関連
提督「瑞鳳、瑞鶴……いつか……また…」【前編】


343 : 以下、名... - 2015/01/07 22:11:21.04 FxICZaekO 214/367

お待たせしました。ハッピーエンドルート、これより投下します


一応話の流れが分かりやすくなる様に、ルート分岐前から投下していきます。>>304に当たる部分からが分岐になります

344 : 以下、名... - 2015/01/07 22:12:01.39 FxICZaekO 215/367

瑞鳳「て…提督…」

提督「瑞鳳!大丈夫か!?」

瑞鳳「な…なんとか……瑞鶴も……意識はあるみたい…」

瑞鶴「ごめんね…提督さん……私がミスったばかりに…」

提督「そんなことはいい!それよりも今すぐ帰って来るんだ!!私もこれからそっちに向かう!」

瑞鳳「だめ!!今こっちに来たら敵の艦載機に提督達まで狙われる!!だから!!」

提督「ふざけるな!!俺達の事よりも自分達が生き残る事を考えろ!!俺はお前達に必ず帰ってこいと言ったはずだ!!」

提督「お前達は俺たち人間の希望だ!!俺達人間の命でお前達を救えるのならばそれは本望だ!!」

瑞鳳「でも、そこには夕立ちゃんや春雨ちゃんが…」

夕立「夕立、このままみんなを見捨てるのは嫌だ!!」

提督「このように言っているが?」

瑞鳳「うっ………」

提督「それに、夕立もある程度応急修理を終えて航行可能になっている。もしもこの艦が沈んでも生き残ることが出来る」

提督「俺の代わりなんぞはいくらでもいる。そしてこの艦の乗組員も全員死ぬ覚悟がある者のみ集めている。例え俺達が死んでもお前達さえ生きていれば深海棲艦と戦える。人類は生きる希望を見出す事が出来るんだ!」

提督「もちろんこんな綺麗事だけでは無い、俺自身の感情もある。俺が生きている限り絶対にお前達を沈めさせたくない。沈めない。これは俺のエゴであり、願いだ!!」

提督「だから………ここに帰って来い!!!!」

345 : 以下、名... - 2015/01/07 22:14:02.50 FxICZaekO 216/367

瑞鳳「………分かった…」

瑞鳳「だけど提督……その前に一つだけやらせて……」

瑞鶴「全艦載機、目標変更!!目標敵機動部隊の正規空母!!」

瑞鳳「烈風は攻撃隊と途中合流!隊列を作って!!」

瑞鶴「みんな、ごめんね…これが最後の仕事よ!!敵の空母共を蹴散らして来て!!」

瑞鳳「いつか、また逢おうね…」

瑞鶴「艦載機のみんな……やっちゃって!!」

艦戦妖精「残る桜も散る桜も同じ桜。ならば俺はここで戦って潔く散ってやる」

艦爆妖精「おっ?もう人間を欺かなくていいのかい?」

艦戦妖精「もう二度と会う事は無いだろう。最期くらい好きにさせてくれ。最期は人間だった頃の俺でいたいんだ」

艦爆妖精「まあ、この通信はあさぎりの連中には聞かれている訳もないし……いいか」

艦攻妖精「……大きな花火を打ち上げてやる」

艦爆妖精「お前は殆ど素だったなぁ…」

艦戦妖精「おら、敵さんが来たぞ」

艦戦妖精「………大日本帝國海軍エースパイロット坂井の底力舐めんじゃねえぞ!!!!いくぞ!!!!」ズダダダダ

346 : 以下、名... - 2015/01/07 22:15:17.26 g4xa7IZnO 217/367

瑞鳳「みんな…………」

瑞鶴「うそ………そんな訳って…………」

提督「何かあったのか?」

瑞鳳「ううん……何でもない………」

瑞鶴「……妖精のみんなの頑張りで敵空母3隻の内2隻を撃沈。これまでにない形状の空母が1健在………そして………………」

瑞鶴「…………当方の航空機は……………全滅………」ポロポロ

瑞鶴「ゴメンね………みんな……」ポロポロ

提督「…………」

提督「乗組員に告ぐ。RIM-7 Sea Sparrowの発射準備急げ」

提督「これより当艦は敵制空権内に突入する。幸か不幸か味方の航空機はもう居ない。フレンドリーファイアを怖れる必要は無くなった。出し惜しみは無しだ!!容赦無く敵艦載機にこいつを叩き込んでやれ!!」

提督「CIWSも攻撃準備だ。最強の盾であるイージス艦の力を見せてみろ!!」

乗組員「「「おう!!!」」」

提督「艦戦は後回しだ!!艦攻と艦爆を優先して叩き落とせ!!!!」

提督「全砲門開け!!!!あさぎり一世一代の大戦闘だ!!!!ってぇ〜!!!!!!!!!」

347 : 以下、名... - 2015/01/07 22:16:00.21 g4xa7IZnO 218/367

舞風「はあ……はあ………これで残るは……戦艦だけ……」

野分「はあ………流石にこれ以上は……」

初風「無理ね………」

浦風「提督のところまで撤退し………」

ドカーン!!

浦風「!!?」

タ級「!!?」バシャーン

比叡「お待たせ〜!!!」

熊野「お待たせしましたわ!」

青葉「お待たせしました!!」

不知火「怪我は………ありそうですね」

舞風「比叡さん!!って、ボロボロじゃないですか!!?」

比叡「まあね〜、流石に空襲に会いながら島砲撃してたらね〜」

不知火「不知火に落ち度でも?」

比叡「いやいや、不知火ちゃんがしっかり仕事してくれたからね!」

不知火「………まあ、良いでしょう…」

熊野「しかしながら、敵の陸棲型の深海棲艦は破壊に成功致しましたわ!」

青葉「そこで青葉達は舞風ちゃん達の救援に駆けつけたという訳です!」

舞風「………怖かったですよぉ〜!!」ポロポロ

舞風「うぇ〜ん!!!!」



348 : 以下、名... - 2015/01/07 22:16:46.12 g4xa7IZnO 219/367

比叡「泣かない泣かない。でも、ありがとね。もしも舞風ちゃん達が居なかったら私達奇襲されて沈んでいたのかも知れないんだから」

浦風「うちらの中では末っ子の舞風にしてはよく頑張ったのぉ」

舞風「うん……ぐすっ…」

夕張「あ〜みんな聞こえる?」

青葉「夕張?どうしたんですか?」

夕張「北方での戦闘は終わったわよ。敵艦隊はほぼ壊滅。体制を整えるにはかなりの時間が必要になるくらいのダメージってとこかな?もちろん、こっちの損傷は軽微だから心配いらないからね」

青葉「提督にこの話は?」

夕張「一応したけど、提督はそれどころじゃないみたいね」

青葉「そうなんですか…まあ、とりあえずそっちが上手くいって良かったです!」

夕張「後はミッドウェー組だけだからね。私達は先に鎮守府に戻って警備してるから早く戻って来てね!通信終わりっと!」ブツッ

比叡「アリューシャンは上手くいった。私達もあと少し!!」

比叡「もう弾は殆ど残っていないけど、絶対にあいつだけは倒すから!!」

比叡「熊野!青葉!最後の一仕事行くよ!!」

熊野「早く終わらせてお風呂とエステに行きたいですわ〜」

青葉「青葉、この戦いについて新聞書きますから!!」

比叡「よ〜し、撃てぇ!!」ズドーン!!

349 : 以下、名... - 2015/01/07 22:18:21.09 g4xa7IZnO 220/367

乗組員「艦長!!前方に瑞鶴、瑞鳳、陽炎、秋月の四名が見えて来ました!!」

提督「艦速落とせ!!艦首に梯子とロープの準備!!」

乗組員「了解!艦速落とせ!!艦首に梯子とロープを準備しろ!!」

提督「艦速を落とす分敵機が今以上に群がって来るぞ!対空負けるな!!」

提督「アスロック、攻撃準備!!」

乗組員「アスロックですか!?なぜ対潜装備を!?」

提督「使えるものは何でも使う。今は生き延びるのが最重要だ!」

乗組員「りょ、了解しました!73式魚雷装備!!敵機に向けて撃て!!」

350 : 以下、名... - 2015/01/07 22:19:53.00 g4xa7IZnO 221/367

シュババババババ ズドーン!!

乗組員「敵機多数撃墜!!流石に少し減って………」

乗組員「!!!?本艦に敵機突っ込んできます!!!!」

提督「死なば諸共ということか……くそっ!!」

提督「艦橋乗務員は退去!!ここは危険だ!!!急げ!!!早く逃げるんだ!!!」

乗組員「艦長も早く!!!!」

提督「……これまで………か……」

提督「すまない…瑞鳳、瑞鶴、陽」

ドッカーン!!!!

351 : 以下、名... - 2015/01/07 22:20:45.15 g4xa7IZnO 222/367

瑞鳳「えっ!!?」

瑞鶴「何があったの!!?あさぎりが!!」

陽炎「あさぎりの艦橋から火が!!?」

瑞鳳「提督!!!!」

瑞鶴「はやく帰らなきゃ!!!瑞鳳!陽炎ちゃん!!秋月ちゃん!!もっとスピード出して!!」

陽炎「分かったわ!!」

秋月「はい!!」

瑞鳳「私……これが限界……」

瑞鶴「これだから……」

瑞鶴「私と陽炎ちゃんは先に行く!瑞鳳と秋月ちゃんは後から来て!!陽炎ちゃん行くわよ!!両舷全速!!」

瑞鳳「ま…待って…」

瑞鳳「私だって提督のことが心配なのに……!」

瑞鳳「お願い、もっと早く動いてよ!!

瑞鳳「提督!!!!お願いだから無事でいて!!」

352 : 以下、名... - 2015/01/07 22:21:27.55 g4xa7IZnO 223/367

陽炎「うそ…………」

瑞鶴「っ………」

乗組員「消化だ!!!艦橋の火を消せ!!」

乗組員「怪我人が先だ!!死んだ奴は後回しでいい!!」

乗組員「ぐぁぁぁぁぁ!!!!腕がぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁ!!!!」

乗組員「腕を切り離す!!激痛だろうが耐えろよ!!いくぞ!!」ザクッ

乗組員「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!あぁぁあああああ!!!!!!ああああああ!!!!!!」

乗組員「止血して医務室に運べ!!」

乗組員「うわぁぁぁぁぁ!!!!腕があぁぁあああああ!!!!!!ぐぁぁぁぁぁ!!!!」

乗組員「助けてくれ!!熱い!!!!!熱い!!!!!!!!焼け死ぬ!!!!!死にたくない!!死にたくない!!!!!」

乗組員「水だ!!!!早くこいつにかけるんだ!!!!」

乗組員「熱い!!!!!!!!熱い!!!!!熱い!!!熱い!熱い熱いアツいあついあっ い ぁっぃ ぁ 」

乗組員「おい!!!しっかりしろ!!!!」バシャーン

乗組員「」

乗組員「くそぉ!!!!!!」

バキ…バキバキ

乗組員「次の怪我人を」

ガキン!ガッシャーン!!!

乗組員「」

乗組員「何が落ちてきた!?」

乗組員「おい!!!!!!お前!!おい!!!!!!!どうしてお前まで!!!!しっかりしろ!!!!次の怪我人を何だよ!!!答えてくれよ!!!!」

乗組員「あの艦載機はどうにかならねえのか!!燃料が漏れてるせいで消火しきれねぇぞ!!」


354 : 以下、名... - 2015/01/08 00:00:00.74 k7tBw7EBO 224/367

陽炎「私があの艦載機をどかすわ!!」

乗組員「かなり危険だぞ?まだあの艦橋は燃えている」

陽炎「そんなの分かってるわ。だけど出来るのは私だけだから!」

乗組員「頼む……だが、一体どうやって?」

陽炎「突っ込んで来た方向…左舷に向かってゼロ距離で主砲を撃つから、絶対にこの艦の左舷の甲板に人を来させないで!!」

乗組員「分かった。5分以内に左舷の甲板から全員退避させる」

陽炎「よろしく」

瑞鶴「陽炎ちゃん!私も!!」

陽炎「悪いけど、それは無理!!大破している瑞鶴さんは邪魔!!」

瑞鶴「邪魔って…!!」

陽炎「司令が居るはずの艦橋は私が見てくるから!!瑞鶴さんはそれ以外のところを探して!!」

瑞鶴「……頼んだよ、陽炎ちゃん!!」

陽炎「はい!」ダッ

355 : 以下、名... - 2015/01/08 00:01:11.06 k7tBw7EBO 225/367

陽炎「司令!!司令!!!!」タッタッタ

陽炎「お願い!!!返事をして!!!司令!!!!!司令!!!!」バタン

陽炎「こいつが………私の司令を何処にやった!!!!返してよ!!!!今すぐ返してよ!!!!」ズドーン!!!

乗組員「敵艦載機の除去を確認!!」

乗組員「良し!!今すぐ消化に移れ!!!!嬢ちゃん!!そこから離れろ!!」

陽炎「だけど司令が!!!!司令!!!!返事をしてよぉ!!!司令!!!」

陽炎「!!!!!?」

陽炎「まさか………」

陽炎「見つけた!!!!」

陽炎「今すぐに行くから待ってて司令!!!!」ダッ





356 : 以下、名... - 2015/01/08 00:01:52.93 k7tBw7EBO 226/367

瑞鳳「瑞鶴!!!状況は!!?提督は!!?」

瑞鶴「見つからない!!!見つからないんだよぉ!!!提督さん!!!提督!!!!!」

瑞鳳「陽炎ちゃんは!!?」

瑞鶴「艦橋に提督さんを探しに!!」

陽炎「どいて!!」ダダダ ドンッ

瑞鳳「きゃっ!!?陽炎ちゃん!!?提督は!!?」

陽炎「見つけた!!!」ダッ

陽炎「梯子とか使ってる暇はない!!司令のいる右舷から直接飛び降りてやる!!」ピョン

ザバーン!

陽炎「司令!!!司令!!!」グッ

提督「」

陽炎「司令!!?」スッ

陽炎「息をしてない!!!?」グッ

陽炎「脈も!!!?誰か!!!!ロープか梯子を下ろして!!!早く!!!!司令が死んじゃう!!!!!!」

陽炎「司令!!!!死なないで!!!!!司令!!!!!!!」

陽炎「う………重…い………でも私が諦めたら………司令が!!!!」ズル ズルズル

陽炎「くっ………かはっ!!………ハア……ハア……」

陽炎「はやく…心臓マッサージと人口呼吸を………!」

陽炎「本当なら、次のキスは作戦が終わって、幸せな時にやりたかった………」スッ

陽炎「お願い司令!!!!帰ってきて!!!帰って来てさえくれればもう他には何も要らないから!!!!」グッグッグッ

陽炎「死んじゃ嫌だ!!!司令!!!!」スッ スゥ スゥ

提督「っかは!!」


357 : 以下、名... - 2015/01/08 00:02:18.25 k7tBw7EBO 227/367

陽炎「司令!!!!!」

提督「ゲホッ!!!ゲホッ!!!」

陽炎「司令!!!司令!!!!!うわぁぁぁぁぁ!!!!」ギュッ

提督「陽炎………お前が……ありが…とう…」ギュッ

陽炎「よかった!!!よかったよぉ!!!!司令!!!!」

提督「陽ろ………」

陽炎「司令!?」

提督「………」スウスウ

陽炎「寝ちゃった………」

陽炎「でも、よかった………本当によかった………!!」ギュー

358 : 以下、名... - 2015/01/08 00:02:54.48 k7tBw7EBO 228/367

瑞鳳「陽炎ちゃん!!」

陽炎「司令、見つけましたよ!」

瑞鳳「よかった!!!!」

瑞鶴「息は?」

陽炎「してるわ。さっき人口呼吸と心臓マッサージで蘇生したんです」

瑞鶴「人口呼吸……提督さん、心肺停止だったの!?」

陽炎「はい。だけど、今は大丈夫です!」

瑞鶴「それでも医務室に運ばなきゃ!それに、何時まで抱きついているの!!」

陽炎「別にいいじゃないですか!私が助けたんだし、司令も離してくれないんだから」

瑞鶴「私が助けたって……ねぇ、それは違くない?」

陽炎「司令を見つけたのも私、海から助けたのも私、心肺停止から回復させたのも私。全部私じゃない?」

瑞鶴「そんなの…そんなの違うに決まってるじゃない!!」

陽炎「何が違うって言うんですか!!」

瑞鳳「ねえ、二人とも…」

瑞鶴「私達みんなで捜索して…」

瑞鳳「ねえ!!提督を医務室に運ばなきゃなんだよ!!喧嘩なんかしてないで手伝って!!ほら、陽炎ちゃんはまず離れて!!」

瑞鳳「それに、まだ他の人の救助も終わってない!!それが分かってないの!!?」

陽炎「………はい」スッ

瑞鶴「ごめん、瑞鳳」

瑞鳳「陽炎ちゃんは提督の肩をどちらからか支えて!瑞鶴は提督の腰!私は足を持つから!せーのでいくよ!!せーの!!」グッ

363 : 以下、名... - 2015/01/11 23:55:47.26 il0N9kpNO 229/367

…………

軍医「ふむ………」

瑞鶴「提督さんの容体は!?」

軍医「全身打撲、裂傷多数、軽度の火傷。肋骨4本の骨折。外傷は比較的少ない方だな。しかし、艦長は心肺停止に陥っていたのだな?」

陽炎「はい……間違いなく心肺停止でした……」

軍医「その上、こんな極寒の海に落ちた。この二つが不味いかもしれんな…」

瑞鳳「何か後遺症が……?」

軍医「可能性はある。全身が麻痺するかもしれないし、足の指先だけ麻痺とかもあり得る。最悪二度と目覚めない可能性だってある」

陽炎「うそ……!?」

軍医「あくまでも可能性の話だ。もしもそのような身体的後遺症が無かったとしても、精神的な後遺症だって考えられる。炎や水に対するPTSDなどがそうだな」

瑞鳳「……………」

瑞鶴「……………」

陽炎「……………」

軍医「まあ、分からないことを心配したって何も変わらない。今は艦長が目覚めるまで側にいて差し上げるといいだろう」

陽炎「はい……」

364 : 以下、名... - 2015/01/11 23:56:15.53 il0N9kpNO 230/367

秋月「あの…瑞鳳さん、瑞鶴さん、陽炎」

瑞鳳「あ…秋月ちゃん……何か連絡があった?」

秋月「只今比叡さん達第一水上打撃部隊と、舞風達第一水雷戦隊が敵の戦艦を倒しました。後は敵の空母一隻のみです。どうしますか?」

瑞鳳「………………比叡達の弾薬ももう殆ど残っていないはず………」

瑞鳳「全艦娘に撤退って伝えて。当初作戦目標であるミッドウェー島の制圧は完了したから……」

秋月「分かりました……あの…皆さんには提督やあさぎりについてお知らせした方が…」

瑞鳳「今は駄目。これを聞いたらみんな慌てて帰ってくるから。こういう時こそ慎重に帰って来ないと取り返しのつかない事になるから……」

秋月「分かりました。連絡してきますね」

瑞鳳「よろしくね、秋月ちゃん」

秋月「はい…」

瑞鶴「後味が悪いね…」

瑞鳳「そうね…」

陽炎「私がもっと早ければ………ごめんなさい…司令………」

陽炎「私さえ……ごめんなさい………ごめん……なさい……………」ポロポロ

365 : 以下、名... - 2015/01/11 23:59:46.60 il0N9kpNO 231/367

比叡「退却!?まだ敵の空母倒してないのに!?」

熊野「そんな……ありえませんわ…」

青葉「青葉、まだ戦えるよ!!」

不知火「不知火もまだ…!」

比叡「………………」

比叡「だめだ…退却しないと…」

熊野「比叡!」

比叡「戦うにも弾薬が足りない。それに青葉や不知火はもう大破してる。これ以上の戦闘はまずい」

熊野「くっ…………」

比叡「みんな、戻ろう!次に絶対あいつを倒せばいいんだから!」

不知火「………………」

青葉「……………次こそ必ず倒す…」

熊野「そうは言っていられないみたいですわよ?」

比叡「熊野?」

熊野「敵の艦載機がこちらに向かって来ておりますわ」

比叡「うそ!?私の電探には!」

熊野「それだけ被弾していれば無理もないですわ…………比叡、このままだと青葉や不知火が沈む可能性がありますわね」

比叡「熊野……まさか!?」

熊野「敵をおびき寄せ味方を逃す役目………殿は私熊野にお任せ下さいな」

比叡「危険すぎる!!それは私が許さない!!」

熊野「では、みんなで仲良く沈むのですね?」

比叡「いや………」

熊野「私の勝ちですわね、比叡。これより熊野は敵空母に肉薄して敵を引きつけますわ。皆さんはその間に必ずあさぎりに帰還して下さいな」

比叡「……………」

熊野「頼みましたわよ、艦隊旗艦様」

青葉「熊野!!!」

熊野「青葉…やっと……やっとこの言葉を貴女に返せますわね……」

青葉「返す…?」

熊野「オ先二失礼」

青葉「熊野…!!」

熊野「熊野、行って参りますわ。比叡、青葉、不知火…御武運を…」

367 : 以下、名... - 2015/01/12 00:02:13.01 h/Jxef5UO 232/367

青葉「熊野!!!!!!」

青葉「比叡!!熊野を止めて下さい!!熊野!」

比叡「………みんな、帰投するよ…」

青葉「!!!?熊野が!!」

比叡「今私達が逃げなければ熊野が選んだ道は無駄になっちゃう!それに、熊野が死ぬと決まったわけじゃない!!だから今は逃げる!!」

不知火「分かりました。青葉さん、いいですか?」

青葉「…………」

比叡「全艦転進!!目的地はあさぎり!!急いで行くよ!!」

不知火「………了解…」

青葉「熊野……死なないで……」

368 : 以下、名... - 2015/01/12 00:03:04.81 h/Jxef5UO 233/367

…………………………

熊野「はあ………はあ……はあっ!」

熊野「……………凄い数……ですわ…ね…」

熊野「だけど……見つけましたわ…!」

熊野「あいつさえ倒すことが出来れば!」

熊野「残り少ない弾薬…どこまで……」

熊野「いいえ…やるしかないですの!!」

熊野「重巡熊野!!突撃しますわ!!」

374 : 以下、名... - 2015/01/13 22:47:03.55 +v6e8Kem0 234/367

比叡「………なにこれ…」

青葉「………そんな…」

不知火「…………」

舞風「比叡さん!助けて下さい!!沢山の人が怪我を!!」

比叡「どういう事なの!?舞風ちゃん!」

舞風「わかりません!!私達が帰投した時には既にこうなってました!!」

比叡「と、とりあえず私達も手伝わなきゃ!!」

不知火「急ぎましょう」

比叡「急いで梯子を上って!ほら、青葉!」グイッ

青葉「どーもです!」

比叡「……………」

比叡「地獄………」

初風「比叡さん待ってたわ!こっち手伝って!人出が足りない!」

乗組員「ぐあぁ!!目が!!目がぁ〜!!!」

比叡「お兄さん、あと少しで医務室だから!!頑張って!!」

375 : 以下、名... - 2015/01/13 22:48:09.55 +NcJEvGYO 235/367

医務室

比叡「瑞鳳!」

瑞鳳「比叡…」

比叡「これ、どういうこと?」

瑞鳳「これは…」

比叡「どうして医務室に司令が?」

瑞鳳「それは…」

瑞鶴「それは提督さんが敵の特攻のせいで怪我したからよ」

比叡「特攻!?敵が!?」

瑞鶴「そう。被弾した敵が提督さんたちが居た艦橋に突っ込んできたみたい」

比叡「……それで司令の状態は?」

瑞鶴「一時心肺停止していたわ。陽炎ちゃんが蘇生してくれたけど…」

比叡「心肺停止………!!?ねえ、それって…」

瑞鶴「マズイかも…意識は一度だけ取り戻したらしいけど、すぐにまた失った。それ以来目覚めない…」

瑞鶴「まだ分からないけど、後遺症が残る可能性も…」

比叡「ねえ、一つだけ聞きたいんだけど…」

瑞鶴「何を?」

比叡「どうしてそんなに大事なこと私たちに隠してたの?」

瑞鶴「それは…それは比叡達が少しでも安全にあさぎりに帰投出来るようにするためよ」

比叡「ごめん…意味が分からない」

376 : 以下、名... - 2015/01/13 22:48:45.30 +NcJEvGYO 236/367

瑞鶴「もしも提督さんが危険な状態って伝えたら比叡達は多分全速力で帰って来たよね?」

比叡「まあ…」

瑞鶴「そうすると注意力は散漫になるわね?もしもその時に潜水艦が近くにいたら?レーダーに映らなかった敵艦がいたら?」

比叡「………そういうことか…」

比叡「ごめん、瑞鶴…私気が荒んでた……瑞鶴達は私達の安全を考えてくれてたのに…」

瑞鶴「いいよ。断片的にだけど、比叡達の話も聞いた………熊野のことも……」

比叡「………………………」

瑞鶴「比叡……」

比叡「ちょっと外の空気吸って頭冷やしてくる。今の私は何をするか自分でも分からない」

瑞鶴「うん…」

瑞鳳「外も落ち着いて来たみたいだから…ゆっくり休んで…」

比叡「ありがとね、瑞鳳、瑞鶴……」フラフラ


377 : 以下、名... - 2015/01/13 22:49:17.48 +NcJEvGYO 237/367

……………………

比叡「ごめんね…熊野………」

比叡「私がしっかりしてれば…」

比叡「私が………私が………」

比叡「私が………熊野を殺したんだ…」

比叡「あの時熊野じゃなくて私が行けば…」

比叡「ごめんね熊野………ごめんなさい!!」

比叡「ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

比叡「お願いだから………お願いだから死なないで…!!!生きてて!!!」

比叡「熊野!!!!!」

378 : 以下、名... - 2015/01/13 22:50:00.87 +NcJEvGYO 238/367

負傷者多数 死者13名 行方不明者1名



ミッドウェー海戦は人類の勝利に終わった

385 : 以下、名... - 2015/01/14 23:00:11.35 q60UuS+BO 239/367

………………

瑞鳳「みんな、入渠は済んだ?」

舞風「あの…陽炎お姉ちゃんが…」

瑞鶴「それは知ってる……あの子はあとで何としてでも入渠させるから」

舞風「はい………」

比叡「ねえ。ちょっといい?」

瑞鳳「いいよ」

比叡「………何時になったら熊野の捜索部隊を出すの?」

瑞鳳「まだ出せない…提督もまだ眠ったままだし、大本営への打診もまだ返信がないから…」

比叡「そんなの待ってたら助けれるかも知れないのに助けられなくなる!!」

瑞鳳「私だって分かってるよ!だけど…今は駄目!」

比叡「なら、私は一人でも行く!私は熊野を助けたいんだ!!」

瑞鳳「そんなことしたら比叡も帰って来れなくなるかもしれない!!」

比叡「私なんてどうなってもいい!!熊野の方が!!」

比叡「それにあんた達は熊野の命よりも司令の身柄の方が大切なんでしょ!!私が勝手に出撃したら司令にもとばっちりが来る!だから!!」

パシン

瑞鶴「比叡……あんた…本気で言ってるの…!!?」

比叡「殴ったわね……」

バキッ!

瑞鶴「ぐっ!!こっのぉ!!!」

バキッ!

比叡「あんた達倒して絶対出て行ってやる!!」

ガンッ!

瑞鶴「っ!!!私達だって!!私達だって心の底から熊野が心配なのに!!!ふざけるな!!!!」

ガンッ! バキッ!

比叡「あんた達に私の気持ちが分かってたまるか!!!!」

瑞鳳「やめて!!二人ともやめキャア!!」

瑞鳳「お願い!!止めてよ!!!止めてよぉ!!!うぐっ!」

瑞鳳「こんなんじゃ!!こんなんじゃ鎮守府が!!!鎮守府がバラバラになっちゃうよ!!」

瑞鳳「やめて!!お願い!!!やめてぇ!!!!!!!」

386 : 以下、名... - 2015/01/14 23:01:33.46 q60UuS+BO 240/367

比叡「はあ…………はあ……」

瑞鶴「はあ……はあ……はあ……」

瑞鳳「やめて………お願いだから……仲間で……」ポロポロ

秋月「瑞鳳さん!!瑞鶴さん!!」バタン

秋月「大変です!!青葉さんが!!青葉さんがどこにもいません!!!!」

比叡「青葉が……!?」

秋月「はい!!修理していた艤装も無くなっています!!」

比叡「青葉…まさか!!」

秋月「恐らく……熊野さんを…」

比叡「私も行く!!どいて!!」ダッ

秋月「ひゃっ!!!比叡さん!!?」

瑞鶴「あの馬鹿!!どうする瑞鳳!?」

瑞鳳「………」

瑞鳳「私達は……」

387 : 以下、名... - 2015/01/14 23:02:04.28 q60UuS+BO 241/367

青葉は一人で鎮守府を飛び出してきてしまいました…多分戻ったら罰が待ってます…


でも、青葉は青葉の選択に後悔はしていません。青葉は今度こそ『助けられる』のではなく『助ける』ことが出来るのかもしれないから


かつて私が『青葉』だった時は本当に助けられてばっかでした…


ソロモンでは『加古』サボ島沖で『吹雪』と『古鷹』の犠牲によって青葉は助かりました


そしてレイテでは『熊野』を助ける事が出来なかった…『青葉』が生き残る為に『熊野』を見捨てたんです………


結局『熊野』は撃沈されました…『青葉』のせいです………


だけど今回は…青葉ならば熊野を助けられるかもしれない……


だから……あれ?あの艦隊は………


「っ!!!!!!?」


まずい!!これは鎮守府に伝えないと!!!


ですが…ですがここで帰ったら熊野が!!


そうやって悩んでいる内に化け物が撃って来ました


「うわっ!!!!!あぁ!!!!!?」


まさかの初弾命中………駄目……………意識……が…………


「く……ま…の…………」


黒く染まりつつある視界の端ににぼんやりと見えた………


緑の機体が…………瑞雲が………

388 : 以下、名... - 2015/01/14 23:03:40.78 q60UuS+BO 242/367

ドッカーン!!

比叡「砲声!!?」

比叡「南西の方から………っ!!?」

………

比叡「誰か倒れ……えっ!?」

比叡「青葉!!!!!」

比叡「青葉!!青葉!!どうしたの!!?」グイッ

青葉「う………ぁ……」

青葉「ひ………ひえ…ぃ…」

比叡「そうだよ!!私!!ねえ、一体何が!!?あ!止血!!止血しないと!!」

青葉「敵……艦隊……化け物が……ち…鎮守府に…」

比叡「敵艦隊!!?」

青葉「動き………かなり遅い…」

青葉「いそ……いで鎮守…府に………」

青葉「それと……く…くま…のが……」

比叡「熊野!!?熊野がどうしたの!!?」

青葉「生き……てる…!」

比叡「本当!!!!?」

青葉「あお…ばは…このま…まくまのを…助け…に…」グッ

青葉「あぁっ!!」

389 : 以下、名... - 2015/01/14 23:04:10.46 q60UuS+BO 243/367

比叡「青葉!!やめて!!」

青葉「で…も………くま…のとみんな…が…」

比叡「私は………私はどうすれば…」

青葉「はや…くちんじゅ…ふに…」

比叡「……………青葉!一緒に戻るよ!」

青葉「だめ…!!」

比叡「私はもうこれ以上仲間を失いたくない!」

比叡「それに、私は見捨てられる哀しみは誰よりもよく知ってる。同じ目に青葉を合わせたくない!」

青葉「でも……くまの…」

比叡「私は今から鎮守府に駆逐艦の派遣を要請する!そして駆逐艦のみんなと途中で合流して私は熊野の捜索に向かう!」

青葉「…………」

比叡「青葉、曳航するよ!!」

青葉「うぅ………」

390 : 以下、名... - 2015/01/14 23:05:01.51 q60UuS+BO 244/367

「ふぅ………行きましたわね…」


昼間は岩場に隠れて敵をやり過ごし、夜に壊れかけの主機を無理矢理動かして少しずつ、少しずつと日本へ向けて進んでいく


もう弾薬は残っていない。奇形の空母を中破に追い込み使い果たした


最後の眼であった瑞雲も青葉を助けるために使い切った


もちろん主機が壊れていて速度も出ない


敵に見つかったらまず間違いなく嬲り殺されるだろう


「ふふ…あの時と同じですわね…本当…皮肉なこと…」


また日本の大地に足を踏み入れることは出来るのだろうか…


残り少なくなった携帯食料をほんの少しだけ口に運ぶ


「日本に帰ったら提督に神戸牛のステーキを奢ってもらいましょう」


何度心が折れそうになったかは分からない。だけど何度もこうして奮起して来た。ささやかな幸せを思い浮かべて


「あと少し…あと少しで日本に帰れますの…」


「絶対に帰ってみせますわ……今度こそは…」

397 : 以下、名... - 2015/01/18 00:45:19.43 j1PYPuvjO 245/367

提督「……………」スウスウ

陽炎「司令……………」ギュッ

瑞鳳「陽炎ちゃん……」

陽炎「……………」

瑞鳳「提督は私が見ているから入渠してきて…」

陽炎「司令は私の所為でこんな事になったの…だから司令が目覚めるまでは私がここにいるわ…」

瑞鳳「駄目。今すぐ入渠して来て」

陽炎「どうして!!?私のせいで司令がこうなったのよ!!?なのに私だけ入渠なんてしてられるわけないじゃない!!」

瑞鳳「敵が来るかもしれないの」

陽炎「そんなの関係ない!!」

瑞鳳「もしも私達が負けたらこの鎮守府が攻撃されるかもしれないのよ?そうなったら提督はどうするの?」

陽炎「それ……は…」

瑞鳳「ミッドウェーで私達は大打撃を受けてる。もしも私が敵の司令だったらこのチャンスに攻め込む」

瑞鳳「私が言ってるのは可能性の話…だけど、後手に回ったら苦戦を強いられる…」

陽炎「……すぐに戻るから……もしも司令に変化があったらすぐに来て」

瑞鳳「分かってるよ」

陽炎「入ってくるわ」

瑞鳳「提督………早く起きてよ…………提督がいないと私………」

瑞鳳「辛いよ………」ギュッ

398 : 以下、名... - 2015/01/18 00:46:14.42 j1PYPuvjO 246/367

瑞鶴「瑞鳳!!」バタン

瑞鳳「瑞鶴?どうしたの!?」

瑞鶴「大本営の人達が沢山!!」

瑞鳳「大本営の!?」

瑞鶴「そうなの!どうすキャ!!」ドンッ

大将「これは失礼。ここが彼の執務室か」

瑞鳳「貴方は…?」

大将「おっと、胸がないとはいえ女性に名乗らないのは無礼だったな。私は海軍の重鎮、階級は大将だ。連れは全員中将以下の者だが重要な役職付きである」

瑞鳳「…………」

瑞鳳「それで、何の御用でしょうか?」

大将「単刀直入に言おう。少将…君たちの提督の鎮守府運営の権限を剥奪しに来た」

瑞鳳「えっ!?」

瑞鶴「何…言ってるの…!?」

大将「ふむ…言っている意味が分からなかったか……簡単に言えば、君たちの提督はクビだ」

399 : 以下、名... - 2015/01/18 00:46:47.43 j1PYPuvjO 247/367

瑞鶴「ど、どうして!!?」

瑞鳳「提督はこれまで卒なく仕事をこなして、私達を導き日本を護ってきました!!なのにどうして!?」

大将「何を言っているのかね?少将は大きな失態を数多く犯して犯しているではないか」

瑞鳳「失態?」

大将「そうだ。あさぎりの損傷、ミッドウェー海戦における任務の失敗、艦娘の喪失。確か…熊野だったかな?」

瑞鳳「そんな事で更迭なんておかしいです!!それに任務はミッドウェー島の制圧だったはずです!!」

大将「そんなこと?我が国で残り2隻となってしまった護衛艦の損傷。『敵艦隊を撃滅』の任務の未遂。虎の子の兵器である艦娘の損失。本来ならば重罪人としてひっ捕らえて打ち首にしてもいいんだぞ?権限の剥奪で済むだけマシだと思え」

瑞鳳「何でですか!?全部言いがかりじゃないですか!!それに、戦争で艦を損傷するのは当たり前のことです!!」

大将「黙れ。お前の意見など聞いておらん。そもそもこんな若造が我が軍の権限を握っていることが気に食わん!」

瑞鳳「まさか……そんな事で………」

瑞鳳「絶対貴方達なんかにこの鎮守府を渡さない!!絶対に認めない!!」ズイッ

大将「ええい!邪魔だ!!兵器は兵器らしく俺たちの言うことを黙って聞け!!」ドンッ

瑞鳳「キャ!!」

大将「この尼が」

その他将校「ハハハ」

大将「さて、諸君。一度大本営に戻ろう。もう通告は終えた。後ほど正式な書類を送ろう」

その他将校「御意」

瑞鶴「ふざけるな……」

400 : 以下、名... - 2015/01/18 00:47:18.67 j1PYPuvjO 248/367

大将「何か言ったかな?」

瑞鶴「ふざけるなって言ったのよ!!!!」バシッ

中将「ぐぁ!!!?」バタン

大将「なっ!!!?」

瑞鶴「瑞鳳!!こいつらを帰すな!!!!ここで叩き潰す!!」ガシッ スパン

少将「ガッ!!!!」

瑞鶴「死にたい奴から来なさい!!私達の提督さんを害する奴は!ここで殺す!!」

瑞鳳「えいっ!!」ドンッ

大佐「くっ!!この!!!」

瑞鶴「こっちよ!!このゴミクズ!!!!」ガンッ!!

大佐「あべし!!」

瑞鶴「次は誰が…」

大将「鎮まれ!!!!!」

大将「おい、貴様ら。これが目に入らんのか!」チャッ

瑞鶴「提督さん!!!」

瑞鳳「提督!!」

大将「少しでも動いてみろ。こいつの頭を撃ち抜くぞ!」

瑞鶴「この………卑怯者…」

瑞鳳「…………」

大将「おい、お前ら!こいつらを縛れ!!」

その他将校「はっ!!」

大将「危険分子共め…いっそこの若造共々殺してやろうか…」

401 : 以下、名... - 2015/01/18 00:48:45.59 j1PYPuvjO 249/367

バンッ!!

陽炎「誰を…殺すですって!?」ガチャッ

大将「誰だ!!?」

陽炎「少しでも動いてみなさい?あんたら全員この連装砲で粉にするわよ」

大将「!!!?」

陽炎「司令から離れなさい!離れなければ25mmで腕から少しずつ撃ってあげるわ。腕の次は脚。足の次は腹…ほら、すっごく痛いわよ?」

大将「この…化け物め……」

陽炎「化け物で結構。私は司令の為なら化け物でも深海棲艦でも何にだってなってあげるわ」

陽炎「覚悟なさい?私の司令を陥れようとしたこと。私達を敵に回したこと」

陽炎「死ね!!…この人間の面を被った化け物め!!」ジャキン

大将「このっ!!!」

ズバン!!!!

402 : 以下、名... - 2015/01/18 00:50:12.13 j1PYPuvjO 250/367

ガチャン

大将「なっ!!!?」

陽炎「えっ!!?」

瑞鶴「うそ……!!?」

瑞鳳「て……提督!!!!」

提督「すまない。心配かけたな」カチャッ

提督「そして、陽炎。お前が手を汚すことは無い…」

陽炎「司令!!!」

提督「話はまた後でだ。瑞鳳、このお方の拳銃を拾っておけ」

瑞鳳「は、はい!」

提督「さて、大将殿………私に何か御用でしょうか?」

大将「く………それ…は…」

提督「大方、若造たる私をこの立場から引きずり落とす為にお越しになったのでしょう」

大将「………………」

提督「やはり………そうでしたか……」

提督「して、瑞鳳。お前の顔が腫れているが何があった?」

瑞鳳「これは…」

提督「気にするな。言いなさい」

瑞鳳「これは、そこの大将に乱暴されて……」

提督「と、言っておりますが、どうでしょうか?」

大将「そんなことあるわけ…」

提督「そういえば、私の執務室には監視カメラが複数設置されております。もちろん音声付きで」

大将「!?」

提督「大将殿、何か先ほど言いかけましたが、一体なんだったのでしょうか?」

大将「…………………………」

提督「そうですか…貴方が瑞鳳達に拳を振り上げたというわけですね?」

大将「………ああ…」

406 : 以下、名... - 2015/01/18 01:55:55.12 qeS8eEZ7o 251/367


元帥から直接まかされた権限を、たかが大将ごときがどうにかできると本気で思ってたんだろうか……?
元帥ってのは、陛下から「直接軍の全権を任された者」って意味で、もはや階級ですらないんだが。

407 : 以下、名... - 2015/01/18 02:09:49.44 j1PYPuvjO 252/367

>>406

実はその事を次の投稿で言及しようかなと思っていたりしたのでちょっとビックリ(笑)

先に言ってもらえたので、他の方に御説明する必要はなさそうですね!



折角なので一応ちょっとだけ説明を…
大将達は自分達よりもずっと若い(又は階級が低い)提督が海軍の実質的な戦力を占有していることに不満があり、提督が倒れたこの好機に言いがかりをつけて失脚させようとしたわけです。
もちろん元帥には無断ですね

409 : 以下、名... - 2015/01/20 23:00:07.80 CNxVtwaOO 253/367

提督「さて…大将殿に大切なお話がございます」

大将「何だ…」

提督「私はこの役職を、いや、海軍を辞めさせて頂きます」

瑞鶴「提督さん!!?」

瑞鳳「提督!!?」

陽炎「司令!!!?」

大将「何?」

提督「しかし、これは大将殿。貴方に言われたからではありません。そもそも大将という階級にそのような権利は存在しませんからね」

大将「ちっ………気づいておったか…」

提督「私も見くびられたものですね」

大将「ふん………」

提督「まあいいでしょう。話を続けます。私が辞めるとなると私の艦娘達は次の『提督』に引き継がれます。それは大将殿かもしれませんし、その他の将校かもしれません」

提督「しかし」ズドン!

大将「……は?」

提督「お前達のような外道には俺の大切な艦娘を絶対に渡さん!!」ズドン ズドン ズドン

大将「グアッ!!ガァァァァ!!!!!!?」

提督「殺しはしない。しかし、二度とその手足は動かないだろうな」ジャキッ カランカラン ジャキッ

提督「そしてお前らもだ。貴様らも同じ人種だと言うことは既に調べは付いている。二度と俺たちの前に現れるな」ズドン ズドン ズドン ズドン ズドン ズドン

中将「グアッ!!」

少将「タワバ!!」

大佐「ヒデブ!!」

中佐「ウギャァァァアア!!!」

提督「こいつらを全員送り返す前に止血だけしておく。死なれたら困る。救護妖精と軍医を呼んできてくれ」

瑞鳳「は、はい!!」

大将「悪魔め…………」

410 : 以下、名... - 2015/01/20 23:00:46.95 CNxVtwaOO 254/367

……………

瑞鳳「提督………」

提督「すまない…見苦しいものを見せた…」

瑞鳳「そんなのは全然問題ないの。それよりも!」

提督「『提督』を辞めることについてか?」

瑞鳳「理由を教えてくれるよね?」

提督「聞いても良い事などないぞ?」

瑞鳳「それでも聞かせて」

提督「分かった…」

提督「瑞鶴、陽炎。お前達も聞くか?」

瑞鶴「もちろんよ」

陽炎「うん…」

提督「私が『提督』を辞める理由…それは瑞鳳、瑞鶴、陽炎。お前達を護る為だよ」

陽炎「私達を?」

瑞鶴「どういうこと?」

提督「三人は大将から私を護る為にあの様な事をしたのだろう?」

瑞鶴「提督さん、まさか起きてたの?」

提督「いや、私が目覚めたのは陽炎がこの部屋に入って来る少し前だ」

陽炎「えっ!?まさか聞かれて……」

提督「ありがとう、陽炎。私は嬉しかったよ」ナデナデ

陽炎「ふぁ…」

411 : 以下、名... - 2015/01/20 23:02:01.58 CNxVtwaOO 255/367

提督「例え如何なる理由があろうとも、軍属の者が上の命令に背くのは御法度だ。ましてや反乱など許されない」

提督「しかし、お前達はそれを破ってしまった」

瑞鶴「……………ごめんなさい…」

提督「謝らないでくれ。むしろ謝るのは私の方だ」

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎。君たちはずっと私の看病をしていてくれたのだろう?本当にすまなかった」

瑞鳳「えっ?いや、そんなことない…です…」

瑞鶴「今回一番提督さんを看病していたのは陽炎ちゃんよ。さっきまで入渠すらせずにずっと提督の側にいたわ」

陽炎「それは………私のせいで司令が…」

提督「陽炎、おいで」

陽炎「うん」トコトコ

提督「本当にありがとう、陽炎。…綺麗な髪が傷んでしまったな………」ギュッ

陽炎「いいのよ…司令さえ無事なら私の事なんて」

提督「駄目だ。私の事よりも自分を大切にしなさい。それと…」

提督「お前は私が昏倒したのを自分の所為だと考えているのかもしれないが、それは違う。私は陽炎のお陰で生きているんだ。陽炎は私の命を救ってくれたんだ」

提督「だから、もう自分を責めるな」ナデナデ

陽炎「うん……うん……!!」グスッ

提督「ありがとうな……」ナデナデ

412 : 以下、名... - 2015/01/20 23:02:38.25 CNxVtwaOO 256/367

提督「陽炎、泣き止んだか?」ナデナデ

陽炎「うん…」

提督「話を戻すから少し離れなさい」ポンポン

陽炎「うー…」スッ

提督「よし、いい子だ」

提督「さて、話を戻すが、あのままだとお前達は間違いなく罰された。そして、その上官たる私もな」

瑞鶴「罰ってどんな…」

提督「良くて拘留。悪ければ死刑だ」

瑞鶴「うっ…………」

提督「だが、罪を私一人が被れば話は変わって来る。私が命令したと言えばいいのだからな」

瑞鳳「提督………私…」

提督「いいんだ。もしかしたら私はあのまま消されていた可能性もある。三人は何も悪い事をしていない」

提督「一応私は正当防衛ではあったし、一人も殺してはいない。まあ、死刑は間逃れると思うが…」

瑞鶴「だったらどうして大将さん以外の人を?」

提督「奴らは大将と同じ性質の者だ。海軍の将校の全員のデータは把握しているが、中でもトップクラスの要注意人物共だ。あんな奴らにお前達艦娘を任せる訳にはいかない」

提督「それで私は『過剰防衛』してしまったということだ」

提督「まあ、安心してくれ。私は後任は信頼出来る者を据えることが出来るように全力を尽くす」

瑞鳳「やだ!提督が居なくなるなら私は…私は!!」

瑞鶴「私も提督さんが居なくなるなら艦娘を辞める!!」

陽炎「私も、もう二度と司令とは離れたくない!何があっても!!」

提督「しかしだな…」

609 : 以下、名... - 2015/03/12 17:36:48.52 XD0QkmKBO 257/367

「はわわわわわ!!!大変なのです!!」ガチャン

「瑞鳳さん!大変!!って司令官!!!?目が覚めたのね!?」」

「よかったね…司令官……そして、両手に花…いや、全身に花かな?何があったのか教えて貰えるかな?」

提督「さあな。いつの間にかこうなった」

「私もその中に混ざっていいのかな?」

提督「それは難しいんじゃないか?」

陽炎「むー!!」

「みたいだね。今回は諦めるよ」

提督「それで、どうしたんだ?」

「比叡さんが青葉さんを見つけて、青葉さんは敵艦隊にやられちゃって、熊野さんは比叡さんがなのです!!」

提督「電、落ち着きなさい」

「えっと!!えっと!!!!」

「私が話すよ。少し長くなるかもだけどいいかい?司令官」

提督「そうしてくれ。私も目覚めたばっかりで、目覚める前の事は何も分からない」

「了解だよ、司令官。だけど瑞鳳さん」

瑞鳳「ん?」

「熊野さんや比叡さん、青葉さんの事は瑞鳳さんから話したらいいんじゃないのかな?」

瑞鳳「そうだね。じゃあ、その件は私から話すよ」

瑞鳳「提督。これは提督が倒れた後なんだけど…」

……………………
…………
……

413 : 以下、名... - 2015/01/20 23:03:30.11 CNxVtwaOO 258/367

…………………

「…というわけなんだ。多分深海棲艦の艦隊は近くまで来ているよ」

提督「あの馬鹿者め………」

「司令官、どうするんだい?」

提督「全艦娘に通達!これより横須賀鎮守府の総力をもってして敵艦隊を撃破する!」

提督「二時間後に収集をかける。それまでに艤装の装着以外の準備をするように」

瑞鳳「はい!」

瑞鶴「私が放送を流すわ!」

提督「瑞鳳と瑞鶴、陽炎、夕張は準備出来次第ここに来てくれ。話すことがある」

三人「はい!」

提督「解散!!」

バタバタバタ

提督「………」ピッピッピッ

提督「…………私だ。すまないが今すぐ準備して貰いたい事がある…」

提督「そうだ………の準備を……………」

提督「…無理を言ってすまないな………では頼むぞ………」ピッ

提督「………………」

提督「これが…私の最後の戦いか………」

422 : 以下、名... - 2015/01/21 23:01:05.17 hUZ0qy7qO 259/367

…………………

コンコン

瑞鳳「提督、さっき言われた4人揃ったよ」

提督「入れ」

ガチャ

夕張「どうしたんですか?提督。瑞鳳さんや瑞鶴さんはともかく私なんて呼んで」

提督「それは今から話す。まあ、座りなさい」

夕張「わっかりましたー」ストン

提督「さて…集まって貰った理由だが、まずは夕張からだ」

提督「夕張。君に熊野捜索艦隊を率いて貰いたい」

夕張「えっ!?私がですか!?」

提督「そうだ。夕張が最も適任だからな。随伴艦は響、雷、文月の計4隻だ」

夕張「電ちゃんは?」

提督「青葉が大破し、比叡と熊野が行方不明な今、本土防衛の戦力はかなり厳しい。それは分かるな?」

夕張「まあ…それは……」

提督「だから、少しでも多くの戦力が必要となる。電はこの鎮守府で最古参の艦娘だ。練度も最も高い。それが電を引き抜いた理由だ」

夕張「分かりました!で、提督は熊野がどこら辺にいると考えてるんですか?」

提督「もしも私が熊野の立場ならばだが、ミッドウェーからハワイに逃れ、そこからソロモン、レイテと動くだろうな。身を隠す岩礁や島があるのはそのルートか、北方に逃れるしかない」

提督「しかし、北方はまだ陸棲型を倒していない。そうするとルートは限られる」

夕張「では、私達はそちらに行ってみます」

提督「ああ。一応夕張達は遊撃部隊とするが、あくまでも表面上だ」

夕張「りょーかい!!」

提督「では、夕張は退出していい。収集まで待機していてくれ」

夕張「はい!じゃあまた後で!!」ガチャン

423 : 以下、名... - 2015/01/21 23:01:56.80 hUZ0qy7qO 260/367

提督「次に瑞鳳と瑞鶴だ。二人はこの鎮守府から離れるな」

瑞鶴「へっ!?」

提督「暫く二人はここから艦載機を飛ばして貰う。たとえ敵に空母がいても、防衛戦ならばこちらは搭載数に縛られることはないため有利に戦いを進めることが出来る」

提督「二人にやって貰いたいことはこうだ。鎮守府の艦載機をいくら使ってもいい。艦隊、鎮守府の防空とロングレンジでの攻撃だ。ロングレンジだと精度や命中率が下がるのは分かっている。そこで今回は数で押すんだ」

瑞鶴「分かった。何かこの前のミッドウェーとは逆の立場になった気分ね」

提督「そうだな。だが、私達は負ける訳にはいかない。絶対に勝つんだ」

瑞鶴「もちろん!!」

提督「次に、陽炎」

陽炎「はい!!」

提督「陽炎は秋月以外の全駆逐艦を率いてくれ」

陽炎「ぜ、全員!?」

提督「陽炎なら全員の統率が出来る。練度も高く、資質も優秀。そしてリーダーシップもある。陽炎以上の適任者はいない」

陽炎「私に…出来るかな…」

提督「出来るよ。私が保証する」

陽炎「えへへ…なら、私頑張る!」

提督「ああ。そして水雷戦隊は瑞鳳達の航空攻撃でバラバラになった艦隊に切り込んで行き撃破を狙ってくれ」

陽炎「分かったわ!」

提督「頼むぞ。私もやまゆきに乗って援護する」

陽炎「司令、まだ目が覚めたばっかなのに大丈夫なの…?」

提督「大丈夫だ」

陽炎「無理だけはしないで……もう倒れないで…」

提督「大丈夫だよ、陽炎。もう倒れないから」

陽炎「うん……」

提督「…そろそろ時間だ。行こう」

424 : 以下、名... - 2015/01/21 23:02:50.91 hUZ0qy7qO 261/367

………

提督「全員集まったようだな」

浦風「提督さん、目覚めたんね?」

舞風「提督ぅ、舞風心配したんだぞぉ?」

文月「しれいか〜ん、ぐあいはいいですか?いいですか?」

提督「皆、すまなかったな。心配かけた」

提督「まあ、私の話はいいんだ。もう聞いたと思うが、今この鎮守府に向けて敵艦隊が進行して来ている」

提督「我々は奴らを撃退せねばならない。そしてこれは我々日本国の存亡を賭けた戦いとなるだろう」

提督「我ら横須賀鎮守府は総力をもってして奴らを撃退する!」

「「「はい!!!!!!」」」

提督「編成を発表する」

提督「第一艦隊は瑞鳳を旗艦に、瑞鶴、秋月」

提督「第二艦隊は陽炎を旗艦に、不知火、初風、浦風、野分、舞風、夕立、春雨、響」

提督「第三艦隊は夕張を旗艦に、雷、電、文月。第三艦隊は遊撃部隊として動いてもらう」

提督「各艦隊の旗艦にはそれぞれの役割を話している。瑞鳳、陽炎、夕張。この後随伴艦の艦娘にレクチャーをするように」

「「「はい!!!!」」」

提督「私も艦橋を修復中のあさぎりに代わり、やまゆきに搭乗して本作戦を支援する」

提督「この作戦、必ず成功させるぞ!!」

「「「「「「はい!!!!!」」」」」」

提督「各艦隊は1時間後に出航するように」

提督「解散!!!!!」

425 : 以下、名... - 2015/01/21 23:03:36.40 hUZ0qy7qO 262/367

出撃前

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎。ちょっといいか?」

瑞鳳「なぁに?」

提督「周りには誰もいないな?」

瑞鶴「そうね。多分だけど」

提督「………これが私がこの艦隊の指揮をする最後の戦いになるだろう」

瑞鳳「……………」

瑞鶴「……………」

陽炎「司令………」

提督「こればかりはしょうがない。あれだけの事を私はやったんだ。今回は緊急事態という事で私が指揮を執っているが、この戦いが終われば招集がかかる。下手したら軍法会議にかけられる可能性もある」

瑞鶴「軍ぽっ!!?」

提督「まだそればかりは分からないよ。しかし、私がこの鎮守府から外されるのは間違いないだろう」

提督「もしも…この戦いを乗り切り私が居なくなったら君達がこの鎮守府を支えてくれ」

陽炎「やだ!!私は司令についていく!!何があっても!!!!」

瑞鶴「私も提督さんに着いていく!!例え牢屋だろうが地獄だろうがどこでもいい!!」

提督「無理だ。軍属の者が勝手に軍から消えるなど許されない。ましてや三人は最も練度の高い艦娘だ。大本営から追っ手がかかって連れ戻されるのは目に見えている」

瑞鶴「だったら解体されて軍を辞める!」

陽炎「解体なら司令が出来るはず!!」

提督「それも無理だ。解体は大本営か元帥殿の許可が必要だ。間違い無く弾かれる」

陽炎「そんな………」

瑞鶴「こんなのって……ないよ……」

提督「すまない……分かってほしい」

426 : 以下、名... - 2015/01/21 23:04:21.12 hUZ0qy7qO 263/367

瑞鳳「瑞鶴、陽炎ちゃん。提督が困っちゃうよ……」

陽炎「瑞鳳さんは嫌じゃないの!?司令が私達の前から居なくなっちゃうのよ!!」

瑞鳳「私だって…」

瑞鳳「私だって嫌に決まってるよ!!!!だけど、提督はそれを我慢して受け入れているの!!一番辛いのは提督なのに!!!!」

瑞鳳「一からこの鎮守府を作り上げて、みんなを………私達を大事に育ててくれた!」

瑞鳳「なのに…私達を助ける為に離れる事になった……の……」グスッ

瑞鳳「引き止めれば引き止めるほど提督が辛くなる…だから……止めてよ…!!!」

提督「瑞鳳。もういい」

瑞鳳「提督……」ポロポロ

提督「私はお前達を護ることが出来た。それだけで充分だ」

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎。私に悔いは無い。だからそんな顔をしないでくれ」

提督「それに、まだ別れの時では無い。話は戦いの後にゆっくりしよう」

提督「……行くぞ」

427 : 以下、名... - 2015/01/21 23:16:13.49 hUZ0qy7qO 264/367

既に因縁のレイテを越えることが出来た


あと一日で本土に辿り着ける地点まで来ることが出来た


やっとここまで来れたのだから


二度と歴史を繰り返す訳にはいかない


あと少し…あと少し


あと少しで故郷に帰る事が出来る


みんなが待つ鎮守府へ帰る事が出来る


「あと少しですわ。帝國海軍の底力を見せつけてやりますわ」


もう何度目になるか分からない奮起


絶対にたどり着いてみせる


今度こそ帰れるんだ


ふと…空を見上げると…………











敵の偵察機が………………

435 : 以下、名... - 2015/01/22 21:57:29.52 67tg95dHO 265/367

提督「第二艦隊!!」

陽炎「はい!!」

提督「敵艦隊が硫黄島付近を突破した!」

提督「これより瑞鳳、瑞鶴両空母主導による波状攻撃を仕掛ける!!第二艦隊は対空戦闘準備!!それと絶対に潜水艦の注意を怠るな!!」

陽炎「はい!!」

陽炎「みんな!10cm連装高角砲と94式高射装置、そして機銃の準備!!敵機が来るわよ!!」

浦風「対空戦闘ならうちに任しとき!!」

不知火「不知火も妹達に負けていられませんね」

舞風「盆踊り!盆踊り!!ダンス!!!!全力で舞うわよ〜!!ね!野分!!」

野分「そうね…今日は私も一緒に踊ろうか」

舞風「のわっちノリがいいねぇ!!初風お姉ちゃんも一緒に踊るぅ?」

初風「私は遠慮しておくわ」

舞風「えぇ〜!!!!」

夕立「夕立、早く突撃したいっぽい!!」

春雨「夕立姉さん、それはまだ早いです」

「ハラショー」

夕立「ほら!響ちゃんだって!」

「ハラショー」

春雨「響さん、どうしたのです?なんかちょっと変な気が…」

「いや、何となくやってみたかっただけだよ…問題ない。スパシーパ……」

春雨「あ、はい……」

陽炎「はいはい!お喋り終わり!!」パンパン

陽炎「みんな、13号を起動!!気を引き締めて!!」

436 : 以下、名... - 2015/01/22 21:58:32.01 67tg95dHO 266/367

瑞鳳「みんな、行くわよ!!基地航空隊のみんなも私達と同調して!!」

艦戦妖精「マカセロ!!」

艦攻妖精「マケナイ!!」

艦爆妖精「イックヨー!!」

瑞鳳「みんな、本当のみんなを隠さなくていいよ。もう私と瑞鶴はみんなの事知ってるから」

艦戦妖精「ン?」

艦攻妖精「ナンノコト?」

瑞鳳「ね、瑞鶴?」

瑞鶴「ええ。………航空隊のみんな。『昔はありがとね!』そして今日もよろしく!!」

妖精達「!!?」

艦爆妖精「へー」

艦攻妖精「知っていたのか」

艦戦妖精「なら、仮面を装う必要はないな」

艦攻妖精「俺たちに任せな!!」

艦爆妖精「奴ら全員ぶっ殺してきてやる!!」


瑞鳳「よろしくね!!」

瑞鳳「そろそろ時間ね!第一攻撃隊、発進準備!!」

艦戦妖精「エンジン始動!!機器類問題なし!!」

艦攻妖精「航空魚雷搭載確認!!良し!!」

艦爆妖精「瑞鳳の姉ちゃん!!準備完了だ!!」

瑞鳳「基地航空隊のみんなは?」

艦爆妖精「任せろってんだ!!」

瑞鳳「うん!!瑞鶴?」

瑞鶴「私も大丈夫!!いつでもいける!!」

瑞鳳「行くわよ!!第一次攻撃隊!発艦!!!!」バシュッ

瑞鳳「基地航空隊も発進!!航空母艦航空隊と空中集合して隊列作成!!」

瑞鶴「いっけぇ〜!!!!!!!」

437 : 以下、名... - 2015/01/22 21:59:58.72 67tg95dHO 267/367

艦戦妖精「こちら緑小隊!!敵編隊を発見!!」

艦戦妖精「了解!!こちらも確認した!!」

艦戦妖精「こちら青小隊!!敵編隊の右翼に突撃する!!」

艦戦妖精「了解!!俺たち赤小隊は敵編隊の左翼を叩く!!」

艦戦妖精「黄小隊だ!!中央は俺たち震電隊に任せろ!!」

艦戦妖精「青小隊、交戦に移る!!」

艦戦妖精「艦攻、艦爆は戦闘空域を離脱しろ!赤小隊が護衛につけ!」

艦戦妖精「了解!!」

艦戦妖精「青小隊三番機から隊長機へ!敵機、こちらの艦爆へ向かってます!!」

艦戦妖精「食い止めろ!!何としてでも護り切れ!!」

艦戦妖精「了解!!!!おら!!俺たちが相手だ!!逃げるんじゃねえ!!」ズダダダダ

艦戦妖精「一機撃墜!!次!!」

艦戦妖精「こちとらも青小隊に負けてられねえぞ!!中央をぶっこぬいてやれ!!」

艦戦妖精「ぐっ!!?」

艦戦妖精「どうした四番機!!」

艦戦妖精「すまねえ、被弾した………」

艦戦妖精「おい!!」

艦戦妖精「また……靖國で……あ…ぉ……」ズドーン

艦戦妖精「くそぉ!!!!野郎!絶対に殺してやる!!」

438 : 以下、名... - 2015/01/22 22:00:54.13 67tg95dHO 268/367

艦爆妖精「こちら瑞鳳艦爆隊!!敵艦隊発見!!」

瑞鳳「やっぱり………」

瑞鶴「ミッドウェーにいた空母!!?」

瑞鳳「もう修復は終えてる…」

瑞鳳「遠くて私からはサポート出来ない!命中率は落ちるかもだけど、頑張って!!」

艦爆妖精「そこで当てるのが俺たちの腕の見せどころよ!!瑞鶴所属の奴らも準備はいいか!?」

艦爆妖精「もちろんだ!高橋隊!!爆撃開始!!目標敵空母!!全員生きて戻れよ!!翔鶴型の誇り見せてやるんだ!!」

艦攻妖精「村田隊!!雷撃準備!!!!艦爆隊と連携を取れ!!」

艦攻妖精「高度20!15!!10!!!!まだ行ける!!7!!!今だ!!!!魚雷投下!!」

ズドーン!!!

艦爆妖精「どうだ!!殺ったか!!?」

艦爆妖精「敵空母に命中弾!!なれど飛行甲板破壊には至らず!!」

艦爆妖精「クソッ!!一度補給に戻るぞ!!撤退!!!撤退!!!!!」

艦戦妖精「敵の追っ手が来やがった!!全機、迎撃せよ!!!!」

439 : 以下、名... - 2015/01/22 22:02:04.89 67tg95dHO 269/367

提督「瑞鳳!瑞鶴!!艦載機の補充を!!」

瑞鳳「はい!!」

瑞鶴「分かった!!」

提督「第一次攻撃隊が戻る前に第二次攻撃隊を発艦させるんだ!!」

瑞鳳「急いで!!」

瑞鶴「もちろん急いでるって!!」

瑞鳳「敵の奇形空母を何としても落とすの!!そうしないと勝てない!!」

瑞鶴「絶対に勝つんだから!!」

瑞鳳「次で決めるわよ!!第二次攻撃隊発艦!!」バシュッ

瑞鶴「早くしないと第一次攻撃隊が戻って来るわよ!!」バシュッ

瑞鳳「それまでには間に合う!!」バシュッ

瑞鳳「ううん、間に合わせる!!」バシュッ

瑞鶴「基地航空隊も発艦して!!全艦載機空中集合!!」

瑞鶴「敵に体制を整える暇を与えるな!!」

440 : 以下、名... - 2015/01/22 22:02:47.10 67tg95dHO 270/367

陽炎「対空電探に感あり!!来たわよ!!対空戦闘始め!!」ズダダダダ

夕立「ブンブンブンブン蝿みたいに煩いっぽい!!」ズダダダダ

不知火「落ちろ…落ちろ!!」ズダダダダ

初風「やだやだ。ほんと、艦載機ってのは嫌」ズダダダダ

舞風「ワンツー!!ワンツー!!それっ!大きく回ってターン!!」

野分「舞風は右!私は左!!」

舞風「シンクロだ〜!!」

野分「撃てー!!!」ズダダダダ

舞風「それ〜!!!!」ズダダダダ

浦風「野分と舞風は仲がいいのぉ〜」

浦風「うちも負けてられんなぁ!」ズダダダダ

「ウラー!」ズダダダダ

春雨「春雨だって!!キャー!!」

夕立「春雨、大丈夫っぽい!?」

春雨「だ、大丈夫です!!近くに爆弾が落ちただけですから!!」

夕立「なら良かったっぽい!!」ズダダダダ


441 : 以下、名... - 2015/01/22 22:03:42.05 67tg95dHO 271/367

提督「陽炎!!」

陽炎「何!?」

提督「第二次攻撃隊が敵空母の取り巻きを全艦撃沈した!!」

陽炎「じゃあ私達は空母を狙えばいいのね!?」

提督「そうだ!!これから艦戦隊をその海域に向かわせる!!到着したら対空戦闘を中止し敵空母の撃沈へ向かえ!!」

陽炎「任せて!!」

陽炎「みんな!!あと少しで味方の艦戦隊が到着する!!あともう一踏ん張りよ!!」ズダダダダ

舞風「了解〜!!さあ、ラストスパート行っちゃうよ〜!!」ズダダダダ

夕立「早く突撃したいっぽい!!」

「あと少しだよ…我慢して」ズダダダダ

夕立「ぽい!!」ズダダダダ

442 : 以下、名... - 2015/01/22 22:05:04.41 67tg95dHO 272/367

………………


「予想が正しければ多分ここら辺のはずなんだけれど…」


島が多い沖縄の方から来ると読んでいたが違ったのだろうか


もしも瑞雲を飛ばしていたのだとしたら、航続距離からしてもここら辺のはず…


私は不安に駆られるが、その不安を無理矢理飲み込む


私は合ってる。熊野なら必ずこの海域を通過するはずだ


そう信じ込み顔を前に向ける


すると


「ん?」


水平線の手前で何やら飛んでいる


「………あれは!!?」


なにやら飛び交う黒い点々が


「あ…………!!!!」


そして、やっと見つけた


ずっと捜し求めていた少女を


「ッ!!!!!!!」


私は叫ばずにはいられなかった


「熊野!!!!!!!!!」


その少女の名を

451 : 以下、名... - 2015/01/28 22:02:57.21 LqRhpHmwO 273/367

ヒューン ズドーン!! ズダダダダ

熊野「やっとここまで来れましたのに、一体何ですの!!?」

熊野「折角…折角あと少しで日本ですのに!!」

熊野「もう、機銃の弾も残っていないですわ…こうなったら回避で凌ぐしかありませんわね」

熊野「急降下が始まりましたわ!!今!!」グルッ

バシャーン!! バシャーン!!

熊野「よし…次も……」

バシャーン!!

熊野「ひゃぁぁぁ!!?」

熊野「し、至近弾ですの!?助かりましたわ…」

熊野「しかし…これでは……」

熊野「!!!?後ろから爆撃機隊が!!!?マズイですわ!!」

熊野「間に合…!!」

452 : 以下、名... - 2015/01/28 22:04:02.06 LqRhpHmwO 274/367

ズドーン!!!

パンッ

熊野「三…式弾………?」

熊野「まさか…」

比叡「熊野ぉ!!!!!!!!」

熊野「比叡!!!!」

比叡「良かった!!!間に合って本当に良かった!!!!」

比叡「熊野が生きてて良かった!!」

熊野「私も良かったですわ!私を見捨てないでいてくれましたのですわね」

比叡「当たり前だよ!!絶対に生きてるって信じてたから!!」

熊野「ありがとう、比叡。私、感極まって涙が出てきそうですわ」

熊野「しかし…」

比叡「あの深海棲艦を倒してからでしょ?」

熊野「私は…もう弾薬が全く残ってませんわ。なので…」

比叡「熊野は私の後ろにさえ居てくれればいい!絶対に彼奴等は私が倒してみせる!!」

熊野「申し訳無いですわ…」

比叡「それは私の台詞!ねえ、熊野。帰ったら一緒に美味しいものを食べに行こう!」

熊野「よろしくてよ!」

比叡「うん!!じゃあ、まずは……奴等を倒す!!」ジャキッ

比叡「第一斉射始め!!」ズドーン!!

453 : 以下、名... - 2015/01/28 22:04:37.37 LqRhpHmwO 275/367

陽炎「電探に感あり…みんな!!敵空母が近いわ!!対空射撃の手を緩めないで!!」

陽炎「駆逐艦は一撃で沈むことがあるから!!ほら、前方に艦載機群来たわよ!!」

陽炎「あと少しで肉薄出来る!!肉薄さえ出来ればあとは魚雷を叩き込むだけだから!!気合い入れて行くわよ!!」

不知火「了解…」

陽炎「ねぇ、不知火…」

不知火「何ですか?陽炎」

陽炎「もしもなんだけど、私に何かあったら不知火が艦隊を指揮して」

不知火「何を言っているのですか?」

陽炎「もしもの話よ、もしもの」

不知火「……お断りします」

陽炎「ありが…はっ!?」

陽炎「何で!!?」

不知火「陽炎が沈まなければいい話ですから。沈む前から沈む話なんてしたら縁起が悪いのでは?」

不知火「そもそもこの国には言霊信仰のいうものがあってですね、口に出した」

陽炎「もういい!もういいから!!こんな時に変な説教しないでよ!!」

不知火「それでいいんです。陽炎はそれでいいんですよ」

陽炎「もう…シリアスな話をしようとして損したわ」

不知火「陽炎は陽、不知火は陰。陽炎が陰になる必要はありません。なので陽炎は陽炎らしくそのまま呑気なままでいて下さい」

陽炎「………それ、私の事貶してるわよね?」

不知火「いえ、褒めてます」

陽炎「……まあいいわ………」

454 : 以下、名... - 2015/01/28 22:05:32.37 LqRhpHmwO 276/367

陽炎「帰ったら絶対に問い詰めるから。覚悟なさい?」

不知火「いいですよ」

陽炎「もしも逃げたらあんたに九十三式酸素魚雷叩き込むからね。約束よ」

不知火「受けて立ちます」

舞風「陽炎お姉ちゃん!!さっきからブツブツ言ってどうしたの〜?」

陽炎「あ、何でもないわよ!!ほら、不知火、そうだよね?」

不知火「そうですね」

舞風「へんなの〜」

陽炎「さて、そろそろ動き回るわよ!!」

陽炎「全艦、之字運動!!前との間隔はそのままを維持しなさいよ!」

陽炎「絶対に敵空母に魚雷を叩き込むわよ!!陽炎についてらっしゃい!!」

455 : 以下、名... - 2015/01/28 22:07:25.19 LqRhpHmwO 277/367

夕張「予想地点はこの辺のはずなんだけれどな」

「羅針盤はこの方角を指しているわ!」

「なのです」

文月「そろそろつくの〜?」

夕張「それは分からないかな」

文月「え〜!!」

夕張「任務は熊野さんの救出だからね。見つからないことには何とも…」

「あれ?」

夕張「どうしたの?電ちゃん」

「水上電探に反応が…ある…のです?」

夕張「反応?」

「はい…何隻か……」

夕張「何隻か…?」

夕張「…………」

「…………」

夕張「…………!!」

「…………!!」

夕張「ねえ、電ちゃん…まさか…」

「はい!もしかしたら…」

夕張「みんな!!最大戦速!!!!もしかしたら熊野さんが追われてるかもしれない!!」

「なのです!!!!」

文月「ふわぁぁぁ!!?いそぐんだよね〜?え〜い!!」

「雷ちゃんも急ぐのです!」

「分かったわ!!ねえ、電」

「はい?」

「今回も助けるわよ!!」

「!!」

「絶対に助けましょう!!」

「見ててね工藤艦長!!私、また助けるわ!」

456 : 以下、名... - 2015/01/28 22:09:18.22 LqRhpHmwO 278/367

ズドーン!!

比叡「くっ!?」

比叡「第十六斉射始め!!」ズドーン!!

リ級「…」サッ

比叡「ちょこまかと逃げて…」

ル級「……」ズドーン!!

比叡「きゃあ!!」

比叡「機銃が…でも、まだ戦える!!」

熊野「もう…もう逃げて……!!熊野は…熊野はここまで来ることが出来ただけでも充分なのですわ!!しかも仲間が助けに来てくれたのですから!!」

比叡「絶対に逃げてたまるか!!私はもう二度と後悔はしたくない!!」

比叡「それに、敵艦載機の第一次攻撃隊の攻撃は凌いだんだからまだ勝算はある!!」

比叡「第十七斉射!!」ズドーン!!

リ級「」

比叡「よし!!敵重巡大破炎上!!」

比叡「残りは戦艦1と重巡2!!」

比叡「このまま押し切って…」

ル級「…」ジャキッ

比叡「!!?」

比叡「マズイ!!」

457 : 以下、名... - 2015/01/28 22:10:46.37 LqRhpHmwO 279/367

夕張「敵艦隊発見!!砲撃開始!!」ズドン!!

「なのです!!」ドン!

「てぇ〜!!」ドン!

文月「これでもくらえ〜」ドン!

ル級「!!?」

夕張「弾幕を途切れさせないで!!敵に反撃の猶予を許さないように!!」ズドン!!

「はわわわわ!!敵がこっちに砲塔を向けて来たのです!!」

ル級「…」ズドーン!!

夕張「全艦取り舵!!」

「分かったわ!!」

バシャーン!!

文月「ふわぁぁぁぁぁ!!?」

夕張「怯まないで!!もっと接近するからね!!」ズドン!!

「はい!!」ドン!

「この雷様が敵をやっつけるんだから!!」

文月「ふみぃ!!ふみぃ!!」

「文月ちゃん、突然どうしたのです!?」

文月「だって〜こわいんだもん〜!」

「そうなのですか…」

夕張「そろそろ魚雷の有効射程距離に入るわよ!!」

458 : 以下、名... - 2015/01/28 22:11:20.40 LqRhpHmwO 280/367

夕張「全艦!!魚雷発射準備!!目標、敵戦艦!!」

夕張「撃てぇ!!」バシュッ

「魚雷発射!なのです!!」バシュッ

「発射ぁ!!」バシュッ

文月「ぎょらいはっしゃぁ〜」バシュッ

ル級「」

夕張「敵戦艦、船体が真っ二つ!!やった!!」

文月「ふわぁぁぁぁぁ!!?」

「はわわわわわ!!!」

「ちょっとグロいわね…」

夕張「次発装填急いで!!次は敵重巡よ!!」

ドッカーン!!

リ級「」

夕張「比叡さんの砲撃ね。流石は戦艦。火力が違うな〜」

夕張「ほら、比叡さんに負けてられないよ!魚雷発射準備!!撃てぇ!!」バシュッ

ズドーン!!!

リ級「」

夕張「敵艦隊殲滅を確認!!ソナー、稼働開始!!敵潜水艦を警戒!!」

「ソナーに感なしなのです!」

夕張「了解。みんな、比叡さん達と合流するよ!着いてきて!!」

夕張「比叡さん!!!!熊野さん!!!!お待たせしましたぁ〜!!!!」

459 : 以下、名... - 2015/01/28 22:12:43.95 LqRhpHmwO 281/367

比叡「勝った…」

熊野「ええ…」

比叡「熊野……これで帰れるよ」

熊野「ええ…」

比叡「熊野……これでまた一緒にいられるよ」

熊野「ええ…」

夕張「お待たせしました〜!」

夕張「熊野さん、大丈夫ですか?比叡さんも」

熊野「大丈夫とは言い難いですが、お陰様でまだ生きているようですわ」

夕張「ちょっと機関周りのチェックさせて下さいね〜……って凄い酷使しましたね!?これじゃあいつ壊れてもおかしくないですって!!」

熊野「それは…まあ…」

夕張「応急修理をいまから施すので、少し待ってて下さい!!」

熊野「お、お願いしますわ」

夕張「これをこうして…えい!!」バチッ

熊野「ひゃぁぁぁ!!?」

熊野「な、何をしてるんですの!!?」

夕張「気にしないで下さい!」

熊野「無理に決まってますわ!!」

夕張「っと…終わった〜」

夕張「応急修理完了!これでさっきよりはスピード出せる筈ですよ?」

熊野「へ?…あ、か、感謝しますわ」

夕張「どういたしまして!」

夕張「では、帰りますよ!鎮守府へ!!」

熊野「ええ!!」

夕張「あ、比叡さんは多分お咎めがあるんで覚悟しておいて下さいね」

比叡「ヒエェェェェ〜!!?」

468 : 以下、名... - 2015/01/29 23:33:39.29 Dip59T11O 282/367

陽炎「敵空母、肉眼で確認!!」

不知火「しかし、敵艦載機の守備が多すぎますね…」

陽炎「多分ここの距離魚雷を発射しても艦載機にやられる…」

不知火「2隊に分けますか?」

陽炎「左右から挟撃か…」

不知火「はい。このまま突っ込むよりは可能があるのでは」

陽炎「だけど、そうすると一隊における対空能力は半減するわね」

不知火「それは…そうですね…」

陽炎「各個撃破されるリスクをとるか、このまま足踏みすることになるリスクをとるか…」

陽炎「……………」

浦風「陽炎姉さん、ウチらの事を信じてくれん?ウチらぁ陽炎型。昔も激戦を潜り抜けてきたんじゃけぇ、そう簡単にやらりゃぁせんよ」

舞風「陽炎お姉ちゃん!舞風は大丈夫だよ!!野分もいるしね!!」

野分「そうね。舞風、一緒にもう少し踊るわよ」

初風「姉さんの好きにしたら。その結果がどうでも私は文句は言わないわ」

「私は陽炎型じゃないけど、信頼してくれていいよ」

夕立「夕立、頑張るっぽい!」

春雨「私も夕立姉さんについて行きます!!」

陽炎「みんな…」

469 : 以下、名... - 2015/01/29 23:34:46.64 Dip59T11O 283/367

陽炎「不知火、隊を二分するわ。旗艦を任せたわよ」

不知火「お任せ下さい」

陽炎「舞風と野分、初風は私の隊に!浦風と夕立、春雨、響は不知火の隊に!」

陽炎「不知火達は右側から回り込んで!私達は左側から回り込む!」

不知火「接近出来たら魚雷を発射ですね」

陽炎「一発必中でよろしく」

不知火「二水戦の誇り、お見せします」

陽炎「無茶は…するなとは言わないけど、死ぬような事だけはしないで」

不知火「流石に不知火は神通さんのようなことはしませんよ」

陽炎「実践であんなことしてたら命が幾らあっても足りないわ…」

不知火「では、陽炎。行きますよ…」

陽炎「そうね。さあ、行くわよ!!」

陽炎「第二艦隊、第一水雷戦隊と第二水雷戦隊に別れて!!第二艦隊旗艦もとい第一水雷戦隊の旗艦は私!第二水雷戦隊の旗艦不知火に委譲!!」

陽炎「全艦突撃開始!!!!」

「「「了解!!!!!」」」

470 : 以下、名... - 2015/01/29 23:35:29.91 Dip59T11O 284/367

陽炎「もう!!敵の艦載機が邪魔!!」

初風「9時の方向から敵艦爆接近!!」

陽炎「対空砲火9時の方向へ!!撃てぇ!!」ズダダダダ

野分「敵艦攻3時の方向から接近!!!」

陽炎「点と面の同時攻撃!!?」

初風「どうする?両方回避は至難の技よ?」

陽炎「貴女達は先に行って。私が食い止める」

野分「なっ!?」

舞風「それは危険すぎるよ!!」

初風「……それが一番の選択かもね」

舞風「初風お姉ちゃん、どうして!!?」

初風「このままだと全滅する可能性があるわ。だけど一人が囮になれば全滅は間逃れる」

初風「だから…」ドンッ

陽炎「わっ!!?」

初風「私が残るわ」

陽炎「それは私の仕事よ!!」

初風「今いる陽炎型で一番最初に沈むのは私の仕事よ」

471 : 以下、名... - 2015/01/29 23:36:56.12 Dip59T11O 285/367

陽炎「あんた…」

初風「まあ、もしかしたら生き残れるし、泣き言は無し。沈んだら泣いて頂戴」

初風「それに陽炎姉さんは艦隊旗艦。簡単に沈まれたら困るのよ。ついでに言えば、司令だって悲しむわよ」

陽炎「…………人を切り捨てるのって凄い勇気がいるのね…比叡さんの気持ちが分かるよ…」

初風「ほら、うじうじしている暇は無いわ。行きなさい」

陽炎「初風。一つ約束させて」

初風「何よ?」

陽炎「もしも死んだら一生恨んでやる」

初風「あら、怖い怖い。妙高姉さんと同じくらい怖いわね」

初風「死んだら一生恨んでくれて結構よ。そしたら陽炎姉さんが死ぬまで化けて出てやるから」

陽炎「それはごめん被りたいわ」

初風「そ」

陽炎「だから、そうならないように努力して」

初風「そうするわ」

陽炎「舞風、野分、行くわよ!」

舞風「初風お姉ちゃん…死なないでね…」

野分「初風姉さん…」

初風「二人とも陽炎姉さんを支えてあげなさい。今多分泣きそうだから」

初風「それじゃ、私も逝くわ。バイバイ」

472 : 以下、名... - 2015/01/29 23:38:32.80 Dip59T11O 286/367

初風「さて、どうしたものか…」

初風「大半が私に集まってきたけど、ちょっと全部捌くのは難しいわね」

初風「こうなったら運に任せるしかないか…」

初風「だけど、私って運わるいのよね…」

初風「魚雷で舵取れなくなったり首と胴体チョンされたり、その直後に撃たれたり…」

初風「ホント、ついてないわね〜」

初風「まあ、いいか。人事を尽くして天命を待つってね。いや、この場合艦事の方がいいのかしら?」

初風「って、な〜に馬鹿な事を考えてるんだろ」

初風「敵艦爆隊、急降下。艦攻隊は魚雷投下体勢…」

初風「私もこれまで…かな?」

初風「みんな………がんばれ…」

477 : 以下、名... - 2015/01/31 23:01:30.61 zgNbu/lmO 287/367

ズダダダダ ズバン

初風「えっ!?艦爆隊が…」

初風「っ!!魚雷回避!!」

シュー

初風「回避出来た!!一体どういうこと!?」チラッ

初風「零戦…52型…?どうして零戦が……確か全部烈風と紫電改、震電だったはずなのに…」

初風「ん?電文……?」

初風「……アトハマカセロ………」

初風「…………誰?」

初風「てか、なんで機体の後部がピンクになってるのよ!!?」

478 : 以下、名... - 2015/01/31 23:02:16.34 zgNbu/lmO 288/367

陽炎「不知火!第一水雷戦隊は敵空母の側面に到達!!いつでも魚雷は撃てるわ!」

不知火「不知火の隊も反対側に到達しました」

陽炎「お互い射線に入らない場所まで移動したら魚雷発射するわよ!いいわね!?」

不知火「お任せ下さい」

陽炎「魚雷発射まであと10…7…5…3、2、1発射!!」バシュッ

ズドーン!!

陽炎「敵空母大破!飛行甲板も内側からの衝撃で穴が空いたわ!!これで新たな射出は不可能よ!!」

野分「陽炎姉さん。次発装填を」

陽炎「言われなくても!!準備完了!!」

陽炎「次発装填機能を持つ艦は魚雷発射!!」

陽炎「酸素魚雷一斉射!!」バシュッ

ドカーン!!

空母凄姫「」

舞風「やったー!!敵空母轟沈!!」

陽炎「敵の残存の艦載機に気をつけて!!戻る場所がない敵機が何をしてくるか分からないわよ!!」

野分「了解」

陽炎「不知火達も気をつけて!!気をぬくんじゃないわよ!」

不知火「大丈夫です。不知火にお任せ下さい」





479 : 以下、名... - 2015/01/31 23:13:03.84 zgNbu/lmO 289/367

初風「まったでっかい花火をあげたわね」

陽炎「初風、遅かったね。敵はもう食っちゃったわよ?」

初風「お待たせ。悪かったわね」

初風「どうやら、死にそびれたわ」

陽炎「それは結構。あんたを呪う手間が省けたわ」

初風「私も化けて出る手間が省けたわ」

陽炎「馬鹿な妹ね」

初風「お節介で寂しがりやで、それでいてシスコンな姉が何を言うのよ」

陽炎「うるさい!」バシン

初風「痛い!」

陽炎「姉の愛の鉄拳よ」

初風「それでいて脳筋。たまったもんじゃないわ」

陽炎「はーつーかーぜー!」

初風「ほら、まだ敵機がいるんでしょ?それに提督や他の隊に報告は?」

陽炎「あっ!そうだ!!司令に報告しなきゃ!」

陽炎「褒めてくれるかな!」

初風「ほんと、提督が大好きなのね…」

480 : 以下、名... - 2015/01/31 23:15:42.71 zgNbu/lmO 290/367

夕張「分かりました〜」

夕張「みんな、戦闘は終わったみたい!駆逐艦のみんなが敵空母をやっつけてくれたみたい!」

「ほんと!!?みんな偉いわ!!」

文月「ほんと〜すご〜い!!」

比叡「陽炎ちゃん達やるわね」

熊野「あの空母を…」

「駆逐艦だけで空母や戦艦を倒すなんて凄いのです!!」

夕張「戦艦?空母とは聞いたけど戦艦なんて言ってなかったけど?」

「?おかしいのです」

夕張「どうして?」

「青葉さんは沢山の被弾痕があったのです!それもかなり大型の砲なのです!」

比叡「確かに…」

夕張「どういうこと…?」

夕張「ちょっと待ってて…」

夕張「あ、陽炎ちゃん聞こえる?」

夕張「ねえ、さっきの報告ってまだ提督に話してない?」

夕張「話した?そう?で、提督は何て言ってたの?」

夕張「索敵を続けろって?うん。うん。分かった。ありがとね」

夕張「いや、青葉の傷跡が大型の砲のものだったらしいから…」

夕張「気をつけて。嫌な予感がするから…」

夕張「うん。また鎮守府で…」

夕張「電ちゃん。ちょっとマズイかも…」

夕張「敵戦艦、多分まだ何処かにいる…」

481 : 以下、名... - 2015/01/31 23:18:04.10 zgNbu/lmO 291/367

瑞鳳「提督。陽炎ちゃん達に伝えなくてよかったの?」

提督「まだ早い。もしもこの事を陽炎達が知ったら、戦艦探しに躍起になって目の前のことが疎かになるだろう。そんなことでまだ残っている敵の攻撃機や爆撃機に奇襲されたなんてなったら悔やんでも悔やみきれん」

瑞鶴「確かに…」

提督「とはいえ、敵の索敵などを全て二人に任せてしまうようで申し訳ない」

瑞鳳「いえ…」

瑞鶴「成功したらご褒美だからね!」

瑞鳳「瑞鶴!?」

提督「考えておくよ」

瑞鳳「提督!!?」

瑞鶴「絶対だからね!」

瑞鶴「で、何処に敵はいると思うの?」

提督「敵は空母を囮にしていたと仮定すればだが、必要以上に空母を北方に置いていた」

提督「そして、南経由で捜索していた夕張達は何も見ていなかった。すると…」

瑞鳳「東…」

提督「そう考えるのが自然だ」

瑞鳳「今から索敵機の半数を東に向かわせます」

提督「頼む」

486 : 以下、名... - 2015/02/04 23:29:50.21 qh9UEj0GO 292/367

瑞鳳「敵艦隊発見!!」

提督「敵の編成は?」

瑞鳳「駆逐2!正規空母1!戦艦1…それと正体が不明な艦……恐らく戦艦が2…」

提督「はっきりしないな」

瑞鳳「偵察機が撮影した画像をそちらに送ります」

提督「これは……戦艦…なのか…?」

提督「このサイズの砲は41センチなんてもんじゃないぞ!?46センチ……大和型と比べていい勝負じゃないか…」

提督「それも二隻……冗談じゃない…」

瑞鳳「提督、どうしますか?」

提督「航空隊を攻撃に向かわせろ。まずは随伴艦を落とせ。特に空母を先に狙え」

提督「もう少しで本土爆撃可能距離に入ってしまう。だから航続力が勝るこちらの機体で
先に叩くんだ」

瑞鳳「了解!!」

瑞鶴「瑞鳳!私に空母は任せて!その代わり敵上空の制空権争いと駆逐艦は任せた!」

瑞鳳「分かった!じゃあ基地航空隊の艦戦は私が多めに指揮するから!」

瑞鶴「よろしく!」

487 : 以下、名... - 2015/02/04 23:30:18.88 qh9UEj0GO 293/367

瑞鳳「瑞鳳の航空隊が敵艦隊上空に到達!!」

瑞鳳「敵空母艦載機と交戦に入ります!!」

瑞鶴「瑞鶴の航空隊はあと少しで到着する!低空の安全を護って!」

瑞鳳「艦戦隊は敵航空隊の戦闘機を抑えて!!艦爆隊は三隊に別れて各駆逐艦と戦艦へ急降下爆撃を!!護衛の烈風は絶対に艦爆隊を護りぬいて!!」

瑞鶴「瑞鶴の航空隊戦闘海域に到着!!いくわよ!!」

瑞鶴「全艦載機に告ぐ!!それぞれの隊を2隊に分けて!!」

瑞鶴「片方は空母の南方から!もう片方は空母の北方から挟み込んで!!」

瑞鶴「よし!全機、高度20mをキープ!!速度も揃えて!!」

提督「艦攻どころか艦爆、艦戦もだと!?」

提督「瑞鶴!その戦法はなんだ!!?」

瑞鶴「いつものことよ!」

瑞鶴「敵の意表を突く!!ただそれだけ!」

瑞鶴「これが瑞鶴の新戦法よ!!」

瑞鶴「絶対に一撃で仕留めてやる!!」

488 : 以下、名... - 2015/02/04 23:30:52.05 qh9UEj0GO 294/367

艦爆妖精「さて、反跳爆撃の時間だ」

艦戦妖精「俺らは相手の目眩ましだ。攻撃開始の合図で回転数を上げて敵の顔面に機銃を斉射してやれ」

瑞鶴「艦爆隊、半数は上昇!!そしたらそのまま敵空母に爆撃開始!」

瑞鶴「残りの半数は反跳爆撃!!艦攻の攻撃に合わせて!!」

瑞鶴「全機、作戦開始!!」

艦爆妖精「よっしゃ!!俺は上昇する!!お前らは上手くやれよ!!」

艦爆妖精「俺、艦攻乗りじゃないんだが…」

艦攻妖精「航空魚雷の投下準備完了!!いつでもいける!!」

艦戦妖精「行くぞ!!敵の目をこの機銃で潰してやれ!!」ズダダダダ

ヲ級「!!?」

艦戦妖精「怯んだ!!今だ!!」

艦攻妖精「魚雷発射!!!!」ザブン

艦爆妖精「魚雷投下!!優しく敵の横っ腹に穴を開けてやれ!!」

艦爆妖精「爆撃開始!!飛行甲板を破壊するぞ!!」

ズドーン!!!!

ヲ級「」

瑞鶴「敵空母撃沈!!」

瑞鳳「瑞鳳の航空隊も敵駆逐艦2隻を轟沈させました!!」

提督「戦艦は?」

瑞鳳「主砲を一基破壊しましたが、それ以外はまだ健在です」

提督「了解。航空隊は一度帰投させよ」


489 : 以下、名... - 2015/02/04 23:31:28.21 qh9UEj0GO 295/367

瑞鳳「航空隊帰投!予備機は魚雷装填!!」

瑞鶴「基地航空隊の予備機も魚雷装填!!」

提督「これより水雷戦隊に敵艦隊の座標を伝える」

提督「瑞鶴、瑞鳳は攻撃隊の編成を急げ」

提督「秋月は二人のトンボ釣りを行ってくれ」

提督「陽炎!」

陽炎「は〜い〜?」

提督「新たな敵艦隊を発見した。駆逐二隻と空母は瑞鶴と瑞鳳が撃沈した。残りは戦艦3隻だ。いけるか?」

陽炎「もちろんよ!」

提督「座標を今送った。すぐに迎撃に入ってくれ」

陽炎「了解!!」

陽炎「全艦新たな敵艦隊を発見したわ!!食い止めに行くわよ!」

瑞鶴「航空隊はもう少し時間がかかりそう」

提督「分かった」

陽炎「それなら私達で頑張るわ!!」

陽炎「この陽炎がやっつけちゃうんだから!」

不知火「陽炎、行きましょう」

陽炎「最後の一踏ん張りよ!」

490 : 以下、名... - 2015/02/04 23:32:56.85 qh9UEj0GO 296/367

……………

陽炎「見えた!!」

陽炎「敵艦隊発見!!」

不知火「情報通り化け物戦艦2、主砲を一基破壊された戦艦1ですね」

初風「これからどうするの?」

陽炎「戦闘力が半減している戦艦は後回しでいいわ。まずは化け物1隻を落とす!!」

陽炎「日が落ちて来ているから航空隊もあと一回の支援が多分限界。残った敵は夜戦で倒す!」

初風「作戦もへったくれもないわね」

陽炎「もちろんさっきみたいに二隊に分ける!不知火、頼んだわよ!!」

不知火「了解しました」

陽炎「全艦突撃開始!!」

496 : 以下、名... - 2015/02/05 23:07:32.86 +CgA3EVz0 297/367

戦艦棲姫「………」ドッカーン!!

陽炎「アブッ!!?なんて射撃精度なの!?」

戦艦棲姫「………」ドッカーン!!

陽炎「舞風!!!避けて!!」

舞風「え!!?」

野分「舞風!!」ドンッ

舞風「うわっ!!?のわ!!」

野分「ガッ!!?」ズドーン!

舞風「野分!!!!」

陽炎「野分!!」

野分「舞風…無事……?」

舞風「野分!!血が!!!血が!!!!?」

野分「これくら…い………大丈…夫…」

野分「それより……作戦続行を………」

舞風「ダメだよ!!機関だって大破してるのに!!」

野分「でも…こいつらを鎮守府に……」

陽炎「野分、あんたは今すぐやまゆきに撤退。舞風は野分について行って」

野分「陽炎姉さん!!」

陽炎「艦隊これは旗艦としての命令。命令は絶対よ」

野分「勝算は……あるの…?」

陽炎「ある!!」

497 : 以下、名... - 2015/02/05 23:10:54.94 FJYu4VPuO 298/367

陽炎「だからあんたは早く撤退するのよ!むしろ、今のあんたがいたらただのお荷物。戦闘の邪魔になるわ!」

陽炎「勝算があってもあんたの所為で勝算が消えるの。だから早く行きなさい」

野分「……………………駆逐艦野分………戦…闘続…行不可…能と判断…し…退却……します…」

陽炎「了解。舞風、あとはよろしく」

舞風「はい…」

舞風「野分…行くよ……」

野分「………うん…」ポロポロ

初風「………行ったわね…で、勝算はあるの?」

陽炎「知らない」

初風「だろうと思った」

陽炎「バレてた?」

初風「バレバレね」

初風「陽炎姉さんは分かりやすいからしょうがないわ」

陽炎「う、うるさい!」

初風「本当のことだから」

初風「で、どうするの?」

陽炎「やることは変わらない。不知火達と挟撃してでっかい奴を倒すのよ」

初風「私たち2人で?」

陽炎「初風は私の自慢の妹だもの。出来るわ!」

初風「ほんと、陽炎姉さんは脳筋なんだから。言ってる事がおかしいって…」

初風「でも、そういう所が私は好きなのよ」

陽炎「ど、どうしたの!?初風も変になった!!?」

初風「さあね。ま、これくらい壊れてなきゃこれからやる事は成し遂げられないかなって」

陽炎「うん?」

初風「………」

初風「殺るわよ陽炎姉さん。彼奴らのハッピーな脳みそをこの魚雷でグチャグチャにしてやるのよ!!」

陽炎「え!?あ、あの…初風…さん?」

初風「首もがれる恐怖を思い知らせてやる!」

初風「陽炎姉さん、行くわよ!!」

陽炎「あれ?……あれ?」

499 : 以下、名... - 2015/02/05 23:13:02.64 FJYu4VPuO 299/367

不知火「こちら第二水雷戦隊。陽炎、聞こえますか?」

陽炎「なに?」

不知火「こちらの隊の春雨が敵の砲撃により中破してしまいました。第一、第二主砲塔が使用不可になりました」

陽炎「分かった。だけど、魚雷はまだ使用可能なのね?」

不知火「ええ。しかし、そもそも魚雷が破壊されたら今頃春雨の身体は木っ端微塵かと」

陽炎「そ、そりゃ…そうだけど……」

春雨「ぶ、物騒な事言わないで下さい!!」

不知火「それより、陽炎の隊の方が大変なのでは?今は初風と2人でだけですよね?」

陽炎「まあね。だけど大丈夫よ」

不知火「そうは思えないのですが…」

陽炎「初風が壊れたから大丈夫。今も凄い顔して怖いこと言ってるわよ」

陽炎「首を千切ってやるだの、身を焼かれる苦しみを味わらせてやるだの、妙高姉さんだの…」

不知火「妙高…?」

陽炎「怖いわよ。今すぐそっちの誰かとチェンジしたいくらい」

不知火「いえ、遠慮しておきます」

陽炎「遠慮しなくてもいいのよ?」

不知火「雑談はこれくらいにして、あと少しでクロスファイアポイントに到着します」

陽炎「こちらもあと3分で着くわ」

不知火「発射のタイミングは陽炎が」

陽炎「うん」

不知火「では、また3分後に」

陽炎「3分後に」

500 : 以下、名... - 2015/02/05 23:14:44.29 FJYu4VPuO 300/367

陽炎「全艦、魚雷発射準備!!」

不知火「深度調整よし」

初風「何時でもいけるわよ。真っ二つにしてやる」

春雨「魚雷管角度調整完了!」

夕立「夕立、早く撃ちたい!!」

「準備完了」

陽炎「目標、中央の巨大戦艦!!」

陽炎「発射ぁ!!!!!」バシュッ

不知火「沈め…」バシュッ

初風「取れろ!!」バシュッ

春雨「えい!!」バシュッ

夕立「ぽいっ!!」バシュッ

「ウラー」バシュッ

陽炎「全艦反転!!離脱!!!!」

陽炎「当たれ!!!」

ル級「!!!!」バッ

陽炎「なっ!!!?」

ドッカーン!!!!

ル級「」

戦艦棲姫「………」

陽炎「戦艦があの化け物戦艦を…庇った…!?」

不知火「通常の戦艦は轟沈。数本巨大戦艦にも命中してますが撃沈には至らず…」

陽炎「もう魚雷はあと一斉射分しか残って…」

不知火「航空隊に任せましょう。一度不知火達は離脱して体勢を整えましょう」

陽炎「そうね…」



501 : 以下、名... - 2015/02/05 23:17:10.06 FJYu4VPuO 301/367

陽炎「ごめんなさい司令…普通の戦艦は倒せたけど、化け物の方は一隻も倒せなかった…」

提督「いや、十分すぎるくらいだ」

陽炎「はい…」

提督「もうすぐ陽が沈む。陽炎達は離脱後闇夜に紛れて再突入してくれ」

提督「それとあと15分後に最後の航空隊による攻撃がある」

陽炎「夜戦ね…」

提督「ああ。陽炎達に負担が多いのは心苦しいが、あと少しだけ耐えてくれ。お願いだ」

陽炎「他の人だって大変なのはよく分かってるわ」

提督「ああ」

陽炎「だけど、鎮守府に戻ったらご褒美欲しいな?」

提督「唐突に………で、個人的にか?それともみんなにか?」

陽炎「みんなには勿論だけど、私には個人のご褒美が欲しい」

提督「どんなご褒美だ?」

陽炎「ヒミツ!!」

提督「分かった。叶えてやろう」

陽炎「楽しみにしてるからね!」

提督「何が来るか怖いな」

陽炎「怖くなんてないよ」

提督「ふむ…」

陽炎「じゃ、また後でね、司令!!」

509 : 以下、名... - 2015/02/11 23:04:11.91 9qimsUnbO 302/367

艦戦妖精「こちら緑小隊2番機、敵戦艦2隻を発見した」

艦戦妖精「こちらでも確認した」

艦戦妖精「2番機から隊長機へ!俺はこれから敵の対空火器に機銃掃射を行う!!何としても敵戦艦の元へ艦攻隊を突っ込ませるぞ!」

艦戦妖精「二番機、少し待て」

艦戦妖精「しかし!」

艦戦妖精「こちら隊長機から3番機と5番機へ。2番機がこれより敵戦艦の対空火器に対して機銃掃射を行う。お前たちもそれに同行せよ」

艦戦妖精「「了解!!」」

艦戦妖精「隊長…」

艦戦妖精「上手くやれよ?」

艦戦妖精「はい!!」

艦戦妖精3番機、5番機行くぞ!!俺に付いて来い!!」

510 : 以下、名... - 2015/02/11 23:04:43.48 9qimsUnbO 303/367

艦攻妖精「艦戦隊の奴らが対空火器を攻撃し始めたぞ!!」

艦攻妖精「みたいだな。こちらへの対空砲火も幾分か減ったな」

艦攻妖精「はい!!」

艦攻妖精「ここまでお膳立てして貰ったんだ。成果無しなど示しがつかん」

艦攻妖精「はい!」

艦攻妖精「全機突撃!!奴等の竜骨をへし折ってやるんだ!!」

艦攻妖精「了解!!!!!!」

戦艦棲姫「………」ズダダダダ

艦攻妖精「敵の弾幕が!!?」

バシュン

艦攻妖精「グァッ!!!」

艦攻妖精「おい!!三番機!!!」

艦攻妖精「………ダメだ…燃料がすごい勢いで漏れちまってる…」

艦攻妖精「諦めるな!!どうしてそこで諦めるんだ!!もっと出来」

艦攻妖精「もういい。ありがとう」

艦攻妖精「だが、無駄死にはしない。せめて置き土産を残してやる…」

艦攻妖精「諦め」

艦攻妖精「ウォォォォォォォォ!!!」

艦攻妖精「やめろ!!!」

艦攻妖精「バンザーイ!!!!!!」

ズドーン!!!!!!

戦艦棲姫「!!!?」

艦攻妖精「敵の動きが止まった!!!今だ!!魚雷発射!!!!」

511 : 以下、名... - 2015/02/11 23:06:46.46 9qimsUnbO 304/367

シュー ズドーン!!!

戦艦棲姫「!!!!!!?」

艦攻妖精「敵戦艦の火薬庫に誘爆!!敵の主砲塔が吹っ飛びました!!」

艦攻妖精「敵艦大破!!!」

艦攻妖精「敵戦艦の火力は激減したものの、航行能力は依然健在!!」

艦攻妖精「轟沈まではいかなかったか…」

艦攻妖精「しかし、これで敵一体の主砲は完全に封じた。あとは駆逐艦の彼女らに任せよう」

艦攻妖精「そうだな」

艦攻妖精「全航空機帰投!!これ以上この海域に止まると着艦、着陸が困難になるぞ!!」

艦戦妖精「了解!!」

艦戦妖精「艦攻隊に護衛をつけろ!殿役は黄小隊に任せる!」

艦戦妖精「任せろ!!」

512 : 以下、名... - 2015/02/11 23:07:29.64 9qimsUnbO 305/367

瑞鶴「陽炎ちゃん!ごめん、私達じゃ倒しきれなかった」

陽炎「いや、ダメージを与えてくれただけでも十分よ」

陽炎「日本海軍伝統の夜戦でカタをつけるわ!」

瑞鳳「夜は私達空母は助けられないから…気をつけてね…」

陽炎「大丈夫。瑞鳳さんは心配し過ぎよ」

瑞鳳「でも……」

陽炎「それに私は司令を残して死ぬわけないでしょ?」

陽炎「あとは私達駆逐艦に任せて!」

陽炎「通信終わり!また後で会いましょ!」

瑞鶴「あ、ちょっと!!」

ブチッ

陽炎「第二艦隊のみんな聞こえてる?」

陽炎「私達はこれから夜戦を挑んで決着をつけるわ! 」

陽炎「出来る限り陣形は保って!味方同士撃ち合うのは嫌でしょ?」

「まあ、そうだね」

夕立「要するに、ナイトメアパーティーっぽい?」

「それはどうかな…」

夕立「そうなの?」

「多分だけど」

夕立「ふーん」

陽炎「はい!注目!!」

513 : 以下、名... - 2015/02/11 23:08:04.30 9qimsUnbO 306/367

陽炎「日が暮れたら敵戦艦の元へ接近。電探で敵を探って、捕捉でき次第攻撃を開始する」

不知火「陽炎、質問が」

陽炎「はい、不知火」

不知火「敵戦艦の方が不知火達駆逐艦よりも高性能な電探と長距離の砲を持っていると思うのですが、それに対して対策はあるのですか?」

陽炎「途中までは島沿いに近寄って、目標の射程内に入る頃には普段よりも広めに間隔をとる」

不知火「しかし、それでは各個撃破の可能性があるのでは?」

陽炎「もちろんその可能性はあるわ。だけど、敵一隻は主砲を完全に破壊されているわ」

陽炎「むしろ、距離を詰め過ぎて衝突したり
流れ弾を貰うリスクの方がデカイ」

不知火「そうでしたか。でしたら陽炎の案の方がメリットがあるということですね」

陽炎「そういうこと。他に質問や意見は?」

陽炎「…ないわね。陽が落ちたら作戦決行。炎で敵を照らし出すわよ」

517 : 以下、名... - 2015/02/18 21:52:30.20 r/GsIufTO 307/367

……………

「レーダーに感あり。敵艦発見したよ」

陽炎「数は?」

「2隻」

陽炎「じゃ、敵の懐に飛び込むとするわよ!」

「了解」

陽炎「不知火!」

不知火「お任せ下さい」

夕立「何がお任せっぽい?」

不知火「前方の哨戒役は不知火が引き受けますと言うことです」

陽炎「そういうこと!」

夕立「ほえ〜!以心伝心っぽい!!」

不知火「そうでもありませんよ。夜戦は電探があるとはいえ、結局は目隠しした状態で殴り合うようなものです。ならば、先に目隠しを取り払った方が有利になるのは自明の理です」

不知火「むしろ、一番それが良く分かっているのは夕立では?」

夕立「ん〜夕立、難しいことは分からないっぽい!!」

不知火「そうですか。まあ、貴女は感覚的に物事を捉える天才型ですからね。分からないのも無理がないですね」

夕立「夕立、褒められたっぽい!?」

春雨「多分…少し違うと思います……」

夕立「ウソ!!夕立騙されたっぽい!!?ひどいっぽい!!!」

518 : 以下、名... - 2015/02/18 21:52:56.20 r/GsIufTO 308/367

陽炎「はいはい。ひどいっぽいひどいっぽい」

不知火「陽炎!!貴女まで不知火のことを酷いと思」

陽炎「不知火、あんた時々変よ?夜戦でテンションが吹っ切れたのかもしれないけど、もう少し落ち着いて」

不知火「……………はい…」

陽炎「それでよろしい」

浦風「あはは、陽炎姉さんと不知火姉さんは面白いのぉ」

陽炎「こほん…で、さっきの続きだけど、不知火以外は単縦陣で私について来て。島沿いで敵に接近するとはいえ、広がってると補足される可能性があるから」

初風「まかせなさい!!」

陽炎「あんたもテンションおかしいままね…」

陽炎「まぁ、いっか…戦闘中は冷静でいてくれさえいればいいや…」

陽炎「不知火、航路は任せるわ。ただ、暗礁に乗り上げるとか勘弁してよ?」

不知火「了解です」

519 : 以下、名... - 2015/02/18 21:53:52.38 r/GsIufTO 309/367

……………

不知火「…………陽炎」

陽炎「分かってる…近いわね………」

不知火「どうしますか?ここから雷撃で奇襲でもしかけますか?」

陽炎「当てることは一応可能だけど、ここで魚雷を撃つのは得策じゃない。こちとら連戦でタダでさえ魚雷の残りは少ないわ。なら、必中距離まで近づくしかない」

不知火「分かりました。しかし、ここで島沿いの接近も終わりですね」

陽炎「そうね。不知火、隊列に戻りなさい。あとは私が前衛をやるから」

不知火「………不知火に何が落ち度でも?」

陽炎「ううん。あんたは良くやってくれた。文句無しよ」

不知火「でしたら、このまま不知火が哨戒に当たっても良いのでは?」

陽炎「連続して危険な場所に置いておくと精神がやられる。連戦で、しかも慣れない旗艦をやったりであんたも疲れてる」

不知火「不知火は疲れてなど…」

陽炎「不知火、長女の言うことは絶対よ?私はネームシップなんだし」

不知火「それでしたら、陽炎型は不知火型と呼ばれてましたが」

陽炎「グッ………」

不知火「すみません、調子に乗りました」

陽炎「まあいいわ……とにかく不知火は私と交代。戻って来なさい」

不知火「分かりました」

陽炎「素直な子はお姉ちゃん好きよ」

不知火「相思相愛ですね」

陽炎「それは何か違くない?」

不知火「いえ、相思相愛です」

陽炎「…………………」

520 : 以下、名... - 2015/02/18 21:54:45.46 r/GsIufTO 310/367

不知火「不知火、配置に戻りました」

陽炎「りょーかい」

陽炎「……これよりこの艦隊は敵の後方から左舷へ接近、肉薄して敵艦にありったけの砲弾と魚雷を叩き込む」

陽炎「チャンスは一回だけ。最もこちらの被害が少なく、有効な打撃を与えられるのはこの最初の奇襲だけ」

陽炎「もしも失敗したら…こんなのは司令は絶対に怒るだろうけど、誰かが沈む可能性が高い状態で戦う事になる」

陽炎「私達は駆逐艦。一度の被弾で沈む可能性のある艦。特に私達陽炎型はかつて、この万能性から酷使され続けて次々に沈んだ」

陽炎「海戦で沈んだ子、輸送任務で沈んだ子、乗組員の救助に向かって沈んだ子、そして戦争を乗り越え、艦としての全てを全うして解体された子、沢山の駆逐艦の歴史があるわ」

陽炎「だけど私達は今、人間の女として生きてる。私達は新しい『人生』を歩んでる」

陽炎「みんなも折角の人生を無駄にしたくないでしょ?」

陽炎「なら、全員生きて帰るのよ!!」

陽炎「機関最大出力!!進路西へ!!」

525 : 以下、名... - 2015/02/19 23:06:50.35 8EvCswlkO 311/367

戦艦棲姫「………」ドッカーン!!

不知火「敵一体に動きあり。こちらに気付いた様です」

陽炎「もう一隻は!?」

不知火「少し距離が離れていますが、反応無し」

陽炎「不気味ね…」

不知火「機関に異常でもあるのでしょうか?」

陽炎「分からないわ…だけど、動かないなら好都合!」

不知火「突撃ですか?」

陽炎「ええ、一気に決めるわよ!!」

陽炎「不知火、指揮は任せたわ!!照明弾発射!!探照灯照射!!」

不知火「陽炎、危険です!!」

陽炎「距離はまだ離れてるし、練度が最も高い私が適任よ!!不知火達は陰から接近しなさい!!」

不知火「…分かりました」

陽炎「見つけた!!敵戦艦肉眼で確認!!」

陽炎「不知火、あと少ししたら一度探照灯は閉じるわ!この距離なら15分あれば接近出来るから、5分後に照明弾の発射を停止、10分後には探照灯を照射するわ!」

陽炎「不知火達本隊は探照灯に照らし出された敵戦艦に向けて雷撃をしなさい。もしも仮に私が沈んだら不知火が探照灯の照射を行って」

不知火「砲撃は?」

陽炎「いらない。こんな豆鉄砲じゃ敵戦艦の装甲なんて破れない。むしろ居場所を教えるだけよ」

不知火「はい」

陽炎「作戦開始。私は敵艦の右舷側に回るわ!」

不知火「全艦進路左へ。不知火に付いてきて下さい」



526 : 以下、名... - 2015/02/19 23:07:34.54 8EvCswlkO 312/367

戦艦棲姫「………」ズドーン!!

ザバーン!!

陽炎「わわっと!!いい腕してるわね!でも私には当たらないわ!!」ドンッ ドンッ

戦艦棲姫「………」ドカン

陽炎「やっぱり砲撃で沈めるのは無謀ね…」

陽炎「不知火聞こえる!?」

不知火「聞こえてます」

陽炎「最後の照明弾を射出するわ!敵艦の位置の確認を忘れないで!!」

不知火「了解です」

陽炎「照明弾発射!!」ズドン ピカッ

不知火「見えました。依然敵戦艦は進路を変えていません」

陽炎「そうね。次は5分後に探照灯を照射だからね」

不知火「分かってます」

陽炎「無線はこれで終わり。次は敵戦艦一体倒したらよ」

不知火「はい」

陽炎「じゃ、健闘を祈るわよ」ブチッ

527 : 以下、名... - 2015/02/19 23:08:31.30 8EvCswlkO 313/367

陽炎「そろそろ5分ね…」

陽炎「不知火、上手くやってよ…探照灯照射!!」ピカッ

戦艦棲姫「……」ズドーン!! ズドーン!!

陽炎「危なっ!!」

陽炎「あと5分!!あと5分耐えればいいんだから…」

陽炎「司令のために!耐えるのよ!!陽炎!!」

戦艦棲姫「………」ズドーン!!

ドッカーン!!

陽炎「きゃぁ!!」

陽炎「第二砲塔大破…弾薬庫は無事ね…」

陽炎「第一、第三砲塔射撃開始!!」ズドン! ズドン!

戦艦棲姫「………」ズドーン!! ズドーン!!

ドッカーン!!

陽炎「あぁ!!!」

陽炎「探信儀機能停止、第二砲塔沈黙……!?」

陽炎「まずい!!」

戦艦棲姫「………」ズドーン!!

バッシャーン!!

陽炎「くぅ!!!」

陽炎「このままじゃいずれ…!!」

陽炎「お願い不知火!!!!早く!!!!」

528 : 以下、名... - 2015/02/19 23:10:19.14 8EvCswlkO 314/367

不知火「雷撃開始!!!!目標敵戦艦!!全艦一斉射!!」バシュッ シュー

戦艦棲姫「!!!!?」

ドッカーン!!!!!!

戦艦棲姫「」

不知火「敵戦艦の沈没を確認」

夕立「やった!!!!」

不知火「気を抜かないで下さい。魚雷の再装填を急いで下さい」

不知火「もう一隻の敵戦艦を照らし出します。照明弾発射…」ドカン

不知火「!!!!!!!!?」

夕立「ねえ、不知火、あれって」

春雨「ウソ………」

「……岩礁……………」

不知火「陽炎!!レーダーにあったもう一隻の反応はあの戦艦ではありません!!」

陽炎「お疲れ…助かったわ……って、はぁっ!!!?」

不知火「岩礁です!!!!敵戦艦は自らを囮にしたのです!!」

陽炎「でも、なんで主砲が健在な方が残ってるのよ!!普通は逆でしょ!」

不知火「それは岩礁が動かないのを逆手にとって、敵戦艦が動かないのも機関などが故障しているからと不知火達に錯覚させるためでしょう!!」

陽炎「そしたらまさか!!」

不知火「副砲でも鎮守府の破壊は可能!!間違いなく敵戦艦は鎮守府へ向かってます!!」

陽炎「まずい!!司令に連絡を!!!」

不知火「不知火達は直ぐに陽炎の元へ向かいます!!」

陽炎「司令!!!!」

532 : 以下、名... - 2015/02/22 22:39:41.39 e/Kd/A8jO 315/367

提督「そうか…敵戦艦一隻を見失ったか…」

陽炎「早く本土に戻らないと鎮守府が!!」

提督「いや、大丈夫だ。陽炎、お疲れ様だ。やまゆきに帰投せよ」

陽炎「だめ!!はやくあいつを追わなきゃ!!」

提督「その必要はない。だから安心して戻って来なさい」

陽炎「だけど!!」

提督「陽炎、私にも切り札は残している。もちろんこれは最後まで見せるつもりはなかったがな…」

陽炎「切り札…?」

提督「そうだ。最後の切り札だよ」

陽炎「…………分かったわ!これより第二艦隊は帰投するわ!!」

提督「ああ。気をつけて帰って来なさい」

陽炎「うん!!」

533 : 以下、名... - 2015/02/22 22:40:08.87 e/Kd/A8jO 316/367

提督「川内、時雨、卯月。聞こえるか?」

川内「なによ〜私達の事忘れてたんじゃないの?」

提督「何を言っているんだ。お前達には鎮守府の防衛を命じただろう。お前達が最後の砦だと」

川内「とは言ってもみんな活躍してるのに私達はヒマだよ〜!!」

提督「役目が来たじゃないか」

川内「でも〜!!」

卯月「う〜ちゃんも寂しくて寂しくて死んじゃいそうだったぴょん!!ウサギは寂しいと死んじゃうんだぴょん!!」

提督「………時雨」

時雨「なんだい、提督」

提督「川内を旗艦に敵戦艦の鎮守府に対する最大射程ラインに待機。もしも私が最後の迎撃に失敗したらお前達が仕留めてくれ」

時雨「なら、僕たちが先に攻撃を仕掛けた方がいいんじゃないかな?」

提督「いや、良くない。この戦いに出撃した子は皆大なり小なり損傷を負っている。もしもお前達が損傷を負ってしまった場合、誰がこの戦いの後の鎮守府近海警備をするんだ?」

時雨「それは………」

提督「いないだろう?」

時雨「そうだね…提督……」

提督「だからこそお前達が無傷でいることに意味があるんだ」

時雨「うん。納得したよ。提督は先の事まで考えているんだね」

提督「それほどでも無いがな」

提督「と、こんな話をしている場合ではないな。すぐに出てくれ。時雨が川内と卯月をなんとか制御するように」

時雨「………はい…」

534 : 以下、名... - 2015/02/22 22:47:17.76 e/Kd/A8jO 317/367

秋月「司令!敵戦艦を追撃しましょう!!秋月はまだ戦えます!!」

提督「いいや、陽炎にも言ったがその必要はない」

秋月「しかし!!」

提督「それに、お前が接近することによって巻き込まれる可能性がある。それよりもより正確な敵戦艦の動きを私に流す方がよっぽど助かる」

秋月「司令がおっしゃるのなら…」

秋月「しかし、その切り札とは何なのでしょうか…?」

秋月「瑞鳳さんや瑞鶴さんも気になっているみたいですし…」

提督「今となっては言っても問題ないな…」

提督「それは………………」

……………

秋月「えっ!!!?」

提督「やはり知らなかったか?」

秋月「はい!!」

提督「とりあえずはそういうことだ。だからデータを逐一私に報告してくれ」

秋月「分かりました!!」

541 : 以下、名... - 2015/02/23 00:25:00.69 LkZUPrPcO 318/367

提督「私だ」

提督「データを今そちらに送った。そうだ、 主砲発射準備を!」

提督「二番砲塔右に12度旋回!仰角最大!!」

提督「敵戦艦が着弾予想地点に進入するまで残り3分!!」

提督「若干進路が変更。左に0.1修正!」

提督「敵戦艦進路変わらず!」

提督「発射のカウントダウンに入る!」

提督「9!8!7!6!5!4!3!2!1!」




提督「戦艦三笠!!!第二主砲!!!!!!ってぇー!!!!!!」

547 : 以下、名... - 2015/02/25 21:19:26.66 gVVVyoipO 319/367

提督「弾着今!!」

ズドーン!!

戦艦棲姫「!!!!?」

秋月「貫いた!!」

提督「三笠、第二射準備急げ!!第二射発射!!」

ズドーン!!

戦艦棲姫「!!!!!?」

秋月「敵副砲に直撃!!あっ!!弾薬庫に引火!!!誘爆繰り返してます!!」

提督「止めだ!!第三射!!!ってぇ!!!」

ズドーン!!!!!!

戦艦棲姫「」

秋月「敵戦艦爆発!!」

秋月「ご、轟沈!!!!敵戦艦轟沈です!!!!」

秋月「司令!!私達の勝ちです!!!!」

提督「ああ」

秋月「瑞鳳さん!!瑞鶴さん!!!!勝ちました!!私達が勝ったんです!!」

提督「敵潜水艦の反応は?」

乗組員「ありません!」

提督「他に敵艦の反応は?」

乗組員「ありません!」

提督「了解」

548 : 以下、名... - 2015/02/25 21:21:54.04 gVVVyoipO 320/367

提督「全回線開いてくれ」

提督「全艦娘に告ぐ」

提督「我ら横須賀鎮守府は敵艦隊の殲滅に成功した!!」

提督「ありがとう!!全ては君達のお陰だ!!心より感謝する!!」

提督「まだ深海棲艦との戦いは続くが、暫くはゆっくり休養してくれ」

提督「やまゆきもこれより反転する。第一艦隊、第二艦隊はやまゆきに合流、乗船。第三艦隊は熊野、比叡と共に鎮守府へ直接向かってくれ」

提督「川内、卯月、時雨は鎮守府近辺を哨戒した後に帰投」

提督「………現時刻をもって全作戦の完了を宣言する!!」

提督「全艦帰投せよ!!」

549 : 以下、名... - 2015/02/25 21:22:56.42 gVVVyoipO 321/367

鎮守府防衛戦


深海棲艦急襲部隊は全滅。日本海軍は負傷者13、死者0





日本海軍の勝利に終わった

550 : 以下、名... - 2015/02/25 21:23:52.96 gVVVyoipO 322/367

………………

コンコン

提督「入れ」

ガチャッ

瑞鶴「お疲れ〜提督」

陽炎「お邪魔するわね!」

瑞鳳「提督、大丈夫?」

提督「流石に大規模作戦に加え、本土を危機に晒したせいで書類がな…」

瑞鶴「うわ………」

陽炎「これは………」

瑞鳳「一人で捌けるの?」

提督「正直言ってしまえば無理だ」

提督「私が倒れていたせいでもあるが、これは流石に少し辛い…」

瑞鶴「しょうが無いわね〜私が手伝ってあげる!」

提督「しょうが無いと言う割には嬉しそうだぞ」

瑞鶴「ふん!!」

陽炎「私も手伝うわ!!この束貰うわね!」

瑞鳳「私はお茶淹れて来るね」

提督「助かる…」

陽炎「ぱっぱと早く終わらせて私達とご飯食べに行こ!!」

提督「ああ、そうだな」

551 : 以下、名... - 2015/02/25 21:24:41.91 gVVVyoipO 323/367

時雨「提督、入るよ」

提督「ああ」

時雨「僕と川内さんと卯月が近海の哨戒から戻ったよ」

提督「御苦労だった。今入渠が終わっている艦娘は…」

瑞鳳「損傷が軽微、又は無かった秋月ちゃんと、不知火ちゃん、舞風ちゃんですね」

瑞鳳「で、今入渠中なのが、熊野と比叡と青葉、浦風ね」

提督「全員が快復するにはまだまだ時間がかかりそうだな…」

瑞鳳「そうね…」

提督「まあいい。すまないが時雨は舞風と秋月と不知火を呼んできてくれ」

時雨「了解だよ」

ガチャン

552 : 以下、名... - 2015/02/25 21:25:14.35 gVVVyoipO 324/367

………………

提督「………」ペラッ サラサラ

瑞鳳「………」ペラッ ペラッ

陽炎「………あれ?」ペラッ

提督「どうした?」ペラッ サラサラ

陽炎「…………司令………これ…」スッ

提督「……………そうか…」

瑞鳳「どうしたの?」

提督「元帥殿から出頭命令が届いた」

瑞鳳「!!?やっぱり……この前の……」

提督「恐らくな。しかも瑞鳳、瑞鶴、陽炎の三人も出頭命令が出ている」

瑞鶴「………だよね」

提督「心配しなくてもいい。何としてもお前達は私が護る」

瑞鶴「でも………提督さんは……」

提督「ああ。辞める」

陽炎「あんな奴らのせいで…!」

提督「陽炎、そう憤るな。それに既に覚悟していたことだ」

陽炎「…………」

553 : 以下、名... - 2015/02/25 21:25:49.11 gVVVyoipO 325/367

瑞鳳「………終わりました」パサッ

提督「三人ともありがとう。これで書類仕事も終わりだ」

陽炎「うん………」

瑞鶴「どう致しまして」

提督「どうした。そんな暗い顔をして」

瑞鶴「もしかしたら…今日か明日が提督さんといられる最後の時間になるんでしょ?」

提督「ああ」

瑞鶴「それなのに、明るくなんて出来ないよ…」

提督「ふむ…………」

提督「瑞鶴、逆を言えば今日のお前達の顔が私が見るお前達の最後の顔になるやもしれないんだぞ?そんな暗い顔が最後でいいのか?」

瑞鶴「…………」

陽炎「…………」

瑞鳳「…………」

提督「はぁ…………」

提督「本当は……こうなってしまった以上渡すつもりは無かったのだがな……」ゴソゴソ

提督「私の前に来て左手を出してくれ」

瑞鳳「提督?」

554 : 以下、名... - 2015/02/25 21:26:17.25 gVVVyoipO 326/367

私達三人が提督の前に来ると、提督は何やらポケットから小さな手のひらサイズの箱を取り出した


「まずは陽炎からだ。陽炎、左手を出してくれ」


差し出された陽炎ちゃんの白い左手の指先を優しく自分の方へと引き寄せて、箱に入っていた銀色の何かを薬指にはめた


「司令!?えっ!!?うそ……!!」


自分の左手につけて貰ったソレに驚き、目を見開く陽炎ちゃんはまだ混乱しているようだった


「け………結婚……指輪…………!?司令!!?」


「そういうことだ」


提督も流石に照れ臭いのか少しだけ顔を逸らしている

「次は瑞鶴だ。ほら手を」


「て、てててててて、提督さん!!!?」


瑞鶴も陽炎ちゃん以上に混乱している様で、手を出す事すら出来ていない


「瑞鶴落ち着け」


「で、ででで、でも!!!!」


「いいから落ち着くんだ」


「はい!!!!」


「よし、いい子だ。左手を出して」


「はい!!!!」


提督は顔を真っ赤にして直立している瑞鶴の左手にも陽炎ちゃんと似た指輪をつけた



555 : 以下、名... - 2015/02/25 21:27:39.45 gVVVyoipO 327/367

そして…


「瑞鳳」


「はい、提督!」


差し出した私の左手にも提督は指輪をはめてくれた


銀色に輝く指輪には何かを模した模様が彫られており、提督のセンスの良さを物語っていた


「ありがとな、瑞鳳。瑞鳳は私を最初からずっと支えてくれたな」


「うん!でも、全ては提督が貴方だったからなんだよ!」


私が本当のことをそのまま提督に告げると


「そうやって面と向かって言われると恥ずかしいな」


提督は、そう言って微笑みながら頬を掻いた


「私だって提督さんの為に頑張ってきたんだよ!!」


「私だって!!」


「ああ、よく知ってるよ。瑞鶴も陽炎もよく私なんかに付き添ってくれたな。ありがとう」


提督は瑞鶴と陽炎ちゃんの頭を撫でながらそんな事を言っている。それを私がほんの少しの羨望と嫉妬の混じった視線で眺めていると


「瑞鳳もおいで」


そんな私の気持ちを察したのか、提督は私にも同じように撫でてくれた


「あぁ……私は幸せ者だ。こんな良い子に慕われたのだから」


提督の目尻から一筋の光が落ちた

559 : 以下、名... - 2015/02/27 22:39:00.28 jiqJTyIBO 328/367

…………

提督「さあ、明日は早いから部屋に戻りなさい」

瑞鶴「そうする〜瑞鶴、ちょっと眠いかも…」

瑞鳳「私も寝るね。提督、おやすみなさい」

提督「ああ、おやすみ」

提督「陽炎は?」

陽炎「私もお風呂とか入りたいし、とりあえず部屋に戻るわ」

提督「ん?そうか?」

陽炎「じゃね!」

提督「ああ」

提督「なんだ…あの言い回しは…」

560 : 以下、名... - 2015/02/27 22:39:50.06 jiqJTyIBO 329/367

コンコン

提督「誰だ?こんな時間に」

陽炎「私よ私!」

提督「陽炎か。入っていいぞ」

ガチャッ

陽炎「こんばんは!」

提督「どうしたんだ?さっきも言ったが、明日は早いぞ?」

陽炎「それは分かってるんだけど…」

提督「何かあったのか?」

陽炎「あるって言えばあるのかな…」

提督「煮え切らないな…ほら、立ってないでそこに座りなさい」

陽炎「うん………」

提督「急ぎはしないから、そこでゆっくり頭を整理しつつ話すといい。私はお茶でも淹れて…」

陽炎「お茶よりもお酒がいい…」

提督「酒?無くはないが、明日は大切な…」

陽炎「少しでいいから!少しでいいから呑ませて!!お酒の力があれば話せそうだから!!」

提督「それなりに強いのしかないぞ?」

陽炎「強くていいわ…だからお願い…!」

提督「やれやれ…ほんの少しだけだぞ…」

提督「ほら」スッ

陽炎「ありがと…」

提督「私も少し呑もうか…」クイッ

提督「…ふぅ………美味い…」

561 : 以下、名... - 2015/02/27 22:41:35.13 jiqJTyIBO 330/367

陽炎「んっ……」グイッ

陽炎「くっ!!?ゲホッ!!ゲホッ!!!」

提督「陽炎!!?ほら、言わんこっちゃない」

陽炎「大丈夫!!大丈夫だから!!それよりもう一杯頂戴!」

提督「次むせる様なら没収だからな」

陽炎「うん…」クイッ

陽炎「ふはぁ……」

提督「やはり陽炎は酒に弱いな。顔にもう出ている」

陽炎「そうね……そりゃ、初めてだし…」

提督「はあ…………どうしてそんな無茶を…」

陽炎「どうしても司令にお願いしたいことがあったから…」

提督「お願い?」

陽炎「うん。あのさ…司令は防衛戦の時になんでも言うことを聞いてくれるっていってくれたよね?」

提督「そうだな」

陽炎「その権利を今行使したいの…」

提督「どんなことなんだ?」

陽炎「えっとね………司令……………」

陽炎「ねぇ…こっち向いてよ……」スッ

提督「ああ………んっ!!?」

陽炎「ん…………んぅ……」

提督「………………」

陽炎「……ん…………はぁ……」

提督「陽炎…………お前…」

陽炎「司令………お願い……私を…抱いて欲しいの…」

562 : 以下、名... - 2015/02/27 22:52:23.78 jiqJTyIBO 331/367

提督「…………」

陽炎「もしかしたら司令といれるのもこれで最後になっちゃうかもしれない…!だから!」

提督「……別れが辛くなるだけかもしれないぞ?」

陽炎「後悔するよりは絶対にいいわ」

提督「また別の人が好きになった時に負い目になるかもしれない」

陽炎「司令も分かってるでしょ?私は司令以外を愛するつもりはないわ」

提督「お前にはまだ未来がある。私のような過去の者を引きずるのはよくない」

陽炎「司令がいない未来に価値はないわ」

提督「死ぬのは許さないぞ」

陽炎「なら、お願い………司令を私に刻んでよ…一生消えない証として…」

提督「………………」

陽炎「司令…!」

提督「分かった…」

陽炎「!!」

提督「先にベッドに入りなさい」

陽炎「はい…」

提督「灯を消すぞ」

陽炎「……うん…」

パチッ

571 : 以下、名... - 2015/03/05 01:59:51.89 EzJDgnSsO 332/367

私は蝋燭に火を灯し、陽炎が待つベッドへと向かった。流石に恥ずかしいのか、彼女は毛布に埋もれるようにして全身を隠していた。

「陽炎…大丈夫か?」

「う……うん…大丈夫よ…ただ、少し……恥ずかしいから…」

心なしか、彼女の声がいつもよりも少しだけ弱々しく聞こえる。私は少しでも彼女の緊張を解してあげたくて、いつものように彼女の頭があるだろう場所を優しく撫でてあげることにした。

「っ!!?」

「大丈夫、怖がらなくていい。お前のタイミングでいいんだ…」

「……う…ん………ありがとう…司令」

そのまま撫で続けて5分くらい経っただろうか、毛布に隠れていた彼女はゆっくりと頭を出して私の顔を見つめてきた。

彼女の顔は、火が今にも噴き出てきそうな程真っ赤になっており、目は潤んでいる。

「司令………お願い…」

陽炎はそれだけを言って目を閉じた。

572 : 以下、名... - 2015/03/05 02:00:49.77 EzJDgnSsO 333/367

「ん……あむ………ん…んん…」

薄闇の中彼女と私は長い長いキスをし続けていた。 舌と舌が絡み合い、唾液と唾液が混ざり合う。呼吸をすることさえ忘れ、夢中でお互いの舌を求め合う。

最初は唇と唇を合わせるだけの軽いキスだったが、何度もキスを繰り返す内にどちらとも無く舌で互いの口腔を求め、今となっては深く、激しく絡み合うようなキスに変わっていた。

「あむ……あむ……ん………あ…あむ……ん」

「ん………んんん!!ふぁぁ…」

「陽炎………」

上気した陽炎の顔を眺めつつ、名残惜しいものの唇を貪るのを中断し、私は左手で毛布をゆっくりとめくりあげた。

「あっ……!!!」

一瞬抵抗する素振りを見せたものの、彼女は結局抵抗せず、彼女の下着姿を曝け出した。

「あ………あんまり見ないでよ…こんな子供みたいな身体…」

「そんなことはない。とても綺麗だ」

確かに彼女の身体は華奢だった。女性らしい凹凸は殆どなく、少し強い力を加えるだけでも壊れてしまいそうな儚さがあった。

「ほ…ほんと………?」

「ああ、本当だ」

そう言って私は陽炎を強く抱き締め、再び唇を貪るように奪う。

「ひゃっ……んむ……ふ…あ……」

私が唇を奪うと目を瞑り、安心しているのだろうか、身体を弛緩させる。そんな彼女のことが堪らなく愛おしくなり、熱い口付けをしつつ彼女の背中に回していた手で下着を外した



573 : 以下、名... - 2015/03/05 02:01:32.47 EzJDgnSsO 334/367

陽炎の小振りながらも張りのある乳房が露わになる。彼女は恥ずかしさのあまり、彼女の弛緩していた身体に少しだけ力が入る。

「しれ……ひゃっ!!」

私が彼女の胸に触れると、可愛い声をあげた。しかし、何度か愛撫を繰り返している内にその声は色を含んだ甘い蜜のようなものに変わっていく。

その声は私の性欲を刺激する。今までは理性を働かせていたものの、少しずつ、少しずつとそのタガが外れていくのが自分でも分かった。だが、私はそれを止めようとは思わなかった。

いや、思えなかった

愛撫を繰り返し、時には乳房を舐めまわしむしゃぶりつく。その度に陽炎は媚声をあげ、私の理性のタガが外れる。

「あっ!!」

もう限界だった。私は左手を胸から手放し、臍の下に伸ばす。そして彼女の最後の砦たる布を取り払い、彼女の恥丘を私の前にさらけ出した。

「み…みないで………」

咄嗟に両手で恥部を隠す。

「…………隠さないで…ほら、手を私の首に回すんだ」

「うぅ………」

しかし、私はその手を私の首に回させ、恥部を隠す障害を改めて取り除いた。

露わになった彼女の恥丘からは蜜が溢れており、僅かに生えている陰毛が濡れ細っている。

私は小指を入り口に当てがい、ゆっくりと埋める。

「あぁああああ!!!」

「痛いか?」

「そ、そうじゃないんだけど…あっ!!……な…なんなのこの感じは…」

試しに、小指を中で動かしてみる

「あっ!!ああっ!!!」

陽炎は背を反らせて激しく喘いだ。指を動かす度に腰をくねらせ、甘い声を漏らす。

小指の次は薬指、人差し指、中指、二本と段々と増やしていく。増やす度に陽炎の声と腰のうねりは強くなり、そして…

「ふゎ…!ふぁ………!!ふわぁぁぁぁ!!!」

透明な液体が噴き出した

「はあ………はあ………はあ……………し…れい………」

「陽炎………そろそろ………」

「う…うん……」

「……痛かったら言ってくれ。いいな?」

「はい………」

574 : 以下、名... - 2015/03/05 02:02:20.29 EzJDgnSsO 335/367

私は陽炎の蜜壺に自らのソレを当てがった。

「いくぞ?陽炎」

「うん…だけどお願いがあるの……」

「何だ?」

「私を抱きしめてキスをして…お願いだから…」

「ああ…」

私は私の背中に手を回してくるか細い彼女の身体を強く抱きしめ、口付けをして…



彼女の初めてを貫いた



「んん!!!んんんん!!んんんんんんんん!!!」

私の唇で陽炎の唇を塞いでいるため、声は出せていないが、彼女の歯が私の舌を傷つけ、爪が私の背に食い込む。しかし、その鈍い痛みは甘美な痛みへと変化し、私を更に狂わせる。

しかし、私に残った最後の理性が辛うじて陽炎への気遣いを促した。

「ぷはっ…か…げろう……大丈夫…か?」

「だ…大丈夫………いっ!!」

「無理をするな……抜くか…?」

「だ、だめ!!」

「しかし……」

「こうやって司令と肌を重ねるのも最初で最後なのに、止めるなんてだめ!!!」

必死になって陽炎が私に訴えてくる。自分が苦しいのにも関わらず続きを望む。

「最後なのに……最後なのにこんな!!もっと……もっと司令を受け入れてよ!!どうして私の身体は!!」

「もういい…陽炎……ありがとう」

「司令!!だめ!!お願いだから!!最後まで!!」

575 : 以下、名... - 2015/03/05 02:03:24.25 EzJDgnSsO 336/367

「ああ、そのつもりだ。もう多分止まれない。理性も…弾けそうだ……」

「止まらなくていいから!!最後までして!!司令との証を私に刻んでよ!!」

この瞬間私を止める理性は吹き飛んだ。陽炎の腰を掴み一気に私のソレを彼女の肉壺に突き挿れる。

「あぐっ!!!!司令!!!司令!!!!司令!!!!あぁぁぁぁぁ!!!んむっ!!」

陽炎の叫びは唇を塞いで無理矢理奪い、腰を獣の様に激しく降り続ける。

最初は苦悶の表情を浮かべていた陽炎の顔に変化が徐々に現れだした。

強張っていた頬は緩み、眉間に皺が出来るほど強く瞑ってした目も、今では軽く開いている。何より、声が甘いそれへと変わっていた。

そして、私に蹂躙され続けている肉壺も変化していた。初めはキツく締め付けるのみだったが、陽炎の吐息が甘くなる度に絡みついてくるようにうねり、私のソレを包み込む。心なしか滑りも良くなっているように思える。

正直言って、私も精を抑えるのが限界だった。

私は汗ばんで鈍く光る陽炎の肌を撫で回し、胸を激しく愛撫する。

「陽炎……そろそろ…限界…だ……!」

「ん!!!あっ!!あっ!!!!司令!!来て!!来て!!!んんっ!!」

思いっきり私が陽炎の肉壁に突き入れると、私の精を絞り出すかのように、陽炎の肉壁がキュッと引き締まり、私に快感の絶頂を促した。

「ぐあっ!!!?」

瞬間、私は溜め込んでいた精の全てを陽炎の肉壺へと注ぎ込んでいた。

「あっ!!ああぁ!!!司令!!!司令!!!」

「んくっ………はあ…はあ…」

「あ…りがと…司令……愛してるわ…」

陽炎は目尻に涙を浮かべ、それでいて幸せそうな顔を私に向けて来る。

「ああ、私もお前のことを愛してるよ。よく頑張ったな」

私はもう一度陽炎に優しくキスをした。

578 : 以下、名... - 2015/03/07 22:18:18.85 gnXaxEGOO 337/367

………

提督「これで、今集まれる者は全てか?」

瑞鳳「はい。現在入渠中の熊野、青葉、比叡、野分の4人と、哨戒に当たっている秋月、不知火、舞風の3人は欠席です」

提督「分かった。では、次の哨戒メンバーを今発表しておく。入渠が終わった浦風、被害が軽微だった夕張、電が戻ってくる舞風達に代わり哨戒任務に就いてくれ」

夕張「はい!!」

「もっと私に頼っていいのよ!」

浦風「うちに任せとき!」

提督「それと、今日一日私と瑞鳳、瑞鶴、陽炎は大本営にいる。何かあったら電、君が指揮をしてくれ」

「い、電がですか!?」

提督「ああ。この鎮守府で一番長いのは電、君だからな。よっぽどのことが無ければ対応出来るだろう」

「あ…あの…あの…」

提督「どうした?やはり荷が重いか?」

「ち、違うのです!そうじゃなくてですね…」

提督「?」

「あ…ありがとう…なのです!」

提督「私は別に何もしていないぞ?」

「そ、そうじゃないのです!ただ…」

提督「ただ?」

「なんでもないのです!電、指揮官代理お承り致しましたなのです!」

提督「ああ、頼んだぞ」

「なのです!!」

提督「そうだ。一つ伝え忘れていた。先程も言ったが、私は大本営へ居るわけだが、もしかしたら明日までに帰って来れない可能性もある。」

提督「もしも私や瑞鳳達から連絡が無かった場合は、私の作業机の上から二番目の引き出しに入っている白い封筒を見てくれ。明日以降の指示が書いてある」

「それなら、後で電も見ておいた方がいいのではないのですか?」

提督「いや、それは駄目だ。無駄に気を使う事になり、艦隊運用などに支障が出るやもしれん。あくまでもこれは予防線であって、明日私が帰って来ることが出来ればそれが一番だ。だから、明日の朝7時までは開けないでおいてくれ」

「分かったのです」

提督「以上だ。その他の者は引き続き先日の戦いの疲れを癒してくれ。これで私からは以上だ。他の者は何かあるか?………無いようだな」

提督「では、解散してくれ。私に同行する瑞鳳、瑞鶴、陽炎は残ってくれ」

579 : 以下、名... - 2015/03/07 22:18:53.95 gnXaxEGOO 338/367

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎…一時間後に出立する。どうしても手離したく無いものだけをまとめて来なさい」

提督「お前達のことは私が護るつもりだが、万が一の為だ。ただ、あまり大荷物にならない様に気をつけてくれ」

瑞鳳「……提督は………?」

提督「私は纏めて既に移動させている。すまないが、お前達がここに戻って来たら、私の部屋にある私物は全て処分してくれ。出来る限り私物は置かない様に心がけていたのだが、多少は残ってしまうものだな…」

瑞鳳「……………」

瑞鶴「提督さん…………」

陽炎「司令…………」

提督「こればかりはしょうがない。それに決めていたことでもある」

提督「ほら、時間がないぞ。急げ」

提督「私は車の準備などをしているから、一時間後に鎮守府正面のゲートに来てくれ」

提督「くれぐれも、他の子達に感づかれるなよ」

瑞鳳「……はい…」

提督「では、一時間後にまた」ガチャン

580 : 以下、名... - 2015/03/07 22:19:41.97 gnXaxEGOO 339/367

瑞鳳達と別れた私は鎮守府をもう一度巡り歩く事にした。


出立の時間にはなまだまだ余裕がある。このまますぐに車に向かっても良かったのだが、身体がそれを拒んだ。


決して長くは無かったこの鎮守府での生活ではあったが、やはり愛着が湧いていたのだろう。


初めて電と出逢った正面玄関から真っ直ぐ続く廊下。数多くの艦娘と出逢った工廠。


私を好いてくれた艦娘達と一緒に食事をとった食堂に、艦娘と共に出撃した港。


私にとってそれらは全て大切な場所で、そしてこの場所を内包する鎮守府もかけがえのない大切な場所だった。


正直言ってしまえば、ずっとここに居たかった。こんな事が無ければ離れたく無かった。


しかし、あの事件は起きてしまい、私は何よりも大切なあの子達を救う為にこの場を離れる事を決意した。


結果としてあの子達とは永遠に離れ離れになってしまう。だが、私はそれでも良かった。


恐らく、あの子達は最初は悲しみ、打ちひしがれるだろう。だけど私はそれでも大丈夫だと確信している。


自由さえあれば、あの子達が笑顔をいつか取り戻してくれると信じているから。


そのためになら、私は犠牲となってもいい。


あの子達の笑顔を護る。それが私にとって最後の任務なのだから………

581 : 以下、名... - 2015/03/07 22:20:28.67 gnXaxEGOO 340/367

………………

提督「着いたぞ」

瑞鳳「…………」

瑞鶴「…………」

陽炎「…………」

提督「大丈夫だ。さっきも言っただろう、私が何としても護ると」

提督「私からはお前達に頼みたい事はただ一つ、何があっても私が言っている事に合わせろ。それだけだ」

提督「決して私の証言を遮るな。ただ、同意をするだけでいい」

提督「いいな?」

瑞鳳「………」

瑞鶴「………」

陽炎「………」

提督「これは命令だ。背くことは許されない」

提督「行くぞ、元帥殿の前では礼儀を弁えるように」

587 : 以下、名... - 2015/03/11 21:01:20.37 2sg3zFe6O 341/367

大本営

コンコンコンコン

元帥「誰だ」

提督「提督、並びに瑞鳳、瑞鶴、陽炎参上致しました」

元帥「入れ」

提督「失礼します」ガチャ

元帥「おお、お久しぶりじゃのお嬢ちゃん。そっちの赤髪のお嬢ちゃんは初対面だったの」

瑞鳳「はい!ご無沙汰しております!」サッ

瑞鶴「お久しぶりです!」サッ

陽炎「お、お初にお目にかかります!艦隊型駆逐艦、陽炎型一番艦の陽炎と申します!!」サッ

元帥「敬礼なぞよいよい。手を下げなさい」

元帥「提督も久しいのお。暫く顔を見ていなかった所為でお主の顔を忘れてしまうところじゃった」

提督「申し訳ありません」

元帥「相変わらず真面目な奴じゃ。ゆーもあも通じん」

提督「申し訳ありません。しかしながら、こらが私の生来からの性分でありましてどうしようもありません」

元帥「そうかそうか」

元帥「まあ、遠方から遥々出向して来たのだから疲れたじゃろう?そこのソファーに4人とも座りなさい」

元帥「では、お言葉に甘えて…失礼します」

588 : 以下、名... - 2015/03/11 21:02:32.68 2sg3zFe6O 342/367

提督「元帥殿…私達をここに読んだ理由をご教授して頂いてもよろしいでしょうか?」

元帥「そう急ぐな。急いだところで良いことはないぞ?」

提督「はい…」

元帥「まあ良い」

元帥「さて、提督にも急かされる故、話しておこうかの。お主達をここに呼んだ理由だが」

提督「……………」

元帥「お主達4人に罰を与える」

提督「!!!元帥殿、お言葉ですが、私はさて置き、艦娘には罰を受ける理由がありません!」

提督「怪我人全ての傷を見ていただければ分かると思いますが、全て私が放った銃弾でございます!」

元帥「打撲がある者もいたではないか」

提督「はい。それに関しましては理由がございます。私が大将殿と数名を撃った後、銃を取り出した者が数名がおりました。もしも一人一人に銃を使っていたら私が撃たれると判断し、1人を盾にし接近戦で仕留める事に致しました」

元帥「ふむ………しかし、大将達の証言とは大きく異なるのぅ」

提督「それは、大将殿は自らにかかる責任を少しでも少なくする為、そして私と私に関わる者を道連れにする為にそのような虚言を申したのでしょう。しかし、何人たりとて事実を揺るがすことは出来ません!」

提督「しかし、過剰防衛だったのは私も認めております。本来ならば既に出していなければならなかったのですが、ここに『提督』の辞表がございます。」パサッ

提督「深海棲艦の本土攻勢の対応により提出が遅れまして大変申し訳ありませんでした。私はこの時をもって『提督』の役職を返還致します」

元帥「…………言いたいことはそれだけか?」

提督「一つ申し上げてよろしいでしょうか?」

元帥「申してみよ」

589 : 以下、名... - 2015/03/11 21:03:39.49 2sg3zFe6O 343/367

提督「はっ!」

提督「もしもお許し頂けるのでしたら、私の後任には艦娘を『兵器』としてでは無く、『兵士』として扱うことの出来る者を指名して頂きたく存じます」

元帥「大将やその側近では不満か?」

提督「はい。あの方は艦娘を『兵器』として考えておりました。しかし、艦娘は『人間』です。もしも艦娘を『兵器』として扱っていくのならば、艦娘はいつしか人としての心を喪い、ただの『兵器』に成り果てるでしょう」

提督「戦争の遂行に必要なのは兵器ではありません。必要なのは兵士です。艦娘が『兵器』に成り果てた暁には、彼女達は自らの意志で動かず、全て上司の言われるがままになるでしょう。非戦闘時ならまだしも、一刻を争う戦闘中に上司の指示を仰いでいれば戦闘の度に我々の戦力はすり潰され、いつの日にかは深海棲艦の物量に押し潰され、我等が日本は今度こそ滅亡します」

提督「たとえ、私が『提督』では無くなったとしても、私はこの国の再興を心より願っております。そしてこれはこの国に生きる国民全てが同じ志を持っていると考えております」

提督「その為にも是非、この私めの願いを聞き入れて下さい!」

提督「お願いします!!!!」

590 : 以下、名... - 2015/03/11 21:04:20.11 2sg3zFe6O 344/367

元帥「………………」

瑞鳳「………………提督…」

瑞鶴「提督さん………」

陽炎「司令…………」

元帥「提督よ、顔を上げたまえ」

提督「いえ、元帥殿のお答えをお聞き出来るまでこのままでいさせて下さい!」

提督「お願いです、元帥殿!!この決断が今後の日本の行く末を決めるやもしれないのです!!どうか私の意見具申を聞き入れて下さい!!!!」

元帥「顔を上げて儂の目を見ろ。儂の目を見て真偽を確かめよ」

提督「はっ…」スッ

591 : 以下、名... - 2015/03/11 21:05:35.28 2sg3zFe6O 345/367

元帥「提督に言い渡す。お主は現時刻をもって横須賀鎮守府の提督職を解任する」

瑞鶴「っ!!?」

陽炎「……………ぃゃ…」

瑞鳳「……………」

元帥「そして、後任には、やまゆき艦長を任命する」

元帥「加えて、お主への罰として…」

元帥「無期限の謹慎処分を言い渡す」

提督「元帥殿!!!!」

元帥「文句はあるかの?」

提督「いえ!何一つございません!!誠に…誠にありがとうございます!!!!」

元帥「うむ」

元帥「そして、嬢ちゃん達にも…」

瑞鳳「は、はい!!」

元帥「元提督が嘘をついているのは分かっておる。十中八九お嬢ちゃん達を護る為だろう」

瑞鳳「………………」

元帥「しかし、儂は元帥であり、軍の規律を護る為にはお嬢ちゃん達をも処分せなければならぬ」

提督「元帥殿!!!!それは違います!!大将殿を手にかけたのはわた」

元帥「黙らんか!!最後まで儂の話を聞けい!」

提督「………………はい…」

元帥「よし………」

592 : 以下、名... - 2015/03/11 21:07:05.53 2sg3zFe6O 346/367

元帥「正規空母瑞鶴、軽空母瑞鳳、駆逐艦陽炎」

三人「はいっ!!」

元帥「お主らにも処分を下す」

瑞鳳「………………」

瑞鶴「………………」

陽炎「………………」

元帥「瑞鶴、陽炎、瑞鳳。お主ら三人にも無期限の謹慎処分を言い渡す」

瑞鶴「へ?」

陽炎「ん?」

瑞鳳「はい?」

提督「なっ!!?」

元帥「して、提督よ。お主は海と山のどちらが好きかの?」

提督「元帥殿………仰る意味が分からないのですが…………」

元帥「全く、察しが悪いのう……」

元帥「お主は横須賀鎮守府の提督では無くなった。そして過剰防衛の処分として謹慎処分になるわけじゃが、海と山のどちらに住みたいかと聞いておるのじゃ」

提督「でしたら…………海にして頂けないでしょうか?」

元帥「海でいいんじゃな?」

提督「はい!」

593 : 以下、名... - 2015/03/11 21:09:47.87 2sg3zFe6O 347/367

元帥「分かった。では、お主と瑞鶴、陽炎、瑞鳳は呉の軍港にある海軍所有の物件に移り住め」

提督「お、お言葉ですが、こんなのが処分でよろしいのでしょうか…?」

元帥「処分の内容を決めるのは儂じゃ。それとも、市中を馬で引き回した後に打ち首にして晒した方が良かったかの?」

提督「いえ!!」

元帥「それと、お主は横須賀鎮守府の提督では無くなるが、海軍を、そして『提督』である事までは辞めさせんぞ」

提督「それは、どういう事でしょうか?」

元帥「いつか話す」

元帥「儂はお主の事を高く評価しておるのだよ。一人の艦娘も沈める事なくここまで戦い抜き、結果を残した。そのような優秀な人材を手放すほど、今の海軍は潤っておらん」

提督「もったいなきお言葉…」

元帥「あくまでも表向きには謹慎処分じゃが、実質休暇のようなものじゃ。もしも戦いが厳しくなって来たらまたお主は軍に戻って貰うが、それまでは四人で楽しく過ごすが良い」

提督「元帥殿…………」

元帥「必要な物は後から送らせる。お主達は今すぐ命令に従い、呉にて謹慎処分を致せ」

提督「はっ!!これより私は命令に従い、謹慎処分に入らせて頂きます!!」

元帥「うむ。行けい!!」

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎。これより呉へ向かうぞ」

提督「失礼致します!!」

元帥「うむ」

提督「元帥殿、誠にありがとうございました!」

バタン

594 : 以下、名... - 2015/03/11 21:10:20.33 2sg3zFe6O 348/367

ピッ ピッピッピッ





元帥「儂じゃ………ああ、そうじゃ………」





元帥「あさぎ………呉の………………」





元帥「ようや……実行に移せ………な…」





元帥「呉………再興を……………」

595 : 以下、名... - 2015/03/11 21:11:24.26 2sg3zFe6O 349/367

瑞鶴「ねえ、提督さん!!!どういう事なの!!?」

提督「私とお前達は謹慎処分として同じ家で暮らすことになった様だ」

瑞鶴「うそ…………!?」

陽炎「でも、他のみんなは………」

提督「ああ、横須賀に残して行くことになる」

陽炎「……………」

提督「私もあの子達を残して戦いから逃れるのは心苦しい。しかし……」

陽炎「しかし?」

提督「またいつか逢えるだろう」

陽炎「ほんと?」

提督「ああ、私の想像が当たっていればだが」

陽炎「それなら……いいわ…」

提督「ああ」

提督「改めてになるが、お前達に言っておきたい事がある」

瑞鶴「ん?」

提督「瑞鳳、瑞鶴、陽炎。これからもよろしく頼む。共に歩んでくれ」

瑞鶴「当たり前じゃない!!」

陽炎「私も一生司令と一緒に歩んで行くわ!!」

提督「ありがとう」

瑞鳳「ねえ、提督?」

提督「なんだ?瑞鳳」

瑞鳳「あの…………」

瑞鳳「これからも…これからもよろしくね!!!!」


596 : 以下、名... - 2015/03/11 21:12:01.20 2sg3zFe6O 350/367

提督「瑞鳳、瑞鶴……いつか……また…」





HAPPY END

597 : 以下、名... - 2015/03/11 21:13:21.55 2sg3zFe6O 351/367

これでハッピーエンドルートの本編は終わりです!

約4ヶ月に渡っての完結になりましたが、いつもレスをくれた方々、誠にありがとうございました。SSを書く励みになりました!


中盤以降は1日5レス程度の投稿になってしまい大変申し訳ありませんでした。
仕事が激化してしまい、体力、精神共に疲弊してしまい、思うようにSSの執筆が進みませんでした。


しかし、また艦これSSを書くかもしれません。その時はよろしくお願いします!

598 : 以下、名... - 2015/03/11 21:14:06.48 2sg3zFe6O 352/367

そして、現在も読んで頂けているかは分かりませんが、このハッピーエンドルートの方向性決定に当たってご助言下さった○○様、誠にありがとうございました。


結局ご助言とはかなり違うところに進んでしまいましたが、あのご助言がなければこのハッピーエンドルートの作成は不可能でした!
今も某スレの更新を楽しみに待っております!そちらも大変そうですが、頑張って下さい!

599 : 以下、名... - 2015/03/11 21:14:53.54 2sg3zFe6O 353/367

後日(恐らく3/14)に番外編として後日談を投稿させて頂きます!



この物語には沢山の世界観の設定や歴史的なリンクがありますので、TRUE END、HAPPY END関わらず質問や疑問点がありましたら、是非レスして頂けると幸いです!
内容に限らず、その他の質問でも答えられる範囲で質問にはお答え致します!



あと少しの間ですが、どうかもう暫くお付き合い願います!



また来ますね!!

618 : 以下、名... - 2015/03/14 21:07:36.72 DffYGjBnO 354/367

結局、今日中に司令官さんと瑞鳳さんと瑞鶴さんと陽炎ちゃんは帰って来ませんでした



司令官さんに言われた通り、電たちは休息に重点を置いて、戦いの疲れを癒すことに専念したのです



やっと比叡さんの入渠も終わって、短時間で回すことが出来る入渠ドッグが増えたので、ちょっとした怪我をしていた人に入渠してもらったのです



少しずつみんなの元気が戻ってきているように電は思えたのです



それ以外には特に緊急事態ということは無く、本当に何事も無い平和な1日だったのです



電はいつまでもこのままでいられればと思っていました



あの手紙を見るまでは…そう思っていました………

619 : 以下、名... - 2015/03/14 21:08:54.33 DffYGjBnO 355/367

次の日の朝になっても司令官さん達は帰って来ていませんでした



司令官さんが言ってたことをする為に電は整理された執務室に入って引き出しを開けました



そこには、司令官さんが電に残した封筒がありました



電がその封筒を開けると、そこには沢山の紙が入っていました



一番上には今日から一ヶ月分の哨戒のローテーションが書いていました。



次の紙にはみんなが快復した後の予定が書かれていました。司令官さんは随分と先の事まで考えているのですね………と思いました



次の紙から暫くはには出撃用のメモ……各海域の詳細や注意する必要のある場所、手に入る資源などが書かれた紙が入っていました



さらに先の紙には、空母の皆さん用の戦術や考察が書かれた紙が、その次には戦艦や重巡の方用のが、その次には電達駆逐艦の運用方法や戦術が書かれた紙が入っていました



それ以降は、鎮守府に所属する艦娘全員のプロフィールや性格、評価が書かれた紙が入っていました



何かおかしいのです



ちょっと留守にするだけならこんな資料は残す必要はないのです



しかし、司令官さんはそういった重要な書類を全て纏めて入れています



嫌な予感がしました



一番後ろの紙を開くと、そこには……

620 : 以下、名... - 2015/03/14 21:09:40.26 DffYGjBnO 356/367






--------電…すまない……そしてありがとう。悪いが、鎮守府のみんなにも伝えておいてくれ--------









ただ、それだけが書かれていたのです

621 : 以下、名... - 2015/03/14 21:10:17.81 DffYGjBnO 357/367

電は急いで電文を大本営に送りました



だけど、帰ってきた返事は残酷でした



提督は昨日付けで『横須賀鎮守府提督』を解任、並びに正規空母瑞鶴、軽空母瑞鳳、駆逐艦陽炎と共に無期限の謹慎処分



電には訳が分かりませんでした



詳しく聞いてもそれ以上の情報は送られてきません



艦娘のみんなに聞いても誰も分かりません。



それどころか、ショックで泣き始めてしまう子もいました



そんな時、時々見かける男性の方が電達の方へ来ました



確か……やまゆきの艦長をしていた方なのです……そんなことを考えていると…



「提督の話はみんな聞いているようだね。そして、私が今日から君たちの指揮を執る新しい提督だ。よろしく頼むよ」



この日から鎮守府は変わりました

622 : 以下、名... - 2015/03/14 21:11:27.73 DffYGjBnO 358/367

……………………………

翔鶴「いくわよ!第二次攻撃隊発艦!!」バシュッ

大鳳「優秀な子たち、本当の力を見せてあげて!!」バシュッ

リ級「……」サッ

リ級「………」ズドーン!! ズドーン!!

翔鶴「も、もう!!!なんで私ばっかり!!」

大鳳「ばっ、爆発!!?燃料庫は!?燃料庫は大丈夫!!?」

鈴谷「うわっ!!きっもー!!」ズドーン

リ級「……」ズドーン

榛名「鈴谷さん、危ない!!」サッ

ドッカーン!!

榛名「きゃぁぁぁぁ!!!」

鈴谷「ひっ!!!!?」

矢矧「ってぇ!!!!」ズドン!

リ級「……!」

矢矧「くそっ…15.2cmだと有効打にならない…」

浜風「矢矧さん、どうしますか?」

矢矧「ダメージが与えられなくても足止めにはなるわ!弾幕を貼り続けて!!」

浜風「了解」

623 : 以下、名... - 2015/03/14 21:12:49.23 DffYGjBnO 359/367

舞風「第一艦隊のみんな〜お待たせしました〜!!!舞風達第二艦隊が援軍に来たよ〜!!」

不知火「舞風、旗艦は不知火ですが」

舞風「いいじゃん不知火お姉ちゃん!!みんなダンスの準備はいい!?それ、ワン、ツー!!うわっ!!!?」

野分「舞風…不知火姉さんの邪魔しちゃダメだって…」

舞風「野分〜引っ張らないでよ〜!転んじゃうじゃな〜い!」

野分「不知火姉さんの言うことを聞かないから…」

浦風「野分ちゃんも舞風ちゃんも仲が良いのぉ〜お姉ちゃん嫉妬しちゃうけぇ」

初風「な〜に馬鹿やってるのよ。衝突して首がもげても知らないから」

舞風「初風お姉ちゃん…それは冗談にならないよ…」

不知火「雑談は終わりです。みんなは不知火の後について来て下さい。敵重巡に一気に接近して、雷撃距離まで近づいたらそれぞれ扇形に魚雷を発射。その後すぐに反転し離脱します」

不知火「脱落は認めません。陽炎が戻って来るまでは絶対に誰一人として欠ける訳にはいきません」

不知火「いいですね?」

初風「了解」

浦風「任せとき!!」

野分「了解です、不知火姉さん」

舞風「は〜い!!」

不知火「第二艦隊突撃開始!!」

624 : 以下、名... - 2015/03/14 21:13:38.77 DffYGjBnO 360/367

矢矧「!!!!?」

浜風「…………すごい…」

矢矧「全艦各自で回避運動しているのに、艦隊としての動きは一定………」

浜風「流石……この世界に先に来て練度を積んだだけはありますね」

矢矧「まだ私は艦だった頃の感覚で動こうとしてしまうからあんな動きは出来ないわね」

浜風「弾幕も全く薄くならないですし、流石としか言いようがありません」

矢矧「いつか私も練度を積んであれ以上の動きが出来るようになりたい…」

矢矧「次こそは……必ず護りたいから…」

浜風「ええ…私もかつては何度も助けることが出来ずにいました…だからこそこの世界、この身体で……みんなを救いたい…」

矢矧「そうね…」

矢矧「もう後悔はしたくないから…」

625 : 以下、名... - 2015/03/14 21:14:17.39 DffYGjBnO 361/367

不知火「全艦、魚雷発射!!」バシュ

不知火「反転!!!!自発装填を!!」

シュー ズドーン!!!!

リ級「」

不知火「リ級大破炎上」

初風「あれなら、ほって置いても大丈夫ね。もう暫くすれば沈む」

不知火「全艦艦首東へ!!機関停止!!」

不知火「敵重巡の奥にいる補給艦が逃走を図っています。主砲全基左に八十二度旋回。仰角32度に調整…」

不知火「全砲門砲撃開始!!」ズドン!!

バシャーン!

不知火「遠!!仰角を30.5に調整!!第二射始め!!」ズドン!!

バシャーン!!」

不知火「近!!敵艦夾叉!!全艦仰角を30.7に調整!!第三射、斉射始め!!」ズドン!!

ワ級「!!?」ズガン!

野分「敵艦に命中!!しかし、機関は健在のようです!」

不知火「砲撃を続けます。次弾装填急いで下さい」

不知火「第四射斉射始め!!」ズドン!!

ワ級「!!?」ズガン!

野分「くっ…やはり敵は」

ズドーン!!!!!!

ワ級「」

野分「いえ!敵補給艦の何かに引火して爆発しました!!」

不知火「了解。各艦気を緩めずに索敵を。舞風と野分はソナーで敵潜水艦の確認をして下さい」

野分「…………大丈夫です。潜水艦の反応はありません」

初風「こちらも電探、目視共々敵艦発見出来ず」

不知火「分かりました。では、第一艦隊
と合流して鎮守府に戻りましょう」

626 : 以下、名... - 2015/03/14 21:14:49.24 DffYGjBnO 362/367

………………………

「あ!みなさん、お疲れ様なのです!」

「第一艦隊は随分とボロボロなのね!」

榛名「すみません…榛名が至らなかったばかりに…」

比叡「もっと訓練して練度を高めればいいのよ、榛名」

熊野「各自の練度もそうですが、艦隊としての練度も重要ですわ。無線を聴いていた限りでは皆さんは一つの艦隊としてではなく、六隻の艦として動いている様に思えます。これではあまりよろしくないですわ」

矢矧「そうね…確かに第二艦隊の陽炎型の子達みたいな動きは出来ていなかったわ…」

浜風「そうですね」

矢矧「後で第一艦隊のみんなで集まって今回の戦闘について議論したいわね」

熊野「それは良いと思いますわ。ですが、先に入渠して来た方がよろしくてよ?」

矢矧「ええ。ありがとう熊野。参考になったわ」

熊野「どういたしましてですわ」

熊野「鈴谷?」

鈴谷「何?熊野」

熊野「最初は誰にでも恐怖はあるものです。ましてや、自分の代わりに誰かが怪我するのは辛いですわね?」

鈴谷「…………」

熊野「何か困ったり辛くなったら何時でも私に言って下さいな。熊野は鈴谷型の2番艦で貴女の姉妹なのですから」

鈴谷「熊野………」

熊野「では、御機嫌よう。また後程ですわ」

鈴谷「………ありがとう…熊野…」

627 : 以下、名... - 2015/03/14 21:15:24.98 DffYGjBnO 363/367

「電、ちょっと来てくれ」



「はいなのです!提督さん!!」



司令官さん………あれからこの鎮守府には新しい人達が沢山加わったのです



新しい提督さんも、司令官さんと同じ様に優しい方で、電達艦娘に優しくしてくれます



もちろん、怒ると怖いのですが…



今は、司令官さんと一緒に過ごして戦って来たみんなが新しい人達の指導をしているのです



そして、司令官さんの言いつけ通り誰一人として沈んでいないのです



司令官さんが絶対に沈むなって言っていたから…



でも、司令官さんと一緒に解放した海域は殆ど深海棲艦に奪われてしまいました…



司令官さんに瑞鳳さんや瑞鶴さん、陽炎ちゃんが居なくなった穴は大きすぎたのです…



提督さんはまた攻勢に出ると仰っていますが、まだまだ先になりそうなのです




628 : 以下、名... - 2015/03/14 21:16:03.41 DffYGjBnO 364/367

出来れば…司令官さん達に早く戻って来て貰いたいのです…



早く司令官さん達に逢いたいのです…



みんなも司令官さん達が帰ってくるのをずっと待っているのです…



一体何時になれば逢えるのでしょうか…



「電、聴いているか?」



一体…



「電!」



「は、はいなのです!!!!」



「話は聞いていたが?」



「ご、ごめんなさいなのです!ちょっと考え事を…」



「珍しいな。電がそんなにぼっとしているなんて」



「ごめんなさいなのです…」



「大丈夫だ。それより、電には任務を与える」



「任務ですか?」



「ああ。詳しい事はこの紙に書いてある」

629 : 以下、名... - 2015/03/14 21:16:43.94 DffYGjBnO 365/367

「呉…………鎮守府………?」



「呉の鎮守府なのですか?」



「ああ、最近やっと出来たんだ。完成までにかなりの期間がかかったよ」



「えっと…電はその呉鎮守府にこの紙に書いてあるみんなで行けばいいのですか?」



「ああ、そうだ」



「分かりましたなのです!」



「電」



「はい?」



「そこにいる方によろしく伝えておいてくれ」



「分かりましたなのです!!」



「では、失礼しましたなのです!」ガチャ



630 : 以下、名... - 2015/03/14 21:17:49.75 DffYGjBnO 366/367

「久しぶりね………」



「ああ。何年ぶりだろうな…」



「でも、もう少しあの生活を続けたかったな〜!」



「そうだとしても、これは命令だからしょうがないさ」



「分かってはいるんだけどね〜残念!」



「これからも離れ離れになる訳ではない」



「まあね!!」



「だが、公私混同はするなよ?」



「は〜い…」



「かわいいやつめ」ナデナデ



「ふわぁ…」



「そろそろですね?」



「ああ」



「これからも…よろしくお願いしますね…………」



「…………提督!」



「私からもよろしく頼むよ。陽炎、瑞鶴、瑞鳳」



「「「はい!!」」」

631 : 以下、名... - 2015/03/14 21:18:50.64 DffYGjBnO 367/367

提督「瑞鳳、瑞鶴……いつか……また…」






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