狛枝「このSSにはダンガンロンパ1と2のネタバレが微妙に含まれているよ。 絶望的だね…」
狛枝「でもVIPの皆ならネタバレという絶望を乗り越え、SSという輝かしい希望を掴むことができる。 僕はそう確信してるんだ!」
元スレ
苗木「希望のボクと絶望の狛枝学園…?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1384660183/
苗木(希望ヶ峰学園への入学式当日、突然眩暈に襲われ気絶したボクは目が覚めると教室の机に突っ伏していた)
苗木(入学案内に従い体育館へ向かったボクが出会ったのは――)
狛枝「あ、キミもここの新入生?」超高校級の【占い師】狛枝凪斗
狛枝「15人か…キリもいいしこれで全員かな」超高校級の【同人作家】狛枝凪斗
狛枝「8時集合って知らされてたけど…ちょっと遅刻かな?」超高校級の【風紀委員】狛枝凪斗
狛枝「は? こんなワケの分からない状況で…遅刻も何もないでしょ」超高校級の【ギャル】狛枝凪斗
狛枝「ねぇ…キミも教室で目を覚ましたの?」超高校級の【プログラマー】狛枝凪斗
狛枝「全員が気を失っていた…あはっ、妙な話だね」超高校級の【ギャンブラー】狛枝凪斗
狛枝「何なんだろうねここは…はぁ」超高校級の【暴走族】狛枝凪斗
狛枝「ひょっとして誘拐とか…?」超高校級の【野球選手】狛枝凪斗
狛枝「きっと特別な演出か何かかな?」超高校級の【スイマー】狛枝凪斗
狛枝「まずは状況を見極めないとね」超高校級の【格闘家】狛枝凪斗
狛枝「ボクみたいなゴミクズを見てる…」超高校級の【文学少女】狛枝凪斗
狛枝「やっぱりボクは目障りだね…」超高校級の【御曹司】狛枝凪斗
狛枝「…何?」超高校級の【???】霧枝凪斗
苗木(同じ顔をした人が…いっぱいいる…?)
狛枝「ねぇ…同じ中学だった苗木クンだよね?」超高校級の【アイドル】狛枝凪斗
苗木「…え? 誰だっけ…?」
狛枝「あはっ…そうだよね。 ボクみたいなゴミクズを希望の象徴たる苗木クンが覚えてるわけないもんね…」
苗木「いや、本当に覚えてないんだけど…」
モノクマ「やっほー!モノクマだよー!」ピョーン
苗木「うわあっ!」
モノクマ「いきなり叫び声をあげるなんて失礼だなあ。 こう見えても学園長なんですけど! モノクマなんですけど!」
狛枝「こんなところに閉じ込めて…まさかボク達にコロシアイをさせるつもりじゃ…?」
モノクマ「よくわかったね! エライエライその通りだよ。 殴殺刺殺etc手段は問いません、ここから出たければコロシアイを…」
狛枝「素晴らしいよ!」
苗&モノ「!?」
狛枝「ボクの死という絶望を乗り越えて、苗木クンという希望はより輝く…ああ、なんて素晴らしくて美しいんだろうね!」
狛枝「希望のためにならボクごときの命安いもんだよ。 さあ、早くボクを殺してくれ!」
狛枝「いや、殺されるのはボクだ。 踏み台になるのはボクのようなゴミクズこそふさわしい…」
狛枝「さぁ、苗木クン。 ボクと勝負してくれるよね?」
狛枝「そ れ は 違 う よ」
狛枝「苗木クン…キミはボクの命を打ち破ることができるかな…?」
苗木「う、うわあああああああああああ」
???「…ねぇ」
???「…ねぇってば」
苗木「…う、うーん…」
狛枝「よかった、気が付いたみたいだね」
苗木「うわあああっ!!」
狛枝「まだ混乱してるみたいだね…無理もないよ。 超高校級の【アイドル】の狛枝さんが殺されちゃったんだし…」
苗木(…え? そうだったっけ?)
苗木(というかこいつはどの狛枝クンなんだろう…)
モノクマ「ピンポンパンポーン! 時間でーす、そうでーす。 学級裁判場へ集合してくださーい!」
苗木(始まる…命がけの騙し合い、裏切り、謎解き…)
苗木(命がけの…学級裁判が…)
苗木(ボクだけじゃない…狛枝クン達の命もかかってるんだ…!)
- 議 論 開 始 -
狛枝「どうして狛枝さんの死体は…あんな場所にあったのかな?」
狛枝「苗木クンの部屋だったね」
狛枝「きっと【抵抗する間もなく】…殺されちゃったんだろうね…」
苗木「それは違うよ!」論破!
- B R E A K ! -
苗木「ちょっと待ってよ狛枝クン。 あの部屋の状況からすると…争いは間違いなくあったはずだよ」
狛枝「そんなことまでお見通しだなんて…やっぱり苗木クンはすごいよぉ!」
狛枝「狛枝クン…ちょっと黙っててくれるかな?」
狛枝「……」
狛枝「…………」
狛枝「………………」
苗木(なんだこれ)
苗木(そしてなんやかんやあって…ついに真犯人の狛枝クンを追い詰めた)
狛枝「うん、全て正解だよ。 ただ一点だけを除いてね」
苗木「え…」
狛枝「ボクは【幸運】だったんだよ。 だから10m先の的にもガラス玉を当てることができたんだ」
狛枝「ボクは自分の才能を信じただけなんだ…でもあっさり見破られるなんて絶望的だね…」
狛枝「でもそんなゴミクズみたいなボクも踏み台になることはできるんだ! あぁ…素晴らしいよぉ!」
苗木(なんだこれ)
- コマエダクンガクロニキマリマシタ オシオキヲカイシシマス -
モノクマ「エックストリーーーム!」
苗木「なんだか…どっと疲れたな」
狛枝「お疲れの様子だね、苗木クン」
苗木「狛枝クン…!」
狛枝「でもダメだよ、苗木クン」
狛枝「前を向いて頑張らなきゃ!」
狛枝「それが希望の象徴たるキミの使命なんだからさ!」
狛枝「あははっ、苗木クンのファインプレーだね!」
狛枝「模擬刀の先制攻撃だよ!」
狛枝「さぁ、もっとキミの希望を見せてよぉ…」
狛枝「あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれ」
狛枝「あはっ…!」
狛枝「「「あはははははははははははははははははははは!!!」」」
苗木「う、うわあああああああああああああああああああ!!!」
苗木「……ぁぁあぁああ!!!」
霧切「…苗木君? 昼休み中ずっとうなされてたけど…大丈夫?」
苗木「き、霧切さん…。 よかった、あれは夢だったんだ…」
霧切「そうそう…さっき、苗木君を訪ねてきた人がいたの」
苗木「へ、へえ。 誰?」
霧切「一学年上の… 狛 枝 凪 斗 って先輩だったのだけれど」
苗木「うわああああああああああああ!?!?」
激終