関連
神裂「彼にふさわしい女性になりたいのです」【前編】


265 : 1 - 2013/06/08 23:10:24.22 wo80uuE10 154/339

ーー土曜日・ファミレスーー


上条「悪いな、わざわざ集まってもらって」

一方「問題ねェ」

浜面「それはいいけどこっちの子は誰?」

黒子「白井黒子と申します。上条さんから恋愛相談を受けてここに」

一方「あン?白井黒子だァ?」

浜面「知ってんの?」

一方「なンだその白いのか黒いのかはっきりしねェ名前はよォ。つーかそのババア声もなンなンですかァ?中学生とは思えねェな」ケラケラ

黒子「バっ!…いったいなんなんですの!この白モヤシはっ!?」

浜面「ぶはっ!し、白モヤシ…」ハハハッ

一方「あァ?テメェらまとめて愉快なオブジェにされたいンですかァ?」

浜面「俺も!?」

黒子「ずいぶんと自信がおありのようですが、わたくしこうみえてもLevel4のテレポーターですのよ?」

一方「へェ、そりゃァ、すげェなァ」ニヤニヤ

上条「白井、白井」チョイチョイ

黒子「なんですのっ?」

上条「こいつ、第一位」

黒子「………はっ?」

上条「だから、学園都市の第一位」

一方「うェーい」

黒子「ま、マジですの…?」

一方「マジでェす」

一方「で、Level4のテレポーターさンは、オレと喧嘩がしたいンでしたっけェ?」ニヤニヤ

黒子「くっ…」

266 : - 2013/06/08 23:14:13.01 jhXcibWAO 155/339

上条「まあまあ、落ち着けよ一方通行。元はと言えばお前に非があったんだし」

一方「チッ、三下がそォいうなら…」

黒子「わたくしもモヤシなどと申し訳ありませんでした」

一方「あァ?別に気にしてねェよ」

浜面「収まってよかったぜ。こんなとこで暴れられたらどうしようもねえからな」

黒子「貴方も高位能力者ですの?」

浜面「俺?俺はただのLevel0の「ドリンクバー往復係だァ」

浜面「ちょっとぉぉぉ!?何勝手に変な名前つけてくれてんのぉぉ??」

黒子「よろしくお願いします。ドリンクバー往復係さん」ニコッ

浜面「違うからっ!そんな変な名前じゃないからねっ!?」

一方「いいから、サッサとドリンクバー行ってこいよ」

浜面「扱いが雑すぎるっ!」

上条「じゃあ俺メロンソーダ」

黒子「わたくしはミルクティーを」

一方「ブレンドコーヒー注文しとけ」

浜面「もうなんなのお前らっ!」


271 : 270違います。一緒にされるなんておこがましいです… - 2013/06/08 23:22:55.56 wo80uuE10 156/339

ーーーーーー

黒子「…で浜面さんと言うんですわね」

浜面「おう。よろしくな、白井…ちゃん?でいいか?」

黒子「ええ、構いませんの」

一方「じゃあ、オセロかパンダかシマウマか、好きなの選べ」

黒子「…いったいなんの選択肢ですの?」

一方「オマエの呼び名以外ねェだろォが」

黒子「仮にそう呼ばれても絶対に返事をしませんので」

一方「つまンねェオセロだなァ…」

黒子「……」

一方「おィ馬面ァ。オレのコーヒーはどうしたァ?」

浜面「だれが馬面だ!だれが!つーか注文ぐらい自分でしろっ!」

一方「ドリンクバーのでいいからもってこォい。カフェインが足りねェ」

浜面「わかりましたよっ!行けばいいんでしょ、行けばっ!」フン

黒子「本当にドリンクバー往復係なんですね…」

一方「あいつは、この時が一番輝いてンだ」

272 : - 2013/06/08 23:28:20.73 jhXcibWAO 157/339

上条「あのー、そろそろ本題に入らせていただいても?」

一方「そういやァオマエの相談の為に集まッたンだっけなァ…」

上条「思い出したように言わないでっ!」

一方「よし。話せ」

黒子「浜面さんが戻っていませんが?」

一方「どォでもいい」

上条「まあ、別にいいだろ」

黒子「そうなんですの?」

浜面「よくないよっ!なんで仲間はずれにするかなぁ!?」

一方「オセェぞ!三下!」

浜面「お前のせいだろっ!」

一方「あっ?」ギロッ

浜面「…いえなんでも」

上条「それでさ、この間の続きなんだけど…」

黒子「なにか進展はおありで?」

浜面「ほんとにスルーして進むのっ?」


273 : 1 - 2013/06/08 23:32:23.76 wo80uuE10 158/339

一方「つーかまだくっ付いてなかったのか」

浜面「大将が前に相談してきてからもうすぐ一週間だぜ?なんの進展もなかったの?」

上条「そんなことはねえよ?結構距離は縮まってきてると思うし」

一方(いまさらなにを言ッてンだって感じだなァ…)

上条「それでさ…その…明日2人で遊園地に行こうかと思ってるんだ」

黒子「それはつまり…」

上条「えっと…そこで、自分の気持ちを伝えようかな…と思っております。はい///」

「「「おおー!」」」

一方「ようやくかァ…」

浜面「頑張れよ大将!」

黒子「応援しておりますわ」

上条「それでさ、明日上手くいくようにアドバイスがほしいんだよ」

一方「ンなもン当たって砕ければいいだけだろォが」

浜面「いやいや砕けちゃダメだから」

上条「ほら、俺って不幸体質だろ?それ以外にもこういう経験って今までないからさ、3人の意見を聞きたいんだよ」

一方「はン、第一位の頭脳の見せ所かァ」

浜面「当たって砕けろとか言ってたやつがなに言ってんだか」

一方「Level0の浜面くンこそいいアドバイスができるンですかァ?」

浜面「ほら、だって俺ってリア充じゃん?お前らにはいない彼女いるじゃん?」ドヤァ

一方「じゃンじゃン、じゃンじゃンうっせェンだよォ!三下がァ!」

275 : - 2013/06/08 23:34:57.03 jhXcibWAO 159/339

黒子「他の人の迷惑になりますわよ。それより、遊園地というと最近第6学区にオープンしたカップルをターゲットにしているところですの?」

上条「ああそうだよ。優待券もらってさ」

黒子「それでしたら、男女ペアで楽しむアトラクションが多いと聞きますし、普通にまわるだけでも充分だとは思いますが…」

一方「それができねェのがコイツなンだよなァ」

黒子「ですわね」

上条「ひどいこと言われてるのに言い返せない…」

黒子「ともかくアドバイスというより注意点はいくつかありますわね」

上条「注意点?」

黒子「お相手は確か年上の方でしょう?それでしたら上条さんも相応の態度でいくべきですの」

上条「というと?」

黒子「まずは上条さんがしっかりしているというところ見せるべきですの。お相手が年上だからといって甘えてはなりませんわよ?」

上条「はあ…」

黒子「むしろ引っ張っていって頼りになる、とアピールすべきです」

黒子「次は礼儀作法でしょうか。失礼ですが上条さんは女性の扱いがあまり御上手ではありませんし」

一方「事実だから失礼でもなンでもねェな」ケラケラ

上条「お前には言われたくない」

黒子「はいはい、たとえば女性が席につく時にはどういう心構えが必要だと思います?」


276 : 1 - 2013/06/08 23:37:43.27 wo80uuE10 160/339

浜面「はい!座る前にハンケチを華麗にしく!」

上条「ハンケチってなんだよ」

一方「つーかオマエハンカチなンか持ち歩くのか?」

浜面「そうだった」テヘ

黒子「ハンカチくらいは最低限持ち歩きましょう。服でゴシゴシ手を拭いてるところなんて見たら幻滅ですわよ」

上条「よし、ハンカチティッシュは忘れずに、と」メモメモ

浜面「遠足かっ」

黒子「まあ、屋外のベンチなら相手が座る位置を手で払ったりするべきですわね。屋内の…たとえばこのようなファミレスなら女性の方を上座、つまり店の奥側に、先に座らせるのがマナーです」

上条「へえー」

黒子「イスが固定されていないなら、相手のイスを引いてし差し上げ適度な気遣いをします」

上条「適度な気遣い、と」メモメモ

黒子「あとは会話にも気を付けてくださいな」

浜面「会話に困れば天気の話かしりとりでもすれば?」

黒子「それは最終的な会話の墓場ですの…。女性と2人きりだというのなら他の女性を話題にあげるのは絶っ対にタブーですの!上条さんは特に!」

上条「なんでだめなの?」

浜面「大将それは流石にダメだぜ?」

一方「女はそれで気ィ悪くするからなァ…」

黒子「お2人はよくご理解しているご様子で」

浜面「まあな」

一方「学園都市第一位なめンじゃねェよ」

浜面(アイテムのだれかといるときに他のメンバーの話するとどいつも機嫌悪くなるからな…。特にフレメアの話した時の滝壺とか)

一方(あのガキに番外個体の話すると時々機嫌悪くなるので経験ずみだァ…)

277 : - 2013/06/08 23:38:48.11 jhXcibWAO 161/339

上条「じゃあその辺も気を付けるよ」

黒子「あとは時間厳守ですのよ?」

上条「それは大丈夫かな」

一方「何時ごろから行くつもりだァ?」

上条「開園時刻が9時半だから10時ごろかな」

一方「…そうかァ」

上条「…それで、そのー…」

浜面「告白なら夕方の観覧車のなかでだろっ!」

上条「!、やっぱそうっ?」

黒子「ベタすぎません?」

浜面「そんなことないって!」

浜面「あれだろ、こう夕陽に照らされて、『今日は楽しかったね』。『ああ、そうだな』とか言いながら、急に真剣な顔になってさぁ…」

一方「きめェ」

黒子「妄想爆発ですわね」

浜面「うるせえよっ!それで2人きりの密室で愛の告白を…」

一方「コーヒー無くなったから入れてこォい」

浜面「なに!お前ら俺に恨みでもあんのっ?」

黒子「ともかく、告白なら場所とタイミングを間違えないように」

上条「わかった。今日はありがとうな。俺、明日は頑張るよ」

一方「男みせてこォい」

黒子「頑張ってくださいな」

浜面「成功したらメールしろよ!」

上条「おう!じゃあなー」


278 : 1 - 2013/06/08 23:41:13.37 wo80uuE10 162/339

ーーーーーーーーー


黒子「成功するといいですわね」

浜面「するんじゃね?大将のことだし」

黒子「それにしても、このことで何人の女性が泣くことになるのか考えただけで恐ろしいですの…」

浜面「確かに…」

一方「………」

浜面「?、どうかしたか第一位」

一方「おィ白黒ォ、オマエ明日暇か?」

黒子「え、ええ。明日は特に用事はありませんが…。それが何か?」

一方「よォし。じゃあ付き合え」

浜面「!、お前まさか…」

一方「明日は奴等のあとをつける」

黒子「あまりいいご趣味とは思えませんが…」

一方「ちげェよ。三下のことだからどォせ厄介事にまきこまれンだろォ。それをオレ達が陰でサポートすンだよ」

黒子「なるほど…。でしたらわたくしもおつきあいいたします」

浜面「はーいはーい!俺も行きたい!」

一方「却下だァ」

浜面「なんでだよっ!」

一方「オマエがいると余計に問題がありそォだからなァ」

浜面「さっきから俺の扱いひど過ぎんだろっ!」

279 : - 2013/06/08 23:42:07.45 jhXcibWAO 163/339

黒子「まあまあ落ちついてくださいませ。しかし浜面さんはどなたかお相手がおいでで?」

浜面「あー、そういや滝壺は明日調整かなんかで忙しいって言ってたな…」

一方「ババアかチビでいいじゃねェか」

浜面「いやだよ、あいつら連れてったらそれこそ問題あるぞ」

黒子「いったいどのような方ですの…」

浜面「いろいろとぶっ飛んでるんだよ…」

一方「ま、来るなら勝手にしろォ」

浜面「誰か適当な奴に頼むか…」

黒子「最悪お1人で来られては?」

浜面「なんの罰ゲームそれっ!?」

一方「明日は三下にばれねェように変装してこいよォ」

黒子「10時ごろに来るといっていましたし1時間程前には集まりましょうか」

一方「よしっ!明日は気合入れてくぞォ!」

黒子「はいですのっ!」

浜面「よっしゃあ!」


281 : 1 - 2013/06/08 23:46:07.61 wo80uuE10 164/339

ーー翌日ーー

黒子「ふぅ、よかったですの無事9時前につきました。」

黒子「流石にお姉様に私服で出かけるのを見咎められたときはどうしようかと思いましたが…」

黒子「無事まくことができたのでよしとしましょう」

黒子「さて、第一位様は…」キョロキョロ

黒子「えっ…」

黒のニット帽グラサンマスクの男「……」

黒子「…まさかとは思いますがあれではありませんよね」

グラサンマスク「!」

黒子「ちょ、こっちに来ますのっ?」

グラサンマスク「よォオセロ、なかなか早ェじゃねェか」

黒子「…やはり第一位様でしたのね」

一方「どォよ、この完璧な変装」ドヤァ

黒子(表情は見えませんが絶対にドヤ顔してますの…)

黒子「というよりそのような格好
では余計目立ちますのよ?」

一方「あン?」

黒子「変装というよりただの変質者ですの」

一方「あァ!?オレのどこをどォ見れば変質者なンですかァ!」

黒子「どこをどう見れば変質者に見えないんですのっ!?」

黒子「そんな格好をした人がいればすぐに通報モノですの。上条さん達にもすぐにバレてしまいます」

一方「えェ…。じゃあどォすりゃいいンだよ」

黒子「普段とはかけ離れた格好をすればおいそれと気付かれることはありません。変装とはそういうものですの」

黒子「わたくしも本日は常盤台の制服ではなくショートパンツやカーディガンを着用し、髪型だっていつものツインではなくポニーにしてきたというのに…」

一方「ふゥン」

黒子「ふぅん、ではなく!ほら貴方も今から少しでもマシな格好になってくださいませ!」

一方「でもよォ、この頭と目はどォにかしねェとよォ…」

黒子「とりあえずマスクは外してニット帽は…中でお土産のキャップを買いましょう。グラサンは仕方ありませんしそのままで」

一方「めンどくせェ…」

282 : - 2013/06/08 23:47:38.61 jhXcibWAO 165/339

一方「つーかよォ、なンでオマエそンなに詳しいンだ?」

黒子「えっ、そ、それは…。!、そう、風紀委員の関係でっ」アセアセ

黒子(お姉様のストーキングで培ったモノとは口が裂けても言えませんの…)

一方「なに、オマエ風紀委員だったのか」

黒子「そういえば言ってませんでしたわね」

一方「どォでもいいがなァ」

黒子「言うと思いました…」

浜面「おーい!」

一方「三下かァ…」

浜面「よっす。白井ちゃん、第一位も」

一方「なンなンですかァ浜面くゥン。結局1人できたのかよ」

浜面「ちげぇよ。ちゃんと女の子誘ってきたわっ」

一方「うわっ、彼女差し置いて他の女と遊ぶとか、悪党だねェ浜面くゥン」ニヤニヤ

浜面「はっ?ちげぇし、そんなんじゃねぇし」

黒子「どうでもいいですから浜面さんもその変質者スタイルをどうにかしてください…」

黒のニット帽グラサンマスクの浜面「へっ?」


284 : - 2013/06/08 23:54:58.05 jhXcibWAO 166/339

ーーーーーー


黒子「そろそろ開園時刻ですわね」

??「わりー浜ちゃん、遅れたー!」タッタッタ

浜面「おっ、来たか」

一方「あァ?」

黒子「あちらの女性が浜面さんのお連れの方ですの?」

黒夜「ごめんごめん、出かけるのにちょっと手間どっちゃっ…て…」

一方「よォ、黒夜ちゃンじゃねェのォ。いったいどォしたンですかァ、そンなおめかししちゃってよォ」ニヤニヤ

黒夜「な、だ、第一位っ?なンでテメェがここにっ!?」

一方「あっ?オマエ浜面に誘われて来たンじゃねェのか?」

黒夜「そ、そうだけどよ、どういうことだよっ!」

ーーーーーー
ーーー



285 : 1 - 2013/06/08 23:57:02.31 wo80uuE10 167/339

黒夜「ほほぅつまり私はそんなことに付き合わされたってことか…」

黒子「説明しなかったんですの?」

浜面「してなかったっけ?」

黒夜「されてねェよっ!」

黒夜(クソっ!これじゃあ楽しみにしてワンピースとか着てきた私がバカみてぇじゃねぇか…)

浜面「おーい、黒夜?」

黒夜「うっせェ!しねっ!」ボシュッ

浜面「アブねっ!いきなり能力使うなよっ」

黒夜「うっせンだよォォォ!!」ボシュッボシュッ

浜面「危ないからっ!それマジで危ないからねっ!?」

一方「なにやってンだかァ…」

黒子「!、来ましたわっ」

一方「マジかァ!よォし作戦決行だァ!」

黒子「はいですの!」

浜面「その前に俺を助けてぇぇ!」ダダダッ

黒夜「逃げンなァァァ!!」ボシュッボシュッボシュッ

浜面「不幸だぁぁぁ!!」

340 : 1 - 2013/06/10 23:13:08.73 JI/ENpcx0 168/339

ーーーーーー


上条「おおー、すげえなこれは」

神裂「」キラキラ

上条「神裂?」トントン

神裂「は、はいっ!」

上条「楽しみだな」ニコッ

神裂「はいっ」ニコッ

上条「じゃあさっさと入場手続きを済ましちゃおう」

ーーーーーーーーー


一方「はたから見れば完全にカップルだろ、あれは」

黒子「ですわね」

浜面「おっ、入ってくぞ」

一方「間を空けてオレたちもついてくぞ」

黒夜「なんで私がこんなこと…」ブツブツ

341 : - 2013/06/10 23:14:08.51 KVPAhOQAO 169/339

係員「それでは優待券をお持ちですのではこちらのリストバンドをお付けください」

上条「なにこれ?」

係員「こちらのリストバンドをお付けになられた男女ペアのお客様には特定のアトラクションでスペシャルサービスが受けることができるようになっております」

上条「スペシャルサービスって?」

係員「それは受けてからのお楽しみですよ」フフフ

上条「そうですか…」

係員「それではお楽しみください!」

上条「スペシャルサービスってどんなのだろうな」

神裂「当麻とならどのようなものでもきっと楽しいですよ」ニコッ

上条「神裂…///」

ーーーーーーーーー

一方「ほらよっ、優待券だ」

黒子「どうしたんですの、これ?」

一方「第一位なめンなァ…」

浜面「なんだかんだ言って俺たちの分も用意してくれてる一方ちゃんマジツンデレ」

一方「オマエは後で覚えとけよォ…」

黒子「早くしませんと2人を見失いますの」

黒夜「マジめんどい…」


342 : 1 - 2013/06/10 23:16:10.14 JI/ENpcx0 170/339

上条「何から乗ろうか」

神裂「そうですね…」

上条「まあ来たばっかだし、まずはゆるいのから…」

神裂「あれはどうでしょうか」ユビサシ

上条「あれ?」

『ジェットコースター』


ギャァァァー!!
シヌゥゥー!!
ノウマクサマンダホンダラソワカ…


上条「…神裂さーん、あれはどう考えても初っ端に乗るようなものではないと思いますが…」

神裂「そうなのですか?」

上条「学園都市製の絶叫アトラクションなんてトラウマ作るレベルですからねっ!」

神裂「しかしパンフレットによるとアレは…スペシャルサービス対応のもののようですし///」

上条「えっ…そ、そうなのか…」

上条「……」

上条「よし行くか!」


ーーーーーーーーー

黒子「ジェットコースターのほうに向かって行きますわね」

黒夜「いきなり絶叫系とか、あの野郎もなかなか頭のネジ外れてんじゃねぇの」

浜面「なんかとんでもなくクレイジーな見た目なんだけど…。なにあのコース。ぐにゃんぐにゃんじゃん、イキナリ止まったりしてんじゃん」

一方「それが売りなンだろォ」

黒夜「面白そうだしいいんじゃね」

黒子「あれくらいなら大丈夫ではありませんの」

浜面「えっ、俺の感覚がおかしいの…?」

343 : - 2013/06/10 23:19:14.54 KVPAhOQAO 171/339

係員「では安全バーを下ろしますので」

上条「は、はい///」

係員「女性の方もよろしいですか?」

神裂「え、ええ。構いません///」

係員「それではお楽しみください」

ウィーン

上条「えっーとさ///」

神裂「はい///」

上条「近いよね///」ギュッ

神裂「ですね///」ギュッ

上条(スペシャルサービスってこういうことなのっ?確かにこの密着感はカナリ嬉しいけどさ///)

神裂「当麻?もしかして怖いのですか?」

上条「へっ?ま、まさかそんなわけ」

ガコン

上条「おっと動きだしたな。神裂は大丈夫なのか?」

神裂「まあ宇宙からの落下や飛行機からの飛び降りに比べれば大したことはなさそうですし」

上条「確かに、音速旅客機に比べればこれくらぃぃぃぃ!!??」

神裂「きゅ、急に打ち出すようにはやくっ…」

上条「うぉっ!横から重圧がっ…」

ムニュ

上条「!?」

神裂「だ、大丈夫ですか?」

上条「はいっ!」

上条(やばい!密着してるうえに遠心力で更にくっついて神裂の胸が…)

上条(これが本当のスペシャルサービスだったのかぁぁぁ!)


ーーーーーーーーー

浜面「あばばばば」

一方「よるンじゃねェ!」グリグリ

黒夜「なんで私の隣がオマエなんだ?」

黒子「さあ?」


344 : 1 - 2013/06/10 23:20:56.89 E+mxltHB0 172/339

ーーーーーー


上条「まだ心臓がドキドキしてる…」

神裂「次はもう少しおとなしいものにしましょうか」

上条(ドキドキしてるのは別の理由なのですが…)

神裂「アレはどうですか?」

上条「ん?シューティングか。神裂ああいうの得意なのか?」

神裂「射撃はそれ程得意ではありませんが、遊びですからね」

上条「ほぅ、なら勝負でもするか」

神裂「勝負ですか?」

上条「ああ、どっちが多く得点を取れるか競って負けたほうは罰ゲームだ」

神裂「受けて立ちましょう。それで罰ゲームはいったいなにを?」

上条「さっきお土産屋の前を通った時に面白いものを見つけたんだ。ちょっと待っててくれ」タッ

神裂「面白いもの…ですか?」

ーーーーーーーーー

浜面「…気持ち悪い」ウプ

黒夜「だらしねぇなぁ浜ちゃんは」ケラケラ

浜面「だってこいつが…」

一方「まて!三下の奴1人でどっか行くぞ」

黒子「お手洗いではございませんの?」

一方「いや、土産物屋かァ?あそこは」

黒子「いったいなにをしているのでしょう?」

黒夜「あっ、出てきた」

345 : - 2013/06/10 23:23:10.96 KVPAhOQAO 173/339

ーーーーーー

上条「じゃーん!」

神裂「…なんですかこれは」

上条「ウサギの付け耳。負けたほうは次のアトラクションまでこれを付けて過ごす。どうだ?」

神裂「別に構いませんが…、何故遊園地にこんな物が…」

上条「なんでも別のとこにある動物園と業務提携を結んでいてお互いのグッズを置いてたりするんだって。ほら優待券貰ったクレープ屋もチェーン店だしてるだろ」

神裂「なるほど…。しかしいいのですか、貴方が負けたらこれをつけるのですよ?」

上条「負けたら…だろ?こうみえてもシューティングゲームは結構得意なんだよ。ゲーセンでよくやってたし」

上条(それに機械音痴らしい神裂が最新のゲームを扱いきれるとは思えないし)

神裂「そうなのですか…。まあ、貴方の場合いつもの不幸でそれをつける羽目になりそうですが」フフ

上条「最近はあんまり不幸な目に遭ってないから心配には及ばねえよ」フフン

神裂「では勝負といきましょうか」

上条「のぞむところだ!」


346 : 1 - 2013/06/10 23:25:39.06 E+mxltHB0 174/339

ーーーーーーーーー

黒子「何故付け耳が出てきたのでしょう…」

黒夜「嫌なもン思い出しちまったァ…」

一方「どォやら負けたほうは罰ゲームでアレをつけるらしィな」

浜面「会話の内容聞こえたの!?」

一方「ベクトル操作で空気いじって音の伝達する方向を操ればワケねェよ」

浜面「ベクトル操作マジチート」

黒子「なんてストーキングに向いた能力ですの…」

黒夜「いや、ただの能力の無駄遣いだろ…」

一方「さて、オレ達も行くぞォ!」

浜面「わざわざ行く必要なくね?」

一方「三下をサポートして勝たせンだよ」

黒子「そんなにあの女性の付け耳姿が見たいのですか?」

一方「ちげェよ。オマエらは三下の付け耳姿が見てェのか?」

「「「………」」」

黒子「それは…」

黒夜「正直気持ち悪い…」

浜面「頑張れ一方通行。大将の面目はお前の肩にかかってる」

一方「はン。言われなくともわかってンだよ」

347 : - 2013/06/10 23:27:24.72 KVPAhOQAO 175/339

ーーーーーー

上条「どうやらトロッコに乗って動きながら、設置されたポイントを撃つってわけか」

神裂「中は暗くなっているのですね」

上条「多分、銃の先端が目標の方にちゃんと向いてるかわかりやすくするためじゃないか。ほら、赤い光が出てるだろ」

神裂「なるほど、これを向けて撃てばいいのですか」

係員「では次のグループ発車しまーす」

上条「よし、勝負開始だ!」チャキ

神裂「負けませんからね!」チャキ

ーーーーーーーーー

浜面「大将達、先のトロッコに乗ってっちゃったけどどうすんの?」

一方「光を反射して姿を隠す。そのまま近づいてあいつらの撃った赤い光を操作して三下のはポイントを取らせて女のは変な方向に飛ばす」

黒夜「必死だな…」

一方「せっかくだからオマエらも勝負しろよ。負けたら罰ゲームだ」

黒夜「はぁ!?誰がンなことするかっ」

浜面「いいねそれ!」

黒夜「えっ…」

黒子「おもしろそうですわね」

黒夜「うそっ?マジでやんの??」

一方「あれあれェ?もしかして黒夜ちゃンは負けるのが怖いンですかァ?」ニヤニヤ

黒夜「なっ!いいじゃねェか、やってやンよォ!」

一方(ちょれェ)ケラケラ


348 : 1 - 2013/06/10 23:29:13.38 E+mxltHB0 176/339

上条「よっ!ほっ!」バシュバシュ


ピローン
ピロローン

神裂「くっ!はっ!」バシュバシュ


ハズレダヨーン
ギャハハハ

神裂「何故、当たら、ないのですっ」バシュバシュ


ドコネラッテンダヨ
コノドシロウトガッ
ギャハハハ

神裂「」ビキビキ

上条「よっしゃあ!ラストだぁ!」バシュン!

ピロリロリーン!

ーーーーーー

上条「さーて、俺の勝ちだな」フフン

神裂「おかしいです…。あきらかに作為的なものがありました…」ズーン

上条「ともかく負けは負けだからな、はい罰ゲーム」スッ

神裂「ほんとにつけるのですか…?」

上条「当然」

神裂「むぅ…。仕方ありません」スッ

上条「お、おぉ…」

付け耳神裂「ど、どうですか///」

上条「グッジョブです!」グッ

付け耳神裂「恥ずかしいですから早く次のに行きましょう///」

上条「えぇ~、もっとゆっくり…」

付け耳神裂「は・や・く!///」

上条「はぁい…」

349 : - 2013/06/10 23:30:33.75 KVPAhOQAO 177/339

ーーーーーーーーー

一方「よし、目的は無事達成したぜ…」

黒子「こちらも済みましたの」

一方「あン?」クルッ

ネコ耳浜面「……」

一方「…おィ。なンなンだこれはよォ…」

ネコ耳浜面「…俺が聞きたいよ」

黒夜「ぎゃはははっ!!おもしろすぎんだろ浜ちゃんっ!」

ネコ耳浜面「なにこれ!?どう考えても黒夜の役じゃねえの!?なんで俺がこんな罰ゲーム受けなきゃいけないの!?」

一方「しるかボケェ!ンなもン見せられたこっちが罰ゲームなンだよっ!!」

黒夜「やべェ!超おもしれェ!写メって絹旗ちゃンにメールしよっと!」

ネコ耳浜面「それはだめぇぇ!!」

黒子「カオスですの…」


350 : 1 - 2013/06/10 23:32:58.62 E+mxltHB0 178/339

『ホラー☆ハウスだZE』

上条「ずいぶんと明るい感じのお化け屋敷だな…」

付け耳神裂「次はここにしますよっ!」

上条「せっかく可愛いいんだからこんな人目につかないとこ選ばなくても…」

付け耳神裂「かっ、可愛いって///」

付け耳神裂「…その手には乗りませんよっ!これが終わったらコレは外すんですから!」

上条「ちぇっ」

付け耳神裂「ま、まあ2人きりのときになら…///」ゴニョゴニョ

上条「あっ、ここスペシャルサービス対応だって」

付け耳神裂「先程と同じようなものでしょうか?」

上条「さっきと…同じ///」

付け耳神裂「当麻?」

上条「いやいや、なにも考えてないぞっ!?」

付け耳神裂「?、ともかく入りましょうか」

上条「そ、そうだな」

ーーーーーーーーー

一方「お化け屋敷か」

黒夜「なんだよ、怖いのか?第一位様?」ニヤニヤ

一方「いや、ねみィ…」

黒子「えぇー…」

一方「あれならついてく必要ねェだろ。ちょっとあっちで寝てくるからあいつら出てきたら起こしてくれェ」スタスタ

黒夜「つまんねぇやつだな」

黒子「どうしましょうか?」

黒夜「せっかくだし入ろうぜ。ほら浜ちゃんも」

ネコ耳浜面「まあ、見失なっても困るし、俺達も入るか」

黒子「それよりもいいかげん外したらどうですの…。それ」

ネコ耳浜面「あっ、忘れてた」

黒夜「激写」カシャッ

351 : - 2013/06/10 23:35:49.91 KVPAhOQAO 179/339

ーーーーーー
ーーー


上条「おぉ…。外見とは裏腹にずいぶんと…」

付け耳神裂「恐ろしい?」

上条「いやっ!?そんなことはないぞっ?」

付け耳神裂「そんなに強がらなくとも」

上条「いやいや、こんなのアックアやミーシャと比べればそんなに怖くは…」

付け耳神裂「では少しは怖いと」

上条「誘導尋問!?」

付け耳神裂「自爆だと思いますが…」

上条(実際のところ神裂がシュール過ぎて恐怖も半減なんだけど)

付け耳神裂「で、でしたらこうすれば///」ギュッ

上条「?」

付け耳神裂「これならお互いに何かあっても大丈夫ですから///」

上条「神裂、どうかした?」

付け耳神裂「へ?あの…」チラッ


ナニモナイヨ


付け耳神裂「え?ではこの感触は…?」ニギ

上条「なんかあるのか?」

付け耳神裂「いえ、まさか、オカルトなら私の分野ですよね?なら、なんですかこの右手に伝わる人の手の感触は…?」ニギニギ

上条「おーい?」

神裂「いやぁぁぁ!??なんですかこれはっ??離れないぃぃ!??」


352 : 1 - 2013/06/10 23:37:23.59 raw9ZAQb0 180/339

上条「おい!どうしたんだ!?」

付け耳神裂「当麻ぁぁ!!」ダキッ

上条「!??」

付け耳神裂「ホンモノっ?ホンモノの当麻ですよね!?」

上条「あ、あぁ」

付け耳神裂「よかったぁ」

上条(えっ、何?どういう状況?神裂が急に怯えて…って胸がぁ!神裂の胸の感触がぁ!)

付け耳神裂(?右手の感触が消えた…?どうして急に…?)

上条「あ、あのー神裂さん?」

付け耳神裂「あ、いやっ。その…も、もう少しこうしていても?///」

上条「大歓迎です!…じゃなくて大丈夫か?急に怯えだして」

付け耳神裂「す、すみません!お恥ずかしい所を///」

上条「いや、いいけど。あんまり怖いなら出るか?途中で出れるみたいだけど…」

付け耳神裂「そんな途中で投げ出すような真似できません!そ、それに当麻にこうして触れていると平気なようですし///」

上条「そ、そうなのっ?でも少し歩きづらいからさ…」

付け耳神裂「ではこうして腕を組めば…」ムニュゥ

上条(ま、また腕に神裂の感触がぁ!)

付け耳神裂(ホンモノの当麻の感触…。なんだか安心します)

353 : - 2013/06/10 23:39:04.63 KVPAhOQAO 181/339

ーーーーーーーーー

イヤァァァ!

浜面「!、今のって大将のツレの女の声じゃ…」

黒子「凛々しそうな方でしたが…」

黒夜「そんなに怖いのか…。ここのお化け屋敷は…」


係員(さっきの付け耳したカップルか…)

係員(多分入ってすぐだし『見えない手』だな)

係員(リストバンドつけたカップル限定のスペシャルサービス。腕にしたリストバンドから流れる特殊な電気と、このお化け屋敷特有の温度や磁場を操る特殊システム)

係員(その二つで女の手には誰かの手の感触があるように感じ、それをなくすにはペアのリストバンドをつけた男と接触し続けるしかない…)

係員(で、カップルはより仲良くなるっ算段だ。ほんと科学の力ってすげーな)

係員(ただ電撃使いにだけは効きづらいってのが難点だか…)


354 : 1 - 2013/06/10 23:41:19.75 raw9ZAQb0 182/339

ーーーーーー
ーーー


上条「よ、ようやく出口か…」

神裂「え、えぇどうやらそのようで…」

上条(これは怖過ぎだろっ!これならアックアとかのほうがまだましだったかも…)

神裂(私としたことがなんと恥ずかしい真似を…。これが学園都市のチカラですか…)

上条「あー、そろそろ昼飯にしないか?もう1時過ぎてるし」

神裂「そうですね、一度休憩しましょうか」

上条(ふっ、ここでアドバイスをいかしてやってやるぜ!)

355 : - 2013/06/10 23:43:29.91 KVPAhOQAO 183/339

ーーーーーー

上条「……」ムスッ

神裂「中々美味しかったですね」ニコニコ

上条「…あぁ」

神裂「気の利いたサービスなど随分と本格的でしたし」

上条(ダメだ白井のアドバイスをことごとくボーイに先にやられたっ!いったいどうしたら…)ウーン

神裂「当麻?大丈夫ですか?」

上条「えっ、あぁ、なんでもないよ」

神裂「ですが、ものものしい顔をしていますよ?」

上条「そんなことは…」ピトッ

上条「!?」

神裂「熱はなさそうですが…」

上条(か、神裂の手、柔らかいな…)

神裂「ご気分がすぐれないのなら何処かで少し休憩でも」

上条「いやいや!大丈夫だから」

神裂「そう…ですか?でしたら次はあれに乗りませんか?」

上条「あれって?」


356 : 1 - 2013/06/10 23:45:43.41 raw9ZAQb0 184/339

『特大観覧車』

上条「お、おぉ…」

神裂「あれでしたらゆっくりしていますし、どうですか?」

上条「そ、そうですネ…」

神裂「では行きましょう!」

上条「Oh……」

ーーーーーーーーー

一方「なにやってンですかァ!オマエらはよォ!?」

浜面「しかたねぇだろこいつら急に気絶したりどっかいったりしたんだもん!」

黒子「あ、あたりまえですのっ!黒夜さんの右手がイキナリとれたんですのよっ!?ポロっと!こう、ポロっと!」

黒夜「だ、だって、右手に変な感触したンだもン!接続切るだろっ普通!」

黒子「知りませんのっ!そんなこと!」

黒夜「そっちこそイキナリ目の前から消えンなよっ!何事かと思っただろォ!?」

黒子「イキナリあんなもの見せられては逃げ出すにきまってますのっ!」

一方「ゴチャゴチャうっせェぞォ!!オマエらのせィで三下達見失っただろォがァ!!」

黒子「貴方が居眠りしていたからでしょうっ?」

黒夜「白井ちゃンの言うとォりだなァ!第一位!」

一方「オッケェオッケェ!ブラックコンビィ!オマエら愉快なオブジェ決定ェだァ!!」

浜面「おいっ!大将達いたぞっ!」

「「「!!!」」」

357 : - 2013/06/10 23:46:46.74 KVPAhOQAO 185/339

一方「おィおィ三下の奴なンでもォ観覧車に向かってンですかァ?」

浜面「告白するにはまだ時間が早いだろ」

黒子「どうやら女性の方が引っ張っているご様子ですが…」

黒夜「流石に同じやつ乗って告白はねぇだろ」

一方「ともかく、白黒ォ、テレポートで先回りするぞ」

黒子「はいですの」ヒュン

浜面「俺たちはバレねえように後ろからだ」

黒夜「おうっ!」

ーーーーーー
ーーー



358 : 1 - 2013/06/10 23:48:44.04 raw9ZAQb0 186/339

神裂「見てください当麻、だんだんと地上から遠ざかっていきますよ」

上条「…そうだな」

神裂「先程乗ったジェットコースターよりも高く上がりましたね」

上条「ほんとだな」

上条(…どうしよう)

上条(流石に今言うのは早すぎるよな…。だけどまた後でもう一度乗って言うってのも変な気がするし…)

上条(せっかくもらったアドバイスが、全くいかせてない…)

神裂「当麻!」

上条「!」

神裂「やはり変ですよ?ずっとうわの空ですし」

上条「いやっ、それは…」

神裂「もしかして…あまり楽しくありませんでしたか?」

上条「なっ!そんなことあるわけないだろっ!」

神裂「でしたら…」

上条「神裂!」

神裂「?」

上条(はっ、なにをゴチャゴチャ悩んでんだよ上条当麻!一方通行や白井の言葉を思い出せ!…男をみせるんだろっ!)

上条「神裂。俺は…」


グラッ!


「「!??」」

359 : - 2013/06/10 23:50:00.16 KVPAhOQAO 187/339

ーーーーーーーーー

浜面「な、なんだっ?」

黒夜「おぃおぃ、とまってんじゃねぇか、観覧車」

浜面「なんか大将が急に立ち上がったから覚悟決めたと思ったのによ」

黒夜「あいつが原因か?」

浜面「流石にそれは…」

ーーーーーーーーー

黒子「…ありえそうですわね」

一方「三下の不幸っぷりならありえねェこともねェだろ」

黒子「それにしても他のアトラクションは動いていますのに…」

一方「あれだろォ、こいつ自体のトラブルか他のやつは電力供給が別になってるとかなァ」

黒子「ジェットコースターなどは非常用の電力で動かしているか別の電源を利用して電気トラブルに対処していると?」

一方「万が一の事故や電気的なテロに対応してンじゃねェのか」

黒子「なるほど」

一方「にしてもツイてねェなァ三下は…」

黒子「えぇ…」


360 : - 2013/06/10 23:57:25.18 KVPAhOQAO 188/339

上条「な、なんだ?」

『ただいま電気トラブルが発生したため一部のアトラクションを一時緊急停止しております。非常用の電源に切り替えるまで暫くお待ちください。お客様には大変ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありません』

神裂「電気トラブルですか…」

上条「ついてないな…」

神裂「まあ、きっとすぐに動きますよ。それより先程なにか言いかけて…」

上条「あぁーっ、えっとな…」

神裂「?」

上条「……よし」

上条「あの…「当麻!」

上条「…なんでしょう神裂さん」

神裂「何故そのように泣きそうにっ?」

上条「なんでもありませんことよ…」

神裂「おほん…では、あの、いいですか?」

上条「どうぞ?」

神裂「……当麻、私は…貴方が好きですっ!!」


361 : 1 - 2013/06/11 00:01:31.09 JebhV22m0 189/339

上条「………はっ?」

神裂「以前から貴方のことを想うと胸が苦しくなり、貴方の近くに居たいと…貴方と共に在りたいという思いが私の中でどんどん大きくなり」

上条「えっ、えっ?」

神裂「恩返しや、護衛などと言い訳を並べてまで貴方の側にいようとしました」

上条「神裂…」

神裂「私は…貴方のことが、当麻のことが好きです!」

上条「……」

神裂(あぁ、とうとう言ってしまいました///)

神裂(当麻はどう思って…)

上条「神裂!」

神裂「はっ、はい!」

上条「俺も…俺もお前のことが好きだっ!!」

神裂「えっ…」

上条「俺も、俺の中で神裂がどんどん大きくなるのを感じて、初めは自分の気持ちに気付かなかったけど、今はハッキリ言える。俺は神裂が好きなんだ!」

神裂「当…麻」

上条「後だしになっちまったけど、俺と…俺と付き合ってくれっ!!」

神裂「はい…はいっ!当麻っ!こちらこそ…こちらこそお願いしますっ!!」

上条「ほんとかっ?」

神裂「当然ですっ!」ダキッ


グラッ


上条「おっと」ギュ

神裂「これからもよろしくお願いします!当麻っ!」

上条「ああ!」


362 : - 2013/06/11 00:04:58.61 PO2dIaeAO 190/339

ーーーーーーーーー

浜面「きたぁぁぁーーー」

黒夜「抱き合ってンじゃねェかよォ!!」

浜面「大将ぉ…やったんだなぁ…」グスッ

黒夜「なんで浜ちゃんが泣いてんだよぉ…」ゴシゴシ

浜面「黒夜だって」

黒夜「ばっ!これはちげェよ!」

ーーーーーーーーー

黒子「…どうやら無事成功したご様子で」

一方「よかったァ…ほンとよかったなァ。ヒーローォ…」グスッグス

黒子(えっ…まじ泣きしてますの?)

一方「とォとォあいつも一歩踏み出したンだなァ…」グスッ

黒子「貴方は上条さんの親ですの…?」

一方「よかったァ…」グスッ

黒子「はぁ…。でも本当によかったんですの」


363 : 1 - 2013/06/11 00:06:08.38 JebhV22m0 191/339

ーーーーーー
ーーー


上条「///」

神裂「///」

『大変申し訳ございませんが、ただいまより緊急メンテナンスを行うため本日は閉園とさせて頂きます。本日ご来場のお客様には後日謝罪させて頂きますのでなにとぞご協力願います』

上条「えっと、こんなことになっちゃったし、今日はもう帰ろうか?///」

神裂「そ、そうですね。そうしましょう///」

上条「また、今度別の日にこよっか///」

神裂「はい///」

上条「じゃあ」

神裂「帰りましょうか」

上条「だな」

神裂「そのまえに当麻」

上条「ん?」


チュッ


上条「ふぁっ!?///」

神裂「ふふっ、私の初めてですよ///」

上条「えっ…と///」

上条「ごちそうさま?」

神裂「こちらこそ」ニコッ

390 : 1 - 2013/06/12 22:11:49.64 5VK8/DAS0 192/339

ーーデート前日ーー

黒夜「あぁ~、マジでヒマ」

黒夜「なんかおもしろいことねぇかなぁ~」

prrrrr

黒夜「ん?誰だよって、浜ちゃん?」

ピッ

黒夜「もしも~し、なんですかぁ?」

浜面『よう黒夜か?お前明日ヒマ?』

黒夜「いきなりなんだよ…。まぁ特に予定はねぇよ」

浜面『そうか!じゃあ明日遊園地行かないか?第六学区に新しくできたやつ』

黒夜「遊園地だぁ?お前と私で?なんの冗談だってぇの」ケラケラ

浜面『頼むって、お前くらいしかいないんだよ』

黒夜「はあ…」

黒夜(第六学区の遊園地って確かチラシ入ってたな。えっと…あったあった)

浜面『頼むよ黒夜、実は大将がさぁ~…』

黒夜(なっ、こ、これって男女ペアって///)

浜面『それで第一位と~…』

黒夜(いやいや、これはあれだよな?滝壺ちゃんと行く前の下見だとか、前に言ってた信頼を深めるためだとか)

浜面『ってな訳で一緒に行ってくれないか?』

黒夜「!、し、しかたねぇなぁ!浜ちゃんがどぉーしてもって言うなら行ってやってもいいけどよ…」

浜面『よし!じゃあ明日9時ぐらいに遊園地前に集合なっ。できたらいつもとは違う格好できてくれ。それじゃあ」

プチッ

黒夜「お、おぉ…」

黒夜「いつもと違う格好ってどうしよう…」

黒夜「こないだ絹旗ちゃんに無理矢理買わされたワンピースでいいのかな…」

黒夜「あぁー!めンどくせェェー!///」

391 : - 2013/06/12 22:17:59.33 NlTlIsYAO 193/339

--デート前日・午前8時ごろ--

392 : 1 - 2013/06/12 22:18:27.22 5VK8/DAS0 194/339



黒子「」ソー

美琴「黒子?」

黒子「」ビクッ

美琴「ちょ、ちょっとアンタなによ、その格好!?」

黒子「お、お姉様…。これには事情がありまして…、その寮監様には言わないでいただきたいのですが…」

美琴「それは別にいいけど…。どうしたのよ、いったい…」

黒子「深くは聞かないでくださいまし!ではっ」ヒュン

美琴「あっ!」

美琴「なんであんなにオシャレして…」

美琴「まさか…。いやいや流石にそれはないない!」

美琴「…じゃあなんで?常盤台の規則ぶっちぎって、トレードマークのツインテールまで変えちゃうなんて…」




美琴「…つけるか」

394 : - 2013/06/12 22:20:00.90 NlTlIsYAO 195/339

ーーーーーー
ーーー


佐天「…で後をつけてたけど見失っちゃったと」

美琴「そうなのよね~。この辺の監視カメラハッキングして探しだしたんだけど、直接出向いたのがダメだったみたい」

美琴「連続テレポートで逃げられちゃ探しようもないし」

佐天「流石は白井さん。ダテに風紀委員やってないですね」

美琴「…でもさ、どう思う?」

佐天「やっぱり『男』じゃないですかね?」

美琴「佐天さんもそう思う?」

佐天「だって今日は日曜日ですよ?デートするなら絶好の日和ですし」

美琴「で、デートって///」

佐天「しかも服装や髪型まで変えて気合十分じゃないですか!」

美琴「まさかあの黒子に恋人が…」

佐天「あれあれ~?もしかして寂しいんですか?」

美琴「ち、ちがうわよっ?」

美琴(『妹達』の誰かじゃないわよね…)

佐天「あっ、つきましたよ」


395 : 1 - 2013/06/12 22:23:12.03 5VK8/DAS0 196/339

ーー177支部ーー

佐天「うーいはるーん!」ダキッ

初春「さ、佐天さん!?きゅ、急に抱きつかなでくださいよぅ」

佐天「だって初春ってば座ってるからめくれないんだもん」

初春「めくらないでください!」

美琴「やっほー」

初春「御坂さん。こんにちは」

美琴「はいこれ差し入れ」

初春「こ、これは!黒蜜堂の新作チーズケーキ!!」

美琴「初春さんが、食べたがってたって佐天さんが言ってたから」

初春「ありがとうごさいますぅ~」

佐天「それよりさ、初春。今日って白井さん休みだよね?」

初春「?、はい。白井さんなら非番ですけど?」

佐天「その休みっていつぐらい前から決まってたの?」

初春「シフト通りですからけっこう前ですよ?」

佐天「ってことは白井さんの休みに合わせたってことになるか…。昨日今日で付き合いだしたわけじゃないな…」

初春「なんなんですか?」

佐天「実は…」

ーーーーーー
ーーー


396 : - 2013/06/12 22:24:42.42 NlTlIsYAO 197/339

初春「白井さんに恋人だなんて…」

佐天「だってそれ以外考えられないでしょっ!」

初春「そういえば!」

佐天「なになにっ?」

初春「何日か前に白井さんが恋愛特集の記事を読んでいました!」

佐天「まさか…」

美琴「そういえば…」

佐天「はい!御坂さん!」

美琴「一週間くらい前に黒子が部屋で電話してたみたいなんだけど私が入ったらすぐに切ったみたいなのよね…」

佐天「まさか電話の相手は…」

初春「男の人で…」

美琴「今日のことを打ち合わせしてたり…」

「「「きゃあぁ~~!」」」

初春「ど、ど、どうしましょう!?」

佐天「やっぱ、だまって応援してあげるべき!?」

美琴「部屋に帰ってきたらなんて声かけよう!?」

グギュルルルゥ

「「「あっ…」」」

美琴「と、とりあえずお昼食べて考えましょうか///」

「「はい///」」


397 : 1 - 2013/06/12 22:26:43.06 5VK8/DAS0 198/339

ーーファミレスーー

初春「にしても白井さんに恋人かぁ」

佐天「いやー、あたしてっきり白井さんは御坂さんと結ばれるとばかり」

美琴「ちょっとやめてよ、洒落に…なるわね、今なら」

初春「いったいどんな人なんですかね?」

佐天「白井さんが選らんだってことはカナリレベル高いよね。見た目も人間性も能力も!」

初春「きっと素敵な人なんでしょうね~」キラキラ

美琴「でも黒子もちょっとくらい教えてくれてもよかったんのに」

佐天「ですよねー」

美琴「あんなに気合入ってる黒子なんて初めて見たかも…」

佐天「白井さんのポニーテール姿見たかったな~」

初春「白井さん、ポニーテールだったんですかっ!?」

佐天「らしいけどどうしたの急に…」

初春「…私、白井さんを見たかもしれません!」

「「!!」」

初春「ポニーテールだったんで気づきませんでしたがあのテレポっぷりは白井さんです!」

佐天「いったいどこでっ?」

初春「第六学区へ向かう方面に連続でテレポートをしてる人がいたので監視カメラで後を追ってたんです」

佐天「それで?」

初春「流石に管轄外のカメラをハッキングするわけにもいきませんし…」

美琴「あぁ~、おしいわね」

佐天「…ん?第六学区っていったら最近カップル向けの遊園地ができましたよね」

美琴「それだっ!」

初春「でも、流石に中に入るのは…」

prrrr

初春「はい!…はい、わかりました」

初春「すみません、仕事が…」

美琴「そっか、頑張ってね」

佐天「いってらっしゃーい」

初春「それじゃあ失礼します」タッ

398 : - 2013/06/12 22:28:20.72 NlTlIsYAO 199/339

佐天「あたし達も帰りますかっ!」

美琴「そうね、じゃあ何かわかったらまた連絡するわね」

佐天「はい!よろしくお願いします!では」

美琴「うん、またね」






美琴「第六学区…か」


399 : 1 - 2013/06/12 22:29:55.44 5VK8/DAS0 200/339

ーー遊園地前ーー

美琴「さてと、来たのはいいけど、流石にここに1人で入る勇気はないわね…」

美琴「ま、公衆電話からハッキングして中のカメラから探せばいいんだけど」

バチッ

美琴「はい、完了」

美琴「ん~、いないわね」

ーーしばらくしてーー

美琴「だーっ、みつかんない!」

美琴「もしかしてここじゃないのかな?」

美琴「それとも見落としが…ん?」チラッ

美琴「!、観覧車の中!」

美琴「そうときまればってゴンドラにカメラついてないのか…」

美琴「なら、地上のカメラから無理矢理に…」

バチッ

美琴「よしっ!ってあれ?」

ERROR!
ERROR!

美琴「やっば!なんかまずった!?」

美琴「このままじゃばれる!?こうなったら…逃げるしかないっ!」ダッ


ナンダ!?
カンランシャトマッテルゾ!
オイオイコショウカ?


美琴「ごめんなさーい!」ダダダッ

401 : - 2013/06/12 22:34:01.39 NlTlIsYAO 201/339

ーー解散後・浜面ーー

浜面「たっだいまー」

滝壺「……」

麦野「……」

絹旗「……」

フレメア「……」

浜面「うぉっ!?なんだよお前ら」

4人「………」

浜面「えっと…?」

浜面(あれぇ?なにこの深刻なかんじ?俺またなんかやらかしたっけ!?)

浜面「あのー…」

麦野「……ふっ」

浜面「!?」ビクッ

麦野「ふふっ……ふはは!もうムリ我慢できない!」アハハ

絹旗「ちょっ!麦野!こっちだって超我慢してたんですから」プププ

滝壺「……むぎの、ふふっ」ニヘラ

フレメア「だいたい私だってガマンしてたにゃあ」クスクス

浜面「えっ、えっ?」

絹旗「いやいや、超なんですかこの写メ」スッ


『ネコ耳浜面』


浜面「あっ!」


402 : 1 - 2013/06/12 22:35:31.90 5VK8/DAS0 202/339

絹旗「黒夜からきた時は超なんの冗談かと思いましたよ」プププ

浜面「黒夜のやつ…」

麦野「ねえねえ浜面、にゃーって言ってよ、にゃーってさ」ケラケラ

浜面「誰が言うかっ!」

フレメア「だいたい浜面可愛い?」

浜面「疑問系で言うなっ!」

絹旗「超可愛いくないですよ」

浜面「わかってるけどバッサリ言わないでっ!早いとこ忘れたいんだからっ!」

滝壺「ネコ耳のはまづらも応援してる…」

浜面「ちくしょう…」ギリギリ

麦野「ところで浜面」

浜面「なんだよ…」

麦野「この背景に写ってる観覧車って最近第六学区にできた遊園地のやつよね?あのカップルを狙ったとこの」

浜面「え、ああそうだけど?」

絹旗「おや、超素直に認めましたね」

浜面「?」ガシッ

浜面「えっ?」

滝壺「なんではまづらは私がいない時にくろよると2人でそんなとこにいったの?」ギリギリ

浜面「えっ?ちょ、ちょっとまって!?誤解だよっ?滝壺さんが考えてることなんか何もないよ!?」

滝壺「…」ギリギリ

浜面「いたいっ!肩が尋常じゃなく痛いからっ!無言で握り潰そうとしないでっ!」

絹旗「黒夜によれば浜面にデートに誘われたとありますが?」

浜面「誤解だからぁっ!確かに誘ったけど!俺から誘ったけど、そんな意味はぁぁぁぁ!」

滝壺「…」メキメキ

浜面「ヤバイっ!このままじゃ俺の肩が大将の部屋の扉のように!」

滝壺「はまづら。お・し・お・き・か・く・て・い・だ・よ?」

浜面「ひ、ひいぃぃぃぃぃ!!」

404 : - 2013/06/12 22:42:40.80 NlTlIsYAO 203/339

ーー解散後・一方通行ーー

一方「つかれたァ…」

打ち止め「おかえりなさいあなたってミサカはミサカは夫婦の様な振る舞いをしてみたり///」

番外個体「何その帽子?全然似合ってないんですけど!」ケラケラ

一方「うっせェよ…」

打ち止め「そ、そのデザインはデートスポットに最適と言われている遊園地の!ってミサカはミサカはアナタが誰かとデートに行ったのかと勘ぐってみたり!」

一方「別にデートってわけじゃ…」

番外個体「ちょっと!ミサカ達のことほったらかしにして、デートってどういうことっ!?」

一方「だから…」

打ち止め「相手はいったい何処のメス猫!?ってミサカはミサカは昼ドラのセリフを思い出しながら問い詰めてみたり」

一方「芳川ァ!ガキになに見せてンだァ!」

芳川「別に私が見せたわけじゃないわ。私が見てた隣で一緒に見てただけなのだから」

一方「オマエが原因だろォがァっ!」

芳川「それよりもお土産はないの?」

一方「しるか、寝る」

番外個体「ちょっと!話はまだ終わってないよ!」

一方「これやるから大人しくしてろォ…」ポイッ

打ち止め「なになにー?」

番外個体「…付け耳?」

芳川「以外な趣味ね」

番外個体「なにさ!こんなオモチャ!」

打ち止め「ならミサカに頂戴ってミサカはミサカは上目遣いで頼んでみたり」

番外個体「だ、だめっ!これはミサカが第一位に貰ったものなんだから!」

打ち止め「ズルいズルい~!ってミサカはミサカは強引に奪取を試みる!」

番外個体「させるかっ」

ワーワー

一方「うるせェ…」

芳川「もとはといえば君が原因なんだけどね」


406 : 1 - 2013/06/12 22:44:12.70 5VK8/DAS0 204/339

ーー夜ーー

番外「……」

スチャ

付け耳番外「……」

付け耳番外「にゃ、にゃ~」

付け耳番外「///」

付け耳番外「番外個体だにゃん」ニャンニャン

番外個体「///」

一方「…なにやってンだ、オマエ」

付け耳番外「ふえっ!?だ、第一位??い、いつから!?」

一方「オマエが鏡の前で付け耳握りしめてたあたりだな」

付け耳番外「最初からじゃんかよぉぉー!!」

一方「うるせェよ」

付け耳番外「第一位のバカぁぁぁぁ!!」

黄泉川「うるさいじゃん!?オマエら何時だと思ってるん…だ…?」

付け耳番外「うぅ…」

一方「あ?」

黄泉川「…そういう趣味があったのか」

一方「おィ、ちょっとまて」

黄泉川「とにかく、もう遅いから続きは明日にでもしろじゃん?」

一方「まてっつってンだろォォがァァ!!」

付け耳番外「もうお嫁にいけない…」

407 : - 2013/06/12 22:47:30.82 NlTlIsYAO 205/339

ーー解散後・上条宅ーー

神裂「と、当麻」

上条「んー?」

神裂「せっかくですし、今日は一緒にねませんか?」

上条「ぶふっ!?い、一緒にって…///」

神裂「せっかくこ、恋人になったのですから同じ布団で寝るのもいいではないですか///」

上条「あ、ああ『ねる』ってさっちか…」

神裂「?」

上条「いや!なんでもないぞ。うん」

神裂「では…」

上条「却下します!」

神裂「な、なぜですか!?」

上条「なんでもです」

上条(正直な話、最近ただでさえ溜まってるのに神裂と同じ布団で寝るとか上条さんの下条さんがガマンできませんことよ)

神裂「いいじゃないですか、せっかくなのですから」

上条「ダメです」

神裂「むぅ」プクゥ

上条(うっ!ちょっと拗ねてほっぺた膨らました神裂可愛い…)

神裂「どうしてもダメですか?」

上条「どうしてもダメです」


409 : 1 - 2013/06/12 22:49:02.77 5VK8/DAS0 206/339

神裂「では仕方ありませんね」

上条「あきらめたか…」

神裂「とっておきを使います」

上条「とっておき?」

神裂「お忘れですか当麻?貴方は以前私が寝ている隙に頬を触りましたよね?」

上条「え、ああ、うん」

神裂「その際貴方は『なんでもするから許してくれ』と言いましたよね?」

上条「え……」

上条「あっ!」

神裂「どうやら思い出したご様子で」

上条「あれは言葉のあやで…」

神裂「では貴方はあの時心から謝っていたわけではないのですか?」

上条「それは…そのう…」アセアセ

神裂「……」ジッ

上条「うぅ…」

ーーーーーーーーー

神裂「それではおやすみなさい当麻」ニコニコ

上条「お、おやすみ神裂」

上条(ふっ、こうなったらなんとか耐えてくれよMyサン)

神裂「とぅまぁ~」ムニャムニャ


ギュ


上条「!!」

上条(か、神裂の膨らみがぁ!)

上条(こ、これじゃあ眠れないっ!)

上条(どうすりゃいいんだぁぁ!??)






神裂(当麻のぬくもり。ふふ、心地よいですね)

神裂(おやすみなさい当麻)

420 : 1 - 2013/06/15 20:07:49.73 abfnLD760 207/339

ーーーーーーーーー

土御門『上やんと付き合ったってほんとかっ!ねーちん!?』

神裂「はい、無事当麻と恋人になることができました」テレテレ

土御門 (まさかオレがイギリスに行っている間に進展していたとは…)

神裂「これも土御門のおかげです。ほんとうに感謝していますよ」

土御門『お、おぅ…』

土御門(あのねーちんが素直に感謝しているだと!?これが恋する乙女なのかっ?)

土御門『と、とりあえず続きは戻ってから聞くぜよ。それよりも情報が広まっていた原因がわかったぜい』

神裂「ほんとうですかっ?」

土御門『ああ、どうやらレッサーに情報を流したのはステイルだったらしい』

神裂「ステイルがっ?いったい何故…」

土御門『正確にはステイルがインデックスと話をしているのを誰かに聞かれて、それが更に広まったってところかにゃー』

神裂「そうでしたか…。ちなみに…」

土御門『あー、インデックスならたいして気にしてなかったぜい?というより、ステイルとか清教派の修道女達が甘やかしまくって、他のことはどうでもよくなってきてるかんじかにゃー』

神裂「そうですか…」

土御門『それから天草式の連中には伝わってないらしいぜい。誰かさんが建宮達を手当たりしだい病院送りにしたからにゃー』

神裂「…やりすぎたとは思っています」

土御門『ま、これ以上話が広まらないよう口止めはしておいたぞ』

神裂「なにからなにまですみません」

土御門『いやいや、どうせなら口で礼を言うよりも堕天使エロメイドを…』

ブツッ

421 : - 2013/06/15 20:10:57.19 SHNB32mAO 208/339

ツーツー

土御門「切られたぜよ…」

最大主教「どうかしたでありんすか?土御門」

土御門「なんでもないぜい最大主教」

最大主教「ふむ、ならばよろしいんでござんしょう」

土御門「それよりも今度こそ日本語をマスターしてくれたみたいだにゃー?」

最大主教「当然でありんす。これでステイルに馬鹿にされることもなくなるでしょうし」

土御門「こっちも学園都市から出張ったかいがあったぜい。まさか一週間たらずで使いこなすとは」

最大主教「わっちを誰とお思いで?」

土御門「さっすが清教派トップの最大主教。感服だにゃー」

最大主教「ともかく土御門には感謝してるでありんす。これからはこの言葉使いでやっていくでありんしょう!」

土御門「おー、是非ともガンバってほしいぜい」

最大主教「それではこれにて失礼しんす」スタスタ




土御門「いやー、最大主教もねーちんばりに、からかいがいがあっておもしろいにゃー」プププ


422 : 1 - 2013/06/15 20:16:21.52 abfnLD760 209/339

ーーーーーーーーー

神裂「まったく土御門は少し気をゆるすとすぐ調子に乗って…」

神裂「おや、もうこんな時間ですか」

神裂「今日もいつもの場所で待ち合わせをして、帰りにお買い物といきましょうか」

神裂「ガス栓よし、窓よし、それと電気を消して、それではいきましょうか」

ーーーーーー
ーーー


ーーとある公園ーー

神裂「ふんふふふ~ん♪」

神裂「……!」サッ

神裂「あれは当麻と…誰でしょうか?」コソコソ


上条「 」アハハ

黒子「 」フフフ


神裂「あの制服は御坂さんと同じ…。随分と仲良さげに見えますね」コソコソ

神裂「…って、何故私が隠れる必要があるのです?どうどうと出ていけばいいではありませんか。どうどうと…」


上条「 」ニコニコ


神裂「……もう少し様子をみてみましょうか」

423 : - 2013/06/15 20:18:25.68 SHNB32mAO 210/339

ーーーーーーーーー

上条「白井達のおかげで無事恋人同士になれたよ」

黒子「それはおめでとうございます」

上条「一方通行と浜面にも報告とお礼のメールしたんだけど一方通行のやつ『よかったなァ』ってだけでさ」

黒子「そう…なんですの」

黒子(あの方、あれだけ泣いて喜んでおられましたのにその態度って、どんだけツンデレなんですの…)

上条「浜面からは返ってこないし」

黒子「何かあったのでしょうか?」

上条「まぁ、あいつも忙しいんだろ。きっと」

黒子「そうですわね。ところで上条さんはここでなにを?彼女さんとの待ち合わせかなにかで?」

上条「まあな、そろそろ来る頃だと思うんだけど…。よかったら会っていかないか?紹介もしたいし」

黒子「ご迷惑でなければ是非」

上条「時間にキッチリしたやつだからもうすぐ来ると…」

「ちょっとアンタ達!」


424 : 1 - 2013/06/15 20:19:57.17 abfnLD760 211/339

黒子「お、お姉様!?」

上条「よう、御坂か」

美琴「な、なにしてんのよアンタ達!ず、ずいぶんと仲良さそうじゃない!」

黒子「い、いえこれは…」

上条「まあ、前ほど険悪な仲じゃないよな。最近は」

美琴「なっ!?ちょ、ちょっとそれどういう…」

美琴「!、ま、まさか黒子と遊園地に行ってたのって…」

黒子「な、何故それを!?」

黒子「…ってちがいますのお姉様!黒子が共に行ったのはこの方では…」

上条「?、白井もあの遊園地行ってたのか?」

黒子「ああ、いえ…それはそのぅ…」

美琴「ふっ、まさかこんなことになってるとはね…」フフフ

黒子「お、お姉様?」

美琴「まさか…まさか黒子とコイツが…」フフフ

上条「おーい、どうした御坂?」

美琴「ふ、ふふふ…うわぁーん!!」ダダダッ

黒子「お姉様ーー!!?」

黒子「す、すみませんがわたくしはこれで失礼します!ご紹介の件はまた後日!」

上条「お、おう」

黒子「それでは!」ヒュン

上条「…な、なんだったんだ?」

425 : - 2013/06/15 20:29:07.65 SHNB32mAO 212/339

上条「御坂のやつ急にどうしたんだろ…」

神裂「……」スッ

上条「!、神裂か…。音もなく近づいてくるからびっくりしたぞ」

神裂「…驚かせてしまい申し訳ありません」

上条「?、なんか元気ないな。どうかしたか?」

神裂「いえ…なんでもありませんよ」

ガシッ

神裂「!?」

上条「神裂。なにかあるんなら隠さないでくれ。その…俺は神裂の恋人なんだから、神裂が元気ないと気になってしょうがないんだ」

神裂「当麻…」

ーーーーーー
ーーー



426 : 1 - 2013/06/15 20:30:50.08 abfnLD760 213/339

上条「…なんだ見てたんなら出てこればよかったのに」

神裂「それは…貴方があの女の子とあまりにも仲良く話をしていたものですから、出るに出れず…」

上条「女の子って白井か。あいつにはその…ちょっと前に相談に乗ってもらったことがあってさ。そいつがうまくいったからその報告とお礼を言ってたんだよ」

神裂「そうなのですか。しかし悩み事があったのなら私にも相談してくれても…」

上条「あー…神裂には言いにくい話というか言えない話だったから…」

神裂「」カチン

神裂「それは私があの女の子よりも頼りないと?」

上条「いやいや、そういうことじゃなくてだな。……その、恋愛相談だったんです///」

神裂「れ、恋愛相談ですかっ?そ、それはつまり…」

上条「えっと神裂とのことだったから///」

神裂「そ、そうですか///」

神裂「!」ハッ

神裂「それでは私はとんだ勘違いを!すみませんでした!」ペコリッ

上条「いやいや、頭まで下げなくても。それに少し嬉しかったし」

神裂「嬉しい…ですか?」

427 : - 2013/06/15 20:34:03.51 SHNB32mAO 214/339

上条「だって神裂がヤキモチ焼いてくれたってことだろ?上条さんとしてはそういうのって愛されてるって感じがして嬉しいかなーって///」

神裂「や、ヤキモチ…愛…///」

神裂「し、しかし裏をかえせば貴方を信用しきれていないということにっ」

上条「そんな深読みしなくても…。俺だって神裂が男と2人で仲良く喋ってたらイラっとするかもしれないし」

神裂「当麻…」

上条「あーもー!この話はこれでお終いっ!俺は神裂以外の女の人に興味なんかないからな!それでオッケー!」

神裂「わ、私だって当麻以外の男性を好きになったりするなんてありえません!」

上条「……」

神裂「……」

上条「ははっ」

神裂「ふふっ」

上条「じゃあ、夕飯の買い物に行くか」ニカッ

神裂「そうですね」ニコッ




神裂(…では先程の御坂さんのご様子は私と似た勘違いを…。やはり敵は多そうですね…)


428 : - 2013/06/15 20:35:42.60 SHNB32mAO 215/339

ーーーーーーーーー

土御門「さてと、学園都市にもどるとするかにゃー」

「土御門ぉぉぉぉ!!!」

土御門「?」

建宮「はぁはぁ…」

土御門「た、建宮斎字!?お前は確か入院してたんじゃあ?」

建宮「ぬ、抜け出してきたのよな。そんなことより女教皇様と上条当麻が恋仲になったというのはほんとの話なのかっ?」

土御門「チッ。やはり天草式にも伝わっていたか…。確かにほんとの話だ。お前がねーちんより五和を応援していたのは知っている。しかしだな…」

建宮「今はそんなことどうでもいいのよ!」

土御門「どういうことだ?」

建宮「五和が消えた」

土御門「マジか」


429 : 1 - 2013/06/15 20:38:10.76 abfnLD760 216/339

ゴォォォォ

土御門「!、ちょっとまて、なんでオレが乗るはずの飛行機が飛び立とうとしている?」

建宮「おいおい、まさかとは思うが…」

浦上「大変です!教皇代理!」

建宮「なんだ!?」

対馬「五和の部屋にこんな書き置きが…」


~~~~~~~~~~~
ちょっと行ってきます。

五和
~~~~~~~~~~~


建宮「………」

土御門「どうする気だ?」

建宮「ま、まぁ待つのよな。五和が何処へ何しにいったのかはまだわからないんだし…」

土御門「あの小型の飛行機は学園都市直行なんだが」

対馬「ちなみにあの子は最近小型飛行機の免許をとりましたよ」

建宮「………」

浦上「海軍用船上槍もありませんでした。それと…紙ヤスリと樹脂コーティングのスプレーを大量に購入した形跡が…」

建宮「ことが起きるまえに連れ戻せぇぇぇ!!」

431 : - 2013/06/15 20:43:56.04 SHNB32mAO 217/339

ーーーーーーーーー

建宮「これより緊急作戦会議を執り行う」

天草式「はっ!」

土御門「とりあえず別の飛行機を手配しておいたぜい」

香焼「学園都市っすか。アックアの時以来っすね」

牛深「今回はアックアの時より恐ろしい相手になるやもしれんがな…」

野母崎「しかし女教皇様とあの少年がそんな関係になっていたとは…」

浦上「なんといいますか…意外…ですね」

建宮「もともと女教皇様も上条当麻に好意を抱いてはいたのよな。
そして素直になった、ただそれだけなのよ」

土御門(きっかけを与えたのはお前らなんだけどにゃー…)

対馬「それより五和をどうする気ですか?このままでは女教皇様と五和が…」

男共「………」

建宮「土御門、我々は女教皇様により受けた傷でとてもじゃないが動けそうにない」

対馬「要するに五和を取り押さえるのが嫌なんですね」

建宮「諫早なんてあの老体に受けた傷が原因で…」

浦上「入院してますけど元気ですから」

建宮「対馬、浦上、あとは任せたのよな」

「「お前が行けっ!!」」ボコォッ

建宮「ぐはぁっ!!」

土御門(ねーちん、どうやら1人で頑張ってもらうしかなさそうだにゃー…)

433 : 1 - 2013/06/15 20:46:55.41 abfnLD760 218/339

ーー上条宅ーー

神裂「水族館ですか?」

上条「ああ。遊園地側からさ謝罪としてチケットが届いたんだよ」

神裂「あの時の…」

上条「帰り際にIDを見せた人に謝罪として提携結んでる他のアミューズメント施設のチケットを送ってるんだって」

神裂「なるほど」

上条「それでさ、付き合ってから遊びに行ってなかったし、どうかな?」

神裂「せっかくですし行きましょう」

上条「じゃあ明日でいいか?学校も休みだしさ」

神裂「では楽しみにしていますね」

上条「それじゃあ明日に備えて寝るか」

神裂「そうですね。それではおやすみなさい、当麻」

上条「神裂もおやすみ」

ーーーーーー
ーーー


434 : - 2013/06/15 20:49:50.01 SHNB32mAO 219/339

ーー翌日ーー

神裂「鍵を閉め忘れてはいけませんよ」

上条「わかってますよー。じゃあ行こうか」

神裂「ええ」


ーーーーーーーーー

五和「ほ、ほんとうに上条さんと女教皇様が…」コソコソ

五和「……いえ。まだどれだけの深い仲になっているかわかりませんし。もう少し後をつけてみましょう」コソコソ



ーーーーーー
ーーー



435 : 1 - 2013/06/15 20:51:34.80 abfnLD760 220/339

上条「 」イチャイチャ

神裂「 」イチャイチャ

五和「………」

五和「あれはどう考えても付き合っているカップルそのもの…」

五和「いえ、そう考えるのは早計です。私だって上条さんと仲良く歩いたりしたことあるんですから」

神裂「 当麻 」

五和「!」

五和「い、い、今女教皇様、『当麻』って!?」

五和「べ、べ、べ、別に下の名前で呼ぶのなんかおかしくないですよ!インデックスさんだってそう呼んでたんですから!」

五和「……もう少し様子をみましょう」

五和「それにしてもお2人はどちらへ?この先は水族館?でしょうか…」

436 : - 2013/06/15 20:55:14.88 SHNB32mAO 221/339

ーー水族館ーー

五和「………」

五和「まさかほんとうに水族館に来るなんて…」

五和「これではまるで『デート』…」


チケットヲハイケンイタシマス
デハオタノシミクダサイ


五和「……私も入場券を買わないと」





チケットヲハイケンイタシマス
デハオタノシミクダサイ

437 : 1 - 2013/06/15 20:57:16.01 abfnLD760 222/339

ーーーーーー

神裂「流石は学園都市の水族館ですね。ジンベイザメなど初めて見ました」

上条「外の水族館じゃジンベイザメがいるとこって少ないらしいからな」

神裂「あちらには深海魚のコーナーが」

上条「流石は学園都市、深海と同じ環境を作り上げるとは」

神裂「このシーラカンス生きてますよ!」

上条「実はこれホログラムらしいぞ」

神裂「そうなのですか…。まあ流石に生きたシーラカンスの展示は無茶でしょうしね」

上条「だからってわざわざホログラムで展示する必要はないと思うけど」

神裂「もうすぐイルカのショーがあるらしいですよ。行きませんか?」

上条「せっかくだし見に行こうか」

ーーーーーーーーー

キューイ
キューイ

上条「やっぱイルカって可愛いな。愛嬌があるっていうかさ」

神裂「そうですね」

神裂(どうせなら『神裂のほうが可愛いけどな』などと言って欲しいです)ソワソワ

上条「おおっ!すげージャンプ!」

神裂(…まあわかっていましたが。わかっていましたとも)

上条「あっ」

神裂「えっ?」

バッシャーン

上条「……なんで俺だけ」ビショビショ

神裂「大丈夫…ですか?」

ーーーーーーーーー

五和「ここなら水もかからないし2人を見張るには絶好のポイント」

バッシャーン

五和「!」ガタッ

五和「お、おしぼりをっ」アセアセ

五和「あれっ?」

バッシャーン

五和「……」ビショビショ

五和「な、なぜここまで水が…」

438 : - 2013/06/15 21:01:00.79 SHNB32mAO 223/339

ーーーーーーーーー

上条「へっくしっ!」

神裂「大丈夫ですか?」

上条「ああ、土産物のTシャツ買って着替えたからな」


『I LOVE Fish!』

神裂「………」

上条「……なにか言ってくれ」

神裂「今日の夕御飯は魚にしましょうか」

上条「別にそういう意味の魚好きじゃないからねっ!?」

神裂「あちらでドクターフィッシュのコーナーが」イソイソ

上条「神裂さーん!!」

ーーーーーーーーー

五和「……」

五和「わ、私も着替えなければいけませんね///」

五和「べ、別に同じものを買って上条さんとペアルックにしようなんて…///」

五和「………」

五和「す、すみません!『I LOVE Fish!』のTシャツをください!」

店員「すみません、先程別のお客様が全て買ってしまわれて」

五和「え…、えっ!?」

店員「『進撃の魚影!』Tシャツならあるんですが…」

五和「…じゃあそれください」

439 : 1 - 2013/06/15 21:03:43.41 abfnLD760 224/339

ーーーーーー
ーーー


神裂「可愛いかったですね、ドクターフィッシュ」

上条「神裂って意外とくすぐったがりなんだな」クス

神裂「し、しかたないではありませんかっ。あれだけ足の裏をつつかれたら誰だって…///」

上条「でもくすぐったがってた時の神裂可愛いかったぜ?」

上条(あの時ほどドクターフィッシュになりたいと思ったことはないな)

神裂「もう、当麻はそんな意地悪ばかり言って」プクゥ

上条「そんなことないって」ナデナデ

神裂「んっ!」ビクッ

上条「あー、ゴメン急に触って。嫌…だったか?」

神裂「そんなことは…。ただ急だったものですから///」

上条「えーと、じゃあ触ってもいい?」

神裂「はい///」

上条「まったく可愛いなぁ神裂は」ナデナデ

神裂「///」

ーーーーーーーーー

五和「羨ましい…」

五和「羨ましすぎます…」

五和「なんで女教皇様ばっかり…」ギリッ

440 : - 2013/06/15 21:10:12.86 SHNB32mAO 225/339

神裂「ん…っ…///」

上条「~♪」ナデナデ

神裂「!」ピクッ

上条「どうかしたか?」

神裂「いえ…」

神裂「その、お手洗いに…」

上条「あ、ああ、そっか。じゃあここで待ってるよ」

神裂「すぐに戻ります」スタッ

441 : 1 - 2013/06/15 21:11:36.46 abfnLD760 226/339

ーーーーーーーーー

五和「!」

五和「女教皇様がこっちに!?か、隠れなきゃっ!」

神裂「………」

神裂「隠れているのはわかっています。出てきなさい」

五和(そ、そんな…。気配は完全に消していたはずなのに…)

神裂「出てこないならこちらから向かいましょうか?」

五和(あぁ…もうだめ…)

「その必要はないわ!」

五和「!?」

神裂「…やはり貴女でしたか」





神裂「御坂さん」





美琴「ふんっ」

五和(た、助かった…?)

458 : 1 - 2013/06/17 21:15:28.61 DO11PymI0 227/339

美琴「いやー、まさかこんなところでアイツとあなたが…その…な、なによ…」

神裂「『デート』ですか?」

美琴「デ、デートって…な、なんでよ!?ま、まさかアイツと付き合ってるんじゃないでしょうね!?」

神裂「その通りですよ。私と当麻は恋人です」

美琴「なっ…。いや…アイツは黒子と付き合ってるんじゃなかったの…?」ブツブツ

神裂「それで貴女はなんのご用件でしょうか?」

美琴「!」

神裂「貴女の彼に対する気持ちはわかっていますが、もし私達の邪魔をするというのなら…手加減はしませんよ?」

美琴「それは…私とやるってことかしら?」

神裂「…ここでは周りに迷惑をかけます。おもてへ行きましょうか」

美琴「…ええ」


ーーーーーーーーー

五和「どういう状況ですか…」

五和「…あれ?今なら上条さんに会いにいける?」

五和「………」

五和「よし!」

五和「今いきます!上条さん!」

??「そうはさせませんの!」

五和「!?」

459 : - 2013/06/17 21:17:33.35 jwSFlo3AO 228/339

五和「誰ですかっ!」

黒子「ジャッジメントですの!」バーン

五和「………」


『I LOVE Fish!』


五和「あ、貴女だったんですかっ!私と上条さんのペアルックを邪魔したのはぁ!!」

黒子「こ、これは違いますのっ!だ、第一位様が水を弾いたせいで…」

五和「水…?ああ、なるほど、イルカショーで邪魔をしたのも貴女だったんですね」

黒子「ですから、わたくしではなく第一位様が!」

五和「ともかくそこをどいてください。私は上条さんに会いに行くんですから」

黒子「…会ってどうしますの?貴女がただのお知り合いとして彼に会うならばわたくしは止めません。しかし、強引な手段をとるというのなら…」

黒子「ジャッジメントとして見過ごすわけにはいきませんの!」

五和「……『人払い』はすんでいます」


461 : 1 - 2013/06/17 21:20:25.73 DO11PymI0 229/339

ーーーーーーーーー

神裂「っ!」

美琴「うらぁぁぁ!!」ビリビリ

神裂「くっ!」ダンッ

美琴「ちょこまかと!」ビリビリ

神裂(なかなか手強い。流石グレムリンと渡りあっただけはありますね)

美琴「なんでよ…」

神裂「?」

美琴「なんでなのよ!私だってアイツのこと…アイツのことが!」ビリビリ

神裂「!」サッ

神裂(やはりこの格好では万全とはいきませんか…。聖人としての力を全力でだせば勝てなくはないのですが)

神裂(できれば穏便に済ませたいですし)

神裂(ならば…)

ザンッ

美琴「!」ビリッ

美琴「ふんっ!」

神裂「なっ!?」

美琴「驚いたわね。ワイヤーなんか隠し持ってたなんて」

美琴「でもね、私に不意打ちは通じないし、なにより金属ってのがダメだったわ」

神裂「磁力を操作してっ?」

美琴「残りのワイヤーもっ!」ビリビリッ

グニャン

神裂「!?、ワイヤーが絡まって動きがっ!」ギシギシ

美琴「……別にあなたに恨みがあるとかじゃないの。こうでもしないと自分を抑えきれそうもなくてね」

神裂「くっ…」

美琴「それじゃあ私はアイツに会いに行くわ」

??「させるとおもうかァ?オリジナル」

463 : - 2013/06/17 21:21:39.95 jwSFlo3AO 230/339

美琴「一方通行…」

一方「はン」

神裂(……何者です。このただならぬ雰囲気を持つ方は?)

美琴「なんでアンタが邪魔するのかしら?」

一方「シスコンの知り合いにヒーローになンか起きるかもしれねェから見張っててくれって頼まれたンだよ」

一方「そしたらヒーローと彼女さンの後をコソコソつけてる奴がいるからソイツの後をつけてたンだよ」

神裂「……それが彼女ですか」

一方「いや、違う」

神裂「は?」

一方「コイツはヒーロー達をつけてた奴をつけてたオレ達をつけてたンだ」

神裂「えっ?……どういう状況ですか?」

一方「ようするにだなァ、コイツはストーカーをつけてた奴のストーカーってことだ」

美琴「ちょっと!アンタも人の後つけてたんだから立派なストーカーでしょっ!訂正しなさいよ!」

一方「……コイツはストーカーのストーカーのストーカーだァ」

神裂(ストーカー多すぎでしょう…)


464 : 1 - 2013/06/17 21:23:57.51 DO11PymI0 231/339

神裂「!、それでは当麻のもとにはもう1人ストーカーが!?」

一方「そいつは心配ねェ。他のストーカーが足止めしてるからなァ」

神裂「またストーカーですかっ?」

一方「オレの連れだから問題ねェ」

一方「話を戻すが、オリジナル、なンでこンなことになってンだァ?」

美琴「………」

一方「だンまりか…。いいぜオマエがその気なら…」

美琴「知らないわよ…」

一方「あァ?」

美琴「知らないわよ!っていうかアンタこそなにっ?私はてっきり黒子とあの馬鹿が付き合ってるのかと思って後つけてたらアンタと合流してさっ!」

美琴「それで気になってそのまま後つけ続けたらアイツとこの人がで、デートしてるし、アンタはカッコ付けて出てくるし!」

一方「べ、別にカッコ付けてなンか…」

美琴「出てくるタイミング見計らってたでしょ!」

一方「………」

467 : - 2013/06/17 21:26:18.83 jwSFlo3AO 232/339

一方「う、うるせェ!話をそらすなァ!!」

美琴「」フッ

一方「」ビキビキ

一方「オッケーオッケー、オマエはお魚さンのエサにしてやンよォォォ!!」カチッ

美琴「やれるもんならやってみなさいよぉぉぉ!!」バチバチ

神裂「まってください!!」

一方「邪魔すンじゃねェ!これはオレの闘いだァ!!」

美琴「アンタは関係無いでしょうがぁぁぁ!!」ビリビリー

一方「効くかよォォ!」ハンシャ

神裂「ですからまってくださいってばぁ!!」


468 : 1 - 2013/06/17 21:30:44.50 DO11PymI0 233/339

ーーーーーー
ーーー


ガッシャーン
ガッシャーン

五和「………」ドス

黒子「む、無言で槍を突かないでくださいまし!」ヒュン

五和「………」ドスドス

黒子(このままでは水族館が可哀想なことに…)ヒュン

黒子(第一位様は何処かへ行ってしまわれましたし…)

黒子(それよりもこの方の能力はいったい…?特定の武器の力の増強かなにかでしょうか。それなら…)

五和「………」ドスドスドス

黒子「今ですの!」ヒュン

パッ

五和「!」

五和(Tシャツで目くらましなど…。無駄です!)ドスッ

ヒュン
スパッ

五和「槍の尖端がっ!?」

黒子「テレポートは移動した物体が移動先の物体を押しのけて現れますの。槍が何処にくるのかわかっていれば、後はそこを狙ってなにか物を移動させるだけで攻撃力を削ぎ落とせますの」

五和「………」

黒子「諦めてくださいな」

五和(それでも私は…)

建宮「もうやめるのよな、五和!!」


469 : - 2013/06/17 21:32:56.82 jwSFlo3AO 234/339

五和「建宮さん…。何故ここに…」

黒子「誰ですの?」

建宮「五和、一度頭を冷やすのよな」

五和「………」

建宮「お前も上条当麻のことが好きだというのなら正々堂々と告白すればいいだけだろう」

五和「しかし…」

建宮「確かに上条当麻は女教皇様とお付き合いしている。だがそれがなんだ!?」

五和「!?」

建宮「好きな男に彼女がいるからといってそいつが諦める理由にはならないのよな!」

五和「た、建宮さん…」

黒子「いや、普通はあきらめますわよ?」

建宮「こういっちゃなんだが女教皇様と上条当麻ではよくても仲の良い姉弟にしか見えないのよな!」

黒子「ご本人がいないからってボロクソ言ってますの」

建宮「五和…諦めたらそこで試合終了なのよ」キラーン

黒子「それが言いたかっただけですの」


471 : 1 - 2013/06/17 21:37:16.65 DO11PymI0 235/339

五和「た、建宮さ~ん」ウワーン

建宮「五和よ。ここは一度引いて、チャンスを待つのよな」

五和「は、はい…」グスグスッ

建宮「他の奴らも心配している。イギリスに戻って『上条当麻略奪作戦』を考えるぞ!」

五和「はい!」

建宮「それじゃあ土御門、後は任せたのよな」

土御門「まかされたぜい」

黒子「いつからいましたの?」

土御門「細かいことは気にしない」

五和「あの…」

黒子「はい?」

五和「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」ペコリ

黒子「あ、いえ…」

黒子(先程槍を振り回していた方だとは思えないほどの変わりっぷりですの…)

五和「それではこれで失礼します」

建宮「助かったのよな土御門。できればこのことは女教皇様には黙っていてくれ」

土御門「約束はしかねる」

建宮「………」

土御門「………」

建宮「さらばだっ!」

472 : - 2013/06/17 21:40:32.20 jwSFlo3AO 236/339

黒子「………」

土御門「言葉もないか?」

黒子「……ええ」

土御門「巻き込んだようで悪いにゃー」

黒子「お気になさらず」

土御門「しっかし一方通行のやつはどこにいったのかにゃー?」

黒子「第一位様のお知り合いで?」

土御門「まあな。そっちこそあいつとどういう関係だ?」

黒子「共に上条さんの恋路を応援しております」

土御門「そ、そうなのか…」

土御門(一方通行が素直に協力したのにも驚いたが、風紀委員と手を組んで上やんを応援とは…)

土御門(つーか上やん、この子に嫌われてなかったか?)

黒子「どうかしましたか?」

土御門「なんでもないぜい。それよりも早いとこ逃げたほうがいいぞ」

黒子「なぜですの?」

土御門「まわりをよく見ろ」

ボロボロ

黒子「………」

土御門「後始末はオレがやっとくぜい」

黒子「申し訳ありません。ではわたくしは第一位様を探してきます」ヒュン




土御門「さてと……逃げるか」

473 : 1 - 2013/06/17 21:43:19.71 DO11PymI0 237/339

ーーーーーーーーー



一方「…ほンとに手ェださなくていいのかァ?」

神裂「これは私と彼女の問題です」

一方「そォかよ」

美琴「まだ続ける気?」

神裂「できれば平和的に解決したいのですが…」

美琴「今更無理よ」

一方(だろォなァ…。こんだけ暴れたンだしよォ)

神裂「……私を倒したからといって当麻の恋人になれるわけではありませんよ?」

美琴「……わかってるわよ。でも…あなたに勝たないとアイツはきっと私のことなんか見てくれない」

一方(いやいや、自分の女ブチのめしたやつなンか軽蔑か憎しみの対象としてしか見れないだろ…)

神裂「わかりました」

一方「いやいやわかっちゃダメだろォ!」

美琴「あん?」

一方「っち。めンどくせェなァ…」カチッ

475 : - 2013/06/17 21:46:31.19 jwSFlo3AO 238/339

一方「オマエらは本当にそれでいいと思ってンのかよ!」

一方「倒さないと見てくれないだァ?わけわかンねェことほざいてンじゃねェぞ!」

一方「本気でヒーローに惚れてンならいちいち理由なンかつくる必要ねェンじゃねェのかっ!」

美琴「うるさい!」ビリビリ

一方「こらっ!黙って話聞くのがルールだろォが!」ハンシャ

美琴「知らないわよ!そんなルール!」

一方「ともかくだっ!そうやって突っかかるだけの度胸があるンだったら告白の一つや二つやってみやがれェ!」

美琴「……」

一方「オマエがそうやって自分の気持ちに…いや自分の気持ちを…?」

一方「……うン」

一方「その幻想をブチコロスゥゥゥ!!!」ダン

グラッ

美琴(地面がっ!?)

美琴「っ!」ドサッ

一方(…決まった!)キメポーズ

神裂(……この人は彼女を止めにきたのか応援しにきたのかどちらなのでしょう?)


476 : 1 - 2013/06/17 21:48:51.40 DO11PymI0 239/339

美琴「っ~」イタタ

一方「はっ。わかったかよ、オリジナル」

美琴「………」

「何やってんだ!」

「「「!!!」」」

上条「神裂の帰りがやけに遅いと思って探してたら…。どうなってんだよっ!?これは!?」

神裂「と、当麻…」

美琴「っ…」

一方「ようヒーロー。安心しろよ。オレがきっちり…」

上条「だから何やってんだって聞いてんだろ!一方通行!!」

一方「えっ?オレ?」

上条「なんだよこれは…」

上条「神裂も御坂もボロボロじゃないか…。それに水族館だって…。お前は俺のこと応援してくれてたんじゃないのかよ!?」

一方「いやいやちょっとまて、ヒーロー。オレはオマエのために…」

上条「なにが俺のためだ!俺の大事な人達を傷つけやがって…。それでもオマエが俺のためにこんな酷いことをしたっていうなら」

上条「まずはその幻想をブチ殺す!!」ソゲブ

一方「がっ!!」ボコォッ

上条「……ふん」

((あーあ…))

480 : - 2013/06/17 21:52:36.74 jwSFlo3AO 240/339

黒子「見つけましたわ!」ヒュン

黒子「…ってどういう状況ですの!?」

美琴「げっ、黒子…」

黒子「お姉様!?なぜここに?それよりもなんですのそのお姿は!?」

美琴「あははー…」

神裂「当麻…」

上条「大丈夫か!?神裂っ!」

神裂「え、ええ…」

上条「怪我とかしてないか?」

神裂「はい…なんともありません」

上条「よかった~」ヘナヘナ

神裂「大丈夫ですかっ?」

上条「ああ、俺はなんともないよ。安心したら気が抜けただけだから」

神裂「そうですか。こちらの方は…」

上条「そうだ!一方通行のやつなんでこんなこと…」

土御門「それについてはオレが説明するぜい!」バーン

上条「土御門!?」

土御門「実はな、上やん。今回の一件には魔術師が絡んでたらしいんだぜい!」

上条「魔術師?…って俺のこと狙ってる奴らかっ?」

上条(最近神裂のことで頭がいっぱいになって忘れてたな…)

神裂(そういえばありましたね。そんな設定…)

土御門(こいつら絶対忘れてたな…)

482 : 1 - 2013/06/17 21:57:00.91 DO11PymI0 241/339

美琴「えっーと…」

黒子「魔術…?」

土御門「上やんにバレると説明が面倒だからあわせてくれ」ヒソ

美琴「…わかったわ」

黒子「はあ…」

上条「土御門!敵はどこにいるんだっ?」

土御門「上やんここは追いかけるよりも一度退くべきだ」

上条「なに言ってんだよ!神裂や御坂や一方通行がやられてんだぞ!」

土御門「よく聞け上やん。このままここにいれば修理費を請求されてしまう」

上条「よし逃げよう」

土御門(なんて変わり身のはやさ…)

土御門「とりあえず各自解散!」




美琴「…勝負は一度預けるわ」

神裂「わかりました」

美琴「私、諦めないから」

神裂「どうぞご自由に。私も彼をわたすつもりなどありませんので」

美琴「………」ギロッ

神裂「………」ジロッ

土御門(恋する乙女って怖い…)

484 : - 2013/06/17 22:00:09.56 jwSFlo3AO 242/339

ーーーーーー
ーーー


土御門「なんやかんやで逃走成功だぜい!」

上条「…思わず逃げちゃったけどよかったのかな…」

土御門「ま、こっちで色々フォローしとくぜよ」

神裂「それより土御門。何故貴方がここに?最大主教に呼ばれてイギリスにいたのでは?」

土御門「舞台裏を飛び回るのが土御門さんの仕事だからにゃー」

上条「なんにせよ助かったよ」

土御門「それより上やん、後で一方通行に謝っとけよ」

上条「あー、結構本気で殴っちまったからな…。それで一方通行はどこだ?」

土御門「えっ」

上条「えっ?」

「「……」」

土御門「まあ…、あいつなら無事だろう」

上条「そうだな」

神裂(忘れてましたね、完全に)

上条「御坂達は大丈夫かな?」

土御門「あのポニテがテレポートしてたから大丈夫だと思うぜい」

上条「そっか」

土御門「じゃあオレはここで失礼するぜい。さらばだにゃー!」バッ

485 : 1 - 2013/06/17 22:09:00.99 /6PC9foS0 243/339

ーーーーーーーーー


上条「…なんかまたデートうまくいかなかったな」

神裂「………」

上条「ほんとに不幸だなぁ。俺は…」

神裂「…」ダキッ

上条「!? か、神裂さん?急になにをっ…」

神裂「私は当麻といるだけで幸せですよ。今回もうまくいかなかったというのなら、また2人で出かければいいではありませんか」

上条「……そうだな。不幸だなんて言ったけど俺も神裂がいるだけで幸せだよ」

神裂「あの…当麻」

上条「ん?」

神裂「そ、その、そろそろ私のことも下の名で呼んで欲しいのですが///」

上条「あ…えっと…」

神裂「……」ジッ

上条「か、火織…///」

神裂「当麻///」

上条「…じゃあ帰りますか」ニコッ

神裂「はい!」ニコッ







土御門(この空気、爆発しないかにゃー)

508 : 1 - 2013/06/21 23:03:26.80 vIuEJK/c0 244/339

上条「げほっ…」

神裂「当麻?大丈夫ですか」

上条「……あだまいだい。…風邪ひいたかも」

神裂「昨日のイルカショーが原因でしょうか…」

上条「どりあえずごもえぜんぜぇに連絡いれないと…」ゴホッ

Prrrrr

ガチャ

小萌『はいはーい。おはよーございます。上条ちゃん』

上条「おあ"よーございまず…」

小萌『ど、どうしたんですか!?上条ちゃんその声!』

上条「なんが風邪ひいぢゃっだみたいで今日は学校休みまず…」

小萌『だ、大丈夫なのですかっ?』

上条「どりあえ"ず今日は休んでおどなじぐじでまず…」ゴホッ

小萌『わかりました。身体を温かくしてしっかり休んでください。それではお大事に』

上条「はい…」

プツッ

神裂「それでは今日は私がしっかり看病しますので」

上条「悪いな…。でも風邪がうつるといげないからそんなに無理しなくていいぞ」ゴホゴホッ

神裂「そうやってまた貴方は…。病気のときくらいはもっとまわりに甘えてください」

上条「……ありがとう、火織」

神裂「お気になさらずに。それでは私は家事をしてますので、当麻はゆっくりお休みください」

上条「……はぁい」ゴホッ

神裂(ここまで弱っている彼も珍しい…というより可愛らしい///)

ーーーーーー
ーーー


510 : - 2013/06/21 23:09:40.98 ANoawCyAO 245/339

神裂「当麻、お粥を作りましたが食べれそうですか?」

上条「あぁ、休んだら喉も少しましになったみたいだ…」

神裂「それでは」フーフー

神裂「口を開けてください」ズイ

上条「……はい?」

神裂「?、どうかしましたか?」

上条「えっ…と、どういうことでせう?」

神裂「看病すると言ったではありませんか」

上条「いやいや、流石に食事くらいは食べれますよ?」

神裂「……あーん」ズイ

上条「問答無用!?…げほげほっ!」

神裂「!、ほら大声を出すと身体に障りますよ?」

上条「………」ゴホッ

神裂「はい、あーん」ズイ

上条「……///」パク

上条「………」モグモグ

神裂「…どうですか?」

上条「すっげーうまいです///」

神裂「お口にあってなによりです。はい、あーん」

上条「あーん」パク

上条(…たまには病気もいいもんだな///)モグモグ

ーーーーーー
ーーー



511 : 1 - 2013/06/21 23:14:33.65 +cvPZ+I60 246/339

ーー放課後・学校ーー

土御門「ようねーちん。なんか用かにゃー?」

神裂『当麻が風邪をひいたことは知っていますか?』

土御門「うちの担任に聞いたから知ってるが」

神裂『でしたら話は早いですね。オススメの風邪薬などがあれば紹介して欲しいのですが。彼の部屋にはそれらしいモノがなかったため買いに行こうと思いまして』

土御門「上やん、そんなに悪いのかにゃー?」

神裂『朝よりはいくらかましになりましたが、熱が下がらず…」

土御門「そうか……!」

土御門「ねーちん、薬なんかよりももっといい方法があるぜい!」

神裂『それはいったい…?』

土御門「風邪をひいた時は身体をよく温めるのが常識だぜい」

神裂『それくらい知っています。今も布団でグッスリ眠っていますし』

土御門「違う、違うんだぜねーちん」

神裂『はっ?』

土御門「熱でうなされてる恋人を温めるのに必要なのは布団なんかじゃない。それは…人肌だ」

神裂『………』

土御門「恋人ってのはそういうもんだぜい。そうすれば心も身体もぽっかぽかだからにゃー」ククク

神裂『………』

土御門「おーいねーちーん?」

土御門(あっ、また『このド素人がぁ!』パターンだなこれは…)

神裂『……助言ありがとうございました!///』

プツッ

512 : - 2013/06/21 23:17:41.72 ANoawCyAO 247/339

土御門「……はっ?」

土御門「いやいや何今の反応?」

土御門「………まじで?」

土御門「ねーちん…冗談なのに…」

青ピ「あ、なあなあツッチー」

土御門「!、青ピか…」

青ピ「どないしたんそんな顔して。考えごと?」

土御門「いやいやなんでもないぜい。それよりなんか用かにゃー」

青ピ「そうそう、今日上やん風邪で休んでるやん?みんなでお見舞い行こーってなってんねんけどツッチーも行かへん?」

土御門「えっ…」

青ピ「ツッチーの学生寮って上やんと同じなんやし帰るついでにどう?」

土御門「い、いや、別にお見舞いなんか行かなくても上やんなら平気じゃないかにゃー?」アセアセ

青ピ「ボクもそう言ったんやけどなー。ふっきーとひーやんがどうしても、って言うから」

吹寄「どうせ上条のことだから食事もとらず部屋で寝てるだけだろうと思ってね。この食べるだけで一日分の栄養がとれるスペシャルパンを是非とも食べさせたいのよ」

青ピ「それお昼に食べたパンの残りやないの…」

吹寄「まだ開けてないから大丈夫よ」

青ピ(おいしくなかったんやね…)

姫神「上条くん、きっと苦しんでるだろうから私が面倒みてあげる」

姫神(あの子はしばらくイギリスに行くって言ってたから今がヒロインの座を奪うチャンス!)グッ


513 : 1 - 2013/06/21 23:19:50.04 +cvPZ+I60 248/339

土御門「いやーでも急に押しかけたりしたら迷惑なんじゃないかにゃー。上やんだってみんなに風邪をうつしたくないだろうし…」

青ピ「なに言うてんの、不幸に愛された上やんの風邪がボクらにうつるわけあらへんよ」

姫神「不幸はともかく手洗いうがいをしっかりすれば予防はできる」

土御門「う、う~んでもにゃー…」

吹寄「土御門、貴様やけに上条の見舞いにいくのを拒むな…。何かあるのかしら?」

青ピ「何かって?」

吹寄「例えば…。実は上条は風邪で休んでるんじゃないとか?」

小萌「ほんとうですかっ!?」

姫神「小萌先生、急に現れてビックリした」

小萌「ご、ごめんなさい…。それより上条ちゃんが風邪で休んでるのがウソってほんとなのですかっ?」

吹寄「どうなのかしら?」

土御門「そ、そんな訳ないですたい。上やんなら今頃ベッドでバタンキューのはずだぜい」

小萌「そう…なのですか…」

青ピ「そんなに気になるんなら小萌センセーも一緒に上やんのお見舞いに行ったらええやないですか」

吹寄「それもそうね。どうですか小萌先生」

小萌「そうですね。今日の授業で使用したプリントも届けなければいけませんし」

青ピ「なら決定ー!みんなで上やん家にレッツゴー!」

土御門(まずいことになったぜよ…)

姫神「大丈夫、セリフが少ないのはただの気のせい…」

514 : - 2013/06/21 23:23:13.64 ANoawCyAO 249/339

ーーーーーーーーー

神裂「………」

上条「」スースー

神裂「………」

上条「…ん」ネガエリ

神裂「!」

上条「」スースー

神裂「……」フフッ

神裂「!」ハッ

神裂「私はなにを…」

神裂「…!、そうでした、また土御門が変なことを…」

神裂「///」

神裂「さ、流石にそのようなことは…」

神裂「…し、しかし彼も随分と汗を拭いてあげるくらいは…」

神裂「そうと決まればお湯とタオルを用意して」テキパキ


515 : 1 - 2013/06/21 23:24:49.54 +cvPZ+I60 250/339

神裂「流石にシャツを脱がすと当麻を起こしてしまいますね…」

神裂「服の中に手を入れて汗を拭き取るとしましょう」

スッ

神裂(思っていたよりも筋肉質ですね。やはり普段からの戦闘によるものでしょうか…)フキフキ

神裂(だとすれば随分と無茶をしている…)フキフキ

神裂(いえ、無茶をさせているのは私達ですか…)

フキフキ

神裂(私はいったいどれだけ当麻に借りをつくれば…)

上条「…ん」ピクッ

神裂「っ!」

上条「ん…」

神裂「」ドキドキ

上条「」スー

神裂「……ほっ」

神裂「って別に焦る必要などないではありませんか」

神裂「別にやましいことをしてるわけでは…」

神裂「してる…わけでは…」

神裂「///」

神裂「違いますよっ?別に当麻に触れて変な気持ちになったりなどしてませんからね!?」

神裂「って私は1人で何を…」

神裂「ともかく続きを…」

スッ

上条「!」ビクッ

神裂「………」

上条「………」

神裂「当麻?」

上条「………」

上条「スースー」

516 : - 2013/06/21 23:27:44.73 ANoawCyAO 251/339

神裂「あ、貴方起きてたのですかっ!?」

上条「……スースー」

神裂「寝たふりはもういいですからぁ!」

上条「……おはようございます神裂さん」

神裂「…いつごろから目が覚めて?」

上条「神裂さんが独り言を言っていた辺りです、はい」

神裂「っ///」グググ

上条「タンマタンマ!照れ隠しでも拳を振りかざすのはやめて!!」

神裂「……」

上条「……エロいこと考えてたの?」

神裂「やっぱり殴ります!!」グッ

上条「上条さん病人!病人だからねっ!?」



ギャーギャー
ドタバタ

517 : 1 - 2013/06/21 23:29:31.52 +cvPZ+I60 252/339

ーーーーーーーーー

土御門(ねーちんのやつ真に受けてないといいが…)

青ピ「にしても上やんが風邪って珍しいこともあるもんやね」

小萌「そういわれるとそうですねー。いっつも怪我でお休みしていますが、病気は初めてではないでしょうか?」

吹寄「どうせ水遊びでもしてはしゃいでたのよ、きっと」

青ピ「ほんま上やんもおバカさんやねんから」

小萌「もう、お友達のことをおバカさん呼ばわりはいけませんよ?」

姫神「上条くんがほんとにおバカさんなら風邪をひいたりしない」

吹寄「なんとかは風邪ひかないって言うからね」

青ピ「違うで2人とも、そこでひくからこその上やんなんやで?」

姫神「ふむ、そういわれるとそうかもしれない」

吹寄「まったく。そういえば土御門、上条からのメールの返信は?」

土御門「さっぱりですたい。もしかしたら寝てるのかもにゃー」

土御門(流石にねーちんを部屋に連れ込んでるのを見られるのは色々とマズイしにゃー。メールを読んでくれてることを祈るしかないか…。流石にみんなでの前でねーちんと連絡とるのもマズイからな…)

土御門(こうなったら…)

518 : - 2013/06/21 23:31:40.03 ANoawCyAO 253/339

土御門「あー、せっかくだし上やんになにか買っていったほうがいいんじゃないかにゃー?」

吹寄「なにかって?」

姫神「果物とかお見舞いの品?」

土御門「そうそう。つーわけで今からスーパーでも寄って買いにいかないか?」

土御門(これで連絡をとるだけの時間は稼げる…)

青ピ「別にそんなんええやん。お見舞いに行くんが女の子ならまだしも上やんやし」

土御門「青ピぃぃぃ!!」

青ピ「えっ、なに、ボクなんか言った??」

土御門「い、いや…」

小萌「ナイスアイデアですよ土御門ちゃん。この先のスーパーでお見舞い用のフルーツでも買っていってあげましょうか」

姫神「上条くんもきっと喜ぶ」

土御門(ナイスだにゃー小萌先生!これで少しは時間を稼げる…)

??「ちょっとそこの金髪!」

519 : 1 - 2013/06/21 23:33:55.59 +cvPZ+I60 254/339

土御門「この声は…」

美琴「ふんっ」

土御門「やはり超電磁砲か…」

青ピ「ちょいまちぃ!!ツッチー、いったいなんなんやこのかわい子ちゃんは…」ワナワナ

吹寄「この制服って常盤台中学のよね?」

青ピ「お嬢様学校の女子中学生といったいどんな関係なんや!!キミは…キミだけは上やんとは違うと…ボクと同じ側の人やと思ってたんやでっ!?それなのになんて酷い裏切り…」

土御門「お、落ち着け青ピ!こいつは上やんの知り合いだ!」

姫神「ちっ、またかあの男…」

青ピ「上やん…、お見舞いなんかやめてそのまま彼岸まで送ったる…」ゴゴゴ

小萌「お、落ち着いてください。青髪ちゃん」

土御門「はぁ…。ところでオレになにか用か?」

美琴「別にアンタに用なんかないわよ。その、あ、あのバカは一緒にいないのかなーって思っただけで…」

吹寄「上条なら風邪で寝込んでいるそうよ」

美琴「えっ?……そ、そうなんだ…」

小萌「これからお見舞いに行くのですが、よければあなたも一緒にどうですか?」

「「!!」」

美琴「いいのっ!?」

小萌「お知り合いの女の子が来てくれれば上条ちゃんもきっと元気が出ますよ」

美琴「じゃ、じゃあせっかくだから…」

小萌「ではその前にお見舞いの品を買いにいきましょう」

美琴(アイツの部屋か…)

土御門(これはマジでやばくなってきたぜよ…)

姫神「また私の影が薄くなる…」

520 : - 2013/06/21 23:41:33.67 ANoawCyAO 255/339

ーーーーーー
ーーー


青ピ「へぇ、御坂ちゃんは電撃使いなんやぁ」

美琴「結構Level高いんですよ。…あのバカには、なにしても効かないけど」

青ピ「上やんの右手はチートやからなぁ。案外Level5にも勝てたりして」アハハー

小萌(青髪ちゃん…御坂ちゃんはそのLevel5さんなのですが…)

姫神「電撃なら私も使える。魔法のステッキ」スチャ

吹寄「姫神さん、いつもそれ持ち歩いてるの?」

姫神「当然、私は魔法少女だから」

土御門「喋ってる間に上やんの寮についたぜい」

美琴「へ~。ここがアイツのいる…」

青ピ「ツッチーの隣りの部屋でいいんやっけ?」

土御門「そうだにゃー」

土御門(頼むからねーちんのこと隠していてくれよ)


521 : 1 - 2013/06/21 23:43:54.70 +cvPZ+I60 256/339

ーーーーーーーーー

ピンポーン

ガチャ

上条「はいはーい」

青ピ「やっほー上やん、早速やけど死にされせぇぇぇ!!!」

上条「おわっ!?なんだ?」

吹寄「うるさい!」ボコォ

青ピ「ふぎゃっ」

姫神「見事なボディ」

吹寄「ふん」

上条「な、なんだなんだ?」

小萌「も、もう!暴れちゃダメですよっ?」

上条「あっ、小萌先生。わざわざ来てくれたんですか」

小萌「こんにちは上条ちゃん。お加減はどうですか?」

上条「昼間しっかり休めたおかげでカナリ良くなりました」

吹寄「貴様のことだからろくに食事もとらずただ寝てただけじゃないの?」

上条「吹寄も来てくれたのか」

姫神「私もいる」

上条「わざわざありがとうな」

吹寄「気にしなくてもいいわ」

姫神「私も…いる」

美琴「わ、私もいるわよ!」

上条「御坂?なんでお前が…」

美琴「なによっ。私がいちゃいけないの!」

小萌「御坂ちゃんも上条ちゃんのことが心配で来てくれたのですよー」

美琴「べ、別に心配なんか…」

上条「ありがとな、御坂」ニコッ

美琴「っ///」

522 : - 2013/06/21 23:51:12.37 ANoawCyAO 257/339

土御門「おい上やん」ヒソ

上条「なんだよ土御門」

土御門「メール見てないのか?」

上条「メール?」

土御門「チッ。見舞いに行くからねーちんと暮らしてることを隠せとメールしたんだが…」

上条「そうだったのか。ずっと寝てたから見てないな」

土御門「まずいな…」

上条「なんで?」

土御門「よく考えてみろ。この寮は男子寮だってのにこの街のIDを持たない女と同棲してるなんてばれたらことだぞ」ヒソヒソ

土御門(ほんとは超電磁砲に2人の同棲を見られるほうがヤバいと思うけどな)

上条「それもそうか…」

土御門「それでねーちんはどこに?」

上条「さっきスーパーに…」

吹寄「なにをコソコソしている?」

土御門「なんでもないぜい」

上条「そ、そうそう」

吹寄「ふぅん…」

姫神「上条くん、これよかったら」ハイ

上条「フルーツの盛り合わせか!ありがとう姫神」ニコッ

姫神「やっと認識された」

上条「なんの話だ?」

姫神「こっちの話」

美琴「そ、それよりアンタ1人で大変でしょ?よ、よかったら私が看病してあげてもいいわよ!」

上条「御坂が?」

姫神「私もやる」

青ピ「そんなんアカン!か弱い女の子に上やんの風邪がうつったりしたら大変やっ!!」

土御門「さっきはうつらないって言ってたぜい…」

青ピ「それはそれ!これはこれ!っていうよりも可愛い女の子に看病されるなんてズルいっ!!」

上条「それが本音かっ!」

吹寄「静かにしろっ!」ゴチンッ

青ピ「のわぁっ!」

523 : 1 - 2013/06/21 23:52:40.37 +cvPZ+I60 258/339

上条「流石吹寄の頭突き…」

土御門「青ピが一撃で伸びてるぜよ…」

吹寄「ふん。それよりも上条、貴様ほんとに食事はちゃんととっているのかしら?」

上条「上条さんを見くびってもらっちゃ困ります。ちゃんと食事はとってるし水分補給も欠かさず身体を温かくして、…あ、汗もしっかり拭いてますから」

土御門(…なんだ今の一瞬の間は)

小萌「それなら安心です。上条ちゃんのことですから一日中寝てるだけかと心配してたのですよー」

上条「流石にそれはありませんよー」アハハー

上条(火織がいなかったらそうしてたな、きっと…)

土御門「じゃ、そろそろ失礼するとしようぜい。長居してこれ以上悪化したら大変だからにゃー」

土御門(修羅場が)

小萌「土御門ちゃんの言うとおりですね」

美琴「えっ…でも…」

姫神「やっぱり上条くんが心配」

上条「いやいや大丈夫だからさ」

上条(こっちはいつ火織が戻ってくるか心配で心配で…)

神裂「当麻?」

上条「はい?」

524 : - 2013/06/21 23:55:52.34 ANoawCyAO 259/339

上条「あっ…」

土御門「あーあ…」

神裂「あの…此方の方たちはいったい…?」

小萌「え、えっーと?この人は上条ちゃんのお知り合いなのです?」

吹寄(随分と綺麗な人ね…)

姫神「い、今上条くんのことを『当麻』って…」

美琴「ちょ、ちょっと…なんでアナタがここに…」

神裂「!、御坂さん!?貴女こそ何故…」

上条「あー!ちょっとまってちょっと!」

神裂「当麻!何故彼女がここにっ!」

上条「火織も落ち着いてっ」

姫神「な、名前で呼び合ってるっ!?」

上条「えっとな、こっちの人達は俺の担任の先生とクラスの友達」

小萌「つ、月詠小萌です!上条ちゃんの担任をしています!」

神裂「月詠…小萌?…!貴女がっ!」

小萌「はい?」

上条「あー、こいつインデックスの知り合いなんです」ボソッ

小萌「シスターちゃんの?」

神裂「その節はお世話になりました」ペコリ

小萌「い、いえ。そんな頭をさげられるほどでは…」


525 : 1 - 2013/06/21 23:57:44.09 +cvPZ+I60 260/339

上条「で、こっちが」

吹寄「吹寄制理です。上条君とはクラスメイトをさせてもらっています」ペコリ

神裂「そうですか。ご丁寧にありがとうございます」

上条「で、こっちの子が、って姫神?」

姫神「やっぱり私にヒロインは無理だった…」

上条「えっと、姫神秋沙っていって…」

神裂「確か『三沢塾』の…」

上条「そう、今は同じクラスなんだ」

神裂「そうですか。そちらで倒れている方は…」

上条「こいつはいいや。それより火織も自己紹介を」

神裂「はい。私は神裂火織と申します。彼とは…」

上条「俺の恋人です」

「「「!!!」」」

青ピ「上やぁぁぁん!時世の句はできてるやんなぁぁぁ!??」

上条「青髪!?お前はまたかっ!」

吹寄「いい加減にだまれぇぇ!!」メキッ

青ピ「ごがぁっ!」

ドサッ

吹寄「ふー」

神裂「私が動く前に…」

上条「青髪のやつ宙を舞ったぞ…」

526 : - 2013/06/22 00:01:13.94 ouTWp+8AO 261/339

小萌「そ、それよりも上条ちゃんに恋人がいたなんて初耳ですよっ?」

上条「別に隠してたってわけじゃないんですけどわざわざ言う必要もないかなって」

小萌「それはそうですが…先生は少し寂しいですよ?」

上条「すみません…」

吹寄「つまり最近貴様の生活態度がよくなってきてるのはこの人のおかげかしら?」

上条「まあ、そうかな」

吹寄「なるほど…」

ガシッ

神裂「!?」

吹寄「今後とも上条のことをよろしくお願いします」

神裂「はっ?はぁ…」

上条「ふ、吹寄?」

吹寄「こいつ…いえ、彼は不幸を言い訳に普段からの生活や学業をおろそかにしていて手を焼いていましたが、どうやらあなたのおかげでここ最近は随分と真面目になって」

神裂「そ、そんな///」テレテレ

上条「吹寄さん、あなたは上条さんのお母さんかなにかでせう?」


吹寄「上条!これからは真面目な学生生活を送って恋人に迷惑をかけないように!」

上条「は、はいっ」

小萌「上条ちゃんはよく人を心配させますからねー。彼女さんにもそんなことさせてはいけませんよー?」

神裂「それでしたら心配ありません。私は当麻のことを信じていますので」

「「おぉ~」」

姫神「これがヒロインの器かっ…」


527 : 1 - 2013/06/22 00:03:17.53 d1cYaZGM0 262/339

美琴「ちょ、ちょっと!なんでアナタがここにいるのかまだ聞いてないんだけどっ!」

神裂「彼の看病に決まっていますが?」

美琴「そ、そうじゃなくて、なんでアナタが…」

上条「ちょっとま「彼と同じ部屋に住んでいるからですよ?」った…」

全員「えっ…」

上条「火織…」

吹寄「上条…流石にそれはどうかと…」

姫神「………」

小萌「ひ、姫神ちゃんが真っ白に!?」

青ピ「 」

小萌「青髪ちゃん!息をしてくださいっ!」

神裂「あの…なにか問題でも?」

美琴「おな、同じ部屋…同じ部屋って…そんな…」バチッ

上条「御坂?」

美琴「そ、そこまで進んでたなんて…」バチッバチ

美琴「う、うわぁぁぁぁん」ビリビリー!

上条「うぉっ!」パキィーン


ダダダッ

528 : - 2013/06/22 00:07:03.18 ouTWp+8AO 263/339

上条「あっぶねぇ…。急にどうしたんだあいつ?」

小萌(御坂ちゃん…)

吹寄「…まぁ、頑張りなさい」

上条「?」

神裂「……」

吹寄「あんまり長居しても悪いしそろそろ帰りましょうか」

小萌「そうですね。上条ちゃん、シスターちゃんの件もありますから心配はないと思いますがなにかあったら先生に言ってくださいね?」

上条「ありがとうございます小萌先生。吹寄と姫神も、わざわざありがとな」

吹寄「くれぐれも学生としての節度は守るように」

姫神「…お大事に。上条くん」

小萌「ゆっくり休んで、また学校で元気な顔をみせてくださいね?それでは上条ちゃんに神裂ちゃん、さよならなのです」

吹寄「失礼しました」ペコリ

姫神「…さようなら」ペコリ

神裂「こ、こちらこそわざわざありがとうございます」ペコリ

吹寄「ほら、帰るわよ青髪」ガシッ

青ピ「 」ズルズル

ーーーーーーーーー


529 : 1 - 2013/06/22 00:08:05.40 d1cYaZGM0 264/339

土御門「みんな帰ったのかにゃー?」

上条「土御門?お前いつの間にかいなくなってたな」

土御門「ちょっとな」

神裂(逃げたのですね)

土御門(御坂美琴にバレるとはな、厄介な…)

上条「にしてもわざわざ見舞いに来てくれるなんてな~」

神裂「当麻のご友人は優しい方が多いですね」

上条「変な奴も多いけど」

土御門「ま、小萌先生の許可もでたしよかったぜい」

上条「ほんとだな」

土御門「それじゃあオレも自分の部屋にもどるぜよ」

上条「おお、またな」

神裂「失礼します」

ガチャ


土御門「…御坂美琴。奴が強引な手段をとらないといいが…」

530 : - 2013/06/22 00:10:26.43 ouTWp+8AO 265/339

ーーーーーーーーー

姫神「………」ズーン

吹寄(姫神さん…)

小萌(姫神ちゃん…)

姫神「………」

小萌「ひ、姫神ちゃん!」

姫神「?」

小萌「今日は先生のお家で晩ご飯でもどうですか?先生は久しぶりに姫神ちゃんの手料理が食べたいなー、なんて…」

吹寄「いいですね!私もご一緒しても?」

小萌「是非どうぞ!今先生のお家にいる子もいれて四人でパァーっと騒いじゃいましょう!」

姫神「………」

姫神「…ありがとう2人とも」

小萌「姫神ちゃん…」

吹寄「姫神さん…」

姫神「そうと決まれば早く行こう。小萌先生の家での焼肉は楽しみ」

小萌「や、焼肉ですかっ?流石に四人分は…」

吹寄「それもそうね。早く行きましょう秋沙」ニコッ

姫神「うん。制理」ニコッ

小萌「…うぅ。先生のお財布が…」


531 : 1 - 2013/06/22 00:12:12.87 d1cYaZGM0 266/339

ーー夜ーー

上条「あのですね…火織さん?」

神裂「風邪をひいた時は身体を温めるのが1番大事なのですよ?」ギュ

上条「それくらいは上条さんも知っていますが…。人間湯たんぽは流石に…」

神裂「温かいですか?」ギュー

上条(火織の体温がっ!匂いがぁっ!)

神裂「もっと温かくしたほうがいいですね」ギュー

上条(腕がっ!脚がっ、絡まって!そんなに密着されると上条さんはがまんがっ…)

神裂「~♪」

神裂「?、当麻?顔が紅く…」

上条「」プシュー

神裂「と、当麻!?大丈夫ですかっ!当麻!とうまぁー!」

532 : - 2013/06/22 00:14:20.58 ouTWp+8AO 267/339

ーーーーーーーーー

美琴(あの人は確か『外』から来たのよね…)

美琴(だとしたらアイツから引き離す方法はいくらでもあるわね…)

美琴(少なくともIDは無いだろうからそれを風紀委員や警備員に調べさせれば…)

美琴「ふふふ…」





黒子(お姉様…)



555 : 1 - 2013/06/23 21:10:35.73 u1MKksXb0 268/339

ーーファミレスーー

黒子「本日はお集まりくださり感謝いたしたます」

黒子「皆様をお呼びさせていただいたのには理由が…」

一方「前置きが長ェ」

黒子「…おほん。お姉様のご様子が最近おかしいですの」

一方「ここンとこずっとじゃねェのか?三下の件で」

黒子「それが最近は一段とおかしくて…。なんといいますか…覚悟を決めたような思い詰めたような目をしていますの」

黒夜「それもうやばいんじゃねぇの?」

黒子「ですから取り返しがつかないようなことが起きる前にどうにかしようと…」

一方「もう手遅れだろ」

黒子「そ、そんなことはありません!お姉様も根は優しい方です。ただ、今はまだ気持ちの整理がつかずに迷走しているだけですの!」

一方「とンだ迷惑もンだな」

黒子「くっ…。ですからお姉様を正気にするために皆様にご協力をお願いしたいのですが…」

一方「めンどくせェ」グデーン

黒子「言うと思いましたのっ!」

一方「わかってンなら呼ぶなよ…」

黒子「第一位様はそれでいいんですのっ?学園都市が誇るLevel5同士として困っていれば助け合うのが道理ではありませんの!?」

一方「でもよォ、オレ以外のLevel5っつったらブッとンだ奴ばっかじゃねェか」

黒夜「オマエが1番ブッとんでるよ」

一方「ンな奴らが困ってるってもよォ…。つーかアイツは困ってるンじゃなくてただの暴走だろォが」

黒夜「オマエが1番よく暴走してるけどなぁ」ケラケラ

一方「潰すぞクソ餓鬼」

556 : - 2013/06/23 21:12:50.32 UoQCBH1AO 269/339

一方「つーかドリンクバー往復係りはどォした?」

黒子「どうやら怪我をして入院なさったとか…」

黒夜「まーた何をやらかしたのかねぇ、浜ちゃんは」

一方「ま、どォでもいいがなァ」

一方「つーかもォ別にいいだろ。三下は女つくってハッピーエンド。それ以外はバッドエンドってことで」

黒子「なんて酷いお考えを…」

一方「だってオレもう、これ以上アイツらに関わりたくねェ…」

黒夜「なんかあったのか?」

一方「……別に」

黒子(なんですの、今の間は…)

黒夜「ま、こんなヘタレな第一位はほっといて、どうするか考えようぜ、白井ちゃん」

黒子「黒夜さん…」

黒夜「乗りかかった船だし付き合ってやるよ」

黒子「ありがとうございます。それではモヤシな第一位様は放っておいてどうするか考えましょうか」

一方「おィおィ、さっきから何をいっちゃってくれてるンですかァ?」


557 : 1 - 2013/06/23 21:16:03.52 6f7Z6OC+0 270/339

一方「ヘタレ?モヤシ?いったい誰のことなのかなァ?」

黒夜「んなもん女子中学生を相手にするのにビビってがたがた震えてる白モヤシにきまってんだろうが」ニヤニヤ

一方「あァっ!?」

黒夜「どうしたんだよ、第一位。ほんとのこと言われて焦っちゃたか?」ニヤニヤ

一方「よォしわかった、オマエら今からひン剥いてどこぞの路地裏に捨てられても文句言うンじゃねェぞ」ピキピキ

黒夜「おいおいひん剥くって、まさか私らの身体に欲情でもしちゃったのかよ?」

黒子「まあ、なんと汚らわしい」

一方「よっぽど愉快なオブジェになりたいよォだなァァ!?」

店員「あの…他のお客様のご迷惑になりますので、あまり大きな声は…」

黒夜「だってよ、第一位」ニヤニヤ

一方「テメェ…」ピキピキ

黒子「申し訳ありません」

店員「いえ」ニコッ


店員(一方通行さん…。女子中学生2人連れなんて…。あなた、ほんとにロリコンだったんですね…)

558 : - 2013/06/23 21:18:10.91 UoQCBH1AO 271/339

黒夜「で、第三位のことはどうすんの?」

黒子「どうしましょう?」

一方「……消すか」

黒子「あなたが言うと冗談に聞こえませんのでやめてください」

黒夜(多分冗談じゃねぇな)

一方「手っ取り早ェのに…」

黒子「お姉様を傷つけるのは無しの方向でお願いします」

黒夜「んー。他にいい男でも用意するとか?」

黒子「上条さんの代わりといいますと、最低でもお姉様より強い方でないと」

黒夜「じゃあ第一位でいいんじゃね?」

一方「お断りしまァす」

黒夜「じゃあ第二位だな。アイツなんか綺麗になったんだろ?」

一方「アイツのデフォ、昆虫らしィぞ」

黒子「却下ですの」

黒子「って、マトモな方はいませんのっ?」

一方「まてコラ、オレはマトモだろォが」


561 : 1 - 2013/06/23 21:23:45.96 6f7Z6OC+0 272/339

黒子「そもそもお姉様にとって、上条さんの代わりはきっと存在しません」

一方「…つーかアイツって三下に告白とかしてねェだろ」

黒夜「まじで?」

黒子「おそらく…」

黒夜「つまり振られて逆恨みってわけじゃねぇんだ…」

一方「そォいやオマエ、オリジナルが三下のこと好きって知ってたのか?」

黒夜「ハワイでの様子見たら流石にな」

黒子「オリジナル?ハワイ?」

一方「気にしたら負けだぞモノクロ」

黒子「モノクロとは誰のことですの?」ニコニコ

一方「オマエ以外に誰がいるンだよ」

黒子「………ホワイトアスパラ」ボソッ

一方「喧嘩売ってンのかァァ!!」

黒子「沸点低すぎでしょうっ!?」

一方「うっせンだよォォ!この貧乳オセロォ!!」

黒子「だっ、誰が貧乳ですのぉぉ!?」

一方「オモテでろや三下ァ!白黒ハッキリつけてやンよォォ!オセロだけになァァ!!」

黒子「アスパラらしく土の中に埋めてやりますのぉぉぉ!!!」

ヒュン


黒夜「これがツッコミ不在の状況か…」


店員(ほんともう帰ってくださいよぉ…)

563 : - 2013/06/23 21:28:03.29 UoQCBH1AO 273/339

ーーーーーー
ーーー


黒夜「…で、決着ついたのか?」

一方「軽く捻ってやったぜ」ケラケラ

黒子「えぐっ…えっぐ…」グスグスッ

黒夜「女の子泣かすとかまじで鬼畜だな」

一方「オレに常識は通用しねェ!」

黒夜「大丈夫か?白井ちゃん」

黒子「うぅ…」グスッ

一方「……つっこめよ」

黒子「ひっく…」グスッ

一方「………」

一方「めンどくせェなァ!協力してやるから泣きやめよっ!」

黒子「それでは続きを」ケロッ

一方「オマエ…嘘泣きかよ…」ピキピキ

黒子「女の涙は時として武器になりますのよ?」フフン

黒夜(覚えとこー)

一方「…帰る」スッ

黒子「あらあら、協力すると言っておきながらめんどくさくなると逃げるとは、これが学園都市第一位でしたのね」

一方「あァ?」

黒子「上条さんの幸せのためでもあるというのに…」

一方「………」

一方「場所変えるぞ…」

黒夜「なんで?」

一方「腹へったからなンか食う。話はそれからだ」

黒子「ご協力感謝します」

一方「三下のためだァ…」

黒子(ほんとうにツンデレですの)


カランコロンカラン



店員「あんのロリコン…結局何も頼んでないじゃないですかぁ!!」


564 : 1 - 2013/06/23 21:31:06.88 6f7Z6OC+0 274/339

ーー上条宅ーー

神裂「当麻。少しいいですか?」

上条「どうした?」

神裂「洗濯機の調子がおかしいのですが…」

上条「どれ。あー、壊れちゃったかな。これは」

神裂「そう…ですか」

上条「けっこう古い型だからな。それにもしかしたらこないだの御坂のビリビリの影響もあったのかも。…火織?どうかしたか?」

神裂「あ、いえ…。洗濯機を見るとイギリスに置いてきた友のことを思い出して…」

上条「えっ?友?」

神裂「はい。布団丸洗いという偉業をなしとげた信頼という絆で繋がった我が友…、当麻?」

上条「い、いや…火織が物を大事にする人とは思ってたけどそこまでとは…」プププ

神裂「か、彼は私の言葉に懸命に応えてくれたのですよ?」

上条「へ、へぇ」プププ

神裂「そ、それに私だけではありません!以前にこの街でも自動販売機に語りかける男性を見ました!」

上条「自動販売機に語りかけるって、流石にそんなやつ…」

神裂「いたんですっ!純白の学生服を着て頭に鉢巻を巻いた人がっ!」

上条「疑わしさ倍増!?そんな格好のやついないだろっ」

神裂「確かに見たんですっ!」

上条「ま、いろんなやつがいるからな~」

神裂「流された気がします…」

神裂「それよりどうするのですか?」

上条「もうこれだと修理に出すより新しいの買ったほうがいいかな」

神裂「では今日はお買い物デートですね」ニコッ

上条「そうだな」ニコッ

上条「じゃあ早速買いに行こうか」

神裂「はい♪」

565 : - 2013/06/23 21:35:43.35 UoQCBH1AO 275/339

ーーデパート・家電売り場ーー

神裂「…すごい品揃えですね」

上条「けっこう大型の店だからな。さてと、いいのあるかな~」

神裂「あっ!」

上条「なんだ?」

神裂「いえ、この洗濯機は女子寮に置いてあるのと同じ物でしたから…」

上条「ああ、火織の友達(笑)」

神裂「なんですか、(笑)とは」プクゥ

上条「怒らない怒らない」

上条(ほっぺた膨らましてる火織可愛い///)

神裂「まったく…。しかし頂いた時は最新型と言われたのに、もう別に新しいものが出ているのですね」

上条「まぁ、学園都市だからなぁ。すぐに新しいもの作っちゃうんだよ。おかげで割りと新しいのもすぐに安くなるんだけど」

神裂「そうですか…。少し複雑な気持ちです」

上条「そこまで入れ込んでるのか、その洗濯機に」

神裂「はい。今だってオルソラやアンジェレネが壊したりしてないか心配で心配で」

上条「そんなに気になるなら連絡とかすればいいのに」

神裂「流石に洗濯機が心配だからといって連絡をするのは…」

神裂(というより、彼のもとにいるのがバレるのを避けるため連絡できなかったのですが…)

上条「まあでもこれはまだちょっと高いかな。別のやつも見てまわろう」

神裂「はい」


567 : 1 - 2013/06/23 21:39:01.25 6f7Z6OC+0 276/339

ーーーーーー
ーーー


上条「けっこういいのあるな~」

神裂「当麻の部屋にあったものより凄い機能があるのに随分とお安く…」

上条「よし」

神裂「どれにするか決めたのですか?」

上条「いや。このまま他の店もまわって値段を比べるんだ」

神裂「ここで買わないのですかっ?」

上条「もし他の店で同じやつが安く売ってたらもったいないだろ?」

神裂「確かに…。それでそちらで買うと…」

上条「違うな。それをネタに元の店でそれより安くなるように交渉するんだ。少しでも節約するためにな」

神裂「か、買い物ひとつにそんな苦労を…」

上条「上条さんは貧乏学生ですからそれくらいはしないと。さてじゃあ、行こうか」

神裂「は、はい」


ーー別の家電量販店ーー


上条「ふーむ」

神裂(随分と真剣な顔を…)

上条「どうしよう…こっちの店だとポイントがつくけどあっちの店は送料が無料か…」

神裂「あの…当麻?帰りは私が持ちますけど…」

上条「えっ?い、いやそれはダメだろ。女の子にこんな重い物持たせられないし」

神裂「女の子…///」

上条「こうなったら交渉して安くしてもらうか…」

??『おや?』

569 : - 2013/06/23 21:43:38.85 UoQCBH1AO 277/339

上条「ん?あっ、お前は…」

白垣根『お久しぶりですね』

上条「よう。確か…垣根だっけ?」

白垣根『正確には「未元物質」によって構成された「垣根帝督」という存在ですが…。どのように呼ばれても構いません』

上条「ふーん?よくわかんねぇけど元気そうでなによりだ。今日はフレメアは一緒じゃないんだな」

白垣根『ええ。一応別の個体を小さくして護衛にあててますが最近は特に何事もなく』

上条「なら安心だな。垣根はここでなにしてんだ?」

白垣根『冷蔵庫を買いに』

上条「冷蔵庫?故障でもしたのか?」

白垣根『いえ、新しい冷蔵庫が出たらしいのでどういったものなのかと思いまして…』

上条「新しいのがでるたび買ってんの!?」

白垣根『何故か買ってしまうんですよ』

白垣根『そういったあなたは何を?』

上条「洗濯機が壊れちゃってさ、新しいのを買いにきたんだけど、ポイントと送料のどちらをとるか悩んでて…」

神裂「ですから私が持ちますと…」

上条「それはダメだって」

白垣根『失礼ですがこちらの女性はいったいどなたですか?』


570 : - 2013/06/23 21:49:36.43 UoQCBH1AO 278/339

神裂「申し遅れました。私は神裂火織と申します」

上条「俺の恋人なんだ」

神裂「もう、当麻は///」

上条「いいじゃん別に」ニコニコ

神裂「まったく…///」

白垣根『そうでしたか。私は「垣根帝督」といいます。以後お見知り置きを』ニコッ

神裂(物腰は柔らかですがこの雰囲気、只者ではありませんね…)

白垣根『先程送料のことを気にしていたご様子でしたが、それなら私があなたのお宅までお届けしますよ?』

上条「まじでっ?」

白垣根『ええ。あなたには彼女の件で助けられましたからこれくらいは』

上条「でも冷蔵庫も買うんだろ?けっこうかさばるんじゃ…」

白垣根『私の能力なら空も飛べますし問題はありません』

上条「じゃ、じゃあお願いしようかな」

白垣根『お安い御用です』ニコニコ


571 : 1 - 2013/06/23 21:51:18.00 LrXnFxV+0 279/339

ーーーーーー
ーーー



上条「住所はここだから部屋の前に置いててくれるか?」

白垣根『わかりました。それでは』バサッ

神裂「!」

バッサバッサッ

上条「ありがとなー」

上条「いやー、助かっちゃったな~」

神裂「……彼は天使か何かなのですか?」

上条「えっ。…あぁ、確かに能力
はそれっぽいな。流石にそんな恐ろしくは…いや、学園都市第二位だからそんぐらいは強いかも…」

神裂「第二位…というとこの街で二番目に強いと?」

上条「序列については俺はよくわかんないけど多分そうなのかな?ちなみに水族館であった白いやつは第一位で御坂は第三位だぞ」

神裂「!、第三位…。御坂さんが…」

上条「そういや知らなかったっけ」

神裂「ええ…。第三位ですか…」

上条「考えたら聖人と超能力者ってどっちが強いんだろうな?」

神裂「私にはわかりかねますが…」

神裂(当麻のためなら負ける気などさらさらありませんね)

上条「ま、みんな仲良く平和が一番だけどな」

神裂「…そうですね」

上条「時間もけっこう余ったしどっか寄ってこうか?」

神裂「それでしたら一度行ってみたい所が…」

573 : - 2013/06/23 21:55:05.52 UoQCBH1AO 280/339

ーー映画館ーー

上条「映画か…。火織は映画館にきたことなかったのか?」

神裂「ええ。あまりそういった娯楽施設には縁がなかったものですから」

上条「まあ、俺もあんまり映画館に来ることはないからな。それはそうと何観ようか?」

神裂「あの、できればこれを観たいのですが…」

上条「これって恋愛映画?」

神裂「はい。以前TVで特集をしていまして、機会があれば是非当麻と観れたらなー、なんて…」

上条「じゃあもうすぐ始まるみたいだしこれにしようか」

神裂「はい!」

ーーーーーーーーー

上条「わざわざ特集組まれてただけあってけっこう混んでるな」

神裂「そうですね。あっ、もうすぐ始まりますよ」

ビーー

神裂(カップルオススメの恋愛映画。いったいどういったものでしょうか…)


574 : - 2013/06/23 21:59:32.90 UoQCBH1AO 281/339

ーーーーーーーーー

『僕は君のためだったらこの世界を敵にまわしたってかまわない!』

『男…』

『君を必ず幸せにしてみせる!僕と結婚してくれっ!!』

『……はい!』

『女ぁぁ!!』

『男ぉぉ!!』

ダキッ

神裂「………」ジッ

上条(火織、ものすごく集中してるな…。内容はけっこうありきたりなやつだけど)

上条(いつか俺も…)

上条(はっ?何考えてんだ!?け、結婚っていくらなんでも…///)

上条(でも…もしそんなことになったら魔術側の火織に迷惑かけることになるのかな…)

上条(………)


575 : 1 - 2013/06/23 22:01:58.44 LrXnFxV+0 282/339

ーーーーーー
ーーー


神裂「………」

上条「まさか最後の最後で男が仕事でヘマして南米に飛ばされるなんて……」

神裂「………」

上条「女も女で妹や弟達のために日本を離れられずに遠距離恋愛だなんて……」

神裂「………」

上条「現実とはなんて非情な…」

神裂「………」

神裂(な、なんてものを観てしまったのでしょう…)

神裂(始めは私と当麻を重ねて観ていたのにあんな結末を迎えるなんて…)

神裂(よくよく考えれば私だっていつまでもこの街にいられるわけではないのですし)

神裂(あの映画のように私と当麻も…)

上条「火織!」

神裂「!」

上条「大丈夫か?泣きそうな顔してるぞ…」

神裂「えっ、いやっ、そんなことは…」

上条「確かにあの映画はあんな終わり方だったけどそれでもあの2人は幸せだったんじゃないかな」

神裂「………」

上条「もう暗くなってきたし帰ろうか」

神裂「…はい」

ギュ

神裂「!?」

上条「手、繋いで帰ろうぜ。火織のこともっと近くに感じたいんだ…」

神裂「当麻……」

神裂「私も同じ気持ちです」ギュ

上条「じゃ、帰ろっか」ニコッ

神裂「はい」ニコッ

597 : 1 - 2013/06/27 23:13:04.11 WLCGREIF0 283/339

ーーケン◯ッキーフライドチキンーー


黒子「…で・す・か・ら!!お姉様を傷つけるのは無しだと言ったでしょう!!」

一方「あァいうやつはいっぺン痛ェめに合わねェとわかンねェンだよ!!」

黒夜(ソースは自分ですってかぁ?)モキュモキュ

黒子「だからといって、貴方が手をだしてどうするんですの!? ここは当事者である上条さんと彼女さんとの3人で解決しませんと!」

一方「かんけェねェ! かんけェねェンだよォォォ!!」

黒夜(肉うめぇ…)モキュモキュ

?? 「クーロにゃーん!」ガバッ

黒夜「ふごっ??」

一方「あァ!?」

黒子「誰ですのっ!? ……って、えっ?」

598 : - 2013/06/27 23:15:47.52 ZAz4jb9AO 284/339

番外個体「やっほう殺しにきたよ、第一位」ナデナデ

一方「なンでオマエがここにいるンですかァ?」

番外個体「ミサカ、あなたに会いたくて…会いたくて……」ナデナデ

一方「ふるえてたのか?」

番外個体「殺したいほどに☆」ナデナデ

一方「武者震いじゃねェか…」

黒夜「つーかなでるのやめろォ!!禿げたらどォしてくれンだよォ!?」

番外個体「別にいいじゃん。ミサカが禿げるわけじゃないし」

黒子「あ、あの…こちらのお姉様によく似た方は…?」

番外個体「お姉様?…あぁ、おねーたまの知り合いか」

黒子「おね…??いったいどういう…」

一方「白黒ォ…」

黒子「なんですのっ?」


599 : 1 - 2013/06/27 23:16:57.18 7im4nW8Y0 285/339

一方「ベクトルチョップ!」ビシッ

黒子「あふん」ドスッ

番外個体「うっわ、ひっど。 いきなり気絶させるとか流石第一位はやることが違うねー」ビビビ

黒夜「おィコラっ!変なポーズとらせンなっ!!」シャキーン

一方「しかたねェだろ。 オリジナルの許可なくクローンのこと言えねェンだからよォ…」

番外個体「とか言って、 ほんとは説明すんのがメンドくさかっただけなんじゃないの?」

一方「………」

番外個体「図星かよっ!」ビビビ

黒夜「コラっ!いいかげンにしろっ!」クルクルー

一方「ほンとに何しにきやがった?」

番外個体「これ第一位のチキン?」

一方「…あァ」

番外個体「」モキュモキュ

一方「………」

番外個体「コーヒーも貰うね」ズズッ

一方「………」イラッ

番外個体「マッズ」

一方「オマエはわざわざ嫌がらせしにきたンですかァ?」

番外個体「実はそのことできたんだよね」

一方「どォいうことだ…」

黒夜「無視すんなよぉ…」

600 : - 2013/06/27 23:20:42.82 ZAz4jb9AO 286/339

番外個体「なんか最近さ、MNWでメチャクチャ悪意とか負の感情拾っちゃうんだよね」

一方「………」ピクッ

番外個体「その大部分がさぁ、嫉妬?ってかんじでけっこうきてんのよ。 今だって第一位と仲良くしてるクロにゃんとかそっちの子とかにも憎しみの対象になりそうだし」

黒夜「あぁ、だから今日はそんなに冷たいかんじなのか?」

番外個体「いや、クロにゃんには割と普段からこんなかんじだけど?」

黒夜「………」

番外個体「あっ!まさかショックうけちゃった?」

黒夜「はァっ!?なンでンなことでショックうける必要があるンですかァァ!?」

番外個体「そうだよねぇ。 クロにゃんはミサカと違ってぼっち系じゃないもんねぇ」ニヤニヤ

黒夜「テメェ…」ピキピキ

一方「おィ、番外個体」

番外個体「なーに?」

一方「その…原因はわかってンのか?」

番外個体「だからMNWで負の感情が蔓延して…」

一方「そっちじゃねェ」

番外個体「?」

一方「ネットワークに負の感情が蔓延してる理由のほうだ」

番外個体「あぁ、それならわかってるよ。上位個体曰くヒーローさんに彼女ができたらしいって情報がMNW内で拡まってるのが原因だってさ」

一方「………」

黒夜「なぁ。第三位のクローンってことは…」

一方「オレは…アイツらを傷つけることなンてできねェ…」

番外個体「何の話?」

一方「実はなァ……」


601 : 1 - 2013/06/27 23:22:04.73 7im4nW8Y0 287/339

ーーーーーー
ーーー



番外個体「あひゃひゃひゃひゃ!なんか面白いことになってんねぇ。ミサカそういうドロドロしたのだぁーい好き」

一方「『妹達』まで敵にまわるとはなァ…」

番外個体「まったくおねーたまにも困ったもんだねぇ」ケラケラ

黒夜「末恐ろしいな。御坂遺伝子」

番外個体「んー?それはミサカのことも入ってるのかなー?」

黒夜「あたりめぇだろ」

番外個体「そういうこと言うクロにゃんには…」

黒夜「お、おい…」

番外個体「じゃーん!猫耳パーツだよん」

黒夜「なンでオマエがそれ持ってンだよォ!!?」

番外個体「なんでっかな~?ミサカ小難しいことわかんなーい」

一方(オレがやったやつじゃね?)

番外個体「ただのオモチャだから頭にちょこんと乗せるだけでいいんだよ?」

黒夜「ンな恥ずかしいもンつけれるかァァ!!!」

番外個体「まあクロにゃんの意見なんかミサカ知らないんだけど」ビビビ

黒夜「あぎゃぎゃぎゃぎゃ」グルグルー

602 : - 2013/06/27 23:25:14.69 ZAz4jb9AO 288/339

一方「それよりもこの件で暴走しがちな個体はいやがンのか?」

番外個体「今のところはいないっぽいけど? 暴走しそうなのは上位個体が命令とばしておとなしくさせたり、冷静さを保ってる別の個体がなだめたりってかんじかな?」

一方「全部が全部嫉妬に狂ってるってわけじゃねェンだな?」

番外個体「流石におねーたまレベルのはいないよ。一応ヒーローさんの気持ちを優先させるって意見も出てるしね」

一方「そォか…」

番外個体「でもできるだけサッサとこの問題を解決して欲しいんだけどねー。ミサカとしては」

一方「…大丈夫か?」

番外個体「えっ、なにっ? もしかして第一位ったらミサカのこと心配してるの? さっすがミサコンは違うねー」ニヤニヤ

一方「……チッ」

番外個体「ま、たいしたことないから安心してよ。ふとした拍子にあなたを殺しちゃうかもってだけだから」

一方(……あれ? もしかしてコイツが1番オリジナルに近い…?)

番外個体「どうかした?」

一方「い、いやっ。なンでもねェ」

番外個体「ふーん?まあ詳しいことは上位個体に聞いてよ。説明めんどいからさぁ」

一方「おォ」

番外個体「じゃあミサカはそろそろ帰るけどあなたも早く帰ってきてね?黄泉川が今日はハンバーグだって言ってたから」

一方「また炊飯器ハンバーグか…」

番外個体「クロにゃんもまったねー」ヒラヒラ

黒夜「もォ二度と顔見せンなっ!!」

603 : 1 - 2013/06/27 23:27:22.26 7im4nW8Y0 289/339

一方(『妹達』か…。強さ的に考えればオリジナルと違って手ェだすなンてことはしねェと思うが…)

一方(数が多いのが問題だなァ…。こうなったら三下の口からきっぱりと言わせるか?)

一方(いや、下手なマネすれば余計にメンドクセェことになるかもしれねェし)

一方(だからってオレがいきなり諦めろなンて言えねェしなァ…)

一方「はァ…」

黒子「う…うん…」

黒夜「あ、起きた」

黒子「ん…。わたくし眠っておりましたの?」

一方「グッスリとな」

黒子「ナイスバディなお姉様にお会いした夢をみていましたの」

一方「一生かかってもありえねェ話だな」

黒子「お姉様は少し慎ましいくらいの胸がよろしいんですの!」

一方「それはそうと白黒。オマエ、超電磁砲をどォにかして説得しろ」

黒子「は?なんですの、急に…」

一方「こっちはこっちでやることができたンだよ。力ずくがダメってンならオマエがどォにかしろ。いいな?」

黒子「……わかりました。お姉様はわたくしが説得してみせます」

一方「よォし。じゃあ今日は解散だ」

黒夜「いつの間にかけっこう暗くなってんな」

黒子「門限がありますのでわたくしはここで」

黒夜「じゃーなー」ヒラヒラ

一方(とりあえず帰ったらあのガキに話を聞いてみるか…)

604 : - 2013/06/27 23:30:19.05 ZAz4jb9AO 290/339

ーー上条宅ーー

神裂「当麻、今日もいっしょに寝ましょうね?」

上条「な、なにを言ってるんですかっ?火織さん!?」

神裂「当麻はまだ病み上がりなのですから寝るときにしっかり温かくしないといけませんし」

上条「だからって人間湯たんぽはもう結構ですよ!?」

神裂「むぅ」

上条(ぐっ…か、可愛い…)

上条(ってダメダメ!そろそろ本気でガマンがきかなくなってくる!)

上条(……あれ?別に恋人同士だからそういうのってオッケーなんじゃ……)

上条「………」

神裂「当麻?」ツンツン

上条「うぉいっ!?」

神裂「!」ビクッ

上条「あ…いや、なんでもない、なんでもない。上条さんはなにも考えてなんかいませんからねっ?」

神裂「は、はぁ…?」

ピンポーン

上条「あっ!誰かきたみたいだぞ?」

神裂「では私が」

ガチャ

神裂「どちら様でしょ…う」

御坂妹「夜分遅くに申し訳ありません、とミサカは決まり文句を言いつつ頭を下げます」ペコリ

神裂「御坂…さん…?」


605 : - 2013/06/27 23:33:01.74 ZAz4jb9AO 291/339

上条「あれ? 御坂妹? どうしたんだ?」

御坂妹「あなたに大事なお話があってきました、とミサカは女性を意識しつつあなたの質問に答えます」

神裂「えっ…い、妹さん…ですか?」

上条「あーそうそう!こいつ御坂の妹なんだよ!そっくりだろ?」

神裂「本当に瓜二つですね…」

御坂妹「お姉様とは遺伝子レベルで同じですから、とミサカは補足して説明します」

神裂「つまり双子ですか」

御坂妹「双子とは違いますが…」

上条「そ、それよりも大事な話って?」

御坂妹「単刀直入に申します。ミサカはあなたのことが好きです、とミサカは顔を赤らめながら本心を吐露します///」

上条「えっ…?」

神裂「!?」


606 : 1 - 2013/06/27 23:34:15.98 7im4nW8Y0 292/339

御坂妹「あの日、あの時、あの場所で、ミサカを助け出し、ただの実験動物でしかなかったミサカ達に生きる意義を教えてくれたあなた。ミサカはそんなあなたのことが好きなのです、とミサカは生まれて初めての告白をします」

上条「……御坂妹…俺は…」

御坂妹「知っています。あなたに恋人がいることも、その方がそちらの女性だということも、とミサカは情報通であることを自慢します」

御坂妹「それでも…ミサカは自分の気持ちを抑えることができませんでした。ミサカが望んだ結果にならなかったとしても、あなたの口からキチンとした返事を聞きたいのです、とミサカはあなたの目を見て返事を待ちます」

上条「…ゴメン。俺はお前の気持ちに応えられない。俺はここにいる火織のことが誰よりも好きだから」

神裂「当麻…」

御坂妹「わかってはいましたが結構キツイですね…、とミサカは涙を堪え、膝から崩れ落ちるのを防ぎます」

上条「えっと…ゴメン…」

御坂妹「謝らないでください。ミサカはこれでも満足しています。初めての告白に初めての失礼。あなたのおかげで経験できました」

上条「御坂妹…」

御坂妹「これからはあなたの恋路を影ながら応援することにします、とミサカは爆発しやがれこのリア充という本音を隠して宣言します」

上条「隠せてない隠せてない」

御坂妹「それではそろそろ失礼します。夜分遅くに申し訳ありませんでした、とミサカはこれまた決まり文句を言いつつ頭を下げます」ペコリ

上条「気をつけて帰れよ」

御坂妹「…ありがとうございました」

上条「…こっちこそ」

御坂妹「それでは目下最大の障害はこのミサカに任せておけっ! とミサカは意味深なセリフを残して立ち去ります」バッ

神裂「 」ピクッ

上条「は? 障害…?」

608 : - 2013/06/27 23:36:54.08 ZAz4jb9AO 293/339

ーーーーーーーーー

御坂妹(振られてしまいました…)トボトボ

御坂妹(わかってはいましたが以外とこたえますね…)

御坂妹(胸がチクチクと痛みます)

御坂妹(全妹達を代表して告白しましたが、やはり結果は予想通り)

御坂妹「はぁ…」グスッ

御坂妹(今夜はネットワークで慰め合うとしましょう)

御坂妹「末の妹達には悪いが今夜のMNWは盛り上がることこの上なしだぜ、とミサカは独り呟きます」


609 : - 2013/06/27 23:40:15.41 ZAz4jb9AO 294/339

ーー上条宅ーー

上条「…それにしても驚いたな。御坂妹が俺のことを好きだったなんて。今までまったく気付かなかった」

神裂「それは当麻が鈍感だったからでしょう?」

上条「そう言われると返す言葉もないんだよなぁ…」

神裂(やはり彼のことを想う女性は多いのですね)

神裂「…あの当麻」

上条「どうした?」

神裂「先程貴方が言っていた…わ、私が誰よりも好きというのは…」

上条「当然俺の本心だよ?」

神裂「///」

上条「御坂妹には悪いけど、俺には火織以外の女の人のことなんか考えられないからさ」

神裂「当麻…///」

上条「なんか恥ずかしいな///」

神裂「当麻」

チュッ

上条「!?」

神裂「ふふっ///」

上条「えっと…」

神裂「当麻がそこまで私のことを想ってくれているなんて嬉しいです///」テレテレ


610 : 1 - 2013/06/27 23:41:52.94 7im4nW8Y0 295/339

上条「火織…俺からもキスしていいか?」

神裂「……」コク

チュッ

神裂「ん…っ…」

上条「…はっ…ちゅっ…」

神裂「んっ!…んん…ちゅっ」

上条「ぷはっ…」

神裂「ん…」トロン

上条「!」ゾクゾクッ

上条(か、火織の顔エロすぎっ…)

神裂「とう…ま?」

上条「火織!」ガバッ

神裂「えっ?きゃっ!?」ドサ

上条「………」

神裂「と、当麻…?」ドキドキ

上条(や、やべぇ…。つい押し倒しちまった…)バクバク

神裂(こ、この状況はっ!そ、そんなまさか…)

上条「か、火織…」

ブンッ

上条「へ?」

ズドン

上条「ぎゃっ!?」ガクッ

神裂「も、もう当麻は!もっと雰囲気などを大事にしてください!こ、こんな玄関で急に押し倒すなど///」

神裂「そ、それにこういうことは同意のもとで行うべきかと…///」

神裂「まあ?当麻がどうしてもとおっしゃるなら私だって覚悟を決め…?当麻?」

上条「」チーン

神裂「……また…やってしまいました…」

神裂(ま、まあ今回はそういうことはまだ早かったということに…)

神裂(…今のうちに彼を布団に運んで寝てしまいましょう)

神裂(ふふ、今晩も当麻の温もりを感じることができます♪)

631 : 1 - 2013/07/01 13:24:10.54 QJZZsaRf0 296/339

ーー常盤台学生寮ーー

黒子「…お姉様、お話がありますの」

黒子「最近のお姉様のご様子は目にあまります」

黒子「このままでは風紀委員として…」

黒子「…いえ」ブンブン

黒子「違いますの。権力を振りかざすようでは第一位様と同じ」

黒子「……ふむ」

黒子「お姉様!お姉様はすでに敗北しておりますの!」

黒子「……これもダメですわね。煽ったりなどしたらお姉様と相対することになるやもしれません」

黒子「ふーむ。難しい」

コツコツ

黒子「! この足音はっ!」

ガチャ

美琴「ただいま」

黒子「お、お帰りなさいまし。お姉様」

美琴「黒子、あんた今日もどっか行ってたの?」

黒子「え、ええ、まあ…」

美琴「……一方通行?」

黒子「! ……少しご相談を」

美琴「アイツに相談って…。悩みがあるんだったら私に言ってくれれば…」

黒子「お姉様のことですの」

美琴「?」

632 : - 2013/07/01 13:26:17.26 qcdw8I2AO 297/339

美琴「私のことって、いったい何よ」

黒子「お姉様、いいかげんに現実を見てくださいまし!」

美琴「!」

黒子「お姉様が上条さんのことをお慕いされていることは知っております。だからといって上条さんとその恋人さんとの仲を引き裂こうとするのは間違っていますの」

美琴「………」

黒子「お姉様にとって上条さんが特別な方であるように、上条さんにとって彼女さんは愛してやまない特別な存在なんですのよ?
お姉様は上条さんを不幸にしてまでご自分のお気持ちを押し通すおつもりでいらっしゃいますの?」

美琴「………」

黒子「お姉様…」

美琴「黒子…」

黒子「は、はい!」

美琴「もう…寝るわね。おやすみ」

黒子「お姉…様…」



633 : - 2013/07/01 13:29:21.98 qcdw8I2AO 298/339

ーー翌日ーー

美琴「ん…」

美琴「ふぁ…」ムクリ

美琴「黒子は…風紀委員の仕事か…」

美琴「………」

~~~~~~~~

黒子『現実を見てくださいまし!』

~~~~~~~~

美琴「……コンビニでも行こう」


634 : 1 - 2013/07/01 13:30:53.00 QJZZsaRf0 299/339

ーーコンビニーー

美琴「はぁ…」ペラッ

美琴(私のやり方が間違ってることくらいわかってるわよ…)

美琴(それでも私はアイツのことが…)

御坂妹「なにをしているのですかお姉様、とミサカは偶然を装い話しかけます」

美琴「! あんた…」

御坂妹「ども」ペコリ

美琴「久しぶりね…」

御坂妹「元気がありませんね。…あぁ、今週の漫画雑誌は合併号でしたね、とミサカはお姉様の落胆の理由を推測します」

美琴「んな理由で落ち込むかっ!」

御坂妹「つまり落ち込んでいるのは事実なのですね、とミサカは誘導尋問に成功したとほくそ笑みます」ニヘラ

美琴「…たちの悪い妹ね」

御坂妹「お姉様に言われたくありません」

美琴「それよりも用があるんでしょ?場所を変えましょうか」

御坂妹「その前にこちらの新発売である『紅生姜シュークリーム』なるものが気になります、とミサカはお姉様の財布をアテにします」チラッ

美琴「……あんたって結構モノ好きなのね」

御坂妹「それはお姉様も同じでしょう、とミサカはミサカの特異性をお姉様の所為にします」

美琴「はあ…」

635 : - 2013/07/01 13:33:55.70 qcdw8I2AO 300/339

ーーとある公園ーー

美琴「ヤシの実サイダーときなこ練乳、どっちがいい?」

御坂妹「…スッキリする方をお願いします、とミサカはあのクソまず新商品の味を…うっぷ」

美琴「はいサイダー」スッ

御坂妹「あ、ありがとうございます、とミサカは奪うように受け取りすぐさま飲みにかかります」プシュッ

ゴクゴク

御坂妹「ぷはぁっ、とミサカは気持ちの良い声をあげ、口の中に残る紅生姜の風味を洗い流します」

美琴「落ち着いたみたいね」

御坂妹「おかげさまで。しかし、このサイダーを飲んだことによりミサカもお姉様の悪事の片棒を担いでしまったのですね、と道を踏み外したことを悔みます」

美琴「今日はちゃんとお金入れて買ったわよ!」

御坂妹「『今日は』…」

美琴「………」

御坂妹「………」

美琴「で、用件は?」

御坂妹(話そらしやがったよこの女、とミサカはお姉様の自由っぷりに口には出さずほとほと呆れます)


636 : 1 - 2013/07/01 13:36:20.28 QJZZsaRf0 301/339

御坂妹「そうですねそろそろ本題に入りましょう」

御坂妹「ミサカは…あの人に告白をしました、とミサカはお姉様に事後報告をします」

美琴「……へっ?」

御坂妹「その結果ミサカは見事なまでに玉砕、つまり失恋をした、とミサカはあの時のことを思い出し思わず目頭を抑えます」

美琴「ちょ、ちょっと…告白って…。でもアイツには…」

御坂妹「恋人がいることはミサカも重々承知しています。それでもミサカは自らの気持ちを抑え、泣き寝入りするなどとしたくなかったのです」

美琴「………」

御坂妹「ミサカは後悔などしていません。むしろこのままなにもせずにいたほうがミサカは後悔していたでしょう」

御坂妹「お姉様。お姉様も自らの本心を彼にぶつけるべきです、とミサカはお姉様の背中を後押しします」

美琴「………」

御坂妹「お姉様、ミサカの用件はこれで終わりです、とミサカはこれにて失礼します」スタスタ

美琴「……本心を……ぶつける…か」



ピッ


Prrrrr


ガチャ

美琴「あ、あのさ…今日の夜、時間…ある?…じゃあさ…」

637 : - 2013/07/01 13:40:43.41 qcdw8I2AO 302/339

ーーーーーーーーー

上条「…あぁ、わかった。8時に鉄橋だな。遅れずに行くよ。じゃ」

ブチッ

上条「御坂のやつ何の用だろ?直接会ってから話すって言ってたけど…。まさかまた勝負とか言い出さないよな…」

上条「まぁ会えばわかるか。…にしても昨日の夜の記憶があんまりないのはなんでだろう?御坂妹に告白されたのは覚えてるんだけど…」

神裂「どうかしましたか?」

上条「……エプロン姿の火織…いいっ!」グッ

神裂「な、なにを言っているのですかっ!突然そんな…///」

上条「あまりにも可愛すぎたからつい…」

神裂「まったくもう///」

上条「あっ、俺そろそろ補習に行かないと」

神裂「そうですか。大変ですね」

上条「まあ授業すっぽかしてたんだから仕方ないんだけど」

神裂「学業はキチンとしなければいけませんよ?」

上条「わかってまーす」

神裂「ではお見送りを…あ、洗濯物を干さないといけませんでした…」

上条「じゃあ別にここでいいぞ?」

神裂「そうですか?それでは気を付けて行ってきてください」

上条「行ってきます」

神裂「当麻」

上条「ん?」

チュッ

神裂「行ってらっしゃい///」

上条「い、行ってきます…///」

ガチャ

神裂「ふふふ///」

638 : 1 - 2013/07/01 13:43:09.37 QJZZsaRf0 303/339

ーーーーーーーーー

上条「ふんふふんふふ~ん~♪」

青ピ「ずいぶんご機嫌やねぇ、上やん」

上条「! よう青髪。お前も補習か?大変だなお互い」

青ピ「なにゆうてんの。休みの日に小萌センセーに会えるんが大変なワケないやんかぁ」クネクネ

上条「……小萌先生も大変だなこんな生徒をもって…」

青ピ「いやいや。上やんにだけは言われたくないんやけど……ん?」

上条「どうした?」

青ピ「上やんがここにおるということは…」

上条「?」

青ピ「………」

上条「俺がここにいることが何なんだよ」

青ピ「怒る小萌センセーが見れるんやったら遅刻しても別にえぇか」ヘラヘラ

上条「この野郎俺が遅刻してるって決めつけてんじゃねぇ!!」ブンッ

青ピ「危なっ!。でも時間は……ウソぉ!?全然間に合う時間やん!?上やんがおるのになんで…」

上条「いいかげん怒るぞこの野郎…」プルプル

青ピ「まぁまぁ落ち着いてや上やん。にしても珍しく寝坊せんかったんやね」

上条「ああ。火織…じゃなくて彼女が起こして…「クタバレっ!!」危ねぇっ!?」

青ピ「チッ!!!!」

上条「舌打ちがデカすぎんだろ!!どんだけ悔しがってんだ!っていうか拳で目潰し狙ってんじゃねぇよ!!」

639 : - 2013/07/01 13:45:21.10 qcdw8I2AO 304/339

青ピ「爆発しろっ!!このリア充!!」ブン

上条「喰らうかっ!」ヒョイ

青ピ「朝から彼女に起こしてもらうなんてラッキーイベントを……」ギリギリ

上条「マジで怖いからやめろ青髪」

青ピ「上やんにもてへん男の気持ちがわかってたまるかっ!どうせ朝からイチャイチャちゅっちゅしてたくせに!羨ましい!」

上条「最後本音が漏れてんじゃねえか」

青ピ「ボクだって…ボクだってそんな青春がおくりたいんや!!」

上条「…まあ…頑張れよ」

青ピ「これが勝者の余裕か…」ギリギリ

640 : 1 - 2013/07/01 13:47:02.99 QJZZsaRf0 305/339

青ピ「……それにしても上やんどこまでいったん?」

上条「……なんだよどこまでって」

青ピ「どこまでイッたん?」

上条「そげぶ!」ブンッ

青ピ「ぐはぁっ!」ボコッ

上条「テメェはいきなり何聞いてんだよ!」

青ピ「清楚で家庭的年上美人な恋人と同棲してなにもないなんてことないやろ?」

上条「……なんもねぇよ」

青ピ「……上やん今の間、何?」

上条「………」

青ピ「か、上やんの…上やんの裏切り者ぉぉぉ!!」ダダダッ

上条「泣きながら追いかけてくんなっ!!」ダダダッ



ーーーーーーーーー



小萌「ど、どうして上条ちゃんと青髪ちゃんはそんなにグッショリと汗をかいているのですっ!?」

青ピ「……」ゼェゼェ

上条「……」ゼェゼェ

小萌「まったく2人はほんと困ったちゃんなのですから…」ハァ

641 : - 2013/07/01 13:50:01.63 qcdw8I2AO 306/339

ーー上条宅ーー

神裂「今日もいいお天気ですから洗濯物もすぐに乾きますね」

神裂「お掃除もすみましたしお買い物も昨日のうちにしてしまいましたからやることがなくなってしまいました…」

神裂「………」

神裂(も、もし今夜も昨夜のようなことになってしまったら…///)

神裂「い、いったい私はどうすれば……」

神裂「土御門に相談……は無理ですね、流石に。建宮…もありえません」

神裂「こうなったら土御門の部屋においてきた本を参考にするしかありませんね…」

神裂「………」

神裂「よし」スタッ


642 : 1 - 2013/07/01 13:51:28.78 QJZZsaRf0 307/339

ーー土御門宅ーー

神裂「土御門は…いませんね。今のうちにベランダから…」

カララ

神裂「確か当麻の時はベッドの下にありましたね」

ゴソゴソ

神裂「? ない?…別の場所に置いて…」

神裂「…随分と参考書や資料集がありますが」

スッ

神裂「……カモフラージュですか。単純な」

神裂「まあ、これを読めば……読めば…」

神裂「///」

神裂「……いざっ!」ペラッ

神裂「っ! こ、こんな…///」

神裂「こんなことまで!?///」

神裂「ほ、ほう///」

神裂「ぶっ!?まさか流石に…///」

神裂「………」ジッ

神裂「くっ…直視し難いのに何故か引きつけられる……魔道書の原典ですかこれは…」

神裂「し、しかしこれで…」

神裂「……ふぅ」

神裂「これでいざという時に対処できますね」

神裂「とにかく一度当麻の部屋に戻るとしましょう」

643 : - 2013/07/01 13:56:21.65 qcdw8I2AO 308/339

ーー上条宅ーー

神裂「一応知識は身に付けたつもりですがこれで本当に正しいのでしょうか…」

神裂「『いんたーねっと』と、いうものが使えればいいのですけど、私には無理ですし…」

神裂「ならば誰かに聞くのが1番なのですが…いったい誰に?」

神裂「………」

神裂「恐ろしく気が進みませんが『彼女』以外に思い浮かびません」

神裂「彼女個人の連絡先は確かこちらで…」

Prrrr

神裂「出ますかね…」

??『はぁーい、どちら様かしらぁ?』

神裂「オリアナですか?神裂火織です」

オリアナ『あら? 珍しいわね。貴女がお姉さんに連絡してくるなんて。お仕事の依頼?できたら時間を考えて欲しかったけど』クファ

神裂「す、すみません。時差のことを考えていませんでした…」

オリアナ『あら貴女イギリスにいないの?』

神裂「えぇ、用事で別の場所にいまして」

オリアナ『なんだそうだったの。それなら大目に見てあげる。ところでご用件は何かしらぁ?』

神裂「大変言いにくいのですが、ご相談がありまして…」

オリアナ『言いにくいのは相談内容?それともお姉さんに相談する行為自体かしら?』

神裂「…どちらもあるかもしれません」

オリアナ『お姉さん、秘密は守る主義だから安心していいわよ?』

神裂「……実は」

ーーーーーー
ーーー




644 : 1 - 2013/07/01 13:58:00.41 QJZZsaRf0 309/339

神裂「…というわけで正しい知識を教えていただきたいのですが」

オリアナ『………』

神裂「オリアナ?」

オリアナ『あ、あぁ、ゴメンなさい。少しアタマが働かなくて』

神裂「変な時間に変な相談をして申し訳ありません」

オリアナ『い、いいのよ別に。お姉さん、まさか貴女とこういう話をする日がくるとは思わなかっただけだから』

神裂「それについては私も同じ意見です」

オリアナ『ふふふ。そうそう性知識に関する相談だったわね。概ねそれで十分よ』

神裂「そうなのですか?」

オリアナ『まぁあんまり激しいプレイは初めてにはキツいと思うし?後は相手にリードしてもらえば……そういえばお相手はどこの誰かしら?』

神裂「……黙秘します」

オリアナ『まさかとは思うけど英国の騎士団長さんかしら?それともイギリス清教の赤毛の神父様?』

神裂「違います。余計な詮索はしないでください」

オリアナ『! もしかして日本の坊やかしら?』

神裂「!」

オリアナ『返事がないということは肯定とみていいようねぇ』フフフ

神裂「オリアナ=トムソン。もし喋ったりしたら…」

オリアナ『そんなに恐い声出さないで。お姉さん、怖くてあそこが濡れてきちゃう』

神裂「ともかく助かりました。このことは他言無用で…」

オリアナ『わかっているわよ。それと最後にとっておきのテクニック、教えてあげるわね』

神裂「?」

オリアナ『挟んでこする、というものなんだけど…』

神裂「! ぜ、是非教えてください」

オリアナ『ふふふ。いい食いつきっぷりね。この際だから他のこともイロイロ教えてあげるわねぇ…』

ーーーーーー
ーーー


676 : - 2013/07/07 00:58:42.92 Q51RIpFAO 310/339

ーーーーーー
ーーー


小萌「はーい。それじゃあ皆さんさようならなのです。しっかりと宿題をやってきてくださいねー」

上条「やっと終わったなー。あー、疲れた」

青ピ「休みの日も小萌センセーに会えてボクは幸せや~」クネクネ

上条「……ほんとお前は毎日が楽しそうだな」

青ピ「なんやカミやん、嫌味か?皮肉か?毎日が楽しいのはカミやんのほうやろっ!この彼女持ちっ!」クワッ

上条「別に嫌味のつもりじゃねえよ。まあ火織がいて毎日楽しいのは否定しないけど」

青ピ「ちっ!ほんま爆発せえへんかなぁ。それか誰かに刺されるとか」

上条「なんだよ刺されるって」

青ピ「ふっ、時に女の嫉妬は男の嫉妬よりも醜くく恐ろしいんや…」

上条「?」

青ピ「ま、カミやんならそれすらフラグに変換すんねやろうけど」

上条「だからなんの話だよ、ほんと」

青ピ「なんなんやろな~?」

上条「誤魔化しやがって…」

青ピ「あ! もうこんな時間やないの !」

上条「なんかあったのか?」

青ピ「超機動少女カナミンの再放送があるんよ~。ってことでお先に失礼!」ダダダッ

上条「カナミンって……。あいつはインデックスかよ…」


677 : 1 - 2013/07/07 01:03:42.52 sh8/guFH0 311/339

ーーーーーーーーー

上条「ふんふふん、ふんふふん~♪」テクテク

御坂妹「随分とご機嫌ですね、とミサカは不意に話しかけます」

上条「おわっ!?……って御坂妹か……。昨日ぶり…だな…」アセ

御坂妹「何故ミサカだとわかるとあなたはそんなに挙動不審な様子になるのですか、とミサカはおそらく昨日のことを意識しているであろうあなたに問いかけます」

上条「……返す言葉もない」

御坂妹「全く今まで鈍感だったくせに急にミサカのことを意識しやがって、とミサカは呆れて言葉もありません」

上条「いや結構口にでてるからね?」

御坂妹「時に、お姉様から何かアクションはありましたか? 、とミサカは探りをいれてみます」

上条「御坂? アクションってのはよくわかんねえけど、今日の夜、話があるから鉄橋まで来てくれって言われたけど?」

御坂妹(なるほど、お姉様もとうとう覚悟を決めたのですね、とミサカは後押しした自分グッジョブ! と自らを褒めてみます)

上条「御坂がどうかしたのか?」

御坂妹「いえ、なんでもありません、とミサカは答えます」

上条「8時に来てくれって言われたんだけど何の用だろ?」

御坂妹「……さあ?ミサカにはわかりかねます、とミサカは言葉を濁します」

上条「ま、行けばわかるか」

御坂妹(何故ここで『告白かも!』という考えにいたらないのでしょうか、この人は…)

上条「それより俺になにか用か?」

御坂妹「いえ、ミサカの用件はすでに済んでいます、とミサカはこれで失礼します」

上条「そうか? それじゃあな」

御坂妹「ご武運を」ペコリ



上条「……なんだったんだ?」



御坂妹「8時に鉄橋ですか…。まあ、慰めるくらいはしてあげましょう、とミサカはお姉様のことを想います」

678 : - 2013/07/07 01:06:39.05 Q51RIpFAO 312/339

ーー上条宅ーー

上条「ただいま~」

神裂「お、おかえりなさい!当麻!」

上条「どうかしたか?なんか顔が赤いけど…」

神裂「い、いえ!なんでもありませんよ?」フイ

上条「? ならいいんだけど」

神裂(オリアナにあんなことを聞いたせいでまともに当麻の顔を見れません///)

上条「やっぱり顔赤くないか?」ピト

神裂「!?」

上条「熱は…なさそうだけど…、火織?」

神裂「は、はい!///」

上条「体調悪いなら休んでていいぞ?今日は俺が夕飯作るからさ」

神裂「い、いえ、別に体調が悪いわけでは…」

上条「そう言わずに。最近火織に任せっぱなしだったからな、たまには俺がするよ」

神裂「……ありがとうございます」

上条「いいっていいって」

神裂(当麻がこんなにも私のことを心配しているのに、私はなんと不埒なことを考えていたのでしょう……。穴があったら入りたいです…)カアァ


679 : 1 - 2013/07/07 01:09:01.35 sh8/guFH0 313/339

ーーーーーー
ーーー



上条「もうすぐできるからなー」

神裂「では私は食器を出しておきますね」

上条「あ、それからさ、火織」

神裂「なんですか?」

上条「俺この後少し出かけてくるよ」

神裂「出かけるって…、もう遅い時間ですよ?」

上条「そうなんだけどさ、御坂に呼び出されてるんだよ」

神裂「! 御坂さん…ですか? それは妹さんのほうではなく?」

上条「姉のほうの御坂だよ。なんでも話があるって」

神裂「その…話というのはいったい…」

上条「さあ?会ってから話すって言われたからなぁ…。よし出来たぞ」

神裂「て、手伝います」

上条「ありがとう」ニコッ

神裂「いえ…」

神裂(御坂さん……今度はいったい何を…)

681 : - 2013/07/07 01:10:19.38 Q51RIpFAO 314/339

ーー午後7時30ほどーー


上条「じゃあそろそろ行ってくるよ」

神裂「………」

上条「火織?」

神裂「は、はいっ!」

上条「ほんとに大丈夫か?ぼーっとして。体調悪いんだったら先に寝てても…」

神裂「問題ありません!」

上条「お、おう…」

神裂「す、すみません、大きな声を…」

上条「いや、それはいいけどさ……まあ、大丈夫ならいいか…」

神裂「それよりも当麻のほうこそ大丈夫なのですか?」

上条「完全下校時刻は過ぎてるけど、慣れっこだからな」

神裂「そうではなく、御坂さんのことなんですが…」

上条「御坂? 別にケンカするわけじゃないんだしなんにもないだろ」

神裂「そうですか…でしたらいいのですが…」

上条「おっと、そろそろ行かないと遅れちまう。多分すぐ帰ると思うから。じゃ」

神裂「お気をつけて」


ガチャ


神裂「………」


682 : - 2013/07/07 01:13:48.77 Q51RIpFAO 315/339

ーー常盤台学生寮ーー


美琴「よし」

黒子「お姉様?どこかへ行かれますの?」

美琴「うん。ちょっと出てくるわね」

黒子「こんな時間にいったいどちらへ…」

美琴「アイツとちょっと会ってくるのよ」

黒子「アイツって…、上条さんですの!?」

美琴「そ。昨日黒子に言われてさ、私も正直になろうと思ったのよ」

黒子「お姉様…」

美琴(あの子にも言われたしね)

黒子「そうですか…。お姉様、黒子はお姉様の味方です。是非とも頑張ってくださいまし」ニコリ

美琴「……ありがとね、黒子」

美琴「それじゃあそろそろ行くわね」

黒子「寮監様の目はなんとか誤魔化しておきますの」

美琴「頼んだわね、じゃ」

ガチャ

黒子「お姉様、今夜は黒子の胸をお貸ししますの……あら?」

ヒョイ


黒子「これは…お姉様のコイン?」

黒子「いったい何故ここに落ちて……はっ!」



黒子「まさか…」ゴソゴソ



黒子「……他のコインが…ありませんの…」ダラダラ


683 : 1 - 2013/07/07 01:15:58.27 sh8/guFH0 316/339

ーーとある鉄橋ーー

上条「おっ、いたいた。よーっす」

美琴「! き、来たわね」

上条「そりゃあ約束したからな」

美琴「てっきり遅刻でもするかと思ったんだけど」

上条「なんでどいつもこいつも俺が遅刻ばっかりすると思ってんだよ…」

美琴「?」

上条「それで、話ってなんだよ。まさかとは思うけどケンカとかじゃないだろうな」

美琴「違うわよ! その…今日はアンタに大事な話があって…」モジモジ

上条「大事な話?」

美琴「ええ……。あのね…その…」モジモジ

上条(なんだ? 御坂の奴ずっとモジモジして。トイレでも我慢してんのか?)

美琴「私は…アンタのことが…す、す…」モジモジ

上条「なあ御坂」

美琴「!?」

上条「我慢してるなら行ってきたらどうだ? それくらい待ってるぞ?」

美琴「何の話?」

上条「トイレ我慢してるんじゃ…「んなわけあるかっ!!」ビリビリ

上条「うぉっ!?」パキィーン

美琴「な ん で そんな話になるのよ!!」バチバチ

上条「だってお前ずっとモジモジして言葉に詰まってるから…」

美琴「告白するんだから誰だって緊張するに決まってんでしょうがっ!!」バチバチ

上条「えっ」

美琴「あっ」

684 : - 2013/07/07 01:18:49.10 Q51RIpFAO 317/339

美琴「い、今のは…違っ…」カアァァ

上条「えーっと御坂さん?上条さんの聞き間違いじゃなければ、今告白って…」

美琴「なんでこんな時だけ都合よく聞いてんのよっ!!いつもの難聴スキルはどうしたっ!!」バチバチ

上条「落ち着け御坂!帯電してるからっ!」

美琴「ふ、ふーっ…ふー…」

上条「そうそう息を整えて」

美琴「ふー…」

上条「落ち着いたか?」

美琴「んー、大丈夫よ。おほん。そ、それじゃあ改めて言うわね///」

上条「お、おう…」

美琴「わ、私はアンタのことが…上条当麻のことが好き!……です…///」

上条「……えっと」

美琴「よ、余計なことは言わなくていいわ。返事だけ聞かせてくれればいいから」

上条「……ゴメン御坂。俺はお前の気持ちに応えられない」

美琴「……そう」

上条「御坂…」

美琴「余計なことは言わなくていいって言ったでしょ」

上条「………」

美琴「最後にさ、一つだけ、いい?」

上条「なんだ?」


685 : - 2013/07/07 01:20:53.82 Q51RIpFAO 318/339

ーーーーーーーーー

一方「……なンだよ、白黒。オマエの心配なンか杞憂だったじゃねェか?」

黒子「みたいですわね。てっきり自暴自棄になったお姉様が無理心中でも図るのかと思いましたが…」

一方「歪ンだ愛にならなくてよかったなァ」

黒子「わざわざ第一位様にもご足労いただき申し訳ありません」

一方「気にすンなァ。三下も無事で全部丸くおさまってよかった…」


ズガァァァン!!


「「!?」」


686 : 1 - 2013/07/07 01:22:17.51 sh8/guFH0 319/339

ーーーーーーーーー


上条「勝負って…お前なぁ…」

美琴「いいでしょ。私だって一度くらいアンタに勝ちたいのよ」

上条「上条さん電撃くらったら死んじゃうかもしれないんですが…」

美琴「大丈夫よ。手加減するし、気絶するまで戦えって言ってるわけじゃないんだから」

上条「それじゃあ決着つかないんじゃ…」

美琴「勝敗は相手の攻撃を一度でもまともにくらったほうの負けってことで」

上条「俺の意見を無視して話がすすんでいく…」

美琴「男ならうだうだ言わない。それじゃあ…いくわよ」キィン

上条「おまっ」


ズガァァァン!!


上条「!?」パキィーン

美琴「やっぱ防ぐか…」

上条「どこが手加減してんだよっ!?いきなり超電磁砲打つって!!」

美琴「だから男ならうだうだ文句言うなっての!」ジジジ

上条「磁力で砂鉄を操って!?」

美琴「ふん!」ザザッ

上条「っ!」パキィーン

美琴「まだまだぁ!」グォン

上条「マンホール飛ばすのはやり過ぎだろっ!?」

上条(あんなもん右手で受け止めたら手首が砕けちまうっ!)

美琴「マンホールだけで済めばいいけどね!」グォングォン

上条(鉄パイプに鉄骨!?)

上条「なんでそんなもん落ちてんだよ!?」ダッ

美琴「目視してから避けるって、どんな反射神経してんのよっ!?」

美琴(つーか、あれ見て突っ込みながら避けようって考えも疑うわね!ほんと!)

687 : - 2013/07/07 01:28:12.43 Q51RIpFAO 320/339

上条(とりあえず御坂に右手で触れれば能力は解除できる……はず!)

美琴(直接狙ってくるか…。電撃は無効果されるし……、こうなったら)

美琴「うらぁぁ!」ジジジ

上条「なにを…?」

グォングォン

上条「!」

上条「後ろからまた!?」

パキィーン

ガシャンガシャン

上条(直接触らなくても御坂が操ってる磁力の辺りを右手で触れば無効果できる!)

上条「これで御坂まで距離を詰めればっ」クルッ

上条「っ!?」

美琴「ふっ」ダダッ

上条「自分から近づいてっ!?」

上条(つってもこの距離じゃなにをしても俺のほうが有利…)

美琴「常盤台中学内伝…」ダンッ

上条「?」

美琴「おばーちゃん式ナナメ45度からの打撃!!」ブンッ

上条「モルスァ!?」ドカッ

ゴロゴロッ

上条「おぅ……」チーン

美琴「ふっ……」グッ


688 : 1 - 2013/07/07 01:29:58.35 sh8/guFH0 321/339

ーーーーーーーーー

黒子「お、お姉様……いったいなにを…」

一方「勝敗、決まったみたいだな…」

黒子「勝敗って……。お姉様、まさか振られた腹いせに勝負をふっかけたというんですの?」

御坂妹「おそらくそれは違うでしょう、とミサカは横から口を挟みます」

一方「オマエ…」

黒子「えっ? お、お姉様? しかしお姉様はあちらに…。えっ?えぇ??」

御坂妹「お姉様は気持ちの整理をつけたかったのでしょう。あの人に勝つことによって未練を断ち切ろうと……、とミサカはかってな推測を語ります」

黒子「へっ? お姉様がお姉様をお姉様と呼んで…??」

一方「……で。オマエはなにやってンだ?」

御坂妹「ミサカは失恋するお姉様を慰めに駆けつけました。今夜は振られた者同士で盛り上がるつもりです、とミサカは姉思いであることをアピールします」

一方「ンなことしたらまた番外個体のやつが暴れだすだろォが…」

御坂妹「末の妹に迷惑をかけるわけにはいきませんね。できるだけ冷静に盛り上がることにします、とミサカは守れない約束をします」

一方「そォかよ…」

御坂妹「頑張れよセロリ、とミサカは悪意を拾った番外個体のストレス発散に付き合わされる一方通行を表面上心配します」

一方「チッ…」

黒子「しょ、少々お待ちください。結局こちらのお姉様はどちら様ですの?」

御坂妹「ミサカはミサカですが?」

一方「お姉様お姉様っつってンだから超電磁砲の妹に決まってンだろォ」

黒子「し、しかしお姉様に妹君がいたなんて聞いたことがありませんの…」

一方「白黒ォ。オレがそォ言ってンだからそォなンだよ」ゴゴゴ

黒子「納得いきませんの!」

一方「白井 / 黒子にすンぞコラ」カチ

黒子「初めてましてお姉様の妹様。わたくし白井黒子と申します。今後ともよろしくお願いしますの」ニコッ

御坂妹(第一位の貫禄パネェ、とミサカは内心なめてたことを今更後悔します)

689 : - 2013/07/07 01:32:23.99 Q51RIpFAO 322/339

一方「それよりアイツらはどォすンだ?」

御坂妹「あの人が立ち去った後ミサカがお姉様のもとへ向かいます、とミサカは2人は何もするな、と暗に伝えます」

一方「ならオレは帰るぞ」

御坂妹「お疲れ様です一方通行、とミサカはこれから更に疲れるであろう一方通行にねぎらいの言葉をかけます」

黒子「わざわざありがとうございました」

一方「ン」スタスタ

御坂妹「それであなたはどうするおつもりですか? 、とミサカは問いかけます」

黒子「わたくしはお姉様が落ち着くのを見届けてから先に寮に戻ります」

御坂妹「わかりました。ではお姉様はミサカにお任せを」

御坂妹(この人はミサカ達の中で要注意人物でしたが……、どうやら認識を改める必要があるようです、とミサカはこの人への評価を変更します)

黒子(正直、お姉様×お姉様を見てみたいのですが……。黒子は空気の読める女ですから我慢しましょう)


690 : 1 - 2013/07/07 01:34:08.63 sh8/guFH0 323/339

ーーーーーーーーー

上条「っつ~」イテテ

美琴「ちょっと本気で蹴り過ぎちゃったかしら?」

上条「お前、あれって自販機に食らわしてるやつじゃねえか」

美琴「ともかく私の勝ちね。ふふん、ようやくアンタに勝てたわ」

上条「あー、攻撃くらったら負けなんだっけか…、なら俺の負けだな」

美琴「いやースッキリしたスッキリした」アハハ

上条「えっと…なんか罰ゲームでもあるのか?」

美琴「んー?ないわよそんなの。私のただのワガママに付き合ってもらっただけなんだし」

上条「…そうか」

美琴「はー。これで少しだけ吹っ切れたわ。ありがとう」

上条「いや、勝負くらいならいつでも付き合うよ」

美琴「いいわよそんなの。それよりアンタは神裂さんを大事にしなさいよ」

上条「…言われなくてもわかってますよー」

美琴「私も今度謝りに行かないと…」

上条「?」

美琴「アンタは気にしない気にしない。それより家で神裂さん待たせてるんでしょ?さっさと帰ってあげなさいよ。多分心配してるわよ」

上条「ん?げっ!?もうこんな時間かよ!すぐ帰るって言ったからな…」

美琴「あー、そういう意味で心配してるって言ったんじゃないんだけど…、まぁいっか」

上条「じゃあ俺は帰るけど御坂はどうするんだ?」

美琴「もうちょっとぶらぶらしてから帰るわ」

上条「あんま遅くなると危ないぞ?」

美琴「私のこと誰だと思ってんのよ。つーか空気読め。この鈍感」

上条「……じゃあな御坂、また」

美琴「ええ、またね」


タッタッタ

691 : - 2013/07/07 01:39:49.15 Q51RIpFAO 324/339

美琴「……ふぅ」

御坂妹「お姉様」

美琴「アンタ…」

御坂妹「申し訳ありませんが一部始終拝見させていただきました、とミサカは正直に打ち明けます」

美琴「そう……私も振られちゃった」

御坂妹「お姉様、どうぞミサカの胸をお貸しします、とミサカはお姉様同様貸すほどないだろ、というツッコミを無視してお姉様を抱きしめます」

美琴「一言多いわよ…」

御坂妹「……」ギュッ

美琴「…うっ……ひっぐ…」

御坂妹「よしよし」ナデナデ

黒子「ハァハァ」ジィー

御坂妹「思う存分泣いてくださいお姉様」

美琴「うぅ……」

黒子「お姉様とお姉様の妹様が…」ハァハァ

美琴「黒子っ!? なんでアンタが!?」バッ

黒子「お姉様が心配だったからに決まっていますの」ハァハァ

御坂妹(いやいや帰ったんじゃねえのかよ。いやそれよりなんでそんな鼻息荒いんだよ、とミサカは心の中で警戒レベルを引き上げます)

美琴「アンタいったいいつから…」

黒子「お、お姉様。黒子は黒子はもう我慢できませんの!そのダブルお姉様の胸板にわたくしを挟んでくださいまし!!」バッ

美琴「だまれこの変態!! つーかなにが胸板だこの野郎!!」ビリビリ

黒子「あふんっ」

美琴「うらぁ!」ビリビリ

黒子「あっ……あんっ…激しすぎますのぉっ!」ビクビクッ

御坂妹(先程の認識を改める件はマイナス方向に変更しました、とミサカは結論を下します)



692 : 1 - 2013/07/07 01:41:57.00 sh8/guFH0 325/339

ーー上条宅ーー

上条「た、ただいま~」オソルオソル

神裂「当麻っ!」

上条「ああっ、ゴメンナサイ火織さん!すぐ帰るなんて言ったのに」

神裂「そんなことはどうでもいいのです!それよりもその怪我や衣服の汚れはいったい…」

上条「あー、まぁ色々あったんですよ、色々と」

神裂「………」ジッ

上条「………」フイッ

神裂「………はぁ」

神裂「どうせ何があったか聞いても無駄なのでしょうね」

上条「えーっと…、すみません…」


ギュッ


上条「!?」

神裂「ほんとに心配したんですよ?」ギュー

上条(か、火織の胸で息が…)モガモガ

神裂「当麻」パッ

693 : - 2013/07/07 01:42:43.82 Q51RIpFAO 326/339

上条(あっ…)

神裂「その……」

上条「えっと…ゴメンな」

チュッ

神裂「///」

上条「やっぱまだ照れるな///」

神裂「あの当麻!」

上条「ど、どうした?」

神裂「部屋には私と当麻しかいません!」

上条「えっ…。そうだけど…?」

神裂「土御門も仕事でまたイギリスに行っています!」

上条「そ、そうなんだ…」

神裂「で、ですからその…多少の声は……///」

上条「……えっ。…えっ?それってまさか…」

神裂「……女性にこれ以上言わせる気ですか…///」

上条「い、いいんですか?///」

神裂「……」コク

上条「よ、よろしくお願いします///」

神裂「こ、こちらこそ///」

ーーーーーー
ーーー



705 : 1 - 2013/07/07 23:38:11.72 nl+1zxl00 327/339

ーーーーーー
ーーー


パサッ

上条「お、おぉ……」

神裂「あ、あまりジロジロと見ないでください///」

上条「いや…だって…目の前にこんな大きな胸出されて見るなってカナリ無茶な話ですからね?」

神裂「大きいって……気にしているのですからあまり言わないでください…」

上条「そうなのか?」

上条(そういや吹寄もよく肩凝りに悩んでるし、女の人からしたらいいことばっかじゃないのかな?)

神裂「私も脱いだのですから当麻も早く服を脱いでください!」ガシッ

上条「えっ!ちょ、ちょっとまって!自分で脱ぐから!…って聖人の腕力すげぇ!?」


ズルッ


ポロン


神裂「!?」

下条「ハロー」ギンギン

神裂「こ、これが……///」ジッ

上条「じ、ジロジロ見ないでいただきたいので…おぅっ!?」ビクッ

神裂「///」ツンツン

上条「ふ、不意打ちは…」

神裂(確かオリアナの話だと…)

~~~~~~~~~

オリアナ『坊やは熱くなればなるほど激しくなるみたいだからまずはヤル気を出させるのが重要よ?』

オリアナ『だからまずはお姉さんが教える通りにやってみてね?』

~~~~~~~~~

神裂(……まずは)

ムニッ

上条「!??」

707 : - 2013/07/07 23:41:30.54 Q51RIpFAO 328/339

神裂(『胸』で挟んで擦るのでしたね)ムニムニ

上条「お…おぅ…」ビクッ

上条(これって…『パイズリ』!? AVでしか見たことないけどまさか自分が経験するとは…)

神裂「ん……ぁ…」スリスリ

上条(い、いったいどこでこんな技覚えて……くっ!)

神裂「ど、どうですか?///」スリスリ

上条(しょ、正直、力が弱くて気持ちいいっていうよりくすぐったい……。生殺し感がやばい…)

神裂「き、気持ちいいですか?///」

上条「き、気持ちいい…けど……。っ!?」

グニュン

上条(急に圧がかかって!?)

神裂(確か最初は弱めで、途中から力を強くするのでしたね)グニュグニュ

上条(や、やばい…強くなっただけじゃなくて速さも増してきた…)

上条(いや…それよりも……)

神裂「…ん……はっ…ぁ…///」

上条(火織がエロ過ぎるっ!)

上条(くそっ!まだ本番前だってのにこんなところで果てるわけにはっ…)

上条「くっ…ぅ…」

神裂(次は…コレを…///)

パクッ

上条「ふぉっ!?」


708 : 1 - 2013/07/07 23:44:13.54 nl+1zxl00 329/339

神裂「ふぉうへぇふか、ふぉうま?」ジュル
(どうですか、当麻?)
上条「うぉぉ…」

上条(か、火織の口っ…、こんなことまでっ…)

神裂(なんというか…独特の匂いが鼻にきます……オリアナはコレを胸で挟みながら咥えればいいと言っていましたが、本当に気持ちいいのでしょうか?)チラッ

上条(うぉっ!パイズリ+フェラ+上目遣いのコンボはダメだろっ!)

神裂(当麻の顔……気持ちいいのでしょうか?苦悶の表情を浮かべているように見えますが…)

ヌチャヌチャ

上条「や、やばい……も、もう…無理…」ビクビク

神裂「!」


パッ


上条「……えっ?」

神裂「ん……」

神裂(当麻が限界だと言えばすぐさまやめるんでしたね)

上条「え、えーっと火織さん?何故突然おやめになられたのでせうか?」

上条(もうちょっとで上条さんの下条さんが超電磁砲を打ち出すところだったのですが…)

神裂「え?当麻がもう無理だと申されましたから…」

神裂(オリアナに聞いた通りにしたのですが、何か間違っていたのでしょうか?)

上条「無理っていうのはそういう意味じゃなくてだな…」

神裂「よくわかりませんが……次は当麻にお任せしてもいいですか?」

上条「へ?」

神裂「ぜ、是非お願いします///」

710 : - 2013/07/07 23:49:58.11 Q51RIpFAO 330/339

神裂(オリアナの言った通りならこれでいいのですよね?)

上条(俺に任せるって……それはつまりあれですかっ?俺も火織に前戯を行えと!そしてその後、幻想殺しで火織の幻想と言う名のアレをぶち壊せと言うんですかっ!)

神裂「と、当麻?」

上条(お父様、お母様。わたくしこと上条当麻はこれよりとうとう大人の階段を昇ります!)スッスッ

神裂(十字をきって…。知りませんでした…あれが正しい作法なのですね。オリアナの言う通り当麻に任せて正解でした)

上条「じゃ、じゃあ、火織。俺に任せてもらうぞ///」

神裂「は、はい…///」

上条(漢・上条当麻。今まで蓄積してきた知識と記憶を総動員しろっ!)

上条「……」スッ

モニュッ

神裂「んんっ…」ピクッ

上条(柔らけぇー!)

上条(なんだこれっ!?程よい弾力と適度な揉みごこち!手に吸い付いてくるような柔らかさっ!)

モニュモニュ

上条(揉むごとに形がグニャグニャ変わる…)

神裂「ひぁっ……と、とぉまぁ…そんなに強く……んっ…」ビクッ

上条(エロい。エロ過ぎる。やっぱり火織は痴女でした。)

モニュモニュ

神裂「ぁん……っ…ん~~っ!」ビクビクッ

上条「! か、火織…? まさか…」

上条(胸だけでイったのかっ?)

神裂「ふーふー…///」

上条「おーい?」

神裂「当麻! 人の胸を揉みすぎですっ!」キッ

上条「えぇ!?だって火織が俺に任せるって…」

神裂「だからって何故終始無言なのですかっ!」

上条「それは……つい夢中に…」

神裂「まったく…///」

上条「あの~…上条さんもそろそろ理性とか色々と限界なのですが…」

神裂「! そ、それは…つまりその…///」

上条「いい…か?」

神裂「……はい///」


711 : 1 - 2013/07/07 23:52:36.97 nl+1zxl00 331/339

ーーーーーーーーー

神裂「その…明かりを消してもらえますか?///」

上条「お、おう」

パチッ

上条(暗いけどうっすらと見えるな)

神裂「よろしくお願いします///」

上条「じゃあ…まずは触るぞ」


クチュ


神裂「ん…」

上条(すげぇ濡れてる…。なんかなんとなく匂いもエロい気が…)スンスン

神裂「か、嗅がないでくださいっ!」

上条「……」


クチュクチュ

神裂「んっ~!!」

上条「これだけ濡れてたらいいよな…」

上条(ゴムつけて…と)

上条「火織。い、入れるぞ?」

神裂「はい…」

上条「痛かったら言ってくれよ」


ヌチュ

神裂(と、とうとう当麻のモノが…)


ズプ


神裂「ひっ!」

上条「大丈夫かっ?」

神裂「手、手を握ってください!」

上条「おう」

ギュ

上条「いくぞ」

ズプ
ズププ

神裂「んあっ!」

上条「うぉ…火織のなか、すげぇ気持ちいい」

神裂「ぁん…はっ……はっ…」

上条(絡みついてくるみたいだ……。と、とにかく一度落ち着かないと…)ハァハァ

712 : - 2013/07/07 23:59:21.01 Q51RIpFAO 332/339

神裂「とぅ…ま…」ハァハァ

神裂(お腹の中が熱い……当麻で満たされて…)

上条「動くぞ…」

神裂「は…はい…」

ググ

神裂「っ……ん…」

上条「はぁはぁ…」

グチュグチュ

神裂「とぉまぁ…んぁっ!……あっぁん!」

上条(火織が声出すたびにキツく締まって…)

神裂「ぁんっ……あぁっ!とうまぁ!とうまぁっ!」ビクビクッ

上条「火織!かおりぃ!!」ズプズプ


ビュル
ビュルルル


上条「お…おぉ…」

神裂「とぉまぁ…」

ギュッ

チュッ

上条「ん…はっ…ちゅる」

神裂「ちゅぷ……んぁ…」

ーーーーーー
ーーー


713 : 1 - 2013/07/08 00:01:51.66 vaXhGb/90 333/339

ーー翌朝ーー


神裂「当麻のお猿さん。ケダモノ。淫獣」

上条「か、返す言葉もございません…」

神裂「人が動けなくなったというのに1人でかってに…」

上条「火織が可愛かったからつい…」

神裂「そんな言葉で誤魔化せるとでも?」

上条「………」

神裂「……ま、まあ仕方ありませんから特別に許してあげます///」

上条「流石火織様!ありがとうございます!」ドゲザッ

神裂「そ、その代わり……こ、今度はもっと優しくしてくださいね?」

上条「えっと…」

神裂「///」

上条「火織もけっこうエロ…」

神裂「黙りなさい!」バシッ

上条「痛いっ!」

神裂「ほら、今日も学校でしょう!」

上条「えっ? もうこんな時間かよ!? 急がないとまた遅刻だ!」

神裂「当麻!」

上条「?」

神裂「いってらっしゃい」チュッ

上条「っ///」

上条「いってきます!」


714 : - 2013/07/08 00:03:36.95 1vveRUkAO 334/339

ーー数日後ーー

土御門「ようカミやん。昨日はずいぶんとお楽しみで」ニヤニヤ

上条「な、何の話だよ」アセアセ

土御門「昨日の夜帰ってきたらギシギシアンアン聞こえてたぜい?」

上条「何聞き耳立ててんだよ!!」

土御門「えっ…」

上条「えっ…って、えっ?」

土御門「マジかよまたオレがイギリスに行ってる間に…」

上条「テメェ…カマかけやがったな!!」

土御門「落ち着けカミやん。今日は大事な話があるんだにゃー」

上条「大事な話?」

土御門「童貞捨てた感そ…」

上条「くたばれぇぇ!!」グシャッ

土御門「ひでぶっ!?」

上条「テメェは何を聞いてんだよっ!!」

土御門「じょ、冗談だって…」ヨロヨロ

上条「たちの悪い冗談言ってんじゃねぇ!」

土御門「こ、今度はちゃんと話すぜよっ」


715 : 1 - 2013/07/08 00:05:19.27 vaXhGb/90 335/339

上条「たくっ…。で結局なんなんだよ?」

土御門「ねーちんに帰還命令がでた」

上条「……は?」

土御門「必要悪の協会から別の任務が入ってな、イギリスに戻ることになったんだ」

上条「それ……火織は…知ってんのかよ…」

土御門「昨日連絡したからな」

上条「それって…」

土御門「カミやん、ねーちんだって魔術師としての仕事があるんだから仕方ないぜよ」

上条「………」

土御門「ちなみにイギリスに帰るのは明日の飛行機だぞ」

上条「明日!? いくらなんでも早すぎるだろっ!」

土御門「なにぶん急に決まったことだからな」

上条「そうか…」

土御門「とりあえず今夜はねーちんと話し合え」

上条「あぁ…」

716 : - 2013/07/08 00:07:30.34 1vveRUkAO 336/339

ーーーーーーーーー

神裂「………」

上条「……ほんとに戻るのか」

神裂「はい…。私には魔術師としての生活もありますから、仕方ありません…」

上条「寂しく…なるな…」

神裂「当麻…」

上条「………」

ダキッ

神裂「!?」

上条「……遠距離恋愛になっちまうけど、俺、火織のこといつも想ってるから」

神裂「当麻……。私も…です」

上条「また、いつでも来てくれよ。俺も長期休暇には行けるようにするから」

神裂「し、しかし次の任務がいつ終わるか…」

上条「……じゃあさ次会った時に言いたいことがあるから」

神裂「言いたいことって……まさかとは思いますが…」

上条「多分火織が考えてる通りのことです///」

神裂「っ~///」

神裂「で、では…その時を楽しみしてます…///」

上条「火織…」

神裂「当麻…」


ーーーーーー
ーーー



717 : - 2013/07/08 00:10:09.20 1vveRUkAO 337/339

ーー翌日ーー

キィィーーン

上条「……行っちまったな」

土御門「寂しいか?」

上条「そりゃあな。次いつ会えるかわからないし」

土御門「ねーちんクラスの魔術師はそうは居ないからな、暫くは忙しくなるだろうな」

上条「遠距離恋愛かぁ……。辛いなぁ…」

土御門「ま、辛抱強く待つんだな。それまで他の女と浮気するなよ?」

上条「するか馬鹿」

土御門「誰が馬鹿だにゃー」

上条「お前以外にいねぇだろ」

土御門「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだにゃー!」

上条「うるせーよ!この嘘つき馬鹿野郎!」

土御門「また馬鹿って言ったー!やーいカミやんのバーカ!」

上条「テメェも言ってんじゃねぇか、このバーカ!」

土御門「カミやんのほうが馬鹿って多く言ってるんだぜい?」

上条「うっせー!」

ギャーギャー

ーーーーーー
ーーー



718 : 1 - 2013/07/08 00:11:59.42 vaXhGb/90 338/339

ーー数日後ーー

上条「はぁ…」

上条「あぁ、火織と会いたい…」

ガチャ

上条「ただいま~」

神裂「おかえりなさい」ニコッ

上条「……やばい。とうとう幻覚を見るほどになるとは…」

神裂「幻覚ではありませんよ?」

上条「えっ…。えっ!? 本物!?」ペタペタ

神裂「きゃっ。ほ、本物ですよっ」

上条「な、なんで…。仕事だったんじゃ…」

神裂「じ、実はですね…その…任務で少しミスをしまして…。その時は大したこと無かったのですが、最大主教に集中力が足りてない! と言われ暫く日本に行って反省しろと…」

上条「それって…」

神裂「要は左遷…でしょうか」

神裂「ですからまた貴方の部屋を拠点としたいのですが…よろしいでしょうか?」

上条「も、もちろん!いいに決まってる!」

神裂「ありがとうございます」ニコッ

上条「火織!」ダキッ

神裂「当麻」ギュッ

上条「また火織と暮らせるなんて」

神裂「その前に当麻。以前おっしゃっていた『次に会ったら言いたいこと』とはなんですか?」

上条「えっ…。そ、それは別に今じゃなくてもいいんじゃないかな…」

神裂「ダメです。今言って下さい」ニコリ

上条「あははー」

神裂「言ってくれないと離しませんよ?」ギュー

上条「えっ………。不幸…だ…」

神裂「不幸?」

上条「いや…幸せだ…かな?」

神裂「私も幸せです」ニコッ

上条「火織」

神裂「当麻」

チュッ

上条「///」
神裂「///」

end

721 : - 2013/07/08 00:18:41.13 1vveRUkAO 339/339

これで終わりです。
読んでいただいた方々ありがとうございました。

またなんか書こっかなーって思っているのでもしお見かけしたら応援よろしくお願いします。
次も黒髪ロングの子のカップル物の予定です。

記事をツイートする 記事をはてブする