち止め「ミサカも番外個体みたいにおっぱい大きくなれるの!? ってミサカはミサカは明るい未来にワクワクしてみたり!」
美琴「わ、私もクローンじゃないけど、同じ遺伝子なんだからそうよね!?」
番外「んにゃ、ミサカが使った栄養促進剤は他の妹達とは別物だからな~。製造工程も違ってくるし、妹達はお姉様側じゃない?」
美琴「」
ミサカ「な……ん、だと……」ズーン
打ち止め「い、今からでも天井亜雄の研究ファイルを復元すれば……」アセアセ
麦野「ああ……うん、ごめん」
絹旗「オリジナルがアレでは希望が既に超低いですね……」
美琴「で、でも私の母はかなり巨乳だし! ……アルバム見たら中学生時代には結構胸あったけど」ズーン
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滝壺「別に胸が大きくてもいいことないよ?」
麦野「そうそう肩凝るし、男どもがエロい目で見てくるし」
フレンダ「出た!! 持ってる者の余裕!!」
絹旗「持たざる者の気持ちを全く分かってない発言です!!!」
ミサカ「言外に自慢してるのがアリアリですね、とミサカはやさぐれつつ呟いてみます」
打ち止め「そうだそうだー!ってミサカはミサカは高みからの言葉に反対してみる!」
麦野「……はあ、どう言えばいいのよ」
番外「こんなのただの脂肪じゃん。でかいからってなんなのさ? 大事なのは感度じゃないの?」
美琴「かっ感度って……///」
ミサカ「女としての意地です。世間での評価が巨乳の方が高い以上、高みに憧れるのは当然のことでしょう」
麦野「ん~~、つってもねえ。まだアンタ達は中学生かそこらなんだし、これから成長するでしょうよ。むしろ中学生でデカいヤツのほうが珍しいって」
絹旗「麦野は私くらいの時はどれくらいあったんですか?」
麦野「たしか、13歳でDくらい……あ」
絹旗「ホラ! 大きい人はそこからして違うんです!! 麦野の超嘘つき!!!」
美琴「佐天さんも、確かCくらいって言ってたような……年下なのに」ズーン
滝壺「私は、そんなでもなかったよ?」
ミサカ「!? 本当ですか? とミサカは虚偽でないことを確実に確かめます」
滝壺「うん。大きくなり始めたのは1年前くらいだったかな。みこと達くらいの時にはみんなと同じくらいだったよ」
麦野「皆違うんだから、個人差があるってことよ。私はたまたま早かっただけで、アンタ達はこれからかもしれないでしょ?」
絹旗「……でもそれじゃ小さいままってことも」
麦野「絹旗はその歳の割にはあると思うし、打ち止め除いたら一番年下じゃない。美琴達は、なんだかんだでワーストと同じ遺伝子なんだし、母親も大きいんでしょ? 可能性は十分あるでしょ。今から悲観することないって」
番外「なんたってクローンだしね~」
打ち止め「じゃあじゃあ、やっぱりミサカもナイスなバディになれるの!?」
滝壺「今のうちから元気に食べて運動して、健康的に生活してればきっと大丈夫だよ」
打ち止め「おお………」キラキラ
ミサカ「……なんか上手く言いくるめられた気がしますが、確かに今から心配してても仕方ありません。地道に豊胸トレでもやって自然に任せるしかありませんね」
美琴「そうね。遺伝子的にも見込みはあるほうなんだし。あ~、安心したらお腹すいちゃった。何か頼む?」
絹旗「そうですね。ルームサービスでも頼みましょうか」ゴソゴソ
番外「あ、ミサカピザ食べた~い」
ワイワイ キャッキャ
フレンダ「………」
ポテトモタノム?
フレンダ「………」
ドリンクハピッチャーデタノンデシマイマショウカ
フレンダ「…………ま」
トリアエズイッカイコンナモンデイイカ
フレンダ「待てぇぇーーーーーーーい!!!!!」ウガァ!!
絹旗「なんですか急に大声出して」
フレンダ「なんですか、じゃない訳!! 今の流れ、おかしいところあったでしょうが!!」
美琴「え? なんかあった?」
滝壺「そうだね、ごめんねふれんだ」
フレンダ「滝壺……やっぱ私の気持ちを分かってくれるのは滝壺だけって訳よ」ウルウル
滝壺「サバでしょ? でもルームサービスにはないから、出前とらないといけn」
フレンダ「違う!!!! サバは食べたいけど今は違う!!!!」
番外「うるっさいなぁ、一体なんなのさ?」
フレンダ「さっきの麦野のセリフ!!! おかしかったでしょ?!?!」
麦野「私ぃ?」エ?
フレンダ「そう! 思い出してみなって!!」
麦野「えっと……『とりあえず注文こんなもんでいいか』って」
フレンダ「もっと前ぇぇええ!!!! ルームサービスなんてどうでもいいから!!!!」
麦野「なんだよめんどくせぇなあ………『絹旗はその歳の割には胸あるし、美琴達だって遺伝子的には期待できるんじゃない?』みたいなこと?」
フレンダ「そうよそれそれ!!」
ミサカ「何かおかしいところがありますか? とミサカはいい加減食事にありつきたい心境を抑えながら問いかけます」
フレンダ「……………………私は?」
美琴「へ?」
麦野「…………あ」
フレンダ「私だけなんのフォローもないじゃん!!! 皆、それに対して全くスルーだし!!! これじゃあ私には何の希望も無いって言ってるみたいじゃん!!!」
絹旗「いや………だって、ねえ?」
ミサカ「ええ………それは、ねえ?」
麦野「だってお前希望ないじゃん」
フレンダ「はっきり言った!?!? なんでなんでよ!?!? 絹旗たちにはあって、なんで私だけ!?」
番外「だって、フレンダもう高校生でしょ? 普通、成長は止まるころだろうし。それでその体じゃあ……」
フレンダ「でもでも!! 私は欧米人な訳だし、その辺日本人のアンタ達より可能性が……!!」
ミサカ「欧米人って大概早熟ですからね。その歳からの成長って、ミサカ達より期待できないのでは?」
フレンダ「う、うぅ!?」
打ち止め「映画とかで見る外人さんって、ミサカ達と比べて大人っぽいもんね、ってミサカはミサカは外人さんのダイナマイトボディを思い出してみる」
フレンダ「あ、う、う」
滝壺「大丈夫だよ、ふれんだ」
フレンダ「た、滝壺……!!」パア
滝壺「幼児体型な外人だっているにはいるし、ふれんだだけがぺったんこな訳じゃないと思うよ?」
フレンダ「うわぁぁぁぁああああああん!?!??!」
~~~~~~
絹旗「で、ですね、その時あのアホ面が―――」
フレンダ「ひっく、ぐす」
打ち止め「まだイジケてるの?ってミサカはミサカは部屋の隅っこで体育座りをしているフレンダに話しかけてみたり」
フレンダ「ぐず………ふんだ。もういいもん。何さ胸なんて脂肪の塊じゃん。邪魔なだけだし」
番外「それ、さっきミサカが言ったけどなあ」
フレンダ「乳牛じゃないんだからおっぱいで女の魅力なんか決まらないっての。魅力だったら私だって皆に負けてないし………そう、ほら見なさいこの脚線美!! 細くて長くて、結局胸なんかより断然美しい訳よ!」バッ
麦野「あーハイハイ、すごいですねー」
フレンダ「何さその棒読み!! これは麦野にだって到底出せない魅力って訳! そうだ、ラビットだって私の足が一番キレイって言ってたし!」
ミサカ・美琴「」ピク
フレンダ「いつかの男どもが集まってバカ話してた時ラビットは、か、顔だって私が一番好みって言ってたもんね!/// やっぱ、分かる人には分かるっていうか」ニマニマ
麦野・絹旗「」ピク
フレンダ「どうでもいいヤツに好かれてもしょうがないもんね!! ラビットだったらそこらの男よりは、まあ、全然マシだし?」
番外・滝壺「」ピク
フレンダ「うん、別に胸なんて小さくても、ラビットが良いって言うならそれでもいい、かな///」エヘヘ
フレンダ「うんうん、そうだよ、ね……/// あ~お腹減っちゃったって訳! 滝壺、やっぱサボ食べたいから出前y」
麦野「調子こいてんじゃねぇぞコラァァアアアア!!」
フレンダ「ひいっ!?!?」
麦野「大体、私だってあん時には『美人』って言われてんだよ!!! テメエだけが何褒められたみてえに言ってんだコラ!!!!」
滝壺「胸は、私がいいって言ってたもん」
ミサカ「それならミサカは性格が一番いいって言われました。何を自分が一番、みたいな発言をしてんだコラ」
絹旗「お、お尻は私だったハズです!!!」
美琴「私は……アレ?」
番外「………話についてけないんだけど。まあ、モヤシにどこが好き、なんて言われてもなんとも思わないけどー?」ギリギリ
打ち止め「番外個体、青筋青筋。ミサカにはあの人はいっつも『可愛い』って言ってくれてるもん!!」
フレンダ「え、え、え?」
麦野「ちょおっと身の程を弁えてないにゃーん? フレンダちゃ~ん?」
フレンダ「ひぃぃ………で、でも! 私が一番ラビットの評価高かったもん!!! 麦野なんて垣根とかの方からの評価のが高かったくせに!!!!」
麦野「」
フレンダ「い、今一番ラビットの好みの女は私なんだからーーーーー!!!!!!!」
ミサカ「! それはあっくんの大親友として聞き過ごせまs」
フレンダ「えいっ!!」
ボン!!!
打ち止め「うわっ!? 煙!?!?」
絹旗「しまった逃げられ……!!!」
麦野「ちっ!! 早く窓を……!!」
滝壺「大丈夫」
美琴「ケホッケホッ………え?」
滝壺「ターゲットのAIM拡散力場は記憶した」キイィィィン
全員「」
翌日「私は肉便器です」と書いたプラカードと一緒に、電柱の上にに縛られた金髪碧眼の少女が、警備員に発見されたとかされてないとか。
603 : にかう - 2011/10/24 23:32:20.25 VeKxOkCP0 137/263終わりです。
キャイキャイ仲の良い女子会にしようと思ってたんだぜ………
久しぶりのフレンダフルボッコに。
でも一番好きなんです。
ではまた。
続き
一方通行「友達ィ?」2【後編】