部室に入るなり急にハルヒがそんな事を言い出した
ハルヒ「……」
キョン「……?」
ハルヒ「驚かないわね」
キョン「驚かないさ」
んな心当たりなんか一切無いからな
ハルヒ「んー、もっと研究するべきね」
古泉、ニヤニヤしてないで状況を説明してくれ
元スレ
ハルヒ「この人痴漢です!」キョン「へっ?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1259143547/
古泉「なんでも、『人を一言で驚かせる台詞』と言うものを考えているそうです」
キョン「また下らないことを……」
ハルヒ「下らなくはないわ!そんなんじゃ世の中キャッチフレーズは繁栄しない!!」
やれやれ。どこぞの生徒会や新聞部じゃあるまい、何かと話題を見付けてくるやっちゃ
ハルヒ「あんたも何か考えなさい!!」
キョン「んー……、驚きのキャッチフレーズね……」
少し考えて
キョン「最近俺に可愛い彼女が出来た」
ハルヒ「うそぉ!?」
あ、簡単に驚いたな
キョン「こんな感じか?」
ハルヒ「あああ、相手は誰よ!!」
キョン「?」
ハルヒ「あんたのその……、彼女!」
キョン「何キャッチフレーズにムキになってんだ?」
ハルヒ「あんたみたいなボンクラにでも彼女が出来るってことでしょ!?さぁ相手を言いなさい!!」
そう言ってハルヒは俺に近付いてきた
キョン「まてまて。居るわけが無いだろ」
ハルヒ「へ?」
キョン「居ないっての。キャッチフレーズだ。何自分で話題振っといて主旨を急に変えてんだよ……」
ハルヒ「あ、ああ。うん。居るわけがないわよね。よし」
キョン「ったく、解説も必要なのか?」
ハルヒ「次、いってみよう」
キョン「そうだなぁ……」
俺はいつもの席に座り考えた
キョン「明日学校休みだとさ」
ハルヒ「うそぉ!?」
何だ、ハルヒはリアクション芸人でも目指しているのか?
ハルヒ「次」
んー……。狙って言うのってのは難しいな
キョン「古泉、何か無いか?」
古泉「すみません、生憎発言権を無くしてしまいまして」
何を言ったんだ、こいつは
古泉「秘密です」
キョン「長門も何か言ってくれよ?」
長門「……無い」ペラ
キョン「朝比奈さんは?」
みくる「私も発言権を失いました」
キョン「さいですか」
みくる「ちなみに私が言ったのは『昨日の晩はキョン君と7並べをしました』です」
元ネタが解る人にはクスリと来るかもしれんが、俺も一瞬解りませんでした
ハルヒ「無いなら明日まで最低は1兆個考えときなさい!!」
だからどこの芸人かっての。何だ、本気で何かを目指しているのか?
長門「……」ペラ
古泉「1局どうですか?」
古泉はチェスを出してきた
キョン「挑むところだ」
………………
長門「……」パタン
いつもの終了合図が響いた
ハルヒ「キョン、今日は残りなさい」
キョン「ん?ああ……」
古泉「それではお先に」
みくる「失礼します」
長門「……」
全員出ていった後、ハルヒは古泉の席で何やら作業をしている
キョン「で、居残りの理由はなんだ?」
ハルヒ「中学校の同窓会があってね、そこで何か一発芸みたいなのをやらないといけないの」
成る程。大体の予想はついた
キョン「だから手伝えと?」
ハルヒ「うん」
キョン「やれやれ、仕方無いな」
ハルヒ「あと別件で一個」
キョン「?」
ハルヒ「昨日鶴屋さんと楽しそうにしてたけど、あれ何?」
キョン「え?」
ハルヒ「昨日たまたまあんたと鶴屋さんが居たのを目撃しただけよ」
キョン「……ああ。あれね。買い食いしてたらバッタリ会って話が弾んだだけだ」
ハルヒ「ふ~ん。弾んだだけでゲーセン行ったり、カラオケ行ったりするんだぁ」
ハルヒの奴、憑いてきてたのか?
ハルヒ「更には電車の中で鶴屋さんに痴漢をしたり」
キョン「待て、誤解だ。っつか何で知ってんだ?」
ハルヒ「さぁてね」
キョン「絶対ストーキングしていただろ」
ハルヒ「スニーキングっよ」
キョン「似たようなもんだ」
ハルヒ「私は任務中だった」
キョン「何の?」
ハルヒ「SOS団員の風紀についてよ」
キョン「生憎、お前の思っているような事はないぞ」
電車の中で鶴屋さんの胸を触ってしまったのは事実だ。しかしそれは事故だったって事で鶴屋さんも解っている
ハルヒ「どうだか」
キョン「満員の中で押されてよろけて着いた手の先が鶴屋さんだったって事だ」
ハルヒ「ふん」
ったく、こいつは俺にこんなものを問い出して何をしたいのだが
ハルヒはそそくさと荷物を鞄に片付けて立ち上がった
キョン「おい、同窓会のやつは良いのか?」
ハルヒ「別に。家で考える」
俺と考えるだの自分でするだの気分次第で二転三転して欲しくないもんだ
ハルヒ「あ、それとキョン」
キョン「まだ何かあるのか?」
ハルヒ「昨日の夜食に食べたとんこつネギラーメンは美味しかった?」
キョン「なんでそれを―――」
知っているんだ?
ハルヒ「何だっけ?油が濃いけどコクがあるのよね。それとキョンの中では久し振りのヒット商品」
キョン「……!?」
全てが当たっている。昨日俺は確かにとんこつネギラーメンを食べた。そして油の量を除けば旨かった
ハルヒ「あたしも買ってみよ。じゃあね。戸締まりよろしく」バタン
………………
キョン宅
キョン「―――ってな事になったんだが……」
古泉「ふむ……」
俺は電話で古泉にハルヒとのやり取りを洗いざらい吐いた
古泉「先に言っておきます。申し訳ありません」
キョン「?」
古泉「今回の『キャッチフレーズ』は完全に嘘企画、貴方にカマをかけるため、僕と長門さん、当然朝比奈さんもグルになっていました」
キョン「……そうか」
古泉「でもご心配なく。先程機関の方で鶴屋さんに事実確認をしました。貴方は全て白だと言うのは長門さんも朝比奈さんも承知です」
キョン「済まんな、色々と迷惑かけちまったみたいで」
古泉「お気になさらず。涼宮さんの話を聞いてた僕達でさえ不信感を感じましたし、むしろ恐怖を覚えました」
古泉からそんな事をいうなぞ珍しい
古泉「それだけ今回の涼宮さんは異常なのです。しかし―――」
キョン「ん?」
古泉「本当に気付かれなかったのですか?涼宮さんに尾行をされてたのを?」
キョン「ああ、全く気付かなかったさ」
古泉「おかしいですね……。涼宮さんは少なくとも貴方の半径2mは保っていたそうですよ」
キョン「な……!?」
古泉「機関の情報です。間違いは無いかと」
キョン「……っ!」
古泉「これは飽くまでも僕の予想なのですが、涼宮さんの力で何かしらの―――」
キョン「は、ははは。ステルス迷彩でも装備していたのか?」
古泉「―――それに近い物かと」
………………
翌日
キョン「うーっす」ガラ
欠伸を噛み殺しながら俺は教室に入った。ハルヒは未だ来てないみたいだった
谷口「えらく眠たそうだな」
キョン「まぁな」
俺は自分の席に座り机の上に体を伸ばした
しばらくすると後ろの席に人が来た。勿論ハルヒだ
ハルヒ「……」ジー
何やら視線を感じる
ハルヒ「夜遅くまでGT4して楽しかった?」
キョン「!?」ビクッ
ハルヒ「確かに4時頃までしてたっけ?難しいわよね、あのミッションレース」
キョン「!!!!」ガバッ
俺は反射的に起きた
谷口「おいおい、今日の寝不足の原因は涼宮とGTしていたからかよ。うらやましい奴だ」
谷口よ、既に俺はお前の誤解を解くほど余裕がないんだ。黙っといてくれ
ハルヒ「ニュルなんかショートカットの宝庫よ。あそこまで出来ないんだったら少し位―――」
耐えきれなかった
キョン「うわああああああああああ!!!!」
俺は急いで教室から逃げた
キョン「何で知ってんだよぉぉおおお!!!???」
始業のチャイムが鳴るなか俺は文芸部部室へ向かった
ハルヒ「逃がさないわよ、エロキョン。例え鶴屋さんが許しても私が許さない。痴漢なんてまして―――」
あたしはそう言って親指の爪をかじった。我ながら悪い癖だわ
………………
昼休み部室
長門「……」ペラ
キョン「……んお?」
部室に来てからいつの間にか寝ていたようだ
ハルヒ「……」ジー
キョン「おおう!?」
顔を上げたらハルヒの顔がドアップで俺の視界に飛び込んできた
ハルヒ「……おはよ」
キョン「……ああ、おはよ」
ハルヒ「わざわざ寝るためだけに授業サボってここに居た訳?」
キョン「……ん、まぁな」
そう言う事にしといてくれ
ハルヒ「そう。―――でねキョン」
ハルヒは俺の隣に椅子を持って来た
ハルヒ「最近あたしカメラ買おうと思ってるの」
椅子に座りカメラのカタログを広げるハルヒ。これでもかっと言うほど俺に密着してきた
キョン「一眼レフか……」
………………
昼休み終了と共にハルヒは教室に戻った
長門「……」パタン
キョン「長門……」
長門「気を付けて。情報統合思念体も私と言う個体も涼宮ハルヒの行動の意図が読めない」
キョン「……!!」
長門「でと1つだけ言える事は―――」
長門「でも1つだけ言える事は―――」
キョン「……?」
バタン
キョン「って、言わんのんかーい」ドテ
さて
キョン「帰ろうにも鞄がないしなぁ……」
ここは放課後になるまで待つか
キョン「……」
暇なので団長席のパソコンの電源を入れた。ネットサーフィンでもしようかと思い、起動を待つ
デスクトップが画面に映し出された
キョン「ん?『キョン日記』……」
メモ帳のアイコンにそんな名がついていた
見てはいけないのだろう。しかしここにハルヒの行動の理由が綴られているかもしれない。手がかりとなって欲しい。いや手がかりになる筈だ
俺はメモ帳のアイコンをダブルクリックした
そこにあった文章は―――
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
昨日キョンが鶴屋さんの胸を触った。
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
痴漢
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
鼻の下伸ばしやがって
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
あんな女のどこが良いの!?
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンの気持ちが解るのはあたしだけ
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
キョンはあたしのもの
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
気付いてよキョン
あたしね
キョンしか
見てないから
誰よりも
ずっと
今までも
これからも
いつか
あたしの
全てをあげるわ
愛しいキョンへ
キョン「うわあああああああああああああああああああああああああああ」
俺は後ろに飛び退いた
キョン「はあ、はあ、はあ」
今更だがやはり見てはいけなかったようだ
キョン「……」ガクガク
俺は震える足で立ち上がり、マウスをなんとか掴んだ。そして急いでメモ帳のウィンドウを閉じた
キョン「なんだってんだ、一体……」
パソコンの電源も落とした
キョン「もう一眠りでもするか……」
俺は自分の席に戻った。しばらくすると腹の虫が五月蝿くなってきたので水道水で凌いだ
………………
キョン「……んん」
左肩に違和感を感じた
キョン「?」
半分覚醒した意識で俺は左を見た
ハルヒ「すぅ……」
キョン「……!?」
ハルヒが俺に寄り掛かって寝ていた。外を見ると夕空が綺麗だった
キョン「ハルヒ……」
ふと思う
ハルヒは本当にに俺の事が好きなのか
薄々とは感じていた。しかし確証が持てなかった
ハルヒ「キョーンー……」スゥ
素直じゃないからな、こいつ。以前古泉に、お互い信じ合えて羨ましいとかどうの言ってたな。あながち間違っちゃいねえ
でもハルヒは一度も俺に好意をアピールした事は無い筈だ。あくまでも今までの行動は自然なハルヒだ
言うなればスネークとザ・ホスの様な仲。男女なんか関係ない。信じ合える相棒。それ以上もそれ以下もない
それがSOS団団長とSOS団雑用の仲だ
ハルヒ「……ふぁ~」
キョン「やっとお目覚めですか」
ハルヒ「……ん」
ハルヒは体をお越し腕を天に伸ばした
キョン「さて、俺も鞄でもとりに―――」
ハルヒ「待ちなさい」
キョン「……何だよ?」
ハルヒ「ごめんなさい」
キョン「は?」
呆気にとられた。あのハルヒが急に謝るなぞ、雹でも降ってくるんじゃないか
ハルヒ「あたしね、間違ってたわ」
キョン「とりあえず、落ち着いて1から話してくれ。脈略が無さすぎる」
ハルヒ「うん。キョンが鶴屋さんの胸を触ったのは、キョンが悪い訳じゃないのって事」
ハルヒ「キョンのその手が悪いの」
あたしはポッケに入れておいたカッターナイフを取り出した
キョン「まてまて、冗談キツイぞ!」
俺は左腕をつかまれた
ハルヒ「冗談じゃないわよ」
ハルヒはカッターナイフの歯を出して―――
ハルヒ「こうでもしないとキョンが変な虫に付いていっちゃうもん」
―――俺の掌にそれをぶっ刺した
キョン「――――――うわっ!?」
遅れてくる激痛
ハルヒ「次は右ね♪」
俺はなんとか振りほどこうと暴れたが、ハルヒに足を掛けられ呆気なく倒れた
キョン「うわっ!」ドシン
ハルヒ「~♪」
ハルヒはマウントポジションを取った
ハルヒ「キョンはあたしの嫁~、きゃっ♪」
振り上げられるカッターナイフ。こりゃ下手すりゃ貫通コースだな。そんな悠長な事を考えながら俺は目を閉じた
古泉「涼宮さん」バン
勢い良く開く扉。思わぬ人物が助けに来てくれた
ハルヒ「……、何?」
超不機嫌そうにハルヒはそちらを向く
古泉「何て事を……!」
ハルヒ「うっさい!!」
ハルヒはカッターナイフを古泉に投げた
古泉「おっと」サッ
俺はこの隙を見てもう一度体をばたつかせハルヒから離れようともがいた
ハルヒ「わっ!?ちょっ―――」ギュッ
逆効果だった。ハルヒが抱き着いてきた。それでも引き剥がそうと試みる
キョン「頼むハルヒ、今は傷の手当てをさせてくれ」
ハルヒ「嫌だ!」
キョン「後でいくらでもこうしてやるから!俺はお前の側に居てやるから、頼む!!」
ハルヒはゆっくりと立ち上がり離れてくれた。俺も身体をお越した
古泉「早くこちらへ!」
ハルヒ「あたしのキョンに触らないで!」
再び密着
古泉「しかし―――」
ハルヒ「大丈夫よ。キョンが痛がってるのは、マメの水疱が破れてその下の皮膚に傷がいったからよ」
古泉「え?」
ハルヒ「流石に抵抗はあるわよ。愛している相手を傷付けるなんて」
矛盾してないか?
ハルヒ「子供のお尻を叩くようなもんよ」
でも右手は振り上げたよな?
ハルヒ「脅しよ。古泉君が来なかったらちゃんと外してたわ」
古泉「……。とりあえず、消毒でもしましょう」
古泉はそう言ってどこからともなくマキロンを取り出した。俺は左手を古泉に見せた
古泉「沁みますよ」チョンチョン
キョン「ぐっ……!!」
確かによく見るとマメの部分をピンポイントに傷付けている
ハルヒ「ああ、今日からキョンがあたしの嫁~♪」ハァハァ
キョン「……は?」
ハルヒ「あれ?さっきキョンプロポーズしたでしょ。『お前の側にずっと居る』って」
いや、……プロポーズどころか愛の告白でもないのだが
古泉「こんなもんでしょう」
キョン「済まんな。ありかとよ」
古泉「いえいえ。無事で何よりです」
ハルヒ「でも不思議よねぇ」
また唐突に話を振ってくるマイペースっぷりだ。
ハルヒ「さっきまで絶対キョンを許さないって思ってたのに、今じゃキョンの子供が欲しいって思ってるのよ、あたし」
えー、最後聞き捨てたい台詞があったが……。気にしない気にしない
ハルヒ「となったら善は急げよ!!古泉君戸締まりよろしくっ」
古泉「え?ええ、はい」
ハルヒ「キョン、ほら行くわよ!」
キョン「どこに?」
俺がそう言うと急にハルヒはシオらしくなり
ハルヒ「2人の愛の巣へ。キャハッ♪」
こいつは重度の病気にかかったようだ
そしてハルヒは俺の手を引き、部室を出た
キョン「……なぁハルヒ。お前全部意味解ってるよな?自分の発言の意を」
少しの間
ハルヒ「……勿論よ」
キョン「だったらなんで―――」
ハルヒ「ものの例えよ」
キョン「……はぁ。まぁ、……信じておくよ」
ハルヒ「ありがと。むきゅっ」ギュッ
ハルヒ「あそうだ、キョン」
キョン「今度は何だ?」
ハルヒ「ルールその1」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「家庭内ルール」
キョン「はあ……」
ハルヒ「他の女に靡いたら―――」
ハルヒはカッターナイフを取り出し、歯をチキチキと出した。さっき持っていた奴とは違い、どこかでかい気がした
ハルヒ「―――私刑だから♪」
ドスンと俺の腹に来るんだろうなぁ、どこぞのワールドよろしく
糸冬
122 : 邦博◇KUNI/HIRO - 2009/11/26(木) 22:30:01.05 wHFXAMcTO 56/56終わりです
支援と保守をしてくださった方々に感謝
ハルヒはヤンデレまで行かなくても、独占欲等の縛りはキツイと思います
ナンとやらは私刑
その辺りは夕菜をイメージしています
それではノシ