関連
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第一部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第二部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第三部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第四部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第五部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第5.5部】
-幼馴染の部屋
幼馴染「ぅ…うーん」
幼馴染「ふぁ~…あれ、まだお外真っ暗…」
幼馴染「いつの間にか眠っちゃってたんだ…」
幼馴染「あ…オハヨ…って、うわぁあっ」
幼馴染「なんでそんな顔近い! あっちいって!///」グニッ
幼馴染「……はー」
幼馴染「……あれ!? おかしいな僕が君のこと寝かしつけたはずなのに!?」
幼馴染「え…ずっと僕の寝顔みてたの…? うわー…マニアだ」
幼馴染(僕がそうするはずだったのにな)
幼馴染「で、いま何時?」
幼馴染「うえ…もう夜8時じゃん…」
幼馴染「…そろそろ帰る時間だよ」
幼馴染「…うん、今日はもう解散しよ」
幼馴染「ヤダっていわれても」
ぎゅっ
幼馴染「うー…そんなことされても」
幼馴染「僕だってもうすこし遊びたいけどさ」
幼馴染「お姉ちゃん帰ってくるし…」
馴染姉「帰って来てるんだなーこれが!」ガチャッ
幼馴染「うわあああっ!? お、お姉ちゃん…」
馴染姉「やっほー! さっき帰ったよ。あらら、なにその怪しい体勢」
幼馴染「こ、これは…ちょっとこいつの服のボタンを直してあげてただけでッ!!」
馴染姉「……ふーーーん」
馴染姉「そうなんだぁー。お姉ちゃんさぁ、大抵の細かいことは気にせず生きてきたんだけど」
馴染姉「さすがに今日は、ちょっと驚いたというか、えへへへ。おもしろいことがあって」
幼馴染「え……」
馴染姉「主に大学の学祭で。あんた心当たりは?」
幼馴染「学祭…? なにか忘れてるような…」
幼馴染「…あ!」
馴染姉「『あ!』じゃない!」
幼馴染「も、もしかしてっ!?」
馴染姉「そう、見たよ出しものの美少女時計。あれ写ってたの馴染でしょ、なーんか見覚えあるとおもったら」
幼馴染「…」
馴染姉「否定しないんだ?」
幼馴染「……僕、です」
馴染姉「はぁ~~やっぱり」
幼馴染(お姉ちゃんにまでバレるなんて…今日は厄日だぁ…)
幼馴染「うううお姉ちゃんごめんなさい…ごめんなさい」ぐすっ
馴染姉「ほどほどにしなさいよ」
幼馴染「ごめんなさいお姉ちゃん…ほんとにごm――」
幼馴染「って、え? それだけ?」
馴染姉「…それだけだけど? 何怒られたかった?」
馴染姉「お姉ちゃんね、別に弟がどんな趣味でどんな格好してても別に平気だよ」
馴染姉「だってあんたっていまだにオスメスはっきりしてないし」
幼馴染(ひどい…ちゃんとおちんちんだもん)
馴染姉「ま! 女の子の格好もたまにはいいじゃん!」
馴染姉「似合ってる似合ってる」
馴染姉「かわいい馴染はなんでも似合うよ~」
幼馴染「うう…」
幼馴染(お姉ちゃん、なんだか強がってる感じがするな…)
幼馴染(やっぱりショックだよね…弟がド変態野外女装男子だなんて)
幼馴染「ううう…ほんとにごめんなさい」
馴染姉「あのね馴染、趣味の範囲で女装するのはかまわないんだけどね、お姉ちゃんひとつだけ心配なことがあるの」
馴染姉「それだけしっかり聞いてくれる?」
幼馴染「うん……絶対まもります」
馴染姉「男にモテても、調子のって尻軽女にはなるなよ」
幼馴染「な゛っ!? なにいってんの?!///」
馴染姉「わかった? お姉ちゃんパパとママから馴染を預かってる身だから。『はい』は?」
幼馴染「はい。なりません…」
幼馴染「というか僕…――」もにょもにょ
馴染姉「お話するときは口をしっかり開きなさい」
馴染姉「まぁ守るならよし」
馴染姉「そして君にもひとつ約束事を」
馴染姉「…どうかうちの弟を危険な目にあわせないでね」
馴染姉「わかった? ウチの大学生のバカ男子に勝手に写真とらせるなんて論外だから」
馴染姉「ま、今回あたしが話をつけてしっかりデータ回収してきたけど」
馴染姉「馴染と女装するときはちゃんとフォローすること。馴染を守ること。わかった?」
馴染姉「…うん、いい返事だ」
馴染姉「破ったらお姉ちゃんが君を強制的に男子でも女子でもない謎の生物にします」
馴染姉「すぱっ、ぐちゅっ、ぐさぐさ…ぐつぐつ」
馴染姉「って感じで。そうよ、昔のえらいひとはそうしてたのよ」
馴染姉「じゃああとはごゆるりと~♪」
馴染姉「いやぁまさか幼馴染同士のそれも同性で間違いなんて起きないでしょ?」
馴染姉「お き な い よ ね ?」
幼馴染「…はい」
馴染姉「起きるの?」
幼馴染「…起きない、です」
馴染姉「よね♪」
馴染姉「いくら女装馴染がかわいくても、せいぜい 抱 っ こ するくらいよね?」
幼馴染「アハハ…なにも、しません」ブルブル
馴染姉「…」ジトー
馴染姉「あまりに怪しい雰囲気を感じたらお姉ちゃん全力で"お料理"しにくるから」
馴染姉「ん? あぁ女装はほんとお好きにどうぞ。ヤバくならない範囲でね」
馴染姉「せっかくだから君も一緒にしたらいいじゃん。あはは。なにか新しい発見があるかもね」
――――
――
―
幼馴染「……」ぶるぶる
幼馴染「背筋がぞくぞくする」
幼馴染「…おかしいな部屋は暖房いれてぬくぬくなハズなのに。 …お姉ちゃん怖い」
幼馴染「わっまて。言われた側から肩を抱くな」
幼馴染「お姉ちゃんがまだドアの隙間からうかがっているかもしれないよ…」
幼馴染「自分で言うのもなんだけど、お姉ちゃんブラコンだから」
幼馴染「たぶん……過保護なんだよ…」
幼馴染「あっ、そういえば、今日から抱きまくらの刑がはじまるんだった…」
幼馴染「え、あぁあのね」
幼馴染「というわけでお姉ちゃんにお金を借りたんだ」
スッ
幼馴染「ううん。そんな大金理由もなく受け取れないよ」
幼馴染「僕は君との勝負に負けたんだ。僕の女装は委員長にあっさり見ぬかれた」
幼馴染「だからこれからしばらく、毎晩お姉ちゃんに抱かれます(?)」
幼馴染「ううう、ごめんねぇ…君というものがありながらぁ~…めそめそ」
幼馴染「いまのは演技ね。本気にするなよ…」
幼馴染「ごはん食べてかないの?」
幼馴染「え? お姉ちゃんと同席するのがきまずいって?」
幼馴染「わかる。そうしたほうがいいね今日のところは」
幼馴染「反省会は今度にしよ」
幼馴染「玄関まで送っていくよ!」
幼馴染「ばいばーい」フリフリ
幼馴染「寒いから寄り道せず帰るんだよ」
幼馴染「またメール送るね」
幼馴染「うん。服は今度取りに来て」
幼馴染「じゃあね…」
幼馴染「じゃあね……って言ってるのになんで帰らないの」
幼馴染「ぇーーなんかしてって? もうっ、しかたないなぁ」
幼馴染「……、ばいばい♪」ぽんぽん
幼馴染「っ! だっ、だれがチューなんてするかっ!! 帰れ帰れっ!」バタンッ
幼馴染「……」
幼馴染「……」カチカチ
幼馴染「……」カチカチ ピロ~ン
『今日はいろいろあって大変だったけど、たのしかったね! (^3^)☆Chu!』
―――――
――-
-教室
男子A「知ってるか? 放課後の天使の話」
男子B「聞いたことある。最近結構出るらしいな」
男子A「俺さ、ついに昨日の帰りに出会ったぜ」
男子B「まじかよ! で、誰なんだ!?」
男子A「なんでも2組のエロマスターの話によると、あの子はウチの学校のどの女子でもないらしい」
男子B「…実は幽霊なんじゃねーの」
男子A「それがな……すれ違った時すごくいい匂いがしたんだ!」
男子B「うひょー」
男子A「もちろん足もついてたし髪の毛もさらっさらで、俺の方むいて笑顔で『バイバイ』って声かけてくれたんだぜ」
男子B「いいな~俺も会ってみてぇ~」
男子A「へへへ…一瞬だったけど可愛かったなぁ」
男子B「なぁほかに見た目の特徴は? 背は!?」
男子A「あぁ…えっと。あっちょうどいま校門出ようとしてるあんな感じの…いやっあの子かも!?」
男子B「よし追いかけ――」
ぬっ
男子B「……よぉお前まだ帰ってなかったのか。邪魔だぞ」
男子B「え? 幼を探してる? しらねーよ。先に帰ったんじゃね」
男子A「幼のやつ、彼女でもできたのかなぁ…最近付き合いわりーよな」
男子B「ま、こんな季節ですし! 幼のルックスなら引く手あまただろ」
男子B「あっそれより放課後の天使ちゃんは―――」
男子B「チッ…見失っちまった…」
男子B「お前のせいだぞー」
男子B「なに、話を聞かせろって? しゃあねぇなぁ…」
――――
――
―とある喫茶店
カランコロン
幼馴染「はぁ…ハァ…間に合ったぁ」
店長「馴染ちゃんおかえり」
幼馴染「おはようございます。すぐ制服着替えます」
店長「あらん、いいのよん。少しゆっくりしなさい」
店長「馴染ちゃんが来てくれただけでアタシ大助かりだから♪」
店長「どんだけ面接しても若い子はアタシの顔みてすぐに逃げ出すのよぉん」
店長「失礼しちゃうわぁ」
幼馴染「アハハ…」
店長「馴染ちゃんにはシンパシーを感じちゃうの」
店長「なんせアタシと同類だからねぇ」
幼馴染(僕は別に好きで女の子の格好してるわけじゃないけど…)
幼馴染「あの、どうしてもこの格好じゃなきゃだめですか」ふりふり
幼馴染「ちょっと女の子すぎませんか…・」
店長「だめよぉん! 馴染ちゃん目当てで来てるお客さんだって少なからずいるんだからぁ」
店長「看板娘って大事なのよ?」
店長「あなたもそのつもりで来たんでしょ?」
幼馴染「…」
店長「なによ不満そうな顔ねぇ。はぁ、アタシにもあったわぁ自分の趣味に心迷う時期が」
店長「いまの馴染ちゃんを見てると昔の自分を思い出すようだわ」ウットリ
幼馴染(僕も将来店長さんみたいになるのかなぁ…)
店長「でもこんなに器量が良くてかわいい子が短期バイトだなんて手放すのがもったないわぁ」
店長「ねぇ契約期間が終わってもウチでもっと働かない?」
幼馴染「できればそうしたいですけど…僕、一応勉強もしないとダメですから…」
店長「ふーーー、仕方ないわね。無理言ってごめんなさい」
店長「辞めてもたまに遊びにきてくれたら嬉しいわ」
幼馴染「はい」
カランコロン
店長「お客さんよ。お出迎えして」
幼馴染「はーい」
幼馴染「いらっしゃいま―――」
幼馴染「 」ピシッ
幼馴染「……なんで来てんだ」ジトー
店長「なにしてるの? 席へ案内して」
幼馴染「は、はい…奥へドーゾ」
幼馴染「……」ジトー
幼馴染「こちらの席へお座り下さい…」
幼馴染「すぐにお水お持ちいたします…」
幼馴染「お水おもちしました!」
ドンッ
幼馴染「なんで来た!? というかどうしてわかった!?」
幼馴染「ううー君にばれないように毎日変装までして帰ってたのに…」
幼馴染「なんとなく店内のぞいたらわかったって!?」
幼馴染「う、うそでしょ…僕いまウィッグしてるし、お店の制服も着てるのにどうやってわかるんだよぉ」
幼馴染「雰囲気って……怖ぁ」
幼馴染「男でもストーカー被害ってとりあってくれるかな?」
幼馴染「冗談だよ…」
幼馴染「なんでバイトって…だってお金いるもーん」
幼馴染「内緒にしてたのは悪いと思ってるけど…」
幼馴染「こんな恥ずかしい格好してるバイト…知り合いになんて言えないじゃないか…」
幼馴染「とくに君に! だ、だって…うぅ」
幼馴染「にやにやしてるし」
幼馴染「ちがうよぉ別にこの制服がきたかったわけじゃなくて、ほんとにお金に困ってたの!」
幼馴染「だって年末年始はなにかと入用でしょ?」
幼馴染「それに僕抱きまくらの刑から解放されたくて、お姉ちゃんにお金返さなきゃならないんだ」
幼馴染「なんかちょっと怒ってない? いや雰囲気」
幼馴染「さては焦ってたんだ」
幼馴染「ふっ…僕に愛想つかされたと思った?」
幼馴染「君って案外寂しんぼうだね」
幼馴染「ま、このバイトももうすぐ終わるから。そしたら遊ぼうね」
幼馴染「うん、冬休み期間は他の人を補充できるらしいから僕は一旦辞めるよ」
幼馴染「よかったですねぇ~さみしくないよぉ~」なでなでなで
幼馴染「で、ご注文は?」ニコニコ
幼馴染「僕? そんなメニューないよ」ニコニコ
幼馴染「ないって言ってんでしょ」ふみっ
幼馴染「僕が適当にオススメ選んどいてあげるよ楽しみにしてて」
幼馴染「てんちょーの特性ホットドッグセットおねがいします」
店長「応!!」
店長「馴染ちゃん」
幼馴染「なんですか?」
店長「彼氏?」
幼馴染「ぶっ」
幼馴染「違います。腐れ縁というか、昔なじみです」
店長「そう? あの子ずいぶん理解あるのね」
幼馴染「え…もしかして僕の格好のこと言ってます?」
店長「そりゃそうよぉ。アタシもダーリンに出会うまではなかなか恋人には苦労したわぁ」
幼馴染「だから恋人じゃないですって…」
店長「知ってる? 好きな相手を見ると、瞳孔が少しだけひらくのよ」
幼馴染「えっ? なんのことですか」
店長「相手の気持ちを知りたいときに使えるテクよ」ウッフン
幼馴染「……使いません」
幼馴染(あとで見てみよ)
――――
――
幼馴染「お疲れ様でした」
店長「おつかれさん」
店長「ここ最近すごく寒いから気をつけて帰るのよ」
幼馴染「はい。また明日ー」
店長「あぁ癒されるわぁその笑顔…イヤじゃなければ抱きしめてその艶やかな唇にブッチューしていいかしら」
幼馴染「イヤです…」
店長「未体験?」
幼馴染「とってます」
店長「最後に食べたものの味がするから気をつけなさい」
幼馴染「する予定ありませんからっ!///」
幼馴染「…やっほ」ヒョコッ
幼馴染「待ってたんだ?」
幼馴染「ごめんね少し遅れちゃって」
幼馴染「帰ろっ」
幼馴染「えーどこも寄り道しないよぉ。お金貯めてるし」
幼馴染「うん。もうすぐバイトおわりなんだー」
幼馴染「あの店長とは楽しくやってるよ」
幼馴染「店長さー、昔は僕みたいだったって言ってたよ」
幼馴染「…なぜ即否定できる」
幼馴染「君失礼だねぇ」
幼馴染「僕は店長のこと結構好きだなー。ガタイがすごくいいよね」
幼馴染「君ももっと鍛えたら? モテるよ、きっと」
幼馴染「いそがないと、クリスマスまで時間がないよ♪ くすくす」
幼馴染「…なにさ、じっと見て」
幼馴染「怖いよ…僕の顔になにかついてる? あっ、ウィッグそろそろ外したほうがいいかな」
幼馴染(瞳孔…うーん、わかんないなぁ。元がどれくらいだろう)ジィー
幼馴染「えっ、僕のクリスマスの予定? さぁーなんでしょうねー」
幼馴染「まだなにも決めてないって言ったら?」
幼馴染「どこか連れてってくれるの?」
幼馴染「どうせ街中カップルだらけになるよ? 男同士それに耐えられるの?」
幼馴染「…ふ、ふーん…クリスマスになってまで僕とお出かけしたいなんてさみしー奴」
幼馴染「じゃ、プラン考えといてねっ!!」
幼馴染(クリスマスに女装かぁ…僕末期だなぁ)
幼馴染(えへへ…)
――――
――
-馴染の家
幼馴染「ただいまー」
馴染姉「おかえりー。なじみー早くごはんつくってー」ダラダラ
幼馴染「はいはい待ってね。着替えてからねー」
幼馴染「……ふ、むふ」
幼馴染(クリスマス約束しちゃった! わー)
幼馴染(どうしよー! まぁ誘ってくれるとはおもってたけど! どんな服来ていこうかな!?)
幼馴染(あぁもうちょっと早くからバイトしてればもっといい服かえたかもしれないのに!)
幼馴染(一番気に入ってる奴クリーニングだしとこうかな!? うー、でもあれじゃ寒いかなぁ)
馴染姉「どしたーニヤケてるよー」
幼馴染「…っ! な、なんでもございません!」
トントントントン トントン
幼馴染「ねーお姉ちゃん」
馴染姉「なに?」
幼馴染「僕がさ、家を出るって言ったら」
馴染姉「ダメ」
幼馴染「だよね」
馴染姉「馴染がいないとあたし生きていけない。あんたはあたしの抱きまくらだし」
幼馴染「それは冬の間だけ…ていうかお金返すから解放してね」
馴染姉「なまいきにバイトなんてしちゃってさ」
馴染姉「なに? そんなにお姉ちゃんがイヤ」
幼馴染「嫌だよ。お姉ちゃん寝ても覚めても足グセ悪いもん。僕のことすぐ蹴落とすもん」
幼馴染「風邪ひいちゃうよ」ブルルッ
幼馴染「それに、他にもお金つかうから」
馴染姉「なにに? 服?」
幼馴染「…なんでもいいでしょ」
馴染姉「あやしーー」
幼馴染「大抵のことは気にしないって言ったくせにぃ」
幼馴染「お姉ちゃんできたよ」
幼馴染「今日はふわトロ半熟玉子オムライスつくってみた」
馴染姉「おおー! すごっ! いいお嫁さんになるよー」
幼馴染「これバイト先の店長におしえてもらったんだぁ」
馴染姉「おお…ありがたや。こんな素敵なオムライスを考えるなんてきっとすごく美人な奥様店長なんだろうね」
幼馴染「う、うん……?」
馴染姉「いただきまーす」
幼馴染「どう?」
馴染姉「おいし~~~こんなの独占していいのか馴染ぃ~~♪」すりすりすり
幼馴染「うぅ……まっすぐ座ってよ。行儀悪いよ」
幼馴染(これ作ったらよろこんでくれるかなぁ…今度ウチ来た時ふるまってみようかな)
幼馴染(もうすぐ冬休み…クリスマス…お正月)
幼馴染(楽しみだな。なにしよっかな)
幼馴染(ずっと一緒に遊べるといいな)
――――
――
担任「――以上です。学生としての規律を守り、羽目をはずさず節度ある冬休みを送ってくださいね」
担任「それではみなさん、新学期でまた会いましょう」
男子A「な、なぁ幼!///」
幼馴染「?」
男子A「24日にクリスマスパーティやらねーか? クラスの彼女いない組でよ!」
幼馴染「えっ…いやそれは…」チラッ
ぶんぶん
男子A「なんだよ。なんでお前が答えるんだよぉ」
男子B「心配しなくてもお前ももちろん呼んでやるぜ?」ポンッ
男子B「全力で拒否んなよぉ」
幼馴染「あっ、あの僕は予定が…」
男子A「うわっ、まじかよ…。最近付き合い悪いと思ったら…まさか幼お前…」
男子B「幼はそそくさ帰って彼女とデートかぁ…はぁ」
男子A「妬けちゃうぜ…」
男子B「で、お前はくるよな?」
男子A「え? お前も用事!? うっそだぁー」
男子B「アテが外れたな。お前らをパーティの合コンの戦力にしようとおもってたのによ」
男子A「放課後の天使ちゃんにもしばらくあえなくなるし…寂しい冬休みになりそうだ」
幼馴染「は、ハハ…」
男子A「お前ら知ってるか? 放課後の天使。最近放課後になったら――――」
幼馴染「…きいたことは、ある…カナ」
男子A「あんな子とクリスマスデート出来たら最高だろうなぁ~」
男子B「お前まだそれ言ってんのかよ」
幼馴染「じゃ、じゃあ僕もう帰るから。バイバイ」
男子A「おう。よいお年を。ついでにお前もな」
コクッ
幼馴染「ほんとにごめんね。また新学期に何かさそってくれたら嬉しいな」
男子A「おう」
男子B「冬休みの間にすっかり様変わりしてないことを祈る…急に金髪になってたり」
男子A「幼なら大丈夫だろ? なっ///」
幼馴染「…・うん、まぁね」
-廊下
幼馴染「さて、家庭科室いかなくちゃ」
幼馴染「…君はついてこなくていいよ」
幼馴染「だって一緒に校内歩くことになるとまずいでしょ」
幼馴染「校門でたとこで待ってて」
幼馴染「なんでって。バイトだもん今日最後の出勤ー」
幼馴染「店長って意外とひどいこと言うよね」
幼馴染「お店ついてから女装させてくれたらいいのに、男子の格好のまま店に入るとこをお客さんに見られたらダメだからって…」
幼馴染「女装出勤はあんまりだよね!?」
幼馴染「そうおもうでしょー」
-家庭科室
委員長「あっ、幼君。こっちこっち」
幼馴染「はい、じゃあ君はここで回れ右。こっからは女子のスペースですー」
委員長「幼君は男の子でしょ」
幼馴染「……」
幼馴染「い、いいんだよ。今から化けるんだから」
委員長「扉閉めるね」
幼馴染「もう一回言うけど、校門出たとこで待っててね。ずっとそこに立ってたら怒るぞ」
ガラガラ ピシャッ
委員長「じゃ、今日もちゃちゃっとメイクするね」
幼馴染「うん。お願い」
委員長「ほんと肌きれい…女の子みたい」
幼馴染「いいよそういうの…委員長、ここ最近手伝ってくれてありがとね」
委員長「今日でバイト終わりなんてもったいないなぁ」
委員長「お金は稼げた?」
幼馴染「うん。今日お給料受け取る」
委員長「ほしいもの買えるといいね」
幼馴染「…うん。まだ何買おうか迷ってるんだ」
委員長「クリスマスプレゼント?」
幼馴染「そう。というか、日頃のお礼も兼ねて」
幼馴染「あっ、もちろん委員長にも何かお礼をっ」
委員長「大丈夫。私はコスプレボランティアみたいなものだから。気にしないで」
委員長「幼君を手伝えるだけで十分満足よ…ふへへ」
幼馴染(なんだかなぁ…)ゾゾゾー
幼馴染「さて、どうかな」くるっ
委員長「今日も完璧だとおもう…」
委員長「お願いっ、一枚だけ写真を記念に」
幼馴染「だめ…それだけは頼まれてもだめ」
幼馴染(あいつは許可無くバシャバシャ撮ってるけど…)
委員長「うえーん幼君のいけず」
委員長「春先のコスプレイベの時はめちゃくちゃ撮ってやるんだから」
幼馴染「…」
幼馴染「それまで僕が続けてたらね…」
委員長「やめちゃうの!?」
幼馴染「だって寒いし。ふとももとか」スー
委員長「…なんだか、私女なのに幼君の女装姿、Hな目で見ちゃうかも…」
幼馴染「帰ります!」
-廊下
幼馴染「はぁー…委員長もなぁ、クラスではすごい普通の子なんだけど…
幼馴染「漫画にハマってないでいい加減彼氏つくりなよ…ってそれは大きなお世話かな」
男子A「あっー!」
幼馴染「……!」
幼馴染(あちゃー…)
男子A「て、天使……さん…」
男子A「お、俺あなたの大ファンです!」
幼馴染(やっぱ気づかないんだ…君のクラスメートだよぉ)
男子B「すげーマジでいたんだ。かわいー」
男子A「あの、手振ってくれませんか」
幼馴染(どうしよ……最近ずっと付き合い悪かったし、ちょっとくらいいっか)
幼馴染「バイバイ♪」フリフリ
男子A「おひょーーー///」
男子B「興奮しすぎだろ」
男子A「ありがとうございますありがとうございます…! ぜひ、新学期もウチの学校に舞い降りてください!!!」
幼馴染「くすくす。またね」
男子A「またねだってよぉおおお!ああああああ!!!」
男子B「落ち着けよ。それじゃ俺らはこのへんで…へへへっ///」
幼馴染(…僕って男たらし?)
幼馴染(なんか急に恥ずかし…//)
――――
――
-喫茶店
店長「世間はクリスマス一色ねぇ」
幼馴染「そうですね。毎年この時期はあんまり好きじゃありませんでした」
店長「でした。ってことは今年は好きなのん?」
幼馴染「…っ! い、いいえ。べつにーー」
店長「今日も来てるわねぇ。ボーイフレンド」
幼馴染「あっ、あいつはそんなじゃなくて、友達です…」
店長「コーヒー3杯も頼んでくれるからいいお客さんだわぁ」
店長「はい、これサービスのサンドイッチ。もっていってあげて」
幼馴染「ありがとうございます」
店長「他のお客さんいないし、馴染ちゃんも一緒にたべてきていいわよん」
幼馴染「そ、それはどうも…ちょうどお腹すいてて助かります」
幼馴染「差し入れだって」コトン
幼馴染「もう冬休みの宿題手つけてるんだ?」
幼馴染「僕と過ごしたいからって…? いいじゃん、どうせ一緒にするでしょ?」
幼馴染「はむっ」
幼馴染「食べなよ。おいしーよ」
幼馴染「ねぇ…クリスマスのプランきまった…?」
幼馴染「どこ連れて行ってくれるの?」
幼馴染「えーなんで内緒なの」
幼馴染「いいじゃん教えてくれてもー。どこ行くかによってちょっと服装かわるかもしれないし」
幼馴染「でもあんまり寒いとこはヤだよ」
幼馴染「人が多いとこも、ちょっと恥ずかしい…かも」
カランコロン…
幼馴染「お客さんきたからまた後でね!」ポンッ
幼馴染「いらっしゃいませー。お好きな席にどうぞ」
――
―
店長「いままでよくがんばったわぁ。はいこれ、少ないけどお給料受け取ってね」
幼馴染「ありがとうございます店長」ニコッ
店長「あらやだ可愛い。ついでにお年玉もあげちゃう~」
幼馴染「えっ、悪いです」
店長「みんなにあげてるのよぉ、先にやめちゃう馴染ちゃんにだけあげないなんて不公平じゃない」
店長「うけとって、ほんの気持ち程度よ」
幼馴染「あっ…ありがとうございます!!」
店長「いつでもいらっしゃい。従業員でもお客さんでも歓迎するわ」
幼馴染「はい!」
――
―
幼馴染「お ま た せ」
幼馴染「えへへ…お給料もらっちゃったぁ」
幼馴染「僕のはじめてのお給料」
幼馴染「すごいでしょ!」
幼馴染「これで抱きまくらから解放される~」
幼馴染「あと欲しい物も買える!」グッ
幼馴染「ふふふ~内緒~」
幼馴染「君だって僕に内緒してるじゃん」
幼馴染「さぁてね? なんでしょーか」
幼馴染「ゲーム? まぁ欲しいのはあるけど」
幼馴染「漫画の新刊? それはお姉ちゃんが買うから」
幼馴染「帰ってお姉ちゃんのご飯用意しなきゃ」
幼馴染「君はどうする? 寄ってく?」
幼馴染「ごちそうするよ~」
幼馴染「もう冬休みだしっ! 遅くても大丈夫でしょ?」
幼馴染「ねっねっ、いいでしょー?」
幼馴染「やたっ」
幼馴染「あとさー、さっきやってた宿題うつさせて」
幼馴染「だめ? けちんぼー」
幼馴染「…ほんとにだめ?」
幼馴染「…むー、わかったよぉ自分でちゃんとやるよぉ。真面目だなぁ…」
幼馴染「ま、そういうとこも良いよね」
幼馴染「う? 何か言った僕」
幼馴染「なんで笑ってんだよぉ気持ち悪いなぁ…」
――
―
-馴染の家
馴染姉「おっそーい!」
幼馴染「…ごめん話ながら帰って来たから」
馴染姉「あらいらっしゃい」
馴染姉「さ、ご飯ご飯!」
幼馴染「はぁい」
幼馴染「あっ、そうだお姉ちゃん」ニコッ
馴染姉「な、なによ…」
幼馴染「はい、お金返すね。ありがとう」
馴染姉「…」
幼馴染「ちゃんと3万円あるよ」
馴染姉「いやだーいやだーうけとりたくなーい。もっと馴染と寝たいもーん」
幼馴染「とかいいながら蹴り飛ばすくせに」
馴染姉「そんなにお姉ちゃんが嫌?」
幼馴染「もう大人なんだから…」
幼馴染「あぁ、気にしなくていいよ。お姉ちゃんいつものことだから」
幼馴染「なにたべたい?」
幼馴染「いまからグラタンすると時間かかっちゃうし…」
幼馴染「なにか冷蔵庫あったかなぁ」
幼馴染「お姉ちゃん今日買い物いった?」
馴染姉「行ってないよー寒いから」
幼馴染「なにもないはずだよ。スパゲッティでいっかぁ」
馴染姉「お腹ぺこぺこーはやくしてよーー」
幼馴染「……」
幼馴染「君は僕の部屋行ってていいよ。できたら呼んであげる」
幼馴染「それともお姉ちゃんの相手してくれるの?」
馴染姉「おいそこの小僧」ダラダラ
馴染姉「お姉ちゃんの相手しなさい」
馴染姉「うわっ、立ったらでっかいなぁ。身長のびすぎでしょ」
馴染姉「うちのんはこーんな小さいのに」
馴染姉「ちょっとあたしの前に座りなさい。あたしを見下ろすのはNO」
馴染姉「…で、最近どうなん」
馴染姉「なにがってまたまたー」
馴染姉「なーんかさぁ、昔より馴染と仲良くない?」
馴染姉「みょーにベタベタくっついてるというか…」
馴染姉「馴染もやけにニコニコしてて気持ち悪いし」
馴染姉「はっ、まさかあんたたち! …ってそんなわけないわよねー?」
馴染姉「あるの? ないの?」
馴染姉「お姉ちゃんに隠し立ては通用せんぞ?」
馴染姉「ひかないから言ってみ」
馴染姉「うちの弟に女装させて、そんな青春でいいのかい?」
馴染姉「まぁかわいいのはわかるけど」
馴染姉「女の子の代用じゃだめよ。彼女つくりなさいな」
馴染姉「こんな時期みんな人肌恋しくなるもんだから、誘ったらすぐだって」
馴染姉「いないの? 他に仲いい女の子とかさぁ」
馴染姉「お姉ちゃんいまフリーだよ?」
馴染姉「ど? 馴染で興奮できるなら顔似てるあたしでも…おーいどこ行くー」
馴染姉「お姉ちゃんの相手してよーー」
馴染姉「ジョーダンだってばぁー。あーついでにお茶もってきてー」
馴染姉「座りなさい」
馴染姉「ふむ。倒錯していたのは馴染じゃなくて君のほうだったか」
馴染姉「馴染の部屋からあーんな服やこーんな服が出てきたときにはびっくりしたよ」
馴染姉「お姉ちゃんの服に手ださないあたりは線引できてるんだろうけどねぇ」
馴染姉「君が買ってるの。へぇーそうだと思った」
馴染姉「で、君はしないの。女装」
馴染姉「前も言ったけど、新しい世界がひらけるかもよ!?」
馴染姉「うそうそ、君がしたら女装というよりただの仮装…あははは」
馴染姉「あー想像しちゃった」
馴染姉「たまには逆で出かけてみたら」
馴染姉「街行く人の視線ひとりじめよ!」
馴染姉「いま身長何センチあるの? へーでっかいね」
幼馴染「ふたりともできたよー」
馴染姉「よしっ! 食べよ」
幼馴染「並べるの手伝ってー」
馴染姉「手伝ってきなさい」
幼馴染「お姉ちゃん…客だよ、一応…」
幼馴染「ごめんね。うちのお姉ちゃんの相手させて」
幼馴染「変なこと言われなかった?」
幼馴染「お姉ちゃんに彼氏? ほんとにいないみたいだよ」
馴染姉「たーべーるーよーー」
幼馴染「いいよ」
馴染姉「いただきまぁす♪」ズルズル
幼馴染「君もどうぞ」
幼馴染「ありあわせの食材だけど…味は保証するよ」
パクッ
幼馴染「おいしい? そっか、よかった♪」
馴染姉(……うー、んこのここにいてはならない雰囲気)ズルズル
――
―
馴染姉「お姉ちゃんちょっとコンビニ行ってくるね。何いる?」
幼馴染「デザート!」
馴染姉「オッケー。君も一緒のでいいよね。まだ帰らないでしょ?」
幼馴染「じゃあ僕の部屋あがってって」
幼馴染「10時くらいまで大丈夫だって」
幼馴染「もっと過ぎてもおっけー? やった」
馴染姉「ぐふふ、ふたりきりだからってへんなことするなよー」
幼馴染「しないよー」ニコッ
馴染姉「グッ…なんという受け流し方」
幼馴染「お姉ちゃん変なこと言うけどあんまり真に受けちゃだめだからね」
幼馴染「……」
幼馴染「……」チラッ
幼馴染「ね、ねぇ、お姉ちゃんのことどう思う…?」
幼馴染「好き…? なの…?」
幼馴染「だってさっき彼氏がどうこうって…聞いてきたから」
幼馴染「もしかして君、お姉ちゃんのことが…」もにょもにょ
幼馴染「え、ちがうの?」
なでなで
幼馴染「ふあっ」
幼馴染「なっなんだよぉ…僕はちょっとだけ気になっただけだぞ」
幼馴染「それに君がお姉ちゃんと付き合うなら…僕はそれはそれで安心できるかなって考えてさ…」
ぎゅっ
幼馴染「うげっ、へんなことしないっていったばっかだろぉ…」
幼馴染「ばかぁ…」
幼馴染「…恥ずかしいよ」
幼馴染「もう離して」
幼馴染「いま、女装してないよ?」
幼馴染「…なにがいいんだよぉ」
幼馴染「体熱くなっちゃうよ」
幼馴染「…うん。最近時間とれなかったから、なんだかこういうの久しぶりかもね」
幼馴染「…ふぁあ」
幼馴染「……っていい加減に離れろ」
ばっ
幼馴染「ベッドおいで」
幼馴染「久しぶりにしてあげるよ」
幼馴染「おーい目がヤラシーぞー」
幼馴染「なにを期待してるのかな?」
幼馴染「僕は み み か き の事言ってるんだけど?」
幼馴染「期待はずれなんだったらやめとく?」
幼馴染「別にしなくたってなんら問題ないけど」
幼馴染「…ちょっと僕がハマってるだけだよぉ」
幼馴染「耳の奥くるくるーってしたときの君のくすぐったそうな顔」
幼馴染「みせてね♪ みせろ」
幼馴染「さぁっ」ポンポン
幼馴染「ひざっ!」
幼馴染「頭のっけて。お姉ちゃん帰ってくるまでだからどんどん時間みじかくなるよー」
幼馴染「くすくす。ほんとにエッチなこと出来ると思った?」
幼馴染「だぁめ」
幼馴染「僕そんなに軽い女…っ男じゃないから」
幼馴染「お家かえって一人でしなよ」
幼馴染「僕の耳かきで悶々として帰ってね」
幼馴染「悪魔じゃありませーん。一応天使って呼ばれてまーす」
幼馴染「えへへ」
幼馴染「耳見せてね」
幼馴染「いい子だね」なでなで
幼馴染「あっ、ごめんね。なんかさぁこうしてるとすごく子供っぽく見えて、したくなっちゃうんだ」
幼馴染「僕のひざ固い?」
幼馴染「大丈夫? おっけ」
幼馴染「においかぐな…/// ぺたぺた触るな」
――
―
こりっ こりっ
幼馴染「…くるくる」
幼馴染「この辺好きでしょ? なんかくすぐったそーな顔してる」
幼馴染「僕、そのレア顔結構好きだよ」
幼馴染「よっ…いしょ。取れた!」
幼馴染「うーん…もうちょっと大きいのとりたい…」
幼馴染「冬休みは自分での耳かき禁止令だすよ」
幼馴染「だめっ。絶対だめ厳禁です」
幼馴染「僕がするの。何日かに一回ね」
幼馴染「毎日はだめだよぉ…耳に負担かかっちゃう」
幼馴染「ほんとは掃除なんてしなくてもちゃんと出てくるように人間の耳はできてるんだってさ」
幼馴染「ベルトコンベアーみたいにね、耳の奥の皮膚が生え変わって外に送り出すとかなんとか」
幼馴染「ほんとかなぁ? 僕は耳かきしないと出てこない時あるよ」
幼馴染「ふーー、ふーー」
幼馴染「あはっ、なに? びっくりした?」
幼馴染「慣れないねぇ不意打ち」
幼馴染「こうやって…耳元でぼそぼ囁かれると気持ちいでしょ?」
幼馴染「何か言って欲しい言葉ある?」
幼馴染「…え? そ、そういうのはダメ」
幼馴染「もっと普通の言葉で! …むー」
幼馴染「…コホン。じゃあいくよ」
幼馴染「 へ ん た い ♪ 」
幼馴染「くすくす。そんなやらしー単語のリクエスト答えるわけないだろぉ」
幼馴染「君には変態の一言で十分」
幼馴染「ふーーー。ふーーー」
幼馴染「お仕置き」
幼馴染「はいっ、反対ね。クルンして」
幼馴染「なぁにその不満そーな顔」
幼馴染「生殺し? …ってなに?」
幼馴染「はい早くして。お姉ちゃんかえってきたら片側だけ中途半端になっちゃうよ」
―――
―
馴染姉「おーー寒寒っ」
馴染姉「ゲストきてるからってコンビニにデザート買いに走るあたしってサービスいいなぁ」
馴染姉「たっだいまぁ」コソコソ
馴染姉「なにしてるかなぁ二人」
馴染姉「…」ソー
「 チュッ 」
馴染姉「…!!」
馴染姉(なっ馴染が…膝枕した上に耳にチューを…!)
馴染姉(なんてこった…!)
「…もうっ、一回だけって言ったろ」
「チュッ」
「…チュッ、はいおしまーい。そろそろお姉ちゃんほんとに帰って来ちゃうよ」
「また今度ね。最後にふーーー。くすくす」
馴染姉「……!」コソコソ
馴染姉「はぁ…」
馴染姉「そうなんだー……そっかー…馴染がねぇ」
馴染姉「お姉ちゃん、複雑だなぁ…」
馴染姉「よし、もう一回家に入ってくるところからやり直そう」
ガチャンッ!
馴染姉「お姉ちゃんカエッタヨーーーー!!!!」
馴染姉「馴染ぃーーお姉ちゃんいまかえったよーーー!!」
馴染姉「デザートとりにきてーー!! 馴染ぃーー!」
幼馴染「そんなに声ださなくても…近所迷惑だよ」のそのそ
幼馴染「ありがとー。おかえりお姉ちゃん」
馴染姉「へ、へへ……へ…」
幼馴染「どしたの? 寒さでおかしくなっちゃったのお姉ちゃん」
ぎゅっ
幼馴染「うわっ、何!?」
馴染姉「馴染ぃ……なにがあっても強く生きろよぉ」ずりずり
幼馴染「なんだこの人。わっ、鼻水つけないで!」
第六部完!!
次七部で終わりますたぶん 更新終わり
続き
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第七部】