1 : VIPに... - 2013/10/05 20:11:36.79 OyHqaKd6o 1/411

―――[メリーさんの家]―――

メリー「いや待て」

『今、ゴミ捨て場に居るの』

メリー「いやいや、だから待って!!」

『飲み過ぎたみたいで、気が付いたらここに居たの』

メリー「知らないわよっ!!」

『あんまり耳元で叫ばないでよ。 頭痛いんだから……』

メリー「あたしの方が頭痛いわ!」

ブチッ ツー ツー……

メリー「切るなあぁぁーーーーーっ!!」



元スレ
男『あたし、男さん』メリー「は?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380971496/

2 : VIPに... - 2013/10/05 20:12:50.32 OyHqaKd6o 2/411


メリー「な…… なんなの今の……」

メリー「えっと…… 本来あたしの役割だよね」

メリー「なんであたしにかかって来るの?」

メリーさんのヒツジ~♪ メエメエ、ヒツジ~♪

メリー「!」ビクッ

メリーさんのヒツジ~♪ 美味しいね~♪

メリー「で、出なきゃダメかなぁ~」

ピッ


3 : VIPに... - 2013/10/05 20:13:42.22 OyHqaKd6o 3/411


メリー「も、もしもし……」

『あたし、男さん……』

メリー「!」

『う…… う……』

メリー「な…… なんなのあん……」

『うごばあぁぁぁーーーーーーーっ!!』ゲロゲロゲロ!!

メリー「吐くなあぁぁぁーーーーっ!!」

ブチッ ツー ツー……

メリー「ごらああぁぁーーーっ!!」

4 : VIPに... - 2013/10/05 20:14:23.48 OyHqaKd6o 4/411


メリー「……最悪なんだけど」

メリー「あいつ何がしたいの」

メリー「……だんだん腹が立って来た」

メリー「よ~し、リダイヤルしてやる! あの野郎ぉ~」

ピッ トゥルルルル……

『も、もしもし…… おぷっ』

メリー「おぷっ ぢゃねぇよ」


5 : VIPに... - 2013/10/05 20:15:15.02 OyHqaKd6o 5/411


『や、やだ…… だ、誰よあんた……!』

メリー「それはあたしのセリフだ」

『も、もしかして…… す、ストーカー?』

メリー「おいこら、舐めとんのか!」イラッ

『……あ!』

メリー「えっ?」

『もしかして…… げぷっ メリーさんでげっぷ! か?』

メリー「ゲップしながら喋るな! 最悪だよ!」


6 : VIPに... - 2013/10/05 20:16:18.31 OyHqaKd6o 6/411


『うぅ~ なんでメリーさんがあたしの番号知ってんの?』

メリー「あんたの脳みそはニワトリ並みか? 自分の取った行動思い出してよ」

『…… あ! あ~あ~』

メリー「うわっ…… あなたホントに大丈夫?」

『平気よ。 大分吐き気はおさまったから』

メリー「いや、そっちの心配じゃなくて……で、あんた誰?」


7 : VIPに... - 2013/10/05 20:17:15.39 OyHqaKd6o 7/411


『あたし、男さん』

メリー「だから誰なんだよテメ―!」

『男さん、乱暴な口調の人とはお話したくありません』

メリー「なんだその言い草は…… 寧ろあんたが説教される立場なんだけど!」

『えっ? あたしなんか悪い事した?』

メリー「ほぅ…… こんな時間にわけわからん電話して来ておいて……」ムカムカ

メリー「あまつさえゲロ音聞かせておいて、なんの罪悪感もない……と」ムカムカ

『やだ! げ、ゲロだなんて……はしたない///』

メリー「すんごい、はしたない事してるあんたに言われたくないわ!」

『ふひっ! さ~せんwww』

メリー「」イラッ


8 : VIPに... - 2013/10/05 20:18:04.92 OyHqaKd6o 8/411


メリー「ねぇあなた、さっきからあたしに喧嘩売ってるでしょ?」

『そんな事ないわよw』

メリー「単芝やめろよ、ぶっ殺すわよ」

『どうやって殺すの? ねぇねぇねぇ^^』

メリー「この野郎ぉ、ぶん殴りてー!」イラッ

『えっ? メリーさんだけにメリケンサックでぶん殴るってw』

メリー「テメ―はオレを怒らせた!」

『オレはテメ―を怒らせたw』

メリー「」プチッ


9 : VIPに... - 2013/10/05 20:19:51.16 OyHqaKd6o 9/411


メリー「あーーーーーっあったま来たっ!!」

『あ~あ、そんなに怒っちゃや~よw』

メリー「殺す! 絶対に殺してやるっ!!」

『あなたカルシウム足りてる?』

メリー「出てこいこの野郎! 今すぐ来いこの野郎っ!!」

『……わかった』

メリー「えっ?」

『今からそっちに行くね』

ブチッ ツー ツー……


メリー「……えっ?」


10 : VIPに... - 2013/10/05 20:21:19.03 OyHqaKd6o 10/411


メリー「えっ…… ちょっ…… え?」

メリー「なに…… 最後の…… え?」

メリーさんのヒツジー メエメエ、ヒツジー

メリー「!」ビクッ

ピッ

メリー「も、もしもし……」

『あたし、男さん』

メリー「ね、ねえ…… あ、あなた一体……」

『今、あなたの家の近く…… ○○駅に居るの』

メリー「ちょっ…… じょ、冗談でしょ?」

ブチッ ツー ツー……

メリー「っ!」ゾクッ


11 : VIPに... - 2013/10/05 20:22:44.07 OyHqaKd6o 11/411


メリー「なにこれ? 嘘でしょ?」

メリー「な…… なんなの?」

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「ひっ!?」ビクッ

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「な…… こ、こんな着信音の設定してないのに!」

プルルルル…… プルルルル……  

メリー「…………」

ピッ

12 : VIPに... - 2013/10/05 20:23:29.57 OyHqaKd6o 12/411


メリー「も、もしもし……」

『あたし、男さん』

メリー「あ、あなた…… 一体なんなの!?」

『今タバコ屋さんの角にいるの……』

メリー「なんなのよ…… なにが目的なのよっ!!」

ブチッ ツー ツー……

メリー「くっ!」


13 : VIPに... - 2013/10/05 20:24:53.82 OyHqaKd6o 13/411


メリー「おかしくない!? 絶対おかしいでしょ!!」

メリー「なんであたしが追い詰められるのよ……!」

プルルルル…… プルルルル……  

メリー「ひっ!?」

プルルルル…… プルルルル……  

メリー「やだよ…… で、出たくない……」

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「そ、そうよ…… む、無視すればいいんだわ」

プルルルル…… プルルルル…… 


14 : VIPに... - 2013/10/05 20:26:32.60 OyHqaKd6o 14/411


プルルルル…… プルルルル……  

メリー「…………」

プルルルル…… プルルルル……  

メリー「…………」

プルルルル…… プルルルル……  

メリー「…………」

プルル…… ピッ

メリー「えっ?」

『あたし、男さん』


15 : VIPに... - 2013/10/05 20:27:19.34 OyHqaKd6o 15/411


メリー「な、なんでっ!?」

『あなたの家の前に居るの』

メリー「も、もうわかったから! あたしが悪かったから!!」

『今からあなたの所に行くね』

メリー「お願い! もう許してよっ!!」

ブチッ ツー ツー……


16 : VIPに... - 2013/10/05 20:30:01.42 OyHqaKd6o 16/411


メリー「なに…… なんなのあいつ……」

メリー「なんで…… なんでなの……」

ドクン…… ドクン……

メリー「まさか…… 神様が…… 神様があたしを……!」

ドクン…… ドクン……

メリー「あたしを殺そうとしてるの……!?」

ドクン…… ドクン……

メリー「いや…… いやぁ……!」

ドクン…… ドクン……

メリー「はぁ… はぁ… はぁ…!」

ドクンドクン……

メリー「に、逃げなきゃ……」


17 : VIPに... - 2013/10/05 20:30:55.57 OyHqaKd6o 17/411


ドクンドクンドクン……

メリー「殺される… 殺される……!」

ドクンドクンドクンドクン……

メリー「逃げなきゃ……!」

ドクンドクンドクンドクン……

メリー「逃げなきゃ…… あいつが来る前に……」

メリー「逃げなきゃっ!!」




「あたし、男さん」


18 : VIPに... - 2013/10/05 20:33:21.32 OyHqaKd6o 18/411


メリー「はぁ… はぁ… はぁ…」

ドクンドクンドクンドクン……

「今、あなたの」

ドクンドクンドクンドクン……

メリー「はぁ… はぁ… はぁ…」

ドクンドクンドクンドクン……

「あなたの」

メリー「はぁ…はぁ…はぁ…!」


19 : VIPに... - 2013/10/05 20:35:59.23 OyHqaKd6o 19/411


ドクンドクンドクンドクン……

「あなたのう……」

メリー「ひっ…!」

「う……」


「うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!

ビチャッ!!


メリー「イヤアアァァァァーーーーー!!」

メリー「ァァァァァァーーーー!!」

メリー「ァァァァァァーー!!」

メリー「ぁぁぁぁぁぁ……」

メリー「ぁぁぁぁ……」

メリー「ぁぁ……」

メリー「あ゙?」


20 : VIPに... - 2013/10/05 20:37:35.91 OyHqaKd6o 20/411


「おぷっ……」フキフキ

メリー「…………」

「いやぁ~失敬失敬w」

メリー「…………」

「あたし、男さん。 今、あなたの後ろに……」

メリー「はーい、ストップストップ」パンパンパン

「?」

21 : VIPに... - 2013/10/05 20:41:14.51 OyHqaKd6o 21/411


「なによ」

メリー「ちょっと待って。 まずは深呼吸」

メリー「スーーーーーーゥ  ハーーーーーーァ」

メリー「ふぅ。 ……質問して良いですか?」

「はいはい」

メリー「あんた今、何しやがりましたか?」

「ゲロ吐きました」

メリー「はいはい、そーですね。 次の質問」

「はいな」

メリー「なんでこのタイミングで吐く?」

「なんか限界だったから」


22 : VIPに... - 2013/10/05 20:42:39.17 OyHqaKd6o 22/411


メリー「じゃあ次」

「へいへい」

メリー「なんであんたあたしの真似してんの?」

「えっ?なにが?」

メリー「とぼけんじゃないわよ! あんたがやってる一連の行動の事よ!」

「記憶にござ~ませ~ん」

メリー「あんたがやった事は本来あたしがやるべき事なの! わかった?アンダースタン!?」

「ふひっ! さ~せんwww」

メリー「」イラッ


23 : VIPに... - 2013/10/05 20:43:35.47 OyHqaKd6o 23/411


メリー「それじゃ最後に……」

「はいな」

メリー「今からテメ―をぶん殴るけど良いよね」ピキッ

「ダメです」

メリー「答えは聞いてない♪」ニコッ

「ですよね~」ニコッ


メリー「Round one fightッ!!」


「や、優しくしてね///」ポッ


24 : VIPに... - 2013/10/05 20:44:02.48 OyHqaKd6o 24/411


メリー「オラオラオラオラッ!!」
1380971496-024


「ぎゃあああぁぁぁーーーーーーーっ!!!」


25 : VIPに... - 2013/10/05 20:45:07.29 OyHqaKd6o 25/411


「げふぅっ!!」バタン

K Oッ!!

You Win Perfectッ!!

メリー「弱すぎなんだけどマジ! 誰こいつを神って言った奴は!」

メリー「誰だよこいつを神って言った奴は! 出てこいよブッ殺してやるよオレがっ!!」

メリー「弱ぉーえーな、まじ神神とか言ってまじで!」

メリー「ゲロ吐いてるだけじゃねえか!」

メリー「そー!ゆー!はなしじゃねぇから!これっ!!」

「…………」チーン

メリー「出てけっ!!」ゲスッ

「おふぅっ!!」

ドンッ ガチャッ!!


おわり


26 : VIPに... - 2013/10/05 20:47:02.07 OyHqaKd6o 26/411


シコシコ書いてる途中ふと思いました。

このスレ、メリーさんネタだしホラー路線に変更せねばと

あわてて軌道修正し、これはもんじゃ焼きスレだと言い訳したのですが

どう見てもゲロスレです。本当にありがとうございました。























お食事中だった方、お目汚し御免なさい

27 : VIPに... - 2013/10/05 20:51:43.61 pzvFQ/b3o 27/411

まだ間に合うぞ!やり直せw

待機wwww

28 : VIPに... - 2013/10/05 20:57:50.98 OyHqaKd6o 28/411

>>27
やり直すもなにも只単に>>25と>>26をやりたかくて立てたスレなんで
これで終わりです
ごめんね

29 : VIPに... - 2013/10/05 21:06:53.96 XaFc8SRpO 29/411

いや>>24がやりたくてやっただけだろw
続けて下さい。お願いします。なんでもしますから

30 : VIPに... - 2013/10/05 21:37:22.87 bluLnmkY0 30/411

メリーさんのストーカーとなる男……みたいなヤツはよ

31 : VIPに... - 2013/10/05 22:09:20.22 OyHqaKd6o 31/411

>>27 >>29 >>30
わかったよ! 書くよっ!!



……と言うかマヂであそこで終わらせる予定だったんで書き貯めなひのorz

待ってくらはいm(..)m

34 : VIPに... - 2013/10/06 00:29:11.78 vtBWapB+o 32/411


―――[数分後・風呂場]―――

メリー「はぁ、疲れた~」ヌギヌギ

メリー「一体なんだったんだろ、あいつ……」

カラカラ……

「やっ♪」チャプチャプ

メリー「」


35 : VIPに... - 2013/10/06 00:29:52.62 vtBWapB+o 33/411


「お先にお風呂いただいてま~す」チャプチャプ

メリー「…………」トコトコ

「メリーさんも一緒にどぉ?」チャプチャプ

キュルキュル……

メリー「…………」

シャー

「先にシャワー? 体洗ってから入るんですねわかります」

メリー「死ね!」

シャーーーーー!!

「あっーーーーーーっつううううぅぅーーーーーーっ!!!!」バシャバシャ


36 : VIPに... - 2013/10/06 00:30:35.37 vtBWapB+o 34/411


「なにすんのよっ!!」

メリー「テメ―どっから湧いたっ!!」

「湧いたってなによ!! 人をゴキブリみたいに言わないで!!」

メリー「ゴキブリの方が数百倍マシだったよ!!」

「ひ、酷い……! う、訴えるわよ!!」プルン

メリー「きゃああぁぁーーーーーーっ!!」

「な、なによっ!!」

メリー「ちょっとぉっ!! 粗末なもん見せないでよっ!!」

「なによ! どこが粗末なのよっ!!」プルンプルン

メリー「いやああぁぁーーーーーっ!!」シャーーーーーー!!

「あちゃちゃちゃちゃっ!!!」


37 : VIPに... - 2013/10/06 00:32:36.32 vtBWapB+o 35/411


―――[数分後・茶の間]―――

メリー「で、どう言った御用件なのでしょうか?」

「なによ、その他人行儀な言い方」

メリー「いえ、あなたとは本当に他人ですから」

「男さん、冷たい子は嫌いよ」

メリー「あーそーですか、あたしもあんたが大っ嫌いだよ!」

「そ、そんな酷い言い方しなくても良いのに……」シクシク

メリー「あんたはあたしにそれ以上の酷い事してんのよっ!!」


38 : VIPに... - 2013/10/06 00:33:15.54 vtBWapB+o 36/411


「仕方ないわね……メリーさん、ごはんにしましょっか」

メリー「どーしてそーなるの!?」

「ほら、お腹が減ってると怒りっぽくなるって言うじゃない?」

メリー「いやいや、あたしはあんたの一連の行動に腹を立ててるんですけど!」

「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」

メリー「……あんたの何を信じろって言うのよ」


39 : VIPに... - 2013/10/06 00:34:02.16 vtBWapB+o 37/411


―――数分後

「はい、男さん特製鍋の出来あがり!」

メリー「ねぇ、何処からその材料出したのよ」

「男さんのひ・み・つ♪」キラッ☆

メリー「うわ…… うざっ!」

「さぁ、熱いうちに召し上がれ」

メリー「……いただきます」


40 : VIPに... - 2013/10/06 00:34:37.26 vtBWapB+o 38/411


メリー「」パクパク

「どぉ?」

メリー「……意外とおいしい」

「うふふ、そうでしょ」

メリー「」モグモグ

「ほら、まだまだたくさんあるから、たーんとお食べ」

メリー「……うん」


41 : VIPに... - 2013/10/06 00:35:08.25 vtBWapB+o 39/411


メリー「ねぇ」

「はいな」

メリー「あんたも食べなよ」

「良いの?」

メリー「いやまぁ…… あんたが作ったんだし、あたしだけ食べるのも悪いかなって」

「それじゃ、頂こうかしら」

メリー「」パクパク


42 : VIPに... - 2013/10/06 00:35:39.75 vtBWapB+o 40/411


「」パクパク

「うん、我ながらなかなか上手く出来たんじゃないかしら」

メリー(得体の知れない変なヤツだけど……)モグモグ

「」パクパク

メリー(そんなに悪いヤツじゃ、ないのかな……)モグモグ


43 : VIPに... - 2013/10/06 00:36:20.10 vtBWapB+o 41/411


「メリーさん、おかわりあるわよ」

メリー「あっ、うん」サッ

「ねーねー聞いてよ。 こないださぁ~」

メリー(……そう言えば)モグモグ

「……でね~」

メリー(誰かとごはん食べるのって……)モグモグ

「だからさ~」グビッ



メリー(初めてかも)


44 : VIPに... - 2013/10/06 00:37:12.54 vtBWapB+o 42/411


「あの時~」グビグビッ

メリー(ほんとに変なヤツ)パクパク

「あたしが~」グビグビッ

メリー(だけど…… ちょっと楽しいかも……)モグモグ

メリー「ふふっ」

「でね……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!

ビチャッ!!

メリー「台無しだよっ!!!!」


45 : VIPに... - 2013/10/06 00:37:58.83 vtBWapB+o 43/411


「ふひゅ~ ゼーハー ゼーハー」

メリー「おいコラ、てめーマヂでいい加減にしろよ」イライラ

「お、おみじゅ……」

メリー「ホンワカして来た途端これだよ! 何時の間に飲んでんたんだよ!」

「み、みずを…… みずをくだしあ……!」

メリー「あんたの事ちょっとは認めようと思った矢先にこれだよ! 台無しだよっ!!」

「み、みず……」

メリー「ほらよ!」つ水

「グビグビッ…… ぷはぁっ!! やっぱコレだねっ!!」キラッ☆

メリー(うぜー)


52 : VIPに... - 2013/10/06 20:10:17.69 vtBWapB+o 44/411


―――[過去]―――

「--! ごはんよー」

「はーい」

「メリーさん、ごはんだって」

「--、ごはんの時くらい、メリーさんを離しなさい」

「嫌よ。 だってメリーさんと一緒じゃなきゃヤダもん!」

「本当に--はメリーさんの事が好きなのね」

「んもう! 好き嫌いはメッ!でしょ」

「あらあら、ふふっ……」


__________
______
___


53 : VIPに... - 2013/10/06 20:10:48.58 vtBWapB+o 45/411


次の日、目を覚ますとあいつは居なかった。

メリー「……なんだったんだろ」

メリー「……ま、いっか」

メリー「…………」

そしてあたしはいつもの様に……

メリー「もしもし、あたしメリーさん」

『ひっ? だ、誰?』




メリー「今、ゴミ捨て場に居るの」


__________
______
___


54 : VIPに... - 2013/10/06 20:11:20.54 vtBWapB+o 46/411


―――[数時間後・メリーさんの家]―――

メリー「…………」

メリー「ふぅ」

メリー「今日も……」


メリー「違った……か」

「何が違ったの?」

メリー「!!!!」ビクッ

55 : VIPに... - 2013/10/06 20:11:54.05 vtBWapB+o 47/411


「おかえりなさい」

メリー「なななな……」

「帰ったら、うがい手洗いでしょ!」

メリー「ななな……」

「ほら、はやく!」



メリー「なんでテメ―がここに居るっ!!?」


56 : VIPに... - 2013/10/06 20:12:42.53 vtBWapB+o 48/411


「メリーさん、そんな言葉使いメッでしょ!」プンスカ

メリー「あたしに言わせればあんたの方がメッだよ!」

「えっ?」

メリー「なんで、さも当然の如くあたしの家に居んだよ! 不法侵入もいいとこだよっ!!」

「まーまーそれはいーからw」

メリー「だから単芝やめろよ、ぶっ飛ばすよ!」

57 : VIPに... - 2013/10/06 20:14:17.97 vtBWapB+o 49/411


「それはそうと…… メリーさん」

メリー「……なによ」

「お風呂にする? ごはんにする? それともあ・た・し///」

メリー「……殺すよ?」

「いやん、メリーさんってば怖い~」

メリー「うざい。 もう本当にうざい!」


58 : VIPに... - 2013/10/06 20:15:34.29 vtBWapB+o 50/411


「まぁ、冗談はさておき…… 今日はあたしとお風呂に入りましょうよ」

メリー「……本気で殺すよ」

「マジになっちゃいやん///」

メリー「殺すよ」

「一緒に入ると楽しいわよ」

メリー「だから本気で殺すよ」


59 : VIPに... - 2013/10/06 20:16:04.61 vtBWapB+o 51/411


「全く頑固なんだから」

メリー「おいコラ、あんたあたしに何言ってるのかわかってんの?」

「はぁ?」

メリー「あんたの言った事は完全にセクハラなの! 本当に頭おかしいんじゃないのっ!!」

「シクシク…… なにもそこまで言わなくたって……」

メリー「泣きたいのはあたしの方だよっ!!」


__________
______
___


60 : VIPに... - 2013/10/06 20:18:14.56 vtBWapB+o 52/411


あたしを捨てた『あの子』が憎かった。

狂おしい程に憎かった。

でも…… それ以上に愛していた。

苦しい程に愛していた。

だからあたしは探してる。

『あの子』を。


例え、永遠に出逢えなくとも……


61 : VIPに... - 2013/10/06 20:18:42.04 vtBWapB+o 53/411


だから今日もあたしは……


メリー「もしもし、あたしメリーさん」

『えっ?』




メリー「今、ゴミ捨て場に居るの」


__________
______
___

62 : VIPに... - 2013/10/06 20:19:25.76 vtBWapB+o 54/411


―――[数時間後・メリーさんの家]―――

メリー「…………」

メリー「ふぅ」

「お帰りなさい」

メリー「…………」

「ほら! 帰って来た時には言う事あるでしょ?」

メリー「…………」



メリー「……ただいま」


63 : VIPに... - 2013/10/06 20:21:08.15 vtBWapB+o 55/411


お帰りなさい。

帰って来た時、誰かから言って貰える言葉。

悪くない。 久しぶりに聞いた。

ただいま…… か。

帰って来た時、誰かに言う言葉。

昔は逆だったな。


『あの子』はあたしに、「ただいま」って必ず言ってた。

そしてあたしは『あの子』が帰って来た時、いつも「お帰り」って必ず言ってた。

例え『あの子』に聞こえなくとも……


たとえ『あの子』に伝わる事がなかったとしても……

64 : VIPに... - 2013/10/06 20:21:54.98 vtBWapB+o 56/411


「ねぇメリーさん、聞いてる?」

メリー「んあえ?」

「んもう! ダメじゃないの」

メリー「ん、ごめん」

「……と言う訳でこれを着てみて頂戴」つ水着

メリー「は?」

「これならメリーさんも恥かしくないでしょ」ニコッ

メリー「え? え!? ええっ!?」

65 : VIPに... - 2013/10/06 20:22:52.07 vtBWapB+o 57/411


―――[数分後・風呂場]―――

「ふぅ~ いい湯ねぇ~」

メリー「…………」

「どうしたのよ、浮かない顔して」

メリー「……そんなにあたしとお風呂入りたかったの、このスケベ」

「あらやだ! スケベなんて人聞きの悪い……」

メリー「ほぅ…… わざわざあたしに水着を着せてまでお風呂に入らせておいて……」

「見て! あたしもとっておきのブーメランパンツを用意したのよ!」キラッ☆

メリー「っ/// だからぁ~…… この状況が……」

「はいな」

メリー「スケベ以外の何物でもないって言ってんのっ!!」


66 : VIPに... - 2013/10/06 20:23:53.45 vtBWapB+o 58/411


「そんな酷い! 確かにあたしの体は”男”よ! でもね……」

メリー「えっ!?」

「心は”男”なのよっ!!」クワッ

メリー「………………」

メリー「…………」

メリー「?」

メリー「やっぱ”男”じゃねぇーかっ!!」ボカッ

「ごふっ…… いい右持ってるじゃないの……」

メリー「ふんっ!!」

67 : VIPに... - 2013/10/06 20:24:38.27 vtBWapB+o 59/411


「さて、メリーさんちょっと来て」

メリー「……なによ」

「髪を洗ってあげるから」

メリー「いいよ、自分で洗うって」

「ふふっ。 いいのかなぁ~」

メリー「なによ」

「自分で洗うより、他の人から洗って貰うのって気持ちが良いのよ」

メリー「むぅ~」



メリー「……変なとこ触ったら殺すよ」

「はいはい」


68 : VIPに... - 2013/10/06 20:25:12.38 vtBWapB+o 60/411


「ふんふ~ん♪」

シャカシャカ……

メリー「ん……」

「ほら、どうかしら?」

メリー「ん、まぁまぁね」

「素直じゃないんだから」

メリー「…………」


69 : VIPに... - 2013/10/06 20:25:40.01 vtBWapB+o 61/411


あぁ…… まただ。

昔を思い出す。

そう…… 昔、『あの子』にやって貰った時の事を。


__________
______
___


70 : VIPに... - 2013/10/06 20:26:15.19 vtBWapB+o 62/411


―――[過去]―――

「メリーさんも綺麗にしましょうね」

「ふふっ。 --ったら本当にメリーさんが好きなのね」

「だって、あたしはメリーさんのお姉ちゃんだから」

「ほらメリーさん、気持ち良いでしょ?」

「そうね、メリーさんも気持ち良いって言ってるわね」

「お母さん、メリーさんの事がわかるの?」

「ふふっ。 さぁどうかしらね」

「えーずるいぃー!」


__________
______
___


71 : VIPに... - 2013/10/06 20:26:47.68 vtBWapB+o 63/411


幸せだった。 『あの子』に大切にされていたことが。

なにより、『あの子』の幸せそうに笑ってる声が大好きだった。



「はい、おしまい」

メリー「えっ?」


72 : VIPに... - 2013/10/06 20:27:15.31 vtBWapB+o 64/411


「えっ? じゃないわよ。 もう流すわね」

メリー「えっと、ちょっと待って」

「なぁに? もっとシャカシャカして欲しいの?」ニヤニヤ

メリー「そ、そんなんじゃ……」

「そんなんじゃ?」

メリー「……えぇ! あるわよ! もっとして欲しいの!」

「ふふっ。 かしこまり~」

シャカシャカ……

メリー「ん~」

73 : VIPに... - 2013/10/06 20:27:49.97 vtBWapB+o 65/411


―――[リビング]―――

メリー「ふぅ~ 気持ち良かった」

「メリーさん、ちょっと」

メリー「なに?」

「こっちに来て」

メリー「えっ? なんで?」

「良いから、良いから~。 男さんを信じてぇ~」

メリー「変な事したら殺すよ」


74 : VIPに... - 2013/10/06 20:28:27.89 vtBWapB+o 66/411


「さて、じゃあいくわよ」

メリー「ん~?」

ブワー

メリー「なんだ、ドライヤーか」

「お風呂から上がったら早く乾かさないとね」

メリー「なんで?」

「あのね、早く乾かさないと髪が傷んじゃうでしょ」

メリー「へー そーなの?」

「せっかく綺麗な髪なんだから、もっと大事にしなきゃ」

メリー「……余計なお世話よ」

「ふんふ~ん♪」

メリー「…………」

75 : VIPに... - 2013/10/06 20:28:56.46 vtBWapB+o 67/411


何年ぶりだろう……

他の人に髪を解かして貰うのって。

気持ち良いなぁ……

あぁ、なつかしい……

昔は『あの子』にいつも櫛で解かして貰ってたっけ。

…………




もう止そう。 こいつは『あの子』じゃない。


76 : VIPに... - 2013/10/06 20:29:39.05 vtBWapB+o 68/411


「ふんふ~ん♪」

メリー「……もういいわ」

「ん、ちょっと待って。 まだ乾ききってないの」

メリー「いいから止めて……」

「もうちょっとだから……」


メリー「いいって言ってるでしょっ!!!」


「!!」


77 : VIPに... - 2013/10/06 20:30:12.45 vtBWapB+o 69/411


メリー「あっ……」

「…………」

メリー「ご、御免なさい。 でもほんとにもういいの」

「あ、あらやだ! あたしこそごめんね。 そうよね、お節介が過ぎたわね!」

メリー「や…… ちが…… う、ううん。 あ、後は自分でやるから」

「あはは…… じゃそろそろご飯の支度でもするわねw」

メリー「う、うん。 それと…… 単芝やめろよ」




メリー「…………」

84 : VIPに... - 2013/10/07 15:35:20.54 kSHLu0Zao 70/411


あるところに幸せな家族がおりました。

その家の女の子は、人形が大好きでした。

特にお気に入りだったのが、外国製の女の子の人形でした。

女の子は、その人形に『メリーさん』と名付け、いつも抱きかかえていました。

どこに行くにも一緒、片時も離す事はありませんでした。

ところが数年後、女の子はその人形を……


85 : VIPに... - 2013/10/07 15:35:51.18 kSHLu0Zao 71/411


―――[寝室]―――

メリー「!!」ガバッ

メリー「はぁ…… はぁ…… はぁ……」

メリー(またあの夢……)

メリー「はぁ…… はぁ…… はぁ……」

「大丈夫?」

メリー「はぁ…はぁ… うん、平気……」

86 : VIPに... - 2013/10/07 15:36:17.33 kSHLu0Zao 72/411


「お水いる?」

メリー「あ、うん」

メリー「んく…… んく……」ゴクゴク

メリー「ふぅ……」

「だいぶ魘さr……」

メリー「すぅーー……」グッ

パンーーーーチッ!!!

「ぎゃあああぁぁーーーーっ!!」ドカッ

87 : VIPに... - 2013/10/07 15:36:46.73 kSHLu0Zao 73/411


メリー(最悪の気分だ)

「ねぇちょっと! あんまりじゃないっ!!」

メリー(この夢を見た日は……)

「ねぇメリーさん、聞いてるっ!?」

メリー(本当に最悪の気分だ)

「無視するの!? ねぇねぇ無視する気なのっ!!?」

88 : VIPに... - 2013/10/07 15:37:23.06 kSHLu0Zao 74/411


メリー「……で、なに?」

「いきなり殴るなんて酷くない!」

メリー「あたしの寝室に無断で入るあんたが悪い」

「やぁ~ね、メリーさんとあたしの仲じゃな~いw」

メリー「次は殺すから」キッ

「ひっ!?」ビクッ

メリー「それと…… 単芝やめろよ」

89 : VIPに... - 2013/10/07 15:37:56.71 kSHLu0Zao 75/411


―――[リビング]―――

メリー「…………」

「朝ごはんの用意したの。 簡単なものだけど召し上がれ」

メリー「いい…… 食べたくない」

「そんな事言わないで。 ちゃんと食べないと体に悪いでしょ」

メリー「いいよ。 そんな気分じゃない……」

「ダメよ」

メリー「えっ?」

90 : VIPに... - 2013/10/07 15:38:34.66 kSHLu0Zao 76/411


「メリーさん、これだけは譲れないわ。 ちゃんと食べなさい」

メリー「な、なんでよ」

「世の中にはね、ごはんを食べたくても食べられない人だっているのよ」

メリー「で、でも……」

「ごはんを食べられるってとっても幸せな事だと思わない?」

メリー「だって!」

「それにっ!!」キッ

メリー「!」


「あなたをそんな子に育てた覚えは無いわよっ!!!!」キリッ

91 : VIPに... - 2013/10/07 15:39:06.77 kSHLu0Zao 77/411


メリー「…………」

「…………」

メリー「いや、あんたに育てられた覚えもないよ」

「………… はっ!?」

「そ…… そうだったわね」

メリー「…… ぷっ」

「へっ?」

メリー「くふふ……」

92 : VIPに... - 2013/10/07 15:39:42.54 kSHLu0Zao 78/411


メリー「バッカじゃないの! くふふ……」

「な、なによ! そんなに笑わなくたっていいでしょうが!!」

メリー「あなたをそんな子に育てた覚えは無いわよ(キリッ)ってくぷぷ……」

「なによっ!!! 真似しないでよっ!!」

メリー「オメーに育てられてねーつっのー! くひひひっ!!」

「メリーさんのイジワルっ!!」

メリー「あはははっ!! もうダメ! ひぃーーっ!!」バンバンバンッ

「もうやだー///」

メリー「ひぃーーっ! ひぃーーっ!」バンバンバンッ

93 : VIPに... - 2013/10/07 15:40:23.70 kSHLu0Zao 79/411


メリー「ふぅ…… あんたの所為で死ぬかと思った」

「ひ、酷い…… あんまりだわ」

メリー「でもまぁ……」

「なによ」

メリー「あんたのおかげでヤな事吹っ飛んじゃった」

メリー「ありがとね」ニコッ

「……複雑な気分だわ。 でも……」

メリー「?」

「メリーさんは笑ってた方が可愛いと思うわよ」

94 : VIPに... - 2013/10/07 15:40:53.51 kSHLu0Zao 80/411


メリー「なっ……」

「どうしたの?」

メリー「うっさいバカ!」

「バ、バカって、あたしなにか悪い事言ったかしら?」

メリー「こっち見んな!」

「なによ…… あたしが何したって言うのよ」

95 : VIPに... - 2013/10/07 15:41:23.45 kSHLu0Zao 81/411


メリー「」パクパク

「メリーさん、もう1枚いかがかしら」

メリー「うん、貰う」

「ジャムとマーマレードどっちがいい?」

メリー「いちごジャム」

「かしまり~」

メリー「」モグモグ

96 : VIPに... - 2013/10/07 15:41:57.36 kSHLu0Zao 82/411


メリー「ねぇ」

「なぁに?」

メリー「さっきの……」ゴニョゴニョ

「えっ?」

メリー「だから…… さっきの……」ゴニョゴニョ

「ごめんなさい、聞こえないわ」

97 : VIPに... - 2013/10/07 15:42:40.20 kSHLu0Zao 83/411


メリー「だから…… その…… あたしがか……」ゴニョゴニョ

「あぁ! メリーさんが可愛いかって?」

メリー「///…… ほ、ホントに……」

「あら本当よ。 とっても可愛いわ」

メリー「///」

「あらあら、ホントに可愛いわねw」

メリー「単芝やめりょ……///」ゴニョゴニョ


111 : VIPに... - 2013/10/08 19:33:51.26 WO3RhSNko 84/411


「さてと…… メリーさん」

メリー「ん?」

「今日はあたしとおでかけしましょ」

メリー「えっ? なんで?」

「ほら、今日はとっても良い天気じゃない」

メリー「うん、そうだね」

「こんな日に家でじっとしてるなんて勿体ないじゃない」

112 : VIPに... - 2013/10/08 19:34:29.68 WO3RhSNko 85/411


「じゃ、決まりね! メリーさん仕度して来なさいな」

メリー「ちょっと待って! まだ行って決めた訳じゃ……」

「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」

メリー「う~ん…… でもなぁ~」

「きっと楽しいわよw」

メリー「ん…… わかった」トコトコ

「さぁ~て、あたしも準備しなくちゃ!」

メリー「あ、それと……」クルッ

メリー「単芝やめろよ」

113 : VIPに... - 2013/10/08 19:35:01.29 WO3RhSNko 86/411


―――[駅]―――

メリー「で、どこ行くの?」

「うふふっ。 ひ・み・つ♪」キラッ☆

メリー「うざっ!」

「なによ、つれないわね……」

メリー「じゃ、どう反応しろってのよ!」

「う~ん、そうね……」

「わ~い、楽しみぃ~♪」キラッ☆

「……って言うのはどうかしら」

メリー「…………」


114 : VIPに... - 2013/10/08 19:35:36.56 WO3RhSNko 87/411


「なによ……」

メリー「……それをあたしにやれと」

「うん」

メリー「バッカみたい!」

「あら、あたしは可愛いと思うんだけど……」

メリー「か、可愛い……」

(=v=)

メリー「なによ、その顔は……」


115 : VIPに... - 2013/10/08 19:36:27.09 WO3RhSNko 88/411


「メリーさん、ちょっとやって見ようかなって思ったでしょ」

メリー「はっ!? ちちち、ちげーし!」

「むふふ…… いいじゃない、いいじゃない~」

メリー「無理! 絶対無理っ!!」

「ねぇねぇ、お願い! 一回だけ! 一回だけで良いから!」

メリー「しつこいっ!! 無理っ!!!」

「やってよぉー! やってったらーっ!!」

メリー「あーっ!もう、なんなのコイツ!! ホントにうざいっ!!」

116 : VIPに... - 2013/10/08 19:37:08.19 WO3RhSNko 89/411


「可愛いから! 絶対可愛いからぁっ!!」

メリー「可愛い……!」ピクッ

「ね、お願い! ねねね!」

メリー「…………」

メリー「…………」

メリー「……しょ」

「!」

メリー「しょうがないなぁ……い、一回だけだかんね///」

「!」パァー

117 : VIPに... - 2013/10/08 19:37:49.21 WO3RhSNko 90/411


メリー「ふぅー 深呼吸深呼吸……」ドキドキ

「」ワクワク

メリー「じゃ…… さ、さっきのとこから……」ドキドキ

「はーい」ワクワク

メリー「で…… ど、どこ行くの……」ドキドキ

「うふふっ。 ひ・み・つ♪」キラッ☆

メリー「…………」ドキドキ

「ほら、メリーさん」ワクワク

メリー「わ……」ドキドキ

メリー「わ~い、楽しみぃ~♪」キラッ☆

「」パシャ

118 : VIPに... - 2013/10/08 19:38:24.83 WO3RhSNko 91/411


メリー「…………」

「あら、可愛く撮れてるじゃないw」

メリー「お、おい……」

「え?」

メリー「お、おいコラ……///」プルプル

メリー「あああ……あんた……あんた、い今、ななな……何しやがりましたか?」プルプル

「えっ? デジカメで撮っただけだけど」

メリー「ふざくんなっ!!!」

119 : VIPに... - 2013/10/08 19:39:01.08 WO3RhSNko 92/411


メリー「ちょっとぉっ!! マヂでふざくんなっ!!!」

「だって1回しかやってくれないんでしょw」ニヤニヤ

メリー「なんで撮んだよっ!! ふざくんなっ!! てか消せよ!」

「やーだよっだーーーっ!!」タタタッ

メリー「あっテメー!!」タタタッ

「うふふ、こんな可愛く写ったメリーさんを消させるもんですか!」タタタッ

メリー「黒歴史だよ! 最悪だよっ!!消せよ! マヂで消せよっ!!」タタタッ

「あははw ホントに可愛いわねw」タタタッ

メリー「単芝やめろよぉぉーーーーっ!!!」タタタッ


125 : VIPに... - 2013/10/08 23:38:00.96 WO3RhSNko 93/411

―――[過去]―――

ガタンゴトン

「ねぇお母さん、どこ行くの?」

「ふふっ。 さぁどこかしらねぇ」

「えー、教えてよー」

「ふふっ。 内緒」

「お父さーん」

「着いてからのお楽しみだ」

126 : VIPに... - 2013/10/08 23:38:54.69 WO3RhSNko 94/411


「ほら、--見て」

「あっ! 観覧車だー!」

「メリーさん、見て見て!おっきい観覧車だよ!」

ガラッ

「わー! 遊園地だったんだーっ!!」

「こ、こら! 危ないぞ!」

「--! 窓を閉めなさい!」

127 : VIPに... - 2013/10/08 23:39:38.08 WO3RhSNko 95/411


「わーいわーい!」キャッキャッ

「--! いい加減にしなさい!」

「やーだよ」キャッキャッ

「○○さんが来るぞ」

「っ!」ビクッ

「良い子にしないと、○○さんが来るぞぉー」

「う、うん……わかった」

__________
______
___

128 : VIPに... - 2013/10/08 23:40:31.84 WO3RhSNko 96/411


―――[現在・電車内]―――

パシャ

メリー「ん……」

「あら、おはよう」

メリー「…………」ボォー


129 : VIPに... - 2013/10/08 23:40:58.93 WO3RhSNko 97/411


メリー「…………」ボォー

「ふふっ。 いいわねいいわねw」ニコニコ

メリー「おい……」

「なぁに?」

メリー「撮っただろ?」

「えっ? なにが?」

メリー「今、撮っただろっ!!」


130 : VIPに... - 2013/10/08 23:41:48.56 WO3RhSNko 98/411


「さぁ…… どうかしら」ニヤニヤ

メリー「あんたね、いい加減にしなさいよ!」イライラ

「だってぇ~、メリーさんの寝顔とっても可愛かったんだもん」

メリー「か、可愛いって……///」

「それにね、とっても良い記念になると思うわ」

メリー「で、でもさぁー、 は、恥かしいって言うか…… そ、その……」モジモジ

「大丈夫、ちゃっと可愛く撮れてるからw」

メリー「もー やめてよー///」ポカポカッ

「ちょっ! い、痛いってばっ!」

メリー「それと、単芝やめろよー///」ポカポカッ


132 : VIPに... - 2013/10/08 23:42:41.74 WO3RhSNko 99/411


―――[遊園地・入口]―――

「さっ! 着いたわ」

メリー「…………」

「あら、どうしたの?」

メリー「別に……」

「……遊園地、嫌いだった?」

メリー「いや、そう言う訳じゃないんだけど……」

133 : VIPに... - 2013/10/08 23:43:29.80 WO3RhSNko 100/411


…………

変だ。 

さっきあたしは遊園地の夢を見ていた。

そして、偶然だったとは言え、目的が遊園地だった。

なんでこうも夢と現実がリンクするんだろう。

…………

それに…… なんだろう…… なんかモヤモヤする。

なんかわかんないけど……


134 : VIPに... - 2013/10/08 23:44:00.53 WO3RhSNko 101/411


なんかおかしい


偶然……

ホントに偶然だったの?





「メリーさん!」

メリー「!」


136 : VIPに... - 2013/10/08 23:44:46.45 WO3RhSNko 102/411


「ほら、これ」

メリー「えっと……」

「フリーパス買って来たわ。 これがあれば一日中乗り放題よ♪」

メリー「で、でも……」

「まぁまぁ良いから!」

「せっかく来たんだし、楽しまなくちゃ損だわw」

メリー「…………」

メリー「そうだね ありがとう」

「どう致しましてw さて、どのアトラクションに行こうかしら……」

メリー「でも単芝……」


137 : VIPに... - 2013/10/08 23:45:38.94 WO3RhSNko 103/411


―――[ジェットコースター乗り場]―――

メリー「と言う訳で、まずはこれだね♪」

「なんでこれが最初なのよ……」

メリー「だってさ! これ乗りたかったんだもん!」

「あら、そうなの。 じゃ言ってらっしゃい」

メリー「は?」

「あたしはここで待ってるわ」

メリー「はぁ~あ?」


138 : VIPに... - 2013/10/08 23:46:05.07 WO3RhSNko 104/411


メリー「なになに、怖いの?」

「な、なに言ってんの! そ、そんな訳ないじゃない!」

メリー「へー、そーなんだぁー」ニヤニヤ

「な、なによ!」

メリー「いやぁ、べっつにぃ~」ニヤニヤ

「なんなのよ!!」

メリー「ぷくく…… へぇ、あんたって…… ぷくく……」ニヤニヤ

「わかったわよ! あたしも乗るわよっ!!」

メリー「ぷくく…… 無理しなくたって良いんだよ」ニヤニヤ

「むきーーーっ!!」


139 : VIPに... - 2013/10/08 23:46:52.06 WO3RhSNko 105/411


係員「次のお客様どうぞ~」

メリー「わー、楽しみ~」ワクワク

「そそそ、そうね」ブルブル

メリー「あらあんた、顔色が悪いんじゃございませんこと?」ニヤニヤ

「は、はぁ? なななに言ってんの!そんな訳ないじゃない!」

メリー「そりゃそーよね。 男の中の男のあんたがこんな事くらいでビビる訳ないもんね~」ニヤニヤ

「当たり前じゃない!」

係員「では安全バーを降ろしま~す」

ガタンッ!!

「ひっ!!?」ビクッ


140 : VIPに... - 2013/10/08 23:47:28.68 WO3RhSNko 106/411


メリー「おやおや、どうしたんですか?」ニヤニヤ

「ななななんでもないわよっ!!」

メリー「ひっ!!?」ビクッ

メリー「な~んて言うもんだから心配しちゃったよ」ニヤニヤ

「ううううるさいわね!」

メリー「……これで逃げられないね」ボソッ

「!!」

141 : VIPに... - 2013/10/08 23:48:50.14 WO3RhSNko 107/411


ガタンガタンガタン

「ふひゅーーー ふー ふー」

メリー「ね、ねぇ……ホントに大丈夫?」

ガタンガタンガタン

「ああああ当たり前じゃない!」

メリー「あ、もうすぐみたいだね」

ガタンガタンガタン

「…………」ゴクッ

メリー「」ワクワク


ガタンッ

ゴオォーーーーーーーーッ!!

o(≧∇≦o)
メリー「わぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


ш((;゚Д゚;))ш
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


142 : VIPに... - 2013/10/08 23:49:25.84 WO3RhSNko 108/411


―――[ジェットコースター出口]―――

メリー「あー面白かった♪」

「はひゅ はひゅ……」ヨロヨロッ

メリー「ねぇ、大丈夫?」

「だ、大じょ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!

ビチャッ!!

メリー「大丈夫じゃねぇっ!!」

143 : VIPに... - 2013/10/08 23:50:03.17 WO3RhSNko 109/411


「はひゅ はひゅっ……」

メリー「ごめんね、今のはあたしが悪かったよ」サスサスッ

「ううん、あ、あたしも無理しちゃったし……」

係員「だ、大丈夫ですかお客様?」

「えぇ、平気よ。 御免なさいね」

メリー「ご、御免なさい。 片付けます」

係員「いえいえ、私達でやりますので」ニコッ

「本当に御免なさい」

係員「ありがとうございました~」


144 : VIPに... - 2013/10/08 23:50:36.70 WO3RhSNko 110/411


―――[園内・ベンチ]―――

「あー、うー」

メリー「ねぇ、大丈夫?」

「はぁー、ちょっとダメかも……」

「少しここで休んでていいかしら?」

メリー「うん」

「メリーさんは遊んで来て良いわよ」

メリー「いや、良いよ」

「良いから良いから」

145 : VIPに... - 2013/10/08 23:51:05.72 WO3RhSNko 111/411


メリー「だって…… こんな状態のあんたを一人にしておけないし」

「大丈夫だって。 それに……」

メリー「それに?」

「ちょっと横になりたいの」

メリー「…………」

「だから……ね」

メリー「…………」

146 : VIPに... - 2013/10/08 23:51:34.20 WO3RhSNko 112/411


「メリーさん?」

メリー「……ろよ」ボソッ

「えっ?」

メリー「だから…… く…… してやるから…… ろよ」ボソボソ

「あの……聞こえないわ」

メリー「だから、 ひ……まく…… してやるから……」ボソボソ

「ごめんなさい、ほんのちょっとでいいから横になりたいの」

メリー「だからぁーっ!! 膝枕してやるから寝ろっつってんだよっ!!」

「へっ?」

147 : VIPに... - 2013/10/08 23:52:00.63 WO3RhSNko 113/411


メリー「はぁはぁ……」ドキドキ

「いや、あの…… メリーさん?」

メリー「うっせぇ! こっち見んな///」ドキドキ

「でもなn……」

メリー「もう! 頭貸してっ!!」グイッ

「ふおっ!?」ボスッ

148 : VIPに... - 2013/10/08 23:52:31.68 WO3RhSNko 114/411


メリー「…………」ドキドキ

「あの…… どうして?」

メリー「あ、あたしだって責任感じてんの!」ドキドキ

「…… くすっ」

メリー「と、特別なんだからね!」ドキドキ

「ふふっ。 じゃ、お言葉に甘えようかしら」

メリー「ね、ねぇ痛くない?」

「えぇ、とっても良いわ。 ありがとね」

メリー「う、うん……///」

「ふふっ。 なんだかすぐ良くなりそうな気がするわw」

メリー「だかりゃ…… 単芝やめ……///」カアァ

153 : VIPに... - 2013/10/09 23:15:27.12 3oRF/AJwo 115/411


―――[園内・ベンチ]―――

「ねぇメリーさん、次はどのアトラクションにしよっか?」

メリー「そうだね……」

「あ、コーヒーカップなんてどうかしら」

メリー「コーヒーカップぅ?」


__________
______
___

154 : VIPに... - 2013/10/09 23:15:54.85 3oRF/AJwo 116/411


―――[メリーさんの想像]――――

「あはは、楽しいわねw」クルクル

メリー「あんた回し過ぎだって!」

「あはは、それそーれw」クルクル

メリー「ねねね、もう止めようよ!」

「いいじゃない、いいじゃ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!

ビチャッ!!

__________
______
___


155 : VIPに... - 2013/10/09 23:16:22.71 3oRF/AJwo 117/411


メリー「却下!」

「えっ? なんで?」

メリー「オチが見えてるからだよ!」

「そんな事ないって! きっと楽しいわよw」

メリー「あんたはすぐ調子に乗るからダメだって!」

「えー、そんな事ないわよw」

メリー「第一、ゲロした後でそんなもんに乗ろうとすんな!」ペシッ

「痛っ!」

メリー「あと単芝!」ペシッ

156 : VIPに... - 2013/10/09 23:16:50.25 3oRF/AJwo 118/411


「じゃ、メリーゴーランドにしましょうか」

メリー「メリーゴーランドねぇ……」

「メリーさんだけに、プッ」

メリー「ほぅ…… そんなに死にたいの?」イラッ

「ねねね、今の面白かったと思わない?」

メリー「ねぇ、ホントに死にたいの?」プルプル

「……ごめんなさい」

157 : VIPに... - 2013/10/09 23:17:19.08 3oRF/AJwo 119/411


―――[メリーゴーランド]―――

メリー「と言う訳でやって来ました」

「やって来ました」

メリー「あたしはお馬さんに乗ろうと思います」

「あたしもお馬さんに乗ろうと思います」

係員「ではスタート」


158 : VIPに... - 2013/10/09 23:17:52.70 3oRF/AJwo 120/411


♪~

メリー「あはは」キラッ☆

「うふふ」キラッ☆

♪~

メリー「あはは」キラッ☆

「うふふ」パシャ

♪~

メリー「あはは」キラッ☆

「うふふ」パシャ パシャ

♪~

メリー「なんで撮ってんだよっ!!」

「うふふふっ」パシャッ


159 : VIPに... - 2013/10/09 23:18:21.71 3oRF/AJwo 121/411


―――[メリーゴーランド出口]―――

係員「ありがとうございました~」

「はぁ、楽しかったわねw」

メリー「もうやだー///」

「いいじゃないの、絶対に良い思い出になるわ」

メリー「えぇ思い出にはなるでしょうね、あたしの負の遺産として」


162 : VIPに... - 2013/10/11 22:57:40.09 k9sMMbUwo 122/411


「さてと…… 次はどこ行こうかしら」

メリー「うーん、どうしよう……」

アナウンス「お知らせします。 これより中央広場にてスペシャルショーを行います」

メリー「!」

アナウンス「どうぞ、ご覧下さい」

メリー「スペシャルショーだって!」

「あら、なにをやるのかしら?」

メリー「面白そう!」

「じゃ、行ってみる?」

メリー「うん!」

163 : VIPに... - 2013/10/11 22:58:15.06 k9sMMbUwo 123/411


―――[中央広場]―――

ガヤガヤ……

「賑わってるわね~」

メリー「ほんとだー」

ガヤガヤ……

「う~ん、これじゃ見えないわね」

メリー「あ、良い事思い付いた!」

「えっ? なになに?」

メリー「あんた、あたしを肩車してよ」

164 : VIPに... - 2013/10/11 22:58:48.92 k9sMMbUwo 124/411


「ちょっ…… それじゃあ、あたしが見れないじゃないの!」

メリー「良いから良いから~ メリーさんを信じて~」

「それあたしのっ!!」

メリー「それじゃ、代わりばんこすれば良いじゃん!」

「メリーさんにどーやってあたしが乗るのよ!」

メリー「おねが~い」キラキラ~

「ゔっ……」

メリー「ねねっ、おねが~い」キラキラ~

「ゔゔっ……」

165 : VIPに... - 2013/10/11 22:59:35.32 k9sMMbUwo 125/411


「も、も~、しょうがないわね~」

メリー「やったぁ! 男さん大好き~♪」

「そ、そのかわり、さ、さっきの……」

メリー「?」

「さっきの…… おねが~い」キラキラ~

「を、撮りたいんだけど……」ドキドキ

メリー「それは無理」

166 : VIPに... - 2013/10/11 23:00:32.03 k9sMMbUwo 126/411


「ちょっ…… それはないんじゃなぁ~い」

メリー「へへ~ん!」

アナウンス「ただいまより、スペシャルショーを始めます」

メリー「あっ! 始まるって! はやくはやく!」

「もぉ! 絶対あとでやってもらうんだからね!」

メリー「ワクワク」チョコン

「よっと!」スクッ

メリー「あっ! 見え……」


メリー「!!!!」ビクッ

「えっ?」

167 : VIPに... - 2013/10/11 23:01:27.81 k9sMMbUwo 127/411


メリー「…………」ガクガク

「ね、何のショーなの?」

メリー「お…………」ガクガク

「メリーさん?」

メリー「お…… おろ……」ガクガク

「ちょっ……メリ……」

メリー「おろ……て……」ガクガク

「えっ… なん……」

メリー「降ろしてっ!!!」

「!」

168 : VIPに... - 2013/10/11 23:02:23.27 k9sMMbUwo 128/411


「よっと!」スクッ

メリー「…………」ガクガク

「やだ! 真っ青じゃない! どうしたの!?」

メリー「…………」ガクガク

「ねぇメリーさん……」

メリー「こ、怖い……」ガクガク

「怖い?」

メリー「怖い……」ガクガク

「…………」

「……行きましょう」

メリー「うん……」ガクガク

169 : VIPに... - 2013/10/11 23:02:59.37 k9sMMbUwo 129/411


―――[園内・ベンチ]―――

「…………」

メリー「ごめんね」

「あら、なにが?」

メリー「だって、あんた見たかったでしょ?」

「うん、そうね。 でも今のメリーさんにキラキラ~をお願いするのは気がひけるわ」

メリー「いや、そっちじゃなくて。 さっきのショーの事……」

「別に良いわよ」

「それこそメリーさんがそんななのにあたしだけ楽しめる訳ないじゃない」

メリー「うん……」

170 : VIPに... - 2013/10/11 23:03:49.39 k9sMMbUwo 130/411


「さて……と、もうそろそろ帰らなきゃね」

メリー「うん……」

「だから最後に…… あれに乗って帰りましょ」シュピ

メリー「あー、観覧車かぁ~」

「夕暮れも近いし、きっと素敵な景色が見れると思うわ~」ポォー

メリー「へー、あんたってばロマンチストなんだね~」

「なによ、いけない?」

メリー「ううん。 ちょっと意外だなーって思っただけ」

「そうと決まれば行きましょ行きましょw」ルンルン

メリー「うん」

メリー「それと単芝やめよっか~」

176 : VIPに... - 2013/10/15 21:42:56.82 W1+bL/LIo 131/411


―――[観覧車・乗り場]―――

係員「次のお客様どうぞ~」

モブ1「は~い」

モブ2「よっと」

「さてと…… 次はあたし達の番ね」

メリー(懐かしいなぁ……昔『あの子』と乗ったっけ)

「なぁに? どうしたの」

メリー「ううん、なんでもない」

係員「次のお客様どうぞ~」

「ささ、メリーさん」

メリー「うん」

177 : VIPに... - 2013/10/15 21:44:15.52 W1+bL/LIo 132/411


「じゃ、あたしこっちに座るね」チョコン

メリー「じゃ、あたしはこっち」チョコン

「ふふっ。 一番上までいけばきっと見晴らしが良いんでしょうね」

メリー「なに言ってんのさ。 ゆっくり景色が眺められんのが良いんじゃない」

「そう? 高い所で良い景色が見れる。 それが観覧車の醍醐味だと思ってたんだけど」

メリー「ちっちっち! 違うよ全然違いますー」

メリー「あたしが考える観覧車の醍醐味って言うのは……共有」

「共有?」

178 : VIPに... - 2013/10/15 21:45:02.40 W1+bL/LIo 133/411


メリー「そ、共有」

「いまいちわからないわね」

メリー「おほん! では解説します。 まず今ここに居るのはあたしとあんたの二人だけ」

「そうね」

メリー「このせっまい空間の中であたし達二人は同じ時間、同じ空気を吸って、同じ景色を見る」

「うんうん」

メリー「ゆっくりと移動する観覧車…… このゆっくりってのが大事なの」

「なんで?」

179 : VIPに... - 2013/10/15 21:46:01.01 W1+bL/LIo 134/411


メリー「ね、あれ見て」

「はぁ、良い眺めね~」ウットリ

メリー「この感じ。 これが最高なんだ!」

「えっ?」

メリー「例えばさ、車や電車から見える景色ってあるよね」

「うん」

メリー「あれだと景色の移ろいが早過ぎてじっくり見る事が出来ないじゃん」

「そう言われてみればそうかもね」


180 : VIPに... - 2013/10/15 21:46:31.94 W1+bL/LIo 135/411


メリー「だけど観覧車からの景色だとゆっくり見れる」

メリー「ゆっくり移ろう景色を二人で一緒に見る」

メリー「ゆっくりとした時間の流れを二人で共有出来る…… それが良いの」

「成程ねー」

メリー「それがあたしの考える共有。 観覧車の醍醐味ってこと」

「なによ、メリーさんの方がロマンチストじゃない」

メリー「えっ、そうかな?」


181 : VIPに... - 2013/10/15 21:47:37.20 W1+bL/LIo 136/411


「ねぇメリーさん」

メリー「うん?」

「綺麗な夕焼けね……」

メリー「そうだね~」

メリー「こうしてると思い出すんだ」

「えっ?」

メリー「あたしとお姉ちゃんの二人で乗った時の事」

「お姉ちゃん?」

182 : VIPに... - 2013/10/15 21:48:16.56 W1+bL/LIo 137/411


メリー「うん、お姉ちゃん」

「へー、メリーさんにお姉ちゃんが居たんだ」

メリー「へへっ。 ホント言うとあたしの持ち主だった女の子の事なんだけどね」

「メリーさん……」

メリー「ねぇ、聞いてくれる? あたしと『あの子』の話」

「……良いわよ」

183 : VIPに... - 2013/10/15 21:48:59.53 W1+bL/LIo 138/411


メリー「まずは『あの子』との出会いから」

「うん」

メリー「『あの子』の4歳の誕生日にあたしはプレゼントされたんだ」

メリー「『あの子』はすごくはしゃいで喜んでくれた」

メリー「その日から、いつもどこへ行くにも一緒」

メリー「とっても大事にされてすごく幸せだった」

「うんうん」


184 : VIPに... - 2013/10/15 21:49:33.89 W1+bL/LIo 139/411


メリー「昔ね、ここにも来たんだ」

「へー」

メリー「その時もこうやって観覧車に乗ったんだよ」

「そうだったのね」

メリー「お姉ちゃんと、こうやって景色を見たの」

メリー「ゆっくりと流れる時間の中であぁ、あたし幸せだって思った」

メリー「この時間が永遠に続けばな良いのになぁって」

「ふふっ」


185 : VIPに... - 2013/10/15 21:51:50.54 W1+bL/LIo 140/411


メリー「さっきのショー……」

「うん」

メリー「ぴ…… ピエロのショー……だったんだ」

「! ふ、ふ~ん……」

メリー「む、昔ね…… 『あの子』と観た映画でね……」

メリー「すっごい怖い映画があってね……」

「うん……」


186 : VIPに... - 2013/10/15 21:56:51.63 W1+bL/LIo 141/411


メリー「それ以来、ピエロの事が怖くなってね」

メリー「『あの子』の持ってた人形の中にも道化の人形」

「…………」

メリー「ピエロの人形があったんだけど」

メリー「お姉ちゃんはその人形の事が怖くなってね」

メリー「パパに返したの」

187 : VIPに... - 2013/10/15 22:00:09.94 W1+bL/LIo 142/411


メリー「でもねパパがね……」

メリー「お姉ちゃんを叱る時、○○さん……」

「…………」

メリー「○○さんって名付けた道化の人形を見せてね……」

メリー「○○さんが見てるぞ」

メリー「悪い子のーー事を○○さんが怒ってるぞ」

メリー「って叱るの」

「…………」

188 : VIPに... - 2013/10/15 22:00:37.45 W1+bL/LIo 143/411


メリー「そうすると、お姉ちゃんはパパの言う事を聞くの」

メリー「あたしも一緒に見てたから、それ以来ピエロの事が怖くなっちゃってね」

「…………」

メリー「バカみたいでしょ。 でもね、未だに怖いの」

「悲しいわね」

メリー「えっ?」

189 : VIPに... - 2013/10/15 22:01:13.34 W1+bL/LIo 144/411


「だって、その○○さんが悪い訳じゃないじゃない」

メリー「うん、そうなんだけどさ……」

「もちろん、その子を躾けるためには必要だったのかもしれない」

「だけど、あんまりだわ」

メリー「えっ?」

「だって、その人形は……二人に怖がられて……」

「きっと…… 悲しかったんでしょうね……」

メリー「男…さん?」

190 : VIPに... - 2013/10/15 22:01:40.55 W1+bL/LIo 145/411


「でもね、誤解しないで欲しいの」

メリー「何を?」

「その人形は二人が大好きだったってこと」

メリー「えっ……」

「例え怖がられても、ずっと…… ずっと二人を見ていた」

「二人の事が本当に大好きだったから」

メリー「なにを…… 何を言っているの?」

「…………」

メリー「どうしてあなたがそんな事を言うの……」

「メリーさん……」

191 : VIPに... - 2013/10/15 22:02:48.90 W1+bL/LIo 146/411


メリー「だって、それじゃまるで……」

「ボクはずっと見て来た」

メリー「!」

「ずっと見て来たんだ。 君のことを……」

メリー「どう言う事…… あなた一体……」

「君が彼女を探して彷徨う姿を……君が壊れて行く様を……」

メリー「!」

192 : VIPに... - 2013/10/15 22:03:22.88 W1+bL/LIo 147/411


「だからボクは君の前に現れた」

「例えどんな手段を使っても、君に嘗ての笑顔を取り戻させる為に」

メリー「あなたは誰…… 誰なの」

「ボクは君と同じ」

メリー「!」

「君と同じ、人形。 人形のお化け」

メリー「まさか……」

「君達が○○さんと呼んでいた、『道化』の人形だよ」

196 : VIPに... - 2013/10/16 18:34:56.11 NHIApL8Qo 148/411


メリー「なんで…… どうして……」

メリー「どうして今まで黙ってたの!」

「ごめん」

メリー「だって…… だってあんたが○○さんだったなんて……」

「ごめん。 でもね、わかって欲しい」

メリー「なにを?」

「ボクが○○だって名乗った上で君の前に現れたとして、君はボクを受け入れてくれた?」

メリー「あっ……」

197 : VIPに... - 2013/10/16 18:35:31.30 NHIApL8Qo 149/411


「だからさ、ボクは……」

ガタタタ……

メリー「!」

「……もう一周しちゃったね。 降りないと」

メリー「……うん」

198 : VIPに... - 2013/10/16 18:36:03.48 NHIApL8Qo 150/411


―――[観覧車乗り場]―――

係員「ありがとうございました~」

メリー「…………」

「…………」

メリー「ねぇ、○○さん」

「……やめてくれ」

メリー「えっ……」

「その名前で呼ばれるのは…… 辛いんだ」

メリー「あっ…… ごめん」

199 : VIPに... - 2013/10/16 18:36:41.50 NHIApL8Qo 151/411


出口を目指し、あたし達は歩く。

あたしはどうやって彼に声をかけたらいいか迷いながら無言で歩いた。

多分彼も同じ。

あたしの方をたまに見るけど、すぐ目を反らす。

いろんな事があたしの頭の中をよぎった。

今日の事……

『あの子』との思い出……

そして…… 彼の事。

知らなかったとは言え、彼を傷つけていたと言う事実。

そして、彼のあたし達に対する想い……

200 : VIPに... - 2013/10/16 18:37:18.10 NHIApL8Qo 152/411


「……メリーさん」

メリー「は、はい!」ドキッ

「今度はボクの話を聞いて欲しいんだ」

メリー「うん。 あたしも聞きたい」

メリー「話して欲しい。 あなたの事……」

「うん」

__________
______
___

201 : VIPに... - 2013/10/16 18:38:18.85 NHIApL8Qo 153/411


―――[?????]―――

「さて、なにから話そうか……」

メリー「…………」プルプル

「ふっ。 困ったな……」

メリー「ちょっと……待て……」プルプル

「あれだけ話したい事があった筈なのに」

メリー「ちょっと待って……!」プルプル

「大将、マグロ2皿!」

大将「ヘイ! まいど!」

メリー「待てぃっ!!」クワッ

202 : VIPに... - 2013/10/16 18:38:48.22 NHIApL8Qo 154/411


「えっ?」

メリー「えっ? ぢゃねぇよ! なんだよこれっ!!」

「なにって、メリーさんマグロ嫌い?」

メリー「そーじゃねぇよ! なんでだよっ!!」

「えっ?」

大将「ヘイ! お待ちっ!!」カチャッ

「あ、どうも」

メリー「なんで回転寿司なんだよっ!!!」

203 : VIPに... - 2013/10/16 18:39:27.49 NHIApL8Qo 155/411


―――[?????改め、回転寿司屋]―――

「えっ? なんで?」

メリー「なんでじゃなくて! おかしいでしょ!」

「おかしい? なんで?」

メリー「なんで回転寿司なんだよっ!!」バンバンッ!!

メリー「オメーあたしに話があるんじゃなかったのかよっ!!」

「うん、あるよ」

メリー「だ・か・らっ!!」

メリー「なんで回転寿司でオメーの話を聞かなきゃなんねえんだよっ!!」バンバンバンッ!!

「なんでって……モシャモシャ……」

「ゴクン…… お腹減ってたし」

メリー「喰ってんじゃねえよっ!!」

204 : VIPに... - 2013/10/16 18:40:04.04 NHIApL8Qo 156/411


「ごめん……」

メリー「はぁ…はぁ…はぁ… ホントだよ……」

「ラーメン屋の方が良かった……?」

メリー「ちげーよ!全然ちげーよっ!! 明後日の方向だよっ!!」

「でもごめん。 今日はムショウにお寿司が食べたかったんだ……」

メリー「シリアスな雰囲気出して落ち込んでんじゃねぇよっ!!」

205 : VIPに... - 2013/10/16 18:40:41.43 NHIApL8Qo 157/411


「…………」シュン……

メリー「はぁ…はぁ…はぁ…」

「」カチャッ

メリー「さり気なくサーモン取るな」

「サーモンじゃない…… 炙りサーモンだ!」キリッ

メリー「そーゆー事言ってんじゃないのっ!!」

212 : VIPに... - 2013/10/17 22:03:54.66 oDMQGkuCo 158/411


「ほら、メリーさんも食べなさいよ。 美味しいわよw」

メリー「なにさり気なく口調戻してんだよ」

「お腹が減ってると怒りっぽくなるって言うじゃない?」

メリー「だからあたしはあんたの行動に腹を立てんの!」

「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」

メリー「ふざけないでよ……」

「えっ」

213 : VIPに... - 2013/10/17 22:04:30.10 oDMQGkuCo 159/411


メリー「ふざけないでよ……」

「メリーさん?」

メリー「ふざけないでよ…… こんな大事な時にふざけないでよ!」

「…………」

メリー「こんなんじゃ…… あんたの事、信じられないよ!」

「ごめん。 でもこれがボクなんだ」

メリー「えっ?」

214 : VIPに... - 2013/10/17 22:04:56.99 oDMQGkuCo 160/411


「ボクは『道化』の人形だからさ」

メリー「どう言うこと?」

「だからボクはどんな時でも間抜けなピエロを演じてしまう」

メリー「あ……」

「ホントはね、ボクは……」

ガラガラッ

大将「ヘイ! らっしゃいっ!!」

メリー「雰囲気ぶち壊しだよっ!!」

215 : VIPに... - 2013/10/17 22:05:24.53 oDMQGkuCo 161/411


メリー「あーもーダメ! 全然ダメッ!!」

メリー「全然集中出来ないっ!!」

メリー「」ヒョイパクッ

「……ふふっ」

メリー「モグモグ…ゴクン」

メリー「なによ、文句ある?」

「いや、そうじゃないよ」

216 : VIPに... - 2013/10/17 22:05:52.24 oDMQGkuCo 162/411


メリー「」モグモグ

「」カチャッ

メリー「ね、そのイクラ一つ頂戴」

「いいわよ」

メリー「モグモグ……ゴクン 美味しいね」

「でしょ?」

メリー「ふふっ。 あんた口調戻ってるよ」

「あ、ごめん」

メリー「別にいいよ。 だってあんたはあんたじゃん」

「ありがとう。 そう言って貰えると嬉しいわw」

メリー「でもね…… 単芝はやめろよ」

217 : VIPに... - 2013/10/17 22:06:25.40 oDMQGkuCo 163/411


メリー「ねぇ」

「うん?」

メリー「あんたお金とかどうしてんの?」

「どうしてるって、なんで?」

メリー「いや、ちょっと気になってね」

「うん、ボクは普段大道芸をやってる」

メリー「大道芸?」

「ほら、ボクは『道化』の人形だったから」

「ストリートパフォーマンスで人々を笑わせてお金を貰っているんだ」

メリー「なるほどね~」モグモグ

218 : VIPに... - 2013/10/17 22:06:56.43 oDMQGkuCo 164/411


メリー「はぁ~ お腹いっぱい」

「美味しかったわね」

メリー「ここはあたしが出すよ」

「えっ、いいわよ。 だってここにはあたしが連れて来たんだし」

メリー「ふっふっふっ。 あたしの経済力を舐めるなよ」ニヤッ

「えっ?」

メリー「こうみえても、結構持ってるんだから」フンスー

「へー そうなんだ?」

メリー「いやぁ~この前、宝くじ買ったら結構な額が当たっちゃって」テヘッ☆

「なにそれっ!?」

219 : VIPに... - 2013/10/17 22:07:27.98 oDMQGkuCo 165/411


―――[回転寿司・出口]―――

ガラガラッ

メリー「ごちそう様でした~」

大将「毎度ありぃっ!!」

ガラガラッ

メリー「さてと……」

「うん」

メリー「今度はちゃんとお話が出来るとこに行かなくちゃね」

「じゃあ…… ちょっと御洒落なバーなんかどうかな?」

メリー「御洒落なバーぁ?」

__________
______
___

220 : VIPに... - 2013/10/17 22:07:58.48 oDMQGkuCo 166/411


―――[メリーさんの想像]――――

バーテンダ―「いらっしゃいませ……」

「いつもの二つ……」キリッ

バーテンダ―「ありがとうございます……」シャカシャカ……

メリー「へー」

バーテンダ―「どうぞ……」スッ

メリー「へー小洒落てるね~」

「ふっ」キリッ

221 : VIPに... - 2013/10/17 22:08:36.69 oDMQGkuCo 167/411


メリー「素敵なお店ね」

「ふっ。 君の美しさには敵わないよ」キリッ

メリー「えっ?」ドキッ

「君の瞳に乾杯」キリッ

メリー「ちょっ…… なに言ってんのさ///」ドキドキ

「ふふっ……」グビグビッ

「だって君があまりにも可愛いから」キリッ

メリー「やっ…… ちょっ…… そ、そんな事言われても///」モジモジ

「メリーさん……」スッ

メリー「ちょっ…… 待って…… こ、心のじゅ、準備が……///」ドキドキ

222 : VIPに... - 2013/10/17 22:09:06.55 oDMQGkuCo 168/411


「大丈夫。 ボクを信じて」キリッ

メリー「う…… うん……///」ドキドキ

「瞳…… 閉じて……」キリッ

メリー「ん~……///」ドキドキ

「メリーざ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!

ビチャッ!!

__________
______
___

メリーみさくら

「!?」ビクッ

223 : VIPに... - 2013/10/17 22:09:45.39 oDMQGkuCo 169/411


メリー「却下却下きゃーーーーっかっ!!!」

「どどどどうしたのっ!!?」

メリー「バーダメバーダメッ!! 絶対ダメッ!!」

「メリーさん!?」

メリー(あああたし今何考えたっ!!?)カアァ

メリー(なんでだよっ!! なんつー妄想してんだよあたしはっ!!)ジタバタ

「くすっ 変なメリーさんw」

メリー「たたた単芝やめろよっバカァッ!!」ボカッ!!

「いたっ!?」

235 : VIPに... - 2013/10/19 11:20:40.80 FFq7+iNso 170/411


「さて……と」

メリー「ねー、どこ行くか決まったぁ?」

「うん」

メリー「……今度はまともなとこなんでしょうね」

「どうせなら二人きりになれる所が良いよね?」

メリー「ふ、二人っきり!?」ドキッ

「うん、だってさ他の人には聞かれたくないし……」

メリー「あっ…… そう言うこ……ん?」

メリー(よくよく考えてみれば、いまさら……なんだよね)

__________
______
___

236 : VIPに... - 2013/10/19 11:21:17.71 FFq7+iNso 171/411


―――[?????]―――

カポーン

メリー「いい湯だね~」

「そうだね~」

メリー「やっぱ温泉は最高だね~」

「ね~」

メリー「ふぅ~ あったまるー」

「最近急に寒くなって来たもんね」

メリー「極楽ですな~♪」

「ですな~」

237 : VIPに... - 2013/10/19 11:22:05.69 FFq7+iNso 172/411


「ところでメリーさん」

メリー「うん、なに?」

「お風呂の中にバスタオルを巻いて入るのはいかがなものかと」

メリー「その件も含めて男さんにお話があります」

「うん、なに?」

メリー「ちょっとこっち来て」チョイチョイ

「うん」チャプチャプ

「来たよ」

メリー「えっとね~ 頭貸して」

「うん」

メリー「せーの…… おらぁぁっ!!」ザブンッ!!

「ごぷっ!!?」

238 : VIPに... - 2013/10/19 11:22:40.53 FFq7+iNso 173/411


「ちょちょちょっ!! メリーざっ!! じぬ゙っ!!」バチャバチャッ

メリー「死ねっ!! 氏ねじゃなくて死ねっ!!」バチャバチャッ

「ギブッ!! ギブギブギブッ!!」バチャバチャッ

メリー「なんで家族風呂なんだよっ!!」バチャバチャッ

「だっでっ!! 二人ぎりに゙なれる゙どおぼってっ!!」バチャバチャッ

メリー「オメーは女の子と二人っきりになるためにっ!!」バチャバチャッ

「ひーーっ!! おだずげっ!!」バチャバチャッ

メリー「家族風呂に連れて来んのかよっ!!」バチャバチャッ

239 : VIPに... - 2013/10/19 11:24:46.02 FFq7+iNso 174/411


―――[温泉・ロビー]―――

店員「ありがとうございました~」

メリー「あー、気持ち良かった~」

「なによ、メリーさんだって満更でもなかったんじゃない」

メリー「そりゃねー、温泉って最高じゃん」

「ね~」

「メリーさん、なんか飲む?」

メリー「フルーツ牛乳!」

「じゃ、ボクも!」チャリン チャリン

ガタンッ

メリー「いただきま~す」

メリー「ゴクン…ゴクン…ゴクン…」

メリー「ぷはぁっ! やっぱコレだねっ!!」キラッ☆

242 : VIPに... - 2013/10/19 16:41:45.80 FFq7+iNso 175/411


「さて……と」

メリー「ねー、どこ行くか決まったぁ?」

「うん、帰ろっか!」

メリー「えっ? もう帰るの?」

「そろそろいい時間だし……」

メリー「そだね~」

「メリーさん」

メリー「うん?」

「今日はとっても楽しかった」ニコッ

メリー「えっ? あ、うん……あたしも!」

メリー「あたしも楽しかったよ」ニコッ

243 : VIPに... - 2013/10/19 16:42:42.70 FFq7+iNso 176/411


帰りの電車であたしは今日一日の出来事を振り返った。

彼が言った通り、今日の出来事は絶対に忘れられない良い思い出になると思う。

電車で彼とのやりとり。

遊園地での出来事。

そして……彼の衝撃的な告白。

……その後の彼の天然っぷり

あたしは家に近づくにつれ、これから彼の口から語られる事について

言い知れない不安を感じていた。

はやく聞きたいと思う気持ちと、出来れば聞きたくないと思う気持ち。

彼の話はもしかしたら…… ううん、今は考えない様にしよう。

だって……

244 : VIPに... - 2013/10/19 16:43:15.94 FFq7+iNso 177/411


―――[電車内]―――

「Zz…… Zz……」

メリー「ふふっ。 寝ちゃってる」ゴソゴソ

「Zz…… Zz……」

メリー「さっきのお返し」パシャッ

「Zz…… Zz……」

メリー「あら、カッコ良く撮れてるじゃない」クスクス……

「Zz…… Zz……」

245 : VIPに... - 2013/10/19 16:43:52.53 FFq7+iNso 178/411


メリー「ありがとね」

「Zz…… Zz……」

メリー「あなたが来てからの数日間、とっても楽しかったよ」

「Zz…… Zz……」

メリー「隣、座るね」チョコン

「Zz…… Zz……」

メリー「へへっ。 肩貸りま~す」コテッ

「Zz…… Zz……」

メリー「この時間が永遠に続けば良いのになぁ……」

249 : VIPに... - 2013/10/20 14:08:00.64 N6VfU36Ro 179/411


―――[メリーさんの家]―――

メリー「ただいま~」

メリー「う~ん……」

「どうしたの?」

メリー「いやさ、あんたがただいま~って言うのがさー」

「言うのが?」

メリー「なんか変なの~って思って」

「……なんで?」

メリー「この場合はさ、お邪魔しま~すって言うのが正しいんじゃない?」

「えっ……」ガーン

250 : VIPに... - 2013/10/20 14:09:00.23 N6VfU36Ro 180/411


「…………」シュン……

メリー「……? どしたの?」

「ボク…… メリーさんにとってお邪魔だったの?」

メリー「は?」

「ご、ごめん…… そ、そこまで嫌われているとは思ってなくて……」

メリー「え゙っ!?」

「ぐすっ…… か…… 帰ります……」トボトボ……

メリー「待て待てまてぃっ!!」

「えっ?」

メリー「お邪魔じゃない! お邪魔じゃないからっ!!」アセアセ

251 : VIPに... - 2013/10/20 14:09:46.16 N6VfU36Ro 181/411


「ほ……ホント?」ピクッ

メリー「ホントホント! お邪魔じゃないよ男さんっ!!」アセアセ

「ホントにホント?」ウルウル……

メリー「なんだテメ―こらっ!!」

「!!」ビクッ

メリー「可愛いじゃねぇかよっ!!」クワッ

「えっ!?」

252 : VIPに... - 2013/10/20 14:10:35.27 N6VfU36Ro 182/411


メリー「なんて可愛い顔してんだよっ!! 殺す気か! あたしを萌え殺す気かっ!!」

「も、萌え殺す?」キョトン


メリー「」プッツーン


「メリー……さん?」

メリー「…………」

「あの……メリーさん?」ユサユサ……

メリー「あはははははははっ!!」

「メリーさん!?」ビクッ

メリー「そーかそーか、そーゆー事かぁ……」

メリー「よーし、そっちがその気なら……」ペロッ

「ひっ!?」ビクッ

253 : VIPに... - 2013/10/20 14:11:17.63 N6VfU36Ro 183/411


メリー「さぁて…… どう料理してくれよう」ジュルリ……

「ちょっ…… あの…メリーさん?」

メリー「逃がさないよ ウォンテッドボーイ」キュピーン

「め、目が……こ、怖いよ……」

メリー「さー来いっ 抱きしめちゃうぞ!」

「抱きしめたかったの!?」

メリー「……………………」

メリー「………………」

メリー「はっ!?」

「う…… うん、良いよ。 抱きしめて///」ポッ

メリー「くはあっ!!」

254 : VIPに... - 2013/10/20 14:11:55.52 N6VfU36Ro 184/411


メリー「ちちちちげぇですぅ! 抱きしめてぇって言ってねぇですぅっ!!」アセアセ

「えぇっ!? だって今……」

メリー「ちげぇですぅ! 全然ちげぇですぅっ!!」アセアセ

「でも、抱きしめちゃうぞって……」

メリー「オメー耳がイカレやがったんじゃねぇですかっ!!」アセアセ

メリー「翠メリ石は、最高だーきし麺ちゃんぽんって言ったんですぅっ!!」アセアセ

「き、きし麺のちゃんぽん?」

255 : VIPに... - 2013/10/20 14:12:33.66 N6VfU36Ro 185/411


メリー「そーですぅ! 最高だーきし麺ちゃんぽんっつったんですぅっ!!」

「きし麺でちゃんぽん……」

メリー(なにやってんだよあたしはあぁぁっ!! きめぇよ! キモすぎるよっ!!)カアァ

「きし麺でちゃんぽん……かぁ……」

メリー(しかも人の褌使って乗り切ろうとしてんじゃねぇよ! 翠メリ石って誰だよっ!!)

「う~ん……」

メリー(流石のこいつも怪しんでるよ! あたしの方こそお尋ね者だよっ!!)ジタバタ

「美味しそうだねw」

メリー「助かったぁぁぁーーっ!!!」(単芝やめろよぉぉぉーーっ!!!)

メリー「え゙っ?」

260 : VIPに... - 2013/10/21 19:58:51.18 c4Aijv2Zo 186/411


―――[メリーさんの家・リビング]―――

「さて……と」

メリー「うん……」

「どこから話したらいいかな」

メリー「そうだね。 じゃ、あんたがお化けになったところから」

「うん……」

__________
______
___


261 : VIPに... - 2013/10/21 19:59:54.64 c4Aijv2Zo 187/411


―――[男の回想]―――

ボクがお化けになったきっかけは君がいなくなった時

君の事を考えて…… 君だけの事を考えて……

道化(メリーさん……)

道化(メリーさん…… 嗚呼メリーさん……)

道化(メリーさん……メリーさん…メリーさん)

道化(メリーさん…メリーさん、メリーさんメリーさん)

道化(メリーさんメリーさんメリーさんっ!!)

メリー「はーいストップストップッ!!」

__________
______
___

「ちょっ…… 回想シーンに割り込んで来ないでよ!」

メリー「ああああんた! そんな風にあたしの事連呼してお化けになったの///」カアァ

「うん、そうみたい……」

メリー「キモいよ! キモ過ぎるよっ!!」ニヘー


262 : VIPに... - 2013/10/21 20:00:28.39 c4Aijv2Zo 188/411


―――[男の回想]―――

そしてボクの祈りが神様に届いたのか…… 気が付いたら……

「…………」

お化けになってたんだ。

「……動く」グーパー

「動ける……」

「動けるんだ……」

「やった…… やったぞ……!」

そしてボクは……鏡台のある部屋へ向ったんだ。

「…………」トコトコ


263 : VIPに... - 2013/10/21 20:01:20.11 c4Aijv2Zo 189/411


そして鏡台の前で……

「…………」ムキッ

「……いいな」

ポーズをとって見たんだ。

次は……

「…………」キリッ

「……うむ」

またポーズをとって見たんだ。

今度は……

「…………」キラッ☆

「……よs」

メリー「いい加減にしろっ!!」クワッ

__________
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___

「だからさ、回想シーンに割り込んで来ないでよ!」

メリー「ポーズはもういいよ! あたしを探しに行けよっ!!」


264 : VIPに... - 2013/10/21 20:02:29.77 c4Aijv2Zo 190/411


―――[男の回想]―――

動ける様になったとは言え、君を見つけるのは容易ではなかった。

「どこに行ったんだ……」

「でも…… 探さなきゃ……」

ボクは君に出逢うために各地を放浪した……



―――[池袋]―――

ワイワイ…… ガヤガヤ……

「メリーさん……どこだ……」



―――[1ヵ月後・大山]―――

「どこに居る……」


265 : VIPに... - 2013/10/21 20:03:22.73 c4Aijv2Zo 191/411


―――[更に1ヵ月後・ときわ台]―――

「メリーさん……」



―――[更に1ヵ月後・上板橋]―――

「メリーさん…… 逢いたい……」



―――[更に1ヵ月後・成増]―――

「ぐすっ…… メリーさん……」

メリー「まてぃっ!!」クワッ

__________
______
___

「ぐすっ…… なによ」

メリー「なんで東○東上線オンリーなんだよ! しかも埼玉にすら行けてねえよっ!!」

「こ……これからだもん」

メリー「それと泣いてんじゃねぇよっ!!」

「ぐすっ……だって…… だって……」

メリー「可愛いだろうが! 抱きしめんぞコラッ!!」


266 : VIPに... - 2013/10/21 20:04:27.62 c4Aijv2Zo 192/411


―――[男の回想]―――

その後数か月にわたり、東武東○線沿線をくまなく探した……

だけど、君を見つける事は出来なかった。

そしてボクは……

「ダメだ…… これじゃメリーさんを見つける事なんて出来やしない」

と言う結論に至り、捜索する範囲を広げる事にした。

メリー「遅いわ!」

そこでボクは……


―――[神奈川県]―――

「待っててメリーさん……」

ここに来た。

メリー「お…… おぅ」


267 : VIPに... - 2013/10/21 20:05:16.57 c4Aijv2Zo 193/411


数か月にわたり神奈川県内を探したが、君に出会う事はなかった。

「メリーさん……」

そこで次に向かった先は……


―――[北海道]―――

「今度こそ……!」

ここに来た。

メリー「なんでっ!!?」


268 : VIPに... - 2013/10/21 20:06:45.48 c4Aijv2Zo 194/411


数か月にわたり道内を探したが、君に出会う事はなかった。

「ここにも居ないか……」

そこで次に向かった先は……


―――[南極]―――

「……よし!」

ここに来た。

メリー「待て待てまてぃっ!!」クワッ
__________
______
___


メリー「おいコラ! 真面目にやっとんのかっ!!」

「やってるよ!」

メリー「なんで南極なんだよ! とんでもないとこ行ったなオイっ!!」

メリー「なにが……よし!じゃボケェ! そんなとこにあたしが居てたまるかっ!!」

「わかんないよ! わかんないから行ったんだよっ!!」

メリー「……もういい。 あたしを見つけたとこから話して」


276 : VIPに... - 2013/10/22 16:14:00.34 X8Obn1Uho 195/411


君は虚ろな目をして歩いていた。

あの頃の……優しい光に満ち溢れていた筈の瞳は、

深い悲しみの色に染めらていた。

今すぐにでも声をかけたい…… 君の声が聞きたい……

だけど……

どうやってボクは君の前に現れたらいいって言うんだ!

ボクは『道化』の人形…… 元は君達に恐れられていた存在だ。

それを話したところで受け入れて貰える筈がない。

だからボクは君を見守る事にした。



メリー「あたしメリーさん。 今、ゴミ捨て場に居るの」


277 : VIPに... - 2013/10/22 16:14:40.99 X8Obn1Uho 196/411


ずっと君を見ていた……

メリー「もしもし、今あなたの家の最寄駅に居るの」




「新聞一つ」

店員「はいどうぞ」つ新聞




ずっと君を見ていた……

メリー「もしもし、今タバコ屋さんの角に居るの」




「おばちゃん、ガム一つ」

おばちゃん「はいよ」つガム


278 : VIPに... - 2013/10/22 16:15:13.22 X8Obn1Uho 197/411


ずっと君を見ていた……

メリー「もしもし、今歩道橋に居るの」




「おばあちゃん、一人で登れる? 荷物持とうか?」

おばあちゃん「ほんとで? 助かっちゃー」

「うん、じゃ行こう」

おばあちゃん「もっけだのぉ~」




ずっと君を見ていた……

「ふぅ……」ドサッ

おばあちゃん「ほんとで助かったぁ~、ありがどの~」

「いえいえ、どういたしましてw」

おばあちゃん「オラほの家さすぐそこだからや、お茶出すさげ飲んでげ」

「ありがと~ ちょうど喉が渇いてたんだ~♪」


279 : VIPに... - 2013/10/22 16:15:39.86 X8Obn1Uho 198/411


ずっと君を見ていた……

「ズズズ…… ふぅ~ お茶美味しい」

おばあちゃん「さ、これもけ」つ煎餅

「いただきま~す」パリパリ

おばあちゃん「うめがぁ~?」パリパリ

「うん、やっぱりお茶にはお煎餅だよね~」パリパリ




ずっと君を見ていた……

「おばあちゃん、肩こってない?」

おばあちゃん「なしてやぁ?」

「へへっ。 美味しいお茶とお煎餅をごちそうになったお礼にね」

「おばあちゃんの肩を叩いてあげたいんだ」

おばあちゃん「ほぅけ。 んだばお願いすっがのぅ」


280 : VIPに... - 2013/10/22 16:16:07.22 X8Obn1Uho 199/411


「痛くない?」トントン

おばあちゃん「いいあんべだ。 ほんて極楽だぁー」

「そう? よかったぁ」トントン

おばあちゃん「でってまんずやぁー、歳だば取ってぐねぇーもんだぁ」

「どうして?」トントン

おばあちゃん「こいだババさなっど、体のあっちゃこっちゃさガダくっさげ、やんだもんだ」

「まぁまぁそう言わないでw そのおかげでボクとおばあちゃんは出逢えたわけだし」トントン

おばあちゃん「んだのぉ~」

「あはは」トントン


メリー「待て待てまていっ!! ストップストップッ!!!」
__________
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281 : VIPに... - 2013/10/22 16:16:40.79 X8Obn1Uho 200/411


「えっ?」

メリー「なんでおばあちゃんとマッタリしてんだよっ!!」

「だってお茶飲んでけって言うもんだからさー」

メリー「途中までは良かったよ! あたしの事見ててくれたんだなって思えたよ!」

「でしょ」

メリー「なんで途中からおばあちゃんとの話になってんだよっ!!」

「……あ」

メリー「おばあちゃん見ててどうすんだよっ!! あたしどこ行ったんだよっ!!!」

「ごめん……」シュン……

メリー「それとなぁ…… おばあちゃんなに言ってかわかんねぇよっ!!!」


288 : VIPに... - 2013/10/23 17:57:55.25 Kzw4QexEo 201/411


ずっと君を見ていた……



メリー「あたしメリーさん。 あなたの後ろに居るの」

「いやあああぁぁーーーーっ!!!」タッタッタッ



メリー「……今日も違ったか」





『あの子』を探し続ける君をボクはずっと見て来た。

でも……

だめだ。 もうだめだ…… 辛い…… 辛すぎる……

もう限界だ。 このままじゃ、いけない……

そしてボクは……


289 : VIPに... - 2013/10/23 17:58:27.12 Kzw4QexEo 202/411


「はぁ…… はぁ…… はぁ……」

「い…… 一体なんだったの?」

「……ちょっといいかな」

「えっ?」

「ボクは見ていたんだ……」

「!!」

「貴女と…… あの女の子とのやりとりを一部始終見ていたんだ」

「あ…… 貴方は誰?」

「ボクは…… あの女の子の……」

「と…… 友達なんだ」


290 : VIPに... - 2013/10/23 17:59:28.87 Kzw4QexEo 203/411


__________
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___

「……で、最後にかかって来た電話を切ったらあの女の子が……」

「わ…… 私の後ろに……」ブルブル……

「ごめんね。 怖がらせてしまって」

「え…えぇ…… だ…大丈夫……」

「でもね、悪気はないんだ。 だってあの女の子は……」

「えぇ…… にわかには信じられないけど……」

「その話が本当なら…… 可哀想な子……なのね」


291 : VIPに... - 2013/10/23 18:00:10.69 Kzw4QexEo 204/411


「それで…… 何故そんな話を私に……?」

「実は貴女にお願いがあるんだ」

「お願い?」

「うん。 貴女の携帯を見せて欲しいんだ」

「どうして?」

「あの女の子の…… メリーさんの電話番号が知りたい」

「……そう言うことね」ピッ

「ありがとう」ピッピッピッ

「ねぇ……」

「うん?」

「あの子を幸せにしてあげて」

「……必ず」

「頑張って!」
__________
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292 : VIPに... - 2013/10/23 18:00:43.36 Kzw4QexEo 205/411


―――[メリーさんの家・リビング]―――

「……とまぁ、これがメリーさんの前に出て来る迄の経緯だね」

メリー「ほぉ……」イライラ

「……? どうしたの?」

メリー「べっつにぃー」イライラ

「なんか…… 機嫌が悪くなってない?」

メリー「なんでかなー なんでだろーねー」

「さ…… さぁ……」

メリー「なーんかさー、最後に出て来た女の子とさー」

「うん」

メリー「楽しそーにお喋りしてんなーって思ってさー」

「そうかなぁ~」


293 : VIPに... - 2013/10/23 18:01:43.60 Kzw4QexEo 206/411


メリー「さてと…… あんたの話はよくわかったよ」

「うん」

メリー「……ありがとう」

「えっ?」

メリー「その…… あ、あたしを…… さ、探してくれて」

メリー「大変だったんだよね。 あんたもさ……」

「メリーさん……」

メリー「あたしと同じ様に…… あんたはずっとあたしを探してくれてたんだよね」

「……ゔん」

メリー「ありがとう。 あたしをずっと見守っててくれて……」

「うん…… うん……」

メリー「あなたは本当に優しい人。 辛かったんだよね……」

メリー「もがいているあたしを…… 見てるだけってのが辛かったんだよね」

「ゔん゙…… ゔん゙……」ジワッ


294 : VIPに... - 2013/10/23 18:04:25.09 Kzw4QexEo 207/411


メリー「泣くんじゃねぇ! ”男”だろっ!!」

「だって…… だっで……!」ウルウル……

メリー「だから泣くんじゃねぇ! 抱きしめんぞコラッ!!」

「無理…… だっで…… メリーざんに…… ぞんなごど言わ゙でじゃ……」ウルウル……

メリー「あーっ! もぉーっ!!」ギュッ

「!! メリーざ……?」

メリー「しょうがねぇーーなあぁぁーーーっ!! 思いっきり泣けよバカッ!!」ギューーッ

「うわあぁぁーーんっ!! メリーざぁぁーーんっ!!」

「逢いたかったよぉ……ひぐっ 辛かったよぉ……ひぐっ」

メリー「あーあっ! やっちまったよ! ホントに抱きしめちまったよっ!!」ギューーッ





「メリーざん…… メリーざん…… ぐすっ……」

メリー「ふふっ…… まぁいっかぁ~」ナデナデ


299 : VIPに... - 2013/10/24 16:04:01.32 01hbmDTho 208/411


メリー「もう大丈夫?」

「うん…… なんかごめんね……」

メリー「うへへ…… ごちそう様でした」ジュルリ……

「……? ごちそう様?」

メリー「ううん。 なんでもない」

メリー「さてと……」

「うん」

メリー「そろそろ寝よっか」

「…………」

メリー「ありがとね、色々話してくれて」

「メリーさん…… まだだよ」

メリー「えっ?」

「まだ…… 話したいことが…… いや……」

「話さなければならない事があるんだ」

メリー「…………」


300 : VIPに... - 2013/10/24 16:05:02.87 01hbmDTho 209/411


厭な予感がしてた……

メリー「いやいや、今日はもう遅いし明日でいいよ」

これから彼の口から語られる話に、あたしは無意識に恐怖を覚えていたんだ……

「ダメ…… ここからが本題なんだ……」

メリー「はは~ん…… わかったぞ~ あんた、まだ寝たくないんでしょ」

だからあたしは……

先延ばしにしようとしていたんだと思う

「メリーさん……」

メリー「ね、トランプでもしよっか! ね、ね♪」

「メリーさん!」

メリー「っ!!」

でも……

「大事な…… 大事な話なんだ……」

彼は…… 彼の真剣な眼差しはそんなあたしを逃がしてはくれなかった


301 : VIPに... - 2013/10/24 16:06:35.08 01hbmDTho 210/411


「ねぇメリーさん…… なんでだと思う?」

メリー「な、なにが……」

「最初にボクが君の前に現れた時…… なんで女の子みたいな話し方をしてたんだと思う?」

メリー「あ…… あれじゃない? そ…… そうキャラ設定!」

「……違うよ」

メリー「じゃ、あれ…… なんかで聞いた事あるんだけど、女の子に女の子の口調で話しかけるとさ」

メリー「女の子は心を許してしまうから…… 的な」

「違う…… 違うよ。 ボクはそんな事を考えていたわけじゃない」

メリー「へー…… そ、そうだったんだぁ~ メリーさん早とちりしちゃった!」テヘッ

「覚えている筈でしょ…… だってボクはその人の真似をしていたんだから……」

メリー「はぁ? あ、あ…… あんた…… あたしって者がありながらまた他の女と……!」

「ふざけないでっ!!」

メリー「っ!!」


302 : VIPに... - 2013/10/24 16:07:41.89 01hbmDTho 211/411


聞きたくない……

「ふざけないでよ…… メリーさん……」

その先は聞きたくない……

「もう…… 事実から目を背けるのはやめよう」

やめて……

「事実を…… 受け入れて……」

もうやめて……

「君は…… 捨てられたんじゃない…… 『あの子』に捨てられたんじゃない……!」

それは…… あたしが…… あたしが必死に忘れようとしていた事……

「捨てられたと思い込んでいただけだ。 それよりも……」

お願い……

「それよりももっと…… 辛い事を忘れるために……」

お願いだから…… その先は…… 言わないで……

「だって…… 『あの子』は……」

メリー「もういいっ!!!」


303 : VIPに... - 2013/10/24 16:09:26.87 01hbmDTho 212/411


メリー「もういい! それ以上聞きたくない! もういいよっ!!」

「ダメだ! それじゃなにもかわりやしない!」

メリー「もういいって言ってるでしょ! ぶっ殺すよっ!!」

「殺されたって構わないっ!!」

メリー「っ!!」

「君が望むなら…… 君がそう望むならボクの命を君に捧げよう」

メリー「な…… なに言ってんのさ! バカじゃないの!」

「だから…… お願い……」

メリー「あ…… あんたは……」

「お願いだから、受け入れて……」




「『あの子』が死んでしまった事実を」


304 : VIPに... - 2013/10/24 16:09:57.49 01hbmDTho 213/411


あたしを捨てた『あの子』が憎かった。

狂おしい程に憎かった。

でも…… それ以上に愛していた。

苦しい程に愛していた。

だからあたしは探してる。

『あの子』を。


例え、永遠に出逢えなくとも……





例え、永遠に出逢えなくとも……

例え、永遠に出逢えなくとも……

例え、永遠に出逢えなくとも……


ちがうっ!!


305 : VIPに... - 2013/10/24 16:10:40.51 01hbmDTho 214/411


メリー「違う違う違うっ!! お姉ちゃんは生きてるっ!!」

「違わない!」

メリー「絶対に違うっ!! あたしを置いてお姉ちゃんが死ぬ筈ないもんっ!!」

「辛いけど受け入れなきゃダメなんだ!」

メリー「なんなのよあんた! どうしてそんな事言えるのっ!!」

メリー「あんたはあたしとお姉ちゃんの事が大好きなんじゃなかったのっ!!」

「大好きだよっ!!」

メリー「だったらやめてよ! そんな事言うのやめてよっ!!」

「メリーさん……」

メリー「そ…… そうだ! あんたも一緒に探してよ」

メリー「あたしと一緒にさ…… お姉ちゃんを探そうよ」

「メリーさん…… 思い出して……」

メリー「なにを……」

「『あの子』が最後に…… 『あの子』が最後に言った言葉を……」

__________
______
___


306 : VIPに... - 2013/10/24 16:11:33.20 01hbmDTho 215/411


―――[過去・病院]―――

あの子「けほっ…… けほっ……」

お姉ちゃんは元々体が弱かった。

小さい頃から入退院を繰り返し、学校へはまともに通えなかった。

あの子「ふふっ…… そんな心配そうな顔しないでw」

そう言いながらお姉ちゃんは笑った。



看護婦A「…… 聞いた?」

看護婦B「えぇ…… ○△○号室の男の子……」

看護婦A「残念だったわね……」

看護婦B「やりきれないわね」



あの子「…………」

そんな事情もあり、『あの子』は仲の良い同年代の友達が居なかった。

出来たとしても、失ってしまった後の悲しさが怖くて友達を作ろうとしなかった。

だから唯一の…… 心を許せる友達はあたしだけだった。

あの子「ふふっ。 わかってるよメリーさん」ギュッ

あの子「大丈夫。 大丈夫だよw」

やめてよ…… なんでそんな風に笑えるの……


307 : VIPに... - 2013/10/24 16:12:09.68 01hbmDTho 216/411


あの子「げほっ…… げほっ……」

医師「ダメだ…… もう、手の施しようがない……」

「ううっ……」

「なんとか…… なんとかならないんですか!」

医師「残念ながら……」

「これからなんです! 娘の人生はまだこれからなんですっ!!」

「お父さん……」

「本当なら…… 本当ならこんな所に居るべきじゃないんだ!」

「本当なら…… 学校に通い…… 青春を謳歌している筈だったんだ」

「恋をして…… 結婚して…… 子供が出来て……!」

「俺達が皺くちゃのジジイとババアになって! 孫の面倒を見て……!」

「それがこんな…… こんなところで……!」

「こんな事が許される筈がないんだっ!!」

あの子「お…… 父さ…… ん……」

「!!」


308 : VIPに... - 2013/10/24 16:12:57.76 01hbmDTho 217/411


あの子「ご…… ごめん…… ね……」

「何故だ…… 何故おまえが謝らなければならない……」

あの子「ふふっ…… さ、最後まで…… し…心配かけちゃった……ねw」

どうして…… どうしてなの……

あの子「あ…… あたし…… こ…… これでもさ…… げほっ……」

あの子「し…… 幸せだったんだよ……」

あの子「だか…… らさ…… そんな顔…… しないでw」

どうしてこんな時まで笑ってられるの……

あの子「ふふっ…… ありがとね…… メリーさ……ん」

あの子「あたしが…… 死んでも……」

あの子「…… ------ だよw」

もうやめてっ!!!

__________
______
___


309 : VIPに... - 2013/10/24 16:13:34.27 01hbmDTho 218/411


メリー「もうやめて! もうやめてよっ!!」

「メリーさん……」

メリー「思い出したくなかった…… 絶対に思い出したくなかったのに!」

メリー「なんでこんな事するのっ!! なんでこんな酷い仕打ちをするのっ!!」

「ボクは最初に君に打ち明けた時……」

「ボクの事を打ち明けた時、こう言った筈だ……」

メリー「えっ……」
______
___

「だからボクは君の前に現れた」

「例えどんな手段を使っても、君に嘗ての笑顔を取り戻させる為に」
___
______


310 : VIPに... - 2013/10/24 16:14:11.98 01hbmDTho 219/411


メリー「それが…… こんな事だったって言うの……」

「そう…… 今の君は、まだ本当の笑顔を取り戻せてなんていないんだから」

メリー「あんたの言ってる事は滅茶苦茶よ……」

「どうして」

メリー「あたしにこんな事実を突き付けて希望を……」

メリー「あたしから希望を奪うことがあんたの目的だったっていうの……!」

「違う…… そうじゃない…… そうじゃないんだよ」

「君が…… 君が事実を受け入れる事が重要なファクターだったんだ」

メリー「ワケわかんない…… あんたの言ってる事はワケわかんないよっ!!」

「もういいよ…… 今なら大丈夫……!」

メリー「何が大丈夫だって言うの! 全然大丈夫なんかじゃないっ!!」

「今のメリーさんなら…… 君の……」

メリー「いい加減にっ……!」



プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「えっ……」


311 : VIPに... - 2013/10/24 16:14:52.53 01hbmDTho 220/411


プルルルル…… プルルルル……

メリー「まさか……」

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「そんな筈ない……!」

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「だって…… そんな事ありえない……!」

「メリーさん…… 出て……」

プルルルル…… プルルルル…… 

メリー「だって…… だって……」

「はやく出て。 待たせちゃダメだよ」

メリー「でも……」

プルルルル…… プルルルル…… 

「そうすればきっと…… 前に進めるから」

メリー「…………」

ピッ


あの子『もしもし、あたしお姉ちゃん。 あなたの後ろに居るの』


317 : VIPに... - 2013/10/24 22:18:17.03 01hbmDTho 221/411


メリー「うそ……」

あの子「ふふっ…… 嘘じゃないってばw」

メリー「お姉ちゃん…… どうして…… お姉ちゃん……」

あの子「メリーさん…… お姉ちゃんだよ」

メリー「お姉ちゃんっ!!!」

メリー「お姉ちゃん! お姉ちゃんだっ!! お姉ちゃんだっ!!」

あの子「そうだよメリーさん、お姉ちゃんだよ」

メリー「今まで何処行ってたの! 探したんだよ! あたし必死になって探したんだよっ!!」

あの子「ううん……ずっと居たよ。 あたし、メリーさんの傍にずっと居たんだよ!」

メリー「なんで! じゃあなんで! なんでずっと無視してたの! なんでどうしてっ!!」

あの子「違うの…… 違うのよ! あたしずっとメリーさんに話しかけてた!」

あの子「あたしずっとメリーさんに…… メリーさんに声をかけてたんだよ」

メリー「うそ…… 嘘だ……!」


318 : VIPに... - 2013/10/24 22:19:58.26 01hbmDTho 222/411


あの子「でもね、メリーさんは聞いてくれないの…… メリーさんに聞こえなかったの」

メリー「そ…… そんな……」

あの子「あたしいつもメリーさんに…… ずっとメリーさんに話しかけたんだよ」

あの子「あなたが家に帰った時、あなたにいつもお帰りって言ってたんだよ」



『あの子』はあたしに、「ただいま」って必ず言ってた。

そしてあたしは『あの子』が帰って来た時、いつも「お帰り」って必ず言ってた。

例え『あの子』に聞こえなくとも……


たとえ『あの子』に伝わる事がなかったとしても……


メリー「嘘だっ!!」


319 : VIPに... - 2013/10/24 22:20:53.46 01hbmDTho 223/411


あの子「嘘じゃない…… ずっと話しかけてたの…… でもね、あなたには伝わらないの」

メリー「嘘よ! 嘘だよっ!! そんな筈ない!」

メリー「あたしがお姉ちゃんの声を…… お姉ちゃんの事無視するだなんてありえないっ!!」

メリー「だって! あたしはっ!! ずっとずっとお姉ちゃんを探してたんだよっ!!」

「だからだよ」

メリー「えっ……」

「君が『あの子』を…… お姉ちゃんが死んだ事を拒絶したから……」

メリー「っ!!」

「さっき言ったでしょ。 君が事実を受け入れる事が重要なファクターだったって」

メリー「そ…… そんな……」

あの子「だからね…… あたしはあなたに……」

あの子「道化君を通してあたしが死んじゃった事を思い出させようとしたの」

あの子「道化君はすでに…… あたしが死んだ事を受け入れていたから」

メリー「じゃあ、あんたは始めから…… 始めからお姉ちゃんが見えてたって事……?」

「そう…… そうだよ……」

メリー「ふざけんなっ!!」


320 : VIPに... - 2013/10/24 22:21:44.27 01hbmDTho 224/411


メリー「ふざけんな! ふざけんなふざけんなっ!!」

「…………」

あの子「メリーさんっ!!」

メリー「鬼っ!! 悪魔っ!! この人でなしっ!!! ふざけんなっ!!」

メリー「あたしが! あたしがどんな思いでお姉ちゃんを探してたかっ!!」

メリー「あんただって知ってた筈でしょっ!! それなのにどうしてっ!!」

メリー「どうして今までっ!! どうして今まで黙ってたんだよっ!!」

「…………」

あの子「メリーさんっ!! もうやめなさいっ!!!」

メリー「じゃああたしがっ!! あたしが今までやって来た事はっ!!」

メリー「なんだったってのよっ!! うわあああぁぁーーーーっ!!!」

「ごめんね…… ホントにごめんねメリーさん……」

メリー「謝んなよっ!! 謝ってんじゃねえよっ!! バカ野郎おぉーーーっ!!」

あの子「いい加減にしなさいっ!!」

メリー「!! お姉ちゃ……」


321 : VIPに... - 2013/10/24 22:22:34.13 01hbmDTho 225/411


あの子「道化君は悪くない。 あなただって知ってる筈でしょ!」

メリー「違うよ! こいつはあたしの事嘲笑ってたんだ!」

メリー「自分はお姉ちゃんの事見えてるクセに……」

メリー「必死になってお姉ちゃんを探すあたしを嘲笑ってたんだ!」

「…………」

あの子「そんな筈ない。 だってあなたもわかってる筈じゃない!」

メリー「なにをさ……」

あの子「道化君は……本当に優しい人だって」

メリー「そ……それは……!」

あの子「道化君があなたを…… あたし達を見つけた時、どんな顔をしてたと思う?」

メリー「えっ……」

あの子「彼はあたし達を見つけた時…… 彼のその顔は絶望そのものだった!」

「お姉ちゃん……」

322 : VIPに... - 2013/10/24 22:23:25.20 01hbmDTho 226/411


あの子「あなたにわかる? 必死になって探し当てた人が……」

あの子「死んだ様な目をして歩いている姿を見た時の気持ちが……」

メリー「そ…… それは……」

あの子「その上、あなたが探し求める人は、ずっとあなたの傍に居て……」

あの子「あなたの事を心配してずっと……ずっと一緒に居るのに……」

あの子「声も聞いて貰えない…… 話しかけているのに振り向いても貰えない」

あの子「そんなあたし達を彼は…… 道化君は見抜いてしまったんだよね」

「お姉ちゃん……」

メリー「でも……」

あの子「ねえ聞いてメリーさん…… あたしの話を……」


323 : VIPに... - 2013/10/24 22:24:20.84 01hbmDTho 227/411


__________
______
___

あの日…… そう雨の日だった……

メリー「お姉ちゃんどこ……」

あの子「ここよ! メリーさん、あたしはここに居るよっ!!」

メリー「今度こそ…… 今度こそお姉ちゃんを……」

あの子「どうしてなの…… なんでわかってくれないの……!」

あたしはメリーさんの傍で、ずっとずっとあなたに話かけていた……


メリー「あたしメリーさん。 今大きな橋を渡ってるの」


あの子「誰か止めて…… この子を止めて……!」

あの子「お願いっ!! お願いだからっ!! 誰かこの子を止めてっ!!!」

そんなあたしの悲痛な叫びが……

「!! ま、まさか……!」

あの子「えっ……」

彼を呼び止めた。


324 : VIPに... - 2013/10/24 22:25:04.43 01hbmDTho 228/411


「そんな…… メリーさん…… それに……!」

あの子「ねぇあなた…… あたしが見えるの? あたしの事わかるの?」

「お姉ちゃん…… お姉ちゃんなんでしょ!?」

あの子「お…… お姉ちゃん?」

「そうか…… ボクがわからないんだね」

あの子「あなた…… あたしを知ってるの?」

「そう…… ボクは…… いやなんでもない…… 人違いでした……」

あの子「いや…… あたし覚えてる。 あなたの事覚えてる……」

「えっ……」

あの子「あなた…… ○○さんね。 『道化』の人形の!」

「なっ…… なんでそれを……!」


325 : VIPに... - 2013/10/24 22:25:56.56 01hbmDTho 229/411


あの子「メリーさんも綺麗にしましょうね」

「ふふっ。 --ったら本当にメリーさんが好きなのね」

あの子「だって、あたしはメリーさんのお姉ちゃんだから」

あの子「ほらメリーさん、気持ち良いでしょ?」

「そうね、メリーさんも気持ち良いって言ってるわね」

あの子「お母さん、メリーさんの事がわかるの?」

「ふふっ。 さぁどうかしらね」

あの子「えーずるいぃー!」


326 : VIPに... - 2013/10/24 22:26:29.01 01hbmDTho 230/411


あの子「ふふっ。 あたしもね、大人になったから…… かな」

「……ボクが怖くないの?」

あの子「ううん全然w だって今なら……」

あの子「今のあたしなら、あなたの気持がわかるんだもの」

「お…… お姉ちゃん……!」ジワッ

あの子「ほら泣かないの! 男の子でしょw」

「ゔん…… わがっだ……!」

あの子「ふふっ……」

「おねえぢゃんーーーーーっ!! うええぇぇーーーーっ!!!」

あの子「あちゃ~ やっぱダメか」


327 : VIPに... - 2013/10/24 22:27:12.39 01hbmDTho 231/411


あの子「でもさ君の事、○○さんって呼ぶのもちょーーっと抵抗あるわね」

「ゔん…… ボクもやめで欲しい……」

あの子「じゃ、今日から君は道化君!」

「道化君……?」

あの子「そ、道化君。 君は皆を楽しくさせる道化君になるのw」

「へへっ…… なんだよそれw」

あの子「ほら笑った! だからさ、そんな辛気臭い顔してないでさ笑おうよw」

「お姉ちゃんだって人の事言えないでしょ」

あの子「あ…… そうだった……」orz

「だからって簡単に落ち込まないでよ……」


329 : VIPに... - 2013/10/25 01:52:10.47 RCq258zPo 232/411


それからあたしは…… あたし達は君を止めるための手段を探したの

あの子「うーん…… どうしたらいいのかなぁ」

「こーゆーのはどうかな?」

あの子「えっ?」

「ボクにお姉ちゃんの魂を憑依させるの」

あの子「えーっと…… つまりどゆこと?」

「ボクの体にお姉ちゃんが乗り移ってさ……」

あの子「ほーほー……」

「メリーさんに逢うの」

あの子「……どーやって乗り移るの?」

「さ…… さぁ……」


330 : VIPに... - 2013/10/25 01:53:17.45 RCq258zPo 233/411


あの子「……と言う訳で……」

「言う訳で……」

あの子「合体してみましょう♪」

「おー!」

あの子「とりゃっ!!」

「あ……///」

あの子「よっと……」

「やんっ……/// お姉ちゃ…… そんなとこさわっちゃダメ……///」

あの子「もしかして感じてるの…… ほれここか!」

「や…… だ、ダメだって…… そこは…… やぁん///」

あの子「じゃ…… こんなのはどぉ?」

「やぁん/// はぁ…はぁ…はぁ… もうダメ……ん……///」

あの子「ふふっ。 かわいい~///」

「お…… お姉ちゃ…… 虐めちゃ……やぁん……///」

メリー「はいはいはいっ!!! ストップストップッ!!」

__________
______
___


331 : VIPに... - 2013/10/25 01:54:16.12 RCq258zPo 234/411


あの子「えっ?」

メリー「なんでだよっ!! テメーらいい加減にしろっ!!」

「だって……」

あの子「ねぇ……」

メリー「せっかくシリアスな雰囲気になったのにぶち壊しだよっ!!」

「シリアス……?」

メリー「そもそもあたしの居ないとこでイチャつくってどーゆーつもりだよっ!!」

あの子「ははーん…… メリーさんひょっとしてや・き・も・ち焼いてんでしょっ!!」

メリー「うるさーーいっ!! 真面目にやれっつってんのっ!!」

あの子「ふふっ…… そうねw」

メリー「だから単芝やめろよっ!!」

「まぁまぁメリーさんw」

メリー「おまえもやめろっ!!」


332 : VIPに... - 2013/10/25 01:55:17.74 RCq258zPo 235/411


__________
______
___

結局合体は出来なかったの……

あの子「ごめんね、道化君……」

「うん……///」ドキドキ

あの子「それと…… ごちそう様」

「……? ごちそう様?」

あの子「ううん、なんでもない。 うへっうへへっ……」

メリー「やっぱあんたはあたしのお姉ちゃんだよっ!!」

「でもさ…… どうしようっか……」

あの子「そーだねー。 じゃあこうするのはどうかな?」


333 : VIPに... - 2013/10/25 01:56:40.91 RCq258zPo 236/411


あの子「……と言う訳で……」

「えっとぉ……」

あの子「道化君にはあたしの真似をして貰います!」

「えーと…… どう言うこと?」

あの子「違う違うっ!! どう言うことかしら! リピートアフターミー!」

「ど…… どう言うことかしら……?」

あの子「GooDッ!!」

「えへへ……」

……と言う具合に道化君を調教…… じゃなかった。 あたしの雰囲気を叩き込んだ。

メリー「待て待てまてぃっ!! 今、調教って言ったよね! 言ったよねっ!!」


334 : VIPに... - 2013/10/25 01:57:20.85 RCq258zPo 237/411


あの子「さて…… これであなたは立派なあたしよ」

「そうかしら?」

あの子「ふふっ。 自信を持ってw」

「よーし! ボク頑張るっ!!」

あの子「ちがーうっ!!」スパーン

「よ…… よーし、あたし頑張るわよw」

あの子「うんうんその調子…… これで人様の前に出しても笑われないわw」

メリー「笑われるわっ!! 寧ろ人様に指差されるわっ!!」

335 : VIPに... - 2013/10/25 01:58:32.45 RCq258zPo 238/411


「お姉ちゃーーーんっ!! メリーさんの電話番号GETしたよ」

あの子「よくやったわ道化君っ!!」

「はぁ…… でもなぁ…… 緊張するなぁ……」

あの子「しょうがないわね~ じゃ、これっ!!」つ酒

「お…… お酒……?」

あの子「さぁ気付けにグイッっと!」

「ね…… ねぇ…… どうやってそんなもの手に入れたの?」

あの子「気合よ気合w」

「そっか…… 気合かぁ……」

「よしっ…… ゴキュッ…… ゴキュッ……」

あの子「あらいい呑みっぷり///」

「うぃ~ ひっく……」ピポパ……

プルルルルル……

「あたし、男さん」

メリー「待て待てまてぃっ!!!」

__________
______
___


336 : VIPに... - 2013/10/25 01:59:25.13 RCq258zPo 239/411


メリー「おまえかっ!! おまえの差し金だったのかっ!!」

あの子「ちょっ…… 痛いよメリーさん……」

メリー「おまえの所為だったのかっ!! あたしあの時すんごい怖かったんだからっ!!」

「ちょっ…… メリーさん……」

メリー「ちょっとだまってろっ!!」クワッ

「ひっ!?」ビクッ

あの子「メリーさん…… ちょっと落ち着こうよ」

メリー「あーーーっ!! もぉーーーっ!! このバカお姉っ!!」

メリー「あんたなんて…… あんたなんてっ……!!」


メリー「大好きだバカッ!!!!」


337 : VIPに... - 2013/10/25 02:00:19.78 RCq258zPo 240/411


あの子「メリーさん……」

メリー「だいずぎだよっ!! だいずぎだよバガッ!!」

メリー「だいずぎだよっ!! お姉ちゃんだいずぎだよバガァァーーーッ!!」

あの子「あたしも…… メリーさんの事大好きだよっ!!」

メリー「ふええぇぇーーーんっ!! だいずぎだバガーーーッ!!!」

「メリーさん……」

メリー「あんだのごども…… ずぎだバガッ!! だいずぎだよバガッ!!!」

「メリーざ…… ボグもボグもずぎ…… ボグもだいずぎだメリーざんっ!!」

あの子「あだじも゙……あだじも…… ぶだりのごどずぎ……!!」

あの子「だいずぎ…… だいずぎよぉぉーーーーーっ!!!」


338 : VIPに... - 2013/10/25 02:01:32.44 RCq258zPo 241/411


メリー「ふえぇぇーーーんっ!!!」ギュッ

「うえぇぇーーーんっ!? メリーざーーんっ!!」

メリー「ずぎだバガーーーーッ!!!」チュッ

「ふえぇぇ…… ってえええぇぇーーーーーーーーーーっ!!?」

あの子「わあぁぁ…… ってええぇぇーーーーーーーーーっ!!?」

メリー「ふえぇぇーーんっ!! どざぐざ紛れにじゅーじじゃっだあぁぁーーーっ!!」

「なんでごのタイミングでチューずるのぉぉーーーっ!!」

メリー「だっでずぎなんだもぉぉーーーーーんっ!!!」

「ずるいよメリーざぁぁーーーーんっ!!」

あの子「わあぁぁーーんっ!! メリーざん大胆っ!! わああぁぁーーーんっ!!」

メリー「グスッ…… えへへ…… 大好き///」ギューーッ

「グスッ…… ボ…… ボクも……///」

あの子「グスッ…… お…… お姉ちゃんは……?」

メリー「だ~い好きっ///」

あの子「えへへっ///」


__________
______
___


340 : VIPに... - 2013/10/25 02:02:32.11 RCq258zPo 242/411


メリー「さてと…… これからどうしようか」

「ねぇ…… こう言うのはどうかな?」

あの子「今度はさ、あたしを探すんじゃなくて……」

あの子「悲しそうな子のところに行って元気にするって言うのはどうかしら?」

メリー「あっ! それいいね」

「迷惑じゃないかな……」

あの子「大丈夫! 元々メリーさんが今までやって来た事だって十分迷惑かけてるから」

メリー「ちょっ…… まぁそうなんだけどさ……」

「ふふっ。 なんだか楽しそうだね」

あの子「そうでしょ」

メリー「ねぇ…… あのさぁ~」

「えっ?」

あの子「なに?」

メリー「なんかこうさー 足りねえんだよなぁ~」


341 : VIPに... - 2013/10/25 02:03:19.15 RCq258zPo 243/411


「足りないって……?」

あの子「なにが?」

メリー「いや、だからさ…… なんかこーあんだろうがっ!!」

「全く……」

あの子「わかりませんなぁ~」

メリー「だからさこう言う時、あんた達はいつもやってんでしょうが!」イライラ

「あれって……?」

あの子「なぁに?」

メリー「だからさ…… やれよ……!」

「えっ? なにを……」

あの子「クスクス…… 」

メリー「勿体ぶってんじゃねえよっ!! あれだよあれっ!!」

「……なにが?」

メリー「だからぁ……」



メリー「単芝やれよっ!!!!」


342 : VIPに... - 2013/10/25 02:04:37.41 RCq258zPo 244/411


ねぇ…… さみしいの……?

ねぇ…… 泣いてるの……?

そう…… 辛いんだね……


だったら…… あたしと…… あたし達さ……

遊ぼうよ……

きっとあたし達なら…… あなたを…… あなたを元気出来るから……


メリー「あたしメリーさん。 寂しがり屋のあなたの後ろに居るの」





『あたし、男さん』メリー「は?」 おわり


343 : VIPに... - 2013/10/25 02:05:06.80 RCq258zPo 245/411


シコシコ書いてる途中ふと思いました。

このスレ、ゲロスレだった筈なんですが、元々メリーさんネタだったと思って

あわてて軌道修正し、これはメリーさんスレだと言い訳したのですが

どう見ても単芝スレです。本当にありがとうございました。







  ∧,,∧
  (;`・ω・)  ,
  / o={=}o , ', ´
、、しー-Jミ(.@)wwwwwwwwwww






お付き合い下さり本当にありがとござんしたm(..)m





続き
男『あたし、男さん』メリー「は?」【後日談】


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