【関連】
サラ「安価で冒険するの」【ロマサガ3】【前編】
~ 洋上のバンガード ~
サラ「最果ての島……ロブスター族が住むという。」
マカロン「サラおねーちゃん、わたし、もっと強くなるね。体も心も。」
サラ「え? 急にどうしたの、マカロンちゃん。」
マカロン「わたしがムチャしなくても、おねーちゃんの役に立てるように。おねーちゃんがムチャした時も、わたしが支えられるように。」
サラ「……うん。ありがとう……」
ポール「おーいじいさん、そんなとこ居て落ちても知らないぜ?」
ハーマン「はっ、マストをねぐらに育ったわしが、海の上で落ちるものかよ。」
ポール「なあ……やっぱじいさんも、海賊だったのか?」
ハーマン「ああ、まあな。」
ポール「だいぶ悪いこともしたろうな。」
ハーマン「ああ? 盗みと殺ししかやってねえよ。弱肉強食っつう信念は根底にあるが、誘拐だの詐欺だのジメジメした事は性に合わん。」
ハーマン「殺しだって、好き好んで殺しまわってたわけじゃねえ……ん? 若造、おまえ自分の罪に苦しんでるくちか? だったら海賊なんぞやめときな。」
ポール「べ、別になりたいわけじゃないっての……」
ボルカノ「……人の心というのは、やはりよくわからないものだ。」
ウンディーネ「まあ、そこは同意するわ。私が男の弟子を多く取っているのも、女心がよくわからないからだし。」
ボルカノ「お前も女だろう。」
ウンディーネ「あいにく私は幼い頃からドライでね。恋人ならすべてを知っていたいとか、私のすべてを受け入れてほしいとか、そんなの考えた事もない。」
ボルカノ「ふむ、ひとつひとつ物事を分けて考える、という判断か? それは私も当たり前のように思うが。一般的な女は、すべてを、と思うものなのか?」
ウンディーネ「そうらしいわ。グループに入って、秘密を共有してなんでも教え合って、っていうのについていけなくて、いじめられたりもしたっけ。」
ボルカノ「理論的ではないな。とても好感など持てん。やはり私はお前に……」
ウンディーネ「こら、調子に乗らない。まだ旅は始まったばかりよ?」
モニカ「わたくしは……あの時、『連れて逃げて』と言ってしまった……」
モニカ「サラを巻き込むことに罪の意識を感じるより先に、サラが必要だと、思ってしまった……!」
モニカ「こんなわたくしが、側に居る資格など……」
モニカ「でも……わたくしがいなくなったとしても、サラがロアーヌから追われる事に変わりはありません……」
モニカ「なんという十字架を背負わせてしまったのか……世界で、いちばん、大事な人を……苦しめて!」
サラ「あれ? モニカ様?」
モニカ「ひぅ!?」
サラ「え……泣いてたの?」
モニカ「あ、その…… >>266」
サラの行動 >>268
266 : 以下、名... - 2015/06/05 03:38:36.12 KZgxiaYZo 211/656メンゴ
268 : 以下、名... - 2015/06/05 06:39:54.46 NloGwuySO 212/656デコピン
モニカ「メンゴ。」
サラ「(ばちこん)」
モニカ「いたぁーっ!? ちょっ、サラ、最近体術も強くなってきてませんか……指先ひとつでこんな痛い……」
サラ「モニカ様、無理して明るく振舞わないで。」
モニカ「う……」
サラ「……でも、たぶん私が何を言っても、モニカ様はかかえこんじゃうんだろうね……それなら、できれば私にもぶつけてほしいな。」
モニカ「ぶつける……何を……?」
サラ「感情を。……泣いてほしい。モニカ様の感じてる重いものは、知らないままでいたくないから。」
サラ「私に隠すことが私のため、とか、難しいこと考えないで。だって――」
サラ「どうせ、ずっと一緒に居るんだもん。」
モニカ「サ……サラ様ぁぁ……(だばあ)」
サラ「すごい涙!? そして様づけ復活!?」
モニカ「もう、プライドなんて残っていませんわ……今までずっと妹のようなものと思って参りましたが。」
モニカ「サラ様は姉のようなものですっ。(ぐすん)」
モニカ「これからも誠心誠意、粉骨砕身、サラ様のため尽力していきますわ。(ずびっ)」
サラ「あの、モニカ様、鼻水すごいことになってるよ……とてもお姫様がしちゃいけない顔になってる。」
モニカ「もう姫ではありませんからいいのです。(ちーん)」
サラ「えええええ……」
マカロン「あー! サラおねーちゃんがモニカおねーちゃん泣かせてる!」
サラ「えー、いやこれは……」
モニカ「うふふ、これは嬉しい涙なのですわ。そうだ! マカロンちゃん、グラスを。」
マカロン「ふえ?」
モニカ「ほら、サラも。(とくとくとく)」
サラ「あ、うん。……えっと、何に乾杯?」
モニカ「われら3人、産まれた時は違えども、死すは同じ刻であらんことを!」
サラマカ「「パクリ!?」」
最果ての島、ロブスター族の第一声 >>271
ポールの行動 >>273
271 : 以下、名... - 2015/06/05 14:06:25.95 jSM1TG5KO 215/656こんなところに旅人とは珍しい
273 : 以下、名... - 2015/06/05 15:43:35.58 /ssDOAVDO 216/656(じゅるり)
~ 最果ての島 ~
ロブスター族A「ほう、こんなところに旅人とは珍しい。」
ロブスター族B「普通の人間となると、聖王様以来かな?」
ポール「(じゅるり)」
モニカ「(ガッ)すみません船頭さん、ポール様をバンガードの船倉に放り込んでおいてください。」
ポール「じょーだん! 冗談ですって!」
ロブスター族C「フォルネウスが滝の洞窟に水龍を送り込んできた! この島を破壊するつもりだ。」
ロブスター族D「われわれは海底宮の場所を知っています。フォルネウスは口封じをするつもりです。」
サラ「水龍……」
(ズバァン!)
マカロン「キャ!」
ハーマン「なんだ、向こうか?」
ロブスター族E「そこからでも水龍が島をけずろうとしているのが見えるだろう。われわれの流法(モード)は玄武の水。水龍には通じない。」
ハーマン「なかなか厄介だな。魚鱗か湖水のローブを着けとかねえとスッパリ斬られて終わるぜ。」
サラ「魚鱗2コと、湖水のローブ2着。今回は4人パーティーで挑もうか。」
モニカ「わ、わたくしはもちろん戦いますわ!」
マカロン「わたしだってサラおねーちゃんから教わった飛水断ちで!」
ハーマン「あんまりフォルネウス前にカンを鈍らせたくはねえな……」
ポール「なあ、サラ。たまにはオレ達に任せてみてくれないか?」
サラ「えっ……」
ハーマン「タイミングさえ合わせることができりゃ合成術も使い放題だ。指揮官やってみたらどうだい。」
マカロン「(報酬は……エビさんがお金持ってるとも思えないし、まあいっか。)」
ボストン「仲間はああ言っているが、水はわれわれにも通用しないという事でもある。」
サラ「うん、見るからにね……」
ボストン「それに、客人に任せきりというのも心苦しい。わたしは体術を磨いてきた、仲間に加えてくれないかな?」
~ 滝の洞窟 ~
ボストン「ロブスター族ボストン、推して参る!」
マカロン「おお……ダーティランスの横っ面はりとばしてるよ。ハサミ強い。」
サラ「9時方向からメーベルワーゲン!」
ハーマン「かゆいってんだよ! うおおおおらぁぁぁぁ!」
モニカ「斧を構えては突撃し、盾を構えては突撃し……ハーマン様は実に豪快ですわ。」
ハーマン「義足なめんな!(ゴリュッ)」
サラ「うわぁ……義足キックでメーベルワーゲンのカラ貫通しちゃった……」
ポール「飛水断ち! じいさん、後ろに注意だぜ。」
ハーマン「へっ、気付いてたっつうの。まあ楽ができるのはいい事だ、わしの背中を任せてやらん事もない。」
ポール「じいさんのツンデレとか誰得だよ。全っ開で行くぜぇ!」
何かひらめくかな? >>279、>>280
水龍の行動 >>282
279 : 以下、名... - 2015/06/06 02:01:22.96 iR983OGro 220/656薪割りダイナミック
サザンクロス
280 : 以下、名... - 2015/06/06 02:03:48.03 psxRI3Peo 221/656マカロン 脳天割り 骨砕き
282 : 以下、名... - 2015/06/06 02:10:44.16 PDMztAcDO 222/656ポールに巻き付き
~ 最果ての滝 ~
水龍「シャアアアア!」
ハーマン「ちっ、こんなちまちましたのは性に合わねえってのに。ウインドダート!」
サラ「ゴメンネ、水を散らさないとなかなか攻撃が通らないし……」
ハーマン「火星の砂はもう余ってねえのか?」
サラ「あとひとつしかないから、ここぞという時に。」
マカロン「せーのっ!(ゴガン)」
ポール「脳天はいまいち効いてないか……さすがにツノとかゴテゴテしてて頑丈っぽいな。どあっ!?」
モニカ「あ、足元を払いながら接近しての巻きつき!?」
ボストン「知能は高いようだ、わたしが前に出よう、わたしなら滝に落ちても上がってこられる。」
ポール「くそ、体の長いヤツ相手にはろくな目に遭ってない気がする。」
マカロン「体の内側に衝撃を通す……棍棒を拳の延長のように……打ちすえて身体能力の妨害を……できるかなっ!」
(ミシッ)
マカロン「必殺、骨砕き!」
ハーマン「その杖は抜き放つモンなんだが……まあいいか。」
水龍「グシャアアアアア!」
(ズバン! ズバン! ズバン!)
マカロン「わたたたっ、カミナリ!?」
ボストン「警戒させてしまったか? 近付いてこないな。」
ポール「安全な所に居ると思って油断してないかい水龍さん……お返しだ、オレの矢を受けな!」
マカロン「シャドウボルト!」
ハーマン「ウインドダート!」
(ザザザザザ)
ボストン「スコールでできた水の流れはわたしがせき止めよう。足を滑らせては大事だ。」
サラ「水龍が足場の上に来た! 火星の砂!(ドジュゥゥ)」
モニカ「稲妻のごとき太刀筋は回避困難、体の中心、急所三点を含む五点を穿ちます! サザンクロス!」
ハーマン「お膳立てをありがとうよ……チマチマやってストレスが溜まってたんだ。爆発させてもらうぜ!」
水龍「シャアッ!」
ハーマン「がむしゃらに撃っても当たらねえよ。陽光を背にしたハレーションアタックだ……マキ割りダイナミック!」
(ゴトッ)
ポール「うおっ、グロ……ツノごと眼窩まで断ち割ったのか。」
(ピシッ)
サラ「ピシ?」
(ガラガラガラ)
モニカ「ああああ足場がぁ!?」
マカロン「洞窟に退避ー!」
ポール「じいさんやり過ぎだー!」
ハーマン「すまんかった。」
ボストン「実は反省してないだろキミ。」
~ バンガード ~
ボストン「ほほう、これがバンガード。聖王様が使ったという……なんと見事な建造だ。」
ウンディーネ「あなたが案内してくれるの?」
ボストン「申し遅れた、わたしはボストン。うむ、海底宮への先導、つとめさせていただこう。」
ウンディーネ「ロブスター族の島も、なかなかいい所だったわね。フォルネウスを倒したら、今度はバカンスで来たいものだわ。」
モニカ「あ、ウンディーネ様、湖水のローブありがとうございました。洗ってお返しします。」
ウンディーネ「お安いご用よ。……あら?あちこちすりむいてるわね。生命の水。女の子はお肌を大切にしなきゃダメよ、たとえ手の平がマメだらけでも。」
マカロン「岩肌が削られて破片がぶつかったりとか、シッポでまとめて薙ぎ払われたりとか、けっこう強かったよー。」
ハーマン「で、海底宮にはどんなメンバーで行くんだ? わしは当然行くぞ。」
ボルカノ「いざという時にバンガードを使って戦えなければ困るだろう、少なくとも私かウンディーネは残らなければならない。」
サラ「(最果ての島まで4日かかってるし、往復1週間……そろそろお姉ちゃんも誘ったら来てくれるかな? トムの方も?)」
ボストン「海底宮のポイントは大陸からそれほど離れていない。最善のメンバーを揃えてからでもいいかも知れないな。」
どんなメンバーで行こう? >>288
術を覚えさせたいメンバーはいる? >>290
288 : 以下、名... - 2015/06/06 10:42:19.75 PDMztAcDO 227/656サラモニカポールハーマンウンディーネ
応援マカロン
290 : 以下、名... - 2015/06/06 11:27:02.86 X4xEViASO 228/656玄武術を使ってるメンバーにウォーターポール
モニカ「エレン様達とは会えませんでしたわ。」
ポール「小競り合いの結果はスタンレーの勝利だったし、そのあと講和会議にもポニテ美人の護衛がいたって話だから、心配はいらないと思うぞ。」
サラ「トムも忙しそうだったから、ウォーターポールだけでも習得しておいてって手紙出しておいたわ。」
マカロン「……なんで?」
サラ「……天の声?」
ボストン「では、私もウォーターポールを習得してくるよ。」
ハーマン「なーに、帰って来る頃にゃフォルネウスは倒してる。そしたら気楽な旅にでも行こうや。」
ウンディーネ「それじゃ、留守は任せたわ。」
ボルカノ「任された。それと、まだ売りには出していないがこれを持っていけ。」
ウンディーネ「これは……あなたの開発していた熒惑の砂? 普通に撒けばいいのよね。どうせ武器は使わないし、いいプレゼントだわ。ありがとう。」
ボルカノ「フォルネウスを倒して帰ってきたら私と」
(メシャッ)
ウンディーネ「死亡フラグ自重しなさい。」
~ 海底宮 ~
サラ「予想してたような襲撃は無かったね。」
ウンディーネ「バンガードの防御性能は試せなかったけど、まあ術力に余裕ができたのはいい事だわ。」
ハーマン「案外、バンガードにビビっちまってんじゃねえのか? ククク。」
ポール「伝説との対決か……」
ハーマン「……おい若造、緊張をほぐす話をひとつしてやろう。わしは9年前にフォルネウスと戦ってる。」
サラ「えっ!?」
モニカ「なんと……」
マカロン「そうだったの!?」
ハーマン「片足を食いちぎられ、生命力を吸い取られてこんな姿になっちまったが……戦意は衰えてねえ。なぜなら、勝てるっつう自信があるからだ!」
ハーマン「9年くすぶってたのは、海中での戦いができる自信がなかったからであって、海底宮はこうして歩き回れる、戦いようがある。」
ハーマン「だいたい聖王だってフォルネウス倒してんじゃねえか。なーにが魔海侯だ、魚は魚だ! 三枚におろしてサシミにしてやりゃいいんだよ。」
ポール「ふはっ、そりゃそうか。ありがとうなじいさん。」
ウンディーネ「サンダークラップ。」
(バヂヂヂヂヂ)
マカロン「う、うわー……ハンマヘッドの群れも一撃かぁ……」
ウンディーネ「ふふっ、私を誰だと思っているの。玄武術にこの人ありとうたわれたウンディーネよ。」
モニカ「ケガや女性らしさへの気遣いといい、優しく、頼もしい……まさにお姉さまと呼ぶに相応しい方ですわ。」
サラ「年上の人が2人いるとパーティーの安心感がすごいなぁ……」
マカロン「あ、それじゃあ、生命の杖を渡しとくね。熒惑の砂で水を吹っ飛ばしたら、水を呼ぶ生命の水は使わないほうがいいし。」
ウンディーネ「そうね、それじゃあ借りておくわ。」
ポール「くっそ、ペグパウラーにニクシー、ニクサーと、知能の高い敵が増えてきやがった。」
ウンディーネ「連携されるし、どんどん仲間を呼ばれるのよね……」
マカロン「こういうの見ると、ああ敵の本拠なんだなあって感じる……」
ハーマン「だが強敵を破りゃあお宝もあるぜ。こいつは玄武の鎧だな、水を支配する者の鎧とも言われてる。これで5人ぶんの水装備が揃ったぞ。」
モニカ「奥に来るにつれて、アビスの瘴気が強くなってくるのを感じますわ。」
フォルネウス将「俺らのことってだいたいのプレイヤーが知らないんだよな……」
悪魔像「めちゃ避けやすいっすからね……」
フォルネウスの行動 >>296
サラの行動 >>298
296 : 以下、名... - 2015/06/07 22:55:11.13 YrMwqkflo 233/656丸呑み
298 : 以下、名... - 2015/06/07 23:05:33.75 416UJx8no 234/656五月雨斬り閃く
~ 海底宮アビスゲート ~
モニカ「あまりのプレッシャーに一度退いて、結界石で一晩ゆっくり休んでしまいましたわ。」
ハーマン「興奮でなかなか寝つけなかったぜ。ついにこの時が来た……!」
ウンディーネ「相手もまた水のエキスパート、まずはウォーターポールで守りを固める方向で行きましょう。」
マカロン「そして弱ったら熒惑の砂で畳み掛ける!」
ポール「マカロンは、一歩引いた所から冷静に見ててくれ。」
サラ「それじゃ……(ザッ)」
???「アビスの力を知れ……」
サラ「やっぱり、踏み込んだら出てくるよね……!」
ハーマン「むしろ出てこなかったらどうしようかと思ったぜ! 行くぞてめぇらぁ!」
BGM:四魔貴族バトル1
ポール「魚は魚……飛水断ち!」
モニカ「出し惜しみなしの全力ですわ! サザンクロス!」
(ズゴゴゴゴ)
マカロン「スコールで渦を作り出してるよ!」
ハーマン「こちとら水が膝までつかろうが腰までつかろうが戦う技術を磨いてきた、今さら頭までつかろうがどうってこたぁねえんだよ!」
ウンディーネ「ウォーターポール! 一回や二回、意識が持っていかれる覚悟はしてきてるわ……!」
(ザァッ)
サラ「くっ!?」
モニカ「サラ様っ!」
サラ「来ちゃダメ!」
ポール「ロープを! ……おい、サラ!?」
(グパッ)
マカロン「サ、サラおねーちゃんが……飲み込まれ、んんん!?」
(ザビュッ)
サラ「はぁ、はぁ、はぁ……さ、五月雨斬り……覚えたわ……」
ハーマン「マキ割りダイナミック!」
ポール「じいさんが時間を稼いでくれてる間に回復を!」
モニカ「フォルネウスは水流ごと丸呑みしていたから、噛み砕かれはしないと思ったのですね!? そしてノドをズタズタに切り裂いたとか?」
サラ「正解……でも、今ので、もう飲み込みはしてこないかな……」
モニカ「ああもう、あとで心配かけたオシオキですわ! 今は……足止めいたします!」
ウンディーネ「そっちにもウォーターポール!」
ハーマン「意識を一箇所に絞らせるな! お互いに死角を取っていくぜ姫さん!」
モニカ「了解!」
ポール「くそ、サラが呑まれかけた事で死ぬイメージがついちまったのか……? 踏み込みが浅くなってるよな、おれ……」
ウンディーネ「だからといって無理矢理自分を奮い立たせちゃ駄目よ、たいてい勇み足になって死ぬわ。」
マカロン「ハーマンさんとモニカおねーちゃんと同じように、取り囲んでシッポの方を狙って!」
ポール「そうか、そうだな。」
モニカ「よくもサラ様を! このこのこのこの、ついでに中心を穿ってサザンクロス!」
ウンディーネ「……あれは例外的に判断力を残しつつ興奮してる状態だから、真似しないように。」
ポール「……大切な人を……もしもニーナが飲み込まれかけたら……くぉのぉぉぉっ!」
ウンディーネ「真似すんなっつってんでしょうが。ああもうウォーターポール!」
(バシーン!)
モニカ「きゃあ!」
ポール「うわぁっ! ……あれ?」
ウンディーネ「私のウォーターポールは大車輪だろうがぶちかましだろうが止める、ましてやシッポごとき止められないわけがないわ。」
フォルネウス「オ……オオオオオ!」
(ザザザザザ)
ハーマン「怒りやがったな……でかいのが来るぞ、マカロンは全力で下がっとけぇ!」
ポール「うおっ……!」
ウンディーネ「よ、避けられ……あああああ!」
モニカ「くああぁっ!」
サラ「つぅっ……う、嘘……ウンディーネさんが一撃で血まみれに……」
ハーマン「ボサッとすんな、あれがフォルネウスのメイルシュトロームだ! 水を溜め込んだらまだまだ来るぞ!」
サラ「了解、アースヒール!」
ハーマン「へっ、あっさり我に返りやがって。ひっぱたく手間が省けるってのはいいねぇ、女子供と思ってたがお前らについて来て正解だったぜ!」
マカロン「今の攻撃が何度も来るの!?」
ハーマン「おうよ、船をも沈めるってのも納得だろ?」
ポール「高級傷薬!」
ウンディーネ「……気絶してる間に死んでなくて良かったわ……この破壊力じゃ、短期決戦で行く方が良さそうね。」
マカロン「砂まきしていくんだね!」
ポール「マカロンも撒いて、周辺の水を蒸発させちまってくれ!」
マカロン「おっけー!」
フォルネウス「ガアアアアッ!」
(ズゴゴゴゴ!)
サラ「ぐっ、あああーっ!!」
モニカ「水のない状態からでも撃てるのですか!?」
ハーマン「けっ、どんだけ水太りしてやがんだ!」
ポール「今度はウンディーネだけじゃなくサラまで……(バシャァン!)うおっ!」
マカロン「でも水が生じればウォーターポールも復活するよ! 追撃は受けないから回復に専念して!」
ポール「わかった、ラストの高級傷薬!」
ハーマン「失った血は戻ってこねえが、必要以上に怖がる必要もねえって事かい! オラ近づくんじゃねえよハイパーハンマァァァ!」
ウンディーネ「ゲホッ……私の回復はいいわ、攻め立てなさい……パワーヒール!」
サラ「う……アースヒール!」
モニカ「元気百倍っ……渦がお好きなら、わたくしの渦を! スクリュードライバーーー!」
(ドジュゥッ)
マカロン「砂まき継続中!」
ポール「やっこさん焦ってきてるんじゃないか? 火を消すのにご執心のようだ。」
サラ「このまま押し切る……!」
サラ「みんなが付けてくれた傷を、なぞるように……! これが本物の、五月雨斬り!」
フォルネウス「グギャアァァァ!!」
マカロン「フォルネウスのお腹から大量の水と血が……」
モニカ「致命傷でしょう、内臓を完全に破りました。」
ポール「勝ったのか……?」
ハーマン「おっと! アビスに帰る前に、置いてくモンがあるだろーよ!」
(ジュプッ)
ウンディーネ「ちょっ、手を突っ込んで何を……え……足!?」
ハーマン「ついでだ……根源の生命エネルギーも返してもらう! サクションッ!」
フォルネウス「ギャオォォォォォ……」
サラ「……せいっ!」
(パキィン……)
モニカ「……流れ込んでいた瘴気が感じられなくなりましたわ。」
マカロン「……ってことは。」
ポール「正真正銘、勝った……?」
(カチャッ)
サラ「ハーマン?」
黒髪ハーマン「おう、義足を外してな……こいつを。」
(キュッ)
ブラック「聖王遺物、銀の具足。所有者に合わせて形を変えるこの具足は、失った足の代わりもこなしてくれるのさ。もともと海賊ブラックは片足だ。」
サラ「……と、いうことは。」
ポール「あんたが海賊ブラックだったのかよ!」
~ バンガード ~
ウンディーネ「内臓が破裂してたみたいね……しばらく療養に集中しないと。」
サラ「ウンディーネさん……本当に、ありがとうございました。」
ウンディーネ「気にしない気にしない。私はバンガードにとどまるつもりよ、1ヶ月もすれば完治するでしょうし、また誘ってちょうだい。」
モニカ「ああ……これが、大人の女性というものなのですね……」
ポール「オレ、一度キドラントに戻ろうと思うんだ。」
マカロン「そだねー。いいかげん恋人さんも心配してると思うよ。」
ブラック「なーに、お前さんが抜けた穴くらい、若返ったオレ様がいりゃあ補って余りあるってもんだ。」
ポール「たはは……これは手厳しい……」
キャプテン「ああそうだ、バンガードを大陸から切り離すにあたって後腐れないよう、牧場や鉱山の人々と話し合ったのだが……」
サラ「はい。……あ、物件の話というと、もしかして!?」
キャプテン「うむ、クラウディウス家ゆかりの人々が働いている、ルーブ織工房があるのだよ。」
マカロン「やった、ふたつめ発見!」
サラ「どうしようかな。」
モニカ「アビスゲートをひとつ閉じてしまいましたし、ランスの天文学者さんに話を聞いたほうがよいのでは。」
(ミカエル「本来、先に聞いておかねば閉じられないのだがな。」)
サラ「うん、それになんとなくランスにおねえちゃんも居そうな気がする。」
マカロン「クラウディウスの物件ふたつ発見したし、ピドナのトーマスさんに報告に行く?」
モニカ「なんとなく、別の事件に出くわしそうな予感がします。」
ブラック「だが、オレが居る時に行っといた方がいいような予感もする。」
サラ「そういえばまだピドナの工房も覗いてなかったっけ……」
どうしよう? >>310
310 : 以下、名... - 2015/06/08 07:23:07.09 eSTkHMoSO 246/656ピドナへ
~ ピドナ 工房 ~
ノーラ「だあああ! だから言っただろう、アンタ力仕事は向いてないよ! 縫製をやりな縫製を!」
職人A「す、すんません……」
職人B「防具開発は常に人手不足だ、ほれ教えてやるからこっち来な。」
ケーン「あれ、いらっしゃい、お客さんですか? できた武器防具は上で売ってますが……」
サラ「槍を使う人はいないから、他に何かないかと思ったんだけど……」
ケーン「ああー、トーマスさん向けに作ってたからつい……」
モニカ「えっ、トーマス様のお知り合いなのですか?」
ケーン「元々は僕とノーラさんしか残ってなかったんですが、ユリアンさんが散ってしまった職人を集めてくれて。」
マカロン「2人って……なんでそんな事に。」
ケーン「親方が何者かに殺されて、工房のシンボルだった聖王の槍も盗まれてしまい……」
ケーン「また何かされるんじゃないかと恐れた職人が離れ、誰かに盗まれるようなセキュリティじゃ任せられないという事で評判が下がり……」
ノーラ「恨まれる事なんざしてないってのにね。」
職人C「だが、ケーンの言葉が……みんなで力を合わせて、聖王の槍よりさらにいいものを作るってのが決め手だったな。」
職人D「若造が気張ってるのに、俺達が諦めるわけにゃいかねえさ。」
ノーラ「私はまだカタキを討つことを諦めてないけど……みんなが取り組んでるのに、あてもなくさまようわけにゃいかないからね。」
サラ「カタキ討ち……何か手がかりはないの?」
ノーラ「親方が残した、赤サンゴのピアスとジャッカルという言葉……」
ブラック「赤サンゴのピアスはジャッカル一味のあかしだが、ジャッカルのヤロウはオレが喉首かき切って海に沈めたはずだぜ。」
ノーラ「え? ジャッカルってのは人の名前なのかい?」
ブラック「海賊団の名前でもあり、その頭目の名前でもある。しかし今言った通りジャッカル一味は壊滅させたから残党を探すのも難しいだろうな。」
モニカ「良かったですわねマカロンちゃん、良い剣を開発してくれるそうですわ。」
マカロン「長剣と小剣の技を同時に使える剣かあ……」
サラ「さて、トムはミューズ様の家に行ってるって事だけど。」
トーマス何してる? >>313
313 : 以下、名... - 2015/06/08 23:43:03.53 n9O6XwxRo 249/656夢魔イベント真っ最中
シャール「では、先に行く。(ぐいっ)」
トーマス「あと3人ぶんあるが、時間をかけてはいられないか。ユリアンやサラも居てほしいところだが、危険だし仕方」
(バタン)
サラ「あれ? こんなに集まって……なにが?」
トーマス「」
トーマス「――というわけで、ミューズ様が夢魔にとらわれてしまっている。この薬で夢に入り込んで助けるんだ。」
サラ「もちろん私も行くわ。」
トーマス「そう言うと思ったけど、本当に危険だぞ? 二度と目覚めないか」
サラ「大丈夫! フォルネウス倒してきた帰りだもん!」
トーマス「」
トーマス「と、とにかく、よく考えるんだ。ああシャールさん待ちくたびれてるよ……(くぴっ)」
(かくん)
サラ「本当に眠っちゃった……」
モニカ「サラ様の行くところ、どこであろうとついて参りますわ。」
マカロン「右に同じ!」
ブラック「夢の中っつうのも冒険心うずくが、嬢ちゃん達はテコでも動かねえだろうな。んじゃ行ってこい、オレは酒でも飲んで待ってるからよ。」
サラ「(ごくっ)……あ、意外と甘くておいしい。」
モニカ「(ぐびっ)甘口のワインより、飲みやすいくらいです。」
マカロン「(くいっ)さわやかでクセになるかも。」
ブラック「こ、こいつら……飲んでみたくなるセリフ残しやがって! くそ、夢魔の秘薬か、ヒマになったら探してみるかな……」
モニカの行動 >>316
316 : 以下、名... - 2015/06/09 00:38:11.41 fAAvLCbMO 252/656夢の世界で痛みはあるのか自分の頬をつねってみる
~ 夢のピドナ王宮 ~
トーマス「やはり来てしまったか。心強いが、くれぐれも注意してくれよ。」
シャール「……すまん。」
サラ「気にしないで。深窓のお嬢様のピンチと聞いて助けないなんて、勇なし礼なし下心なしよ。」
マカロン「下心は無いほうがいいんじゃないかなサラおねーちゃん。」
モニカ「(ぎゅー)……痛い、という感覚ではありませんが、『痛いと感じている』、という感覚はありますわ。」
サラ「という事は(ドボッ)かふっ……た、確かに『苦しいような気がする』感覚はあるみたい……」
トーマス「頬をつねるのはよくやるけど、自分のみぞおち殴りつけるなよサラ……」
シャール「現実でできる事なら夢の中でもできると考えてよさそうだ。自分ができないと思っている事はできない。」
モニカ「『失敗するかも』と、自信を失えば失敗する可能性が高いという事でしょうか?」
シャール「無意識のレベルで考えていればな。気をしっかり持たんと無力になってしまう、ここに限っては自信過剰になった方がよいだろう。」
サラ「五月雨斬り!(ザシャザシャザシャ)」
モニカ「スクリュードライバー!(ギャリリリリ)」
マカロン「居合い抜き!(シュバッ)」
シャール「」
トーマス「俺達の出番無いかも。」
ミューズ何してる? >>320
320 : 以下、名... - 2015/06/09 08:32:58.72 tKVsFcuDO 255/656夢魔に関節技
偽クレメンス「ミューズよ、いとしき娘よ……」
ミューズ「お父様……」
ミューズ「……」
(ガッ)
夢魔「ファッ!?」
ミューズ「(片足を抱え込み引っ張り、残った片足で蹴り上げることを考えられる前に、股間へと体をすべらせ、膝を固めて足首を取る)」
夢魔「ギャーーー!?」
ミューズ「(膝を破壊したのち、相手をうつぶせに落としその上に乗り、すみやかにもう片方の足首を取って極める)」
夢魔「あがっ、がああああ!」
ミューズ「(両足を破壊し終えたなら片腕に狙いを絞り、背面から足を絡めることでもう片方の腕による反撃を封じ、こちらは両腕で抱きかかえ肘を折る)」
夢魔「たす、たすけ……!」
ミューズ「(残った本人の腕をも利用して首を極め、頚椎を折りに行く……!)」
夢魔「あ……ひ……」
ミューズ「お父様は――」
(スッ)
夢魔「(た、助かっ……)」
ミューズ「もう、いないのよ。」
(ボギ)
ミューズ「あたりが歪んでゆく……目が覚めるようですね。」
ミューズ「夢魔、あなたの敗因は……」
ミューズ「長年の闘病生活でつちかわれた、私の妄想力をあなどっていたことですわ。」
~ 現実 ミューズの家 ~
サラ「……あれ?」
ブラック「おはよう。早かったな。」
トーマス「急に景色が歪んで……目覚めてしまったのか!? ミューズ様は!?」
シャール「ミューズ様!」
ミューズ「ううん……あ……おはようございます。皆様も眠っていらしたのですか?」
トーマス「……かくかくしかじか、というわけで、我々も秘薬を飲んで追いかけたはずなのですが……」
ミューズ「まあ! 私なんかのために……皆様、ありがとうございます。夢魔は討ち取りましたので心配いりませんわ。」
シャール「」
トーマス「(命を失う覚悟をして飛び込んだら、とらわれの姫本人が親玉を倒していた。何を言っているかわからないと思うが俺自身もわからない。)」
ミューズ「ところでシャール、それは……」
シャール「えっ……これは!? 夢の中で身につけていたものが、なぜ。」
ブラック「夢に入った後、アンタの腕が光って出現したのさ。すわ夢魔にのっとられたかと、思わず斧を構えちまったぜ。」
モニカ「聖王遺物、銀の手……」
ゴン「おれ、あのくすり、ローブをきた赤いピアスの人からもらったんだ。ひげのやさしそうな人だったのに。」
ブラック「赤いピアスだと……?」
シャール「マクシムスか!」
サラ「(ぼそぼそ)マクシムスって誰かな。」
モニカ「(ぼそぼそ)ピドナには、あまり滞在していませんでしたから……」
マカロン「(ぼそぼそ)名前も知らない人からもらった薬を、渡すほうも飲むほうもすごいなあ……」
トーマス「そのへんは、後でみっちりシャールさんがお説教してくれるさ。マクシムスってのは神王教団ピドナ支部の長だよ。」
ブラック「赤いピアス……赤サンゴじゃねえのか。」
トーマス「! そうか、ノーラさんの! ちょっと待っててくれ、ノーラさんを呼んでくる!」
教団を訪ねた時のマクシムスの行動 >>329
同席してたルートヴィッヒの行動 >>330
329 : 以下、名... - 2015/06/09 21:32:48.03 TbGtYaiSO 260/656とぼける
330 : 以下、名... - 2015/06/09 21:33:41.39 234MFb5yo 261/656頑張って糾弾する
~ 神王教団ピドナ支部 大広間 ~
マクシムス「本日は軍団長ルートヴィッヒ様がいらっしゃっています。神王教団の活動にあたり大いなる力となってくださることと」
ブラック「待ちなァ!」
(ざわっ)
ノーラ「武器工房の親方が最期に遺した赤サンゴのピアス、まさか犯人がこんなに近くに居たとはね。」
ブラック「赤サンゴのピアスはジャッカル一味のあかし。てっきり残党かと思ったが、まさかジャッカル御本人サマが生きてやがるたあ驚きだ。」
マクシムス「お、おやおや、なんのことでしょう。(げえっ、ブラック!?)」
民衆A「ジャッカル……?」
民衆B「マクシムスさまが?」
ルートヴィッヒ「なんと、我々をだましていたというのか!?」
マクシムス「とんでもない。ぬれぎぬです、私はそんな海賊など知りません。(くそルートヴィッヒめ! 手の平を返すのが早過ぎる!)」
トーマス「おや? 我々はジャッカルという者が海賊だと言った覚えはありませんが、なぜ海賊だと?」
マクシムス「か、海賊ジャッカルの悪名は有名ですから。」
トーマス「おかしいですね、今あなたは確かに『知りません』と言ったはず。矛盾していますね。」
ルートヴィッヒ「いけるいける押せ押せ諦めんなできるできる絶対できる気持ちの問題だ頑張れあと少しだ」
トーマス「(うざい)」
騎士「ま、まあ落ち着いて。顔つきが似ているというだけでは、確定ではありません。」
ブラック「証拠ならあるぜ、ジャッカルの腕に。決して消えないイレズミ、名前通りの死食いオオカミのイレズミがな!」
マクシムス「くそ、ブラックめ! おまえたち、殺せ!」
(キャー)
サラ「モンスターとも手を結んでいたのね!」
モニカ「ここは私達が!」
マカロン「トーマスおにーちゃんはみんなの避難を!」
ブラック「机の下に隠し階段だ、相変わらずこういうとこは凝ってやがる。」
ノーラ「よし、行くわよ!」
モニカ「ノーラさん! ……すみませんブラックさん、先に行っていて頂けますか。すぐに片付けて参ります。」
ブラック「ちっ、しょーがねえ嬢ちゃんだ。」
マクシムスは痕跡を残さず逃げられるか >>334
そのころユリアンは >>336
334 : 以下、名... - 2015/06/09 23:15:56.17 VVBheaYTo 264/656隠し通路出た直後、ハイパーゴールドラグジュアリーフルオートマチック真ファイナルヴァーチャルロマンシングときめきドラゴンマシーンに轢かれる
336 : 以下、名... - 2015/06/09 23:19:55.84 JS1C5d8yo 265/656カタリナに稽古つけてもらってる
ブラック「(ガギンガギンガギンガギン)はぁーっはっはっは! オラオラ、早く逃げねえとスパイクシールドが突き刺さるぜぇ!?」
マクシムス「ひぃぃぃぃ!」
ノーラ「恐ろしいおっさんね……味方で良かったわ。」
ブラック「む、ちょっと止まれ。」
(ズズズズズ……)
マクシムス「や、やれ! 殺せぇ!」
ノーラ「なんなのこいつは?」
ブラック「ゴーストみたいなもんだろうが……プレッシャーが半端ねえな。ちょいと気合入れていくぜ。」
仁王「うおおおお!」
マクシムス「ひぃ、ひぃ……ブ、ブラックめ……だが、ここまで来れば(ズガン!!!)あぱァーッ!?」
ナハトズィーガー「(ブォンブォンブォン、ドドドドド)」
マクシムス「な……なに……が……(バタッ)」
トーマス「幽霊なのに物理攻撃メインとは珍しい敵もいたものだ。」
モニカ「トーマス様のウォーターポールがあって良かったですわ。」
ブラック「しかし時間がかかり過ぎちまった、もう逃げられてるかもしれねえ。」
マクシムスガード剣「大丈夫ですかマクシムス様!」
マクシムスガード斧「いったい何があったというのだ。」
マクシムスガード槍「……は! 工房の娘! さてはこれをやったのはお前たちか!?」
ノーラ「……私のことを知ってて、そのセリフ。あんたらも犯人でよさそうだね!」
サラ「(この短時間でマクシムスに何が起きたの?)」
マクシムスガード?「いたしかたない、マクシムス様は戦えないようだ……杖をお借りします!」
マクシムスガード杖「ゆくぞっ!」
~ ピドナ港 ~
ユリアン「はぁっ!」
カタリナ「OK、自分よりはるかに長い大剣も、そうして受け流すことは可能よ。パリイに始まりパリイに終わる……」
ユリアン「ありがとうございました!」
カタリナ「……何か中央のほうが騒がしいわね。事件でもあったのかしら。」
町人「ピドナ神王教団のトップだったマクシムスさまが、海賊だったんだってよ! 悪魔族も味方についてて大混乱。冒険者達が防衛してくれたらしいが。」
ユリアン「冒険者ってどんな?」
町人「リーダーは弓と剣を自在に操る深緑髪のふわふわロングの女の子、黄色いズボンと――」
ユリアン「サラかよっ!」
カタリナ「ユリアン、今度は旧市街が騒がしいわ。行ってみましょう。」
~ ピドナ旧市街 ~
ゴン「あ、あの人……おれに薬をくれた人だ! うわっ!」
(キィン!)
シャール「ミューズ様に薬を盛るのみならず、こんな場所で戦おうとは……!」
マクシムスガード剣「負け犬は大人しく死んでおけ!」
トーマス「あいにくだが負け犬になるのはそちらだと宣言しておこう。」
ノーラ「その長いブツを見た時点でうすうす察してたけど……やっぱり聖王の槍!」
マクシムスガード槍「世界一の切れ味、味わうがいい!」
モニカ「刺し貫くには速さと正確さ。それを思い知っていただきますわ!」
マクシムスガード斧「ファイナルストライク!」
マカロン「家もあるってのにメチャクチャするね!」
ブラック「な、砕け散った刃が元に!?」
マクシムスガード斧「これが魔王の斧だ! 何度でも再生し、けして切れ味の鈍ることのない刃!」
カタリナ「お前は……マスカレイドを奪おうとした男!」
マクシムスガード杖「カタリナだと!? しかし好機……今一度、今度は力ずくで奪い取ってくれる!」
カタリナ「(マスカレイドはミカエル様に預けてあるのだけれど)」
マクシムスガード剣「ハァッ!」
ゴン「(ビクッ)」
シャール「! いかん!」
サラ「危ないっ……!」
(ザシュッ!)
トーマス「こ、子供達を狙うだと!? 生命の水! サラ、平気か!」
サラ「急所は外れてる……ダイジョウブ。」
シャール「貴様ぁ……!」
マクシムスガード剣「クハハ、ただでさえ数で劣るのだ、頭を使わんとな。私の剣閃はどこに居ようと届くぞぉ。」
誰か何かひらめくかな? >>347
347 : 以下、名... - 2015/06/10 01:01:24.80 GLD0uOBUO 271/656モニカ→ライトニングピアス
マクシムスガード剣「そら、そらッ!」
サラ「避ければ子供達に当たる……回避することも、できない……!」
トーマス「なんて陰険なやつだ、生命の水!」
シャール「エイミングッ!」
マクシムスガード剣「(ガキィッ!)フハハッ、聖王遺物、七星剣! 狙ったつもりだろうがそんなものでは刃こぼれひとつせんぞぉ。」
(スッ)
シャール「え」
(コキッ)
マクシムスガード剣「」
ミューズ「どこに居ようと届くとおっしゃっていましたが……背後までは届かなかったようですね。」
シャール「ミュ、ミューズ様……」
サラ「ふぅ……ナイス首絞め。」
ミューズ「サラ様こそ……子供達のために、こんなに血だらけになるまで庇ってくださって……ありがとうございます。」
トーマス「剣撃をかわしている間にミューズ様の家まで来てしまったのか。他の仲間とも離れているし、戻らなければ。」
マクシムスガード槍「我が毒を受けよ! ハッハァー!」
ノーラ「ミヅチかっ……!」
ユリアン「(キン!)小さな力は受け止め、大きな力は受け流す、一点に集中した力はそらしやすい! これがパリイの極意だ!」
ノーラ「ユリアン、帰ってきてたのか! 助かるよ!」
カタリナ「モニカ様がなぜここに!?」
モニカ「家出してきてしまいました!」
カタリナ「えらい爆弾発言してくれましたね!? こんな切迫した状況でもなければ口がふさがりませんよ!」
モニカ「その反応は既に2回味わっているからいらないわ!」
マクシムスガード杖「アビスとの契約で得たこの力! メガサクション!」
カタリナ「くっ……」
モニカ「うう……スタミナが根こそぎ消えていくかのようなこの感覚……!」
ブラック「海賊ブラック! ジャッカルを倒しに参上したぜ!」
マカロン「え、いまさら何……あ、そっか。」
マカロン「(ブラックも海賊で犯罪者なことには違いない……ミューズ様とかと、つながりが無いように見せかけてくれてるんだ。)」
マカロン「(いいなあ、みんなステキだなあ。ウソも使いようでこんなにステキになる。)」
マクシムスガード斧「おらぁ!」
マカロン「ひょいっと。武器自慢はすごいけど、扱うウデはブラックさんの足元にも及ばないね。」
ブラック「へっへっ、こういう奴はな……(ガシッ)」
マクシムスガード斧「なにぃ!? こ、この切れ味が怖くないのか! 刃をかいくぐって手首を掴……ギャアアアア!!」
(ベキッ)
ブラック「と、こうすればいいのさ。オラァ!」
マクシムスガード斧「ほごぼぅっ!」
マカロン「ん~っ、もう本名を言っちゃおう! もしウチに見つかっても、ずっとずっと逃げ続ける決意は固まったもんね! 冒険者になるんだー!」
マクシムスガード杖「今一度サクション……フッ、生娘の味は素晴らしい。」
モニカ「ぬなっ……」
カタリナ「冷静に。生命力ソムリエとでも思っておいてください。相手はもう人間ではないのです……っ!(ブォン)」
モニカ「え、ええ。」
マクシムスガード杖「おっと。大剣使いでもあったか、大味な……やはり美しいマスカレイドは私が使うにふさわしい!」
カタリナ「……あなた、マスカレイドの本当の姿を知らないのね。こうなるともう喜劇だわ。(ギュバッ)」
マクシムスガード杖「おっとっと、風圧だけでも傷がつくとは、並みの使い手ではないな。だが(ギョロ)」
モニカ「……っ」
マクシムスガード杖「こちらの美しい方のあえぎも存分に堪能させてもらおう!」
(トス)
マクシムスガード杖「(ビクン)」
カタリナ「で……電撃の技? とにかく今が好機!」
(ゴシャア!)
モニカ「あまりにも気持ち悪く……とにかく速く速くと念じて突き出したらこうなったわ。」
カタリナ「それはおそらくライトニングピアスですね……」
マクシムスガード槍「そらそら、どうしたどうした!」
ユリアン「どうした、は、こっちの、セリフだっ! くそ、いてぇー! ノーラまだかぁ!」
ノーラ「(……ここ!)」
(ギィン!)
マクシムスガード槍「ククッ……俺が振り回すのを待っていたのか? バカだバカだとは思っていたが、正面からの競り合いに持ち込んでくるとは。」
ノーラ「……(ギリッ)」
マクシムスガード槍「だがそちらの男に手を出されるとまずいか。終わりだ、聖王遺物の力を知るがいい!」
(ガキッ!)
マクシムスガード槍「!? バ、バカな、砕けない!? 聖王遺物と噛み合っているのに!?」
ユリアン「(ヒュオッ)」
マクシムスガード槍「うおっ! くそ、思わず離してしまった……どんなトリックを使った!」
ノーラ「トリックなんざ、使ってないよ。」
ノーラ「武器の性能で勝ったんだ。」
ノーラ「これが、ケーンやみんなの想いの結晶。」
ノーラ「聖王の槍に代わるほどの実用武器……」
ノーラ「ブリッツランサーだ!!」
~ 5日後 トーマスの家 ~
ノーラ「改めて礼を言うよ、トーマス。聖王の槍は無事に帰ってきた……私の力が必要なら言いな、何をおいても駆けつけるから。」
ミューズ「ブラック様はグレートアーチに帰ってしまわれました。事後処理の間、ずっと滞在するのはつながりを疑われるからと……」
ノーラ「ジャッカルの正体を暴いてくれたあの人にもお礼を言いたかったけど……仕方ないか。こっちから会いに行こう。」
シャール「しかし、マクシムスの盗品ということで七星剣と栄光の杖は召し上げられてしまったな……」
サラ「え、ブラックさん、ちゃっかり魔王の斧は持ってったんだ?」
トーマス「俺はそれより君がラザイエフ家の末娘だという事に驚いたよ。」
タチアナ「どうせウソつくなら、もっとステキなことでウソつきたいなって思って。」
モニカ「その考えは素晴らしいですわ、マカロン……ではなくタチアナちゃん。」
サラ「これからもよろしくね、タチアナちゃん。」
タチアナ「えへへー……」
カタリナ「お話は伺いましたが、モニカ様はもうロアーヌに戻られる気は無いと……」
モニカ「……すみません。」
カタリナ「いえ、こうなってしまったからには逃げ続けるのが最善なのも事実。風の噂に聞きましたが、輿入れの船が沈んだというニュースもあります。」
モニカ「え、ロアーヌの?」
カタリナ「ミカエル様が何かしら偽装したのだと思われます。ですから、モニカ様も外では偽名を使うなどした方がいいかも知れません。」
サラ「特にツヴァイク公に知られるのはまずいのね。」
カタリナ「ええ。本当にやらかしてくれたわ……」
サラ「ゴメンネ、でも何回選択を迫られても私は同じ道を選ぶと思う。」
モニカ「サラ様……」
カタリナ「ハイハイ。では私はこれで。トーマス社長、再び護衛の任につきます。」
トーマス「ああ、頼むよ。」
サラ「」
モニカ「」
タチアナ「えっ、トーマスおにーちゃんの会社で雇ってるの!?」
トーマス「ああ、元手を稼ぎたいっていうからね。」
トーマス「さて、それじゃ俺達も行くか。」
ユリアン「ああ。なんだかいつも、ちょっと会うばっかりで悪いけど。」
サラ「今度はどこへ行くの?」
トーマス「ロアーヌ。だからサラ達とはまた別行動になるな。」
ユリアン「シノンの農場の利権もあるし、平等にまとめといた方が不満も少ないからさ。今度はオレ、夏の間ずっとシノンにとどまると思う。」
トーマス「俺もしばらくは話をまとめるためにロアーヌに居るよ。1ヶ月くらいの期間、手紙を出すならおじいさまの方にしてくれると助かる。」
モニカ「わかりました、トーマス様、ユリアン様、お元気で。」
サラ「また、ね。」
トーマス「クラウディウス家ゆかりの人々を探すのも、よろしく頼むよ。」
タチアナ「またねー!」
サラ「さて……」
ミューズ「あの、サラ様。よろしければ私も連れていっては頂けないでしょうか?」
タチアナ「ええっ!? 体は平気なの?」
ミューズ「おかげさまで。きっと夢魔と一緒に病魔も退散したのですね。」
ミューズ「私には大それた野望はありませんが、でも、かつて関わった方々に怪しげな手が伸びているとなれば黙って見てはいられません。」
ミューズ「サラ様の物件探し、手伝わせてください。」
モニカ「と、おっしゃっていますが、護衛の意見は。」
シャール「ミューズ様に何かしら意欲が沸いて、それが生きる気力になるなら、何も言うことはない。」
どうしよう、どちらか、または両方を仲間に加える? >>360
360 : 以下、名... - 2015/06/10 03:16:01.41 0iauxlHQ0 281/656両方仲間にする
~ ??? ~
?????「ククク……フォルネウスが倒されたようだn……えっフォルネウス? アラケスでなく?」
????「ヤツはわれら四魔貴族の中でも最j……えっフォルネウス? アラケスではないのか?」
????「人間ごときに負けるとは、四魔貴族の恥さらしよ……ってちょっと待て、なんで俺が一番弱いみたいになってんだよ!?」
?????「だって弱いであろう。」
????「少なくともフォルネウスより弱い。」
????「チクショーおまえらなんて嫌いだー!」
??????「ハァ……まさか僕の所に一番に来るとは。やられたよ。」
?????「ふむ……私もそろそろ動くとしようか。」
動く? >>362
安価無効ならコンマ>>362で
00~32 まだいいか、王者は動かないものだ、もっと影を美しく磨こう
33~65 タフターン山の警戒態勢をレベルアップするくらいはやっておこう
66~98 ロアーヌに向けて侵攻を進めよう
99 巨龍グゥエインを狙って総力戦だ
362 : 以下、名... - 2015/06/10 03:59:50.62 OB/cf7unO 283/656コンマに委ねる
~ 旧市街・ミューズの家 ~
モニカ「(ぺたぺた)はい、大丈夫。もう薬もいりませんわ。」
サラ「ありがとモニカ様。あれだけ何度も斬られると、血も派手に出ちゃったし、1ヶ月くらいはゆっくりしたほうがいいかな。」
タチアナ「もう~、心配かけさせないでよ。」
ミューズ「サラ様……」
サラ「まだまだユリアンほど受け流す技術は無いみたい……修行あるのみ、だね。」
モニカ「ひとまず次の目的地はランス。アビスゲートについて詳しい話を伺いましょう。」
ミューズ「支度はできました、いつでも出発できますわ。」
タチアナ「(ぷに)」
サラ「ひゃう!? お、おなかなんて触ってどうしたの。」
タチアナ「いや、筋肉ついてるなって。さすがに開拓してた年季が(さわさわ)」
モニカ「ふむ。ではわたくしも(さわさわ)」
ミューズ「……えっと、それじゃ私も……」
サラ「ミューズ様まで!?」
(やいのやいのきゃいきゃい)
~ 家の外 ~
シャール「娘4人か……」
シャール「……」
シャール「ミューズ様が楽しそうで、何よりだ。」
シャール「……」
シャール「……別に寂しいわけじゃないからな?」
旧市街の市民「いや、誰もそんなこと聞いてやしませんよ……」
ミューズの覚える術の系統 >>371
ほかにも誰か何か、術を覚えておこうか? >>373
371 : 以下、名... - 2015/06/11 23:56:02.02 x+92338Wo 286/656蒼龍、月
373 : 以下、名... - 2015/06/12 00:01:08.56 KsjntVE+o 287/656タチアナ デイブレーク
サラ「そ、蒼龍……ミュルス以外で教わること、できたっけ?」
ミューズ「吹き渡る風のように……と、イメージがありまして……ダメでしょうか?」
モニカ「いえ、そういったイメージは大切にした方がいいですわ。今はムーンシャインだけ教わっておきましょう。」
サラ「物件回収終わったらトムに報告にも行くし、その時にミュルスで覚えよっか。」
タチアナ「うーん……2000オーラムかけて覚えたムーンシャインが使えなくなるのか~……」
シャール「そんなに悩むなら習得しなくともいいのではないか?」
タチアナ「いや。聖王様は言いました、『安価は絶対』と。太陽術に転向するよ! おっしょさん、デイブレーク教えて!」
ピドナの術士「その呼び方やめてもらえませんか。」
~ スタンレーへの道 ~
モニカ「ちょうどよい荷物運びの依頼があって助かりました。」
サラ「報酬は安いけど、食費くらいにはなるかな。」
タチアナ「海賊ジャッカル捕縛に対して出た金一封、術習得でふっとんじゃったもんね。いや、わたしが言えたギリじゃないけど……」
シャール「悪いと思うなら、皆の助けになることで結果を出せばいい。後悔は先に立たんが、役にも立たんぞ。」
ミューズ「うまいことを言いましたわね。」
シャール「コホン。工房から感謝の印で武器も大量にもらったのだし、役立ててみせよう。トーマス君を差し置いて強いほうをもらうのは気が引けたが。」
ミューズ「シャールにはブリッツランサー。」
タチアナ「わたしにはグラディウス。」
モニカ「わたくしにはシルバーフルーレ。」
サラ「海底宮で拾った隕石のかけらも渡してきたし、次は何ができるのか楽しみ。」
道を進むサラ達、しかし野営中に襲いくる影、その正体とは >>378
378 : 以下、名... - 2015/06/12 00:30:44.97 edXf/aLeO 290/656四魔貴族の尖兵
(パチパチ……)
タチアナ「もうすぐ夏だねえ……虫のジーーーって鳴き声、これ不思議と懐かしい気持ちがするんだ。」
シャール「ああ、とてもよくわかるな。」
ミューズ「あれはなんの虫なのでしょう? サラ様、ご存知ですか?」
サラ「ううん、知らない……そういえばなんの虫なんだろう?」
ビューネイの精「ふ ふ ふ ……見ぃつけた。って、なんだ男は1人か。」
サラ「え……痴女?」
モニカ「魔族です魔族。」
タチアナ「精霊さんとかもそうだけど、なんでわざわざ人間の姿を取ってるのに服を着ようとしないんだろーね……」
ビューネイの精「何かゴチャゴチャ言ってる隙に幻☆惑☆光! 私の命令に従い、ニンゲンを殺しなさいっ!」
シャール「>>380」
380 : 以下、名... - 2015/06/12 00:59:38.04 +yOwQRe2o 292/656ミューズ様以外には魅了されない(キリッ)
タチアナ「きゃーっ♪」
ミューズ「こう言っているものの、本当に魅了されてくれるのか疑わしいところではありますが。」
サラ「それって今現在混乱してるんじゃ?」
ビューネイの精「ちょっ、こっち来ないでよ! 攻撃するのはあっち、だって!(ズドム!)」
モニカ「(スッ)」
ビューネイの精「(えっ……なに、この感覚。この私が美しいと感じ……)あ、きゃああああ!!」
モニカ「スクリュードライバー……なぜか女性を酔わせる真空波は、別名を『女殺し』レディーキラー、と呼びますわ。」
~ 翌朝 ~
モニカ「昨夜のあれはなんだったのでしょうか? 死体は残らず、たぶんアビスに還ったものと思われますが。」
サラ「宙に浮いてたし、戦士っぽさは無かったから、ビューネイの尖兵かも……」
タチアナ「でも、別にわたし達を狙ってきたって感じじゃなかったね。」
シャール「フォルネウスを倒してきたとの事だが、それで注目されたわけではないのだろうか。」
サラ「注意はしておくけど、あまり気にしなくていいのかも。伝説の中でも、魔貴族同士はそこまで仲がよくはないそうだし。」
ミューズ「ふぅ……ふぅ……」
タチアナ「あ、ミューズおねえちゃん平気? みんな、ちょっと休もう。」
シャール「水を。」
ミューズ「申し訳ありません、足が鍛えられていませんで……」
タチアナ「だいじょーぶ! わたしも最初の頃はきつかったけど、1ヶ月くらいで慣れてくるから!」
シャール「(それは暗に『手加減しない』と言っているのか? 確かについてくる事を決めたのはミューズ様ご自身であり、甘やかすのはよくないが……)」
ミューズ「そうですね、皆様についていけるよう、がんばりますわ。」
~ スタンレー ~
サラ「このあたりまで来ると、まだまだ涼しいね。」
モニカ「パブに荷物を届けて、今度はランスに行く仕事が何かないか探しましょう。」
タチアナ「宿は任せていいかな?」
シャール「任された。」
ミューズ「あ……この紋章は。」
サラ「スタンレー陶器? ……もしかしてクラウディウスの?」
ミューズ「はい、ただ、こちらの方は……たとえ気に入った相手でも、まず陶磁器を愛している方とでなければ取引をしないという方で。」
モニカ「正義や情を語ることが通用しない相手は、珍しくありませんが……それは珍しいですわね。」
ミューズ「陶磁器に関して相当に詳しくならなければ、相手にしてもらえないと思いますわ。」
サラ「それじゃ一応、トムに知らせて、ここは後回しにしよう。」
ランスでのアンナの応対 >>386
エレン何してる? >>388
386 : 以下、名... - 2015/06/12 02:06:46.36 CSPMEMsDO 296/656生け贄の穴から単身脱出してポールと入れ替わりに放浪の旅へ
388 : 以下、名... - 2015/06/12 02:10:35.34 QWyp7vKSO 297/656立場逆転してる
ヨハンネス「これはサラカンパニーの社長、ようこそランスへ。妹は寝ておりますが、ゆっくりしていってください。」
サラ「こんにちは。こちら、つまらないものですが……」
ヨハンネス「おお、燻製肉! これはありがたい。」
モニカ「ええと、さっそくの用件で恐縮ですが、アビスゲートについて伺いたいのです。」
ヨハンネス「えっ……あ、はい。」
シャール「(ぼそぼそ)……なぜがっかりされたんだ?」
タチアナ「(ぼそぼそ)そりゃ、この天文台にかかる税金もバカにならないでしょ。たぶんパトロン探してるんじゃないかな。」
ミューズ「世知辛いものですね……」
ヨハンネス「父の観測と、妹の観測とを比べてみると、星の位置にズレが生じています。記録においても、アビスゲートが星の位置をずらすのは確かです。」
ヨハンネス「詳しく話すと長くなるので省きますが、観測によってだいたいどの位置にアビスゲートが存在しているのかを知ることができるのです。」
サラ「北極星を利用して自分の位置を割り出すようなものでしょうか?」
ヨハンネス「いかにも、そうですね。そして、その結果は伝説通りの位置でした。」
ヨハンネス「アラケスのゲートはまず間違いなく魔王殿に、ビューネイのゲートはロアーヌのタフターン山に、」
ヨハンネス「フォルネウスのゲートは西大洋に、アウナスのゲートは南のジャングルに。」
モニカ「タフターン山……」
ヨハンネス「まだまだズレは小さいようですが、アビスからの力はこの世界に混乱をもたらしています。一刻も早くゲートを閉じねばなりません。」
タチアナ「フォルネウスのゲートはもう閉じたよー!」
ヨハンネス「」
~ ランス 屋外 ~
タチアナ「閉じに行くとしたら、場所がはっきりしてる魔王殿かなぁ。あ、もちろんサラおねーちゃんが全快してからね。」
サラ「しばらくはランスで避暑がてら物件の統合を目指そうか。」
ミューズ「……あ、あれは!」
ミューズ「ステファン! ステファンではありませんか!」
ステファン「お嬢様!? なぜランスに……」
ミューズ「体の調子がすっかり良くなりまして。ステファンもお元気でしたか?」
ステファン「え、ええ。ランス陸送隊の援助を受けて、地道に、しかし日々停滞することなく味の探求につとめています。」
ミューズ「それは何よりです。」
サラ「ランス陸送隊、歴史はないけど聖王家にも援助してる真っ当な会社だし、ここは回収しなくていいかな?」
モニカ「元々の目的はクラウディウスの人々を変な会社から守ることですものね。ところでサラ様、わたくしステファン様の所のお酒を飲んでみたく……」
タチアナ「……モニカおねーちゃん、さりげなくお酒好き?」
~ いっぽう そのころ ルーブ山地 ~
グゥエイン「ほう……溢れ出る闘気、強者の目……人間にしておくのが惜しいな。何をしに来た?」
エレン「ビューネイの巣の場所を知らない?」
グゥエイン「あいにくとまだ知らぬ。だが、こちらから打って出れば、ヤツにとっては面白くなかろう。すぐさま襲ってくることは予想できる。」
エレン「ふぅん……力を貸してくれる気は?」
グゥエイン「我が母は聖王に力を貸したが、最期は聖王に討たれた。人間とは勝手なものだ。だがビューネイの影が我が物顔で飛び回るのは気に入らん。」
エレン「信用する気は無い? ま、こっちとしてもそのつもりよ。この財宝を貯め込むために何百人殺したか考えるだけでアンタに殴りかかりたくなるわ。」
グゥエイン「強者といえどもしょせん人間か。殺し、奪うは強者の特権よ。」
エレン「はッ、これ以上の問答はやめようじゃない、お互いロクな事にならないよ。で、利用し利用されるだけの関係で、行くの? 行かないの?」
グゥエイン「いいだろう……乗れ!」
ハリード「俺達の存在ってなんだろうな。」
元ポールの仲間達「とりあえず応援しましょう。」
傭兵ども「「「アネゴー! 俺だー! 結婚してくれー!」」」
エレン「やれやれ、本当にあたしの事なんてこれっぽっちも配慮する気は無いか。寒いねコリャ。」
グゥエイン「何か言ったか? タフターン山方面に飛んでいる、もういつ来てもおかしくないぞ、気を抜くな。」
エレン「ヘイヘイ。」
ビューネイ戦、エレンは何かひらめく? >>395
395 : 以下、名... - 2015/06/13 07:03:24.58 CwCf+SLSO 303/656錬気拳
BGM:四魔貴族バトル1
(ゴオォォォ)
エレン「言ってるそばからお出迎えかい! 挨拶代わりのトマホーク、受け取りな!」
グゥエイン「跳べ!」
エレン「~あだだだだ! アースライザーの中に突っ込む奴があるか!」
グゥエイン「御挨拶だな、慣性を考慮して落ちないように飛んでやっているというのに。」
エレン「ふんぬっ! ……アースライザーね。その岩を引きつける力……利用させてもらうよ!」
(ズゥン……)
グゥエイン「(引っ張られる!?)」
エレン「ッラァ!(ドボッ)」
ビューネイ「ギシャアァァ!」
グゥエイン「おい、今なにをした!? 俺までも引き付けられそうだったぞ!」
エレン「ビューネイが大地を引っ張る力に合わせて、集気法のように、ヤツの体内に溢れる気を引っ張ろうとしたんだけど……まだうまく使えないか。」
エレン「でも、こいつをうまく使えれば、とっ!(タン)」
グゥエイン「ちっ、グライダースパイク!」
エレン「フン!(ザゴシャッ) 飛び移るのも楽になる!」
エレン「(スタッ)名づけてツインスパイクってとこかしら。」
グゥエイン「いい判断だ、あの眼は厄介だからな……真っ先に潰したのはありがたい。」
エレン「え゛。 まさかアンタも麻痺することあるの?」
グゥエイン「ああ。」
エレン「ひえぇ、アンタが動けなくなったらまっさかさまじゃない。ただの偶然だったけど助かった……おっとぉ!」
(ギャルルルル……キュイィィン)
グゥエイン「気をつけろ! キサマの脆弱な肉体であの三重の波を受ければ一撃だぞ!」
エレン「はは、心配してくれんだ? 超高速ナブラってとこか……アンタの鱗さえ千切られるなんて半端じゃないね。もう一度飛ぶよ!」
グゥエイン「三つ首が連携できないような超密接距離に飛び込むか。そういう賭けは嫌いではないぞ!」
ビューネイの行動 >>398
グゥエインの行動 >>400
398 : 以下、名... - 2015/06/14 06:41:53.90 LuF/LBnyo 306/656トリニティブラスター
399 : 以下、名... - 2015/06/14 08:02:49.22 U7iWqIJSO 307/656組み付いてからの超至近距離で炎ブレス
(ガツッ! ジャクッ!)
エレン「鳥と獣が噛み付いてこようが……あたしにゃ届かないよ! 練気拳で引き寄せながらのっ、カウンタぁー!」
(ブスブス……)
エレン「チェッ、髪の毛チリッチリ。左手もそろそろ火傷で限界かな…… ……って、どこに居んのよ、グゥエイン!?」
グゥエイン「フンッ!(ゴシカァン) 注意を引きつけてくれるとは殊勝だなエレン。零距離では自慢の風も纏えまい! カァーーーッ!(ゴォ)」
エレン「イ~ナ~ズ~マ~……キック!」
(スタッ)
グゥエイン「反動で戻ってきたな。問題は無い。」
エレン「こっちゃ足場が無いと命に関わるんだっての! ……つーか、名前覚えてたのね。」
グゥエイン「……お互いさまだ。」
エレン「あたしの左手もヤバい。次で仕留めに行くよ。」
グゥエイン「では鳥は任せたぞ。」
ビューネイ「ケェェェッ!」
エレン「そいつを待ってた!(ザグッ!)」
グゥエイン「(ガシッ)影のぶんざいで、そう邪険にするな。どうせ最期なのだ、地上までしばし付き合ってもらおうか。」
エレン「っと、フランシスカは抜けないか。(タッ)」
グゥエイン「役目、ご苦労。」
エレン「超音波を発するノドの震えめがけて叩き込んでやったまではいいんだけどね。ま、ここはアンタにトドメを譲っておくよ。」
グゥエイン「ふん、遠慮はせんぞ、しっかりつかまっていろ! 瞳も音も封じた! ならば純粋な力で俺が負ける道理など無い! おおおおおおお!」
(ズズン……)
グゥエイン「さて、生きているか?」
エレン「掴んでる感触わかってんでしょーが。ハァ……ここまででいいわ、あたしはアビスゲート閉じなきゃいけないし。」
グゥエイン「ゲートなら中央の光っている所を破壊すればそれで済む。ほれ、さっきビューネイの影に刺さった手斧はそこに落ちているぞ。」
エレン「そこは『俺がやろう』くらい言ってくれてもいいんじゃない?」
グゥエイン「あんな狭い所に誰が入りたがるか。まあ……ふもとくらいまではサービスで運んでやるから有り難く思え。」
エレン「ヘイヘイ。んじゃ行ってくるかね。あいたたた……」
ミカエル「む……タフターン山の暗雲が……?」
ユリアン「ロアーヌで何か起こるような気がしてたけど気のせいだった。」
トーマス「いつもの事じゃないか。」
これからのエレン達の行き先 >>404
サラ達の行動 >>406
404 : 以下、名... - 2015/06/15 00:50:45.21 uOP5/63yo 311/656ツヴァイク
405 : 以下、名... - 2015/06/15 00:50:54.79 lQIHQN/5O 312/656サラ達と別行動でアビスゲート閉じ
最終的に『サラ、帰ろう』をやってもらいたいものだw
~ ロアーヌ ~
ユリアン「エレン!? どうしたんだ、そのケガ!?」
エレン「あー……ちょっとさっきまでビューネイ倒してて。」
ユリアン「」
トーマス「姉妹揃って四魔貴族を倒しているのか……凄いな。」
エレン「うえっ!? サラも他の四魔貴族を?」
トーマス「バンガードを発進させ、フォルネウスのゲートを閉じたそうだよ。今はランスで少し休んでいるところだ。」
エレン「ランスかー……うん、そろそろ会っておこっかな。ツヴァイク経由してサラに会いに行こう。あ、そうそう、トムにお願いなんだけど……」
~ ルーブ山地 ~
ハリード「……エレンはそのままロアーヌに?」
グゥエイン「当然だ。この俺がなぜここまで送迎してやらねばならん。その懐のものは見逃してやるから貴様らもさっさと出ていけ。」
~ 1週間後 ロアーヌ ~
トーマス「あ、ハリードさん。エレンならツヴァイク経由してランスに向かいました。」
ハリード「……今、ヤーマス、ランスからツヴァイクを経由してロアーヌに来たところなんだが。俺はそろそろ怒っていいんじゃないか?」
トーマス「ビューネイの巣に落ちてるものは好きにしていいから、ともことづかっています。」
ハリード「まったくしょうがねえなぁ、あの娘は……」
ユリアン「(ハリードさん、ちょろいよ、ちょろ過ぎるよ。)」
傭兵ズ「しかし、アネゴは妹さんに会いに行ったんですよね? じゃあオレ達はここで別れますよ。アネゴについてった日々、楽しかったっす。」
ハリード「ん、そうか。まあ人数が多いってのも報酬は少なくなるし、人数多すぎて仕事が回ってこないって事もあるからな……元気で。」
~ ランス ~
サラ「あ、トムから手紙だ……お姉ちゃんがこっちに向かってるのかぁ。」
モニカ「あの……サラ様。」
サラ「どしたのモニカ様、改まって。」
モニカ「ミューズ様の記憶によれば、クラウディウスゆかりの人々がやっている物件最後のひとつはツヴァイクにあるのですよね?」
ミューズ「はい。サラ様が集めてくださったファルス造船とネッドのルーブ織工房、それとステファンのブルワリー、スタンレー陶器……」
シャール「そして最後にツヴァイクキャラバン。そこの社長はクレメンス様と旧友だった。」
モニカ「それで思ったのですが、サラ様達がそちらに行っている間、わたくしは別行動をして、少しでもアビスゲートの情報を集めようかと。」
サラ「えっ……」
タチアナ「そんな傷ついた顔しないで、サラおねーちゃん。モニカおねーちゃんも自分にできる事をいっしょけんめいやろうとしてるんだ。」
モニカ「すみません、いくら変装しても、どうしても行動は制限されると思いますし……」
サラ「でも、ひとりじゃ……」
タチアナ「わたしもモニカおねーちゃんについてくよ!」
モニカ「タチアナちゃん……」
サラ「……うん、わかった。でも無理はしないでね……」
モニカ「サラ様……またすぐに会えますから。そんなに悲しそうにしないでくださいませ。」
サラ「うん、うん。ヨハンネスさんの天文台もサラカンパニー傘下に入ったから、ここに戻ってきてね。約束だよ。」
タチアナ「アウナスのゲートの方はブラックさんに手紙出しておいて、わたし達は魔王殿を探索しよう!」
ヨハンネス「(おや、なぜだろう、本当にすぐ戻ってくる気がする)」
シャールとミューズを連れてツヴァイクに向かうサラ
しかし途中のキドラントの村で……何が起きてる? >>413
413 : 以下、名... - 2015/06/15 01:46:46.57 GT8CAryno 316/656ニーナが町長にマウントポジションでフルボッコ
生贄の穴に閉じ込められたポール
ニーナ「(ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ)」
私が町長です「ひ、ひぃ、ニー、ナ、悪かっ、ぴぎぃ!」
サラ「町に入ったらいきなりバイオレンス。」
ミューズ「あ、あの、そちらのお嬢様……何があったかは存じませんが、そのあたりで……」
ニーナ「ああ、すみません、お見苦しいところを見せてしまいました。」
シャール「我々は旅の者だが、いったい何があったのだ?」
ニーナ「私はニーナ、コレは町長なのですが、私の恋人がいけにえにされたそうで……ああこんな事をしている場合ではないわ、ポールを助けないと。」
サラ「ポール! そういえばキドラントに恋人がいるって言ってたっけ。彼は仲間だわ、良ければ私にも手伝わせて。」
ニーナ「えっ……すると一緒にフォルネウスを倒したという?」
ミューズ「私達は違いますが、サラ様の仲間であれば私の仲間も同然です、お助けしましょう。」
サラ「行こう。」
~ いけにえの穴 ~
ニーナ「もとは、旅の冒険者の方々に『怪物退治』を依頼し、この入り口を岩でふさいで逃げられなくする、という行動をはたらいたのが原因です。」
サラ「ええー……そんな事したら、運よく全滅を回避したパーティーの生き残りから、相手の手がかりを聞き出す、って事もできなくなるのに……」
ニーナ「怪物を倒そうとする方を重んじれば、怪物の怒りをかうと思ったのでしょう。怪物からいけにえを要求する手紙が来たのは事実ですし。」
シャール「賢い相手という事か。厄介だな。」
ニーナ「そして、その冒険者の方々を助けたのがポールです。その後、何か手がかりを掴めないかとポールはここに潜り……町長に出口をふさがれました。」
ミューズ「おいたわしい……」
サラ「ポールも、きちんと逃げていてくれるといいけど……」
アルジャーノンの行動 >>416
ポールの行動 >>418
416 : 以下、名... - 2015/06/15 02:41:14.70 PCSsTxTDO 319/656術戦車の小型化に着手
418 : 以下、名... - 2015/06/15 03:15:45.96 BhKnVQwlo 320/656罠にかけて倒そうと試みる
(ガラガラガラ……ズズン!)
ミューズ「今の振動は!?」
シャール「こっちです!」
ポール「つー……危なかった、しかし、また群れかよ……バンガードの地下と同じような恐怖があるぜ。」
ニーナ「ポール!」
サラ「ポール!」
ポール「ニーナ、それにサラ!? なぜここに……」
サラ「たまたまキドラントに立ち寄ったらニーナさんから話を聞いて、追いかけてきたの。」
シャール「助太刀させてもらおう、私はシャール。朱鳥の術戦士だ。」
ミューズ「私はミューズです。月術と関節技を使いますわ。」
ポール「おお朱鳥はありがたい、なんたって――」
(カツンッ)
(キィキィキィキィキィキィキィキィ)
ポール「相手はネズミの群れだからだ!」
シャール「ファイアウォール!」
ポール「いったん逃げるぞ! 誰かの手で操られてるのか、行動が人間じみて統率が取れてる! しかもいくらでも湧いてくるからキリが無い!」
サラ「わかったわ、ポールの崩した岩壁を使わせてもらうね……ストーンバレット!(ガガガガガ)」
シャール「む、石降らしができるようになったのか、白虎に習熟したようだな。」
ニーナ「きゃっ!」
ミューズ「シャドウボルト! ……なんですか、この走行装置は!? 陰陽どちらでもない、冥術のチカラを感じます!」
シャール「ネズミが乗るかのように小さいが、戦車のように見えなくもない。」
ポール「そっちはオレも知らないが、ゴースト達が……」
サラ「これは……苦しんでる、の?」
奇眼「クルシイ……チカラ……スワレル……グアァ……」
シャール「冥術、アビスの力を無理矢理取り込んでいるのか?」
ミューズ「なんとむごい……」
サラ「走っている最中の車輪の下からっ、ストーンバレット!」
ミューズ「浮きましたね! (はっし)突進する運動エネルギーがなくなれば、多少重い鉄のかたまりでしかありません……ふんっ!(メゴシャア)」
ポール「ん? 白い金属? ……げげっ、金属じゃない、内部機構にガイコツを組み込んでやがる。」
シャール「こんな冒涜的なことをするとは、悪魔かそれとも……」
誰か何かひらめくだろうか >>422
ニーナの行動 >>424
422 : 以下、名... - 2015/06/16 10:50:59.68 It/Y2/7eo 324/656シャール 無双三段
424 : 以下、名... - 2015/06/16 11:44:01.58 gBIL6ij1O 325/656町長を生け贄に
シャール「ネズミの大きさでは、落盤を起こしても隙間から出てきてしまうか……来るぞ!」
ポール「ただ、資材も無いし効果的な罠が無いんだよな。」
(キィキィキィキィキィキィキィキィ)
シャール「任せろ、ファイアウォール!」
ミューズ「通路で戦いましょう、少しでも囲まれる危険は減らしたほうがよいかと。」
サラ「じゃあ次の道で待ち受けよう!」
ニーナ「あっ!」
ポール「ニーナ!」
ニーナ「だ、大丈夫です……ポール、リュックに構わず走って!」
サラ「大丈夫? 派手に転んだみたいだけど。」
ニーナ「ええ、身軽になりましたし。」
ポール「荷物の中身は?」
ニーナ「いざという時のために骨付き肉を、55kgほど……」
サラ「重いね!? そんなに持ってこなくても良かったんじゃ。」
ニーナ「えっ、しかし自分の手で屠殺するのもいやですし、丸ごとでないと。」
ミューズ「生き物なのですか!?」
シャール「……ちょっと待て。」
シャール「あの町長が、ちょうど55kgほどだったような気がするが……」
ニーナ「(目そらし)」
ポール「うわあああ助けるぞぉぉぉ!」
サラ「ストーンバレットー!」
ミューズ「さきほどの物より大きい、人間大の術戦車が!」
シャール「またゴースト達が苦しんでいる……あっちも敵だとはいえ、怒りがこみ上げてくるな。」
(ガシャン)
ミューズ「サラ様、今ネズミの1匹が術戦車のスイッチを!」
サラ「見た! 信じられないけど、ネズミにも知能があるのかな!?」
ポール「いや、今のところ他のネズミ達は妙な動きをしてない。まさかとは思うが、ネズミのリーダーが知恵をつけたのか。(ガシッ)無事か町長。」
私が町長です「ふが、ふがっ……」
シャール「動き出す前に仕留めてくれる! (ブォン)」
(クォガッ!)
シャール「(叩き付けた動きのままに柄を引き……瞬時に構えて刺し貫く!)」
(バギィ!)
サラ「すごい、砲台みたいなのを壊した!」
シャール「(穂先を抜く動きも、上に向けるように……さらに下から渾身の力を込めて石突きを跳ね上げる!)」
(ズドォ!)
ニーナ「て、天井にめり込んでしまいました!?」
シャール「無双三段!」
ミューズ「サラ様!?」
(ガリガリガリガリガリガリガリガリ)
サラ「シャール! 私ごと焼いて! ……ストーンバレット!」
シャール「エアスラッシュ!」
ポール「火星の砂! バンガード地下でも思ったけど、群がられてるのに落ち着き過ぎだろサラ!」
サラ「う、くっ、意識を失いそうなほど痛いけど……気絶したら本当に死んじゃうもの。」
シャール「……!」
シャール「(サラは……意思が強いわけではないのか。根底にあるのは、死にたくないという恐怖……それに対する覚悟ができているに過ぎない。)」
シャール「(守ってやらねばならんな……)」
サラ「アースヒール! このネズミ達、首がダメとなると即座に手首を狙ってきて……血が出やすいところに攻撃してくる。」
ポール「司令塔はやっぱりさっきのネズミか? でも他のネズミに紛れて居場所が……」
ミューズ「はあっ!(ガシャッ)」
ニーナ「跳んだ!? て、天井にめり込んだ術戦車を!?」
(ドガシャ!)
ミューズ「サラ様にこれ以上の狼藉は許しません!」
(パン!)
ミューズ「っ!?」
シャール「ミューズ様! このっ、近づくんじゃあない、トライシューター!」
ミューズ「だ、大丈夫です、今のはねこだまし!? どこから!?」
ポール「決まりだ、ネズミの群れにまぎれて移動しながら指示を出してるボスがいる! そいつさえ倒せば!」
サラ「とにかく滅茶苦茶にでも攻撃を続けないと、すぐにまとわりつかれちゃう……広範囲に攻めていくよ、ストーンバレット!」
ミューズ「く、シャールの体にも……! ムーンシャイン!」
ニーナ「ポール、予備の矢もたくさん持ってきたわ。」
ポール「サンキュー、でたらめ矢っ!」
(ザァッ)
サラ「うあっ、砂で目潰し!?」
(ザザッ)
シャール「くっ! こっちにもサミングかっ……!」
ミューズ「広範囲攻撃のできる方から狙われている……私達の会話も理解している!?」
ニーナ「いけにえを要求する手紙を書いたのも、このネズミ!?」
(ザァッ)
ポール「っ……」
ポール「(落ち着け。何千回と矢を放ってきた。今さら目が見えないくらいで矢を取り出す動作をミスする事は無い。)」
ポール「(そうだ、もともとどこに居るか、わからなかったじゃないか。視覚に頼っちゃいつまでも見つけられない。)」
ポール「(……ネズミの群れが統率されて、回り込むように襲いくる……その中で、表に出ずに群れの中を移動してるヤツがいる……!)」
ポール「心眼でたらめ矢!」
アルジャーノン「ギャァァァァァ!!!」
~ キドラント ~
ニーナ「本当にありがとうございました。このまま旅人をいけにえに捧げ続けていたら、危険な村として滅ぼされてしまっていたかも知れません。」
シャール「(きみもなかなか危険な人物のような気がするが。)」
ポール「今度はバカンスで来るといい。湖とか、見晴らしのいい崖とか、いろいろ見る所もあるんだぜ。」
サラ「もう、恋人さんの前で軟派なこと言わないの。」
ニーナ「ふふ、構いませんよ。ぜひまた来てください。」
ツヴァイクでの出来事 >>440
439 : 以下、名... - 2015/06/17 00:08:02.84 kJVNSKRLo 333/656エレンが一人でトーナメント優勝していた
~ ツヴァイク武闘会 ~
エレン「練気拳ッ!」
マッドブル「ぐはあ!」
エレン「5人抜きで疲れてるだろーから、セコンドが出りゃ勝てるとでも思ったのかい? セコい真似するねぇ。これがツヴァイクの地獄の壁か。」
ツヴァイク公「(ピキピキ)」
サラ「うわっ……本当に優勝してるよ。お姉ちゃんすごい。」
ミューズ「閉会式には無料で入れてよかったですわ。あれがサラ様のお姉様……」
シャール「素晴らしい鍛え方をしているな。」
ツヴァイク公「これが優勝メダルだ。わしの顔を彫りこんだ、ありがた~いメダルだぞ。大切にするがいい。」
エレン「(ぼそっ)二束三文にはなるか……」
ツヴァイク公「(ピキピキ)優勝者にはもうひとつ頼みたいことがある。ポドールイ伯のもとに、聖杯があるのは聞いたことがあるだろう。」
ツヴァイク公「あんなモンスターに聖王遺物を握らせておくわけにはいかん。絶対に取り戻すのだ!」
エレン「あぁん? 謝礼は?」
ツヴァイク公「は?」
エレン「ヒトを動かすなら誠意ってモンがあるんじゃない?」
ツヴァイク公「こ、この小娘が……」
エレン「くれないってえの? ああ、なら聖杯をもらおっか。『モンスター』が握ってるのが気にくわないなら、あたしが持ってるぶんにはいいよねぇ?」
ツヴァイク公「(ビキビキビキ)」
エレン「じゃっ、そういう事で。」
サラ「お姉ちゃんすごい。」
シャール「モンスター、と言った時に不機嫌になったな。何か思うところでもあるのか……」
ミューズ「サラ様達はレオニード伯にお世話になったそうですし。」
シャール「(……本当にそれだけか? もっと深い苦悩を見た気がする。)」
~ ツヴァイク ~
サラ「お姉ちゃん!」
エレン「サラ、久しぶり! なに、あたしに会いたくなってここまで来ちゃったの?」
サラ「も、もう。そんな事……そんな事…………あ、ある、かな。」
エレン「(なにこのかわいい妹。)」
ミューズ「(なんですかこのかわいい子は。)」
エレン「ま、まあ、あたしもサラに会いたくてランスに向かってたんだけどね。」
サラ「ほんと!? えへへ、嬉しい……」
(ギュッ)
エレン「ああもう可愛いサラ可愛い!」
(ギュー……ギリギリギリ)
サラ「ぐえ……おねえ……ちゃ、くるし……」
ミューズ「お姉様それ以上はいけませんー!」
シャール「なんて美しいベアハッグだ……」
エレン「(ぼそり)宿取ってある? なけりゃ、あたしが泊まってる部屋に。」
サラ「え……?」
エレン「(ぼそぼそ)ちょっと公の前で好き勝手し過ぎたかな。あたしの後をつけてる人間がいるみたい。ここで自己紹介なんかしたらまずいよ。」
サラ「うわ……」
エレン「さーて、そんじゃ声を抑えて自己紹介といきますか。あたしはエレン・カーソン、サラの姉よ。」
ミューズ「私はミューズ・クラウディア・クラウディウス、ピドナの旧市街でバラを育てていましたが、サラ様について参りました。」
シャール「シャールだ、ミューズ様の護衛をしている。」
エレン「どもども。ところでサラ、モニカ様は? ツヴァイクに来るのはまずいんじゃ?」
サラ「モニカ様は魔王殿に……タチアナちゃんも、ああ、タチアナちゃんっていうのはマカロンちゃんのことで――」
サラ「――と。」
エレン「あんたもたいがい大冒険してるのね……ああ、ビューネイはあたしが倒してきたから心配いらないわ。」
シャール「」
ミューズ「やはり似ていらっしゃるのですね。」
シャール「四魔貴族を倒した偉業を『似ている』の一言で済ませるのはどうなんでしょう。」
サラ「ツヴァイクキャラバンのほうには、もう見せるお金を積み始めてるの。これが終わったらトムに報告に行くつもり。」
エレン「ありゃ、ロアーヌに行くの? まあ1週間もあればおっさんも追いついてくる……よね?」
ミューズ「では……表立って私が買収に関係している事をさとられるのもまずいですし、その間、ミュルスに行って蒼龍術を。」
サラ「そうだね。シャールさん、ミューズ様のことよろしくね。」
シャール「当然だ。」
サラ「(カリカリ)」
エレン「(ごろごろ)」
サラ「(ぺらっ)……(カリカリ)」
エレン「サラってさー……」
サラ「ん? どしたのお姉ちゃん。」
エレン「好きな男とかいないの? いや、悪い男には気をつけろって言ったのあたしだけど。」
サラ「>>448」
さらにコンマ>>448で……
99~80 無事
79~60 熱
59~40 疹
39~20 寄
19~00 黒
448 : 以下、名... - 2015/06/17 02:17:35.55 PuO5rH+pO 339/656いる…って言ったらどうする?
エレン「べ、別にどうもしないわよ。もうサラのことは1人の大人として完全に認めてるし……」
エレン「それに、思いっきり危険なことに首つっこんでるでしょ、命の危険があるんだし、思い残すことなんて少ない方がいいわ。」
エレン「敵がそこまで強くないったって野盗の巣窟まで突っ込んでったもんね……強○される危険だってあるのよ、いい人がいるなら早く……」
エレン「って、さっきから私ばっか喋ってるじゃない。仕事の手も止まってるし。」
エレン「……ん? ちょっと、まさか人に恥ずかしいこと喋らせといて寝てるの?」
エレン「……サラ?」
~ ランス ~
ウンディーネ「あら、こんにちは。」
モニカ「ウンディーネ様!?」
タチアナ「なんでランスに?」
ウンディーネ「西大洋のゲートを閉じて、ヴァッサールの残した玄武の最強術クイックタイムが使えるようになったから、サラ達にも教えてあげようとね。」
モニカ「そうでしたか。サラ様は今、ツヴァイクに行っているはずですわ。」
タチアナ「わたし達は別行動してたんだけど、魔王殿の下層に行ける指輪をもらったから、これでゲートまで行けるかなって思って。」
ウンディーネ「あらあら、それでそんなに急いで砂だらけで帰ってきたのね。」
モニカ「うっ、は、はい。」
タチアナ「だってサラおねーちゃんのあんな悲しそうな顔見せられたら、もう一刻も早く帰りたくて……」
ウンディーネ「ふふふ、これも何かの縁、一緒に行きましょうか。」
~ ツヴァイク ~
ハリード「やっと追いついたぞ。人をほうって進みやがって……」
エレン「……おっさん……」
ハリード「……どうした? ひどい顔だぞ。目も真っ赤で……」
エレン「サラが……サラが……!」
ハリード「鼠咬症?」
水術士「明確な治療法が無く、何度も高熱を出して苦しむことになります……傷口のただれは御本人が治していたそうで、発見が遅く……」
ハリード「治療法が無いだと……!?」
水術士「命に関わらないこともあります。ただ……人事を尽くせることがほとんどありません。」
ハリード「くそっ……」
~ ロアーヌ ~
トーマス「まさかミューズ様みずからいらしてくださる日が来るとは、思ってもいませんでした。」
ミューズ「ふふ、私、とても元気になりましたのよ。サラ様達と一緒に旅をしているからでしょうね。」
ユリアン「シノンのほうも落ち着いてるし、トムは一度ツヴァイクに行ってきたらどうだ?」
トーマス「そうだな、ミューズ様を送りがてら、そろそろサラの会社と統合に向けて意思を統一しておくか。」
ほかにサラの元に集う人はいるか >>453
人物自由の行動安価 >>455
453 : 以下、名... - 2015/06/17 03:05:56.02 f/0aKnM8o 344/656アルジャーノン殺されて激オコな教授
455 : 以下、名... - 2015/06/17 06:21:10.69 ujYagEvno 345/656ミカエルまさかのお忍びで火術要塞へ
~ キドラント ニーナの家 ~
モニカ「サラ様……サラ様ぁ……ううっ……」
タチアナ「お願い……元気になってよ……」
トーマス「フォルネウスを倒したっていうのに、こんな……ネズミなんかに……」
ミューズ「サラ様……」
ハリード「……」
ポール「頼む、ウンディーネさん……なんとか……」
ウンディーネ「エレン、ずっと流水のバリアで包んでいたとはいえ、ここまでサラを運んできたのだから。この神秘の水を飲んでおきなさい。」
エレン「……サラは、それじゃ治らないの?」
ウンディーネ「難しいわね……これは『肉体の本来の調子に戻す』術だけれど、人間の体にはもともと住み着いている役立つ菌も無数に存在する。」
ウンディーネ「菌っていうのは何かわかる?」
エレン「うん、まあ。」
ウンディーネ「病原菌が定着してしまって全身に行き渡っている場合、どれが常在菌なのか、さすがにどんな術者でも判別することは不可能なの。」
ウンディーネ「下手をすると、病原菌を常在菌と誤認して、病原菌を元気にしてしまう事にもなりかねないのよ。」
ウンディーネ「……ある程度元気なら、ありとあらゆる菌を殺して、生命の水で治癒する、という手段もあったのだけれど……」
ウンディーネ「ここまで弱っていると、常在菌を全滅させた時点で本人の体がもたないわ。」
エレン「そんな……」
(バタム)
ニーナ「ど、どちらさまでしょう。」
教授「アルジャーノンを殺してくれちゃったポールってのはどなた!?」
ポール「え、オレだけど。」
教授「なんて事をしてくれたの! そりゃ性格最悪のクソネズミで、私も野たれ死んでくれればいいなって思ってたけど」
教授「見てみたら術戦車を作り出すくらい頭脳も成長していたっていうじゃない!」
教授「あんまり好みじゃないけど調教するか脳手術でもして洗脳すれば、いい助手になったかも知れないのに……技術の損失だわ、弁償しなさ」
ミューズ「(スッ)」
(コキャッ)
モニカ「ミューズ様、お見事です。縛ってさるぐつわを噛ませて閉じ込めておきましょう。」
タチアナ「こんな人が来たって知ったらエレンおねーちゃんブチ切れるね。わたしたちも現在進行形でブチ切れてるけど。」
トーマス「サラがああなった原因のネズミを指して弁償しろとはな。」
ニーナ「今の話からすると、あのネズミの元々の持ち主なんでしょうか? 慰謝料を請求したいのはこちらだというのに……」
サラ「お姉ちゃん……泣かないで……」
サラ「(……夢)」
サラ「(夢を見ている……)」
サラ「(真っ暗な中でひとり……いや、もうひとり……?)」
サラ「あなたは……?」
少年「>>463」
463 : 以下、名... - 2015/06/18 21:21:43.05 BNSNJQCao 349/656ぼくに構わないで!
サラ「どうしたの? こわがらなくてもダイジョウブだよ。私はサラ、あなたは?」
少年「ぼくは……知らないんだ、自分の名前さえも……ずっと1人だったから。」
サラ「かわいそう……私が友達になるわ。」
少年「それってぼくに対するセリフじゃなかったと思うんだけど……」
少年「ぼくに関わった人はみんな死ぬんだ。ぼくを助けようとした人も殺そうとした人も。だから、ぼくに構わないで。」
サラ「そんなふうに思いつめないで。きっと、会えるわ。そしたら、また誘うから。」
少年「……」
~ 火術要塞 ~
妖精A「本当に行くの?」
ユリアン「ああ……なーに、危なくなったら帰ってくるし、心配するなって。」
カタリナ「そうそう、一度逃げることも立派な戦術よ。」
妖精B「気をつけてね。ユリアンが死んだら妖精Dちゃんが悲しむんだから!」
ミカエル「では、行くぞ。」
カタリナ「マスカレイドを手に戦うのも久しぶりだわ。(ヒュン)」
ミカエル「原因はほぼ自業自得だがな。」
ユリアン「さっそくのお出ましですよ!」
トリオメイジャンの行動 >>466
……ところで、グレートフェイクショーにつかまってた妖精は何してる? >>468
466 : 以下、名... - 2015/06/18 22:35:08.93 EuFX+s5SO 352/656誰がケルベロスに餌を持って行くかで揉めてる
468 : 以下、名... - 2015/06/18 22:41:15.72 f1naz5UpO 353/656ソウルサッカーとガチ喧嘩
~ グレートフェイクショー ~
(ウジュルウジュル)
ようせい「だーっ、せっかく逃げついでに檻を開けてあげたってのに、いきなり襲い掛かってくるなんて!」
フルブライト「君の檻を開けたのは僕だけどね……さすがに奴隷商みたいなことは許さないから。」
ようせい「サンシャイン切らしちゃダメー! 槍さえあればこんなヤツには負けないけど、見えなくなるとすーぐライフスティール狙ってくるんだもん!」
フルブライト「はいはいサンシャインサンシャイン。」
ようせい「無双! 三! 段ッ!」
ソウルサッカー「グジュアアア!」
ようせい「あれ? 私達の出番これで終わり?」
フルブライト「君はゲーム本編で色々な人が使ってくれてるからいいじゃないか。……まあ、安価によっては登場できるかもしれないな。」
~ 火術要塞 ~
カタリナ「スマッシュ!(ドコォ)」
(ガランガラン)
ユリアン「さすが師匠、バリシュードラも一撃だ。」
ミカエル「気力体力を遠慮なく使えるのはありがたいが……貴重品ではないのか?」
ユリアン「ああ、妖精のハーブならまた作ってくれるって言ってましたから。」
ミカエル「そこまでの信頼を築くのには、よほど時間がかかっただろうな。」
オイ、オマエイケヨ
オレハキノウイッタ、オマエコソイケヨ
オレダッテキノウノアサイッタヨ
オレハユウベイッタヨ、ダカラオメーノバンダロ
ユリアン「なんだこの声……?」
カタリナ「床に魔法陣?」
ミカエル「何物かにエサを持っていくのが誰か、でもめているようだが。」
ユリアン「あ、言葉が通じるならオレ行ってきます。」
カタリナ「え!?」
ユリアン「良ければオレが持っていこうか?」
オ、オメー、シンイリカ?
ヨッシャ、ソンジャイッテコイヤ
ユリアン「何物かのエサ、ゲットです。」
ミカエル「大した度胸だ。」
ユリアン「いやー、サラの真似をしてみただけですよ。」
カタリナ「……あなたの話にたびたび出てくるサラだけど、聞くだけでもかなりぶっ飛んでるわね。」
ケルベロスの行動 >>472
ミカエルの行動 >>474
472 : 以下、名... - 2015/06/19 17:18:00.80 tBo1Zo7Lo 357/656ユリアンの顔prpr
473 : 以下、名... - 2015/06/19 17:21:21.61 LSsdoKboO 358/656ケルベロスをペットにする
ケルベロス「(ハッハッハッハッ)(ペロペロ)」
ユリアン「ははは、そうじゃれつくなって。」
カタリナ「そしてこのなつきっぷりである。」
ミカエル「アビスゲートが2つ閉じられて、魔獣も正気に返る個体が出てきたのだろうか……?」
(パカッ)
ミカエル「ふむ、変わったレイピアだ。銘は、ナイチンゲール……か。それにしても、守護者がこんなので良いのか。」
カタリナ「行くわよユリアン。」
ユリアン「はーい! じゃっ、元気でな。」
(てくてく)
(チャッチャッチャッ)
カタリナ「……ねえ、爪音がうるさいのだけど。」
ユリアン「つ、ついてきてる……どうしよう、さすがに養えませんよね……?」
ミカエル「いや、今のところ我々ふたりにも襲い掛かってくる気配はない。満腹であれば大丈夫というなら、今のロアーヌの生産状況で問題なかろう。」
ミカエル「……飼ってみるのも一興。」
ユリアン「ぜ、全力退避!」
カタリナ「熱っ! ただでさえ暑いところに……」
ミカエル「ここのマグマやフェーンはアウナス直属であろう。手の内を見せぬよう、みな、可能な限り回避して進むぞ。」
カタリナ「地図をつけていますが、いつ燃やされるか気が気ではありません。」
ミカエル「確かにな……情報収集のために乗り込んでみたが、このあたりが潮時か。」
ユリアン「……アレに3人で勝てるかってえと、ちょっと自信ないですからね……その後にアウナスまで控えてるし。」
パイロヒドラ「(うーねうーね)」
ミカエル「アウナスは常に炎に包まれているという。遠距離から攻撃できる、術士の小隊を率いて来ねばならぬか。」
ユリアン「(ノーラさんとか、武器で遠隔攻撃できそうな人もいるけど。)」
ミカエルグループ、このまま帰っていい? 何かしようか? >>478
ついでにサラの病状をコンマ>>478で
00~24 予断を許さない状況
25~49 発熱を繰り返してるけど命の危機は脱した
50~74 発熱を繰り返してるけど意識ははっきりしてる
75~99 快復した
478 : 以下、名... - 2015/06/20 19:48:43.26 cHhZOUBtO 361/656帰る
~ キドラント ~
(ガチャ)
モニカ「!」
タチアナ「ウンディーネさん、サラおねーちゃんは!?」
ウンディーネ「安心しなさい、危機は脱したわ。」
トムモニタチポルニーミュ「「「「「「はぁ~……」」」」」」
ウンディーネ「まだ意識ははっきりしないけれど、3日以内には普通に喋れるようになるでしょう。エレンも、伝えたら気が抜けたように眠っちゃったわ。」
シャール「なに、無理もない。ミューズ様もお休みください。」
ハリード「お前らもろくすっぽ寝てないんだろ、寝とけ寝とけ。」
トーマス「いや、俺は無理矢理自分を眠らせるのは慣れてるから、昨夜も寝てるし大丈夫。ウンディーネさん、果物はたくさんあった方がいいですよね?」
ウンディーネ「ええ、それはもう。頼めるかしら?」
トーマス「任せてください、南国の覇者トーマスカンパニーのツテを見せてあげますよ。というわけでエージェントよろしく。」
私が町長です「わかりました。」
タチアナ「居たの!?」
(ガチャ……)
モニカ「失礼します……あら。」
エレン「(むにゃむにゃ)サラ……」
ハリード「おやおや。寝てりゃただの可愛い娘なんだがな。」
タチアナ「エレンおねーちゃん、ここで寝てて大丈夫なの?」
ウンディーネ「もう感染するほど病魔は強くないわ、念のため私の流水カーテンでさえぎってるしね。」
モニカ「ではわたくし達も……」
ウンディーネ「好きになさい。いくら藁でベッドを作るだけと言っても、他人の家で好き勝手し過ぎだとは思うけれど。」
ニーナ「いえ、そんな。サラさんはポールの命の恩人でもありますし、この町の恩人でもありますし……」
トーマス「……男勢は宿屋に泊まっておこう。」
サラ「(むにゃむにゃ)……>>483」
483 : 以下、名... - 2015/06/20 21:02:52.20 0ZHbnfpSO 364/656ちくわ大明神
トーマス「ちくわ……?」
モニカ「……くすっ。」
タチアナ「あはは……なんか、本当、『あとは目を覚ますだけ』って感じだね!」
ポール「こらこら、まだ静かにしとけ。」
ハリード「すまんな、世話まで任せちまって。」
ウンディーネ「仲間とはいえ男の人に下の世話までさせるわけにはいかないでしょ。私みたいなのが適任なのよ、気にしない気にしない。」
ミューズ「そういえば、あの女の人はナップで眠らせてありますが、どうしましょう。」
シャール「教授か……」
ハリード「持ち物を見てみたが、ツヴァイク西の森に住む変人のようだ。良ければツヴァイク西の森まで持ってっといてやるが。」
シャール「しかし、ここでなんらかの交渉をしておかねば再びポールに難癖をつけに来るかも知れん。」
教授どうしよう >>485
真夜中に目覚めたサラ、そのとき看病してくれていた人物は >>487
485 : 以下、名... - 2015/06/20 22:12:01.76 Auh8WsCto 366/656シャールに一目惚れしました
487 : 以下、名... - 2015/06/20 22:14:53.94 ULXXd8WGO 367/656エレン
教授「う~ん……」
ミューズ「目を覚まされましたか。」
教授「ハッ! ちょっと、これはどういう事よ! ま、まさか私の美しさに引き寄せられ、この完璧な肉体をひとりじめしようと……」
ニーナ「それは無いです。」
ニーナ「あのネズミに関してですが、殺さなければこちらが殺されるところだったんです、仕方ないと思ってください。」
ニーナ「そもそもあのネズミはこの町にいけにえを要求していて、あなたはその元凶とも言えるわけで。そこを黙っておいてあげますから、この件は――」
シャール「? おい、こちらを向いて固まっているが、どうした。」
教授「う、運命の相手、発見だわ!」
シャール「なにぃ!?」
教授「ああ、きっとアルジャーノンはあなたと私を引き合わせるために事件を起こして死んだのね。それなら仕方ないわ。あなた、うちに来て!」
シャール「断る! 私はクラウディウス家に仕える人間、ミューズ様をお守りするか、ミューズ様の帰る場所を守るのが使命だ!」
教授「ええ? 惚れてるの?」
シャール「忠義だ。一度決めたことを曲げるわけにはいかん。」
ミューズ「忠義は嬉しいのですが、シャールは少し自分に目を向けてもいいと思います。」
教授「名前はシャールというのね! ほらほら、お嬢様もこう言ってるし、結婚しましょう。さあ。」
シャール「たとえ流浪の身であったとしても、見ず知らずの相手にたやすく将来を誓えるような精神は持ち合わせていない。」
教授「え~……じゃあお嬢様、家はどこ? 私から押しかけていくわ。いいでしょ?」
ミューズ「何か研究をしてらっしゃるのですよね? バラに害が出ない範囲でしたら、引っ越して来られるのは構いませんが……>>490」
490 : 以下、名... - 2015/06/21 21:36:04.32 W3hlg5aSO 370/656ほどほどにしないとオシオキ(関節技)
教授「……わ、わかったわ。」
シャール「ミューズ様、たくましくなられて……(ホロリ)」
タチアナ「物理的にね。」
サラ「……う……んん……」
エレン「あ、目が覚めた?」
サラ「おねえちゃん……? ……! ずっと側に居てくれたの?」
エレン「ふふ、あんまり心配かけさせるんじゃないわよ。」
サラ「ありがとう……」
(ちゃぷ)
サラ「昔も……こうやって面倒見てもらった事があったよね。」
エレン「>>492」
492 : 以下、名... - 2015/06/22 23:56:21.02 pVYVvQOFo 372/656まったく、相変わらず世話が焼けるんだから
サラ「頼りない妹でゴメンね。……これからも、一緒に居てくれると、嬉しいな……」
エレン「もちろん! そのために修行してきたんだから。あんたは、いつでも、いつまでも、あたしの可愛い妹よ。」
サラ「ありがとう……まだ、寝ないとダメみたい……ワガママ言っていいかな、このまま、頭……撫でて……」
エレン「うん。お休み、サラ。」
サラ「お姉ちゃん……大好き……」
エレン「……私も、サラのこと大好きよ。」
トーマス「え……頼り……ない……?」
サラ「今、褒められてるようで褒められてないこと言われた気がする。」
エレン「明日トムをシメとくわ。」
さて、元気になるまで時間を進めようか? まだ見舞いに来る者はいるかな? >>494
494 : 以下、名... - 2015/06/23 00:26:21.38 mkPJTE0ao 374/656スパイダーローズ
~ 2日後 夜 ~
サラ「うう……また頭がボーっと……」
ウンディーネ「ま、だいぶ抵抗力も戻ってきてるし、多分この熱が引いたら完治と言えるわね。」
エレン「ありがと先生。」
ウンディーネ「呼び捨てでいいわよ、別に師弟でもないし私は施療師ってわけでもないんだから。」
モニカ「サラ様、お客様が見えてますわ。」
ハリード「見舞いか? 教授みたいのだったら言えよ、静かに退場させてやる。」
モニカ「いえいえ、サラ様の知己の方です。ふふ。」
スパイダーローズ(にょろん)
エレン「おわっ! え、まさか、ポドールイのスパイダーローズ?」
モニカ「水を汲んでいたところ、たまたま出会ったのです。」
ミューズ「まあ、いいイバラ……」
シャール「ミューズ様!?」
サラ「これはエーデルワイス……わざわざ、山に登ってくれたの? ありがとう……」
スパイダーローズ(くねっ)
タチアナ「吸血植物にもお友達がいるんだ……サラおねーちゃんのこと、まだ甘く見てたよ。」
エレン「そういやレオニード伯爵に聖杯借りに行くって話もあったっけ。正直、忘れてた。」
スパイダーローズ(うにょ)
サラ「うん、アビスゲート閉じたら遊びに行くね。アビスからの瘴気がなくなれば、もっと声を聞き取りやすくなると思う。」
さて次のサラパーティーの行動は >>498
誰か何か術を覚えてみようか? >>500
現在
サラ:白虎
タチアナ:太陽
トーマス:玄武
ウンディーネ:玄武
ミューズ:蒼龍・月
シャール:朱鳥
498 : 以下、名... - 2015/06/23 01:01:08.43 wcCW7mQBo 377/656レオニード城へ
500 : 以下、名... - 2015/06/23 01:19:12.72 mkPJTE0ao 378/656ウンディーネ、サラ 月
トーマス、シャール 太陽
タチアナ 白虎
~ 1週間後 ポドールイ ~
サラ「(トムは物件まとめでロアーヌに帰って、ポールもキドラントに残ったけど……それでも大所帯になっちゃった。)」
エレン「何ヶ月かぶりのポドールイ、見事なまでになんにも変わってないわ。雪に覆われてるし薄っ暗い雲はかかってるし建物も……」
ハリード「俺は数年ぶりだが、確かに何も変わってないな。」
モニカ「ここまで寒いと、コケも目に見える場所にはあまり生えませんし。」
タチアナ「時間、いや、歴史が止まってる、って感じの町だね……ちょっと怖いかも。」
サラ「お城に行く前に、またお料理食べて体をあっためよう。」
ミューズ「まだサラ様の快気祝いもしておりませんし、ワインを頼んでみては。」
モニカ「地下農場で、術力の日光で育てられたブドウですか。興味があります。」
タチアナ「今日はこれからお城だから自重して飲んでねモニカおねーちゃん。」
シャール「……男同士、飲むかね。」
ハリード「ああ……ここまで人数差があると、ちと肩身が狭いよな……」
ウンディーネは一緒に来てる? 帰った? >>502
502 : 以下、名... - 2015/06/23 23:30:13.76 sZ1XFFEVO 380/656帰った
タチアナ「ウンディーネさん、ボルカノさんとはあんまり進展してないみたいだったねー。」
モニカ「あちらが考えを変えていないのか、ウンディーネ様が今の生活を楽しんでいるのか……」
サラ「(……あれ? あの子……)」
少年「……」
サラ「どうしたの?」
少年「え……君は!?」
サラ「あ、やっぱり夢の中のことも覚えてた? 私はサラ。今はアビスゲートを閉じようと、各地を回ってるの。」
少年「アビスゲートを……」
サラ「と言っても、いろいろ寄り道もしてるよ。今はレオニードさんのとこに行くの。ね、すぐそこまででも一緒に行かない?」
少年「僕と一緒に居ると――」
サラ「そういうのは言いっこなし。私達、これでもフォルネウス倒してるし強いよ? お姉ちゃんはグゥエインと組んでビューネイを倒してるんだもん。」
サラ「というわけで、新しい仲間。」
少年「ど……どうも。」
エレン「久方ぶりにツッコミがいのある行動が……夢の中ってどういうことなのよ。」
ハリード「まあ、何か縁でもあるんじゃないか。」
モニカ「反った大剣を使っていらっしゃるのですね。今まで見たことのないタイプです、歓迎しますわ。」
シャール「(かなりの業物だな。)」
タチアナ「ね、ね、名前は?」
少年「僕は……ずっとひとりだったし、名前も……」
タチアナ「じゃあ付けてあげる! >>505とか。」
505 : 以下、名... - 2015/06/23 23:53:30.32 BJLRGsk5o 383/656ディオール
サラ「お菓子じゃないんだ。」
タチアナ「だって男の子だし。本のタイトルは忘れたけど、物語の中の、花畑の国なんだよー。」
ハリード「何か順番待ちをするにしたって、呼び名が必要になるしな。偽名でも持っておくに越したことはないさ。」
ディオール「僕の名前……ディオール……」
エレン「それじゃ今度はこっちの自己紹介ね。あたしはエレン、サラの姉で――」
~ レオニード城 ~
ミューズ「冗談で言っていたヴァンパイア伯爵にお目にかかる機会があるなんて。」
シャール「ミューズ様。」
ミューズ「わかっていますよシャール。ふふ、元気になったのです、もう不自由とひきかえの肉体はいりません。」
モニカ「……とはいえ、申し出てすぐに聖杯をくださるとは思えませんが。」
エレン「ツヴァイク公は力ずくででも、って考えてたみたいだけど、あたしゃそんな事はしたくないしねぇ。聞くだけ聞いてみて、ダメだったら帰ろか。」
ディオール「ええー……任務とかじゃないんだ……」
タチアナ「そういうのは無いかな。うちのパーティー基本的にフリーダム極まりない人ばっかだから。」
シャール「異議あり。」
サラ←フリーダム
エレン←フリーダム
モニカ←フリーダム
ハリード←フリーダム
タチアナ←フリーダム
ミューズ←フリーダム
シャール「……ん!? 本気で私だけか!?」
レオニード「本日はまた大勢で、よくいらっしゃいました。」
サラ「あの……あなたが聖杯を持ってるんですよね。」
レオニード「いかにも。しかし聖杯は地下にあります。そちらに取りに来ていただきたい。ぜひ生きたまま辿りついてほしいですな。」
エレン「ああ、そういうのね。嫌いじゃないよ、わかりやすくていい。でも大切なものなんじゃない?」
レオニード「真に試練をくぐり抜けた者には、喜んで従おう。もっとも、試練を受ける価値すら無い者には全力をもって排除にあたっているが。」
レオニード「そうそう、客室は自由に使って休息していただいて構いませんよ……」
(スゥッ)
タチアナ「ありゃ、消えちゃった。」
サラ「じゃあ……どうする? ミューズ様とか。あとディオールとか。危険そうだしここで待ってる?」
ディオール「いや、さすがに女の子をほっといて待つっていうのは……」
タチアナ「おおー、紳士!」
シャール「……城の中が安全という保証は?」
モニカ「少なくとも先代ロアーヌ侯の時代より助け合って参りましたし、契約を違えたこともございません。伯爵は伝承通りの方と思われます。」
ミューズとシャール、休む? ついてくる? >>508
508 : 以下、名... - 2015/06/24 00:51:17.61 LhKqwQrjo 386/656ミューズ様がダウンして休憩
ミューズ「せっかくなのですから、お城の中も見て回……(かくん)!?」
シャール「(はっし)」
タチアナ「急に力が抜けたように見えたけど、どうしたの?」
ミューズ「太腿の力が抜けて……どうしたのでしょう。」
サラ「ミューズ様もだいぶ筋肉ついてきたし普通の疲労じゃないと思うけど……」
ミューズ「しかし使った覚えがあるのは蒼龍の強化術だけです。ポドールイの山道に少し疲れたので足にかけて強化したのですが。」
ハリード「蒼龍? ダンシングリーフを使ったようには見えなかったが。」
ミューズ「アビスゲートから流れ込む冥の力がなくなった事で使えるようになった、龍神降臨という……」
サラ「アウトー!」
モニカ「よりによってミューズ様に一番向いていない最強術ではありませんか!?」
シャール「ドクターストップですミューズ様、そしてお説教です。封印しましょう。」
エレン「太腿限定で憑依させられる龍神……なんてかわいそうな。」
龍神「むしろ御褒美です。」
ドラゴンゾンビ3体との戦闘におけるハリードの行動 >>510
ドラゴンゾンビ達の行動 >>512
510 : 以下、名... - 2015/06/24 01:33:00.43 oAUUaP76o 388/656デミルーンエコー
512 : 以下、名... - 2015/06/24 01:44:35.06 LhKqwQrjo 389/656腐肉飛ばし
サラ「ストーンバレット!」
タチアナ「サンシャイン!」
エレン「前に全滅しかけたワーバットも、基本術だけで一掃か。強くなったわね。」
モニカ「サザンクロス!」
ロトンギアン「ドギャス!」
ハリード「姫さんもずいぶんと成長したな。ここのモンスター達との相性もいいし、安心して背中を任せられる。」
タチアナ「ねえ、ものすっごいのが道をふさいでるんだけど……」
ディオール「ドラゴンゾンビ……まだ体もだいぶ残ってる個体だから、高温ガスを吹き付けてくるかもしれない。」
ハリード「斬撃、武器攻撃をメインに、炎袋を破く方向で行くか。」
サラ「速さ重視で行こう、モニカ様、タチアナちゃん、交互にかく乱してもらっていいかな?」
モニカ「了解です。」
タチアナ「りょーかいっ!」
(ゴオォォォ)
モニカ「(ひらり)刺して!」
タチアナ「刺して!」
モニタチ「「ツインビーラッシュ!」」
サラ「お姉ちゃん左!」
エレン「っつぅ! ほ、骨ごと腐肉が飛んできたわ。うえっ、ひどい臭い。」
ディオール「動き回ってるぶん、足の肉ははがれやすいのかも……ふんっ!(ザシュ)」
ハリード「内部からの衝撃は……どうだ!」
(キィン)
ハリード「デミルーンエコー!」
さっそくだけど少年は何かひらめく? >>517
517 : 以下、名... - 2015/06/24 23:31:21.94 LhKqwQrjo 392/656逆風の太刀
(バシィ!)
モニカ「くっ……しかし、こうして受け身が取れるのも、ブリガンディのおかげですね。本当に長らく役立っています。」
エレン「腐肉とばしてくるくせに、シッポに限ってなんでそんなに頑丈なの、よっ!(ザゴッ)」
ドラゴンゾンビ「ギャーーース!」
ハリード「ち、1体だけやけにタフなのが残ったな。」
タチアナ「サラおねーちゃん傷薬!」
サラ「オッケー、みんなは威力の高い攻撃で畳み掛けて!」
ディオール「(体ごとぶつかる時、今までは反撃を警戒して動きを小さくしていたけど……今は、仲間がいる。)」
ディオール「(こんな気持ちで戦うなんて、初めてだ。)」
ディオール「(風に向かう風のように……今のぼくなら振った方向とは逆の方向に、もう一度、斬れる!)」
ディオール「逆風の太刀!」
(ゴトッ)
ハリード「見事な首刎ねだ。」
(ガチャ)
サラ「わ……豪華な部屋。」
エレン「吸血鬼になった女の人のための部屋かしら?」
モニカ「人の気配はありませんが、ヴァンパイア化すると生命活動は停止しますし、もしかしたら外出しているだけかも……」
ハリード「結界石を使って休むほど消耗しているわけでもない、次に行くとしよう。」
(ガチャ)
ヴァナディース「きゃっ!」
サラ「あ、ご、ごめんなさい、お邪魔しました!」
タチアナ「次からはノックしよう……」
(ガチャ)
モータルゴースト「イラッシャイマセェェェェ!」
サラ「間に合ってます。(バタム)」
ディオール「それで逃げられるんだ……」
タチアナ「さむっ……でも、他に道も無かったし、一度お城の外に出なきゃ進めないっぽい……」
エレン「あれ、下にも明かりが。」
ハリード「……なあ、ここを下りればショートカットになるんじゃないか?」
モニカ「では、ロープを垂らしまして、と。」
ディオール「いいのかなこれ……」
サラ「さて、ここがおそらく最下層だね。」
ヤミー「>>522」
522 : 以下、名... - 2015/06/25 00:09:34.68 9736dI19o 396/656ゆっくりしんでいってね!
エレン「イヤよ!」
ディオール「さっき言ってたやつを試してみよう!」
ハリード「行くぜ!」
エレン「2人の間、私がここに入れば……!」
サラ「高速ナブラ! そっか、お姉ちゃん、ビューネイ戦で。」
モニカ「サザンクロス!」
ヤミー「いたいよ! 死人ゴケするよ! よ!」
タチアナ「あ……あああああ! ぶちころーす!」
サラ「ええっ、こんな症状、見たことない……とりあえずタチアナちゃん、万能薬!(どばぁ)」
タチアナ「はっ! わたしは何を……」
エレン「こりゃあサラが後ろから指揮してくれてて助かったかも。おいおっさん目ぇ覚ましな、パワーヒール!」
ヤミー「ぶちかますよ!」
ハリード「パリィ!」
タチアナ「や、やばいってこれ……」
モニカ「破壊力もすさまじいですが……」
エレン「骨が崩れた先から再生していってない!?」
サラ「それならタチアナちゃん、太陽術!」
タチアナ「なるほどっ、サンシャイン!」
モニカ「まずは足元を崩しますか!?」
ハリード「いや本体を叩くぜ、ヤツの所まで届かせる攻撃は全員持ってるはずだ。」
ディオール「隙を見つけて、高速ナブラを叩き込もう。」
エレンの行動 >>525
ヤミーの行動 >>527
525 : 以下、名... - 2015/06/25 00:39:30.08 Kj/KNZ6Yo 399/656活殺破邪法
527 : 以下、名... - 2015/06/25 00:44:24.34 9736dI19o 400/656メガサクション
タチアナ「(チラッ)サラおねーちゃん直伝! 五月雨斬り!」
エレン「引き付け感謝! いくら強くても、生命の仕組みに縛られてる事にゃ変わりない……あたしの生命活力、叩き込んであげる! とくと味わえぇ!」
エレン「活殺破邪法!」
(ギュイィィィ)
ヤミー「ゆっくりしね!」
モニカ「ま、またこの、メガサクションですか!」
ハリード「くおっ、吸収されたか……だが充分効いてるようだ、守りに入るってことはな。」
ディオール「もう一度……斬る!」
サラ「今! ディオールに合わせて!」
エレハリ「「高速ナブラ!」」
~ レオニードの私室 ~
エレン「ふー、来たわよ。竜鱗も忘れずにもらったわ。」
モニカ「ひ、ひどい消耗戦でした……(げっぷ)死人ゴケでどんな影響が出るか不安でしたので、万能薬を水に溶いてガブ飲みしましたし。」
タチアナ「サラおねーちゃんの病気を見た後だとね……」
レオニード「ふむ、モニカ姫、なかなかに酷いありさま。しかし強くなったようで、それはそれで命のありかたとして美しい。」
エレン「そんじゃ、聖杯を受け取るわ。」
レオニード「よろしい。これが聖杯だ。何かあれば言うといい、聖杯を持つ者に従おう。」
ミューズ「お……おかえりなさいませ……おおお……」
エレン「なにこれ、まさか骨折してたの?」
シャール「いや、すさまじい筋肉痛が、足を酷使したための痺れと同時に来ているようでな、ひねるとビリビリするようなので固定している。」
サラ「……今夜はここに泊めてもらおうか。」
レオニード城では、今度は何も起こらなかったかな? 何か起こる? >>530
530 : 以下、名... - 2015/06/25 02:06:40.15 knZjCWXSO 403/656寝ぼけたミューズに固められる
サラ「ん……んう?」
ミューズ「……」
サラ「ミューズ様? なんで私のベッドに……トイレにでも起きて、間違えて入りこんじゃったのかな?」
ミューズ「お……父様……」
サラ「……(ぎゅっ)」
後にサラは語る。
場の空気に流されて、軽率に体術使いを抱き寄せてはいけないと――
ヒギィィィィィ!!
ミューズ「申し訳ありません申し訳ありません!(ペコペコ)」
シャール「ミューズ様……」
エレン「両肩脱臼。あんたしばらく戦闘禁止ね。」
サラ「最近まったく戦ってない気がする。」
タチアナ「わたしも添い寝したかったなあ。次の機会があればもぐりこんでみよう。」
モニカ「サラ様でしたら、普通に頼んでも一緒に寝てくれますわ。わたくしもここで一緒に寝かせていただきました。」
ディオール「ハリードさん、ぼく強さはともかく、このパーティーでやっていく自信がちょっとなくなりかけてます。」
ハリード「慣れだ。」
ところで火術要塞の方はうまくいっているかな? >>533
533 : 以下、名... - 2015/06/25 06:52:59.31 DsY3HEkq0 406/656ミカエルが討伐を成功させる
前回の三人に加えてユリアン経由でようせいが加入
またウンディーネが火術対策として合流し、ボルカノも後学のためとか適当な理由をつけてくっついてくる
~ 火術要塞 青い炎の部屋 ~
ミカエル「よし……もう起き上がってくる気配は無いな。討伐完了だ。」
ウンディーネ「パイロヒドラ、倒れてなお、ここまでの熱を保っているのね……スコール。」
ロアーヌの術士達「まさかモウゼスの術士とともに戦えるとは光栄です。」
ボルカノ「だが、炎に住まいしアウナスとの戦いでは、私は手を出さんほうがいいだろう。敵に力を与えることにもなりかねん。」
ミカエル「そうだな、ファイアウォールには何度も守られてきたが、アウナスは炎しか使わない、というわけではない。ここまでの同道に感謝する。」
ようせい「あの妖精村のイタズラっ子たちにあそこまで懐かれるなんて、あなた何者?」
ユリアン「いや、別に……ただの開拓民だけど……」
カタリナ「純粋なのよ、色々と。」
ようせい「まあアウナスもいつ攻めてくるか気が気じゃないし、倒すのには協力するわ!」
カタリナ「あの中心の光っている所を破壊すればいいのでしょうか。」
ミカエル「……それで正解のようだな。来るぞ!」
ボルカノ「直接力にはなれないが、術の増幅は任せておけ。」
ウンディーネ「任せたわ。私の記した連携術もしっかり活かしてちょうだい。」
ユリアン「できる限りの炎熱対策はした、行くぜっ!」
ようせい「ぶっ貫いてあげる!」
カタリナ「ウェイクアップ!」
アウナスの行動 >>538
ユリアンの行動 >>540
538 : 以下、名... - 2015/06/27 00:16:22.72 jmUL5m3Uo 409/656ユリアンをつかまえてマグマの中へ
540 : 以下、名... - 2015/06/27 00:36:16.93 7u8UCgxQ0 410/656分身剣を閃く
アウナス「(ガッ)」
ユリアン「くっ! ……え? ちょ、おいぃ?」
カタリナ「どこへ!?」
ボルカノ「総員退避!」
ロアーヌ兵「な、なんだぁ!?」
(ザブン!)
(ザグッ、ビリッ)
ユリアン「あ゛っづぁぁぁぁぁ!」
カタリナ「よく鎧を捨てたわユリアン!」
ミカエル「その判断力、たのもしいぞ。しかし青い炎にあぶられてしまったか……パワーヒール!」
ウンディーネ「魔貴族ってゲートの部屋から出ること、できたのね。」
ようせい「マグマの中から追い出してあげる! 双龍波ッ!」
アウナス「(ザシャシャシャシャ)」
ようせい「きゃああああ!!」
ミカエル「くぅおっ……!」
カタリナ「烈風剣……!」
(ポトッ)
ユリアン「よ、ようせい! 大丈夫か!」
ウンディーネ「生命の水! 出血は多そうだけど、もともと妖精族は普通の生命じゃないわ、無事よ!」
ようせい「よくもやってくれたわね……!」
ウンディーネ「でも何回も食らえばさすがにまずいでしょう、ユリアン、守ってあげなさい。」
ユリアン「わかった!」
(ギィン)
ミカエル「手数の多い奴だ。私は回復に回る、カタリナとユリアンはようせいの両脇を固めよ!」
ボルカノ「陣形スペキュレイションを作れ!」
カタリナ「ムーラン――」
(ズッ)
カタリナ「なっ……いつの、間……(とさっ)」
ミカエル「パワーヒール! かげろうに紛れて距離感を狂わせたのだ! 首に注意しろ、下手をすればそのまま首をはねられるぞ!」
ユリアン「死神のカマか!」
ウンディーネ「出血多量を狙ってくるなんて。しかも傷口がふさがらないよう、炎で狙う対象と刃で狙う対象を分けている……なんて知能よ。」
ようせい「影とはいえ、四魔貴族で一番老獪なアウナスってだけのことはあるね……つぅっ!(ガギン)」
ユリアン「くそ、数では上回ってるのに手が圧倒的に足りない……やたら潜ったり隠れたりするのもあるけど……手数?」
ユリアン「(もっと早く判断し……もっともっと速く動く……視界に映るものすべて素早く見分ける……)」
ようせい「あ、あれ? ユリアンが何人も見える……!」
ユリアン「分っ、身っ、剣!」
カタリナの次の一手 >>545
545 : 以下、名... - 2015/06/27 01:15:59.94 +LvgWixvO 414/656スペキュレイションの陣形技「マーベラスカノン」をミカエル、ユリアンと一緒に閃く
(カキィン、ギン、ガキィン!)
ようせい「無双三段応用、三段ガード! ……あああ槍が折れた!?」
ユリアン「妙な方向に力をかけられたのか? 本当にただ送り込んできてるだけのチカラのかたまりとは思えない芸達者ぶりだな。」
ウンディーネ「この大人数を相手にしてもひとりひとりの戦法を把握されてるみたいだし、人間より頭の回転は速いかも、ね! 生命の水!」
ユリアン「予備の武器は? (ガキッ)こっちはオレが防ぐ!」
ロアーヌ兵「ハルベルトです、使ってください!」
ようせい「(パシッ)さんくす!」
ミカエル「お……おおおおお!」
ボルカノ「まずい、インサニティを受けた! カタリナ!」
カタリナ「万能薬を、あ!? (サッ)」
(べちゃっ)
ボルカノ「アウナスの龍尾返しをかわしたせいで顔面に……」
ミカエル「結果オーライだ。ゆくぞ。」
ユリアン「(スタッ)ミカエル様の顔がパイ投げしたみたいになってる……」
ボルカノ「(ん!? ユリアン、カタリナ、ミカエルがほぼ直線上に……)ウンディーネ!」
ウンディーネ「ソウルフリーズ!」
ようせい「見えた! そうか、相手が燃えてるんだから、光をさえぎった方が!」
ユリアン「はあーっ!」
ミカエル「カタリナ、私を踏み台にして跳べ!」
カタリナ「ええ!? わかりました!」
ボルカノ「ミカエルもだ! そのまま行け!」
ようせい「双龍波!」
ミカエル「相手の回避する方向に、ぶつけるのだ!」
ユリアン「了解!」
カタリナ「全力全開っ……!」
ボルカノ「3人ぶんのその旋転、砲弾のごとし。名付けよう、マーベラスカノン!」
(カッ)
ミカエル「……よし、ゲートはふさげたな。」
ユリアン「これで残るゲートは魔王殿ただひとつですね。」
ミカエル「だが、今度はこのような部隊を率いることはできない。ピドナに対する軍事行動とみなされかねん。」
ようせい「ニンゲン達ってほんとワケわかんないー。」
ユリアン「そこは同意。だいたいなんでゴブリンや妖魔の巣になってるのに駆除しないのかって話で。」
カタリナ「あまり他所の国の悪口は言えないけど、次代の王の選出にまだゴタゴタしてるみたいよ。」
ミカエル「では、カタリナとユリアンに指令を渡す。魔王殿に向かい、アビスゲートの封印に向けて努力せよ。期限は問わぬ。マスカレイドも持っておけ。」
カタリナ「かしこまりました。」
ミカエル「ユリアン、これも持ってゆくがよい。」
ユリアン「ナイチンゲールですか。」
ミカエル「現在、もっとも自由に動けて、かつ期待が持てるのはあの姉妹だ。頼んだぞ。……モニカのことは、今まで通り死んだものとして扱う。」
ユリアン「(国のトップは大変だなぁ……)」
サラ達の次の行動は >>550
550 : 以下、名... - 2015/06/27 12:02:39.02 S/BaQQzfO 418/656オーロラ見物
~ ランス ~
アンナ「こんばんは、初めまして。天文観測をしておりますアンナですわ。」
ヨハンネス「サラ社長からいただいた肉が焼けたぞ。よくお礼を言いなさい。」
サラ「いえ、そんな……」
アンナ「そうですね、お肉にも感謝ですが……アビスゲートを閉じに動いてくださっている事にも、心から感謝します。」
タチアナ「いろんな国のお偉いさんがアテにならないからねぇ。本当はまだこわいけど、世界が危ないって話じゃ行動するより仕方ないよ。」
モニカ「ヨハンネス様やアンナ様の方こそ、尊敬いたしますわ。誰にも評価されないまま続けて来られたのでしょう?」
アンナ「いえ、聖王家の方々にはよくして頂いています。父は……無念でしたが……」
ミューズ「アンナ様……」
エレン「それで、アビスゲートからの力によるズレは、収まってきてるの?」
アンナ「はい。フォルネウスのゲートの影響は、もう3分の1ほども元に戻っていますし、ビューネイのゲートの影響も少しずつ戻っています。」
ハリード「まあ16年もかけてズレてきたものが、そう簡単に戻るわけはないか。」
ヨハンネス「妖精達……フェイなどは、もう大半が正気を取り戻してきています。皆さんのおかげです。誇ってください。」
アンナ「今夜あたりオーロラも出るでしょう。私もこれからの時間が仕事ですし、お茶くらいは出せます、たまには平穏を楽しんではいかがですか。」
シャール「ん、サラ達は下か?」
ミューズ「ええ、暖炉の前で、3人一緒の毛布にくるまっておられましたわ。」
エレン「あの3人はホント仲いいわね。ちょっと妬けちゃうな……」
ハリード「ハチミツ茶とミルクティーとどっちがいい?」
エレン「ハチミツで。はー、スコーン片手にお茶だなんて、贅沢な時間だわー……」
タチアナ「肩の具合はへいき?」
サラ「うん。ありがとうね、荷物も余分に背負ってもらったりして……」
モニカ「うふふ、頼られるということも嬉しいものですわ。それにサラ様が早く回復してくださる事こそ何よりの願いなのですし。」
タチアナ「そうそう! だからサラおねーちゃんは遠慮なくわたし達を頼ってね!」
サラ「えへへ……ありがとう。頼りにしてるよ。」
モニカ「手のひらも……お互い、だいぶゴツゴツしてきましたね。」
タチアナ「みんな、からだじゅう傷跡だらけだしねー。まだ出会って1年も経ってないのに、よく修羅場くぐってきたもんだ。」
ディオール「サラ……ちょっといいかな?」
サラ「どうしたの? あ、毛布、入る?(ぴらっ)」
ディオール「い、いいよそんなの。その、ふたりで話したいんだ。」
モニカ「むむむ、サラ様は渡しませんよ。」
タチアナ「おおー、アピールタイムかな?」
ディオール「違うって!」
サラ「はいはいモニカ様もタチアナちゃんもそこまで。外に出る?」
ディオール「うん……」
ディオール「何か、思い出しかけてきたんだ。」
サラ「ん……」
ディオール「……『何を?』って聞かないんだね。」
サラ「私も、少し、感じてることは有るから。」
ディオール「アビスゲートに行かなきゃいけない……そうだよね。」
サラ「うん。」
ディオール「念のために言っておくけど……きみが幸せだったからって、これからの不幸を背負う必要なんて無いんだよ。」
サラ「!!!」
ディオール「言いたかったのはそれだけ。ぼくを思いやってくれるのは嬉しいけど、きみを失って悲しむ人達のことを考えてあげて。」
(ギィ……)
タチアナ「サラおねーちゃん?」
モニカ「サラ様?」
サラ「タチアナちゃん、モニカ様……私……どうしよう。」
タチアナ「……ひとまず落ち着こ。ほら、毛布に入って。冷えちゃってるじゃない。」
モニカ「何を迷っていらっしゃるかはわかりませんが……わたくし達は、何があってもサラ様と一緒です。」
サラ「ううん……そうじゃないの、ゴメンね、私……一生会えなくな」
(ぎゅーっ)
タチアナ「サラおねーちゃん。」
タチアナ「わたし、今でもこわいよ? 殺されたり、汚されたりすること、すごくこわい。」
タチアナ「でも、でもね、それより何より、サラおねーちゃんがわたしの知らない所でそんな目に遭うかもって考える事がすごくこわいの。」
タチアナ「だからお願い、そばに居させて。どんなに苦しんだって、力が足りなくたって、最後まで『一緒に』あがきたいよ。」
モニカ「サラ様、わたくしも同じ気持ちです。」
モニカ「アビスの底まで、ついてゆきますわ。」
エレン「なかなか思いつめた顔してるわね。オーロラも見えだしてきたってのに……ほら、外に行くから荷物持って。」
サラ「うん……ねえお姉ちゃん……」
エレン「何よ?」
サラ「離れることがその人のためだってわかってるのに、お互い離れたくないって思ってる時、どうすればいいのかな。」
エレン「は? 離れることがその人のため、って、甘ったれの子供でも教育してる話?」
サラ「そ、そうじゃないの、その人の友達とか家族とかと離れ離れにさせたり、苦難を背負わせたりしちゃうってこと……」
エレン「んー? よくわかんないけど。本人達の覚悟ができてるなら一緒にいりゃいいでしょ。」
サラ「ええー……そんな簡単に……」
エレン「いや簡単でしょうよ。何が本当にその人のためになるかなんて誰にもわかんないのよ?」
エレン「極端な話、『満足して死にたい』って言われたら、満足して死ねるように手伝ってあげるってぇのもある意味じゃ正しくない?」
エレン「まあサラがそんな事を言い出したら、あたしらがどんだけサラのこと好きか数日かけて説明してこの世に引き止めるけど。」
エレン「……もしあたしの事を話してるんだとしたら。置いてったら許さないからね、サラ。」
サラ「あ……」
エレン「ほら、行くわよ。」
雪の町ではどんな事が? >>563
563 : 以下、名... - 2015/06/27 23:33:08.01 Bgx6/DLKo 426/656雪だるま雪崩でドラゴンルーラー圧殺
氷の剣持ったキングフロスト(雪だるま)が世界を寒波で覆おうと暴れてる
~ オーロラの道 ~
タチアナ「うわっ、夜空から……光の柱が、降りて……」
モニカ「なんて幻想的なのでしょう……」
エレン「これ、もしかして、渡れる?」
ハリード「どれ。……ああ、どういう理屈か、夜空へと歩いていけるようだ。だが……途中で消えるなんて事は無いよな?」
タチアナ「オーロラ見に来ただけなのに、すごい冒険しちゃってるね!」
ディオール「ミューズさん大丈夫ですか?」
ミューズ「うふふ、ありがとうございます。サラ様たちとの旅でだいぶ鍛えられましたから……この通り、サラ様の荷物を持っても大丈夫です。」
シャール「私がすべて持ちますのに……」
ミューズ「はんぶんこで我慢してください。サラ様の肩を外してしまったのは私なのですし。」
サラ「もう治ってきてるし、そんなに気にしなくても。……あれっ!?」
ディオール「う、上に、オーロラに吸い込まれてる!?」
~ 雪の町 ~
(ズーン、ズズーン)
サラ「いきなり何事!?」
ゆきだるま「ああ! こんな時にお客様なのだ!」
ユキダルマ「聖王様以来の三百年ぶりのお客だというのに……!」
エレン「雪だるまが喋った!?」
スノーマン「我々はオーロラの中の氷銀河の守り人、雪だるま族。しかし今、仲間が暴走してしまい困っています。」
タチアナ「あのでっかい雪だるまのことだよね!?」
スノウマン「あいつは冒険心豊かなやつで。もう氷の剣ができたから、次の聖王様のために取ってこようと、仲間を集めて取りに行ったんだ。」
ユキワラシ「ミンナデ ゆきなだれ 連発シテ 氷ノ剣ノ守護者ハ 倒シタンダケド」
ユキダルマン「一番最初に触ったあいつが、なんでか『世界を氷河に!』なんて言い出して、町を出ようとしているんだ!」
ゆきだるま「我々は町から出たら溶けてしまうけれど、あいつは永久氷晶まで取り込んでしまったのだ! 町から出られたらどうしようもないのだ!」
ディオール「どうにか止めないとまずいんだね。」
モニカ「今、変なのがいませんでした?」
ハリード「金……は、無さそうだな。仕方ない、その氷の剣とやらで勘弁してやるか。」
サラ「雪だるま族って、どのくらいまでダメージ与えて平気なのかな?」
ゆきだるま「体が半分くらいになってもそのうち元に戻ってるのだ。下側の雪玉をなんとかデコボコにしてやれば歩けなくなると思うのだ。」
タチアナ「でも、町のみんながいっしょうけんめい殴ってるけど、効いてるように見えないよ?」
ゆきだるま「ここ三百年ほど平和だったので……めんぼくないのだ。」
シャール「では、ファイアウォール!」
ゆきだるま「あ、我々に直接的な熱はあんまり効かないのだ。溶けた『水』が熱を奪うようだけど、詳しくは自分達でもわからないのだ。」
シャール「……先に言ってくれ。」
最近空気なハリードの行動 >>572
キングフロストの行動 >>574
572 : 以下、名... - 2015/06/28 23:49:05.86 M58AHwY7o 430/656雪崩に埋もれる
574 : 以下、名... - 2015/06/28 23:54:53.44 WOpl/Z3EO 431/656フリーズバリア
(ドドドドド)
ハリード「ぶっ!?」
サラ「何も無いところから雪崩を!?」
ディオール「ハリードさん! く、相手はぼくが引き付ける! 逆風の太刀!」
ミューズ「吹き飛ばします、離れて! トルネード!」
シャール「エアスラッシュ!」
タチアナ「地面をめくらせてもらうよ、ストーンバレット!」
サラ「あ、あとで直すから! ストーンバレット!」
ゆきだるま「そのへんの地面は気にしなくていいのだ。はぁーっ!(カチン)何かくらったのだ!?」
モニカ「これは冷霊の時と同じ、フリーズバリアですわ!」
タチアナ「うわっ、冷気まで来た! くまちゃんガード!」
ハリード「(ボコッ)ブヘッ、ひでえ目に遭った。(ビュオォォォ)どあっ!?」
エレン「出たとこ一発、即退場……おっさんもかわいそうに。」
サラ「あれ、でも氷の剣が震えて……」
ヴぁぁぁぁぁ!
ゆきだるま「苦しんでいるのだ!? もうやめるのだ、世界征服なんて面倒なだけなのだ! みんなでのんびり暮らすのだ!」
キングフロスト「足りん……戦いが足りんのだぁぁぁ!」
エレン「なにそのバトルマニアみたいな……ん? バトルマニア?」
タチアナ「魔戦士公アラケスが何かしたの!? そんな、こんなピンポイントで!?」
ゆきだるま「いや、空に近いぶん死星に近いという事でもあるし、ありえない事じゃないのだ。」
シャール「熱が駄目でも、縛り付ける効果はどうだ……スターフィクサー!」
ディオール「今だ!」
誰か何かひらめくかな? >>580
580 : 以下、名... - 2015/06/29 00:29:52.21 Z1qpWkbWo 434/656ディオール 地摺り斬月
ディオール「(大地を、わずかな猶予のみを残して抉り斬り、鞘のごとくほんの一瞬だけ引っ掛けるように……そこから開放される反動を利用して!)」
ディオール「地すり残月!」
(ドコォォォ!!)
シャール「い、一撃であそこまで……技術も膂力も、とてつもないな。」
サラ「もう起き上がれなさそうだし、氷の剣を取りあげちゃおう。」
モニカ「直接触らないようにしてください、どんな悪影響があるかわかりません。」
ゆきだるま「では応急で鞘を用意するのだ。」
タチアナ「ふぅ……全身、冷えきっちゃったよ。」
エレン「(ズボス)おっさん平気ー?」
ハリード「……肉体的には平気だ。」
~ 雪の町 暖炉倉庫 ~
ハリード「待たせたな、男勢は着替え終わったぜ。」
シャール「申し訳ありません、先に使わせていただくなんて。」
ミューズ「いえ、女性の着替えは時間がかかるものですし、そのあいだずっと待たせておくのはあんまりですから。では私達も……」
エレン「うー寒い寒い……でも、もう氷銀河には何も残ってないみたいね。氷の剣はなんか呪われてるし、永久氷晶はどうしよっか。」
モニカ「と、申しますか、どうやって帰るのでしょう?」
タチアナ「あ、聞いておいたよ! ランス郊外のあの丘に、ふわっと送られるんだって。」
サラ「タチアナちゃんはどこでも物怖じしないでみんなとお話してくれるね。えらいえらい(なでなで)」
タチアナ「えっへっへー。」
ゆきだるまはついて来たそうにこちらを見ている……どうしよう? >>584
次の目的地は? >>586
584 : 以下、名... - 2015/06/29 00:59:41.71 Z1qpWkbWo 437/656連れていく
586 : 以下、名... - 2015/06/29 01:02:40.68 u6JuygUSO 438/656東方
ハリード「ディオールの刀だが……東方の物と意匠が同じに見える。案外そちらにルーツがあるのかも知れんな。」
サラ「じゃあ、そっちに行ってみようか? アビスの力も抑えられてきてるし。」
ディオール「ぼくは、どっちでも……」
タチアナ「それじゃ行こうよ!」
ミューズ「さすがに留守にし過ぎていますし、私達は一度ピドナに戻ろうと思います。」
シャール「だが魔王殿のゲートを閉じる時は誘ってくれ、力になるぞ。」
モニカ「あ、それでは、ノーラ様にこの氷の剣を見せて頂けませんか? 武器といえばノーラ様だと思いまして。」
シャール「なるほど、確かに。」
ディオール「お二人とも、元気で。」
ミューズ「ええ、もちろん! またお会いしましょう。」
続き
サラ「安価で冒険するの」【ロマサガ3】【後編】