あかり「誰かに相談するよぉ!」
元スレ
あかり「あかり目立たないよぉ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1433771846/
あかり「あかりの抱えてる問題は」
あかり「深刻で重大で繊細で根が深いよぉ」
あかり「よほどの見識がある思慮深い人じゃないと」
あかり「あかりの影が薄いという」
あかり「存在に関わる問題を」
あかり「解決できたりしないよぉ」
あかり「誰に相談すれば一番」
あかり「上手く解決するんだろう・・・」
あかり「そうだ!ここは!」
あかり「まりちゃんに相談するよぉ!」
あかり「娯楽部とも距離があって」
あかり「生徒会とは全く接点のないまりちゃんなら」
あかり「あかりが影が薄くて悩んでる事をたとえ他言しても安心だし」
あかり「なんだか良い知恵を与えてくれそうだよぉ」
あかり「あかりまりちゃんに頼るよぉ」
あかり「わぁい!まりちゃん!あかりまりちゃんだぁいすき!」
まり「うに・・・くいてぇ・・・」
あかり「まりちゃんこんにちは!」
まり「あ!あかりお姉さんこんにちは!」
あかり「えへへぇ上手にあいさつで来て偉いねぇ」
まり「ありがとうあかりおねえさん!」
あかり「まりちゃん、お姉さん少し質問してもいいかなぁ」
まり「いいよ!」
あかり「あかりお姉さん影が薄くて困ってるんだよぉ」
あかり「あ、影が薄いって言うのは存在感がないって意味だよぉ」
あかり「あかりがいるのに皆に気づいて貰えないんだよぉ」
あかり「あかりそれで困っちゃってるんだぁ」
あかり「ねぇ、まりちゃんあかりお姉さんが目立つ何か良いアイデアないかな」
まり「・・・・・・うーんと・・・ねー」
あかり「うんうん、どんなアイデアがあるかなぁ」
まり「あかりお姉さんは存在感が薄いんだよねぇ」
あかり「そうだよぉ」
まり「つまりは他に存在感が強い人が一人、もしくは複数いるということになるね。そういった抽象的評価は得てして相対的なものだからね」
あかり「え・・・?あ、ああそうだねぇ」
まり「一人・・・仮に複数いるとしてもその中で一番存在感があるのは」
まり「だれなの?」
あかり「それは・・・」
あかり「それは多分・・・」
あかり「京子ちゃんかなぁ」
あかり「いっつも面白い遊びを考えてくれて」
あかり「皆が楽しむ会話をして面白いんだぁ」
あかり「娯楽部も京子ちゃんが作ったんだよぉ」
あかり「ほんとうに京子ちゃんは存在感があって羨ましいよぉ」
まり「そうなんだ京子お姉さんが一番存在感があるんだね」
あかり「そうだよぉ」
まり「ならそいつを殺そう」
あかり「・・・・・・・・・え?」
まり「京子お姉さんがいなくなればあかりお姉さんの」
まり「相対的評価があがるんだよ」
あかり「だ、だめだよぉ・・・・・!殺すなんてそんな」
まり「じゃああかりお姉さんはずっと存在感が薄いままだね」
あかり「そんなこと・・・京子ちゃんを殺さなくても・・・」
まり「いい?あかりお姉さん」
あかり「・・・・・・・・・」
まり「野生生物は群れのリーダーが決定すると無意識下でリーダーに逆らわないよう」
まり「基本的に忠実にへりくだるようにできてるんだよ」
まり「あかりお姉さんもまさに今その状態なの」
まり「その状態を少しでもいい方向に持っていくには」
まり「群れのリーダー・・・つまり京子お姉さんを群れから追放するしか」
まり「ないんだよ」
まり「でも人は社会的動物だから簡単にコミュニティから追放したりできない」
まり「誰かを強圧的に追い出そうとするとコミュニティの理性が働いて」
まり「逆に強圧的な者が排斥されてしまうの」
まり「ならもう殺すことでしか」
まり「この現状を変えることは出来ないんだよ」
あかり「・・・・・・・・うぅ」
まり「あかりお姉さんはこのまま一生」
あかり「・・・・・・・・・」
まり「京子お姉さんの負け犬のままなの?」
あかり「ううううううううううううううううううううううううううううううううう」
あかり「ううううううううううううううううううううう」
まり「わたしから言えるのはそれだけ」
あかり「ううううううう」
まり「何かを犠牲にしないで全て都合がよくなるんて」
あかり「ううううう・・・・・」
まり「そんな奇跡やマジカルなんて・・・」
まり「ないんだよ」
あかり「アアアアアアア・・・」
夜
まり「決心がかたまったんだね」
あかり「・・・・・・ァァァァア」ガクガクガクガクガク
まり「あかりお姉さん包丁持って震えないで」
まり「手元が狂うよ」
あかり「・・・・・・・・・」カチカチカチカチ
まり「歯の音が鳴ってるよ大丈夫落ち着いてあかりお姉さん、大丈夫」
あかり「・・・・・・大丈夫・・・大丈夫・・・大丈夫」
まり「そうだよ、あかりお姉さん、これであかりお姉さんは存在感を取り戻せるんだよ」
まり「ううん、元に戻るんだよ、不当に奪われていたものが元に戻るだけ」
まり「何も悪い事じゃないんだよ」
あかり「あかりは悪くないあかりは悪くないあかりは悪くない」
まり「それじゃあ京子お姉さんの部屋のベッドの下に忍び込んで、あかりお姉さん」
まり「お風呂からあがって油断してる背中を刺すの」
あかり「殺す・・・京子ちゃん・・・あかりから奪った・・・殺す・・・」
まり「そうだよ、あかりお姉さん」
京子「あー良いお湯だった」
京子「さーて髪でも乾かすかぁ」
京子「髪の手入れは乙女のたしなみってね」
京子「鏡台に座ってと・・・」
京子「まずは冷風から・・・」
京子「あー気持ちいい・・・」
ベッドの下
あかり「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチカチカチカチ
あかり(殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ)
あかり(後ろを向いてる未だ今だ今だ今だ今だ)
あかり(殺すよぉ殺すよぉ殺すよぉ)
京子「ん?」
あかり「!」
あかり(みつかった!?)
京子「あ!これ娯楽部の写真だ。こんなとこにしまってたのか」
あかり(見つかってなかったよぉ)ホッ
京子「丁度あかりが入部したての頃だなぁ」
あかり「!」
京子「あかりが入部して私の娯楽部は完成したんだよなぁ」
京子「私と結衣が先に卒業してあかりには」
京子「寂しい思いさせたしなぁ」
京子「中学で学年が違えば一緒にいられる時間も昔より少なくるし」
京子「せめて放課後でもあかりも結衣や私と一緒にいられる場を作りたくて」
京子「作ったんだよなぁ」
あかり「・・・・・・・・・!」
京子「むかしはいつも結衣やあかりに」
京子「守られてばかりだった私も」
京子「少しは二人の為に」
京子「なにかしてあげられたのかな」
京子「娯楽部に喜んでくれてるといいな・・・あかり・・・結衣・・・」
あかり「・・・・・・・・・」ポロポロ
あかり(京子ちゃん・・・・・・)
あかり(京子ちゃんはあかりや結衣ちゃんの事思って・・・)
あかり(むかしは甘えん坊だったのに・・・)
あかり(あかりたちのことを思って・・・)
あかり(娯楽部を作ってくれてたんだ・・・)
あかり(それをあかり・・・勝手に存在感を奪ってると決めつけて・・・・・・)
あかり(こんな・・・ベッドの下で・・・包丁まで握って・・・・)
あかり(なにしてるんだろう・・・あかり・・・)
あかり(ごめんねぇ・・・京子ちゃん・・・)ポロポロ
あかり(あかりはここから静かに去るよぉ)
あかり(ごめん・・・京子ちゃん・・・ごめんねぇ・・・)
京子「ん?」
あかり「!」
京子「あれ?ベッドの下・・・」
京子「ヒエッ!!!??」
京子「あかり・・・!!?・・・え?包丁!!!!!!」
あかり「・・・・・・・・・あっ・・・」
あれ?
こんなはずじゃ・・・
見つかる?
このまま見つかれば 警察
あかり あかりの存在感
奪った
手 には包丁
つかまる 殺人未遂
包丁・・・ 京子ちゃん
殺さなきゃ
殺さなきゃ
殺さなきゃ
あかり「あかりが終わる」
あかり「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
グサッ
京子「・・・・・・うっ!」
ドサッ
あかり「あ・・・・・・あれ?」
あかり「・・・あれ?あかり・・・おかしいな・・・・・・」
あかり「あかりそのまま立ち去ろうと・・・」
あかり「あれ?」
あかり「京子ちゃんとはいつまでも仲のいい友達で居ようと・・・」
あかり「あれ?・・・・・・おかしい・・・な・・・」
あかり「・・・あかり・・・・・・・・・あかりは・・・・・・」
あかり「京子ちゃん?」
あかり「京子ちゃん?」
あかり「ねぇ、返事してよ」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「・・・・・・・・・」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「どうして?」
あかり「なんで返事してくれないの?」
あかり「ねぇ京子ちゃん」
あかり「あかりだよ」
あかり「あかりここにいるよ」
あかり「いつもみたいに返事してよ」
あかり「ねぇ、京子ちゃん」
あかり「京子ちゃん」
あかり「・・・・・・・・・」
あかり「あかりの存在感全部あげるから・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・ねぇ」
あかり「あああああああああああああああああああああああああああ」
あかり「あかりやっちまったよぉ!!!!」
あかり「法を踏みにじってやっちまったよぉ!!!!!」
あかり「ひえええええええええええええ」
まり「逃げるよ!!!あかりお姉さん!!!!!!」
あかり「ま・・・・・ま・・・ま・・・まりちゃん・・・」
まり「逃げるの!あかりお姉さん!今の壱秒が臭い飯を食べるか否かの」
まい「億万劫の壱秒なんだよ!」
あかり「!!!!!」
まり「逃げるんだよ!あかりお姉さん」
あかり「・・・あ、ああああ・・・」
こうしてあかりは逃げました
まりちゃんが全ての証拠を処分し
偽のアリバイを作ってくれたおかげで
京子ちゃん殺害の犯行は
空き巣を狙った末に偶発的に起こった
強殺だということで捜査は進展し
あかりに疑いの目がかかることは
ありませんでした
あかり「あかりは悲劇のヒロインになりましただよぉ」
まり「幼馴染を失くした失念の少女」
あかり「あかりは一躍娯楽部のみならず街の注目の的ですだよぉ」
まり「あかりお姉さんが望んだ以上の存在感だねっ」
あかり「あかりはまりさんに従って間違いがありませんでしただよぉ」
まり「あかりお姉さんの勇気ある行動のおかげだよっ」
あかり「まりさん、証拠を隠滅しなければ成しえないことでしただよぉ」
あかり「まりさん、あかりはこれからもまりさんの言う通りしますだよぉ」
まり「じゃあもう一人の悲劇のヒロインを殺して唯一にならないとね」
あかり「!?」
まり「船見結衣お姉さんだよ」
あかり「・・・・・・・・・ぁ・・・」
あかり「・・・・・・・・・ぁあ・・・」
あかり「・・・・・・で、でも・・・結衣ちゃんはアレ以来衰弱して・・・」
あかり「まともに外にも出られないんだよぉ」
あかり「そんな結衣ちゃんをこれ以上・・・」
あかり「命まで奪うなんて・・・そんなこと・・・」
まり「あかりお姉さん」
あかり「!!!」
まり「あかりお姉さん」
あかり「」
まり「あかりお姉さん」
まり「人は誰も見ていないと確信していると」
まり「道端に ゴ ミ を捨てたくなる生き物なんだよ」
まり「ほんとうにそれをしなくても」
まり「それは頭をよぎるんだよ」
まり「ねぇ、あかりお姉さん」
まり「あかりお姉さんは捨てられる ゴ ミ になりたいの?捨てる人間になりたいの?」
まり「うにといくらの定義がなくても両方並んでいればどちらかがうになんだよ」
あかり「・・・・・・・・・あかり・・・あかりは・・・」
まり「あかりお姉さんを邪魔する芽は」
まり「絶やさなければらないんだよ」
あかり「あかり結衣ちゃんまで殺したくないよぉ・・・・・・!」
あかり「京子ちゃんだって・・・・・・」
まり「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
まり「一生空気キャラで生きるんだね」
あかり「ああああああああああああああああ」ポロポロポロ
あかり「うわぁああああああああああああああああああん」
あかり「うえええええええええええええええん」
あかり「・・・・・・・・・うぅ・・・」
あかり「・・・・・・わかったよぉ・・・・・・・・・殺すよぉ」
あかり「殺せばいんでしょ!!!!!」ポロポロポロ
まり「あかりお姉さんの為だよ」
その日の夜
ピンポーン
結衣「」
ピンポーン
結衣「」
ピンポーン
結衣「」
ドンドンドンドン
あかり「あかりだよぉ」
結衣「!」
ドンドンドンドン
結衣「」
ガチャ
あかり「こ、こんばんわだよぉ」
結衣「」
結衣「こんばんは、あかり」
あかり「あ、あかり・・・」
結衣「入りな」
あかり「お、お邪魔しますだよぉ」
結衣「うん」
あかり「・・・・・・・・・」
結衣「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・あの」
結衣「・・・・・・・・・」
あかり「あかり・・・・・・・・・」
結衣「あのさ・・・・・・」
あかり「!」
あかり「なぁに結衣ちゃん」
結衣「私分かったんだ」
あかり「?」
あかり「なにがわかったの結衣ちゃん」
結衣「京子の事」
あかり「京子ちゃんの事?」
結衣「うん」
あかり「京子ちゃんの何が分かったの?」
結衣「わからないかな・・・?」イライラ
あかり「ご、ごめんねぇ」
結衣「チッ、まぁいいか」
あかり「そ、それでなにがわかったのぉ?」
結衣「犯人だよ」
あかり「!!!」
あかり「は・・・犯人?」
結衣「そうだよ・・・」
あかり「それって・・・・・・」
結衣「解らないかなぁ・・・京子を殺した」
結衣「犯人だよ」
あかり「!!!」
結衣「驚くのも無理はないね」
結衣「あかり、先に謝っとくごめんね」
あかり「・・・・・・な、なにが・・・」
結衣「ごめん、あかり」
結衣「京子を殺した犯人のちなつちゃん、私がもう殺しちゃった」
あかり「」
あかり「・・・・・・・・・え?」
結衣「解らないかなぁ」
あかり「・・・・・・え?え?」
結衣「京子を殺した犯人がちなつちゃんで」
結衣「私がもうちなつちゃんを」
結衣「殺しちゃったの」
結衣「ごめんね、あかり」
結衣「京子の幼馴染であるお前に言わず先に」
結衣「犯人のちなつちゃんを始末しちゃって」
結衣「ごめん・・・・・・あかり」
あかり「・・・・・・うん・・・」
あかり「・・・・・・え?」
結衣「京子は前からちなつちゃんに」
結衣「しつこくまとわりついてたからなぁ」
結衣「多分それが原因で」
結衣「ちなつちゃんは京子を」
結衣「殺しちゃったんだろうな」
結衣「私がちなつちゃんの内臓を内臓の一つ一つを刺しながら問い詰めたけど」
結衣「ちなつちゃんは最後まで京子殺しを認めようとしなかった」
結衣「罪人の最期が哀れな事を考えればやっぱり」
結衣「罪を認めない見苦しいちなつちゃんは」
結衣「犯人で間違いなかったんだ」
あかり「」
結衣「あんなやつに殺されるなんて哀れだな・・・」
結衣「京子・・・・・・・・・」
あかり「結衣ちゃん・・・?」
結衣「二人きりなってしまったけど・・・」
結衣「あかり・・・一緒にいような・・・ずっと・・・」
結衣「あかりだけが私の・・・」
結衣「最期の宝だ・・・」
あかり「結衣ちゃん・・・・・・・・・」
結衣「愛してるぞ・・・あかり・・・」
あかり「・・・・・・うん・・・」
あかり「二人きりになっちゃったんだね・・・」
あかり「あかりたち・・・」
結衣「そうだな・・・」
あかり「あかり二人っきりなら目立てるかな・・・」
結衣「・・・・・・何の話だ?」
あかり「四人いたら目立てないあかりでも・・・」
あかり「二人の中の一人なら」
あかり「あかりはきっと目立てると思うんだぁ」
結衣「あかり?」
あかり「ねぇ結衣ちゃんはどう思う?」
あかり「あかりは二人の分まで輝いて生きていけると思う?」
結衣「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
結衣「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
結衣「・・・・・・そうだな」
あかり「・・・・・・・・・」
結衣「あかりならきっと・・・」
グサッ
結衣「うっ・・・」
あかり「」
結衣「・・・ぁあ・・・」
あかり「」
結衣「どうして・・・あかり・・・・・・」
あかり「ぁぁぁああ」
結衣「どうして・・・あかり!!あかりぃい!!!・・・・ぁあ」
あかり「あかり・・・あかりは・・・」
結衣「」
あかり「あかりは刺してないよぉ!!!」
まり「ご苦労様あかりお姉さん」
あかり「まりちゃん!」
まり「結衣お姉さんがちなつお姉さんを殺してくれたおかげで手間が省けたね」
まり「なにあかりお姉さん?その目」
まり「あかりお姉さんは京子お姉さんとちなつお姉さんのいない世界の中」
まり「結衣お姉さんとうまくやっていけるなんて」
まり「傲慢にも思ったんだよね」
まり「自 分 が 殺 し た の に」
まり「二人が三人の結果だよ」
まり「さぁ運ぼうよ強姦が目的の偶発的な殺害にみせかけないと」
あかり「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
結衣ちゃんとちなつちゃんもまた
誰にも真相が解らないよう
静かに土の中に埋められていきました
あかりは今
娯楽部に一人です
あかり「あかり分かったよぉ」
あかり「存在感が薄いのが相対的なものの結果だとしたら」
あかり「比べるもののないあかりは今」
あかり「存在感もなく存在していないのと同じだよぉ」
あかり「あかり罰が当たったんだね」
あかり「自分を引き上げる為に誰かを殺すなんてことしても」
あかり「あかりは何かを得るわけでもないのに」
あかり「ただ悪戯にあかりの存在を」
あかり「削っていたに過ぎないんだよぉ」
あかり「まりちゃんはこれを知ってたのかな・・・」
あかり「そもそもあれは」
あかり「まりちゃんだったのかな」
あかり「あかりにはもうなにも」
あかり「解らないよぉ」
あかり「ただあかりは」
あかり「娯楽部の命の」
あかり「責任があるという事だよぉ」
あかり「何が為に・・・あかりは・・・・・・」
何が為にあかりは
存在感を自ら削っていたのだろう
親しいものや大切なもの、
かつて大事にしていた輝きを
まやかしの言葉の中に捨てて
あかりはひたすらに得たいものを求めて
だけどその不確かなものに
滑稽なまでに踊らされていた
まるで悪意とのワルツのように
あかりは今
あかりはだから
あかり「あかりは本当に大事なものの為に」
あかり「友達の側に行くよぉ」
そうやってあかりちゃんは首筋に刃物を当てた
この不確かなワルツを終わらせる為に
おわり