サラ「シノンの村で山林を開拓しながら過ごす日々……」
サラ「別に誰かに頼まれた仕事でもなく、土地が肥沃だというだけで農地を広げてきたけど」
サラ「もっと、外の世界も見てみたいな」
サラ「そんな小さな野望の高まりを感じてきた頃、雨の夜に飛び込んできた令嬢、モニカ様」
サラ「反乱が起きた事を伝えに、兄である侯爵様のもとに走らなきゃって……」
サラ「まるで冒険物語みたいでワクワクする……でも最近、モンスターの動きも活発だし、気を引き締めてこう」
サラ「目覚めは爽快。モニカ様が起きたら何かお腹に収めて、すぐ出発だね」
(コンコン)
エレン「サラー、起きてる? >>2の準備できた?」
元スレ
サラ「安価で冒険するの」【ロマサガ3】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432567602/
2 : 以下、名... - 2015/05/26 00:27:41.37 aBc0McrAO 2/656回復アイテム
サラ「うん、傷薬も術酒も持ったし……でもお姉ちゃん、起こしに来てくれたんだね。」
エレン「え? どういう意味よ。」
サラ「私がついてくって言ったとき、『心配なだけよ』って反対してたから、置いてかれるんじゃないかと思って……」
エレン「さすがにそこまでひどい事はしないっての。ほら早く行くわよ。」
サラ「うん。」
ユリアン「お、俺が一番最後か……すまん。」
モニカ「お待たせいたしました。出発しましょう。」
トーマス「良かったなユリアン、モニカ様より遅かったら置いていく所だったぞ。」
※ロマサガ感を出すため、句点マシマシでお送りします。
サラ「はっ!」
ヘルダイバー「ケェー……」(ボトッ)
エレン「邪魔っ!」
地狼「キューン……」(ドサッ)
ハリード「無理はするなよ、モニカ様の警護が第一だ。……とはいえ、お前らなかなか慣れてるな。楽をさせてもらえそうだ。」
エレン「こっちが必死こいて骨叩き折ってる横で、あっさりスパッと首落としてる人に言われてもね。自信なくしちゃうよ。」
ハリード「(素手で野生動物の骨ヘシ折るお前の方がよっぽど凄いと思うが……)」
ユリアン「何かでかいのが来るぞっ!」
ハリード「あれはガルダウイング! タフなだけが取り得の巨大鳥だ、今まで通りオレが切り込むから後ろは任せる!」
サラ「(私ひとりじゃ、絶対にかなわないような敵……!)」
サラは何かひらめくだろうか?
武器種は問わず
>>7
7 : 以下、名... - 2015/05/26 01:09:27.21 Y+gJ+UeLO 5/656失礼剣
エレン「サラ! 危な――」
サラ「(大丈夫、鳥の相手は飽きるほどしてきたもん……翼の中の筋肉の動きを見極め……一瞬、こちらを狙って爪をかけようとする隙を逃さず……)」
サラ「今っ!」
(ぞぶっ)
(ザクッ)
ガルダウイング「ギェェェェェ!」
サラ「あれ? お姉ちゃんの手斧?」
トーマス「エレンが咄嗟に斧を投げたんだ。サラが帯剣してたのも驚いたが、近付かれた咄嗟の判断で的確に抜くとは凄いな。」
ハリード「フッ、眼前で背後を見せるかのような切り上げとは、まさに失礼剣。あんなムチャをするなんて日頃から鍛えていると見える。」
ユリアン「おうっ! オレたちも負けてられないな!」
~ ミカエルの宿営地 ~
ミカエル「遠征中にいきなり来るとは、どうしたのだ?」
モニカ「お兄様、大変です。ゴド――」
ミカエル「まあ待てモニカ。既に村人4人、さすらいの剣士ひとり、お前とわたしの兄妹を合わせて7人にもなっているのだ。」
ミカエル「読者を置いて話を進めるのはよくない。みながみな、原作を知っているとも限らぬのだからな。」
ミカエル「男爵の名前など覚えていなくとも進むのだから、言う必要は無い。」
ミカエル「では改めて自己紹介をしよう、シノンの村を含む領土を治めているロアーヌ侯、ミカエルだ。」
モニカ「」
サラ「(ぼそぼそ)ミカエル様はいったい何を言っているの……?」
エレン「(ぼそぼそ)ここは黙っておきましょ」
ミカエル「これから男爵の反乱を鎮圧に向かう、モニカがともに来るのは危険だ。時間もかかるだろう。ポドールイへ向かってくれぬか?」
モニカ「あ、はい。えーっと、お兄様の言いつけならば、喜んで。」
ユリアン「ポドールイ……あの吸血鬼伯爵のところへですか!?」
ミカエル「そうだ、ポドールイ伯は信用できる。下手な人間よりもだ。そしてさりげない解説を有り難う。見所があるな。」
ミカエル「今は物資も心もとないが、ロアーヌに帰れば恩賞を取らせよう。モニカを守ってくれ。」
ミカエル「そしてハリード、凄腕の剣士と聞いている。ゴブリン討伐用の兵なので戦力が心もとなくてな、ともに来てくれ。」
ハリード「ああ、まあ、報酬さえもらえるならオレは構わんぜ。」
ミカエル「ではシノンの4人、モニカを頼むぞ。」
ハリード「なに、大丈夫。お前たちならやれるさ。」
サラ「(色々と台無しになった気がするけれど……行き先は、雪に覆われた夜の町ポドールイ)」
サラ「(お姫様の護衛……見たことのない場所……)」
サラ「(運命が変わっていく瞬間を感じる……)」
サラ「(もう昨日までの私じゃない!)」
エレン「>>14」
14 : 以下、名... - 2015/05/26 02:20:11.76 YTk4kbMRo 9/656サラ?サラー?
ダメだわ聞いてない・・・
モニカ「サラ様はいつもこのような感じなのですか?」
ユリアン「いや、そういうわけじゃないんですが……」
トーマス「知識はありますし頭もいいので、天才型といいますか……」
エレン「時々妄想に入っちゃう事があるの。」
サラ「……別に、人に迷惑かけるほどじゃないもん。」
エレン「あ、戻ってきた。じゃ行きますか。」
サラ「……ふんだ。」
~ ポドールイへの道 ~
ユリアン「ラッパー1匹、そっち行ったぞ!」
トーマス「こっちはゴブリン達の相手で手一杯だ、悪いがなんとか頼む!」
エレン「ちょ、ちょっと待ちなさい! こっちだって川からスパイダーローズが這い上がって……!」
サラの行動 >>16
スパイダーローズの行動 >>18
16 : 以下、名... - 2015/05/26 02:39:37.09 BvB0QSr0O 11/656ラッパーをブロック
19 : 以下、名... - 2015/05/26 02:46:00.28 eBrJJJ0eO 12/656仲間になりたそうにこちらを見ている
(ザシュッ)
サラ「モニカ様、へいき?」
モニカ「あ、有り難うございますサラ様!」
エレン「うちの妹の剣使いがどんどんサマになってきてる……あら? 近付いてこない?」
スパイダーローズ(くねくね)
サラ「なんだか、かわいい……」
エレン「えええええ、ちょっと、相手は吸血植物よ!?」
モニカ「ひとまずユリアン様たちの方の応援にゆきましょう。」
ユリアン「……で、これがそのスパイダーローズ?」
トーマス「確かに近付いてくる様子はないが……」
サラ「これから行く町の領主様も……吸血鬼なんでしょ?」
エレン「そりゃそうだけど。」
サラ「ダイジョウブだよ……ほら、おいで。」
モニカ「まさか、モンスターになつかれるとは。」
トーマス「凶暴化したやつが増えてきたと思ってたが、まだこういうのも残ってるんだな。」
エレン「あんたねえ……そんなん巻きつけて歩いてたら、妖精系モンスターと間違えられて殺されちゃうわよ?」
サラ「うーん、そっか……ごめんね、野生の薬あげるから元気でいてね。」
サラ「ヘリオトロープもらったわ。」
エレン「解せぬ。」
モニカ「心を通じ合うなんて、素晴らしいですわ。(ニコニコ)」
トーマス「さて、ポドールイが見えてきたが……あれに見えるがポドールイ伯の居城だとすると、雪の山道を少し登らなきゃいけないようだ」
ユリアン「どうします? ポドールイで一泊していきますか?」
サラ「少し休むだけなら……パブで小料理でも?」
モニカ「では…… >>23」
23 : 以下、名... - 2015/05/26 05:15:14.57 5iuen2nd0 15/656サラを巨大化させる
モニカ「サラ様を巨大化させましょう。」
エレン「はい?」
ユリアン「そういう術でもあるのですか? いやそれにしても、なぜ今?」
~ パブ ~
モニカ「聖王様が氷の剣を取りに行った氷銀河という所には、身長4m超の『巨人』が闊歩しているそうですわ。」
モニカ「ガルダウイングにも一歩も退かぬ豪胆さ、わたくしを庇ってくださった強い肢体……サラ様は巨人のごとくになるべくして生まれたおかた!」
モニカ「はい、サラ様、あーん。」
サラ「あの……恥ずかしいです……」
エレン「(あー、天然さんかー)」
トーマス「(独特の思考回路をお持ちのようだ)」
ユリアン「バーゲスト肉のトマト煮込み、ウマいな。」
サラ「けぷっ」
モニカ「さあサラ様、もっとお食べください。」
サラ「もう入りません……」
ユリアン「う~、外に出るとやっぱ寒いな……うわ、雪が降ってきた、早く城に行こう」
トーマス「パブでも噂が聞こえてきたが……選ばれた娘は伯爵に噛まれることができ、吸血鬼として生きられる、か。」
エレン「城の外に出ることができないなんて、私はごめんだけどね。」
(ザク、ザク、ザク……)
サラ「シノンとは雪の質が違うね。踏んだ時にギシギシ言ってる。」
モニカ「誰ひとりとして踏み荒らせない、谷底の雪の下ふかく眠る雪の層はミレニアム・イノセンスとも呼ばれているそうですわ。」
サラ「ステキ……」
ユリアン「おっとヘルダイバーに狙われてる、さっさと橋を渡って城に駆け込もうぜ」
~ レオニード城 ~
レオニード「ようこそモニカ姫、私がポドールイ伯レオニード。 >>30」
31 : ◆xfXcrstrTc - 2015/05/26 22:45:25.94 SP5kxPsK0 18/656サラ?サラー?
ダメだわ聞いてない・・・
レオニード「サラ? サラー? ダメだわ聞いてない・・・(裏声)」
サラ「」
エレン「」
ユリアン「」
トーマス「」
モニカ「……えっと、なぜそこまで私達のことをご存知なのですか?」
レオニード「ポドールイには何の楽しみもありません。外の話が気になってついあちこちに飛ばした使い魔から情報を仕入れてしまうのです。」
ユリアン「(伯爵のひとり寸劇をスルー!?)」
トーマス「(身分の高い人というものは、みんな、どこか変なんだろうか……?)」
レオニード「さて、吸血鬼の手を借りて危機を脱したとしても、ミカエル候は侮られてしまうでしょう。むろん気付かれぬよう手は回していますがね。」
レオニード「モニカ姫は何も心配せず、この城でくつろいでくださればよろしい。」
レオニード「それでは部屋に案内させます……ああ、しかし地下には入られませぬよう。危険です。」
(コツ、コツ、コツ……)
ユリアン「なんか気が抜けたな。」
トーマス「人魂に案内されたり、暖炉の炎が緑だったり紫だったり、不気味ではあるけど。あの寸劇を見せられるとな……」
エレン「しかし外はひどい吹雪ね。自然のほうがよっぽど恐怖感あおってくるわ。」
サラ「ちょっと、こわい、かな……」
モニカの行動 >>34
34 : 以下、名... - 2015/05/26 23:02:25.65 yjpdc/3Lo 21/656地下探険
モニカ「城の地下を見てみたいと思うのです。」
ユリアン「いきなり伯爵の忠告無視ですか!? モニカ様、それは……」
トーマス「もしモニカ様が吸血鬼になられたら、俺達も釜ゆでにされますよ。」
エレン「その時には既にみんな死んでる可能性のが高いと思うけど。」
モニカ「しかし押すな押すなと言われたら、それは押せという合図なのだとお兄様が。」
サラ「ミカエル様も何を教えてるんだろう……」
モニカ「ちょっとだけ、本当に覗くだけですから。」
レオニード「で、堂々と私の目の前を横切ってゆかれるのですか。」
モニカ「すみません。すぐ戻りますので。」
サラ「モニカ様ってやっぱりすごい。」
トーマス「(ここまで図太くないと貴族なんてできないという事か……?)」
エレン「目に見えない攻撃!? 超音……あぐっ!」
ユリアン「ぐおっ……」
トーマス「ど、毒が……」
モニカ「」
サラ「モニカ様おきてー!」
サラ「(びくびく)あの……」
ゴースト「……?」
サラ「この人たち、運んでも、いいかな……?」
ワーバット「(コクコク)」
サラ「ありがとう……うんしょっと。」
サラ「私以外全滅しました。」
レオニード「だから言ったでしょうに。」
サラ「でも>>38をひらめきました。」
レオニード「それを報告して私にどうしろと。しかし転んでもタダでは起きないその姿勢、嫌いではありませんな。」
38 : 以下、名... - 2015/05/26 23:46:01.18 6t82YR2yo 24/656かすみ二段
サラ「かすみ二段、ハリードさんと並ぶ火力も手に入れたし……(ちゅー、ぺっ)」
トーマス「悪いな……毒を吸い出してもらって……」
サラ「今日はもう寝ようね。(ちゅー、ぺっ)」
ユリアン「ありがたい……いやホントごめん、力及ばず……」
サラ「謝罪はモニカ様から充分に受け取ってるから。(ちゅー、ぺっ)」
ユリアン「モニカ様は隣の部屋に……?」
サラ「うん。すごく立派な1人部屋だったよ。やっぱり来賓とその護衛は別々なのね。(ちゅー、ぺっ)」
エレン「はい包帯おしまい。(べしん)」
モニカ「あいたっ! ……うう、まことに申し訳ございません……」
エレン「もういいわよ。ちょっとワクワクしてたのは私も一緒。責任は同じってことで、さっさと寝た寝た。」
(バタン)
モニカ「エレン様、まるで長いこと一緒に居た友人のよう……うれしい……」
モニカ「……あら?」
モニカ「(よく考えると、こ、この不気味な部屋で1人きり……? しかし、わたくしがこれ以上ワガママを言うのもはばかられます……)」
サラ「弓の手入れも終わったし、私も寝よう。」
サラ「(……明かりを消して暖炉の火だけになると、途端に不気味になるわ)」
サラ「(吹雪の音、古い石づくりの建物特有の、こもった匂い)」
サラ「(人が生活してないからか、悪臭ではないけれど……生活の香りが無くて、それがいっそう不安をかきたてる)」
サラ「うう、テーブルに置かれてたワインでも飲もうかな……」
(コンコン)
サラ「(ビクッ!)……だ、誰?」
サラ「(怪我と毒とでみんな寝てる、私が出なきゃいけないけど、あ、レオニードさんもいい人っぽいし、薬とか持ってきてくれたのかな……?)」
誰が来た? あるいは、どんな出来事が起こった? >>41
41 : 以下、名... - 2015/05/27 00:35:37.06 u/0lXWr4o 27/656モニカが原作と同じ理由、ただしツンデレ風味
モニカ「すみません、モニカです」
サラ「モニカ様?」
(ガチャ)
サラ「モニカ様もこわいの?」
モニカ「え、あ、いえ……サラ様……そう、サラ様が怖がっているのではと思いまして。わたくしが怖いわけではありませんわ。」
サラ「そ、そうなんだ。ありがとう。ふふ」
モニカ「うっ。(素直な視線が痛いです……)」
サラ「でも、私が床で寝てたら、モニカ様を悪者にしちゃいそうだし。モニカ様を床で寝かせるわけにもいかないし……一緒に寝る?」
モニカ「し、仕方ありません。サラ様がおっしゃるのであれば、添い寝、いたしますわ。」
サラ「それじゃあ、寝よう。」
モニカ「(お兄様……わたくしにとって『ツンデレ』というものを表現する事は、非常に難しいようです……)」
モニカと一緒に寝ていた事で叱られつつ翌朝
レオニード「城の探索をされるのは構わないものの、皆さんの命が心配なのでね。ちょうどいい財宝の隠された洞窟があります。」
ユリアン「財宝……」
レオニード「私に金銭など何の意味もありませんからな。冒険心ゆたかな皆さんに退屈しのぎを差し上げるのですよ。」
トーマス「(めちゃくちゃ皮肉られてる)」
モニカ「(反省しております)」
エレン「ミカエル様が反乱の軍を打ち破っても、事後処理とか色々あるだろうし、数日は間違いなくここに釘付けだと思うよ?」
サラ「じゃあ、みんな、行ってみる? ……今度は慎重に。」
ポドールイの洞窟、何かゴブリン達が仕掛けた罠とかあるかな? >>44
44 : 以下、名... - 2015/05/27 01:30:13.78 TgXfW1qEO 30/656幻惑の罠
エレン「さっきから鬱陶しいの……よっ!」(バゴォ)
トーマス「骸骨を相手にすると、エレンのキックが大活躍だな。」
モニカ「あら? ……ここは、入り口から入った場所、ですわよね?」
サラ「また戻ってきちゃったの?」
トーマス「ああ、目印もつけておいたし、間違いない。」
ユリアン「んん~? 金になりそうな宝石とか金貨とかは見つかったけど、たぶんこれ200オーラムくらいにしかならないよな?」
モニカ「レオニード様が財宝と呼ぶものが、それだけとは考えづらいですし……何か見落としでもしたのでしょうか。」
サラ「あれ? 入り口近くに……もしかして、あの時のスパイダーローズ?」
スパイダーローズ「(くいくい)」
サラ「こっちに来いって言ってるの?」
モニカ「こ、このような石壁に囲まれた道がいくつもあったのですね。3本しかないとばかり思い込んで、入ってすぐ出てきてしまったのですか。」
トーマス「この配置……いや、まさか……」
ユリアン「どうしたんだ、トム?」
トーマス「スパイダーローズに案内される通りに歩いてきたのを、方位磁石を見ながら地図を描いてみてるんだが。見てくれよ。」
エレン「ええ!? 分岐がとんでもない事になってるわよ!? こんなに分かれ道あった!?」
トーマス「それを気付かせないのが凄いところだ。東の戦術書にあった石兵八陣とよく似ているが、これは極端に入りづらくしているな」
ユリアン「ここのゴブリン何者だよ。」
モニカ「生命の杖ですわ! 触れただけで癒すちからがあるといいます。」
トーマス「なかなか時代がかったネックレスやブローチが出てきたな、これは800オーラムくらいはするだろう。」
ユリアン「宝物も凄いがゴブリン達の数も半端じゃないぜ。巣を作ってやがるな。」
サラ「あ……ここまでありがとうねローズちゃん。」
エレン「そうね、あそこに陣取ってるヤツ、あからさまにボスっぽいし……悪いけど構ってるヒマは無さそうだわ。」
ブラザーの行動 >>49
サラの行動 >>51
49 : 以下、名... - 2015/05/28 00:06:20.77 ZegYdvgR0 33/656種族の垣根を越えた宴会中
51 : 以下、名... - 2015/05/28 00:47:40.01 usp+csY5O 34/656お宝だけ頂いて帰る
ゴブリン「わっはっはっは!」
カエル戦士「だはははは!」
フェイ「ケケケケケ!」
ブラザー「カーッカッカッカッ!」
ユリアン「……。」
トーマス「あれをどうしろというんだ。」
サラ「任せて。見たところ種族を気にしてないみたいだから、堂々と行ってくる。」
エレン「ちょっ、サラ!?」
サラ「ごめんね、ちょっと通るよ。」
サラ「シェルブレーサー取ってきたー。」
エレン「うちの妹に何かをツッコむのは、もう諦めた方がいい気がしてきたわ。」
~ 5日後 ロアーヌ宮殿 ~
ミカエル「無事に反乱は鎮圧できた。この難局を乗り切ることができたのも多くの者のおかげである。特に5人は部下でもないのによく働いてくれた。」
モニカ「ハリード様、有難うございます。」
ハリード「金のためだ、別に感謝してもらう必要はないぜ。」
モニカ「ユリアン様、有難うございます。」
ユリアン「正しいと思うことをやれって、おやじがいつも……別に、そんな……」
モニカ「トーマス様、有難うございます。」
トーマス「もったいないお言葉です。」
モニカ「エレン様、有難うございます。」
エレン「モニカ様と旅をしたの、けっこう楽しかったよ。」
モニカ「サラ様、>>54」
54 : 以下、名... - 2015/05/28 02:23:43.95 cHj1TPhno 37/656プリンセスガードに入って下さい
モニカ「お願いします、サラ様!」
サラ「えっ!?」
エレン「はい!?」
ミカエル「待てモニカ、お前の護衛部隊を作る話は私しか知らないはず、なぜそれを?」
モニカ「お兄様の机の引き出しの妄想ノートを見ました。」
ミカエル「妄想ノートではない、考えをまとめる時に使うメモだ。思考にゆとりを持たせるため、たまに笑いのネタなども書かれているがな。」
サラ「え……えっと……」
ミカエル「ああ、今考える必要はない、モニカだけの意見で決められるものでもないのだから。……このさい聞いておくか、ハリード、どう見る?」
ハリード「基礎能力ならユリアンが抜きん出ているし、色々できるのはトーマスだが、サラもエレンも一流の戦士になれる資質はあると思うぜ。」
ミカエル「(ふむ。侍女兼ボディガードはカタリナ1人で充分とは思うが、女性がもうひとりくらい居てもよかろう)」
カタリナ「(なぜか私がロアーヌを離れてしまう未来が見えたし、増やしたほうがいいのかも)」
ミカエル「ともかく、戦線から逃げ疎開した住民が戻ってくるまで数日は祝勝会が行われる、その間にでも意見はまとめておこう。」
モニカ「では……カタリナ、逃げる手助けをしてくれて有難う。」
カタリナ「モニカ様の、その伝令に走る勇気こそが、ゴドウィン男爵の野望を打ち破ったのですよ。」
ミカエル「みなに充分な褒章を与えよう。祝勝会も楽しむといい。」
サラ「……」
エレン「……」
ユリアン「あそこの一角が重苦しいんだが。」
トーマス「エレンも妹離れするとなると寂しいんだろう。なに、いざとなればフォローに入るよ。」
サラ「……お姉ちゃん。」
エレン「……何よ。」
サラ「前々から考えてたんだけど、私……もしプリンセスガードの話が来なくても、シノンを出ようと思うの。」
エレン「>>57」
57 : 以下、名... - 2015/05/28 18:53:09.30 ZegYdvgR0 40/656悪い男には気をつけなさいよ?
サラ「うん。……ありがとう、お姉ちゃん。」
エレン「それに、モンスターだけじゃなく、人さらいとかにも気をつけなさいよ?」
サラ「うん。」
エレン「うまい話にも気をつけなさいよ?」
サラ「う、うん。」
エレン「悪いレズにも気をつけなさいよ?」
サラ「どういうこと!?」
ユリアン「重苦しいと思ったけど気のせいだった。」
トーマス「いつもの事じゃないか。」
ユリアン「オレもハリードに言われた自分の強さを確かめてみたいし、外の世界に出てみるかなあ。」
トーマス「じゃあ、一緒にピドナまで行くか? おじいさまに頼まれた仕事があるんだ。」
ユリアン「それもいいか。エレンも誘ったら来てくれるかな? おーい!」
~ ロアーヌ侯宮殿 ~
ミカエル「基本的な礼儀は問題なし。大臣達にも正式に認められたため、改めて勧誘したい。サラ、モニカの護衛部隊プリンセスガードに入らぬか?」
サラ「はい……お受けします。」
モニカ「サラ様、有難うございます!」
ミカエル「では兵士の鎧を支給する。モニカのため働いてくれ。それでモニカ、これからは主従関係になるのだ、『様』づけはやめなさい。」
モニカ「わかりました……サラ、基本的には警備兵と同じように宮殿内の警邏をしていただき、空いた時間は自己鍛錬と馬の世話にあてる形となります。」
ミカエル「質問があれば警備兵長に聞くがいい。」
順番が少し前後するけど、カタリナどうなった? >>60
60 : 以下、名... - 2015/05/28 19:45:51.75 yXJGrmXto 43/656嫌な予感がしてたのでマスカレイドは奪われなかったけど
ロアーヌ家宝の皿を割ってしまった
サラ「(あれ? 今、すれちがったのは、反乱鎮圧直後に会ったカタリナさん?)」
サラ「ばっさり髪を切っていたようだけど……」
モニカ「カタリナ……どうしたのその髪!」
カタリナ「申し訳ありませんミカエル様。フェルディナント様の時代より伝わるラスター彩の陶器を損壊させてしまいました。」
ミカエル「昨晩の事と何か関係があるのか? 詳しく話してみよ。」
カタリナ「は。昨晩、不遜にもミカエル様に化けた男が私に近付いた事は報告した通りですが――」
ミカエル?「カタリナ、マスカレイドは持っているか?」
カタリナ「はい。(……ん?)ミカエル様ともあろうお方が、『ロアーヌ』に捧げし剣に手を伸ばそうとは。戯れはやめてください。」
偽ミカエル「なに、お前にこれを与えた時のことを思い出してな。お前との思い出に浸り、つい我を忘れてしまった。」
カタリナ「……ひどい言い訳だわ。ミカエル様は、私事の際も王道を忘れぬお方。もし私の魅力で堕落させてしまったとしたら、私も腹を切らねば」
(ブォン!)
神王教団の男「うおっ! ちっ、それがマスカレイドの真の姿か!(フワリ)」
カタリナ「やはり偽者! 待て! 衛兵ーッ!(ダンッ!)」
神王教団の男「屋根まで跳んで来た!? くそ、火星の砂!」
(ゴオォォォ……)
カタリナ「……見失ったようね。ホイホイ誘いに乗って城の裏手まで来てしまった私の油断、か。」
ロアーヌ兵A「カタリナ様! いかがなさいましたか!?」
カタリナ「ミカエル様に化けた男がマスカレイドを狙って接触してきたわ。体格はミカエル様と同じくらい、容姿はおそらく変えることができる。」
ロアーヌ兵B「なんて厄介な! どちらに逃げましたか? 警備を強化しましょう。」
カタリナ「逃げたのはあちらの森、合言葉を作ってお互い騙されないように。それと、ミカエル様に報告に向かうから、誰か私と一緒に来てちょうだい。」
ロアーヌ兵C「えっ? 自分達は何も見てはおりませんが……」
カタリナ「いえ、もし私が殺されて、ここに居るのが偽者だったら、この隙に侵入する事こそ目的かも知れないでしょう。」
ロアーヌ兵D「た、確かに。では自分が。」
カタリナ「かくかくしかじか、というわけで報告に上がりました。」
ミカエル「わかった。sagaってよい。」
(バタン)
ロアーヌ兵D「しかし、そんなにそっくりに変化したのを、よく見抜けましたね?」
カタリナ「伊達に長年おそばに居たわけではないわ(ふふん)」
ロアーヌ兵D「カタリナ様、ミカエル様のこと大好きですもんね。」
カタリナ「ええ……って何を言わせるのよ!」
(ドゴォ!)
ロアーヌ兵「ぐげぺっ!?」
カタリナ「あ! ご、ごめんなさい、つい力が入って……って、あら、これは……」
~ 現在 ~
カタリナ「――からかわれた内容までは申し上げられませんが、その事に焦って突き飛ばした結果、何重もの魔術強化を破ってしまいました。」
ミカエル「あえて言おう、>>62のくだりは必要だったのか?」
モニカ「何を言っているのですかお兄様……」
ミカエル「断髪の覚悟も納得の、阿呆な理由だった。罰として皿代の十万オーラムを稼いでくること。それまでマスカレイドは預かる。」
カタリナ「寛大な処置に感謝いたします。」
モニカ「(さすがにこれはひどいとは言えないわ……)」
サラ「さて、よくわからないうちにカタリナさんが出稼ぎに行ったらしいけど、そんな事とはぜんぜん関係なく……」
サラ「お城の衛兵さん達には優しく迎え入れてもらったわ。」
サラ「『給料ほとんど変わらないのに責任はでかいって、大変だよな……』とか言われてる。」
サラ「プリンセスガード仲間は『モニカ様を守れるというだけで望外の幸せだ!』って言ってるけどね。」
モニカ「お兄様、外出してもよろしいですか?」
ミカエル「ダメだ。鎮圧後も主犯のゴドウィン男爵の動きがつかめん。」
モニカ「まだ何か企んでいらっしゃるようであれば、わたくしが餌になれるのでは?」
ミカエル「……わかった。2時間だけだぞ。」
モニカの行動とか >>65
65 : 以下、名... - 2015/05/28 22:56:15.22 2fnaUc1SO 48/656体にロープを巻き付けて棒に吊るされてみる
モニカ「うんしょ、うんしょ」
サラ「……モニカ様?」
モニカ「あ、プリンセスガードの皆様は手を出さないでくださいませ。わたくしがさらわれればゴドウィン男爵のアジトもわかると思いますし。」
プリンセスガードA「(こんなバレバレの罠に手を出すのだろうか)」
プリンセスガードB「(なにも自分を縛る必要は無いと思うのだが)」
モニカ「そこのロープをほどいてください、そうすれば岩の重みで木の枝に吊るされますわ。大丈夫、わたくしが餌になる事はお兄様も公認です。」
プリンセスガードC「は、はあ。(実はモニカ様ってかなり残念なんじゃ)」
プリンセスガードD「(ミカエル様はこの作戦自体は絶対許可してないと思う)」
モニカ「キャー」
プリンセスガードズ「「「「「敵もアホだったー!!」」」」」
ゴドウィン「ふん、まさかこんないいエサが手に入るとはな……いやホントになんでここまでお膳立てされているのだ?」
モニカ「……」
ゴドウィン「逃げようなどと思うなよ、ここのモンスターのえじきに……というか逃げられんか。」
モニカ「よいしょ。ロープは巻きつけただけで縛ってはいないのですが……見破られずにすんで良かったですわ。」
モニカ「では、脱出しましょう!」
サラ「鳥モンスターはこの山に飛んできた。となると、この山のどこかに居るはず、と考えてプリンセスガードみんなで手分けして探しているの。」
サラ「これは……洞窟? 怪しい……」
サラ「仲間に目印を残して、と。入ってみよう。」
モニカ、何かひらめくだろうか? >>69
69 : 以下、名... - 2015/05/29 00:05:56.09 UHeiYt8SO 51/656マインドステア
モニカ「だいぶ彷徨いましたけれど……」
モニカ「あれは……なんという恐ろしい形相。鬼と言われる種族に間違いありませんわ。」
悪鬼「ゴガ……」
モニカ「!」
悪鬼「グオォォォ!」
モニカ「(速い! いけない、避けるのが間に合わ――)」
(ドガァン!)
モニカ「(……あら? 衝撃が、軽い? いえ、これは抱き抱えられて)」
サラ「ごめんね、遅くなっちゃって。」
モニカ「サラ様! あ、いえ、サラ!」
サラ「矢鱈にぶちかましを放てば洞窟の壁にぶつかる、って学習したなら、コンパクトな攻撃が来るはず。」
モニカ「わかりましたわ。落ち着いてかわせばよいのですね。」
悪鬼「うぬぅ……」
サラ「警戒してるの? 来ないなら、こちらから!(ヒュッ!)」
モニカ「流石です、剣だけでなく弓も!」
サラ「はさみうちにしよう!」
モニカ「了解ですわ!」
悪鬼「ここだ! 言葉が通じないとでも思ったか!」
モニカ「っ!」
悪鬼「届かんぞ! ……う、な、なに?」
モニカ「(届かないと見せかけて、眼前での剣先の回転。その視覚的効果に加え、空気の振動を頭部に加えることでほんの少し朦朧とさせる技ですわ)」
サラ「かすみ二段!」
悪鬼「見え……はっ?」
サラ「(本来、一段目をフェイントに使って当てに行く技だけど、ここは二段目もフェイントにして背後をとる!)」
モニカ「やぁっ!」
悪鬼「この……ゴドウィンは殺すなと言ったが、図に乗りおって!」
サラ「(モニカ様、ナイス! あとは全力で切りかかるだけ!)はああああっ!」
悪鬼「ガ、アァァァァ……」
モニカ「た、倒した、のでしょうか。」
サラ「背骨に切り込んだ手ごたえはあったから……あ、ご、ごめんなさい、言葉遣い忘れてました。」
モニカ「あ、いえ、お構いなく。2人のときはそちらの方が嬉しいですわ。ふふふ。」
ゴドウィン「悪鬼までも倒されたか……見くびっていたようだ。もはやこれまで。」
モニカ「男爵、一緒に戻りましょう。わたくし達は数少ない親類ではないですか。」
ゴドウィン「くくっ、聖王のような言葉だな。だが、私がおまえの父を殺したと言っても同じ台詞が吐けるかな?」
モニカ「そ、そんな……」
ゴドウィン「どのみちミカエルは私を許すまい。だが私はおまえ達の手では死なん! さらばだ!(カチッ)」
サラ「モニカ様!」
(ゴゴゴゴゴ……)
モニカ「ば、爆薬を仕掛けていたのですね……有り難うサラ、庇ってもらって。」
サラ「真っ暗になっちゃったね。火打ち石はあるけど……」
モニカ「空気がどれくらいもつかわかりません、もしかしたら入り口がふさがっている可能性もありますわ。」
サラ「そうだよね。とりあえず壁づたいに、記憶を頼りにゆっくり歩いてみようか。」
モニカ「>>74」
74 : 以下、名... - 2015/05/29 00:58:35.51 Pql+Aus7o 56/656痛ッ!・・・すいません、足を挫いてしまったようです。
サラ「ええ!? 落盤で!? だとすると重症の可能性が……!」
モニカ「あ、いえ、血は出ていないようですし、骨が折れている感じもしませんから、大丈夫ですわ。ただ……」
サラ「ん?」
モニカ「あまり歩けそうにありませんので……しばらく、このまま抱きしめていてくださいませ。」
サラ「うん……わかった。」
サラ「(ああ……年上なのに年下っぽいモニカ様、癒されるなあ……)」
モニカ「(呼び捨てにしてもらうのも魅力的ですが……様づけのままというのも、それはそれで……悩ましいですわ。)」
オーイ オーイ
サラ「あ、助けが来たみたいですね。目印を辿ってきてくれたんだ。」
~ ロアーヌ宮殿 ~
ミカエル「モニカをさらわれたミスは救出成功で帳消しに――」
モニカ「あ、それはわたくしの作戦ですわ。」
ミカエル「なんだと?」
※モニカ(の脳天)がボコボコにされています。しばらくお待ちください。
ミカエル「そんなものは見ていないで誰か止めろ! いいか、モニカの意思を無視してでも全力で守れ! モニカの言葉を信じきるな!」
プリンセスガードズ「「「「「申し訳ありませんでした……」」」」」
モニカ「こ、コブが、コブが……」
ツヴァイク公が息子の結婚相手にモニカを選ぼうとしている事について、ミカエルの内心は >>77
77 : 以下、名... - 2015/05/29 01:16:45.66 dP2GHfdvo 59/656はらわたが煮えくりかえる
サラ「ツヴァイク公が面会に?」
大臣「ああ。息子の結婚相手を探しているようじゃが、これが外国にまで聞こえるバカ息子でな。」
サラ「……親ばかなんですか?」
近衛兵長「公のほうも、注意力と内政手腕こそ見るべきところがあるものの、趣味や外見のセンス、主義主張で周りと衝突が激しい。」
サラ「……それがモニカ様を見に?」
文官「表向きは先王様の追悼という事になっていますがね。」
侍女長「姫とはそういうものだと……王に能力が足りなければ、内側にもぐりこみ、子をなし、戦わず征服するものだと、頭では理解していますが……」
サラ「…………」
ミカエル「……」
影「やはり結婚相手に望まれましたか。」
ミカエル「……」
影「……もし?」
ミカエル「防音の術はかけたな?」
影「はっ。」
ミカエル「外には誰もいないな?」
影「はっ。」
ミカエル「……すぅ」
サラの狩人としての鋭い聴覚は、床の振動から確かにその『声』を聞いた。
ミカエルの魂の叫びを。
これが本物の怨嗟というものかと、いっそ感心するほどの感情の爆発が、サラの心を揺らした。
ミカエル「はあ、はあ、はあ……だが、身内1人の精神と、国民の安心、天秤にかけるまでもない問題だ……モニカには嫁いでもらわねばならん。」
ミカエル「何かしら事故が起これば、と、望まずにはいられぬが……」
ミカエル「……逃げるにしても、嫁入りに向かうふりだけはしておけ、と、伝えるべきか否か。モニカも腹芸ができるようにはなってきたと思うものの。」
モニカの行動 >>80
80 : 以下、名... - 2015/05/29 02:04:11.34 kGFJBcOOO 62/656逃避行
モニカ「サラ、お願い、私を連れて逃げて!」
サラ「わかりました! 喜んで!(即答)」
大臣「モニカ様の部屋に書き置きが。」
ミカエル「……悩んでいる間に先手を打たれたか。モニカの身代わりに船に乗せる侍女を選び、偽りの襲撃で船を沈没させて救出せよ。」
大臣「船一隻となると相当な金がかかりますぞ。」
ミカエル「1年以内に十万オーラム稼いでくる者がいる。それでまかなう。」
大臣「なんと、既にそこまで手を回して……この大臣、ミカエル様のことをまだまだ甘く見ておったようです。」
カタリナ「へっくち。」
~ ミュルス ~
サラ「ん~っ……潮風がきもちいー。」
モニカ「ロアーヌ特産のワインも仕入れました、旅先で売れば差額が良い儲けになるはずですわ。」
サラ「ふふっ、モニカ様ってけっこうたくましいね。」
モニカ「わたくしのために連れ出してしまったようなものですし、何か少しでもお力になれるようにと……」
サラ「ううん、もともと私は色々な所に行ってみたいって思ってたもん……でも、そうだね。それなら、行く先は私が決めてもいい?」
モニカ「はい! パーティーのリーダーはサラですわ。」
サラ「リーダー……えへへ……」
モニカ「(かわいい)」
サラの行動 >>83
83 : 以下、名... - 2015/05/29 02:40:35.03 DWpM5VCZO 65/656ランスへ行き、ハリードとエレンを仲間にする
サラ「聖王廟へ行ってみたいんだけど……ツヴァイクに入るのはリスクが高すぎるから、ピドナからヤーマスを経由して行こ。」
モニカ「はい。船旅が長くなりそうですし、鍛錬用に木剣でも作っておきましょうか。」
サラ「水や食べ物も沢山買い込んで、うーん、もうちょっと大きいリュックにした方が良かったかも。」
モニカ「店員さんが、サラの体格を見て合わせてくれましたけれど……サラ、力も強いですものね。」
(どんっ)
サラ「ひゃう!?」
放浪娘「>>85」
放浪娘の偽名 >>87
85 : 以下、名... - 2015/05/29 03:40:14.95 iJvcupN7o 67/656東の風、雨
87 : 以下、名... - 2015/05/29 03:45:18.73 DWpM5VCZO 68/656マカロン
マカロン「東の風、雨。」
サラ「えっ?」
モニカ「サラ、たまにこういう方はいらっしゃるのです。どこかの町にはひたすら『ぬれてにあわ』と繰り返し呟き続ける夫婦が居るそうですし。」
マカロン「そんなんじゃないよー!」
サラ「えっと、確か、ルートヴィッヒが使った暗号で、西の風、晴れだったところ、本来とは違う言葉が使われたとか?」
マカロン「うん! おねーちゃん物知りだね。」
サラ「えっと……ゴメンね、あまりゆっくりしてる時間は無いの。」
マカロン「じゃあ、ついてく。」
サラ「? ミュルスの子じゃないの?(よく見ると服も奇抜ではあるけどいい品物だし、ぬいぐるみも高級っぽいし)ええっと、モニカ様……」
モニカ「うふふ、サラのお気に召すままに。」
サラ「じゃあ、一緒に行こうか。名前は?」
マカロン「わたし、マカロン! へへー。」
サラ「(かわいい)」
モニカ「(この人なつっこさ、悪い人につかまる前に確保できて良かったですわ)」
~ 船上 ~
マカロン「おねーちゃんおねーちゃん! 来て! ほら、イルカ!」
サラ「わあ……!」
モニカ「まるで船を先導してくれているよう……綺麗。」
マカロン「何かいいことあったりして。」
サラ「……(キラキラキラキラ)」
モニカ「こんなに喜んでいるサラが見られただけでも、もう充分いい事ですわ。」
マカロン「そだね!」
さて、ピドナに着いたら、すぐヤーマス経由してランスに行く? >>97
1.すぐ行こう
2.ちょっとトムに挨拶に
3.近いしリブロフに寄ってみようか(さくっと放浪娘が離脱します)
4.その他
97 : 以下、名... - 2015/05/29 23:34:39.57 5bt6/J3AO 71/6562
~ ピドナ ~
サラ「ヤーマス行きの船が出るまで時間があるし、トムのところに挨拶に行こうと思うんだけど……」
モニカ「まあ、トーマス様はピドナにいらっしゃったのですか。ではわたくしも、おともしますわ。」
マカロン「ふたりとも行くなら、わたしもー!」
ユリアン「あれ? こんな所で何を?」
サラ&モニカ「ひゃあああ!?」
サラ「ト、トム! ユリアン! 港にいるなんて……あれ、旅支度?」
トーマス「ああ、商会経営でね。力をつけるため、辺境の有望な生産業・工業を買収するコネを作りに。」
マカロン「(買収……)」
サラ「難しいことしてるんだね。」
トーマス「そうでもないよ、人と人との間をつなぐのは、いつだって信頼さ。ただ、ビジネスでは誠実さを見せる形態が色々あるってだけで。」
トーマス「手伝ってもらうのもいいかな。良ければうちに来てくれ、1ヶ月もすれば力をつけてみせる。」
ユリアン「ところでサラはモニカ様の護衛か?」
モニカ「そ、その……家出してきてしまいました。」
トーマス「」
ユリアン「」
モニカ「かくかくしかじか、というわけでして、わたくしの所在はあまり知られたくないのです。」
ユリアン「サラ、お前、いつの間にそんな豪胆なマネをするように。」
サラ「てへ。」
トーマス「ま、まあ、お話はわかりました。ああ、グレートアーチ行きの船が出る。行くぞユリアン、目指すは南国の村アケだ。」
ユリアン「おお、んじゃサラ、そっちはランスだっけか。ヤーマスのドフォーレ商会は黒い噂も多いから気をつけてな!」
サラ「うん、ありがとうユリアン。」
モニカ「エレン様は、ハリード様について行かれたのですね。」
サラ「理由が腕試しって……自分探しの旅にしても、もうちょっと何かなかったのかなぁ。」
マカロン「サラおねーちゃんのお姉ちゃんって凄い男前なんだね。」
ヤーマスへの船の上、何か起きる? >>100
100 : 以下、名... - 2015/05/30 00:12:26.80 DzKaZDnDO 74/656海賊の襲撃&嵐
見張り「海賊だー!」
サラ「……はぁー。イルカさんの祝福、短かったな。」
モニカ「マカロンちゃん、レイピアをしっかり持って。教えた通りに、ですわ。」
マカロン「う、うん。」
モニカ「捕まったら、死んだほうがましな目に遭わされると思ってください。頭や心臓を狙うのをためらってはいけませんわ。」
サラ「(さすが王族、覚悟ができてるのね。)」
船員「ちっ、嵐が来そうだって時に。嵐にまぎれて逃げようってハラか? あんたら、船室に逃げときな。さすがに俺らだって全滅はしねえさ。」
船長「全滅さえしなきゃ、嵐の中で船を奪うなんて無茶はしないだろう。客を差し出すような真似はせん。」
サラ「ありがとう、でも私達も、少しでも被害を減らしたいの。」
モニカ「荒事には慣れております、船尾方面はお任せください。」
サラ「はっ!」
海賊A「へっ、常に海の上にいる俺らと違って、おまえらはまともに狙いなんざ……あ!? う、動けな……!?」
サラ「影ぬい。狩人をなめないでよ。みんな、弓手は私が止める!」
(ガキン)
マカロン「鎖を打ち込んできたよ!」
モニカ「渡ってくる海賊はここでせき止めますわ!」
海賊B「はっ、バカ正直に鎖の上で戦うもんか! 飛び越えさせてもらう!」
マカロン「アクセルスナイパー!」
海賊C「海賊Bーーー!」
モニカ「己を戒め、隙をなくし動きを小さくすることで、相対的に素早い攻撃を行う技です! 飛ぶ鳥すら落としますわ!」
サラ達の乗ったこの船、何か違法な品物とか積まれてる? >>104
ついでに船の耐久度、コンマ>>104
00~19 沈没、ウィルミントン付近に漂着
20~39 沈没、ちょうどウィルミントンとバンガードの中間あたりに漂着
40~59 なんとか頑張るがヤーマスまではもたなかった、バンガードで修理
60~79 わりと頑張ってヤーマスに到着
80~99 傷は多いものの、なんら問題なくヤーマスに到着
104 : 以下、名... - 2015/05/30 01:25:24.44 J3vRmm/ro 77/656積み荷は問題なし
~ バンガードの宿屋 ~
(バサァッ)
サラ「つ、疲れた……でも、今、洗濯しとかなきゃ……」
モニカ「バンガードが見えたあたりで、船倉のほとんどが浸水して……着替えが海水でゴワゴワになってしまいましたわ。」
マカロン「もー! あんなに穴あけるなんて、最初から船を壊すつもりで襲ってきたのね! ……あ、なら、もし隠れてたら今ごろは……(ガクガクブルブル)」
サラ「よしよし、もう怖くないよ。(ぽんぽん)」
マカロン「ZZZzzz」
サラ「ふぅ、日差しはうららか、波の音も心地いい……洗濯物の影で風に撫でられて……私もお昼寝しようかな……」
モニカ「ポカポカ」
モニカ「さて、船の修理を待つのが早いか、ヤーマスまで歩いていくのが早いか。サラ、いかがいたしましょう?」
サラ「この町にも、フォルネウスとの戦いで使った量産槍ルツェルンガード、最強の革鎧という呼び声高いブリガンディがあるし、見るものはあるけど……」
サラの行動 >>106
106 : 以下、名... - 2015/05/30 01:56:06.91 mfM6mV+/o 79/656船はこりごりだ
陸路でヤーマスヘ
ブリガンディは買っておく
サラ「嵐の中での揺れが、まだ頭に残ってるから……陸路を取ろう。」
モニカ「はい。」
マカロン「賛成ー! アレひどかったねぇ……」
(ザッ、ザッ)
モニカ「お兄様からの報奨金を使いきってしまったようですが、よろしかったのですか?」
サラ「うん、モニカ様の言葉を聞いてね、身を守るためのお金は惜しんじゃいけないって改めて思ったから。」
モニカ「ま、まあ。有難うございます。」
サラ「それに長く使えると思って。軽くていいでしょ?」
マカロン「ブリガンディ、すごく快適だよー。」
サラ「シノンでも使われてた、とある植物の汁とオイルに漬け込んだ革は、軽いのに金属なみの耐久力を持つの。それでいて元は革だから加工もしやすい。」
マカロン「ああ、カッコいいなって思ったけど、そっかー。形を整えてから固めてあるんだ。」
モニカ「あれに見えるがルーブ山地の、いちばん南の尾根……」
サラ「グゥエインが住んでるって噂の山も……いつか、行くことがあるのかな……」
モニカ「ルーブ山地が見えたところで、水源を探しましょう。山から流れてきている川があるはず……」
サラ「うん、日が暮れる前に水は確保しておきたいね。」
マカロン「干し肉そのままかじるのは、しょっぱすぎるもんねぇ。飲み水を使うのはちょっともったいないし。」
マカロン「ごちそうさまー! おいしかった!」
サラ「トムに比べれば、まだまだだけど……口に合って良かった。」
モニカ「そういえば、わたくしがシノンに駆け込んだあの夜も、トーマス様が料理をしてらっしゃいましたわね。」
マカロン「なになに、サラおねーちゃんの恋人?」
サラ「ううん、トムはみんなのお兄さんって感じの人で、すごく優しいの。」
モニカ「なるほど……俗に言う、いいひと止まり、というタイプなのでしょうか?」
サラ「ええ!? そんなこと言ってない! むしろトムは鬼畜眼鏡ってタイプのような……」
トーマス「ぶえっくしょい!」
~ ヤーマス ~
マカロン「やって参りましたヤーマスの町!」
モニカ「ツヴァイクと並ぶ、ビールで有名なところですわね。飲んでみたいと思っていましたの。」
サラ「ユリアンから聞いた黒い噂っていうのは、どういう事なのかな……?」
マカロン「まあまずは宿屋を取ろっ、雨に降られちゃったからテントも干さないとだし。」
モニカ「護衛や荷運びの仕事などがあればよいのですが。」
シーホークでの出来事 >>110
110 : 以下、名... - 2015/05/30 03:22:09.05 mfM6mV+/o 83/656ドフォーレ商会がトーマスに買収されてた
ドフォーレ当主「酒だ! 酒を持ってこい!」
サラ「……あの、あちらのおじいさんは?(ひそひそ)」
トラックス「ああ、ドフォーレ商会のトップだった人です。商会が買収されたらしくてね、経営を息子に譲ってしまったんですよ。(ひそひそ)」
サラ「え? ……まだユリアンに忠告されてから3日しか経ってないのに……」
トラックス「最初に買収されたのは製粉業、そこで禁制品を扱っていたらしくて責任者が逮捕。」
トラックス「次に買収されたのが子会社の海運で、そこでも密輸をやって脱税していたようでそこの責任者も逮捕。」
トラックス「ドフォーレへの信頼がガタ落ちして、名前を変えての再起も考え始めていたところに本社買収。」
トラックス「いやー、悪いことはできないもんですな。」
モニカ「ランスへ向かう仕事はありませんでしたわ。(ぷはー)」
マカロン「じゃ、普通に向かお。……ん、ジュースおいし。」
サラ「お姉ちゃん、元気かな……」
サラの行動 >>112
モニカの行動 >>114
112 : 以下、名... - 2015/05/30 04:10:53.27 PY8+xBGtO 85/656ドフォーレを買収したと思われる鬼畜眼鏡に関する情報を売る
114 : 以下、名... - 2015/05/30 05:27:44.07 Cnwl4uQd0 86/656落ちてたキノコを食べて50mほどの巨人になる
サラ「マスター……そのドフォーレ買収した所って、ピドナのトーマスカンパニー?」
トラックス「おや? 知ってらしたんですか。」
サラ「情報を知ってたというか、知り合いというか……もともと一緒に開拓やってた仲間なの。」
トラックス「へえ、もし機会があれば話してみたいですね。」
サラ「ん……じゃあ、連れてきたら料理おごってくれる?」
トラックス「ハッハッハ、こちらのお嬢さんも商売上手だ。いいでしょ、ひとまず前払いという事で、そのビールのお代はいりませんよ。」
サラ「ありがとう、マスター。」
トラックス「護衛や荷運びの仕事を探してたんでしょう? この町のお得意さんになるかもしれないってことなら好感度を稼いでおくのは基本ですよ!」
サラ「ふふ。ヤーマスに来たら必ず寄らせてもらうわ。」
トラックス「毎度あり!」
~ 翌日、ランス―ヤーマス道 ~
モニカ「ひっく。(がっしょがっしょ)」
サラ「モニカ様、地味に酔ってない……? お鍋かきまぜる手があぶなっかしいよ?」
モニカ「だいじょうぶれすわ。」
マカロン「微妙に不安……えええええ、なにこのキノコ……すごい色、すごい形、しかも丸ごと入ってる……わたし昼食ぬきでいいや。」
モニカ「らいじょうぶれす。味見もしまひた。」
サラ「もう。水の代わりにビール飲んだりするから……野盗と戦ったりもしたし、血がかけめぐって酔いが回っちゃったんだね。」
(ビリッ)
サラ「びりっ?」
(ブチッ)
マカロン「何か変な音が。」
(ムクムク……)
モニカ「何か、体が変ですわ……?」
(ズモモモモ)
サラ「……うそ。」
マカロン「モ、モニカおねーちゃんが……」
(ずどーん)
モニカ「おっきくなってしまいましたわ!?」
サラ「モニカ様ー!? 完全に裸になっちゃってるよー!?」
モニカ「えっ!? きゃあああ!」
マカロン「ちゃんと頭に意識があるんだ……巨大化するなんて、本当にこんなことあるんだね。」
サラ「モニカ様ー! 聞こえづらいからしゃがんでー! それと、万能薬を渡すから飲んでー!」
モニカ「うう、は、はい……この状態ではまとう衣服もありませんわね……」
(しゅるるるる)
マカロン「ほっ、元に戻った。」
サラ「いったいなんだったんだろ……はいモニカ様、着替え。」
モニカ「うう、もうお嫁に行けません……あ、お嫁に行かなくてよいと考えるとむしろ幸運なのでしょうか?」
サラ「モニカ様やっぱりたくましいよ。念のために万能薬もうひとつ飲んでね、世の中には人間を乗っ取る恐ろしいキノコもいるんだもん。」
モニカ「は、はい……もう二度と得体の知れないキノコを食べたりしませんわ。」
マカロン「うわー、高級なシルティークが見るも無残な姿に。」
サラ「あああ! ブリガンディ!」
モニカ「(びくっ)」
サラ「ま……まだ野盗と一度しか戦ってなかったのに……2400オーラムもしたのに……」
モニカ「も、申し訳ありません!」
サラ「はあ~……さいわい原型はとどめてるから、紐で縛って応急処置。ランスで修理してもらおう。」
ランスでエレンは何してる? >>121
121 : 以下、名... - 2015/05/30 23:52:01.89 U2RWHfFFo 91/656聖王廟の見学
~ 聖王廟 ~
ハリード「聖王の残した試練があると聞いてきたが、さすがに誰でも挑戦できるわけじゃないみたいだな。」
エレン「ちぇっ、アビスゲートを閉じるための力ってんなら、挑戦させてくれてもいいのに。」
サラ「あ、いたいた、お姉ちゃん! ハリード!」
エレン「サラ!? それにモニカ様も……なに、お忍びで旅行にでも来たの?」
モニカ「家出してきてしまいました。」
エレン「」
ハリード「」
サラ「デジャヴ。」
モニカ「かくかくしかじか、というわけでして。」
エレン「何やってんのよサラもモニカ様も……」
ハリード「まあ、いいんじゃないか、うん。王族だって、恋愛する権利くらい、あっても……」
エレン「……王族に、惚れた相手でもいたの?」
ハリード「(ギクッ)」
サラ「それで、何か仕事するにも仲間が欲しいって思ってたんだけど……お姉ちゃん、ハリード、一緒に来ない?」
ハリード「ふむ。人数が多きゃ回してもらえる仕事も増えるし、悪くないが。どうするよエレン? 今のこっちの暫定リーダーはお前だ、従うぜ?」
エレン「>>124」
124 : 以下、名... - 2015/05/31 00:41:30.27 W31iiBlPO 94/656いくらくれる?
サラ「えっ……毛皮なんて持ってない……ちょっと相談タイム。」
エレン「認めるわ。」
ハリード「いくらなんでもそんな所まで俺に似せなくてもいいだろう……」
サラ「……ふたりで1000でどうかな、お姉ちゃん。」
ハリード「(ずいぶんまともに雇うこと考えてるな。意外とドライな姉妹だったのか? いや、ひとり立ちしようとするサラの意思か)」
エレン「ん、安めだけどまあいいでしょ、最低ラインはわきまえてるみたいだし。成長したわね、サラ。」
モニカ「城づとめの間も色々と勉強してらしたのですよ。」
マカロン「(あ、でもお金は返さないんだ……)」
ハリード「(エレンに悪い影響を与えちまったかな……)」
ハリード「余計な手間をくった気もするが、さて、どうする? 金を稼ぐならヤーマスへの荷物運びを募集してたぜ。」
エレン「死食を予言した天文学者の家族がこの町にいるって話もあるわよ。」
モニカ「ドフォーレ商会を買収するほどの地力がついたのでしたら、もうトーマス様がピドナに帰っているかも知れませんわ。」
マカロン「東のユーステルムの町までなら、歩いて行けそうだよ。雪のある街道も悪くないんじゃないかな?」
サラ「(ずいぶん自由になっちゃった。どこに行こうかな。)」
サラの行動 >>127
127 : 以下、名... - 2015/05/31 01:41:55.26 oWfVmrfUo 97/656お金減ったし荷物運びしよう
~ ランス―ヤーマス道 ~
マカロン「来た道をそのまま戻るだけだし、カンタンだね!」
サラ「油断しちゃダメだよ? 野盗が多いから依頼されたんだし……」
ハリード「陰に潜んでゲリラ戦法、自然の毒の利用、罠に誘導したりといった戦術も使う連中だ。気をつけておくに越したことはない。」
エレン「ただの窃盗団ならまだしも、人身売買もやってるらしいし、情けをかけちゃ駄目よ?」
マカロン「ま、またそういうのかぁ……でも、しょうがないんだよね。うん、がんばる。」
ハリード「(この娘も見た目に似合わず身のこなしは安定してるな。むしろ普通の長剣を使わせたほうが化けるんじゃないか?)」
野盗達の行動 >>129
サラの行動 >>131
129 : 以下、名... - 2015/05/31 02:09:43.21 qEq+ZNGuO 99/656囮を使い陽動分断各個撃破
130 : 以下、名... - 2015/05/31 02:25:03.98 KnjgKgI9o 100/656野党を脅して、アジトを聞き出す
131 : 以下、名... - 2015/05/31 04:14:26.10 pQXkVIWLO 101/656↑
野盗A「あ、あんな色黒のオッサンが、それぞれ年齢もタイプも違う美少女4人に囲まれたハーレムパーティーだと……!?」
野盗B「断じて許せん! 縛り上げて男の見てる前でいたぶってやらあ!」
野盗リーダー「ようし、お前らは後から来て、背後か横から急襲。そこのお前とお前は、俺と一緒に先回りして射撃、東廃屋のワナに誘導だ!」
サラ「かすみ二段! かすみ二段! かすみ二段! かすみ二段!」
野盗ズ「「「「ぎゃああああ!」」」」
モニカ「ここは」
マカロン「通さないよー!」
エレン「サラの背中はあたし達が守る!」
野盗C「ちゃんと分断したのに各個撃破されたのはこっちだった、何を言ってるかわからねーと思うが(ry」
ハリード「これもう殲滅戦だろ。(キンッ)」
野盗D「こいつが強すぎんだよ! 罠も切り捨てられるし、3人がかりでやってんのに(トスッ)ふぐっ」
ハリード「あー、背後からサラの矢が……」
野盗E「撤収だーーーーー!!」
サラ「それじゃあ、キリキリ吐いてね。あなたたちの本拠はどこ?」
野盗リーダー「うう、こんなガキどもに……」
(ザク、ベリ)
野盗リーダー「いぎっ! があああ!」
サラ「あなたたちの本拠はどこ?」
ハリード「……おいエレン、本当にサラはシノンからほとんど出たことが無かったのか? 小指の爪から切り剥がしていくとか手馴れてるぞ。」
エレン「あれは自分がベリッといった経験から、ものすごく痛いって理解してるのよ。材木作ってる時にね。」
マカロン「(ガクガクブルブル)」
モニカ「大丈夫ですわマカロンちゃん、サラがこわい事をしても優しくなくなるわけではありませんもの。(ぽんぽん)」
ハリード「この程度の練度の敵なら、百人いても平気か……油断は禁物だが。」
モニカ「本拠にも乗り込むのですか?」
エレン「届け物の謝礼金受け取ったらヤーマスで、あとスタンレー近くって言ってたからスタンレーでも、野盗退治の依頼が無いかどうか見てみましょ。」
ハリード「(依頼を受けると、盗まれた金品を返さなきゃいけなかったりするから、いつもは受けないが……これ以上エレンに悪影響を与えるのもな。)」
さて、野盗の巣窟に行くけど、ポールと出会うだろうか?
出会うならポール何してる? >>136
136 : 以下、名... - 2015/05/31 23:26:06.11 +U2BubbSO 105/656クーデター
大野盗「……やけに大騒ぎしてると思えば、だいぶ殺したみたいじゃねえか。何があった?」
ポール「俺は食べるにも困って盗賊になった。」
ポールの仲間A「俺はあんたらに負けて手下になった。」
ポールの仲間B「俺は荷運びを失敗して弁償代が払えずにここに来た。」
ポール「だから今さら正義づらしたいわけじゃない。単純に、女の子が売られていくのが耐えられない、ただそれだけの、俺達の好き嫌いだよ。」
ポールの仲間C「1人が反抗して、それに呼応する仲間も加わって。お互いがお互いのグループの事を許せないんだ、そりゃ人死にだって出るさ。」
大野盗「まあ……人数が増えて、統制が取れなくなってきてた事は認めよう。」
ポール「えっ?」
大野盗「3000、4000と大金が貯まってきて、なんでもできると、気が大きくなってたのもあるかもな。」
ポール「も、もしかして親分、あんたも俺達と同じ――」
ポールの仲間D「待て、近付くな!」
(ドスッ)
ポール「ぐ、は……」
大野盗「だがそれの何が悪いってんだ。俺達はまだまだのし上がるのさ。金を貯めて仲間を集めて、国だって盗んでやる!」
ポールの仲間達「「ポールーーー!!」」
大野盗「で、お前らが後ろに隠してるのが、さらってきた娘とやらか。ふん、ちょうどいい、こいつらが死ぬのを見せれば抵抗する気も失せるだろう。」
売られそうな娘「ひっ……」
ポール「く……くそっ……」
サラ「(ドシュッ)」
エレン「(ゴキャッ)」
野盗F「ぐげっ……」
大野盗「!?」
ハリード「入り口近くに集まって、何をしてるのかと思いきや。外道な演説をご苦労さん。」
モニカ「マカロンちゃん、あの男の人に傷薬を! 傷が深ければ高級なのも使ってください!」
マカロン「わかった! 今助けるよ!」
大野盗「な、なんだてめえら!」
サラ「通りすがりの。」
エレン「盗賊殺しよ!」
誰か何かひらめくかな? >>139、>>140
139 : 以下、名... - 2015/06/01 00:05:21.41 0+vhwb1e0 108/656サラ 千切り
140 : 以下、名... - 2015/06/01 00:05:26.67 nq7aiv2SO 109/656稲妻キック
ハリード「誰でもいい、射線が空いたらとにかく大ボスに攻撃しろ! こういう烏合の衆は指揮をさせないようにするんだ!」
エレン「だらっしゃあ!」
モニカ「こちらは引き付けます、サラっ!」
サラ「(さっきの、かすみ二段の連発で、動きの連続性に慣れたわ……)」
サラ「(これを連続で1つの目標に叩き込めば!)」
サラ「線切り!」
大野盗「がああああっ!」
エレン「なんか発音おかしくなかった?」
マカロン「しっかりして! ……う、内臓まで届いてる……」
ポール「あ……あの子を、守って……くれ。」
マカロン「わかった、わかったから喋っちゃダメ!」
野盗G「死にぞこないがぁ!」
マカロン「!」
エレン「マカロン!」
モニカ「マカロンちゃん!」
エレン「(ここからじゃ間に合わない!? いや間に合わせる! もっと足に力を込めて、地面を攻撃するかのように! 大岩も砕くあたしならやれる!)」
モニカ「(もっと素早く、もっと鋭く! ……!? このままの勢いなら、もしかして敵も!)」
エレン「っっしゃあ!」
モニカ「はあああっ!」
野盗G「ドギャス!」
ポール「(ふ、ふたりとも、なんて蹴りだ……紫電が走ったようにも見えたぞ。)」
サラ「大野盗は倒したよ、その男の人の具合は!?」
マカロン「すぐにお医者様に見せないとまずいかも……!」
ハリード「もう残りの野盗どもも逃げ出しはじめてる、運ぶのに支障はなかろう。」
エレン「でも、内臓が!」
モニカ「破傷風も覚悟で縫い合わせないと、ここからスタンレーまでは、とても持ちませんわ!」
ポールの仲間A「そんな!」
サラ「……私がやるわ。」
エレン「サラ!」
サラ「一番器用なのは私だもの。人の体を縫ったことは無いけど……繋いでみせる!」
ポールの仲間B「た、頼む……俺達も裁縫なんてやった事が無い。ポールを助けてやってくれ!」
~ スタンレー 施療院 ~
水術士「なんとか、もちなおしました。」
全員「「……はあ~っ。」」
マカロン「お仲間さん達も、良かったねぇ。」
モニカ「ひとまずは、落ち着けそうですわね。」
エレン「(サラ……本当に、成長して……)」
エレン「(できるからやる、なんてセリフ、前までのあの子じゃ出てこなかった。自信と、責任を背負う覚悟があるからこその言葉。)」
エレン「(雇われるって形でお金なんて要求して、あの子を試すような真似をしたけど……)」
エレン「(もしかしたら、より子供っぽいのは私の方……?)」
エレン「胸を張って、サラの隣に立っていられるように。私もサラ離れしなきゃ、ね。」
サラ「お姉ちゃん?」
エレン「>>148」
148 : 以下、名... - 2015/06/01 01:13:35.45 6B+65dG1o 114/656ちょっくら傭兵になってくる
サラ「え? えっちょっ……ええ!?」
エレン「お金は返すわ。あたし、あんたと1人の人間として向き合うのが怖かったみたい。」
サラ「お姉ちゃん……?」
エレン「サラは1人で生きられるようにって色々なことをしてたのに。よくよく考えたらあたしは何も学ぼうとしてなかった。強くなろうとするばかりで。」
サラ「お姉ちゃん……」
エレン「最後までサラのそばに居たいから、今は、離れさせて。おねがい、サラ!」
サラ「…………」
サラ「……ハリード、お姉ちゃんのこと、お願いしてもいい?」
ハリード「まったく世話のやける姉妹だぜ。まあ、いざとなれば介錯くらいはしてやるさ。」
サラ「ありがとう……ふふっ、いざという時が来ないように守ってくれるって意味だよね。」
ハリード「ちっ、それじゃあな。」
ハリード「(ん? でも生きる技術を学ぶって事は、これから交渉もエレンがやるのか? がめつさ、上がるんじゃねえか?)」
ハリード「(……知らん知らん。そうなっても俺のせいじゃないぞ、恨むなよサラ。)」
サラ「ポールさんの仲間も、お姉ちゃんとハリードについて行っちゃった。」
モニカ「ポール様はしばらく動けないそうですわ……ところでサラ、わたくし考えましたの。回復の術を身につけたほうがいいと思うのです。」
マカロン「確かに……わたし達だってポールさんみたいな重傷を負う可能性あるもんね。」
サラ「生命の杖じゃ、生命エネルギーは補充できても、あまりに重傷だとどうにもならないし……」
モニカ「スタンレーには玄武術を教えてくださる先生がいらっしゃいますので、誰か1人でも生命の水を購入しておいては。」
サラ「野盗退治でお金も入ったし、いいかも。他の町に行けば月術のムーンシャイン、白虎術のアースヒールもあるけど、どうしようかな。」
誰が何を覚えようか? >>151
151 : 以下、名... - 2015/06/01 01:58:57.33 jpxYa3tDO 117/656マカロンがムーンシャイン
サラがアースヒール
~ ピドナ ~
サラ「荷物運びと野盗退治で稼いだお金、だいぶ使っちゃった。」
モニカ「でも、稼いだ額より多くは使っていませんし、それに術はずっと使い続けられるのです、けして無駄にはなりませんわ。」
マカロン「ピドナはワイワイガヤガヤしてて、なんか好きだなー。」
サラ「人の活力というか、生活のエネルギーに満ちてるよね。」
モニカ「表の顔と裏の顔もありますが……その裏の顔のスラム、あら?」
サラ「どうしたのモニカ様……え、あれって?」
モニカ「トーマス様でしたわよね?」
サラ「帰って来てたんだ。でも向こうってスラムの旧市街、もしかして魔王殿?」
マカロン「探索に行くなら一緒に行こーよ! 魔王殿は冒険の初心者が行くとこって話だしさ。」
しかしなぜかトーマスは一軒の家に入っていった、そこでの出来事は >>153
ユリアンは何をしていたか >>155
153 : 以下、名... - 2015/06/01 02:24:35.45 XdH3/5R0O 119/656逢い引き
155 : 以下、名... - 2015/06/01 02:28:49.53 6B+65dG1o 120/656妖精におちょくられてる
~ いっぽう 妖精の村では ~
妖精A「や~い、ひっかかったひっかかった♪」
ユリアン「し、しびれびれびれ……」
妖精B「学習しないなあ、お兄さん。そんなに私達が集めた蜜が欲しいの?」
ユリアン「そ、そりゃ、トーマスには、できれば手に入れてくれって言われてるけど……」
妖精C「けど~?」
ユリアン「害意もない、ただのイタズラなんだ、引っかかってあげるのも男の甲斐性だよ……」
妖精D「(きゅん)」
~ 場面 ピドナに戻る ~
サラ「この家に入っていったけど……」
トーマスの逢引相手って? >>158
安価無効ならコンマ>>158
00~19 ミューズ(下心なし)
20~39 ミューズ(下心あり)
40~59 ノーラ
60~79 魔王殿地上部の管理の少女
80~99 魔王殿のワープポイントの蛇女
158 : 以下、名... - 2015/06/01 03:02:46.85 Czgef1RkO 122/656シャール
トーマス「いまだ、クラウディウスの名に協力してくれる会社には巡り合えていません……」
シャール「……重ねて言うが、君がそこまで気にする必要は無い。君のおじいさんから続く縁もあるが、けして悪用しないと信用できただけで充分だ。」
トーマス「ミューズ様が争いを望んでいない事は承知しています。でも、せめて屋敷くらいは買い戻させてください。」
シャール「……。なぜ、そこまでしてくれるんだね。」
トーマス「永遠の忠誠に惚れ込んだから。男が男に惚れ込むなんて、理由はシンプルなものです。」
シャール「……大会社の社長にしては甘すぎるぞ。」
トーマス「ご心配なく。行動を起こすのは、ルートヴィッヒより大きな力をつけてからにしますので。」
(コンコン)
シャール「ん? お客か…… ……好きにしたまえ。」
(ガチャ)
トーマス「やあ、サラ。なぜここへ?」
サラ「あとをついてきたんだけど……」
シャール「(『なぜここへ』とは白々しい。君がこの家に入るのに用心をしないなどという事があるものか。とすると、彼女もトーマスの信頼する人物か)」
トーマス「こちらはシャールさん、奥のベッドに寝ていらっしゃるのはミューズ様。おじい様の知り合いでね。」
サラ「あ、サ、サラです……初めまして。」
モニカ「モニカと申します。」
マカロン「マカロンでーす。」
ミューズ「んん……こんにちは、皆様。こんなに大勢の方にたずねて頂くのは久しぶりですわ。」
シャール「(起きていらっしゃったのか……では、さっきの会話も……)」
ミューズ「ところで、サラ様とモニカ様というと、ロアーヌの……?」
モニカ「あ、えっと、わたくしの事は内密にしていただけると。」
ミューズ「?」
モニカ「え?」
トーマス「(さすがに家出した事までは話してませんよモニカ様。)」
ミューズ「ゴドウィン男爵の反乱と、その時の冒険のお話は伺っていましたが、さらにドラマティックな道を歩んでこられたのですか。」
モニカ「お恥ずかしいです。」
ミューズ「うふふ。サラ様は、お姫様を救い出す、まるで物語の勇者様みたいですね。」
サラ「そ、そんなことは……」
マカロン「へへっ、サラおねーちゃんってば見た目によらず、スッゴク強いんだから!」
シャール「(ミューズ様が中心となって話をしているだと……!?)」
トーマス「(サラも初めて会う人には内気だし、モニカ様も案外話し慣れてないんだなぁ……)」
ミューズ「トーマス様も、以前、ゴンという子供が魔王殿に入り込んでしまった時に――」
トーマス「(しかしこれは、なかなかに気恥ずかしいものだ。)」
ミューズ「楽しい時間を過ごすことができました。ぜひまた立ち寄ってください。」
サラ「はい、こちらこそ楽しかったです。」
マカロン「ミューズ様、またねー!」
(てくてく)
トーマス「……サラに手伝ってもらいたいのはね。さっきのミューズ様にも関連してる事なんだ。」
サラ「えっ?」
トーマス「ミューズ様の父上様が暗殺されて、クラウディウスの系列の人々も散り散りになってしまった。」
トーマス「クラウディウスに連なっていた人々を探して南方に手を伸ばし、大手のドフォーレも買収しきったけれど、手がかりひとつ見えてこない。」
トーマス「自由に動けるエージェントを必要としているんだ。」
トーマス「ひとつの会社の名前と、資金は用意する。まあ出入金は1オーラムまできっかり帳簿につけてもらうけど。」
トーマス「『サラカンパニー』を管理してみる気はないかい?」
サラ「……>>164」
164 : 以下、名... - 2015/06/01 06:51:23.02 okhCcrH1O 127/656私で力になれるならやらせてもらうわ
サラ「でも、そこまで信用していいの? 私、元盗賊も見逃してる悪党だよ?」
トーマス「ポールとその仲間達のことはさっき聞いたけど、その質問が出るって時点で充分かな。」
サラ「?」
トーマス「罪がなくなるわけじゃない。盗みは軽くない。盗んだことで責任を問われて失業した人や自殺した人だっているかも知れない。そう慮ってる。」
サラ「……まあね。」
トーマス「慮って、なお、見逃してる。その判断がいい方向に転ぶか悪い方向に転ぶかはわからないけど。」
サラ「盗みの被害に遭ったひと達を切り捨てたとは思わない?」
トーマス「たとえ切り捨てたって、その冷徹な判断能力もひとつの組織の長としては必要だよ。掬い上げきれない人だってたくさん居る。」
トーマス「誰を味方にするか。誰を敵に回すか。どこで妥協するか。どこまで歩み寄るか。……こちらの世界へようこそ、サラ。」
どこに行こうか。 >>167
安価無効ならコンマ>>167
00~09 手近かつトムが手を出してないリブロフへ(放浪娘が抜けます)
10~19 まだトムも行ったことない町……ファルスとか?
20~29 お姉ちゃんの動向も気になるしスタンレーに
30~39 ポドールイなんて物件の穴場じゃない?
40~49 ランスで荷運びの依頼がてら探してみようかな
50~59 北の盟主エリック社が牛耳ってるユーステルムの様子でも……
60~69 ポールを故郷キドラントに送ってってみる?
70~79 モニカ様は変装しなきゃいけないけど少しツヴァイクに入ってみるとか
80~89 モニカ様は変装しなきゃいけないけど今まさに発展してるロアーヌで物件探してみよう
90~99 特に理由は無いしクジで当たったバンガードに
167 : 以下、名... - 2015/06/02 00:18:35.17 qLi01PD00 129/656あてコンマ神に身をゆだねる・・・
モニカ「トーマス様はピドナに残られるのですか?」
サラ「『メッサーナキャラバンとラファエロ商会の小競り合いが白熱してて、漁夫の利チャンス』って言ってたわ。」
マカロン「(商会か……わたしも関わっていったら、少しはうちのみんなの気持ちもわかるのかなぁ……?)」
メッサーナシュガー代表取締役「あのすみません、うちの物件の何がそんなに魅力なんでしょう……権利者コロコロ変わって超迷惑なんすけど……」
~ ファルス ~
モニカ「ルートヴィッヒに対抗するため力をつけているのがファルス軍団ですわね。」
マカロン「ビッヒさん、リブロフで力をつけたのにピドナに行ったらリブロフ構ってくれなくなったとか、評判悪いよねー。」
サラ「腕でのし上がったという実績から、冒険者や荒くれからは一目置かれてるみたいだけど……あんまりいい話は聞かないね。」
ファルス兵「そこの弓を持った君! 傭兵にならないか?」
サラ「えっ……」
ファルス兵「野盗と手を組んだスタンレーなんかに負ける道理は無い、力自慢や素早さ自慢、一芸さえあれば誰でも歓迎だぞ!」
サラ「す、すみません、少し考えさせてください……」
ファルス兵「そうか、入りたくなったら遠慮はいらん、軍の事務所に来てくれよ!」
サラ「スタンレーが野盗を使って交易を邪魔してる? 本当なのかな……?」
モニカ「少なくとも以前にスタンレーに行った時は、そんな噂は……」
マカロン「あ、そうだ! ウワサ聞いてたよ、野盗と手を結んでるなんてデタラメだー!って怒ってる兵士さんが居た。」
サラ「そうなんだ……よく聞いててくれたねマカロンちゃん、えらいえらい。(なでなで)」
マカロン「えへへ~。」
モニカ「もしかしたらエレン様はあちらの傭兵になっているかも知れませんし、ここは判断しかねますわ。」
サラ「もうちょっと話を聞いてみないとだね。」
サラ「情報を集めに酒場に来たら、まさかマスターが買収のエージェントなんて……」
モニカ「それが仲介してくれる物件のリストですか。」
マカロン「見せて見せてー。……えええ!? 何これ!? 造船所の相場がたった10万オーラム、手数料1万オーラムって。」
サラ「よく見てマカロンちゃん、品目がゼロになってる。船はまだ一隻も持ってないんだよ。」
マカロン「それにしたって、作れる設備はあるんでしょ、おかしいって。」
モニカ「確かに不自然な物件ですわ。現場を見に行ってみませんか?」
サラ「うん。」
~ ファルス造船 作業場 ~
サラ「……静かだね。」
モニカ「どなたもいらっしゃらないようです。」
マカロン「休んでるのかな?」
ファルス造船作業員「ん、観光かい? うちの造船所は稼動してないよ。」
サラ「動いてないって……どうしてなの?」
ファルス造船作業員「ファルス海運は船をピドナに頼んでるからさ。ファルス軍は今のところ仮想敵にスタンレーを重んじていて海軍はさほど――」
マカロン「ちょちょ、ちょっと待って。なんで同じ町の会社なのに、ここに船を頼まないの?」
ファルス造船作業員「簡単な話、ピドナのが安いからだよ。海運もけして裕福じゃないからな、安く上がるにこしたこたぁない。まあ、でも……」
サラ「?」
ファルス造船作業員「ここだけの話、不自然なくらいに安く融通されたと聞いてるがな。」
モニカ「えっ? ピドナの造船所は国営でしたわよね? そんな簡単に価格を変えてしまうような出来事なんて……」
ファルス造船作業員「……ルートヴィッヒが手を回したって、噂だ。」
サラ「な、なんで……?」
ファルス造船作業員「ここの造船所のトップはクラウディウス家に仕えてた重役。力をつけたまま放置するのが気にくわなかったんじゃねえのかな。」
サラ「」
モニカ「」
マカロン「」
サラ「(ひそひそ)どどどどどうしよう、いきなり大当たりを引き当てちゃった。」
モニカ「(ひそひそ)こ、このさい正直に話せば、最低相場でも傘下に加わっていただけるのでは。」
マカロン「(ひっそひそぉ)待って! 資金と収支予想に余裕ある? 造船所維持するだけでもけっこうなお金がかかるよ!」
サラ「トムから任されてる農場系と、譲ってもらったトロピコシュガーの収支で余裕の黒字!」
トーマス「サラから手紙か……なになに、ファルス造船。うーん、先を見越してるのかも知れないが、赤字買いは危ないな。ちょっと注意を……」
トーマス「え? クラウディウス……」
トーマス「」
次はどこ行こう? >>173
173 : 以下、名... - 2015/06/02 02:08:03.42 5qmhDETv0 135/656スタンレー
エレン「えぐり込むように、打つべしッ! 打つべしッ! 打つべしッ!」
傭兵A「さすがだぜアネさん!」
傭兵B「スゲエ筋肉だぜアネさん!」
傭兵C「一生ついていくぜアネさん!」
ハリード「なんだこれ。」
~ スタンレーの宿屋 ~
ポール「や、やあ。世話をかけたな……」
モニカ「大丈夫なのですか? まだ寝ていた方が……」
ポール「そういうわけにもいかないさ、命を救ってもらった上に入院費用まで出してもらうなんて情けなさすぎる。今返しておこう。」
サラ「これからどうするの?」
ポール「冒険者になる夢を持ってたが、今度は、先に仲間を見つけるよ。俺はなんでもできると思ってたけど、ぜんぶ中途半端だったらしい。」
マカロン「……そんなことないよ。」
ポール「え?」
マカロン「ポールおにいちゃんは、勇気があるよ……女の子のために体を張れる勇気が。」
マカロン「わたしには、何も無い、力も、技も、知識も、心も、悪い人を殺すのだってためらっちゃう。」
マカロン「いっしょうけんめい、ついて行けるようにしてるけど――」
サラ「違うよ。(ふわり)」
マカロン「……サラおねーちゃん……?」
サラ「そんな純粋な心を持ってるのも、立派に誇れることだよ? それに、信頼できる、っていうのが仲間として何より大事なんだから。」
モニカ「そうですわ。優しさ、明るさ、人なつこさ、わたくし達はいつもそこに助けられています。……まだひと月も経っていませんけど、うふふ。」
マカロン「うう……ごめんね……ありがとう……」
ポール「(励まされてたはずのオレが空気な件)」
ポールも仲間に加えようか? >>176
モニカの行動 >>178
176 : 以下、名... - 2015/06/02 03:13:35.00 H8Xy5+HQo 138/656加える
178 : 以下、名... - 2015/06/02 03:36:20.69 A2KwD25Io 139/656ポールの尻にスクリュードライバー
サラ「コホン……これから仲間を探すくらいだったら、私達と一緒に行かない?」
ポール「えっ、いいのか?」
モニカ「旅は道連れ、ポール様でしたら構いませんわ。」
マカロン「(どうして急にあんなこと言っちゃったんだろう。自分が、自分自身のことが、すごく嫌なものに感じて……)」
マカロン「(このままサラおねーちゃんの手伝いを続けてたら、ラザイエフ商会の人とも会うことがあるのかな。)」
マカロン「(そしたら、その時は……)」
サラ「とはいえ今はスタンレー牧場の買収のために『見せる』お金を積んでる所だし、出発は明日以降かしら。」
ポール「牧場の買収!?」
モニカ「物件主のラファエロ商会に仕掛けることで、トーマス様への援護になればよいのですが。失敗してもあちらで成果が出れば申し分ありません。」
ポール「あんた達、実はものすごい金持ちだったりするのか……?」
サラ「ううん、私はただのエージェントだよ。私の自由にできるお金は1オーラムたりとも無いの。」
ポール「(大金を操りながら、それに手を出そうとしない……オレにはまぶしすぎる……加えて財力に湧き上がる嫉妬心、オレってのはなんて醜いんだ)」
~ 翌日 ~
サラ「あ、手紙来てる。……ん、オッケー。牧場主さんは心を決めてきたみたい。」
モニカ「サラ、扉を開けるなら上着も着てくださいな。そんな薄い寝巻き1枚では胸が透けて……サラ?」
サラ「」 ←(廊下を見て固まってる)
モニカ「? なにか――」
(ギィ)
ポール「」 ←(サラを見て固まってる)
モニカ「」
形は、すでに存在していた。
マインドステアの回転と、脳を揺さぶる空気の波。
その衝撃波を切っ先にまとわせることができれば、回転する剣先をそのまま突き入れれば、どれほどの威力になるのだろうと。
ポール「アッーーー――」
ポール「不幸な事故だったんです。故郷に恋人もいるんです。どうか許してください。」(土下座)
サラ「わ、私は気にしてないから……」
モニカ「少しやりすぎてしまいました。ドアを開けたサラに責任がありますし……申し訳ありませんでした。」
マカロン「初のムーンシャインをまさかポールさんのお尻にかける事になるなんて思わなかったよ。」
モニカ「それにしてもサラは危機感が足りませんわ、街中でも危険な方はいるのです。自分が魅力的であることを自覚してください。」
サラ「ええー……モニカ様に言われても。」
マカロン「いや、実際サラおねーちゃんはレベル高いと思う。」
スタンレーとファルスが小競り合いするまでまだ時間がありそうだけど……
このままスタンレー農協も買収しちゃうか……
野盗の巣窟にモンスターが住み着きかけてるって話もある……
いっそポールの故郷を見てみたい気も……
どうしよう? >>183
183 : 以下、名... - 2015/06/02 23:55:19.43 5QRH8oi3o 143/656モンスター退治
~ 野盗の巣窟跡 ~
サラ「作戦は足止めで!」
ポール「了解!」
サラ「3時方向からの新手は、私が!」
ポール「わかった、オレは前衛の援護を!」
マカロン「ん、練習もしっかりしてたけど、やっぱり力入れやすいや。パリイも今のところ調子いいし……」
モニカ「出会ってから今までも、筋力の伸びは目を見張るものがありましたもの。きっと長剣の才能の方があったのでしょう。」
マカロン「……弓はどうかなあ。」
モニカ「? なぜですか?」
マカロン「サラおねーちゃんとポールさん、すごく息合ってるし。どっちも弓と剣を使い分けるタイプだから。」
モニカ「あらあらうふふ、やきもちですか?」
マカロン「>>185」
185 : 以下、名... - 2015/06/03 00:23:45.62 3pYQv2luO 145/656ベ、別に妬いてなんかいないんだから
マカロン「ベ、別に妬いてなんかいないんだからっ。」
モニカ「も~、かわいいんですから♪ おっと、最深部ですわ。」
サラ「(好かれてることを正面から言われるのって、すごく恥ずかしい……モニカ様もたいがい素直だけど、マカロンちゃんもわかりやすくて……)」
ポール「アジトにあったぶんは山分けしたはずだよな? あいつはなんでカラの箱の前に陣取ってるんだ?」
モニカ「あれはベラドンナ、妖精族の戦士ですわ。えらい人が一番奥に座っていたという事をわかっているのかも知れません。」
サラ「妖精だけど……っ」(ガギンッ!)
マカロン「いきなり切りかかってきた!? やっぱり正気じゃないよ!」
ポール「アビスの力が日増しに大きくなってるってのを実感するな……!」
ベラドンナの行動 >>188
サラの行動 >>190
188 : 以下、名... - 2015/06/03 00:49:51.92 VvFicVJ/O 147/656サラを狙う
190 : 以下、名... - 2015/06/03 00:51:28.49 dSf40q3DO 148/656カウンター
モニカ「(素早い! サラが……!)」
(プヒュッ)
サラ「含み毒針……!」
ポール「んの……であっ! くそ、距離を離すのが精一杯だ、一撃は軽いけど変幻自在にも程があんだろ。」
サラ「うん、でもたぶん……次は体ごと来る。」
サラ「(……ここ!)」
(ゴッ!)
モニカ「エ、エレン様を彷彿とさせる見事なカウンター……!」
マカロン「斬られる寸前で、足を地面に固定して、ベラドンナの運動エネルギーをぜんぶ本人に返した、の?」
モニカ「カウンターを狙っていることを悟らせず、前に進むことなく叩き込む……なんという高等技術を。」
ポール「重い鎧がアダになったか……完全に首の骨が折れてる。決着だ。」
ベラドンナの使った毒はどんなもの? >>192
安価無効ならコンマ>>192で
00~09 数日寝込むくらい強い
10~29 一晩苦しむくらい強い
30~49 ひととき激しく痙攣してしまう
50~69 ひととき熱が出て呼吸が荒くなる
70~89 傷薬使えばなんてこたーない
90~99 自力ではねのけた
192 : 以下、名... - 2015/06/03 01:33:49.96 LstWJK2R0 150/656お肌っゃっゃになる
モニカ「サラ!? 顔色が凄いことになっています、すぐ傷薬を! 毒を消してください!」
サラ「あ、うん……(ぎゅー)とりあえず毒がしみついた血を出してと。」
マカロン「(ど、毒を吸い出す……吸い出す……サラおねーちゃんの首筋にキス……い、いや、これは必要なコトだから……)」
ポール「吸い出さなくて平気か?」
サラ「傷口がここまで頭に近いと、強い毒なら手遅れになるレベルだし。ガーゼに吸わせるくらいで、薬を優先するの。」
マカロン「」
サラ「(ツヤツヤツヤツヤ)」
ポール「め、めちゃくちゃ肌艶が良くなってないか?」
モニカ「ベラドンナの毒は野草から作られたものと伝え聞いていますが、もしかしたらお肌にいい成分が含まれていたのかも……」
マカロン「うおう……赤ちゃんみたいなほっぺ。」
サラ「で、とりあえずこの薬をまいておけば、しばらくは野生動物は近づかないってことだけど……」
モニカ「知能の高い妖精や悪魔であれば、またここに住み着く可能性も捨てきれませんわね。」
ポール「でも根本的に何物も住み着かないようにってのは無理だし、しょうがないさ。」
サラ「……ここにサラカンパニーの事務所を……」
モニマカポル「「「ありえん。」」」
~ スタンレー ~
ポール「罪を黙ってもらってるオレが言うのもなんだけど、ただでさえ恨まれやすいエージェントをしているのに……(クドクド)」
モニカ「人々の近くに住むという事は、余計な冤罪から身を守る手段でもありまして……(クドクド)」
サラ「もう充分わかったから……マカロンちゃん助けてー……」
マカロン「ゴメンわたしもお説教キライ……」
サラ「生活費くらいは稼げたわ。」
サラ「スタンレーとファルスの小競り合いが始まるみたいで、他の町に行ったほうがいいかも知れない。」
サラ「お姉ちゃんのことは心配だけど、私から離れて自分を見つめなおすって言ってたんだから、邪魔しちゃいけない……よね……心配だけど……」
行き先どうしよう? >>195
195 : 以下、名... - 2015/06/03 02:29:44.47 AYzFNLFFo 153/656最果て
サラ「ポールさんが故郷に帰る自信を持てないのは、まだ『大冒険!』と言えることをしてないからだと思うの。」
モニカ「大冒険……南のジャングルや、タフターン山、あるいはロアーヌのはるか東に横たわる、ねじれた森などでしょうか?」
サラ「明確な目的地として伝説の中に存在する、世界の最果て……」
マカロン「えええええ!?」
モニカ「まさか、西の大洋に漕ぎ出そうというのですか!?」
サラ「ううん、さすがに距離もわからない船旅に出るほど無謀じゃないよ。聖王様が使ったというバンガードを復活させるの。」
モニカ「それはそれで、何をどうしていいかわかりませんが……」
サラ「とにかくバンガードに行ってみようよ。」
ポール「オレを置いてオレの話が決まっていく。しかも命の危険がひとつやふたつじゃ済まないであろう話が。」
フォルネウス兵A「ギィ」
フォルネウス兵B「ギー?」
(カチャッ カチャッ カチャッ)
殺人事件は起きてしまったか? >>198
1.若夫婦が殺された
2.旦那のトイレの時にサラ達が間に合った
3.最初からサラ達をターゲットとして仕掛けてきた
4.まだ様子見してる
198 : 以下、名... - 2015/06/03 03:06:45.69 m49FdGXpo 156/6563
~ バンガードの宿屋 ~
モニカ「ここの宿は2回目ですわ。(ぽふん)」
サラ「(ベッドに飛び乗っちゃうモニカ様かわいい)」
ポール「ううっ……町に入ったらまず宿屋、って生活が再びできるとは思わなかった……」
マカロン「……ねえポールお兄ちゃん、今の言い方だともしかして、前ひとりで居た時も宿屋生活だった?」
ポール「?」
マカロン「そんな『お前は何を言っているんだ』みたいな顔じゃなくて。町の大通りとかで安全な昼に寝たり、町近くの木のうろで寝たりはしなかったの?」
ポール「えっ、きみはそんな生活をしてたのか?」
マカロン「(ブチッ)」
(ガタン! ドガシャーン!)
マカロン「家出生活なめとんのかー! なんで富豪の家から出てきたわたしより、木こりのお兄ちゃんのほうが上品な考え方してるわけ!?」
サラ「(マカロンちゃんが思いっきりカミングアウトしてるけど)」
モニカ「(触れられたくはなさそうなので知らないふりをしておきましょう)」
ポール「い、いや、金は稼げばいいと思ってたし……」
マカロン「ひとりで動くなんて、信用ないんだから任されるわけないでしょ!」
マカロン「死んだらその死亡を報告してくれる仲間もいない、褒賞金と報告代というエサで互いに見張らせて逃亡防止ってこともできない、」
マカロン「根本的に人数がいないから不意打ちに弱いし、交代することもできないから継続的な任務がそもそもできない!」
マカロン「ポールお兄ちゃんの男気は尊敬してるけど! 一般常識を教えてあげなきゃダメなひとだって事がわかった!」
マカロン「おかしいと思ったんだよあれだけの強さ持っててクーデター仲間にも慕われるような人柄の人が、なんで野盗に落ちぶれるのか!」
マカロン「ぜんっぜんサラおねーちゃんの発想を叱る資格ないじゃない!」
ポール「ま、まことにおっしゃる通りです……(グスン)」
サラ「マカロンちゃんマカロンちゃん、ポールさんのライフはもうゼロよ、やめてあげて。」
モニカ「夕飯の魚の包み焼き、おいしかったですわ。ポール様、調理も後片付けもありがとうございます。」
ポール「す、少しは信用を回復できましたでしょうかマカロンさん。」
マカロン「いや、もともと技術とか能力は認めてるってば……もうそろそろ喋り方戻してよ。」
サラ「(一昨日に『私には無い勇気を持ってる』って言ってたことはスルーなんだ……)」
モニカ「(はっ! もしやマカロンちゃんこそ、わたくしにツンデレというものを教えてくれる先生なのでは)」
サラ「……起きてる?」
モニカ「……いつでも行けますわ」
マカロン「……剣は持ってるよ」
ポール「……寝たふりは続けとく」
(キィー……)
(カチャッ カチャッ カチャッ)
フォルネウス兵ズ「(クワッ)」
サラ「甘いわね!」
マカロン「シャドウボルト!」
ポール「かすみ二段!」
フォルネウス兵C「ギエェェェ!」
モニカ「この姿……海の魔物、しかもタイミングを合わせて、隠密行動をするほど、統制の取れたもの……」
サラ「魔海侯フォルネウスの尖兵!?」
モニカ「スクリュードライバー!」
(ギャリリリリッ)
(ビチャ)
マカロン「うあ……一撃必殺……眼球まで。」
ポール「あんなもんがオレの尻を穿ったのか……(ガクガクブルブル)」
マカロン「うう、フォルネウス兵の使った水術と、血飛沫で、ベッドが……」
モニカ「さすがにここまでになると、風邪をひいてしまいますわ。」
サラ「仕方ない、追加料金払ってでも別の部屋に移してもらおう。町長さんに話せば、さすがに掃除代まで取られることはないだろうし……」
ポール「あ、そうだ、フォルネウスの危険が迫ってるなら、バンガードを動かす理由にもなるな。」
フォルネウス兵を撃退した。
モニカの行動 >>203
マカロンの行動 >>205
203 : 以下、名... - 2015/06/03 04:48:52.05 RyCZjSD9o 161/656武器屋でイルカの話
204 : 以下、名... - 2015/06/03 05:39:39.13 dSf40q3DO 162/656キャプテンの足元を見る(二重の意味で)
205 : 以下、名... - 2015/06/03 06:18:18.72 ik4JLlXSO 163/656>>204
キャプテン「この死体は……なんと凶悪そうなモンスターだ。確かにフォルネウスの先遣隊という説も納得できる。」
モニカ「バンガードを狙ってきたのでは……と。」
キャプテン「ううむ、これほどのモンスター、警備隊だけではどこまで防ぎきれるか。」
サラ「……動かそう、バンガードを。」
マカロン「聖王様はフォルネウスと戦うためにバンガードを作ったんだよ!」
キャプテン「……うむ。 もちろん、君達は協力してくれるよね?」
マカロン「わかっているがその言い方が気に入らない。報酬ちょうだい。」
キャプテン「む、では2000、いや3000出そう。スタンレーの傭兵と同額だ。」
マカロン「フォルネウスに挑むなら、人間同士の戦争とは段違いに命の危険があるはず! もうひとこえ!」
キャプテン「足元を見おって、よかろう5000払おう。」
サラ「町の中央にある建物とか、四方にある建物とかは関係あるんじゃ?」
キャプテン「私も考えた事はあるが、中央の建物の扉はビクともしなかった。四方の建物はいずれも橋としてのバンガードを支えるものだと思う。」
モニカ「まずは地下への入り口を探すところからですか……すべての建物を見回ってみましょう。」
キャプテン「では、許可状を出そう。船のドックや民家にも入ってみてくれたまえ。」
~ バンガードのパブ ~
マスター「いらっしゃいませ。」
サラ「このパブは地下は……無さそうね。」
マスター「(地下?)」
ポール「半日歩き回ったけど(バンガードの地下に入る)収穫はなしか。いつになったらバンガードを動かせるのやら。」
マスター「(バンガードを動かす!? まさかイルカ像を盗んだ犯人を探しているのか!?)」
モニカ「ふぅ、進展がありませんでしたわね……西側でイルカを見かけたのは心が和みましたけれど。」
マスター「(イルカ!?)」
マカロン「かわいかったねえ。」
モニカ「サラとマカロンちゃんとミュルスから旅立った時もイルカが導いてくれたように見えましたわ。またイルカの祝福に期待しましょう。」
マスター「(ううっ……)」
モニカ「イルカの土産物などを売っていてもおかしくないと思いますが、イルカの形をしたものを見かけませんわね。イルカを出さない理由でも?」
マスター「……申し訳ありません! 出来心だったんです!」
モニカ「えっ。」
~ キャプテンの家 ~
キャプテン「なんて事だ、玄武術増幅用のオリハルコーンのイルカが盗まれていたとは……ああ、そうなると、進入した入り口もわかったのかね?」
マカロン「キャプテン、足元。」
キャプテン「ん?」
(ガコン)
キャプテン「こんな所にあったとは、この海のキャプテンの目をもってしても気付かなかったよ。」
サラ「それ節穴。でも、先にイルカ像を持ってくるべきかな?」
モニカ「生活できるよう造られているなら水や空気を取り入れる所もあると思いますわ。そこから虫モンスターなどが入り込んでいるかも。」
ポール「先に安全を確保して、あとの掃除をキャプテン達に任せるか。」
キャプテン「おいおい、報酬を取っておいてそれかね。」
サラ「イルカ像を買い戻すのにいくらかかるかわからないし……それともイルカ像の代金も出してくれますか?」
キャプテン「むむむ……それはギャンブル過ぎるな……わかった、安全の確保さえしてくれれば掃除はこちらでやろう。」
バンガード地下の蛇部屋に落ちてしまったメンバー、好きなだけ >>210
バンガード地下のカエル部屋に落ちてしまったメンバー、好きなだけ >>211
210 : 以下、名... - 2015/06/04 00:00:27.71 DEz7lhAHO 167/656サラポール
211 : 以下、名... - 2015/06/04 00:01:27.17 S3YSGopNo 168/656モニカ
ポール「ぎゃーーーーー!! 部屋じゅうに蛇、蛇ぃぃぃ!」
(ザシュザシュザシュ)
サラ「ポールさん落ち着いて! 毒蛇は多くないわ、まずは1匹ずつ青い蛇を倒すの!」
ポール「這い上がって、ぎゃーーーーー!」
サラ「牙蛇に絡みつかれたくらいで慌てないでよ、もう。ロックパイソンに絡みつかれたら命の危機だけど……っ!」
(ザシャッ)
サラ「まず毒蛇、次にロックパイソンを狙って、多少ふみつけたりしても気にしないで。」
ポール「ムチャ言うなーーー!」
サラ「ポールさん繊細すぎる。」
モニカ「あわわわ……下から悲鳴が……」
マカロン「悲鳴あげてるのポールさんだけっぽいけど。」
モニカ「こうしてはいられません、サラの危険に今度はわたくしが駆けつけなければ!」
マカロン「隣の部屋の仕組みからすると、どこかでつながってる可能性もあるかも……」
モニカ「それですわ!」
(バタム カチッ ヒューーー……)
モニカ「いやああああっ! カエル、カエルがぁぁぁ!」
マカロン「モニカおねーちゃん……」
ポール「ひぃ、ひぃ……もう全身あちこちひきつって……」
モニカ「ぜぇ、はぁ……ラッパーだけでなく、フットパティまで……地下水道にワニなんて、ウワサ話の中だけにしてほしいものです……」
サラ「さすがにあれだけ居ると傷が……ゴメン、マカロンちゃん背中のほうに傷薬塗ってくれる?」
マカロン「う、うん。うわっ……思いっきり噛まれてるじゃない。ドキドキしてる場合じゃないよ、こんなにたくさん牙の跡が……」
サラ「ん?」
マカロン「ななななんでもない!(ぺたぺた)」
ポール「なぜか故郷に帰ったらもう一度、同じような目に遭う気がする。」
(ひんやり)
サラ「何か、寒くなってきたね。」
モニカ「妖気のようなものは感じませんが……」
マカロン「あ、見て!」
ポール「冷霊か。氷の精霊と言われてるな。」
サラ「……こっちに干渉してくる気配は、無いみたい。」
(カチッ)
(ズズズズズ)
モニカ「階段が……この先がコントロールルームなのでしょうか。」
ポール「こいつら、玄武術の気配がしてるから、ここに居るのか……?」
マカロン「でも、階段の入り口に居られたら、通る人みんな凍っちゃうよ。」
冷霊の行動 >>217
217 : 以下、名... - 2015/06/04 01:19:17.74 E+5zurt7O 173/656退く…と思ったら不意打ち
冷霊「(ふわ~)」
サラ「どいてくれる、の、かな?」
モニカ「! サラ!(ぐいっ)」
(ゴォッ)
マカロン「さむっ……!」
ポール「騙し討ちとはやってくれる! でたらめ矢!」
モニカ「スクリュードライバー!」
マカロン「やった、まず1匹!」
モニカ「(べりっ)ぐ……ううっ!」
サラ「モニカ様!?」
モニカ「と、凍傷になっています……持ち手を凍らされてしまいましたわ。」
マカロン「む、ムーンシャイン!」
ポール「それなら遠距離から仕留めるまでだ!」
誰か何かひらめく? >>220
220 : 以下、名... - 2015/06/04 01:45:29.74 YOn+XiRZO 175/656サラ 飛水断ち
サラ「速く……冷気が伝うより速く……滝の水を斬るように!」
(スパァン!)
サラ「まだ遅いっ……あ、あれ? 伝ってこない?」
モニカ「外見ではわかりませんが、周囲の空気を取り込むようにする事があります。おそらく、あれで冷気のバリアのようなものを作っていますわ。」
ポール「残りの3匹とは距離が離れたな、誤射する心配がなけりゃ、でたらめ矢っ!」
(ビュゴォォォ)
マカロン「く、くまちゃんガードっ!」
モニカ「火星の砂で、攻撃がてら熱を!」
サラ「まだ身体能力だけじゃ、冷気が伝うより速くは無理があるみたい……ストーンバレット!」
ポール「よし、あと1匹……こいつで終わりだぁ!」
~ コントロールルーム ~
サラ「うわぁ……綺麗……」
モニカ「海の中がこんなに明瞭に見えるとは……素晴らしいですわ。」
マカロン「あれは、扉? もしかしてあそこがバンガード中央の扉かな?」
ポール「どうやって登ればいいんだ……?」
サラ「脇にみぞがあるし、昇降装置なんじゃないかな。玄武術士がいないと動かないとか。」
マカロン「じゃ、モンスターも片付けたし、キャプテンに報告して、イルカ像を追いかけよっ!」
モニカ「片付けるの、頑張りましたわ……」
ポール「しばらく蛇は見たくない……」
サラ「あ、あはは……」
~ グレートアーチ ~
サラ「さて、イルカ像は海賊ブラックに奪われたってことだけど……」
マカロン「海賊ブラックの隠し財宝のありか、ガセ情報ばっかじゃん! もー!」
ポール「水の流れを味方につける『魚鱗』は嬉しかったがそれひとつしか無かったし……」
モニカ「見た目だけ豪華な、100オーラム200オーラムくらいの品しか、今のところ見つかっていませんね。いいお金ではありますが、財宝と呼ぶには……」
サラ「その情報代に100オーラム200オーラム払っちゃってるしね。」
マカロン「もー! 海賊ブラック出てこーい! イルカ像よこせー!」
ハーマン「ん? イルカ像?」
サラ「えっ? おじいさんは?」
ハーマン「>>225」
225 : 以下、名... - 2015/06/04 02:49:37.95 bjRhD8XAo 179/656話は聞いた、世界は滅亡する!
ハーマン「秘密結社レジデント・オブ・アビス……その魔の手は静かにこの世界に忍び寄っている!」
サラ「(アビスの住人って要するにフォルネウスとかよね)」
モニカ「(当たり前のことをそんな深刻な表情でおっしゃられましても)」
マカロン「で、おじいさんはイルカ像について知ってるの?」
ポール「(流した)」
ハーマン「もちろんだとも、オリハルコーンのイルカだろう? あれは海賊ブラックの宝の中でも特に素晴らしいものだった。」
マカロン「素材まで知ってるってことは信憑性あるね!」
ハーマン「さらに玄武術の増幅機能つき。」
マカロン「うんうん!」
ハーマン「潮の満ち引きまでも操作し、絶大な力を持つ者に使わせれば惑星直列の際に起こる重力の変化を拡大し世界を滅ぼすことも可能だという!」
マカロン「途端にうさんくさくなった。」
ハーマン「イルカ像を必要としているのか? 目的のブツがあるとは珍しいな、どういう関係だ?」
サラ「私達、バンガードを動かそうとしているの。」
ハーマン「なんだと!?」
モニカ「動作機構はつきとめたので、あとはイルカ像と玄武術士を集めるだけなのです。」
ハーマン「そうか……そうか! よし、金はいらん。そのかわり、わしも連れていけ。義足にも慣れた、足手まといにはならねえよ。」
ポール「ええ!?」
サラ「んー……わかったわ、よろしくね。」
ハーマン「わしはハーマン。好きに呼べ。準備が良ければすぐ行くぞ。」
財宝の洞窟の罠など >>228
サラの行動 >>230
228 : 以下、名... - 2015/06/04 06:25:59.50 MqqMIx8lO 182/656床に隠されたスイッチを踏むと矢が飛んでくる
230 : 以下、名... - 2015/06/04 06:49:40.96 HuROnleSO 183/656ブルードラゴン必死で回避
ハーマン「あっちには何も無い。落とされてびしょ濡れになるだけだ。」
ハーマン「イルカはこっちだ。小銭を稼ぎたけりゃ寄り道してもいいが。」
ハーマン「ここには隠し通路があったと思うが、よく覚えてない。」
サラ「そういうのは任せて。耳はいいの。岩壁ならぴっちり閉じるって事もないだろうし、空気の通り道をさぐるのは得意よ。」
ハーマン「それに加えて、部屋のどこかの床にワナがある。踏むと矢が飛んでくるぜ。」
モニカ「どこから飛んでくるのかは……さすがにご存知ありませんか。」
ハーマン「(一味を解散する時に手切れ金を持ち出したきり、それから9年来てねえからな。クロスボウの弦が上等なモンなら、まだ……)」
(キリキリ)
ハーマン「……おい、聞こえたか?」
サラ「ええ……入ってきた壁のほうから、弓の弦が引かれた音がしたわ。みんな、ちょっとその場で待機。」
ハーマン「入り口には射掛けないように設置されてるはずだ。時間はかかるが少しずつ進み、床が沈み込んだら後ろに跳べ。」
マカロン「あれ? これ、おじいちゃんが使ってるのと同じ杖?」
ハーマン「こいつは仕込み杖。ひねる(カチッ)と、抜くことができる剣さ。」
マカロン「滝の音がしてきた……」
ポール「ひんやり湿ってきたな。」
モニカ「『海賊』ブラックというくらいですし、海から運び入れていたこともあるのでは?」
ハーマン「(ここまでたぶん取りこぼしなしで根こそぎ持って行かれてるが……まあいいか。どうせ使い道も無い。)」
サラ「ハーマン、あの石像ってもしかして。」
ハーマン「御明察の通り、本物のブルードラゴンだ。スイッチを入れると石化回復がふりかかって復活するぜ。」
マカロン「……でも、スイッチ入れなきゃ先に進めないんだよね?」
ハーマン「おう。さらにここにも矢のトラップつきと来てる。」
ポール「戦うのは無謀か。罠はあらかじめ作動させておく事はできないのか?」
ハーマン「スイッチを押すまではセーフティがかかって作動しねえのさ。いかにイルカを大事に守ってたかってこった。」
サラ「スイッチを押す人以外は石扉の前で待機しておきましょう。大きさから言ってドラゴンはあそこをくぐれないよね?」
ハーマン「ああ。だがわしは義足、いくら慣れてても走るスピード自体はどうしようもないし、スイッチ係は遠慮したい所だな。」
サラ「じゃあ私が……」
モニカ「ちょっと待ってください! いつもサラばかりに危険なことをさせるわけには行きません。」
ポール「たまにはオレにも格好つけさせてくれよ。」
マカロン「ここはジャンケンで!」
ブルードラゴン「ギャオオオオオ!!」
(バヂバヂバヂッ)
サラ「ひぃぃぃぃ! 速すぎる強すぎる!」
モニカ「うう、結局サラになってしまいました……この身がもどかしい!」
マカロン「サラおねーちゃんが飛び込んでくるために場所あけとかなきゃ、モニカおねーちゃんも身を乗り出さないで。」
モニカ「わかっております、わかっておりますが……ああ、サラ……」
ハーマン「足元!」
(ヒュンヒュン、カカカッ)
サラ「あ、危なかった……ハーマンありがとう。って一息つくヒマもないぃぃぃ!」
サラ「(ボロッ)」
ポール「だ、大丈夫か?」
サラ「生きてるから大丈夫……骨折も、たぶんしてないと思う。」
モニカ「サラ……」
マカロン「サラおねーちゃん……」
ハーマン「もうじきイルカ像だ、もう罠は無いし野生モンスターくらいしか障害にゃならん、頑張ってくれたお前さんは休んでていいぜ。」
サラ「そうさせてもらうわ……」
ポール「おっ!? あの台座に乗ってるのがもしかしてイルカ像か!」
モニカの行動 >>235
マカロンの行動 >>237
235 : 以下、名... - 2015/06/04 22:40:07.48 S3YSGopNo 188/656イルカ像に一直線
237 : 以下、名... - 2015/06/04 22:41:18.16 gAO/0zY9O 189/656負けじと一直線
モニカ「水の気配を強く感じますわ。(スタタタタタ)」
マカロン「天井が近いし、何か潜んでるかもだから注意してね。(スタタタタ)」
ポール「なんでそこまで理解してて一直線なんだよ!?」
ハーマン「(おおかた、サラに負担をかけるのが心苦しいとかか? ちと情が強すぎるな。実力を疑ってるわけでもないのに。……依存、か?)」
(ボトッ)
モニカ「ぼとっ? ……ひぃっ、巨大ヒル!? しかも毒持ちですわ!」
ポール「言わんこっちゃ……ん!?」
(べちゃっ)
マカロン「だーっ! カ、カエル? なんかヒルの方を狙ってるけど……」
(バッサバッサ)
ハーマン「んでもって飛翔蛇カンヘルドラコと来た。イルカ像の周りに陣取りつつ、お互いを狙ってるようだな。3すくみたぁ珍しい。」
モニカ「ひぃ……抜け出せましたわ。ちょっと血を吸われた程度でおさまったのは、やはり天敵とエサを同時に視界におさめているからでしょうか。」
サラ「ヒルに集中攻撃したら、ヘビが襲ってきて、カエルが逃げるかも知れないの?」
ポール「エサを横取りされると思って、カエルの方が襲い掛かってくる可能性もあるんじゃないか?」
ハーマン「ケガが表面から見えないような攻撃手段がありゃ、ちくちく削っても3すくみが続くだろうが……」
マカロン「血が出ない攻撃は、わたしのシャドウボルトくらいかなぁ。」
ハーマン「……しょうがねえな。いちかばちか仕掛けてみるか。」
ポール「うまく全員に当たってくれれば、互いの血の臭いで興奮してくれるかも……でたらめ矢っ!」
※悩んだわりに、あっさり倒せました。
~ バンガード ~
サラ「綺麗……。」
ハーマン「こうしてあるべき所におさまってるイルカ像の姿も、なかなかいいもんだな。クククッ。」
キャプテン「あとは玄武術士だけだ。」
モニカ「玄武術士というと、わたくし達の知り合いではトーマス様と、スタンレーの先生だけですわね。」
キャプテン「いや、そんな程度ではとても足りない。なにしろ防御や潜水の力もあるのだ、交代要員を含め最低12人は必要とある。」
マカロン「ええー。」
サラ「マジシャンギルドがあるっていうモウゼスで集めるしかないかも。」
モニカ「……買収するのですか?」
ハーマン「買収だあ? おいおいお前ら、まさか大金持ちだったりするのかよ?」
どうしよう? 買収するか、正面から話をしに行くか、あるいはその他 >>243
243 : 以下、名... - 2015/06/04 23:47:08.74 gAO/0zY9O 193/656まずは話し合いから
サラ「(びしょびしょ)ひどい目に遭ったわ。」
モニカ「(チリチリ)北と南、どちらの術士の弟子もいきなり襲い掛かってきましたし、撃退したら今度は暴力代行依頼とは。」
マカロン「追い出してくれればいいって言われたけど、そんなのカンタンには決められるわけないよー……」
ポール「ここは、各自で術士達の情報を集めるか。」
ハーマン「わしは宿屋にいよう。中継も必要だろう。」
~ 半日後 モウゼスのパブ ~
マカロン「(もぐもぐ)町の中央にある死者の井戸の中にあるものを巡って争ってるらしいぞ、ってウワサだよ。」
ポール「最近になって来たのに町を二分するってスゲーな。町の人達も迷惑してるってさ。」
サラ「(はむはむ)北の術士ウンディーネは温厚だけど……反目してるのは>>245という理由らしいわ。」
モニカ「(もっもっ)わたくしが聞いてきたところでは、南の術士ボルカノが譲れないのは>>247という事のようです。」
245 : 以下、名... - 2015/06/05 00:22:37.49 d5140lKRO 195/656フラれた
247 : 以下、名... - 2015/06/05 00:23:13.35 pcr2gnMZo 196/656ただのツンデレ
ハーマン「アホらしい。」
ポール「同感。」
サラ「これはひどい。」
マカロン「もう無理矢理買収しちゃっていいんじゃないかな。」
モニカ「そ、そこまでおっしゃらなくとも……ほら、ボルカノ様の本心をお届けするとか……」
(ギィ)
朱鳥術士A「ばんはー。いやあ、ボルカノ様にも参ったな、素直じゃないにもほどがある。」
朱鳥術士B「あ、ビール5つ。さすがに手口が古くさいよなー。」
朱鳥術士C「ウンディーネを町から追い出して、弱った心につけいるってか?」
朱鳥術士D「それがそうじゃないんだ。追い出された後もウンディーネは諦めないだろうから、足長おじさんやって、舞台が整ったところで正体を明かす!」
朱鳥術士E「なんでまたそんな回りくどい事を……」
朱鳥術士A「ウンディーネさんの、上から目線が気に入らないと。俺たちの傘下に入れるか、貸しを作ってからじゃないと納得いかないんだと。」
朱鳥術士B「『アイツが俺を認めてるんじゃない、俺があいつを認めてやってるんだ』って言ってたぜ。本当にめんどくさい人だよな。」
モニカ「今からボルカノをボコボコにしに行くのに付き合ってくださる方?」
サラ「はーい。」
マカロン「もちろん。」
ポール「行く。」
ハーマン「ブン殴ってやろう。」
~ モウゼス ウンディーネの館 ~
朱鳥術士B「かくかくしかじか、というわけでして……(ガクガクブルブル)」
ボルカノ「す゛ま゛な゛か゛った゛な゛。」
↑ ↑
(このへんにサラの靴跡)(このへんにモニカの靴跡)
ウンディーネ「なんでそんな顔が腫れ……いや、あなた達がやってくれたのね。ありがとう、ごめんなさい。私もフラれた腹いせなんて大人げなかったわ。」
ハーマン「はっ、わしらがやったのはただの八つ当たり、ボルカノが気に入らなかっただけだ。礼を言われる筋合いはねえな。」
ウンディーネ「それでもよ。冒険者なら魔女の瞳と湖水のローブなんてあれば便利よね? せめてものお礼、ほかにも要るものがあったら持っていって。」
サラ「え、じゃ、じゃあ、今わたし達、玄武術士を集めているんですが……」
朱鳥術士A「ボルカノ様もこうして反省していますので……どうか許してあげてもらえないでしょうか。」
ウンディーネ「>>254」
254 : 以下、名... - 2015/06/05 01:10:03.76 /ssDOAVDO 200/656もうどうでもいい
ボルカノ「え゛?」
ウンディーネ「三十路も中盤にさしかかり、焦っていたことは事実よ。好意を抱いたと勘違いするほどに。」
ウンディーネ「でも、こんな変なプライドを持っている子と付き合ったとして、一生そばに居られるかというと……」
ボルカノ「ち゛、違゛う゛、お゛れ゛は、共゛に゛高゛め゛あ゛って゛ゆ゛け゛る゛と゛思゛って゛。」
朱鳥術士A「あ、あの! ボルカノ様は、真に魔と知の道を求める方でして!」
朱鳥術士B「ウンディーネ様のお誘いを断ったのも、譲ったり譲られたり、庇ったり庇われたりという関係になりたくなかっただけなんです!」
ボルカノ「(コクコク)」
ウンディーネ「……だったら術士同士の繋がりでいいじゃない。」
ボルカノ「い゛や゛、高゛め゛あ゛って゛ゆ゛け゛る゛者゛と゛家゛族゛に゛な゛れ゛れ゛ば」
ウンディーネ「まずそこから私とは違うの。私は……時には甘やかしたいし甘えてみたいし、周りの人に切磋琢磨を強要するような人とは結婚したくない。」
サラ「(温厚で柔和っていうのは本当だったんだ。)」
ポール「(でも付き合う=結婚、になってるあたり、まだ焦ってるんじゃないかなウンディーネさん……)」
ウンディーネ「これは別に私が正しいとかあなたが正しいとかじゃなく、ただの好みの問題よ。あなたは次の人を見つけて頂戴。」
ウンディーネ「それに……私もバンガードを動かしてみたいの。」
サラ「え?」
ウンディーネ「ボルカノ、あなたの魔と知を認めているのは本当。だから私がいなくてもギルドはやっていけるでしょう。」
ウンディーネ「かつて聖王とともにあった術士ヴァッサールのように、私も新しい経験を欲しているわ。」
ウンディーネ「たとえ旅の年月で、子供が産めない年齢まで老いてしまったとしても後悔しない。」
どうしよう? >>257
1.ウンディーネを仲間に加える
2.操縦リーダーとしてバンガードに残ってもらう
3.ボルカノが「それでも一緒に居たい」と言い出したので2人とも連れて行く
4.その他
257 : 以下、名... - 2015/06/05 01:46:22.89 lNFo9zHfO 203/6563
サラ「アースヒール。」
ボルカノ「わかった……もとはといえば、私の意志の押し付けが原因。その隔意は受け入れよう。」
ポール「(おお? 意外と素直なやつ?)」
ボルカノ「しかしサラ、私も連れて行ってはくれないだろうか。ウンディーネの事を理解する時間が欲しい。」
サラ「え、あ、う、うん……いいよ。」
ウンディーネ「(ボルカノのこの冷静さを、物分かりがいいと誤解したのは私のミスね……そう考えると、話し合う猶予はあった方がいいのかしら?)」
ハーマン「つまらんケンカは終わりか? なら、今夜一晩で支度しな、明日の朝バンガードに向けて出発だ。」
モニカ「(……互いに……庇ったり庇われたり……)」
マカロン「(サラおねーちゃん……わたしは……)」
魔王の盾「あのすいません私は」
~ バンガード ~
キャプテン「市民は家の中や町の中心部など、安全な所にいるよう言ってあります。いつでも発進させてください。」
ウンディーネ「コントロールは任せなさい。玄武術のエキスパートの名に恥じない働きをしてみせるわ。」
玄武術士ズ「準備よ~し!」
ハーマン「ようやっと発進か! いや、まだこれはフォルネウス打倒への第一歩だったな……まだ始まってもいねえんだ。」
ポール「冒険だ……これは間違いなく大冒険だぜ!」
マカロン「わたしは、サラおねーちゃん達と一緒にいくよ……どこまでも!」
モニカ「サラ! 号令を!」
サラ「発進準備!」
玄武術士A「シンクロ開始!」
玄武術士B「術式、開始!」
ウンディーネ「出力50%!」
(ゴゴゴゴゴ)
ウンディーネ「出力100%」
(ゴゴゴゴゴゴゴゴ……)
サラ「もう少しよ、大地の鎖を断ち切って!」
ウンディーネ「OK、私の制御力なら、限界まで注ぎこめるわ! 120……140……150%! 最大出力! サラ、舵をしっかり固定しておくのよ!」
(キィィィィィン)
ハーマン「大地が割れる……!」
(……ザバァッ!)
ウンディーネ「……!」
サラ「バンガード…… 発 進 !」
続き
サラ「安価で冒険するの」【ロマサガ3】【中編】