男「ん、なんで真っ暗なんだ?明かりはないのか」キョロキョロ
男「暗くて何も見えないな・・そもそも俺は何でここにいるんだろう」
男「おーい!誰か、誰かいないのか!?おーーーーい!!」
扉「586054」
元スレ
男「・・・ハッ?ここは・・・?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1429464299/
パッ
男「あっ、ついたぞ」
男「誰か・・だれか・・あっ、そこの君!」
キモオタ「ん?どうしたんですかな、男君」
男「??なぜ俺の名前を?それに君は・・?」
キモオタ「何故って拙者のことを忘れたでござるか??キモオタでござるよ、キ・モ・オ・タ」
男「・・???すまん、何か混乱しているのかもしれない」
男(もしかして俺、記憶喪失か・・?ならば俺がおかしいのかもしれない)
男「他に誰かいないのか?」
キモオタ「おかしな男君でござるね」
キモオタ「ほら、そこにギャルちゃんと天才君がいるじゃないですかな?デュフッ」
ギャル「どしたの男?」
男「あ、すまん・・・何か記憶があやふやなんだ・・・」
ギャル「アハハハ、男らしいねww私はギャルじゃんっ!」
ギャル「あとほら、そこに」首クイッ
天才「天才ですよ」
男「あ、どうも・・」ペコリ
天才「どうも」
男「・・・あ、そうじゃなくて!!ここはどこなんだ?」
天才「ここは部屋じゃないですか」
男「まあ、そうだな・・いや、この部屋の場所が知りたいんだ!!」
天才「そんなに気になることですか?ギャルさんどう思います?」
ギャル「えー、どうでもいいんじゃない~??」お化粧ナオシー
キモオタ「拙者はこのPSPがあるからそんなに気にならないのだ」ピコピコ
男「うーむ」
男「俺は何か大切なことを忘れているような・・・」
男「あ、そうだ・・思い出した!俺はここから、で・・・」
男「で・・・で・・・」
男「くそっ、その先が思い出せん!!」
ギャル「『で』?」
キモオタ「『で』、で始まる言葉?」
天才「『で』、ですか」
ギャル「『デコメ』?」
男「メールじゃない!」
天才「『電子工学』ですね?」
男「違う!!!」
キモオタ「『デュラララ』ですかな?」
男「違う違う違う!!!!!」
天才「『デカルト座標』」
キモオタ「『電撃ストライカー』」
ギャル「『デート』!」
男「・・・」
天才「『デヴィッド・リンドリー『ボルツマンの原子』』」
キモオタ「『デレマス』」
ギャル「『ディズニーランド』」
男「いい加減にせい!」頭パシー
3人「あいたっ!」
男「さて、こんなところに用事もないし、さっさと出てしまうか」
男「!!!」
男「そうだ・・俺はここから『出』ないといけないんだ」
男「よし、それじゃ・・・あれ??扉が、開かない・・?」
扉「出られないよ」
男「ん!?」
扉「出られないよ」
男「お前は・・・?」
扉「ふふっ」スタッ
男「えっ!?なんで少女の姿をして・・」
扉「出られないよ」
男「いやいや、ここから出してくれ!!!」
扉「どうして出たいの?」
男「出たいに決まってるだろ!」
扉「ふーん?」
男「俺はどうしても帰らないといけないんだ。会社もあるし家族が待ってるんだ」
男「・・!!!」
男(そうだ・・俺は普通の会社員で仕事もあるし家庭も持っていた・・・なぜ俺はこんなところに)
扉「そんなに出たいの?」
男「ああ、一刻も早く元の日常に戻りたい。早くここから出してくれ」
扉「ふーん」
ギャル「てかさっきから男、一人でブツブツ何言ってんの?」
男「え?」
天才「会社がどうとか、家庭がどうとかおっしゃってましたよ」
男「お前ら・・・こいつが、こいつが見えないのか!?」
キモオタ「男君・・本気でおかしくなっちゃったのですか?」
男「っ!!」
扉「あははっ」
男「早く出してくれ!ここにいたら気が狂いそうだ」
扉「そっかあ~あの日々に戻りたいんだ」
扉「あんな日々だったのに?」
扉「会社ではずっとヒラ。何をやっても新人に遅れをとって若い者に頭をペコペコ」
扉「家族とは別居。妻は夜な夜な別の男と遊んで帰ってくる。息子は暴走族の仲間入りをして家には帰ってこない」
扉「もう鬱になりかけだった貴方に戻る意味はあるの?」
男「・・・」
扉「だから私がここに連れてきたんだよ」
扉「それよりここにいたら私がずっと面倒を見てあげられるよ」
扉「だから・・ここから出たいなんて言わないで」
男「・・いや、それでも俺は戻りたい、戻りたいんだ」
男「ここにいる俺は本当の俺じゃない。現実と向き合わなければならいんだ」
男「だから俺はここを出る」
扉「・・・そっか残念」
扉「『また』同じ答えなんだね」
扉「それじゃあ」
扉「586055回目、行ってみようか」
男「・・・ハッ?ここは・・・?」
終わり
17 : 以下、\... - 2015/04/20 02:40:38.58 R5q5nY/r0.net 14/14深夜にふと思いついたので。見てくれてサンクス