<教室>
読書娘「……」ペラ…
茶髪「あいつ、また一人で本読んでるぜ」
デブ「本しか友だちいねえんじゃねーの!?」ブフッ
ビッチ「キモ~イ!」
キャハハハ…… ワハハハ……
元スレ
不良「き、きみ……いつも本読んでるよね」読書娘「あ!?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1435152699/
<生徒指導室>
教師「また他校の生徒とケンカしたな! いったい何度いったら分かるんだ!?」
不良「……すみませんでした」
教師「なんだ! その謝り方は!?」
不良「申し訳……ありません……」
教師「くっ……!」
教師「いいか! 今度暴力沙汰を起こしたら停学……いや、退学だからな!」
不良「うう……」
ある日──
<教室>
読書娘「……」ペラ…
不良「……」
不良「ね、ねえ」
読書娘「!」ビクッ
不良「き、きみ……いつも本読んでるよね」
読書娘「あ!?」
不良「一人で本を読むのって……楽しい?」
読書娘「あ? 楽しいに決まってんだろ、ボケ」
読書娘「アタイにとっちゃ、本だけがダチだからよ!」
不良「そ、そうなんだ……変わってるね」
読書娘「オイ」
不良「な、なに?」
読書娘「テメェこそ、いつもケンカしてっけど……ケンカって楽しいのか?」
不良「ど、どういう意味? それもしかして、ぼくとケンカしたいってこと……?」
読書娘「なわけねーだろ! 気になるから聞いてみただけだ、タコが!」
不良「ふふっ、きみって……変わったことを聞く人だね」
不良「楽しいに決まってるよ。だって、他人を殴ってる時が……一番胸がスッとするもの」
読書娘「そんなもんかねえ」
読書娘「だがよ、他人をボコるってのは、よくねえことだぞ?」
読書娘「そいつにとっても、テメェ自身にとってもな」
不良「ぼくに文句でも……あるのかい?」
読書娘「別にねえよ! なに怒ってんだよ!?」
不良「なぁんて、ね。いってみただけだよ」
不良「ぼくだって分かってる……このままじゃダメだって……」
不良「だけど、ぼくはひとりぼっちで頭も悪いし、ケンカぐらいしかやることなくて……」
読書娘「ンなことねぇよ!」
読書娘「そうだ! 本を読んでみたらどうだ!?」
不良「本を? このぼくが……?」
読書娘「おもしれえ本を読むってのは、ケンカするよりぜってえ楽しいぜ!」
不良「ふふっ、そんなこといわれたの……生まれて初めてだよ」
不良「じゃあ、よかったら……なにか貸してくれない、かな?」
読書娘「!」
不良「ぼくがケンカをやめられるほど、楽しい本を貸してほしいんだ……!」
読書娘「おうよ! 任せときな!」
読書娘「こいつなんかどうだ!?」
不良「これは……どういう本なの?」
読書娘「元気なガキどもが、冒険しまくるっつう内容だ!」
読書娘「小難しいハナシでもねえし、ドキドキワクワク間違いなしだぜ!」
不良「冒険、か……。うん、借りてみるよ」
読書娘「おう! ぜってえ読めよな!」
<不良の家>
不良(どうしてぼくは、あんな変わった子に話しかけちゃったのかな……?)
不良(しかも、本まで借りちゃって……なにやってんだろ、ぼく)
不良(悪いけど、読む気しないや……明日、あの子に返そう)
不良「……」
不良(でも……ちょっとだけ読んでみようかな? どうせやることもないし……)サッ
不良(あれ? これはなかなか読みやすいぞ……)ペラ…
不良(国語の時間はいつも寝てしまってるぼくでも、すらすらと……)パラ…
数日後──
<教室>
不良「や、やぁ……読み終えたから、本を返しにきたよ」
読書娘「おう!」
読書娘「本はどうだった!? 感想聞かせろや!」
不良「まあまあ、楽しめたかな……。いっとくけど、まあまあ、だからね」
不良「だから……もう一冊、なにか貸してくれないかな……?」
読書娘「素直じゃねえヤロウだ! もちろんいいぜ!」
その後──
不良「この本、少し難しかったけど面白かったよ! ちょっと涙も出ちゃった……」
読書娘「ハハハッ! じゃあ次はこいつなんかどうだ!?」
不良「ふふっ、どうもありがとう」
茶髪「おい……あのぼっち女、最近妙に調子乗ってね?」
デブ「おう、なんかムカッとくるよな」ブフッ
ビッチ「ウザイよねぇ、根暗なくせに笑っちゃったりしてさ」
茶髪「よぉし……ここらでちょっと思い知らせてやるか」
<教室>
読書娘(あの不良、すっかり本好きになりやがって……こっちまで嬉しくなっちまう)
読書娘「……」パラ…
茶髪「おい、なにニヤニヤしながら本なんか読んでんだよ」
読書娘「!」ビクッ
デブ「おめぇ、最近ちょっと調子に乗ってるよな」コフー
ビッチ「キモイくせにナマイキ~」
読書娘「ンだとォ……!?」
茶髪「なに読んでんだよ? 見せてみろよ」
読書娘「あ!? だれがテメェらなんかに見せるかよ!」
茶髪「見せろっつってんだよ!」バッ
茶髪「うおっ、けっこうぶ厚いな、これ」
デブ「こんなの読んでるアタシって偉いでしょ、ってか? バカじゃねーのか?」
ビッチ「キャハハ、キモ~イ!」
読書娘「返せ、コラァ! ぶっ飛ばすぞ!」
茶髪「どれ、重いから……ちょっと軽くしてやるよ」ビリビリッ
読書娘「うおおおおっ! なにしやがんだァ!」
茶髪「うっせえ!」ドンッ
読書娘「ぐがっ!」ドサッ…
茶髪「いいか! あんなクソ不良とつるんでるからっていい気になるなよ!」
デブ「ぼっちはぼっちらしくしてりゃいいんだ!」ブフッ
ビッチ「そうよそうよ!」
読書娘「ち、ちくしょう……っ!」グスッ…
不良「ふぅ……補習なんか受けさせられて、大変だったよ」
不良「だけど、本を読むようになったおかげか、そこまでつらくもなかったけどね」
読書娘「……」
不良「どうしたの? 元気ないね」
読書娘「んなこと……ねえよ」ニコッ
不良「……」
不良「ごめん……カバン、開けさせてもらうよ!」サッ
読書娘「うわっ! やめろバカッ!」
不良「……どういうことだい。なんでこの本、ページが破られちゃってるの?」
読書娘「う、うぐ……」
不良「いや……なにもいわなくていいよ」
不良「こういうひどいことをする人がだれかってことぐらい、ぼくにも想像がつく」
不良「待ってて、すぐに──」
読書娘「ダ、ダメだッ! やめてくれえっ!」
不良「ど、どうして止めるの?」
不良「本は友だちなんでしょ? 悔しくないの……?」
読書娘「んなもん、悔しいに決まってんだろうが! ハラワタ煮えくり返ってんぜ!」
不良「それなら──」
読書娘「だがよ……テメェ、次ケンカしたら退学……だろ?」
不良「!」
読書娘「アタイは……テメェにいなくなって欲しくねぇんだ!」
読書娘「テメェはバカだが……本より大事なダチだからよ……」
不良「……」
不良「……大丈夫、あくまで話し合ってくるだけだよ」
読書娘「マジか……?」
不良「本当だよ! ぼくは友だちにウソはつかない!」
読書娘「お、おう……!」
不良「彼らがよくいる場所といえば、学校の近くにあるファーストフード店だよね」
不良「彼らにこんなこと二度とするなっていってくるから、ちょっとだけ待ってて!」
読書娘「おう……分かった」
読書娘(大丈夫か……? アイツ、カチコミかける気じゃねえだろうな……?)
<ファーストフード店>
茶髪「ギャハハハハッ! 今週の『ツーピース』マジおもしれえ!」
デブ「いよいよ、山賊王との最終決戦だな!」
ビッチ「次アタシにも見せて~!」
不良「やぁ……きみたち」ザッ…
三人「!?」ビクッ
茶髪「な、なんだよ!?」
不良「きみたち……あんなひどいこと、よくもやってくれたね……」
デブ「やった? なにいってんだ、おめえ」コフッ
不良「とぼけないでくれ。彼女の本を破ったのは、きみたちだろう?」
茶髪「チッ……! あの女、もうチクリやがったのか!」
不良「いいや、彼女はぼくになにも言わなかったよ」
不良「ぼくは頭は悪いけど、こういうことに関しては勘が鋭いからね」
茶髪「うう……」
茶髪「オ、オレたちを殴る気か? やれるもんならやってみろ!」
デブ「それにお前、もう退学まで後がないってのは知ってんだからな!」ブフッ
デブ「お前がいなくなったら、あの女、もっとひどい目にあわせてやるぞ!」
茶髪「そのとおり! 今度は本を破るなんてもんじゃすまさねえ!」
ビッチ「そうよそうよ!」
不良「後がない……? なにをいってるのかな?」
不良「後がないのは、きみたちの方だ」
不良「もしぼくが、退学どころか少年院に入ってもいいって覚悟を決めたら──」スッ…
茶髪「あ、オレの週刊ヅャンプ……」
不良「でやっ!」
ベリベリィッ!
三人「!!!」
不良「きみたちまとめて……こうなっちゃうんだからさ……」バサッ…
茶髪「あ、あわわわ……」ジョボボ…
デブ「お、お、お……」ブルブル…
ビッチ「ひいいいい……!」ガタガタ…
不良「分かったかい?」ギロッ
三人「は、はいぃぃぃっ!!!」
<教室>
不良「やぁ!」
読書娘「!」
不良「彼らと話し合ったら、こころよく破った本の代金をくれたよ!」
不良「だから新しい本を買ってきたんだ! ほら!」ドサッ
読書娘「サ、サンキュー……!」
読書娘「だけどよ、マジでちゃんと話し合ったんだろうな?」
不良「も、もちろん! 一発も殴ってないよ!」
読書娘「ならいいけどよ……」ホッ…
不良(だいぶ脅してはあげたけどね……)
読書娘「だけどこれ、アタイが破られた本じゃねえぞ! タイトルは似てっけど!」
不良「えっ、ホントかい!? い、今すぐ返品してくるよ!」
読書娘「いや、このままでいいぜ!」
読書娘「アタイも読んだことねえ本だし……テメェが買ってきてくれたんだしな!」
読書娘「ありがとよ、不良!」ニコッ
不良「い、いいよ! 間違えちゃったのに、お礼なんか!」
読書娘「これからもよ、ずっと一緒にいてくれよな!」
不良「……もちろんさ!」
~おわり~
67 : 以下、\... - 2015/06/25 00:30:04.54 Jjbrt7Kj0.net 24/47不良と読書娘の口調が不適切だったため、口調を変えてもう一度やらせていただきます
大変申し訳ありませんがよろしくお願いします
<教室>
読書娘「……」ペラ…
茶髪「あいつ、また一人で本読んでるぜ」
デブ「本しか友だちいねえんじゃねーの!?」ブフッ
ビッチ「キモ~イ!」
キャハハハ…… ワハハハ……
<生徒指導室>
教師「また他校の生徒とケンカしたな! いったい何度いったら分かるんだ!?」
不良「……すんません」
教師「なんだ! その謝り方は!?」
不良「す、ん、ま、せ、ん!」
教師「くっ……!」
教師「いいか! 今度暴力沙汰を起こしたら停学……いや、退学だからな!」
不良「ケッ!」
ある日──
<教室>
読書娘「……」ペラ…
不良「……」
不良「オイ」
読書娘「!」ビクッ
不良「お前ってさ、いっつも本読んでるよな」
読書娘「う、うん……」
不良「一人で本ばっか読んでて、楽しいのか?」
読書娘「た、楽しい……」
読書娘「私にとっては……本だけが友だちだから……」
不良「ふうん、変わってんな」
読書娘「あ、あの……」
不良「あん?」
読書娘「あなたは、いつもケンカしてるけど……ケンカって楽しいの?」
不良「なんだそりゃ? もしかして、俺にケンカ売ってんのか? あ?」
読書娘「ち、ちがうの! 純粋な……好奇心で……!」
不良「ハッ、おかしなこと聞く女だな!」
不良「楽しいに決まってんだろ! 他のヤツを殴ってる時が一番スカッとするんだ!」
読書娘「そ、そうなんだ……」
読書娘「で、でも……他人を傷つけるのは、よくない……と思う」
読書娘「その人にとっても……あなた自身にとっても……」
不良「文句あんのか!?」
読書娘「い、いえいえいえいえいえ! ありませんっ!」
不良「なぁんてな。冗談だよ」
不良「分かってんだよ、俺だって。このままじゃダメだって」
不良「だけど、俺みてえな一匹狼のバカは、ケンカぐらいしかやることねえしな」
読書娘「そんなこと……ないよ」
読書娘「そうだ……本を読んでみたら、どう?」
不良「本を? 俺が?」
読書娘「面白い本を読めば、ケンカするより、きっと楽しいから……」
不良「ハハハ、そんなこといわれたの、生まれて初めてだぜ」
不良「いいぜ、だったらなんか貸してくれよ」
読書娘「!」
不良「俺がケンカをやめれるほどおもしれえ本を、みつくろってくれや」
読書娘「はいっ!」
読書娘「これなんか……どう?」
不良「なんだこりゃ? どんな本だ?」
読書娘「元気な少年たちによる、冒険活劇……」
読書娘「難しいストーリーじゃないし、とってもハラハラするの!」
不良「冒険ねぇ……。ま、いいや。とりあえず借りさせてもらうぜ」
読書娘「うん、ぜひ読んでみてね」
<不良の家>
不良(なぁんで、俺はあんな変な女に話しかけちまったのかねえ?)
不良(しかも、本まで借りちまうとは……バカじゃねえのか)
不良(こんなもん読む気しねえや。やっぱり明日、返しちまおう)
不良「……」
不良(やっぱりちょっとだけ読んでみるか。どうせやることねえし)サッ
不良(ん、おおっ? これはなかなか読みやすい……)ペラ…
不良(国語の時間なんざいっつも寝てる俺でも、すらすらと……)パラ…
数日後──
<教室>
不良「おう、読み終えたから返しにきたぜ」
読書娘「あ……こんにちは」
読書娘「本……どうだった?」
不良「ん……まあまあ、だな。まあまあ、楽しめたぜ」
不良「だから……もう一冊なんか貸してくれねえか?」
読書娘「うん、もちろんっ!」
その後──
不良「この本、ちょっとムズかったけどよかったぜ! 泣きそうになっちまった!」
読書娘「ふふっ、じゃあ次はこれなんかどう?」
不良「へへっ、サンキュー!」
茶髪「おい……あのぼっち女、最近妙に調子乗ってね?」
デブ「おう、なんかムカッとくるよな」ブフッ
ビッチ「ウザイよねぇ、根暗なくせに笑っちゃったりしてさ」
茶髪「よぉし……ここらでちょっと思い知らせてやるか」
<教室>
読書娘(不良君、すっかり本好きになってくれて、嬉しいなぁ……)
読書娘「……」パラ…
茶髪「おい、なにニヤニヤしながら本なんか読んでんだよ」
読書娘「!」ビクッ
デブ「おめぇ、最近ちょっと調子に乗ってるよな」コフー
ビッチ「キモイくせにナマイキ~」
読書娘「そ、そんな……」
茶髪「なに読んでんだよ? 見せてみろよ」
読書娘「え、でも……」
茶髪「見せろっつってんだよ!」バッ
茶髪「うおっ、けっこうぶ厚いな、これ」
デブ「こんなの読んでるアタシって偉いでしょ、ってか? バカじゃねーのか?」
ビッチ「キャハハ、キモ~イ!」
読書娘「か、返して……」
茶髪「どれ、重いから……ちょっと軽くしてやるよ」ビリビリッ
読書娘「ああっ……なにするの!」
茶髪「うっせえ!」ドンッ
読書娘「あうっ!」ドサッ…
茶髪「いいか! あんなクソ不良とつるんでるからっていい気になるなよ!」
デブ「ぼっちはぼっちらしくしてりゃいいんだ!」ブフッ
ビッチ「そうよそうよ!」
読書娘「う、うう……っ!」グスッ…
不良「ったく、補習とかマジたるかったぜ……」
不良「ま、本読むようになったおかげか、それほど苦にもならなかったけどな」
読書娘「……」
不良「おい、どうした? 元気ねえな」
読書娘「そ、そんなこと……ないよ?」ニコッ
不良「……」
不良「わりぃ、カバン開けるぞ」サッ
読書娘「あ……ダメ……!」
不良「……なんだこりゃ。なんでこの本、ページが破られてんだ」
読書娘「あ、あの……」
不良「おっと、なにもいわなくていい」
不良「こういう下らねえことする奴がだれかってことぐらい、俺にだってピンとくらぁ」
不良「待ってろ、すぐに──」
読書娘「ダ、ダメッ!」
不良「……なんで止めんだよ」
不良「本は友だちなんだろ!? こんなにされて、悔しくねえのか!?」
読書娘「く……悔しいよ。悔しいに決まってるじゃない……」
不良「だったら──」
読書娘「でも……不良君、今度ケンカしたら退学……でしょ?」
不良「!」
読書娘「私……不良君にいなくなって欲しくない」
読書娘「不良君は……本より大切な友だち、だから……」
不良「……」
不良「……心配すんな、あくまで話し合いさ」
読書娘「ホント……?」
不良「あったりめえだろうが! ダチにウソはつかねえ!」
読書娘「うん……!」
不良「あいつらの溜まり場といや、学校の近くにあるファーストフード店ってとこだろ」
不良「二度とこんなことすんなってビシッといってくるから、ちょっとだけ待ってろ」
読書娘「う、うん……」
読書娘(大丈夫かなぁ……。もし殴ったりしたら……)
<ファーストフード店>
茶髪「ギャハハハハッ! 今週の『ツーピース』マジおもしれえ!」
デブ「いよいよ、山賊王との最終決戦だな!」
ビッチ「次アタシにも見せて~!」
不良「おい……テメェら」ザッ…
三人「!?」ビクッ
茶髪「な、なんだよ!?」
不良「テメェら……よくもやってくれたな……」
デブ「やった? なにいってんだ、おめえ」コフッ
不良「とぼけんなよ。アイツの本破ったの、テメェらだろうが」
茶髪「チッ……! あの女、もうチクリやがったのか!」
不良「いいや、アイツはなにも言ってないぜ」
不良「俺はバカだが、こういうことに関しちゃけっこうアタマが回るからな」
茶髪「うう……」
不良「もし俺が、退学どころか少年院(ネンショー)入りもいいかって腹くくったら──」スッ…
茶髪「あ、オレの週刊ヅャンプ……」
不良「ふんっ!」
ベリベリィッ!
三人「!!!」
不良「テメェら全員、こうなるんだからよ」バサッ…
茶髪「あ、あわわわ……」ジョボボ…
デブ「お、お、お……」ブルブル…
ビッチ「ひいいいい……!」ガタガタ…
不良「分かったな!?」ギロッ
三人「は、はいぃぃぃっ!!!」
<教室>
不良「お~い」
読書娘「!」
不良「ヤツらと話し合ったら、アイツらから進んで破った本の代金をくれたぜ」
不良「だから新しいの買ってきた! ほら!」ドサッ
読書娘「あ、ありがとう……!」
読書娘「だけど、本当に話し合ったの?」
不良「当たり前だろ? 一発も殴ってねえよ」
読書娘「よかった……」ホッ…
不良(だいぶビビらせてはやったけどな……)
読書娘「でもこれ、私が破られた本じゃないね。タイトルは似てるけど」
不良「えっ、マジかよ!? だっせえな、俺! 今すぐ返品してくる!」
読書娘「ううん、このままでいいよ」
読書娘「私も読んだことがない本だし……それに不良君が買ってきてくれたんだもん」
読書娘「ありがとう、不良君」ニコッ
不良「よ、よせよ! しくじってんのに、礼とかいらねえって!」
読書娘「これからも、ずっと一緒にいてね」
不良「おう! もちろん!」
~おわり~
110 : 以下、\... - 2015/06/25 01:33:47.45 Jjbrt7Kj0.net 47/47これで終わりです
ありがとうございました