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―東方家
朋子「へェーッ!へェーッ!徐倫ちゃんが成長するとこんな子になるのねーッ!ヤベッ!スッゲー美人じゃんッ!」ギュ~ッ
徐倫「あ、あの朋子さん・・・ちょっと苦しい」ギブギブ
仗助「徐倫の姉って言ってすんなりマジにとるとは・・・我が親ながら心配になってくるぜ・・・」
朋子「いやぁ~、アイリンちゃんだっけ?せっかく来てくれたのに徐倫ちゃん留守でごめんなさいねェ~ッ。あの子、今日はコステロさん家でお泊まり会だって言うから」
徐倫「いえ、それより今日は泊めてもらうことになってすみません。お世話になります」ペコォー
朋子「いいのよッ。いつでもウチに来てくれていいのよッ。合鍵渡しておくぅ?」
徐倫「そ、そこまでは・・・」
朋子「あ、仗助、アイリンちゃんに手ェ出したら歯を全部へし折ってやるからね」ビシッ
仗助「わぁーっとるわい!」
―コステロ家
じょりん「えーるめーすちゃーん!あーそびーましょー!」ピンポーン ピンポンピンポンピンポン
えふえふ「あけてくださーい!あけてくださーい!」ピンポンピンポンピンポン
えるめぇす「うるすぁい!」ガチャドン
じょりん「こんばんとめてくださいッ」ザンッ
グロリア「あらあら、いらっしゃい。さっきジョウスケさんからお電話もらったわ~ッ。今日はゆっくりしてってね♪」
じょりん「ッシャ!」グッ
えふえふ「おせわさまですー」
・・・・・・
じょりん「ひとんチのテーブル・・・なんかミョーなかんじッ」ウキウキ
えふえふ「いつものおちゃわんとちがうからなんかシンセンだな」ウキウキ
グロリア「はいッ♪今晩のご飯、『しゃぶしゃぶ』よ!」バァーン!
えるめぇす「ええっ!こ、こんなゴーカなものを・・・」
じょりん「しゃぶしゃぶ?たべたことないな」
えふえふ「まさか・・・しゃぶしゃぶをたべさせてもらえるというのかッ!」
じょりん「しっているのかえふえふ!」
えふえふ「しゃぶしゃぶっていうのはー、おにくをしゃぶしゃぶしてしゃぶっとたべるシャレたりょうり」
じょりん「なるほど、そうか」
グロリア「高級なお肉って訳じゃあないんだけど、たくさん食べてね。ウチの親は今日留守だし、私達だけで楽しみましょう♪」
じょりん「つごーいーよな、マジで」
えるめぇす「ようし!たべるぞー!」シャキーン
えふえふ「どうやってたべるの?アタシたべたことないからわかないー」
えるめぇす「フフ・・・こうやってウスッペライおにくをオユにいれて・・・」
シャブシャブ
じょりん「!あっちゅーまにナマニクのいろがへんかした!」
えふえふ「あかかったのに!」
えるめぇす「これをゴマダレにちょんっとつけて・・・」チョン
えるめぇす「あとはくちにはこぶッ」パクゥ~ッ
えるめぇす「カァッ!う、うますぎるッ!」ブワァーッ
じょりん「・・・う、うまそう」ジュルリ
えふえふ「アタシもたーべよー」シャブシャブ
じょりん「あっ!ズルイぞ!アタシも食べるゥー!」シャブシャブ
パクゥーッ
じょりん「カァッ!」
えふえふ「カァッ!」
じょりん「こ・・・こんなウマイものがちきゅうじょうにそんざいしたとは・・・」プルプル
えふえふ「このシャブるオユ・・・ただのオユではないッ!い、いったいどんなこざいくをほどこしたの!?」
グロリア「フフ、市販のとんこつスープを入れたの。オイシイ?」
えふえふ「すっげーおいしいッス」ザン
えるめぇす「おねえちゃん、こっちのタレはなに?」
グロリア「それはポン酢よ。スタンダードでサッパリなヤツ。で、こっちはキムチ味のタレ」
じょりん「やべえどれでたべればいいのかこいつはまようッまようッ」
えふえふ「ウダラー!もっとたべてやるー!」シャブシャブシャブ
グロリア「あ、FFちゃん、あんまりシャブりすぎるとダメよ。2、3回ほどが一番ッ。それがベストッ」
えふえふ「なにいってんのさー。コントツあじのオユなんだからいっぱいつけたほうがオイシイにきまってるやい」パクゥー
えふえふ「・・・・・・うーん・・・たしかにちょっと・・・ん?ってなるカモ・・・いや、オイシイけどさ」
グロリア「ね?2回半くらいが一番イイとこなの。うっすらお肉のピンク色が残ってるくらいがオイシイのよ」シャブシャブ
じょりん「そ、それってだいじょうぶなのか?ジョースケがいってたぞ。おにくがあかいままだとナマだからぜってーたべちゃだめだって。おなかいたくなるって」
グロリア「しゃぶしゃぶはこーゆーものなのよ。これを口に運ぶとォ~ッ」パクッ
グロリア「カァッ」
えふえふ「どらどら・・・ちょっとたべてみるべ」シャブシャブ
えるめぇす「わ・・・うすピンクいろ」
じょりん「そ、それいいのか?まだたべられないんじゃないの?」
えふえふ「これをどうするか?そう、おくちにはこぶとォ~ッ」パクゥ
えふえふ「ギャパァーッ!うみゃーい!」パァー!
じょりん「ま、マジかよッ!ようしアタシも!」シャブシャブ
えるめぇす「あたしこんどはこっちのポンズにつけよーっと」シャブシャブ
\ウンミャァ~~~イッ/
じょりん「いやぁ、しゃぶしゃぶうめぇなマジで」ケフッ
えふえふ「ウチでもたべたいねー。こんなにオイシイものがあったなんてしらなかったー」
えるめぇす「アタシもめったにたべさせてもらえないんだけどオイシイよなー。わしょくさとってレストランでもたべれるぞ」
じょりん「そうだッ、トニオにしゃぶしゃぶおぼえてもらおーぜ!」
えふえふ「!トニオがつくるしゃぶしゃぶ・・・・・・いしきをたもてるかどうか・・・」
えるめぇす「あのひともうりょうりのジャンルえらばないのかな」
えふえふ「きっとスッゲーウマイタレとかつくってくれるよ!」
じょりん「!」ピーン
じょりん「えふえふ、ここ、テーブルのうえにさ、りょうてのおやゆびおいて?」
えふえふ「ふ?こう?」ス・・・
じょりん「こう・・・グッド!のポーズにして、おやゆびいがいはにぎってさ、おやゆびだけをテーブルにつけて・・・そんでェーッ」
コトン
えふえふ「あっ」
じょりん「おやゆびのうえにゴマダレのちゃわんをおくッ。どうだッ!みうごきできまいーッ!てをうごかせばちゃわんがたおれて、なかのタレがこぼれちゃうぞ!」
えふえふ「うっ、うごけん!まさかスタンドこうげきッ!」クッ!
グロリア「はーい、シメいれるわよー」ドジャアァ
じょりん「わ、なにこれ。ゴハンいれんの?」
グロリア「ナベのシメにはいろいろあるのよ。ラーメンとかうどんとか・・・こんかいはゴハンをいれて雑炊にするわッ。ここに卵を落としてェーッ」ルン
えるめぇす「ウワオオ・・・う、うまそう!」ジュルリ
じょりん「うっしゃー!シメあげっどー!」
えふえふ「ちょっと!これマジでうごけないんだけどッ!ゆびうごかしたらこぼれるッ!いやマジでッ!なんとかしてよッ!オイッ!ぞうすいたべたいっ!」
・・・・・・
朋子「どジャああ~~~ん!今日の晩御飯は東方家特製ギョーザとカニ玉でーっすッ!」バァーン
徐倫「お、オイシイッ!」パァー
仗助「だろォ~ッ?ギョーザってすっげー美味いよなァーッ!白飯何杯でもイケるっつゥーか、めちゃくちゃ食えるんだよなァーッ!」
徐倫「ギョウザのタレにラー油をポチポチっと落として・・・そこにギョウザを絡めて・・・・・・こいつを口に運ぶとォ~」パクッ
徐倫「うんまァ~~~いッ」パァーッ!
朋子「フフフ、そんなに喜んでもらえるとは私も作ったかいがあったってもんよ。でも徐倫ちゃん、一応オンナノコなんだからあんまりギョーザガツガツ食べるのは控えなさい」
仗助「徐倫、フロ入ってるから飯食ったら行っとけな」モグモグ
徐倫「了解~ッ。いっとくが覗くんじゃあないわよ」モグモグ
仗助「シツケーなァ~ッ!俺ァ純愛タイプなのッ!」
徐倫「あっ!このカニ玉もうまいッ!」パァー!
朋子「歯ブラシ準備してあるからちゃんと磨いときなさいね」
・・・・・・
じょりん「はぁー、いいゆだったでごわす」ホクホク
えるめぇす「えふえふはみずぶろでよかったのか?」ホクホク
えふえふ「うん。サッパリした」ホクホク
グロリア「こっちの部屋に布団敷いてあるから皆で寝てねー」
じょりん「はーい。・・・おおっ、ひとんチのふとん・・・なんかかわったカンジ・・・」
えふえふ「えるめぇすのいえのニオイがするー」
えるめぇす「えっ、そんなニオイとかあるの?ウソ、なんかちょっとショック」
じょりん「いやいや、イイニオイだよー。ひとんチのニオイってなんかイイニオイ」
じょりん「さてッ、よるもふけってまいりましたことですし、いっちょやりますかッ」ザン
えるめぇす「?なにを」
じょりん「おとまりかいといえば!ふとんのうえでがーるずとーく!これより『じょしかい』をはじめますッ!」ビシィ
えふえふ「じょしかいッ・・・」グッ
えるめぇす「しっているのかえふえふ!」
えふえふ「じょしかいとは・・・おんなのこがあつまってキャッキャウフフとわらいながらグチをいいあい、はらのなかでほかのメンバーのことをあざわらう、あんこくのぎしきのこと・・・」
じょりん「えっ、そういうもんなの?」
えるめぇす「なんだとおもったんだよじょりん」
じょりん「えーと、すきなものはなんですかーとか、すきないろはなんですかーとか、いろいろはなしをするもんだと」
えふえふ「あながちまちがってないかもー」
えるめぇす「いまさらそんなはなしをしてもなぁ・・・もっともりあがるはなしとかないかな?」
じょりん「うーむ・・・それじゃあ、おおきくなったらなにになりたいか!」バン
えふえふ「おー」
じょりん「じんるいだれもがとおるトークテーマよ!えるめぇす!アンタはおおきくなったらなにになりたいかきめてある!?」
えるめぇす「おヨメさん」
じょりん「わっ」
・・・・・・
徐倫「やっぱ日本のフロってのはイイわねッ。スゲーサッパリするわッ」サッパリ
仗助「おぉっ・・・髪を下ろした徐倫・・・・・・なんかいつもと違って新鮮ッ」
徐倫「なぁにぃ~ッ?年上のオネーサンの風呂上がり姿にドキドキしちゃってるコーコーセーって感じぃ~ッ?」ニヤニヤ
仗助「・・・ひ、否定はできねーッ。そういやぁ年上なんだよなぁ・・・徐倫が年上ってスゲー違和感だが・・・」
朋子「徐倫ちゃん、アイス食べるゥ?パルムよパルムゥーッ!ワーォ」
徐倫「あっ!食べる食べるゥー!ワーォ」
仗助「・・・・・・・・・・・・・・・アッ!!!」
仗助「お、お袋!『徐倫』じゃあねーよ!こいつは徐倫のアネの『アイリン』だよッ!な、何間違えてんだよッ!」
朋子「アラ、ついうっかり。だって徐倫ちゃんそっくりなんですもの。間違えちゃっても仕方ないかなーって」
仗助「アイリンもッ!徐倫って呼ばれて返事してんじゃあねーッ」
徐倫「アララ・・・ついうっかり。ま、似たよーなもんだしいいじゃないの。話通じてるし。間違えても仕方ないわ」
仗助「・・・・・・そ、そうだなッ。間違えてもしかたないよな。徐倫とアイリンってそっくりだもんな!間違えてもフシギじゃあないわなッ」
仗助「不正はなかった」ドラッ
・・・・・・
グロリア「お菓子の差し入れよー。やっぱりお泊まり会と言ったらお菓子ツマミながらダベるに限るわよねッ」
えふえふ「やったー」バリッ
グロリア「ついでに、お泊まり会といえばレンタルしてきたビデオを皆でワイワイ見るに限るわねーッ。コレ、『ハムナプトラ』と『レボリューション』って映画なんだけど――」
えるめぇす「わーッ!もういいッ!おねえちゃんはもういいからッ!おかしはありがたくもらっておくッ!でもえいがみるならひとりでみてて!」グイグイ
グロリア「えーッ、せっかく準備したのにぃーッ。これ面白いのよ。ハムナプトラはミイラがめちゃくちゃ強くて怖くて虫がちょいグロくて、レボリューションはエイリアンにカンチョーする映画」
えるめぇす「いいからッ!はいはいッ!でてってでてってッ!」グイグイバタン
<アーン、エルメェスガハンコウキー
じょりん「えいがみないの?ちょっときょうみあったんだけど」
えるめぇす「うちのねーちゃんのチョイスはこどもにトラウマをあたえるだけだからいいのッ。それよりじょしかいのつづきしよーぜッ」
えふえふ「あー、おおきくなったらなにになるーってやつか」
えるめぇす「えふえふはおーきくなったらなにになりたいんだ?」ポテチパリッ
えふえふ「うーん・・・・・・なんだろなー・・・」ポッキーポリポリ
じょりん「フフフ・・・アタシはちゃぁーんとかんがえてあるよ。それもえるめぇすみたいなオコチャマーなのじゃあなくてッ」
えるめぇす「ムッ」
えふえふ「えー、じょりんはしょうらいなにになりたいの?」
じょりん「おひめさま」
えふえふ「わっ」
・・・・・・
徐倫「美味すぎる・・・」グスッ
仗助「隣の世界の徐倫もチョコすきなんだなぁ~ッ。パルムでホロリとしちゃうなんて・・・あ、間違えた。アイリンな」
朋子「徐倫ちゃん。あ、間違えた。アイリンちゃん、寝ドコはここよ。雑魚寝になっちゃうけどいいかしら?」
徐倫「ええ、ありがとうございます。フトンで寝るのスッゲー久しぶりッ。ちょっとテンションあがるわーッ」
朋子「それじゃ、ゆっくり休んでね。私はフロ入ってくるから。あ、仗助。徐倫ちゃん・・・じゃなくてアイリンちゃんにちょっかい出すなよ。マジでッ」ビシッ
仗助「もうしつこいって」
徐倫「仗助おじさんはこのリビングで寝てんの?ソファにねっころがって?身体痛くならない?」
仗助「俺の部屋は子供のお前に占領されてっからよォーッ・・・FFと二人で俺の部屋を支配してやがんだよ」
徐倫「あ~ら、ごめんあさっせー」
仗助「それよりよーッ・・・お前、明日承太郎さんとじっくり話でもしたらどうだ?」
徐倫「・・・・・・はァ~~~ッ?ナンデ?」
仗助「お前がこっち側に来た理由てのは、大統領がお前に父への思いを改心させるためっつってたろ?だからさァ・・・」
徐倫「イヤよッ!大体私は無理やりこっちに連れてこられただけなんだからッ。そりゃこっち側の親父はちょっとイイ所もあるけどさァ~・・・・・・」モジッ
仗助「あざてー」
徐倫「それに・・・ぶ、ぶっちゃけどう接すればいいのかなんてわかんねーっての。今までズっと離れて暮らしてたし・・・アイツがどんなテレビが好きかも知らないのよ私」
徐倫「・・・・・・子供の頃は親父に会いたいと思ってたけど・・・今はできるだけ会いたくねーって気持ちになっちゃってるのよ・・・不思議なもんね・・・昔の私は・・・きっとイイ子だったんでしょうね」
仗助「だったらよーッ、今からでも『イイ子』になりゃあいいじゃあねーか。承太郎さんの前だけでもよッ」
徐倫「・・・あーあ、昔はこんな大人になるとは思わなかったわ。親父を毛嫌いしてムショに入るなんてね」
仗助「俺もまだ子供だからわかんねーけどよォ~ッ、今からでも十分変われるんじゃあねーの?なりたいようになりゃあいいじゃあねーか。徐倫はどういう風に・・・何になりたいんだ?」
徐倫「おひめさま」
仗助「わっ」
・・・・・・
えるめぇす「じょりんもかなりメルヘンなヤツだな」
じょりん「なんだよー、おヨメさんよかイイだろうがよーッ」
えるめぇす「えふえふは?おーきくなったらどーなりたいんだ?」
えふえふ「うーん・・・かんがえたことなかったからなあ」
じょりん「ナイスバデーなオネーサンになるとか」ウヘヘ
えふえふ「もうなれるんだよねー」ボイン
じょりん「げっ」
えるめぇす「プランクトンつかってメタモルフォーゼするな!ずっこいぞ!」
えふえふ「あっ、おもついたッ。しょうらいのゆめッ」
えるめぇす「とつぜんだな・・・」
じょりん「えるめぇすのはつげんからおもいついたってトコか?なになにー?」
えふえふ「にんげんになりたいなぁ」シミジミ
じょりん「・・・・・・(どうコメントすべきかわかんない)」
えふえふ「いーいなー、にんげんっていーいなー」ポケェーッ
えるめぇす「・・・ど、どうおこたえすべきか・・・」タジッ
じょりん「も、もっとさあ・・・こう・・・デッカイゆめってないの?ドリームよドリィームッ」
えふえふ「んー・・・そうさなぁーッ。ちょっとまえはきまってたんだけど」
じょりん「お?マジで?なになに?」
えふえふ「とるにたらぬにんげんどもをしはいするとか」
じょりん「ちょっ・・・」
えるめぇす「いつもはおとなしいえふえふがそんなことをいうなんて・・・」
えふえふ「まあ、でもせかいせいふくはヤメたんだー。いろいろメンドそうだしッ」
じょりん「そういうもんなの?」
えふえふ「だってねー、せかいせいふくしたらさ、アタシがせかいだいとうりょうになるわけでしょ?いま、ちきゅうっていろんなもんだいがあるからさー、それぜんぶアタシがしょいこむワケっしょ?」
えふえふ「めちゃくちゃたいへんじゃんさ。あっちのきたいにこたえて、こっちのきたいにこたえて、てんやわんやしちゃう。それにエイリアンとのゆうこうじょうやくとかいろいろあるだろうしィーッ」
えふえふ「とにかく、せかいせいふくはストレスがたいへんそうだからヤメたの。ヴァレンタインだいとうりょうもしごとがたいへんっていってたし」
じょりん「・・・?」
えるめぇす「・・・むずかしいけど、とにかくおんびんにかいけつしたみらいでなにより」
じょりん「あ!がくしゃさんとかどうだ!?えふえふってちしきがすごいじゃん!」
えふえふ「がくしゃさん・・・」
えるめぇす「おっ、いいじゃん。えふえふメガネとかにあいそうだし。おいしゃさんがきてるしろいふくきて、メガネかけて、ほんよんでるすがたとかスゲーにあいそう」
えふえふ「がくしゃさんかァー・・・いいネッ。ちしきをたくさんまなべれるだろうし、なんかクールでカッコイイかもッ」
じょりん「おー、これでキマリだな」
えるめぇす「でもがくしゃってどうやってなるんだろ?」
じょりん「さぁ?・・・しほーしけんにごうかくして、がくしゃさんのめんきょもらうとか?」
えるめぇす「あっ!わかった!リレキショをがっかいにおくって、めんせつうけるんだよきっと!」
じょりん「え、めんきょいらないの?じゃあだれでもなれるじゃん」
えるめぇす「たぶんしかくとかがひつようなんだよ。それにごうかくするためになんねんもべんきょうしたりして・・・」
じょりん「マジかよがくしゃってムズカシーな」
えるめぇす「しごとってのはなんでもムズカシーもんなんだよ。そんなこともしらないのかじょりん?」
じょりん「ッ!し、しってました!」
えるめぇす「フッフ、まだまだこどもだなぁじょりんは」
じょりん「ちがいますッ!アタシはそういう・・・しごととかそういうのはもうおわったとしごろのオトナなのでわすれてました」
えるめぇす「オトナっつってもていねんたいしょくしたばあさんかよ・・・」
じょりん「あっ、なんかしらんがコケにしてるなテメー!」
えるめぇす「なんにもしらないでテキトーぬかすからだよッ。へっへ」
じょりん「なにをー!しょうぶだえるめぇす!バトルだバトルゥー!」
えるめぇす「おー!やってやろうじゃないのさー!」
ヤイノ!
ヤイノヤイノヤイノ!
えふえふ「・・・・・・」
えふえふ「・・・まあ、そんなことより・・・・・・アタシた3にんがズッといっしょになかよくいられれば、アタシはそれでいいんだけどネ」
~~~~~
承太郎「・・・気が付いたら・・・エジプトだった・・・・・・どうしようもないくらい・・・エジプトだった・・・・・・エジプトは・・・いいよね・・・」
ポル「おーぅ承太郎やんけー!こんなとこで何しとんねーん!」
承太郎「おぉポルナレフ君、久しぶり。3か月前にカイロで会って以来だね。DIO君とは会えたのかい?」
ポル「・・・・・・」
承太郎「・・・どうしたの?」
ポル「うわ気色悪ッ!」
承太郎「・・・・・・え」
ポル「おんどれぇ・・・なに標ォ準語喋ってけつかんねん」
承太郎「っそ、そうかなぁ」
ポル「やめてくれや寒気するわ!」
承太郎「そんなことないさ。僕は普通だよ」
ポル「この暴力高校生ッ、大阪魂どこやったんじゃい!」
ジョセフ「スタンド使い二人で何しとんね~ん」テクテク
ポル「おおぉッ!聞いてくれやジョォスタァさん!承太郎の奴がなァッ・・・オカマみたいになりよったでぇ!僕ゥ、ボクゥ言うてけつかんねん!」
承太郎「僕は正常だよ!失礼だなぁポルナレフ君は」
ジョセフ「うぁっ気色悪っ!」
承太郎「・・・・・・え」
ジョセフ「お前なに標準語喋ってんのォ?」
承太郎「おかしいかいッ?」
ジョセフ「ムッチャむずがゆいわァ~ッ」
アヴ「なにしてんのぉ~皆ぁー」テクテク
ジョセフ「承太郎がなぁおかしなったんよアヴドゥル。杜王町ボケやァ!ちょぉーーーっと人気が出たからってえらっそォーにしとんねん。孫や思てたのに傷つくわぁー・・・」
承太郎「僕はマトモだよブ男!学ランだって着てるよ!?ホラ、帽子だって髪の毛と一体化してるじゃないか!いつもの気さくな承太郎だよッ。みんなの承太郎だよッ」
アヴ「うわぁー気色悪ゥーッ!」
承太郎「・・・っえ」
アヴ「お前なにヒョォージュンゴ喋ってんのォーッ!?」
承太郎「・・・僕・・・どこかおかしい?」
アヴ「アカン・・・こりゃ重傷やわぁ」
花京院「皆・・・道のド真ん中でボケっと突っ立ってどないしたんや。スーパーエイジャでも落っこちとんのか」テクテク
アヴ「花京院!承太郎が腐りおった!おじいちゃんッ♪とか言うとんねん!スカしとるで!ジョースター家のツラ汚しや!」
承太郎「そんなこと言ってないじゃんッ・・・」
花京院「・・・ない・・・じゃん?・・・」
承太郎「・・・・・・そうじゃん?」
花京院「うわっ、きしょくわるっ」
承太郎「・・・えっ」
花京院「おんどれ何標準語喋っとんねん」
承太郎「ッ何だよ皆ッ・・・そんな目で僕を見るなよオラ!」
花京院「・・・ッフフフノォホホヘラヘラ・・・・・・承太郎のヤツ壊れてもうたわ」
DIO「そこにおるのッ、承太郎やんか。ワイや。DIOや」テクテク
承太郎「・・・ぁ」
DIO「ウワッ!気色悪ッ!」
承太郎「なんにも言ってないじゃんかぁ!」
DIO「標準語つことるッ!さらにッ!気色悪ッ!」
承太郎「なんだよ皆してぇ!僕をイジメてそんなに楽しいのかオラ!」
ポル「ごっつ楽しいわ!」
ジョセフ「ホンマやなぁー!」
アヴ「笑い止まらへんわーッ!」
花京院「ッンヘラヘラヘラアヘアヘアヘ」
DIO「珍しいモンみせてもろたッ」
承太郎「何だよバカァ!みんなっキライになっちゃうぞぉ!」
みんな『ドワーッハッハッハ!!!』
承太郎「そんな目でッ僕を見るなァ!」
みんな『ギャーハハハハハハ!!!』
承太郎「ともだちじゃんかぁ!」
みんな『ガーーーッハッハッハッハ!!!』
承太郎「笑うなよッ!笑うなよォッ!」
みんな『っダァーーーッハハハハハハハ!!!』
承太郎「ッヒドすぎるッ・・・ヒドすぎるッ・・・じゃん!」
~~~~~
承太郎「あああああああう
ああああああああああわ!!!」ガバッ
承太郎「ッハ・・・・・・ゆ、夢か・・・恐ろしい夢だった・・・」ハァーッハァーッ
【承太郎の夢:行儀よかったころを皆にイジられる】
―杜王グランドホテル―
チュンチュン アサチュン
承太郎「・・・もう朝か・・・・・・時間の流れが早く感じるな・・・昔に濃厚すぎる日々を過ごしていたのもあってか、反動で早く感じてしまうな・・・」
とぉるるるるるる
承太郎「!・・・電話・・・モーニングコールなど申請してないが・・・」
ガチャ
承太郎「オラオラ」
受付嬢【・・・・・・あの・・・空条様のお部屋のお電話でお間違いないですか?】
承太郎「!・・・(しまった。徐倫との電話のやりとりをついうっかり・・・)」
承太郎「ああ、空条だ」
受付嬢【お電話が入っておりますので、おつなぎしますね】Pi
承太郎「・・・空条だ。・・・誰だ?」
徐倫【・・・・・・あー・・・オホンッ。えー・・・・・・っと・・・・・・徐倫だけどォ・・・】
承太郎「!・・・オラオラ!」
徐倫【・・・・・・え?】
承太郎「・・・・・・ほら、『オラオラさぎだ!』ってヤツ。やらないのか?今日は」
徐倫【・・・・・・何言っちゃってんの?アルコールでも入ってんのか?この状況で・・・】
承太郎「・・・(隣の世界ではやってないのか・・・平行世界の俺はどういう教育をしているんだまったく)」
徐倫【あのさ・・・急な話なんだけどさ・・・・・・その・・・】
承太郎「なんだ?」
徐倫【・・・えーっとぉ・・・・・・】
承太郎「(モジモジする徐倫かわいい)何か俺に用があるのか?」
徐倫【・・・・・・パン・・・作りたいんだけど・・・】
承太郎「パン?(ガラにもないこと言いだす徐倫かわいい)」
徐倫【・・・でさ・・・一緒に・・・作らないかなーって・・・】
承太郎「!!!」
徐倫【い、いやならいいのよッ!アンタの『星の白金』ならさァーッ、スッゲーパン作れるかなーって思っただけッ!アメコミフィギュアみたいに細かいの作れるかなーって!それだけ!】
承太郎「・・・・・・いいな、パン作り」
徐倫【フォァッ!?】
承太郎「・・・一緒にパン作りしようじゃあないか徐倫。お前がいいならな(テレ隠し徐倫かわいい)」
徐倫【そ、そぉッ!?そぉ~おッ!?じゃ、じゃあ仗助おじさんチで待ってるからさッ!早く来てよねッ!アタシもうお腹ペコペコなんだから!】
承太郎「ああ、すぐに行く(ごまかそうとする徐倫かわいい)」
徐倫【じゃあ待ってるからね!10分以内に来なかったらオラオラするからッ!ネッ!】
承太郎「はずかしがる徐倫かわいい(ああ、わかった)」
徐倫【ッ!!?】
承太郎「あっ、間違えた。わかった」
徐倫【~~~ッ!】ガチャ
承太郎「・・・しまった。最後の最後で脳内と言葉が逆転してしまった」
承太郎「さて、行くか。時止めて」
・・・・・・
徐倫「ったく!これでいいんでしょこれでェッ!」
仗助「グレート。じゃ、俺は出かけるぜ」
徐倫「えっ!?一緒にパン作りしないの!?」
仗助「そりゃそーだろ。お前と承太郎さんの親子のふれあいを邪魔するわけにはいかねェーっつゥーの(いたとしたら承太郎さんに鋭い眼光向けられるだろうし)」
徐倫「ちょっ・・・親父と二人っきりとかハードル高ェーッ・・・」
仗助「まあ、気持はわからねーでもねーぜ。俺もちょっと前までそーだったしよ。・・・あ、徐倫、聞いていいか?」
徐倫「なによ」
仗助「おめー、パンつくったことある?」
徐倫「いや・・・・・・あ、でもムショの中で作ったわ。更生のためとかなんとかで」
仗助「ギャーハハハ!徐倫オメー、パンツくったことあるのかよォーッ!マジィーッ!?やっべェーって!ダッハハハハ!」
徐倫「・・・」ジトッ
仗助「ヒーヒヒヒ!気にするこたぁねーよ!俺だってオメー、ゴム手袋食ったことあるしぃーッ!まっ、さすがにパンツは食ったことねェーけどッ!なんちてギャハハハハハ!」
徐倫「・・・仗助おじさん・・・アンタホントに高校生なの?・・・ちょっと・・・精神年齢ひくいっつゥーか・・・やれやれって感じだわ・・・」
仗助「ヒヒヒッ!じゃあな。美味いパン作って、残しといてくれよ。あ、でもパンツは食うなよ?ダハハハハッ!」
徐倫「あーもうッ!さっさと出てけっ!しまいにゃ怒るぞコラッ!」
仗助「はいはい。ヒッヒヒ」
ガチャバタン
ピンポーン
承太郎「俺だ」ガチャ
徐倫「はえーよ」
承太郎「お前のためなら地球の裏側だろうとすぐに行く。時止めて」
徐倫「ッ・・・そ、そういうこと言うなってのッ!キッモ!キモイキッモッ!ありえねェ~ッ!」
承太郎「ッ」ガーン
徐倫「・・・そーゆーのは・・・ママにでも言ってやりなっての・・・・・・」
承太郎「ッ」ギュゥーン
徐倫「え、えーっと!そういえばアレよ!材料がないわ!パンを作るには材料がないと作れないッ!材料がないとパン作れないッ!買い出しに行かないと!」
承太郎「そうだな。ではカメユーにでも行くか」
徐倫「あ」ピコーン
徐倫「親父さ、パンつくったことあるゥ~ッ?」ニヤァ~ッ
承太郎「・・・・・・いや、ないな」
徐倫「・・・オラッ!」バゴッ!
承太郎「ッなんで殴るの!?」
・・・・・・
じょりん「Zzz・・・Zzz・・・」グー
えふえふ「・・・Fooo・・・Fooo・・・」グー
えるめぇす「・・・うーんおねえちゃん・・・それは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』じゃなくて『スーパー!』だよぉ・・・ムニャムニャ」グー
じょりん「・・・ッハ」パチッ
じょりん「あさだ!ほしのひかりをみていたい!」ガバ
えふえふ「うぅん・・・じょりんやかましいぞ・・・」ムニャリンコ
じょりん「おきろみんな!きょうもきょうがはじまったぞ!」ユッサユッサ
えるめぇす「むぅん・・・もうきょうか・・・・・・ふわぁ」アクビィーッ
じょりん「きょうはどこにいくーっ?」
えふえふ「あさからげんきだなぁ」
716 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/10/01 00:08:09.39 ARJkmHcM0 230/330>>715
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:現在大好評公開中の映画。純粋に面白いスペースオペラなのでオススメ
スーパー!:上記のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督であるジェームズ・ガンが監督した映画。普通のおっさんがヒーローのカッコして活躍する映画。キックアスじゃない
が、中身はドロドロした内容で展開も爽快どころかイヤなモヤモヤが残る上、過激なグロ描写だらけ。ヒーローものと思って気軽に見るには向かないので注意
でも好きな人はすきなんだろう。これは>>1の個人的な感想なので、不快に思う方がいたらすんません。でもグロイので注意
グロリア「おはよォーッ、ストーンオーシャンズッ」オッハー
じょりん「グロリアねーちゃんおはようっ!」
えふえふ「おふくろさんは?」
グロリア「お仕事よ」
じょりん「みたことないなえるめぇすのかーちゃん」
えるめぇす「あさごはんのメニューはなに?おねえちゃん」
グロリア「フッフフ、駅前のパン屋で買ってきたクロワッサン!」バン
グロリア「SBR牧場で買ってきた新鮮卵で作った目玉焼き!」バン
グロリア「お茶友のホットパンツちゃんから教えてもらったお肉屋さんで買ったベーコン焼き!」バン
じょりん「きょういのトリプルスクラムだァーッ!」ポヒャァーッ
えふえふ「アタシのはー?」
グロリア「おいしい水で有名なゲブ涼水!」バン
えふえふ「わーい」タタタ
えるめぇす「いたらきやす!」
じょりん「うまい!このクロワッサンおいしいよッ!パリパリとモチモチがりょうりつしているおどろきのパンきじ!」
グロリア「チョコクロワッサンもある」スチャ
じょりん「わーーーーーーーーーーーーーーっ」
えるめぇす「やかましいなぁじょりんは」モグモグ
グロリア「はい、どーぞ」
じょりん「チョコクロワッサン♪チョコがはいぃって、だいすぅきさぁ~♪」
じょりん「だけどおタカイか~ら~そんなにサイフはあけられなぁ~いの~♪」
じょりん「おたかいねッ♪ワッサン♪」デデーン
えふえふ「ジョリン、マイフレンド」
じょりん「うっしゃメシくったしハァーみがいたしどっかいこうぜオラ!」
えふえふ「どっかでどこー?」
グロリア「ちょうどいいわッ。カメユーでお買いものしてきてもらえないかしら?おショーユ切らしちゃってるのよおショーユッ。ついでにお菓子買ってきていいわよ」
えるめぇす「マジすかッ!」
じょりん「おかしかっていいの!?」
グロリア「おつかいに行ってもらうお駄賃ってトコね。ハイ、ガマ口財布」スッ
じょりん「ヤタッ!」
えるめぇす「アタシがもちます。くびにかけて」スッ
じょりん「なっ!オイッ!コラ!ここはいちばんオネーさんのアタシがもつべきでしょォーッ!」
えるめぇす「ちがうねッ!おねえちゃんのおつかいなんだからアタシがもつのがスジってェーもんよッ!」
じょりん「にゃにぉー!」ヤイノ!
えるめぇす「なんだぁー!」ヤイノ!
ヤイノヤイノヤイノ!
グロリア「あらあら~」
えふえふ「じゃ、アタシがもつー」
グロリア「はい、首から下げてあげるね」スッ
じょりん「うっしゃでかけるぞぉー!」クツハキ アシグリグリトントン
グロリア「エルメェス、ハンカチとティッシュ持った?バンソーコーは?子供ケータイもった?スタンガンは?緊急応戦用バタフライナイフは?防犯ブザーしっかりなる?どれ」ピピピピピピピ!
えるめぇす「もぉー!いいからもぉー!」
えふえふ「グロリアのアネゴもシンパイショーだな。ジョースケとおんなじー」
じょりん「っへっへへ、えるめぇすはこどもだかんなァー」
えるめぇす「もういいって!いくぞふたりとも!いってきまぁす!」
グロリア「4時半にはウチに帰ってきてねェ~ッ」フリフリ
・・・・・・―カメユー
承太郎「・・・徐倫、パン作りには何を買わなきゃあならないんだ?俺にはさっぱりだ」
徐倫「えーっとね、パンっつっても食パンとか作ってもしょーもねェーからさ、ドーナツ作ろうと思うのよドーナッツ。アメリカ人の大好物。警官は皆食ってる」
承太郎「ドーナツ?・・・難しくないのか?」
徐倫「カンタンよ簡単。油で揚げないドーナツ。ネットでレシピ調べたから、買うもんはこのメモに書いてあるわ」
承太郎「しっかり者だな徐倫。いいおヨメさんになるな。行かさんが」
徐倫「『石作指刺(ストーン・フィンガー)』!」ズギュン! ズッパァ!
承太郎「ガブッ・・・す、スタンドの指を・・・・・・」グフ
徐倫「そぉーゆぅーラノベの主人公が無意識に口にしちゃうみたいなベタなセリフを言うんじゃあないッ!引くわ!さすがにひくわッ!」
承太郎「だからって親の顔面を指でスカってするなよ」
徐倫「えーと、強力粉200グラムと薄力粉50グラム、バター30グラム・・・・・・強力粉って強そうだなおい」
承太郎「カートに入れるぞ」ガラガラー ドスッ ドスッ
徐倫「(親父がスーパーのカート押す姿スゲー新鮮)えーと、それから塩、ドライイースト」
承太郎「はい」ドスッ
徐倫「純ココアパウダー、牛乳、サラダ油」
承太郎「はい、おあずかりします」ドスッ
徐倫「けっこうな量だな・・・あと板チョコとチョコクランチね♪」スッ
承太郎「これで全部か?」
徐倫「あとお好みでリキュールもって書いてるけど」
承太郎「ダメだ」
徐倫「えーいいじゃんちょこーっとくらいさァー、その方がオトナの味するわよォー?」
承太郎「ダメだ」
徐倫「ちぇー」
・・・・・・
じょりん「カメユーにきたユー!」バン
えふえふ「よし、まずはおもちゃコーナーにいこう」
えるめぇす「なんでだよ」
えふえふ「いいデパートとはおもちゃコーナーでみきわめられるものなのさー。おもちゃコーナーのしなぞろえでデパートのヒンイがきまるといってもかごんではない」
えるめぇす「かごんだろ」
じょりん「しょぉーがねぇーなァーッ。アタシはオネーサンだから、キミタチのわがままをすこしはききいれてあげようじゃあないか」ニンマリ
えふえふ「とのことだ。いざオモチャコーナーへ」ザン
じょりん「うおおおお!ウルトラかいじゅうのソフビにんぎょうがいっぱいあるゥー!イェイイェーイ!」キャッキャ
えるめぇす「オネーサンとはいったい」
えふえふ「みろ!こっちはテレビで64をあそべるぞ!やっぱおもちゃコーナーはこうでなきゃ!」
えるめぇす「おっ、いいねぇ!アタシ1Pな!」
えふえふ「しょうぶだえるめぇす!だいらんとうでな!」バン
じょりん「おぉ・・・ゴジラのにんぎょうもあるぜぇ・・・くびふてぇーッ。まじんブウ(あく)かよおい」
えふえふ「くらえホームランバットかっきーん!」キィーン!
えるめぇす「ちゃくちてんにボムへいが!」ドワオ!
じょりん「あ、スマブラやってらぁ。アタシにもかわってー」
・・・・・・しばらくして
アレッシー「君達ィ、君達ィ~~~ッ・・・ちょいとゲームを占領しすぎじゃあないかなぁ?他にもゲームしたいコがいっぱいいるんだよォ?そろそろ代わってあげるべきなんじゃあないのォ?」
マニッシュ「そうだよ!いつまでやってんだよ代われって!」
エンポリオ「僕だって64やりたいよエンポリオです!」
えふえふ「じょりんあぶない!そっちにえるめぇすがなげたビームサーベルとんでったぞ!」
じょりん「ああっ!?」ボゴワォ!
えるめぇす「ハッハァー!めいちゅぅー!」
じょりん「テメェーらがやかましいからだぞッ!うっおとしいんだよ!」ドゲドガ!
マニッシュ「アグア!」ボゴォ
エンポリオ「ブゲェ!」ボゴォ
アレッシー「ちょっとちょっと君達ィーッ!やめなさいッ!ケンカはダメだッ!徐倫!FF!エルメェス!君達ゲーム占領しすぎ!交代しなさい!」
じょりん「うっせーッシー」
アレッシー「っく・・・こども達の笑顔が見たいだけなのに俺ァ・・・」
じょりん「ッハ・・・そうか、こどもたちがゲームしたがってるのか・・・よし、しかたない。こうたいしてやろう。アタシはオトナのレディーだからな」ス・・・
エンポリオ「オトナがおもちゃコーナーでゲームなんかする訳ないのににな僕エンポリオ」ボソッ
じょりん「オラ」ブン ゴンッ
エンポリオ「コントローラー投げないで!」
じょりん「さて・・・なにしよっか?」
えるめぇす「おつかいだろッ!」
えふえふ「まだじかんはたーっぷりあるからさ、そのへんみてまわろー」
じょりん「イイネッ」
えるめぇす「じゃあ・・・・・・ん?あそこにいるのって・・・」
じょりん「え?・・・・・・あ!」
ポル「テメェーのせいだぞホルホースッ!お前がいらんコトをせんかったらこんなことにゃあならなかったんだコノヤロォーッ!」
ホル「やかましいッ!お前だってノリノリだったじゃあねーかッ!俺のせいにするんじゃあねーッ!そもそもこの『仕事』はお前に任せられたんだろぉーがッ!」
ポル「っ・・・い、今はそんなことを言い合ってる場合じゃあねーッ!・・・・・・今は・・・俺達が受けているこの『スタンド攻撃』をどうにかしなくっちゃあならねー・・・」
ホル「・・・ああ・・・・・・相手は『スタンド使い』だ・・・油断はできねーッ・・・」
じょりん「ポルホースじゃあないの。どーしたのベンキのなかからブタがでてきてビビったみてーなかおして」
えるめぇす「・・・ここ・・・こどもがあそんでじかんつぶすコーナーじゃあねーか・・・なんでガタイのいいオトナふたり、それもオトコがこんなとこにいるんだ」
ポル「!じょ、徐倫~~~ッ!FFゥー!エルメェスゥ~ッ!いいトコにきたァ!た、助けてくれッ!」
えるめぇす「なにかヤバイのか?・・・」
えふえふ「まさか・・・あらてのスタンドつかい!?」バッ
ホル「・・・・・・そんな所だ・・・」タラ~
じょりん「あ、あいてはどんなヤツなんだ!?こんなところでこうげきをしかけてくるなんてッ」
ポル「相手は・・・・・・『静・ジョースターだ』」
バァ ̄ ̄ ̄Z___ンッ
ナランチャ「ありがとござしたぁーーーっす!」ニッコォーッ!
徐倫「レジの人すっげー元気な人だな」
承太郎「ああいうヤツだ。ギャングというのはいささか信じられんがな」
億泰「お?承太郎さぁーん、どーも」シビッ
承太郎「億泰。それに・・・確かアナスイと、その妹のオンナスイ。買い物か?」
あなすい「オクヤスがカメユー行くっていうからついてきて上げたんだ。一人じゃああぶなっかしいし」
おんなすい「ころんでないちゃいそうだもんね」
億泰「お前らはどの立ち位置なんだよッ・・・いや、ちょいとヤボ用ッスよ。・・・あれ?そっちの女の人は?・・・」
徐倫「ん」
あなすい「ッッッ」
おんなすい「ッッッ」
億泰「ハッ!ま、まさか不倫現場ってーやつに遭遇しちまったのか俺ェ!だ、大丈夫ッス!承太郎さん安心してください俺口かてェーっすから!虹村億泰の口は砕けない!」オクチチャーック
承太郎「違う。平行世界のじょ――」
あなすい「・・・うぅ・・・・・・」ポロポロ
徐倫「!?」
あなすい「ううぅぅぅ・・・・・・かわいすぎるゥゥゥ・・・・・・HEEEEEEEEEEYYYYYYYYYYYYYYYY!!!かわいすぎるゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~ッ!!!」ブウゥワァァァ~!
億泰「あ、アナスイ!?」ギョ
徐倫「ちょ・・・な、何なのよこの子ォー!いきなりダバダバ泣きまくってるわよォ~!?」
あなすい「アァヒアヒアヒィィィ!!!かわいすぎるゥゥゥ~~~!!!」ドバァーッ!
億泰「お、おい落ちつけアナスイ!オンナスイは・・・」
おんなすい「」
億泰「き・・・気絶してる・・・立ったまま・・・気絶してるゥ~・・・」
承太郎「何か知らんが、ウチに帰って毛布にくるんで温かいココアでもあげて落ちつかせろ億泰」
億泰「は、ハイ!そーするッス!おいアナスイ!オンナスイ!帰るぞ!どっこいせッ」オンブ
あなすい「君はァ~~~~~ッ!!!君はァ~~~~~ッ!!!」
おんなすい「」
徐倫「なんだったのよあの子達・・・アナスイっつってたけど・・・もしかしてナルシソ・アナスイ?」
承太郎「そうだ。お前の世界にもいるのか?」
徐倫「ええ・・・まあ・・・代わりモノっつゥーか・・・よくわかんないヤツね。妹のオンナスイは完全にコッチだし」テノヒラスィ
徐倫「しかも何がって、あいつのスタンド能力がよくわかんないのよね。前に脱走した後、タクシー乗ってた時に聞いたけどさァーッ」
・・・・・・
位置説明→ 前
▽
● ▼
後
運転手▽ アナスイ▼ 徐倫●
徐倫「ねえアナスイ、アンタの『ダイバー・ダウン』ってどんな能力だったっけ?わかんないから教えて」
アナスイ「ッフ・・・俺に興味持ってくれるとはすっげウレシ鼻血でそういいだろう、説明しようじゃあないか」
運転手「・・・」ブーン
アナスイ「ダイバーダウンは、殴った場所にエネルギーをチャージさせて、好きなタイミングでそれを解放できるっていう能力だ」
徐倫「・・・?」
徐倫「わからん!わからへん!アナスイ教えて、ダイバーダウンの能力教えて!」
アナスイ「だからぁ!ダイバーダウンがドーン!殴ったらぁ!」ドーン
運転手「!?」グワングワン」
・・・・・・
徐倫「みたいなことがあってさー、運転手の後頭部のトコ、ドーン殴るからあやうく事故るとこだったわ」
承太郎「アメトーークで聞いたことあるなそれ」
・・・・・・
じょりん「し、シズカだァ~ッ?なんだって・・・どういうじょうきょうだそりゃぁ~ッ!」
えふえふ「コーコーセーのほう?キャンプいくっつってた」
ホル「いいや、ベイビーの方の静だ・・・」
ポル「実は今日、ジョースターさんとスージーQさんが鎌倉にデートに行くっつーんで俺が静の子守を任されてたんだが・・・偶然ホルホースと道端でバッタリ出会っちまってよォ~」
ホル「で、カメユーのゲーセンでエアホッケー対決しようぜ負けたらジュースおごりな!っつって勝負することになったんだが・・・」
ポル「ここの子供遊びコーナーに静をあずけて、ゲーセン行ってたんだが・・・戻ってきたら静が『消えてた』!」バン
えるめぇす「だっそうしたとか?」
ポル「いいや、周りはちゃんと囲ってあるからそれはねー・・・おそらくスタンドのパワーを全開だ!にしてる」
えふえふ「とうめいのあかちゃん」
ホル「そういうこった。なんとかして見つけねーとヤバイ・・・徐倫、FF、エルメェス、手伝ってくれ!」
じょりん「まかせろッ」バン
えふえふ「ヨダレがでるなら、みつけられるはずだ」チャキ
えるめぇす「ぶつからないようにシンチョーにさがさないとな」ザン
じょりん「おーいシズカァーッ!どーこだーい!」オーイ
えるめぇす「やめろじょりん、ビビっちまってよけいにはなれてっちゃうだろ」
じょりん「ムー・・・えふえふ!アンタはそっちのフウセンのプールをさがしてくれ!」
えふえふ「ラジャ」チャキ
えるめぇす「フウセンのプールって・・・ことばにするといみふめいだな」
じょりん「いや、ほかにどーいうんだよ。ボールみたいなフウセンがたくさんはいってるトコ、ね」
えるめぇす「アタシはあれだな、でっかいフウセンのにんぎょうのなかでとびはねるヤツがすきだな」
じょりん「ああ、あのトランポリンみたいになってるやつね。なかでピョンピョンするヤツ」
えるめぇす「そうそう!でもあれたまーにしかみかけないし、10ぷんくらいたったらそとにでなくっちゃあならないんだよな。せいげんじかんがみじかい・・・もっとあそべるのに」
じょりん「あのなかなら3かくらいブっつづけであそべるな」
えふえふ「・・・」チャキッ
ガサガサ・・・・・・
えふえふ「・・・・・・どこだコノヤロウ・・・」ソロォ~ッ・・・
ガサッ・・・
えふえふ「!・・・」
ガサガサガサッ・・・
えふえふ「・・・」
静<キシャー
えふえふ「いたぞおぉぉ!いたぞおおおぉぉぉぉぉ!!!」ズドドドドドドドドドドド!
じょりん「ど、どうしたえふえふ!」ビクッ
ホル「おい!銃乱射しとるぞッ!と、止めねば!」
えふえふ「いたぞおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」ドドドドドドドドドド!
えるめぇす「お、おちつけえふえふー!」
えふえふ「でてこいクソッタレェーーーッ!」ドドドドドドドド!
ポル「落ちつけFFッ!確かにまだクソ垂らしてる子供だが言い方ってもんがあるだろ!」ガバッ
えふえふ「ハァーッ、ハァーッ・・・」シュウゥゥゥ・・・
ポル「どうしたんだFF。いきなり銃を・・・」
えふえふ「みました。・・・みたんです・・・」
ポル「静か?いやならいっそう撃つなよ」
えふえふ「プランクトンのだんがんじゃあありません。ペイントだんみたいなものです。すこしおくれをとりましたが、いまがまきかえしのときです」フンス
えるめぇす「つまりシズカにめじるしをつけたんだな!」
えふえふ「・・・・・・あたってたら・・・」
えるめぇす「え」
ガサガサー
じょりん「あ!いまフウセンがうごいた!そこからでたぞッ!」
えふえふ「どうやらハズレらしいな」
えるめぇす「あんだけうってはずすなよ!えふえふちゃんここではずすぅー!?」
ホル「ちくしょう!どちらにしろそこから出たとあれば、静を見つける方法は依然、無しだぞッ!」
えふえふ「あのクソッタレがッ・・・」
ポル「いや確かにクソは垂らすけどさ」
静<タタタタタタ ダー
えるめぇす「じょりんそっちいったぞ!そっちそっちオアアー!」
じょりん「『来い!赤ちゃん静!』」ビシィ
静<タィヤー ガン!
じょりん「ッハゥ!?ッ!・・・~~~ッ・・・がッ・・・」ガクゥ!
えるめぇす「じょりんがたおれた!」
ホル「大丈夫かオイ!」
じょりん「す・・・スネに・・・おすねちゃんに・・・ず、ずつき・・・しやがった・・・」ハウウ・・・
えるめぇす「ハイハイタックルか・・・」
ホル「気をつけろエルメェス!相手は透明なんだッ・・・こちらが後手になって――」
ドッ ガラガラガラァ!
ホル「ほげぇぇーーー!」ドザァーーー!
えるめぇす「つみきのビルがたおれてホルホースに!しずかのしわざかッ!」
静<タタタタタタ
えるめぇす「ま、まずい・・・かんぜんにあいてのスタンドのうりょくのじゅっちゅーにはまってしまっているッ・・・」
ポル「落ちつけ皆・・・『見る』んじゃあなくて『観る』んだ。『聞く』んじゃあなくって『聴く』んだぜ」
カァン!!!
ポル「!!?ハッ・・・・・・がっ・・・あ、足の指に・・・・・・金属のおもちゃが・・・電車の玩具のレールがッ・・・」ガクガク
えるめぇす「シズカがくわえたかなんかして、とうめいにしてたのをそこではなしたのか・・・お、おそろしい・・・『みえないあいてとどうたたかえというんだ』ッ!」
バーン!
・・・一方その頃、杜王町のとある山の中・・・
トニオ「ドーモ、みなさん本日は私の『第一回スタンドの使いやアラヘンデ!チキチキ!杜王町の秋の味覚をその場で堪能しちゃおう大会』~!にご参加いただき、アリガトウゴザイマス」ペコッ
康一「わー」パチパチ
由花子「やー」パチパチ
間田「ヒューヒュー!トニオさんヒュー!」
ミキタカ「地球の秋の名物をいただけると聞いて参加しました。楽しみです」ヨダレェー
トニオ「私のお店の季節のイベントとして今回の催しを企画しました。秋の味覚を皆で探し、その場で調理して秋を堪能しようという企画デス」
裕也「よっ!スバラシイ企画だなッ!」
トニオ「実はこのイベント、参加したい方が他にもたくさんいらっしゃったのですが、今日の部はあなた方8名がクジで選ばれマシタ。偶然にも皆さん、スタンド使いの仲間デスネ」ニコ
裕也「ああ、俺も全員が知り合いだなんてビックリしたぜ。ま、気楽っちゃあ気楽だな」
間田「スタンド使いは引かれあう」ドヤサァ
しげちー「しししっ、今日はツイてるどっ!おいしいゴハンいっぱい食べれるって聞いてるんだど!」
仗助「おう、お前の退院祝いも含めて今回応募したがよォー、まさかこんなメンツになるとはなァーッ。トモダチが増えてウレシーだろしげちー」
しげちー「うんッ!おら仗助と億泰以外の友達ができてうれしいどッ!」ニッカァ~
仗助(ヘヘッ、実はミキタカの変身能力でイカサマしてこのメンツに仕組んだんだがなァ~ッ。まっ、しげちーもスタンド使い同士のが気が楽だろーし)
ミキタカ「ニッコリ」
間田「しげちーってんだっけ?君。聞くところによると全身の9割を火傷して入院してたとか・・・」
しげちー「うん!おら、爆弾魔にやられちゃったんだど」
康一「す、すごいね」
裕也「全身の9割火傷して完治するとか『ホワイトタイガー』のナイジョノフかよ」
しげちー「?」
トニオ「さて、今日の私のジョシュを務めてもらう方をご紹介シマショウ」
康一「助手ぅ?」
由花子「トニオさん一人で調理するんじゃあないの?」
トニオ「日本の食材はマダマダ勉強中デス。もちろん、全ての料理を学んでいる身ですが、日本のものは特に味付けが難しいのデス。そこで今日はこの方にご協力してもらいマス」
億泰「俺だよ。俺は虹村億泰だよ」バン
ミキタカ「えー」
裕也「ふざけんなー!」ブーブー
間田「帰れー!」ブーブー
しげちー「冗談じゃないどー!」ブーブー
億泰「削りとるぞテメーらッ!コラ
トニオ「皆さん落ちついて。億泰さんはコー見えても料理の腕前はケッコウありマス。私にとってもイイ勉強になりマス」
億泰「おうっ!俺もまだまだ勉強中だがよォー、それなりに食えるもんは作れるって自身はあるぜェー!」フンス
仗助「いいぜ、面白そうじゃねーか。だが言っとくが億泰、テメーちゃんとしたモン作れなかったり、トニオさんの料理台無しにしたりしたら・・・ここにいる全員がお前の敵だ。頭に叩きこんどけよ」
億泰「うっ・・・あ、安心しろぃ!あ、トニオさん。これ、言われてた調味料買ってきやした。カメユーで。アナスイとオンナスイ家に送ってたんで遅れちまって・・・すんません」ガサッ
トニオ「オー!アリガトウゴザイマス。それでは皆さん、マッシュルームなりマロンなり探して食べマショー」
オオー!
・・・・・・
徐倫「はぁ~・・・ゴマ蜜ダンゴうっまいわぁ~ッ・・・スッゲェー美味いッ・・・中身が口の中でこう・・・ぐぢゅうぅぅうううううう!って感じがゼツミョーッ」
承太郎「カメユーにも売っているんだな、ゴマ蜜団子。しかしココのでそんなに美味いというのなら専門店の団子はもっと美味いと思うぞ」
徐倫「マジッ?一緒じゃあないの?」
承太郎「ココで売ってるものよりも専門店の方が手の込み具合も違うだろうし、作ってすぐのものを食べられるからな。今度連れて行ってやろう」
徐倫「ヤタッ!サンキュー!」ニカッ
承太郎「しかし・・・これからパン作りをしようというのに団子など食べて大丈夫か?」
徐倫「問題ないし~ッ。さ、早く帰ろーぜッ。パン作りてーッ!」
承太郎「わかったわかった。そんなにやる気とはな・・・徐倫、お前パンツくったことあるのか?」
徐倫「本格的ってわけじゃあないけどぉーッ、一応はある・・・・・・ッハ!てめオラァ!」ドゴォ!
承太郎「!?」ブガッ
じょりん「でてこいシズカァー!ほら、たべっこどうぶつあげるからさぁー!」オーイ
えふえふ「でてきやがれぇー!」ドドドドド!
えるめぇす「アタシのおきにいりの『ビックリマンチョコ』シールあげるからでておいでー!」
ポル「っく・・・静のヤロォーもしかして俺達をからかって遊んでやがるのか?まだ0歳なのにジョースターさんの血統を受けついでるってカンジだぜ・・・」
ホル「冷静になれポルナレフ。俺も『皇帝』の弾丸をFFのペイント弾に変えた(弾丸もスタンドだがそれくらいのこともできるぜ)。もし、今度静がおっぽを見せたら・・・」メギャン!
ホル「こいで目印をつけてやるぜッ」ズアッ
えふえふ「いいじゅうだな、マヌケ」
えるめぇす「ん?・・・あれってもしかしてジョウタローか?」
ポル「ナニッ!?」クルッ
ホル「ホ!?」
じょりん「えっ、パパ?・・・・・・ふ、フン!だからなんだってはなしだが――」
えるめぇす「あ・・・ああ・・・・・・」ガクガク
じょりん「!!!」ガン
承太郎「徐倫、何故殴るんだ・・・」
徐倫「うっさい!うっさーい!」
えるめぇす「ジョウタローのとなりに・・・オトナのレディーがいる!」バン
じょりん「ぱ、パパがオンナとうわきしてる!」ガァーーーン!!!
ポル「なんだってぇーッ!?」バァーン
じょりん「ああ・・・ぱ、パパが・・・・・・パパがオンナとうわきしてる・・・オアオア・・・」ブルブル
ホル「ウーム、だいぶ混乱しとるようだ」
えるめぇす「だ・・・だいじょうぶだよじょりん・・・おちついて」サスリサスリ
じょりん「うぅ・・・えるめぇすぅ・・・」グスッ
えふえふ「あのバカッ!バカヤロウ!マヌケェ!オンナにだらしのないヴァカおとこがぁ!」ジャキ
ホル「わー待て待て!いくらなんでも背後から銃で狙うんじゃあないッ!もしかしたら勘違いかもしれねーだろ!」
えふえふ「じょりんをなかすヤツはしばりくびだ」
じょりん「な、なにいってんだえふえふ・・・・・・ないてなんか・・・ないてなんか・・・・・・うぅう・・・」ポロポロ
ポル「・・・」
じょりん「うえぇぇええッ・・・ヒック・・・ないてなんか・・・・・・エッエッ・・・ないてなんかないもんげぇーッ・・・」ポロポロ
えるめぇす「よしよし、ジェントリーウィープスしな、じょりん」ナデナデ
じょりん「うえぇぇぇぇ・・・うう・・・」ポロポロ
静<・・・
スウゥ
ポル「!し、静!姿を見せやがった」
静<ナデナデ
じょりん「っ!」
ホル「徐倫をナデてるッ・・・ッヘヘ、この子、徐倫をなぐさめてやがるぜ」
じょりん「し、シズカ・・・あんた・・・」
静<イイコイイコ ナデナデ
えふえふ「なんて・・・やさしいカオなんだ・・・」
じょりん「・・・ハハ・・・ありがとね、シズカ」
・・・・・・
徐倫「さあ!仗助おじさんチに帰ってきましたが!さっそく取り掛かるわよッ!」バン
承太郎「なんだかやる気満々だな徐倫・・・」
徐倫「うっ・・・そ、そんなんじゃあねーッ。あの~アレだ。チョコドーナッツ作るから楽しみなのッ」
承太郎「そのことだが・・・パンを作るよりもドーナツの方が簡単だというのは本当か?イメージができんが・・・」
徐倫「フフン、この空条徐倫をナメないことねッ。作り方はしーっかり調べてあるんだから」
徐倫「えーと、まず水を50ミリリットル器に入れて、ヒトハダに温めておく」
承太郎「ヒトハダ・・・具体的に何度とかじゃあないのか?人肌って人それぞれ違うだろ」
徐倫「そこは世間的に言う人肌でいいんだよッ。子供にミルクあげるときも人肌にぬるませるだろッ。・・・あっ、そっか。アンタ、子供の世話とかゼンゼンしないもんねェ~ッ」
承太郎「っぐ・・・」ズキ
徐倫「まっ、40度くらいってとこかしらね。それにイーストを入れて5分くらい溶かすってさ。んで、その間にボウルを準備して・・・親父、ボウルとって」
承太郎「これか」スッ
徐倫「あ、ついでだし親父がやってみてよ。アタシが全部やるのもツマンネーだろうし。そこに強力粉とココアパウダー入れて混ぜて。無敵のスタープラチナで」
承太郎「ム・・・こ、こうか」ネルネルネルネ
徐倫「おー、さすが精密っぽい混ぜ具合。んで次は~っと・・・常温のバターと砂糖をそこに入れるっと。親父ィ、入れるぞ~」
承太郎「お・・・何か料理してるって感じがしてきたな。パパわくわくしてきたぞ」
徐倫「あ、それ、バターと砂糖をなるべく離しておくんだってさ。ぐちゃらせないで。混ぜちゃダメ」
承太郎「なにっ!?お、おいそういうことは早く言っておけ!ちょっと混ざったぞ!」
徐倫「あー・・・ま、それくらいなら無敵のスタープラチナの精密正確な動作で分離させられるんじゃないの?」
承太郎「そ、そうか・・・どれ」ズキュン
承太郎「うまくいった。なるほど、『星の白金』ってこんなに便利だったのか」
徐倫「牛乳あったまったみたい。この40度くらいになった牛乳100ミリリットルを溶かしたイーストと一緒にボウルの中の砂糖めがけて入れるっと」トロォーッ・・・
承太郎「もう混ぜていい?いい?」
徐倫「どぞ」
承太郎「『星の白金』!」ドン
星の白金『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラアアアアーーー!オラララオラァ!』ネルネルネルネルネルネルネ!
徐倫「うおッ、スゲーキレイに生地がまとまったな。それに塩を加えてーッ。パラパラーッ」パラーッ
徐倫「んで、それをボウルから出して台の上において」ドスッ
徐倫「これをコネる。今度はアタシの番ッ。『ストーンフリー』」シュバッ
ストーンフリー『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララララァァァ!オラオラオラオラオラー!』ネルネルネルネルネルネルネ!
承太郎「おおッ、記事がしっかりしてきたな」
徐倫「親父、キッチンペーパー」
承太郎「ん」サッ
徐倫「これで乾かないようにしておきながら、発酵させるってさ」
承太郎「発酵・・・つまり放置して、生地が膨らむのを待つということだな」
徐倫「そゆこと。パン作りもそーやるわね。しっかし発酵待ちの時間が45分もあるわ・・・案外、待ってる間はヒマね」
承太郎「・・・そうだな・・・・・・徐倫、何かしてほしいことはないか?」
徐倫「・・・・・・はぁ?」
承太郎「45分の間、何かお前にやってあげたいのだ」
徐倫「・・・何言っちゃってンの?・・・この状況で・・・」
承太郎「さっきお前が言った通り・・・俺は子供の世話をろくにしたことがない。ミルクを人肌に冷ますということすらしたことがなかった・・・・・・お前の言う通りだ」
徐倫「・・・」
承太郎「だが最近は・・・(こちらの世界のだが)徐倫とできるだけ一緒にいようと努力はしているつもりだ。やることがたくさんあるから中々会えないがな・・・」
承太郎「徐倫・・・そっち側の俺も、お前にはあまり接してこれなかったのだろう。だからせめて・・・こちら側の俺に、そちら側の俺の汚名を挽回させてはくれないか?」
徐倫「ッ・・・・・・」
承太郎「何か困っていることはないか?疲れがあるというのならマッサージでもなんでもするぞ。肩が凝っているとか、睡眠不足とか・・・」
徐倫「・・・・・・なんかさァ~・・・『してほしいこと』のベクトルがおかしいわ・・・普通親が子供にそういうこと言うなら、遊園地につれてくとかなんじゃあないの?・・・まあ45分じゃ無理だけど」
承太郎「・・・」
徐倫「・・・・・・あ~・・・・・・え、えぇ~~~っとォ・・・・・・み、耳が・・・・・・耳がかゆい・・・かなぁ~・・・・・・なぁ~んてッ・・・・・・」ボソボソ
承太郎「耳か・・・・・・よし、耳かきをしてやろう徐倫。父さんの膝に頭をおのせ」ポンポン
徐倫(しまった。思った以上にキモチワルイかも)
・・・・・・
えるめぇす「ね、ねえじょりんんん~・・・や、やめときなってばさ~」タジタジ
じょりん「なにがさ!アタシはパパがマジにウワキしてるかをかくにんしようとしてるだけじゃん!」
えるめぇす「だ、だからってカメユーからアトをつけまわして・・・たしかにふたりでジョースケんチにはいってったけどさ・・・た、ただのおともだちかもしれないじゃん」
ポル「そうだぜ徐倫。俺ァ承太郎とは長いがよ、アイツが浮気なんぞするとはおもわねーぜ」
じょりん「でもオンナつれこんでんじゃん!」
ポル「そもそも伯父の家に連れ込んでる時点でおかしいと思えよ」
ホル「ッヘ、わからないぜ?承太郎といやぁ泣くスタンド使いもドゲザする恐ろしい不良だぜ。それに学生のころはすげーモテてたそうじゃあねーか。別に二股や三股くらい不思議じゃあないぜ」
ポル「おいッ!あおってどーする!承太郎はそんなんじゃあねーって!」
ホル「だが現に女を家につれこんでんじゃあねーかッ。ずっと後ろ姿で、遠くから見てたから顔は確認してねーが、ありゃあスッゲー美女だとにらむぜッ」
じょりん「!」ガァーン
ポル「ホルホースてめ!徐倫を不安にさせんなっての!」
えふえふ「いないいないばぁー」ベロベロォー
静<キャッキャ
えるめぇす「えふえふはキョーミなしかよ・・・」
じょりん「も、もうがまんできない!いえのなかでなにをしてるかコッソリみてやる!」
えるめぇす「お、おいじょりんやめなって!マドからなかをのぞくなんてヤラしいぞッ!」
じょりん「ここはいまやアタシのウチでもあるんだ!なかをみたってなにももんだいはないだろッ!パパがなにをしてるのか・・・このめでたしかめるッ!」
ポル「徐倫・・・それで承太郎が何もしてなく、浮気じゃあなかったらお前はきっと罪悪感でいっぱいになるぜ」
じょりん「いいやげんかいだ!みるねッ!」バッ
承太郎「どうだ?キモチイイか?」
星の白金『おらおら』スソソソォ
徐倫「アアッ!うっ・・・っくぅぅ・・・・・・そ、そこッ!そこヤッベェー!なんかスッゲー!アヒィーッ!トリップしちゃいそぉぉぉ!ウピョォォォン!」クネクネ
じょりん「」ガン
トサッ
えふえふ「あ、じょりんがたおれた」
えるめぇす「じょ、じょりん!どうした!?だいじょうぶか!?」
じょりん「」ハウハウ
えるめぇす「こ、これはいったい・・・」
ポル「っく!まさか!」バッ
承太郎「ここか?ここがええのんか?」
星の白金『おらら』ソソスァ
徐倫「うひぃ~~~ッ!イイッ!すっげーイイッ!ヤバイかもッ!クセになっちまいそうなくらいキモチイー!なんつぅーかヤベェ!オピョオオオン!」クネクネ
ポル「」ガン
ポル「・・・・・・マジか・・・」ガクッ
ホル「お、おいおいお前までどうしたよポルナレフ。中で一体なにをしてやがんだ?承太郎の奴ァ」
ポル「み、見ない方がいい・・・向こう向いてて、女の顔も承太郎の背中にカブって見えねーが・・・・・・かなり・・・アレな感じだ・・・」
ホル「・・・正直見てみたい」
ポル「やめておけ・・・もし承太郎に気付かれたら・・・どうなるかわからん」
ホル「・・・確かに証拠隠滅として俺達を隠滅しかねん」
えるめぇす「はわわッ・・・ま、まさかイチャイチャしてんの?///」
えふえふ「にんげんのだんじょのイチャイチャ・・・きになる」
静<ナルー
ポル「だ、ダメだFF!メッ!子供には早すぎるッ!」
えふえふ「えー、せっかくのちしきをえられるのにー」
ポル「と、とにかくここから離れるぞッ!徐倫、俺の背中にッ」
じょりん「」パウロォ~ッ
・・・・・・
裕也「おっ!見ッけぇ~ッ!見ろよ!栗だぜ、マロン~~~ッ。秋と言えばこれだよなぁ」ザク
裕也「いっでぇ!マジかよッ!イガってマジで痛ぇじゃねえかァーッ!仗助ェーッ!」ダー
仗助「あーハイハイ」ズキュン
裕也「サンキュー。だがこれで天然栗をゲットしたぜ。トニオさーん!ここの栗で料理ってできるッスかねェ~?」
トニオ「オー、たくさんありマスネェ。任せてくだサイ。億泰サン、これを使って栗ご飯を作ってくだサイ。私はポタージュを作ります」
億泰「うッス!」
間田「栗ご飯ッ!まさしく旬って感じッ」
仗助「うっしゃ重ちー、『ハーヴェスト』でここらの栗を集めてくれ」
重ちー「了解したどっ」ドバァァァ~ッ
由花子「栗を使ったポタージュってどういうものなの?イメージがゼンゼンないわ」
トニオ「簡単デス。栗を切り刻んでおいて、バターを熱した鍋でセロリと長ネギを炒めておきマス」ドジュゥ~ッ
トニオ「ここに水と栗をブチ込んで、15~20分煮マス。ちなみに甘栗ネ。あと自然の栗には汚れや虫などに気をつけてくだサイ」
裕也「げっ」
康一「20分も待つのかぁ」
トニオ「心配ごムヨウ。こちらに20分煮たものがアリマス」ゴトッ
康一「用意周到ォ~」
トニオ「これをミキサーでなめらかになるまでかくはんしてこし、鍋に移して牛乳と生クリームを加えてひと煮立ち。塩こしょうをふって・・・」
トニオ「器に盛って栗を飾りつければできアガリ」ドジャン
由花子「たしかに簡単ね。ただ問題は味よ。簡単ということは逆に味もしょーもないんじゃあないかしら?」
トニオ「まあまあ、とりあえずヒトクチ」
康一「のんでみようよ由花子さん」
裕也「俺が見つけたんだから俺ももらうぜ」ズッ
由花子「康一くんが言うなら・・・」ズッ
由花子「うンまァい」テーレッテレー
裕也「うみゃーーーいッ!」テーレッテレー
間田「ああ、確かに美味い!さすがトニオさんッ」
仗助「塩の加減もグレート」
トニオ「素材がイイからデスヨ」ニコニコ
億泰「ようし俺もやぁってやるぜ!」ソデグイッ
裕也「おい億泰、ちゃんと手ェ洗ったか?」
ミキタカ「トイレ行って洗ってないとか言うんじゃあないでしょうね」
億泰「お前ら俺をどーゆー奴だと思ってんだよッ!トニオさんは衛生面には人一倍ウルサイんだからそこんとこちゃんとしとるわいッ!」
億泰「さ、まず洗って水を切って置いた米を準備しておいて・・・栗をぬるま湯に浸しておくぜ。35,6度の湯に10分以上置く。そうしておいたのがこれだ」ドン
億泰「皮がふやけてるからこいつの皮をむくぜ。底の部分を切り落とすギリまで切り込んで、そっから剥ぐようにむいていく・・・っぐ・・・」ガガッ
仗助「おいおい、指ヅメしちまいそうな勢いじゃあねーかこえーな」
由花子「もう、貸しなさいよ。私がむくから」
億泰「お、おおすまねえ」
裕也「へぇー、おめー包丁の扱い慣れてんのな」
由花子「いつでもオヨメにいけるように修行はかかさないわ。重力10倍の部屋で毎日修行してるモン」
裕也「っ」
億泰「んじゃ、由花子がむいたこの皮から内側のやわらかい皮もとって・・・半分に切って10分ほど水にひたすっと」
億泰「その間に炊飯器に研いでおいた米を入れて、みりん、酒、だしと塩をぶっこんで・・・2合のとこまで水を入れて混ぜるぜ」マゼマゼ
間田「だしって何の?」
億泰「アジノモトのほんだしだ。塩も瀬戸のほんじお」
間田「億泰・・・オメー企業のまわしモンか?」
億泰「んなワケねーだろ。パソコンでレシピ調べたら出てきたんだよ簡単な方法が。・・・で、水につけといた栗を炊飯器に入れて、あとはスイハンスイッチオン!」ピッ
億泰「炊きあがったものがコチラ」ドン
仗助「グレート」
億泰「黒ゴマをふりかけて・・・億泰手作り栗ご飯のできあが~り~ッ!」バン
仗助「あ、ウメーはこれ」モグモグ
康一「うん、普通にいけるね」モグモグ
ミキタカ「あー、ゴマがいい引きたて役やってますねー」モグモグ
間田「こりゃうまいぞ。2杯くらい食べれる」モグモグ
億泰「お前らよォ~~~ッ!トニオさんのみてーにうみゃーいって感じにならねーのかよッ!俺の料理だぞッ!」
裕也「まあ美味いけどよ・・・トニオさんのはもう異次元っつゥーかなんつゥーか・・・先に億泰の方を食っときゃ感動増してたかもな」
億泰「トニオさんの料理がうますぎたからチクショウ!」
・・・・・・
じょりん「・・・」プン
ホル「なあ徐倫よォ~~~・・・そうやって三角座りして動かなくなって15分・・・いつまでそうやってるつもりだァ?」
じょりん「しらない」プン
ホル「あ~・・・エルメェス、ここの場所を知ってるヤツァいるか?」
えるめぇす「だれもしらない。ここはアタシたち3にんだけのひみつきちだから。ジョースケもしらないよ」
ホル「ショックで駆け込んだ先が秘密基地か。保護者を呼ぶにも呼べねえ。俺が探してくるしかねえか。ポルナレフ、こいつらの面倒任せたぜ」
ポル「おう。仗助を見つけたらここに連れてきてくれんだな?」
ホル「この調子じゃあ徐倫は日が暮れてもここでふさぎこんだままだろうしな。じゃ、行ってくるぜ」ザッ
えふえふ「じょりん、へこんでる?」
じょりん「・・・」プン
えふえふ「ほ~ら、シズカもしんぱいしてますよ~」オウオウ
静<オー
じょりん「・・・」プン
静<マジカヨ
えふえふ「シズカのまえではオネーサンぶるはずなのに・・・こりゃけっこうキツいみたい」
えるめぇす「しかたないさ・・・ちちおやが・・・その・・・オンナのひとと・・・///」
えふえふ「そういうもんなのかなぁ」オウオウ
静<ナー
ポル(承太郎・・・何してやがんだよ・・・・・・お前の大事な徐倫がこんなに傷ついてんだぜ・・・お前の態度次第じゃあ・・・俺ぁいつでもお前と構えるぞ)
・・・・・・
承太郎「徐倫の耳かき楽しかった。またしたい」
徐倫「も、もうやらせねーッ!ぜってーやらせねーッ!なんかシラネーがすっげーはずかしかったんだからなッ!」
徐倫「ホレッ!ドーナツの続きだ続きィーッ!もう発酵したっぽいから早く作るぞッ!」
承太郎「うわっ、膨らんでる」
徐倫「こいつをこねてこねて、こねまくるとまとまってくるんだって」
星の白金『オラォ――』
徐倫「ストップ、ここは自分の・・・本体の手でじっくりやるわよ。その方がおいしくなりそうじゃない?」
承太郎「む・・・そうか。確かに心を込めた方がいいというからな」
星の白金『(´・ω・`)オラァ・・・』
徐倫「まっ、『心を込める』って意味じゃあスタンドでやるってのは間違いじゃないかもしれないけどさ」
コネコネコネコネコネ・・・
徐倫「あ、なんかパン作ってるって感じする♪手作り感が出てきたカモ♪」コネコネ
承太郎「・・・こうやって親子で何かするというのも、悪くないな。(本音言うとサイコー)」コネコネ
徐倫「・・・・・・かもね。子供のころからこーゆーことやってるとイイ子に育つんでしょうねェ~」コネコネ
承太郎「・・・・・・すまなかった」コネ
徐倫「もういいって。ちょっと意地悪しただけ。アンタはこっち側のアタシに嫌われないようにすりゃあいいのよ」コネコネ
承太郎「・・・徐倫」
徐倫「せいぜい一緒に遊んであげることね。プリキュアのオモチャでも買ってあげたらイイんじゃない?あたしがプリキュア~?ってネ」コネコネ
承太郎「・・・まるでお前はイイ子に育たなかったみたいに言っているが・・・お前も十分イイ子だと思うぞ」
徐倫「・・・はァ~ッ?20にもなってないのにムショにブチ込まれたアタシが?本気?」
承太郎「俺にはわかる。お前は決して悪い奴じゃあない。家族だからな。心で理解できるものだ。・・・根拠はないがな」
徐倫「・・・ナニソレ、ハハハ」
承太郎「フ・・・」
・・・・・・
重ちー「みてくれどッ!おらの『ハーヴェスト』がキノコをとってきたどッ!」シシシッ
ハーヴェスト<キノコミツケタミツケター
康一「わ・・・いっぱいとってきたね」
重ちー「これでオイシイ料理を作ってくださいどッ」
トニオ「オー、これはこれは・・・シイタケ、エノキ・・・たくさんアリマスネ」
間田「俺も持ってきたッスよ。これ、食べられるヤツですかねぇ?」
トニオ「大丈夫デス。これシメジです。オイシク食べれマスヨ」ニコニコ
重ちー「あ、あとこれも見つけたみたいだど。なんだかキレーなものだけど・・・キノコかなぁ?これもおいしくしてほしいんだど」
ハーヴェスト<キレーキレー
億泰「アッ!!!」
仗助「うおッ!?・・・なんだよ億泰、大声出すんじゃあねーよ」
億泰「重ちー・・・そりゃあ『毒キノコ』だよッ!」バン
重ちー「ほぉ?」
仗助「ナニッ!?」
トニオ「オー!それは『カエンタケ』デス。食べたら最悪の場合命を落としてシマイマス」
裕也「ま、マジかよ~ッ!?ンなもん・・・毒キノコなんつーのが日本のフツーの山にあるなんて・・・」
億泰「小指ほどの大きさでも食べたらヤバイ、かなり危険なものだぜそいつぁ~ッ。それどころか・・・触っただけでも皮膚がカブれっちまうんだ」
間田「えッ!?・・・お、俺・・・それさっき触っちまったぜ・・・あっちの方で見つけてよぉ・・・物珍しいと思って触っちまったんだ・・・食えそうにねーと思ってその場で捨てたけど・・・」
仗助「重ちー・・・お前『ハーヴェスト』が運んで来たけど、それっとお前本体も触れてるってことになるんじゃあねーか?・・・」
重ちー「な、なんだとぉ!?せっかく退院したのにまた入院するなんてヤだどッ!」
仗助「お、落ちつけ・・・とりあえず一応念のため『クレイジーダイヤモンド』で」ズキュン
間田「じょ、仗助!お、俺も!」
仗助「おう」ズキュン
康一「これで大丈夫・・・なのかな?」
トニオ「任せてくだサーイ。私が食べれるキノコで料理を作りマース。それで健康バッチリグーになりマス」
由花子「仗助のスタンドとトニオさんのスタンドの二重回復なら大丈夫そうね」
重ちー「おいしいキノコ料理を作ってくださいっど!」
トニオ「お任せを」
億泰「ったくよぉ~、おめーら気をつけろよなァーッ。ハデな見た目のものは毒キノコって相場が決まってんだからよォ~。触るだけでもヤバいんだぜオイぃ~」
康一「ハデじゃないものでも毒キノコってあるらしいし、やっぱり図鑑と照らし合わせて危険なキノコじゃないかどうかを調べないといけないね。コレ、マジね」
裕也「まったくだぜ。俺も気をつけねーとなァ~。自然界ってーのはヤバイモンが溢れてるんだなァ」
ミキタカ「宇宙全体でも地球は比較的平和な星ですが、気をつけねばなりませんね」
間田「も、申し訳ない・・・」
トニオ「ハイッ、キノコを使った『白菜ときのこの八宝菜風』デス」ドジャア~ン
仗助「おおッ!うまそうッ!」ヨダレズビッ!ア!
重ちー「おらの『ハーヴェスト』がとってきたエノキとシイタケがはいってるどッ!ヤタッ!」
トニオ「3種のキノコを豚肉や白菜と料理シマシタ。レシピはもうハブキます。どうぞ召し上がってください」
間田「ではお構いなく・・・」パクゥ
重ちー「おらも!」バクッ
\ウンミャーーーイ/
\ウンミャーーイ/
\ウンミャーイ/
・・・・・・
徐倫「うっしゃ、生地をこねられたな。次はこれにドーナツの穴をあけるのよ。ペットボトルのフタとか、マウスウォッシュのフタとかでグチアって押しあけるの」
承太郎「俺のスタンドのスピードですばやく開けるぞ」シュパパパパパパ
徐倫「ドーナツの形になったわね。これにハケで油をたーっぷりぬって・・・すっごいたーっぷり塗って・・・」ヌリヌリ
徐倫「170度に温めておいたオーブンにぶちこむ」ガン
徐倫「焼きあがったものは表面がパリパリになってるわ。これを冷ます。時間の概念など気にしちゃあダメよ」
徐倫「そしてェッ!次はいよいよチョコのコーティングタイムよ!板チョコとかをお湯で溶かしておいたのッ。これに40度くらいの牛乳をブチこんで、チョコの沼にするッ」
徐倫「ああっ・・・これをおもっきしナメたいけどここはガマンッ・・・・・・実は隠し味でここにリキュール入れてもいいらしいんだけど・・・」
承太郎「NO」
徐倫「もうパパったらお堅いんだぁ~。じゃ、とりあえず牛乳+チョコでできたこのチョコ沼に、ドーナツをドボンするのよ。チョコフォンデュみたいにね」
ポチャン
徐倫「そしてこれを引き上げるとぉ~・・・うおっ、すっげードロリッチなチョコドーナツになったわ」
承太郎「おもそうだな。胃がヤバイ」
徐倫「チョコが固まるように置いとくと完成だって。ここにチョコクランチやら色々デコレーションするのもアリよ。あのカラフルなチョコチップみてーなのとか」
承太郎「徐倫は本当にチョコがすきだな」
徐倫「だって甘いもん。スッゲー甘い。チョコってどんな味だと思う?」
承太郎「甘い」
徐倫「でしょ?だから美味いのッ。他に理由なんてねー」
承太郎「カカオ度が高いのはニガイが」
徐倫「オラ」バゴ
承太郎「ブガッ・・・ちょ、チョコは甘いな」
徐倫「よし。さ、とっとと残りのドーナツをチョコでコーティングするわよ!」
承太郎「やれやれだぜ・・・」
・・・・・・
じょりん「・・・」グスン
えふえふ「じょりんがさんかくすわりをしてしばらくたつが・・・いっこうにかおをあげないねー」
静<ネー
えるめぇす「そろそろおなかがすいてきたぞ・・・」ペコグゥ~
ポル「なあ徐倫・・・いつまでもここで体育座りしてるわけにはいかねーぜ。日が暮れっちまう。仗助達も心配するぜ?ホルホースが探しに行ったが・・・まだ連絡はこねーし」
じょりん「・・・・・・もういい」スック
えふえふ「お?」
じょりん「ウチに・・・かえろう・・・・・・」
えるめぇす「やっとかぁ」
じょりん「パパをぶちのめしに」
えるめぇす「ありゃりゃ」
ポル「徐倫・・・」
じょりん「ママともあろうものがいながら、どこぞのオンナとウワキするなんて・・・あのクウジョウジョウタローはアタシがじきじきにブチのめすッ!」
えふえふ「なんとかたちなおった。けっかオーライだね」
えるめぇす「ちがうでしょ。あめふってジーかたまるってやつじゃない?」
ポル「徐倫よ・・・その前に俺に話をつけさせてくれねーか?」
じょりん「ム」
ポル「俺が直に承太郎に話をしてみるよ。俺ァいまだにアイツが浮気をしてるとは思えねー。まあ、現場を見たけどよ・・・勘違いってことも十分にありうるぜ」
ポル「だからよ、俺が真相を確かめに行ってくる。お前はここで待っててくれよ。FF、エルメェス、お前らもな」
じょりん「・・・・・・いいだろう。タイムリミットは1じかんだッ」
ポル「ああ、行ってくるぜ」シュタッ
えるめぇす「・・・・・・どうする?」
じょりん「パパをブチのめしにいく」バン
えふえふ「ポルポルとのやくそくはムシだねー」
静<ネー
・・・・・・
徐倫「できたー!アタシ特製スーパーチョコレートドーナッツ!」バーン
承太郎「いい出来だな。うまそうだ」
徐倫「ヘヘヘ、アタシがその気になりゃ当然よッ」
承太郎「で、これは誰に食べてもらうんだ?」
徐倫「ん?・・・・・・ん?」
承太郎「お前が『パンを作ろう』と言いだして、俺はのった。実際はドーナツだったが、お前が作ろうと言いだしたんだ。これだけの数・・・一人で食べる訳ではないんだろう?」
徐倫(しまった・・・仗助おじさんにノせられて親父とパン作りするって『過程』だけを考えてて、作った後の『結果』を考えてなかった・・・ど、どぼじよう・・・)
徐倫(親父と一緒に作ることに意義があった、なんて言えるわけがねー!ここはとりあえずテキトーにごまかそう)
徐倫「ひ、人に食べてもらおうかなーって思ってんのよ」
承太郎「誰にだ?」
徐倫「だ、誰だっていいでしょぉーッ。そこ踏み込む理由あるぅー?」
承太郎「男か?」
徐倫「ど、どっちでもよくない?」
承太郎「ああどっちでもいいぞ。男じゃなかったらな」
徐倫(こいつメンドクセー・・・何が言いたいんだよ・・・・・・あ!そういうことか!)ピーン
徐倫「そうよ、アンタに食べてもらうってことよ」
承太郎「え」
徐倫(ったく、食べたいならそう言えばいいのに周りくどい・・・)
承太郎「」
徐倫「?」
承太郎「」
徐倫「・・・・・・・・・あッ!」
徐倫「ち、ち、違うッ!お前に食べてもらうために作ったって意味じゃあねー!言葉のアヤだ!ついうっかりだよ!」
承太郎「徐倫・・・・・・お前やっぱりパパのことを思って・・・」ウルウル
徐倫「だぁーッ!ウッセー!テメーのは一個だけだッ!後はアタシがトモダチに配ってくるッ!」ガシィッ ダダダッ ガチャバタン
承太郎「・・・一個だけ残して、後を全部持って出てった・・・・・・」
承太郎「・・・・・・しかし徐倫が・・・俺のためにドーナツを・・・・・・」
承太郎「・・・・・・」ニヘラァ
徐倫「ったく!ったく!ったぁくぅ!親父のヤロー・・・マジで絡みづらいわぁーッ!イライラするわッ・・・ホント・・・」
徐倫「しかし・・・このドーナツ達・・・どうしようかしら。トモダチっつったってここの世界にゃ知ってる奴いないし・・・」トボトボ
ポル「承太郎の野郎~、浮気の真相がどうであれ徐倫を泣かしたことにはかわりねー。いっちょポルポルおじさんとして一喝いれてやらねばッ」ヅカヅカ
トボトボ
ヅカヅカ
スッ・・・
スレチガイィ~ッ
徐倫「・・・ん?今なんか・・・スゲー糸こんにゃくみてーな奴が通ったような・・・・・・マ、いいか」
・・・・・・
じょりん「ウチにいくぞ」バン
えるめぇす「ポルポルのあとをおいかけるかたちになるな」
じょりん「ポルポルがパパをじんもんしてるとこにおしかけて、うむをいわさずオラる」フンス
えふえふ「おっかないねー」
静<ネー
えるめぇす「せっかくハロウィンのじきなんだからさ、なぐらずにイタズラですましたりしない?」
じょりん「ッハ!ハロウィンッ!そうかいまってハロウィンのシーズンだったんだ!」
えるめぇす「うん」
じょりん「こうしちゃいられない!とっととパパをオラってからいろんなひとんチにおしかけてオカシもらいまくろうぜ!」
えるめぇす「あ、なんかげんきでてきた」
じょりん「そうときまったらオチオチしてらんない!パパのことなんかさっさとすまそうぜ!」タター
えるめぇす「なにがなんでもけっちゃくをつけるきなのか・・・おうよえふえふ」
えふえふ「はいー」
静<ハイー
じょりん「ウィンウィンウィン♪ハロウィンウィン♪」ルンルン
えるめぇす「これからじつのちちおやをなぐりにいくというのにルンルンきぶんってのはどうなんだ」
えふえふ「じょりんはまっすぐなオンナだから、こうときめたらまげねーね」
静<ガンコー
じょりん「オトナのオンナはじぶんのいしをつよくもつものなんだよ」フフ
ス・・・
「君達・・・・・・ちょっと・・・いいかな?」
じょりん「お?」
えるめぇす「わ・・・しらないひとがとつぜん・・・しかもおとこ・・・・・・」ケイカイ
えふえふ「なんじゃらほい」
静<ホイ
「君達さぁ・・・・・・スゴク・・・キレイな『手』をしてるね・・・」
じょりん「・・・?」
「まだ子供だからか?・・・モチモチしてそうで・・・スベスベしてそうで・・・フワフワのマシュマロみたいな『手』だ・・・・・・見ているだけで・・・ア、ヨダレズビッ・・・」
じょりん「えふえふ、えるめぇす、シズカ、おまえらのことらしーぞ」
えるめぇす「あ、あの・・・あなたはだれですか?・・・いったいなんのはなしを・・・・・・」
吉良「私のことなどどうでもいいさ・・・そうだ、今はハロウィンだね・・・・・・お菓子を上げようじゃあないか。・・・・・・もしくは・・・・・・『イタズラ』しても・・・・・・いいかな?」ニタァ
えふえふ「げんさくのしずかにくらしたいってキャラからかけはなれすぎだろ」
静<ヤッベェー
えるめぇす「・・・なんだコイツ・・・・・・や、ヤバイにおいがプンプンするぜぇ」
吉良「おっと、誤解しないでくれ。フフフ、冗談、冗談さ。ほら・・・今の時期はハロウィーンだ。お菓子をあげよう。たべっこ動物、食べる?」ス・・・
じょりん「わーい」スッ
えふえふ「まったじょりん」ササッ
吉良「チッ」
じょりん「?どうしたえふえふ。ハロウィンにおかしもらうのはなにもふしぎじゃないじゃん」
えふえふ「・・・」ジッ
吉良「・・・(こいつ・・・カンがいいのか?私の『目的』に気付いているのか?)」
えふえふ「いこうじょりん。ヤバイきがする・・・コイツ・・・『Dio』とにたメをしてるもん」
じょりん「ディオ?ああ、あのヘンタイか。マジで?」
えるめぇす「アタシもそうおもう。このひと・・・なんかコワイ」
吉良「ちょっとちょっとちょっとォォォ。子供だからって言っていいことと悪いことがあるぞ君達ィ。私は親切心で・・・そう、親切心で君達にお菓子をあげようとしているのになんて言い草だ」
えるめぇす「おねえちゃんがいってた。しらないひとがおかしあげるからついておいでっていわれてもついてくなって」
吉良「誘拐なんかしないよ。『今』、『ここで』、お菓子を君達に『手渡す』。ただそれだけのことさ・・・さあ、受け取るのか?受け取らないのか?・・・もちろん・・・受け取るよな?」ス・・・
じょりん「わーい」ス
えふえふ「じょりんダメ!」
吉良(キタ!この一瞬ッ!瞬時にこの子の手を『スタンド』の超スピードでひっぱり!私の頬にスリスリしてやるッ!)
ズギュンッ!
ボグォ!
吉良「!?なんっ!・・・・・・」ガグゥ
じょりん「『ストーンフリー』・・・なんかいっしゅん、テメーが『スタンド』をだしたから、ついはんげきしちった」バン
・・・・・・
仗助「拾った栗をその場でモンブランにしてくれるなんてさすがトニオさんッス!スゲーうまいッ!なんつぅーかヤベぇー!すっげー美味い!」
康一「億泰くんの炊き込みご飯もオイシイよ。荒削りって感じで・・・まだまだ修行するかいがあるね」
億泰「おうッ。腕を磨いて磨いて自分の店を持ってやるぜッ!」
由花子「うらやましいわね・・・単純そうで・・・」
重ちー「その時はタダ飯くわせてもらうどっ!」
ヒヒ~ン
ホル「仗助ェ!ここにいたかッ!」ブルルッ
間田「うわっ!馬だッ!カウボーイだッ!」
ミキタカ「どうしてこんな所に・・・まさか西部劇の時代からタイムスリップを?」
噴上「おう、ホルホースじゃあねーか。なんなんだ血相かえて」
ミキタカ「えっ、噴上さんの知り合い?」
噴上「ああ、ダチだ」
ホル「仗助、今すぐ来てくれ。徐倫が凹んでるんだ。俺達じゃあどうしようもねー」
仗助「なにっ!?」ガタッ
康一「徐倫ちゃんが?元気の塊が歩いてるような子が凹んでる?どうして?」
ホル「く、詳しい話は今は言えねー。プライバシーってもんがあるからよ。とにかく仗助、徐倫のヤツ、承太郎の浮気現場を目撃しちまってかなりブルー入ってんだ。何とかしてやってくれ」
仗助「りょ、了解ッス!で、どこにいるんスか!」
ホル「俺の愛場、『シルバー』に乗れ!連れてってやるぜ」
仗助「うっす!」ヒョイ
仗助「・・・馬にニケツは初めてだ」
ホル「いくぜッ!ハイヨーシルバー!」ヒヒ~ン
噴上「・・・承太郎さんが浮気かよ・・・」
ミキタカ「世も末ですね」
間田「『ヒトデ博士の浮気発覚なう』っと・・・」ポチポチ
・・・・・・東方家
承太郎「うまいな・・・徐倫のドーナツ。いや、俺と徐倫のドーナツ」モグモグ
ポル「ポルゥァ!」バァーン
承太郎「!・・・ポルナレフ、どうした?血相を変えて」
ポル「じゃかましいぜ承太郎!テメー見損なったぞ!」
承太郎「・・・?」
ポル「『浮気』しただろコノヤロー!俺ァ見たんだ!テメーがここで・・・女とイチャついているのをっ!」
承太郎「それ徐倫だ」
ポル「ポルッ!?・・・ど、どういう言い訳だそりゃあ無理がありすぎるぞッ!」
承太郎「大統領がつれてきた平行世界の徐倫でな・・・コレコレシカジカ」
ポル「カクカクウマウマ・・・だとっ?・・・な、なぁんだ・・・」ヘタリ
承太郎「浮気だと・・・思ったのか?・・・この俺が」
ポル「いや、信じてたぜ承太郎。俺ァお前がスジの通った男気のあるヤツだってな!」
承太郎「・・・」
ポル「あ~、そうと知ったらホっとしたぜ。なんか食べもんあるか?スゲー腹へってきた。冷蔵庫に何かあるかな」ガキョ
承太郎(仗助の家なのにコイツ・・・)
ポル「俺さァーッ、冷蔵庫開けるとき毎回ヤな記憶がフラッシュバックすんだよなァ~。中から人が出てきたりしないかってよぉ~。あ、ヤクルトジョワめっけ」
・・・・・・
吉良「はぐっ・・・」ボタボタ
えるめぇす「じょりん!ぶじか!?」
じょりん「うん。だがコイツ・・・いっしゅん『スタンド』をだしてなにをするきだったのかな?」
えふえふ「やっぱゆうかいするきだったんだ。いまのうちにさいきふのうにしておこう」シャキィン
静<ウー
吉良「ひ、ヒィ~ッ・・・ま、待てッ!私は何もしていないんだろうッ・・・君が急に・・・殴ってくるなんてッ・・・・・・私はただお菓子をあげようとしただけなのにィ~ッ」ボタボタ
えふえふ「シラをきるきか」
吉良「私が何をしたというんだよぉ~ッ・・・見ろっ、鼻が曲がってしまっているッ!口の中を切ったぞッ!すごいケガだッ!ほらッ!触ってたしかめてくれよぉ~ッ」スゥ
えるめぇす「わ・・・ほんとうだ・・・ちょっとグロかったり」ヒクッ
じょりん「やりすぎちった」
吉良「ホラ!ホラホラァ~ッ!触ってみてくれッ!ケガの具合をみてくれぇ~ッ!」
えるめぇす「わ、わかったよ。いまチをハンカチでふいて・・・バンソーコーはってあげるから・・・」ス・・・
吉良(キタッ!)キラッ☆
えるめぇす「ヒッ!『キッス』!」ボゴン!
吉良「ブゲェェ!なッ・・・がふッ・・・・・・」
じょりん「えるめぇす、なんでドタンバでなぐったの?」
えるめぇす「いっしゅん・・・かおにてをちかづけたいっしゅん・・・カオがキラって・・・キモチわるくて・・・・・・『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいでこわかった・・・」ブルブル
えふえふ「ハルク・ホーガンとたいけつしたときにチダラケでニタァ~ってしてたビンス・マクマホンしゃちょうみたいな?」
じょりん「?」
静<キニナッタラググッテー
吉良「歯がッ・・・ぐぶっ・・・・・・」ボタボタ
えるめぇす「どうやらコイツ・・・Dioとおなじ『ヤバい』ヤツらしい・・・さっきのカオ・・・かんぜんにヤベーってカンジだった」
えふえふ「おかしをあげるっていってヘンなことするきだったんでしょ」
じょりん「なッ!てめー!おかしでアタシたちをつるきだったのかコラァーッ!」
吉良(ぐ・・・ど、どうする・・・かなり警戒されてしまっている・・・この状況から『手』に触れるのはさすがに難しいぞ・・・今回は一旦引くべきかッ・・・・・・どうするッ・・・)
パシャッタ
吉良「!」
ベー
えるめぇす「しゃしんをとった。このしゃしんをケーサツにとどけてやる。こーゆーアブないやつはそーきゅーにとりしまるほうがせけんのためだ」
えふえふ「おおっ、だいぶまえにジョセフおんじたちにかってもらってズっともちあるいてるせっていだったけどさいきんゼンゼンつかってなかったポラロイドカメラ」
じょりん「ひさびさにでてきたなぁー」
えるめぇす「ビデオやさんのてんいんさん・・・アバッキオだったか?あのひとはケーサツだってきいた。それにジョースケのじーちゃんも。どっちかにとどけてやるッ。せけんのためだッ」
吉良「待て!待ってくれ!警察だけはッ!警察だけはカンベンしてくれッ!」ドゲザァー!
えるめぇす「わ!」
吉良「警察はダメなんだよぉぉぉ~~~ッ!私の平穏な日常がッ!静かな日々が崩れてしまうッ!それだけはッ!それだけは何としてもダメだッ!」
じょりん「な、なんだあこいつ・・・やれやれってカンジ・・・っつーか・・・なんつーか」
えふえふ「じょうちょふあんてい」
えるめぇす「だ、だってオマエがヘンなことしようとするから・・・」
吉良「わかった・・・『交渉』しよう・・・・・・取引だ・・・・・・私は大人しくこの場から去り、君達の下から離れよう・・・(今日は、だがな・・・いずれその『手』はスリスリさせてもらうつもりだッ)」
吉良「その代わりその写真と・・・カメラを渡してくれ。もう君達に手は出さん(今日は、だが)。そのカメラと写真と取引だ。君達にイタズラも何もしないと約束しよう」[約束]
えるめぇす「しゃしんをわたせばおとなしくひきさがるんだな?」
吉良「ああ。約束しよう」[保障OK]
えるめぇす「もうヘンなことしようとしない?」
吉良「誓って、な(今日は、だが)」
えるめぇす「だけどことわる」バン
吉良「ナニッ!?」
えるめぇす「『しゃしん』をわたすってのはかまわねー・・・ゼンゼンかまわねー・・・むしろイラネーってカンジだ。おまえみたいなヘンタイのしゃしんなんぞイらねェーッ!」いらねぇーっ!
えるめぇす「だが『カメラ』はダメだッ!これはジョセフじぃじやポルポルやノリアキ、アヴオたちがアタシたちにプレゼントしてくれただいじなものッ!これをわたすわけにはいかねーッ!」
吉良「ダメだッ!カメラごとよこせッ!ポラロイドカメラというものに詳しくなどないが、ネガとかそういうのも気を配らねばならん!なんらかの方法で写真を焼き直せるかもしれんッ!」
吉良「私の平穏を守るためにッ!その写真につながる可能性のあるものは全て消さねばならないッ!必ずだッ!カメラから写真を再生するスタンド使いもいるやもしれんッ!だからだッ!」
吉良「理解したならさっさとその写真とカメラをよこせェーッ!引きさがると言ってるんだァーーーッ!」
えるめぇす「ビルやダイヤやマツタケとかッ!コウザンがあるやまとこうかんしろといわれても、このカメラはぜったいにてばなさないッ!でもことわるッ!」ドドン!
じょりん「よくいったぞえるめぇす!」
吉良「ッ・・・・・・ガキィ~~~ッ・・・」ヒクヒクッ
じょりん「そーゆーことだからとっととけぇーれけぇーれッ!このキッタネーしゃしんはくれてやるッ!」ヒュ
吉良「・・・・・・」
えふえふ「けいこくしておくぞ。まだアタシたちになにかしよーってんなら『てき』とみなす。そっちもそれなりにかくごしてもらうことになるぞ」シャキィーン
吉良「・・・・・・面倒だ・・・これだから子供を相手にするのはいやなんだ・・・私はただ『手』がすきなだけなのに・・・・・・とにかく・・・その写真とカメラはいただく」ズォ
じょりん「わ!『スタンド』だッ!ネコミミィ!」
えふえふ「ネコっぽいスタンドかわいいなりぃぃぃ!」
えるめぇす「だいとうりょうのバニーちゃんなスタンドもいいがネコちゃんもナカナカ・・・」ウムゥ!
吉良「『キラークイーン』と・・・私は呼んでいる」
じょりん「えっ、こんなにキンニクモリモリマッチョマンなのにクイーン?」
えふえふ「かおはメスっぽいけどからだはかんぜんにオス。うーんややこしい」
えるめぇす「あ、いまはやりのオネェってことなのか?」
吉良「油断したな!くらえッ」
ドシュ!
じょりん「!オラぁ!」ガァーン!
吉良「っ!?ぐっ!・・・」ビリビリ
えるめぇす「『ストーンフリー』のこぶしであいてのスタンドのこぶしをたたきおとした!」
じょりん「せっきんせんするってんならさァ~ッ、アタシをナメてもらっちゃあこまるってのよッ」
吉良「・・・こいつッ」
・・・・・・
ホル「どーどー」ブルルッ
仗助「オイッ!なんで馬休めてんだッ!徐倫のとこへ連れてってくれるっつったろアンタ!」
ホル「無茶言うなよ仗助ェ~ッ。馬も生き物なんだぜ。メシだって食うし睡眠だってとる。こうやって適度に水を与えねーと身体がもたんぜ」
仗助「ホルホースさんが馬でかけつけたから俺も急いで徐倫のとこへ行こうって気になってたんッスよ。なのにちこっと走った後ですぐ休憩ってどういうことッスか。焦りの温度差がスゲーッスよ」
ホル「ジョジョってのはそぉーいうものさ。ほら、ジョジョリオンの8巻でも犬助のトコらへんそんな感じだったろ。俺の馬もけっこー大人しいけど」ナデナデ
仗助「はぁ~ッ・・・・・・徐倫大丈夫かなぁ~・・・」
仗助「・・・ん?」
ホル「ついでだしブラッシングしておこぉーっと。は・み・が・き・じょぉ~ずかなっ♪」ブラッシングゥ
仗助「・・・・・・ホルホースさん」
ホル「パジャマでお・ジャマとかなつかしぃ~なぁ~」ブラッシングゥ~
仗助「ホルホースさんッ!」
ホル「なんだよぉ仗助ェ~・・・馬のブラッシングってのも大事な――」
仗助「違うッ!周りを見ろッ!」
ホル「あぁ~ん?」
仗助「何か妙だッ!違和感しかねェーッ!何か・・・何かがおかしいッ!」
ホル「何を慌てて・・・・・・?・・・」
ズリ・・・・・・ ズリリリ・・・・・・ ズリリリリィ・・・
ホル「ッ!こ、これはッ!」
仗助「『植木鉢』だッ!周りから『植木鉢』が迫ってくるッ!ひとりでに動いてこっちに集まってきてるッ!」
ホル「なんかシュールッ!」
仗助「どーなってんだコリャ!やっぱスタンド攻撃かッ!?どっかから攻撃を受けてるのか俺達はッ!」
ホル「何を焦る必要があるんだよ。植木鉢が動いてるだけだぜ?ショボい能力じゃあねーか・・・」シュボッ
仗助「タバコなんざ吸ってるヒマじゃねーッスよ!四方八方から迫ってきてるッ!何かヤバイッ!」
ギュンッ
ホル「ホ!?飛んできたぞッ!」
仗助「!『クレイジーD』!」ドラァ!
ガシャァン! ドスドスドス!
仗助「ぐおっ!?わ、割った破片がッ!腕に突き刺さった!」ブシュッ
ホル「後ろからも来るぞッ!『皇帝』ッ!」メギャン
ドォン! バリィン!
ドシュ!
ホル「!は、破片が――」ドスドスゥ!
仗助「ま、マズイ!割っても破片が身体に『めりこんでくる』ッ!しかもまだまだ後続が来るぞォーッ!」
ホル「ここを離れないとッ!この場所に集まってくる植木鉢から逃れなくてはッ!そこの男ッ!オイ!お前だお前ッ!俺達をひっぱってくれ!ここから引き離してくれッ!」
夜露「・・・」
ホル「オイッ!お前に言うとるんだ!腕を伸ばしてひっぱるだけでいいッ!こっちにきてくれッ!ひっぱれ足を そこの男!怖がってないでこっちにこいぃー!」
夜露「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ホル「ッハ!・・・・・・まさか・・・」
仗助「アイツが・・・『スタンド使い』かッ!す、姿を見せているのかッ!」
夜露「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「や、ヤロォ~ッ・・・勝ち誇ってやがるのか・・・姿を見せてるってことは・・・勝ちを確信しての・・・王手飛車取り気取りかよォ~~~ッ・・・」グググ
ドシュドシュ
ホル「気をつけろ仗助ッ!まだ来るぞ!植木鉢ィーーーッ!」
仗助「ううおおおおお!?」メシャァ
夜露「・・・・・・『詰み』だ・・・お前達はそこから逃れられない・・・近くに地下室も何もないからな・・・お前達を始末した後は・・・・・・そうだな・・・東方家にまた行くとしようか・・・」
ホル「仗助!お前のクレイジーDで俺を殴れッ!」グググ
仗助「な、何!?」グググ
ホル「いいから殴れッ!でも右腕で殴るなよ!ひとおもいに右で殴ると必要以上に痛いからなッ!」グググ
仗助「そ、そうか!そういうことッスかァー!」グググ
ホル「左腕です!左腕でなぐるんですッ!」
仗助「わかってんだよンなこたァ~ッ!ドラァ!」
ボムギッ!
ホル「ブゲッ・・・」
夜露「!」
ドシャァ
ホル「・・・い・・・痛ぇ~~~ッ・・・やっぱ痛ぇ・・・・・・だが・・・その場から離れられたぜ・・・殴り飛ばされてなァ~・・・」
バギィ
ホル「この看板・・・『クマ注意』の看板をへし折って・・・(こんなトコにクマなんざ出ねーだろとは思うが今はそれどころじゃねー)」
ホル「ホレェッ!仗助!」ポイィ
仗助「サンキュー4エバー!ホルホースさんッ!『クライジーD』!」ズギュン
ギュゥーーーン
カッシィ
ホル「看板をつかんで『直して』の移動。あの場所からとりあえず離れられたぜ」
仗助「だ、だが・・・ぐ・・・けっこうなダメージッスよ・・・移動する時だって迫りくる植木鉢の中を突っ切ってきたし・・・」ドクドク
ホル「あ、仗助、俺治して俺」
仗助「う、ウッス」ギュン
ホル「さぁて!さっきの男!スタンド使いをとっちめて――」クルリ
ホル「!?・・・い、いない!消えたぞッ!」
仗助「ナニッ!?」
岩「・・・」
ホル「あの男はどこだッ!遠くには行っていないはずだ!早く叩かねばまた攻撃をくらうぞッ!」キョロキョロ
ソォ~・・・
仗助「!ほ、ホルホ――」
ホル「!(い、岩から手が!・・・)」
クレイジーD『ドララァッ!』
バグメシャン!
岩「グ・・・」ブシッ
仗助「離れろホルホースさんッ!この岩は『生きている』!今なんとか殴ったが浅い!ダメージはあまり与えられていないッ!」
ホル「な、なんなんだコイツは!岩に変身する能力なのか!?それともさっきの植木鉢のヤツは別にいるのか!?」
岩「・・・」ドドドドドドドドドド
ホル「コイツ・・・生き物だ・・・『そういう生物』と言うべきか・・・『そういう種族』と言うべきか・・・『そういう性質』というべきなのか!・・・岩人間でスタンド使いなんだッ・・・」
仗助「う、うらやましいな・・・理解が早くて・・・・・・だがよぉ・・・なんだってそんなヤツが・・・俺達を攻撃するんスか・・・」ドクドク
ホル「おい岩男!テメー何モンだコラッ!答えろッ!鉛玉ブチ込むぞオイッ!」メギャン
岩「・・・」ドドドドドドドドドド
ホル「ホ~、その気ならいいぜッ。弾丸もスタンドだが、『皇帝』なら岩を削るくらいできるってのを見せてやるぜ」シャキィーン
岩「・・・・・・名前は・・・『八木山夜露』・・・」
ホル「!」
夜露「元々俺のじゃあないが・・・俺の名は『八木山夜露』・・・私を呼ぶならそう呼べ・・・・・・」ドドドドドドドド
仗助「に、人間の姿になってきた・・・」
ホル「・・・テメーなにが目的で俺達を狙いやがるッ・・・お前のことなんざ俺はシラネーし仗助もシラネー。俺が知らぬ間にお前のガールフレンドに手ェ出しちまってたってんなら別だがなァー」
夜露「・・・・・・」
夜露「『友達』のためだ・・・」
ホル「・・・・・・ホ?」
仗助「・・・・・・ナニ?」
夜露「お前達が見た通り・・・俺は『岩』でもある人間だ・・・・・・そういう人間がいたっていいじゃあないか・・・人間だもの・・・」
ホル「・・・・・・(何を言っとるんだ・・・コイツ・・・)」
仗助「・・・・・・(あっ、相田みつをだ。スゲェー大好きッ。だものォーッ)」
夜露「俺以外にいるのかいないのかもわからない『岩人間』・・・・・・この世界で一人ぼっちだと感じたことはあるか?・・・・・・同じような者が誰ひとりとしていないと感じたことは・・・」
夜露「『スタンド使い』の少年が・・・自分だけがスタンドが見えるという環境で育ったとしたら・・・・・・きっと友達も一人もおらず、閉鎖的な心に育つのだろう・・・」
夜露「だがその少年が成長し、同じ『スタンド使い』と出会ったとしたら・・・きっと『友達』になって固い絆で結束されるだろう・・・恐怖を克服し、友のために身を挺するほどのな・・・・・・」
ホル「・・・何を話している・・・オメーさん・・・」
夜露「俺は普通の人間とは違う・・・・・・他に同じような者がそばにいなかった・・・・・・だが『いた』・・・この杜王町に・・・俺と同じ『岩人間』が」
仗助「!?ナニッ!?」
夜露「初めて俺と同じ境遇の人間に出会えた・・・・・・はじめて『友達』ができた・・・・・・趣味が一緒とか、感性が同じだとか以上に・・・共感できる人間ができたのだ・・・・・・」
ホル「この町に岩人間だとっ・・・」
夜露「そいつが『東方仗助をこらしめたい』と言う目標を俺に話してくれた・・・・・・俺は協力してやるだけだ・・・東方仗助・・・お前を『こらしめる』のをな」
仗助「!?」
夜露「友達に協力してやる・・・ただそれだけのことだ・・・俺がやっていることは・・・」
ホル「何モンなんだそいつぁーッ!仗助を狙う『岩人間』がこの町にいるってのかァ~ッ!」
夜露「ヤツの名は『アンジェロ』」バン
仗助「!」ガァーン!
ホル「アンジェロ?・・・・・・まさか『アンジェロ岩』のことか?」
仗助「アンジェロだと!」
ホル「知っているのか仗助!」
仗助「ああ・・・前によぉ~・・・『スタンド』を使って杜王町中の住宅の水道管ぶっ壊して回って、配管工を装って適当な修理して金を巻き上げてた詐欺師ヤローッスよ・・・」
仗助「警官だった俺のじじーに重傷を負わせやがったから・・・承太郎さんと二人で追いつめて、ヤツを岩と同化させた・・・まあやりすぎたって思ってたからそのうち治してやるつもりだけど・・・」
ホル「な、なるほど・・・だから岩人間か・・・」
夜露「俺がこの杜王町を訪れた時・・・アンジェロの前にたどりついた瞬間に気付いた・・・コイツは『俺と同じなんだ』と・・・」
~~~
夜露「憲助さん達との戦いで再起不能の重傷だったが・・・まあなんとかなるもんだな・・・やっと動けるようになった・・・」
夜露「しかしどうしよう・・・東方家の富とかそーゆーのまだほしいし・・・やはりリベンジすべきか・・・しかし対策を考えねば・・・・・・ん?」
岩「・・・」
夜露「・・・」
岩「・・・」
夜露「・・・」
アンジェロ岩「アギ・・・」
夜露「!・・・・・・お前・・・・・・アンジェロというのか?・・・・・・お前・・・お前もかアンジェロ!」
アンジェロ岩「アギ・・・」
夜露「!?・・・なんだと・・・そんなことが・・・・・・」
アンジェロ岩「アギ・・・」
夜露「わかった!俺がヒガシカタジョウスケをこらしめてやる!」グッ
~~~
夜露「というわけだ」
ホル「どういうわけだ」
夜露「勘違いするんじゃあないぞジョウスケ・・・アンジェロは別にお前をうらんでるワケじゃあない・・・ただ『ケジメ』のためだと言った。スタンドバトルでの敗北がくやしいだけだと・・・」
夜露「悪事を働いたのは自分だから、岩となっているのはムショに入ってるのと同じと思って反省しているとな・・・しかしジョウスケに『勝たせたまま』でいるのはくやしいから俺に託した」
夜露「俺が友のために仇をとる・・・それだけの話だ・・・・・・ヒガシカタジョウスケ・・・お前をやっつけてやる」ドン
仗助「・・・なんつゥーか・・・スゲーマヌケな話に聞こえるぜ・・・・・・そんなんで俺の命を狙うとか・・・」
夜露「安心しろ。再起不能一歩手前で抑えてやる」
仗助「徐倫の所へ行かなくっちゃあならないってのに面倒くせェーがッ・・・そっちがその気なら・・・・・・っぐ・・・」ドクドク
夜露「無理をするな・・・すでに最初の攻撃でダメージを負っている。もはや『王手飛車取り』ではなく『詰み』なのだ・・・ヒガシカタジョウスケ。ところで東方憲助さんと親戚?」
仗助「や、ヤロォ~・・・」
ス・・・
仗助「!?・・・ホルホースさん」
ホル「だったら俺が代わりに戦ってやるぜ。夜露・・・あんさんが『友達のため』に戦うってんなら俺も『友達のため』に戦うってコトよぉ~~~」
仗助「・・・ホルホースさん・・・」
夜露「・・・・・・」
ズ・・・
岩「・・・」
仗助「アッ!岩になって隠れやがった!」
ホル「んにゃろぉ~ッ!出てきやがれ!」ドギュドギュ!
仗助「気をつけろホルさん!奴は岩であり島だッ!姿をカモフラージュしながら接近してさっきの攻撃をするつもりだ!」
ス・・・
ホル「!しまった!」ドギュドギュ
スゥ
ホル「ぐ・・・消えやがった・・・・・・そして触れられた」
仗助「なんスて!?」
・・・・・・ゥゥゥーーー
ホル「な、何かが近づいてくる!『アレは』!」
ブゥーン!
ホル「『新聞紙』!大量にくくられた新聞紙だッ!」
仗助「おそらくその辺の家で廃品回収とかに出されてたヤツッ!束にした新聞紙が大量に迫ってきてるぞ!」
夜露「近くにいっぱいあったから」ズ・・・
ホル「あっ!テメっ!」ドギュ
岩「・・・」ス・・・
ホル「また隠れやがったチクショウ!」
仗助「今は新聞紙をどうにかすることを考えるんだホルさん!おそらくこの能力は『場所』じゃあなく『指定した人』に向かって収束してくる!アンタの身体にめりこんでくるぞォー!」
シンブゥーン!
ホル「それについては依然問題ナシ」
ドバ! ボゴォ
仗助「!・・・スタンドの弾丸を当てて・・・」
ギュゥーン ドス ギューン ドス ドス
仗助「弾丸を曲げて他の新聞もまとめているッ!貫通させずに!弾丸を死ぬ分にぶつけて他のにも次々と当てて!焼き鳥の串みてーに!」
ホル「これで射程距離の外に運び飛ばして」
ドザァ
ホル「どジャああぁ~~~ん」
岩「・・・」
仗助「しかし気をつけろ!また姿を岩にしているッ!気付かぬうちに触れられるぞ!」
ホル「・・・ああ。どれが夜露か見分けがつかねー」
仗助「夜露が変化した岩を判別しなけりゃあどうしようもねーッスよッ!どーするんスかッ!?」
ホル「・・・そこなんだがなぁ・・・対策はある。・・・・・・そろそろかな」
夜露(・・・思ったよりも面倒なスタンド使いだ・・・ホルホースとやら・・・だが集中させる物体を厳選すればいいだけの話・・・次の一手で・・・ホルホースも『詰み』だ・・・)
ホル「ホ、来たぜ」
夜露(・・・?・・・新しいヤツが来たぞ・・・)
仗助「!・・・お、お前は・・・いつの間に呼んだんスか」
ホル「なんかアンジェロ岩との回想してる時にケータイでな。ココだココ。手のココんトコ、敵が触れたのはココだ」
クンクン
夜露(?・・・手のニオイをかがせている・・・・・・どういうプレイだ?・・・変わった人間っているんだなあ・・・だがもういいッ。こいつもまとめて我がスタンドでやっつけてやる・・・)
ペタペタペタ
ホル「そこか、『皇帝』」メギャンカッシィーン!
夜露(!?ナニッ!)
ガギャアァ!
夜露「痛いッ!い、岩の角が削れたッ!」ブシー
仗助「グレート・・・マジで『匂い』なんざあるんだな・・・岩でも人間ってか・・・」
ホル「サンキュー裕也。お前さんの『スタンド』で奴を判別できるな」
噴上「緊急事態だからって呼びだすから何ごとかと思ったがよぉ~・・・トニオさんの秋の味覚料理を置いてきたんだぜェホルホース。この埋め合わせはしろよなァーッ」
バン
夜露「ガッ・・・な、なんだと・・・・・・」ブシュッ
ホル「お前の負けだぜ岩人間ン~ッ。こいつぁ俺のダチよォーッ。ニオイに敏感でなァ~・・・お前が岩に変化しようとすぐに見抜くぜぇー」
夜露「!」
ホル「そして・・・お前がいるのは『そこだ』ッ!『皇帝』!」メギャズドズドズド!
夜露「ギィヤアアァァァ!」ブシュゥー!
噴上「人間の姿に戻ったぞッ。痛みのあまりか!」
ホル「トドメは仗助ェ、テメーにゆずるぜ」
夜露「ッハ!」
仗助「いきなり因縁ふっかけやがってよぉ~ッ・・・徐倫達のとこにすぐにでも向かわなきゃあならねーってのに邪魔しやがって・・・かなりのダメージだが・・・テメーをぶっとばすくらいワケねーぜッ!」
ギュン
クレイジーD『ドォララララララララァーーー!』ボッゴォーーーン!
夜露「来週はハワイ沖だぁーーー!」ギャーン!
仗助「・・・さて・・・徐倫達の所へ行かなくては・・・身体がだいぶいてーが・・・・・・」
【八木山夜露 再起不能】バン!
・・・・・・
ガッシィ~ン!
吉良「っく・・・」ジリ・・・
じょりん「アンタのスタンド、きんきょりパワータイプかもしれねーけどジョウスケの『クレイジーダイヤモンド』よりもおそいしパワーもしたってトコだなァーッ」
えるめぇす「そんなんじゃあアタシたち3にんをあいてにするのはキツイぜ?いまのうちにこうさんしたほうがケガのちりょうだいのせつやくになるとおもうからオススメするッ」
吉良「フ・・・子供だな・・・『スタンド』は力が強い、スピードが早いからイイというものじゃあない・・・『スタンド』の最大のポイントは『能力』ッ。はきちがえているんじゃあないぞ」
えるめぇす「『キッス』!」ギュン!
キッス『ウッシャアァアァアァ!』ズドドドド!
吉良「っ・・・」ドムドム
えるめぇす「ワケわかんねーこといってるとかおをグチャグチャにゆがめてやるぞッ!こちとらおねえちゃんにグロえいがいっぱいみせられたからさァーッ!そういうのさいげんするじしんあっぞ!」
えふえふ「っふ、えるめぇすひとりでじゅうぶんじゃあないのか?アタシたちがでるまくなどない・・・」
えるめぇす「まずはそのあたまを『シール』でふたつにしてッ!はれつさせちゃうぞ!」ドシュ!
吉良「!?こ、これは・・・」
えるめぇす「『シール』ののうりょくはぶったいをふたつにする!そしてそれをはがすと!」ベリ
バギィン!
吉良「うぐぉッ!」ブシュッ
えるめぇす「はかいがおこる!いっかいのシールこうげきはたえたか!だがもういちどたえられるかな!?」
吉良「・・・・・・なるほど・・・変わった能力だ・・・だが『剥がす』というのが弱点だな・・・剥がさなければならないという点が・・・」
カチッ バグオォン!
えるめぇす「!?なッ!?アッヂィィィ!」ボグォォ
じょりん「!?シールが・・・『シールがひをふいた!?』」
吉良「そのシールを爆弾に変えた・・・・・・それを剥がす前にな・・・・・・これで1ダウン」
えるめぇす「・・・グ・・・」ドサッ
じょりん「えるめぇす!」タッ
吉良「やめておけ。火傷程度に抑えたがもう再起不能だ。下手に触ると傷が痛むだけだぞ。もちろん、手だけは無傷にしたがな。威力を抑える分、精密な爆破ができるのだよ」
じょりん「っ・・・テメェ~ッ」
ウジュル
ガッシィィ!
じょりん「!?」
吉良「!・・・な・・・・・・なんだ貴様はッ!?・・・」ググ
FF「『フー・ファイターズ』・・・私を呼ぶならそう呼べ・・・・・・エルメェスをよくもやってくれたな・・・このフー・ファイターズ、容赦せん!」グググ・・・
じょりん「えふえふ!プランクトンせいじんのすがたに・・・」
吉良「貴様・・・変身能力がスタンド能力か?・・・なるほど、今の君の姿の『手』というのも興味がない訳ではない・・・ぜひ触らせてくれ」
FF「それよりも自分の手の心配をするべきだな」
吉良「!?・・・わ、私の手がッ・・・」ウジュルウジュル
FF「プランクトンに貴様の『皮膚』を食わせた。エルメェスが受けた火傷の10倍・・・貴様の皮膚をえぐらせてもらうぞッ!」
吉良「驚いたな・・・プランクトン?・・・君はプランクトンなのか?・・・・・・そういうことは口にしないほうがいいな。『キラークイーン』!」タッチ
ボゴォォォン!
じょりん「!またばくはつ・・・でもえふえふにはぜんぜんくらってないぞ。あしもとのコイシをばくだんにかえてるのか?・・・」
吉良「『キラークイーン』!」タッチ
ボゴォォォン!
じょりん「またぜんぜんカンケーないとこをばくはしてる・・・」
FF「おかしくなったか?脳まではプランクトンに食わせてないんだがな」
吉良「フ・・・『キラークイーン』」タッチ
ボゴォォォン!
じょりん「じぶんとえふえふのしゅういをばくはしてるだけじゃあないか・・・なにをたくらんで――」
FF「っ!?・・・ぐ・・・・・・ぐおおお・・・」ガグゥ
じょりん「!?えふえふ!?どうした!」
吉良「・・・」
FF「ぐぉ・・・き・・・貴様・・・・・・まさか・・・」
吉良「君がプランクトンだというなら水分は大事だよな?爆炎で周囲の空気を乾かした。湿気がないとつらいか?畑の土の上を歩いたような気分だろう」
じょりん「!み、みず!えふえふ!ペットボトル!」パーッス!
吉良「おっと」パシィ
じょりん「ゲッ!とられた!」
FF「・・・クア・・・・・・す・・・水分が・・・」ドサッ
吉良「2ダウン・・・・・・あとは君だけだな」
じょりん「ぐ・・・」
じょりん「えるめぇす!」
えるめぇす「Zzz・・・」スヤァ!
じょりん「つかれてねてる!えふえふ!」
FF「水・・・・・・クァッ・・・」ブショォ~
じょりん「かれそう!ヤバイ!」
吉良「さあ、大人しく私をとった『写真』と『カメラ』を渡してもらおう。その後にた~~~っぷりと・・・そのフニフニのお手手をペペロペロペロクックゥ~ンさせてもらうよ・・・」
じょりん「ううっ・・・ヘンタイこわい・・・・・・でも!あたしはここでひくわけにはいかない!ともだちをおいていけないし、このカメラはわたせねー!こい!てフェチサラリーマン!」バン
吉良「しばっ!」
じょりん「オララァ!」
・・・・・・
仗助「さてホルさん、徐倫の所へ案内してくれ・・・承太郎さんの修羅場を見ちまって落ちこんでるんだろ?そばにいてやらねーと・・・ぐ」クラッ
ホル「無理すんじゃあねーよジョウスケ。さっきの戦いでケガしてるしよぉ・・・」
噴上「ホルホース、わざわざ俺を呼び出したんだからよォーッ、なんかお返ししてくれねーと割にあわねーぜ。映画いこーぜ映画。チケットもってんだー」ピラッ
ホル「ホ!?そ、そりゃあ12月20日公開の感動絆モノでありながらヒーローアクションものでもある感動間違いなしのディズニーアニメ映画『ベイマックス』のチケットじゃあねーか!行くぜ!」バン
仗助「ほ・・・ホルさん・・・俺を案内してくれって・・・」
噴上「それだけじゃあねーぜ。あの伝説の『ニンジャタートルズ』のチケットもあるぜ」ピララッ
ホル「おおおっ!見るぜ!むしろチケットくれるのかよサンキューって感じだぜ!」
噴上「だがチケットは俺の分だけだからお前は自分の分ちゃんと出せな」
ホル「ホ!?」
仗助「ちくしょう・・・こうなりゃ俺一人でも探しに行くぜ・・・」フラッ
・・・・・・東方宅
ポル「おい承太郎!まてまて!お前マキシムトマトくったのになんで俺にわけねーんだよ!逃げんな!待てって!」ピコピコ
承太郎「お前は自分だけ突っ走ってばかりだからダメージを食らいすぎなんだ。身を持って学ぶんだな」ピコピコ
ポル「あ!クワガタのヤツみっけ!スープレックスになろっと!承太郎ちょっと待っててくれ。今自爆してコピーするから」ピコピコ
承太郎「やれやれだぜ・・・」ピコピコ
・・・・・・
じょりん「っつあ!」ズザァ
吉良「やめてくれ。君はまだ子供だ。私には勝てない・・・決して。それ以上戦って君の手に傷が負うのは我慢できないんだ・・・大人しくギブアップしてくれ」
じょりん「・・・っぐ・・・」グググ
吉良「・・・・・・まだ立ちあがるのか。子供のクセに・・・」
じょりん「アタシは・・・アタシのなは『クウジョウジョリーン』!こどもじゃない!おとなのレディーよ!」バン!
吉良「・・・なるほど・・・・・・では」スッ
じょりん(!・・・じぶんのふくのボタンをちぎった・・・・・・!・・・まさか!)
吉良「大人なら、友人を見捨てることはしないな?」シュ
FF「・・・!」
じょりん「ばくだんにかえたのか!えふえふッ!」バッ
バグオォォォン!
じょりん「アグアッ・・・・・・グ・・・」
FF「ジョリーン・・・お前・・・」ブショォォ
吉良「かばったか。今の爆破でそのプランクトンの乾燥させようとしたが、身を挺してかばったか。なるほど大人だ。・・・・・・いや、大人となると逆にそんなことはしないかもな」
じょりん「・・・うぅ・・・」ブスブス・・・
吉良「ラッキーだ。君が爆風を受けたのは『背中』・・・『手は無事だ』・・・・・・フフ・・・そしてもはや立つ力も残っていないな・・・・・・私の勝ちだ」
じょりん「・・・っ・・・」
FF「じょ・・・ジョリーン・・・・・・」
吉良「さて・・・『写真』、『カメラ』・・・その二つを破壊した後、その『手』をじっくりと・・・・・・味あわせてもらうとしよう・・・」ジリ・・・ジリ・・・
じょりん「・・・・・・ぅ・・・」
「おい」
吉良「!」クルッ
『オラァ!!!』ボギャァ!
吉良「!?ブゲェアッ!」ブシュゥ!
じょりん「・・・?・・・・・・(・・・だれ?・・・・・・だれかがたすけにきてくれた?・・・・・・ジョースケ?・・・パパ?・・・・・・)」
ザッ
徐倫「『私をイジメてんじゃあねーわよ』」
吉良「!?・・・なん・・・な、何なんだ君はァ!い、いきなり・・・人を殴るなんて・・・わ、私は偶然通りがかっただけで・・・何も――」
ストーンフリー『オララァ!』ドドド!
吉良「グエアア!」
徐倫「シミくせーこと言ってんじゃあねーぞオイ。他人のフリなんざ通じると思うの?この状況・・・一目でわかるってーの。『こっち側』の私とFF、エルメェスをイジメやがって・・・」ザッ
吉良「・・・ぐ・・・」
徐倫「子供同士のケンカならなにもしないわよォーッ。子供はケンカしてナンボ、ケガしてナンボだからねー・・・昨今の教育事情ってのはちょっと過保護すぎると思うのよ私ィ」
吉良「・・・」スック
徐倫「だがテメーみてーな大人が・・・子供に暴力を振るうってのは最悪だってことは揺るがないわ。だから私が裁く!」
吉良「『キラークイーン』ッ!」ドシュバ!
徐倫「『ストーンフリー』ッ!」ドヒャオ!
ガァ~~ン!
吉良「グゲッ!・・・・・・(な、なんてスピードとパワー・・・)」
徐倫「オラァーーー!」ボグォ!
吉良(・・・つ、強い・・・・・・ここまで強いと感じたのは・・・あのクソッタレの仗助に似ている・・・)
徐倫「テメーの『スタンド』ごと粉々に粉砕してやるッ!」グアバ!
吉良「うおおおッ!触れればッ!触れさえすればッ!『キラークイーン』!しばッ!」シュババ!
徐倫「!」
吉良「『もらった』!貴様を爆弾に――」
ガパァッ
吉良「!?なッ・・・腕が・・・開いたッ!?糸の束を・・・こじ開けるように・・・」
徐倫「どういう能力かしらねーけどよォ~ッ・・・それだけ『触れる』ことに執着してるってーことは、触れられたらヤバイってすぐに理解できるわ。そしてッ!」
ボギャァ!
吉良「タワラバッ!」ブゲーッ
徐倫「アンタよりも私の方が『強い』。確信したわ。体でも心でも理解できたわ・・・」
じょりん(うぅ・・・だれかがたたかっている・・・あのヘンタイをボコってくれてるけど・・・いったい・・・だれ?・・・)
吉良「くっ・・・・・・言ってくれるな・・・少しは罪悪感とかないのか?・・・私は君以前にあっちにねっ転がっている3人のスタンド使いを相手にしたんだぞ?・・・連戦だ・・・体力的なハンデがあるだろう」
徐倫「なにぬかしてんだテメッ。スタンドバトルにそーいう『1対1で正々堂々じゃないとダメ』なんてもんは通じないだろ。それに・・・お前のようなゲスには容赦なんかないわッ!」
吉良「・・・っ」
徐倫「さあっ、トドメをさしてやろぉーじゃねぇーか」ザッ
吉良(まずいぞ・・・どうする?・・・このままこの女に負ければ・・・ムショ送りだ・・・しかも罪状はたぶんかなりはずかしいぞ・・・それだけはいやだッ!・・・落ちつけ・・・落ちついて突破口を考えねば・・・)
徐倫「ひと思いに右の拳で殴ってほしいか?それとも左か?両方ってのもアリよ。今なら無料でセットになるわ」ザッザッ
吉良(なんとかしてやり過ごさねば・・・そういえばこの女も手、キレイだな・・・アレなにこれめっちゃキレイだヤバイ今まで気づかなかったけどかなりイイすげぇ美しい100万倍も美しい)
徐倫「なにを無言でニヤついてんだコラッ。殴られるのがシュミか?だったら今から――」
ボコォ
徐倫「!?・・・なッ・・・」
吉良(あのキレイでスベスベな手で私の顔をスリスリしてからヒゲそったり髪の毛セットしたりしたいなウワオオオ妄想が止まらないどうしようどうやってあの手をゲッチュするか)
ボコォ!
徐倫「なんだ!?・・・あ、足がッ・・・足が削れてるのかッ!?いや、破裂しているのか!?なんだこれはッ!」
吉良(今からドゲザすれば握手くらはしてくれるかなその一瞬の隙をついて顔にペタってするのもありかもアレ!?なんか妙なことになってる!?なんか痛がってる!?)
吉良「な、なんだ?・・・一体何が・・・」
ボコォ!ブシュゥ!
徐倫「足がサイコロみてーな形に削れて・・・こ、これがヤツの能力か!?しかし触れられてなど・・・ッハ!」
じょりん(なんか・・・すっげーいたいきがする・・・からだが・・・ちぎれてるみたいな・・・)ボコォ!ブシュ!
徐倫「『こちら側』の私も!これは・・・『大統領のスタンド能力の影響』!こっちに来る前に注意された!『こちら側の私と近づくと身体が細切れになってバラバラになると!』」バン
徐倫「ヘンタイヤロウにトドメをさそうと近づいたが・・・こっち側の私にも近づいていたのかッ!距離が近づいたからか、身体がッ!」ブシュゥ!
吉良「・・・・・・ほう」ニヤリ
徐倫「っく!(まずいッ!私はともかく子供の私が・・・早く距離をとらなければ)」
シャカシャカシャカ ザッ
徐倫「いっ!?」
吉良「ふはははは!やはり運命は私に味方してくれているな!『位置をとったぞ』!これで君は私と、倒れているあの少女の『間』にいる!」
徐倫「カサカサと猛スピードで周りこみやがって!ごきぶりかテメーはッ!」
吉良「君が今大声で説明してくれたから理解したが、あの子と君の距離が近づくと身体が崩れるらしいな!『キラークイーン』」タシッ
吉良「このマンホールを爆弾に変えた。君が前に来れば・・・つまり私の方に来れば爆破する。君は『後に下がるしかない』」
徐倫「っく・・・」ジリッ
ボコボコォ!
徐倫「っ!このままではッ・・・」
じょりん(ぐぅ・・・い、いたい・・・めがかすれてまえがみえないから・・・どうなってるのかわかんないし・・・でもすっげーいてぇー)
吉良「さて・・・では交渉といこうか」モミテモミテ
徐倫「・・・?・・・なによ・・・急に」ジリッ
吉良「私は争いを好まない人間でね・・・できれば穏便に話を済ませたい。今回の件はちょっとした誤解から始まっただけだ・・・別に子供をイジメるのが趣味なワケじゃあない」
徐倫「・・・」ジリッ
吉良「その子達が私をカメラで撮ってね・・・無断でだ。そういうのはあまり気分がいいとは言わないだろう?だからカメラと写真を捨てるように言ったんだが聞いてくれなくてね・・・」
吉良「そしたらその子達が襲ってきたものだから、私は応戦しただけなんだ。ここは穏便に・・・その子達のカメラと写真を廃棄してくれれば、私も大人しく手を引くよ」
徐倫「・・・」
吉良「どうだい?そうすべきだとは思わないか?これ以上ただ傷つけあるのは意味がない・・・静かに暮らすためには、何ごとも穏便に済まそうじゃあないか・・・」スッ・・・
徐倫「・・・」ジリッ
吉良「さあ・・・私の手をとってくれ。仲直りの証だ・・・・・・『握手』を・・・しようじゃあないか・・・・・・」
・・・・・・東方宅
承太郎「ッ!」ピクッ
ポル「あーやっべ、今の1UP取り逃しちゃったぁ~・・・マズイなあこの先難関なのに・・・ん?どした承太郎」
承太郎「ちょっと行ってくる。『スタープラチナ・ザ・ワールド』」
ドォーーーン
ポル「・・・わざわざ時とめて移動するとはよほど急いでるのか?なんかしらねーけど・・・・・・そういえば俺、なんでここに来たんだっけ?」ハテ
・・・・・・
仗助「こっちの方から爆発音がしたが・・・まさか徐倫が強化爆竹でも使ってんじゃあないだろうな・・・とにかく早くあいつらを見つけねーと・・・・・・」ズリズリ・・・
ドォーーーン
承太郎「仗助」
仗助「わ!じょ、承太郎さん!時止めてきたんすか!?いきなり目の前に現れんでくださいよ!」
承太郎「徐倫がピンチな気がする。行くぞ。こっちだ」ガシ
仗助「え?ちょ、まさか俺持ちあげて時止め移動」
ドォーーーン
ドォーーーン
承太郎「ついたぞ」
仗助「ハァ・・・ハァ・・・俺は止まった時の中意識ねーからスゲーキモチワルイんスよこれ・・・一気に移動してるみてーで・・・ってあれは!大人の徐倫と・・・吉良吉影!な、なんでアイツが!」
仗助「それにあっちで倒れてるのは・・・エルメェス!FF!子供の徐倫!まさかケガをしてるんじゃ・・・」
承太郎「徐倫・・・」グッ
仗助「ま、まってください承太郎さん!今の状況もしかしたら想像以上にヤバイかもしれないッスよ!あいつらの誰かが爆弾にされてるとか!俺達が今行けば悪影響かも!」
承太郎「知ったことか。俺は行く」
仗助「待った待った!話声が聞こえるッスよ!聞いてから判断しましょうよッ!」
吉良「その子達の『負け』を認め、交渉に応じろ。それともまだ戦うのか?後ろに下がれば身体はちぎれ、前に進めば爆弾だ。そんな危ない橋を渡る『勇気』などないだろう・・・」
徐倫「・・・」チラッ・・・
じょりん「・・・うぅ・・・」
ボコボコォ!ブシュゥー!
徐倫「・・・」
吉良「さぁ・・・その子達の写真とカメラを破壊すると約束し・・・・・・私の手をとれ・・・」ス・・・
徐倫「・・・・・・」
徐倫「決して・・・お前には屈しないわ。私は『ジョジョ』よ。かつて・・・パパがそうだったように」
仗助「!」
承太郎「ッ」ブワワッ
吉良「・・・・・・?」
徐倫「『ストーンフリー』ッ!!!」ギュン!
バァーーーッ!
吉良「ッハ!『上空』!上の『電線』に糸を伸ばしッ!スパイダーマンのように――」
徐倫「オラアァーーーッ!!!」
ドッゴォ!
吉良「ブベハァーーーッ!」ボッギャアァァーーーン!
仗助「や、『やったぞ』!徐倫のライダーキックが決まったぞッ!」
チャクチ
徐倫「・・・ッフゥ~~~ッ・・・・・・なんとかなったか・・・まったく・・・・・・やれやれだわ」
【吉良吉影 再起不能(全治2カ月、再び入院生活へ)】
バーーーン
じょりん(・・・からだがいたい・・・ずつもする・・・めまいもだッ・・・・・・まえがぜんぜんみえない・・・)
じょりん(・・・?・・・・・・あっちは・・・あのヘンタイヤローで・・・こっちの『みかた』のひとは・・・おんなのひとなのか?・・・・・・)
じょりん(・・・・・・!・・・くうちゅうから・・・ケリを・・・・・・)
じょりん(・・・・・・か・・・カッコイイ・・・・・・)
じょりん(・・・このおんなのひとは・・・・・・アタシが『りそうとするおとなのレディーだ』・・・・・・」
じょりん(・・・・・・アタシも・・・あのひとみたいに・・・・・・カッコイイおとなのレディーに・・・・・・)
スヤァ!
・
・
・
じょりん「ッハ!」ガバッ
仗助「おっ、起きたか徐倫」
承太郎「どこか痛いところはないか?徐倫」
じょりん「!?ッ!?」キョロキョロ
えふえふ「あんしんしろ。ここはジョースケんチだ。じょりんもえるめぇすも『クレイジーダイヤモンド』でなおしてもらったんだ。アタシはみずで」
じょりん「あっ、あのおんなのひとは!?」
仗助「・・・・・・あー・・・俺達が現場についた時は誰もいなかったぜ。吉良のヤローは病院直行だがな」
じょりん「・・・そんな」シュン
えるめぇす「おんなのひとってだれだ?」
じょりん「アタシはみたんだ。いしきがモーローとするなか、あのヘンタイヤローからアタシたちをまもってくれた・・・おとなのレディーをッ」
えふえふ「へぇー」
承太郎「・・・」
仗助「ま、まあなにはともあれ全員無事にウチに帰ってこれた。それでいいじゃあねえか」
えるめぇす「あれ?そもそもなんであんなことになったんだっけ」
じょりん「ッハ!パパのウワキモノォーッ!」パグォ
承太郎「フゲェ」
仗助「やめろ徐倫!スタンドで顔殴るなッ!」
じょりん「はなせジョースケ!パパは・・・こいつは『アタシとママのこころをうらぎった』ッ!」ジタバタ
仗助「だからそれは誤解だってーのッ!話は聞いたッ!承太郎さんが浮気してると思ったんだろッ!だがあれは・・・・・・あれは・・・その・・・」
じょりん「そらみろッ!」
承太郎「徐倫」ズッ
じょりん「!」
承太郎「詳しくは話せんが、俺が一緒にいた女は浮気相手ではない。『友達』だ。・・・こっちの俺にとってはな」
じょりん「?」
承太郎「証拠はなにもないが・・・・・・俺を信じてくれ、としか言えん。徐倫・・・俺を信じてくれ」
じょりん「・・・」
承太郎「俺がお前とお前の母親以外の女を愛する訳がないだろう」
えふえふ「うわっ」
えるめぇす「ドサクサでスゲェこというな・・・///」
じょりん「・・・・・・パパ・・・」
承太郎「徐倫」ス・・・
サッ!
ハグゥ~ッ
仗助「仲直りした・・・ってことでいいんスか?これ」
えふえふ「みてのとおり、ハグしてるからそうなんじゃない?」
徐倫「ゴメンパパ・・・うたがったりして」
承太郎「いいんだ徐倫・・・いいんだ・・・」ナデクリナデクリ
えるめぇす「イイハナシダナァ!」
承太郎「さて、徐倫・・・俺は少し用事がある」スック
じょりん「?どこに?」
承太郎「『友達』を見送ってくる」
・・・・・・
徐倫「・・・オメデト、こっち側の私と無事仲直りできたみたいね」
承太郎「家の外で見ていたのか」
徐倫「べ、別に気になって覗いてたワケじゃあねーッ!隣の世界とはいえ、私だからな。ケガの具合を心配してたんだよ」
承太郎「・・・・・・じょり――」
ズァッ!
大統領「私が大統領だ」ザン
承太郎「・・・大統領」
大統領「徐倫君に呼ばれてね。エアフォースワンで飛んできたんだ。『元の世界に帰る頃合いだと』・・・」
徐倫「・・・」
大統領「彼女は『父親への考え方を改めるためにこちら側へ来た』、隣の世界の空条徐倫。向こうへ帰る頃合いということは・・・父と和解したということなのだな?」
徐倫「・・・・・・」
承太郎「徐倫・・・」
大統領「君の父への不和は・・・解消されたのだな」
徐倫「・・・」
承太郎「徐倫・・・」
徐倫「いや、そもそもこっちの世界とあっちの世界の親父は違うから根本的な解決にならねーだろ」
大統領「それいうたらあかん」
徐倫「まあこっちの世界の親父は?少しはマシかなーって?ちょっとは思ったけど?少しは?ちょっとね?スゲーちょっと」
承太郎「徐倫」ニンマリ
徐倫「やめろキモチワルイスマイル顔剥ぐぞ」
大統領「とにかく、君がそろそろ帰るべき時だから私を呼んだ。それで間違いないな?」
徐倫「ええ。わざわざ悪いわね。アメリカから日本まで呼び出すなんて」
大統領「いいさ。大統領専用機に乗るいい口実だからな。あれすごいぞ、イスは背もたれ倒せるしエアコンもある。スーファミだってできるんだぞ。大統領なってほんとよかった」
承太郎「徐倫、帰る前に他の皆に一言ないのか?」
徐倫「子供のエルメェスやFFに会うと帰りづらくなっちゃうだろうし、私は言語道断。仗助おじさんは泣かれそうだし・・・」
承太郎「・・・では俺だけに別れのあいさつがあるんだな。俺だけに。パパだけ」ニンマリ
徐倫「やめろっつってんだろそのスマイル鼻もぐぞ」
承太郎「徐倫・・・今だから言えるがお前と吉良との戦い、見ていたぞ」
徐倫「キラ?・・・ああ、あいつか」
承太郎「・・・俺のことを『パパ』と呼んでくれたな」
徐倫「!」
承太郎「ありがとう」
徐倫「・・・・・・ッフ、フン!」
承太郎「・・・」ニコッ
徐倫「・・・・・・これ」スッ
承太郎「手紙?・・・」
徐倫「私が帰ってから開けて。ここで読まれるとはずかしいから」
承太郎「徐倫・・・」ニンマァ
徐倫「オラァ!」パゴォ
承太郎「サァンキュッ!」ベハァー
大統領「感動の別れのシーンはすんだな?では、空条徐倫を元の世界へ帰そう」バサァ
徐倫「・・・じゃあな親父。出所したら遊びに来るかもな」
承太郎「もう警察の世話になるようなことはするなよ」
徐倫「無茶言わないでよ。私は空条承太郎の子よ?」
承太郎「・・・ッフ、そうだな」
大統領「では」
ファサッ
―――『隣の世界』のグリーンドルフィン刑務所
エルメェス「おッ!徐倫どこ行ってたんだ!?今朝からずっと見かけなかったぞ!」
徐倫「ちょっと、ね」
グェス「いやぁ~ザンネンだったわね徐倫。今日の昼飯、イチゴ大副と揚げパンだったのよ?食えなくてザンネンねェ~ッ。まっ、アタシがアンタの分もらったけど」
エルメェス「あっ!テメーだったのか徐倫の分の食ったの!皆でジャンケンしようとしたらもうなかったぞ!」
グェス「ルームメイトだもん当然でしょぉ~ッ」
エルメェス「テメー今度の飯のデザートは徐倫に献上しろよッ!で、それをアタシがもらう」
徐倫「なんでよッ」
エルメェス「ハッハハハハ!」
<ガヤガヤ ドタドタ
ミラション「おい皆早く来い!図書室でFFとオンナスイが殴り合いしてるぞッ!棚が倒れて窓も割れてるぜッ!」
グェス「ウッソ!マジ!見にいこ見にいこ!」
エルメェス「早くいかねーと神父様が仲裁に来ちまう!どっちが勝つか今のとこオッズどれくらいだミラション!」
徐倫「・・・・・・フフッ・・・あっちも大変だったけど、こっちも退屈しないわね」
エルメェス「行くぞ徐倫!」
徐倫「ええ!」
タタタ!
・
・
・
承太郎「・・・・・・帰ったか」
大統領「ああ」
星の白金『オラオララァ』ビリビリビリッ
大統領「めっちゃ早く読みたかったんだなその手紙」
承太郎「・・・なになに、『はいけい、ほんじつはおひがらもよく――』」
大統領「そういうのいい」
承太郎「・・・ッチ、やれやれだぜ。・・・・・・一緒に見る?」
大統領「できれば」
承太郎「では」スッ
〈私は泣くのが得意で、最初から慰めを当てにしてたわ。
何度も間違った道選び続けて、正しくここに戻ってきたの〉
承太郎「・・・・・・徐倫・・・」ポロポロ
大統領「これだけで意図が伝わるのか?君には」
承太郎「子供のころから仕事や用事で徐倫のそばにいられないことが多かった・・・・・・俺がでかける時・・・徐倫は・・・泣いていた・・・今より幼い頃だが・・・・・・」ポロポロ
承太郎「だから・・・大人の徐倫は・・・間違った道を選んでしまい・・・刑務所に・・・・・・だが・・・今・・・正しく戻ってこれたというのは・・・・・・俺の気持ちを理解し・・・全てを理解したんだ・・・」ポロポロ
承太郎「その意味が・・・伝わってくる・・・・・・」
〈巡り巡る時を超え、いつもあなたの所へと、この心舞い戻ってゆく。
無理に描く理想より、笑いあえる今日の方がずっと幸せね。〉
承太郎「・・・徐倫・・・・・・離れていても心は一緒だということか・・・・・・隣の世界同士では無理だが・・・笑いあえればそれで・・・そういうことか・・・・・・」ポロポロ
大統領(これ日本の『愛を込めて花束を』って曲の歌詞カードが入ってただけだってツッコみたいけどやめとこう)
承太郎「うぅ・・・徐倫・・・」ポロポロ
大統領(過大解釈ってこえー)
忘年会シーズン到来!
・・・・・・東方家
憲助「えェーーーッ・・・今年もまた一年、我ら家族が無事に過ごし、親戚一同こうして集まれることをしゅくしましてェーッ・・・」
\キャンパ~~~イッ!/
ワイワイドヤドヤ テンヤワンヤテンヤワンヤ
憲助「いやァ今年ももう年末かァ。来週は新年だなオイ!」ガヤガヤ
常敏「正月はオーストラリア行きたいなオーストラリアッ。すっごくデッカイカブトムシとかいそうじゃあないか?え?」ドヤドヤ
つるぎ「来週は新年かァ~・・・」ガヤガヤ
良平「忘年会なんて一年ぶりじゃわいッ!ワッハハハ!」ドヤドヤ
鳩「ヤダ~リョウヘイおじいちゃんトーゼンじゃんッ!ギャーハハハハ!」ガヤガヤ
ノリスケ「まぁゆっくり酒でものんで・・・話しあおうや・・・ジョニィくん・・・」チャキ
ジョニィ「お、お義父さんッ!銃口を向けながら言わないでくださいッ!まだなのかッ!?まだ『許し』が出ないのかッ!?」ガヤガヤ
仗助「ったくよォ~ッ、なんだって忘年会だっつって親戚がウチに集まんだよォーッ。どーせ正月にも集まって酒飲むクセによォ~ッ」
良平「まァまァカタイこと言うんじゃあない仗助。わしの孫のクセに細かいことを気にするんじゃあない。忘年会は忘年会、新年会は新年会だッ。どっちもパァーっとやるのが東方家のルールッ!」
仗助「だってよォー・・・憲助オジさんってば酒飲むと――」
憲助「おォ仗助ェ!飲んどるかッ!?まだ未成年かお前。おっくれってるなァーーーッ!」ガシィ
仗助「クソめんどくせーんだよなァーッ。からむんじゃあないッスよおっさん!」グイィ
憲助「お前カノジョはいないのか?あんまりモテなさそーだしなァー無理だろうなァーッ。ダーッハハハハ!」グイグイ
仗助「メンドクセェェェーーーッ!」
大弥「仗助にカノジョなんているわけないじゃあないッ。だってこの私がいるんだモンッ♪」ルン
憲助「なにが『モンッ♪』だッ!未成年のガキのクセしてッ!お前にはまだカレシなんぞ早いからなッ!仗助ッ!大弥に手を出したら覚悟だぞオイ!」
大弥「もうパパったら古いんだァ。私もう16よッ。ボーイフレンドくらい作ってもいいじゃあない。ねェ?仗助?」ダキィ
仗助「俺としては大弥よりもうちょっと凛とした子がタイプなんだけどなァ」
憲助「仗助ェェェ!テメェ大弥が気にイラネーってのかッ!」コラ
仗助「メンドックセェーーーッ!」
大弥「グスン・・・いいもんッ!あたしには定助がいるモンッ!仗助なんかしらないッ!」プイ
定助「オレェ?」
大弥「どぉ仗助?どォ~お?私定助のほうにナビいちゃうわよぉ~?止めるなら今のウチよッ。期間限定ッ」
仗助「あっ、鳩ねーちゃん髪型変えたんスか?それ今流行り?」
鳩「わかるゥ?わかっちゃうゥやっぱりィーッ?これ『チャカカァーンッ』って美容室でカットしてもらったのよッ。すっげー腕イイの。アゴの下まで剃ってくれるしィー」
大弥「ワーン!仗助のアホー!」ビー
朋子「ちょっと仗助ッ!大弥ちゃん泣かすなんていい根性してるじゃないのッ!将来の嫁を!」
大弥「ヒーン朋子さぁーん」ナキツキー
仗助「嫁っつったってイトコ同士で結婚なんて無理だろーよー。適当ふかして大弥をその気にさせんなよッ」
朋子「アレ?イトコって結婚できないの?」
憲助「俺は知らん」グビグビ
ノリスケ「お前ちゃんと稼いでんのか?あの農場ってどれくらい稼いでんの?給料明細見してみ?見してみ?」ズズイ
ジョニィ「ヒィ!ショットガンをズズイってしながら聞くのやめてくださいッ!」
憲助「それより朋子ちゃんのダンナさんはこないのか?仗助の親父ッ。いいかげん顔見たいぞ俺ァ」
朋子「ジョセフは忙しいから憲助さんなんかに会ってるヒマないのよッ」
仗助(呼ぶわけにはいかねぇーもんなァー)
憲助「フン、俺はまだそのじょせふってやつを東方家の一員に認めちゃあいないからな。家族になるってんならそれなりの『スジ』を通せってもんだ」グビグビ
じょりん「ノリスケおじさん、アタシはァ?」
憲助「おォー徐倫ちゃん!お前はちゃぁんと東方ファミリーだぞッ。わっはっはいつ見てもかわゆいのう」ナデリナデリ
じょりん「ッシャ!ひがしかたファミリーだぜッ」グッ
えふえふ「アタシはにんげんじゃないけどOK?」
憲助「あったりまえだッ。俺は差別と税金が嫌いだ。FF、お前の居場所はココだ。もし仗助にイジメられたらウチに来るといい。すんごくうんまいフルーツを食わしてやるぞ」ナデリナデリ
えふえふ「メロンある?」
憲助「オォ、極上の一品がな!」
えふえふ「・・・イジメられないといってはいけない?」
憲助「ン?・・・・・・ワッハハハ!アァそういうことか!いいや気にするな!いつでも来ていいぞッ!いつだってうまいフルーツを食わしてやるぞッ!」
えふえふ「フーフォァーーー!やったァーッ!」グッ
じょりん「これでとうぶんクイブチにはこまらないな!」
鳩「ちょっと待って。朋子さんアンタちゃんと食べさしてるんでしょうね?」
朋子「徐倫ちゃん!冗談に聞こえない冗談やめて!」
ノリスケ「理那のメシ美味いか?美味いよなァ?残してないよな?ナ?」グリグリ
ジョニィ「こめかみにッ・・・トンプソン銃をッ・・・つきつけて脅さないで・・・ッ・・・」
仗助「憲助おじさん、あんま徐倫達を甘やかさないでくださいッスよォー。高級なフルーツなんか食わしたら口がコえて困るぜ」
じょりん「だいじょうぶ!だいじょうぶだから!しょみんてきですから!」
憲助「美味いモン食べさせて何が悪い。世の中にはスバラシイものが溢れてるんだぞ。一つでもイイものを知れた方が人生ハクがあるってもんだ」グビグビ
大弥「父さん飲みすぎてるんじゃない?」
憲助「いいんだよ、飲める時に飲むのが男だ」グビィーッ
鳩「ぜってー明日頭いてーってわめくわね。かけてもいいわ」
憲助「朋子ちゃんよォーー!お前ものめ!お前の新しいダンナ探してやるからタイプをいえタイプををー!」
朋子「ふざけんなコラ!私がジョセフ以外の男にナビくと思ってんのかこのヘベレケはかせがァーッ!」
憲助「てめー年上に向かってなんだその言い方はァーッ!」
仗助「・・・ったく大人連中はやかましいったらねーぜ。よー、常秀ー、お前一人でハジッコに座ってんじゃあねーぜ」グイ
常秀「うるせーぞ仗助。話かけんじゃあねー。今俺ァ大事な勝負してんだからよ・・・・・・あっ!チクショウ!ヘボカードが出たじゃあねーか!お前のせいだぞ仗助!」
仗助「なんの話?」
常秀「スマホゲームだよッ!スマートフォンのアプリのゲーム!『プリピュア』のゲームでカードのガチャをしてたのにお前のせいでザコカードが出たんだよ!ちくしょーSSレア狙ってたのに!」
仗助「???」
常秀「ッチ!こうなりゃ課金だぜカキンーッ。今度こそSSレア出してやるぞッ。仗助おめー話しかけんなよッ!今月15万目の課金なんだからな!集中させろッ!」
仗助「・・・お、おう」
鳩「常秀ってばまたスマホゲーやってるゥ~ッ。いい加減にしないと解約させられちゃうわよーッ。っていうかせっかく親戚で集まってんだから話しなさいよねェー」
常秀「うるせーッ、俺は二次元しか信じないんだ。三次元なんて嘘とタテマエだらけの窮屈な世界でしかない。でも二次元は不変的な『癒し』と『微笑み』に溢れてるんだッ。二次元こそ真理ッ」
鳩「そーゆー人って増えてるらしーけど、ちゃんと物事の区別はつけないとダメよ。マジで」
仗助「常秀って前からモーモク的なところあったッスよね。そういやぁ俺がまだ徐倫くらいの頃、常秀ん家でセーラームゥンのアニメ一緒に見せられてたなァ~・・・」
じょりん「よんだか?」ヒョコ
仗助「よんでねー。お前にはまだはえーからあっち言ってな」
鳩「ア!いいこと考えた♪常秀、アンタ二次元二次元言ってるけどさァ~、この子見てどーお?新しい親戚の徐倫ちゃん!」ヒョイ
じょりん「ワ!もちあげるなハトポッポ!」
常秀「・・・・・・」
常秀「・・・・・・ッフ」プイ
仗助「あ・・・ムシしてスマホいじりだした」
鳩「なによォ~、かわいいでしょ?あどけない子供ッ、純粋な女の子ッ、キュートだと思わない?ロリコンになるのも問題だけど。それともムッツリ?」
常秀「俺は神を信じてないんだ。いくら子供でも、一秒ごとに成長していく。いずれはトシマになっちまうってことを俺は知ってるんだ。俺は・・・神を信じてない・・・」ブツブツ
鳩「・・・」ゾッ
常秀「その点、二次元はいいよなァ~ッ。100年たってもずぅ~っと歳をとらないんだぜェ~~~ッ。永遠の14歳・・・未来永劫俺の『心』と一緒に生き続けるんだぜ」
仗助「常秀・・・」
じょりん「なんかしらんがバカにされたきぶんだ。ぶんなぐっていい?」
ゴォ~~~ン・・・ ゴォ~~~ン・・・
憲助「オッ、除夜の鐘が鳴りだしたぞッ。ワッハハ風情があるな」
大弥「えっ、今日って大みそかって設定だったっけ」
常敏「そうだ仗助。年越す前にお前達にお土産を渡すのを忘れていたんだ。ほら、徐倫とFFにもあるぞ」ガサゴソ
じょりん「!オミアゲ!?」バッ
えふえふ「つまらないものをくれる!?」
常敏「まず仗助にはこれ!超ーリアルなオニヤンマのフィギュアだッ!どうだこの細部までこだわったディティール!アップで見るとちょっとグロイとこまで完全再現だ!」
仗助「わ・・・すごい」
常敏「オマケに鉄人28号FXのオモチャもやるぞ!」
じょりん「あーいいないいなー!カッくいー!」
常敏「フフ・・・徐倫、お前のにもあるぞ。ドじゃじゃ~ん!スケボーだ!」ドジャン!
じょりん「わー!かっくいー!アメリカーン!」
常敏「お前がアメリカ人だと聞いて『コレだ』って思ってな。デザインもファイヤーな感じでイケてるだろ?オマケにキングジョーのソフビもやる」
えふえふ「・・・」ポヘェ~
常敏「まちわびたかFF?これをやるぜ。どじゃじゃーん、ビニールプールだ!」ジャドン!
えふえふ「うわぉぉ!」
常敏「クリアで透明感のあるキレーなヤツだ。オマケにソニーのウォークマンあげるぞ。初期型のヤツで超レアだ。テープも俺の厳選ミックス集」
えふえふ「SO COOL・・・YEAH・・・」
憲助「お前、それでお年玉とクリスマスプレゼントの代わりにする気だろ。セコイな、おい」
常敏「あと仗助、これをエルメェスって子に渡してくれ」ス
仗助「・・・エルメェスの分も」
常敏「そりゃあ徐倫とFFにあげてエルメェスにあげないのはマズイだろう。友達なんだからな。いつも一緒にいるらしいし。これ旅行先で買ったキレイな髪飾り。オマケにTFの映画シリーズセット」ドン
仗助「なんだか気ィつかわえちまってすんませんッス」
常敏「これは『俺の気持ち』だ。受け取ってもらえればそれでいいんだ。ま、お前はこれからも子守がんばることになるだろうがな」ポンポン
ゴォ~~~ン・・・ ゴォ~~~ン・・・
憲助「もうすぐ年越しだぞッ!東方家ェ~~~!しゅ~ご~~~!」
朋子「ちょっと・・・何する気よ・・・何そのテンション」
憲助「『サザエさん』みたいに挨拶するんだよ!大みそかだよ東方家!みたいな感じでなァ~!おい仗助!お前センターな!サザエさんみてーに変わった髪型してんだからなー!ガハハ!」
大弥「アッ!」
プッツ~~~ン
仗助「オイ・・・憲助おじさん・・・・・・今、アンタ俺のこの頭のことなんつった・・・」
朋子「や、ヤバイわッ・・・徐倫ちゃん、FFちゃん、避難しましょ」ソソクサ
憲助「おーなんだァー!お前年上に向かってケンカ売るきかァー!いいだろうっ!常敏!常秀!定助!来いッ!ワハハこっちは4人だぞッ!仗助一人で勝てるかな!?」
定助「えっ・・・俺もォ?」
仗助「ドラッッッ」
憲助「っ―――」
― カ ァ ッ ! ―
プッチ「やぁ、平和な年越しだな。こうやって家族そろって鍋つついて年越すなんて」グツグツ
DIO「WRYYY!JOJO!貴様フーフーしないで豆腐を口に放り込むなッ!すっげーアツいッ!ハフハフするッ!」ハフハフ
――・・・1月
―東方家―
じょりん「わーははは!おまえのうしろだエルメェスッ!こっちはあかコウラをそうびしているぞ!ねらっているぞッ!」ピコピコ
えるめぇす「ッヘ!やれるもんならやってみろじょりん!あたしはムテキスターをもってんだ!おまえが『うった』しゅんかん!ムテキになってそのコウラをムダにしてやるぞ!」ピコピコ
じょりん「しょうぶするか!?どっちが『すばやい』か!あたしとしょうぶするかぁぁぁーーー!」ピコピコ
えるめぇす「おたがいうしろにはさがれねェーーーッ!けっちゃくはいっしゅんだ!」ピコピコ
えふえふ「おさきー」ブロローン
じょりん「あ!キノコターボでえふえふが!」ピコピコ
えるめぇす「ず、ずるいぞ!ギョフノリさくせんか!」ピコピコ
えふえふ「しょうぶってのはおちつきがかんじんなのさ。『みる』んじゃあなく『みる』んだぜ、『きく』んじゃあなく『きく』んだぜ」ピコピコ
えるめぇす「じょりん!うつんだ!『ゴールをこえさせるなァー!』」ピコピコ
じょりん「オラァ!」ボヒュボヒュボヒューン
えふえふ「ア!まえをはしっていたジョウスケに!」ピコピコ
ドッゴォーン
仗助「うおおおあああああ!テメェーーー!流れ弾で俺に当てんじゃあねェーーーッ!一位キープしてたんだぞコラァーッ!」ピコピコ
ピンポ~ル♪
じょりん「あ、ポルポルのきたしらせ」タタタ
ガチャ
ポル「いやぁ!徐倫!FF!エルメェス!」パァー
じょりん「ポルポル!」
えふえふ「ポルポル!」
えるめぇす「ポルポル!」
ポル&じょりん&えふえふ&えるめぇす『ポルポルポルポルポルナレフッ!』ビシィ
ポル「つづきましてェー」
仗助「いつFFとエルメェスに仕込んだんスか」
ポル「いやぁ~旅行行ってたからよ、土産もってきたぜ土産」ドサッ
じょりん「りょこう!?」
えふえふ「えいごでいうとアドベンチャー!」
えるめぇす「いやいやジャーニーだろ」
仗助「ちょっとポルナレフさん、いきなり床の上にゴミを置かないでくださいよ。なに持ってきてんスか」
ポル「ゴミ?・・・ゴ・ミ?・・・・・・」→
ポル「どこにゴミがあるんだ?俺には自分の荷物しか見えんけどなァ~」
仗助「あっ、えっ、コレ、あなたの荷物・・・ハハ・・・す、すんません」
じょりん「まあキチャナイからな」
ポル「年季が入ってるって言えよなァ~ッ。そんなこと言うと土産あげないぞぉ。『今流行のアレ』持ってきたのになァ~」
じょりん「なになに?」
えるめぇす「はやりのものってなんだろ」
えふえふ「インフルエンザとか?」
ポル「ドじゃあ~~~ん!今子供達の間で大人気の『スタン時計(スタンドケイ)』で~っす!」バーン
じょりん「わあーーー!」
えふえふ「いまはやりのぉーーー!」
えるめぇす「ダンスおどれるよ!あたしダンスおどれるよ!ボラボラヴィーアのうた!」
仗助「ちょっとまって」
ポル「ホレ!スタン時計にセットする『ディスク』だ!レアなのあるかな~?あけていいぞッ」
じょりん「やったー」ビリビリ
えるめぇす「おおおっ!『キラクイーン』のディスクだー!ちょーレア!」
じょりん「あー・・・アタシの『ザ・ハンド』だー・・・ダブってるー」
えふえふ「アタシ『スティッキィ・フィンガーズ』だった。かっけーな」
仗助「ちょっと待てェーッ!それパクリだろッ!ぜってーパクリだろッ!ウォッチの!メダルだろもともとはぁーッ!」
ポル「製造元はスピードワゴン財団」
仗助「イメージダダ下がりッスよ!財団は安心できる味方だと思ってたのにパクリ商品かよッ!」
ポル「アニメもやってるぞ?ケーブルテレビで週に一回、6時半から」
じょりん「ス~タ~ン~ド~の~、せいなのねッ♪ってやつ」
えるめぇす「ヘンなことがおこったらだいたいスタンドのしわざ」
仗助「あながち間違ってねーけどさぁ!」
ポル「子供達がみーんなディスクをほしがってよー、買う時もすっげー行列だったんだぜ。昔のたまごっちとかみたい」
えふえふ「あれ?りょこうのおみやげがコレって、ポルナレフどこいってたの?」
ポル「湯河原」
えるめぇす「ボラボラヴィー♪ボラボラヴィー♪ボラボラヴィーアとんでいきな~♪」
じょりん「これ!これがいまはやりのうた!コーハクれべる!」
仗助「世の中わかんねーもんだなぁ」
ポル「あと昔のギャグ漫画も古本市でみっけたんで買ってきたぜ。ジョジョジョージョ・ジョージョジョってんだけど・・・」
ピンポーン♪
えふえふ「まただれかきた」
じょりん「ドアののぞきあなからかくにんだ!」ジッ
ポル「建築家だったら背中見ちゃだめだぞ」
じょりん「!こいつは!」
ガチャ
じょりん「ブおとこ!」
えふえふ「ヴおとこ!」
えるめぇす「ブオトコ!」
アヴ「YES!I AM!」バーン
仗助「おこっていいトコッスよ」
ポル「アヴドゥル?お前さん旅行に行ってたんじゃあなかったのか?アメリカに行くとか聞いてたが・・・」
アヴ「ああ、少しファッションについて学ぼうと思ってね」
仗助「アヴさんがファッションッスかぁ・・・」
じょりん「ねごとはねていえよな」
アヴ「ランウェイに出ようと思ったんだがなぜか手違いで帰らされてね。予定より早く帰ることになったんだ。ハイお土産」ドサッ
えふえふ「わ・・・すごいりょう」
アヴ「フフ・・・実はね、私は『カートゥーンアニメーション』が大好きなんだ。子供のころから見ていてね・・・ずいぶん熱中したものだ」
仗助「かーとぅーん?・・・?」
じょりん「しってる!ドナルドとかチップとデールとかのヤツだ!」
アヴ「YEEES!おおまかにいえば日本ではなくアメリカやイギリスのアニメーション作品ってところだな。厳密には印刷形式がどうとかいうのがあるようだがね」
えふえふ「しらなかったなー♪」ラー
じょりん「なにいってんだえふえふ、アタシたちもトムとジェリーとかみてたろ」
えふえふ「!あれもカートゥーン!?」
じょりん「たぶん」
えるめぇす「アタシもむかしアメリカにすんでたころはみてたよ。ティーンタイタンズとかマイリトルポニーとか」
アヴ「日本でもカートゥーンネットワークのチャンネルがあるから子供のころから見ている人も多いそうだ。花京院もよく見ていたと言っていたぞ。承太郎はドラマ派だったらしいがな」
仗助「フーン・・・俺は純日本作品だったなァー。クレしんとかドラゴンボールとか勇者ロボシリーズとか」
ポル「俺モンタナすきだったぜ!モンタナ・ジョーンズ!」GOLD RUSH!
アヴ「な?>>896も言ってる通り日本人もカートゥーンに馴染んでいるんだ。おそらく隣の世界の静・ジョースターもね。だから、君達にはカートゥーンのDVDをお土産に持ってきた!」ドジャーン
じょりん「WHOOOOOAAAAAAAAAAAA!」
えるめぇす「す、すごいっ!ルーニーテューンズ、チキチキマシンもうレース、パワーパフガールズもぜんかんそろってる!わああ!こ、これはトムとジェリーのいっかん!」
アヴ「第一話のトムって少し怖いよね」
えふえふ「これは?・・・じょうきせんうぃりー・・・」ハテ
仗助「おいッ!これミ○キーマウスじゃあねーか!すっげー古そう!白黒ッスよ!」
アヴ「その頃からすごくなめらかに動くんだ。すごいぞ」
ポル「この辺のは新しい感じだな・・・スクービードゥー、バットマン・ブレイブ&ボールド、RWBY・・・」
アヴ「RWBYはカートゥーンじゃないかもしれないけどね。まあ細かいことはいい。日本人にウケそうな感じだったから持ってきたんだ」
仗助「へぇー、知らないヤツが多いなァ・・・しかし知ってるものもけっこうあるぞ。バックスバニーとかダフィーダックとかこの辺はどっかで見たことあるヤツだぜ」
アヴ「もちろん吹き替え版も完備だ。トゥイーティーとかダフィーとかの吹き替えを聞いたらもう抜け出せんぞ。吹き替えられてないものもあるかもしれんが細かいことだ。気にするな」
えるめぇす「ニンジャタートルズもバージョンがいっぱいある!さいしょのヤツまで!」
アヴ「日本語DVDBOXなんて出ていない作品もあるが、まあ細かいことは気にしないでくれ」
じょりん「おいおいおいおい~~~!ザ・シンプソンズやサウスパークまであるじゃあん!パパにはきんしされてたけどこれでみれるぞぉ~~~!」
アヴ「仗助、サウスパークは中学生以下は見ちゃダメということになってるから徐倫達には見せないほうがいい」コソコソ
仗助「細かいことは気にするなって何度も言ってるクセに細かいッスね・・・」
じょりん「わーいわーいカートゥーンまつりだーい」ピョンピョン
ポル「ッチ!俺の買ってきた土産がすっかり忘れられてるぜ。まったく物量で攻めるたあやるじゃあないか、なあ?アヴドゥルさんよぉ~」グイグイ
アヴ「私は皆にスバラシイものを知ってもらいたいという気持ちで持ってきただけさ。無理強いしているわけじゃあない。ああいう文化は大きな財産になるからね」
ポル「ポーッポッポ!アニメが財産たぁ言うじゃあないの!日本に染められたなぁまったく!アニメなんざ子供の見るおとぎばなしだぜッ!」
アヴ「それは違うぞポルナレフ。アニメーションというものは人間の技術の結晶とも言えるものだ。ウォルト・ディズニーや手塚治虫と言った先人達はアニメでの表現を開拓した偉人だ」
アヴ「かつては一枚の絵でしか物語を表現できなかった人類が『動く絵』を作り出したというのは『進化』と言えるんじゃあないか?人間は成長するという証だと私は思う」
アヴ「日本のアニメも当然そうだが、海外のアニメ作品も毛嫌いせずに多くの人に見てもらいたい・・・私はその一心で行動しただけ。人間の技術を目の当たりにしてほしいのだ。日本だけでは少ないからな」
ポル「・・・OK、もう文句はいわねーッ」
ピンポーン♪
じょりん「またしてもだれかきた!」
えるめぇす「こんどはだれが・・・!・・・こ、こいつは!」
ガチャ
花京院「この花京院典明がお土産を持ってきたぞッ!」ズアッ!
えふえふ「わーいまたおみやげだー」
仗助(なんでみんなこいつらにモノをあげたがるんだ?・・・)
アヴ「花京院、お前も旅行に行っていたのか?一体どこへ」
花京院「フフ・・・ちょっぴり近いかもしれませんが、僕が行ったのは日本の首都ッ、東京です」ズアッ
じょりん「と・・・とうきょう・・・」ゴクリ
えるめぇす「し、しってるぞ・・・とうきょうにとっきょきょかきょくなんてないってことを・・・」ゴクリ
えふえふ「にほんでもっともじんこうがみっしゅうしたトでありあらゆるキカンのちゅうしんぶがたすうあつまっているまち。にほんぶんかのはっしんちにしてなんでもそろうまちともいう」ゴクリ
ポル「どーせアキバに行ってました~ってトコだろ?」
花京院「ああッ」ズアッ
ポル「なんだよそのテンションすげぇうざったい」
花京院「フフ・・・・・・これを見てもそんなことがいえるのかな?ポルナレフ」ズアッ
ポル「!・・・こ、これは!東京駅の10分の1スケールガレージキット!」
花京院「君への手土産さ。さあ、部屋の角へ行って作ってなさい。モクモクと」
ポル「イェアー!」ピシガシグッグッ
アヴ「邪魔者を追い払った・・・そんな顔をしているな花京院。いったい何が狙いだ」
花京院「人聞きの悪いことを言わないでくださいよアヴドゥル・・・僕の東京土産にケチをつけるんじゃあないかと思ってね・・・彼には少し静かにしていてもらいたかったんだ」
仗助「な、何を持ってきたんスか花京院さんッ!そのデカイバックパックに一体何が入ってるんだッ!」ガターッ
花京院「フフ・・・」ス
じょりん「あわわ・・・」
花京院「コミケに行ってきたのさッ!」ズアッ!
アヴ「うおおぉぉああああ!何をしている花京院ッ!なぜ18歳未満禁止の商品をここでひけらかすんだァーッ!」
仗助「バリアだぜ」ピッシィ
えるめぇす「おいジョウスケ、ゆかをこわしてつくったカベでカキョーインのみやげがみえないよ?」
じょりん「きゅうにバリアでかくすんだもんなー、みえないってのー」
えふえふ「なんのみやげ?なになに?」
仗助「花京院さん、今すぐそいつをしまえ・・・さもねーと・・・俺の『スタンド』が高速でビリビリにしちまいますぜ」
花京院「それはイヤだから隠すッ」ズアッ!
アヴ「花京院・・・もしここに承太郎がいたらどうなっていたかしらんぞ。あまり変なことはしないほうがいい」
仗助「今度ああいったことをしたら、アンタ自身の顔面をビリビリにしてやるッスよ」
花京院「正直スマンかったと思ってる」ズアッ
仗助「まさかとは思うんスけど・・・それが土産ってんじゃあないでしょうね?そーゆーのをウチの子達に与えるつもりで来たんスか?・・・返答次第じゃあタダじゃあすまねーぜ」ポキポキ
花京院「失敬な!仗助!君はこの僕がようじょにR-18なものを与えてその反応を見てあぁ^~心がノリノリするんじゃあ~ってやりたがっているような男だと思うのかッ!?」ズアッ
花京院「この花京院典明は『年上が好み』ッ!ましてや5歳の子供にヘンなことをする趣味など断じてないッ!犯罪に手を染めるような人間に見えるのか!この僕がッ!」ズアッ
花京院「僕はリサリサ先生のような人がタイプッ!徐倫達にこういうものを与えればその話を聞いたリサリサ先生が僕をオシオキするために現れるんじゃあないか、そう思って行動しただけ!」ズアッ
ドラ
花京院「前が見えねぇ」
ポル「でけた~!東京駅のガレキ!じゃァ~ンッ!すっげぇかっけぇーッ!あれ?どした皆」
アヴ「いや・・・何も」
仗助「ポルナレフさん・・・こんなこと言うのもなんスけど、花京院さんってマジにクルセイダースなんスか?エジプトへの旅路の仲間?記憶操作されてないッスか?」
じょりん「じつはアタシもつねづねおもっていた・・・カキョーインはアタシがまだこどもだったころからあそびにきてくれてはいたが・・・アタシよりもママのほうにメセンをやっていたような」
えふえふ「ガチじゃねえか」
ポル「何を言うんだお前らッ!たしかに花京院は少しズレてるかもしれんが俺達の仲間だ!いくら仗助達でも俺の仲間をコケにするのは我慢できんぜ!」グ
アヴ「花京院がいなければ我々はエジプトにつくまでに全滅していたかもしれん・・・そんなことが何度もあった。DIOのスタンドの秘密を暴いたのも彼だ。君達が思っているより優れた男だよ」
仗助「作りばなしに思えるぜ・・・」
花京院「フ・・・そんなにほめないでください。あの旅は誰か一人でも欠けていれば成しえなかった。ポルナレフやアヴドゥルだって欠かすことのできない仲間さ」
えるめぇす「きゅうにさわやかになったぞ!」
えふえふ「しかしかおがヒドイことになってるからフザけてるとしかおもえん」
仗助「・・・っつーかよォーッ・・・花京院さんだけじゃあねー、じじいだってそうだ。あんなポケェーっとしたやつが吸血鬼から世界を救ったなんてよ・・・(まあ承太郎さんも最近はアレだが・・・)」
じょりん「アタシもむかしからポルポルはただのベビーシッターだとおもってた。あ、まだこどもだったころのハナシね」
ポル「おのれら・・・」プルプル
えるめぇす「えっ!・・・ということは・・・・・・ポルポルはじょりんのオムツをかえたりしてたのか?///」
えふえふ「うわ・・・じあんはっせいですな」
じょりん「ぽっ・・・ポルポル・・・しんじてたのに・・・・・・」グスン
ポル「承太郎がそんなことさせるわきゃねーだろ」
じょりん「なっとく」
ピンポーン♪
えふえふ「あ、またおきゃく」
じょりん「きょうはパーチーですかな?」ノゾキ
仗助「っつーかよォー、DIOを倒す旅ってのもずいぶんモってるんじゃあないのォ?そういう話って大体脚色して物語が栄えるようにしてるっていうしさーっ」
ポル「俺達のあの日々を作りばなし扱いしやがって・・・っく!俺のキャラクターじゃあ信じてもらえねー!どうすりゃあいいんだ!」
ガチャ
ジョセフ「安心するんじゃポルナレフ」バーン
じょりん「わーいジョセフじーちゃんいらっしゃーせー」
アヴ「ジョースターさん!3部版!」
ポル「ど、どうしてここに!たしかスージーQさんと大洗に旅行に行っているハズ!」
ジョセフ「それがな・・・向こうでカワイコちゃんがいーっぱいいてな・・・ちこっとだけみとれてたらスージーQのヤツ怒ってのう・・・」
仗助「アンタそんなん多いな」
花京院「ふしだらなことをしているからですよ」
ジョセフ「まぁ早く帰ってこれたのはいいわい!孫の子の顔が見れるからのう!よーぉ徐倫!FF!エルメェス!おかしかってきたぞぉー」
じょりん「ヤヤァ!」
えふえふ「ごとうちげんていだ!」
えるめぇす「でもおたかいんでしょ?」
仗助「・・・」
ジョセフ「?どうした仗助。お前も食っていいんじゃよ」
仗助「・・・」
ジョセフ「・・・」
仗助「・・・」
ジョセフ「・・・・・・っあ、お前の顔も見たかったぞ」
ポル「ジョースターさぁん!聞いてくれよぉ!仗助達が俺達はホラフキーズだなんて言うんですぜぇ!俺達だって頑張ったんだってことおせーて!おせーてあげてくれよぉ!」
ジョセフ「そんなことでもめておるのか?まったく、ワシゃてっきりアニメが再開したから四部はまだかーともめてるのかと思ったわい」
仗助「だってよぉ・・・ポルナレフさんはスタンドの達人にしてはふざけすぎてるし花京院さんはちょっと変わってるし承太郎さんは最近メッキボロボロだし・・・」
じょりん「アニメではずいぶんてごころがくわえられてるとうたがってもしかたないね」
ジョセフ「なななななにをいっててててててそりゃワシは不動産王だしSPW財団ともパイプがっちりだからできんこともないけどどどどどど」
えふえふ「あっ!このこえはウソをついてるコエだぜ!」イギアリ!
アヴ「ジョースターさんまさかウラでそんなことを・・・」
ポル「ウラ金を渡してやがったのか!」
花京院「このゲスめ・・・」
ジョセフ「待て待て!誤解じゃ!ワシらはちゃぁんとアニメ同様の旅をしたじゃろう!まぁ皆無事だけどな!敵も我々も!」
えるめぇす「じゃあなんでスッゲーかしこいイヌのイギーが・・・」
イギー「(‐ω‐)。0○」スヤァ!
えるめぇす「へーこいてねてるだけのイヌになってるし」
ジョセフ「そ、そりゃあトシじゃし」
えふえふ「こうなればぜんいんのしょうげんをきいてハナシのトーゴーセーをとろう。じょりん、ジョウタローをここにんで」
じょりん「よしきた!」サ
仗助「それは!」
じょりん「おとうさんスイッチ『お』!」ポチ
ドォーーーン!
承太郎「俺が来た」バーン
ポル「こりゃ疑われるのもムリねーな」
アヴ「遅かったな承太郎」
仗助「時止めてきたのに遅いとかアヴさんハードル高すぎじゃないスかね」
承太郎「いや、ウチのカミさんがね・・・」
じょりん「?」
えふえふ「?」
えるめぇす「?」
承太郎「・・・・・・お前ら、これやるからしっかり見て勉強しろ。『刑事コロンボ』な」ドン
花京院「聞いてくれ承太郎、仗助達が僕らの旅のことをウソだと言っているんだ。承太郎を含む我々が本当の話を聞かせてやれば皆信じてくれるはずだ」
承太郎「やれやれ・・・なかなかヘヴィなことになってるな」
ポル「いやそこまででは」
ジョセフ「ヘヴィ?最近は重力も重くなっとるのか?」
じょりん「?」
えふえふ「?」
えるめぇす「?」
ジョセフ「お前らこれやるからしっかり見ろ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』な。吹き替え全パターン見ろ」ドン
アヴ「それじゃあ我々が順をおって旅のことを話していくとしようか。そう・・・・・・あれは遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・」
じょりん「?」
えふえふ「?」
えるめぇす「?」
アヴ「君達これをやるからしっかり見ろ。『スター・ウォーズ』な。4、5、6、1、2、3の順で見なさい」ドン
仗助「もうこの時点でマジメに聞く気になんねーわ」
ジョセフ「そうじゃのう・・・エジプトに上陸してからのあらすじを話してやろう。ちょうどアニメもそっからだしな!」
えるめぇす「ネタバレ!」
アヴ「まだ原作を未見の者がいれば注意してくれ」
花京院「エジプトといえば『九栄神』のスタンド使いとの戦いが始まった時ですね。いずれも恐ろしいスタンド使いだった」
ポル「オメー花京院ッ、最初の敵にやられて入院してたじゃあねーか!知ったかぶるんじゃあねー」
じょりん「きゅうえいしん?スタンドはタロットカードのあんじによるものじゃあなかったの?」
えふえふ「うんうん、じょばんはそういうハナシだった」
ジョセフ「それはそれ」スッ・・・スッ
ジョセフ「これはこれ」スッ・・・スッ
承太郎「最初の敵は『ゲブ神』のスタンド使い・・・ンドゥールという男だ」
えふえふ「んどぅーる!」
えるめぇす「しりとりにつかえるな・・・」
じょりん「こ、これで『じょりん』っていってもしりとりつなげられるぞッ!」イェアー! パシパシ
仗助「で、どういうスタンド能力だったんスか?」
承太郎「ぶっちゃけアンジェロと似てる」
仗助「グレート」
アヴ「スタンドそのものが『水』なのだ。遠距離操作型ではるか離れた場所から遠隔操作し、我々は砂漠のど真ん中で襲われた」
承太郎「まず花京院がリタイアした」
えるめぇす「はえぇ」
えふえふ「タツセナシ」
花京院「あんまりだなぁ」
承太郎「で、俺が本体をオラして第三部完だ」
えるめぇす「はえぇ」
えふえふ「ショギョウムジョウ」
ジョセフ「待てマテ!コラ!嘘をいうんじゃあない!貴様、徐倫の前でエエカッコウしたいだけだろッ!」
仗助「ウソかよ・・・」
承太郎「事実だろう。それともジジイ、てめぇが何かしたか?」
ジョセフ「ンぐッ・・・」
承太郎「テメーはいっつも叫んでワメいてパニくる役回りだったな」スパァー
ジョセフ「こっ・・・こいつぅ~ッ!ワシだって活躍したろオイ!そもそもエジプトって判明したのはワシの『隠者の紫』のおかげじゃろ!」
承太郎「俺がいなけりゃあそれも無駄になっちまってたが。DIOに無駄無駄ーって笑われてたな。エジプトで快適~な暮らししながら無駄無駄~、ジョースター無駄無駄だぞ~って」
ジョセフ「こいつゥゥゥー!」グアバ
ポル「ま、ンドゥールは承太郎がオラした後、次の町の病院につれてってやったんだ。で、なぜか退院するころにはアッサリ改心してやがった」
えふえふ「なんで?」
承太郎「きっと俺の正義の拳がきいたんだろう」
ジョセフ「プフゥーッ!アヴドゥルきいたか!?正義の拳じゃと!アホじゃ!ゲームのしすぎのヒキコモリのアホじゃこいつ!」
承太郎「オモテでろ」
花京院「マッ、本当のところはンドゥールが僕と同じ病室に入院してね。僕が読んでたマンガをかしてやったら『悪のカリスマがここにも!』って言ってDIO教から脱退したというわけさ」
アヴ「悪には悪のヒーローが必要というが・・・マンガの中には色んな『悪のカリスマ』がいるからね」
じょりん「へいわだなー」
ポル「次がえ~っと・・・・・・なんだっけ?」
ジョセフ「相手を磁石のようにするツタンド使いじゃ。美人のレディじゃったのう」
ポル「は?なにいってんだジョースターさん。そんなヤツいなかったぜ?次は刀剣のスタンド使いだ」
承太郎「3部ジョセフのクセしてボケやがったか」
ジョセフ「い、いたわい!褐色美女のスタンド使いじゃッ!すっげーボインちゃんになるやつ!なぁアヴドゥル!?」
アヴ「ああ、いましたね。ジョースターさんがエスカレーターで一人芝居してた時でしょう?」
ジョセフ「アッ!貴様それを言うんじゃあないッ!」
承太郎「フッ・・・すまんなアヴドゥル、迷惑なヤツを押しつけてしまっていたようだ。周囲の目は大丈夫だったか?」
アヴ「そりゃヒドイもんだったよ」
ジョセフ「じょ、承太郎ォー!貴様だってアホみたいになってたじゃろ!そのちょっと前!ワシとポルナレフと3人で車にのってた時!」
承太郎「?・・・何の話だ?」
ポル「あーアレはヤバかった」
ジョセフ「すっげーヘンなカオしてたしウヒーとか急に言い出すし、タバコ5本吸いながらジュース飲むの失敗してヤバいことになってたし!」
承太郎「作り話をするな。俺はその特技をミスしたことなんてないぜ」
ポル「いやいやいた、承太郎これはマジだろ。俺もその場にいたんだからよ。お前、徐倫達がいる前でウソつけるのか?」
じょりん「?」
承太郎「つくわけがない。お前らこそ徐倫の前でウソをつくんじゃねぇ」
ジョセフ「いいやお前が嘘をつくな!」
承太郎「テメーらがだ」
ヤイノ!ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!
えるめぇす「なんだかヘンなことになってきたな」
じょりん「チジョウのモツレってやつね」
ジョセフ「そもそもワシが『女帝』をやっつけてなけりゃポルナレフはオゲェーッ!なことになっておったじゃろう!」ヤイノ
ポル「いいやッ!俺が『吊られた男』に勝っていなければ全滅していたぜ!アヴドゥルなんか手も足もでねーし!」
アヴ「『審判』は私が倒した。ハッキリ言って私のおかげで全滅をまぬがれたのだ。私は強いぞ」フン
花京院「フフ・・・皆さん気付いていませんね。僕が一番、皆を助けたMVPなんですよ。あの『死神』のスタ」
承太郎「普通に考えて俺が最強だ」ドン
イギー「(-ω・)!」パチッ
イギー「(`・ω・´)b」ビシッ
ジョセフ「ハ!?『ホルス神』!?そんなスタンド使いおらんわこのボケ犬!」
イギー「Σ(`・ω・´;)」
ポル「お前は黙ってねてろ!」
イギー「(`ω´)」ガブリ
ポル「うぎぃあー!コイツ久々に顔にへばりつきやがった!」ジタバタ
イギー「(((-ω‐)))」プップププップ、ップップ
ポル「クセエェーーー!」
アヴ「ワッハハハ!アホだアホだ!」ゲラゲラ
花京院「あっ、小便もしてるぞ」
ジョセフ「ウソつき犬がウソつきスタンド使いに攻撃しとるわい!」
イギー「(`ω´)」バッ ガブリ
ジョセフ「ギエェー!今度はワシにィーーーッ!」ジタバタ
承太郎「やれやれだぜ」
えるめぇす「ポカン・・・」
仗助「どうやら、ぜーんぶウソの話だったみてーだな。話がかみ合ってねーもん。お前ら、この人達の言うことをマジにとらねーようにな」
えふえふ「おとなはウソつきじゃないとおもってたのにな」
じょりん「やれやれ・・・オトコってバカね」フーッ
そのころ・・・・・・
DIO「本当だ!エメラルドスプラッシュをデコピンで全てさばいたんだ!ウソじゃないぞ!このDIOがウソをつくと思っているのか!」
マライア「オッホホホホ!DIO様ったら冗談もお上手!アッ!お上手ッ!」オホホホ
ンドゥール「フフ・・・笑わせてもらいましたよ」
アレッシー「いくら久々に集まって鍋を囲んでいるからと言っても誇張しすぎですぜ」ヘッヘヘ
DIO「ほ、本当だと言っているだろう!信じてないな!JOJO!貴様も証言しろッ!」
ジョナサン「DIOは君達が戦いの出向いた後、ものすごく心配していたよ。その頃僕は意識を表に出すことはできなかったが、DIOは僕が見ているとは気付かずにずーっと心配してて・・・」
DIO「ウワーーー!WRRYYYYYYYYY!そんなのウソだッ!JOJO!いうなッ!」
マライア「マアマアマアマアマア!DIO様が私達をッ!」ウルッ
オインゴ「DIO様・・・そういえばンドゥールが出向く前日の夜にてるてる坊主たくさん作ってたな」
ダービー「なるほど、雨が降れば『音』を聞きわけられないからな」
ボインゴ「DIO様は皆のことすごく大事に思ってるよ」
マライア「キャーーーッ♪DIO様ったら♪」キャッキャッ
DIO「WRRRYYYYYYYYYYYYYYY!」
―冬のある日
じょりん「・・・・・・べいまっくす・・・」グスン
えるめぇす「うぅ・・・めちゃめちゃかんどうしたな・・・・・・」ポロポロ
えふえふ「スッゲーあつかったな!カッコイイ!スーパーヒーローでスッゲーかっこよかった!ナ!?ナ!?かっこよかったな!」フォァー
仗助「ああ・・・俺ァてっきりよ・・・この映画・・・『ベイマックス』ってよ・・・ロボットと少年のオナミダチョウダイなありきたりーな映画かと思ってたぜ・・・だが・・・すっげー面白かったッ」
えるめぇす「ディズニーえいがだし、アナゆきみたいなもんかとおもってた・・・ゆだんしたッ・・・」グスン
えふえふ「ああッ!CMとかだとかんどうけいだとおもってたけどバトルやカーチェイスやいろいろあってさ!なんか・・・すっげーアツかった!」
仗助「ディズニーだと思ってナメてたらよォーッ・・・いや、マジで燃えるしかっけー映画だったぜ・・・もちろん感動の涙もあったが・・・思ってたのと違ったぜ・・・」
じょりん「・・・・・・サイコーだな・・・えいがって・・・」
えふえふ「ああ!えいがってサイコーだ!いろいろなおもしろいえいががあってさ!サイコーだよ!」
えるめぇす「スプラッターとホラーいがいのえいがはサイコーだな」
仗助「ああ、映画って本当に素晴らしいものですね。今度また噴上にオススメ映画でも教えてもらおっと」
じょりん「ア!みろジョースケ!ゲーセンあるぞゲーセン!」
仗助「切り替え」
えるめぇす「オー!プリクラとろーぜプリクラァーッ!イマドキのナウいギャルはプリクラがりゅうぎぃーーーッ!」
仗助「お前SINCE何年だ」
えふえふ「ぷりくらってなに?」
えるめぇす「まあ、きねんしゃしんみたいなもんだよ。いろいろデコったりもできる。そしてシールにもなるッ!そうッ!しゃしんがシールにッ!うわッ、サイキョー!」
じょりん「あたしがプリクラァ~ッ?」
えるめぇす「ほらほら!みんなこのワクのなかにはいるように!」グイグイ
じょりん「センターはあたしだッ!」ギュウギュウ
えふえふ「みんなでならぶのはちょっとキツイかも」
仗助「ああもうッ、仕方ねェ~なァ~ッ。ほれFF、もっとつめろこうやって」グイィ
えふえふ「おうふぉ」ギュ
仗助「エルメェスも、ちょっとハミ出てんぞ。もっと寄れって」グイィ
えるめぇす「わ!・・・ちょ、ちょっと・・・おんなのこをグイってひきよせるんじゃあないッ!ちょびっとだけ『ドキッ』とするじゃん・・・」
仗助「徐倫は真ん中でいいか?ほらほら、FFもエルメェスももっと寄らないとダメだぜ」ググイ
じょりん「ジョースケもワクからでてるぞ。そのナイスなアタマが」
仗助「え?あ、ホント。この頭をいれないわけにはいかないよな」
じょりん「ああして。あの・・・こう・・・したに、なんていうんだっけ。エレベーターしないとワクにはいらないぞ」
仗助「・・・・・・かがめってこと?」
じょりん「そう!それ!ニホンゴムズカシーデスネ!」
えふえふ「じゃ、ジョースケがヒザまげたうえにアタシがすわるね」ポン
えるめぇす「わー!ダメダメえふえふ!おんなのこがオトコのひざにオシリをのせるんじゃあない!」
えふえふ「だいじょうぶ、ひざでたつから。こうやって」ガッ
仗助「うぐっ・・・こ、これけっこうバランスが・・・しかもヒザいてぇーッ」
じょりん「アタシとえるめぇすがこのダイにのって、ちょうどたかさがみんないっしょになるな!このダイ、あのー・・・あれ、なんてったっけ。オタチダイ?これにのるんだな」
仗助「いたたFF!あんまりモゾモゾ動くんじゃあねー!ヒザがグリグリしていてーぞッ」
えふえふ「はーやくしっないっとキレちゃうぞー♪」グリグリ
仗助「あだだだ!も、もう早くとっちまうぞ!エルメェス!もっとこっち!」グイィ
えるめぇす「ちょ、ちょっと!ジョースケはデリカシーがないな!まったく!」
仗助「ほら、もうすぐシャッター降りるぞ!ポーズとれポーズッ!」
じょりん「うおっしゃあー!なんだかもえてきたぁー!」ガッツノG!
えふえふ「ピースでアゴのラインをかくすとコガオにみえるんだよねー。アタシしってる」ミズチュゥー
えるめぇす「あれ?・・・これってもしかしてオトコノコといっしょにしゃしんとるってことになる?・・・う、うわ・・・・・・なんか・・・きゅうにはずかしくなってきた・・・」カアァァ
仗助「ほれ、もうカウント終わるぞ。せーのっ――」
パシャッタ!
バァーーーン!
Part4 完