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―ドイツ軍秘密基地周辺・・・
ドワワッ!!!
ズズーーーン・・・・・・
シュトロハイム「フン!やるなカーズ!この俺を相手にここまでやるとはな!」
カーズ「フハハハ!まったく人間とは面白い!我らが宇宙を旅しながら成長しているのに対し、地球の中でここまで成長するとはな!」
エシディシ「フフ・・・カーズのやつめ、久々に戦闘を堪能しておる」
Fシュトロ「アワワ・・・基地が壊滅してしまった・・・」
シュトロハイム「おのれら柱の男をどの程度まで痛めつければ戦闘不能になるか、サンタナを使って研究済みだというのに・・・その記録をも上回るか」
カーズ「サンタナか・・・そういえば貴様、サンタナの名前を命名したフリをしているそうだが、サンタナの名はメキシコの壁画にスデに記されていただろう。それを見て名付けたのではないのか?」
シュトロハイム「ギクゥ!い、いいじゃあないか別に!すごい発見をしたら自分で命名したくなるもんじゃあないか!」
カーズ「そのおかげでJOJOに『あれ?なんでシュトロハイムの野郎が名付けたサンタナって名前をお前らも使ってんの?』みたいな顔されてすごく気まずかったぞ!」
シュトロハイム「ウワハハハハー!ンなもん知るかァー!くらえカーズ!光子力バスターキャノン!」ビーム
カーズ「なんの!『光の流法』!」ピカー
ブオアアアーーー!
ウボアーーー!
エシディシ「ッチィ!カーズめ、ハデに暴れおって・・・俺も戦いたいぞ!貴様!勝負しろ!」
Fシュトロ「勘弁してください」
エシディシ「ええい!強いヤツはいないのか!」
「それ以上いけない」バサァ
エシディシ「ッム!」
大統領「Dirty Deeds Done・・・何だっけ忘れた。まあいいかD4C。貴様らの横暴、これ以上は黙っていられない」
Fシュトロ「あ、アメリカ合衆国大統領!なぜここに!」
大統領「ドイツで異変があると聞いてな。まさか架空の存在とも言われる『柱の男』が地球に帰還していたとは・・・私が相手になろう」
エシディシ「ほう・・・面白い。人間程度がこの俺の相手になるとな?」
大統領「来るがいい」バン
エシディシ「ならば俺の血管針をくらえェェェーーーい!」ドッバァー
大統領「隠れなくてはッ」クルッ
エシディシ「ッム!星条旗の中に消えただと!?」
大統領「あっち側から連れてきた・・・皆私だッ!」
Fシュトロ「大統領が5人!?」
エシディシ「ッチィ!サバなマネを・・・」
大統領「アジな真似か?」
エシディシ「ッ!貴様ァ~ッ!」
コオー・・・
エシディシ「!?・・・なんだ・・・その『呼吸』はッ・・・ま、まさかッ!」
大統領「エリザベスに学んだ『波紋の呼吸』・・・貴様らの弱点だな!くらえズーム大統領!」バーン
エシディシ「フン!波紋なんぞ!赤石で究極生物に進化したこの俺には通用しない!」
ボッギャアーン!
エシディシ「!?」
大統領「波紋が効く、効かないの問題ではない・・・・・・単に技として使う!波紋大統領!」パパウパウパウ!ナマズゥー!
エシディシ「ック!何なんだこいつは・・・生身の人間だというのにこの戦闘力・・・・・・」
大統領「私は一般の人間とは違う。大統領だ。人々のために戦い、人々のために大統領であり続ける」
エシディシ「波紋使いも2000年前に飽きるほど喰らっているというのに・・・こやつの波紋は一味違うッ・・・それだけじゃあない・・・『スタンド』も時折攻撃に混ぜ込んでいる・・・」
大統領「そこまで見抜くとはさすが柱の男だ。だが、私はお前に負けはしない」
エシディシ「なぜだ・・・普通の人間でありながらこの凄味は・・・そしてこの戦闘力はッ!」
大統領「見た目は生身の人間だろうが、貴様が戦ってきた数多の敵達とは違い、この私アメリカ合衆国大統領ファニー・ヴァレンタインは、
鍛え方が違う!精魂が違う!理想が違う!決意が違う!」バーン
エシディシ「・・・フフフ・・・面白い・・・面白いぞ大統領!久々に俺も・・・『炎のエシディシ』の本気を見せてくれようぞォーーーッ!」
大統領「来い、柱の男」
バン!
・・・・・・杜王町
ジョセフ「いやァ~平和だねェ~」
じょりん「あ!ジョセフじーちゃんだいにぶバージョン!」
ジョセフ「おう!スージーQが徐倫達に会いたいっつゥーから連れてきてやったんだ」
スージーQ「ヤッホー!徐倫ちゃんFFちゃんエルメェスちゃん!」
じょりん「スージーキュー!だいにぶバージョン!」
えふえふ「このおてんばめ!」
スージーQ「フフフ、あら仗助くん、こないだは泊めてもらっちゃってゴメンなさいね~」
仗助「あ、別に大丈夫ッスよ」
ジョセフ「ったく、仗助じゃなかったら襲われてたかもしれねーぞ。気をつけろなスージーQ」
スージーQ「オホホ」
仗助「・・・この二人には逆立ちしても逆らえねー気がするぜ」
えるめぇす「スージーキューあそびにきたのか?」
スージーQ「そうよ。たまには女だけで女子会とでもしゃれこもうじゃないの」
じょりん「じょしかい!」
えるめぇす「じょしりょくアッパー!」
えふえふ「そうときまればウチにもどろーぜ!そとはさむくってさむくって」
スージーQ「そうね。温かい部屋でおしゃべりしましょ」
じょりん「あ!しずかもいっしょか!」
静<オヒサー
スージーQ「ウチの末っ子よ」
仗助「そういやあジジイ・・・アンタ杜王町に来たのって静の親を探すっていう名分だったんじゃ」
ジョセフ「すっかり忘れてた。でも張り紙貼ったし音沙汰なかったらこっちもすることないだろ」
仗助「忘れてんじゃねーよ!忘れてんじゃねーよ!」
じょりん「うーさむさむ!コタツのでんげんオン!」ポチ
スージーQ「あら~日本の家電製品KOTATSUね」
えふえふ「あたしはじょうはつしないようにボウゴふくをきこんで」モゾモゾ
えるめぇす「しずかはコタツいれてもいいのかな?」
スージーQ「だれかがダッコしてくれればいいんじゃないかしら。KOTATSUはちょっと不安だし・・・」
じょりん「ならあたしにまかせろ!」
えるめぇす「あたしだろ!しずか、こっちおいでー」
じょりん「てめえるめぇす!あたしがさきだぞ!」
スージーQ「こらこら、ケンカしないの。こういうのは静ちゃん本人に決めてもらいましょ」
静<ミャー
えふえふ「お、こっちきた」
じょりん「ナニッ!?」
えるめぇす「ぎょふのりをねらったかえふえふ!」
えふえふ「フフフ、これがちせいだ」
静<フフフー
じょりん「なにがちせいだ!そのかしこいオツムをこわしてやるー!くらえヒトハダにあたためたミルクのみずでっぽうー!」ピュー
えるめぇす「しずかにあたってもゴハンになるからふあんナシ!」
えふえふ「うわっ!ぬるい!きしょくわるい!やめろじょりん!」
静<ウマー
スージーQ「あらあら、最近の子は元気ねー」
仗助「なあジジイ・・・徐倫達はあったかいコタツに入って雑談してるのになんで俺達は隔離されたこっちの部屋で格ゲーしなくっちゃあならないんだ?」ハドーケン!ハドーケン!
ジョセフ「ああいうのはジャマしちゃあなんねェーんだ。前にスージーQが主婦仲間集めてお茶会開いた時にちこっと女の子に声をかけたらめちゃくちゃ怒られたからな」アイグー!アイグーアパカッ
じょりん「で、スージーキューはジョセフじーちゃんのドコにホレたの?」
えふえふ「ドちょっきゅう!」
スージーQ「ッ・・・」
えるめぇす「ななななにをきいてんだじょりん!そそそそそそんなことを・・・」カアッ
じょりん「えーだってきになるじゃん。スージーキューびじんだからもっとえらべたんじゃないかなって」
えふえふ「まるでジョセフおんじがソアクヒンみたいに・・・」
スージーQ「そうねえ・・・ああ見えて優しいし、強いし、私のこと守ってくれるし」
じょりん「なーんだアリキタリー」
えるめぇす「はわわ・・・///」
えふえふ「えるめぇすかおマッカだぞ」
静<パミー
じょりん「アニメでみたが、ジョセフじーちゃんはハモンせんしとしてたたかいにいったんでしょ?いっしょにいたのってしゅぎょうしてるときくらいしかないのにケッコンなんかする?」
スージーQ「その分濃密な時間だったのよあの時期はね」
えるめぇす「こっ、これいじょうはこどもにははやすぎます!ハイここまでー!」ザン
じょりん「えー」
えふえふ「こやつ・・・たいおうがあざとすぎる」
静<プギャー
えるめぇす「あ、でもさ、はしらのおとこたちとのたたかいとかだけじゃなくて、ディオとかいうのとたたかうたびとかにもいってたんでしょジョセフじっちゃ。ズっとまってたの?」
スージーQ「うん?」
じょりん「あー、そうそう。わたしまーつーわー♪だったのスージーキュー?まつおんな?ガマンづよいな」
スージーQ「うーんそうね・・・待つのも女の仕事ね」
じょりん「オォウ・・・おとなっぽい」
えるめぇす「さすがかんれきをいともたやすくこえただけのことはある」
スージーQ「こら」
仗助「あー、そういやあさっきワムウとか言うのが来てなァ、ジジイ探すっつってどっか行ったけど会ってねーのか?」
ジョセフ「あン?会ってねーよワムウなんざ。というかズっと前に消滅したしィ~」
仗助「フゥーン・・・(ッマ、とやかく言う必要はねーか)」
・・・・・
スージーQ「ところで皆はサンタさんへ手紙は書いたのかしら?」
じょりん「かいてない」
えふえふ「・・・さんた?」
えるめぇす「なんだえふえふ、おめーサンタもしらねーのか?」
えふえふ「だんぺんてきなじょうほうなら・・・ひとばんでちきゅうをせいはするせいじん」
スージーQ「お約束ねー」
じょりん「サンタさんはなー、いいこにプレゼントをくれるすっげーひとなんだぞ。ねてるあいだにマクラモトにプレゼントをおいてくんだ。あたしはたぶんニンジャだとおもう」
えるめぇす「しかもそらとぶんだぞ。ソリにのってな~。マッハ100でとぶし」
えふえふ「はしらのおとこみたいだ・・・」
スージーQ「サンタさんへの手紙書かないとプレゼントもらえないわよ。今スグ書きましょう」サササ
じょりん「おー、そうするかー」
えるめぇす「なにもらおうかなー」ワクワク
えふえふ「『さんたさんへ、へいわなせかいをください』・・・」カキカキ
スージーQ「FFちゃん、もちょーっとだけ規模を縮めて?ね?」
じょりん「・・・・・・あたしは・・・んーっと」カキカキ
ガラッ
スージーQ「はいJOJO、これあの子達のほしいものよ」スッ
ジョセフ「おおっ!サンキュー!スージーQ!これでクリスマスプレゼントは決まりだな!」
仗助「どうやって聞き出したんスか?ストレートにほしいものって聞いたらアイツら鋭いから気付くでしょうに」
スージーQ「フフフ、そんなのカンタンよ。サンタさんへの手紙って言っただけ。それをポストに出してきてもらうって言って預かっただけよ」
仗助「もしかしてコレが目的でウチに?」
ジョセフ「ご名答~。俺と仗助は承太郎達を呼んで、プレゼント買いに行くからよ。アイツらのこと任せたぜスージーQ」
スージーQ「はいはい~。任せといて」
仗助「い、今から行くんスか・・・銀行行って貯金おろさなくっちゃあな・・・」
・・・・・
スージーQ「今JOJO達が手紙を出しに行ってくれたわ。ハイ、お菓子持って来たわよ~」コトッ
じょりん「ッシャ!チョコパイだぜーッ!」ガシィ
えふえふ「でもさっきのてがみ、キッテもアテサキもないのにとどくの?」
スージーQ「大丈夫よ。サンタさんは世界中から手紙もらうから、『サンタさんへ』って書いてるだけで届くのよ」
えふえふ「ふぉあー・・・」
えるめぇす「クリスマスっていえばさー、パーティはしないの?」モグモグ
静<ティー
じょりん「クリスマスパーティーか。いいねェーッ。でっかいシチメンチョウにでっかいピザにでっかいケーキ・・・あヨダレズビッ!」
えふえふ「しってる!ヘリウムガスをすってみんなであそぶヤツだな!」
スージーQ「パーティねェ・・・きっとJOOJ達が色々やってくれると思うわよ」
えふえふ「ッシャ!」
じょりん「ならシチメンチョウとピザはまかせた!ケーキはあたしたちでつくる!」
えふえふ「おお!ケーキつくるのか!そりゃスゴそうだ!」
えるめぇす「じぶんたちのくいたいモンにしあげられそうだな!」
スージーQ「あらあら、これはダイナミックなケーキになりそうね」
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承太郎「ついにキタか」バン
仗助「来るの早いッスね皆さん・・・いつでも準備してたみてーだな」
花京院「承太郎ったらコートと靴完備してホテルのフロントでズーっと待ってたんだから」
アヴ「徐倫達のプレゼントを買いに行くためにジョースターさん達が聞き出してるというのは知っていたからね。承太郎はズっとおちついてなかった」
ジョセフ「ったく、子離れしろよな~」
ポル「まだ徐倫は5歳だぜ?いくらなんでも早いぜそりゃ」
アヴ「それに引き換えジョースターさんはいくつになっても子離れできなかったけれど・・・」
ジョセフ「うるせいやい!」
仗助「ナアナアナアナアナア~~~ッ、こんなトコでくっちゃべってねーでトットと買いに行こうぜ~。寒くって寒くってよォー・・・」ウブルルル
承太郎「いや待て、まずは何を買うかが先決だ。ジジイ、徐倫達の手紙をよこせ」
ジョセフ「焦らない焦らない。一つずつ見てこーぜー。まずはエルメェスのだッ」ガサッ
花京院「どれどれ・・・『サンタさんへ、わたしのなまえはえるめぇす・こすてろです。いいこです。いつもはシールがほしいけど、いまはおもしろいゲームがほしいです』」
アヴ「『じょりんやえふえふやジョースケといっしょにあそべるゲームがほしいです。せかいじゅうにプレゼントをくばるのはたいへんでしょうが、がんばってください』・・・良い子だな」
ポル「ほしいものがゲームってえのはイマドキの子供っぽいけど、理由がイイねェ」
承太郎「徐倫・・・いい友達をもったな」
ジョセフ「お次はFFのだ。どらどら~」ガサッ
ポル「『わたしはフー・ファイターズ。うんめいのみちびきから、ちせいをえたせいめい。うちゅうには『いし』があり、わたしはそれによってもたらされた『ぐうぜん』と『うんめい』のそんざい」
ポル「『すべてはひつぜんであり、ぐうぜん。すべてにはいみがあり、なんのいみもない。みちばたにころがっているコイシが、『なぜそこにあるのか』、すべてはきょむのかなた・・・・・・』」
ポル「『われわれはねむれるどれい・・・いつかめざめのときがくるとすれば・・・そのときこそ、せかいのしんりを、うちゅうとはなにかをしるのかもしれない。たとえエイゴウのときがながれようと・・・』」
花京院「ちょっと待って怖い」
アヴ「あの子こんなに電波ってる子だったのか?・・・そういえば私をコーディネートして絶賛していた所からして、価値観が多少特殊なのかもしれないな・・・」
承太郎「しかし肝心なプレゼントが書いてないぞ」
ポル「ちょい待ち、まだ続きがあるぞ。『わたしはほっする。『ちず』を・・・こうやをわたりきるには『ちず』がひつようだ。『こころのちず』が・・・・・・』」
ジョセフ「この子何者?」
花京院「それじゃあ『杜王町の名所めぐり』のガイドブックなどどうかな。あの子達には自転車もあるし、カメラもあるんだからピッタリじゃあないかな」
仗助「花京院さん天才ッスね」
アヴ「5歳の子にしては渋い趣味になりそうだ」
ジョセフ「さあ、最後は徐倫のだぜ~ッ。どォーする承太郎ォー?パパのプレゼントならどんなものでも~とか書いてたら」
承太郎「泣く」
花京院「まあまあ、そんなありえないこと言ってないで早く見ましょう。こうやって外で手紙を見てるだけでもずいぶん寒いんですよ」
ポル「どっか茶店でもはいってからゆっくり見るべきだったな。まあ俺ァさっきまで居酒屋で温まってたが」
アヴ「お前昼間っから飲んどる場合かー」
仗助「早く見ましょうぜ!マジで手がかじかんできやがった」ブルブル
ジョセフ「はいはい、ったくせっかちだなオメーら。どれどれ・・・」ガサッ
ジョセフ「『パパといっしょにいるじかんがもっとほしいです』・・・・・・」
承太郎「」
ポル「おいおいジョースターさぁ~ん、ンなクダラネー冗談はもういいってのォーッ。早く見て早くどっか温かい店内に行こうぜ」
ジョセフ「・・・いや、いつも騙しの手品を練ってるジョセフ・ジョースターではあるが・・・これ、マジなんだが」
花京院「えっ」
アヴ「ウソでしょう。そんなことありえませんよ。もし本当だったら木の下に埋めてもらってもかまいませんよ!」ドワッハハハ
ジョセフ「見てみコレ」スッ
承太郎「」
仗助「ッ・・・・・・マジじゃあねーか・・・グレートッ」
ポル「ありゃまァ・・・」
花京院「そッ、そんな・・・そうか!徐倫ちゃんもジョークを言うトシゴロになったということかな?」
仗助「いつもは承太郎さんのこととか言わず、さみしいとかもいわねー徐倫だが・・・サンタへの手紙ってことで本音を書いたってコトか?・・・承太郎さん、再起不能になっちまった・・・」
承太郎「・・・・・・い、いや・・・大丈夫・・・大丈夫」フラッ
ポル「しっかしこりゃ徐倫のために銀行からゴソっとおろしてきた分は使うこともなさそうだな承太郎」
ジョセフ「そんなに引き出したのか?どんくらい?」
承太郎「・・・いや・・・泣いてねーよ・・・」グスッ
花京院「あれ!?アホ承太郎だーッ!」
仗助「承太郎さんがカンゲキのあまりアホになっちまったーッ!」
ジョセフ「あのな承太郎、『Don't cry』じゃないぞ?どんくらいだぞ?」
承太郎「・・・俺が間違っていた・・・徐倫の笑顔のためと思って財布を厚くしたが・・・そういうことじゃあなかったんだ・・・徐倫は・・・ぬくもりを求めていた・・・」
承太郎「感じたんだ・・・徐倫のことを『心』で理解したんだ・・・・・・」グスン
ポル「クールでシブイ承太郎先生とはよく言ったものだぜマッタク」
ジョセフ「そおいやあアヴドゥル、お前さんさっき木の下に埋めてもらってもかまわないとか言ってなかったっけ」
アヴ「あ」
承太郎「・・・」
ババーン!
-クリスマス―
デス13《ラリホー!クリスマスデスヨー!チキンくって、ケーキくって、サンタさんから物資を奪いましょー♪ラリホー♪》
じょりん「みてみて!まどのそとにデスさーてぃーんだ!」キャッキャ
仗助「何いってんだ。ホレ、こっち来て飾りつけ手伝えって」
じょりん「はーい」
えふえふ「ヌウ・・・このおりがみでつくったクサリをかざるのか・・・いったいなぜ・・・」
えるめぇす「クリスマスツリーはどこにあるのジョースケ?」
仗助「ああ、そろそろモミの木が届くころだと思うが・・・」
ピンポーン♪
じょりん「!だれかきたあたしがでるおらぁ!」ガチャ
ホルマジオ「チワー、フィート急便でーす。ご注文のツリーをお持ちしましたー」ペコォー
仗助「あ、どーもッス。?・・・どこに木があるんスか?」
ホルマジオ「『リトルフィート』!」ギュン バキバキ
仗助「うおっ!?急にモミの木が出てきた!」
じょりん「スタンドかよー」
ホルマジオ「すんません木のサイズ思った以上に大きくて天井に穴が・・・」
仗助「あっ・・・まあ気にせんでくださいッス。FF-!ハンコあるかー!?」
えふえふ「はーい。ホレ、プランクトンハンコ!」ポン
ホルマジオ「まいどどーもー」
えるめぇす「うおっ!すっげーリッパなツリーだな!」
仗助「だろォ~?パッショーネット・ドットコムの品質は間違いねーからな」ドサッ
えふえふ「かざりつけしましょー♪」
じょりん「なんかほんかくてきだな。マジもんのツリーなんて」
仗助「今日はお客がたくさんくるからなァー。客人にカンパしてもらったってのもあるが、多少は立派にしてえじゃねえの。サンタさんも来るんだしなァ~」
じょりん「サンタさんうちのじゅうしょしってるかなー?」
えるめぇす「なにいってんだ、サンタだぞ?しらないわけねーだろ」
えふえふ「いちおうねんのため、やねにハッコウするプランクトンで『ジョースターけ』ってかいといたからきづくでしょ」
仗助「そりゃソリから転げ落ちちまうかもな」
ピンポーン♪
じょりん「またかおらぁ!」ガチャ
トニオ「う~、サムサム・・・コンバンハ徐倫サン」
じょりん「おートニオー、よくきたなー。まあはいれはいれ」
トニオ「お邪魔シマス」
仗助「すんませんトニオさん。わざわざ来てもらって・・・」
トニオ「イエイエ、お店の方ハ今日はオヤスミで、昨日と明日にやってマスので」
えるめぇす「トニオがきたか!ようしえふえふ、じょりん、ディナーとケーキつくっぞー!」ダダダ
えふえふ「おー!」ダダダ
じょりん「キッチンへちょっこうじゃー!」ダダダ
トニオ「3人ともキッチリ手を洗ってクダサイねー」
仗助「ありがとうございます。アイツらがメシとケーキ作るってきかねーもんだから・・・師走のお忙しい時なのに・・・あ、それとアイツらには包丁とか投げないでくださいね?・・・」
トニオ「ナンノ。私は手を出しマセン。彼女達が作るのをサポート、アドバイスするだけデス」
仗助「いやホント・・・ありがとうございます」
トニオ「そんなに言われるとコチラも困りマスヨ。なんといっても今日はクリスマスデス。エンリョはナシでいきマショウ」
仗助「ハイ!・・・あ、材料はテーブルの上と冷蔵庫の中なんで、全部使っちゃってもらっても構わないので」
<トニオー!ハヨコイヨー!
トニオ「ワカリマシタ。では料理人の土俵、キッチンへと向かうコトにシマスかね」
仗助「・・・さて、メシの準備はこれからとして・・・そろそろ承太郎さん達も来るころだが・・・・・・徐倫が料理作ってるなんて聞いたら承太郎さん大慌てだろうなァ・・・」
ガチャ
億泰「だぁ~~~さみぃッ!あがるぜ仗助ェーッ!」ドタドタ
康一「もう・・・億泰くん、勝手に入るのダメだよ」
億泰「なにコマケェーこと言ってんだ。ダチの家にあがるくらいでイチイチお伺い立ててられっか」
仗助「おー来たかおめーら。早く飾り付け手伝え。まだ残ってっからな」
億泰「飾り付けだぁ~?ンなのガキどもにさせりゃあいいじゃあねーか」
仗助「アイツらはメシ当番だ。ン?・・・そういやあ康一、おめー由花子はほっといていーのか?」
康一「あ、うん。今日の代わりに昨日デートしたから」
億泰「ッ・・・」
仗助「・・・泣くな億泰・・・聞いた俺が悪かった・・・」
えふえふ「ピッツァのキジをまわします!フォアー!」ブンブンブングルグルグル
じょりん「スッゲー!ピザがグルグルまわってるぜェー!」
トニオ「オミゴト!ウマイですネー!」パチパチ
えふえふ「うでを6ほんにして6まいピザをまわします!いつもよりおおめにまわしておりまーす!」グルグルグル
じょりん「スゲエ!アシュラマンかよオメー!」
えるめぇす「トニオ、チキンのあじつけってこれをドバかけるだけでいいの?」
トニオ「エエ、大丈夫デスヨ。お店で出すものならまだしも、オウチで食べるものナノデ、ちょっとくらい荒っぽい方がイイんデス」
えるめぇす「え」
じょりん「フッフッフ・・・このちょうしならアタシたちしゅさいのクリスマスパーティーはダイセイコーまちがいないな!」
ピンポーガチャ
承太郎「徐倫、徐倫、徐倫」
花京院「こんばんは仗助くん。メリークリスマス」
ポル「う~サムっ・・・おう仗助、メリー」
アヴ「私はイマイチクリスマスというものに慣れていないが、メリークリスマス仗助」
イギー「(`・ω・´)ノ」
仗助「コンバンハ皆さん、いらっしゃいッス。承太郎さん、徐倫は台所で作業してんスから邪魔しないでください」
承太郎「台所だと?なぜ徐倫が台所にいるんだ。まさか料理などさせているんじゃあないだろうな?包丁をもたせたりしてるのか?コンロを使わせてるのか?お前マジか」
仗助「何を心配してるんスかァ~。ダイジョーブッスよ~」
承太郎「どけ、俺が見てくる」グイィ
花京院「落ちつけ承太郎。徐倫ちゃんの手料理を食べてみたいとは思わないのかい?パパのためにがんばって作っているのを止めるっていうのか?」
承太郎「・・・待っておこう。誰も邪魔するんじゃあないぞ」
仗助「あ、それと皆さんに注意があるんスけど・・・」
ポル「なんだ?プレゼントのことなら心配すんなよ。サンタ役はすでに通達してあるぞ」
仗助「いえ・・・徐倫達、今日は自分たちがクリスマスパーティーを仕切るって張り切ってるんスよ。だからあんまり俺達が手をかさないようにしたいんス」
仗助「でも上手くいくようにさりげなーく俺達がサポートする。そういうスタンスでいこうと思うスけど・・・できます?」
アヴ「なるほど、彼女達に気付かれないように協力するというんだな。任せろ」
ポル「オッケー」
仗助「・・・で、ジジイは?」
アヴ「スージーQさんと・・・」
仗助「・・・グレート」
じょりん「おー、やけてるやけてるー」
えるめぇす「じょりんのつくったチョコたっぷりデラックスピザ、まずそうだな」
じょりん「な、なにおう!?えるめぇすのだってブタニクとかギューニクとかテキトーにのっけただけのピザもあんましじゃん!」
えるめぇす「うまいもんにうまいもんのせたらうまいにきまってんでしょ。もしうまかったらじょりんのぶんはヒトキレだけだかんな」
えふえふ「そんななか、アタシのすいぶんタップリアクエリポカリピザはじつにうまそうにやけているのであった」
トニオ「クリスマスといえばピッツァですカラネ。皆さんのトッピングも個性的ですガ、きっと仗助くん達もたくさん食べてくれマスヨ」
えふえふ「チキンはどうなった?ターキーターキー」
えるめぇす「おおっ、こんがりやけてますよー!」
じょりん「このいかにもトリをそのまんまやいたかのようなフォルムがなんとも・・・」
トニオ「ではできたモノから並べていきマショウ。テーブルに運んでクダサイ」
じょりん「おー!」
億泰「なァなァなァなァなァ!皆でこれみよーぜェー!『パシフィック・リム』のBDだぜェ~ッ!」ジャーン
仗助「おおッ!億泰ナ~イス!久々に見たかったんだそれェーッ!」
承太郎「なんだそれは?」
仗助「ゲゲッ!?承太郎さん知らないんスかァ~!?」
承太郎「・・・うん」
ポル「あー、なんか聞いたことあるな。見てないけどよォー」
億泰「夏に仗助と康一と3人で映画館で見たんだけどよォ、スッゲーおもしろかったんだぜコレェーッ」
康一「見た後は3人ともコーフンしてたよねェ~」
アヴ「へえ、そんなに面白いのかいこれ」
花京院「フム・・・調べてみたところ、特に昭和の特撮が好きだった人向けの作品らしいな。仗助くん達の世代には合わないんじゃあないのかい?」
仗助「かもしれねェッスけど、十分楽しませてもらいましたぜマジで。なんつゥーか男のロマンっつゥーか」
ポル「ほーん」ホジホジ
億泰「あっ!信用してねェーなァー!?」
承太郎「俺はディスカバリーチャンネルと刑事コロンボ以外は興味ないな」
仗助「まあまあ、騙されたと思ってみてくださいッスよォー」
~パシフィック・リム ED~
ポル「・・・グスッ・・・ウグッ・・・・・・ひっく・・・うぐっ・・・」ポロポロ
アヴ「アヴ・・・ヒック・・・アヴッ・・・・・・」ボロボロ
仗助「・・・思った以上の反応ッスねェ~・・・ボロ泣きじゃないッスかァ」
花京院「なんということだ・・・この映画・・・ロマンしかないじゃないか・・・(ヤバイ、もらしてないかな?僕・・・)」
承太郎「・・・」ダバダー
億泰「承太郎さんナイアガラみてーな涙流してやがんぜェー。まァ気持はわかるがよォー」
康一「僕達以上にドンピシャ世代なんだろうね。だからといっても承太郎さんがここまで涙腺崩壊させるなんてなァ・・・」
じょりん「ハイ!ターキーとサラダボウルもならびましたよ!みなさんテーブルについてー!」
仗助「おっ、やっとメシかァ~!」
康一「時間の流れがおかしい気がするけど・・・映画2時間くらいなのに・・・・・・まあいいか今さら」
億泰「うひょォ~!こいつァ美味そうだぜェ~!さすがトニオさんが作っただけのことはあるぜェ~!」
えるめぇす「なにいってんだ。アタシたちがつくったんだよ。トニオはつくりかたのしじとアジツケのしじとモリツケのしじをしたくらいだぞ」
億泰「ッゲ、おめェーらが作ったとなると腹壊しちまうかもしれねェ~なァ~」
えるめぇす「なにをー!」
トニオ「ホラホラ、ケンカはそこまでにシマショウ。今日はクリスマス。笑顔でイマショウ」
えふえふ「はい、みんなクラッカーとワインとジュースのびんもって」
ポル「うん?・・・なるほど、パーティらしさか」
アヴ「クラッカーと同時に『魔術師の赤』で盛り上げようか?」
康一「あ、いいですねェそれ。皆でスタンドをドーンってやればカッコイイかもしれないですね」
承太郎「・・・俺は特にドーンって感じじゃないんだが」
仗助「それ言っちゃあ俺もッスよ。まあテキトーでいいじゃないっすか」
花京院「そうだね。それじゃあ徐倫ちゃん、FFちゃん、エルメェスちゃん、音頭をとってくれるかい?」
じょりん「まかせろ!さァてみなさん!おてをハイシャクゥ~~~ッ!」
えふえふ「ッハ!」
えるめぇす「ッハ!」
じょりん「クリスマスのウタゲをかいさいしたいとぉ~~~おもいやすッ!いよォ~~~~~ッ!」
『メリー・クリスマスッッッ!!!』パーン!パーン!ギャァース!パミィー!ドォ ̄ ̄ ̄Z___ン!
承太郎「いかん、ドーンってやったつもりが時止めてしまった。・・・・・・ついでだしフライドポテトちょっともらおう」モグモグ
ポル「さあ食おーぜ皆!徐倫、おめーが作った料理はどれだ?俺がアジミしてやんぜェー」
承太郎「!?」
じょりん「うん、このチョコがとけてまっくろになったうえにスッゲーへんなにおいがするグロテスクでうまそうなピザをくってくれ!」
アヴ「・・・オォウ・・・」
花京院「なかなか・・・前衛的なピザだね」
承太郎「どれ、俺が食ってみよう。徐倫の初めての手料理だ。じっくり味わって――」
ポル「パクゥーッ」
承太郎「!?!?!?」
康一「あ、食べた」
仗助「どうっスかァ?食えるんスか?」
ポル「うーん、思った以上に食えるな」モグモグ
じょりん「ッシャ!」
えるめぇす「マジかよ」
ポル「いや・・・これ案外うめェぞ。徐倫の手作りっつゥープラスアルファが効いてるっつゥーかなんつゥーか――」
承太郎「オラァ!!!」バグォン!
ポル「プゲッ!?」
承太郎「オラオラオラ――」ブオッ
トニオ「ダメですヨ!承太郎サン!クリスマスですヨ!抑えてクダサイ!」
承太郎「この野郎ッ・・・徐倫の手作り一番星をッ・・・」
じょりん「あ、ポテトだれかたべた?いっこへってる。アタシのてづくりのアジツケなのに」
承太郎「!」
億泰「そんじゃあポルさんよりポテト先に食った人の方が承太郎さんにプッツンされるってことか?俺じゃねえぞ食ったの」
花京院「僕でもないよ。誰が食べたんだ?」
承太郎「・・・・・・いや、まあ・・・ポルナレフ、殴ってスマン。つい我を忘れて・・・とにかく食い直そうじゃあないか」
じょりん「うん!」
仗助「そーッスね。これエルメェスのピザか?なかなかダイナミックじゃあねーか」
えるめぇす「えへへ」
康一「ん・・・なんだかフシギな味のピザだな。FFちゃんのピザかい?サッパリしていて喉越しスッキリだよ」
えふえふ「ふっふっふ。さすがアタシ。たんとおたべ」
アヴ「ウム、鶏肉もグーよグー!」
トニオ「ニコニコ。皆さん笑顔になって私も笑顔になってしまいマス」
ポル「」ヒクッ・・・ヒクッ・・・
えるめぇす「それではー、ここらでビンゴたいかいとしゃれこみましょォー」
アヴ「おー」パチパチパチ
花京院「ビンゴか・・・景品は何があるんだい?」
えるめぇす「ビンゴしたひとからこちらにならんでるプレゼントをとってください。なかみはあけてからのオタノシミ」
じょりん「はいはい~、これビンゴカードねー。まんなかはあけておいてねー」
億泰「ビンゴセットも本格的じゃあねーか。あのガラガラ回すヤツ」
仗助「ウチにあった昔のビンゴセットだ。多少古いが見つけてアイツらおおはしゃぎだったぞ」
じょりん「はい、トニオのぶん」
トニオ「私も参加してイイのデスカ?」
じょりん「あったりまえだろー!きょうはクリスマスだかんなー!」
えふえふ「えー、それではガラガラまわしますよー」ガラガラ・・・
えふえふ「26ですー」
承太郎「ビンゴ。徐倫の景品はどれだ。俺がもらう」
花京院「まてまて、落ちつけって。イカサマして徐倫ちゃんの景品もらってもしょうがないだろ?」
承太郎「グムー・・・」
えふえふ「えーとつぎは8ですー」
億泰「ッチィ!二回連続で開かねーなんて!FF!俺のカードにある番号を出せコラッ!」
えふえふ「むちゃをいう」
えるめぇす「おきゃくさん、クレームするならほかへいってもらえませんか」
えふえふ「つぎはー・・・・・・あれ?・・・すうじが・・・きえてて・・・」
仗助「?」
じょりん「えっ、どうしたえふえふ」
えふえふ「・・・すうじが・・・きえちゃってて・・・」
承太郎「!」
えるめぇす「そ、そんなあ・・・せっかくみんなでかんがえたビンゴたいかいが・・・3かいでオジャン?・・・」
じょりん「・・・うまくいってたのに・・・」ズーン
康一「ちょっと仗助くん!これマズイよ!」ヒソヒソ
アヴ「まさかビンゴ大会という無難なイベントでミスが発生するとは・・・何とかしないと」ヒソヒソ
仗助「ええっ・・・っつってもよォ~・・・」
花京院「徐倫ちゃん達をサポートしようって言ったのは君じゃあないか。それに徐倫ちゃんが泣いたりしたら・・・」
ポル「・・・ッ・・・」ヒクッ
花京院「承太郎にボロナレフにされてしまうぞ」
仗助「!そ、そいつァやべェな・・・うしッ、俺が人肌脱ぐッスよ!」ガタッ
仗助「FF、そのビンゴ玉見せてみ?」
えふえふ「え?・・・うん」ス・・・
仗助(こっそり『クレイジー・ダイヤモンド』。削れて消えた数字を治す。剥がれたインクが戻ってくる)ズギュン
仗助「・・・よく見てみろ。ちゃーんと数字書いてるぞ」スッ
えふえふ「えっ?あ!ホントだ!」パアア
じょりん「なんだぁーえふえふのかんちがいかァー」ホッ
えるめぇす「よかった・・・ビンゴがだいなしになっちゃうとこだった」
仗助「きっと料理やら飾り付けやらで疲れてんだろうぜ。また数字がかすれて見えたら俺に言えな」ナデナデ
えふえふ「うん!ありがとうジョースケ!ではビンゴをさいかいします!すうじは17です!」
康一「いやァー、ビンゴの景品が育児本だなんて・・・由花子さんに見せたらヤバそうだ」ハハハ
アヴ「・・・私はメイクセット一式・・・どう使えというんだ」
花京院「ヤッタ!!往年の名作ゲームセット!!『ゼノギアス』『チョコボレーシング』『メダロット』『武蔵伝』『マブカプ2』『FF9』『ANUBIS』『キン肉マンジェネレーションズ』!」
康一「年代とハードを選ばないチョイスですね。徐倫ちゃん達、これカンで買ったのかな?・・・」
承太郎「・・・俺のは漫画本のセットを3つ・・・『よつばと』『クローズ&WORST』『ジョジョの奇妙な冒険』・・・これもバリエーション豊富だな」
ポル「俺は『ザ・ブルーハーツ』と『THE HIGHLOWS』と『ザ・クロマニヨンズ』のCDアルバムだ!あと『FIREBALL』と『EARTH WIND&FIRE』と『POWERMAN5000』のCDも!・・・洋楽もあるとは・・・」
トニオ「私は『黄金勇者ゴルドラン』と『覇王体系リューナイト』と『トップをねらえ!&トップをねらえ!2』のDVDデシタ」
ポル「あー!いいないいなー!」
承太郎「これでビンゴ出てねーのは仗助と億泰だけだな」
アヴ「一番にビンゴ当てたのはイギーで、液晶テレビとパソコンが当たったというのに・・・君達はまだなのかい?」
イギー「(^ω^)」<プギャー プ・・・
億泰「うるせェーッスよォー!こうなりゃ意地だ!何が何でもスゲーの当ててやるぜ!」
えふえふ「5ばんでーす」ガラガラ
仗助「あ!ビンゴビンゴ!俺ビンゴッスよォー!」
億泰「にゃにィー!?」
えるめぇす「おめでとーございます。おめでとーございます」パチパチ
じょりん「みぎのけいひんにしますか?それともひだり?」
仗助「せっかくだから俺は右を選ぶぜ!」ガシィ
花京院「中はなんだい?」
仗助「!・・・なんだこりゃ・・・アメリカの漫画?」
じょりん「おー!それはアタシがつつんだんだ!ジョセフじーちゃんからもらった、むかしよんでたアメコミ!」
仗助「なァんだぁ~・・・俺アメコミあんまキョーミねェーんスけどォー」ガックシ
じょりん「でもジョセフじーちゃんがこどものころ、ひこうきがハイジャックされたときにみてたコミックで、おまもりみたいなもんだぞ」
アヴ「!?・・・ちょっと仗助くん、見せてくれ・・・」
仗助「?ハイ」
アヴ「!!!!!・・・これは・・・『スーパーマン』の第一話が掲載された『アクションコミックス』の第一号・・・1938年に発売されたものじゃあないか!」
仗助「?・・・それがなんなんスか?ジジイが飛行機に乗ってるときに見てたスーパーマンのコミックってことでしょ?」
アヴ「このコミックは1億7千万円以上もするプレミアがついていてギネスに『世界一高いコミック』と認定されているんだ!」
仗助「いちッ・・・・・・ッガ・・・」パクパク
花京院「ジョースターさん、そんなに高価なものを・・・」
アヴ「まあジョースターさんの飛行機ハイジャック事件の時とコミックの発売年月に違いがあるけど・・・実際に飛行機の中でこれを見ていたらしい」
ポル「スゲーじゃねえかそれ!いいのかよ徐倫あげちまって!」
じょりん「まあけいひんですし」
億泰「チクショー!最後になっちまったが余りモノにもなんとやらだ!きっと俺のもスゲー景品だ!FF!早く数字を回してくれ!後は俺だけなんだからよォー!」
えふえふ「あ、けいひんはいじょうです」
億泰「ダボがァーーーッ!」
アヴ「それじゃあ行くぞォー?・・・準備はいいな?」
承太郎「・・・ああ」
仗助「負けねーッスよォー!」
アヴ「では・・・3、2、1・・・開始ッ!」ギャース
承太郎「『星の白金』!」ドシュバババババ!
仗助「『クレイジーダイヤモンド』!」ドシュバババババ!
アヴ「ハイッ!そこまでッ!勝者承太郎!」パンパカパーン
承太郎「やれやれだぜ・・・」
仗助「ンがァー!なんてスピードッスかァ~!俺の『クレイジーダイヤモンド』もかなりのスピードなのにィ~!」
花京院「スタンドを使ってのジグソーパズルの早完成対決・・・この二人が最強と見えるが、承太郎の方が一枚上手かな」
ポル「っちぃ~!俺だって素早いのによォ~!まさか承太郎に負けちまうなんてなァ~!」
承太郎「俺に勝てる奴などいない」
トニオ「オット、油断大敵デスヨ。露伴先生のスピードもかなりのモノデス。以前お店に来てネームを書いてらっしゃったのを見た時、ビックリシマシタ」
康一「そうですよ。仗助くんのスタンドよりも素早かったんですよ露伴先生」
承太郎「・・・いや、俺時止めれるし」
ポル「負けずぎらいだなァ~おめー」
じょりん「みなさーん!ケーキのごにゅうじょうですよー!」パーンパーカパーン
億泰「おおっ!待ちくたびれたぜェー!」
花京院「あれだけ食べてまだヨダレズビッてるのかい?すごい胃袋だね」
億泰「甘いモノは別バラッスよォ~!」
えふえふ「うんしょ、うんしょ」グググ・・・
えるめぇす「どいてどいてー。みちあけてー」グググ・・・
ポル「!?デケェ!」
アヴ「なんて大きさだ!デッサンがくるってんじゃあないのか!?」
康一「まるでウェディングケーキなみの・・・いや、それ以上の大きさだよ!」
じょりん「われわれのじしんさくです」ムフー
トニオ「スミマセン、彼女達の設計があまりにもダイナミックだった時点で一言言うベキだったのでしょうが・・・あんまり楽しそうにしていたのデ」
仗助「つゥーかこれ今にも崩れそーじゃねーッスか。バランスめちゃくちゃだぜ・・・ゴーストバスターズのマシュマロマンか、ミシュランのロゴマークのキャラみてーだぜ」
えふえふ「それじゃあケーキにゅうとうを――」
承太郎「徐倫、パパとケーキ入刀しようか」
じょりん「ジョースケ!ケーキにナイフいれるぞ!ほらはやくはやく!」
仗助「え?・・・あ・・・えーっと・・・」
承太郎「」
ポル「ホレ、早くやってやれ仗助。ここの家のモンなんだしよォー」ニシシ
アヴ「徐倫のお兄ちゃんだしな」
花京院「さあ早く早く」ソソソ
仗助「あー・・・じゃあ・・・徐倫、やるぞ」
じょりん「おーう!」
承太郎「」メラメラメラ・・・
-ドイツ―
ゴッバオォォン!!!
シュトロハイム「フフハハハハハ!どォーだカーズゥ!ハイパーどどん波砲の威力ゥわァー!」
カーズ「あァまいわぁ!その程度でこのカーズを倒せると思うなよォ!」
チュドーン! ドドーン!
Fシュトロ「ああ・・・なんということだ・・・このままでは地球がどんどん壊されていく・・・なんとかしなければならないが・・・」
エシディシ「俺の熱血をくらェェい!」ドッジュウアアアアア!
大統領「熱血弾を国旗で挟んでッ!今度はこちらの正当なる防衛だ」ドバドバドバ!
エシディシ「今更拳銃なんぞが効くものかァ!」
Fシュトロ「こっちもとんでもないことに・・・ああ・・・このままでは・・・このままではァ!」
シャンシャンシャン・・・
Fシュトロ「!?・・・・・・雪だ・・・雪が降ってきた・・・」
ピタァ!
シュトロハイム「ムムゥ!?・・・これは・・・雪か」
カーズ「なんと・・・雪が降っているのか・・・」
エシディシ「・・・そうか・・・今日はクリスマス・・・雪が・・・・・・クリスマスに雪が・・・」
大統領「そう、本日はクリスマス・・・全ての国民が笑顔になるべき日・・・柱の男よ、もうこれ以上の戦いは無駄だ。やめにしないか?」
エシディシ「・・・ほォ・・・そうくるか・・・・・・まあ・・・クリスマスだしなァ・・・」
カーズ「どうだシュトロハイム?今日はクリスマス・・・戦いなどやめるべきじゃあないかな?」
シュトロハイム「・・・ッフ・・・・・・そうだな・・・ああ、そうだ。クリスマスは・・・平和にしようじゃあないか」
カーズ「・・・強くなったな。久しく戦いを楽しめていなかったが・・・お前との戦いは実に面白かったぞ」
シュトロハイム「フフハハハハ。それはこちらもだカーズ。地球に悪いことをしないと言うのなら、休戦協定を結ぼうじゃあないか」
カーズ「・・・ウム」
ガッシィ
エシディシ「・・・向こうは和平を結んだか・・・」
大統領「・・・」ス・・・
エシディシ「なんだ?貴様もか?」
大統領「我がアメリカ合衆国の領土と国民だけでなく、地球全土の民を脅かさないというのなら、君達は敵ではない」
エシディシ「・・・約束しよう」
ガシッ
Fシュトロ「・・・き、奇跡だ!・・・クリスマスが・・・戦いを止めてくれた!・・・奇跡だッ!」
億泰「うめーうめー!おめーらが作ったにしてはスッゲーうめーぞこのケーキ!」ガツガツ
アヴ「ケーキというものはそうがっつくものじゃあないぞ億泰くん」モグモグ
じょりん「うまいかジョースケ?」
仗助「ああ、うめーぜ。ありがとよオメーら」
じょりん「へへへ」
承太郎「・・・」滅羅滅羅滅羅(メラメラメラ)・・・
えふえふ「あ、みて!ゆきだ!ゆきがふってきたよ!」
ポル「おお、ホントだ。さむそ~」
花京院「ホワイト・・・クリスマスだな・・・」
イギー「(^ω^)」キンモーカキョーインキンモー プププー
康一「あの・・・ポルナレフさん、サンタクロース役の人っていつごろ来るんですか?」ヒソヒソ
ポル「ああ、もうそろそろ来る時間なんだが・・・」
ピンポーン♪
じょりん「?・・・まだおきゃくが?」
仗助「おっ、もしかしてサンタさんかもしれねェーなァー?」ニヤニヤ
じょりん「!?」
えふえふ「マジで!?」
えるめぇす「おでむかえしなくっちゃあ!」ダダダ
仗助「・・・で、サンタ役は誰なんスか?」
ポル「まあ見てなって。俺らもコッソリ見ようぜ」
じょりん「はい!いまあけますおらぁ!」ガチャ
DIO「MERRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!クリスマスッッッ!」バーン!
じょりん「あれ?ディオ?」
えふえふ「なんでディオがサンタのカッコしてんの?」
えるめぇす「あ、そうか、かそうパーティだ」
DIO「」
バタン
じょりん「あ、帰った」
ジョナサン「何をしているんだディオッ!なぜ帰っちゃうんだ!せっかく徐倫達が迎えてくれたのに!」
DIO「WRYYYYY!だからイヤだったんだ!スッゲーはずい!やっべスッゲーはずい!あんな子供にあんなテンションあげてたのにあっさり見抜かれてヤバイ!」
ジョナサン「何を訳のわからないことを言ってるんだ!早く戻らないと!承太郎達からサンタ役を任せられているんだから早くしないと!」
DIO「ックッソォォォ!こんなことならウチでパーティしとくべきだったァァァ!でもプッチ色々とルールにうるさいんだよ!どうしろというんだこのDIOはッ!」
ジョナサン「とにかく早く戻らないと逆に怪しまれ――」
ザッ
ジョナサン「?・・・なんだ・・・!?」
えふえふ「なー、なんでディオはせっかくコスプレしてきたのにかえったんだ?」
じょりん「さーな。おなかいたいんじゃねーの?」
えるめぇす「しっかしサンタさんおそいな~」
仗助「ちょっとポルナレフさん!どうすんスか!」
ポル「うーむ、DIOのメンタルがあんなに打たれ弱いとはな・・・」
花京院「一度精神のヴィジョンであるスタンドを承太郎に粉々にされただけのことはある」
承太郎「ッチ・・・DIOの野郎・・・徐倫達にプレゼント渡さなきゃあオラるぞ・・・」
ピンポーン♪
康一「あ、リベンジに来たのかな?」
じょりん「またディオかな?はいはーい」ガチャ
サンタナ「・・・め・・・・・・メリー・・・クリス・・・・・・マス・・・・・・」
じょりん「!?さ、サンタさん!?」
えるめぇす「そのカッコにそのしろいヒゲ!サンタさんだー!」
えふえふ「ほんものだー!」
仗助「!?あ、あれ・・・誰ッスかァ~?」
億泰「もしやサンタに乗じたドロボウ!?」
アヴ「いや・・・あれは以前、ジョースターさんの伝記をパラ見したときに載っていた・・・『柱の男』と呼ばれるサンタナというヤツだ!」
花京院「柱の男!?それってヤバイんじゃあないのか!?」
ポル「と、とりあえず俺達も出てくぞ!」ゾロゾロ
サンタナ「・・・プ・・・プレゼン・・・ト・・・・・・を・・・どうぞ・・・」ス・・・
じょりん「すっげー!ありがとー!」
えるめぇす「ほんものみるのはじめてだよー!」
えふえふ「サンタさんサムクない?」
サンタナ「サンタ?・・・それは・・・人間・・・が・・・聞き間違えて・・・勝手に呼んだ名前・・・・・・直訳は『サンタナ』・・・メキシコに吹く熱風を・・・意味する」
じょりん「?」
ポル「ちょ、ちょい待ち!サンタナ!アンタは確かドイツ軍に捕獲されて対柱の男の実験に使われたって聞いてるぞ!本で!」
アヴ「どのくらい切り刻めば生命活動を停止するか調べたと・・・」
サンタナ「・・・人間・・・が・・・俺を倒すことは・・・できない・・・・・・たぶん・・・それは人間が・・・プライドとか見栄で・・・言ってただけ」
億泰「なんじゃそりゃ」
康一「でもなんでサンタを・・・プレゼントを配ってるんですか?」
サンタナ「俺・・・は・・・2000年周期で・・・眠るが・・・1年に一回・・・一晩だけ起きて・・・世界中の人間に・・・プレゼントを配っている・・・それが俺の任務・・・カーズ様と・・・エシディシ様からの任務」
花京院「なぜプレゼントを?」
サンタナ「人間に・・・プレゼントを与えれば・・・笑顔になる・・・それ以上に・・・理由が?」
花京院「・・・ごめん」
アヴ「なるほど、太古の昔から世界中の人々にプレゼントを配っていたサンタナを、大昔の人々がサンタとして伝説にしたということか」
ポル「えェー・・・」
サンタナ「サンタナだ」
サンタナ「これ・・・入口のとこにいた・・・別のサンタが持っていたプレゼント・・・」ス・・・
ポル「DIOが渡すはずだったプレゼントか・・・俺達からのがなんとかわたってホっとしたぜ・・・」ホッ
じょりん「ありがとー!」
えふえふ「ありがとー!」
えるめぇす「ありがとー!」
サンタナ「・・・」ニコッ
承太郎「サンタナ・・・お前さんここでこんなに時間をくっていて大丈夫なのか?世界中を回るんだろう?」
サンタナ「サンタ・・・は・・・俺だけじゃあない・・・業界には・・・サンタ職人がたくさんいる・・・地球を各セクターに分けて・・・それぞれ仕事地域を区分している」
仗助「夢をこわすんじゃねー」
サンタナ「では・・・サラバダ」ビューン
じょりん「ありがとー!サンター!」
えふえふ「らいねんもどうぞおこしやすー!」
えるめぇす「かぜひかないようにきをつけてねー!」
アヴ「さあ皆、中であったまりながらプレゼントをあけようじゃないの」
じょりん「はーい」
えふえふ「なにかなー?ほん?なんだろう」
えるめぇす「これはサイズてきに・・・もしかして」
ガサガサ
えふえふ「おお!もりおうちょうのめいしょめぐりマップ!ヤッター!てがみにかいたとおりのものだー!」
えるめぇす「ジョジョのカクゲー!すごい!おもしろそう!ヤッター!」
花京院「何よりの反応だね」ニコニコ
トニオ「私の気持ちワカリマシタカ?」ニコニコ
ガサガサ・・・
じょりん「・・・これは・・・?・・・チケット?・・・」
仗助「おっ、そりゃあ遊園地のチケットじゃあないッスか」
じょりん「!」
ポル「よかったじゃねえか徐倫。だがこれは保護者と一緒じゃないと使えねェみてーだな。承太郎と一緒に遊びに行かなくちゃあならないぞ」
じょりん「!パパと?・・・」
承太郎「・・・いやか?徐倫。・・・もしいやなら・・・保護者とも言える仗助と一緒に行っても――」
じょりん「やったー!パパとゆうえんちだー!バンザーイ!サンタさんありがとー!パパ!いっしょにゆうえんちいこーぜ!」ダキッ
承太郎「」
花京院「・・・あーあー・・・承太郎ってばあんなにトロけた顔して・・・」
億泰「あんな承太郎さん見たことないッスよォ~」
康一「うわあ・・・すっごいニヘラ~ってしてる」
承太郎「」ニヘラァ~
ジョセフ「う~サムッ!・・・何も冬真っ盛りのこんな時期に外を出歩く必要なんかねーんじゃねーの?」ウブルルル
スージーQ「もうっ、JOJOったらデリカシーがないわねえ。こういう時じゃなきゃこういうことしないじゃないの」
ジョセフ「そりゃもう俺達かなりのオトシだしぃ~」
スージーQ「でも今はホラ、あの青春の頃に戻ったんだし・・・たまには――」
ジョセフ「お?ありゃあジョニィとジャイロじゃあねーか!おーい!」
ジョニィ「?・・・あなたは・・・」
ジョセフ「ダハハハ!そうかきづかねーか!俺はジョセフ・ジョースターだよ」
ジョニィ「!?ジョセフさん!?」
ジャイロ「おいおいタイムマシンにでも乗ったのかァ?それにそんな美人さんはべらせてよォー」
スージーQ「美人だなんて・・・オホホ」
ジョセフ「こいつあ俺の嫁だ。手ェだすんじゃあねェぞ」
ジャイロ「にゃにッ!?」
ジョニィ「す、すごい歳の差婚・・・」
ジョセフ「ちげーよ!こいつも俺と一緒で本来はシワシワの――」
スージーQ「フンっ」ガン
ジョセフ「いでえ!」
ジャイロ「こりゃ失礼したな。お二人のせっかくの夜を邪魔しちゃ悪い。ジョニィ、行こうぜ」
ジョニィ「そうだね。これからウェカピポ達と雪上パーティなんだ」
ジョセフ「なんだよー、俺達も一緒に――」
スージーQ「フンッ」ガン
ジョセフ「いでえ!」
ジャイロ「まっ、そういうことだ。そんじゃな、ニョホホ」
ジョニィ「?・・・ねえジャイロ、あれ・・・何かな」
ジャイロ「あん?」
<サンダークロスメリークリスマス! ギューン
ジャイロ「・・・なんだありゃあ・・・人が飛行してるぞ」
ジョセフ「・・・赤い服・・・もしかしてサンタクロースか?」
ジョニィ「なにを子供みたいなことを・・・」
スージーQ「あ、こっち来るわよ」
チャクチ
ダイアー「ムウ、私を呼んだか」
ジョセフ「え、マジでサンタクロース?」
ダイアー「サンタクロース?それは人々が聞き間違えて勝手に呼んだ名前・・・我が名はダイアー、サンダークロススプリットアタック滑空法で世界を駆ける男だ」
ジョニィ「どこからツッコむべき?」
ダイアー「私は吸血鬼と戦い、重傷を負って戦士としての現役を引退した。その後はサンダークロススプリットアタック滑空法でサンタ業界に就職したのだ」
ジャイロ「サンダークロススプリットなんちゃらがサンタクロースに聞こえるってか?マジでぶっとんでるなソレ」
ジョセフ「サンタ業界ってなんだよ」
ダイアー「世界を駆ける笑顔の配達人だ。役員は皆このコスチュームを着こんで各地にプレゼントを届ける。つけひげは個人の自由だ」
ジョニィ「な、なるほど・・・」
ジャイロ「いやいやなるほどじゃねーよ」
ダイアー「波紋で老化を防ぐ術も、長年の研究でかなり発展し、ほぼ不老になったからな」
ジョセフ「波紋戦士なのかアンタ・・・っつーか波紋で老化を防ぐのがそこまで進歩してんのか・・・」
スージーQ「私も波紋極めよう」
ダイアー「さて、俺にはまだ仕事が残っている。さらばだ。ゆくぞ!サンダースプリットクロス滑空法!」ギューン
ジョニィ「・・・サンタってすごいんだね」
ジャイロ「まあすげえのはすげえな。ああいう超人みてーのが何人もいると思うとゾっとするぜ」
ジョセフ「地球は安泰だな」
露伴「っふゥ~・・・クリスマスは一人家でゆっくり『チキンライス』を聴きながら『ポケットの中の戦争』を見るに限るなァ・・・」
露伴「『ダイ・ハード』とか『ホームアローン』とか『ナイトメアービフォアクリスマス』とかもいいな。次は何見ようかなァ・・・」ガサガサ
露伴「・・・・・・雪か・・・」
露伴「・・・?・・・奥の部屋に誰か・・・」
露伴「おい、仗助か?億泰か?康一くんかい?・・・・・・」
露伴「・・・もしやドロボウか?」
露伴「この岸辺露伴の家にドロボウに入るとはいい度胸だ・・・さっきホームアローンを見たから迎撃する気マンマンだぞ!」
バッ
露伴「・・・?・・・・・・誰も・・・いない?・・・」
露伴「ッハ!これは・・・・・・何だ?プレゼント?・・・ま、まさかサンタクロースだと言うのか!?そんな!そんなことがッ!」
露伴「!窓の外に誰かがいる!サンタかッ!?」ガラッ
荒木先生「メリー・クリスマス」ニコッ
露伴「」
露伴「」
露伴「」
クリスマスパーティ終了後・・・・・・
億泰「じゃァな仗助ェーッ。余ったケーキは親父とアナスイとオンナスイに食わせてやっから安心しろよなーッ」
仗助「テメー一人で食うんじゃねーぞ」
億泰「っつゥーかアナスイとオンナスイなら瞬間移動ばりのスピードでガッつくだろうぜーッ」
康一「徐倫ちゃん達にお腹いっぱい食べさせてもらってありがとーって伝えておいてね。それじゃあお邪魔しました」ペコォー
トニオ「お邪魔シマシタ。また一緒に料理シマショウと伝えておいてクダサイネ」
億泰「ったく、やっぱガキだよなーッ。9時30分あたりでウトウトしはじめるなんてよォーッ」
アヴ「さて、私達もおいとましようかな」
ポル「そうだな。なんやかんやで疲れた気もするし」
仗助「そうッスか?なんか早ェーお帰りッスね皆さん」
花京院「グッスリ眠っている徐倫ちゃんとFFちゃんとエルメェスちゃんを起こさないためにもね。騒ぐなんてできないし、十分騒いださ」
イギー「(´ω`)))」プップ~
仗助「そォーッスかァ・・・皆さん今日はお世話になりましたッ。アイツらも大満足ッスよ」ペコオ
アヴ「こちらこそだよ。それじゃあな仗助くん、メリークリスマス」
ポル「次はオセチを食いにくるぜェーッ」
花京院「あれだけ食べてもう次の料理のことかい?さすがだな。それじゃあねーッ」
ゾロゾロ・・・・・・
仗助「・・・フゥ~ッ・・・なんとか無事終わったかァ~・・・・・・しまった・・・どーせなら後片付けしてから帰ってもらうべきだったな・・・明日でいいよな・・・」
仗助「・・・アイツらおなか出して寝てねーかな?冬だから冷えちまうとヤバいし・・・ソ~っと・・・・・・」ソ~
じょりん「Zzz・・・おらぁ・・・」グー
えふえふ「Zzz・・・ふぉあ・・・」グー
えるめぇす「Zzz・・・おねえちゃん・・・」グー
承太郎「・・・じんぐるべーるじんぐるべーる、ときはーとまるー」ポンポン
仗助「・・・・・・」
承太郎「・・・・・・仗助か。いや、子守唄をだな」
仗助「そーッスか。まあ・・・親子なら何ら問題ねーけど・・・うーん、なんだろうな。俺の中でスッゲー株価大暴落ッスよ承太郎さんの」
承太郎「たまにはお前とゆっくり腰を据えて、腹を割って話をするのも悪くないと思ってな。残っていたんだ」スック
仗助「へ?何スか改まって・・・」
承太郎「仗助・・・お前にはずいぶん世話になっている。徐倫の世話を任せッきりですまない。お前は上手くやってくれてるらしいな・・・素直に感謝している」
仗助「そ・・・それはドーモです。何かムズがゆいッスね~。むしろ俺が今まで承太郎さんにお世話になりっぱなしだったから、これくらいのことじゃあお返しにならねーと思うんスけど」
承太郎「いいや、十分すぎるほどだ。お前のおかげで徐倫はさみしい思いをしなくてすんでいる。俺はまだ『壁の目』の捜査もあるし、この町を離れられそうにない上に危険もあるかもしれん」
承太郎「そんな状況でも徐倫と時折会うことができるのはお前が面倒を見てくれてるからだ。吉良の事件の頃よりもずっと心に余裕ができている」
仗助(そのせいか最近承太郎さんキャラ崩壊しすぎだよなァ~)
承太郎「・・・いつまでになるかわからんが、これからも徐倫を任せた。お前なら安心して任せられる。他の誰よりもな」
仗助「・・・ハイ!」
承太郎「だがな、あんまり父親ポジションをとるんじゃあないぞ。お兄ちゃんポジにしておけ。徐倫のパパは俺なんだからな。未来永劫」
仗助「・・・ハイ・・・」
その頃・・・
サンタナ「今年・・・の・・・クリスマス・・・ミッション・・・・・・完了・・・柱に戻って・・・眠りにつくか・・・」
バリバリィ
DIO「WRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!」ガバァ
サンタナ「?・・・腹の・・・中から・・・・・・吸血鬼が・・・まだ消化されて・・・いなかったのか・・・」
DIO「貴様ァァァ!突然このDIOを捕食するとはナメたマネをしてくれるじゃあないかッ!だがこのDIO!そうやすやすとパクゥーされるものかァァァ!」
ジョナサン「フーッ・・・さすがにビックリしたよ。君、本職のサンタかもしれないけど、雪道でうずくまっている吸血鬼を急に食べるのは紳士として間違っているよ」
サンタナ「・・・すまない・・・・・・つい」
DIO「ッハ!徐倫とFFとエルメェスのプレゼントはどこだッ!?ヤツらに渡さなきゃあ気がすまん!」
サンタナ「安心・・・しろ・・・・・・俺が・・・届けた」
DIO「WRYYYYY!そうかひとまず安心だ!」
ジョナサン「僕達の役目はもう終わったか・・・そろそろ帰ろうか。プッチ達もまだパーティをしているんじゃあないかな?」
DIO「クワァーッ・・・アイツはクリスマスに関して色々キビシーからノリ気にならん・・・だが・・・仕方あるまい」
ジョナサン「せっかくだし、帰ったら100年前のワインをあけようか。きっと極上の味がするだろう」
DIO「やめておけJOJOォ。ヴァニラは酒にめっぽう弱い。おちょこ一杯で暴走して周囲をガオンしまくるからな。現にそれでアヴドゥルガオンしたからな」
ジョナサン「仕事前に飲んだのかい?なかなかワイルドだね」
DIO「や、俺の血で。血中アルコールで」
-朝
じょりん「・・・Zzz・・・・・・ッハ!あさだ!ほしのひかりをみていたいッ!」ガバッ
えふえふ「ッムゥ・・・じょりんウルセーぞ・・・まだこっちはねてんだ・・・」ムニャムニャ
えるめぇす「う~ん・・・・・・あー・・・ぐっすりった~・・・・・・ン?・・・なんだこりゃ」ガサ
えふえふ「!まくらもとになにかある!」
じょりん「これはッ!サンタさんからのプレゼント!?」
仗助「・・・Zzz・・・・・・」グー
じょりん「ジョースケ!ジョースケ!おきろ!」ドタドタ
仗助「ンガッ・・・うぅん・・・・・・ヤッベ、いつの間にか寝てたわ・・・どした徐倫」
じょりん「まくらもとにプレゼントが!」ミセ
えふえふ「あたしたちにも!ホラ!」ミセ
えるめぇす「なんで!?サンタナサンタにもらったのにまたもらえるの!?」ミセ
仗助「?・・・マジで?プレゼント置いてたの?」
じょりん「いいのかな?スデにもらってたのにまたもらっていいのかな?」
仗助(!・・・包装紙のシールがヒトデ・・・もしや承太郎さん?)
えふえふ「もしやサンタがまちがえた?」
仗助「・・・いや、きっとお前さん達がイー子だからボーナスポイントってことだろうぜ。受けとりな」
えるめぇす「いいの?マジでいいの?」
仗助「ああ」
じょりん「ッシャ!」ビリビリィー
仗助(がむしゃらにやぶきやがった・・・)
じょりん「!スゲー!チョウチョのアクセサリーだ!」キラキラ
えふえふ「あたしのはイーイかんじのメロンのアクセサリー!」キラキラ
えるめぇす「セクシーなクチビルのアクセサリーだ!」キラキラ
仗助「ホー、よかったじゃあねーか。それぞえに似合うんじゃねーの?それくれたサンタはお前達のことしっかり見てくれてたんだな」
仗助(承太郎さん・・・ありがとうございますッ)
承太郎「・・・・・・さて、今日は『カツアゲロード』でも調べるか」
To Be Continude・・・⇒
―寿―
じょりん「くらえウェザー!ゆきだまキャッチボールだ!」ドババババ!
ウェザー「徐倫、俺のスタンドに雪玉で挑むのは無意味だ。むしろ吸収してやる」リポート
じょりん「ぬぬぬ!ずるいぞ!ゆきがっせんにスタンドはきんしです!」
ウェザー「君もスタンドを使っているじゃないか。俺を呼んで雪合戦をしようなんて言うからには秘策があると思ったんだが、ここら辺で終わりにしよう」ユキダマドドドー
じょりん「ギャー!」ドドドド
えるめぇす「じょりんをたおしたぞ!いまだ!たたみかけろー!」ドドド
仗助「おう!行くぜェーッ!前線を上げろー!」ドドド
康一「ま、まずい!一気にきますよポルナレフさん!」
ポル「う、うろたえるな!ジャン・ピエールはうろたえない!」バスッ
花京院「司令塔の徐倫がいなければこっちのものだ!進め進めー!」
えるめぇす「しょうぶだえふえふ!」
えふえふ「こいっ!えるめぇす!」
ジョセフ「くらいやがれッ!木の上に積もった雪を一気に落とす攻撃ー!」ボボボボボ!
奥泰「ダボがー!?」
康一「奥泰くぅーん!」
ホル「いやァ~、日本のSHOW GAT TWOというのはゆったりするもんと聞いていたが、エキサイトしてるなァ~」
アヴ「私も混ざりたいなあ・・・まっ、こうやって眺めながら呑むというのもいいもんだがね」
承太郎「がんばれー徐倫ー」
ホル「で、あの上澤とか言うやつは誰なんだ?シラネー奴だな」
アヴ「仗助くん家の近所に越してきた人らしい。なんでも、天候を操作するスタンド能力だとか」
ホル「あれ?そーゆーのアメコミで見た気が・・・」
承太郎「ヤツの家にはDIO達も居候しているらしい。DIOとはもう会ったか?ホルホース」
ホル「あ~・・・まあな。さすがにビビっちまったが、ビックリってーのが大きかったな」
イギー「(´・ω・`)」プ・・・
アヴ「クリスマスの頃に会ったと聞いたが?」
ホル「ああ・・・」ホワンホワンホワ~ン・・・
~回想~
DIO「MERYYYYYYYYY!・・・ウンッ!・・・違うな・・・声がノドから出ない・・・・・・MERRRYYYYYYYYY!」
ジョナサン「ディオ・・・いつまで発声練習をしているんだ。早く仗助くんの家に行かないと・・・道路で発声練習をしている時間はないぞ」
DIO「そんなことは承知だJOJOォ!だがこんなカッコウをしたからにはそれなりのクオリティでなければならない!練習しておくべきだろうが!」
ホル「フ~、次は杜王グランドホテルでアノ子とソノ子と出会うスケジュールか。俺みてェに世界中にガールフレンドがいる男となると、クリスマスは一大事だぜ。・・・ン?」
DIO「MERYYYYYYYYYY!・・・うん、こんなモンかな。・・・ム?」
ホル「」
DIO「・・・ほう、ホルホースか」ドワワン
ホル「ッハ!」
DIO「このDIOが・・・サンタのカッコウをして道端で発声練習をしていたことは秘密だ・・・いいか?誰にも言うんじゃあないぞ?」
ホル「・・・は、ハイ・・・DIO様・・・」タラ~
DIO「フン!・・・それと、そうやってタドタドしくする必要はないぞホルホース。このDIOは・・・貴様が知っている頃とは多少変わったのでな」
ホル「・・・は、ハハ・・・」
~回想デシタ~
ホル「・・・DIOはズイブン変わっちまったな・・・ホントに」
アヴ「ああ」
承太郎「ホントにな」
仗助「前線を上げ続けろ!いけいけいけー!」
露伴「そうはさせないぞ東方仗助。君の横暴を僕が見過ごすと?」
仗助「ッゲ!岸辺露伴!」
露伴「この岸辺露伴が雪合戦ごときで負けるものかァーーーッ!」
えるめぇす「そりゃっ」バスッ
露伴「なんだってえええェェェーーー!?」ロハン、アウトー
花京院「上澤くん、雪玉をもっと補充してくれ」
ウェザー「任せろ」ビュオー
ジョニィ「やあ皆、あけでとう」
ジャイロ「あけでとー」
承太郎「ああ、SBR組か。あけでとう」
ジョニィ「言われていたオモチ、買ってきたよ」ガサッ
アヴ「お、ありがとう。さあて、そろそろ餅つきの準備でもするか。DIOも来るころだろう」
ホル「ホ~、MOCHI TSUKIか。日本の伝統だな」
承太郎「しまった、木槌がないな」
ジャイロ「手でやっちまえ。おまえさんのスタンドってのはそういうもんなんだろ?」
承太郎「火傷するぞ」
アヴ「DIOと二人でやればアっと言う間じゃないのかな?フフフ」
ジョニィ「そのDIOとやらもパワータイプのスタンドを?」
承太郎「ああ、『世界』というスタンドだ」
ジョニィ「うーん・・・・・・なんとリアクションすべきか・・・うーん」
ジャイロ「SBR以降はややこしいもんな」
DIO「来たぞ承太郎ッ!」バーン
承太郎「来たか・・・」
じょりん「あ!ディオじゃねーか!やっときたかー!そんじゃーモチツキはじめよー!」
康一「雪合戦はここまでってことだね。フーッ・・・疲れた。意外と暑くなっちゃうもんなんだなあ」
由花子「ハイ、康一くん、汗拭くタオル」ス・・・
康一「ありがとう」フキフキ
億泰「・・・」メラメラメラ・・・
えふえふ「なくなオクヤス」ポン
花京院「餅付きかあ。臼でするなんて本格的だな」
ポル「でも木槌がねーぞ」
ジョニィ「承太郎とDIOがなんとかしてくれるって」
DIO「え!?」
承太郎「行くぞDIO。どちらが早く餅をつけるか勝負だ」
DIO「餅付きの早さ比べか・・・」
ドン
ジョセフ「ホイ、よーいどん」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラ!」ズドドドドドド
DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」ズドドドドドド
じょりん「うおおお!まけてらんねー!『ストーンフリー』!おらおらおらおらおらおら!」ズドドドドドド
仗助「や、やめろ徐倫!アブネー!」
ポル「ひっくり返す役はこのジャン・ピエール・ポルナレフに任せろ!」クルックルックルックルックルックルッ
露伴「まるでたこ焼きのようにひっくり返す・・・参考になるッ!」メモメモ
承太郎「オラオラオラオラ」ベシッ
DIO「っいで!?承太郎!貴様なぜさりげなく殴った!?」ベシッ
承太郎「・・・やる気かオラ」バシッ
DIO「・・・」プッチーン
承太郎「オラオラオラオラオラオラ!」ズドドドドドドド!
DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」ズドドドドドドド!
えるめぇす「ケンカしてんじゃあねー」
アヴ「うん、ウマイ」ミュー
ホル「こいつぁミョーな食いもんだなあ。噛み切れねーぞ」ミュー
仗助「ノドにつまらねーように気をつけろよ。特にジジイはなァー」
ジョセフ「何言っちゃってンの。今や俺は波紋戦士バリバリ時代だぜ?」ミュー・・・ブッガッ!
ジョセフ「!?・・・ッ!・・・ッガ・・・ッカ・・・!?」
仗助「いわんこっちゃねえ」
ジャイロ「ジジイの期間が長かったからか。ホレ、俺に任せろ。回転の技術で何とかしてやる」シルシル
ジョセフ「っ!・・・っ!?・・・ッガ!」
ジャイロ「ム・・・暴れんじゃあねーっての。おい!治すもんも治せねーだろ!」
花京院「まずい、ジョースターさんがパニくってるぞ」
アヴ「仗助くん、徐倫ちゃん達の眼を隠してあげてくれ。ヤバいかも」
仗助「ハイっす」サッ
じょりん「?」
ジャイロ「おい!動くなって!けっこーマジでヤバいかもしれねーぞ!」
バリバリバリ
ジャイロ「!?」
ジョセフ「ッゴファ!・・・・・・あー・・・ヤバかったぜェ~・・・・・・」
ジョニィ「うまくいったねジャイロ」
ジャイロ「・・・い、いや・・・俺じゃあねー・・・何か電撃のような衝撃がジョセフに・・・今のは・・・まさか」
「マンマミーヤ。やはりお前は田舎者だな、JOJO」
ジャイロ「!あ、アンタは!」
シーザー「波紋を流してやったのさ。そういうヤツには有無を言わさずとっちめてやればいいんだよ」
ジャイロ「従兄弟のシーザー・ツェペリ!それも青年時代の姿で!」
仗助「シーザー?それってジジイの波紋戦士時代の友人じゃあ・・・」
えるめぇす「ジョジョのアニメでみたな。たしかワムウとたたかって・・・」
えふえふ「タバコさかさになったんだったはずなのに・・・なんでげんきにしてるの?」
ジョセフ「おせーぞシーザー!クリスマスの頃に来るって行ってたじゃあねーか!」
シーザー「こっちだって大変だったんだ。リサリサ先生がダンナさんのグチをこぼすために波紋会の皆でパーティーを開いて・・・大変だったんだぞホント」
ジョセフ「てめー、リサリサが俺のナニなのか知ってるクセにそーいう話をすんじゃねー」
仗助「ちょっと待て!シーザーさんはワムウとの戦いで・・・シャボンになっちまったのになんでここに!」
じょりん「ちがうぞジョースケ、ハモンをくらって『イタミ』をかんじながらハナになったんだろ」
えるめぇす「ちがうちがう、スターリングラードせんせんでせんししたんだって」
シーザー「マンマミーア」
ジョセフ「そりゃ脚色だ脚色ゥーッ。あの時は全身骨折ですんだだけだったんだ。その後はズーっと入院だったがよォー」
仗助「名場面が台無しッスよ」
ジョセフ「で、テメーはなんで俺みてーに青年時代の姿なんだよ。まさかアレッシーか?」
シーザー「その通りさ。俺は元々、老化を遅らせる波紋を練っていたが、お前がそーゆー状況になってるって聞いて俺もアレッシーの所へ行って・・・この通りさ」
ポル「便利ッシーだな」
承太郎「ツェペリという名・・・ジャイロの従兄弟とかいってたな」
ジャイロ「ああ。波紋普及会の会員の俺の従兄弟だ。だが老化を遅らせていたもののけっこうなジジイになってたと記憶してたんでビックリしたぜ」
ジョナサン「ツェペリ?・・・もしやツェペリさんの!?」
シーザー「うおッ、ビックリしたな。見た目と声が合ってないぞアンタ」
ジョナサン「君はツェペリさんの・・・いや、確か家族はいないと言っていたな・・・」
シーザー「ああ、大人はウソツキじゃない。間違っただけなんだと」
ジョナサン「?」
シーザー「アンタの言うツェペリとは俺の祖父の事だろう。ウィル・A・ツェペリ。違うかい?」
ジョナサン「!やはり!」
ジョセフ「コレは俺のじいさんのジョナサン・ジョースターだ。訳あって見た目は黄色だがな」
DIO「WRY」
シーザー「ジョナサン・ジョースター・・・祖父がいつも教えてくれていたよ。勇気の戦士だと」
ジョナサン「そうか・・・ツェペリさんは元気かい?」
シーザー「サンドイッチにコショウをハブショしてるよ」
仗助「・・・ちょちょちょ・・・ちょっと・・・ツェペリさんもアニメでは鎖でドーンされてたッスけど?」
ジョナサン「ああ、脚色」
仗助「無慈悲すぎッスよ」
ジョナサン「ホントは鎖で吹っ飛ばされて骨が折れた程度だったのさ。それでディーパス受け取ったっていうと皆ガッカリするけどね」
じょりん「でもかなりのオトシなんじゃないの?」
シーザー「波紋波紋」
花京院「ズルいなあ・・・」
シーザー「今は老化を止める波紋の研究が進んでるからな。いくつだったかな?・・・バースデーケーキのロウソクが大変でね」
ジョセフ「つまりアレよ。アニメとかみてーに皆が知ってる俺達の歴史とはゼンゼン違うっつゥーことね」
億泰「ひでえもんだぜェーッ。シーザーのラストは思わずホロリしちまったってのによォー」
シーザー「呼び捨てにするんじゃあねえ!波紋蹴り!」ボッギャアーン!
億泰「ダボがァー!」ズゴーン!
じょりん「そんなことよりたこあげしよーぜ!だれかタコもってない!?」
えふえふ「まかせろじょりん。プランクトンでタコをつくる」ポワポワ
シーザー「任せろ。シャボンカッター!」フヒィーン
えるめぇす「タコじゃねーぞ!」
シーザー「間違えた。波紋カイト!」ポワポワ
えふえふ「!?」
じょりん「スゲー!えふえふのよりズっとキレイだ!」
シーザー「ふふん」ドヤサァ
えふえふ「っく・・・」ギリリ
ジョセフ「かしてみろFF。凧ってーのはこうやるんだよ」ビュオー
シーザー「ほう、なかなかやるな。だが俺の波紋カイトの方がダンゼン高くあがっているぞ!」
ジョセフ「ウルセー、だまってろこのスカタン!」グイッ
バリバリ
じょりん「あ、シーザーのたこがわれた」
シーザー「!JOJO!貴様波紋を流して俺の波紋カイトを割ったな!」
ジョセフ「しらねェ~なァ~ッ♪ぐうぜんじゃあないのォー?ぐうぜんンン~ッ」
シーザー「ならば!奥義!波紋レンズ大凧!」ドッギャアーーーン
えるめぇす「!す、すげー!めちゃめちゃでけえ!」
ジョセフ「にゃ、にゃにぃ~!?」
シーザー「波紋のレンズで作った巨大なカイトだ!俺の方がズっとすごいぞ!JOJOォ!」ピカー
DIO「WRRRYYYYYYYYYYYYYYY!やめろ!レンズで日光が収束されて・・・RRRYYYYYYYYYYYYY!」ドジュゥ~ッ
ジョセフ「・・・トイヤッ」スパッ
仗助「あ、シーザーさんの凧の糸が切れた」
シーザー「JOJOォ!ずるいぞ!俺の凧をッ!」
ジョセフ「うるせー!大体波紋なんぞで凧作るんじゃあねーッ!このイモッ!」
シーザー「なんだとやるかーッ!?」
ジョセフ「おー!上等だァー!」
リサリサ「そこまでよッ!シーザー!JOJOッ!」バーン!
ジョセフ「ッゲ!?リサリサァ~ッ!?」
シーザー「せ、先生!なぜここに!」
リサリサ「朝一番の便で来たのよ。あなた達が出会うとロクなことにならないでしょうから」
じょりん「びじんのオネーサンだぁーッ!」
えふえふ「アニメのリサリサからかわらず、ぜんぜんオイてねー!」
億泰「ゴクリ・・・」
仗助「やめろ億泰!アレは見た目以上に年季入ってるぞ!」
リサリサ「そこッ!」バッシィ
仗助「ウゲエッ!」
リサリサ「あなた達にはまだまだ修行が必要のようね。そんなことでケンカをしているようじゃ、波紋戦士としてまだまだ未熟ッ!」バーン
ジョセフ「な・・・なんだとぉ~ッ・・・俺達ぁとっくに還暦を越えてるってーのにまだそんなことを・・・」
リサリサ「言い訳は無用ッ!いくつになっても甘えん坊ッ!」バーン
露伴「あれが波紋会の幹部にして不老のリサリサかッ。噂でしか聞いたことのない架空の存在だったが・・・これはネタになるぞォ~ッ!」メモメモ
リサリサ「オールでの殴打!」ボッギャーン!
露伴「ブゲアーッ!」
リサリサ「JOJO!シーザー!あなた達に修行を課す!それは『駅伝』!この杜王町を舞台に、走って走って走りまくるのよッ!呼吸を乱さず、先にゴールをした者が勝者ッ!」バン
リサリサ「しかしッ!もし負ければきつ~い罰がまっているッ!覚悟しなさいッ!」
ジョセフ「オーッ!ノォーッ!エキデンだぁ~ッ!?なんだってそんなキッツイことをしなくっちゃあならないんだよォ~ッ!」ノー
シーザー「で、ですが先生・・・なぜ一対一で駅伝などを・・・」
リサリサ「誰が一対一と言いました?お互いにチームを組んで戦うのよッ!チームワークも波紋戦士の重大ポイント!」バン
シーザー「チーム戦ということか・・・」
リサリサ「さあ二人とも、自分のチームを決めなさいッ!」バーン
ジョセフ「ジャンケンポン!あいこでショ!」
シーザー「あいこでショ!あいこでショ!」
承太郎「・・・何をやってるんだ?ジジイ達は」
アヴ「なんでも、駅伝のメンバーを選ぶジャンケンだ。勝ったほうが先に選んで交互に決めるんだと」
シーザー「あいこで――」
ジョセフ「あ、ワムウだ」
シーザー「なにっ!?」チラッ
ジョセフ「ポン!勝った!俺が選ぶぜー!」
シーザー「き、貴様ッ!ズルいぞJOJOッ!」
ジョセフ「えーっと、まずはホルホースかな~っと」
ホル「ホ?」
シーザー「っく・・・じゃあ俺は・・・仗助!君だ!」
仗助「オレェ?」キョトン
ジョセフ「ップ!仗助なんざスットロいのに選ぶなんて・・・シーザーは見る目がねェーな」ウシャシャ
リサリサ「さて、徐倫ちゃん、FFちゃん、エルメェスちゃん、あなた達はこっちにおいで。イイものがあるわよ」
じょりん「?りさりさばーちゃんどこにいくんだ?」
えふえふ「あれだ、オトシダマだなきっと」
えるめぇす「こら、そういうのをアツカマシーっつーんだぞ」
リサリサ「お年玉もあげるけど、とってもイイものよ」ニコッ
ジョセフ「うっし!俺のチーム決まったぜェーッ!」
ジョセフ・ホル・ポル・露伴・億泰・承太郎・ジョニィ
シーザー「フン、かつては共に友情を深めたとはいえ、手加減はしないぞJOJO!」
シーザー・仗助・DIO・康一・花京院・上澤・ジャイロ
ホル「で、EKIDENってーのはどういうモンなんだ?」
億泰「俺もしらねーなーッ。たまーにテレビでやってるくらいしかしらねェー」
ジョセフ「細けェことは気にするな!リレーみたいなもんだぜッ!」
承太郎「やれやれだぜ・・・」
康一「それじゃあそれぞれ、バトンタッチの地点に行きましょうか」
露伴「なんでこの僕がこんなことを・・・」
花京院「舞台は杜王町だ。君達に有利なんじゃあないのかな?」
第一走者・億泰VS上澤
億泰「トップバッターはこの俺が務めるぜェ~ッ!まけねーぞウエザワ!」
ウェザー「・・・うるさい男だ。勝つのは俺だが」
メッシーナ「位置についてェ~・・・」
億泰「ちょっと待て!誰だテメーらわッ!」
ロギンス「リサリサと一緒に来た。我らが鍛え上げた波紋戦士達の成長ぶりを見るために来たのだ。正月だしな」
メッシーナ「ドン!」
ウェザー「GO!上澤GO!」ダッ!
億泰「ダボがァーッ!」
ウェザー「・・・」タタタタタ
億泰「待ちやがれコラァーッ!」ドダダダダ
メッシーナ「さて、とうとう始まったリサリサ発案の駅伝対決だが・・・解説はこの私、波紋会幹部のメッシーナと」
ロギンス「波紋会幹部、ロギンスでお送りします。この放送は全世界の波紋ネットワークに配信されております」
スピードワゴン「そして実況はッ!この俺がしてやるぜェー!」
メッシーナ「!?」
ロギンス「!?」
SPW「誰だ?って聞きたそうな顔してるんで自己紹介させてもらうがよ、俺ぁおせっかいやきのスピードワゴン!ジョースターさんが頑張ってるっていうんで、かけつけたぜッ!」
メッシーナ「し、しかしあなたは確か――」
SPW「あ、あれはァーッ!とうとう両者がアクションを起こしたぞーッ!」
ウェザー「走りながらしゃべると息が切れるぞ。注告だがな・・・」
億泰「ウルセェーッ!『ザ・ハンド』!」ガオーン!
ウェザー「!・・・何」
億泰「空間を削って・・・『瞬間移動』だぜェー!このままテメーをとっちめてやるッ!」ギュオーン
ウェザー「・・・」ス・・・
億泰「ダボがぁーッ!?」ボッギャアーン!
SPW「なんてこったァ!億泰の野郎、瞬間移動で加速したはいいがッ、上澤がすんなり回避してその先の電柱にブチあたっちまったァー!男子学生のタフなボディでもアレは痛い!」
ロギンス「スピードワゴンさん・・・あんたはたしか心臓発作――」
SPW「なんだあー!?上澤もスタンドを出しやがった!一体何をする気なんだぁー!あの野郎はァーッ!」
メッシーナ「スタンドも見えるの?」
ウェザー「何か知らんが・・・『スタンド』もありだというのなら、こちらも使わせてもらおう。風を起こし、走る速度を上げるッ」ビューン
SPW「なんてこったい!上澤の野郎、早走りになりやがったぜェーッ!億泰との差は広く一方だ!」
億泰「この野郎ォ~~~ッ・・・もう考えんのメンドくせェーッ!」ガオンガオンガオン!
ドッギューーーン!
SPW「い、いいやッ!億泰も負けちゃあいねえッ!空間を連続で削って、一気に高速移動しやがったァーッ!」
ウェザー「・・・次の走者・・・東方仗助、バトンタッチだ。タスキを受け取れ」ス・・・
仗助「おうっ!任せろ!」ダッ
億泰「っちィ~ッ!一歩遅れたがポルナレフさん!交代だぜーッ!」
ポル「これくらいの距離、俺ならなんてことねーぜッ!」ダッ
SPW「両チーム第2走者に交代したッ!ジョースターさんの孫の子、仗助が一歩リードしているッ!」
仗助「ポルナレフさんよォ~~~ッ・・・アンタは色んなことができるスゲー人かもしんねーけど、俺は負ける気なんてサラサラねーんですぜェ~~~!」タタタ
ポル「ッヘ!そういうセリフはこいつを喰らってからにしなッ!くらえッ!波紋!ズームヘッド!」バリバリボッギャアーン!
仗助「うがッ!腰に!」
SPW「なんだあありゃあ~~~ッ!ポルナレフの頭がまるで丸太みてえに伸びて仗助を攻撃しやがった!仗助のリーゼントがチィさくみえるほどのビッグヘッド!」
仗助「うぐぐ・・・攻撃すんのはずりぃぞ!」
ポル「うっはっは!攻撃してはいけないというルールはねーぜ!」タタタ
SPW「ポルナレフが仗助を追い抜いたァー!」
仗助「このっ・・・こうなったらこっちもスタンドで――」
ポル「てめーのスタンドは近距離パワー型!俺に追いつけるもんか!なんならお前もその碁石みてーな頭をズームヘッドするか!?」
プッツ~ンッ
仗助「・・・今・・・俺のこの頭のことなんっつったァーーーッ!!!」
ドッギャアーーーンッ!
SPW「な、なんだぁーーーッ!?仗助の野郎、すさまじい速度で宙を滑空してやがるゥーーーッ!?俺は幻覚でも見せられてるのか!?一体何が起こっているんだぁーーーッ!」
ロギンス「あれは『スタンド』だ。『スタンド』で地面を思いっきり蹴ることでの跳躍ッ」
メッシーナ「かつてのDIOと承太郎のスタンドバトルの時も、両者は『スタンド』で足元を蹴り、その勢いで移動をしていたという・・・仗助もその方法で移動しているッ!」
ポル「な、なにぃーーーッ!?く、来るッ!追いつかれ――」
仗助「ドラァ!」バグォン!
ポル「ポルッ!」ボッゴォン!
SPW「入った!あれは仗助の『スタンド』の拳が炸裂した音ッ!ポルナレフの顔面に炸裂した音だぁーーーッ!」
仗助「俺のこの頭がモノポリーみてーだとぉ~~~ッ・・・てめーもいっぺん言ってみろコラァーーーッ!」グッパォン!
ポル「ウゲエアーーーッ!・・・ま、まずい!このままでは『一方的に』ッ!『俺の顔面が趣味悪くされちまう』ッ!」
仗助「ドララァー!」ドババババ!
ポル「チャ、チャリオ――」
バゴム!
ポル「グエエーーー!こ、こいつ問答無用かッ!『スタンド』を繰り出す瞬間さえもッ!」
承太郎「・・・まずいな。仗助のヤツ、『キレ』てポルナレフをボコボコにしてやがる・・・次の走者の俺にタスキを渡す前に再起不能にされてしまう」
ジャイロ「ニョホホ、仗助のヤロー、やるじゃあねーか。勝負ってのはエキサイトしてナンボだぜ~。ナア、クウジョウジョウタロウ?」ニョホ
承太郎「・・・ポルナレフ」
仗助「たとえ誰であろうと手加減しねェぞコラァーーー!」ドドド!
ポル「ッグアアア!(だ、ダメだ!今の仗助には何を言っても通じねー!しかも俺を見下ろしているこの状態じゃあ反撃もマトモにできねー!や、『やられる』ッ!)」
SPW「ポルナレフのヤツ、仗助に一方的にやられちまってるぜ!あまりにも不利ッ!あの体制からじゃあ逆転は不可能だッ!」
ポル(だが・・・俺が再起不能にされる前に・・・・・・承太郎にタスキを『つなげなければならない』!今の俺にできるのは・・・それだけだ!このまま俺がやられてレースに負けちまったら・・・)
仗助「ドララララァーーー!」
ポル(カッコ悪くて・・・徐倫に顔をあわせられねーぜ!)コォォォ!
SPW「あっ!あれはっ!『あの呼吸は』ッ!」
ポル「承太郎ォーーーッ!俺の最後の波紋だぁー!受け取ってくれェーーーッ!」バリバリバリ
承太郎「!?・・・あの声は・・・ポルナレフ!?」
ポル「ズームヘッドォーーー!」
ボッギャオーーーーーンッ!!!
SPW「あっ、あれはァッ!波紋で頭を伸ばしてッ!タスキをかけてッ!まるで丸太みてーに頭がドンドン伸びてゆくッ!次の走者である承太郎めがけッ!ポルナレフの頭がッ!」
ドドオーーーン!
承太郎「!・・・これは・・・・・・ポルナレフの頭ッ」
ジャイロ「」
メッシーナ「ポルナレフは・・・仗助に再起不能にされてチームが負けることを危惧して・・・次に『つなげるため』に・・・波紋で髪の毛を伸ばし、タスキを承太郎に託したのだ・・・」
ロギンス「最後の・・・波紋で・・・」
承太郎「ポォーーールナァーーーレフゥーーー!」
バン!
承太郎「・・・・・・ポルナレフ・・・お前のタスキ・・・『受け取った』ぜ」バン
ジャイロ「・・・あのサァ~・・・なんか・・・すんげーフザけてる気がするんだがよォー・・・そんなシリアスティックなレースなの?コレェーッ?」
承太郎「・・・」
ジャイロ「・・・ナアナア~、こーゆー雰囲気でレースするってーのもあんまり楽しくねーからさーッ、ちょいと俺がタノピーギャグで雰囲気変えてあげましょうかなーっと」
承太郎「・・・」
ジャイロ「イマイチパクリっぽいが、『漫画の各部を紹介しながら、3部で名乗り口上、4部で気合の一言、5部で力を集めて6部で技の名を叫ぶ。
7部でキメセリフを言って、8部でマスコットキャラクター』っつゥーギャグよ。一回しか歌わねーぞ?もうジメジメ空気に戻すんじゃあねーぞ?いくぞ、コホン」
承太郎「・・・」
ジャイロ「第一部、ファントム・ブラッド」
ジャイロ「第二部、戦闘潮流」
ジャイロ「第三部ッ!スターダストッ!クルセイダァーーーズ!!!」バーン!
ジャイロ「第四部・・・ダイヤモンドは・・・砕けないッッッ!!!」ドォーン!
ジャイロ「第五部ゥーーーッ!黄金の風ェェェーーーーー!!!」グアオォーーー!
ジャイロ「第六部ッ!!!ストーンッ!!!・・・ォオーーーーーシャァァァーーーーーンッ!!!」ドッバォーーーン!
ジャイロ「第七部!!!スティールッ!ボールッ!ランッッッ!!!」ドッバァーーーン!
ジャイロ「第八部☆じょじょりおんッ♪」キャルン
承太郎「・・・」
ジャイロ「っつゥ-ギャグよ。どぉ?」
承太郎「・・・・・・ジャイロ・ツェペリ・・・・・・センス、逆さだぜ」
ジャイロ「・・・ニョ」
ダッ!
SPW「承太郎が走りだしたッ!仗助はまだポルナレフをボコってるからジャイロはまだ走れないッ!ここで距離をとられるぞォー!」
承太郎「ポルナレフは駅伝の後で仗助に治してもらえばいいだけだ。とにかく今は先に進むことを優先する。仗助はまだポルナレフにつきっきりらしいしな」タタタ
ジャイロ「あ・・・あのヤロォ~・・・・・・気にするなジャイロ・ツェペリ、あの野郎、俺のハイセンスにシットしてんだ。気にするんじゃあねー・・・仗助ェ!早くしやがれってんだ!」
仗助「ドララァ!」ボゴボゴ
ポル「」
ジャイロ「まだ殴りたらねーのかあのやろー!いつもより多めに殴りやがって・・・こうなりゃ加減ナシだ!鉄球でッ!」ギャアーン!
フアッ
SPW「ジャイロが鉄球を仗助の方へ向けて投げたッ!鉄球が仗助のタスキをひっさげて・・・ジャイロの所へと戻っていく!」
ジャイロ「これでタスキを『受け取った』ぜェ~ッ。ニョホホ」パッシィ
ジャイロ「さて、行くぜ」ギン
承太郎「・・・」タタタ
承太郎「かなり距離をあけたが・・・ジャイロ・ツェペリが追いつける可能性はほぼゼロだ・・・だが、『何か妙だ』。何か・・・・・・」
ザパラッ
承太郎「!・・・あ、あれはッ!?」
ザパラッ!ザパラッ!
ジャイロ「ニョッホホ☆駅伝のルールブックに『乗馬しちゃダメ』なんてーのは無いぜ~?」
承太郎「こいつッ・・・」
SPW「ヴァルキリーだッ!ジャイロのヤツ、ヴァルキリーに乗馬していやがるッ!あれだけの距離をッ!もう追いついてしまった!」
ジャイロ「ホイ、追いぬいたァ~ッ。んじゃ、後は俺の通った道をゆっくりゆったり歩くこったなァ~ッ」
メッシーナ「ジャイロが追い抜いたな」
ロギンス「ここからは承太郎が離される一方だぞ」
ジャイロ「おめーさんが俺に勝てる可能性はぜんっぜん、ねーってことだってのーッ!」
承太郎「・・・確かに、俺の走る速度ではお前の馬の速度には勝てない。だが、ここは『カツアゲロード』」
バン
ジャイロ「?」
承太郎「最近、杜王町に詳しくなってな。この道では不思議なことが起こる。見知らぬ連中に『取引』に利用されたり、ペットショップで弁償させられたり・・・」
承太郎「『スタンド』だということは知られていない。住人は皆、理屈は知らないが、『そういうルール』と知っている。理解しているんだ。土地を理解するということは、有利なことだ」
ドシュン
バグォ!
ジャイロ「!?ブゲッ!」
SPW「な、なんだぁ~~~っ!?ジャイロが突然、落馬したァーーーッ!まるで承太郎のスタンドで殴られたみてェだぜッ!?一体何が起こったんだぁー!?」
メッシーナ「あの距離では、承太郎の『星の白金』の射程の外。攻撃は届かないほど離れている。だが・・・」
ロギンス「『カツアゲロード』の地形で、承太郎は瞬時に移動した。一瞬ではあるが、ジャイロは承太郎の射程距離内に入った」
SPW「その瞬間に承太郎がスタンドで攻撃したってーのか!」
ジャイロ「うぐぐ・・・な、何だと・・・」グググ
承太郎「悪いなジャイロ・ツェペリ。だが駅伝のルールブックには『選手を落馬させてはならない』というルールはないんでな」
SPW「承太郎が再び追い抜いて走り続けているッ!次の走者のホルホースにタスキをつなげるためにッ!」
承太郎「・・・」タタタ
ジャイロ「っく・・・や、ヤロォ~・・・!」ダッ
メッシーナ「ジャイロも立ちあがって走りだしたな。距離はあるが自力で走っているぞ」
ロギンス「カツアゲロードを出て、しばらく走ると見えてくる次の走者は花京院だな」
ホル「来たか承太郎!おそいぜ~ッ!」
承太郎「待たせたな。タスキを受け取れ」
ホル「任せな。俺の走りを見せてやるぜェ~ッ!」シパパパ
花京院「っく・・・ジャイロ!急げ!」
ジャイロ「うおおおおおお!この距離を一気に詰めるっ!オラァ!」ズギャー!
メッシーナ「!鉄球だ!鉄球でタスキを投げた!」
花京院「多少ずるいかもしれないが、流石だジャイロ」パッシィ
ロギンス「花京院が受け取った!ホルホースとの距離は8秒差ほどだ!」
花京院「さあ、追い上げの時間だよベイビー」ダッ
ホル「っちぃ!思ったよりも早いじゃあねーか・・・だが俺には追いつけねーぜ!」メギャン
花京院「!スタンドを・・・こちらもッ!『緑の法皇』!」バン
ホル「『皇帝』ッ!」ドバ!
花京院「エメラルドスプラーーーッシュ!」バァーン!
SPW「互いのスタンド攻撃がッ!炸裂したァーーー!双方の攻撃が激突しあって、両者の弾丸攻撃はアサッテの方向へとんでいっちまったァー!」
ボゴボゴボゴォ!
アレッシー「アレッ?今何か飛んできて、マンガ家さんの家に当たったなァ~?なんだったんだろぉ~なァ~」
カーン「どこかで雪合戦でもやってるんじゃないのか?それにしてもこの前マンガ家の家がブッ壊れたって聞いたが、また傷ができてしまったのかー」
チャカ「グーゼンってスゲー」
ホル「ッチィ!スタンドバトルじゃあラチがあかねー!こうなりゃとっとと次の走者にタッチするっきゃねーぜ!」タタタ
花京院「おっと、僕のスタンドを甘くみないでくれよ」シュルルルル
ホル「!?ホ!?」
SPW「あ、あれは!花京院のスタンドがホルホールの足に巻き付いて・・・」
花京院「しばらくその場で止まっていな」タタタ
ホル「て、てめェーッ!ずりーぞ花京院!」バタバタ
花京院「今度からは二人一組で走るんだな。君のポリシーだろ?フフフ」タタタ
SPW「花京院が一気に距離をかせぐ!ホルホースが何とか振りほどいて再ダッシュするが距離は歴然っ!」
ホル「あの野郎~ッ!『皇帝』をくらわせてやるッ!」ドバ!
花京院「!」
ボゴォ
SPW「な、なんてこったァーーー!弾丸が花京院を通りすぎたと思ったら振り返った!そして花京院のオデコに直撃せずにあの前髪に直撃っ!前髪がァ!花京院の前髪がァーーーッ!」
花京院「ウヒーーーッ!?あんまりだぁァァァァァ!」
ホル「ホッホホ、トレードマークが切れちまってパニくってるウチに走りぬけるぜーッ」シパパパパ
花京院「ぼぉくの髪ィがァァァーーーーー!アヒアヒアヒ!」HHHEEEYYYYYYY!
ホル「ホッホッホ、次はピンク・ダークの少年の漫画家さんだ。がんばれなーッ」タッチ
露伴「なぜこの岸辺露伴が走らなければならないんだ・・・」ブツブツ
ホル「ホレ!ブツブツいってねーで走れ」ペシッ
露伴「っ!・・・仕方がない・・・」シブシブ
康一「ああッ!露伴先生が行ってしまう!花京院さーん!早く来てー!」
花京院「ノォホホホホホヘラヘラヘラヘラヘラアヘアヘアヘアヘアヘ」
康一「だめだ、完全に自分を見失っている。でも距離がそんなに離れてないから『エコーズ』でタスキを回収しよう」ドーン
SPW「康一が露伴の後ろを追い上げる!多少距離はあると思ったが・・・だがしかしッ!」
露伴「ゼエー!ハアー!ゼエー!ハアー!」フラフラ
SPW「露伴の野郎ーッ!想像以上に体力がねーぜ!もうバテてやがる!」
メッシーナ「呼吸が乱れすぎだな」
ロギンス「修行が足らん」
康一「あの・・・大丈夫ですか露伴先生?」タッタッタ
露伴「こ・・・康一くん・・・ゼー!ハー!・・・ぼ、僕は漫画家だからね・・・ハヒュー!た、体力勝負は少々苦手で・・・ゼヒュー!」
康一「はあ・・・あの、歩きましょうか?」タッタッタ
SPW「康一ッ・・・露伴と並走して気づかってやがるッ。なんて優しい奴なんだッ!」
露伴「そ・・・それは・・・気づかってくれてありがとうヒュー!・・・でも・・・これは勝負ヒョー!・・・き、君は自分のチームのためにブブハァー!・・・がんばって・・・」
SPW「露伴も康一のためを思って、あえてイバラの道を行くかッ!見直したぜッ!」
康一「露伴先生・・・」ジーン
露伴「でもちょっとスピード落として――」
康一「わかりました!僕、露伴先生の言う通りに、本気で走ります!がんばってチームに貢献しますっ!」ダーッ
露伴「康一くーーーーーーん!!!」バリバリ
DIO「来たか。このDIOの走る時が」
康一「お、お待たせしました・・・ハア・・・ハア・・・タスキです・・・」フラフラ
DIO「ここまで全力で走ったか・・・後はこのDIOに任せろ」パシィ
ジャイロ「もう・・・何をやっているんだ露伴先生。まだ来ないのか?・・・」
DIO「では先に進ませてもらうぞ、ジョニィ・ジョースター。フン」ドッギャーン!
SPW「早い!DIOの野郎、スタンドで地面を蹴っての移動法だッ!なんてスタンドパワーなんだ!これじゃあ距離は開く一方だぜッ!」
ジャイロ「あちゃー、早いなー・・・これは僕からアクションを起こすしかないな。腕に爪弾を撃ち込んで」ドン
露伴「ブヒェー!ブフォアー!ウゲエヘェー!」フラフラフラ
ギャルル
ジョニィ「露伴先生、あんまり遅いんでタスキを受け取りに来ました」バン
SPW「なんてこったァー!ジョニィが爪ACT3で露伴のいる所まで一気にタスキをとりに行きやがった!」
露伴「ググゲヒィー・・・ズビズバー・・・イィーブブハー・・・」ス・・・
ジョニィ「うん、受け取った。だいぶボロボロみたいだから、ゆっくり休んだな。それじゃあ」ギューン
SPW「さあジョニィ!追い上げのためにスタートだぁー!」
DIO「フン・・・距離をあけすぎたか・・・あまりにも楽勝すぎると面白みがないな・・・どれ、一つチャンスをやろう」テクテク
SPW「DIOのやろぉ~!ナメやがって・・・スタスタと歩いてやがる!距離が元々あった上にスタンド舞空術で一気に進んだからだッ!だがッ!ジョニィは『すぐそこまで迫っている』!」
ザパラッ!
DIO「!ナニッ!?」
ジョニィ「今は推定無罪だが、とりあえず射程距離内に入ったから爪弾をくらわせてやる。DIOだし」ドバドバ!
SPW「有無を言わさず先制攻撃っ!DIOに爪弾が迫るっ!」
ドオ ̄ ̄ ̄Z___ン!
DIO「『世界』。このDIOだけの時間だ」
DIO「なるほど・・・爪を弾丸にして飛ばす能力か・・・だがこのDIOの敵ではない」コンコンコン
DIO「適当な方向へ飛んでいってしまうように、力を加えておくとしよう」コンコンコン
DIO「そして時は動きだす」ドーン
ジョニィ「ッハ!」
SPW「な、なんだぁ~~~っ!?ジョニィの爪弾がめちゃめちゃな方向へ飛んでいっちまったァ!?いったい何が起こっているんだぁー!?」
ボゴボゴボゴォ!
アレッシー「アレッ?また漫画家さんの家になんか飛んできた」
チャカ「あーあーあーあー・・・穴だらけになっちゃって・・・」
カーン「グーゼンってスゲー」
ジョニィ「今のは・・・もしや時をっ!?」
DIO「ム・・・そこに気付くとはやはりジョースターか」
ジョニィ「こうなれば馬の力を利用した無限の回転エネルギーを――」
ジョナサン「あ、待って。それはやりすぎ」
ジョニィ「あ、そうだね。ごめん」
DIO「WRRYYYYYY!?JOJO貴様っ!何を言う!」
ジョナサン「無限の回転はちょっとやりすぎだろう?そんなことより普通に走ろう」
ジョニィ「そうだね。僕もそんな気がしてきた。自分の足で走ることにする。一緒に走ろうか」
ジョナサン「ああ、そうしよう」
タッタッタッタッタ
SPW「・・・お・・・俺は感激しているっ!いきなり攻撃をしかけてきた相手に優しい言葉をかけ、今や一緒にジョギングをしているっ!これだッ!これこそがジョースターさんのスゴ味!」
DIO「WRRRRRYYYYYYYYYYY!このDIOがなぜノンキに健康的なジョギングをさせられているんだぁァァ!」
ジョナサン「さあ、もっと腕を振って足を上げて走るんだ」タッタッタ
ジョニィ「ああ、こうか?こうだな?」タッタッタ
DIO「RRRRRRRYYYYYYYYYYY!」
ジョセフ「・・・なあ、これってレースだよなァ?駅伝っつー名のよォー」
シーザー「ああ、俺はそう思っていたが」
ジョセフ「じゃあなんで俺達にタスキをつなげる順の走者である2人がリズミカルなランニング&万面の笑みで健康的に走ってるんだぁーッ!」
SPW「とうとう最後の走者!アンカーのJOJOとシーザーの出番が迫るっ!ジョースターさんとジョニィは並走しているから同時のスタートになるぞーッ!」
ジョセフ「・・・こうなっちまったからには、俺とオメーの一対一ってことになるなァー?正々堂々、純粋な競争といこうぜ?」
シーザー「・・・そうだな。そうしようJOJO。・・・だが、一つ気になるんだが・・・そう言いながらもなぜ俺の足元に雪を集めているんだ?もしかして転ばそうとしているのか?正々堂々と?」
ジョセフ「え!?・・・い、いか~んバレちゃった?」
シーザー「お前の考えなどお見通しだ。俺にイカサマは通じないぜ」
ジョセフ「にゃにぃ~・・・(ッケ!こうなったらイジでも騙してやるもんね~ッ!早くタスキを持ってきやがれってんだジョニィ~ッ!)」
シーザー「まっ、もうお前は騙されているんだがな」パッシィ
ジョセフ「!?」
SPW「うおーっと!?どうしちまったんだぁ!?シーザーはタスキをDIOから受け取ったのに、JOJOはジョニィのタスキを受け取っていないィー!?JOJOはボーゼンと立っているだけだァ!」
ジョニィ「ちょっと、ジョセフさん何で突っ立ってるんだ?早くタスキを取りなよ」
ジョセフ「な、なんだとっ!?これはっ!?」
シーザー「ガールフレンドに言ってやるのが最適なセリフなんだがな、お前とジョニィの距離は思っていたよりもずっと近かったんだな。
シャボンのレンズをお前の前に展開し、光を屈折させたのさ。遠くにいる風に見えていたのは光の屈折による錯覚だぜ」タタタ
ジョセフ「んだとぉ~~~っ!?この俺に・・・この俺にそんな騙しをっ!テメー!シーザー!」
SPW「JOJOもタスキを取ってスタートしたっ!だが一手遅れてしまっている!この一手の距離を巻き返せるのかJOJOォーッ!」
シーザー「フフフ、俺に追いつけるもんか。波紋の修行だって、最初は俺の方が上を行ってたんだぜ!」タタタ
ジョセフ「待ちやがれコラァーッ!ぜってーけちょんけちょんにしてやるーッ!」タタタ
仗助「いやァ~、疲れましたねェー駅伝。走るのってけっこー体力使うけど温まるなー」ゾロゾロ
ホル「まだ走ってるんだっけか?そろそろ終わりだよなー。さっさと仗助の家の前に戻って休もうぜー」ゾロゾロ
億泰「なんか走ったら腹ァへっちまったなー」ゾロゾロ
康一「露伴先生、大丈夫ですか?」ゾロゾロ
露伴「・・・うう・・・グフ・・・き、岸辺露伴は走らない・・・」ゾロゾロフラフラ
承太郎「ところで徐倫達はどこに行ったんだ?」ゾロゾロ
ジョニィ「さあ・・・リサリサとかいう人がどこかに連れてったみたいだけど」ゾロゾロ
ポル「あー・・・殴られすぎてつかれちまったぜ・・・いくら正気に戻ってから仗助に治してもらったとはいえ・・・」ゾロゾロ
ジャイロ「ジョウタロー、いつか決着つけてやるからな!だが今はとりあえずゆっくりしてェー」ゾロゾロ
DIO「・・・花京院、貴様その髪の毛・・・どうした」ゾロゾロ
花京院「え?ああ、仗助くんに治してもらったんだけど、イマイチ元の形と違うかな?アハハ」ゾロゾロ
ウェザー(・・・皆どっちが勝つかレースの結果見ないんだな・・・)ゾロゾロ
リサリサ「戻ってきたのね」バーン
ジョニィ「あ、リサリサさん。仗助の家で何を?」
リサリサ「フフフ・・・あなた達にイイものを見せてあげようと・・・ね」
ジャイロ「?」
リサリサ「出ていらっしゃい!」
イソイソ
承太郎「!!!!!」
仗助「な、なんだぁオメーら!そのカッコォ~ッ!」
リサリサ「フリソデよッ!女の子はイベントの時にコレをきるっ!それが『流儀』ィィィーーー!」
じょりん「どう?どう?にあう?フリソデー。なんかきるのメンドーだけど、イイものなんだってー」フリフリソデ
えふえふ「なかなかミョーなふくだけど、にほんのじょせいはこーゆーキモノをきるらしいな。まあたしかにカワイイな」クルクル
えるめぇす「・・・・・・な、なんかはずかしい・・・///」モジモジ
ホル「おおおおおお!イイじゃあねーか!スッゲーいい!めちゃくちゃにあってるぜー!」
億泰「・・・こ、これは」ゴクリ
康一「億泰くん・・・」
ポル「こいつぁスゲー!写真にとろうぜ!バッチリ決まってるからな!」
ジョニィ「これはイイね。日本っ!って感じで。ウン、やっぱり日本はイイね」
ジャイロ「なかなか似合ってるなァー。全員日本人じゃあねーのにな」
承太郎「」
DIO「承太郎が気絶している・・・」
仗助「いや、これは確かにイイもんッスね~」
リサリサ「ついでにもう一人準備させたわっ!大人のフリソデを見せてあげる!」ザッ
億泰「!ま、まだあんのか!?も、もしやリサリサ先生が今からフリソデに!?」ハナヂタラー
リサリサ「出てきてらっしゃい!」
アヴ「・・・・・・」フリフリソデ
億泰「」
康一「」
花京院「」
露伴「」
ウェザー「」
仗助「」
ポル「キモすぎるぞおい」
ジャイロ「そんなオチいらねーんだよ」
ジョニィ「撃つぞ」
ホル「うわぁ・・・」
承太郎「泣かす」
SPW「こいつはヒデェーッ!ゲロ以下プンプンブ男だぜッ!」
アヴ「違うんだ・・・私は拒否したんだが・・・・・・」
承太郎「泣かす」
ジャイロ「リサリサさんよォ~・・・なんでこんなモンを仕上げちまったんだ?」
リサリサ「アメとムチッ!」
じょりん「なージョースケ、にあってるー?」フリフリソデ
仗助「ああ、スッゲー似合ってるぞ。後で写真とろうな」
えふえふ「あれ?ジョセフおんじとシーザーは?」キョロキョロ
花京院「走ってるねたぶん」
ポル「どーでもいーじゃねーか。とにかく写真写真」
億泰「アヴさんのは撮るんじゃねーぞ間違っても」
ホル「アヴドゥル・・・お前にそんなシュミがあったとはな・・・」
アヴ「・・・ヒドい・・・」
Dio「LORRRYYYYYYYYYYEEEEEE・・・・・・匂う・・・匂うぞ・・・」クンクン
Dio「退院したものの、まだクウジョウジョリーンに会っていなかったが・・・・・・こちらから匂いがするッ」クン
Dio「それもスゴク『イイ匂い』だッ!なにか特別な装備をしているかのように・・・フフフ・・・楽しみだッ!こちらにいるッ!この茂みの向こうにッ!」ガバァッ!
アヴ「早く着替えたいが・・・一人ではどうにもできない・・・」フリソデソデ
Dio「LLLOOOOOOOOORRRRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEE!!?」ドッバァー!
【ディエゴ・ブランドー 人知れず再起不能】
リサリサ「さあさあ、皆でお鍋でも囲みましょうっ!スージーQ、準備を」
スージーQ「はーい♪」
じょりん「スージーキューばーちゃん、なべつくっててくれたのか!」
スージーQ「皆で温まってね~。FFちゃんにはこっちの冷しゃぶを準備してるから」
えふえふ「おおっ!きがきくねぇ!」
仗助「お~、ゴーセイな鍋ッスね~ッ。エビかこりゃ?すんげーな」
億泰「おおおおお!サミィー中走ったかいがあったぜ~ッ!」ア、ヨダレズビッ!
承太郎「せっかくの着物が汚れないように気をつけろ」
じょりん「うっす!」
えるめぇす「あー、そとでたべるナベってのもオツなんじゃー」アツアツ
ポル「アッツゥ!なんで日本人ってこんなアツアツのモンを口にいれれるんだよッ!」
由花子「はい、康一くん。たくさん食べてね」
康一「ありがとう由花子さん」
じょりん「あー、コーイチとユカコがラブラブしてるぞー」
えふえふ「ほんとだー。やーいやーいラーブラブー」ヤイノヤイノ
ポル「鍋だけじゃなくって自分達もアツアツですってか?やかましいっ!うっおとしいぜお前ら!」
由花子「ええ、私達はデラックスにアツアツよ。それが?」
ポル「ポルッ・・・」
ホル「やめときなポルナレフ。ヤツらは茶かされて赤面するタイプじゃあねーんだ」
康一「あはは・・・」
ウェザー「・・・そうえいば、駅伝のアンカーはどうなったんだ?」
アヴ「そうだ。リサリサさん、どうなってるんですか?」
リサリサ「・・・・・・これも修行の一環っ。私達が見ていなくても走るということに意義があるのッ。決してどーでもいいからほっとくことにしたんじゃないわよッ」シュボ
ジョニィ「・・・リサリサさん、タバコ逆さですよ」
ジョセフ「うおおおおおお!シィーザァー!」タタタ
シーザー「追いつけるものかー!ギブアップして田舎に帰りなー!」タタタ
・・・・・・数日後、東方家
じょりん「えふえふッ!ミュージックスタート!」
えふえふ「ほい」カチッ
【BGM:銀河旋風ブライガー】
バッ!
じょりん「ほしのひかりがかがやくかげで、ワルのわらいがこだまする!」
じょりん「かこからみらいにつぐいしの、しゅくめいせおってさだめのしまつ!」
じょりん「ジョースターいちぞく、クウジョウジョリーン!およびとあらば、そくさんじょう!」
デレデーデレデーデレッデーデデージョリーン♪デレデーデレデーデレッデーデデージョリーン♪
じょりん「ジョーリン☆ジョーリン☆オトコむよう!ぐりーん、どるふぃん、けいむしょー」
じょりん「しゅうじんどーもーふるえーだすー、スタンドつかいジョリーン!」
じょりん「パパのディスクを、うばいとるのさ!ホワイトスネイク!(オー!)ホワイトスネイク!(オー!)」
じょりん「たたかうなかま、おんなトモダチ、えふえふっ!えるぅーめぇすー!」
えるめぇす「ひろがるハモンだ!」
じょりん「ス!ス!スターの!マーク、あ!あ!アタシは~」
じょりん「ジョースーターいちぞくージョースーターいちぞくー!じょーりーんーだー♪」
えふえふ「ジョースター!ジョースター!ジョースター!」
ドーーーーン
仗助「おー、がんばったなー」パチパチ
じょりん「だろ!?これであたしもアイドルになれるな!」
えふえふ「フリツケとカシはあたしがかんがえた」
えるめぇす「アタシはプロディーサーやくで、これをオーディションでみせればあたしたちはイッキにスターダムまちがいなし」
仗助「で、何でそんな古いアニメの替え歌にしたんだ?」
じょりん「パパがやってたスーパーロボットなんちゃらのゲームにでてたから」
仗助「そーッスかァ~。何の歌かシラネーって人はパソコンで検索でもすりゃあ歌が聞けるだろうっていう勝手な解釈なんだろうけど、そーゆーのあんまりやりすぎたらダメだぞ」
えふえふ「しかしかんがえついたからには、だまっているなんてできなくって」
じょりん「しらねーのかジョースケ?いま、ヨはだいアイドルじだいなんだぞ」
仗助「あー、アイドル戦国時代だのとか言われてんなァー。ゆるキャラだのご当地ヒーローだのみてーに地方でも結成してるってテレビで言ってるし」
えふえふ「アイドルマスターというのもはやってるらしい」
じょりん「あたしがアイドルじむしょにはいるオハナシがあるそうな」
仗助「すまねェ、俺はそのアニメしらねーんだ」
じょりん「プリキュアのもあったぞ?」
仗助「そっちもしらねーんスよ俺・・・オトコのコだからよォーッ、勇者シリーズとかとのコラボなら見るんだけどなーっ」
じょりん「それアタシであるひつようせいがないな」
えるめぇす「ジョースケはりゅうこうにウトい!」
仗助「すんません・・・」
ピンポーン♪
えふえふ「だれかきた」
じょりん「アタシがでるおらぁ!」ガチャ
サンドマン「毎度どうもサンド急便です。・・・荷物を届けてハンコをもらう・・・それが俺の仕事」
じょりん「はーいハンコおらぁ!」ポン
サンドマン「マイドドーモ。祖先からの仕事を継ぐ俺には、ハンコが必要なんだ」
えるめぇす「サンドマンいっつもはしってるもんなー。はしってにもつはこぶのってたいへんだろ」
サンドマン「サンドマン?それは白人が聞き間違えて勝手に呼んだ名前・・・直訳はサ――」
バタン
えるめぇす「?なんでドアしめたんだじょりん」
じょりん「あのひといつもハナシがながいんだ」
仗助「お?宅急便か?」
じょりん「あけていい!?あけていい!?」
仗助「おう。にしてもデケーハコだな。送り主は・・・・・・なんだ、親戚の東方憲助さんじゃあねーか」
じょりん「あけますッ!おらおらおらぁ!」ビリビリビリ!
えふえふ「?・・・てがみがはいっとりますが」
えるめぇす「ジョースケ!ろうどくしてくれ!」
仗助「エーット何何・・・親戚の東方憲助さんチからのお歳暮代わりらしーな。なんかシラネーが新しい家族ができて、てんやわんやしてたからお歳暮送れなかったんだと」
じょりん「おおッ!?こいつぁスゲーッ!ふるうつがたくさんはいってらぁ!」バーン
えるめぇす「オセイボってなに?」
仗助「うーん、まあプレゼントみてーなもんだ。で、その代わりにフルーツ盛り合わせを送ってきたと。あの家、フルーツ関係の仕事してるからだって」
えふえふ「なんと!タダでフルーツをこんなにも!」
えるめぇす「イエアー!」ピシガシグッグッ
仗助「しっかし多すぎだろこりゃー・・・食いきれねーぞ」
じょりん「あまったらトニオんトコにあげよーぜ!」
えふえふ「おっ、そうか。トニオならウマくあつかうだろーな」
仗助「そうスっかあ。しかし持ってくのがメンドーだな・・・取りに来てもらうのも悪ィーし・・・・・・」
じょりん「みろ!パイナップルだ!」
えるめぇす「ペッシペッシ!」
仗助「・・・原付の免許でもとるか」
【オー!メンキョギブミー!】
仗助「ここかあ・・・ジョニィさんが言ってた教習所・・・なんつゥー名前だこりゃあ・・・・・・」
じょりん「ここでメンキョがもらえるのかー」
えるめぇす「いちにちでバイクのメンキョってとれるのか?」
えふえふ「ゲンツキはいちにちでとれるらしい。そのキになれば」
仗助「・・・なんでおめーらもついてきたんだ?」
じょりん「そりゃーおめー、アタシらもじてんしゃデビューしたんだしぃ~?」
えふえふ「じてんしゃをもらったものの、のれないからどーしようかとおもってたところだ」
仗助「いいのかなァ~・・・怒られねーかなァー・・・」
えるめぇす「おこられたらなぐる」
仗助「やめてくれ」
マウンテン・ティム「オー!お前さんがジョースケかい。話は聞いてるぜ。ゲンツキの免許がほしいんだって?」
仗助「あ、ハイ。ジョニィさんの紹介でここがいいだろうって・・・」
ティム「オー!そうかそうか。ン?こちらのレディーズは?」
じょりん「あたしのなはクウジョウジョリーン!」バーン
えふえふ「フー・ファイターズ!わたしをよぶならそうよべ!」バーン
えるめぇす「あいとふくしゅうのキッス!」バーン
仗助「あ、エルメェス・コステロっつゥんですこいつ」ナデクリ
ティム「オー!そうかそうか。俺はマウテン・ティム。ルックスもイケメンさ」キメッ
えふえふ「おー」
じょりん「ティムティム、あたしらにじてんしゃののりかたをおしえてくれ」
ティム「オー!いいぜ。お前さんらみてーなキュートガールを追い返すなんて俺にはできねーからな」
仗助「俺は筆記試験があるから、おめーらは外で待ってな」
じょりん「ウッス!」
ティム「オー!そんじゃジョースケ、試験を開始するから準備しときな」
仗助「ウッス」ガラッ
DIO「・・・」
仗助「・・・・・・・・・あ、どうも」
DIO「何か言いたいことがありそうだな?」
仗助「・・・いや、なんでDIOさんが教習所に?」
DIO「フン!このDIOともあろうものが免許を持っていないとは言えないからな。思うに、自動車というものはとても便利だからな」
仗助「あれ?原付の免許試験ですよココ」
DIO「WRYYY・・・JOJOが『免許をとるなら原付から一つ一つとらないと!』とうるさくてな」
ジョナサン「紳士たるもの一つ一つ手順を踏まないとね」
仗助「そ、そーッスかァ~・・・まあ何も言わないッスけどォー・・・」
ティム「そんじゃあ試験を始めるぞ。今回の参加者はアンタら二人だけみたいだが、しっかりやりな」
仗助「ウッス」
DIO「フン・・・このDIOにとっては試験など問題ない」
ジョナサン「僕もいるからね」
DIO「SYYY-ッ!静かにしろJOJOォッ。バレないようにサポートするんだッ」
仗助「紳士ッスねェ」
仗助「・・・」カキカキ
DIO「・・・」カキカキ
ジョナサン「・・・」ジー
ティム「言っとくが、質問文に質問文で返すと0点だからな」
仗助「・・・」カキカキ
DIO「・・・なになに?『どんな時でも原付バイクは30キロ以上の速度を出してはならない。○か×か』・・・」
DIO「・・・確か30キロが限度だったな・・・○っと・・・」ス・・・
ジョナサン「いいやディオッ!これはひっかけ問題だ!」
DIO「WRYッ!?」ビクッ
ジョナサン「いいかい?例えるなら、道端で誰かが急病で倒れているとして、救急車が来るのが遅く、その人を病院まで運ぶ必要があるとする。そんな時は30キロでは遅すぎるんだ」
DIO「クワァーッ・・・」
ジョナサン「つまり、『どんな時でも』という部分がひっかけ問題なんだ。この問題の答えは×だ!」
DIO「そうかっ・・・フン、流石は我が永遠のライバルJOJO・・・」カキカキ
~~~
ティム「そんじゃあテストを返すぜ。仗助は筆記試験合格だ。DIOはダメ」
DIO「WWWWWWWWWWRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
ティム「次は実技でバイクに乗ってみるぞ。ジョリーン達もチャリを持ってきな」
じょりん「おう!」ガラガラー
ティム「じゃあ補助輪を外すぞ」ガチャガチャ
えるめぇす「・・・し、しかしあらためておもうが・・・ホジョリンなしでじてんしゃにホントにのれるのか?」
ティム「それをマスターするために来たんだろう?俺が教えるから安心しなって」
えるめぇす「グムー・・・」
えふえふ「お、ジョースケもゲンツキにのるのか」
仗助「ああ。一応露伴センセーのバイクに乗ったこともあっから、今さらって感じはすっけどなァ~」
ティム「おっし、全員チャリに乗りな。ジョースケもバイクに乗れ」
じょりん「チャリじゃねー!こいつはジプシーデンジャーっつーんだ」
ティム「オー!名前もあんのか。大事にしてんだなァーッ」
えるめぇす「アタシのはペガサスセイバーっていうんだ」
ティム「オー!クールだな」
えふえふ「アタシのはジョンポールジョーンズ」
ティム「オー!」
じょりん「ジョースケのは?」
仗助「へ?」
えふえふ「ウム、なまえがないとシまらないからな」
仗助「・・・えーっと・・・・・・カイザー・・・とか?」
えるめぇす「おー!カッコイー!」
ティム「さあ、そろそろ実技に入ろうぜ。俺の後ろについてきな」ブロローン
じょりん「ティムティムのそれはなんつーんだ?」
ティム「ルーシー号ってんだ」ブロロン
ティム「俺の後ろをゆっくり走らせるんだぜーッ」ブゥー・・・
じょりん「いくぞオアアー!」ダッ ズザザーッ!
えるめぇす「いきなりコケたァーッ!だ、だいじょうぶかじょりんんーッ!」
仗助「徐倫!クレイジーDッ!」ズキュン
じょりん「うう・・・ありがとジョースケ」
ティム「おいおい大丈夫か?・・・まさか一漕ぎもできねーたあ思ってなかったぜ」
えふえふ「アタシたちはホジョリンナシじゃあマトモにすすめないんだ」
ティム「そいつはすまなかった・・・それじゃあ俺がゆっくりじっくり指導してやることにするぜ」
仗助「ちょ、ちょっと待ってください。それじゃあ俺は誰に習うんスかァ~?」
ティム「別の教官に任せることにする。今無線で連絡したから、来たら教えてもらってくれ」
仗助「そんなんでイイんスかァ~ッ・・・」
ティム「じゃあジョリーン、フー・ファイターズ、キッス、自転車の乗り方を教えてやるぜッ」
じょりん「おー」
えるめぇす「コケないようにしてくれな!マジだぞ!な!」
えふえふ「アタシのジョンポールジョーンズがうなるぜ!」
仗助「・・・大丈夫かなァ~ッ・・・・・・ケガしたらすぐに治してやるためにも、アイツらから目が離せねーぜ・・・」
オエコモバ「俺が教官のオエコモバだ。お前がジョースケだな?マウンテン・ティムからお前の指導を任されている。俺が指導するからにはミスには厳しいからな」
仗助「あっ・・・ウッス」
オエコモバ「まず何より、ブレーキから手を離すな。どんな時でもブレーキは大事だからな。そのためにお前がブレーキから手を離したら爆発するようにしておいた」
仗助「」
えるめぇす「はなすなよ!?ぜったいはなすなよ!?」
ティム「離さないって。掴んでるからハンドルをまっすぐにしてるんだぞ」
えるめぇす「うー・・・ちゃんとつかんでる!?」グラグラ
ティム「掴んでるって」
えふえふ「えるめぇすフラフラしてんぞ」
じょりん「ハンドルをまっすぐにするんだってーのっ」
えるめぇす「んなこといったって・・・」グラグラ
ティム「ゆっくりこぐんじゃあなくって、勢いをつけないとバランスが取れないぞ。だから早くこぐんだ」
えるめぇす「はなすなよ!?」
ティム「掴んでるって・・・」
じょりん「ティムティム!アタシものるからつかんでてくれ!」
ティム「はいはい。二人同時につかんでてやるからな」
えるめぇす「うわおおっ・・・」
オエコモバ「とにかく実践だ。俺の後ろについてこい」ビィーッ
仗助「ウヒーッ!いきなりトバすッスねェーッ」ビィーッ
オエコモバ「言っておくが、俺と離れすぎると地面に設置した爆弾が爆発するからキッチリついてこい」
ボグォー!バグォーッ!
仗助「ウヒーッ!爆発が迫ってくるゥーッ!」
オエコモバ「コースを一周したら煙爆弾も追加だ」
仗助「ウヒィーッ!」
じょりん「おらぁー!」コギコギコギ
えふえふ「じょりんがスパート!」
えるめぇす「ま、まってくれじょりん!はやすぎる!ティムティムはアンタのもアタシのもつかんでるんだから・・・」
ティム「いいや、大丈夫さ」ビィーン
えふえふ「うでがバラバラにぃーッ!?」
じょりん「スゲー!ターンXかよオメー!」
ティム「オー!ロンサムミー!って感じか?俺ァスタンド使いでな」
えるめぇす「な、なるほど・・・こののうりょくならふたりをどうじにつかんでてもイケるな」
じょりん「ならもっとスピードをあげるぜェーッ!コギコギコギ
ティム「あ!待ってくれ!ロープ以上の距離を離れると――」ピィーンッ
じょりん「グエッ」ビーンッ
えふえふ「アララのコアラ」
バグォーン! ボゴォーン!
<オソイゾジョースケ!ソンナスピードジャアバクハツシチマウゾー!
<ウヒィー!カンベンシテクレェー!
<ボクノリズムヲキイテクレー!
えるめぇす「?・・・あっちはなんかソーゾーシーな」
じょりん「ほっとけほっとけ。それよりえふえふはれんしゅうどーすんだ?」
えふえふ「アタシはプランクトンのぶんしんにうしろをつかんでもらってれんしゅうする」ウジュルウジュル
ティム「オー!」
じょりん「おらおらおらぁー!」コギコギコギ
ティム「ジョリーンの方はもう大丈夫だな。・・・で、キッス。お前さんはまーだ怖いのか?」
えるめぇす「こわくないッ!だがしかしッ!ころんでしまうのではというキケンがある」
ティム「オー!」
えふえふ「あたしゃもうひとりでのれるぞ。えるめぇすだけだなあとは」コギコギ
えるめぇす「うー・・・なんでおめーらはこわくねーんだよ・・・」
じょりん「ビビってんじゃあねーぞえるめぇす!そんなことじゃあなにもできねーぞ!コケたらおきあがればいいだけなんだからさ!」
えるめぇす「うー・・・」
じょりん「ほじょりんナシのじんせいってーのも、えきさいてぃんぐだぜッ」コギコギコギ
えるめぇす「・・・」
ティム「・・・・・・いつの間にか離してたーっていうやり方をいつやろうかと思っていたが・・・・・・どうするキッス?まだ俺が掴んでいてやろうか?」
えるめぇす「うー・・・うー・・・・・・いいやッ!もうつかんでなくていいッ!アタシひとりでのる!」
ティム「いい眼光になった。Stund up toだぜキッス!」
えふえふ「ズっといおうとおもってたけど、キッスじゃなくてえるめぇすだから」
ティム「オー!」
えるめぇす「うおー!いくぜーッ!」コギコギコギ
じょりん「おおっ!のれてるじゃあねーかえるめぇす!」
えふえふ「しかしカーブにさしかかった!」
えるめぇす「ッ・・・!」グラッ
ズザザーッ
ティム「!」
えるめぇす「・・・っつ・・・」
ティム「・・・キッス」
じょりん「だいじょうぶだ。えるめぇすはタフだからな」
えふえふ「ただじゃあころばねー。それがえるめぇすだ」
グ・・・
えるめぇす「なくもんかっ!」グシッ
コギコギコギ
ティム「・・・Stund up to(立ち向かう者)・・・か」
ボゴォーン!
<ボクノリズムヲキイテクレー!
<モ、モウヤメロッテンダコラァー!ウオオアー!
えるめぇす「きょうはありがとなティムティム!おかげでうまくのれるようになった!」
ティム「オー!礼にはおよばねぇさ。皆にバイクの乗り方を教えるのが俺の仕事だ。今のご時世、カウボーイの仕事は週2日だからな・・・」トホー!
えふえふ「こんどダイトウリョウにいっとくよ。ふきょうをどジャあ~んしてくれって」
じょりん「ジョースケ!そっちはどうだった?」
仗助「・・・ああ・・・まあ・・・・・・多少服が焦げくさくなっちまったが・・・たぶんもう完璧だな。ハリウッド映画のスタントマンになれるくらいになった気がするぜ」
オエコモバ「言っておくが、俺の生徒なんだから事故ったら容赦しないぞ。イイな?」
仗助「はいはい・・・アフターケアまでしっかりしてますねェーッ・・・」
ティム「心配しなさんな。オエコモバの生徒の事故率は0%だ。誰ひとりとして事故ってねーさ」
えるめぇす「マジで!?すごいじゃん!」
オエコモバ「爆破して証拠を消してしまえばイイだけの話だ」
仗助「」
オエコモバ「冗談だ。心配するな」ポン
仗助「今までの流れじゃあ冗談に聞こえねーぞ・・・」
じょりん「そんじゃあかえろーぜ!ハラァへってきたぞ!」
えふえふ「トニオんとこでメシくうか、カフェ・ドゥマゴでなんかくうか?」
仗助「ああー・・・確かに帰ってメシ作る気力はねーなあ・・・」
ティム「待った。もうひとつやることがあるぞお前さんら」
じょりん「?」
ティム「ほらよ。原付バイクを半額で買えるチケットだ。近くの店で使えるぜ」
仗助「えっ!?・・・なんスかこれ・・・」
ティム「ウチのモットーはアフターケアもしっかりと。免許はあっても乗るもんがなきゃ何もならねーからな」
えるめぇす「やるじゃねーかティムティム」
じょりん「うっしゃー!じゃあバイクかいにいこーぜ!」
仗助「ドーモすんません。ホントありがとうございます」ペコォーッ
ティム「気にするな。ルックスだけじゃあなくって内面もイケメンってな」
仗助「ここかぁ・・・バイク屋ってなんかカッコイーイメージなんだよなーッ。色んなバイクがズラァーっと並んでてよォーッ。シブくて強そうなオッサンが店番してんだ」
仗助「そんでもって、『おう、眠れねーのか?ブラザー』みてーなこといいながら、スパナでバイクの整備をしながら相談聞いてくれるっつゥーイメージってーか」
仗助「とにかくさァーッ、カッチョイイバイク屋ってイイよなァーッ!ミッキー・ロークとかみてーな店主のバイク屋ァーッ!」
マライア「あら、未成年のお客さんかい」
じょりん「てんしゅはビジンのオネーサンだぁーッ!」
えふえふ「ワオ!ビューティフォー!」
仗助「・・・俺って映画の見すぎかな・・・」
マライア「3人子連れのコーコーセーなんて珍しいじゃない。今日はどんな入用?」
えるめぇす「めんきょとりたてホヤホヤのボーヤにあうバイクをください」
マライア「あら、新人なの。その頭ならハーレーとか似合うかと思ったけど~」
じょりん「!しってる!イージーライダー!」
マライア「ちょっと違うわね。ついてきな。原付は向こうにあるから、選ぶんだね」
えふえふ「アタシたちはここらへんでテキトーにみてる」
仗助「オメーらその辺のモン触って壊すんじゃあねーぞ。マジでシャレになんねーからな。スタンドで治しゃ全部解決するけどよォーッ、もしかしたら買い取れって話になるかもだ」
じょりん「りょうかいっ」
えるめぇす「みろコレ!すっげーカッコイイぞ!」キラキラ
えふえふ「ハーレーダビットソンだな。ゴツくておもい。オネダンもごっつい」
じょりん「えいがとかでみるやつだな!アメリカンってかんじがタマんねー!」
トリッシュ「あら、あなた達・・・」
じょりん「!・・・おめーはたしか、パッショーネとサバゲーしたときの・・・」
トリッシュ「トリッシュよ」
えるめぇす「アンタもバイクかいにきたのか?」
トリッシュ「うーん・・・というより、油のニオイを嗅ぎに来たって言うかァ~ッ・・・ホラ、バイクのオイルってクセになる匂いするじゃない?」
えふえふ「ニオイフェチ」
マライア「どんなのがいいとか候補は?」フーッ
仗助「いや何も考えてねーんスけど、できるだけリーズナブルなので。見てのとうりコーコーセー現役なんでね」
マライア「あらそう。ならこちらのホンダのディオ様がオススメね。一番スタンダードで美しくてカリスマなバイクよ」
仗助「あー、なんかアリキタリーな感じッスね~ッ」
マライア「このバイクの良いとこは何といっても名前ね。気品があって、美しくて、セクシー」
仗助「俺としてはチョイと無難すぎるのはどーかと思うんスけどなァー」
マライア「・・・フン、あなたにはディオ様の素晴らしさが理解できないのね。いいわ、他のを見せてあげる」
仗助「バイクに様付けするなんて、よっぽどこのバイクがすきなんだなァーッ」
じょりん「うあっ!クセー!ガソリンスタンドのにおいがするぞ!」
トリッシュ「これがクセになるのよ。クセーだけに」
えるめぇす「オイルのにおいがイイなんてかわってるなァ・・・」
トリッシュ「あとはワキの匂いとかもいいわよ」
えふえふ「Uh-oh」
マライア「こっちのはどう?」
仗助「うおッ!これカッチョイー!・・・ホンダのマグナかァ~・・・でも原付っぽくねーなァ。お値段もそれなりに・・・」
マライア「こちらはどう?スーパーカブ50よ」
ジリリーン♪
マライア「おっと、お電話が・・・バイク見ときな。決めるなら早くね」ガチャ
仗助「ああ、カブって何かしょっちゅう聞く名前ッスね。・・・16万か・・・(半額にしてもらえるし)これにしようかな」
マライア「ええ・・・ええ・・・・・・ちょっと、お客のリーゼントさん、今電話の相手がそのスーパーカブがほしいって言ってるんだけど」
仗助「えェーッ?・・・そいつぁダメッスよォー。俺もう決めたもんねー」
マライア「とは言うけど、電話の相手の人、何だかここのトコ運の悪いことが続いてて、気分を一新するためにほしいんだって。出費も続いたから安めの原付がほしいって・・・」
仗助「そうはいかねーぜ。そうやってもっと高いのを買わせようってんでしょーッ?俺ぁ引かないッスよォー」
マライア「・・・もしもし?相手も譲らないっていってるけど・・・」
露伴「僕だって譲らないぞ!新年早々ウチは穴だらけになるし、体重は6キロ減ったし、気分を変えないと気が狂いそうなんだ。17万出すから買わせてくれ」
マライア「電話の相手、17万出すって言ってるけど、どうする?」
仗助「なにィ~ッ!?こっちは直に来てるんだからこっち優先でしょーが!」
マライア「商人としては少しでも高く売れる方に売る方針なんだけどォー」
仗助「ぐぬぬ・・・」
じょりん「どーしたジョースケ、おおごえで」
トリッシュ「ケンカなら外でしなさいよー」
仗助「電話の相手が俺のバイクを横取りしようとしてやがんだ」
えるめぇす「おっと」
えふえふ「まけるなジョースケ!ゼがヒでもかうんだ!」
仗助「・・・うし!17万2千出すッスよ!」ビシッ
マライア「・・・もしもし?17万と2千っていってるわ」
露伴【じゃあこっちは18万だ!カブは渡さないぞ!】
マライア「・・・18万と来たわ」
じょりん「おおー!オークションみてー!」
仗助「18万5千!これでどうだ!」ビシッ
えるめぇす「いけージョースケー!」
マライア「5千上乗せしたわ」
露伴【なんてしつこい客なんだ!ガンコなヤツもいたもんだなまったく。19万出そう!これ以上は出さないぞ!】
マライア「・・・・・・19万出ました」
仗助「ッグ・・・・・・」グラッ
トリッシュ「相手もナカナカ頑固ね」
えふえふ「きっとコンジョウひんまがったヒクツなヤツだな」
仗助「・・・ぐぐぐ・・・・・・」
じょりん「まけるなジョースケ!あたしのおこづかいもだしてやる!」チャリーン
えふえふ「あたしのも!」チャリーン
えるめぇす「ええい!アタシだってきょうりょくしてやるぞ!」チャリーン
仗助「・・・オメーら・・・・・・俺も男だ!店員さん!19万5千と362円で買うぜーッ!」バーン
マライア「・・・・・・19万5千362円よ。どうする?」
露伴【・・・なんだって・・・・・・】
じょりん「これでキマリだな。ジョースケのかちだぜ」
仗助「ああ、お前らのおかげだぜ」
露伴【・・・・・・ええい!20万出そう!】
マライア「・・・・・・20万の大台が来たわ」
仗助「・・・」クラァーッ・・・
仗助「・・・もうこれ以上は出せねェ・・・半額になるとは言え・・・学生にはそーそー出せる額じゃあねーぜ・・・」
じょりん「あきらめんなジョースケ!まけるな!」
えふえふ「ここでひいたらまけになっちゃうぞ!」
えるめぇす「おこづかいだしてやったのに!」
仗助「・・・そうは言っても、これじゃあお前ら3か月はおやつ無しになっちまうぞ」
じょりん「もっとやすいのにしよう」
えふえふ「いっそかわないってのもテだ」
えるめぇす「じてんしゃかってもらったら?」
仗助「・・・・・・っつゥーことで俺は別のにさせてもらうッスよ・・・そのカブは電話の相手に譲ってくださいッス・・・」
トリッシュ「安いのがいいならあっちにいいのがあったわよ?」
仗助「・・・マジッスか?見てみっかなァー・・・」
マライア「・・・」
マライア「・・・」
マライア「・・・もしもし?相手は21万出すって言ってるけど?」
露伴【なんだってェーーー!?】
トリッシュ「これ、チョイノリ」バン
じょりん「おー!かわいー!」
えふえふ「チョイノリってホントのなまえ?」
トリッシュ「そうね。お値段もオテゴロ」
えるめぇす「なんかスタンドにさいようされそうなデザインだ」
仗助「6万!?安いッスねェーッ!半額拳で3万になるぜッ!これでイイや!元々チョイっと乗るくらいにしか使わねーだろーし!」
じょりん「じゃあチョイノリかってチョイっとかえろーぜ!」
えるめぇす「てんいんさーん!これかいまーす!」フリフリ
マライア「あら、そう。ありがとうございますゥーッ」ニコニコ
トリッシュ「やけにニコニコしてるわね」
マライア「電話の相手、スーパーカブを31万で買ったのよ」ニコニコ
仗助「・・・グレート・・・チョイノリにして正解だったぜ」
じょりん「ジョースケはバイクで、アタシたちはじてんしゃでモリオウチョウをたんさくできるな!」
えふえふ「クリスマスにもらったモリオウチョウめいしょマップをつかうときがきたな!いろんなとこにいこー!」
えるめぇす「しゃしんもとりまくるぞー!あ、ついでだしバイクやのなかもとっとこう」パシャリ
仗助「ついでだ。ハーレーも写真とっといてくれ。額に入れて飾ろうっと」
露伴「・・・なんでだ・・・なんでついカっとなって31万も出すだなんて言ってしまったんだ・・・・・・トホホ」
チャンチャン♪
じょりん「いくぜジプシーデンジャー!あたしをそよかぜのなかへつれてってくれー!」コギコギ
えふえふ「ジョンポールジョーンズ、しゅつげきー」コギコギ
えるめぇす「ペガサスセイバァァァーーーッ!」コギコギ
仗助「5歳の女の子3人を後ろからバイクで追っかけるってーのもミョーな画だなァ~・・・とりあえずトニオさんトコにフルーツ届けたが、これどこに向かってんだおめーら?」
じょりん「モリオウチョウめいしょマップその17こうもく!『てっとう』だー!」コギコギ
仗助「鉄塔~~~ッ?あそこに何しに行くっつゥーんだよ」
えふえふ「それはそのときかんがえる。てっとうにはガーデニングするトコがあったりツリができたりするんだからな」コギコギ
仗助「なーんかFFって鉄塔気に入ってるよなァ~。オメー家庭菜園とかにハマるタイプか」
えるめぇす「ついたぞ!てっとう!」コギッ
じょりん「ムムッ!てっとうのしたにだれかいるぞ!」
仗助「何だ?・・・川で釣りしてんのか」
ペッシ「うう~~~・・・ナカナカ釣れないなァ~~~・・・兄貴ィ~・・・俺不安になってきましたぜェ~・・・」
プロシュート兄貴「我慢しろペッシ。釣りってーのは我慢するもんなんだ。1時間だろうと2時間だろうと、待ち続けてこそ目的を達成できるんだ。がんばれペッシ。お前ならできる」
ペッシ「・・・うん!俺がんばるよ兄貴!」
ポークパイハット小僧「ウィーン、ガシャン。・・・二つ針を下ろしてるのにつれないのはフシギどころかオカシイなァー・・・ウィーン」
鋼田一「ハハハ、ここの川でいつも釣りをしているから魚がもういないのかな?」
えふえふ「カネダイチー!」コギコギ
鋼田一「ん?・・・お、FF。東方一家でサイクリング?」
仗助「まあそんなトコだな。オメーら何やってんだ?」
鋼田一「釣りですよ。この人達は釣り仲間で・・・たまにこうやって一緒にフィッシングしてるんです」
仗助「ほォ~ッ」
プロシュート「お前らは?」
じょりん「あたしのなはクウジョウジョリーン!」バーン
えふえふ「フー・ファイターズ!わたしをよぶならそうよべ!」バーン
えるめぇす「あいとふくしゅうのキッス!」バーン
仗助「エルメェス、お前は自己紹介文句を考えなくちゃあならねーな」
プロシュート「お前らが話に聞くお転婆3人衆と保護者か。なるほどな」
じょりん「?アタシらってゆうめいなの?」
プロシュート「『パッショーネ』と抗争した3人娘達として組織で話題になってな」
仗助「サバゲーしただけなんスけど、語弊がありそうな言い方ッスね」
PPH小僧「俺もジオシュッターから聞いたぞ!ウィーン」
えるめぇす「いつのまにやらスターになってたとは・・・」
仗助「反応に困るトコだなァーッ・・・」
ペッシ「まさか新ボス達を倒した人達に会うなんて・・・オレびっくりだよ兄貴!」
プロシュート「うむ」
鋼田一「どうですか?ついでですし一緒に川釣りなんてのは。けっこう面白いんですよ、釣り」
じょりん「やるっ!」
えふえふ「つりならまけたことないぞあたしゃ」
仗助「やったことあんのか?」
えふえふ「ないからまけたことないんだよ」
鋼田一「釣り竿も3人分ありますよ。どうぞ」
じょりん「ジョースケはみはりな!アタシたちがつるから、うしろからカントクしててくれ!」
仗助「・・・」
鋼田一「まず釣り針にエサをつけます」ニュイ
えるめぇす「うおあっ!?ムシじゃあねェーかッ!ふざけんなふくしゅうすっぞコラァ!」
鋼田一「うーん子供らしい実に典型的なリアクションだ」
じょりん「こいつをハリでえぐりぬくんだな」ズブシュ
鋼田一「こっちはたくましすぎる」
えふえふ「うーん、こんなのをサカナがたべるのかな?プランクトンのがよっぽどオイシイのに」
ペッシ「ルアーでもいいんだよ。こーゆうニセモノのエサで釣るんだ」
えふえふ「・・・つまりサカナをだまして、つりあげて、ハラかっさばいて、にくをくいあらすんだね」
ペッシ「うんそう。なあ兄貴、最近の子ってこんなにエグいこと言うもんなのかな?」
プロシュート「最近はグロいアニメやマンガが流行してるって聞くからな」
仗助「かしてみろエルメェス、俺がエサつけてやっから」スッ
じょりん「で、これをかわにいれるんだな」
鋼田一「そうそう」
じょりん「うーし!フン!」ブオッ
ガシッ
じょりん「おらぁ!」ブン!
バキッ!
じょりん「ケッチャ!?」ドゴッ!
PPH小僧「振りかぶった釣り糸が後方の木の枝に引っかかって、折れて後頭部に直撃ガシャン」
じょりん「もー!ジョースケしっかりみててっての!」
仗助「俺ぇ?」
鋼田一「川に針を下ろしたら、後は待つだけだ」
じょりん「ツマラン!あきた!」
鋼田一「早いね。ウルトラマンでももっと粘るのに」
プロシュート「徐倫徐倫徐倫徐倫~~~ッ・・・釣りってのは『我慢』が大事なんだ。魚が針にかかるまでジっとまち、ヒットしたら一気に引き上げるんだ」
じょりん「アタシまつのはキライなんだ」
プロシュート「待つのも大事だ徐倫。女ってのはつつましくあるもんなんだからな。言わなきゃならないこととか、キメなきゃならないこととかは全部男にさせるべきだぜ」
プロシュート「それを女はジっと待つ。がっつく女もいるにはいるが、お前は相手に言わせるタイプの女だ。今から学べ。男を待つ練習をな」
じょりん「?」
仗助「ヘンな教育しないでくれないッスかね・・・」
ペッシ「つまり釣りって・・・恋愛と同じなんだね!」
プロシュート「その通りだペッシ!さすがだ!」
鋼田一「あ、FF引いてるよ」
えふえふ「おお!ホントだ!」グイグイ
仗助「がんばれFF!俺も手伝うぜーッ!」グイイッ
ザパァーッ
えふえふ「つれたぁー!」バーン
PPH小僧「今までゼンゼン釣れなかったのに・・・すごいなエフエフゥー」
プロシュート「何が釣れたんだ?」
えふえふ「・・・ヤカン」カラン
じょりん「ブーーーッ!」ケタケタケターッ
えるめぇす「ヤカンをつるなんてめいじんでもできねーぞ!」ケタケタケターッ
仗助「どうやったらそんなのが釣れンだよ!藤子不二雄マンガじゃあねーんだからよォーッ」
えふえふ「ヌヌヌ・・・」
ペッシ「お!?引いてる!引いてるよ兄貴!」グイグイ
プロシュート「落ちつけペッシ。『釣る』と心の中で思ったなら、その時スデに釣りあげているんだ」
ペッシ「うおああああ!キャァーーーッチ!」ザパァーッ!
じょりん「なんじゃそりゃあ!やぶれたナガグツじゃあねーか!」ケタター
えふえふ「ンなもんつるなんてさいのうあるんじゃあないのー?」ケタター
ペッシ「・・・」
PPH小僧「!ウィーン・・・ヒットした!二つも針を下げておいたかいがあった!ガシャン!ウィーン!」ザパァー
仗助「・・・なんだあそりゃあ・・・木か?流木を釣り上げたのかよ」
鋼田一「しかも人の形に彫ったみたいな木だな。人影と間違えてしまいそうな」
PPH小僧「・・・ジオシュッター・・・ガシャン」
プロシュート「おい、エルメェスの嬢ちゃん。お前は釣りをやらねーのか?」
えるめぇす「うーん・・・」
仗助「そうだぜエルメェス、せっかくエサつけてやったのに」
えるめぇす「だって・・・サカナのくちにハリをひっかけてつりあげるなんてできないよ・・・サカナはイタイもんゼッタイ」
仗助「・・・」
えるめぇす「それにつったサカナはたべちゃうんでしょ。そんなことできないよ・・・」
プロシュート「・・・エルメェス、お前の優しい気持ちはスゴク素晴らしいものだ。そういう優しい心ってのは誰にでもあるもんじゃあない。お前の特別な部分と言える」
プロシュート「だが、その考えじゃあお前は色んなことができなくなっちまうぞ?食卓に並ぶのは野菜とか穀物だらけになる。そういうベジタリアンな人もいるけどな」
プロシュート「お前もバーガーとかスシとか食うだろ?牛、豚、鳥ィーッ。人間は生き物を食って生活してるんだ。生き物に感謝してな。だから『いただきます』ってメシの前に言うんだ」
えるめぇす「でもつりなんてアタシにはできないよ・・・ぶきようだもんアタシ」
プロシュート「先入観を取っ払うんだ。頭から『できない』って決めつけてるんじゃあない。未知のことに挑戦しなかったら、何も知らないまま終わってしまうだろ」
えるめぇす「・・・」
プロシュート「『挑戦』は『成長』だエルメェス。失敗したとしても、それも『成長』だ。お前にとって新しい経験となるんだ」
えるめぇす「・・・うん、やってみる!」ヒュン
ペッシ「さすが兄貴ィーーーッ!」
えるめぇす「あ!ひ、ひっかかった!なにかがひっぱってる!」グイグイ
仗助「おーしエルメェス!俺も力をかすぜーッ!」ザパァー
えるめぇす「つ、つれたァーッ!」バーン
鋼田一「鰹が釣れたッ!!!」
えふえふ「かわでカツオがつれたッ!」
じょりん「アンタはてんさいだぁーッ!」
PPH小僧「ガシャン!」
仗助「ちょっと待て待て!カツオって川で釣れる魚なのかァーッ!?」
えるめぇす「げんにつれてるじゃん」
鋼田一「長いことココで釣りしてるけど、鰹が釣れたことはなかったな。鉄塔の下に鰹が生息してるなんてことになったらまた観光名所になっちゃうぞ」
ペッシ「ここまで泳いできたんだじゃいのかな?」
えふえふ「もしくはスタンドのうりょく」
仗助「・・・もしかして、『壁の目』とかの影響か?・・・異常気象とかそーゆーこと?」
じょりん「こいつぁいっこくもはやくパパたちにカベノメのなぞをかいめいしてもらわねーと」
PPH小僧「何だっていいじゃん。今日一日かけてやっと釣れた一匹だ。食べよう食べよう。ウィーン」
えふえふ「カネダイチー、いままでのテットウせいかつでつちかったサバイバルりょうりスキルをはっきしてくれ」
鋼田一「おう、任せな。ワイルドな料理にしてやるぜ」
えるめぇす「・・・ゴクリ」
プロシュート「エルメェス、魚に感謝してしっかり食おうな」
鋼田一「鰹と言えばやっぱりタタキだな。まず捌きます」スパァー
じょりん「アーミーナイフだ!」
えふえふ「サカナをころがしながらさばいてる。きようだなー」
鋼田一「そんで、藁を集めて火をつける。捌いた鰹を串に刺して、火であぶるように焼くんだ」ドジュゥー
ペッシ「わざわざ藁であぶる必要あるんですかい?」
鋼田一「これが風味やらが出て色々オツなんだ。シブイし」
プロシュート「エルメェス、自分が釣った魚があぶられる姿を見るのは切ないだろうから、できるまで向こう向いて――」
えるめぇす「うおー!すっげーうまそー!」ジュルリッ
じょりん「なんかサバイバルってかんじー!」
プロシュート「あれ」
鋼田一「で、これを刺身みたいに切り分けて出来上がりだ」ジャーン
仗助「ズイブン簡単だなァ~ッ。単に焼いただけじゃあねーか」
鋼田一「おっととと、味付けに隠し味ですよ仗助さん。皆さんに分ける小皿(葉っぱの皿ネ)に、醤油とマヨネーズを乗っけておきますよ」ウニュゥ~ッ
えるめぇす「マヨネーズゥ~~~ッ!?」
仗助「サカナにマヨネーズだとォーッ!?お前マヨラーかよ!」
鋼田一「そういう反応だと思った。騙されたと思って食べてみてください。鰹の叩きにマヨネーズを添えるってのは、漁師の人がする通な食べ方なんですよ」
じょりん「なんでテットウにすんでるのにそんなことしってるんだよ」
鋼田一「テレビのおかげで色んな知識を得てるんだ」
えふえふ「マヨネーズはどうやって?」
鋼田一「観光客の人からの差し入れ」
ペッシ「しっかし・・・サカナにマヨネーズはちょっとなァ~・・・」
PPH小僧「ゼッテー合わないと思うガシャン」
鋼田一「まあまあまあまあまあ、どーぞお一つ・・・」
仗助「どーだかなぁ・・・」
パクッ
仗助「うンまァァァ~~~~~いッ!」パァー
鋼田一「ニコニコ」
じょりん「なんだあこりゃー!?なんかシラネーがすっげーウマイぞ!」
ペッシ「醤油とマヨネーズって時点でサッパリとコッテリで味が合うわけないのに、なぜかウマイッ!」
えふえふ「マヨネーズだけよりもショウユだけよりもりょうほうがあるからこそのオイシサッ!けっしてまじわることのないはずのふたつがおりなすきみょうなコラボレーション!」
PPH小僧「ウィーン!ガシャンガシャン!ウィーンウィーンウィーン!ガッシャン!」
えるめぇす「シェフをよべっ!シェフにつたえろ!うまいって!」
プロシュート「・・・栄光は・・・お前にあるぞ・・・カネダイチ・・・」
ペッシ「兄貴ィィィーーーーーッ!」
えるめぇす「いやぁー、うまかった」
じょりん「クセになるな。こんどカツオをくうときはマヨネーズがいるな」
仗助「カロリー高ェからあんまり食いすぎんじゃあねーぞ」
PPH小僧「うーし!もう一匹カツオをつるぞォー!ウィーン、ガシャン!」
ペッシ「俺も今度こそ釣ってやるッ!」
プロシュート「ペッシ、『ビーチボーイズ』は使うんじゃあないぞ。『スタンド』でサカナを釣るのは反則だからな」
ペッシ「うん!兄貴ッ!」
PPH小僧「・・・え・・・」
鋼田一「仗助さん達も釣り再開しましょう」
仗助「いや、もう夕方じゃあねーか。そろそろ帰るぜ。こいつらまだ5歳だしぃー」
じょりん「こどもあつかいすんな!」
えふえふ「もっとつりしたい!」
えるめぇす「もっとサカナたべたい!」
プロシュート「あれ?」
仗助「ダメだ。イイ子は5時にはウチに帰らなくっちゃあダメだろうが」
じょりん「ブー」
えふえふ「やれやれ・・・ジョースケのカホゴっぷりにはこまるな」
えるめぇす「しょうがない、かえるか。サカナつれたのはアタシだけだけどォ~」
じょりん「!・・・ジョースケ!アタシがつれるまでまだかえらないぞ!」
仗助「ダメだって。ホレッ、帰るぞ」グイイッ
じょりん「あー」
―東方家
仗助「ホレ、ちゃんと手洗いうがいしろ。バンメシは軽めでいいよな?・・・お袋はエルメェスの家にホームステイしてるし・・・っていうことでズっと見てないが、まあ今さらだな」
じょりん「てあらいバシャー」バシャー
えふえふ「うがいガラガラー」ガラガラー
えるめぇす「ついでにシャンプーでもしましょうか?しんぱいしょうのコーコーセーさん」
仗助「いや、バンメシなんか探すから待ってろ。遊ぶのはいいが家の中でな」
えるめぇす「さあて、きょうのフィッシングたいかいはアタシのひとりがちだったんだけどォ~ッ・・・どういうバツゲームをふたりにさせてやろうかなァ~ッ?」
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/ つ⊂ \ コワーイ
じょりん えふえふ
えるめぇす「ぐえへへへ・・・」
仗助「うーん・・・何かイイもんねえかなァ~・・・魚介類はナシだし、インスタントのもんも・・・うーん・・・」
ガチャ! バタン
仗助「?・・・・・・誰だ今出てったのは」
おんなすい「でてったんじゃないよ。ぎゃく、はいってきたの」
仗助「オンナスイ?どうしたんだオメー、億泰ん家に住んでるんだろ?」
おんなすい「いえでしてきた」
仗助「家出ェ~~~ッ?」
おんなすい「オクヤスにはあったまきてるんだ!もうくちきいてやんないから、ここにすませてもらうよ!」
仗助「ちょちょちょ、ちょっとお前何言って――」
おんなすい「じょりんーーー!じょっじょっじょりーーーん!」タタタ
<ウオアッ!?オンナスイ、ドウシテココニ!?
<ジョリンニアウタメダヨォーーー!
<ガシャーン!
<アー!ジョースケノCDコレクションガー!
<ジョリンドウシテアタシヲウケトメテクレナイノー!
<イキナリトビカカルカラダロー!
仗助「・・・こりゃどうしろってんだ?」
仗助「ケンカだぁ~~~ッ?・・・オメー・・・何やってんだよ5歳の子相手に・・・」
億泰【るせー!オンナスイの奴、5時には帰るって約束してたのに7時半まで連絡もよこさずにズーっと帰ってこなかったんだぞ!俺は悪くねェーッ!】
仗助「オメー、そんなカホゴだったのかよ・・・今、ウチで預かってるけどよォ~・・・アイツ、かなりトサカに来てるって感じで、もう億泰ん家に帰らねーっつってるぞ」
億泰【上等だッ!もう帰ってくるんじゃあねーって言っとけ!】ガチャ プー・・・プー・・・
仗助「・・・・・・」ガチャ
じょりん「オクヤスおこってた?」
仗助「かなーりな。オンナスイ、おめー早めにあやまっとく方がいいんじゃあねえの?」
おんなすい「だれがッ!わりーのはオクヤスだっつゥーのッ!アタシのいいぶんをきかずにどなりちらして、ったく!レディーのあつかいをゼンッゼンりかいしてねーッ!」
えるめぇす「まあオクヤスにはムリなはなしだな」
おんなすい「ってことでジョースケ、しばらくはココでかくまってもらうよ!」
仗助「く、食いぶちがさらに増えた・・・」
おんなすい「そうときまればじょりん~ッ!あそぼォーぜェーッ!」グアバー
じょりん「ギャー!にげろォー!」ダダダ
えふえふ「へんたいだー!」ダダダ
えるめぇす「おそわれるゥーッ!」ダダダ
おんなすい「ヒドイッ!でもあきらめないッ!どこまでもおいかけてやるゥーッ!」
仗助「・・・・・・」
―節分
えふえふ「ジャパニーズ、セツブンとはマメをもちいてオニをたおし、としのかずだけマメをくらうぎょうじのことをいう」
じょりん「オニってホントにいるのか!?」
えふえふ「いなかったらそんなことしない」
えるめぇす「ッ・・・」
おんなすい「じょっじょっじょり~~~んッ。おにってなァーに?」スリスリ
じょりん「オニってーのはツノがあってキバがあって・・・」
おんなすい「はしらのおとこ!?」
じょりん「さらにトゲトゲのカナボウをもってて、コシミノで、アフロで、タイコたたいてて・・・」
おんなすい「ハチャメチャだね」
えるめぇす「そ、そんなのがホントにいるわけないじゃんじょりんもまだまだこどもだなあははは」
じょりん「なんだとコラッ!ビビってんじゃあねーぞえるめぇす!」
えるめぇす「び、びびってねーし!」
仗助「節分の豆が来ましたよー」ザララ
じょりん「おおっ!これがジャパニーズ・ビーンか!」
えふえふ「こんなのでオニをげきたいできるの?」
仗助「投手次第なんじゃあねーの?」
おんなすい「はもんをおびればはしらのおとこをげきたいできる!」
・・・・・
ワムウ「・・・カーズ様、これは?」
カーズ「日本という神秘の国にて執り行われるSETSUBUNという儀式に用いる豆だ」
ワムウ「・・・?」
エシディシ「その話なら俺も知っている・・・確か古代の日本人がオーガ・・・鬼と呼ばれる種族を打ち倒すための儀式・・・・・・そしてその鬼とやらは、我らと共通する特徴がある・・・」
ワムウ「!」
カーズ「その通りッ。鬼とは角が生え、人類よりも強靭な肉体を持つ種族と伝えられている。古き時代の日本人は、我ら闇の一族の存在を知っていたのだ・・・」
カーズ「つまり、SETSUBUNとは人間が我ら一族に対抗する訓練として行われている伝統なのだッ!」バーン
ワムウ「なんとッ・・・我らは地球の表舞台に出ず、ひそかに活動をしていたと言うのに・・・我らの一族のことを知っていたとは・・・」
エシディシ「それでェ・・・どうするのだカーズよ。その豆をなぜここに持ってきた?」
カーズ「日本人はこの豆で鬼を撃退するという。つまりこれは我らの天敵の一つ。今や赤石石仮面によって究極生物となった我々ではあるが、この豆とはまだ相対していない」
ワムウ「・・・なるほど。いくら無敵になったとは言え、豆を攻略したことは未だ証明していない・・・豆を克服することで究極の証明をまた一つ増やすということですな!」
カーズ「その通りだワムウッ。さすがは戦闘の天才だ。・・・だが貴様は以前、ドイツのシュトロハイムとの戦闘に参加していなかった・・・未だ未熟な部分があるのも確かっ!」
ワムウ「・・・その件に関しては、申し訳なく思っております」
エシディシ「その後もJOJOを探すと言ってしばらく姿を見せなかったが・・・結局JOJOと再会はしていないようだしなァ・・・どれ、ワムウ、お前から豆を克服してみないか?」
ワムウ「ッハ!」
カーズ「注意するのだぞワムウ。豆はお腹で膨れるという特徴もあるらしい。・・・そして歳の数だけ豆を喰らうのが流儀ィーッ!」
ワムウ「ッハ!」ポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
ワムウ「ワムウ!」ピッシィ
―東方家
じょりん「まめまきしようぜ!おんなすいオニな!」
おんなすい「きてくれじょりん!アタシはいつでもうけつけてますッ!」
仗助「ちょちょちょ!ちょっと待てコラァーッ!なんでオンナスイがオニなんだよッ!仮にも一応女の子なんだからそーゆーのはマズイんじゃあねェ~のォ~ッ!?」
じょりん「だってアタマにツノあるし」
えふえふ「まさにオニやく」
仗助「そ、そりゃあそうだけどよォ~・・・鬼役は俺がやってやっからよォー」
じょりん「ジョースケがオニならマメぶつけられたケガなおせねーだろ」
仗助「そんなに強くするつもりなの?」
あなすい「おこまりのようだな」ザン
おんなすい「!アニスイ!なぜここに!」
あなすい「じょりんがこまってると言うならくる。それだけだ」キリッ
えるめぇす「べつにこまってねーけど・・・」
仗助「アナスイ、おめーも家出とかじゃあねーだろうな?」
あなすい「あんずるなジョースケ。おれはオクヤスの言いぶんもりかいしている。イモウトスイには少しだけじかんをあたえるつもりさ。俺はどちらのみかたでもない」
仗助「・・・」
じょりん「じゃあツノはえてるからあなすいがオニな!オニはそとぉーッ!」グアバァー!
あなすい「Ah!アウチッ!オウッ!」ビシビシビシッ
えふえふ「オニはそとぉーッ!」ゴッバァー!
あなすい「Oh!アウッ!アフッ!」ビシビシビシッ
えるめぇす「あなすいはそとぉー!」ドバァー!
あなすい「Yeah!オウフッ!アヌッ!」ビシビシビシッ
じょりん「オニはそとぉー!あなすいもそとぉー!」ドッガァー!
あなすい「YESッ!YESッ!YESッ!」ビシビシビシッ
仗助「何かヤバい気がする」
じょりん「あなすいはそとーッ!」ドッバァー!
あなすい「アァッ!イイッ!もっと!もっとだ!もっと俺をせめてくれェーーーッ!」ビクンビクンッ
仗助「お、おーし豆まきはそこまでェーッ。メシ食うぞメシーッ!」パンパン
えふえふ「まめくうんだろ?トシのかずだけ。あたし0こ・・・」グスン
仗助「それもあるが、東方家は伝統的な『ニボシ』だニボシィーッ」ダァン
えるめぇす「・・・サカナ?」
仗助「ああ、これは節分に食う魚だ。言い伝えがあって、頭から食うと賢くなる。シッポから食うと足が速くなるんだ」
えふえふ「どういうリロン!?」
じょりん「ばいおてくのろじー!?」
仗助「まあメイシンっつゥーか、日本古来の伝統だ。マジにとるな」
おんなすい「ハラからくったらどうなるの?」
仗助「へ?・・・・・・えーっと・・・ヘソが二つになるとか?」
おんなすい「イイねェーそれッ!しんぶんにきじがのるかもッ!オンナのコにゆびいれてもらったりィー!じょっじょっじょり~~~ン!」スリスリ
じょりん「うおあっ!?なんだおんなすいてめーッ!スリスリすんな!」
えるめぇす「なんでヘソにゆびいれさせんだよ!どーゆーシンケイしてんだッ!」
あなすい「じょりんにヘソにゆびいれてもらえるのっ!?お、俺にもニボシくれェーッ!ヘソを二つにィーーーッ!」グアバァーッ!
えるめぇす「あなすいはそとぉーッ!」ドッバァーッ!
あなすい「アウヌフッ!」ビスビスビス
えふえふ「マメをだんがんにしてじゅうげき!」ドバドバドバ!
あなすい「アダダニュッフゥ!」ビスビスビス
じょりん「あなすいはそとぉーッ!」ドッギャォー!
あなすい「アアッ!アアッ!モット!タマニャラナイッ!」ビスビスビス
仗助「ハイハイ、そこまでェーッ。これ以上はアナスイがキちまうからそこまでなー」
じょりん「おっけー。ニボシくおーぜニボシ」
えふえふ「プランクトンがサカナをくらうっ!しょくもつれんさにたちむかうときっ!」
えるめぇす「ウエーッ、なんだこれ・・・チョーにげぇーッ」ベーッ
仗助「頭はニガイから気ィつけろなー」ニボシニボシ
おんなすい「サカナってオイシイよねー。ねっ、じょり~ん」モグモグ
じょりん「おんなすいってサカナしょっちゅうたべるの?」
おんなすい「うん、オクヤスがつくるりょうりはニホンショクがおおい」
仗助「ホー、億泰の料理ってうめェのか?」
おんなすい「オイシイぞっ。まるでプロのしょくにんみたいでェー、しかもひびれんしゅうをしてるし、きっとしょうらいはホンモノのりょうりにんに――」
仗助「・・・」
じょりん「・・・」
おんなすい「!」ッハ
えふえふ「おんなすい、オクヤスがすきなんだな」
おんなすい「んなッ!?そっ、そんなんじゃあないってのォーッ!あんなデリカシーのねーやつなんかだれがっ!りょうりがうまいだけのニジムラ・ノーテンカラッポなんか!ッケ!」
えるめぇす「いやいや・・・めちゃくちゃホメてたじゃん。ったく、いっつもじょりんじょりんいってるクセにけっきょくストレートかよ」
じょりん「アタシもそのほうがいいとおもう」
おんなすい「ちがわいッ!あたしはじょりんヒトスジよッ!オトコなんかいらないっ!オンナどうしこそきゅうきょくッ!YURIこそじんるいのえいち!」
仗助「こりゃヤベェ」
おんなすい「っということでじょり~~~んッ!クチビルとクチビルをドッキングしましょォ~~~っ!」ウオァーッ
えるめぇす「やめろっつってんだコラァーーーッ!」
あなすい「アァ・・・アァ・・・・・・スバラシイ・・・なんてキモチイイんだ・・・・・・これは・・・一体・・・・・・じょりんたちにマメをぶつけられると・・・なにか・・・なにか・・・ムネのおくがあつく・・・」
ザッ
あなすい「・・・?」
リンゴォ「・・・」
あなすい「・・・」
ス・・・
リンゴォ「ようこそ・・・・・・『男の世界』へ・・・・・・・・・」
・・・・・・あるひー パッショーネマンション日本支部
シーラE「えーっと?・・・砕いたチョコをボウルで混ぜて・・・温めた生クリームを空気が入らないように混ぜて・・・?・・・空気入らないようにってどぉすんのよォ~!」
シーラE「空気なんざ入るに決まってるでしょぉ~ッ!地球上で空気入れないようにとかどぉーやれっての!フザけんじゃあないわよッ!」ガン!ガン!
ムーロロ「・・・・・・荒れてんなァー。何してんだシーラE?」
シーラE「む、ムーロロ!・・・べ、別に大したことじゃあないわ。チョコ作ってるだけよ・・・」
ムーロロ「チョコォ~ッ?お前さんにゃあちょこっと難しいんじゃあねェーの?」
シーラE「うっさいわねーッ。アンタにはやんねーから心配するんじゃないってーの」
ムーロロ「まあ手作りなんておもっくるしいもんはこっちからお断りだぜ。チロルで十分さ」
シーラE「じゃあ黙ってて。邪魔するんじゃあないのッ」ネリネリ
ムーロロ「どういうのを作るんだ?ムース?ショコラ?」
シーラE「うっさいなぁ~~~ッ!トリュフよトリュフ!邪魔っすんじゃないっての!」
ムーロロ「トリュフ?アレだろ、なんかすっげー高級なキノコの・・・」
シーラE「そっちじゃあねーっての!マジで邪魔すんじゃあねーッ!コラッ!」
※知らない人向けにちょっとだけ説明
シーラE・五部小説に登場するパッショーネのスタンド使い。女性。フーゴとチームを組む。ラッシュは『エリエリエリ・・・』。能力は唇を作りだして、その場で行われた会話を再現する
ムーロロ・同じく五部小説のパッショーネ所属スタンド使い。男性。フーゴとチームを組む。能力はトランプのスタンドで情報を探る。情報報告は演劇のように行う
シーラE「えっと・・・これにこれを入れて・・・・・・っく・・・メンドくなってきた・・・」
ムーロロ「んなもん手作りでいいじゃあねーか。なんでわざわざ市販のを溶かして作りなおす必要があるんだ」
シーラE「我らがジョジョに捧げるチョコと、お姉さまに差し上げるチョコと、トリッシュに上げるダチチョコとその他なのよ!市販そのまんまなんてダメに決まってるじゃない」
ムーロロ「我らがジョジョね・・・まだ中学生なのにすごい心酔っぷりだなお前さん。トリッシュってあれか、元ボスの子だっけ?女同士で渡して何になるんだ」
シーラE「むしろ男より女に上げる比率の方が多いのよこのご時世」
ムーロロ「で、その他ってーのはフーゴにだろ?」
シーラE「ウェァッ!?んななななな・・・んなわけないでしょ・・・・・・ハハハムーロロも何を言ってんだか・・・」
ムーロロ「いいじゃあねーか。職場恋愛ってーのもいいもんだと思うぜ。別れたらすげー気まずいだろうがな」
シーラE「エリャッ!?しょしょしょ・・・そんなんなんなんなんな・・・そんなんじゃあねーってのォーッ!フーゴはアレよ・・・お、同じチームで戦った中だしぃ」
ムーロロ「おれ」
シーラE「つまりアレよ!義理って奴よ義理!いいでしょ別に!何かモンクあるゥ!?」
ムーロロ「・・・まあ、がんばりな」
シーラE「うっさいばーか!フン!」ネリネリ
ムーロロ「・・・『オール・ア・ロング・ウォッチタワー』、シーラEとフーゴってどうなるかな?」
クローバーのA「うーん、公式で互いにそういう描写は書かれてないからなー」
ハートの2「いやいや、もうぶっちゃけくっついた方がスッキリするし・・・」
ハートのK「確かに、くっつくとしたらなかなか・・・」
スペードの8「『静・ジョースターシリーズ』でのあの描写はニヤニヤしましたね」
スペードのA「いや、あれはそういう関係じゃなくて、あくまで仕事仲間ということだし・・・」
クローバーの2「何いってんだ!もうくっついてるみてーなもんだろ!」
スペードのA「なにをー!」
クローバーの2「なんだー!」
ヤイノヤイノヤイノ
ハートのQ「くっつく方がいいだろー!」ヤイノヤイノ
スペードの3「あくまで仕事仲間だからこそだろー!」ヤイノヤイノ
ヤイノヤイノヤイノ バキ!ドカ!ボコ!
ジョーカー「・・・・・・」フラ・・・
ジョーカー「・・・・・・受け止め方は・・・人それぞれ・・・・・・」
バタン
ムーロロ「答えになってねーぞ」
シーラE「れけたー!」ペカー
ムーロロ「うおっ・・・意外とちゃんとしてるじゃあねーか。てっきり焦がすのが定番だとふんでたんだが・・・」
シーラE「ふふん、このシーラE様にかかればチョコなんかチョコっと本気だせばこんなもんよ。さ、後はラッピングね・・・それぞれ別のラッピングしなくっちゃあ」
ムーロロ「ラッピングまですんのかよ・・・クリスマスプレゼントじゃああるまいし、フツーに袋に詰めてポケットに入れて渡しゃいいじゃねえか」
シーラE「ポケットに入れたりしてたら溶けちゃうじゃあないのッ!」
ムーロロ「あっそうか、ポケっとしてた」
シーラE「そーいうのいいからマジで。アンタは一人でアポロチョコでもポリポリしてなさい。フン」ラッピングガサガサー
ムーロロ「アポロか・・・懐かしいな、もう何年も食ってねえなあ・・・でもチョコならやっぱビックリマンチョコだよなァーッ。やっべ久々に食いたくなってきた」
ハートのA「ビックリマンっていつの時代なのサ」
ムーロロ「いやいや、2000年頃にビックリマン2000チョコってのが出ててだな、すっげー流行ったんだぞ子供内で。シール目当てでもあったが、ウェハースチョコも普通にうめーんだこれが」
クローバーの10「おまけ目当てだったが美味かったのな」
ムーロロ「他にはあれだ、ミッキーとかドナルドとかのディズニーキャラの絵が描かれたチョコ菓子。なんて名前か忘れたが丸型で食べやすくて美味いのがあったな~」
ムーロロ「同じようなのでやわらかいチョコあ~んぱんってお菓子もあったなァ~ッ。これもうめーんだ。バケツで食いたいくらいガっついたもんだぜ」
ムーロロ「あとはアレだ!何かカップ状の箱で、クッキーのスティックとチョコとザラメみてーなのが入ってるやつ!スティックをチョコにつけてザラメをからめて食うんだ!」
ムーロロ「まあぶっちゃけすげーうめーってことはねーんだが、スティックをチョコにつけたりするのが楽しくてなーッ!懐かしいぜーッ!」
スペードのA「・・・・・・なあ、どーする?完全に個人的な思い出語ってるぞ」ヒソヒソ
ハートのK「共感できる人とできねー人でバッサリだろーな・・・つっても情報が曖昧でピンとこねーかもだが」ヒソヒソ
シーラE「・・・なに?そんなにチョコアピールして・・・ほしいの?」
ムーロロ「そんなんじゃあねーけど・・・まあもらえるならほしいかな~ッ。なんつって」
シーラE「じゃあはい」ポイ
ムーロロ「お?マジで?・・・・・・何コレ」
シーラE「カカオ100パーのチョコよ。使うかなーって買ったけど使わなかったし、それ食ってチョコの思い出増やしな」
ムーロロ「ニガイッ。恋と同じ味がする」
ジョーカー「・・・キャラが・・・イタイ」バタン
―アメリカ合衆国・ホワイトハウス―
バン!
大統領「・・・・・・ついに・・・『明日』か・・・・・・」
側近A「ええ・・・・・・すでにエアフォース・ワンの離陸準備は整っております」
側近B「いつでも日本へ旅立てます。・・・大統領、ご決断を」
大統領「・・・・・・そうだな・・・・・・『ココ』にいては・・・大変なことになる・・・後の始末はマイク・Oに任せることにして・・・我らは行くか」
側近A「はい、ではまいりましょう」
側近B「ファーストレディは厨房におられます。今がチャンスです」
大統領「ああ」スッ・・・
大統領「明日は2月14日・・・・・・スカーレット・・・君の気持はありがたいが・・・・・・私はアメリカ合衆国大統領。ファーストレディの手作りチョコでヤられる訳にはいかない」
大統領「私は日本へ『避難』するッ!」バーン
―厨房
スカーレット「いえあぁぁ~~~ッ!ドッロドロに砂糖と塩とゼラチンをぶちまけてェェェ~~~ッ!綿あめにコーヒー味ガムにオレオぶちこんでェェェーーーッ!」グルグルドーン
スカーレット「イチゴ味の歯磨き粉にィ~~~ッ!イチゴジャムにィ~~~ッ!大粒イチゴ&ジューシィートマト&コンペイトウもッ!たたっこんでェ~~~ッ!オッホホホホホホ!」
スカーレット「甘いもんに甘いもんぶちこんだらぁ~~~ッ!スッゲー甘いッ!スッゲー美味くなるハズッ!だからもっとよ!ああっ!もっと!『激甘祭り』よォ~~~ッ!」
マイク・O「・・・・・・大統領夫人・・・彼女の料理の腕は・・・狂気の世界・・・・・・あのチョコ(のつもりの物)を食すことになるであろう大統領・・・何と過酷な世界・・・」
ギューン
マイク・O「あっ!?エアフォースワンが離陸する音ッ!?そんな!大統領が避難の世界に!?」
スカーレット「あらぁ~~~・・・・・・あの人・・・お仕事でどこかへ行ってしまったわね・・・仕方ないわ・・・マイク・O、明日はアナタがあの人の代わりに味見してね♪」
マイク・O「オーッ!ノーッ!」
―2月14日―
億泰「・・・・・・ついに来たか・・・・・・『この日』がッ!」ザン
康一「どうしたの億泰くん、早く学校入らないと遅れちゃうよ」
億泰「・・・康一・・・オメーには由花子がいるからそーゆー構えで行けるんだろォーがな・・・俺達にとっちゃ今日はオリンピックよりも重要な一日なんだぜェ~ッ」
康一「ああ・・・」
億泰「てめっ!その『そういえばそうだね、ッフ』みたいな言い方はなんだコラァーッ!」
康一「そ、そんなつもりじゃないよ!でもそーゆーのって今日何かしたところであまり意味ないんじゃあないかな?むしろ昨日までにどれだけポイントを獲得するかが大事っていうか・・・」
仗助「おーっす、おめーら何校門の前でドタバタやってんだ?」
康一「あっ、仗助くん!億泰くんが暴れてて・・・」
億泰「ッケ!出ました出ましたァ~ッ、女からキャーキャー言われるモテ男くんの登場~ッ。そーゆー奴が男子からどういう視線送られてるか知ってるか?コラ」
仗助「なんだぁ朝から・・・んなこと言ってねーでさっさといかねーと授業始まっぞ」
億泰「ッケェーッ!ヤだねヤだねその全然気にしてねーって態度!ムカっ腹がたつぜェ~ッ!」
康一「もう・・・そんなこと言ってるから逆効果なんじゃないの?とにかく靴履き替えないと・・・」
ドザザーッ
仗助「うおッ!?靴箱に・・・なんだぁ~?こんなトコに入れるなんて嫌がらせスレスレじゃねーか。ニオっちまうんじゃあねーかって不安になるぜ~。俺ァ純愛タイプなのになァー」
億泰「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!仗助ッ!!!てめェーーーーーッ!!!」
仗助「!?」
億泰「そんな山ほどのチョコをゲタ箱にもらっておいてッ!!!その言い草ッ!!!テメーッ!!!うおおおおおおおおあああああああああああああああ!!!」ダバダー
仗助「お、落ちつけ億泰ッ!目から血が出てんぞッ!」
億泰「うばあああああああしゃああああああああああああ!!!」
承太郎「・・・」
承太郎「・・・」
承太郎「・・・」
花京院「承太郎、何を仗助くんの家の玄関で立ちすくんでいるんだ?」
承太郎「徐倫からのチョコを待っている」
花京院「もらえるの?」
承太郎「ッ」ドギュンッ!!!
花京院「悪かった。『星の白金』の凄まじい眼光でにらみつけるのはやめてくれ」
承太郎「しかし、正直ココでこうやって待ってるのも多少まずい気がする。徐倫はああ見えてムードを重視する子だ。俺がもらいに『行く』というのは徐倫の流儀に反するかもな」
花京院「冷静だね承太郎。それでこそだよ。さあ、早くどこかへ行こう。ここに立ちっぱだと不審者に思われかねん」
承太郎「ああ・・・今ごろ徐倫は、この中でチョコをラッピングしたりしているんだろうな。ウキウキで」
じょりん「くらえやァー!パロスペシャルーッ!」メキメキメキ
えるめぇす「ウギャアーーーッ!」グギギギ
えふえふ「じょりんのパロスペシャルがえるめぇすにきまったァーーー!ギブか!?えるめぇすギブかァーッ!?」
えるめぇす「ノ、ノーッ!」ブンブン
じょりん「だったらてめェーのうでをへしおってやるぜェーッ!」バキバキバキ!
えるめぇす「ギイヤアー!」
【だいいっかい ひがしかたけのコドモやあらへんで!チキチキ!じょりんとえるめぇすのガチンコプロレスたいかい】
―上澤家
DIO「今日はバレンタインDAYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!だッ!」バン
テレンス「何すかDIO様、バレンタインとは」
DIO「バレンタインとは・・・JAPANのSCHOOL GIRLとSCHOOL BOY達のロマンスの祭典・・・いいや、大人の男女もな。異姓にチョコを差し出し、代わりに心の臓をよこせという血闘だ」バン
ヌケサク「こわっ」
ケニーG「チョコとハートを交換するということですかッ!?」
DIO「その通りッ。さらに付け加えると、チョコは食べすぎちゃうと鼻血がタラーってしちゃうらしい。血は命なり・・・そう!心だけでなく、血も抜き取ろうということだっ!」バン
ヌケサク「こわっ」
ヴァニラ「・・・JAPANESE・・・・・・なんと恐ろしい種族・・・やはり空条承太郎はあなどれませんね」
ジョナサン「ちなみにイギリスじゃあ男から女の人にチョコを渡すよ。友好の証として」
プッチ「アメリカもね」
ヌケサク「ほしっ」
ケニーG「日本とは逆なんですか・・・なぜなんでしょうね?」
ジョナサン「まあ一般的には日本のはチョコ企業の陰謀って言われてるね」
ヴァニラ「さすがJOJO様、博識でございます」
プッチ「日本に疎い我々に色々教えてくれていつも勉強になるよ」
ジョナサン「そうでもないよ」
DIO「WRYッ・・・」
テレンス「あー、誰かチョコくれないかなー・・・甘いものすきだからなァー・・・でも日本の女性とか知り合いいないからなァー・・・」
ペットショップ「ワシモー」
ケニーG「合コンなりなんなりやっとくべきだったなー」
ジョナサン「あ・・・女性からじゃあなくって残念だけど、君達にチョコを作ってきたんだ」ス・・・
ケニーG「えっ!?マジっすか!?」
ヌケサク「やたっ」
DIO「WRYッ!?」
テレンス「JOJO様の手作りですか!?そ、それってつまり我々への友好の証ということで・・・」
ジョナサン「当然じゃあないか。いつも君達にはお世話になってるし」
プッチ「JOJO・・・・・・ありがとう・・・」
ヴァニラ「ありがたくうけとらせていただきますッ」ザン
ケニーG&テレンス&ヌケサク『アリガトーゴザイマスッ!』
ペットショップ「アリガトー」
ジョナサン「うんうん、これからもよろしくね」ニコッ
プッチ「やはりJOJOは私達のリーダーだな」ニコリ
DIO「WWWRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
大統領「・・・さて、日本についたが・・・どうしようかな」
側近A「ム!大統領!見てください!街のあらゆる所に『バレンタインデー』という文句が!」
側近B「そうか、今日はバレンタイン・・・大統領と同じ名を刻まれた日ッ!つまり大統領の日!」
大統領「そお?」
側近A「ええ!これは日本で大統領の支持率を上げる絶好のチャンスですよ!」
大統領「えなんで」
側近B「『今日はバレンタイン!ということでヴァレンタイン大統領をよろぴこ!』と宣伝すれば、日本人にも大統領の名が馴染む!実に馴染むぞッ!」
大統領「えーそうかな」
側近A「そうと決まればさっそくメガホン!」サッ
側近B「タスキにハチマキに旗!」サッ
側近A<日本の諸君!アメリカ合衆国大統領、ファニー・ヴァレンタインをよろしくッ!
側近B<次の大統領選も是非ヴァレンタイン大統領に一票を!バレンタインだけに!なんつってー!
側近A「ブーッ、側近Bお前それウーケーるーw」ゲラゲラ
側近B「え、そお?そォ~おぉ~?やっぱそォ~思うゥ~?」
側近A「ちょーお前ー、大統領の支持率上げてんだからフザけんなよォ~w」コノコノ~
側近B「うっせーwお前もマジメにやれってw」ウヘヘ
大統領「・・・」
ウェカピポ「お前達か・・・勝手にこんなところで選挙活動をしているという輩は」ザン
側近A「!?貴様はネアポリスの護衛官ッ!?」
ウェカピポ「メールで『しょっぴけ 公職違反者を ウェカピポ』と来たから来てみたら・・・知ってるか?お前達がやってることは公職選挙法違反という罪だ。とりあえずブタ箱行きだ」
側近A「そ、そんな!?いきなりパクられてムショ送り!?」
側近B「だ、大統領!ここはあなたの権限で職権乱用して何とかしてください!」
大統領「隠れなくてはッ」クルルンパッ
側近B「ああっ!?国旗の中に!?」
ウェカピポ「では刑務所に行くぞ。安心しろ。以前その刑務所に入っていた男はラジカセだのマンガだのなんだのを牢屋に持ち込んでたから、ある程度自由なトコらしいからな」
側近A「ウヒィーーーッ!」
側近B「Oh Noーッ!」
承太郎「・・・何か向こうが騒がしいな」
花京院「バレンタインだからね。男が騒いでるンじゃあないかな」
承太郎「?・・・なぜだ?」
花京院「チョコがほしいほしいって感じで・・・ポルナレフみたいな」
ポル「ああ?俺が何ナレフだって?」ズイッ
花京院「おっと!?ポルナレフいきなり・・・」
承太郎「どこに行ってたナレフだ?」
ポル「っへ!俺ァでえとよデート!エジプトで出会った女の子がわざわざこっち来てくれてるんだよほほ~ん♪」
承太郎「エジプト?・・・お前まさかDIOを倒す旅の道中で出会ったヤツと・・・」
ポル「ッフフフ・・・あれからずーっと文通したり、たまに会ったりしてるんだ。で、今日は観光もかねて日本に来るんだと!フフフ♪」
花京院「これはこれは・・・ポルナレフもすみにおけナレフだな」
承太郎「まあがんばれ」
ポルポルポルポルポルナレフッ♪
ポル「おっ?さっそく彼女から電話だぜッ!日本に来たって連絡かなァ~?」ピッ
ポル「もしもォ~し?皆の愛するポルナレフだよ~ん?へへっ、冗談冗談。で、日本についたのか?・・・・・・え?・・・・・・へ?・・・・・・あ・・・・・・そうなんだ・・・」
花京院「?」
ポル「・・・・・・うん・・・・・・うん・・・・・・・ポル・・・・・・じゃあ・・・またナレフね・・・・・・うん」ピ
花京院「どうかしたのかい?」
ポル「・・・・・・なんか天気が大荒れで・・・飛行機飛ばないって・・・・・・なんか空港で頭モコモコのツノ生えた男とその妹がイチャイチャしてて、急に天気が大嵐になったって・・・・・・」
花京院「・・・あー」
承太郎「まあがんばれ」
ポル「・・・ポルゥ」
シーラE「JOJO!我らがJOJO!シーラE、チョコをあなたに差し上げるために馳せ参じました」ザン
ジョルノ「む・・・我が配属、『ヴードゥー・チャイルド』の使い手、シーラE。チョコを僕に?くれるのか?」
シーラE「はっ、我らがJOJOに捧げるのはあなたの僕(しもべ)として当然のこと」ス・・・
ジョルノ「そうか・・・ありがとう。神の子である僕とはいえ、チョコは好物なんだ。人間という器に入っている以上、やはり人類の味覚というものに執着してしまうよ」
シーラE「・・・・・・やはり、人間の器にとどまるというのは窮屈なのですね。天然人類(ノーマルヒューマン)である私には知り得ない境地・・・」
ジョルノ「それは仕方がないことさ。時々、天然人類の方がいいんじゃないかと思うこともあるよ。僕のこの身体は、『黄金体験』の力を解放してしまえば耐えきれず崩壊してしまう・・・」
シーラE「人間という器にとらわれているために、力が制限されているのですね・・・」
ジョルノ「ああ、それほどに僕の・・・神の子としての力は凄まじいんだ」
ムーロロ「いや、アンタらいつまでンな会話してんだよ」
シーラE「!ムーロロ!貴様なんて口のきき方なの!」
ジョルノ「カンノーロ・ムーロロ、『見張る男』・・・何の用かな?」
ムーロロ「いやいやジョジョ、アンタの中二全開トークはいいからさ、シーラEはまだあと一人に渡す相手がいるんだからそろそろ解放してやってくれ」
シーラE「!!!」
ムーロロ「姉さんとトリッシュには渡したんだろ?じゃ、あとはフーゴだけじゃねーか。ホレ、早く行け」
シーラE「ななななななな何をムーロロ何をムーロロロロロロ!フザけたことをッ!」
ジョルノ「フーゴに?そうか。フーゴとは一緒に旅した仲だ。君達がくっつくと僕も気分がいい」
シーラE「ジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョまで!もうッ!承知しましたッ!行きゃあいいんでしょ行きゃあ!」ダッ
ジョルノ「・・・行け、シーラE。君は『輝ける栄光の道』を探すんだ。ドアを探せ。君のドアをノックすると、考えるな」
ムーロロ「あ、それバッファローマンがモンゴルマンに送った意味不明な手紙のパクリでしょ」
ジョルノ「っ!」
スージーQ「もうっ!JOJOったら、シーザーとかけっこ勝負して地球何周もするなんてどうかしてるっ!ホラ!新聞にも載ってるじゃない!」バサァ
ジョセフ「わりぃって言ってんじゃあねーか。っつゥーか駅伝勝負終わったんならいえっつゥーのに・・・」
スージーQ「ずっと待ってたこっちの身にもなってよ!ずーっとよ!昔っからそう!私はいつも待ってばかり!」プンプン
ジョセフ「機嫌治せってスージーQ~ッ。ホラ、せっかくダンスクラブに来たんだからよォ~ッ、久々に踊ろうぜッ」
スージーQ「・・・・・・そうやっておべっかつかったって・・・」
ジョセフ「昔を思い出すじゃあねーか。柱の男達との戦いの後、アメリカにわたってからは土曜の夜にこーやってディスコでダンスしたりしたな」
スージーQ「・・・・・・ええ、そうねJOJO・・・」
ジョセフ「なんだかあの頃に戻ったみてーだな。まっ、身体はアレッシーのスタンド能力であの頃なんだがなァ~ッ」
スージーQ「・・・フフッ、なんだか懐かしいわね」
ジョセフ「あれからもう半世紀以上だなんて年月とは恐ろしいもんだ」
スージーQ「フンッ!」ガスゥ
ジョセフ「うごッ!?」
スージーQ「デリカシーがないのよッ!フン!ちょっとDJさん!ノリのある曲かけてちょうだい!」
ディ・ス・コ「・・・」コクン
ディ・ス・コ「チョ・コ・レ・イ・ト・ディスコ♪チョ・コ・レ・イ・ト・ディスコ♪チョ・コ・レ・イ・ト・ディスコ♪チョ・コ・レ・イ・トッ、ディスコッ♪」
ジョセフ「おめーが歌うのかい」
ディ・ス・コ「チョコレイトディスコ・・・それしか歌えない」
―マンガ家のウチ(修理工事中)
露伴「・・・フゥ~~~ッ・・・・・・今日は何だか外が騒がしくて筆がノらないな・・・・・・昼間っから何をヤイノヤイノと言っているんだか・・・」
ピンポーン♪
露伴「!・・・・・・宅配便か?・・・」ガチャ
サンドマン「サンド急便です。岸辺露伴・・・お前に荷物だ」ドサァーッ
露伴「はいはい。有無を言わさず『ヘブンズ・ドアー』!」シュシュシュッ
ドォーーーン!
サンドマン「」
露伴「悪く思うなよ・・・ココ最近、ウチが二つに増えて破壊されたり、壁が穴だらけにされてたり、カブを高値で買ってしまったりとヤなこと続きなんでね・・・」
露伴「もしかすると『スタンド攻撃』かもしれないってほどついてないんだ。君も念のため・・・調べさせてもらおう」
『俺は祖先から受け継いだ仕事をこなす。最近は自動車という機械での運送が一般で、我々のように身体一つでの運送業は消滅しつつある・・・祖先からの伝統を守るため、ガンバらなくては』
露伴「ほお・・・」ペラ・・・
『次の配達先はマンガ家のウチだ。『ピンクダークの少年』の作者らしい。もし気前がいいならサインをもらっておこう。ネットオークションで売りさばかなくては』
露伴「・・・」ペラ・・・
『出品者名は砂男でいこう。サンドマン?それは白人が勝手に聞き間違えて呼んだ名前・・・直訳はサ――』
バタン
露伴「飽きた。とにかくこいつは敵じゃあないらしい・・・元に戻して荷物をもらったらさっさと追い返そう」
ドーン
サンドマン「岸辺露伴、ハンコをくれ。祖先からの仕事のためだ」
露伴「はいはい」ポン
サンドマン「ついでにサインおくれ」
露伴「岸辺露伴はサイン書かない」
サンドマン「けちんぼ」
露伴「うるさい。さっさと帰れ。伝統を守るためにがんばるんだなサンドマン」
サンドマン「サンドマン?それは白人が勝手に聞き間違えた名・・・直訳はサ――」バタン
露伴「岸辺露伴は聞き間違えない」
露伴「ったく・・・なんだ?このダンボールの荷物。ファンレターか・・・それもプレゼントがたくさん・・・」ガサガサ
露伴「・・・ああ、そうか今日はバレンタインか・・・これ全部チョコか。モノ好きなファンもいたもんだ。何々・・・」
『露伴センセ!アタシの手作りチョコで漫画制作ガンバってね! PNカリフォルニア・キング・ベッドちゃん』
『大ファンです!これからも名作を書き続けてください! PNぐーぐー人形』
『ピンクダークの少年を見てると、心が震えてハートがキュンキュンします♪ PN逆さタバコ』
『受けとってください PN間田』
『私の気持ちです。味わってネ PNエンプレス』
露伴「・・・フム、読者からのプレゼントってのは悪くないが、もっと具体的に作品の感想を述べてるものはないのか?」
露伴「皆オベッか使ってるだけなんじゃあないのかって疑心暗鬼になっちまう。どーせなら立派なプレゼントはないか・・・ほかには・・・」ガサガサ
露伴「!・・・これはひときわ大きいぞッ!一体どんなプレゼントがッ!」ガサッ
『僕のリズムを聴いてくれ PNオエコモバ』
露伴「」
ピンッ ピンッ! ピンッ!
露伴「・・・アロ・・・・・・ホゲェーーーーー!」
バグオォォーーーーーン!!!
―カメユー
ナランチャ「いらっしゃいませェェェーーーッ!豆腐が一点ッ!ネギが二点ッ!マロニーちゃんが一点ッ!」ピッ ピッ ピッ
フーゴ「ナランチャ、君は声がデカいって何度言わせるんだ。お客さんビビっちまってるだろ。いいかげんレジくらいマトモにできないのか」
ナランチャ「な、なんだと!俺のほうが年上なのにその言い方はなんだ!」
フーゴ「ボリュームを下げろって言ってるんだ。・・・まったく、それくらい常識だろ」
アッタマ ドッテッイーノッ♪ クッサレ ノッウッミーソッ♪ ソーレガパンナッコ~ッタ♪ パープルヘーイーズー♪
ナランチャ「あ!フーゴ!テメー仕事中はケータイマナーモードにしとけっつゥーのッ!常識だろジョーシキィーッ!」
フーゴ「・・・っく・・・ああ、そうだな。まあメールだからカタイこと言わないでくれ」パコッ
ナランチャ「あーあーあー!わーるいんだーわるいんだー!」
フーゴ(?・・・シーラEからメール・・・昼間からってのは珍しいな)
【入口にいる。すぐきなさい】
フーゴ(・・・・・・入口って・・・ここのか?今は仕事中って知ってるだろうに・・・まあ、行かなかったらドヤされるんだろうから行くか)
ナランチャ「あ!どこ行くんだフーゴ!」
フーゴ「ちょっと休憩です。任せたからね」
ナランチャ「あっ!?そんなッ!俺一人で!?一人でレジできないんだけど!?ちょっとフーゴォ!」
ガチャ
フーゴ「・・・」
シーラE「・・・・・・お、おう・・・」
フーゴ「・・・ホントに入口に待ってるなんて・・・えーと・・・なに?」
シーラE「・・・・・・アー・・・その・・・寒いわねホント」
フーゴ「・・・」
シーラE「・・・こ、こう寒いとジャパニーズ・コタツに入りたくなるわねェ~」
フーゴ「・・・」
シーラE「・・・あ、あ~・・・どっかに太陽のスタンド使いとかいないかなァ~・・・なァ~んて・・・」
フーゴ「どうしたおい」
シーラE「ッ!・・・ど、どうもしないわッ!」
フーゴ「いや・・・明らかにおかしいだろ・・・」
シーラE「い、いや・・・えっと~・・・・・・まあ、その・・・甘いもの食べたい?・・・なァーんて・・・・・・」
フーゴ「ッハ!?スタンド攻撃か!?」キョロキョロ
シーラE「ちがァうっ!」バゴム!
フーゴ「ガッ!?・・・せ、洗脳されてるのかシーラE!僕達の絆を思い出せ!」
シーラE「な、なななな何いってんのよッ!そーゆーんじゃないからッ!黙ってこれもらっとけ!」バッ
フーゴ「!?・・・・・・?・・・・・・これ・・・もしかしてチョコ?」
シーラE「義理!義理だから!我らがジョジョとお姉さまとトリッシュにも作ったからついでによついでッ!他意はナシッ!」
フーゴ「・・・」
シーラE「な、何だよッ!何か言えって!ジっと見るなッ!」
フーゴ「ありがとう。シーラE」
シーラE「ッ・・・・・・あ、ああ・・・・・・」
フーゴ「・・・」
シーラE「・・・」
フーゴ「・・・」
シーラE「・・・・・・じゃ、じゃあ・・・・・・」タタタ
フーゴ「・・・・・・チョコ・・・か・・・あのシーラEがね・・・・・・」
フーゴ「まあ、ありがたくもらっておこうかな」ガサ・・・
唇<義理だからな!義理な!
フーゴ「うおッ!?・・・チョコの包みにシーラEのスタンド能力の『唇』が・・・そこまで念を押すことないだろうに・・・」
キンコンカンコーン♪
億泰「もンらえなァァァ~~~~~いッ!」ダバダー
康一「やかましいなあ・・・そーゆーことやってるからもらえないんじゃないの?」
億泰「うるせーッ!テメーも一個ももらってねーだろーがッ!」
仗助「何言ってんだ億泰。コーイチは確定してるのが一個あるだろ。しかもその相手はあの由花子だ」
億泰「っ・・・」
仗助「なのにコイツにチョコをあげるなんてことをしたら・・・意外ッな攻撃手段で再起不能にされちまうだろうが。誰がやるってーんだ」
億泰「そうだったな・・・」
康一「ひどいいわれよう」
仗助「っま、今日は早いトコ帰ろうぜ。あんまり学校にいる時間が長いと荷物が増えて――」
億泰「てめェェェーーーッ!」
康一「お、落ちついて億泰くん!ほ、ほら!仗助くんは早く帰って徐倫ちゃん達とチョコを山分けしてあげな!」
仗助「お、おう」
億泰「仗助ェェェーーーーー!てめェェェーーーー!」
―――――
じょりん「な、な、な・・・・・・こ、これ・・・ぜんぶチョコか?・・・」フルフル
仗助「ああ、皆で食ってくれ。俺一人じゃあ食いきれねー」
えふえふ「なんでこんなにチョコかってきたの?」
仗助「いや、もらったんだ。今日バレンタインだったからな」
えるめぇす「!?ってことは・・・これぜんぶジョースケがもらったの!?」
仗助「ああ」
えるめぇす「・・・・・・モテモテってレベルじゃあねーな・・・」
じょりん「うおおおおお!たべさせてもらいますッ!チョコッ!たべずにはいられないッ!」グアオー
仗助「あれ?オンナスイはどこ行った?」
えふえふ「なんかきょうはあさからいなかった」
じょりん「うおォン!アタシはにんげんチョコレートこうじょうだ!」ガツガツ
億泰「俺ァ決めたぞコーイチ。来年もジョースケがあんな態度をとってるんだったら『ザ・ハンド』でアイツの頭を削りとってやる・・・」メラメラ
康一「その後に君が岩と同化させられるかもしれないよ。やめときなって。自分を磨く方に力を注ぎなよ」
億泰「てめェ・・・てめェもなんだかんだでムカつくなあ・・・」
由花子「康一くぅーん!」ブンブン
康一「あ、由花子さん。・・・それにオンナスイちゃん?」
億泰「!?」
おんなすい「・・・」
億泰「・・・オンナスイ・・・おめー・・・」
康一「珍しい組み合わせだね」
由花子「康一くん!見てッ!私からのバレンタインチョコよ!等身大デラックス・由花子チョコ!完全再現モデルよ!」バァーン
康一「っ!す、すごいッ!由花子さんソックリのチョコ!で、デカイ!」
億泰「しかも細部までこだわりの作りこみッ!」
由花子「ごめんなさい・・・本当は康一くんの等身大のも作ろうと思ったんだけど時間がなくって・・・」
康一「い、いや十分だよ!あ、ありがとう由花子さんッ!」
由花子「フフ・・・じっくり味わってね」
億泰(・・・・・・もらわないってのも悪くないかもと思えてくるぜ)
由花子「さ、康一くん行きましょう。オンナスイちゃん、がんばってね?」ナデ
おんなすい「・・・うん」
億泰「?・・・」
康一「え・・・お、億泰くんとオンナスイちゃんは?」
由花子「いいからいいから。それじゃあね」グイッ
康一「あっ、ちょ・・・じゃ、じゃあね二人とも。由花子さん?等身大チョコを髪の毛で運ぶのって危なくない?落とさない?あッ!?だ、だからって僕を髪の毛で掴まないで!」
億泰「・・・」
おんなすい「・・・おっす」
億泰「オメー、仗助ん家で世話になってたらしいな。今さら何の話があるってんだ?」
おんなすい「・・・」
億泰「一応言っておいてやる。俺ァ別に今は怒っちゃいねえ。いつまでも引きずるタイプじゃあないからよォー」
おんなすい「・・・」
億泰「だが、できればおめーから『誠意』を見せてもらいたいもんだぜ。俺ァ頭が悪いが、『ケジメ』ってーのはしっかりつけなくっちゃあならねえって思ってんだ」
おんなすい「・・・」
億泰「お前が悪いってのは理解してるな?お前は門限に帰ってこなかったんだ。俺がどれだけ心配したと思う?どっかで事故にでもあってんじゃあねーかってスゲー心配した」
おんなすい「・・・」
億泰「誘拐されたのかもとか、どこかで迷子になってるんじゃあねーかとか、俺がどれだけ不安になったと思う?俺ァ親じゃあねーがお前の身を預かってんだ。そこんとこキッチリ――」
ス・・・
億泰「・・・・・・?・・・なんだこりゃ?」
おんなすい「・・・・・・あたしがつくった・・・チョコ」
億泰「!」
おんなすい「・・・ユカコに・・・おしえてもらったんだ・・・・・・つくりかた・・・」
億泰「・・・お・・・俺に・・・・・・くれるってのか?・・・ちょ、チョコを・・・」プルプル
おんなすい「・・・・・・かえりがおそくなったのは・・・・・・ユカコのいえでゴハンのつくりかたをおしえてもらってたから・・・あのころから・・・ユカコのいえでリョウリをならってた」
億泰「!!!」
おんなすい「・・・・・・オクヤス・・・まいにちアタシたちにゴハンつくってくれてて・・・たいへんだとおもってサ・・・・・・アタシもなにかてつだえるようになろうっておもって・・・」
億泰「!!!!!」
おんなすい「・・・・・・でも・・・あのひ、ゴハンつくってたらおそくなっちゃって・・・・・・だから・・・・・・ごめん」
億泰「ッ!」
おんなすい「・・・」
億泰「・・・・・・ウグ・・・ッ・・・・・・グスッ・・・」ホロリ
おんなすい「・・・?」
億泰「うおおおおおおおおオオオオオォォォォォン!!!」ブワァーッ!
おんなすい「!?」
億泰「おっ!おっ!俺ッ!・・・俺ッ!そんなこととは知らずにッ!うおおおおおおおおお!すまねえオンナスイーーーッ!」ドッバァー
おんなすい「ちょ!?オクヤス!?」
億泰「俺ァ!俺ァお前の話も聞かずにッ!怒鳴りちらしてよォ~~~~~ッ!すまねェッ!すまねえオンナスイィィィーーー!」オロローン
おんなすい「わ、わかったから!わかったからおちつけっ!な!ちょ!なくんじゃあねー!」
億泰「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!」ダバダー
・・・・・
おんなすい「・・・おちついた?」
億泰「・・・グスッ・・・・・・ヒック・・・・・・ああ・・・ヒック」
おんなすい「・・・・・・まあ・・・じかんになってもかえらなかったのはアタシだし・・・ヒミツにしてたからオクヤスはしらなkったんだから・・・しょうがないってことで」
億泰「・・・ズビッ・・・・・・おめーはイイ子だ・・・マジでイイ子だぜ」ナデナデ
おんなすい「なッ!?ちょ!アタマなでんじゃあねー!」
億泰「へへへ、そうやって悪態ついてくれた方が『らしい』ぜ」
おんなすい「ったく、きりかえはえーっての・・・」
億泰「・・・さあ、帰ろうぜ」
おんなすい「!・・・い、いいの?」
億泰「何がだ?」
おんなすい「・・・・・・オクヤスのいえに・・・もどって・・・」
億泰「何言ってんだ。俺の家はお前の家だろ。ウチに帰んのは当然だぜ」
おんなすい「!」
億泰「な?」
おんなすい「・・・・・・うん・・・ありがとう」
テクテク
億泰「しっかしオメーの手作りチョコってーのは心配だなァ~。顔に入れて整形に使ったりする方が合ってるかもな」
おんなすい「な、なんだとっ!そんなこというならマジにしてやろうか!アニキとアタシのスタンドならそーゆーこともできるんだぞッ!」
億泰「ダッハハ!冗談だ冗談~ッ!食べずに保管しといてやるぜ」
おんなすい「それはそれでイミねーだろ!だまってクチにほりこめってんだ!なんだったらスタンドでブチこんでやろうかッ!」ズギュン
億泰「うおッ!や、やめろっ!スタンドで口をこじあけんじゃあねーッ!イデデデ!アガガガガ!」
―虹村家
あなすい「ルン♪ルンルンルン♪るるるるる~♪」
虹村父「どうしたんだいアナスイ?やけにゴキゲンじゃないか」
猫草「ウニャン」
あなすい「ダディ!『バレンタイン』ってきょうさ!」
虹村父「ああ・・・なるほどね」
あなすい「じょりんああじょりん早く俺にチョコをもってこないかなァ~~~っルンルン♪」
~~~~~
あなすい「おっひるやーすみはウキウキウォッチメン♪」
虹村父「アナスイ、昼ごはんだよ。今日は億泰がいないからインスタントだがな。『波紋パスタ』早く食べよう」
あなすい「いいや!いらないねっ!じょりんからのチョコを食べるためにおなかをすかしておくのサ!」
虹村父「そうかい?お腹すいたら食べるんだよ」
猫草「ウニャン」
~~~~~
億泰「帰ったぜーッ!」バーン
虹村父「おお、お帰り億泰。おや?オンナスイも帰ったか。仲直りしたのかい?」
おんなすい「ま、まあな・・・」
虹村父「そうかそうか。それは何よりだ」ナデナデ
おんなすい「ダディ、しんぱいかけました」
虹村父「いいんだよ。帰ってきてくれれば」
おんなすい「・・・ダディ」
猫草「ウニャン」
億泰「アレ?アナスイは?」キョロ
虹村父「部屋で外を眺めてるよ」
あなすい「・・・・・・まだかな~」
~~~~~
億泰「アナスイー、バンメシだぞ~」ガチャ
あなすい「・・・・・・いらない・・・」
億泰「いらねーのか?マジで?どうした。お腹痛いのか?」
あなすい「・・・だいじょうぶ・・・チョコが・・・きっと・・・きっと・・・」
億泰「?・・・なにかシラネーが腹へったら言えな」バタン
あなすい「・・・・・・そうか!今日の12じギリギリくらいにもってくるのか!フフフッ・・・なかなかシャレてるじゃあないかじょりん・・・フフフ」
~~~~~
あなすい「・・・・・・」
億泰「アナスイ?まだメシくわねーのか?」ガチャ
あなすい「・・・・・・フ・・・フフフ・・・」
億泰「?」
あなすい(き・・・切れた。俺のからだの中で何かが切れた・・・けっていてきな何かが・・・)
億泰「・・・アナスイ?」
あなすい「フハハックックックッヒヒヒヒヒケケケケケ、ノォホホノォホ、ヘラヘラヘラヘラ、アヘアヘアヘ」
億泰「!?」ゾォ~ッ
あなすい「イッヒヒヒッヒウケケケケケケケケケケケ」
億泰「ゆ、ゆっくり寝るんだぞ!」バタン
~~~~~
億泰「・・・・・・アナスイ?・・・」ソォ~
あなすい「」
億泰「しっかりしろ、立つんだアナスイ。お前に晩飯をあげようじゃないか。その腹も満腹になる・・・オンナスイとまた元気に遊べるぞ・・・アナスイ!」
あなすい「」
億泰「・・・アナスイ!?こいつ・・・しんでいる・・・!」
【バレンタイン・デー 完】
続き
仗助「じょりんとグレートな日々」 第三部・ジョースタータチト ウルセイヤーツ【後編】