勇者「魔王ってやつはこんなちびなのか」
魔王「ちびって言うなよ私はこれでも、お前より年は上だぞ」
勇者「…そうかやっぱり魔族と、人間は違うのか」
魔王「そうださっさとかかって来い」
勇者「いいよ、じゃあ俺これからすぐにお前倒すから」
魔王「はっ!」
魔王「私をそこまでなめてもらっては困るな」
魔王「私は、お前程度のやつ何度も相手してるんだぞ」
勇者「いいよ別にすぐに終わると思うし」
魔王「貴様…調子に乗りおって」
元スレ
勇者「お前が魔王か」魔王「そうだ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1434630937/
勇者「あ、あそこに蝶が飛んでる」
魔王「え、どこどこ?」クルッ
勇者「隙ありっ!」ザシュッ
魔王「ぎゃっ!!??」
勇者「はっはっは。」
魔王「…」
勇者「はっは……は?」
魔王「…」ポロポロ
勇者「え、え?え!?」
魔王「いきなり斬ったぁぁぁ!!」アーンアーン
勇者「え、え?いやあの」アセアセ
勇者「ゴメンよ魔王…」
勇者「ほらこれ、お菓子」
勇者「人間の子供が好きなものだよぉ?」
魔王「…」グスッ
魔王「…」パクッ
魔王「おいしい」グスッ
勇者「それは、よかった」ヨシヨシ
魔王「…」グスッ
勇者「あの、お前魔王だよな」
魔王「そうだよ」
勇者「お前本当に魔王か?」
魔王「だからそうだって」
勇者「じゃあ、俺たちは戦う運命的な感じなんだけどな」
魔王「でも、私争いごととか好きじゃないし」
勇者「ほぉ~けっこう平和的な考えをもつやつもいるんだな」
魔王「あたりまえだよ魔族だって考える生き物だし」
勇者「…う~んお前が魔王なら俺がわざわざ討伐する必要もないと思うんだけどな」
魔王「でも、それは無理だよだって魔族が嫌いなひとはいっぱいいるでしょ」
勇者「まあ、それはそうか」
魔王「だからね、私たちは戦う運命なんだよ」
勇者「そうかじゃあやっぱり戦うか」
魔王「そうでしょ」
魔王「だから、わたしに本気ださせてよ」
勇者「!?」
魔王「私は普段この姿のほうが力がそこまででないからなってるんだけど」
魔王「勇者があいてならいいよね」
勇者「(めちゃくちゃ、美人のおねえさんが出てきた…)」
魔王「さあ、勇者よかかってこい」
勇者「…」
勇者「(中身まで変わってるのかな?)」
勇者「あ、あんなところに!?」
魔王「ふっもう騙されはせんぞ」
勇者「まあ、そらそうか」
勇者「いいよ俺久々に本気で戦えると思うとうれしくてな」
魔王「?我が本気をだしたらお前など一瞬で粉々だぞ?」
勇者「俺の力みくびってもらってはこまるなぁ~」
勇者「俺、こんなことできるんだぜ?」シュン
魔王「!?」
勇者「(うしろ取った!)」ザシュッ
魔王「!?」グハッ
勇者「ここまでスピードだしたのははじめてかもな」
魔王「き…さま」
勇者「俺、力はそんなにないんだ」
勇者「でも、スピードがすごいから他なんてそれで十分補えるんだ」
魔王「くっ、たしかにお前は強いな」
魔王「だが、我はその上をいく!」ヒュン
勇者「へぇ~結構早いじゃんでもなっ!」
勇者「こんだけ早いんだ動体視力だって半端じゃないって」
勇者「”ギガデイン”」
魔王「グガアアアアアッ!?」
勇者「どうしたもうおしまいか?」
魔王「くそっさすが勇者といったところか」
勇者「ああ、勇者をなめてもらっては困るな」
魔王「だが、我にもプライドというものはある」
魔王「”デスフレイム”」
勇者「へぇ~おもしろい技だな」
勇者「まあ。俺には意味ないけど」サッ
勇者「…」サッ
魔王「我の技が見切られているのか!?」
勇者「これで、終わりだ」
勇者「”ジゴデイン”」
魔王「グアギャアアアアアアアアアアッ!!」
勇者「ハァハァ」
魔王「くっ結局またこの姿に戻ってしまったか」
勇者「そうだなチビ」
魔王「うるさい、チビっていうな」
魔王「それにお前は女だろ」
勇者「げっなんでばれた?」
魔王「戦ったらわかるぞ」
勇者「そういうお前だって男だったんだな」
魔王「え、見てわかるでしょ」
勇者「まあな」
勇者「俺は、勇者だからな男として育てられたからこのままでいいんだ」
魔王「私は特にただ育った環境で私はこういう風なっただけ」
勇者「はっ、お前はどうせちやほやされて生きてきたんだろうよ」
魔王「まあ、そうかもな」
勇者「つーか、なんで女になれんの」
魔王「まあ、正確にいうと私は性別なんてないから」
勇者「…そうなの?」
魔王「ああ、だから女にも男にもなれる」
勇者「そうか、てっきり男かと思ったのにさっきの美人が妙に変だったし」
魔王「なにが変だった?」
勇者「なんか、手がゴツゴツしてて男っぽい感じがしたから」
魔王「そうか…」
魔王「修行が必要だな」
魔王「まあいいか」
魔王「それより私は気になることがあるんだ」
勇者「なんだ?」
魔王「私は…人間と魔族の共存を望んでいるんだ」
勇者「はぁ?」
魔王「私は共存っていう選択肢がないのはおかしい気がするんだ」
魔王「私はいつもそればっかり考えているんだがな」
魔王「お前が来たときはチャンスと思った」
魔王「お前を説得できれば人間と共存できるんじゃないかと」
魔王「だがお前は聞く耳持たないから」
魔王「いったん懲らしめてやろうと思ったけど」
魔王「…だが結局わたしが負けるとはなぁ~」
勇者「俺は強いからな」
勇者「ずっと、鍛え続けられて魔法も使えるようになって」
勇者「勇者らしく勇者らしく」
勇者「ずっと言われ続けてきた…」
勇者「俺だって女だ人並みに恋だってしたいしオシャレもしたいぜ」
勇者「まあ~勇者ってだけでその願いは打ち消されたんだけどな」
勇者「俺は別にかまわないって思った、そういうもんだって思ってた」
勇者「でも、魔族と人間が共存したら勇者なんていらなくなるだろ」
勇者「そういう世界になったら俺は自由になれるのかな」
魔王「なれるにきまってるだろ」
魔王「好きなことできるようになるんだ」
魔王「だから、二人で頑張ろうぜ」
勇者「ふたり?」
魔王「ああ、ふたりだ」
魔王「私とお前でなんとかできるだろ」
勇者「どうやるんだよ」
魔王「私は魔族の王お前は勇者みんなから期待されてる存在」
勇者「なるほど」
魔王「じゃあ、お前はまず王国にもどれ」
魔王「そして、話し合いで決着をつけるように言ってきてくれ」
勇者「お前らもちゃんと準備しててくれよ」
魔王「当たり前だ」
勇者「じゃあいってくる」
魔王「ああ」
勇者「移動魔法」
勇者「とっと久しぶりに使ったな」
勇者「さて、城にいくぞっ!」
勇者「王様」
王様「むっ、勇者よ帰ってきたか魔王を倒したのか?」
勇者「いや、魔王はまだです」
王様「じゃあ、早く倒してくれまいか?」
勇者「いや、俺たちは共存できると思うんだ」
王様「共存?魔族と人間がか?」
王様「それはむりじゃろう」
勇者「いや、むりじゃない」
勇者「魔族の長がそれをやろうとしてるんだ」
勇者「魔族だって人間と同じで考え生きてる」
勇者「それに、従順なやつらばかりらしいしな」
勇者「だから、俺たちの共存はむずかしいことじゃない!」
勇者「…だから」
王様「そうか。わかったじゃあ話し合いをしようじゃないか」
勇者「じゃあ!」
王様「共存できる限り頑張ってみよう」
勇者「じゃあ、話し合いの日時はまた後日」
王様「わかった」
勇者「移動魔法」
勇者「魔王!」
魔王「むっどうだった」
勇者「話し合いは取り付けれた」
魔王「よし、じゃあ次は魔族たちの同行じゃな」
魔王「それと話し合いは後日にする」
勇者「はやいな」
魔王「だいじょうぶだ、すぐに話し合いの内容は考えれる」
勇者「じゃあ、俺伝えてくる」
勇者「移動魔法」
勇者「王様!」
王様「どうしたっ?」
勇者「日時が決まりました」
王様「いつじゃ?」
勇者「明日です」
王様「明日かずいぶんはやいがまあ、問題ないじゃろう」
勇者「すみません、急で」
王様「よいのじゃ」
王様「じゃあ、頼んだぞ勇者」
勇者「はい」
勇者「移動魔法」
勇者「魔王伝えてきたぞ」
魔王「おお、ちょうどよかったもうどういう話し合いかは決まっておる」
勇者「そうか、魔族たちはなんていってる?」
魔王「みんな快く賛成してくれたぞ」
魔王「共存というのはみんなも望んでいたことのようだ」
勇者「そうか、じゃああともんだいは俺たち人間だな」
魔王「私たちを必要以上に毛嫌いしておるからのう」
勇者「ああ」
魔王「いや、別にお前を責めてるわけではないぞ」
勇者「わかってるよ」
勇者「じゃあ、明日に備えて寝るか」
魔王「そうだな」
後日
魔王「よしでは」
勇者「いくか!」
勇者「さて、城だが」
魔王「これは騒然じゃな」
勇者「そりゃそうだろ」
キャーキャーマオウダーホンモノハジメテミタケドアレガマオウカーチイサイナーロリダー
魔王「なんか、変な目で見てる奴がいないか」
勇者「気のせいだ…たぶん」
勇者「じゃあ、王様話し合いといこうじゃないか」
王様「そうじゃな」
王様「では話し合いといこうかの」
王様「で、結局そちら側は共存には賛成なのじゃな?」
魔王「ああ、もちろんみんな賛成している」
魔王「わたしたちは共存を望んでおるのじゃ」
王様「そうか、それを聞けて安心したじゃあ、この条約を適応しよう」
魔王「ありがとうございます」
数日後
勇者「ふぅ~よかったよ」
魔王「まったくじゃな」
勇者「まさか、魔王とこんなにのんびり話す日が来るとは」
魔王「私もほんと思ったよ」
勇者「まあ、私もはれて自由になれてホントに良かったと思ってるか」
勇者「魔王、ありがとうよ」
魔王「ふっ、私とお前のなかじゃないか」
勇者「そうだな」
勇者「ん?」
魔族子供「あそぼー」
子供「いいよー」
勇者「よかったよ」
おわり