関連
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第一部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第二部】
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第三部】
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-教室
委員長「へぇ~、連休に温泉旅行行ってたんだ。これがおみやげのかりんとう?」
委員長「ありがとう。一ついただくね」
委員長「ぽりっ」
委員長「おいしいね。幼君もひとつもらったら?」
幼馴染「あっ、僕は…もう食べたから。 ………ぇと、こいつが旅行から帰ってからもらった」
委員長「そうなんだ。あーでも羨ましいなぁ、恋人同士で2泊3日温泉旅行…ラブラブね」
幼馴染「ららっ、ラブラブ!? なわけないだろ! ていうかそもそも恋人じゃ…」
委員長「…? どうして幼君がわかるの」
幼馴染「あ…いやぁ…まぁ…なんていうか…雰囲気で」
幼馴染「だってこいつっ、女子に優しくできるような器量なさそうでしょ!?」
幼馴染「絶対考えなしにガバーって襲っちゃって嫌われるタイプだよ!!」
幼馴染「それでっ、それで…うぅ、あんなことやこんなことを…ケダモノだぁ」
委員長「そうかな…? 結構誠実よね?」
コクコク
委員長「ほら、誠実だって言ってる」
幼馴染「…」
幼馴染(むーー、どの口が言うんだ)
委員長「あっ、さては幼君。大親友が女の子にとられてヤキモチやいてるんだ」
委員長「2人はいつも一緒なんだもんね」
幼馴染「えぇ……なんでそうなるの」
幼馴染(ていうかその女…僕だし…)ドンヨリ
委員長「幼君は? 彼女さんいないの? モテそうなのに」
幼馴染「う…僕は、弱いし、小さいし…」
委員長「女子の間で人気あるよ。ペットみたいでかわいいって」
コクコク
幼馴染「君たちさぁ…」
委員長「ねぇ私もう一回、あなたの彼女さんに会いたいな」
幼馴染「え゛っ!」
委員長「なんだかね、すごく仲良くなれそうな、そんな感じがしたの」
委員長「あのときはデート中みたいでちょっとだけしかお話できなかったから」
委員長「だめ?」
幼馴染「だめっ!」
委員長「どうして幼君が答えるの。ねぇ、だめ?」
フルフル
委員長「やったぁいいんだ」
コクコク
幼馴染「あっ」
幼馴染(なに笑顔でオッケーしてんだよぉ~~~っ! 委員長だぞ委員長ッ)ふみふみふみふみ
幼馴染(このやろぉこのやろぉ、足ぺちゃんこにしてやる)
委員長「どうしたの?」
委員長「じゃあ次の日曜日でいい? お昼たべましょ」
委員長「あ、もちろん…あなたの彼女さんのほうもそれでいいならだけど」
幼馴染「……」ススッ
カンペ『ダメっていえ』
委員長「だから幼君には聞いてないでしょ」グシャ
委員長「どうしてそんなに嫌がるの?」
委員長「やっぱり…幼君…」
幼馴染「いっ」ギクッ
委員長「妬いてるんだぁ、かわいー」ナデナデ
幼馴染「……」
幼馴染(もうどうにでもなれ)
-授業中
幼馴染(あぁ憂鬱だ…知り合いと直接面と向かって話なんてしたらばれるに決まってるだろぉ…)
幼馴染(それともあいつ、誰かにバラしたいのか!?)
幼馴染(俺の彼女は女装男子です!ってカミングアウトしたいのか!?)ヒィィ
先生「おーい幼! 112ページ3行目だぞ」
幼馴染(まずいよぉ…ドタキャンするか!?)
幼馴染(でも…あいつのデジカメには僕の女装写真がどっさり…)
幼馴染(あれをみせられたりしたら…あわわわわ)
幼馴染「ううううう」
男子A「おい幼、あてられてるぞ。うーうー唸って腹でも痛いのか?」
先生「お!さ!な!い!」
幼馴染「はっ、はい!」ガタッ
先生「幼、気分が悪いなら保健室に行きなさい」
幼馴染「すみません大丈夫です…」
男子A「112ページ3行目から」ボソッ
幼馴染「サンキュー」
男子A「へへへ///」
幼馴染「えっと…――――」
幼馴染(はぁ女装はじめてから悩みが増えすぎだよぉ…)
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―
幼馴染「作戦会議をします!」
幼馴染「そこっなんで笑ってる」
幼馴染「その前にみかんたべよっか」
むきむき
幼馴染「まいったよ。委員長の行動力には」
幼馴染「僕隠し通せる気がしない」
むきむき
幼馴染「はむっ」
幼馴染「委員長さぁ、疑ってない? 僕のこと。そうでもない?」
幼馴染「あーあー、もうちょっと丁寧にむきなよー」
幼馴染「貸して」
むきむき
幼馴染「白いの取る? 取ったほうが甘いから取るよ」
むきむき
幼馴染「はい、どうぞ」とん
幼馴染「……あーんはしないぞ。いま女装してるわけでもあるまいし」
幼馴染「あと今日はしないからな」
幼馴染「しーなーいーーーやーだーー」
幼馴染「髪にさわるな」ふりふり
幼馴染「えっと、まじめに委員長をごまかすための案を考えて」
幼馴染「というか君が『やっぱりダメ』って言えば済む話だろ!」
幼馴染「そんなにひきあわせたい理由って何…」
幼馴染「じ、じまん…?」
幼馴染「なの…?」
幼馴染「意味分かんない意味分かんない!! やだよぉ!!」
幼馴染「くらえみかん爆弾」ぼこっ
幼馴染「もうしらない! 僕ひとりでなんとか切り抜けてやるから!」
幼馴染「勝負だ! もしバレなかったら僕の勝ち! 言うこと一つきいてもらうからな」
幼馴染「ただし! 絶対カミングアウトはするなよ! それはズルだからね!」
幼馴染「僕のことをほのめかすのもなし! いいね!?」
ガチャ
母「なにさわいでるのぉ?」
幼馴染「あっ」
母「あら馴染君。ひさしぶりね」
幼馴染「どうも…」
幼馴染(よかったー髪の毛うしろで結わえてて)
母「ゆっくりしていってね」
母「あ、そうそう。馴染君はもうしててるかもしれないけどぉ」ニヨニヨ
幼馴染「…?」
母「こいつ最近彼女できたのよ~、もう馴染君くらいちっちゃくてくりくりしてて可愛くて」
母「でも恥ずかしがり屋さんだからすこしもお話したことないの。いつもそそくさ帰っちゃうのよ」
母「会ったことある?」
幼馴染「い、一応…」
幼馴染(鏡の向こうで)
母「馴染君も彼女できた?」
幼馴染「…ううん、まだ」
母「がんばれ☆」
幼馴染「うん…そうだね。がんばる」
母「あ、なにかしてる途中だったのね邪魔してごめんなさい。あんまり騒いじゃだめよ?」
幼馴染「はぁい」
母「によによ」
幼馴染「まだなにか?」
母「ふたりがまだ仲良いみたいで嬉しくなっちゃって。これからも変わらず仲良くしてやってね」
幼馴染「うん」
幼馴染(もう僕は戻れないとこ一歩手前まで変わってるんだけどな…)ハァ
幼馴染「……行ったか」チラッ
幼馴染「君のママも変わらないね」
幼馴染「ってなに笑いを堪えてるんだ」
幼馴染「まさか君…?」
幼馴染「言ってないなら良し。言うなよ」ビシッ
幼馴染「さてと。今日は女装グッズいっぺん全部持って帰ろうかな」
幼馴染「なぜ泣く」
幼馴染「大丈夫! 別に捨てたりなんかしないよぉ。ちょっと徹底的にお洗濯したりするだけ」
幼馴染「それにこれは勝負だから!」
幼馴染「見てろ!」
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-幼家
幼馴染「これはダメ。これも…ちょっと野暮ったいな」
ばさっ ばさっ
幼馴染「この服は…この季節には寒いか」
幼馴染「旅行のときの服でもいいんだけど…うーん」
幼馴染「困ったな。こうして着てきた服を振り返ってみると、どうも若干男っぽい」
幼馴染「なんていうか…男の趣味がつまってる感じがする」
幼馴染「これじゃ委員長に会った時、もしかしたら僕を連想されてしまうかもしれない」
幼馴染「ちょっとインターネットで服でもみてみようかな」
カチ… カチ…
幼馴染「へー、こういうのもレディースなんだ」
幼馴染「わっ、これ可愛いな…! それにあったかそー」
カチカチ
幼馴染「…3万円…也」
幼馴染「たかいぞ」
幼馴染「どうする」
幼馴染「無理だ…」
幼馴染「あいつに頼んだら買ってくれないかなぁ…僕お金ないし」
幼馴染「はっ、なぁにを言ってるんだ恐ろしい」
幼馴染「それにインターネットじゃサイズや生地がよくわかんない」
幼馴染「やっぱりモールに見に行こうかな」
幼馴染「これは勝負なんだ僕の力でなんとかする」
幼馴染「問題はお金…女の子の服は意外に高い…」
幼馴染「……背に腹は代えられないか」
コンコン
幼馴染「ねぇねぇお姉ちゃん」
馴染姉「お? どしたー」
幼馴染「なんでもするからお小遣いちょうだいっ」
馴染姉「……どした?」
幼馴染「お金がいるの! どうしてもっ」
馴染姉「んーー、じゃあ」
幼馴染「…」ドキドキ
幼馴染(絶対ろくなこと言わないぞ)
馴染姉「昔みたいにお姉ちゃんの抱きまくらになりなさい。冬場ずっと」
幼馴染(ほらね)
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幼馴染「なんとか工面できた!」
幼馴染「かわりに身を売ってしまったけど…しかたないしかたないんだごめんねぇやむを得なかったの」
幼馴染「一体誰に謝ってるんだ僕は…」
幼馴染「よぉし、さっそく着替えて街にいくぞー」ぬぎぬぎ
馴染姉「ねぇ!」ガチャ
幼馴染「……」
馴染姉「……」
馴染姉「……ごめんね、着替え中だったね」バタン
幼馴染「こういうこともあろうかとボーイッシュ系をもっておいてよかった…」
幼馴染「これならユニセッ○スだし、そうそう感付かれないはず」
幼馴染「セーフ…!」
幼馴染「当日の着替えは用心しなきゃなぁ。念のためどこか街のトイレで着替えよっかな」
幼馴染「そういえば、自分の意思で女装するのははじめてかも…」
幼馴染「…」ドキドキ
幼馴染「ふんだ。これは買い物にいくだけなんだから」
幼馴染「ノーカウントだよ。ユニセッ○スだし!女装じゃない!」
馴染姉「あんたさぁ」ガチャ
馴染姉「なんかひとりごとおおくない!?」
馴染姉「あ、似合ってんじゃん。そんな服もってた?」
幼馴染「…買った」
馴染姉「それでお金ないんだ! 納得!」
馴染姉「でもさぁ、その帽子はたぶん女物だからやめといたら?」
幼馴染「これぇ…? そうなの?」
馴染姉「そのキャスケット、駅前の服屋で買ったでしょ?」
幼馴染「…」ビクッ
馴染姉「ま、似合ってるからいいのかな? わかんないやあんたどっちつかずだし」
幼馴染(ついてるって…)
幼馴染「で、なんの用さ…僕でかけるよ」
馴染姉「外いったらついでにルーズリーフ買ってきて」
幼馴染「はぁい。いってきまー」
-街
幼馴染「はー女装してひとりで出歩くのって勇気いるなぁ…」
幼馴染「…」キョロキョロ
幼馴染「いつも以上に視線を感じるような、気のせいのような」
幼馴染「あいつの体に隠れてこそこそしてるほうが良かったな…」
幼馴染「誰にも知り合いに会いませんように…会いませんように…」
幼馴染「よしっ」
幼馴染「まずは…いつもの下着屋さん」
カチャ――
店員「いらっしゃい。あ、久しぶりね」
幼馴染「…」ペコッ
幼馴染(この空間には何度来ても慣れない)
幼馴染(あとこの下着屋のお姉さんにも…)
店員「今日もかわいいねー」
幼馴染(すいませんすいません僕はほんとは男なんです)
幼馴染「あのっ、あの」
店員「どんなのを探してるの?」
幼馴染「ぁ…その…」
幼馴染(言うぞ…言うぞ…)ゴクッ
店員「かわいーー、この帽子」なでなで
幼馴染「あぐ…えへへ」
幼馴染(出鼻をくじかれた)
幼馴染「カップ付きの…キャミ」
店員「ブラカップ? …そうね、いいかも」
店員「前おすすめしたときは買わなかったけど、やっぱりほしくなっちゃった?」
幼馴染「…」コクッ
幼馴染(だって胸元が膨らむとか絶対ごめんだったし…)
幼馴染(だけど、日曜日は…絶対バレちゃいけないんだ)
幼馴染(プライドを捨てて、胸をおおきくみせてでも、僕は誤魔化し通してみせる)
店員「じゃあこれ。つけてみて」
店員「試着室どうぞ♪」
幼馴染「はい」
-試着室
幼馴染「うわっ、なんだこのキャミ」
幼馴染「パッド…おもったよりしっかりしててすごいな」
幼馴染「こんなの…めちゃめちゃ詐欺じゃん」
幼馴染「ほら僕でも…貧乳くらいには…」
幼馴染「…」
鏡「…」
幼馴染「…うん」
幼馴染「世の中の女子はこんなものをつけてるっていうのか…」
店員「どう?」
幼馴染「いい感じ…です」
店員「うん♪ そのブラキャミ小中学生にすごく人気あるからおすすめだよ」
幼馴染(小中…)
店員「締めつけ感もなくていいでしょ?」
幼馴染「はい。これください」
店員「じゃあ値札とタグだけ失礼して…」チョキ
店員「2600円です」
店員「また来てね」
―――
――
―
幼馴染「すごい…僕におっぱいが…」
幼馴染「…」ふにっ
めこ
幼馴染「ま、カップの下は何もない空間だけどさ…」
幼馴染「あとは、お化粧品を少し買って。靴と、アクセサリーと、服を適当に」
幼馴染「よし、よしっ」
幼馴染「これは勝ったな。胸もあるし、僕自身、鏡に映る僕をみて一瞬誰かわからないほどだ」
幼馴染「いひひ、言うことひとつ何きいてもらおかなー」ニコニコ
幼馴染「今日の分のお買いもの代だしてもらおっかなー」
幼馴染「そしたらお姉ちゃんにお金返して抱きまくらの刑を回避できるしなー」テクテク
大学生A「なぁなぁ君!」
大学生B「いまヒマ!? ひとり?」
大学生C「ちょっと時間くれない?」
幼馴染「…?」
幼馴染「…ぇ、あの」
大学生A「あ、ごめんびっくりしたよな」
大学生B「俺らそこの私大のさ、地域研究サークルってもんなんだけど」
幼馴染「サークル…」
大学生C「まぁ部活みたいなもん」
大学生B「んで、サークルの出しもんで、”我が街の美少女時計”っての作ってんだ」
幼馴染「…?」
大学生A「あぁ、えっと。おいタッチパッド見せてあげて」
大学生B「こういうの。女の子が時計をもって時間をおしえてくれるんだ」
幼馴染「はぁ…」
大学生C「一枚だけでいいから写真とらせてくれない!? おねがいっ!」
大学生A「あと数人でノルマおわるんだよ」
幼馴染(よくわかんないけど…まぁいっか)
幼馴染「いいですよ」
大学生A「おお!」
大学生ABC「いえーい」パチン
大学生C「じゃあこのボードもって、ここの手すりでいいや、腰掛けて笑って」
幼馴染「はい」
幼馴染(こんなのでいいのかな…ていうか僕でいいのかな?)
大学生C「スマイル」
幼馴染「…」ニ、ニコ…
パシャ
大学生A「おっけー可愛い! ごめんな時間ありがとう」
大学生B「なんも謝礼だせないけどよければ学祭きてくれな。展示とかあるから」
幼馴染「え゛っ展示!?」
大学生A「だめ…かな?」
大学生A「とった人の写真をパネルにするつもりなんだけど…」
大学生C「だめなら写真消すよ」
幼馴染「あー…えっと…いいですよ」
幼馴染(まぁいっか。僕以外にもいっぱい撮ってるみたいだし)
大学生A「ありがとな! よし次行くぞ」
大学生B「これうちらのサークルの名刺」スッ
幼馴染「ども…」
大学生B「モデルさんには当日ドリンクサービスするからよければきてね!」
幼馴染「大学生は大変だなぁ…」
幼馴染「名刺ってちょっとかっこいいかも」
幼馴染「どれどれ…×○大学地域研究会」
幼馴染「……」
幼馴染「……ん」ダラダラ
幼馴染「これ、お姉ちゃんが行ってる大学だ…」
幼馴染「やば」
幼馴染「大丈夫…かな…?」
-日曜日-朝
幼馴染「よしっ、お姉ちゃんは学祭で朝から家に誰もいないし」
幼馴染「入念な準備をして戦いに臨めそう!」
幼馴染「…」ごそごそ
幼馴染「えへへ…ヘアスプレーつかうのはじめて」シューー
幼馴染「ママの化粧台あったよかった」
シュッ シュッ
幼馴染「髪の毛こんなもんかな」
幼馴染「帽子かぶったら崩れる…? 大丈夫そ」
幼馴染「口紅は…デパートで選んでもらったやつを薄くぬったらオッケー」
幼馴染「…どうだっ」
全身鏡「…」ニコッ
幼馴染「えへ……これは、良い線いってるんじゃないか…?」
幼馴染「うん…我ながら…満足というか、いままで以上に女の子っぽいような」
幼馴染「口元に手置いてみたりして」
全身鏡「…えへ」
幼馴染(虚しくなってきた)
幼馴染「あ、時間せまってるな。よしっ、よしっ、もう行こう!」
幼馴染「トイレ済ましていこっと、あとお茶も入れてこ」
幼馴染「忘れ物は大丈夫かな?」
幼馴染「メールチェック。あいつもう家でたのか。早いな…」
幼馴染「僕も急がなきゃっ」パタパタ ドタドタ
-待ち合わせの公園
幼馴染「きひひ…いたいた」
幼馴染「ずっと携帯いじっちゃって。僕からの返信待ちかな?」
幼馴染「よし、後ろからちかづこ」コソコソ
幼馴染「だ~れだ♪」
幼馴染「えへへそう僕だよっ」
幼馴染「どう?」くるっ
幼馴染「びっくり?」
幼馴染「どうしたの? 固まっちゃって」
幼馴染「な!? これはもう僕の勝ちでしょ!?」
幼馴染「今日はバレないように女の子らしく振る舞ってあげるからね」
幼馴染「おーい、どうしたー」
がばっ
幼馴染「ぎゃっ」
幼馴染「あ゛ー!あー!! だめっ、なにやってんだこんなとこで」
幼馴染「人目が…」
幼馴染「あの…目がすわってて怖いですケド」
幼馴染「どぅどぅ。ちょっと落ち着いてよ」
幼馴染「僕がグレードアップしたのがそんなに嬉しい? 変態だなぁ」
幼馴染「なんだよその獲物を追い詰めるような腕の動きは」
がばっ
幼馴染「甘いっ」サッ
幼馴染「えいっ」ボカッ
幼馴染「ばぁか。昼間の公園だぞ…」
幼馴染「次はこのタンブラーでぶんなぐる!」
幼馴染「はい行くよ」
幼馴染「んっ」スッ
幼馴染「手」
幼馴染「君の彼女なんだろ…今日一日は…」
幼馴染「特別だからな…」
幼馴染「委員長は駅だっけ?」
幼馴染「ねぇもうちょっと口調柔らかくしたほうがいいと思う?」
幼馴染「いつもの僕丸出しじゃやばいよね?」
幼馴染「おほん、おほん、声もちょっと高めを意識しとくか…」
幼馴染「きゃぴきゃぴ系がいい? 嫌なの」
幼馴染「んー、なんとかするよ」
幼馴染「はぁぁぁ緊張してきた…」
幼馴染「そりゃそうでしょ。仮にも友達を騙そうっていうんだから」
幼馴染「バレたら委員長おかんむりだよ」
幼馴染「絶対変態って言われる…」
幼馴染「…あっ、委員長いた。あっち立ってる」
幼馴染「呼んできて。僕待ってるから」
幼馴染「ほら行ってよ」
幼馴染「……」
幼馴染「すぅーはぁーーー」
幼馴染「バレませんようにバレませんように」
幼馴染「神様、おねがいだよ」
幼馴染「今日だけでいいから、僕を完璧な女の子にして…!」
第四部完!!
続き
幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【第五部】