【関連】

御坂「これって……デートよね……」(上条×美琴 本筋1)

御坂「じゅーでんー」(本筋2)

御坂「ぴぃ!?」(本筋3)

美琴「じゅーでんちゅー」(本筋4 黒子追加裏ルート)

御坂「電池切れそう」(美琴ルートアナザー)

打ち止め「じゅーでんー」(本筋5 通行止め編)

美琴「ぴぃ!?」当麻「お、久し振り」(色々迷走中)

御坂「ほ、ほら……あーん……」(美琴ルートアナザー2)

打止「じゅーでんー」一方「」(本筋6 通行止めリメイク)

※当スレは、通行止めリメイクの続きです

元スレ
一方「余り俺を怒らせンなよォ、ブチ犯すぞ」打止「いいよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1268127444/

9 : VIPに... - 2010/03/09 19:24:35.81 eSS7TEwo 2/352

新スレついでに現在の状況

・当麻&美琴 当麻の部屋で同棲中。まだ付き合い始めて半年のはずだが既に新婚夫婦の域を超えている。両親公認。学園都市側としては黙認

・黒子 引き続き常盤台寮。美琴が抜けたので一人部屋。当麻、美琴共に攻略済み。自称妾ですの

・一方 原作と違い一人暮らしだったが、部屋が破壊されて当麻のとこに転がり込んでた。杖? 邪魔だからないよ

・打止 芳川と共に黄泉川宅へ居候。だったが、一方通行のストッパーとして一緒に上琴の部屋に。美琴に色々叩き込まれる

・ミサカ18413号 このスレのアイドル。歌って踊れる電脳アイドルなアルバイター。一方さんをいじって遊ぶのが好き。悪趣味。VIPPER臭い

12 : VIPに... - 2010/03/09 19:35:05.80 eSS7TEwo 3/352

一方「……朝か」

一方「ン……? あァ、新しい部屋借りたンだったなァ……」

一方「ふァ……しっかし熟睡したなァ……」

一方「……やっぱり静かだな」





打止「お、おはよう、ってミサカはミサカは」

一方「……あァ、オマエがいたンだっけなァ」

打止「朝ご飯できてるよ、ってミサカはミサカは有言実行を体現してみたり」

一方「頼みもしないのによくやるなァ」

打止「食べる?」

一方「……食う」

打止「ちょっと待っててね、すぐ準備するから、ってミサカはミサカはキッチンに駆けていく」



一方「……ったくよォ、めンどくせェなァ……クソ」

13 : VIPに... - 2010/03/09 20:06:41.93 eSS7TEwo 4/352

一方「……おィ」

打止「な、何かな、ってミサカはミサカは苦笑してみる」

一方「オマエの目玉焼き割れてンじゃねェか」

打止「えへ……失敗しちゃった」

一方「……」

ひょい

打止「あ」

一方「一個じゃ足ンねェよ。よこせ」

打止「ご、めんなさい……」

一方「いいからテメェの分作って来い」

打止「う、うん」

ぱたぱた





一方「……もォ冷めちまってるじゃねェかコレ」

一方「ま、腹に入りゃ一緒だな」

14 : VIPに... - 2010/03/09 20:15:57.84 eSS7TEwo 5/352

打止「ごちそうさまでした、ってミサカはミサカは手を合わせる」

一方「――、出かけてくらァ」

打止「どこ行くの?」

一方「コンビニ」

打止「じゃあ一緒に……」

一方「付いてくンな。邪魔だ」

打止「あ……う……」

一方「……ちゃンと帰ってくるっての」

打止「……うん、いい子にお留守番してるね、ってミサカはミサカは笑いかけてみる」

一方「おゥ」

打止「行ってらっしゃい」

一方「――」

ガチャ、バタン

一方「……クソ、調子狂いやがる」

15 : VIPに... - 2010/03/09 20:18:14.37 eSS7TEwo 6/352

18413「おはようございます、お出かけですか、と、ミサカは何食わぬ顔で挨拶します」

一方「……何してやがるテメェ」

18413「見て分かりませんか、掃除ですよ、とミサカは見たままを言います」

一方「そォじゃねェよ。何でオマエがここにいるンだって聞いてンだよ」

18413「仕事です。昨日このマンションの管理人に、とミサカは転職のお知らせをします」

一方「コロコロ変わるな……」

18413「自分にあった仕事を模索中です、とミサカはニートみたいな事を言います」

一方「さいでっか……ンじゃな」



18413「……ところで昨夜は残念でしたね、と、ミサカはニヤニヤしながら意味深な言葉を吐きます」

一方「――っ」

16 : VIPに... - 2010/03/09 20:20:14.52 eSS7TEwo 7/352

一方「おィコラテメェ、まさかたァ思うが部屋に隠しカメラとか仕掛けてねェだろォなァ」

18413「いいえまさか。ミサカは管理人ですが監視まではさすがにしません、とミサカは否定します」

一方「じゃァ……」

18413「なぜかロックのかかっていない音声ファイルがネットワーク上に転がってまして」

一方「しっかり保存してンじゃねェよあンクソガキャァ!!」

18413「なかなかにドロドロネトネトした会話が繰り広げられていたようで、と、ミサカはニヤニヤします」

一方「……おィテメェ」

18413「ご安心を。幸いミサカ以外の個体はまだ閲覧していなかったようでしたのでしっかりロックを、とミサカは自身の有能さをアピールします」

一方「消せよ!」

18413「お断りします。なぜこのような……面白いものを消せと」

一方「――コロス」

18413「ちなみにミサカの生体反応がなくなれば全ミサカに一斉送信されるように仕込んでますが、とミサカは安全策を弄します」

一方「クソ……」

18 : VIPに... - 2010/03/09 20:25:33.11 eSS7TEwo 8/352

18413「桜ももう終わりの季節ですね、とミサカはさり気なく時期描写をします」

一方「今ムリヤリ話逸らしただろォ」

18413「散っている姿は綺麗だと判断しますが、散り落ちたものは土に塗れて見苦しい、とミサカは季節のわびさびを詩的に表現します」

一方「オマエらにもそンな感性がある事が驚きだァよ」

18413「昨夜の散華は上手く行きませんでしたね、とミサカは話を戻します」

一方「テメェは何が言いたいンだよォ!?」

18413「いえ。ただ、あなたがなぜあのような発言をしたかと思いまして」

一方「……」

18413「手のひらを返したかのようなつじつまの合わない冷酷な言動。その真意を測っています」

一方「あンクソガキがうぜェだけだよ」

18413「本当にそう思っているのでしたら今までの上位個体に対する行動が否定されますが、とミサカは反論します」

一方「ありゃァただの気まぐれだ。そもそも俺ァ……」

18413「妹達を一万超殺戮した張本人だ、と。そうおっしゃるのですか、と、ミサカは言葉の先を紡ぎます」

一方「あァその通りだよ。何か間違ってるかよォ」

18413「しかしあなたは目の前のミサカを殺そうとはしないではないですか、とミサカは矛盾を指摘します」

一方「……ブチ殺すぞテメェ」

20 : VIPに... - 2010/03/09 20:31:53.51 eSS7TEwo 9/352

「と言いつつもあなたは行動には移しませんね、とミサカは確信を持って言い放ちます」

「……」

「個人的な、ミサカ18413号としての私見ですが、とミサカは前置きします」

「……」

「昨晩の一件。あれはポーズであり、その実そうではなかった、とミサカは考えます」

「……」

「あれだけあなたは最終信号――いえ、『打ち止め』に優しくしていたのに、あなたは明らかにつじつまの合わない行動をしている」

「……」

「あなたは『彼女』を追い出したかった。けれどつい一昨日まで、半ばやむなしとはいえお姉様と上条さんのお宅で同居していました」

「……」

「そこに矛盾が生じます。何をいまさら、という。それは一体なぜなのか」

「……」

「客観的視点で二者を比較すればおのずと答えは出ます、と、ミサカは核心を突きます」

「……」

「――あなたは、本当にそうなる事が怖かった。違いますか? とミサカは確認を取ります」

21 : VIPに... - 2010/03/09 20:36:51.38 eSS7TEwo 10/352

ジャカッ

一方「――コイツなら邪魔されねェよなァ。演算停止申請しよォが引き金引く方が早ェだろ」

18413「うららかな午前の住宅地に発砲音を響かせるつもりですか、と、ミサカは尋ねます」

一方「知ったこっちゃねェよ。構うもンかよ。テメェはムカつく。それ以外に理由はいらねェだろォが」

18413「あの子は泣くと思いますが」

一方「オィオィ、この期に及んで命乞いかァ?」

18413「ミサカではなく、あの子はあなたに、泣くと思いますが、とミサカは訂正します」

一方「……知るかよ」

18413「宜しい。ならばどうぞ、と、ミサカは腕を広げます」

一方「おちょくってンのかテメェ」

18413「あなたは本当に語彙が豊富ですね、とミサカは感心します」

一方「……」

18413「どうしました、撃たないのですか、と、ミサカは挑発とも取れる言葉を投げかけます」

一方「……どうやら本当に死にてェらしィなァ」

18413「いえ、どちらかといえばごめん被りたいところです、とミサカは否定します。が」

一方「が、なンだよ」

18413「思いの一方通行は辛いものです。思う側も、思われる側も。そして見ている側も。あなたはそれを理解していますか」

一方「……」

18413「それに気付かぬのでしたらそれはバカというものでしょう、とミサカは愚考します。そしてバカにつける薬はないと申します」

一方「……死ねよクソビッチ」

18413「聞く耳持たぬバカに、ミサカの血がその代わりとなるならば喜んで」

22 : VIPに... - 2010/03/09 20:40:01.22 eSS7TEwo 11/352

――ガチン

一方「……チェンバーに弾ァ入ってねェよ」

18413「やはりそうでしたか」

一方「ンだよ。分かってたのかよ、クソ。面白くねェ」

18413「いえ、半信半疑でした、と、ミサカは訂正します」

一方「はン、それで俺を挑発するたァいィ度胸じゃねェか」

18413「先ほどの発言は真意ですので」

一方「オゥオゥ、献身的なこって。もしかしてテメェ俺に惚れてンのかァ?」

18413「何を言ってやがりますかこの白髪頭は、とミサカは人の身体的特徴をあげつらいます」

一方「……本当にブチ殺してやろォか」

18413「あなたのためではないですよ、とミサカは断りを入れます」

一方「……」

18413「ミサカが惚れているのはあの子です。幸せを望む、という感情が惚れると称すのならばですが」

18413「そしてそれは他の妹達であっても同じです。たとえそれが形骸であれ、可愛い妹の幸せを望まぬ姉などいましょうか」

一方「……献身的なこって」

18413「しかしあの子が望む幸せは、あなたです。そこはお間違えなく、とミサカは注を入れます」

一方「ンな事知っかよォ……」

18413「まったく、あなたもあの方に負けず劣らずの唐変木ですね、とミサカは嘆息します」

23 : VIPに... - 2010/03/09 20:42:01.45 eSS7TEwo 12/352

一方「もうお前は黙れ。俺ァコンビニに行くンだよ」

18413「おや、そういえばそうでしたね、とミサカは今思い出したかのように言います」

一方「ぜってェ分かっててやってたろォ」

18413「もちろん、とミサカは頷きます」

一方「……」



バァン



一方「……二度とこンなフザケたマネすンな」

18413「本気ですのに、とミサカは苦笑します」

一方「ンな事言っていつもの無表情じゃねェかよォ」

18413「それは言わぬが花というものです、とミサカはいつもの無表情で言います」

一方「……カッ。出かける。管理人だってンなら仕事しろよ」

18413「それは掃除をですか。それともあの子を頼む、とのことですか、とミサカは尋ねます」

一方「野暮な事聞くンじゃねェよ……両方だ」

18413「ではお帰りになるまでに綺麗にしておきませんと。このマンションには子供もいますし、滑って転んでは大変です」

18413「寂しがらぬうちに、お早いお帰りを、と、ミサカは見送ります」

一方「ったく、小姑がうるさくて仕方ねェなァ……クソ」

24 : VIPに... - 2010/03/09 21:09:06.01 eSS7TEwo 13/352

一方「ハァ……」

一方「今日も空が青いですねェ、っとォ」

一方「めンどくせェ……」

一方「……クソ、やっぱベンチは寝るにゃ硬ェな」

一方「ま、昼寝するにはいい天気だしなァ。一眠りすっか」

一方「……」

一方「……」

一方「……」

一方「寝れねェ……」

一方「コーヒーでも飲むか」

チャリンチャリン……ガシャン

一方「よっ、と……」

カシュ

一方「ガキのお守りもめンどくせェなァ……、ぶっ!?」

一方「何だァこのクソ甘ったるいのはァ! コーヒーじゃねェだろコレ!?」



原材料名:加糖練乳、砂糖、コーヒー、……



一方「何でコレが学園都市で売ってンだよォ!?」

26 : VIPに... - 2010/03/09 21:30:27.79 eSS7TEwo 14/352

一方「めちゃくちゃ甘ェ……練乳ってどういうこったよォ……」

黒子「とは言いながらも飲みますのね」

一方「……どっから湧いて出た妖怪ババァ」

黒子「まあ心外な。もう少しデリカシーという物を持ったほうがよろしいんでは?」

一方「俺にンなもン求めンな」

黒子「あの当麻さんでさえ最近は少しは身に付いてきたというのに……はあ……」

一方「何だよ、俺がこれじゃいけねェのかよ。それで誰かが死ぬのかよ」

黒子「バタフライ効果って知ってます?」

一方「風が吹けば桶屋が儲かる、だろォこの場合はよォ」

黒子「あえて言いませんでしたのに……」

一方「で、オマエ何しに出た」

黒子「特に理由はありませんけれど……あえて言うなら、忠告でしょうか」

一方「クソ、テメェもアイツと一緒かよ……」

黒子「アイツ?」

一方「何でもねェよビッチ」

黒子「相変わらずお下品な言葉遣いですこと」

一方「オマエのはお上品過ぎて気持ち悪ィンだよ」

27 : VIPに... - 2010/03/09 21:53:32.04 eSS7TEwo 15/352

黒子「まあ、もうそのアイツさんが言ってるのでしたらわたくしの言葉は不要でしょう」

一方「オマエ本当に何しに出たンだよ」

黒子「わたくしの役回りを誰かに取られてしまったようで……寂しいんですの」

一方「日本語喋れよ」

黒子「あらいけない。わたくし仕事の途中でしたのに」

一方「会話しろよ」

黒子「それでは、失礼させていただきますわね」

一方「聞けよ」

黒子「あなたも一方通行にされる身になってみるがいいんですの」

一方「テメ……!」



――ッ



一方「チッ…………だらァああっ!」

ガゴォン――ガタン

一方「……アァ? この自販機ボロいのか?」

一方「まァありがたく貰って……また練乳コーヒーかよォ!?」

28 : VIPに... - 2010/03/09 21:55:53.01 eSS7TEwo 16/352

17828「いらっしゃいませー」

一方「……」

17828「ミサカの顔に何か付いていますか、とミサカは首を傾げます」

一方「いンにゃ、なンでもねェよ……確かに口は堅ェみてェだな」

17828「1180円になります」

一方「あァ、コイツも頼むわ」

17828「1316円になります」

一方「これ、カード使えるか?」

17828「申し訳ありませんが無理です、とミサカは断言します」

一方「っち……」

17828「またお越しくださいませー」

一方「もう見慣れた顔だってのになンか調子狂うなァ……」

31 : VIPに... - 2010/03/09 22:03:18.76 eSS7TEwo 17/352

一方「帰ったぞォ」

打止「お、お帰りなさい、ってミサカはミサカは顔をぱっと輝かせてみたり!」

一方「ガキは元気でいいねェ……能天気だしよォ」

打止「遅かったね。何買ってきたの?」

一方「コーヒー」

打止「うわ、こんなにたくさん」

一方「こンくれェいいだろ別によォ」

打止「体に悪いよ? ってミサカはミサカは注意してみたり」

一方「長生きしようなンざ思ってねェよ」

打止「ぶー」

一方「膨れんな子豚。オラ、これでも食ってろ」

打止「わ、ちょこれーとだ」

一方「どこの国の呪いだそりゃ」

打止「チョコレートは元々薬だとかなんとか、ってミサカはミサカはネットワークから引き出した知識をひけらかせてみる」

一方「そりゃカカオだろォが。それならコーヒーだって同じだろ」

打止「あれ、知ってたんだ、ってミサカはミサカはちょっとがっかりする」

32 : VIPに... - 2010/03/09 22:06:37.33 eSS7TEwo 18/352

カシュ

一方「ッカァー……無糖にしてよかった……」

打止「……」

一方「どォしたンだよ。食わねェのか」

打止「た、食べていいの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」

一方「他に誰が食うンだよ」

パキッ

打止「は、半分こ、してみたり」

一方「……俺ァいらねェよ」

打止「え……」

一方「甘ェのはしばらくいらねェ。全部食っちまえ」

打止「う、うん……あり、がと、ってミサカはミサカは無邪気な笑顔を向けてみる」

一方「どォいたしまして…………やっぱ苦ェな、コレ……」

33 : VIPに... - 2010/03/09 22:08:55.88 eSS7TEwo 19/352

打止「……ね」

一方「あァ?」

打止「ええと、その」

一方「ンだよ。はっきり言えクソガキ」

打止「……そっち行っていい? ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみたり」

一方「何言ってンだよオマエ、いつもいつも断りもせずベタベタしてきやがるくせによォ」

打止「だって、昨日……」

一方「……ありゃァ嘘だ」

打止「え?」

一方「誰がテメェみてェな色気のねェクソガキなンかヤるかよ。頼まれてもごめンだ」

打止「――そ、っか。だよね」

一方「……」

打止「じゃあ遠慮なく、ってミサカはミサカは抱きついてみる」

一方「……好きにしろォ……クソ」

36 : VIPに... - 2010/03/09 23:13:57.44 eSS7TEwo 20/352

一方「……なァ」

打止「な、何だろ、ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

一方「楽しいか?」

打止「あ――ごめ、んなさい」

一方「何で謝ンだよ。好きにしろっつったじゃァねェか」

打止「……」

一方「楽しいか?」

打止「……あったかい」

一方「もォ春だぞ?」

打止「うん……でも、まだまだ寒いから、ってミサカはミサカは温もりを求めてみたり」

一方「……やっぱ止めだ」

打止「え……」

一方「出かけてくらァ。適当に夕飯の材料も買ってくるから何か作れ」

打止「……うん、分かった。行ってらっしゃい、ってミサカはミサカは笑顔でお見送りする」

ガチャ、バタン



打止「――怒らせちゃったかな、ってミサカはミサカは後悔する」

打止「でも、ごめんなさい――あなたといるためならミサカはどんな卑怯な手でも厭わない、ってミサカはミサカは本音を漏らす」

37 : VIPに... - 2010/03/09 23:16:16.45 eSS7TEwo 21/352

美琴「あら」

一方「……ンだよォ」

美琴「あの子は一緒じゃないの?」

一方「何で一緒じゃねェといけねェンだよ」

美琴「アンタのとこ、行ったんでしょ?」

一方「……」

美琴「いい子にしてる?」

一方「まァな」

美琴「そ……何か変わった事あった?」

一方「なンもねェよ」

美琴「ふーん……」

一方「そう言うオマエも一緒じゃねェのかよォ」

美琴「当麻は毎度のごとく補習。あたしは夕飯のお買い物。おーけー?」

一方「仲のよろしいこって……」

美琴「どこをどうしたら今の会話で……あ、もしかして」

一方「何だよ」

美琴「羨ましい?」

一方「……どこをどォしたらそォなンだよ」

38 : VIPに... - 2010/03/09 23:18:25.95 eSS7TEwo 22/352

美琴「あんまりあの子に冷たくしないでね」

一方「一体どこに目ェ付けてンだよ。目の前にいるのがヤツが何やったか忘れたのかァ?」

美琴「私の目、アンタよりも色々見えてると思うけど?」

一方「電波とかなァ」

美琴「それとは別に。なんとなーく見えちゃうのよ、アンタ」

一方「ハッ、偉そうに言ってくれちゃってよォ」

美琴「アンタよりは経験豊富よ。こういう事に関しては」

一方「そォですねェ、邪魔者いなくなって毎日毎日ずっこンばっこンヤりたい放題ですかァ」

美琴「……羨ましい?」

一方「開き直っちゃってまァ、毒々しいったらありゃしねェ」

美琴「違うわよ。……羨ましい?」

一方「……何が言いてェンだ」

美琴「……辛い?」

一方「――死なすぞクソアマ」

美琴「そういうのはもうやらないでしょ、アンタ」

一方「……」

39 : VIPに... - 2010/03/09 23:23:27.41 eSS7TEwo 23/352

美琴「分かるわよ。アンタ似てるもん」

一方「誰にだよ」

美琴「当麻」

一方「あァ?」

美琴「なんか似てるのよ、アンタたち。まるで鏡みたい」

美琴「……ああ、鏡じゃなくてコインね。裏表ひっくり返したみたい」

一方「何言ってやがる……」

美琴「でも、根っこの部分は一緒よね」

一方「ハァ? どこが同じなンだよ」

美琴「だってアンタ、アイツみたいに優しいじゃない」

一方「……どの口がンな事言いやがるコラ」

美琴「虚仮威しは通じないわよ。見えてるって言ったでしょ」

美琴「まったく……大変ね、アンタも、あの子も」

一方「……」

美琴「じゃ、私は買い物の続き。お腹空かせた子が帰ってくる前にご飯作ってあげないと」

一方「おィコラ、テメ」

美琴「まーせいぜい頑張りなさい。あの子泣かせたら承知しないからね。じゃねー」

一方「チッ……クソ」

55 : VIPに... - 2010/03/10 19:28:45.79 FLgZAFgo 24/352

美琴「ただいまー、って当麻、帰ってたの」

当麻「おう」

美琴「今日のお勤めはー? また補修だったんでしょ」

当麻「逃げてきた」

美琴「……怒られるわよ」

当麻「分かってるよ」

美琴「ちょっと待っててね。ご飯作るから」

当麻「今日のメニューは?」

美琴「ペペロンチーノ」

当麻「……そっか」

美琴「何よ、今の間は」

当麻「いや、何」



当麻「――冷蔵庫に入れとかないと悪くなるようなものはないよな、って思って」

56 : VIPに... - 2010/03/10 19:40:07.53 FLgZAFgo 25/352

美琴「……当麻」

当麻「何?」

美琴「ご飯、作れない」

当麻「後でいいだろ。それに一食二食抜いても死にはしねえよ」

美琴「もう包丁持ってるんですけど。危ないわよ」

当麻「嫌か?」

美琴「そうじゃないけど……」

当麻「オマエ、昨日逃げたじゃん」

          じ っ か
美琴「たまには常盤台の寮にも顔出さないと」

当麻「お陰で独り寂しく寝てたんですけど」

美琴「……ごめんね」

当麻「分かっててやったろ」

美琴「何か、悪くて」

当麻「……打ち止めに?」

美琴「それもあるけど……ごめんね」

当麻「……今のは何に対して?」

美琴「……」

――コト

57 : VIPに... - 2010/03/10 19:50:35.19 FLgZAFgo 26/352

「ごめんね」

「だから、何に対してだって」

「……昨日」

「ま、いいけどさ」

「そうじゃなくて」

「ん?」

「……」

「……もしかして」

「……黒子」

「……ま、いいけどさ」

「ずるいよね、私だけ」

「埋め合わせはしてくれるんだろ?」

「――うん」





「どうぞ、腹ペコ狼さん。今日のメニューはあなたのための電気羊、さめないうちに召し上がれ」

「――いただきます」



「」

61 : VIPに... - 2010/03/10 20:04:13.70 FLgZAFgo 27/352

美琴「ん、当麻――ちゅ――」

当麻「……妙に積極的だな」

美琴「……我慢してたのはアンタだけじゃないんだから」

当麻「さいでっか……」

美琴「……ね、どうなると思う?」

当麻「ん?」

美琴「あの二人」

当麻「どうだろうな……なるようになるんじゃね?」

美琴「アンタ何も考えてないでしょ」

当麻「考えないようにしてるんだよ……複雑なんです」

美琴「似てるから?」

当麻「……言わせるなよ」

美琴「私はね、幸せになってほしい」

当麻「幸せ、ねえ……」

62 : VIPに... - 2010/03/10 20:15:27.75 FLgZAFgo 28/352

美琴「今日ね、アンタに似た方に会ったの」

当麻「似てるかあ? アイツが?」

美琴「そっくりよ」

当麻「そうかなあ……」

美琴「だって私の妹が好きな人だもの」

当麻「……そうかなあ」

美琴「気に入らない?」

当麻「そりゃな」

美琴「……心配しなくても大丈夫よ。私が好きなのはアンタだから」

当麻「知ってるよ」

美琴「それにね」

当麻「ん?」

美琴「ハッピーエンドじゃないとつまらないでしょ? 苦い毒を飲んで終わりなんて嫌よ?」

当麻「……そうだな。それじゃいくらなんでも辛すぎる」

美琴「そうよ。同じ飲むでも甘ったるいコーヒーくらいがいい」

当麻「アレはどうよ……」

美琴「あら、私は好きよ? アンタは嫌い?」

当麻「……嫌いじゃねえけどさ」

美琴「じゃあいいじゃない――きゃ」

当麻「ん、まだいけそう」

美琴「どーぞ。まだまだおかわりはあるわよ」

当麻「腹いっぱいになるのとどっちが先かね」

美琴「どうかしら? 女ってのは男が考えるよりもずーっと深い生き物なのよ?」



「」

65 : VIPに... - 2010/03/10 21:06:28.76 FLgZAFgo 29/352

一方「……」

打止「……どう、かな、ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる」

一方「まァまァだな」

打止「うー、まだ修行が足りないみたい、ってミサカはミサカはうなってみる」

一方「騒ぐなクソイヌ。不味かァねェよ」

打止「うん……」

一方「……」

打止「……」

一方「……おィ、なンか喋れよ」

打止「え、だって、騒がしいのは」

一方「だから嫌たァ言ってねェだろォが。ガキはガキらしく騒いでろ」

打止「う、うん、ってミサカはミサカは頷いてみる」

一方「……なァ、なンだってンなに俺に媚売るンだよ」

打止「ダメ、かな」

一方「ペットが必死に尻尾振ってるみてェで気持ち悪ィンだよ」

打止「……ペットでもいいもん。嫌われるよりはそっちのほうがいい、ってミサカはミサカは本音をこぼしてみる」

一方「だからそれが気持ち悪ィっつってンだろォが。そンなにペットがよけりゃ首輪でも付けてやろォかァ」

打止「ほんと!?」

一方「……なンでそこで喜ぶンだよ」

打止「あ……えと、その」

66 : VIPに... - 2010/03/10 21:08:38.66 FLgZAFgo 30/352

打止「ねえ、やっぱり邪魔かな、ってミサカはミサカは尋ねる」

一方「騒がしい鬱陶しい狭い暑苦しい、あたァ……押し付けがましい」

打止「そ、だよね。やっぱり」

一方「……嫌たァ言ってねェだろォがよォ。居ていいっつったろォが。出て行きてェンなら別だがよ」

打止「……うん」

一方「……ったく、ソース付けてんじゃねェよ。オラ動くな、拭いてやっから」

打止「う、むぐ」

一方「手間ァかかるペットだなオィ」

打止「ごめ――」

一方「だから悪ィなンざ言ってねェって何度言ったら分かンだよ。世話すンのは飼い主の役目だろォが」

打止「……ありがとう、ってミサカはミサカは感謝の言葉を述べたり」

一方「今の会話のどこに感謝するよォなとこがあンだよ。頭イカレてンじゃねェのかテメェ」

打止「うん……もうとっくに狂ってる、ってミサカはミサカは意味深な言葉を呟いてみたり」

一方「あァ? ンだって?」

打止「なんでもないよ、ってミサカはミサカは顔を赤らめながら言ってみる」

一方「オラ、いいからさっさと食え。冷めちまうだろォが」

打止「うん、ってミサカはミサカは食事を再開する」

一方「……クソ」

67 : VIPに... - 2010/03/10 21:10:37.76 FLgZAFgo 31/352

打止「お風呂、出たよ、ってミサカはミサカはパジャマ姿で報告する」

一方「……おい打ち止め、こっちこい」

打止「な、何だろ、ってミサカはミサカは聞き返したり」

一方「いいから来い」

打止「う、うん……」



ぎゅ――



打止「あ、わわ、ってミサカはミサカは突然の事に戸惑いを隠せなかったり!?」

一方「ンだよ。これ好きじゃなかったのかよォ」

打止「――好き。大好き」

一方「ならいィじゃねェか」

打止「うん、ってミサカはミサカは幸せそうな顔で頷いてみる」

68 : VIPに... - 2010/03/10 21:15:14.82 FLgZAFgo 32/352

打止「んぅ……でもちょっと、苦しいかも、ってミサカはミサカは苦笑してみたり」

一方「文句があンならやンねェぞ」

打止「ううん……これくらいがいい」

一方「……」

打止「えへ……幸せ……」

一方「……」

打止「……っ、うぁ……えぐ……っふ……」

一方「……ァ、悪ィ。やっぱキツかったか」

打止「ちが、違うの! えと、これは」

一方「何が違うンだよ。泣いてンじゃねェか」

打止「なんで、も、ないの。痛かったんじゃないの、ってミサカはミサカは否定してみる」

一方「……」

打止「それより、もっと、強くしてほしいな、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」

一方「――っ」

打止「……ぁぐ……あは……幸せ、ってミサカはミサカは今の心境を吐露してみる」

一方「……クソ。ぜってェおかしいぞテメェ」

69 : VIPに... - 2010/03/10 21:16:24.66 FLgZAFgo 33/352

「――ぁ」

「……おィ、打ち止め……?」

「――」

「……オマ……、クソ。気絶した、のか」

「――」

「……」

トサ――

「寝るなら布団被らねェと風邪引くだろォがよォ……。…………クソ」



ギィ――バタン

70 : VIPに... - 2010/03/10 21:17:21.75 FLgZAFgo 34/352

一方「――くそォおおおっ!!」

ガゴォン――ガタン

一方「……っち、汁粉なンざ飲んでられっか」

一方「……なンで……どうしてこンなフザケタ事になってンだよ」

一方「どうして打ち止めがあンなになった……何があったってンだよ……」

一方「っざけンな……クソ……」

一方「――っクソったれェえええ!」

ガゴォン――ガタン



10032「あまり深夜の公園で騒がれるとご近所に迷惑ですよ、とミサカは忠告します」

71 : VIPに... - 2010/03/10 21:19:32.13 FLgZAFgo 35/352

一方「っカ、今日はよく見るなァ、同じ顔」

10032「ミサカがあなたにお会いしたのは久しぶりの事だと思いますが、とミサカは疑問を投げかけます」

一方「テメェと同じ顔っつってンだよ。気付いたらちゃっかり居ついてやがるしよォ」

10032「それはミサカ18413号の事ですか、それとも」

一方「オリジナルもだよォ。クソ、どこ行ってもいやがる」

10032「……皆気になるのでしょう」

一方「あァ? 何がだよ」

10032「あなたたちが、とミサカは分かりきった事を言います」

一方「構うな。目障りだ、消えろ。俺ァ凄ェ機嫌が悪ィんだ」

10032「……その缶汁粉、いただいてもよろしいですか、とミサカはぬけぬけと言います」

一方「オラ、好きにしろォ。それ持ってさっさと失せやがれ」

10032「ご随意に。では――くれぐれも、お間違えのなきよう」

一方「とっとと失せろっつってンだよォ!!」

10032「はい、とミサカはこれ以上余計なことを言わず立ち去ります」

一方「……っクソ……クソォっ!」

ガゴォン――ガタン

72 : VIPに... - 2010/03/10 21:21:29.82 FLgZAFgo 36/352

10032「やれやれ、と、ミサカは嘆息します」

10032「あの方にはカルシウムが足りていないと判断します。それと、糖分も」

カシュ

10032「――甘ったるい、と、ミサカは率直な感想を漏らします」

.             、 、
10032「けれど、今のこれには糖分が足りていない。甘くない汁粉など喉に張り付いて飲みにくいだけの代物です」

10032「飲むと喉が渇くという矛盾。いまのこれは正にそれと言えるでしょう」

10032「もう春だというのに……いつになったら雪は解けてくれるのでしょうか、と、ミサカは詩的な表現を弄します」

10032「冷たいだけの北風は、いつだって太陽に負けるというのが分からないのでしょうか」

78 : VIPに... - 2010/03/10 23:37:57.10 FLgZAFgo 37/352

打止「……」

一方「……何やってンだオマエ」

打止「お、おはようございます、ってミサカはミサカはなぜか丁寧口調だったり」

一方「……おはよォさン」

打止「あ……」

一方「ンだよ」

打止「ううん、おはよ、ってミサカはミサカは満面の笑みを見せてみたり」

一方「朝っぱらから面白れェ顔向けンな。メシ」

打止「うん、すぐ準備するね、ってミサカはミサカはエプロンをつけてみるー」

一方「……クソ」

80 : VIPに... - 2010/03/10 23:46:28.56 FLgZAFgo 38/352

打止「……ね、ねえ、ってミサカはミサカは問いかけてみる」

一方「何だよ」

打止「何かやっとく事あるかな、ってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方「別にねェよ」

打止「……そっか」

一方「別に何かしよォとしなくていィ。俺はオマエに何か求めてる訳じゃねェからな」

打止「……」

一方「役に立つとか立たねェとか、そンな理由じゃ追い出さねェよ」

打止「……どんな理由だったら追い出すんだろ」

一方「……」

打止「あ……ごめんなさい」

一方「顔色窺ってビクビクすンな。うぜェ」

打止「ごめ……はい」

一方「……ごっつォさン。出かけてくらァ」

打止「うん、行ってらっしゃい、ってミサカはミサカはお見送りする」

一方「あいよォ。夕方にゃ戻らァ」

バタン

打止「これで、いいんだよね……うん、これでいいんだよ、ってミサカはミサカは自問自答する」

81 : VIPに... - 2010/03/10 23:51:34.69 FLgZAFgo 39/352

光貴「どうしました。なにやらご機嫌斜めですね」

一方「オマエは俺がいつもゴキゲンに見えンのかよ」

光貴「いえ、ただ苛々としているように見えたので」

一方「目悪ィンじゃねェのか? 俺はオマエのその嘘くせェ笑顔の方がイライラすらァ」

光貴「これは失礼」

一方「……」

光貴「何か悩み事ですか? よろしければ吐き出し口くらいにはなりますが」

一方「いらねェよ。クソ、なンだって俺の周りはこンなお人よしばっかりなンだよ……」

光貴「あなたも大概でしょうに」

一方「やっぱりテメェ眼科行け。腕のいい医者紹介してやろォか」

光貴「折角ですが遠慮しておきます。医者にはあまり掛かりたくないので」

一方「めンどくせェヤツだなァ。張り合いがねェ」

光貴「あなたのように反射ばかりしてても疲れるので」

一方「……」

光貴「たまにはあなたもそのまま受け止めてみてはどうですか」

一方「……誰に向かって言ってやがる」

元春「おぃーす! 元気ですかぁー!? なんだなんだ景気悪そうな顔並べて。笑う角には福来るって言うぜい?」

一方「オマエはムカつくくらい元気でいいなァ」

元春「そんなあなたに景気のいいビッグニュース! ――仕事だぜい?」

一方「あいよォ……ったく、たまには暴れねェと肩が凝って仕方ねェ」

84 : VIPに... - 2010/03/11 00:10:53.18 j38UEuEo 40/352

淡希「いつもに増して機嫌悪いみたいね」

一方「オマエまでンな事言うのかよォ……」

淡希「だって相手、ボッコボコだったじゃない?」

一方「アイツがムカつく野郎だっただけだ」

淡希「もしかして例の子?」

一方「……うるせェよ」

淡希「その様子だと図星みたいね」

一方「黙れよ」

淡希「そうね。貴方の機嫌を損ねて私までボコられたら嫌だもの」

85 : VIPに... - 2010/03/11 00:17:28.82 j38UEuEo 41/352

一方「……」

淡希「でも、別に頼ってくれても構わないのよ。どうせみんな似た者同士なんだし」

一方「そォかい、ご丁寧にあンがとよォ」

淡希「貴方も相当捻くれてるわね」

一方「うっせ」

淡希「でもさっき言ったのは本当よ。たぶんあとの二人も」

一方「ただの仕事仲間だろォがよ。プライベートまで踏み込ンでくるのはマナー違反じゃねェのか」

淡希「仕事じゃないわよ」

一方「あン?」

淡希「友人として当然の事じゃない?」

一方「まさか俺がテメェに何したか忘れてンじゃねェよな」

淡希「傷物にされたわ。忘れるわけないじゃない」

一方「誤解を招くよォな事言うなボケが」

淡希「……想像で物を言うけどね、貴方だって何をしたか忘れたわけじゃないでしょ」

一方「……」

淡希「それと似たような物よ」

一方「そォかい」

淡希「そうよ。そのための、グループでしょ」

86 : VIPに... - 2010/03/11 00:30:39.06 j38UEuEo 42/352

一方「ただァまァ」

打止「おか、おかえりなさい」

一方「今日もお仕事ごくろォさン、っと。あークソ、めンどくせェ」

打止「ご、ご飯できてるけど食べる?ってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方「今ァいい」

打止「そ、っか……」

一方「……クソ、面白くねェ」

打止「ごめ、んなさい、ってミサカはミサカは謝罪する」

一方「テメェの事じゃァねェよ。何自意識過剰になってンだよ」

打止「……」

一方「……気ィ変わった。メシ」

打止「は、はい! ちょっと待ってて、ってミサカはミサカは急いで準備する」

一方「……クソ。めンどくせェ」

88 : VIPに... - 2010/03/11 00:49:00.36 j38UEuEo 43/352

打止「ど、どうでしょう、ってミサカはミサカは恐る恐る尋ねてみる」

一方「食えなくはねェな」

打止「――やったぁ」

一方「だから何でそれで喜ぶんだよ」

打止「だってお姉様のカレー初めて食べた時と同じ反応だったんだもの、ってミサカはミサカは回想してみたり」

一方「……下らねェ事覚えてンじゃねェよ」

打止「ごめ……」

一方「……」

打止「……何でもない、です、ってミサカはミサカは口を噤んでみる」

一方「何で敬語なンだよ」

打止「……」

一方「それとも何か? オマエは俺の奴隷か?」

打止「そ、それであなたと……」

一方「俺はンなもンいらねェよ」

打止「……」

一方「……飯が不味くなるよォな面すンじゃねェよ」

打止「ごめ……はい、ってミサカはミサカはあなたに微笑みかけてみたり」

一方「…………クソ」

90 : VIPに... - 2010/03/11 01:11:35.06 j38UEuEo 44/352

打止「――あったかい、ってミサカはミサカは思わず本音をこぼしてみる」

一方「うっせェ。さっさと寝ろ」

打止「うん……お休みなさい」

一方「………………おやすみ」

打止「……」

――ぎゅ

一方「……止めろ。寝苦しィ」

打止「あ、ごめんなさい」

一方「……そンなに力入れンなって言っただけだ」

打止「……うん」

一方「……」

打止「明日も今日みたいな一日だといいな、ってミサカはミサカは思いを馳せてみたり」

一方「……さっさと寝ろ」

打止「……うん」

93 : VIPに... - 2010/03/11 01:25:21.81 j38UEuEo 45/352

元春『終わったぞ』

一方「こっちも終わった。回収寄こせ」

元春『あいよ。B31Lで海原と合流してくれ』

一方「コイツで終わりだろォが。俺は帰る。後は任せた」

元春『……ま、いいけどよ。んじゃご苦労さん。嫁さんによろしく』

一方「言えっかよクソ。死ね」

元春『っは、そいつはごめんだね』

――ピ

一方「めンどくせェ……クソ」

94 : VIPに... - 2010/03/11 01:32:22.08 j38UEuEo 46/352

当麻「お」

一方「まためンどくせェのが……」

当麻「オマエ何やってんだ? こんなとこで」

一方「そりゃオマエもだろォがよォ」

当麻「いやさ、黒子に呼ばれて……」

一方「昼間っから元気ですねェ。女房と愛人を行ったり来たり。こンな人気のねェところでナニするつもりだよ」

当麻「知るかよ……言い返せないけどさ」

一方「ンじゃなァ。後はお好きによろしくヤってくれェ」

当麻「――おいちょっと待て」

一方「ンだァ?」

当麻「服に付いてるそれ……血か?」

一方「……だったら何だってンだよコラ」

96 : VIPに... - 2010/03/11 01:55:17.84 j38UEuEo 47/352

――ガッ

一方「……ンだよ。服伸びンだろォが」

当麻「っざけんなよ……」

一方「あァ?」

当麻「ふざけんなって言ってんだよ! テメエこんなとこで何やってんだよ!」

一方「テメェにゃ関係ねェだろォが。離せよ」

当麻「うるせえ! こんな人気のねえところでテメエは何やってたんだよ!」

一方「……関係ねェっつってンだろォが。俺の事を聖人君子とでも思ってたのかァ?」

当麻「オマエが無闇に人を傷付けるようなヤツじゃないって事くらい知ってる!」

一方「買い被りすぎだろそりゃァ」

当麻「打ち止めを見れば分かるだろうが! じゃなきゃ泊めるかよ!」

一方「……勘違いって怖ェなァ」

当麻「別にオマエがどこで何してようが構わねえよ! どこでくたばろうが知ったこっちゃねえよ!」

一方「何が言いてェ」

当麻「俺じゃねえよクソ! 美琴が言ってたんだよ! あの美琴が!」

当麻「テメエのせいでクローンを作られて! 自分と同じ顔の妹達を一万以上も殺されて! 自分も殺されかけて! なのに!」





当麻「アイツはオマエに『幸せになってほしい』って言ったんだよ!」

99 : VIPに... - 2010/03/11 02:18:27.91 j38UEuEo 48/352

一方「……」

当麻「この意味が分かるかテメエ!? アイツがどんな思いでそう言ったのか分かるか!?」

一方「……るせェよ」

当麻「オマエだけじゃねえよ! アイツは――アイツは『あの二人』って言ったんだよ!!」

一方「ッ――」

バギッ

一方「ガチャガチャうるせェンだよ三下ァ!!」

当麻「ってぇ……」

一方「俺が何やってンのか知ってンのかァ!? 俺が何でこンなクソみてェな事やってンのか分かってて言ってンのかよォ!?」

100 : VIPに... - 2010/03/11 02:26:50.40 j38UEuEo 49/352

当麻「……分かってるさ」

一方「あァ?」

当麻「何やってるのかは知らねえよ! でもオマエが打ち止めのために何かやってるってのは分かってるよ!」

一方「……」

当麻「ここにいるなとは言わねえよ! こんなドブ川みたいなとこに好き好んで来てる訳じゃないのは分かるよ!」

当麻「でもオマエの居場所はここじゃねえだろ! オマエのいるべき場所は――」

一方「……ピィピィうるせェよ。ツバ飛ばすな。死ね」

当麻「オマエのために言ってんじゃねえよ! クソ、し――」

一方「アァ?」

一方「――幸せになりやがれチクショウ!」

一方「……それ言ってて恥ずかしくねェのか?」

当麻「っ――さっさと帰れ!」

一方「言われなくてもこンなクソみてェなトコさっさと退散すらァよ」



当麻「クソ……何でアイツとこんなとこで鉢合わせするんだよ」

当麻「………………黒子、どこにいるんだ?」

103 : VIPに... - 2010/03/11 02:31:46.59 j38UEuEo 50/352

黒子「あら、珍しいんですのね。あなたがこんなところにいるなんて」

一方「……いちゃ悪ィかよォ」

黒子「黄昏るには少々時間も遅いですわよ。似合いませんし」

一方「別にテメェの感想なンざ聞いちゃいねェよ」

黒子「こんなところで油を売っていてもよろしいんですの? 打ち止めちゃんが待っているのではなくて?」

一方「……」

黒子「はぁ……中々根が深そうですわね」

一方「テメェにゃ関係ねェよ」

黒子「まったく、これだけやってもこの様とは……あの子が苦労する訳ですの……おっと」

――ガッ

黒子「……レディの胸を気安く触らないで下さる?」

一方「オマエか元凶はよォ。どォせさっきの上条もテメェの差し金だろォが」

黒子「元凶とは失礼な。少しあの子に助言をしただけですの」

黒子「もっとも……少しばかり劇薬を含ませましたけれど。効きすぎました?」

一方「テメェ……」

黒子「いつものキレがないですわよ。お疲れですの?」

カチッ

一方「――飛ンでけやコラ」

ドガッ――

104 : VIPに... - 2010/03/11 02:34:09.34 j38UEuEo 51/352

――ッ

黒子「いきなり失礼しちゃいますわね。手加減はしてくれたみたいですけれど」

一方「何がしてェ。返答によっちゃミンチにすっぞオィ」

黒子「物語に参加したがった女の子に少し魔法をかけただけですの」

一方「どう見ても黒魔術の類じゃねェか」

黒子「魔法をかけるのが良き魔女とは限りませんの」

一方「禅問答する気はねェよ。さっさと吐け。何がしてェ」

黒子「だって苛々しちゃうんですもの。あなたも、あの子も。近親憎悪という奴ですの?」

一方「……何がしてェっつってンだよ」

黒子「わたくしが成せなかった事をあの子に託したまでですのよ」

一方「……」

黒子「ここまで言って分からなければ、あなたは本当にただのバカですわ」

一方「……チッ」

105 : VIPに... - 2010/03/11 02:36:29.19 j38UEuEo 52/352

黒子「抑え込むのもほどほどに――いつか爆発しますわよ」

一方「何だよそれ。警告かァ?」

黒子「実体験に基づく魔女からの助言ですの」

一方「経験豊富なこって」

黒子「さて、あまり長話をして本気で怒らせてもいけないのでこの辺りで失礼しますわね」

一方「テメ――」

黒子「くれぐれも選択肢を間違えぬよう――ごめんあそばせ」



――ッ



一方「チッ……あンババァ、マジで妖怪かなンかじゃねェのか」

一方「……ンな事言われなくても最初から分かってらァよォ……クソ」

106 : VIPに... - 2010/03/11 02:40:56.70 j38UEuEo 53/352

一方「ただァま……」

打止「おかえりなさい、ってミサカはミサカは出迎える」

一方「いい子に留守番してたかよ」

打止「うん。遅かったね、ってミサカはミサカはちょっと寂しかったのを告白する」

一方「悪かったな。ちょっと面倒なヤツに絡まれてよォ」

打止「う……?」

一方「気にすンな。飯あっか? 腹ァ減った」

打止「うん。できてるよ」

一方「ヨクデキマシターっと」

打止「あわわ、髪がくちゃくちゃに、ってミサカはミサカはちょっと慌てる」

一方「嫌ならやンねェよ」

打止「……イヤじゃないから、もっと撫でてほしいかも、ってミサカはミサカは上目使いにお願いする」

一方「ヘェヘェ」

打止「――えへ」

一方「……オラ、もォ終わりだよ。腹ァ減ってンだっての」

打止「あわ、ごめんなさい。すぐ準備するね、ってミサカはミサカは名残惜しいけどキッチンに駆けていく」

一方「……クソ」

107 : VIPに... - 2010/03/11 02:47:37.73 j38UEuEo 54/352

打止「えと、今日のは自信があったり、ってミサカはミサカはそれでも恐々聞いてみたり」

一方「……悪かねェな」

打止「もうちょっと濃い目の方がよかった?」

一方「いンにゃ、コレくらいでいィ。おかわり」

打止「――うん! ちょっと待っててね!」



一方「……クソ」

109 : VIPに... - 2010/03/11 02:54:21.40 j38UEuEo 55/352

打止「ごちそうさまでした、ってミサカはミサカは手を合わせてみる」

一方「ごちそォさン」

打止「お風呂沸かしてるよ。入る? ってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方「あァ――いや、先入ってこい」

打止「え?」

一方「後片付けやっといてやンよ」



打止「――ダメッ!」



一方「……何いきなり大声出してンだよ」

打止「あ、う……ごめんな、さい……」

一方「……やっぱ先入ってくるわ」

打止「う、うん。ゆっくりあったまってきてね、ってミサカはミサカは笑顔で見送ってみる」

110 : VIPに... - 2010/03/11 03:09:05.85 j38UEuEo 56/352

一方「っはァ……仕事の後の風呂は生き返ンなァ……」

一方「外、まだまだ寒かったしなァ……」

一方「……ッチ、ウゼェ顔思い出しちまったじゃねェか」

一方「好きであそこにいた訳じゃねェよ、クソババァ」

一方「ただ、打ち止めが……」

一方「……クソ」

一方「……別にオマエの仕事を取ろうなンざ思ってねェよ」

一方「ンな事しなくても……」

一方「チクショウ、何でアイツはあンなに必死なンだよォ……」

一方「あの魔女、一体何吹き込みやがった……」

一方「いつだ……いつからあンなになった……」

一方「アイツらの寮にいるときはまだマトモだった……」

一方「……俺が目を離したのは、あの時……部屋探しに行った時だけ」

一方「クソッタレ……やっぱり狙ってやりやがったなアイツ……」

一方「部屋に押しかけてきたのもアイツの口車か……」

一方「クソッ、アレイスターなンかよりもよっぽどタチが悪ィじゃねェか」

――ザバ

一方「……そろそろ潮時か、クソ」

111 : VIPに... - 2010/03/11 03:24:52.74 j38UEuEo 57/352

一方「……出たぞォ」

打止「あ、片付け終わったよ、ってミサカはミサカは駆け寄ってみたり」

一方「ちょっと出かけてくる」

打止「え……こんな時間に?」

一方「散歩だァよ」

打止「湯冷めしちゃうよ、ってミサカはミサカは風邪を心配してみたり」

一方「そンくれェ自己管理できるっての。ガキじゃねェよ、クソガキ」

打止「う……早く帰って来てね、ってミサカはミサカは上目遣いにお願いしてみる」

一方「はいよォ、オマエは風呂入って先寝てろ」

ガチャ――バタン

112 : VIPに... - 2010/03/11 03:31:53.62 j38UEuEo 58/352

18413「――おや、こんな時間にどこに、とミサカは尋ねます」

一方「オマエだってこンな時間に何やってンだよ」

18413「掃除ですが、とミサカは答えます」

一方「いくら何でも遅すぎンだろォが」

18413「無論建前ですが」

一方「やっぱり監視カメラ付けてンだろ」

18413「はい。廊下に、ですが、とミサカは誤解のないように言っておきます」

一方「……散歩だよ」

18413「まだ夜は寒いですが、とミサカは首を傾げます」

一方「頭冷やすにはちょォどいィだろォが」

18413「湯冷めしてしまいますよ、とミサカは忠告します」

一方「……同じ事言うンだな」

18413「姉妹ですから」

一方「……」

18413「ここでは本当に風邪を引いてしまいますので部屋にどうぞ。あの子の気を病ませるのは不本意でしょう」

一方「……もォ病ンでる気もするがな」

18413「何か言いましたか」

一方「いーや。邪魔すらァ」

113 : VIPに... - 2010/03/11 03:45:24.58 j38UEuEo 59/352

一方「……布団敷きっぱかよ」

18413「特に困りはしないので……どうぞ、とミサカはお茶を出します」

一方「……で、何でオマエは俺を待ち構えてたンだよ」

18413「あの部屋は居心地が悪いですか、とミサカは尋ねます」

一方「……テメェも禅問答する気か」

18413「あの部屋を準備したのはミサカですので……しかし違いますね、とミサカは自分の言葉を否定します」

一方「聞いてねェ……」

18413「あの子のいる部屋は居心地が悪いですか、とミサカは訂正します」

一方「……」

18413「これも違いますね……あの子と二人きりの部屋は居心地が悪いですか、とミサカは再度訂正します」

一方「……」

18413「お茶、せっかく出したのに冷めてしまいますよ、とミサカは心配します」

一方「……」

114 : VIPに... - 2010/03/11 04:14:19.78 j38UEuEo 60/352

一方「――テメェ何考えてやがる」

18413「ご想像にお任せします、とミサカはあなたの妄想に任せます」

一方「フザケてンのか」

18413「失礼、性分なもので」

一方「もう一度学習装置使え。ンで不要なデータ全部上書きしろ」

18413「個性を尊重する時代ですよ、とミサカはミサカの存在証明を捨てる気がない事を明言します」

一方「……」

18413「それに、その言葉をあなたが吐きますか、とミサカは過去を持ち出します」

一方「……黙れよ」

18413「あなたはあの子に対して深い愛情を抱いている。それは明らかです」

一方「黙れ」

18413「あの子もまた同様。あなたたちは深い絆で結ばれている」

一方「聞こえねェのか」

18413「なのにあなたは今あの子を遠ざけようとする。それはなぜか。答えは既に出ています」

一方「黙れっつってンだろ」

18413「黙るのはあなたです。ミサカは現在好きな子に手も出せないようなチキン野郎を罵倒するのに忙しいのです、とミサカは――」



ガッ



一方「……どっかで見たなァこの光景」

18413「つい三日前のことですが、とミサカは時系列を確認します」

一方「じゃァ同じ事言ってやるよ――余り俺を怒らせンなよォ、ミサカ18413号。ブチ犯すぞオィ」

115 : VIPに... - 2010/03/11 04:29:39.30 j38UEuEo 61/352

「では同じ言葉を返しましょう……いいよ、とミサカはあの子の真似をします」

「オマエにゃ遠慮しねェぞ」

「元よりこの部屋に来た理由はそれでしょう、とミサカはカマをかけます」

「ハッ、中々にテメェも自意識過剰じゃねェか。それとも最初から誘ってやがったのかァ?」

「他の女の代わりというのが気に入りませんが、いいでしょう。ただ、その前に一つお願いが」

「ンだよ。優しくしてね、とかフザケた事言いやがったらブチ殺すぞ」

「服を。替えを用意するのが面倒なので、とミサカは――」



ブチブチブチィッ



「……ネットワーク接続切ってるだろォなァ」

「あの子にこのような状況見せられるものですか、とミサカは当然の事を言います」

「よくできましたァ……死ぬなよ? 後がめンどくせェからなァ」

117 : VIPに... - 2010/03/11 04:48:49.24 j38UEuEo 62/352

「……っ」

「……」

「……っは……ん、っ……」

「……」

「……っく……なぜあなたが、そんな顔、を、しますか、と、あぐっ、ミサカは、疑問を、投げ、かけます」

「うるせェよ……顔見てもねェだろォが」

「犯されているのは、っあ、ミサカの、方ですが、と、くぁっ」

「黙れよ……」

「自ら傷を広げて、うぁ、あなたは、マゾですか、と、ミサカは、っが、ドン引きで、ずぁっ」

「黙れっつってンだろォォおおお!!」

「ぎ――っあ――」

「クソ……クソォっ……!」

121 : VIPに... - 2010/03/11 05:13:05.96 j38UEuEo 63/352

「――っは――ぁ――」

「……シャワー借りンぞ」

「……っ……今さら、ご丁寧に断りますか、と、ミサカは、息を切らせながら、応えます」

「……」



バタン



「――っはぁ――あなたは本当に、他人の気持ちを考えない、とミサカは独白します」

「思いの一方通行は辛いと言っているのに……あなたはそれを理解しようとしない」

「ミサカネットワーク。それをあなたは本当に理解していますか」

「妹達が皆、揃いも揃ってあの方を想うように……あの子の想いもミサカにはあるということを、理解していますか」

「……このような形であなたに抱かれても嬉しくはないですが、とミサカは歯噛みします」

「ああ……妹に嫉妬するなど、嫌な姉ですね、とミサカは暗い感情を吐露します」

123 : VIPに... - 2010/03/11 05:19:39.07 j38UEuEo 64/352

ガチャ――バタン

一方「……まだ寝てなかったのかよ」

打止「……」

一方「……ガキはおねンねする時間だぞ。さっさとベッドに入れ」

打止「……早く帰ってくるって言ったのに、ってミサカはミサカは眠い目を擦りながら言ってみる」

一方「……」

打止「……」

一方「……寝るぞ」

打止「……うん」

124 : VIPに... - 2010/03/11 05:23:55.30 j38UEuEo 65/352

「……」

「……」

ぎゅ――

「……寝苦しィ」

「……ごめんなさい、ってミサカはミサカはそう言いながらもあなたに抱きついてみる」

「……早く寝ろ」

「……うん。おやすみなさい、ってミサカはミサカはあなたの胸に顔を埋める」

「……、……。…………」

125 : VIPに... - 2010/03/11 05:30:54.95 j38UEuEo 66/352

気付いたら結構な量を書き下ろしてるんですの……

スレのアイドルとはいえ登場人物。色んな意味ですみません
ああは言うものの、たぶんその想いは他には見せない彼女だけの物

明日で終わるはず

131 : VIPに... - 2010/03/11 17:49:11.78 j38UEuEo 67/352

「……」

「……」

「ぅ……寒い、ってミサカはミサカはもぞもぞとシーツを抱き寄せてみたり……」

「……」

ガバッ

「……」

「……どこ……?」

「……ぁ…………、っ」

「……ご飯、作らなきゃ、ってミサカはミサカは頭を振って呟いてみたり」

「それしかミサカにはできないから、ってミサカはミサカは自分の無力さを痛感してみる」

132 : VIPに... - 2010/03/11 18:05:39.77 j38UEuEo 68/352

一方「……」

18413「昨日の今日でよくもまあ来れますね、とミサカは白い目で強姦野郎を見据えます」

一方「合意の上じゃねェか」

18413「不本意ですが、とミサカは曖昧に返します」

一方「……」

18413「煎餅、食べます?」

一方「いらねェ」

18413「……」

バリ

一方「……うるせェ」

18413「文句があるなら出て行けばいいではないですか、とミサカはなぜあなたがここにいるのかを疑問に思います」

一方「他に行くとこがねェンだよ」

18413「友達少なそうですもんね、とミサカは率直な感想を述べます」

一方「ンなもンいねェよ」

18413「いつもの方々は?」

一方「誰の事だよ」

18413「土御門元春、海原光貴、結標淡希、とミサカは何食わぬ顔で列挙します」

一方「……何で知ってやがる」

18413「さあ? とミサカはすっとぼけます」

一方「……情報凍結してるだろォな」

18413「抜かりなく」

一方「……ならいィ」

18413「……」

バリ

135 : VIPに... - 2010/03/11 21:12:52.07 j38UEuEo 69/352

一方「もォ1時か」

18413「そうですね、とミサカはどうでもよさそうに返事を返します」

一方「腹減った」

18413「煎餅ならもうないですよ」

一方「菓子じゃなくて飯はねェのか」

18413「カップ麺なら戸棚にストックしていますが、とミサカは指差します」

一方「……」

ごそごそ

一方「どン兵衛しかねェじゃねェか」

18413「嫌なら食べなくていいですよ」

一方「……ポット」

こぽこぽ――

18413「おや、ちょうど切れました、とミサカは狙ってやってみます」

一方「……」

18413「沸かしてください」

一方「……給湯機はねェのかよ」

18413「マンションの設備はいいのに管理人室は例外のようで、とミサカは労働階級の悲哀を嘆きます」

一方「……めンどくせェ……クソ」

136 : VIPに... - 2010/03/11 21:21:28.57 j38UEuEo 70/352

18413「……帰らなくていいのですか、とミサカは単純な質問をします」

一方「……」

18413「帰ればアホ毛個体が嬉々として手料理を作ってくれるでしょうに。ここ数日でミサカネットワーク上に大量の料理レシピがアップロードされていますよ」

一方「……」

18413「まただんまりですか、とミサカは辟易します」

一方「……ごちそォさン」

18413「お帰りですか」

一方「あァ」

18413「あの子のいる部屋に? とミサカは問いかけます」

一方「……じゃァな」

バタン

18413「……まるでヒモですね、とミサカは率直な感想を述べます」

137 : VIPに... - 2010/03/11 21:52:56.15 j38UEuEo 71/352

元春『何だよ。オマエからかけてくるなんて珍しいな』

一方「仕事」

元春『あ?』

一方「仕事よこせ」

元春『いきなりどうしたんだ』

一方「暴れる理由をよこせって言ってンだよ」

元春『……』

一方「何でもいい。何ならイタリアにでも殴りこンでやろォか」

元春『……余り調子に乗るなよ、最強』

一方「――何だとォ?」

元春『グループをその程度のテメエの事情で使おうとするな』

一方「所詮野良犬の集まりだろォが。別に――」

元春『分っかんねえかなあ……』

一方「……アァ?」

元春『俺たちはテメエのオ○ニーの相手なんかしたくねえって言ってんだよ』

一方「……テメェ」

元春『帰ってマスかいて寝ろ。もしくは死ね』



――ブッ



一方「……使えねェ……クソ」

141 : VIPに... - 2010/03/11 23:33:20.10 j38UEuEo 72/352

ガチャ

「……お帰りなさい」

「……」

「レディの部屋にノックもなしに入るのはどうかと思いますが、とミサカは」



ガッ



「……またこのパターンですか、とミサカはやっきりします」

「オマエも存外に語彙が豊富だなァ」

「ミサカネットワークのお陰です」

「ハッ――御託はいらねェよ。分かってンだろォ?」

「安い女に見られたものです、とミサカは自嘲します」

「オマエらなンて一山幾らだろォが」

「それは言わぬが花でしょう、とミサカは自分の身の上を嘆きます」

「――黙ってケツ出せ」

「この会話をネットワークに流したらどうなるでしょうね、とミサカは机上の空論を述べます」

「できねェし、やらねェだろォが」

「……あなたは実に分かりやすい」

「あン?」

.       じぶんのせかい
「所詮あなたは夢の国の中でしか生きられないのですよ、ピーターパン。あなたは駄々をこねる子供と同じです」

「思い通りにならないなら泣き喚き、当り散らす。そんなガキに誰が心を開いてくれますか、とミサカは侮蔑の視線を向けます」

「――遺言はそれだけかァ?」

「ご自由に、狼さん。赤頭巾を騙して先回り、猟師が来ても知りませんよ、とミサカはこの比喩だと自身の配役が気に入りません」

「用は猟師も食っちまえば話は終わりだろォがよ。カッ……まったく、最悪に教育に悪いお伽噺だ、クソッタレ」

146 : VIPに... - 2010/03/11 23:56:50.46 j38UEuEo 73/352

「……」

「……ぁ……ぐ」

「……」

「……っは……っ……、お味は、どうでしたか、とミサカは、皮肉を言います」

「……」

「食中りしてしまえ、と、ミサカは、ごほっ、吐き捨てま、げほっ」

「……悪ィ」

バタン

「っ……は……っく……言う事に欠いて、それですか、と……ミサカは失笑します」

「まったくあなたは本当に……酷い人ですね、とミサカは……」

「――呪われてしまえ、とミサカは、震える声で吐き捨てます」

149 : VIPに... - 2010/03/12 00:19:08.72 tlqy6x2o 74/352

「――っは――かはっ、クソ」

「喉が――乾きやがる――」

「コンビニ――イヤ、自販機――公園――」

「は、っ、カッ、クソ」

「こンなに、――遠かったのか――」

「クソ、喉が張り付くみてェに――」

「――ハ、あった。あるじゃねェか、クソ」

「さ、財布を――」



チャリィ――ン



「――ァ――?」

「――」

「――ッ」



カチッ――



「――らァァああああ!!」



ガ――――ゴオォォン――



「クソ――クソォォオオおおおお!!」

153 : VIPに... - 2010/03/12 00:32:20.34 tlqy6x2o 75/352

「……」

――

「……」

――

「……」

ヴゥゥン――

「っ……、……」

――

「……」

――

「……、ぁ」

――ッ、ヵッ

「……」

カツ、カツ、カ――――ピ

「……っ」

ガチャ――





「……お、お帰りなさい、ってミサカはミサカは笑顔でお出迎えしてみたり」

154 : VIPに... - 2010/03/12 00:42:31.35 tlqy6x2o 76/352

「……ガキはもォ寝る時間だろォ」

「遅かったね、ってミサカはミサカは待ち草臥れた事を暗に言ってみる」

「……まさかオマエ……ずっとここで待ってたってのか」

「そ、んな事ないよ、ってミサカはミサカはすっとぼけてみたり」

「足にフローリングの型ァ付いてンじゃねェか」

「……、お腹空いたでしょ、ご飯作るね、ってミサカはミサカは――」

「イヤ、いらねェ」

「……そっか」

「オマエこのまま俺が帰ってこなかったらどォするつもりだったンだよ。銅像建てられっぞ」

「だって、帰ってくるって言ったもの、ってミサカはミサカは真っ直ぐに答えてみたり」

「……そォかい」

155 : VIPに... - 2010/03/12 00:57:50.96 tlqy6x2o 77/352

「――ッハ」

ボフッ

「着替えなくていいの、ってミサカはミサカはパジャマをお勧めしてみたり」

「めンどくせェ」

「……」

「……」

「……よいしょ」

「……」

「……」



――ぎゅ



「……何してやがる」

「ずっと待ってたから、ご褒美……だめ、かな? ってミサカはミサカは恐る恐る尋ねてみたり」

「……好きにしろォ」

「……欲を言えばあなたにもぎゅってしてほしいな、ってミサカはミサカは要望を言ってみる」

「――っ」



――



「あ――が――っ――あは、嬉しいなあ――ってミサカはミサカは、至福の表情を浮かべてみたり」

156 : VIPに... - 2010/03/12 01:01:42.77 tlqy6x2o 78/352

「……っは」

「……」

「ぁぐ……くぅ……」

「もォ十分だろォ……もォ止めにしろよ……」

「もう少し、ダメ……?」

「そのうち骨折れンぞ……」

「そうなったら――、困るね。ご飯、作れなくなっちゃう、ってミサカはミサカは苦笑する」

「……なァ」

「なに?」

「何で……何でオマエそこまで必死になれるンだよ、クソ……気持ち悪ィ……」

「……ミサカもそう思うよ。でも、そうする以外に思いつかない、ってミサカはミサカは自分が馬鹿な事を暴露する」

「白井がそう言えっつったのかよォ」

「――、違うよ。これはミサカの意志。そうしたいから、してるだけ」

「……」

「ごめんなさい。ただのわがままだね、ってミサカはミサカは――」

160 : VIPに... - 2010/03/12 01:10:35.81 tlqy6x2o 79/352

――トッ

「――ぁ」

「……」

「え――あれ――?」

「……オマエ、やっぱ出てけ」

「なん、で――」

「俺だってガマンしてンだよ。さっさと出てけ。今すぐだ。黄泉川ントコでも御坂ントコでも行け」

「……いや」

「聞き分けのねェガキだなクソ」

「イヤっ! 絶対にいや!」

「うるせェ。喚くな」

「それだけは死んでもやだ! ってミサカはミサカは頑なに首を振ってみる!」

「気軽に死ぬだなンだ言うンじゃねェよ」

「何でもするから! ね、お願い。いい子にするから――」

「……ッ!」

163 : VIPに... - 2010/03/12 01:30:35.27 tlqy6x2o 80/352

ドサッ

「あンま世話焼かすンじゃねェよ、クソガキ」

「ぁ、がハ――っ ぐ……」

「いい加減にしねェとバラして食っちまうぞ」

「あ、は……」

「何笑ってンだよ……イっちまったかァ?」

「――それ、いいな」

「……あン?」

「あなたが、食べてくれるなら、いいかも、って、ミサカはミサカは、思ってみたり」

「――テメェぜってェイカレてやがる」

「そだね、きっと、狂ってる、ってミサカはミサカは自嘲する」

「っ……!」

「ぅあ……ぐ、っ……でも、ね」

「……最後だ」

「こうじゃないミサカは、ミサカじゃないよ、って、ミサカは、っげ――」

「……ここから失せろ、ミサカ20001号」

「――がぼっ――ミサカは――否定、す――っぶ――る――」



「――ッハ」

165 : VIPに... - 2010/03/12 01:32:51.11 tlqy6x2o 81/352

「あ」



「――」







「っ」



「――――」



ギシ



「…………あは」



「――――――」



ガチ、ギリ、ガリ――バキ――





「――――――オオォォアアアアァァアア!!」





バギンッ

169 : VIPに... - 2010/03/12 01:36:59.12 tlqy6x2o 82/352

「……ぁ」

「っぐぁ……クソ……っ、ざけンなよォ……」

「なん、で」

「なンでもクソもあるかよォ……」

「何で――なんで自分を殴って――」

「うるせェよ……」

「――あ、血、出て、あ」

「ギャアギャアうるせェ……」

「だって、血、ケガ、して」

「うるせェっつってンだろォ!!」

「ぴ――」

「なァ、打ち止め……頼むから、出てってくれ」

「え……」

「頼む。頼むから、出てってくれ。この通りだ……」

173 : VIPに... - 2010/03/12 01:45:35.47 tlqy6x2o 83/352

「な、んで――」

「ッハ……ほンっと聞き分けのねェガキだな」

「何かあなたに悪い事した!? いい子にしてたよ、どこがいけなかった!? ってミサカはミサカは……ぅああっ! 分かんないよぉっ!!」

「あァ、お前はいい子だァ。だから言う事聞いてくれよォ……頼むからよォ」

「じゃあなんで――」

「オマエがいるとよォ……こっちまで狂いそうになっちまうンだよォ……」

「――ぁ」

「な、打ち止め。頼むから出ていってくれ。俺がまだマトモでいられるうちによォ」

「……」

「じゃねェと、マジでお前を壊しちまう……」

「……」

「オマエだけじゃねェ。芳川も、黄泉川も、御坂も、上条も」

「……」

. 、、 、、 、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、、 、 、、、
「あとたった九千九百六十九人しかいないアイツらだって」

「……」

「頼む……そンな最悪な事させないでくれ……」

174 : VIPに... - 2010/03/12 01:51:03.50 tlqy6x2o 84/352

「――、」

「やめてくれ――」

「……いいよ」

「頼む――」

「壊して」

「お願いだ――」

「バラして」

「言わないでくれ――」

「味付けはお好みで」





「――ッハ、やっぱりアイツ魔女じゃねェか。ンな最低な悪夢見せやがってよォ、クソッタレ」









「食べてほしいな、ってミサカはミサカは笑いかけてみる」

175 : VIPに... - 2010/03/12 01:57:10.90 tlqy6x2o 85/352

「何で……そンな事が言えるンだよォ……」

「分からない? ってミサカはミサカはあなたに近付いてみる」

「来るな……来ないでくれ……」

「嫌だよ。ここであなたから離れたら、ミサカは二度とあなたに触れられない」

「何で……オマエみてェに甘ったれたヤツが、アイツらの事を無視してそンな事言えるんだよォ……」

「本当に分からない? ってミサカはミサカは確認を取ってみる」

「分からねェ……分かりたくねェよ……」

「……そうだね。知らない事は、怖いね」

「あァ、怖い。怖くてしかたねェ……分かってる気はすっけどよォ、怖いンだよォ……」

「理解したくない? それとも、間違っていたら?ってミサカはミサカは抱きついてみたり」

「ッハ、両方、かなァ……チクショウ、っざけンなよ。誰がこンな問題出しやがった……」

「……じゃあ答え合わせ、ってミサカはミサカはあなたの頬に触れてみる」

176 : VIPに... - 2010/03/12 01:59:14.76 tlqy6x2o 86/352






「たとえ世界の全てを敵に回してもね、たとえそれが一方通行のものであったとしてもね」





「ミサカはあなたを愛してるから、ってミサカはミサカはキスしてみる」










「」



178 : VIPに... - 2010/03/12 02:04:19.19 tlqy6x2o 87/352

「――それ、本気で言ってンのかよォ」

「本気だよ? 本気じゃないように見える?ってミサカはミサカは質問を返してみる」

「まさか、まさかマジでそンな事言いやがるとは思わなかった。っは、何だよこりゃァよォ」

「大真面目だよ。冗談で言えると思う?ってミサカはミサカは恥ずかしげもなく言ってのけてみたり」

「無償の愛だなンて、テメェは聖人君子か何かかよォ」

「違うよ」

「――ァ」

「ミサカはただの女の子。ただ、あなたが好きなだけの女の子」

「ただ――」

「そう。ただ、それだけ、ってミサカはミサカは他の理由を放棄する」

「たった、それだけなのかよ。本当に、それだけなのかよォ」

「うん。それ以外に理由なんてないよ、ってミサカはミサカは肯定する」

「――ハ、ハハッ、ハハハハハハ!」

「何かおかしい?ってミサカはミサカは首を傾げる」

「コイツはたまげたァ! まさかまさかまさかンな事言ってくる奴がいるとはなァっ!! 何の芝居だよこりゃァ!!」

「……ねえ、もしかして」

「こりゃケッサクだァっ! 確かにコイツは狂ってやがる!」





「……泣いてるの?」

181 : VIPに... - 2010/03/12 02:14:58.59 tlqy6x2o 88/352

「――――ァ」

「ね、泣かないで」

「なン、で、こンな――」

「何も怖くないよ、ってミサカはミサカは優しくあなたを抱きしめてみる」

「だって、こンな――」

「怖がらないで」

「今まで、誰も、一度も、そンな事――」

「――ごめんね。でも、ミサカがあなたに教えてあげる」

「――何、を」

「あなたの全てを受け入れる。あなたの全てを受け止める。あなたの全てを許す。あなたの全てを、愛してる」

「本当に――本当に、そンな事あるのかよォ――」

「ミサカの体も、ミサカの心も、ミサカの想いも、ミサカの全てが、あなたを肯定する」

「俺を――」

「そう。何一つ恥じる事はない。だって、あなたはミサカの大好きな人だから、ってミサカはミサカはあなたを強く抱きしめてみたり」



「ハハッ――これじゃァまるで、魔女の魅せた出来の悪ィ幻想みてェだ――」

「――たとえそうだとしてもね」

182 : VIPに... - 2010/03/12 02:15:43.06 tlqy6x2o 89/352






「どんな悪夢だってキスをすれば目が覚めて、魔法が解けてハッピーエンドなんだよ、ってミサカはミサカはもう一度キスをしてみる」




183 : VIPに... - 2010/03/12 02:16:32.24 tlqy6x2o 90/352

"the Last Order of Little Little Agape" is over.

186 : VIPに... - 2010/03/12 02:24:10.42 tlqy6x2o 91/352

以上、通行止め改訂版、終了です

改定前のテーマは無償の愛
たとえ一方通行であったとしても、無慈悲なまでに降り注ぐ雨のような愛
時として冷たく降り注ぐそれが、凍った冬を溶かす恵みの雨となるよう

改定にあたってのテーマは母の語るお伽噺。魔女の呪いと毒に侵された狼の物語
茨の城に囚われたまま、可愛い子が悪夢にうなされぬよう

リメイクにあたって大幅に加筆修正しましたが、本筋は変わっていないと思います
所詮自己満足ではありますが、楽しんでくれたのであれば幸いです

191 : VIPに... - 2010/03/12 02:37:25.60 tlqy6x2o 92/352

「――髪、綺麗だね」

「あァ?」

「真っ白で、キラキラしてて、まるで雪みたい、ってミサカはミサカは率直な感想を述べてみる」

「……ンな事初めて言われた」

「そうなの? ……だったらちょっと嬉しいな」

「……お前はあったけェな」

「え?」

「とけちまいそォだ――」

「……ゆっくりお休みなさい。ここには毒りんごも紡錘もないよ、ってミサカはあなたを抱きしめる」

「あァ――眠るのが怖くない――」

「鐘が鳴っても魔法は解けない。だってこれは、魔法なんかじゃないから」

「魔法――みたいだ――」

「違うよ。これはただの歌」

「うた――」

「そうだよ。ただの女の子の歌う――アイノウタ」

「ァ――ィ――」

「そう――あなたのための、小さな子守唄、ってミサカはミサカは――」

「――」
.             セカイ
「……おやすみなさい。明日があなたに優しくありますよう」

192 : VIPに... - 2010/03/12 02:50:01.21 tlqy6x2o 93/352

それでは言い訳タイムです

「申し開きはありますか、とミサカは己の扱いの酷さに怒りが有頂天です」

いや、なんか妙に可愛くなってですね
妹達の中に一人くらい当麻じゃなくて一方通行にフラグ立ててるのがいてもいいんじゃないかと

「だからといってアレはなんですか。レイプですよレイプ」
「その後あの鬼畜野郎がハッピーエンドなのは納得できません、とミサカは訴えます」

『あっちの話』とは違う方向でのもう一人のヒロインという事で。一言で言うなら献身。またはスケープゴート
もしかすると『彼女』が辿っていたかもしれない結末。魔女が義娘を殺せない場合はどうなるのでしょうか

「要約すると」

……嫌よ嫌よも好きのうち?


  ジャッジメント
「――審判ですの、とミサカはトリガーを絞ります」

193 : VIPに... - 2010/03/12 02:54:40.10 tlqy6x2o 94/352

はい、ぶっちゃけモードに入りますよー。とりあえずごめんなさあああああああい
地の文がないのでめちゃくちゃ分かり辛かったと思いますはい。マジ難しい

何かこれってどうなのよ?とか突っ込みあればお願いします
安価は投げる気力がないのでなしの方向で

194 : VIPに... - 2010/03/12 02:56:39.59 lDapfqEo 95/352

ありがとうよかったちょうよかった

195 : VIPに... - 2010/03/12 02:56:56.68 6709NWco 96/352

一方さんがレイプするなんて描写のせいで俺のパーソナルリアリティが崩壊しかけた
全力で打ち止めと俺に謝るべき。18413?ごめんちょっとわからない。

196 : VIPに... - 2010/03/12 03:05:38.51 JLVEsK20 97/352

地の文があったら完全にガチエロだったよね?
もう18413号さんは一方さんの妾になればイインジャナイ?

197 : VIPに... - 2010/03/12 03:12:06.51 tlqy6x2o 98/352

>>194
幸い

>>195
反省している。が、後悔はしていない(キリッ

>>190>>196
あえて映像化しにくいように書いてみたり。書けてるのか?
会話文のみだからできる手法だよね、とかなんとか


一方 ついカッとなってヤった。反省している。でも別に打ち止めに操立ててる訳じゃねェよ

18413 むしろコレをネタに好き放題できるかもしれません、とミサカはめげずに次の策を弄します
本音 あの二人の関係を壊すような事はしませんよ。まあ壊さない程度にこっそりとやらせていただきますが

198 : VIPに... - 2010/03/12 03:19:25.40 tlqy6x2o 99/352

ああ、ひとつだけ補足

当麻と美琴、一方通行と打ち止めのそれと比較して一方通行と18413号に「ない」描写
一通さんはそもそも考えてないし、18413号は別にそれでいいと思ってる、とかなんとか

200 : VIPに... - 2010/03/12 03:28:31.85 tlqy6x2o 100/352

打止「……ん」

一方「よォ、起きたか」

打止「ぁ……おはよ、ってミサカはミサカは抱きついてみたり」

一方「ンだよ、朝っぱらから元気だなァ」

打止「えへ……ね、ってミサカはミサカは目を閉じてみたり」

一方「……ンだよ」

打止「分かってるくせに、ってミサカはミサカは期待して待ってみる」

一方「ったく……人使いの荒い姫さンだこと」

打止「……とか言いながらちゃんとしてくれるとこが好き」

一方「へィへィ、ありがとさン……」



「」



一方「ホラ、満足かよォ」

打止「……もっと、ダメ?ってミサカはミサカはおねだりしてみる」

一方「――」

打止「あ、んむ、ちゅ……っはぁ……」

一方「……朝っぱらから元気だなァ」

打止「……あなたも元気、ってミサカはミサカは恥ずかしがりながら指摘してみたり」

一方「こりゃァ生理現象だよォ。オラ、そろそろ起きろオーロラ」

打止「あなたも結構、恥ずかしいセリフを吐くね、ってミサカはミサカは恥ずかしそうに言ってみたり」

一方「うるせェよ、どっかの馬鹿の影響だ、クソ」

202 : VIPに... - 2010/03/12 03:33:25.25 tlqy6x2o 101/352

打止「もちょっとー、ね?」

一方「あンま調子に乗ってると食っちまうぞ――」

打止「きゃ」

一方「――」

打止「ん、あ、じゅ……ん、こく……」

一方「……そンなに吸うな。喉渇くだろォが」

打止「、ん、そだね。コーヒー飲む? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方「あァ、頼む……ン? 何か……あァ? 何だァ……?」

打止「ちょっと待っててー、ってミサカはミサカは冷蔵庫に向かってみたりー」

一方「おィ馬鹿オマエ、服くら、い、着……」

打止「う? どしたの?」

一方「打ち止め、オマ……血が……」

打止「………………ぁ」

203 : VIPに... - 2010/03/12 03:34:51.29 tlqy6x2o 102/352

一方「ああクソっ、昨日どっかヤっちまったか!?」

打止「えと、その、これは」

一方「チクショウ、病院、医者、冥土帰し!」

打止「だから、その」

一方「動くな! 今救急車呼ンで――」

打止「だから大丈夫だよって! ……ってミサカはミサカは大声を出してみる」

一方「……あ」

打止「えと、その……たぶん……あれ、ってミサカはミサカはぼかしながら言ってみる……」

一方「……っは、マジ、焦ったァ……」

打止「あ、シーツに血付いちゃった……」

一方「ンなもンいくらでも替えが聞くだろォが。大丈夫か、痛くねェのか?」

打止「うん。なんかちょっと変だなって思ってたけど、その…………昨日、あんなだったから」

一方「……すまン」

打止「……だからその、気付かなくって、ってミサカはミサカは言い訳してみたり」

205 : VIPに... - 2010/03/12 03:38:37.28 tlqy6x2o 103/352

美琴『何よー、こんな朝早くからー』

一方「ええと、その、打ち止めがだなァ……」

美琴『え――何かあったの!?』

一方「あー……その……」

美琴『何なの!?』

一方「…………赤飯がだなァ……」

美琴『……あは』

一方「何がおかしィンだよォ!?」

美琴『よかったじゃない、おめでと』

一方「めでたかねェよチクショウ、こっちはすわ怪我でもしたかと思ったじゃねェか」

美琴『んで、勝手が分からないからお姉さまにお願いって?』

一方「そーゆーこった。不本意ながらなァ」

美琴『そうよねー。こんな事他に聞ける相手もいないしねー』

一方「……そォいう訳じゃねェけどよォ」

美琴『いいわよー。あのアンタが頼りにしてくれるなんて、何か嬉しいじゃない?』

一方「るせェよ。ンで、何がいるンだよ」

美琴『んー、まだ薬局も空いてないし、コンビニにあると思うんだけど――』

206 : VIPに... - 2010/03/12 03:44:16.63 tlqy6x2o 104/352

一方「ンじゃちょっとコンビニ行ってくらァ」

打止「うう、ごめんなさい……」

一方「どォでもいいような事気にすンじゃねェよ。すぐ帰ってくっから待ってろ」

打止「……うん」

一方「行ってくる」

打止「……うん、いってらっしゃい、ってミサカはミサカはこのやり取りがちょっと幸せに思えてみたり」



ガチャ



18413「おはようございます、とミサカは平然と登場します」

一方「脅かせンなっ! テメェ何しに出やがった!?」

18413「またまた、あなたとミサカの仲ではないですか、とミサカは思わせぶりな言葉を吐きます」

一方「あァァあああ!! ブチ殺すぞテメェ!?」

18413「ところで、とミサカは話を逸らします」

一方「何だよォ!? 俺ァ急いでンだよォ!!」

18413「――さくばんは、おたのしみでしたね、と、ミサカはカタコトに言ってみます」

一方「そォかァ、それが言いたかっただけかァ!?」

207 : VIPに... - 2010/03/12 03:53:36.13 tlqy6x2o 105/352

打止「あれ、何やって――」

バタン

一方「――コラ、さっさと本題に移れ」

18413「お腹の子の養育費を」

一方「笑えねェギャグだなァそりゃァ」

18413「ご安心を。場を和ませるための小粋なジョークですので、とミサカはアメリカンスマイルを披露します」

一方「一瞬マジで肝が冷えたぜェ……」

18413「既成事実が作れなくて残念です、とミサカは心底残念そうな顔をします」

一方「と言いつついつもの無表情じゃねェか」

18413「……まだまだミサカソムリエの称号は遠そうですね」

一方「いらねェよそンな不名誉な称号!」

18413「そうですね、あなたは味なんて気にせずに貪るタイプでしたね、とミサカは鼻で笑います。ハッ」

一方「いィからさっさと話を進めろォ!!」

208 : VIPに... - 2010/03/12 04:04:51.87 tlqy6x2o 106/352

18413「まあまあ、そうカリカリせずこれをお納めください、と、ミサカはビニール袋を差し出します」

一方「――こりゃァ」

18413「管理人の仕事の一環という事で」

一方「いつも適当に掃除してるだけじゃねェか。こンな時ばっかりちゃっかりしやがって……」

18413「貸し一、という事で」

一方「高くつきそォだな……」

18413「いえいえ、今度暇潰しに付き合ってくだされば。何分あの部屋は寒いもので、とミサカはしなを作ります」

一方「わざとやってンだろ」

18413「わりと本気ですよ?」

一方「……」

18413「ミサカ10032号を見習ってみました、とミサカは他人のせいにします」

一方「……好きにしろォ」

18413「そして既成事実を、とミサカはうっかり口を滑らせます」

一方「明らかに意識して言ってるじゃねェかよォ!」

18413「毒婦という言葉に憧れを隠しきれません、とミサカは暗い願望を暴露します」

一方「勘弁してくれェ……」

18413「女という生き物は皆そんなものですよ、とミサカはもう種の本能に摩り替えます」

一方「壮大だなァオィ……」

209 : VIPに... - 2010/03/12 04:07:17.07 tlqy6x2o 107/352

18413「ではそろそろ、ドアの向こうで幼な妻が痺れを切らせる前に退散します、とミサカは一歩下がります」

一方「……あンがとよ」

18413「いえいえ……珍しく大慌てのあなたが見られて眼福でした、とミサカは薄ら笑みを浮かべます」

一方「っ……今日のところは勘弁してやるからさっさと消えろォ……」

18413「それほんとにチンピラの発言ですね、とミサカは率直な感想を述べます」

一方「さっさと帰れカボスっ!」

18413「なにやら罵倒にもいつものキレが……ああそうそう、サービスで入れておきましたから」

一方「あン? 何入れやがっ――」





18413「避妊はしっかりと大変な事に、と、ミサカは親指を人差し指と中指の間に握りこみます」

一方「さっさと消えろォっ!!」

210 : VIPに... - 2010/03/12 04:10:40.10 tlqy6x2o 108/352

バタン

「随分早かったね、ってミサカはミサカは会話の内容が気になるのを隠せなかったり」

「……オラよ」

「……これ」

「アイツからだよ」

「……心配してくれてるんだ」

「そりゃそォだろォがよ。アイツら団結力だけは強ェンだ……クソ」

「――嬉しいなぁ、ってミサカはミサカは照れ笑いしてみたり」

「……」

「あは……っ、う……ふぇ……」

「おィ、やっぱり痛ェンだろォ。無理すンな、えーと痛み止め……」

「ちが、違うの……嬉しくって」

「……アイツらのが?」

「それもだけど……」

「ア……?」

211 : VIPに... - 2010/03/12 04:12:13.95 tlqy6x2o 109/352

「――ミサカでも赤ちゃん、産めるんだぁ、って」

「……」

「ほら、ミサカはお姉様のクローンだし、それに未完成でこんなだし」

「……」

「そんな事考えた事もなかったから、つい、ってミサカはミサカは言い訳してみたり――」

「……っ」

「あ、きゃ――」



「」



「――まだテメェにゃ早ェよ、クソガキ」

「……もう大人だもん、ってミサカはミサカは偉そうに言ってみる」

212 : VIPに... - 2010/03/12 04:12:53.80 tlqy6x2o 110/352

はい、ちょっとだけ改変バージョンでした

次何やろうかなあ……ってかまだ起きてる人いるんだろうか

226 : VIPに... - 2010/03/12 04:43:50.00 tlqy6x2o 111/352

一方「おィ打ち止め。ちょっとこっち来い」

打止「なーにー、ってミサカはミサカは駆け寄ってみる」

ひょい

打止「わわ、ってミサカはミサカは突然の状況に慌ててみたり!?」

一方「……」

打止「……素直じゃないね、ってミサカはミサカは呆れてみたり」

一方「うるせェよ。嫌ならやンねェよ」

打止「それを言うのは卑怯、ってミサカはミサカはほっぺた膨らませてみたり」

一方「……嫌か?」

打止「……好き。大好き、ってミサカはミサカは抱きついてみる」

一方「ならいいじゃねェかよ」

打止「……うん」

228 : VIPに... - 2010/03/12 04:58:49.62 tlqy6x2o 112/352

打止「……ね」

一方「あン?」

打止「凄い優しくなったね、ってミサカはミサカは力の入れ方とか微妙な違いを感じてみたり」

一方「……るせェよ」

打止「ん――強くしてもやっぱり優しい、ってミサカはミサカは目を細めてみる」

一方「……クソ」

打止「照れてるあなたも可愛い、ってミサカはミサカはちょっぴり悪戯心を芽生えさせてみたり」

一方「うるせェよ末っ子。静かにしてねェと食っちまうぞ」

打止「やっぱりあなたは狼の役なのね、ってミサカはミサカは指摘してみたり」

一方「オマエ挑発してンのかァ?」

打止「……」

ぎゅ

一方「……食っちまうぞ」

打止「……いいよ、ってミサカはミサカは言ってみたり」

一方「――」

打止「でも食べられるよりも、優しくキスしてほしいな、ってミサカはミサカは希望を述べてみる」

一方「……クソ」

打止「やっぱり優しい、ってミサカはミサカは――」





18413「はいお邪魔しまーす、とミサカはいつものようにいきなり登場します」

打止「ぴぃ!?」

229 : VIPに... - 2010/03/12 05:05:15.58 tlqy6x2o 113/352

18413「何ですかこの香ばしい臭いは。換気してください、とミサカは容赦なく窓を全開にします」

一方「何でいきなり入ってきやがるテメェ!?」

18413「管理人なのでこう、マスターキーを」

一方「どォ見ても職権乱用だろォが!!」

18413「だまらっしゃい性犯罪者。通報しますよ、とミサカは証拠品を容赦なく提出する姿勢を示します」

一方「ざけンなクソ! バラすぞテメェ――ちょっと待て」

18413「はて、何でしょうか、とミサカは首を傾げます」

一方「証拠品……だァ?」

18413「はい。映像データとか色々と」

一方「……ソイツはどこの馬鹿が記録したヤツだ」



18413「無論そこのおこちゃまですが、とミサカは分かりきった事を言います」

打止「……えへ?」

一方「」

231 : VIPに... - 2010/03/12 05:11:25.41 tlqy6x2o 114/352

18413「無論このタイミングで入ってこれたのもそこのちびっこがミサカネットワーク内のスレで実況してたからなのですが」

一方「何やってンだよテメェはァ!?」

打止「だってー」

一方「だってもクソもねェよアホォっ!」

18413「まあスレストしときましたので」

一方「管理人はオマエかよ……」

18413「では失礼します……続きは本スレの方でどうぞ、とミサカは言い捨てます」

一方「オィ打ち止めァ! パートいくつだコラ!?」

打止「黙秘権を行使させて貰います、ってミサカはミサカはがくがくと揺さぶられにゃうー」

232 : VIPに... - 2010/03/12 05:21:21.10 tlqy6x2o 115/352

一方「ったく……」

打止「だって自慢したいんだもんー、ってミサカはミサカは言い訳してみたり」

一方「……」

打止「えへ」

一方「……別に共有しなくてもいいだろォが」

打止「ん?」

一方「オマエだけ知ってればいいンだよ、アホウ」

打止「……」

一方「大声出してたら腹ァ減った。メシ」

打止「うん、ちょっと待っててね――ってミサカはミサカは一つだけ言っておくことがあったり」

一方「あァ?」



打止「大好き、――――、ってミサカはミサカは耳打ちしてみたり」



一方「……っ」

打止「これだけは他の子には教えてあげない、ってミサカはミサカはここぞとばかりに伝家の宝刀を抜いてみたり」

一方「テメ……チッ」

打止「あなたをこう呼べるのはミサカだけ……あなたのための、ラストオーダーだけだよ――ってミサカはミサカは照れてみる」

一方「…………クソ」

230 : VIPに... - 2010/03/12 05:09:43.91 gSpH5yUo 116/352

この先は当麻の美琴・黒子・ミサカ10032の三つ巴ハーレムルートでお送りしてください

235 : VIPに... - 2010/03/12 05:27:58.93 tlqy6x2o 117/352

人数多くなると色々困る。三角関係がギリでござる
御坂妹投入するならぐっばい黒子になっちゃう

237 : VIPに... - 2010/03/12 05:33:56.92 tlqy6x2o 118/352

やるとしたら黒子ルート後かな?
最初から三角関係ルート。嫉妬と駆け引きと引け目とが交錯するとき、物語は始まる!

238 : VIPに... - 2010/03/12 05:36:34.74 yxZt86AO 119/352

正直上琴展開に黒子とかやめて欲しい

239 : VIPに... - 2010/03/12 05:40:22.66 gSpH5yUo 120/352

ほのぼの系が見たいです
ここんとこ暗かったから・・・

241 : VIPに... - 2010/03/12 06:00:41.94 tlqy6x2o 121/352

黒子かわいいよ黒子。あのルートは裏なので、と一応
書くとして別枠。ここはもう今までの流れで

あいよー。でも明日ねー
VIP規制がなぜか生き返ったからそれがなくなるまでこっちでぐだぐだやってますはい

246 : VIPに... - 2010/03/13 01:24:09.84 FOrEys6o 122/352

「……」

「…………」

「………………んに」

「……」

「……おはよ、ってミサカはミサカは寝てるのをいい事にキスしてみたり」



「」

247 : VIPに... - 2010/03/13 01:31:48.11 FOrEys6o 123/352

「髪さらさらだねー、ってミサカはミサカは髪を梳いてみたり」

「まつげ長いし、お肌すべすべだし、ってミサカはミサカはちょっと羨ましかったり」

「何か自信なくしちゃうなあ……」

「……えい、ってミサカはミサカはちょっぷしてみる」

ぺち

248 : VIPに... - 2010/03/13 01:40:08.38 FOrEys6o 124/352

「……ゥ」

「あ……」

「……打ち止めァ」

「おはよ、ってミサカはミサカはにっこり笑ってみたり」

「………………ぐゥ」

「こーらー、起きなさいー、ってミサカはミサカは体を揺さぶってみるー」

「眠ィ……」

「おーきーてー。今日はお姉様たちと遊びに行くんだからー、ってミサカはミサカは不屈の闘志を燃やしてみる」

「……ァ」

「あ?」

「…………あと五分……」

「うわあ、何か今凄いベタなセリフが聞こえた気がする! ってミサカはミサカは愕然としてみたり!」

「ンゥー……」

「おーきーてー!」

251 : VIPに... - 2010/03/13 02:11:22.28 FOrEys6o 125/352

「……」

「起きてー!」

「……打ち止めァ」

「う? なーに? ってミサカはミサカは耳をそばだててみる」

「……」

ぎゅ――

「ぴぃ!? ってミサカはミサカはあなたの突然の積極さに混乱してみたり!?」

「……」

「……どしたの?」

「…………じ」

「じ?」

「………………じゅーでン」

「……」

「……ンンゥ……」

「……ちょっとだけだからね、ってミサカはミサカは怒れなくなっちゃってみたり」

253 : VIPに... - 2010/03/13 02:34:53.98 FOrEys6o 126/352

「……」

「……」

「……」

「……ンゥ」

「……」

「……」

「……すぅ」

「……」

「……」

255 : VIPに... - 2010/03/13 02:37:39.62 FOrEys6o 127/352

この後結局遅刻しましたとさ、どっとはらい

できれば通行止めで>>260

260 : VIPに... - 2010/03/13 02:45:56.38 BKZJG6SO 128/352

かそくした

261 : VIPに... - 2010/03/13 02:45:57.90 KO8z2hgo 129/352

芳川さんにご報告ってかご挨拶

264 : VIPに... - 2010/03/13 03:19:39.28 FOrEys6o 130/352

桔梗「ふーん」

一方「……やけにあっさりしてンなァ」

桔梗「別に私はあなたたちの保護者でも何でもないし、何か言ったところでどうせ聞く耳持たないでしょ?」

一方「……まァそォだなァ」

桔梗「愛穂にはそっちの事は黙っといてあげるわよ……それよりご飯ちゃんと食べてる?」

打止「何か他の妹達のみんなも料理を始めちゃったみたいでレシピがどんどん増えて……」

桔梗「ふーん。あなたが作ってあげてるんだ」

一方「文句あンのかよ」

桔梗「まああなたがエプロンしてフライパン握ってるところなんて想像できないものね」

一方「……っ」

桔梗「あれ? もしかしてするの?」

一方「何で俺がそンなめンどくせェ事……」

打止「たまに手伝ってくれたりするよ、ってミサカはミサカは惜しげもなく暴露してみたり」

一方「オマエ、何言って……!」

桔梗「ふーん、へー、そうなんだー」

一方「……悪ィかよォ」

桔梗「ううん、別に?」

一方「クソ……」





桔梗「ところで興味本位なんだけど、一方通行ってどんなセッ○スするの?」

打止「あのねあのね、顔に似合わず結構優しく……」

一方「だァァああああアアああ!?」

265 : VIPに... - 2010/03/13 03:24:22.50 FOrEys6o 131/352

芳川・黄泉川もかなり動かし辛いのに気付いた……
ってか大人書き辛いなあ。小萌先生は別として

んじゃ>>258

258 : VIPに... - 2010/03/13 02:45:30.37 AjNxqzgo 132/352

夜中に目が覚めてコーヒーを買いに行く一通さん。
一通さんがいない間に起きて情緒不安定になる打ち止め。

266 : VIPに... - 2010/03/13 03:44:56.91 FOrEys6o 133/352

「……」

「……喉渇いた」

「冷蔵庫……」

――っ

「ン?」

「悪ィ。ちィと離してくれ」

「……ちっせェ手だなァ」

「こンな手で握っててくれてンのかよ……」

「……」

――くっ

「すまねェな、姫さン。すぐ戻ってくるからよ」



「」



「……何三文芝居みてェな事してンだよ俺は。アホか」

269 : VIPに... - 2010/03/13 03:55:55.53 FOrEys6o 134/352

「っクソ、何でこンな時に限って切れてンだよ……」

「……」



「…………すぅ……」



「……」

「……」

「……悪ィな、すぐ帰ってくるからよ……いい子にしてンだぞ」



――バタン

270 : VIPに... - 2010/03/13 03:58:43.19 FOrEys6o 135/352

「……」

「……」

「……ん」

「……寒い……」

「んうー……」

「……」

「………………あれ?」

「あ――」

273 : VIPに... - 2010/03/13 04:05:52.98 FOrEys6o 136/352

「っは――やっぱまだ寒ィなァ」

「……あ、コンビニはアイツがいるンだったな」

「自販機は……この前蹴り飛ばしちまったしなァ」

「……」

「ま、ちょっと遠いけど夜中の散歩ってのもオツなもンだろォ」

「月がとっても青いからァー、ってかァ?」

274 : VIPに... - 2010/03/13 04:09:11.72 FOrEys6o 137/352

「……」

「……」

「……枕、まだちょっとだけあったかい」

「……」

ぎゅ――

「……っく……はぁ……」

「寒い、よぉ……って……ミサカはミサカは呟いてみたり……」

275 : VIPに... - 2010/03/13 04:20:40.94 FOrEys6o 138/352

「ありゃーしたー」



「……ま、ついでだしな」

「ずるいー、とか言いそォだしなァ、アイツ」

「ったく、ワガママ姫さンのご機嫌取りも大変だァな、っとォ」

「……ッハ、めンどくせ」

277 : VIPに... - 2010/03/13 04:24:20.29 FOrEys6o 139/352

「……」

「……」

「……」

「……」

「……寒い……よぉ……」

「……」

「……っは……ぁ……窒息しちゃいそ、ってミサカはミサカは……」

「……」

「……ぅ……」

「……」

278 : VIPに... - 2010/03/13 04:28:24.58 FOrEys6o 140/352

「……」

――ヵチャ――――ン

「……」

――カサ

「……」

ギッ――

「……」





――――ぎゅ





「……」

279 : VIPに... - 2010/03/13 04:37:03.81 FOrEys6o 141/352

「……起きてたのか」

「……お帰りなさい」

「……」

「……」

「……悪ィ」

「……」

ぎゅ――

「……」

「……寒かった、苦しかった」

「……」

「溺れちゃいそうだった、ってミサカはミサカは感覚を置き換えてみたり」

「……ちゃンと帰ってくるって言ったろォ」

「………………うん」

「……」

「……ね」

「……夜明けにゃまだ早ェぞ」

「……」

「目が覚めちまうだろ」

「……だめ?」

「……」



「」



「……悪ィ夢は覚めたかよ」

「……うん」

280 : VIPに... - 2010/03/13 04:41:58.92 FOrEys6o 142/352

この台詞回しもそろそろくどすぎるかな、と思いつつ。職業病?
でも臭い台詞も芝居がかった仕草も、上条さんじゃなくてこいつの方が似合う気がするんだよねえ

今日は安価停止
ってかそろそろ明日がやばい、と思いつつもちょっとだけ起きてたり

290 : VIPに... - 2010/03/13 20:01:30.05 FOrEys6o 143/352

「……」

「……」

「……」

「静かだな……」

「……」

「……」

「……クソ」

「コンビニでも行くかァ……」

292 : VIPに... - 2010/03/13 20:31:29.50 FOrEys6o 144/352

「よく考えるとこォいうメソも久し振りだなァ」

「あ、クソ。コーヒー買うの忘れたじゃねェか」

「公園行きゃあるかなァ」

「この時間誰もいねェだろォし、あそこで食うか」

「……家に帰ってもしょォがねェしな」

「あークソ、かったりィなァ……」

「お、何だよ直ってンじゃねェか」

ピ ガシャン

「……ま、コーヒーがコレだけしかねェってのが気に入らねェけどなァ。ないよかマシか」

カシュ

「やっぱクソ甘ェ……」

「ンじゃ最初はカレーパンから行きますかァ」

「……」

「……」

「……味気ねェな」

296 : VIPに... - 2010/03/13 21:06:09.32 FOrEys6o 145/352

「――こんな時間にこんなとこで何やってんすか」

「まためンどくせェのが……」

「何々? コンビニでパン? 打ち止めのご飯食べれなくて残念?」

「うるせェよ」

「どうしたんだよアイツ」

「検査だとよ。帰ってくンのは明後日」

「だからこんなとこで一人寂しくパンかじってたって訳だ」

「うっせ。オマエこそ何やってンだよ。鬼嫁はどォした」

「……黒子んとこお泊り」

「ハッ、人の事言えねェじゃねェか」

300 : VIPに... - 2010/03/13 21:33:33.79 FOrEys6o 146/352

「オラよォ」

「うおっ、投げんなよ」

「オゴリに文句言うなボケ」

「へいへい……しっかし何が悲しくて夜中の公園で男二人顔突き合わせてんでしょうねえ」

カシュ

「さァてねェ。ま、たまにはいいンじゃねェか、こォいうのもよ」

カシュ

「……ン? 何だよ」

「ほれ」

「カッ、オマエも好きだねェ」

「たまにはいいだろ?」

「違ェねェ。ンで、何に?」

「さあねえ」

「考えてねェのかよ」

「んじゃ何か思いついてくれよ」

「何でもいいンじゃね?」

「……そうだな。何でもいいか」

「ンじゃ、その何かさンにでも」

「おう、何か、に」



カコン

304 : VIPに... - 2010/03/14 01:06:46.92 4lEWxIQo 147/352

「しっかしよ、オマエと二人でこうしてるってのも不思議なもんだな」

「そォかァ?」

「お互いに第一印象最悪だろうが」

「ンな昔の話は忘れた」

「何だよ、気にしてるのは俺だけかよ……」

「それを言うなら御坂だって最悪だぜェ?」

「そういえば聞いた事ないな……オマエら最初どこで会ったんだ?」

「……借金生活も楽じゃねェなァ」

「え?」

「――ハッ、忘れたねェそンなどォでもいい事は」

「ふーん……」

「オマエはどォなンだよ、最初に会った時」

「……」

「……ア?」

「…………」

「何で目ェ逸らすンだよ」

「………………」

「何か面白そォな臭いがするぜェ? オイ吐けよコラ」

「過去を振り返るよりも未来に目を向けるべきだと上条さんは思いますですよ?」

「オラ、いいから吐きやがれェ」

「うおあっ! ヘッドロックは止め痛え痛え痛え!」

305 : VIPに... - 2010/03/14 01:30:08.67 4lEWxIQo 148/352

「気付いたらもう俺も二年かあ」

「オマエ進級できたのかよ」

「美琴先生さまさまです……」

「仲のよろしィこって」

「これで留年でもした日にゃレンジでチンされるからな……必死だった……」

「世は総て事もなし、とくらァ。平和平和で結構じゃねェか」

「そうだな。平和が一番。みんな幸せ万々歳」

「その『みんな』の中に含まれているのか甚だ疑問に思います、とミサカはいつものように唐突に現れ会話に混ざります」

「い――っきなり出てくンなオマエはよォっ!!」

「ハオ、ご機嫌如何でしょう、とミサカは原住民族っぽく挨拶してみます」

「何しに出た御坂妹妹」

「物凄い個体名を付けられました、とミサカはあなたのセンスに脱帽します」

「日本語は正しく使えよ」

「失礼、訂正します――ミサカはあなたのセンスに絶望します」

「酷くなってんじゃねえか! あと名付けに関してだけはオマエらに言われたくねえよ!」

「子供の名前とか安直に決めそうですよね、とミサカは未来予知をしてみます」

「こどっ……」

「……」

「せめてもう少し高尚な呼び方を、とミサカはあなたのセンスを試します」

「だってさ」

「俺に振ンな」

「さてここで魔法の呪文――>>310、とミサカは唱えます」

310 : VIPに... - 2010/03/14 01:37:44.76 2IWmGgSO 149/352

ボルガノン

313 : VIPに... - 2010/03/14 01:56:20.67 4lEWxIQo 150/352

「なん……だと……、とミサカは思わず恐怖に戦慄せざるを得ません」

「一体どンな電波受信しやがった」

「せめてダイムサンダに……いえ、何でもないです、とミサカは目を逸らします」

「呼び方ねえ……」

「個体番号でいいだろォが。打ち止めみたいな特殊な個体でもない限り」

「うーん……」

「……」

「ヘイヘイ、どうしました。あなたたちのオツムはその程度の性能ですかー、とミサカは挑発します」

「――『管理人』」

「……それだ」

「安直ですね、とミサカは白い目で見ざるを得ません」

「まァ適当だろ。二重の意味で」

「ふむ、なるほど……いいでしょう、とミサカは限りなく偉そうに上から目線でしぶしぶ受け入れます」

「何か文句あるのかよォ」

「いえ。ただ……はたして呼ばれる日がくるのだろうかと思うと」

「……」

「……」

「メタ発言ってこういう時に便利ですよね、とミサカは虚空に切なげな流し目を送ります」

「何言ってんだコイツ」

「……ところでさ」

「あン? 何だよ」

「それ、管理人って――誰のセリフなんだ?」

「……」

「……」

「大方電波でも受信したのでしょう、とミサカは思わせぶりなセリフを吐きます」

314 : VIPに... - 2010/03/14 03:03:03.31 4lEWxIQo 151/352

「で、オマエ何しに来たンだよ」

「男だけではむさ苦しいかと思いまして、花を添えてみようかと」

「ソイツはまた殊勝な心がけじゃねェか。いらねェからさっさと失せろ」

「随分と勝手な方ですね、あなたも、とミサカは分かりきった事を再確認します」

「そう邪険にしてやるなよ。なあ?」

「そうです。あなたがあの子に向ける二万分の一でも優しくしてみたらどうですか、とミサカはここぞとばかりに反論します」

「……で、本音は」

「せっかく他のヒロインがいないのでこの機会にハーレムルートでも目指してみようかと」

「おい、やっぱりコイツはこォいうヤツなンだよ。甘くしてると修羅場に突入させられっぞ」

「失敬な……いい響きですね、修羅場、とミサカは憧れを隠し切れません」

「コレだよ……」

「……」

「何だよその目はァよ」

「……いや、何ていうかさ……仲いいなと思って」

「ハァ? オマエ何言ってやがンだよォ?」

「さすがお義兄様、目の付け所が違いますね、とミサカは機嫌をよくします」

「現金なヤツだ」

「頼むからそのお義兄様っての止めてくんねえ……?」

「おや、気に入りませんか」

「はン、いいじゃねェか。義理の妹が一万近くできて」

「その法則だとあなたは義弟ですけどね、とミサカはあえて言います」

「……」

「何か嫌だな……」

「そりゃァこっちのセリフだァっ!?」

315 : VIPに... - 2010/03/14 03:21:19.63 4lEWxIQo 152/352

唐突に終わる。続かない

ううむ、黒子ルートの話が思いつかないなあ
美琴VS黒子ルートはある程度動くんだけど


これは……百合子ルートで行くしかないのか……

325 : VIPに... - 2010/03/14 19:22:09.54 4lEWxIQo 153/352

とりあえずまたVIP規制が復活してるんですの。1週間以上続くってどういうことだ

10時過ぎに再開するかも?
適当にネタ書いててくれるとー

326 : VIPに... - 2010/03/14 19:29:22.66 MFiRb2AO 154/352

朝寝ぼけて打ち止めにだきついて離れない一方通行さん

を通行止め家にきていた上琴夫妻が目撃

330 : VIPに... - 2010/03/14 20:42:57.86 IecYa.Mo 155/352

上条さんのホワイトデーを取り仕切る美琴。

334 : VIPに... - 2010/03/14 22:08:38.04 4lEWxIQo 156/352

バレンタイン・ホワイトデーネタは既出なのでなしで
一つ番外編ネタ(ネタだけ)思いついたので消化した後規制解除されるまでそれやろうかな?

336 : VIPに... - 2010/03/14 23:17:32.76 4lEWxIQo 157/352

「……」

――

「……ン……ゥ」

――、――

「……」

――――!

「……ァ」

――?

「らす……お……」

――!?

「……あったけェ……」

――! ――――!!

「……」

338 : VIPに... - 2010/03/14 23:42:32.41 4lEWxIQo 158/352

美琴「おはよー」

打止「いらっしゃいー、ってミサカはミサカはちょっと渋い顔をしてお出迎えしてみたり」

当麻「どうしたんだ?」

打止「……えーと」

当麻「んー?」

美琴「どうしたの……って、アイツか」

打止「まだ寝てたり……」

当麻「おーおー、幸せそうに寝ちゃって」

美琴「こうしてればコイツも可愛いのにね」

打止「ねー、ってミサカはミサカは同意してみたり」

当麻「可愛い……かあ……?」

339 : VIPに... - 2010/03/15 00:40:17.80 6Yzv1d.o 159/352

打止「起きてー」

一方「……」

打止「ほーらー、朝だよー、ってミサカはミサカはねぼすけさんを頑張って起こそうと試みてみる」

一方「……ン……ゥ」

美琴「あー、だめだこりゃ」

当麻「コイツ朝弱んだな」

一方「……」

打止「起きてー! お姉様たちもう来ちゃったよー、ってミサカはミサカは申し訳なさと恥ずかしさを入り乱せてみたり!」

一方「……ァ」

美琴「お?」

打止「起きた……のかな? ってミサカはミサカは半信半疑だったり」

一方「らす……お……」

打止「んー? なーにー? ってミサカはミサカは――ぴぃ!?」

一方「……あったけェ……」

当麻「おやおや」

美琴「まあまあ」

打止「にゃうー! 恥ずかしいーでもちょっと嬉しいでもやっぱり恥ずかしいー!? って言うか起きてよー、ってミサカはミサカは狼狽してみたり!?」

一方「……」

打止「お姉様ー、この子起きませんー……」

美琴「ま、いいじゃない起きるまでそのままで」

当麻「美琴ー、俺もー」

美琴「あ、キッチン借りるわね。コーヒー?」

当麻「分かっちゃいたけど切ない……」

打止「うー、これ何て羞恥プレイなんだろ、ってミサカはミサカは新しいジャンルをなし崩しに開拓されたり……」

一方「ぐゥ……」

286 : VIPに... - 2010/03/13 19:35:20.04 Z3Lpz2AO 160/352

グループのメンバーについうっかり口を滑らせて、打ち止めという彼女(嫁?)が出来た事を言ってしまう一方さん。

342 : VIPに... - 2010/03/15 02:34:12.51 6Yzv1d.o 161/352

一方「匿え」

当麻「」

一方「邪魔するぞ」

当麻「ヲイコラ、何事だ」

一方「……あー……」

当麻「また打ち止めと喧嘩したのか?」

一方「違ェよ」

当麻「まさか何か厄介事に巻き込まれたのか?」

一方「いや……そォじゃねェけど……」

当麻「じゃあ一体何だってんだよ」

一方「……」

当麻「あのなあ一方通行。ちゃんと言ってくれねえと手の貸し様がねえだろ?」

一方「……」

当麻「面倒事になんだろ? 話してみろよ」

一方「………………つ」

当麻「つ?」

一方「土御門が……」





元春「何逃げてんのかにゃー、あーくーせーらーれーたーくぅーん?」

一方「」

当麻「」

345 : VIPに... - 2010/03/15 03:06:01.91 6Yzv1d.o 162/352

元春「やだなーもー、いきなり逃げたりしてー。俺とオマエの仲じゃにゃーかよー」

一方「にこやかに血塗れで登場すンなグラサン! そのまま死ンどけっ!」

当麻「まったく心臓に悪い隣人だ……ほら、包帯」

元春「いやー、すまんにゃー。美琴ちゃん留守?」

当麻「女の子たちで遊びに行ってるよ……で、何事だよ一体」

元春「いやいや、コイツようやっとくっついたそうじゃねえかよ」

当麻「くっつい……ああ、打ち止めの事か」

元春「それでちょーっとからかったら逃げやがって」

一方「オマエらがぎゃァぎゃァうるせェからだろォが!」

元春「海原にバレたら即戦闘になりそうだったしにゃー」

当麻「……ああ、なるほど」

元春「せっかく祝いの品まで準備してやったのに失礼な奴だ」

一方「どォせロクなもンじゃねェだろ……」

元春「いーや、気に入ってくれると思うね! なぜならコレは全人類の希望の象徴だから!」

一方「うさンくせェ……」

当麻「……一方通行」

一方「ンだよ」

当麻「あれはいいものだ」

一方「テメェまで何だよ。怪しげな壷か何かじゃねェだろォなァ」

元春「まあまあ、感想は見てから言ってくれい。ほい」

一方「ったく……何だよ」





元春「もちろんメイド服だけどにゃー!」

一方「」

348 : VIPに... - 2010/03/15 04:00:17.41 6Yzv1d.o 163/352

一方「マジ疲れたァ……拷問かアレは……」

打止「だからってベッド直行しないでー、ってミサカはミサカは注意してみる」

一方「少し休ませてくれェ……」

打止「でも結局貰ってきたんだ」

一方「アイツしつけェンだよ。延々と語りだすしよォ」

打止「うわあ。気持ち悪いくらいぴったりだ、ってミサカはミサカは凄い微妙な表情を浮かべてみたり」

一方「大方病院か研究所のデータ盗み出してきたンだろォが。まァ半殺しだな」

打止「皆殺しじゃないんだね。止めないけど、ってミサカはミサカは結構非情な事を言ってみたり」

一方「……」

打止「あ、おはぎ買ってきたんだっけ、ってミサカはミサカは連想ゲームで思い出してみる」

一方「季節的には牡丹餅だろ」

打止「細かい事気にしてると禿げるよ、ってミサカはミサカはあなたの将来を心配してみたり」

一方「どォせ長生きする気はねェよ」

打止「……ね」

一方「あン?」

打止「先に死んじゃわないでね、ってミサカはミサカはささやかなお願いをしてみる」

一方「……ウサギをペットにするとめンどくせェなァ」

打止「あれ迷信らしいよ? っていうかあなたの方がウサギっぽい、ってミサカはミサカは身体的特徴を指摘してみたり」

一方「好きでアルビノやってるわけじゃねェよ」

打止「ウサギの飼い主は?」

一方「…………めンどくせ」

打止「だーいぶ、ってミサカはミサカはボディプレスしてみたりー!」

一方「ぐあっ!? おいコラテメェ何しやが――」



打止「め……めいどさんですよー……ってミサカはミサカは顔を赤らめてみたり」

349 : VIPに... - 2010/03/15 04:17:56.02 6Yzv1d.o 164/352

一方「……」

打止「ど、どうかな、ってミサカはミサカは恥ずかしさをごまかしながら訊いてみたり」

一方「……結構似合うじゃねェか」

打止「あれ? 予想を裏切ってやけにあっさりと素直な感想が、ってミサカはミサカは戸惑ってみたり」

一方「思ったままの事言って悪ィかよ」

打止「……ううん」

一方「ったく、めンどくせェなオマエは」

打止「女心は複雑なんです、ってミサカはミサカは偉そうにしてみたり」

一方「百年早ェよ、マセガキ」

打止「……女の子はね」

一方「ン?」

打止「恋をすると凄い速さで大人になるんだって、ってミサカはミサカは誰かに聞いた話を思い出してみる」

一方「……そォかい」

打止「だからミサカをこうさせたのは、全部あなたが悪いんだよ、ってミサカはミサカは責任を押し付けてみる」

一方「それは確かに汚ねェ大人のやり口だなァ」

350 : VIPに... - 2010/03/15 04:36:14.35 6Yzv1d.o 165/352

「……」

――ぎゅ

「……責任、取ってね、ってミサカはミサカはささやかなお願いをしてみたり」

「……拾ったペットの面倒を見るのは飼い主の責任だってなァ」

「捨てちゃやだよ。寂しくて死んじゃうから」

「ンな事しねェよ。何気にしてンだよドアホ」

「……」

「……しかたねェなァ」

「え――あ――」





しゅる――

354 : VIPに... - 2010/03/15 05:02:24.83 6Yzv1d.o 166/352

「……取っちゃうの……?」

「ダメなのかよ」

「……だって」

「何期待してンだよ、オマエ」

「……」

ぐいっ

「あ――」

「目、瞑れ」

「――うん、ってミサカはミサカは素直に従ってみる」

「気持ち悪ィくらい従順だなァ。怖くねェのかよ」

「だってあなたはミサカに優しくしてくれるもの、ってミサカはミサカは色んな意味に取れる言葉を使ってみる」

「優しくしてくれりゃァ誰だっていいのかよ」

「優しくしてくれる誰かじゃなくて、優しくしてくれるあなたじゃなきゃイヤ」

「……俺は優しくなンかねェよ」

「そんな事ないよ、ってミサカはミサカは一分の迷いもなく否定してみる」

「……」

す――

「んっ……」

「目、開けるなよ」

「……はい」

355 : VIPに... - 2010/03/15 05:25:39.29 6Yzv1d.o 167/352

「まったく、小さい身体だなァ」

「大きい方が、っ、いいかな」

「部屋が狭くなるのは勘弁してもらいてェな」

「んっ……猫じゃないんだから喉ばっかり掻かないで、ってミサカはミサカは、っく、お願いしてみたり」

「……イヤか?」

「……」

「イヤか?」

「……気持ちいい、です、てミサカはミサカは、きゅぁ、ふ」

「じゃ文句言うな」

「ふぁ……はい……」

「……細ェ首だな」

すいっ――

「あっ、ん、それ、ぞくぞく、しちゃ、う」

「力入れたら折れちまいそォだな……」

「んふ……あ……」

「……」

「はぅ……んぁ……、ね」

「あン?」

356 : VIPに... - 2010/03/15 05:39:40.66 6Yzv1d.o 168/352

「――折っちゃう?」

「……何言ってンだオマエ」

「あなたに摘まれるならいいよ、ってミサカはミサカは言ってみたり」

「……」

「優しくして、ほしいな、ってミサカはミサカは自分の希望も付け加えてみる」

「……」

――くっ

「んぅ……」

「……」

「くぁ……う……」





きゅ――

357 : VIPに... - 2010/03/15 05:43:47.30 6Yzv1d.o 169/352

「ぁ……」

「……花は手折るもンじゃねェよ」

「……これ……って」

「シルシだよ」

「……シルシ……?」

「あァ」

「――――――、っ」

「飼い主がいますよォって、ペットに付けンだろ?」

「……うん……、うん……!」

「ったくよォ……ウチのは何かあるとすぐピィピィなきやがる」

「うん……!」

358 : VIPに... - 2010/03/15 05:48:39.72 6Yzv1d.o 170/352

「……目、開けンなよ」

「え――」



「」



「……しょっぺェなァ」

「……反対側も舐めてほしいかも、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」

「しょォがねェなァ……泣き虫な上に甘えたがりときたもンだ」

「ん……」

「――ホラ、これで満足か?」

「……」



ぐっ――



「な、おィ……」



――ちろ

359 : VIPに... - 2010/03/15 06:01:01.71 6Yzv1d.o 171/352

「テメ……何しやがる」

「……お返し」

ぺろ、る、ちゅ――

「顔中ベタベタにする気かオマエ。仕返しじゃねェか」

「ばれた? ってミサカはミサカは目を閉じたまま笑ってみたり」

「言ったことはちゃンと守るのによォ……躾がなってンだかなってねェンだか」

「ごめんなさい、ってミサカはミサカははにかんでみる」

「コイツはきっちり叩き込ンでやらねェとなァ」

「……お願い」

「ン?」





「優しく躾けてね、ご主人様、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」





「…………目、開けンなよ」

「どうしてだろ、ってミサカはミサカは分かってるけど首を傾げてみたり」

「うるせェよ! いいから黙って目ェ閉じとけ!」

「はーい、ってミサカはミサカはちょっと不満げだけどちゃんと言いつけを守る姿勢を見せてみる」

「……クソ」

360 : VIPに... - 2010/03/15 06:17:46.61 6Yzv1d.o 172/352

いつの間にかちょいエロになってだんだん病んできて最終的にどうしてこうなった

最初は>>286のつもりで男三人の会話だけのつもりだったんだけど
連想ゲームでメイド→従順な→ペット→ここからカオスになって
首輪、リボン、絞首、喉を掻く、細い首、折れそう、優しく花を摘む、舐め癖、涙を舐める、という感じで一気に膨れ上がってしまったり

要約すると、全部土御門が悪いってことで、とミサカは他人に責任を押し付けます

371 : VIPに... - 2010/03/15 18:02:55.80 6Yzv1d.o 173/352

はい、ただいま。ホライゾン読んでたらスタンドに時間すっとばされたらしいです
そんな訳なんですがどうしようか、>>375さん

374 : VIPに... - 2010/03/15 18:59:12.06 6Yzv1d.o 174/352

何もなかったら次スレかなにかのパイロット版っぽい何かをやるかもしれない

376 : VIPに... - 2010/03/15 19:58:31.12 cHD0RIDO 175/352

上条さん&一方さん in ファミレス

377 : VIPに... - 2010/03/15 19:59:10.97 6Yzv1d.o 176/352

んじゃちょっと別枠でやってみるざます










百合子ルートだけどね

379 : VIPに... - 2010/03/15 20:01:18.97 6Yzv1d.o 177/352

>>376も含めて行く方向で
VIPのスレに影響されたとかいえない

380 : VIPに... - 2010/03/15 20:10:28.28 6Yzv1d.o 178/352

当麻「はよーす」

青髪「おはー。何やカミやん、今日は早いんね」

当麻「ただでさえ出席がやばいからな……」

青髪「このまま留年したらクラスメイト全員から先輩って呼ばれる日々が始まるでぇ?」

当麻「それだけは勘弁してくれ」

青髪「ええやないかー。先輩、ちょっとパン買ってきてくださいよとか言われてまうと思うと胸の高鳴りが抑えれんで」

当麻「いじめじゃねえかそれ! ……あれ?」

青髪「どないしたん?」

当麻「どうしたんだよ土御門。やけに静かだな」

元春「んー」

当麻「何か機嫌が悪いような風に見えるんだけど」

元春「そんな事はねえぜい。俺様いつものぜっこーちょー」

当麻「むー……ならいいけどさ」

元春「何でコイツはいらん時ばっかり勘が鋭いんだか……」

当麻「あ?」

元春「何でもねえよー」

381 : VIPに... - 2010/03/15 20:19:07.87 6Yzv1d.o 179/352

小萌「はーいおはよーございまーす。ホームルーム始めますよー」

小萌「またまた突然ですが転校生が来ましたー」

青髪「な、なんだってー!?」

小萌「そしてまたまた女の子ですよー。残念でした女の子たちー」

秋沙「被った……。また……影が薄く……」

小萌「では転校生ちゃんどうぞー」

ガラ――

青髪「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」

当麻「え……? って、おい、まさか……」

元春「……」





一方「鈴科……百合子、だ……ヨロシク」

当麻「」

382 : VIPに... - 2010/03/15 20:40:52.17 6Yzv1d.o 180/352

一方「……おィ、何でオマエらと同じクラスなンだよ」

当麻「それはこっちのセリフだ! 何でテメエがここにいるってか何でお前セーラー服なんて着てますか似合わねえ!?」

一方「うるせェよ! 俺だって好きで着てる訳じゃねェ!」

青髪「俺っこキター」

小萌「あらあら、上条ちゃんお友達ですか? んじゃ席は上条ちゃんの隣でー」

当麻「待って待って待って! 隣空いてないから! ちゃんといるから!」

小萌「一番後ろに行きやがれですー」

当麻「うわあ最後列ってこれもしかして隣コイツだけ? 俺もしかしてこれから毎日学校に自分から拷問受けに行く事になるの?」

一方「ざけンな何で俺がコイツの隣なンだよォ!?」

青髪「しかもツンデレ属性っぽいですよー」

当麻「オマエは黙っとけ! 殺されるぞ!」

青髪「ツンギレ? もしかしてツンギレ俺っこ?」

当麻「土御門も止め……って爆睡中ですかー!? ぜってー寝たふりだろテメエ!!」

元春「むにゃむにゃ、もう食べられにゃー」

当麻「うっわベタ過ぎて逆に恐怖すら覚えるほど超わざとらしい!」

一方「殺してェ……今すぐアイツらを殺してェ……」

小萌「はーい、そこの馬鹿三人は後でお説教ですよー。それと鈴科ちゃんが爆発する前にやめないと追加オーダー入りますよー」

制理「いい加減にしろ上条当麻ぁ!?」

当麻「何でピンポイントで俺だけなんですか!? ああもうチクショウ、ふーこーうーだー!」

383 : VIPに... - 2010/03/15 20:47:32.55 6Yzv1d.o 181/352

当麻「転校生ってどういう事だよおい」

一方「うるせェ。死ね」

当麻「オマエ女だったのかよ」

一方「そォだよ悪いかよ。死ね」

当麻「しかも何で早速こんな状況になってますかね」

一方「俺が知るかよ。死ね」

当麻「せんせー。精神衛生上非常によろしくないんでやっぱり元の席戻っていいですかー」

小萌「却下です。ってか今授業中なんですから私語は休み時間にゆっくりしてくださいねー。あと鈴科ちゃん、女の子がそんな言葉使っちゃダメですよー」

当麻「ううう……勘弁してくれ……」

一方「そりゃこっちのセリフだァ……」

385 : VIPに... - 2010/03/15 20:57:16.16 6Yzv1d.o 182/352

青髪「すっずしっなちゃーん」

一方「あァ? 何だよオマエ」

青髪「お近付きの記念にーって事で、みんなでボーリングでも行かへん?」

一方「やなこった。帰る」

青髪「何やつれへんなー」

元春「さってと、んじゃ俺も帰るかにゃー……」

当麻「……」

青髪「カミやんどないする? 僕らだけででもボーリング行く?」

当麻「何が悲しくてオマエと二人きりでボーリングしなきゃなんねえんだよ」

青髪「僕の扱いひどくない?」

当麻「……悪い、また誘ってくれ」

青髪「ん。分かったわ。んじゃカミやんまた明日ー」

当麻「おー」

386 : VIPに... - 2010/03/15 21:16:54.56 6Yzv1d.o 183/352

「クソ……何でよりによって……」

「おいちょっと待てよ、アク……鈴科」

「……何だよ」

「……ええと、だな……」

「用がねェなら構うな。テメエの顔なンざ見たくもねェ」

「いや、用はある……んだけど」

「何だよ。下らねェ話だったらブチ殺すぞ」

「その、こういう事言うのは何かおかしいけどさ」

「だから何だっつってンだろォが」

「…………すまん」

「はァ?」

「朝から動転しっぱなしでさ、まともに話できなくて」

「……あっそォ」

「でもせっかくクラスメイトになったんだしさ、仲良くしようぜ」

「やなこった。誰がオマエらみてェなのと仲良しオママゴトなンか――」





「あっれー? オマエら一体何仲良しこよしぶっこいてンですかァ?」





「――え?」

387 : VIPに... - 2010/03/15 21:33:51.62 6Yzv1d.o 184/352

「はン、土御門がまたぞろ何かやってやがると思ったらこォいう事かよォ」

「……オマエには関係ねェだろォが」

「確かに関係ねェなァ、百合子ちゃンよォ」

「だったらさっさと失せやがれ。俺は今メチャクチャ機嫌悪ィンだよ」

「おォ怖ェ、ワカリマシタヨー」

「……」

「おィ上条」

「な……んだよ」

「一つ言っとくけどよォ――――コイツに何かあったらブチ殺す」

「っ……」

「何言ってやがンだテメェ!?」

「っは、うるせェうるせェ。馬に蹴られる前に退散すっかねェ。じゃァなァ」

「……チッ、死ねよクソッタレ」

389 : VIPに... - 2010/03/15 21:48:08.48 6Yzv1d.o 185/352

「……」

「……なあ」

「うるせ――」

「……」

「アイツは誰だよ!?」

「……誰って、見ての通りだろォが」

「じゃあオマエは誰だ!」

「…………見ての通りだろォ」

「どういう事だよコレは! どうなってやがる!?」

「………………見ての通りだろ」
 、 、 、 、、 、 、 、 、、 、 、 、
「何でオマエが二人いるんだよ!?」

「……」

「どういう事か説明しろ鈴科!」

「……こうなるのが嫌だったのによォ、何でオマエの方から近付いてくンのかなァ」

「アイツは……オマエは一体、誰だ」

「……そォだなァ、まずは改めて自己紹介するかァ」









 、 、 、、 、
「始めまして上条当麻」



「学園都市の誇るレベル5第一位、一方通行――――そのオリジナル、鈴科百合子だ」

392 : VIPに... - 2010/03/15 21:53:35.80 6Yzv1d.o 186/352

はい終了。こんな感じで考えてましたよっと
せっかくVIPからこっちにきてくれたので百合子分はあっちにお願いしよう


あれー、なんか>>389に妙なセリフが入ってるよー?
名札ないとこういう盆ミスしやすいね! はい俺が単に馬鹿なだけでした<(^o^ )>

393 : VIPに... - 2010/03/15 22:16:39.90 6Yzv1d.o 187/352

一方「>>376はどォなった」

百合子「俺に聞くな。>>1に言え」

当麻「日本語でお願いします」

美琴「私の出番は?」

一方「ないってよ。ヒロインコイツだしなァ」

美琴「」

百合子「にしても、ファミレスの消化がこンなのでいいのかァ?」

一方「いいンだろ。毎回毎回使い古してるじゃねェかコレ」

美琴「風呂敷が狭いのよね。広げるときは収拾付かなくなるくらい広げるくせに」

当麻「んで、今回はどんな風呂敷だったんだ?」

一方「俺がコイツのクローンでよォ、脳障害起こして演算ができなくなったからとか言ってミサカネットワークと同じようなの構築しよォとしたらしィ」

百合子「ワンオフで作ったはいいンだけど俺は使い物にならず、と思ったらコイツがオリジナル並で、って事らしィぜ」

美琴「通行止めやったら書くとか言ってたのに規制されて悶々としてたみたいよ」

当麻「セリフ長すぎてついていけませんでした」

打止「ちなみにミサカと他の妹達は出番あるらしいけどね、ってミサカはミサカはお姉様に手をあわせてみる」

美琴「あんまりだー!?」

当麻「だからって俺にあたるなよ!?」





黒子「というわけで次のヒロインはわたくしですの」

百合子「」

美琴「」

398 : VIPに... - 2010/03/15 23:01:08.94 6Yzv1d.o 188/352

まだ書きませんけどね。別スレで立てるのでVIP規制解けたら
ある程度固まったらプレリリースするかも

たぶん攻略順に、美琴→裏美琴→黒子→美琴VS黒子、の流れ
余裕あったら、通行止め→管理人→裏道通行止め、もやるかも


さてどうしようかな



続き
一方「余り俺を怒らせンなよォ、ブチ犯すぞ」打止「いいよ」【後編】


記事をツイートする 記事をはてブする