インデックス「とうまーとうまー、おなかへったよー」
上条「はいはい、わかりましたよ……。まったく、不幸だー」
<ギシギシアンアン
上条「隣うるさいな……って、あっちって土御門の……?」
<マイカ!マイカ!ギシアンギシアン
上条「…………」イラッ
<モトハル!モトハル!ギシギシアンアン
上条「……ん? 舞夏って土御門のこと名前で呼んでたっけ? ってか聞いてちゃ悪いな……」
<…………
元スレ
インデックス「とうまーとうまー」舞夏「もとはるーもとはるー」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300351525/
上条「終わったか。こっちも料理作り終わったが、土御門は女で俺はもやしが相手か。悲しくなんかないぜちくしょう」
インデックス「わーいご飯ご飯ー」モグモグ
上条「フライパンから食べるんじゃありません。今皿出すから」
<ピーンポーン
上条「はいはい今出ますよっと」ガチャ
土御門「よっす当麻。元気かにゃー?」ツヤツヤ
上条「さきほどは おたのしみでしたね。つーかいきなり名前で呼ばないでくれよ気持ち悪い」
土御門「そのことについて話があるんだぜい。今いいか?」
上条「インデックスがいるからな……インデックスー? ちょっと小萌先生の所に行っててくれるか?」
インデックス「また厄介事に巻き込まれて、また私はのけ者なんだね。いいよいいよ、こもえのうちでご飯食べるもん」グスグス
上条「インデックス、お菓子買っていいぞ」500エン チャリン
インデックス「行ってくるんだよ!」ダダダ バタン ダダダ……
土御門「……大丈夫か当麻? 当麻にとって500円っていうのは……」
上条「大丈夫大丈夫。何食分かの肉をもやしにすれば……」
土御門「……たまにはうちに来ていいんだぜい? 飯くらいならごちそうするから」
上条「……サンキュー」グスン
上条「……で、何の用だ? また魔術師絡みか?」
土御門「そうかもしれないし、違うかもしれないにゃー」
上条「どういうことだ?」
土御門「魔術かもしれないし超能力しれない、ってことだにゃー」
上条「で、どんな影響が出てるんだ?」
土御門「他人のことを名前でしか呼べなくなるみたいだにゃー」
上条「なんだそりゃ」ズッコケ
土御門「簡単な探知を行ってみたが、この力がかかっているのは脳の辺りみたいで、当麻の幻想殺しでもどうにもできないみたいだぜい」
上条「そんな……じゃあどうすれば?」
土御門「どうもしないでいいんじゃないかにゃー?」
上条「え?」
土御門「害もないみたいだし、なにより舞夏で名前で呼んでくんでくれるのが嬉しくてにゃー。ついつい頑張っちゃったぜい」
上条「ああそうですか。ん? かけられた奴はかかってるって自覚あるのか?」
土御門「あるにゃー。普通に呼んでるつもりでも名前で呼んでる、ってことに気づけるってことだぜい」
上条「で、例によって俺には効いてないと」
土御門「そうだにゃー。でも、かかってる振りはしといたほうがいいと思うぜい」
上条「何でだ?」
土御門「皆かかってるのに一人だけかかってない、なんてことがばれたら、どんな疑いをかけられるかわかったもんじゃないぜい」
上条「なるほど。良くわかったぜ、も……元春」ブルルッ
土御門「別に俺は呼ばんでもいいが……とにかく気をつけるんだぜい当麻。じゃ、俺はまた頑張るとします」
上条「死ね」ガチャ バタン
上条「厄介なことをしてくれるもんだなぁ……」
<モトハル!モトハル!ギシギシアンアン
上条「…………」イラッ
上条「外に出よう。ここは精神衛生的に危ない」ガチャ
上条「さて、街に出たはいいが、皆思ったより動揺してないな」
佐天「かーざーりーっ!」ブワッサー
初春「きゃあっ! なにするんですか涙子さん!」
上条「眼福眼福」
下条『俺の中の白い獣を解き放て!』
上条「トイレトイレ」
上条「……ふぅ」
下条『燃えつきた……真っ白だ……精子的な意味で』
上条「おっ、あそこにいるのはビリビリ中学生」
御坂「誰がビリビリよ。私には御坂美琴って名前が」
上条「あーはいはい、悪かったな美琴」
御坂「なっ、名前で……」プシュー
上条「どうした美琴? 顔が赤いぜ」イケメンAA
御坂「な、なんでもないわよ、と……当麻」
上条(名前で呼ばれるのはなかなかいいもんだな)
御坂「それよりあんた、この騒ぎについて何か知らない?」
上条「名前でしか呼べなくなる、ってことしか知らないな」
御坂「そう……。大した騒ぎじゃないにせよ、ここまでの人数に干渉するってことは相当高位の能力者だろうことはわかってるけど、なかなか尻尾がつかないのよね」
上条「お前も大変なんだな」
御坂「半分趣味みたいなものだけどね。本格的な捜査は風紀委員や警備員がやってくれてるし」
上条「そっか。じゃ、俺はこれで」
御坂「あっ……当麻!」
上条「なんだ? 美琴」
御坂「ううん、なんでもない」
御坂(3回も名前で呼ばれちゃった……やっぱ解決しなくていいかも)
上条「おっ、あそこに見えるは白モヤシ」
一方通行「こら打ち止めァ、あンまりはしゃぐと転ぶぞ」
打ち止め「大丈夫だよ一方通行! ってミサカはミサカはくるくる回ってみたり!」
一方通行「まったく……」
上条「よう、一方通行」
一方通行「あァ? なンだ当麻かァ」
上条「おうふ……」ブルルッ
一方通行「名前でしか呼べねェ病気かなンかが流行ってンのはわかってンだろォが。話しかけてきといてひいてンじゃねェ」
上条「いやすまん。予想外に嬉しかった(友達的な意味で)」
一方通行「気持ち悪がられた方がマシだったなァ(こいつそっちの奴か?)」
打ち止め「あっ、一方通行の友達の当麻だ! ってミサカはミサカは交友関係を誇張してみたり!」
上条「友達だってよ」ニヤニヤ
一方通行「うっぜェ」
上条「照れんなよ」ニヤニヤ
一方通行「照れてねェ」
打ち止め「この人は素直じゃない所があるけど、根はいい人だからこれからもよろしく! ってミサカはミサカは保護者面してみたり!」
上条「いえいえこちらこそよろしく」
打ち止め「いえいえこちらこそ」
一方通行「なンだこの茶番」
上条「さーて、次は誰と出くわすかなー?」
■■「当麻くん。奇遇」
上条「なんか段々楽しくなってきた」
■■「当麻くん。聞こえてる?」
上条「次に出会うとしたら誰かな?」
■■「私。ヒロイン」
上条「やっぱりクラスメイトの――」
■■「! そう。私……」
上条「青ピかな」
■■「」
■ 「」
「」
青ピ「どしたん秋沙ちゃん」
「!! 私のこと。見えるの?」
青ピ「なんやおかしな秋沙ちゃんやな。でもそんな秋沙ちゃんも可愛いで」キリッ
「結婚しよう」
青ピ「受けて立とう」
上条「青ピ何やってんだ? まぁいい、次行こう次」
上条「ん? あれは……」
五和「無理無理無理無理ですー!」ジタバタ
建宮「えーい、大人しく観念して行くのよ! 今が千載一遇のチャンスなのよな!」
五和「無理ですー! 当麻さんを当麻さんと呼ぶなんて無理ですー!」
建宮「だからこそ呼べば面白……想いを伝えられるのよ! さあ電柱から離れるのよな!」
五和「いーやーでーすー!」ジタバタ
上条「……見なかったことにしよう。それがあいつの為だ。多分。きっと」
上条「おっ、あそこにいるのは第三の主人公」
浜面「おいおい理后、人が見てるぜ」
滝壺「大丈夫、そんなしあげを皆応援してくれてる」
麦野「してないけどね」
絹旗「超バカップルです」
フレンダ「結局、人の話を聞いてないって訳よ」
浜面「あははー」イチャイチャ
滝壺「うふふー」イチャイチャ
麦野「」イラッ
絹旗「」イラッ
フレンダ「」イラッ
上条「」イラッ
浜面「り・こ・う(ハァト」イチャイチャ
滝壺「し・あ・げ(ハァト」イチャイチャ
麦野「おい、てめぇら離れろ」
浜面「なんだよ。別にいいだろ、恋人同士でいちゃつくくらい」
麦野「関係ねぇよ! カァンケイねェんだよォォォ!! テメェらバカップルなんざ見たら100回は吐けるんだよぉぉぉぉッ!」
滝壺「そんなしずりは応援できない」
麦野「×××に焼きゴテ当てられてぇのかぁ!? あァ!?」
絹旗「沈利、超落ち着いて」ドウドウ
フレンダ「結局、ただの嫉妬」ズバッ
ンダ「って訳よ」
フレ「あれ?」
麦野「しーあげぇ……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
浜面「不幸だー!」
絹旗「ボンドで超くっつけます」
フン「ずれてるずれてる」
レダ「どんなずれかたしたらこうなるって訳よ!?」
上条「……仕上には遠い所で幸せになってもらおう」
上条「……はー、なんだかんだで楽しかったなー」ガチャ
インデックス「あっとうま! おかえり!」
上条「あれ、小萌先生の所に行ったんじゃなかったのか?」
インデックス「こもえの家の冷蔵庫が空になるまで食べたら追い出されたんだよ!」
上条「後で謝っておかないと……不幸だ」
インデックス「とうまーとうまー、おなかへったー」
上条「はいはいわかりましたよっと。結局呼び方が変わっても変わらなくても、こうなるのは同じだもんなぁ」
インデックス「変わらない日常っていうのは貴重なんだよ」
上条「お前の大食いは変わってほしいけどな。はぁ、不幸だ」
その後、警備員の活躍により犯人は逮捕された。
犯人は御坂を名前で呼びたかっただけの常盤台の生徒だったそうな。
犯人はともかく、黒子も一緒に悔しがっていたとかなんとか……。
終わり
ダレフン「結局、どうくっつけたらこうなるって訳よ!?」
絹旗「その名前も超素敵ですよ! なんかこう……『うまのふん』みたいで!」
ダレフ「ふ、不幸って訳よ!」
ン「もげた!」
本当に終わり