関連
仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」(第一部)
仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」―第二部・杜王町流―【前編】
仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」―第二部・杜王町流―【後編】
仗助「じょりんとグレートな日々」 第三部・ジョースタータチト ウルセイヤーツ【前編】
仗助「じょりんとグレートな日々」 第三部・ジョースタータチト ウルセイヤーツ【中編】
仗助「じょりんとグレートな日々」 第三部・ジョースタータチト ウルセイヤーツ【後編】
1 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/04/29 19:32:16.25 BDEydVfS0 1/330仗助「承太郎さんの娘さんスかァ~ッ!?」 (第一部)
〃 第二部
仗助「じょりんとグレートな日々」第三部・ジョースタータチト ウルセイヤーツ
の続編です。オチなしヤマなし中身なしです。需要がある限りダラダラ続きます
ネタは随時募集中です
※一部キャラ崩壊がヒドイので注意
元スレ
仗助「じょりんとグレートな日々」 第四部 『だいたい今度もくだらない』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398767536/
バン!
仗助「一応言っとくぜ・・・コイツァ超極秘の話だ・・・『アイツ』にバレねえように・・・注意しなくっちゃあならねー・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
億泰「俺ァ自信ねーぜ・・・ついポロっと喋っちまうかもしれね~ッ・・・あ、あんまし大事な話は俺に聞かせない方がいいぜーッ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康一「ぼ、僕も・・・あんまり知りすぎていると・・・もし尋ねられたら隠し通す自信がないよぉ~ッ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
えるめぇす「だったらアンタらはきかねーほうがいいなァ~ッ・・・このごくひにんむはとてもじゅうようだ・・・ぜってーに・・・バレちゃあダメだ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
えふえふ「・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「・・・とにかく、だ・・・・・・『話を進めるぞ』・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「『徐倫が杜王町に来て、最初の誕生日だからな』」バン
えふえふ「で・・・いったいなにをするきなんだ?プレゼントか?パーティか?こいつはまようッまようッ」
仗助「そりゃあ両方ッスよォ~~~ッ。こないだのカゼの回復見舞いも込めて盛大にやってやろうって訳だぜッ。あのあと6日間ぶっ続けで遊びに付き合わされたけどなァ~」
康一「徐倫ちゃんにプレゼントって何がいいのかなあ・・・ほしいものとか聞いてないの?」
仗助「そうだなァ・・・今んトコ謎だがいずれ突き止めてみせる」
億泰「そうだッ、徐倫に何がほしいか聞きゃあいいゼッ!」
えるめぇす「なにをいうとる。バレないようにききだすのはむずかしいぞ」
億泰「?・・・そもそもなんでバレちゃいけねーんだ?」
仗助「オメー頭脳がマヌケか?バレたらサプライズにならねーだろーがッ」
億泰「?・・・」
えふえふ「アタシにまかせろ。バレねーようにそれとな~くききだしてみせるぜッ」
仗助「できるのか?アイツはああ見えて鋭いからな・・・下手すりゃすぐに見抜かれちまうぞ」
えふえふ「だいじょうぶ。あたしには『ちせい』がある。じょりんにはまけねー」
じょりん「アタシがなんだって?」ヌッ
えふえふ「フォアアアアアアアアア!」ビクゥ!
じょりん「うおっ!?なんだよえふえふ。きゅうにおおごえだしちゃって」キーン
えふえふ「え、いや・・・えーっと・・・じょ、じょりんいつからいたの?」アセアセ
じょりん「?ナウだが」
えふえふ「フォッ・・・」
億泰「なぁんだ今来たとこかよォ~~~ッ。俺ァてっきり話を聞かれ――」
康一「『エコーズ』の『シーッ』文字」ポイッ
億泰「ッ!?――ッ!――ッ!?」ムググ
じょりん「なんだ?はなし?」
えるめぇす「い、いやぁその・・・じょりんのカゼはもうなおったかってはなしをしててなー」
じょりん「カゼ?そんなものうちにはないよ!もうゲンキいっぱいだぜッ!」ピンピン
えるめぇす「そ、そおか。そうならいいんだけど」
仗助「そ、そーだ徐倫!エルメェスとえふえふと買い物に行ってきたらどうだ?おやつでも買ってこい」
じょりん「!いいの!?」
えるめぇす「ちょっとジョースケ・・・アタシたちをイケニエにするきかッ」コソコソ
仗助「とりあえずここから引き離してくれ。それと、買い物しながら徐倫が何かほしそうなものがねーか探り入れてくれ。気付かれないようにな」コソコソ
えるめぇす「グムー・・・」
えふえふ「おやつかっていいってー!」キャッキャ
じょりん「きょうのジョースケはおかしいなー!」キャッキャ
仗助「・・・フーッ・・・とりあえず徐倫達は外に出てったが・・・早いとこ準備にとりかからねーとな」
康一「で、準備って何をするの?というかいつなの徐倫ちゃんの誕生日」
仗助「明日だ」ザン
康一「あ、あ、明日ァ~~~ッ!?いくらなんでも急展開すぎるッ!まにあいっこないッ!」
仗助「しょうがねえだろうがよォ~・・・俺も昨日承太郎さんから聞いたんだからよーッ・・・それに長ったらしくダラダラすんのもダメだろうしなァー。一個のネタに」
康一「で、でも準備ったってそんなの」オロオロ
ガチャバターン!
康一「!?げ、玄関の方で何かドアをぶちやぶるかのような音が・・・」
ポル「仗助ェ~ッ!助っ人に来たぜェーッ!」バーン
仗助「ポルナレフさん!花京院さん!アヴドゥルさん!」
アヴ「Yes!I am!」バーン
花京院「パーティグッズも一通り買ってきたぞ。さっそく飾り付けしよう」
康一「皆さんおそろいで・・・アレ?承太郎さんは?一番はりきってそうなのに」
ポル「徐倫のプレゼントの準備だとさ」
仗助「・・・トンでもねーもん持ってきそうだが・・・いや、承太郎さんのことだから・・・ちゃんとして・・・なさそうだな最近の傾向からすると」
アヴ「ジョースターさんもプレゼントを買いに行っているそうだ。とりあえずセスナ機と潜水艦はおさえてあるらしいが」
康一「そんな軽々買えるものなの?・・・」
アヴ「パッショーネット・ドットコムでポチったそうだ」
じょりん「と、ゆーわけでカメユーにきたゆー!」
えるめぇす「なにをかうだ?」
えふえふ「ジョースケのサイフからカードをギってきたからなんでもかえるぞ」キラーン
じょりん「おお!とりあえずチョコパイをぎょうむようのはこがいして、カルピスを10リットルぶんくらいかって・・・」
えるめぇす(!)ピコーン
えるめぇす「じょりん、なにかほしいものあるか?ジョースケのカードあるからカンタンにかえるぞ」
えふえふ「コラ!えるめぇす!それはいっちゃあダメじゃあねーか!」
えるめぇす「シーッ!」
えふえふ「・・・?」
じょりん「ほしいもの?しかしおやつかったらカードののこりポイントがもうほぼなしになっちまうんじゃあねえか?たいしたもんかえねーぞ」
えるめぇす「そうだとしても、だ。なんかほしいもんとかあるか?『たとえば』でいいんだ」
えふえふ(!なるほどそういうことか)
えふえふ「そうそうじょりん、たとえばのはなしさ。『ジャック・ニコルソンとヒース・レジャー、どっちがスゴイ?』ってしつもんみたいなもんさ」
じょりん「うーん・・・そういわれても・・・パっとおもいつかねーぞ。アタシはエジソンみたいにひらめかねーからな」
えるめぇす「まあいいさ。みせんなかみてまわってりゃあなにかおもいうかぶかもしれねーし」
えふえふ「そうそう。かえるまでんはおもいつくんだぞ」
じょりん「なんだってそんなにひきだそうとすんだ。アタシそんなにガッツいてるふうにみえるぅーッ?」
じょりん「えーっと、チョコパイにパックンチョにコアラのマーチに・・・カルピスとファンタとアンバサと・・・」カイモノカイモノ
えるめぇす「Uh-oh・・・こりゃマジでジョースケのカードつかいきっちゃうかもな」
えふえふ「アタシはすいぶんけいのモノさえありゃいいんですよ。チューペットとかもすき」
じょりん「こんなもんかな。アンタらはなにかかわないの?きょうのおだいはアタシがもつよ」
えるめぇす「いや、アタシらはべつに・・・」
えふえふ「チューペットと・・・あの、あれ・・・なんだっけ。こがたのこおりみたいなのがいっぱいはいったアイス」
じょりん「あーあのこおりだけのヤツな。なまえわすれたがとってくるー」ダー
えふえふ「えるめぇす、このあとオモチャやにじょりんをひきこもう。そこでそれとなくほしそうなものをさがすんだ。で、コレどう?ってかんじできいてくってのどーだ?」
えるめぇす「そうだな。このままじゃアイツおかしだけでまんぞくしちまうぞ」
―――・・・・・・
えふえふ「ここがおもちゃやかぁ。なんかおもちゃがいっぱいあるな」
アレッシー「いらっしゃいッシー!」パァーッ
じょりん「アレッシーおっすおっす」
えるめぇす「?しりあいかじょりん」
じょりん「なんどかここにきてるからな。こいつはジョセフじーちゃんのねんれいをつごうよくあれこれいじれるゴツゴーキャラだ」
アレッシー「今日はどういった御用時かな?」ニコニコ
えふえふ「ちょいとひやかしにな」
えるめぇす「あー、じょりん、なんかほしそうなものあるかみようぜ」
じょりん「なんかさっきからアタシにものをかわそうとしてるな・・・」
えふえふ「お?なんだこりゃ。へんなにんぎょうだな」プギュ
アレッシー「ヘンとは失礼ッシー。それぁ俺が考えたゆるキャラの『あれっしー』だ。今日本じゃあゆるキャラブームだからな。この流れには乗るしかねーって」
えふえふ「ふぉーん」ミョーンミョーン
アレッシー「あぁ!売りモノなんだから引っ張るんじゃあない!」
えるめぇす「みためがなんか・・・アレだなコレ」
じょりん「こういうのなんていうんだっけ?キモイイ?」
アレッシー「カワをつけてほしいッシー!」
えふえふ「こんなもんかうヤツなんかおんの?」ミョンミョン
アレッシー「・・・キツイこと聞くね」
えるめぇす「ゆるキャラってこんなホイホイつくるもんなのか?・・・」
アレッシー「あ、でも今杜王町で、町のマスコットになるゆるキャラを募集してるんだぜ。それの応募用にとりあえず作ってみたんだ」
じょりん「で、うれてんの?」
アレッシー「イヤミか貴様ッッッ!!!」
えるめぇす「まあ、こんなコドモをいじめるのがシュミっぽいおとこをゆるキャラにしたみてーなのをだれがきにいるってはなしだけどな」
アレッシー「子供の純粋な感想が心を傷つけるッシー・・・」
じょりん「そのゴビもパクリっぽいしな」
アレッシー「そもそもこの町には『ピンクダークの少年』の作者がいるって聞いたし・・・そんな本職の人がもしゆるキャラ募集に応募したら勝てるわけないッシー」
えるめぇす「へー、プロのまんがかかぁ。そりゃきっとオリジナリティーでどくそうてきなキャラをかんがえてそうだな」
―――――
露伴「フゥーム・・・杜王町のゆるキャラか・・・そうだな・・・モリオウチョウという名前からとって、『モリゾー』という名前にしよう。ウム!アイデアが出てきたぞッ!」スラスラ
露伴「見た目は・・・自然の豊かなことを表現して、樹木をモチーフにして・・・ム!いいぞッ!あと隣には似た子供のようなキャラで、名前は『キッコロ』だ!イイゾ!イイゾコレーッ!」スラスラ
露伴「ヤッベェー!未だかつて誰も考えつかないようなキャラクターができそうだッ!これはスゴイぞッ!優勝間違いナシだッ!フハハハハー!」スラスラスラーッ
じょりん「フーム」マジマジ
えるめぇす「おいえふえふ、みろ。じょりんがなにかをジっとみてるぞ」ヒソヒソ
えふえふ「ほしいものがみつかったってトコか?じょりん、なにをみてる?」ヒョイ
じょりん「ああ、プラモをみてたんだ。これ」スッ
えふえふ「なになに・・・『しんせいだいしょうぐん』?・・・なんじゃこりゃ」
じょりん「ムシャガンダムだよ!ムシャ!しらない?ガンダムっていうロボットアニメの!」
えふえふ「あー・・・」
じょりん「これはそのムシャガンダムのシリーズのプラモ。すっげーかっこいいの。これもほら」
えふえふ「・・・『きどうむしゃだいはがね』・・・ふーん、かっこいいね」
じょりん「・・・オマエあんまキョーミなさそうだな」
えふえふ「そりゃシラネーもんをホレホレってススめられてもフーンってなるっしょ」
じょりん「ぐう・・・」
えるめぇす「それ、ほしいのかじょりん?」
アレッシー「今なら2つで1500円にしとくッシー?買う?買いますぅ?」
じょりん「いや、みてるだけ」スイッ
アレッシー「冷やかしならお断りッシー!」
えるめぇす「フゥム・・・こりゃほんかくてきになにをプレゼントするかこまったな・・・」
じょりん「あ!これほしい!」
えるめぇす「!なになに!?」
じょりん「これ!『ミット』と『ボール』!」バーン
えふえふ「あー、しってるぞそれ。キャッチボールするヤツでしょ。ボールがいったりきたりするやつ」
えるめぇす「それがほしいのか?OKOK」メモメモ
アレッシー「ッシャ!毎度ありッシー!」
じょりん「あー・・・でもジョースケのカードもうつかえねーや。やれやれだわ」
アレッシー「冷やかッシー!!!」
えるめぇす「うっし、メモったぞ。『ミット』と『ボール』ね。これを・・・」
えふえふ「どうすんだ?」
えるめぇす「あらかじめ、ジョースケんチでこのメモに『キッス』の『シール』をはっておいた。で、このメモは2つのうちの1つだ。このシールをはがすと」ペリッ
ギュゥーーーン!
えふえふ「とんでった」
えるめぇす「もう1つのほうにもどっていく。つまりジョースケのウチにあるもう1つのメモに、だ」
―――――
仗助「お、来た来た。エルメェスからのメールだ」
億泰「メールゥ?」
康一「あ!メモが飛んでくる!」
バギィン!
仗助「エルメェスのシールで2つにしたメモだ。アイツらに徐倫のほしそうなものを探り、俺達に連絡するように言っといたんだ」
康一「でも2つが1つに戻ってメモがバラバラだよ・・・」パラパラ
億泰「これじゃ意味ねーじゃねーか」
仗助「そこで俺の『クレイジーD』」ズギュン
康一「!バラバラになっても仗助くんなら戻せる!なるほどこれはエルメェスちゃんと仗助くんだけのメールのやりとり方法だね!」
仗助「だろ?いつでもすぐに連絡できるぜ。アイツらケータイもってねーしな」
億泰「しかしここまで飛んできたってのは・・・壁とかは回避してきたってことか?それともすり抜けてきたとか?・・・」
仗助「気にスンナ」
仗助「徐倫のほしそうなもの・・・『ミット』と『ボール』だそうだ。億泰!康一!スポーツショップ行くぞ!プレゼントを買いに行くんだァーッ!」
億泰「おう!」
康一「スポーツショップか・・・たしか向こうに大きい店ができたよね」
仗助「ああ!ポルナレフさん、花京院さん、アヴさん、パーティの飾り付けはまかせましたぜ!」
ポル「ああ!ブラボーに仕上げてみせるぜ!」
花京院「スタンド使いに気をつけていくんだぞ」
康一「怖くなること言わないでください・・・」
アヴ「観光客が『カンジよめません~』とか言うヤツが来たらスタンド使いだ。警戒しろ」
億泰「?」
ポル「ッ」カオマッカ
―――・・・・・・
仗助「スポーツグッズ店だ」バン
億泰「ホォ~、ぎょーさんあるんだなァ~ッ。裏ボタンも売ってンのか。へェ~ッ」
康一「うわっ!こ、これ並んでる品もけっこう高いものが多いよ」
仗助「そりゃーそうだろう。スポーツ用品ってのはけっこうするもんだぜ。まあピンキリだがなァ~ッ。あ、店員さーん」
スポーツマックス「ヘイ、ラッシャイ」カツカツ
仗助「あのォーッ、5歳くらいの子に合うグローブミットと野球ボールってドコッスかねェ~?できれば軟式のボールで」
スポーツマックス「こちらになりやーす」カツカツ
康一「・・・なんかすごい眉毛の人だね」
億泰「ってえか、なんかスッゲーケガを引きずってるじゃねーか。包帯とギプスだらけだぜ。杖ついてるしぃーッ」
―――・・・・・・『壁の目』付近
承太郎「・・・徐倫にピッタリのプレゼント・・・それは『俺からのものなら何でもいい』。決まり切っていることだ。・・・だが、何がいいだろう・・・やはり貝殻のネックレスとかか」
承太郎「・・・この辺りなら・・・何かキレイなものがあると思うのだが・・・・・・」
康穂「キレイなとこね。『壁の目』はブキミだけど」
定助「だなぁ~・・・でも、ここには俺の『謎』を解明する何かがあると思うんだ・・・・・・きっと・・・」
康穂「・・・」
定助「地面に何かを埋めると・・・不思議なことが起こる。きっと・・・これが何かの『カギ』なんだ」
康穂「そのことだけど・・・ホントにビックリだわ。さっき試しに『ごま蜜ダンゴ』と、その辺にあった『ヒトデ』を埋めたけど・・・掘り返したらスゴかったわね・・・ブキミだから置いてきたケド」
定助「・・・」
承太郎「な・・・なんだ『コレ』は・・・・・・」
承太郎「・・・ヒトデ・・・か?・・・・・・だ、だが・・・まるで『団子』のような断面図・・・こんなものは見たことがない・・・・・・こ、これは『新種』!」
承太郎「ッハ!・・・これの名前をつける権利は俺にあるということか・・・・・・こ、この新種のヒトデの名前を・・・『ジョリーンヒトデ』にするほかにないな・・・」
承太郎「フ・・・これはヘヴィなプレゼントが出来たぜ」バーン
―東方家
仗助「ただいま戻りましたッス!徐倫のプレゼントは確保・・・・・・って!なんじゃこりゃァーッ!」
ポル「おう!ジョースケ!どうだこの飾り付け!タイガー・バーム・ガーデン風だぜ!」バァーン!
康一「カラフルな・・・動物がたくさん・・・」
花京院「ッフ、『ストⅡ』のフェイロンのステージとして有名な庭園。徐倫もきっとウレピーになるだろうさ」
億泰「・・・そぉかァ~ッ?・・・・・・」
アヴ「それより君達、まだ飾り付けとケーキの準備が整っていないんだ。手伝ってくれ」
ポル「エルメェス達が徐倫と戻ってくるまでに仕上げねーと!」
バーン!
承太郎「最高のプレゼントを手に入れたぜ」フー
仗助「っく!こんな時にまたメンドそうな感じで!」
康一「承太郎さん!」
花京院「一体何をプレゼントにするんだ?承太郎」
承太郎「ッフ・・・それは秘密だ」
ポル(なんじゃこいつ)
アヴ(なんじゃこいつ)
―――・・・・・・
えるめぇす「じょ、じょりん!こっちきてみろ!ホレ!ほんやさんでタチヨミしよーぜ!」
えふえふ「こうえんもあるぞ!みずのみばであそぼーぜ!」
じょりん「ナアナアナアナアナア~~~ッ!アンタらさっきからアタシをひきとめようとしてるのかァ~ッ?なんなんだいったいさァーッ!」
えるめぇす「そ、そ、そんなことありませんのことですが?」
じょりん「・・・」ジー
えるめぇす(っぐ・・・おもわずゲロっちまいそうだ・・・ここまでといつめられると・・・)
じょりん「・・・あやしい・・・・・・なにかかくしているなッ」
えるめぇす「・・・」ゴクリ
じょりん「きさま!なにをかくしている!」ビッシィ!
えるめぇす「ウゲー!いとをッ・・・やめろ!」
じょりん「なにをかくしているかゲロするまでしめあげるぞ!いえッ!コラ!」ギュー
えるめぇす「ぐむむむ・・・」
えふえふ「やめろじょりん!はなすから!」
じょりん「!」
えるめぇす「えふえふ!ダメだ!」
えふえふ「いいやげんかいだ!いうね!じつは・・・『エクレア』をジョースケんチにかくしてあるんだ」
じょりん「ッ!!!なんだとッ!!!」
えるめぇす「!」
えふえふ「だまっていてすまない・・・だが1こしかなかったんだ・・・アタシとえるめぇすはそれを2りでわけてたべようと・・・・・・っく・・・だがしかし、こうなっては3とうぶんだな・・・」
えるめぇす「えふえふ・・・」
じょりん「キサマらッ!そんなだいじなコトをかくしていたとはッ!これはメチャゆるせんよなァーーーッ!」
えふえふ「!」
じょりん「・・・・・・だがしかし・・・まあ・・・しょうじきにいったからメチャゆるしてやる。だが『いいか』ッ!『つぎ』はないぞ!アタシにかくれてチョコけいのおかしをたべるのはナシだ!」
えふえふ「ああ、やくそくする【やくそく】」
じょりん「ぜったいだぞ」
えふえふ「ぜったいだ【ほしょう OK】」
じょりん「・・・・・・いいだろう。アタシもオニじゃあない。さあ、ウチにかえってたべようじゃあないか。ジョースケにバレねーうちに・・・な」
えるめぇす「やるじゃねえかえふえふ」コソコソ
えふえふ「え?」
えるめぇす「あんなウソすぐにおもいつくなんてさ。さすがだぜ」
えふえふ「いやマジのはなし」
えるめぇす「え」
じょりん「おい!なにしてんだふたりとも!はやくけぇーるぞ!」
じょりん「ただい――」ガチャ
パァン! パァン! ギャァース! パミィー! スプラーッシュ!
じょりん「!?な、なんだ!?てきスタンドつかいのこうげきかッ!?」
仗助「徐倫!オメデトォーーーッ!」パァン!
康一「おめでとー!」パァン!
じょりん「!?!?・・・な、なん?・・・」
えるめぇす「おめでとうじょりん!」パチパチ
えふえふ「おめでとうじょりん!」パチパチ
じょりん「お、おめーら・・・これはいったい・・・」
仗助「隠してて悪かったな。だがサプラ~イズ!だろ?」
じょりん「ジョースケ・・・サプライズパーティ?」
アヴ「そういうことさ。さあ大いに食べて大いに騒ごうじゃあないか」
花京院「こっちにはケーキもあるよ」
じょりん「!!!け、ケーキ!?」
億泰「あとローストビーフやらスパゲッティやらもあるぜェーッ!それに和食料理もよォ~ッ!俺が作ったんだぜッ!」ドヤサァ
えるめぇす「マジか!スゲーなオクヤス!」
えふえふ「こ、これはおもったいじょうのごうかパーティだ」
仗助「ほれ、プレゼントだ」スッ
じょりん「あけていい!?あけていい!?」ソワソワ
仗助「おう」
じょりん「おらおらおら!」ビリビリバリィ!
じょりん「!スゲー!ミートボールだ!」
仗助「あん?・・・おい億泰!これお前のプレゼントじゃねーか!」
億泰「おっとスマネー」
仗助「こっちだ。こっちのが俺からのプレゼント」スッ
じょりん「おらおらおらぁ!」ビリバリバリィ!
じょりん「!スゲー!ミットとボールだ!」
仗助「これでキャッチボールが出来るぜ」
じょりん「でもミットが2つしかないぞ」
仗助「?・・・そりゃ・・・・・・あ」
えふえふ「・・・」ジトー
えるめぇす「・・・」ジトー
仗助「・・・しまった・・・お前らいつも一緒だもんな・・・」
康一「そうだろうと思って。これ僕からのプレゼント」スッ
じょりん「おらおらおら!」バリビリビリィ!
じょりん「!スゲー!ミットがみっつもあるっと!」
仗助「これで仗助くんとFFちゃん、エルメェスちゃんと皆でできるね」
仗助「・・・コーイチ、お前気が効くなあ」
康一「いやぁ」
億泰「いや、仗助が買う時に言うもんだろ」
承太郎「徐倫、パパからだ」スッ
じょりん「なになになに!?」ドキドキ
承太郎「空けてごらん」
じょりん「おらぁ!」ビリッ
じょりん「!?・・・ヒトデか!」
花京院(え・・・マジで?)
ポル(いい親だよまったく)
承太郎「新種のヒトデだ。パパが見つけたんだ。名前は『ジョリーンヒトデ』で申請しようと思っている」
じょりん「やめて」
承太郎「・・・・・・でも」
じょりん「やめて」
承太郎「・・・・・・お前の名――」
じょりん「やめろ」
承太郎「・・・・・・すまん」
じょりん「でもめずらしーヒトデはいいな!コレ!へやにかざろう!」パァー
承太郎「・・・そうか。よかった」
アヴ「私からはこれだ。FFくんとエルメェスくんの分もあるぞ」ドン
えるめぇす「え?アタシたちにも?」
えふえふ「なになに?」
アヴ「TA-DA!」パカッ
じょりん「!?す、す、スゲー!なんじゃこりゃー!メカのてぶくろだ!」
アヴ「ずいぶん前の話だが、フリッツ・フォン・シュトロハイムが私の義手を持って来てくれた時にほしいと言ってたろ。今さらだがやっと届いたんだ」
えふえふ「す、スゲー!カッピョイイー!」シャキーン
アヴ「ワイヤーフックを飛ばしたり、指がドリルみたいに回転したり、ビーム出したりもできるぞ。カーナビもついてる」
えるめぇす「すげー!マジスゲーッ!こーゆーのほしかったんだー!」
えふえふ「ためしになんかやっていい!?いい!?」
アヴ「フフ、ああ」
じょりん「じゃあゆびビームだ!このヒトデをマトにしよーぜ!」
承太郎「え」
じょりん「くらえウリャ!」ビー
BOOOM!
えふえふ「すげー!こなごなだ!」
えるめぇす「あとかたもねー!」
承太郎「・・・」
ポル「・・・」ポン・・・
ジョセフ「HO-HO-HO!おめでとさん徐倫!ジョセフじいちゃんがやってきたぞー!」バーン
じょりん「あ!ジョセフじーちゃん3ぶバージョン!」
仗助「遅かったじゃあねーかジジイ。何をそんなに時間かかったんだ?」
ジョセフ「いやあ~プレゼントを何にしようかと悩んでな。潜水艦とセスナにしようと思ったんじゃが・・・スージーQがまだ早いと反対しおっての・・・じゃから新しく探してたんじゃ」
ジョセフ「そこでじゃ!DVD三点セットにしたんじゃー!」バーン
康一「上げて落とすタイプだねジョースターさん」
ジョセフ「何にしようかと迷ったんじゃがな、徐倫にピッタリのアニメ作品を探しだしたぞい!・・・そのために平行世界の静をわざわざ呼び出したんじゃがな」
仗助「一悶着あって、時間かかったってトコか」
ジョセフ「あやつ、こっちのDIO連中を見てパニくっておったわい。言葉ではとても言い表せられんくらいのパニくり具合じゃった」
ポル「ところで、DVD3つって何を?」
ジョセフ「おお、これじゃ!単純明快なヒーローものアニメ『バットマン ブレイブ&ボールド』!女の子向けアニメで社会現象の『マイリトルポニー』!」
ジョセフ「そして!ホームコメディドラマの頂点!『フルハウス』じゃ!もちろん全巻セット!」バーン
康一(あ、純粋にほしいなこれ)
ジョセフ「どうじゃ!徐倫!」
じょりん「サンキュージョセフじーちゃん!ありがとー!」
ジョセフ「ガッハッハ!いやー照れるわい!」
承太郎「メラメラメラ・・・」
じょりん「ところでッ」
じょりん「なんでこんなパーチーを?プレゼントもなんでまたこんなにくれるんだ?」
仗助「?・・・なんでって、おめーの誕生日パーティじゃねーか!」パァン
ポル「あ、俺からはコレだ。ジャイロに作ってもらった特製鉄球。ポルポルの顔が彫ってあるんだぜ」
花京院「僕のはコレ。64の本体と『ポケモンスナップ』と『人生ゲーム64』のセットだ。皆で遊べるぞ」
えるめぇす「やったなじょりん!あとでやらせてくれよな!」
えふえふ「みんなでやろーぜ!」
じょりん「・・・・・・」
ポル「・・・?・・・どうした徐倫?お腹痛いのか?」
じょりん「・・・ッ・・・」ポロポロ・・・
仗助「!?・・・な、ないてんのか!?」
康一「・・・へへ、ここまで感動されるとパーティしたかいがあったね」
アヴ「まったくだ。こっちもやりがいがあるってもんだ」
じょりん「・・・う・・・・・・み・・・みんな・・・」ポロポロ
億泰「おいおいおい~・・・泣き虫になっちまったのか徐倫ン~~~ッ。ンなことよりコレくえ!ローストビーフッ!」
花京院「フフ、これでは来年はおあずけにするべきかな?」
ジョセフ「やれやれだわい」
じょりん「・・・う・・・うう・・・・・・」ポロポロ
承太郎「徐倫、泣くんじゃあない・・・せっかくの誕生日だ。笑顔でいなさい」
じょりん「・・・・・・うう・・・・・・みんな・・・」
じょりん「・・・アタシのたんじょうび・・・・・・らいげつ」
仗助「ッ」
億泰「ッ」
康一「ッ」
ポル「ッ」
ジョセフ「Oh」
アヴ「ッ」
花京院「ッ」
承太郎「」
あるひー
ジャイロ「ニョッホホ~!天気は快晴!絶好のキャンプ日和じゃあねェ~かァ~ッ!こりゃあゼッテーメチャ楽しいキャンプになるに決まってるよなァ~ッ!?」
えふえふ「ふーふぉあー!そのとーりッ!いままででイチバンのキャンプになるねッ!アタシキャンプはじめてー!」ピョンピョン
じょりん「・・・」ムスーッ
ジョニィ「あらら・・・徐倫ちゃんはまだご機嫌ナナメか?」
えるめぇす「しょうがねー。じつのちちおやにたんじょうび1かげつまちがえられてたんだからな」
仗助(承太郎さんが言うもんだから俺達もてっきり信じてたが・・・1カ月間違えてたとはなァ~ッ・・・)
ジョニィ「で、ジョウタローはどうなったの?」
えるめぇす「ありったけの『キライ』をじょりんにいわれて、いしきをうしなった。スピードわごんざいだんがれいとうほぞんしているけど、せいめいはんのうはないらしい」
ジョニィ「あァ~・・・」
ジャイロ「マ!ンなことすっぽり忘れてサァ~ッ!今日はキャンプだぜキャンプッ!この時期キャンプにゃもってこいなんだからよォー!元気だせや!」
じょりん「・・・パパがいないならたのしいだろうな」
ジャイロ「ニョホ」
仗助(こりゃしばらくは承太郎さんの話題は禁止だな)
ジャイロ「さあて!楽しい楽しいキャンプへ出発だ!行くぜェ~~~ッ!」
仗助「ちょっとまった。なんで馬がいるンすか?ジャイロさんとジョニィさん何で馬ひいて山道行こうとしてんスか」
ジャイロ「そりゃおめェ~ッ、アウトドア=馬だろうがッ」
ジョニィ「このシーズンは馬乗りがたくさんこの山にキャンプに来てるんだ。SBR(Steel Ball Run run land)の常連ジョッキー達も来てるそうだ」
じょりん「だんたいさんでキャンプすんの?」
ジョニィ「いや、広いキャンプ場だからね。僕達は僕達でしっかりプライバシーバッチリさ」
えふえふ「んなことよりはやくいこーぜ!キャンプキャンプーッ!」
ジャイロ「おう!行こうぜッ!」
―――・・・・・・
じょりん「てっきりやまんなかガサガサっていくかとおもったが、ちゃんとみちがあるんだなー」テクテク
ジャイロ「そりゃキャンプ場に行くんだからな。ちゃんとしてるトコだからなーッ。どういう想像してたんだオメー?ジャングルみてーな雑木の中をガッサガサ行くとかか?」
じょりん「やまのぼりっていうからファイトォー!イッパァーツッ!ってかんじかと」
えるめぇす「ちょっとさかになってるくらいのフツーのやまみちをあるくことになるとはなー。ちょっとヘイボン」
えふえふ「おいおいえるめぇす、そういうこといってるといまにクマとかが――」
ガサァ
クーガー『GGRRRRAAAAAAAAA!』グアバァーッ!
えふえふ「でましたっ!」
ジャイロ「オラァ!」ボゴォ!
クーガー『ウマー!』ドーン!
じょりん「やるなジャイロ」
ジャイロ「ったく、やはりか。山道も油断できねーぜ」シルシル
仗助「いやいや待て待てェーッ!なんでこんなトコにトラがいんだァー!」
ジョニィ「クーガーだよ」
仗助「どっちにしろだァーッ!杜王町からちょっと離れた山になんでこんなのが・・・っつか日本になんでいんだァーッ!」
ジャイロ「だからお前をつれてきたんだ仗助」シルシル
ジョニィ「毎年ここのキャンプ場に行くときにクーガーやら月の輪グマやらが出てるんでね。君の『スタンド』があればケガの心配もない」
ジャイロ「今までは糸でケガを縫ってたが、やっぱ痛ェーからなあれ」
仗助「だったらヤメロよキャンプ!」
ジョニィ「何を焦っているんだ。キャンプに行くのにこれくらいのことは想定してなかったとでもいうのかい?そんなんじゃテントで一晩過ごすなんてできっこないぞ」
仗助「にゃ、にゃにィ~ッ・・・」
じょりん「ビビってんじゃあねーぞジョースケ。さっさとすすもうぜ」
えるめぇす「ああ、このへんはムシがおおくっていらいらする。っああもうっ!かおのちかくをとぶんじゃあないッ!」ブンブン
ジャイロ「ケガ人が出たら即、治せよ仗助」
仗助「・・・」
―――・・・・・・
じょりん「はらへった!」ペコグゥ~
えるめぇす「ずっとあるきっぱなしだし、きゅうけいしようやー」クタクタ
ジョニィ「うーむ、そろそろ一息つこうか。ジャイロ、馬も休ませないと」
ジャイロ「そうだなぁ~」
えふえふ「おもったいじょうにみちのりはかこくだった」
ジャイロ「おっ、ヘビイチゴがあるぜ~ッ。食うかオメーら?」プチッ
じょりん「へびいちご?」
えるめぇす「なんだそのアブなそうななまえのイチゴは・・・」
ジャイロ「日本全土で成ってる木の身みてーなもんだ。ドクイチゴとも言われるが毒はない。食えるぜ」パクゥー
仗助「あー、これ小学生の頃、学校の帰り道で食ってたなー」
じょりん「えっ、マジか」
えるめぇす「そのへんにあるきのみをくうってヤバくね」
仗助「いや、ヘビイチゴはけっこう皆食ってたぞ。味は個体差があるがな」プチッ パクゥー
じょりん「ま、マジでくいやがった・・・」
えるめぇす「うーむ、なんかすなおにくうきになれない・・・」
ジョニィ「まあ女の子は食べるのに抵抗あるだろうね。いわゆる男の子の特権みたいなものかな」パクゥー
ジャイロ「オメーらはタンポポのタネでも飛ばしてな。ニョホホ」
じょりん「フン!いわれなくてもそーしてやるぜ!フーッ!」ブワァ~ッ
ジャイロ「うおッ!?やめろッ!こっちに向けて飛ばすんじゃあねー!タンポポのタネは耳に入ると聞こえなくなっちまうって言われてんだぞ!」
えるめぇす「くらえ!まつぼっくりシュート!」バシューッ
ジャイロ「いでぇ!やめろお!松ぼっくりはけっこう痛いんだぞ!硬くて!」
えふえふ「みろジョースケ、はっぱのフネ」バーン
仗助「おー、キレイにできたなー。川に流そーぜ」
ジョニィ「船の上にドングリ乗せようよ」
えふえふ「おおっ・・・バランスがくずれないようにしろ」
仗助「なんか子供のころを思い出すなァーッ」
ガサッ
HP「ム・・・先客がいたか」
仗助「!あ、アンタは」
じょりん「ぼったくりのバーガーや!」
ジョニィ「ホット・パンツ。君も来ていたのか。一人かい?」
HP「ああ。今年もシーズンが来たからな。お前達は団体か?」
ジョニィ「まあね」
ジャイロ「ッケ、イヤな奴だぜ・・・こいつんトコのバーガーはとんでもねーボったくりだからよォー、俺ァ悪いイメージしかねーぜ」
仗助(ジャイロさんも高いの払わされたのか・・・)
HP「人聞きが悪いな。俺の店は食材にこだわった究極の一品だ。それにサブウェイとかいうチェーン店もそれくらい・・・あるいはもっと高いぞ」
仗助「ぐ、グムー・・・たしかに美味かったけどよォー」
HP「俺は先に進むが、お前達も早めに出発した方がいいぞ。日が暮れてからの山登りは危険だ。夕方までにはキャンプ場につくように計算しておくんだな」
ジャイロ「ジョニィ、あいつに余計なおせわだって言ってやれ」
ジョニィ「自分で言いなよ」
ジャイロ「余計なおせわだアリガトォーッ!」
HP「じゃあな。ウチのバーガーをまずいと言う奴はしばり首だ」ザパラッ ザパラッ
えるめぇす「ふしぎなやつだ。おとこのくせにスカートみてーなふくきて・・・」
えふえふ「あのひとのいうとおりかも。はやくキャンプじょうにつかないと、みちでのじゅくになっちゃうぞ」
ジャイロ「そうだな。そろそろ出発するか。ヴァルキリー、コーヒーはまた後でな」
―――・・・・・・
えるめぇす「『キッス』!」ドババババ!
じょりん「『スートンフリー』!」ズドドドド!
ジョニィ「『爪(タスク)』!」ドバドバドバ!
クーガー「AAAIIIEEEEEE!」ボッギャァーン!
えふえふ「ふー・・・やっぱやまみちはキケンだな」
仗助「ぜってーオカシイッ。こんなの現代日本じゃありえねェーッ」
ジャイロ「日常の中にも恐怖ってのは潜んでるもんなんだぜ」
じょりん「あ!くまんバチだ!」
ジョニィ「クマバチともいう」
ブブブブブ!
えるめぇす「うわぁー!ハチはダメだー!ハチはこわいんだよォーーーッ!」ダダダ!
えふえふ「にげろえるめぇす!あんなデカイのにさされたらマジでしゃれになんねーぞッ!」
えるめぇす「うおああああ!ジョニィ!なんとかしてくれェーッ!」
ジョニィ「5歳の子とはいえ、ハチに刺された痕が気になるなァ・・・むしろキレイな肌だからこそ、刺された痕がぷっくりみえたりして・・・あ、ヤバイ、スッゲー見てみたいかも」ブツブツ
えるめぇす「なにをぶつぶついってんだァー!はやくなんとかしろォー!」ダダダ!
―――・・・・・・
じょりん「はア・・・はア・・・や、やっとキャンプじょうだ・・・」グテー
えるめぇす「つ、つかれたァ~・・・」グテー
ジャイロ「ごくろーさんお前さんら。よくがんばったぜ。この山道は登るのにサインがいるほど危険な道だったが、のぼりきったのはお前らが最年少だろうぜ」ニョホ
仗助「ぜってーオカシイ。俺はダンコ抗議すっからな。ゼッテー日本じゃあねーこんなの」
えふえふ「おー、キャンプじょうだけあってひろいなー。むこうのほうにもテントがいくつかはってある」
ジョニィ「馬乗り達がキャンプに来てるんだろうね。ホラ、バーバ・ヤーガやスループ・ジョン・Bもいる」
じょりん「だれだ」
仗助「はァ~・・・とりあえず休憩しましょうや・・・クタクタだぜェ~」
ジョニィ「そうだね。僕は向こうで水を汲んでくるよ」
えるめぇす「そっか、キャンプだからしょくじもみずもじぶんでじゅんびするのか・・・」
ドンドン!バァン!キャー!
仗助「・・・なんかジョニィさんが水汲みに行った方向から銃声と悲鳴が聞こえるんスけど」
えふえふ「キャンプじょうについてもあんぜんではないのか」
ジョニィ「はあ!はあっ!うぐっ・・・じょ、仗助!き、傷を治してくれッ・・・」
仗助「ちょ、どうしたんスかァ~ッ!?それ銃痕ッスかァ~!?う、撃たれたってーのかよォー!」
じょりん「うあー!チがどくどくとながれてるゥー!」
ジョニィ「ああ・・・お、『おとうさん』がいて・・・つい油断していた・・・」
仗助「?・・・何か知らないが、とりあえず『クレイジーD』」ズギュン
ジャイロ「おい・・・おとうさんってもしかして・・・」
ノリスケ「お?おお?そっちにおるのはツェペリじゃあないかの?久しぶりじゃのォ~ッ。わしじゃよ。ノリスケ・ヒガシカタじゃよ」チャキ
ジャイロ「!」
ジョニィ「お、おとうさん・・・」
えるめぇす「なあ・・・なんであのじーさん、じゅうをもってんだ?それもじゅうこうからけむりでてんぞ」ヒソヒソ
じょりん「しかもこしにはしゅりゅうだんがいくつもそうびされてる・・・アレヤバイけいのジジイだな」ヒソヒソ
ノリスケ「いやァ~悪かったねえジョニーくん。君が悪いんじゃよ?急にわしの背後に立つから、『敵』かと思って『つい』撃っちまった。いやァ~すまんすまん」
ジョニィ「い、いえ・・・こちらこそすみません・・・あ、アハハ・・・」
じょりん「このじーさんはジョニィのパパ?」
ジャイロ「いや・・・このジジイはジョニィのヨメさんの親父だ。ノリスケ・ヒガシカタ。かつて俺達と『アメリカ横断ウルトラレース』で戦った乗り手だ」
えるめぇす「うしろにたつとうたれるのか?」
ジャイロ「・・・・・・こいつはかなりブっとんでるヤツでな・・・昔からそーだった。日本人っていうから大人しくて控えめなヤツだと思ってたが、10m以内で背後に立つと問答無用で銃撃してきやがる」
えるめぇす「・・・」
ジャイロ「レースの時も、走りながらグレネードを後方に撒いたり、手綱と一緒にM3マシンガン握りながらスパートかけたり、沼地に潜んで泥でカモフラージュしながら銃撃してくるようなヤツだ」
えふえふ「さすがサムライ」
ジャイロ「しかも・・・とりわけジョニィのことが気に食わんらしい。自分の子供がジョニィの家に嫁いだからか・・・表面上は問題ないんだが、ああやってスキあらば始末する気でいるみてーだ」
ジャイロ「ジョニィがノリスケの家にごあいさつに行った時も、笑顔で談笑しながら机の下で常に銃の引き金に指をかけてたって話だ」
じょりん「にほんのほうりつガンむしか」
仗助「・・・・・・あのじいさん、もしかして俺の親戚の東方憲助さんの兄のノリスケさんじゃあねーかな・・・一応親戚だから話では聞いてたが・・・」
ノリスケ「いやーうっかりうっかり。あ、ジョニーくん、蚊が止まっておるぞ」ガァン!
ジョニィ「ガブッ!」ドバ!
ジャイロ「おいッ!頬に至近距離からマグナムぶっぱなすんじゃあねー!いくらなんでも露骨だろ!」
仗助「とりあえずジョニィさんに『クレイジーD』」ズキュン
じょりん「なんてアブネーじじいだ」
仗助「おめーらあのジイさんには気をつけろ。ジョニィさんでなくてもアブネーからな」
えるめぇす「せなかにもおおきなじゅうをせおってるぞアイツ」
えふえふ「にほんじんとはおもえねーな。あれがギリのチチとは、ジョニィもたいへんだな」
ジョニィ「いやぁ・・・いい人なんだよ・・・・・・きっと」
ジャイロ「まっ、あンなのほっといてテント張りすっぞ。仗助、そっち広げるからもっとけ」
仗助「あ、ハイッス」
じょりん「うーむ、むこうでテントをはってるヤツらはメシをたべてるな。バーベキューしてるぞ」
えるめぇす「とおめではあるが、みてるとハラがへってくるな・・・」ペコグゥ~
えふえふ「ヤキニクやってろぞ!ヤキソバもだ!」
じょりん「ジョースケ!はらへった!メシにしよーぜ!」
仗助「ちょっと待てって。今テントが完成すっとこだからよォー」
じょりん「!テント!」
えふえふ「これが・・・HPとMPがかいふくするというテント・・・」
ジャイロ「そっち斜めってねーか?イケる?」
仗助「ハイ。大丈夫ッスー」
ジャイロ「OK、しっかり固定して・・・・・・完成だッ!中に入ってみろオメーらッ」
じょりん「おらぁー!」ズザァー
えふえふ「ふぉあー!」ズザァー
えるめぇす「これもぉー!」ズザァー
ジョニィ「中から見てどうだい?どこか不具合とかある?」
じょりん「いや~イイッ。てんじょうにうっすらたいようのひかりがみえる。なんかスッゲーイイカンジッ」
えふえふ「なんかフシギなみりょくがあるな。なぜかワクワクすっぞ」
えるめぇす「だがすこしじめんがいてーな。テントのしたにイシが・・・ゴツゴツしてて・・・」
ジャイロ「それもキャンプの醍醐味ってヤツよ」
ジョニィ「じゃあごはんの準備をしようか。仗助、徐倫ちゃん、釣りに行こう」
じょりん「つりぃ~~~ッ?」
仗助「ちょ・・・ちょっとまさか、食材は現地調達とか言うんじゃあないでしょうね。準備してきたんでしょ?」
ジョニィ「もちろんさ。キャンプといえばカレー。カレーの材料と調理の機材は全てジャイロが持ってきてくれてるよ。だがそれだけじゃあ足りないかと思ってね。釣りに行こう」
ジャイロ「FFとエルメェスは俺と一緒にカレー作りだッ」
えふえふ「おおッ」
えるめぇす「まかせろ。アタシにカレーをつくらせたらみぎにでるものはいない」
ジョニィ「じゃ、そっちは任せたよ。行こうか二人とも。あっちの方に川があるから、そこで新鮮な川魚を釣り上げようじゃあないか」
仗助「そォーッスね。じゃ、FF、エルメェス、火傷やらケガしないように気をつけろよな」
じょりん「まってろオメーら。アタシがここのヌシをつりあげてかえってきてやるからなっ」
ジャイロ「さて、そんじゃあカレークッキングといこうかぁ~」
えふえふ「カレーってあれだろ。やさいをぶっきって、にくぶっこんで、ルーぶちまけたらできるカンタンりょうりだろ?」
えるめぇす「せかいじゅうのカレーせんもんてんをてきにまわすはつげんやめろ」
ジャイロ「まあしょうがくせいでもつくれるりょうりだからなァ~ッ。だが今日は気合入ってるぜェーッ!見ろこのナベ!『圧力鍋』だぜッ!」バーン
えふえふ「おー」
えるめぇす「それでつくるりょうりはウメーってきくな」
ジャイロ「ヘッヘッヘ、それにこの『飯盒炊爨』!黒い箱状のアレよアレーッ!キャンプでコメを炊く時に使うヤツッ!スッゲー本格的だろォーッ!?」
えふえふ「おー」
えるめぇす「なんかキャンプっぽいな」
ジャイロ「しかもカレールーはインド愛好家のウルムド・アヴドゥルが監修した厳選カレールーだッ!これでうまくないワケがねーぜ!」
えふえふ「おー」
えるめぇす「アヴオのしんせきのウルムドか」
ジャイロ「さあ!究極のカレーを作ろうぜー!」
ジャイロ「あ」
えふえふ「おー?」
えるめぇす「どした」
ジャイロ「機材集めてテンションあがってて、食材買うの忘れてた」
えるめぇす「このドワオ!」ゲシゲシ
えふえふ「えんそくのじゅんびでテンションあがってねむれなかったしょうがくせーか!テメーはッ!」バシバシ
ジャイロ「す、すまんっつってるだろォ~ッ!叩くのをやめろ!蹴るんじゃあねー!イデッ!」
えるめぇす「しかもハンゴウスイサンのじゅんびしといて、コメがねーってどういうことだ!」ゲシゲシ
えふえふ「やさいもにくもコメもねーカレーってただのシチューじゃあねーか!いやシチューにもなりゃしないぞっ!」バシバシ
ジャイロ「うげーッ!やめろって!大人に暴力を振るうんじゃあねー!」
えるめぇす「どうすんだよォー!せっかくのキャンプをだいなしにするきかァー!」
ジャイロ「あ!そうだ!いいこと思いついたァーッ!俺にいい考えがあるッ!」
えふえふ「・・・?なんだ?いまからかいにもどるってのか?」
ジャイロ「『略奪』だ」
バン!
えるめぇす「りゃくだつぅ~ッ?」
えふえふ「つまり『うばう』ということか?それってはんざいなんじゃあねーの?」
ジャイロ「ちょっとちょっとォーッ、人聞きの悪いことを言うんじゃあねーぞオメーら。俺は『奪ってもいい相手』からしか奪わねー。悪人にしか盗みをしない義賊みてーなもんよ」
えるめぇす「いやハンザイだろ」
ジャイロ「考えてみろ。さっきジョニィが銃で撃たれたじゃあねーか。ノリスケ・ヒガシカタによォ~・・・ありゃあフツーに考えりゃ裁判まで持ってけば慰謝料ガッポリな事案だぜ」
ジャイロ「だが、だ。ジョニィは気のいいヤツだ。さらっと何ごともなかったかのように流しやがった。ノリスケもそれが、さも当然のようにしてやがる。だからタチが悪い」
ジャイロ「そこで、俺達がノリスケからモノを拝借すんだよォ~ッ。米、肉、野菜ィーッ!本来なら金を山ほどもらえるハズの所を、食糧で妥協してやるってワケよォ~」
えふえふ「なるほど、つごうのいいはなしだな」
ジャイロ「っつゥーか人に向けてハジキぶっぱなしといて、お咎めナシってーのは相手にとっても悪影響だろォー。つけあがるしよォーッ。だから『奪う』」バン
えるめぇす「えー・・・」
ササッ
えふえふ「あれがノリスケのテントか・・・」ササッ
ジャイロ「うーむ。略奪とはいったものの、ヤツから食糧を奪うのは至難の業だな」ササッ
えるめぇす「ノリスケはいまテントにいないみてーだな・・・あ!にくがほしてある!こめだわらもあるぞッ!やさいもさいばいされてるッ!」ササッ
えふえふ「なんでキャンプじょうでやさいをそだててんだ」
ジャイロ「つまり、俺達の目的の品は全て揃ってるってことだなァー・・・ノリスケがいない今がチャンスッ。あらいざらいかっぱらってやるぜェ~ッ」
えふえふ「ようし、チャッチャとうばおうぜー」ズッ
ジャイロ「まてFF。警戒しろ。相手はノリスケ・ヒガシカタだ。トラップを敷いていないわけがない」
えふえふ「まっこうからうばうのはキケンだというのか?」
えるめぇす「ならウラガワからせめるか」
ジャイロ「ダメだ。おそらく地雷原になっている」
えるめぇす「じゃあどうやってうばうんだよ」
ジャイロ「罠がないルートがあるはずだ・・・ヤツ自身がテントに出入りするためのルートが・・・」
えふえふ「そうだッ。このアヴオからもらったメカてぶくろでレントゲンスコープしよう」ウィーン
ジャイロ「手袋からスコープが・・・」
えふえふ「うーむ、なんかいろいろあってワケがわからん。とにかくキケンだ」
えるめぇす「あたしもメカてぶくろで・・・オトリのおトリにんぎょうをしゃしゅつして、トラップがどんなものかみきわめよう」バシュ
ジャイロ「手袋から鳥の人形が・・・」
BOOOOOM!
えるめぇす「!・・・て、テントにちかづいただけでにんぎょうがばくはつされた・・・」
ジャイロ「野生動物も近づけねーな・・・」
えふえふ「ジャイロのてっきゅうでなんとかならないのか?てっきゅうのかいてんってたいがいなんでもできるだろ?」
ジャイロ「うーむ、やってみるか。オラァ!」
ギューン! ジュッ
えるめぇす「くうちゅうでとけたぞ」
えふえふ「ねっせんレーザートラップか・・・」
ジャイロ「グ、グムー・・・」
じょりん「いっぽうアタシたちはつりをしていたッ」バン
仗助「ホレ、釣り針にエサつけてやったぜ」
じょりん「え?コレェ?タケのさおじゃあねーか。もっとリールとかついてるのにしてくれよ。バスつりするみてーなの」
仗助「何を言ってんだ。川釣りだぜ川釣りィー。こーゆーのでカンタンに釣れんだよ。ジョニィさんを見ろ」
ジョニィ「やったーとれたー」ドルル
仗助「爪弾で次々ととってるぞ。あんな邪道な方法でとるよりも手作りの竿でとるほうが面白いだろ」
じょりん「もっともだ」
ジョニィ「こりゃ爪を越えてるね。来週から牙(タスク)って呼ぼう」ドルル
じょりん「うーっし!つるぞー!」ヒュン
仗助「おおっ、振りかぶって」
ガッ
仗助「後方の木にひっかかって」
じょりん「おらぁ!」ブン!
バキィ!
じょりん「ブッシュ!」ゴン
仗助「枝が折れて後頭部に直撃」
じょりん「いってー!なんでじゃますんだジョースケ!」
仗助「そういうのイイから。ほら、一緒に釣るぞ」チャポン
じょりん「ひとりでできますが!」
仗助「そォーッスかァ。ま、大物がかかってアブネーって時は協力してやっから」
じょりん「ビッグ・オ・ワールド!おおきな・お・せわ!」
じょりん「おおっ!ひいてるひいてる!こ、これはまぼろしといわれたリバー・オブ・マスター!?」グググ
仗助「お手をかしましょうか空条さん」
じょりん「さがってろ!まきこまれてもしらんぞォーッ!」グググ
仗助「ヘイヘイ」
ジョニィ「徐倫ちゃん、あんまり引きすぎるとバレるよ。ゆるめたり、引いたり、駆け引きしなくっちゃあ」
じょりん「あんたはだーっとれい!」グググ
ズザザザザザザ!
仗助「?・・・な、なんだ?川の中に渦が・・・」
じょりん「うおおおお!」グググ
ズザザザザザザ!
じょりん「おらぁ!」グイッ!
ザバァー!
ジョニィ「釣りあげたのはッ!」
テニール「おにぃ↑ちゃんッ!」ロッパァー!
じょりん「おらぁ!」ドゴ!
仗助「ドラァ!」バゴ!
ジョニィ「チュミィ!」ミィン!
テニール「テッショォー!」ドッバァー!
じょりん「キャンプにきてかわづりしてたらオッサンがつれた!」バン
ジョニィ「新手のスタンド使いか・・・」
仗助「ん?・・・ちょっと待った。コイツァ・・・前に祭りで金魚すくいの屋台を出してたオッサン!」
テニール「YES・・・I AM・・・」ピクク
じょりん「あー、あのときの」
ジョニィ「知り合いなのか?君達ってどういう交友関係持ってるの?どうやったら5歳の女の子と川で釣れるムキムキのオッサンにパイプがつながるのさ」
仗助「そういわれても・・・(宇宙から帰還した究極生物まで知り合いなんていえねー)」
じょりん「おっさんなんでかわのなかに?」
テニール「いやぁ最近アニメに登場して再評価されててねぇ~ッ・・・声もシュワルツェネッガーだし」
じょりん「なにをいうとる」
仗助「理由になってねーぞ」
テニール「なら逆に聞くが・・・登山家はなぜ山に登ると思う?」
仗助「・・・・・・山があるから?」
テニール「そう。つまり川があれば入る。それが船乗りというものだ」
じょりん「なるほど」メモメモ
仗助「ウチの子に変なこと教えないでください」
テニール「ところでッ」
―――――
えふえふ「ぐっ・・・うぐ・・・」
えるめぇす「だいじょうぶかえふえふ!むりするんじゃあないッ!」
えふえふ「こ・・・ここまでとは・・・」
ジャイロ「ヒガシカタノリスケのテント・・・難攻不落の要塞と化しているッ!お、俺達は・・・あのテントから食糧を奪うことができるのかッ!」
えるめぇす「たいくうちミサイルまであるとはおどろいたな・・・」
えふえふ「よっぽどしょくりょうをうばわれるのがイヤらしい・・・」
ジャイロ「なぜ電流が流れる有刺鉄線が張られてるんだ・・・どっから入れってんだ!うおおおお!もう考えるのメンドくせェーッ!」グア!
えるめぇす「やめろジャイロ!ヘタにこうげきするとキケンだ!」
ジャイロ「やかましいッ!俺の鉄球の回転ならなんでもできるッ!日本人に見せてやるぜッ!俺の技術をッ!テントごとすっとばして食糧を奪ってやるッ!オラァ!」
バシュゥー! グワラキーン!
えふえふ「ああっ!すさまじいたつまきがテントをまきあげていくッ!」
ジャイロ「日本よ、これがキャンプだ」
えるめぇす「キャンプっておそろしいんだな・・・」
ピンッ ピンピンピンッ
えふえふ「!?・・・あ、あれは!テントといっしょにまきあげられているあれは!」
えるめぇす「しゅ、『しゅりゅうだん』ッ!」
ジャイロ「!?」
えふえふ「このテントは・・・さいしょから『おとり』だったッ!あ、アタシたちは・・・『トラップそのもののテントをせめていた』ッ!」
ジャイロ「アロ・・・ホゲェーーー!」
ドッバァーーー!
ジョニィ「・・・なにをやってるんだジャイロ」
えふえふ「あ、じょりん、ジョースケ、ジョニイ。おかえりー」
仗助「何があったんだコリャ?」
えるめぇす「ジャイロがしゅりゅうだんをぜんぶうけてくれた。ノリスケにはいっぱいくわされたぜ」
じょりん「アタシがいないあいだになにたのしそうなことしてんだ!ずりーぞ!」
ジャイロ「いやー、仗助がいなけりゃまた糸で縫わなくちゃあならなかったな」ニョホホ
仗助「俺がいるからってムチャしないでくださいよ・・・」
えるめぇす「で、なんできんぎょすくいのおっちゃんがいるんだ?」
テニール「シブイねェ」
ジョニィ「『ところでッ。夕飯はすましたのかい?まだならぜひゴチになりたいんだが・・・かまわんね?』って無理やりついてきて・・・」
えるめぇす「あつかましーな・・・」
テニール「失敬な。私は日夜こうやって生活している。私を釣りあげた者にゴハンをたかってな」
えふえふ「ワイルドな・・・」
テニール「ギャングの二人組につられた時はおっいしい生ハム料理を食わせてもらったし、口から釣り針を出す子供に釣られた時はボールペンのインクをごちそうになった」
えふえふ「おもったいじょうにワイルド・・・」
テニール「さて・・・君達は何を食わせてくれるのかな?この俺の肥えた舌をうならせることができるのかなァ?おにぃ↑ちゃぁん!」
仗助「開きなおって無茶苦茶言ってるッスよォ~・・・」
ジャイロ「いいぜ。この俺のアウトドアクッキングを見せてやるぜッ・・・ジョニィがとってきたこの魚を調理してやるぜェーッ!」
バン!
ジャイロ「まずは釣ってきた魚の下処理だ。川魚とはいえ色々衛生面に気をつけなきゃあなんねェーッ。FF」
えふえふ「ほいきた」ウジュルウジュル
えるめぇす「?・・・なにをするだ?」
ジャイロ「『寄生虫』退治だ。ココの川はキレイだが念のためにな」
えるめぇす「きせいちゅう?・・・」
じょりん「サタンクロスのことか」
テニール「寄生虫ーってのはアレだよお嬢ちゃぁ↑ん。腹の中で育って、肉ブチ破って出てくる怪獣のことさ。『エイリアン』みてーななァ~ッ」
えるめぇす「ッッッ」
テニール「『エイリアン』・・・見たことあるかい?ないよねェ~?あんなスプラッティーなモンみちゃあダメだ。っま、見たことないからイメージできないだろうが、あんな感じで腹からドバーっと――」
えるめぇす「ふくしゅうとふくしゅうの『キッス』!!!」ズゴォ!
テニール「センチョ!」ボッギャァーン!
ジャイロ「・・・で、何匹かFFの作業が済んだ魚から先に調理してくぞ。まずはウロコを取る。ナイフでザッザと剥がしまくる」ガリガリ
仗助「ジョニィさんの『爪』でやったほうが早くねーか?」
ジョニィ「やだよ生くさくなる」
ジャイロ「次は内蔵を丁寧に掃除する。徐倫達子供には内蔵はニガくってしょうがねーからな。腹をスーッと裂いてえぐりだす」スー
じょりん「おとなですが」
ジャイロ「後は焼く。シンプルだが楽にできる調理ってトコだな。臭みを取るためにハーブで包み焼きだ。ジョニィ、もらうぞ」
ジャイロ「これだけじゃあ物足りないから、こっちの魚・・・イワナはその辺で摘んできた山菜も一緒にして、ホイル焼きにしよう。塩とバターで味付けは俺ごのみだぜッ」ドジュゥー
じょりん「う、うまそう・・・」ア、ヨダレズビッ
仗助「FFの作業はまだ終わらんのか?早く全部の魚を調理してもらって食いたいぜ」
―魚内部
えふえふ「くらえウリャ!」ビー
寄生虫『パミィー!』ビビビ!
えふえふ「きせいちゅうはぜんぶしょうどくだァ~!ワーハハハハハ!」ビー
えふえふ「かんりょうした」キリッ
ジャイロ「サンキュー。これはパエリアにしようぜ。さっきヒガシカタノリスケのテントから全力で盗んだ米と肉を使う。ほんとに少ししかなかったがな・・・」
ジャイロ「フライバンに米と肉と魚をブチこんで調理する。まあ白エビやら他の具もほしいとこだが今回はナシ。味付けしながらパラパラになるまで火を通す」ドジュゥ~
ジャイロ「本場のバレンシアじゃ、米の芯まで火を通すのが正統派だ。屋外で薪の火で炊いてこそ真のパエリアとも言われてる。意外とキャンプにはおあつらえむきだな」ジュゥ~
仗助「チャーハンみてーなもんスね~。俺、あのパッラパラになった米すきなんスよねェ~ッ」
ジャイロ「こんなもんかな。じゃ、こっちの魚はシンプルに・・・そしてキャンプっぽくいくか。『丸焼き』だ」ブスリ
えるめぇす「ギャー!め!めぇにくしぶっさしやがった!えぐい!」
ジャイロ「ウロコをとって内蔵を出しただけの魚を串にさして、焼く。これこそ男の調理ってもんよォーッ。味付けは塩以外は立ち入り禁止だッ」
ジャイロ「これを焚火で焼く。漫画やアニメでよくあるヤツだな。シンプルに美味いぜこれがまた」
じょりん「おお・・・」ゴクリ
ジャイロ「出来たぜ!ツェペリ特製川魚アウトドアフルコースだッ!」
ドジャア~~~ン
じょりん「はやくくおーぜ!ネ、ネ、はやくくおーぜ!」
仗助「けっこうな量になったッスねェ~」
ジョニィ「じゃあ食べようか。ジャイロの料理はけっこうイケるんだぜ」
テニール「うまいッ!」テーテッテニール!
じょりん「うンまいなァァァ~~~!」グジュゥウウウゥゥゥ!
えるめぇす「けっこうしおからいけど、それがぎゃくにうまいぞ」モフモフ
仗助「ああ、トニオさんみてーに決して完成された料理じゃあねーが、荒削りだからこそのうまみがあるな」モフモフ
ジャイロ「そりゃーホメてんのか?けなしてんのか?」
ジョニィ「あ・・・虫が・・・」
えるめぇす「!?」ビクゥ
ジョニィ「やっぱり山菜とか使うとたまーに虫がついてたりするんだよ。ハハハ・・・ま、これもアウトドアの醍醐味かな」
仗助「・・・・・・俺、もういいッス。腹ァいっぱいッス」
えるめぇす「あ、あたしも・・・もういいや」
ジャイロ「なんだぁオメーら。虫ぐれーで食うのやめるってのかァ~?虫なんざぁ無視しろムシ!」
ジョニィ「うーんかなり大爆笑今世紀一のヒット間違いなし」
じょりん「はァ~ッ・・・うまかった」ゲップ
テニール「たっぷり!食わせてもらったぜおにぃ↑ちゃん!」
ジャイロ「おう」
仗助「う~む、虫を気にしちまってしっかり食い切れなかった・・・ちょいと物足りないな・・・」
テニール「君の名・・・ツェペリと言ったね?実に・・・実にッ!上手い魚料理だったよ。今まで私を釣りあげた者達が食わせてくれた中で・・・二番目に美味かった」
ジョニィ「なんだ、一番じゃないのか」
テニール「一番はアワビとクジラの密漁をしていたイタリア人の料理人だ」
仗助(釣りあげたんだトニオさん・・・)
テニール「そこでッ!君達に感謝のしるしとして・・・この『ハンモック』をあげよう!」ザン
じょりん「はんもっく?」
えふえふ「しってるぞ。アメリカとかではいっぱんてきなかんいベッドのことだ」
テニール「それもかなりリッパなやつだ!テンピュールのヤツ!しかも脳波コントロールできる!ルックスもイケメンだ!明りはつかないという意味だがな!」
仗助「飲んでんのアンタ?」
えるめぇす「ふたつもくれるのか?いいの?」
テニール「フフフ・・・いいんだよ。さっき山の奥でザブトンを泉に落としてしまってね・・・中からお嬢ちゃぁ↑んが出てきて――」
~~~
シュガーマウンテン「おみゃぁーさんが落っことしたのはザブトンけ?ハンモックけ?どっちか選んでちょ」
~~~
テニール「なんて言うもんだからザブトンって言ったのにハンモック2つくれたのだ。私は使わないし、君達にあげよう」
ジョニィ「なんで山奥にザブトン持ってったかのがスゲー気になる」
テニール「じゃ、私はこれにて」シュタッ
えふえふ「ハンモックってどうやるの?これスッゲーイイきぶんになるらしいじゃん」
仗助「俺も乗ったことないんだよなァ~ッ。日本じゃあ普段使わねーよな。アメリカとかじゃあ一般家庭にフツーにあるっぽいイメージだが」
ジャイロ「俺ァこーゆーのは大方得意なんだぜ~ッ。こっちを木にひっかけて・・・反対側も木にひっかけ・・・・・・あら、届かない」
えるめぇす「いいあんばいのきょりにキがないとかけらんねーな」
ジャイロ「黄金回転」ギュルル
ジャイロ「『木』を近づけた。これでひっかけられるな」グイグイ
えふえふ「ホントかいてんってスゲーな」
ジャイロ「ホラ!これがハンモックだ」ドジャア~~~ン
じょりん&えふえふ&えるめぇす『いくぞ!』ザン
バッ! ボヨヨォ~~~ンッ
ジョニィ「3人同時ジャンプは危ないぞ」
じょりん「おー!すっげー!なんだこのふゆうかんはァーッ!」ブンボボブンボボ
えふえふ「まるでういているかのようなかいほうかん・・・ディ・モールト!ディ・モールトベネ!」
えるめぇす「じょうげにゆっさゆっさするのスッゲーたのしいッ!なんつーかヤベェーッ!すっげーたのしいッ!」ユッサユッサ
ジャイロ「ニョホホ、子供は誰しもハンモックにハマるよなァーッ」
仗助「・・・」ポーッ・・・
ジョニィ「・・・仗助ものりたいの?ハンモック」
仗助「え!・・・あ、いやァ~ッ・・・ハハ・・・そりゃ~・・・乗っかったことねーし・・・いっぺんはのりてェーってのが正直なトコロ・・・」
ジャイロ「あの3人組から奪うのもアリだが、二つあんだからよォ~ッ、スグに準備してやるぜ。そもそもアイツら、こっから30分くらいはゆずらねーって感じだしなァーッ」
じょりん「ヤッベー!スッゲーたのしいッ!ぶくうじゅつみてー!」ユッサユッサ
仗助「おおッ・・・これはなかなか・・・イイ浮遊感ッスよォ」ミュンミュン
ジャイロ「日本人はハンモックに食い付くなあ」
えるめぇす「あ!ジョースケもハンモックにのってらあ!」
仗助「おー。こりゃイイもんだなァ~ッ。3時間くらいリラァ~ックスし続けられそーだぜ」
じょりん「くらえウリャ!」バウン
仗助「ガッ!」グルンッ ズデッ
えふえふ「ウム、いいはんぱつぐあいだ。ひっくりかえっていっかいてんしたぞ」
仗助「徐倫ッ!テメコノヤロッ!」
じょりん「あ!クワガタだ!」ブーン
仗助「シカトぶっこいてんじゃあね~ッ」
ブーン
ジョニィ「大きいな・・・オオクワガタじゃあないの?」
じょりん「おおくわ!?」
えふえふ「オーロンサム!?」
ジャイロ「デッケーのだったらけっこーな値段で取引されるって聞くな。日本のオオクワガタってーのは野生じゃかなり貴重なんじゃあねーの?」
ジョニィ「奥の方に飛んでっちゃったな。もしかしたらたくさんいるのかも・・・」
じょりん「そうときいてだまってられるほど、じょりんさんはおとなじゃあありません!」
じょりん&えふえふ&えるめぇす『いくぞ!』ザン
ダバダー
仗助「あ!・・・行っちまった・・・俺達もついてった方がいいッスかね?」
ジョニィ「大丈夫じゃないの?ちょっとカホゴすぎじゃあないか」
ジャイロ「あいつらが採ってきたら売りさばこうぜ。それまで俺らはハンモックでゆっくり休憩って寸法よォ~ッ。まさにカホーはネテマテってヤツだ」
ジョニィ「うーんこっちはこっちで問題だな」
ブーン
じょりん「GO!じょりんGO!」ダダダ
えるめぇす「いけッ!いけッ!みうしなうなッ!かくじつに『とらえる』ッ!」ダダダ
えふえふ「お・・・うまそうなじゅえきが・・・」ジュルリ
じょりん「それどころじゃあねー!いくぞえふえふッ!」
えふえふ「あー」
ブーン
じょりん「『おいつめたぞ』・・・でっけえクワガタさんよォ~・・・」
えるめぇす「なるほど、おいかけてきたさき・・・しゅうちゃくてんはここってわけか。カブトムシやクワガタがたくさんいやがるぜ・・・」
じょりん「『カブトムシ』や『クワガタムシ』はこどものロマンッ!いいか、とらえてやるぜッ!たっぷりとな!『ストーンフリー』ッ!」シュバァ!
ブーン ヒョイ
じょりん「!?かわされた!?」
えるめぇす「なんてスピードだッ!」
灰の塔『ケーケケケケ!たとえ1センチ先の距離から10丁の銃で弾丸を放ったとしても、この俺には――』ガシィ!
灰の塔『ウギャー!な、何ィーーーッ!?』ジタバタ
えるめぇす「なんかしらんがウダウダいってるあいだにじょりんが『ストーンフリー』でとっつかまえてたぜ」ブブブ
じょりん「スゲー!すばやいうえにしゃべるクワガタってメダロットかよおめー!」
えるめぇす「きゅうにながったらしくしゃべりだしたな・・・まるでしゃべってるあいだはなにもされないとでもおもってたのかな?」
灰の塔『ず、ずるいぞ!人が話してる最中はそれをじっくり聞くのがセオリーだろ!』ブブブ
じょりん「え?もしかしておまえスタンド?」
灰の塔『ケッケケケ!その通りッ!もっとも、俺の本体はキャンプ場にいるがな!』ブブブ
えるめぇす「チェ、スタンドじゃあみせものにはできねーな」
じょりん「このやろッ」ブン
灰の塔『ギャー』ベシ
じょりん「だがここらにはたくさんカブトムシやクワガタがいるぜ。こいつらをほかくしてもちかえろーぜ」
えるめぇす「ああ。ノコギリクワガタやオオクワガタがやまほどいるぜッ。ヘヘヘ」
えふえふ「・・・しもうた。じゅえきをすってたらとはぐれてしまったぞ・・・」
えふえふ「うーむ、おもったいじょうにやまおくにきてしまったようだ・・・ちょ、ちょっとふあんになってきたぞ・・・」
えふえふ「ん?・・・あ、あそこにだれかいる!おーい」ガサガサ
フォーエバー「・・・」
えふえふ「・・・・・・な、なんだ・・・やせいのどうぶつか?・・・・・・こんなところにせいそくしているとは・・・」
フォーエバー「・・・エテ」
えふえふ「しかもデケーなコイツ・・・なんだってふなのりみてーなふくをきてるんだ?こいつのかいぬしはどーゆーシュミしてんだまったく・・・」
フォーエバー「エテ」
えふえふ「ま、アタシにゃかんけーないか。はやくじょりんたちとごうりゅうしないと」ガサガサ
フォーエバー「エテエテ」ガサガサ
えふえふ「あ・・・なんだコイツ。ついてくんじゃねー」ガサガサ
フォーエバー「エテエテ」ガサガサ
えふえふ「・・・」ガサガサ」
フォーエバー「エテ」ガサガサ
えふえふ「うおあああああああああああああああ!ついてくんじゃあねえええ!」ダダダ
じょりん「いれぐいじゃ~」ガシガシ
カブト<パミィー!
えるめぇす「カゴはじょりんのイトでつくったとくせいだ。おおきさもへんかできるベンリなカゴだな」
じょりん「へっへっへ、わるいようにはしないぜカブトちゃんたち。ただウチにかえって、バトルごっこさせるだけだからなァ~ッ」
カブト<ヒーッ!
ダダダダダ!
えふえふ「うおおおおあああああ!じょりん!えるめぇす!たすけてくれー!」
じょりん「!?えふえふ!?」
えるめぇす「おあ!?なんだ!?うしろからでっけえなにかが!」
フォーエバー「エテエテ!」ダダダ
えふえふ「ストーカーなんだよォ~ッ!たすけちくり~!」
じょりん「なんだぁこのエテこうはァ~!」ザッ
灰の塔『おっとお嬢ちゃん達!ここはこの『灰の塔(タワー・オブ・グレー)』に任せな!』ブーン
フォーエバー「エテ」
灰の塔『たとえ10センチの距離から10丁の銃弾を放ったとしても――』SMAK!
えるめぇす「あー!エテこうがしゃべるクワガタをなぐりとばしたー!」
じょりん「チ・・・タワー・オブ・グレーのうすのろやろう・・・」
フォーエバー「エテ」ポワポワ
えるめぇす「?・・・な、なんだコイツ・・・メがハートのかたちになってるぞ・・・」
フォーエバー「エテ」サッ
えふえふ「ゲッ・・・そのへんでつんできたはなをさしだしやがった」
灰の塔『「俺はかわいく幼い女の子が大好きなんだ。どうか俺の思いを受け取ってほしい」。このエテ公はそう言っている』
えるめぇす「なんでわかるんだよ・・・」
えふえふ「あ!みろ!こんどはてにもってる『ササのハでできたふね』をさしだしたぞ」
グニョグニョ
えるめぇす「みるみるウチにはっぱのふねがリッパなフネになった!おそらくこれは・・・はっぱでできたタイタニックごう!」
じょりん「スタンドのうりょくか!」
灰の塔『さっき俺を殴りつけたのは、この能力で強化した笹の葉の船で殴ったのか』
フォーエバー「エテ」ポワポワ
灰の塔『「俺と結婚してくれ!」このエテ公はそう言っている!」
じょりん「さ、かえろか」クルゥー
えふえふ「そだな。カブトムシもたくさんとれたみたいだし」クルゥー
えるめぇす「こどもはこどもらしく、だな」クルゥー
フォーエバー「」
灰の塔『・・・ま、世界の半分は女だ。気に病むことはねーぜエテ公』ブブブ
ガサガサ
つるぎ「せっかくバーベキューにきたのに・・・おじいちゃん達とはぐれちゃった・・・迷ったマヨネーズ」ガサガサ
フォーエバー「!」ズッキューン
灰の塔『早くも新たな出会いか』
仗助「心配だなァ~・・・ケガでもしてねェ~かなァ~・・・野生動物に出会ったりしてねーかなァ~・・・」
ジョニィ「カホゴだなァ。それよりジャイロ、食材集めてきたけどまたごはんにするのか?」
ジャイロ「さっきの魚料理はあの船乗りみてーな男に食わせる目的だったからなァ~ッ。仗助やエルメェスは途中からしっかり食ってなかったしよォ~」
ジョニィ「・・・でも食材はもうないだろ?」
ジャイロ「どーせ徐倫達が帰りしなにテキトーになんか拾ってくるだろー。キノコとか木の実とかイモとかよォーッ。アイツらが何もナシに帰ってくると思うか?」
ジョニィ「そりゃそーだけど・・・」
じょりん「いまもどったぞ!」バン
仗助「!お、オメーら無事だったかァー!何かヤバイことはなかったか!?」
えふえふ「エテこうにおっかけられた」
仗助「どこにいやがるッ!俺がトっちめてやるッ!テッテーテキによォーッ!」ズオ
えるめぇす「だいじょうぶだって。なにもなかったから」
ジャイロ「まっ、なんかしらねーがバーベキューしようぜバーベキュゥーッ。お前らなんか拾ってきただろ?」
じょりん「ああ。キノコにさんさいにそのへんにほしてあったにくとかいっぱいあるぞ」ドサッ
ジョニィ「うーんたくましいなあ」
ジャイロ「そいじゃあ火ィー起こすからよォー、お前らが採ってきたカブトムシとかはハンモックのそばにでも置いとけ」
じょりん「おう」
じょりん「ジャイロがつくってくれたとくせいのムシカゴにカブトをいれてっと・・・きのえだでできたカゴだぜッ。しぜんにヤサシーッ」
えるめぇす「ハンモックんとこにかけて、アタシたちはメシのじゅんびだ!」
えふえふ「?・・・カブトはたべないのか?」
じょりん「はァ~~~ッ!?カブトたべるつもりだったのかよえふえふぅーッ!」
えるめぇす「そういえばおねえちゃんにきいたことがある・・・どっかのがいこくではカブトムシはしょくようとしてたべることがあるとか・・・」
えふえふ「ほらーッ」
じょりん「あのなァ~ッ、カブトムシはこどもの『ロマン』なんだぜェ~?ムシキングとかァー、メダロットとかァー、ビーファイターとかァー!たいこのむかしからそーなんだよッ!」
じょりん「それを『くう』ってどーかしてるぜッ。そもそもくわせるかっつゥーのッ!なんのためにアタシたちがつかまえたとおもってんのさァーッ!」
えるめぇす「たいけつごっこしてあそぶため?」
じょりん「それだそれェーッ!だからぜってーくわせるわけにはいかねーの!あそんだらやまにほうりゅうするし!」
えふえふ「ちぇー」
仗助「あー・・・手が痛くなってきたぜ・・・」ガリガリガリ
じょりん「ジョースケなにやってんのー?」
仗助「火をおこしてんのさ。こーやって、木の枝で木の板をグリグリすると燃えるはずなんだが・・・なかなかムズカシーんだよコレ」ガリガリ
えるめぇす「こふうなやりかただな」
ジャイロ「やっぱキャンプって言うとこーだよなッ。マッチとかチャッカマンとか使わずに自力で火ィー起こすってのも楽しみの一つってもんだぜ」
ジョニィ「昔はマッチ使ってたけどね僕ら」
仗助「うぐぐ・・・メンドくなってきた・・・だがこーゆー苦労をしてこそ、キャンプってのは輝くもん――」
じょりん「アタシにまかせろ!このメカてぶくろはほのおをあやつる!マジシャンズメカてぶくろ!」ギャース
ジョニィ「あ、メカの手袋から火炎放射が・・・」
仗助「・・・」
ジャイロ「・・・」
じょりん「このメカてぶくろはたいがいなんでもできる!」バーン
ジョニィ「文明だね」
ジャイロ「気をとりなおしてッ、バーベキュー大会といこうぜェ~ッ!オメーら、くいてーもんじゃんじゃん焼きな!」
じょりん「マジで!」
えふえふ「みず!」
ジャイロ「お湯になるだけだぜッ」
えるめぇす「なんでもっつったって・・・そのへんでつんできたタンポポとかキノコくらいしかねーぞ」
ジャイロ「いいんだよそーゆーのでェーッ。そーゆーのが楽しいっていうことだぜッ。学校の帰りにヘビイチゴを食べたり、雪を食ったりするだろ」
じょりん「まだガッコーいってないよ」
ジャイロ「あー・・・まあそういうこった。ま、毒のもんは食うなよ。このキノコは・・・・・・うん、全部一応食えるキノコだな。焼け焼け」
えるめぇす「てきとうだなぁ・・・」
仗助「ちょっとジャイロさん・・・マジに大丈夫なんでしょうねェ~~~ッ。こいつらにヘンなもん食わせるわけにはいかねーんスからよォーッ・・・マジでしっかりしてくださいッスよ」
ジャイロ「大丈夫だって。火を通しゃ食えねーもんはねーんだよ。・・・・・・タブン」
仗助「ナニッ?おい・・・ちょっと待てッ!アンタ今『たぶん』っつったのかァー!?ジャイロさんよォーッ!おいッ!」
じょりん「おー、くえるくえる」モスモス
えふえふ「うまくはないけどくえないことはないな」モスモス
えるめぇす「やせいのキノコってはじめてくうな」モスモス
仗助「お前らもウノミにして問答無用で食ってんじゃあねーッ!」
ジョニィ「大丈夫だって仗助。ジャイロはああいうけど、僕もちゃんと図鑑と照らし合わせたからさ、ここにあるキノコは全部食べれるよ。・・・・・・タブン」
仗助「そこかぶせる必要ねーッスよッ!コラッ!」
ジャイロ「さ、俺はマシュマロでも焼くか」ジュー
仗助「ナニ自分だけ正統派のモン食ってんだッ!」
ジャイロ「やかましいなァ~ッ。ちゃんと全員分あるっつゥーのッ。ホレ、串に刺して焼けや」
じょりん「マシュマロか・・・あんまくったことないんだよなこれが」
えるめぇす「マジで?アメリカにいたころはけっこうたべてたぞアタシ。やくとうまいんだァーこれが」
えふえふ「メカてぶくろのひみつそうちでひやすこともかのうッ。これでアタシもやいたマシュマロもたべれるぞ」
ジョニィ「ほら、仗助もウダラ言ってないで食べな」
仗助「・・・」モファ
仗助「うめー」
じょりん「マジだッ!やわらけー!なんかフシギなくいもんだなコレーッ!ハンペンみてーだ!」
えふえふ「やわらかいクッションくってるみたい」
えるめぇす「ほかにもなんかやこーぜ」
じょりん「!ハイハイ!チョコ!チョコやきたいです!」
ジョニィ「徐倫ちゃんはチョコすきだなぁ」
じょりん「さいきんテレビのシーエムでやってたんだーッ。やきチョコ。コゲメがつくくらいにやいたらスッゲーうまいらしいぜッ」ドジュゥー
えふえふ「やきチョコか・・・なんかフランスりょうりっぽいひびき」
ドロリッ・・・・・・ジュ
じょりん「あ」
仗助「・・・溶け落ちたな」
ジャイロ「ま、市販のアルファベットチョコを串に刺して火であぶっただけだからなーッ」
じょりん「ドロドロにとけている・・・い、いつのまにッ・・・」
えふえふ「アタシにいいかんがえがある」
じょりん「!・・・なんだ?くしからおちそうなとけたチョコをどうするきだ」
えふえふ「こっちのマシュマロにかける」トロォー
じょりん「!てんさい!」
仗助「うわお・・・チョコフォンデュってやつか」
じょりん「うンまァァァい!」グチュゥウウウゥゥゥ!
えるめぇす「・・・ゴクリッ・・・あ、アタシもやろうっと!」チョコトカシー
ジャイロ「おーおー、新発見ですかァ~?」
ジョニィ「サツマイモも焼けてるよ。日本でいう『焼き芋』というヤツだ」ホッカホカ
仗助「おおッ!キレーな色に焼けてますねッ」
ジョニィ「僕の妻はこれが大好物でね。しょっちゅう焼いてるから手慣れたものさ。おかげで『ガス』にも強くなったよ。ハハハ・・・さ、食べよう」
仗助「うンまいなァ~ッ」
えふえふ「あまくてオイシイッ。やきいもってしょうわのジジババがくうもんだとおもってたがこんなにうまいのか」
じょりん「こっちにもチョコかけちゃったりしてェ~ッ。トロォ~ッ」トロー
えるめぇす「チョコやきいもッ!アジアとおうべいのハーモニー!いがいとイケるかもッ!」モグモグ
ジャイロ「これぞキャンプだよなッ。普段くわねーようなもんを食うのが醍醐味ってもんだぜッ」
えふえふ「ここまできたらカブトもくおー!うまいかもしれない!」
じょりん「それはダメっつってんだろ!だいたいカブトムシはたべれないっての!」
ジャイロ「ちゃんと見張っとけよ。FFのことじゃなくカブトのことな。カゴに入れててもいつの間にか脱出されてるってこともあるからなァー」
じょりん「マジで!?チェックせにゃ」クルッ
じょりん「!」
えるめぇす「・・・ハンモックに・・・・・・だれかねてる・・・」
仗助「いや・・・アレは!『あの人』はッ!」
ジョウタロウ「やれやれだなァ~」バリバリ
仗助「承太郎・・・さん?」
じょりん「・・・」
ジョニィ「?・・・なんだ?・・・承太郎・・・君『いつから』そこにいたんだ?いつからハンモックでねそべっているんだ?・・・」
ジョウタロウ「やれやれだなあ~。そんなこと気にするんじゃあないぜ」
バリバリ
えるめぇす「!?」
ジョウタロウ「おっとお」チュルン
えるめぇす(い、いま・・・なにか・・・むしのあしみたいなのがみえたような・・・い、いや・・・きっとまつぼっくりのスジかなにかだ・・・)
仗助「あ~・・・承太郎さん?・・・なんだってココにいるンすかァ~?別に悪い意味じゃあねーけどさーッ・・・なんっつゥーか・・・」チラッ
じょりん「メラメラメラ・・・」
仗助「今はまだ空気が悪いかなァ~・・・なんて」
ジョウタロウ「何を言っている・・・俺は徐倫の父親だぜ。すばにいるのは当然だぜ・・・やれやれだなあ~」モギュモギュ
ジャイロ「・・・なんかミョーな感じだな」
えふえふ「ジョウタロー・・・なにかたべてるのか?」
ジョウタロウ「ん・・・いや」ゴクン
じょりん「ッチ!あーウゼー!カッコつけのヤレヤレおとこがなにしにきてんだよォーッ!うざってーっつゥーんだ!このぼうしヘッド!」
ジョウタロウ「何を言うんだ徐倫ン~・・・ほら、パパんトコおいで」スッ
じょりん「きえろタコッ!」
仗助「お・・・おいおい徐倫・・・何もそんな口きくことねーだろ・・・」
じょりん「ッケ!いいもん!アタシはカブトムシでたいけつごっこしてあそんでるからさァーッ!ジョースケはそこのオラオにペコペコしてオベッカつかってな!」プイ
仗助「あ~・・・あ~・・・」
じょりん「えふえふ!えるめぇす!あそび――」
じょりん「・・・!?・・・か・・・カブトムシが・・・カブトムシが『いない』ッ!?」
バーン!
えふえふ「まさかッ!そんなッ!?たしかにココにカゴにいれておいたのに・・・カゴからぜんいんがいなくなってる!かえっちまったのか!?」
えるめぇす「いや・・・これは・・・カゴのフタが『あけられている』・・・だれかがあけたんだ・・・」
ジョウタロウ「ナアナアナアナアナア~・・・カブトムシなんざぁ放っておいてさァ~・・・おじさんと一緒に遊ぼうぜ・・・なんてったって俺はクウジョウジョウタロウなんだからなあやれやれ」
じょりん「ッセー!アンタはだぁーっとれいッ!」
仗助「!?・・・おい待て・・・これは何だ?・・・カゴに『黄色いゼリー』みてーなもんがついてるぜ・・・」
えふえふ「?・・・カムトムシのエサのゼリーか?」
仗助「・・・何かわからんがこいつを『治す』と何かがわかるかもしれねー。どれ」ズキュン
ウジュルウジュル・・・ビュン!
えるめぇす「!?・・・じょ、ジョウタローのほうへ!」
えふえふ「・・・ジョウタローにくっついたぞ・・・どういうことだ」
じょりん「やいテメー!いったいどういうことだ!せつめいしろッ!じゃねーとオラオラたたきこむぞコラァーッ!」
仗助「承太郎さん・・・どういうことだ?・・・いや、アンタは・・・『違う』」
ジョウタロウ「ッククク・・・承太郎に変装して徐倫を誘拐し、本物の承太郎を脅してやる算段だったが・・・バレちまったんじゃあしょうがないッ!」
えるめぇす「テメーッ・・・なにもんだ!」
ラバーソール「これがハンサムの俺の本体顔だッ!」バァーン!
じょりん「オラァ!」ドゴム
ラバーソール「グピィーッ!」
ラバソ「ま、まっちくり~!鼻がおれちまってる!再起不能だよォ~ッ!」ドクドク
えふえふ「もろいやっちゃ」
じょりん「テメー!アタシのカブトをどーしたコラァー!」
ラバソ「バリバリした食感が美味でござんした」
じょりん「うおおおおおおおおおおおお!」ドゴム!
ラバソ「グピィー!」
えるめぇす「や、やっぱりたべちゃったのか・・・」
仗助「何なんだコイツはよォ~・・・承太郎さんに変装してたと思ったらカブトムシを食っただとッ?・・・ゼンッゼン意味わかんねーんですが・・・」
ジャイロ「承太郎に変装して徐倫を誘拐しようとするなんて、フテー野郎だぜ」
ジョータロー「やれやれ!俺に変装するヤツがいたとはな!まったくビックリだぜやれやれ!」
えるめぇす「!?」
ジョニィ「げっ」
ジョータロー「やれやれ!何を驚いてるんだぜお前らやれやれ!」
えふえふ「・・・コイツは・・・」
じょりん「」
仗助「・・・ニセモンだな」
ジョータロー「え」
ジョニィ「ジャイロ、こいつの顔面をパックリ割ってやろうぜ」グルグル
ジャイロ「やれやれ」シルシル
ジョータロー「アロ・・・ホゲェー!」
えふえふ「またジョウタローのパチモンか」
ジョータロー「フフ・・・ば、バレちまったならしょうがない!俺の名はオインゴ!ジョジョ三大兄貴の筆頭と呼ばれるオニイ↑ちゃんだ!」クヌムクヌム
えるめぇす「わ・・・かおがグニャグニャしてべつじんになった」
オインゴ「ボインゴはテントで本を読んでるぜ。外は蚊が多いっつってな」
ジョニィ「どうして承太郎に変装を?」
オインゴ「そりゃ俺のスタンド能力が変身だからな。お前メタモンに変身するんじゃねーって言えんの?」
ジャイロ「なんじゃコイツ・・・」
ラバソ「ッチ!俺のパクリじゃあねーかッ!変身して3部メンバーに混じるのは俺の専売特許だっての!」
オインゴ「何いってんだスカタン!テメーのはバレバレのニセモンだったじゃあねーか!結局花京院裏切り者じゃなかったしヤヤコシイだけだったろこのタコッ!」
ラバソ「なにをっ!」グニョグニョ
オインゴ「なんだっ!」クヌムクヌム
ジョウタロウ「てめーやろうってのか・・・やれやれだなぁ~」
ジョータロー「野郎・・・ぶちのめしてやるぜやれやれ!」
えふえふ「あ、またへんしんした」
ジョニィ「承太郎と承太郎がメンチ切ってる・・・」
じょりん「うわっ、キモッ」
仗助「徐倫・・・」
ジョウタロウ「うせろ!うっおとしいぞお前!」
ジョータロー「オラオラオラオ!」
えるめぇす「うーむきみょうなエだ」
ジョウタロウ「ヤイノ!」
ジョータロー「ヤイノ!」
ジョウタロウ&ジョータロー『ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!』
ジャイロ「おいおいおい、お前さんら何を言いあっとるんだ・・・どっちが承太郎なんだよ」
ジョウタロウ&ジョータロー『俺だ!』クルッ
えふえふ「どっちもニセモンだろ?」
ジャイロ「あ、そっか」シルシル
ジョウタロウ&ジョータロー『!?』
ジャイロ「もうどっちか考えんのメンドクセーし、邪魔なだけだな。『ブチのめす』ッ」シュッ
ドゴドゴォーーーンッ!
ジョウタロウ「ギエピー!」
ジョータロー「ウボアー!」
えふえふ「おー、とんでくとんでく」
ボチャン!
えるめぇす「あ・・・いけにおちた」
シュガーマウンテン「おみゃーさんらが落としたのはこっちのジョウタロウけ?それともジョータローか?どっちか選んでちょ」キラキラ
ジョニィ「うーん収拾つかなくなりそうだ」
シュガーマウンテン「おみゃーらが落としたのはどっちけ?正直に答えればもっといいものをあげちゃうぞ」
えるめぇす「なんだこいつ・・・あれか!きこりといずみのおはなしのやつか!」
ジョニィ「この子の言うことは本当だよ。僕とジャイロは昔、この子と会ったことがあるし」
ジャイロ「スゲーデカイダイヤとかマツタケとかくれるぜ」
シュガーマウンテン「タダでやったんだぞ」
仗助「・・・承太郎さんのニセモノ二人が墜ちたこの場合、正直に答えるとどうなっちまうんだ?」
ジャイロ「そりゃオメー、キレイな承太郎が出てくるのがセオリーってもんだろ」
じょりん「いけにおちたのはアタシのパパのニセモノ。でもパパもちょーサイテーのゲスやろう。だからニセモノもいらん!」
シュガーマウテン「おみゃぁは正直だな。ホウビに、落ちてきた二人の偽承太郎とキレイな承太郎を一緒に上げちゃる」
じょりん「え」
偽承太郎融合体「ギャオオオーーーン!」バッサバッサ!
仗助「承太郎さんの3体合体だァーーーッ!」
じょりん「テメー!キングギドラかコラーッ!」
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・
・
じょりん「・・・ッハ!・・・・・・夢か・・・」ムニャムニャ
えるめぇす「Zzz・・・」
えふえふ「Foaaa・・・Zzz・・・」
じょりん「・・・いつのまにかテントのなかでねちまってたのか・・・アレ?・・・どっからがげんじつだ?・・・」
じょりん「・・・ん、そとはくらいのにあかりがある。ジョースケたちか?」
ジャイロ「今日はお疲れさん。子供連中はテントの中でグッスリ眠ってるぜ。俺達大人はコーヒーでブレイクといこうぜ」ス・・・
仗助「あ、ども・・・夜に焚火を囲みながらコーヒー呑むなんてシャレてますね」
ジャイロ「だろ?昼間はガキと一緒に走り回って、夜はしっぽり飲むってワケよォ~ッ。この切り替えが大事ッ」
ジョニィ「ジャイロが淹れるコーヒーはすごくドロドロなんだけど、身体の奥からパワーがみなぎるぞ。ガソリンみたいなもんだな。呑む前に準備しといたほうがいいよ」
仗助「どれ・・・」ズズ
仗助「っおぉう・・・確かに濃いスね。ほっといたら固まるんじゃねーのってくらいドロドロっすわ」
ジャイロ「ミルクなんてヤワなもんはねーぜ。男ならこれくらいのモンじゃねーとな」
仗助「・・・俺はコーヒー牛乳でイイ派っすわ。マ、呑みますけど」ズズズ
ジャイロ「アメリカを旅してたころは毎晩ってほどこうやって野宿だったからな。慣れたもんだぜ」
仗助「なんか度々聞きますね、そのアメリカ横断レースの話」
ジョニィ「僕達の青春さ」
ジャイロ「こいつ、レース終わってからウチに帰る船の上で女にホレてよ。それが今のコイツの奥さんなんだぜ」
仗助「マジすかッ」
ジョニィ「やめろよジャイロ、はずかしいじゃん」
ジャイロ「ドラマチックでもなんでもねーのに結婚までかこつけやがってよ。ま、その奥さんってのもヤマトナデシコっつゥーの?凛としたコでよ、悪い子じゃあねーんだが」ズズ・・・
仗助「ジョニィさんってもっとアメリカ人っぽい人が好みだと思ってたッス」
ジョニィ「どういうイメージだよそれ・・・」
仗助「こう・・・なんっつーか、もっとギャルギャルした感じっつゥーの?向こうから誘ってくるみてーな女性にさ、なんとなく流されてつられちゃうみたいな・・・」
ジャイロ「ニョホッ☆あながち間違っちゃいねーかもな」
ジョニィ「ちょ、ジャイロ!余計なこと言わないでくれよ」
仗助「え?なんスか、心当たりあるんスか?」
ジャイロ「こいつ、昔は名ジョッキーとしてブイブイ言わせてたんだがよ、その頃に――」
ジョニィ「わー!わー!ハイこれまーでーよー!」
仗助「・・・まあなんとなくわかりましたよ。っつかジョッキーだったんスね」
ジョニィ「言ってなかった?父さんには天才ってホメられてたほどだよ」
ジャイロ「で、有頂天になってチョーシこいてたら、一般人に銃で撃たれたんだと。脇腹に銃弾喰らったらしくてよ、下手すりゃ歩けなくなっちまってたかもしれなかったらしいぜ」
仗助「え・・・ソレってけっこうダメなことじゃね?」
ジョニィ「消したい過去ってやつだよ・・・撃たれたのがキッカケで調子乗るのやめたんだけどさ」ズズ・・・
仗助「日本人の人と結婚して困ったこととかないんスか?異文化交流って大変なんでしょ?俺もなんだかんだでジジイ達みてーな外国人と接してはいるが、例外だなアイツらは」
ジョニィ「日本人は礼儀正しいって聞くけど本当なんだってビックリしたよ。ことあるごとにお礼とか言ってプレゼントしてくるし、オジギもしっかりしてる。気難しいとも言えるかな」
ジャイロ「俺はゼッテーアジアの女とは結婚はしないって決めたぜ」
仗助「俺らからしたらけっこーフツーのことなんスけどね」
ジョニィ「スポーツ観戦に行った帰りに客席を掃除したりとか、よくそんなことできるなって思うくらいビックリしてるよ。素晴らしい所だね日本は」
仗助「日本語も覚えるの大変だったっしょ?英語とかに比べるとムズカシーそうじゃないッスか」
ジョニィ「僕はサブカルチャーで勉強したね。特に映画の『ゴジラ』シリーズでだいたいの日本語は覚えたよ」
ジャイロ「俺もそれでなんとなく覚えたぜ」
仗助「さすが日本の破壊神・・・言語の壁も破壊したか」
ジョニィ「最初に覚えた日本語はジエータイだったよ」
ガサッ
じょりん「ジョースケ?おきてるのか?」
仗助「お?・・・徐倫、目が覚めちまったのか?」
じょりん「いつのまにねむってしまってたんだ?アタシは・・・スタンドこうげき?」
ジャイロ「ニセの承太郎をぶっ飛ばした当たりで、カブトムシ食われたからってヘソまげてテントに入ってったっきり、眠りっぱなしだったぜ」
じょりん「なんと・・・そこまではげんじつか。じゃあキングギドラのパパはホント?」
ジャイロ「は?」
ジョニィ「それは夢だね」
じょりん「なんだ・・・ッホ」
仗助「眠れねーなら星空でも見てみたらどうだ?スッゲーキレイだぜ」
じょりん「え?」スイッ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
じょりん「わ・・・すっげーキレイ・・・」
ジョニィ「町明りがあると星の光がかすれてしまうからね。山だとか自然の中だと、人口の明りが無くて星の光がキレイに見れるんだ」
ジャイロ「あっちが大熊座の方角だ」
じょりん「うちゅーすげー・・・」
仗助「今にも落ちてきそうな空だな」
じょりん「ッハ!これはえふえふとえるめぇすにもみせてやらにゃ!おこしてくる!」ダバダー
仗助「あ!・・・あーあー・・・ぐっすり眠ってる2人を起こすのも悪いだろうに・・・」
ジョニィ「まあいいんじゃないかな。今みたいな時しか見れないんだし」
ジャイロ「やれやれ」
じょりん「おきろえふえふ!えるめぇす!そとはスゲーほしぞらだぞ!」グイグイ
えふえふ「Fooaaaa・・・」
えるめぇす「ムニャ・・・なんだよ・・・まだねむいよおねえちゃん・・・」
じょりん「ひっぱりだしてでもみせてやるからな!『ストーンフリー』!ひきずりまわしてやるッ!」ズリリリ
えるめぇす「いでで・・・な、なんだ?・・・じょりんか!テメーこんなじかんになにをするだ!」
じょりん「うえをみてみろよッ!」
えるめぇす「うえ?」スイッ
えふえふ「っ・・・」
えるめぇす「わ・・・すごい」
じょりん「そらッ!こぼれおちたッ!いっぱいのほしだァ~ッ」
仗助「大丈夫かエルメェス、FF」
えるめぇす「・・・うん」ポケー
ジョニィ「ありゃ、星空に心を奪われちゃって眠気も吹っ飛んだってとこかな」
えるめぇす「・・・すげー・・・そらってこんなにキレイだったんだな・・・」
えふえふ「・・・」
仗助(FFの顔付きが・・・アレだな。たまにFFがスゲー知識披露して性格が豹変してる時のカオだわ)
じょりん「どしたえふえふぅ~ッ?ほしぞらにロマンティックもらっちまったのか?」
えふえふ「・・・うちゅうとは」
仗助(ホラはじまった)
えふえふ「あれはおおいなるせかい。うちゅうとはじゅんすいなせいめい。しんかをつづけているが、すべてはひとつ・・・」
じょりん「あー」
ジャイロ「何言ってんだ?」
仗助「たまにFFは覚醒してこういう哲学的なこと言っちゃうんス」
えふえふ「そんざいとはしごくたんじゅうだ。あれはおおいなるくろとおおいなるしろ・・・うちゅうはグレイトブラック。そしてほしのかがやきはグレイトホワイト・・・」
えるめぇす「くろとしろ・・・オセロみたいなものか」
えふえふ「ほしのかがやき、グレイトホワイトとはせいめいをあらわしている・・・われわれもせいめいであり、グレイトホワイト・・・ブラックとホワイトのおおいなるたたかいだ」
ジョニィ「戦いね・・・でも見たところ、黒の方が圧倒的に多いみたいだけど?白はポツポツとあるだけで・・・」
えふえふ「かつてはくろだけだった。いのちはふえてゆく・・・これでよい」ムニャ・・・ ドサッ
じょりん「あ・・・たおれた」
仗助「眠気には勝てなかったか。テントん中に運んでやるか」ッセ
えるめぇす「・・・なあ、えふえふはなにをいってんたんだ?」
じょりん「さあ?いつものデンパトークだろ」
じょりん「それよりメがさめちまったぜ。どっかたんけんしようぜ!」ルンッ
ジョニィ「こんな真夜中にかい?そりゃ月灯りで少しは明るいけど・・・」
えるめぇす「こ・・・こんなじかんにやまンなかあるくなんて・・・うちゅうじんでてきたらどうすんだよ」
じょりん「だいじょうぶだいじょうぶ。うちゅうじんでもチがでりゃたおせるはずだ」
えるめぇす「あ、アタシはいかねーからな!こわくねーけど・・・あれだアレ・・・あの・・・えふえふをほっておくワケにはいかないしぃー」
ジャイロ「なんだ?エルメェスは臆病だったのか。普段は男っぽい言動するクセに案外オトメなんだなァ~ッ。女子力っての気にしてんの?まだ5歳なのに?マセてんな」
えるめぇす「そ、そんなんじゃねーッ!ビビってねーし!いいしッ!いくしッ!いったるしッ!」
ジョニィ「負けずぎらいだね」
じょりん「うっしゃ!そんじゃくらやみのやまおくをぼうけんといこうかッ!」
『いくぞ!』バーン!
えふえふ「Zzz・・・」
仗助「寝袋に入れてっと・・・軽々とスッポリ入るな。まるで大き目の人形みてーだ。・・・なんだか父性に目覚めそうだぜ・・・保育士にでもなろうかな」
スッ・・・
仗助「・・・?あれ?・・・皆はどこ行ったんだ?・・・」
じょりん「あた~し~のパンチは~ダイナマイト~♪ブンブンブン♪どんなヤツもイチコロコロよ~♪」ルンッ
ジョニィ「真夜中の山の中を歩くなんてそうそうないことなのに、どうしてこの子はこんなにルンルン気分なんだ?」
ジャイロ「こいつは楽しければなんでもいいって単純なアタマだからな~ッ。5歳なんてそんなもんよ。ウルトラマンと怪獣がビシバシやってりゃそれでいい、ストーリーなんか気にしねーって年代さ」
ジョニィ「それにしてはエルメェスはそれなりにビビってるよね」
えるめぇす「び、びびびびってませんが」ギュ
ジョニィ「服の裾ギュってしながら言われてもなあ・・・」
ジャイロ「エルメェスよォ~、こーゆー時はおもしれー話したらコワイって感情が消えちまって案外大丈夫になるもんなんだぜ。俺がちょいとオハナシしてやろうか?」
えるめぇす「・・・すべらないはなし?」
ジャイロ「そんなタイソーな話じゃあねえ。くっだらねえ昔話さ。しょーもねー話だが気分がまぎれるかもな」
ジョニィ「?」
えるめぇす「・・・?どんなはなし?」
ジャイロ「むか~しむかし・・・つってもちょっと前だがな、とある男女が夫婦になるまでの純愛ストーリーだ」
えるめぇす「じゅ、じゅんあい!そ、それはこどもにはまだはやくないの?」アセッ
ジャイロ「お、興味ないの?聞きたくなぁい?じゃあやめとこうっかなァ~ッ。聞きたくないならイイかなァ~ベツに~ッ」
えるめぇす「っ!・・・ほ、ほんとは・・・き、ききたい・・・」
ジャイロ「そお?聞きたいのォ?じゃあお話してあげるぜッ。その昔、ジョーキッドっていう泣き虫とリナっていう女がいてだな・・・」
ジョニィ「ちょっと待てジャイロ!まさか僕と理那の話かッ!?や、やめろオイッ!コラッ!」
~~~
じょりん「あいをこめ~て~は~なたばを~♪」ルンッ
じょりん「・・・・・・あれ?」クルッ
シィーーーン・・・・・・
じょりん「・・・?えるめぇす?ジョニィ?ジャイロー?」
パウロォ~~~・・・・・・
じょりん「・・・・・・ッハ!てきスタンドつかいか!?」バッ
シズカーーーッ・・・・・・
じょりん「・・・・・・あれ?・・・・・・いや・・・ちょっとまって・・・・・・あの・・・みんな~?・・・」
シラケェーーーッ・・・・・・
じょりん「・・・・・・」
じょりん「まいごになっちった!」
バン!
ジャイロ「――ってな感じでリナとジョーキッドは国境やら文化の違いを越えて仲良くなって、ジョーキッドがリナの家に遊びに行くようになったんだ」
えるめぇす「ドキドキ」
ジャイロ「で、ジョーキッドがリナの家に行った時に――」
~~~~~
理那「アハハ、ジョジョったらジョークがお上手」
ジョニィ「そ、そうかい?ハハハ・・・そう言われるとテレちゃうなあ」
ノリスケ「おいジョニーくん、ちょっと話があるんじゃが」チョイチョイ
ジョニィ「あ、は、ハイ」スック
理那「あ・・・お父さんったら・・・空気を読まずにジョジョを呼びだしちゃうんだから・・・」
理那「・・・・・・今のウチにお手洗いいこっ」スッ
ジョニィ「なんですか?おとうさん」
ノリスケ「・・・理那はわしの子じゃ・・・優しくてキレイでイイ子じゃ・・・船の上で会った時はそうは思わんかったかもしれんがのう」
ジョニィ「は、はあ・・・」
ノリスケ「じゃからいいかッ!あの子が悲しむようなことをしたらテメー覚悟しろッ!脳天に鉛玉ブチ込んで眼球をえぐりとってやるからなッ!」
ジョニィ「は・・・はい」
ノリスケ「それとッ!ケッコンはまだ早いからなッ!あと5年は待て!理解したか?」ジャキ
ジョニィ「(じゅ、銃を・・・)はいッ」
ノリスケ「・・・フン、いっていいぞい。廊下は走るなよ」
ジョニィ「はいッ!」タタタ~
ジョニィ「ふうっ・・・恐ろしい人だなあ全く・・・し、しかし・・・あれは逆に言えば交際を認めてもらえたということになるのかッ」テクテク
ジョニィ「そ、それに・・・けけ・・・結婚だなんて・・・・・・そ、そこまでスケールが広がってたのか・・・うしし!いいなぁ~ケッコン!理那と結婚かァ~!えへへ」
ジョニィ「理那、結婚してくれッ」キリッ
ジョニィ「な~んつっちゃって!な~んつっちゃって!うれしはずかしーッ!」
はい!>理那
ジョニィ「!!?」
~~~~~
ジャイロ「――ということで、ジョーキッドが独り言で言ったプロポーズをリナは便所で返事したという話さ」チャンチャン♪
えるめぇす「ろ、ろ、ロマンスのかけらもねぇ~ッ」
ジョニィ「う、うるさいやいッ!僕だってもっとムードのある時に言いたかったの!」
ジャイロ「まあというわけでジョーキッドという男はリナのオヤジさんに目の敵にされてるのさ。5年待つどころかトイレの時間すら待たなかったんだからな」
えるめぇす「ひっでぇはなしだ・・・」
ジョニィ「も、もういいだろこの話はッ!徐倫が退屈で黙っちゃって・・・・・・あれ?」
ジャイロ「・・・・・・徐倫?・・・じょりーん!・・・・・・」
えるめぇす「・・・」
えるめぇす「じょりんがきえちった!」
バン!
リーリー・・・・・・
じょりん「・・・ど・・・どぼじよう・・・こんなまっくらのやまのなかで・・・・・・」
ゲーコゲーコゲーコ
じょりん「・・・あれ・・・これってほんかくてきに・・・・・・や、ヤバイんじゃあないのか?・・・」
ホー・・・ホー・・・
じょりん「・・・・・・そ、そうだ!アブオからもらったメカてぶくろをつかえば!ホーイジシャクとかカーナビとかついてたし!」
ゲコココ・・・・・・
じょりん「・・・・・・テントのなかにおいてきちまった・・・」
リリリリリ・・・・・・
じょりん「・・・・・・・・・」グスッ・・・
フー・・・フー・・・
じょりん「うあーん!ジョースケェー!えふえふぅー!えるめぇすぅー!」
シィーーーン・・・・・・
じょりん「・・・・・・パパァーッ!」ウエーン!
―SPW財団の施設
財団員「しょ、所長!空条ハカセの止まっていた心音が動きだしました!」
所長「な、なんだと・・・冷凍保存している人間の心臓が突然動くとは・・・一体何が」
ガタガタガタ
財団員「ひいっ!しょ、所長!空条ハカセを入れている冷蔵庫がガタガタ動いてます!」
所長「うわっ!怖いからコンセント抜いてどっか捨ててきて!」
仗助「ぬゎんだと!?徐倫が迷子ォッ!?」
ジャイロ「お、落ちつけ仗助・・・とりあえずムナグラをつかんでるとの手をはなせ」
仗助「これが落ちついてられますかッ!こんな真夜中にッ!しかも山奥で徐倫が迷子になっただとッ!?冗談じゃあねーッスよッ!」
ジョニィ「とりあえず何か徐倫ちゃんを探す方法を考えよう。『探しものを見つけるスタンド使い』とかいないの?」
仗助「そんな都合のいいスタンドねーッスよ!とにかく俺も探しに行くからジョニィさんも一緒に探してくださいよッ!エルメェスはテントで待機だ!」
えるめぇす「う、うん・・・」
仗助「ジャイロさん、エルメェスとFFを任せましたよッ。ジョニィさん、どの辺で見失ったかわかりますか?」
ジョニィ「え、えーっと・・・あっちの方で・・・」
仗助「今いくぞ徐倫ッ!大人しくまってろッ!」
~~~
じょりん「うぐ・・・ッ・・・おなかすいてきた・・・」ペコグゥ~
じょりん「・・・・・・このまま・・・そうなんして、だれにもみつけられずにミイラになっちゃうのかな・・・グスン」
じょりん「・・・・・・うぅ・・・」
ガサッ
じょりん「!?ッ・・・だ、だれだ!ジョースケ!?」
ガサッ
じょりん「ッ!こ、このアタシを・・・ビビらせようったってそうはいかねーぞ!・・・く、くるならこいコノヤロー!」
ガササッ
じょりん「!!!・・・ううう・・・こ、こわくねーぞ!キューケツキでもキューケツキでもなんでもこい!ぶ、ぶっとばしてやるッ!」
ガササッ
康穂「あ・・・ほんとーにいた。まいごのコ・・・ちょっと、大丈夫?」
じょりん「!!!」
康穂「アヤシイモンじゃあないわ・・・私は『広瀬康穂』・・・あなた迷子よね?・・・・・・名前は?もう大丈夫よ」
じょりん「・・・・・・じょりん・・・」グスン
じょりん「アタシのなまえはクウジョウジョリーンです!」ポロポロ
康穂「ちょ・・・な、泣かないでよ。大丈夫よ。私はあなたを探しに来たんだからね」
じょりん「?・・・アンタだれ?・・・」グスン
康穂「名前言ったでしょおーッ。ヒロセヤスホ、私のスタンド(まだ慣れてないけど)・・・『ペイズリー・パーク』は『進むべき方向を示す』能力なの」
康穂「なんだかよくわかんないけど・・・こっちの方向に『進むべき』ってスタンドが示すからさぁーッ、来てみたのよ。そしたら迷子のアナタがいたってわけ」
康穂「こんなトコにこんな時間にこんな幼い子が一人ってのはどー考えても迷子よね。たぶんスタンドが私に・・・あなたを保護してあげるべきって言いたかったんでしょうね」
じょりん「?・・・」ズビビッ
康穂「・・・ゼンゼン理解できねーって顔ね・・・とにかくあなたはもう迷子じゃないわ。私があなたをオヤゴさんのとこまで連れてってあげるわ」
じょりん「!」ギュ
康穂「ちょ・・・ギュってくっつくこたぁないでしょ。・・・よっぽど怖かったのね」
じょりん「・・・」ズビズバー
康穂「あっ!は、ハナミズ拭いたなァーッ!やめなさいッ!ちょっと!コラァーッ!」
じょりん「・・・こわくはなかった」コシコシ
康穂「あー・・・アタシのスカートがベタベタに・・・」ハナミズゥー
じょりん「ヤスホっつったな。とりあえずアタシをここからでしてくれっ。も、もうひとりはいやだ」
康穂「素直なんだかそうじゃないんだか・・・とにかく、あんたの親のトコへ進む道を私の『スタンド』が示してくれるわ」ズキュン
じょりん「!?か、かげがッ!なにこれヤバイッ!」ビクゥ
康穂「これが私の『スタンド』で・・・ってだからくっつかないでってばッ!は、ハナミズッ!ちょっと!あー!こ、今度はフトモモにつけやがったッ!な、なまぬるいッ!」ベチャベチャ
じょりん「かげがうごいてるコワイッ!」ギュー
康穂「ちょ!離れてッ・・・足に顔をくっつけるなッ!涙とハナミズがついてぐじょぐじょするッ!離れなさいって!コラァーッ!」グイグイ
じょりん「アタシのなまえはジョリーンですぅぅ!」ダバダー
仗助「徐倫ーッ!どこだァーッ!聞こえたら返事しろコラァーッ!」オーイ
ジョニィ(まずいぞ・・・これは本当にまずいッ。冷静に考えたらかなりヤバイってのが誰にでもわかる・・・5歳の女の子が山奥で遭難なんて・・・普通に事件事故レベルじゃあないかッ・・・)
仗助「ジョニィさんも声上げてくださいよォーッ!うつ向いてウダウダ考えてねーでさァーッ!」
ジョニィ「あ、ああ。徐倫ちゃーん!」
~~~
康穂「えーッ、康一くんの知り合いなのあなたーッ」
じょりん「うん。コーイチはさいきんでばんねーけどアタシのともだちだぞ」
康穂「私のイトコなんだけどさ・・・こんな子供と交流してるなんて・・・あのコ、ちょっと『ソッチ』系の趣味趣向でもあったりするのかしら?・・・カノジョはいるみたいだったのにな」
じょりん「アタシはオトナですけど?」
康穂「カノジョがいるのに歳端もいかない女の子と浮気なんて・・・ハッキリ言ってイモね」
じょりん「とゆーかこっちでみちあってんの?なんかどんどんやまおくにいってない?・・・」
康穂「あのね、私の『スタンド』は『進むべき方向』を示すの。たぶん、あんたの親があんたを探して山奥を探索してるんじゃないの?そっちに向かっていってるってとこかしら・・・」
<ジョリーン!
じょりん「あ!ジョースケのこえだ!」
康穂「・・・ジョォスケェ?」
じょりん「あっちだ!いくぞヤスホ!」ダバダー
康穂「あ!ちょっと待ちなさいって!」
じょりん「ジョースケ!」ガササッ
仗助「!!!じょ、徐倫!ケガしてねーか!?無事か!?お腹痛くない!?」
じょりん「もーカホゴなんだからジョースケはぁ~ッ。アタシはホラ、ゼンゼンだいじょーぶ」フンス
仗助「・・・よかった・・・本当によかった・・・・・・」ホッ
仗助「・・・・・・お前なぁ・・・マジ心配したんだぞッ・・・今度からは防犯ブザーを常に装備してろ。照明弾も携帯して、コドモケータイ持って・・・」
じょりん「オセッカイやきだなまったく!」
康穂「・・・あなたがこの子の・・・」
仗助「!あ、アンタは?もしかして徐倫を見つけてきてくれたのか?」
じょりん「こいつのなはヒロセヤスホ!ひとりぼっちだがこわくなかったアタシをみつけてくれたんだ!」
仗助「そうだったのか・・・ど、どうもすみませんウチのがご迷惑をおかけしたみたいで」ペコォー
康穂「ブったまげ・・・あなた、まだそのナリからするとコーコーセーよね?・・・」
仗助「あっ、ハイ」
康穂「その歳でこんなに大きなお子さんがいるなんて・・・かなりハイレベルね。ちょっとスゴすぎ」
仗助「なっ!何を勘違いしてんスかァーッ!俺のコじゃあねーッ!こいつは承太郎さんの・・・俺の甥のコだ!」
康穂「おいッ?それよけいにブっちぎってるじゃないの。もっともらしい嘘もつけないのあなた?咄嗟の反応はニガテなタイプ?」
仗助「うぐっ・・・たしかに家系図は複雑だがよォーッ・・・とにかく俺の実子ではねーってことスよッ!」
康穂「よくわかんないけどあなたはこの子の保護者ってことで合ってるのよね?今、この場において」
仗助「そ、それはそーッスけど」
康穂「こんな真夜中にこんな山奥でこんなに幼い子をほったらかしにするなんてどーかしてるわ。ハッキリ言ってイモね」
仗助「っうぐ・・・返す言葉がねー・・・」
じょりん「おとなですが」
康穂「とにかく、今後はこの子が迷子にならないように気をつけなさいよッ。シャレになんないんだからねッ」
仗助「う・・・すんません・・・」
じょりん「ったく、オオゲサだなふたりとも~ッ。あたしゃゼンゼン、こんなのたいしたことなかったってーの」
康穂「よく言うわよ・・・ビービー泣きながらビビりまくってたくせに」
じょりん「び、び、びびってねーしッ!」
康穂「見て、ホラ、あたしのスカートベトベト。これ何だったっけなァ~ッ?徐倫ちゃんが顔をこすりつけた時についたんだけどォ~ッ?」
じょりん「あー!あー!あんたはだぁーっとれぃ!」
仗助「徐倫・・・そんなに怖かったのか・・・すまんかったッ」
じょりん「ちがうちがう!そーじゃなぁい!アタシはないたりしませんッ!あれだ・・・その・・・カフンショーだよカフンショー!なにかんちがいしてんだふたりともさーッ!もーッ!」
康穂「実はあたし・・・スマホで動画撮ってたんだけどさァ~ッ、見る?徐倫ちゃん発見した時のマジリアクションを収めた動画(ホントは撮ってないけど)」
じょりん「おらぁ!」グアシャ
康穂「あーッ!な、なにすんのさァーッ!あたしのスマホ壊したなァーッ!」
じょりん「うっせーあほあほー!」
康穂「こ、このイモがぁ~ッ・・・泣き虫毛虫のクセしてッ」
じょりん「なきむしじゃあねーっつってんだろッ!ないてねーしッ!なかねーしッ!ふざけんなーしッ!」
康穂「もー怒ったわよ~ッ!オシオキしてやるーッ!」グイーン
じょりん「イベベベベ!ホッヘをひっはるな!ひはいひはいひはい!」ビヨーン
康穂「これでもかッ!これでもかッ!」グイグイ
仗助「・・・止めるべきなんだろうか・・・」
ジョニィ(徐倫ちゃんがかわゆこちゃんにホッペひっぱられてるのを仗助が観賞している現場を目撃してしまった・・・ど、どういうプレイなんだこれ・・・)
ジャイロ「・・・遅いな。まだ探してんのか?あいつら・・・もう3時回っちまうぞ・・・」
えるめぇす「ジャイロ、じょりんまだかえってこないのか?」
ジャイロ「お前・・・まだ起きてんのか?今に帰ってくるからよーッ、お前さんはちゃんと寝てろって」
えるめぇす「・・・しんぱいでねむれねー」
ジャイロ「・・・気持はわからんでもないが、こんな時間にガキが起きてるのは健康的とはいえねーんじゃあないか?ほら、とっととテントん中戻れ。FFみてーにグッスリグッナイ」
えるめぇす「ジャイロはしんぱいじゃないの?」
ジャイロ「・・・そりゃぁ心配してるぜ。徐倫が迷子になったのも俺達のせいと言えるし・・・ホントなら俺だって探しに行きてーとこだ。だがお前とFFをほってく訳にもいかねーしよ」
えるめぇす「・・・なんかオハナシしてくれ。そしたらねる」
ジャイロ「こともかテメーはッ」
えるめぇす「うん」
ジャイロ「・・・・・・たくよォ~・・・じゃあ少しだけだぞ?」
えるめぇす「お」
ジャイロ「ある所にな・・・ヨシオカっつー男がいたんだ。そいつぁ仕事熱心なサラリーマンでよ、毎日日にち頭ペコペコ下げて、一所懸命働いたんだ」
ジャイロ「そんなある日、そいつはめちゃくちゃデケー仕事をゲットしたんだ。携帯電話で仕事相手と取引してな、契約完了ォ~ッ。大金が動く大ビジネスのチャンスだったんだが・・・」
ジャイロ「偶然その場にいたひったくりに携帯をパクられた。仕事の話の途中でな。で、そのビッグビジネスはパァーになったんだ。ついてねーってレベルじゃあねー話だがな」
ジャイロ「結果的にその大仕事を取り逃がしたせいでヨシオカは会社をクビッ。なにもかもを失っちまった」
えるめぇす「・・・んなハナシきいてねつけるとおもったのかよ・・・」
ジャイロ「ところが、だ。人生ってのはわからないもんでな・・・喪失感でいっぱいのヨシオカはアテもなくフラフラしてた。そんな時に偶然の出会いがあった。『鉄球』との出会いがな」
えるめぇす「!」
ジャイロ「言っとくが俺じゃあないぜ。『壊れゆく鉄球(レッキングボール)』・・・ヨシオカが偶然訪れたイオンモールにいた警備員の男、ウェカピポが使う鉄球を見たんだ」
ジャイロ「万引き犯を捕まえるために警備員のウェカピポが放った鉄球を目にしたヨシオカはえらく感銘してよ、自分もあんなふうに鉄球を使えるようになりたい!そう思ったんだ」
ジャイロ「ヨシオカは鉄球について様々な文献を調べ、家族を連れてネアポリスへと向かったんだ。そして、『ネアポリス護衛鉄球』をマスターした。血のにじむような努力をしてな。2週間でマスターした」
ジャイロ「で、その後は日本に戻り、アウトレットの警備員として頑張ってるらしい。家族も一緒にな。最近、ジュンって名前の女の子も生まれたらしい」
えるめぇす「・・・つまり・・・このハナシのきょうくんは?」
ジャイロ「人生なにがあるかわからないってことだ。ネットにはじかれたテニスボールはどちら側に落ちるかわからない。誰にもな」
ジャイロ「お前のこの先の人生、色んなことがあるだろう。つらいことも楽しいことも色々な・・・だがめげないことだ。悪いことがあった後にイイことがあるかもしれねーぜ」
ジャイロ「人生ほど重いパンチはない。だが大切なのは、どんなに強く打ちのめされようと、耐えて立ちあがり、前に進みつづけることだ」
えるめぇす「あ、それ『ロッキー・ザ・ファイナル』のパクリだろ」
ジャイロ「・・・・・・・・・話はここまで。さ、寝ろ」
えるめぇす「ねえどんなきもち?いいハナシふうにまとめて、さいごのシメのことばがパクリってバレてどんなきもち?ねえ?カッコワルイぞジャイロ?」
ジャイロ「うるせーッ!寝ろ!あとパクリって皆にバラすんじゃあねーぞ!」
ジョニィ「ただいま」クタクタ
えるめぇす「!ジョニィ!じょりんは?ジョースケは?」
ジョニィ「後ろ」クイッ
仗助「だからさァ~ッ・・・とっとと帰ってくれって言ってんスよォ~ッ。俺らんトコ来ても寝る場所ねーッスよ。男3人はハンモックで寝るしテントは子供が使うしーっ」
康穂「私もテントでそのコ達と一緒に寝るわよ。それともこんな夜中に10代の女の子一人で帰らす気?イモね」
仗助「いいのかよ男3人もいるっつってんのにさァーッ。心配じゃあねーの?逆に」
康穂「テントで寝るから大丈夫っつってるじゃない。言っとくけど手ェ出したら私の・・・ともだちが目玉なり心臓なり『奪う』からそのつもりで」
仗助「う、奪うって・・・」
えるめぇす「ジョースケ!じょりんは!?」タタタ
仗助「うおっ?エルメェスまだ起きてんのか?とっとと寝ないと――」
えるめぇす「じょりんはどこだ!?」
仗助「・・・ほれ」スッ
えるめぇす「あ・・・」
じょりん「Zzz・・・」スヤァ!
ジョニィ「仗助くんにおんぶされてるうちに寝ちゃったんだ。とりあえず見つかってよかったよ」
仗助「徐倫をテントん中に寝かしつけっからよ、エルメェスも安心して寝れや」
えるめぇす「・・・うん。あんしんした」ホッ
ジャイロ「・・・・・・で、そっちのかわゆこちゃんは誰だ?こんな時間にどうやってナンパしたのォ?」
仗助「カクカクシカジカアッパクマツリ!ってことでして・・・」
ジャイロ「スタンド使いかよ・・・惹かれあうなぁ~ッ。ってことでお嬢さん?俺のハンモックで一緒に寝ない?ところで相撲は好きか?シモネタじゃあねーけど」
康穂「寝言は寝て言えこのイモ」
ジャイロ「」
仗助「エルメェスがいるのに何を言っとるんスか・・・そーゆーのは自分の患者さんにだけ言ってればいいんスよ」
康穂「なに?この男の人ってそーゆー人?自分の患者に手ェだすの?イモね」
ジャイロ「」
・・・・・・一方その頃
ドイツ軍人「大佐!あれです!おそらくアレがSPW財団から連絡のあった冷蔵庫です!」
ドイツ軍人「あの中にジョウタローハカセが冷凍睡眠しているのか・・・」
ガタガタッ・・・
ドイツ軍人「ひっ!・・・動いてる!もののけ姫のヤツみたい!」
シュトロハイム「ぶるぅぅぅあああああああかものがあああああああああ!ナ・・・ドイツの科学は世界一ィィィィィ!たかだ一人の冷凍人間なんかにィィィ!ビビるんじゃあないッ!」
ドイツ軍人「SPW財団から『怖いからなんとかして』って連絡が来たから来たものの・・・どうするつもりですか?」
シュトロ「決まっているッ。今私のXレイ・ビジョンであの冷蔵庫を確認したが・・・中でエネルギーが高まっている!おそらくは人類にとって脅威となるレベルのな・・・・・・つぅまり!」
ガタガタガタ・・・
シュトロ「細胞の一片も残さずぶっとばすに限るゥゥゥゥゥ!」
ガタガタガタッ
承太郎「ボゲェ!」バギャァ!
ドイツ軍人「ああ!ジョウタローハカセが冷蔵庫の中から拳で殴り開けてきたぁ!」
シュトロ「う、うろたえるんじゃあない!ドイツ軍人はうろたえない!」
承太郎「・・・ジョリン・・・・・・ジョリーン・・・」フシュゥ~~~・・・・・・
ドイツ軍人「か、身体から蒸気が溢れてる・・・あれは何のパクリなんだ!?エヴァか!?進撃の巨人か!?はじめの一歩のタカムラさんか!?」
シュトロ「せ、詮索するな!ドイツ軍人はネタのパクリ元を詮索しない!」
承太郎「・・・徐倫が・・・俺を呼んでいる・・・・・・オラ・・・オララッ・・・・・・オララ・・・」ザ・・・
ドイツ軍人「スタンドパワー指数があがっていくぞ・・・ウォォ、この数値はビッグバンを引き起こすだけの・・・」
シュトロ「何か知らんがあらゆるエネルギーを得て復活したこのルドル・フォン・シュトロハイムがいる限りあんな奴に――」
承太郎「オッ」
フォン
シュトロ「え」
あさー
えふえふ「Fooooaaaaa・・・」グーグー
えふえふ「・・・ふぉあッ」ムクッ
えふえふ「・・・・・・あさか・・・」ムニャ
えふえふ「・・・ん?」スイッ
康穂「・・・クー・・・クー・・・」Zzz
えふえふ「!?しらないにんげんがテントのなかに!?」
康穂「・・・クー・・・」
えふえふ「・・・い・・・いやされる・・・」
バッ
えふえふ「ジョースケ!あさおきたらしらないおんながとなりでねてたんだが!」
仗助「・・・グガー・・・」グー
ジャイロ「グー・・・」グオー
ジョニィ「Zzz・・・」グー
えふえふ「!?・・・・・・みんなねてる・・・」
仗助「・・・グオー」Zzz
えふえふ「?・・・つかれきったかおしてグッスリだ・・・なんだってこんなハイパーレムすいみんしてんだ?」
えふえふ「トロォー・・・」トロー
仗助「グオー・・・・・・ッブ!?ッガ!?ゲホゲホッ!ぐがっ・・・え、FF!なにしやがる!」ガバァ
えふえふ「プランクトンをくちんなかにとろりんちょした」
仗助「その起こし方やめろっつってんでしょーッ!なんなんだよ!グッスリ眠ってたのによォーッ」
えふえふ「もう7じはんだぞ。なんでみんなまだねてる?」
仗助「・・・まだ7時半かよ~ッ・・・俺達ァまだ3時間くらいしか寝てねーのッ。眠いのッ。寝かしてくれッ」ゴロン
えふえふ「?・・・なんでねてなかったんだ?・・・・・・」
・・・・・・一方その頃
ブロロォ~
ズィーズィー「お呼びでやんすか承太郎先生ィ」バン
承太郎「・・・あ・・・ああ・・・呼び出してすまんな。なぜかわからんが頭がクラクラしてな・・・」
ズィーズィー「気にしてくださんなや。俺っちはアンタ達によばれりゃたとえどこだろうとこの『運命の車輪』で駆けつけるだけでさぁ」
ズィーズィー「それより・・・一体何があったんでやんすか?まるで隕石でもおっこったみてぇに焼け野原になってますが・・・」
承太郎「俺にもさっぱりだ。気がついたらここにいてな・・・とにかく、杜王町へ向かってくれ。何か・・・何か俺の心にオラオラと囁くものがあるんだ。何か・・・行かなくてはならない気がする」
ズィーズィー「なんだか知りやせんが、まかせてくだせぇ。あ、シートベルトちゃんとしてね」
じょりん「・・・Zzz・・・うぅむ・・・むにゃ・・・・・・」
じょりん「!?ゲッ!?おきたらまっくらやみだ!」
じょりん「・・・あ、そっか。ねぶくろのなかでねてたんだった。うっかりはちべえ」
じょりん「さて、ねぶくろからでないとむしあついしそろそろでないと――」
グッ・・・ ガチッガチッ
じょりん「・・・あれ?」
ガチガチッ ギギギ・・・
じょりん「あら!?あ、あかないぞ!?ねぶくろのチャックがあかない!」ガチガチ
じょりん「なんてこった!ねぶくろに『ふういん』されちまった!」バーン
えるめぇす「・・・むにゃり・・・うるせぇなあ~ッ・・・なんだ?なにをさわいでんだ?」
えるめぇす「ゲゲーッ!?おきたらまっくーらやみさー!?あ、そっかねぶくろのなかか」ギギギ
えるめぇす「ゲゲーッ!?ねぶくろのチャックがあかない!『ふういん』された!?」バーン
康穂「うるせぇ・・・」
じょりん「と、とりあえず・・・たちあがって・・・」モソモソ
えるめぇす「なんだかサナギになったきぶんだ・・・」モソモソ
ドン
えるめぇす「うお!?なんだ!?なにかにぶつかった!」モソ
じょりん「まさか!アタシをここに『ふういん』した『てき』か!ここでやっつけてやる!タックルをくらえ!」モソ ドーン
えるめぇす「ナニッ!?こうげきしてきやがった!この!くらえウリャ!」モソ ドーン
じょりん「やりあがったな!だっしゃあ!」ドーン
えるめぇす「このやろー!しゃおらあ!」ドーン
じょりん「ギャハハハハハハ!」ドーン
えるめぇす「ダハハハハハハハ!」ドーン
康穂「・・・うるせぇ・・・ねむれねぇ・・・」
えるめぇす「ビッグバンアターック!アハハハハハ!」ドーン
じょりん「バックトゥザフューチャー!アハハハハハ!」ドーン
康穂「・・・やかましい・・・」モソモソ
えるめぇす「フフフ・・・・あたしとたたかうきか。いいだろう!かかってこい!アタシのフォースはおまえよりうえだぞ!」
じょりん「マスターのかたきだ!ジェダイをなめるな!このいぬやろう!」
えるめぇす「しょうぶだ!オビ=ワン・ケノービ!ブオン!ブオーン!」ドーン
じょりん「なんの!ブオンブオンブオーン!」ドーン
康穂「ぐえ!ふ、踏むんじゃあない!いたいたい!」ギュム
えるめぇす「ここまでだな。アタシのぐんもんにくだれ!」
じょりん「いやだ!おまえはとうさんをなかした!」
えるめぇす「いいやちがう・・・あたしがおまえのちちだ(I am Youre Fother)」
じょりん「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」ガーン
康穂「うるせぇーーー!」
ジャイロ「ンガッ!?なんだ!?今の大声はッ!」バッ
ジョニィ「敵かッ!」ザッ
じょりん「うぎゃー!はなせー!せめてねぶくろからだせー!」モソモソ
えるめぇす「まっくらなのにもちあげられるとスゲーこわい!なんつーかすっげーこわい!」モソモソ
康穂「うるさいっつってんのよアンタらはァーッ!こっちゃグッスリ寝てるのに上で寝袋タックル合戦からのスターウォーズごっこするな!」グイグイ
ジョニィ「テントの中から寝袋を両脇に抱えたかわゆこちゃんが出てきた」
仗助「Zzz・・・」
康穂「ほらッ!アンタんトコのコでしょ!なんとかしなさいッ!」フォイッ
仗助「ぐえほッ!」ズムズム
じょりん「わー!なんかのうえにのせられたーッ!」モソモソ
えるめぇす「まっくらだからスゲーこわいッ!さわってさわってなんじゃらほいみたいでスゲーこわい!」モソモソ
仗助「や、やめろおめーらッ!俺の腕で動くなッ!ぐえ!ミゾオチにッ!おぐッ!」ジタバタ
ジョニィ「あ、ハンモックの上だからあんまり動くと――」
グルン ビターン
仗助「ふぐあ!」
じょりん「なんかぐるんってなった!まわった!」モソモソ
えるめぇす「まっくらでおちるってスゲーこわいッ!バケツかぶってバンジーするヤツみたいにスゲーこわい!」モソモソ
仗助「う、動くなっつって・・・ヤベ・・・腰やっちまったかも・・・いでで!だからお前ら俺の上で動くなッ!どけっ!落ちつけェーッ!」
えふえふ「なにをやっとるんだウチのれんちゅうは」
ジャイロ「さーさー、ドタバタはその辺にして朝飯でも食おうぜ。今日はもう帰る日なんだからよ、最後の山メシだぜ」ドジュゥ~
康穂「あさごはん?何するの?」
ジャイロ「軽めの朝食っといきたいとこだがよォ~・・・昨日の夜中、徐倫が迷子になる前の時に山ん中でイイもん見つけたんだ。どジャあああ~ん!」
康穂「わ・・・大きなお肉」
ジャイロ「牛だぜ牛ィーッ!木にかけてあったのさッ。どっかの誰かが買ったんだか狩ったんだかしらねーが、無防備につるしてるってことは食べてイイヨって意味だろなァーッ」ニョホ
ジョニィ「まずいんじゃないかなぁ。誰かの肉を勝手に食べるのは・・・」
ジャイロ「食われたくないんなら木につるしてんじゃねーってことよ。こいつでビーフサンドつくろーぜ。うまそーだッ」ヨダレズビッ!ア!
康穂「何かしらないけどちゃぁんとオイシイの作ってよね」
仗助「お、おいお三方!こいつらをなんとかしてくれやッ!寝袋に閉じこもったままタックルをしてきやがるッ!うげっ!」ズド
じょりん「ブオンブオーン!」ドガァ
えるめぇす「ブオン!ブオンブオン!」ドゴォ
ジョニィ「あ、ジャイロ、サンド用のバンズある?」
ジャイロ「おう、これもその辺のテントの奴からくすねてきたぜ」
康穂「あんた達やってることはまるっきり盗賊よね。イモだわ」
仗助「聞く耳もたねー!FF!たすけちくれ!」
えふえふ「なんかしらんけどあたしもやるぅー!ふーふぉあー!」ドゴォ!
仗助「俺の味方はいねーのかここにはよォーッ!」
ジャイロ「ビーフサンドの出来上がりだぜ」ジャーン
ジョニィ「徐倫ちゃん、エルメェスちゃん、FFちゃん、朝ごはんができたよ~。出てきて食べようよ~」
じょりん「あさごはんとな!?」ビク
えるめぇす「そうときいていつまでもねぶくろにこもってられない!」
じょりん「ボゲェ!」バムゥ
えふえふ「レッチリがタイヤなぐりあけたマネか!」
えるめぇす「ボゲェ!」バムゥ
仗助「お前ら最初っからそうしろよ!」
じょりん「ねぶくろにはいってタックルがっせんはていばん。しかしだれがチャックをしめてひらかなくしたんだ?」
康穂「あーこのサンドおいしー」モグモグ
~~~
じょりん「くったくったぜ」ケフ
仗助「朝からちょいとおもかったが・・・相変わらずジャイロさん達って料理上手いッスね」
ジャイロ「そりゃあアメリカ横断するにゃそれなりにサバイバルなこともしたからな。飯の確保は大事だったぜ。それだけに奪い合いになりそうなこともたまに――」
ブシュウッ
ジャイロ「も」グジュルグジュル
仗助「!?」
えるめぇす「ジャイロのかおがなんかのにくでつつまれた!」
ザッ・・・
ホットパンツ「俺が木につるしていた牛を奪ったのはお前らしいな・・・牛を食った奴はしばり首だ」ドドドドドドドドド
ジョニィ「ホットパンツッ!」
仗助「バーガー屋のッ!」
じょりん「ズーっとまえにとうじょうしていらい!」
ジャイロ「!?モガガッ!ムグッ!・・・」
ホットパンツ「正直に言えば・・・他の者は見逃してやる。誰が俺の牛を奪った?誰が肉を奪ってきたんだ?」
ジョニィ「え・・・えーっと・・・」チラッ
ジャイロ「!!!」ブンブンブン
仗助(めっちゃ『言うな!お前らも食ったから同列だろ!』ってシグナル出してる)
HP「奪ったのは・・・どいつだ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康穂「こいつです」バン
ジャイロ「!!?」
ジョニィ「や、ヤスホ!?」
康穂「『奪った』のは、『彼』です」ババン
康穂「たっぷり」バン
じょりん「あー、チクったー」
えるめぇす「チクリやー」
HP「いいだろう。まず始末するのはツェペリからだ。お前達は見逃すと言ったな?」
康穂「そうよ。助けて・・・」
HP「あれは嘘だ」
康穂「走れ皆!GO徐倫ちゃんGO!この場から離れるのよォーーーッ!」ダァーーーッ!
じょりん「うわーい!にげろやにげろー!」ダー
えるめぇす「たすけちくりー!」ダー
えふえふ「フォアアアアアアアアア!」ダー
仗助「い、いいのかよジャイロさん置いてきてよォーッ!ま、逃げるけどなーッ!」ダー
ジョニィ「・・・・・・ウチに・・・帰ろう」ダァーーーッシュ!
ジャイロ「!ムグー!ムゴァー!」ジタバタジタバタ
ザリ・・・
ジャイロ「!」
ドドドドドドドドドドドドドド
HP「そういうことなら・・・そういうことでいいよな?」
ジャイロ「」
ドォ ̄ ̄ ̄Z___ン!
【ジャイロ・ツェペリ 再起不能】
――杜王町
仗助「フヒィー・・・なんとか下山できたな・・・一時はどうなることかと思ったが・・・犠牲者は一人で済んだわけだ」
ジョニィ「ありがとう・・・ジャイロ・・・・・・本当に・・・それしか言葉が見つからない・・・・・・」
康穂「ほら、見てみてェーッ。ヒジ舐めるの成功ォーッ。キャ」
じょりん「スゲー!ダルシムかよおめー!」
えるめぇす「ぐぐ・・・ま、マネできない・・・」グググ
えふえふ「あたしラクショー」ペペロペロペロ
仗助「女性陣はまるでキにしてねー。女ってコエーッ」
ジョニィ「そうだよ。女って怖いもんなんだよ。それに何考えてるのかわかんないし、気をつかわせるし・・・」
仗助「結婚って大変なんスね」
康穂「なにダベってるのよ男二人。とにかく、無事杜王町まで帰ってこれたんだし――」
定助「ヤ~スホちゅわぁ~~~ん☆」タッタッタッタ
康穂「あ」
ジョニィ「・・・誰だあの女の子走りで手ェ振ってこっち来るセーラー服の男は」
じょりん「サダスケだ!」
康穂「定助じゃないの。もしかして迎えに来てくれたのぉ?」
仗助「じょ、ジョースケェ?」
定助「迎え?何のことか知らないが俺はヤスホの姿が見えたから来ただけで――」チラッ
ジョニィ「ジョースケってことは・・・仗助と同じ名前ってことかぁ」
えるめぇす「ややこしいからあたしたちはサダスケってよんでる」
仗助「っつゥーかお前らなんでそんな交友関係広いんだよ・・・」
定助「・・・・・・」ジロ・・・
康穂「・・・?定助?どうしたの?・・・」
定助「ブツブツブツ・・・」ス・・・
康穂「え?・・・」
定助「男二人と・・・・・・朝っぱらからデート・・・・・・ブツブツブツ・・・」
康穂「あ、やばい」
定助「テメエェー!終わりだァーーー!」グアオ
仗助「!なッ!?」
ガッシィィーーーン!
ジョニィ「仗助くん!」
グググ・・・
定助「・・・・・・『スタンド』か・・・」グググ
仗助「こいつ・・・久々にグレートな奴だなテメ~ッ・・・いきなりスタンドを叩きこむたぁフザけてんじゃあねーッスよォ~!」
バゴ!
定助「っぐ!・・・なんてパワーだッ・・・俺の『ソフト&ウェット』よりも・・・」
仗助「そっちがその気ならよォ~・・・俺もそれなりの姿勢でいかせてもらうぜェ~ッ。ケガしても治してやんねーからなァーこらーッ!」ドン
康穂「まって定助!誤解よ誤解!私達はデートでもなんでもないッ!ただ一晩一緒に過ごしただけ!」
ジョニィ「火にガソリンぶちまけるんじゃないよ」
定助「うおおおおおおおおお!康穂ちゃんによくもッ!」
ジョニィ「ああもうッ・・・仗助、僕がやる。『爪弾』で足に数発撃ちこめば大人しくなるだろう」グルルル
定助「・・・『回転』してるのか?・・・その爪・・・・・・爪を回して・・・爪弾と言ったな?・・・打ち込んで攻撃に使うのか・・・なるほど」
ジョニィ「ああ、僕は『回転』を武器にする。君にもお見舞いしてあげるよ!」バッ!
定助「『ソフト&ウェット』
パチン
ジョニィ「え・・・・・・!?・・・なッ!?こ、これはッ!?・・・」クラッ・・・
仗助「!?ジョニィさん!どうしたんスか!」
ジョニィ「ぐあッ・・・・・・あ・・・頭が・・・いや・・・感覚が・・・ぐるぐるしているッ・・・な・・・」
定助「『S&W』・・・あんたから『バランス感覚』を奪った。照準を定めることも、爪を回転させることもできやしない。坂道を転げ落ちるような感覚に晒され続ける気分だろ」
ジョニィ「うぐあッ・・・視界が・・・回るッ!・・・」
仗助「・・・グレート」バン
康穂「まって!定助落ちついて!」ガバ
定助「康穂ちゃん」
仗助「なんかしらねェ~けどよォーッ・・・お前、ジョースケっつーのか?俺と同じ名前っつーのはなんかムズガユイもんがあるが・・・そのヤスホって人の言うこと聞けよな~ッ」
康穂「そうよ定助。あなたが思ってることはまるっきりないから。ゼンゼン、何にもなかったんだから」
仗助「そもそも迷子になってたウチのコを発見してくれたのは素直に感謝してるけどよォーッ――」
じょりん「おとなですが」
仗助「その後は俺達のテントに無理やり乗りこんできて勝手にグッスリしてやがっただけだってーの。っしかもやたら罵声浴びせられたし・・・むしろ後半ほとんど迷惑だったっていうか・・・・・・」
康穂「定助、やっちゃえ」
定助「たっぷり」ババン
仗助「・・・どうやら逆効果だったみてぇだ・・・・・・やるならやってやるぜェーコラァーッ!その前にッ!」
ズギュン
ジョニィ「っ!ぐはぁ!・・・うう・・・仗助くん・・・・・・『治した』のか?」
仗助「『クレイジーダイヤモンド』。あんたの感覚を戻した。どうやら奪われただけらしいからよォーッ。そのまんますっぽり消えちまった訳じゃあなく、奪われたなら戻せるぜ」
ジョニィ「・・・ありがとう・・・まだ少しフラつくが・・・戦えるよ」
仗助「いや・・・こいつは俺がやるッス。無理せんでくださいよ」ザ・・・
定助「・・・『クレイジーダイヤモンド』・・・あらゆるものを瞬時に治す能力ってとこか・・・奪ったものさえも・・・・・・俺の『S&W』と対照的・・・」ドン
仗助「おめー『吉良』みてーなこと言うやつだなおい~ッ。これでムズガユイに加えてムシズが走る野郎になったぜてめーッ!」バン
定助「『ソフト&ウェット』!!!」ギュン!
仗助「『クレイジーダイヤモンド』!!!』ギュン!
仗助「ドラララァーーーッ!!!」
その時、不思議なことが起こった!
仗助「ッハ!」
定助「ウッ!」
バーン!
仗助「・・・な・・・い、いつの間に『後ろを向かされていたんだ』!?なぜ俺はアイツに背を向けて――」クルッ
定助「なぜ俺が・・・『反対の方を向いている』!?まさかアイツの『スタンド』が俺の向きを変えて――」クルッ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
仗助「!・・・・・・」
定助「・・・お、俺とアイツの間に・・・・・・誰だッ!?・・・『いつの間にこの男はあらわれた』ッ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
承太郎「・・・・・・」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
じょりん「あ、パパだ」
えふえふ「ときでもとめたのかな?ジョースケとサダスケをソッポむかせて、とつぜんあらわれた」
えるめぇす「ケッ・・・かっこつけやがって」
仗助「じょ、承太郎さん・・・何スかいきなり!っつゥーかあんた冷凍睡眠になってたんじゃ・・・」
承太郎「・・・仗助、徐倫がすぐそばにいるというのに・・・・・・スタンドバトルをおっぱじめるつもりだったのか・・・」
仗助「ゲ」
承太郎「・・・もし・・・万が一だ・・・・・・徐倫にケガでもさせてしまったなら・・・『どうするつもりだったんだ』?・・・・・・『スタンド』で治せばそれでいい・・・そんな風に思ってんじゃあねーだろうな・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「い・・・いやァ~・・・・・・じょ、徐倫にケガなんかさせるわけないじゃないッスかァ~・・・危険とあらば絶対に助けますよ俺ァ」
承太郎「・・・・・・何が起こるかわからないのが世の常だ・・・俺のダチも・・・かつてインドで予想だにしなかった敵の攻撃を受け、重傷を負ったことがある・・・」
承太郎「つまり・・・・・・徐倫にも『万が一』ということが起こりえたということだ・・・・・・もし万が一・・・徐倫に何かあったならば・・・・・・お前はどうするつもりだった?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助(ゴクリ・・・・・・さ、最近スッとぼけた承太郎さんしか見てなかったからすっかり忘れてたぜ・・・・・・こ、この人は・・・『怒らすとヤバイ』!)
えるめぇす(じょりんがやまでまいごになったなんてしれたらちきゅうがほろぼされるな)
じょりん「パパったら・・・カホゴなんだから」
えふえふ(お・・・じょりんがジョウタローのことパパってよんでるってことは、もうたんじょうびのけんはみずにながしたのかな?)
定助「ナアナアナアナア~~~ッ・・・突然現れて何なんだアンタァ~ッ・・・スタンド使いか?さっき俺に何をしたんだ?瞬間移動だとか催眠術だとかの能力か?」
承太郎「・・・・・・君が・・・『壁の目』の男か・・・」
康穂「!」
定助「!・・・アンタ・・・『俺を知ってるのか?』」
承太郎「・・・・・・なるほど・・・確かに・・・不思議な男だ・・・お前のことは調べる必要があるらしい・・・」
承太郎「・・・『たっぷり』な」バン
定助「おいッ!質問に答えろッ!アンタは俺を知ってるのか!?『壁の目』について何を知っている!」
承太郎「・・・・・・『知りたい』か?・・・君が何者で・・・どこから来たのか・・・・・・そして・・・『どこへ行くのか』・・・・・・」
定助「・・・それっぽい説教で話はぐらかそうってんなら・・・・・・殴ってでも聞きだす!」ギュン
承太郎「君も・・・星のアザを持つ男・・・・・・新たな『ジョースター』の血統を継ぐ者なら・・・お前の力が俺に通用するか――」
ギュン
承太郎「たしかみてみろ!」
えるめぇす「いやそのりくつはおかしい」バン
承太郎「!?」
定助「エルメェス!?止めるな!俺はこいつを倒して『壁の目』のことを――」
えるめぇす「いまさっきジョウタローが『じょりんにケガさせたらどーする』っていったてとこじゃん。なのにここでたたかうの?それっていってることムチャクチャってりかいしてる?」
承太郎「あ」
定助「い、いや・・・それは俺には関係ないというか・・・そもそも徐倫やお前達にケガなんかさせるつもりは・・・」
えふえふ「マンガイチーマンガイチー」
定助「うぐッ・・・」
承太郎「そういうことだ。俺は戦わん」
定助「な、何を言ってるんだアンタ!さっき戦う気まんまんだったじゃあないかッ!」
康穂「たしか『み』てみろってね」
承太郎「・・・君さえよければだが、俺と一緒に『壁の目』の調査を手伝ってほしい。俺達は『壁の目』を調べているが・・・まだ謎が多すぎる」
定助「!・・・・・・それは・・・つまり『俺のことを知るため』にもなるのか?・・・」
承太郎「そういうことになるな・・・君がいた方が『壁の目』の解明も進むだろう。・・・協力してくれるか?」
定助「・・・・・・わかりました。俺は俺を知りたい・・・そのためなら・・・『たっぷり』・・・手伝わせてもらいますよ」
承太郎「・・・フ」
仗助「グレート・・・なんやかんやで事なきを得たってことかァ~ッ?・・・一時はどうなるかと思ったぜェ~」
ジョニィ「どうなった」
えふえふ「しかしジョウタロー、レイトースイミングしてたのにとつぜんきゅうにここにあらわれたのはどういうことなの?」
承太郎「ああ・・・記憶がハッキリしている訳じゃあないが・・・・・・どこかで徐倫の泣き声が聞こえた気がしてな・・・」
じょりん「は」
承太郎「俺は冷凍保存されていたらしいが・・・かすかに徐倫の泣き声が聞こえた気がしたんだ・・・俺を呼ぶ声が・・・」
じょりん「・・・ないてねーし」
承太郎「幻聴だと言われればそれまでだが・・・確かに聞こえたような気がした・・・徐倫の涙まじりの叫び声が」
じょりん「ないてねぇし」
承太郎「きっと徐倫がさみしくて悲しくて怖い思いをしていたんだろう・・・おびえきった声が聞こえた。だから俺はここへ来た。徐倫が泣いていたから――」
じょりん「ないてないっつってんだろこのボケジョウタロー!げんちょうきいてんじゃあねーよアホッ!バーカバーカ!だれがなくかってんだこのやろー!」
じょりん「アタシはオトナのレディーだからないたりしないってーの!ハッタリしかいわねーカッコツケのやれやれやろう!みんなのまえでヘンなこといってんじゃあねーぞボゲェ!」
じょりん「カッコつけのくせしてさみしがりやのかんしゃくもちはオメーだろうが!テメーなんかちちおやじゃあねー!だいっきらいだ!うせろこのやろおー!」
承太郎「」
「切れた・・・・・・俺の中で決定的な・・・何かが・・・・・・」
・・・その後・・・
・・・・・カフェ・ドゥ・マゴ
仗助「・・・それから承太郎さんはまた意識を失っちまった。生命反応がまったくないんだとさ。SPW財団でまた冷凍保存してもらおうって話になったんだがよォ~ッ・・・」
仗助「SPW財団の人達、もう怖いからヤだっつって拒否ったから今度はパッショーネに冷凍保存してもらうことにしたんだ。ギャング団のパッショーネ、最近この町に入り浸ってる連中」
康一「ああ、サバゲーとかした人達だよね。でもSPW財団並の施設が整ってるの?一応日本には出張みたいなものなんでしょ?」
仗助「氷を操るスタンド使いがいるらしくってよ、そいつに冷凍人間にしてもらったんだとさ。ったく、承太郎さんも徐倫の罵声であんなことになるなんてな・・・」ズズ・・・
億泰「冷凍保存ってことはよォ~ッ・・・しばらくしたらまた復活できるんだよな?ウォルト・ディズニーみてーにいつか復活するんだよな?」
仗助「パッショーネのスタンド使いのスタンド能力がちゃんとしてりゃあ、また復活するだろうよ。前のSPW財団に冷凍保存してもらってた時も、突然復活したらしいしよォ~」
康一「承太郎さんて何者なの?まるでマンガの冗談みたいなキャラクターだね」
仗助「それより徐倫がまーたキゲンそこねちまってよ~ッ・・・色々と大変だぜッ・・・承太郎さんの話は禁句だし、『泣く』って言葉に異様に反応するし・・・」
億泰「マイケル・ジャクソンも冷凍保存されてんのかなァ~?エルヴィス・プレスリーは宇宙に帰ったらしいし・・・まったく人類の技術ってのはスゲーや」ズズ・・・
・・・・・上澤家
プッチ「今日はほとんど皆外出してるな・・・ヴァニラはかき氷の売り歩きに行ったし、ケニーGはクワマンのサックスショーに行ったし、ヌケサクは玉美とかいう友人とプールに行ったし・・・」
プッチ「テレンスはどうせまたゲーセンにでも行ったんだろうな。今ストリートファイターⅢが100円で2プレイできるからって入り浸ってるみたいだし・・・プッチ今日は暇だな」
プッチ「・・・ウェザーとドンキーコング64したいなぁ・・・でもなんか怖い目で睨まれるしなぁ・・・」
プッチ「あ、そろそろ海外ドラマが始まる時間だ。プッチテレビつけよっと」プチット
ヴィジョーン・・・
♪~♪♪~(OPテーマ)
『ニックとダニー』(タイトルコール&番組BGM)
プッチ「アメリカのホームコメディドラマだけど、日本でも邦訳して放送してるんだよな。さすが国営放送」
♪~♪♪~(BGM)
パチパチパチパチパチ(拍手)
ニコラス「さあダニー、ごはんの時間だよ」コトッ
ダニー「今日もテンプラの欠片ぁ?俺っちはネズミなんだぜニックゥ。たまには穴ぼこチーズが食べたいんだけどな」
ニコラス「あぁ、トムとジュリーみたいな?」
ダニー「それじゃあブラザートムと沢田研二じゃねぇか!」
HAHAHAHAHAHAHA!(ガヤの笑い声)
プッチ「・・・プッチ笑いどこが理解できないな」
ニコラス「それより今日は忙しくなるぞダニー。なんてったって日本に移住した弟のジョニィが帰省してくるんだからね!」
ダニー「懐かしいな。あいつがまだ子供のころから俺達はトモダチだったんだ。日本でどう成長したか見ものだな。なにせ連中はバイトでもないのにスポーツ会場を掃除するそうじゃねぇか」
ニコラス「落ちてるゴミを何も言わずに拾うそうだね。ダニーの寝床に『ゴミじゃありません』って張り紙貼っときなよ」
HAHAHAHAHA
ダニー「うるせぇ!お前もいいかげん独り身から脱しろよ!いつになったら結婚すんだよ!」
ニコラス「独身税が導入されたら考えるよ」
HAHAHAHAHA!
ガチャ
ジョニィ「ただいま!兄さん!ダニー!」
パチパチパチパチパチ
ニコラス「おかえりジョニィ!久しぶりだな」ハグゥ~ ポンポン
ジョニィ「久しぶり兄さん、相変わらずダニーと家に二人暮らしか。変わってないね何も」ポンポン
ニコラス「それ皮肉か?」
HAHAHA
ジョニィ「ダニーも!久しぶりだな!元気だったかい?」
ダニー「キッチンの角のダンボールは掃除するなよ」
HAHAHAHAHA!
ジョナサン「あれ?プッチは留守番かい?皆出かけてるのに」
プッチ「ああ、ジョナさん。・・・その身体は?」
ジョナサン「これは僕の本来の姿だよ。ディオとかつて戦ったころのね」
プッチ「どうやって?・・・」
ジョナサン「これも波紋のちょっとした応用だよ。心配ない、ディオの身体にも戻れるからさ。日焼けクリーム塗って、吸血鬼に影響でない程度の波紋で姿を変えてるんだ」
プッチ「DIOは今どうしているんだい?」
ジョナサン「今は眠っているよ。ディオと話しあってね、たまに身体の主導権を交代することにしたんだ。つまりジョナサン・ジョースターとディオに姿を切り替えられるってことだね」
DIO(WRRYYY・・・・・・JOJOォォ・・・俺は眠ってなどいないぞッ!寝たフリをして貴様がどう動くのかを見ているのだッ!プッチ達から支持を集めて俺から友達を奪うのか・・・皆に俺の悪口を言うのか・・・)
DIO(貴様の行動は全て見抜いてやるぞッ!JOJOォォ!)
ジョナサン「ところでそのテレビは・・・」
プッチ「海外のコメディドラマの『ニックとダニー』という番組だよ。元騎手だったニコラスとペットのネズミのダニーが織りなすくだらないやりとりを見るドラマさ」
ジョナサン「へぇ・・・この人は弟さん?ゲスト出演ってところかな」
プッチ「そうみたいだ。弟は日本に移住して、兄のニコラスはダニーと二人暮らし。たまに実家にいる父親のジョージがかけこんできてはトラブルを起こすってのがお決まりの流れだ」
ジョナサン「・・・兄弟か・・・・・・君とウェザーも兄弟なんだよね?」
プッチ「ええ、まあ」
ジョナサン「どうだい?今日は留守番は僕がしておくから二人でお出かけでもしてきたら」
プッチ「え?・・・」
ジョナサン「少し言いづらいけど・・・ウェザーは君と少し距離を置いている風に見えるんだ。君達は兄弟なんだから仲良くしなくっちゃあダメだよ。僕とディオも兄弟のようなものだった・・・」
プッチ「・・・」
ジョナサン「ディオがジョースター家に来たあの日から、僕達は兄弟だったんだ。共に遊び、共に学び、共に過ごし・・・兄弟は仲良くあるべき・・・僕はそう思う」
DIO(・・・JOJO・・・)
プッチ「・・・いいのかい?」
ジョナサン「ああ、行ってこいよプッチ!ほら、活動資金としてこの財布持っていってくれ。今日は兄弟水いらずで思いっきり遊んできな!」
DIO(RRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYY!俺の財布ッ!ダービーの赤塚賞の賞金入りの俺の財布をッ!JOJOォ!貴様ァ~~~ッ!)
ウェザー「ヤだ」バン
プッチ「そう言うなよウェザー、せっかくジョナさんが気をきかせてくれたんだ。久々に兄弟で出かけようじゃあないか。ほら、昔はよく古本屋で立ち読みしてたじゃあないか」
ウェザー「それ俺じゃない」
プッチ「あ、DIOとカイロのブックオフに行った話だった・・・」
ウェザー「・・・」
プッチ「ほら、前はお前と一緒にラクダ乗り体験に行ったじゃあないか。あの頃みたいに――」
ウェザー「それ俺じゃない」
プッチ「あ、DIOとカイロで行ったラクダ乗り体験だった・・・」
ウェザー「・・・」
プッチ「とにかく昔みたいに仲イイ兄弟になろうぜ!」
ウェザー「ぬかすな」
プッチ「お兄ちゃんは仲良くなりたいんだよ!私達が来てからお前はいっつも不機嫌そうな顔をしているからストレス解消してやりたいんだよ!」
ウェザー「自覚してないからタチが悪い・・・」
プッチ「とにかく行こうよ!プッチお出かけしたい!」
ウェザー「一人で行けよ。俺散髪行ってくるから」
プッチ「一緒に来てくれないならお前が妹と付き合ってるってこと皆に言うぞ」
ウェザー「わぁーったよ!行きゃあいいんだろ行きゃあ!そのかわりペルラとのこと絶対言うなよ!絶対だぞ!」
プッチ「OKOK。プッチ嘘つかない」
ジョナサン「プッチが『暇なときに見ていてくれ』って言ってたホームビデオでも見て留守番してよっと」ウィーン
ジョナサン「ああ、これあれか。ウェザーと妹さんのデート密着24時の新作か。これで12作目だな・・・よくバレずにビデオ撮れるなあ」
・・・・・
プッチ「いやぁ、いい天気だなぁ。そう思うだろウェザー」ルン
ウェザー「・・・」
クモモモモ・・・ ザァーッ・・・
プッチ「急に曇って雨が降ってきたぞ。まあ雨の日のお出かけも悪くないな」ルン
ウェザー「・・・」
スゥ・・・ シャンシャンシャンシャンシャン・・・
プッチ「お?もう夏なのに雪が・・・これはきっと何かいいことがあるに違いない。今日はいい一日になりそうだな」ルン
ウェザー(こいつ・・・何やってもプラスに置き換えやがる。もう天候操作すんのやめよう・・・)
プッチ「おや?今度はさっきみたいに快晴になったな。さて、どこに行こうかウェザー」
ウェザー(こんなのと二人っきりで出かけてる所を誰かに見られるたらコトだ・・・はずかしいってレベルじゃあないぞ・・・ご近所の人に知られたらもうはずかしくて外を歩けなくなってしまう・・・)
じょりん「あ!ウエザワーとプッチンだ!」
えふえふ「プッチ、しごとサボってデェトか?」
プッチ「ちがわい!」
ウェザー(詰んだ)
プッチ「君達は外でお遊びか?まったく子供は元気なものだ」
じょりん「おとなでござんす」
えふえふ「あのなー、きょうはなー、ジョースケがホシューくらってヒマしてんだ」
プッチ「なるほど、学問をしっかりしていなかったのか」
ウェザー(申し訳程度の高校生設定)
プッチ「以前一緒にいたエルメェスというコはどうした?今日は一緒じゃないのか?」
じょりん「きょうはえるめぇすのねーちゃんとおでかけだってさ。いちおうえるめぇすはべつのかていのコだからな」
ウェザー(申し訳程度の家族設定)
じょりん「ちゅーわけでヒマしてるんだけどさァ~ッ、そこのおにぃーさんたちぃ、あたしたちとオチャしないぃ?」ウィンクバッチィーン
プッチ「なッ・・・どこでそんな言い方を習った!君達のようなコが言うセリフじゃあないぞッ!」
じょりん「コーコーセーシズカがせんしゅうあそびにきたときにおしえてもらった」
えふえふ「オトコのひとにゴハンおごってもらうほうほうだってさ」
プッチ「おのれ・・・どこの誰か知らぬがこんないたいけな子供達に何と言う教育を・・・プッチ怒るぞ」
じょりん「おとなだけどな」
えふえふ「なー、プチプチー、ウエザワー、どっかおいしいゴハンくえるとこつれてってよー」グイグイ
じょりん「ジョースケもかーちゃんもがっこういってっからゴハンくってないんだよー。めぐんでくれよォー、しんぷさんよォー」グイグイ
プッチ「むう、そう言われると神父としてプッチ放ってはおけない・・・いいだろう。ウェザー、まずはこの子達と一緒に食事に行こうじゃないか」
ウェザー(マジか・・・)
続き
仗助「じょりんとグレートな日々」 第四部 『だいたい今度もくだらない』【中編】