1 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:36:08.44 r9aRoKpy0 1/20



※短め、キャラ崩壊注意です。

※少々、地の文があります。

※登場人物の台詞が読み辛い箇所があります。


上記三点を予めご了承ください。


元スレ
【艦これ】提督「ある艦娘の本音」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425166568/

2 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:40:15.12 r9aRoKpy0 2/20



先日、家具コイン合計72000枚を使って、執務室にカウンターバーと各酒棚を設置した。


これは決して私用目的ではなく、一日秘書艦を勤めてくれた艦娘に対しての細やかな労いである。


ビールにウィスキー、ワインに日本酒。


酒に対する艦娘たちの趣向はそれぞれ異なり、姉妹艦であっても別々になることは珍しくない。普通の人間と同じである。


また、ビスマルクなどのドイツ艦が、ビールよりもワインを好むことに少々驚いたのも事実だ。


彼女曰く、『ドイツはビールというイメージだけれど、ワインも美味しいのよ? 今度、持ってきてあげるわ』


とのことだ。楽しみにしておこう。


……話が逸れてしまった。

4 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:45:56.76 r9aRoKpy0 3/20



そんな中、ある艦娘に疑問を持った。


彼女は何故か、艦娘であるということを理由に酒を固辞しているのだ。


飲めないのだろうか? 確かに、殆どの駆逐艦はまだ酒が飲めない。しかし、彼女は駆逐艦ではない。


そして、彼女の妹は普通にウイスキーを飲む。その妹にも聞いてみたが、姉が酒を飲んでいるのを見た事はないらしい。


疑問が好奇心に変わるのに時間はそうかからなかった。


そう、『彼女に酒を飲ませたらどうなるのか』という好奇心が、いつの間にか心に住み着いていた。


彼女が秘書艦の日、ようやく好機は訪れる。


少しだけ他愛のない用事で執務室から彼女を退出させ、その間に彼女のソフトドリンクを日本酒で割っておく。


本来ならば香りや味で気付かれそうだが、元のソフトドリンクの方が香りも味も強い。


そんな細工がされているとは知らない彼女は、一気に半分ほどの量を飲み込み、少しばかり遠い目をした後、俺の方へ向き直ってこう言った。


長門「ていとくー! このじゅーすおいしーよ!」


日本が世界に誇るビッグセブン。戦艦長門。


眼前の彼女が見せているのは、先ほどまでの凛々しい表情とは変わって、まるで子供のような笑顔であった。



6 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:49:55.52 r9aRoKpy0 4/20



提督「お、おう……。それは、良かった……」


長門「もっとのみたいー。いい?」


提督「あ、ああ。分かった……ちょっと待っててくれ」


長門「やったー! ていとく、だーいすき!」


提督「分かった。分かったから抱き着くな!」


長門「やだー! だってながもん、ていとくのことすきなんだもん!」


提督「(な、ながもんってなんだ!?)す、座っていないとジュース、作ってあげないぞ!」


長門「うー……。わかった。ながもん、すわってる……」


提督(ふぅ……。それにしても、さっきの感触、凄かったな。流石ビッグセブンだ……)


長門「ていとくー。じゅーす、まだー?」


提督「す、すまん。もうちょっと待っててくれ」


長門「むー……。もうまてないから、ていとくのじゅーすのんじゃうね!」


提督「ま、待て! それはジュースじゃないんだぞ!」


長門「んぐ……んぐ……おいしー!」


提督(嘘だろ……。度数がかなり高いウォッカを一気飲みしてしまうなんて……)


7 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:53:05.75 r9aRoKpy0 5/20



長門「……ねぇ、ていとく」


提督「な、何だ?」


長門「……ていとくは、ながもんのこと、きらいなの?」


提督「は?」


長門「だって、だってだって! こんごうとかかがとか、ほかのみんながかえってきたらていとくはにこにこしてるのに……

 わたしがかえってくると、いつもおこっているんだもん!」


提督「え、えーと……」


長門「むつにだってにこにこしてるのに……。ながもん、なにかわるいことしたの?」


提督(……長門に対して、確かに笑顔で迎えることは少なかった気はする。長門の纏う雰囲気でなかなか、笑顔を作れない俺にも

 非はあるな……)


長門「ながもん、わるいことしたならあやまるから! ていとくににこにこして『おかえり』っていってほしいの!」


提督「長t……いや、ながもんは悪いことをしていないよ」


長門「ほんとう……?」


提督「ああ。俺が、ながもんの気持ちまで考えてあげられなかったんだ。ながもんは強いって……そういう風に思い込んでいたんだ」


長門「な、ながもんはつよいよ! だってびっぐせぶんだもん! ……でも、ていとくにきらわれてるっておもうと……」


提督「ごめんな。でも、これだけは憶えていてくれ。ながもんのことも、俺は他の皆と同じくらいに大事だってことを」


8 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:56:18.07 r9aRoKpy0 6/20



長門「ていとく……。ながもんのこと、ほんとうにきらいじゃない?」


提督「嫌いなんて思うものか」


長門「じゃあ、ながもんのこと、すきなの……?」


提督「(ん? 何か雲行きが怪しいな……)ま、まぁ、好きか嫌いかでいえば、好きだぞ」


長門「じゃ、じゃあ……ながもんのこと、およめさんにしてくれる!?」


提督「えっ」


長門「む、むつが言ってたもん。ていとくのいちばんだいすきなひとが、ていとくのおよめさんになれるんだって!」


提督(陸奥さぁぁぁん! 一体どんな話をしているんですかぁ!?)


長門「ていとくは……ながもんのこと、およめさんにもらってくれない?」


提督(い、言っていることは幼児並なのに、身体が大人のせいなのか……妙に色気を感じてしまう。いつもの様子とのギャップも

 凄まじい……)


長門「なら、ながもんのことにむちゅうになれるおまじない、してあげるね!」


9 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 08:59:03.58 r9aRoKpy0 7/20



提督「おまじないって……んっ!?」


長門「ながもんから、めをそらさないで……んちゅ……ん」


提督(お、おまじないをかけてあげると言われた次の瞬間、顔を両手で掴まれて、キ、キスをされている……なん、て……)


長門「ぷはぁ……どう? ていとく、ながもんにむちゅうになってくれた?」


提督(長門の唇から、俺の唾液と長門の唾液が混ざったものが下へ伝っている……。こ、これ以上は本気で、ヤバい、な……)


長門「むぅ……なら、もういっかい、おまじないだよ!」


提督(ヤバいっ! もう一回さっきのことをされたら、間違いなく理性が崩壊する!)


長門「そおれっ……?」クラッ


提督「危ないッ!」ガシッ


長門「あれぇー? ていとくがーふたりー、さんにんー、あはは、いっぱいだぁー」


提督「長門! しっかりしろ、長門!」


長門「ていとくー。わたしはー、ながもんだってばぁ……」


提督「長門! ……長門?」


長門「ZZZZZZ……」


提督「眠ったのか……。しかし、長門がこんな悩んでいたとはな。明日から気を付けるとしよう」



その後、長門を部屋まで運び、陸奥に事情を話した。


彼女はあらあら、と苦笑いを浮かべて、布団に長門を寝かせた後、


陸奥「これだから火遊びは危険なの。以後、気を付けてくださいね」


その声に対し、了解したと返答をして、長門と陸奥の相部屋を後にする。



自室に戻る際、ふと、窓に映った自分の顔を見て、酔っていた長門の言葉が蘇る。


『わたしがかえってくると、いつもおこっているんだもん!』


笑みを浮かべようとするが、なかなか思うようにはいかなかった。



10 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 09:02:32.46 r9aRoKpy0 8/20




「姉さん」


「……」


「姉さん。本当は、眠っていないでしょう?」


「……」


「恐らく、酔ってもいない……。いえ、提督のウォッカを一気飲みしたと聞いたから、その辺りは酔っていたんでしょうけれど」


「……」


「姉さん。貴女の纏う雰囲気が、提督の笑顔を難しくしているの。もうちょっと貴女も笑ってあげたりすれば、あの人もきっと

 笑ってくれる」


「……」


「以上、妹の独り言でした。おやすみなさい」


「……」


「……」


「……笑顔、か」


(全く……不器用な姉さんなんだから)


11 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 09:05:37.24 r9aRoKpy0 9/20

翌日


提督「本日は、西方海域の敵最終拠点、カスガダマ沖へ出撃する! 旗艦は長門!」


長門「ハッ!」


提督「霧島、長門の補佐を頼む」


霧島「了解しました!」


提督「夕立、時雨! この海域では潜水艦がほぼ確実に出現する。その潜水艦の相手を頼む」


夕立「はい!」


時雨「任されました!」


提督「利根! あと少しで練度が改二実装まで到達する。ここで上げるぞ」


利根「承知した!」


提督「木曾! 改二で重雷装巡洋艦となった力、ここで見せてくれ」


木曾「いいぜ! 俺を信じてくれよ!」


提督「健闘を祈る!」


長門「……提督!」


提督「長門、どうした?」


長門「……いえ、行ってまいります」ニコ


提督「! ……ああ。吉報を、待っている」


長門「……では」



長門「第一艦隊、出撃するぞ!」

12 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 09:09:42.81 r9aRoKpy0 10/20

アニメで辛いカレーが駄目だった長門さん。
お酒も駄目らしいですが、果たしてそれが本当なのかどうか……。


長門型には未だ出会えません……。
建造レシピを回しても、金剛型か伊勢型。
ドロップ狙いで3-3を周回していますが、ボス手前の羅針盤が……うごごご。

最後に、長門提督、ファンの方には本当に申し訳ないです。
まぁ、こんな長門さんもいるよね、という暖かい目で見てやってください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

23 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:13:20.87 r9aRoKpy0 11/20

前回のSSに対して数々の暖かいご感想、ありがとうございます。
まとめサイトにも登録されていて吃驚しました……。
もう一つ、長門以外に思いついていた話があったので、今回はそれを投下します。
なお、これには元ネタがあります。
今回も短めですが、楽しんでいただければ幸いです。

24 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:18:44.17 r9aRoKpy0 12/20



わたしの名前は、暁。


暁型駆逐艦のネームシップ。


響、雷、電……。みんな、暁にとって大事な妹。


だから、暁は誓ったの。


立派な一人前のレディーであるということを。


みんなに恥じない、立派なお姉さんであることを。


でも……。

25 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:22:27.64 r9aRoKpy0 13/20


北方海域、キス島沖


「な、何とか島風と雪風は逃げ切ったみたいね。次は暁たちよ! 何としてでもこの作戦、成功させるんだから!」


「あ、暁ちゃん! 敵艦からの魚雷が迫っているのです!」


「暁、避けて!」


(だ、駄目……回避行動が、間に合わないっ……!)


ドォオオオオオン……。


Верный(以下、響)「間一髪だったな……。大丈夫か、暁?」


「……」


「暁?」


「何よ……。暁に見せつけたかったの? 自分の性能を」


「暁、何を言っているんだ?」


「あんなの、余裕で避けれたんだから! 暁は一人前のレディーなのよ! それなのに……!」


「暁! どうしたんだ!? 今は作戦中なんだぞ!」


「性能も暁や雷、電と違って一段階上になっちゃった響は、心の中で暁を見下しているんでしょ! 長女(笑)みたいに!」


「いい加減にしろ! 暁!」


「ふ、二人とも! ヤバいわよ!」


「はわわ、敵艦の増援が追ってくるのです~!」


「……急いで離脱するぞ。続いてくれ」


「え、ちょ、ちょっと待ってよ、響!」


「暁ちゃん……急いでこの海域から離脱するのです」


「分かってる、分かってるわよ……」


(なんで、暁はあんな事言っちゃったんだろ……)


26 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:27:57.43 r9aRoKpy0 14/20



「……司令官、帰投したよ」


提督「お帰り。Верныйとして初めての出撃だったけど、問題は無かったか?」


「……うん。大丈夫だった」


提督「相変わらず嘘が下手だな、響は」


「嘘なんか、ついていない」


提督「声のトーン、僅かに泳ぐ視線。最後に、連続出撃でもないのにその疲れた表情……」


「……」


提督「何か、あったんだな」


「……司令官には、敵わないな……」


―響説明中―


提督「そうか……。暁が……」


「私は、Верныйである前に暁型2番艦、響だと今でも自負している。暁もそういう風に思っていてくれると……

 思ったのに……」グスッ


提督「……響。そういえば、酒が飲めるようになったんだっけ?」


「少しなら……。でも、何でだい?」


提督「いいから。ちょっと待ってろ」


27 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:32:37.40 r9aRoKpy0 15/20

五分後


千歳「提督、どうしました? 何かお飲みになりたいんですか?」


「千歳さん……?」


千歳「あら、響ちゃんじゃない。わぁ……綺麗になったのね」


提督「千歳、響に『パーフェクト・レディ』を頼む」


「『パーフェクト・レディ?』」


千歳「カクテルの一種よ。比較的、女性にも飲みやすいの」


「そうか……。暁が聞いたら、さぞ飲みたがるだろうな……」


千歳「ドライジンを30ml、次いでピーチリキュールとレモンジュースをそれぞれ15ml足した後、卵白を1tspを入れて……

 シェイク」シャカシャカ


千歳「はい、『パーフェクト・レディ』です」


「これが……『パーフェクト・レディ』」コク


提督「どうだ?」


「色々な香りと味が喧嘩することなく、優しくカクテルの中に構成されている……。Cпасибо、千歳さん」


千歳「いいえ、どういたしまして」


「……このカクテルみたいに、喧嘩もせずに仲良くできれば良いのに。私は、ただ暁を守りたかった。それだけなのに……」


提督「……響。この世界に、完璧な存在ってあると思うか?」


「……?」


提督「この『パーフェクト・レディ』を生み出す為に、創作者のシドニー・コックスは何度も施行錯誤を繰り返しただろう。

 分量や材料、シェイクの加減……。幾度となく繰り返した結果、生まれたのがこのカクテルだ」


「司令官、何が言いたいんだい?」


28 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:38:36.83 r9aRoKpy0 16/20



提督「……せっかちだな。まぁ、完璧な存在っていうのは、実在しないってことさ」


「……は?」


提督「確かに、この『パーフェクト・レディ』はその名前に相応しい、美味なカクテルだ。

 だが、欠点の無い『完璧』という意味からすれば、このカクテルにも欠点はある」


「このカクテルに、欠点が……?」


千歳「響ちゃん。このカクテルのアルコール度数、いくつだと思う?」


「うーん……。そんなに強いような気はしないから、10%前半くらいな気がする……」


提督「不正解だ。正解は26%、アルコールに弱い人にはなかなかキツイと思うぞ」


「……そんな」


提督「完璧っていうのは、目標や理想だからこそ輝く言葉だと思うんだ。仮に、完璧な存在になった

 ものがあったとしたら、それは成長や進化を既にそこで止めている……」


「……司令官。私、暁とちゃんと話をしてくる。たった一回の口喧嘩で沈んでいるなんて、不死鳥の名が泣いているから」


提督「その必要はない」


「え?」


提督「千歳を呼んだ際、暁に執務室へ来るよう言っておいた。もうすぐ着くだろうから、ここで話し合うと良い」


29 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:43:07.39 r9aRoKpy0 17/20



「そ、そんな事を急に言われても……心の準備が」アタフタ


「司令官。お話って何ですか?」ガチャ


提督「話があるのは俺じゃない。ここに座っている子だ」


「……ひ、響、が?」


「」コクリ


提督「まぁ、とりあえず椅子に座って。千歳、暁に『シャーリー・テンプル』を」


千歳「はい」レモンムキムキ


「……『シャーリー・テンプル』って?」


提督「ノンアルコール・カクテルの一つだ。かつて、アメリカが大恐慌の真っ只中にあった際、その中にあった一筋の希望。

 当時の合衆国大統領も認めていた天才子役から、その名前が付けられた……」


千歳「……その子のように、暁ちゃんもなれると思うわ。はい、『シャーリー・テンプル』」


「『シャーリー・テンプル』……」コク


提督「口に合うか?」


「うん! ジュースって呼ぶには勿体ないくらい、美味しいの!」


千歳「でも、そうなるとまだまだ暁ちゃんは子供かしらね」


「むっ! あ、暁は一人前のレディーよ! 子供扱いしないで!」


提督「ふむ。千歳、響にも同じものを」


千歳「はい」レモンムキムキ


「私にも……?」


千歳「お待たせ。さぁ、どうかしら」


「……ん。少し、甘味が強い気がする……」コク


「ええ!? そんな筈ないわよ! 丁度良いでしょ!?」


「でも……甘い」


30 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:48:11.55 r9aRoKpy0 18/20



提督「はいはい。暁が丁度良いと感じて、響が甘いと感じたのを教えるから静かに」


「はい!」


「はい」


提督「答えは、『響が酒に慣れてきている』からだ」


「お、お酒に慣れてきている?」


「司令、それが答えなの?」


提督「人間の感覚を前提にするがな。艦娘も艤装が無ければ普通の女性と見分けが付かないし、共通する部分はあると思う」


「そ、そういうものかしら?」


千歳「そういえば暁ちゃん。去年は苦手だったピーマン、食べられるようにはなったかしら?」


「ば、馬鹿にしないでよ! ちゃんと最近は食べられるようになったんだから!」


「(……そうか。だからさっき、司令官はあんな話を……)暁。それは、成長しているってことだよ」


「え? 成長しているの? 暁が……?」


「そう。最初は苦手でも、繰り返していく内にそれが苦手だとは思わなくなっていったことがあるはず」


「……言われてみれば。訓練とかも、普通に日常の一環になっている……」


31 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 22:53:30.27 r9aRoKpy0 19/20



「それと、暁は一人前のレディーを自称しているけれど、私たちから見たら危なっかしいところがたくさんあるんだ」


「な、何ですってぇ!?」


「朝は寝坊、昼は装備の間違い、夜はおt」


「そ、そういうこともあるわねー!」


提督(暁って、夜に一人でトイレに行けないのか……)


千歳(微笑ましいですね)


「……だけど。確実に成長しているよ。ずっと一緒にいた私が保証する」


「響……」


「ここにあるカクテルの名前、『パーフェクト・レディ』って言うんだ」


「『パーフェクト・レディ』……素敵な名前ね」


「今の暁には飲めないけれど、いつか……」


「そうね。いつか、二人で『パーフェクト・レディ』を飲みましょう」


「いや、その時には、雷と電も一緒にだ」


「……そうね! それじゃあ、道を見失っていた私を助けてくれた妹に」


「新しい目標を見つけて一歩を踏み出した姉に」


「「乾杯」」


32 : ◆P2oog34ThKm7 - 2015/03/01 23:00:42.51 r9aRoKpy0 20/20

某お酒の漫画を読んでいた際、このカクテルは暁にピッタリな気がしたので書いてみました。
ただ、ながもんに比べると見どころがあるのかどうか自分でも怪しいSSになってしまい、
途中の説教は、自分でも書いている内に何を言っているのかサッパリになってしまいました……。
第六駆逐隊全員に、改二が実装されますように!
それでは、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

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