一方「どうやら俺はお前に惚れてるらしい」
御坂「は? 何言っちゃんてんのアンタ。寝言は寝て言え」
一方「寝言じゃねェし。今言った通りだっつーの」
御坂「…………頭痛い。全然、全く、これっぽちも、理解が出来ない」
一方「お前日本語すら理解できねェとかやばくねェ?」
御坂「うるさい。私は日本語だって英語だって仏語だって完璧よ!!」
一方「あァン? じゃァ、俺の言ったことはちゃンと理解できンだろ」
御坂「出来るわけないでしょぉおおおおがぁぁぁぁあああああああ!!!!」
御坂「アンタが、私に、惚れてる?」
御坂「そんなの天地がひっくりかえったってあり得ないでしょ!!? 普通に考えて!!」
元スレ
一方「どうやら俺はお前に惚れてるらしい」御坂「寝言は寝て言え」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287835911/
一方「普通に考えてあり得てるから、さっきの発言になるんだろォが」
御坂「アンタなんでそんな悟ったような態度で入れるわけっ!?」
一方「別に悟ってねーよ。俺は自分の気持ちに素直なだけですゥー」
御坂「四月馬鹿の嘘にしたって限度があるわぁああああ!!」
一方「超電磁砲、本当に頭ヤバインじゃねェ……? 今、秋だぞ……」
御坂「例えよ例え!! それに頭がやばいのはアンタじゃボケぇえ!!」
一方「あンま興奮すンなって。短気は損気っていうだろ」
御坂「誰のせいだと思ってんのよ!!??」
一方「…………?」
御坂「アンタよ、アンタ! ア・ン・タ・の・せ・い・! 本気でわかりません、みたいな顔して首を傾げるな!!」
御坂「……駄目だ、本気で頭痛い」
一方「そら、そンだけ怒鳴ってたらな」
御坂「…………、アンタが命かけてまで守った打ち止めとか、
なんだかんだで馬が合いそうな番外個体が好きだってんなら、まぁ、まだわからなくもないけど」
一方「ンで、打ち止めや番外個体が出てくるンだよ」
御坂「……アンタが『妹達』を守ってくれてるってのは妹達から聞いてるし。
命を賭けて守るくらいだから、その中の誰かに惚れてるって話なら考えられなくもないかなって」
御坂「わたしは確かにあの子たちの素体だけど、『妹達』のカテゴリーに含まれないわよ。
アンタの脳内、なんか変な勘違いでも起こして、勝手にわたしをアンタの庇護対象にでもいれたんじゃないの?」
一方「なにが言いたい」
御坂「庇護欲と恋愛感情勘違いしてんじゃないの、ってこと。まぁ打ち止め達と同じ顔してるから、混乱してるだけよ」
一方「…………アイツらのことはひとつの信条みてェなモンだ。恋愛沙汰は関係ねェ」
御坂「……なに、怖い顔して睨んでくんのよ」
一方「俺が惚れてるのは打ち止めでも、番外個体でも、妹達の誰でもねェ。超電磁砲、お前だ」
御坂「…………いい加減、からかうのは止してよ」
一方「…………からかってねェっつの。
拒否されンのは覚悟の上だが、―――俺の中の気持ちまで否定すンな」
御坂「……アンタ、私と殺し合いをした仲よ?」
一方「そォだな」
御坂「こうやって何もなさそうに喋ってるけど、わたしはアンタのこと許してる訳でもないのよ?」
一方「…………だろォな」
御坂「それでも、本気で言ってるって?」
一方「お前にしてみれば残念なことかもしれねェが、俺は本気だ」
御坂「…………嘘、ついてるような目にはみえないか」
一方「俺は最初から本音しか言ってねェ」
御坂「―――この展開は予想外過ぎ」
一方「あァ? 俺は『大事な話がある』って呼び出しだだろ」
御坂「打ち止めとかのことを相談されるかと思ったから、来ただけよ」
一方「俺が告るって分かってたら?」
御坂「わざわざ聞くこと、ソレ? 多分、わかってたら来てない」
一方「……さすがにそこまでバッサリ言われると心が痛いンですけど」
御坂「アンタと私との関係性なんて、そんなもんでしょ」
一方「俺の気持ちが本当だってことはわかっただろ、さすがに」
御坂「さすがに、ね」
一方「…………ンで?」
御坂「なによ」
一方「一応、俺、告白したンですが?」
御坂「返事くれって?」
一方「……おゥ」
御坂「――――正直に言うけど」
一方「正直に言ってくれ」
御坂「わたしはアンタを恋愛対象として見ることは出来ない。他に、好きな人居るから」
一方「…………」
御坂「アンタの気持ちに応えることは出来ない。……応えるつもりも、ない」
一方「…………だよなァ」
御坂「これで、いいかしら」
一方「……ン、わかった。あンがとよ」
御坂「…………」
一方「―――随分お優しい答えが返って来たから、少し拍子抜けした」
御坂「別に、やさしくなんか」
一方「お前、俺のこと嫌いだろ?」
御坂「そ、れは……」
一方「普通なら『よく言えたモンだ、死ねクソ野郎』程度の罵声が帰って来ても当たり前だ」
御坂「…………」
一方「ほンと、お優しい直球すぎる答えどォも」
御坂「……話、これで終りでいい?」
一方「……あァ」
御坂「お茶代は」
一方「わざわざ時間つくってもらったのは俺だ。俺が払うから気にすンな」
御坂「……そう。ご馳走さま」
一方「―――打ち止めがお前に会いたがってる。たまには構ってやってくれ」
御坂「うん、わかった。……じゃ、失礼するわね?」
一方「……オゥ」
一方「…………きッついな、やっぱ」ボソ
御坂「―――、一方通行」
一方「……帰るンじゃなかったンですかァ?」
御坂「帰るわよ。けど、その前にひとつだけ」
一方「なンだよ」
御坂「…………確かに、私はアンタのこと嫌い、というかあまり良くは思ってない」
一方「……当然だな」
御坂「でも、さ。アンタが妹達のためにしてくれた事には感謝してる」
一方「…………」
御坂「……そんだけ。じゃ、本当に失礼するわ」
一方「――――――、余計にきつくなったわ」
一方通行「……戻ったぞ」
打ち止め「おかえりなさーい、ってミサカはミサカは笑顔であなたを出迎えてみるっ!」
番外「おかえりー第一位。ぎゃっははは! 予想通り暗い顔だね。それで? 負け戦の感想は?」
打止「み、番外個体……ストレートすぎるんじゃないかなって、
ミサカはミサカはあえてスルーしてた話題に迷わずツッコミをいれる番外個体に小言を言ってみる……」
一方「お前の言うとおり負け戦だ。特になにもねェよ」
番外「だよねーっ。あっはは、当たり前の結果なのに、なぁにいっちょ前に荒んだ顔して。何さまなのかな? かな?」
一方「うっせェ、オレは第一位様だよ」
打止「……その、あんまり強がらなくてもいいんだよ? ってミサカはミサカは気を使ってみる」
一方「―――強がってねェさ。お前が気遣う必要はどこにもねェよ」
番外「そんなに顔を真っ青にして、らしくない顔して言われても説得力がないね。まぁ、ミサカは面白ければ別にいいけど」
打止「……その、ミサカに出来ることがあるなら」
番外「ほうっておきな打ち止め。アンタがやさしい言葉をかけたってどうにもなりゃーしないよ」
打止「…………」
一方「番外個体、べらべらうるせェぞ」
番外「ああ怖い怖い♪ そんな目で睨まれたらミサカ泣いちゃう☆」
一方「勝手に泣いてろ」
番外「うっわ、つまんない反応ー」
一方「…………俺は寝る。邪魔すンじゃねェぞ」
番外「どーぞどーぞ、部屋に閉じこもって一人でセンチメンタル浸ってたらぁ? ぎゃは」
一方「……寝るだけだっての」
打止「ご飯の時間になったら起こそうか? ってミサカはミサカ部屋に戻ろうとするあなたに聞いてみたり」
一方「…………、いや」
番外「悲しすぎて食も細くなっちゃった系? にあわねぇえええええ」
打止「そ、だよね。ご飯食べる元気ないよねってミサカはミサカは」
番外「コイツはそんな柔なぼっちゃんじゃないよ。
これ以上打ち止めは心配するのは無駄なんじゃなーい?
――――だよね、第一位さまぁ?」
一方「……飯の時間になったら、声、かけてくれ」
打止「……ッ! うん、わかったよ、ってミサカはミサカは確かに了解しましたってびしっと敬礼してみたり!」
一方「…………」
御坂『わたしはアンタを恋愛対象として見ることは出来ない』
一方「俺だって、なンでお前を恋愛対象として見るようになったのか、不思議だっての」
御坂『他に、好きな人居るから』
一方「多分、っつーか絶対に三下だろォな」
御坂『アンタの気持ちに応えることは出来ない』
一方「……鼻から分ってた答えじゃねェか」
御坂『……応えるつもりも、ない』
一方「――――――可能性ゼロ、ってなァ」
一方「…………、クソッ」
打止「……あの人、大丈夫かなってミサカはミサカはぼやいてみたり……」
番外「さっきも言ったでしょ。打ち止めが心配したってどうにもならないよ」
打止「そうだけど。それでもあの人の傷つく背中は見たくないの、ってミサカはミサカは本音を吐露してみる」
番外「―――いつもどおり振舞ってやりな。腫れものにさわるように接したって傷つけるだけだと思うけど?」
打止「……あなたがいつも見たい面白可笑しくあの人をちゃかしたのは、そういう理由なの?
ってミサカはミサカは素直じゃない番外個体に聞いてみる」
番外「さあどうだろうね。楽しければそれでいいってのは本当だし」
打止「……やっぱり、ミサカ達にはどうにも出来ないのかな、ってミサカはミサカはしつこいけど聞いてみたり」
番外「ミサカ達はお姉さまじゃない」
打止「お姉さまが開けた穴は、お姉さまにしかうめられないのか、ってミサカはミサカは落胆してみる……」
番外「……その穴も、自然治癒しか方法がないみたいだけどねー」
一方「……そもそも、超電磁砲と接点を持ったのなんて手で数えるしかねェってのになァ」
一方「アイツらの素体だから、気になったてのもあるかもしれねェが……」
一方「…………同じ、超能力者っつー立場なのに、あんだけ堂々といれる姿が、妙に印象に残って」
一方「…………」
一方「三下もそォだが、アイツも俺とは間逆に居るヤツなンだよな」
一方「――――だから惹かれたのか、まではわかンねェけど」
一方「だああああ、面倒くせェヤツ相手に惚れて、玉砕して、この有様だ。チクショウ」
一方「―――って、番外個体の言うところのセンチメンタルに浸ってても何もかわりはしねンだよな」
打止「ねぇねぇ、そろそろご飯の時間だよ、ってミサカはミサカはドア越しにあなたに声をかけてみる」
一方「……あァ」
打止「―――少しは寝れた? ってミサカはミサカは聞いてみる」
一方「ぐっすり、な」
番外「あっれー? えんえん泣いてたのかと思ったけど、案外目元赤くないとか」
一方「どォして俺が泣かねェといけないンだよ。お前は俺になにを期待してンだ」
番外「んー? そうだね。元祖もいいけど、その派生品にも目を向けるような視野?」
打止「―――ッ!?」
一方「はァ? 意味わかンねェ」
番外「でかい態度とる割には、その赤目が捉える視野は狭いね、一方通行」
一方「せまいもなにも、人並だ」
番外「ぎゃっはは、あの黒髪の男とおんなじレベルで特定のことに関して最低視力ってことはわかったよ」
打止「番外個体もズバッというね、ってミサカはミサカは嘆息しながらも首を縦にして同意してみる」
一方「…………は?」
打止「……アナタは線引きがハッキリしてるから、
線引きの外にいるお姉さましか見えてないのかもね、
ってミサカはミサカは指摘してみる」
番外「ミサカは達は、『妹達』なんていうくだらない線引きの内側にいるみたいだからね。ほんとうにくっだらない」
番外「―――んで? さっきは答えが聞けなかったけど、負け戦の感想はぁ?」
一方「だから」
番外「特になにもない訳がないでしょ」
一方「…………」
打止「ちょ、番外個体、その話はもう……」
番外「打ち止めだって気になるでしょ? コイツとお姉さまのお熱いご・関・係☆」
打止「……それはそうだけど、ってミサカはミサカは小声で呟いてみる……」
一方「…………綺麗サッパリ、フラレマシタ」
番外「やっぱりねー」
打止「そっか、ってミサカはミサカは……」
番外「そっかそっか、やっぱり可能性すら残されずに、撃沈してきたわけだ」
一方「――――――まァな」
番外「…………ふーん」
打止「…………番外個体。考えてることなんとなくわかるけど、
今言うことでもないと思うけど、ってミサカはミサカは先回りしてけん制してみる」
番外「いやん、打ち止めチャンってばこーわーいぃ」
一方「……お前ら、なんの話してンだ?」
番外「―――――アナタへの宣戦布告の話しだよ」
一方「宣戦布告だァ?」
番外「そう、宣戦布告」
打止「アナタ、踏みとどまるつもりはないの? ってミサカはミサカは再度確認してみる」
番外「ないね。ミサカたちじゃ穴はうめられない。
けど、せっかく穴が空いて弱ってるんだから。狩りをするには絶好のチャンスだ」
打止「なんだか弱みに付け込むような感じじゃない、ってミサカはミサカは」
番外「好きに言ってな。敵が一人減ってミサカには好都合なだけだし」
打止「そんなッ!」
番外「さぁて待たせたね。楽しい楽しい宣戦布告のお時間だよ、一方通行」
一方「なにがなンだかさっぱりわからねェ……」
番外「お姉さまなんてさっさと諦めて、ミサカを選びなよ一方通行」
一方「…………は?」
打止「―――ッ!」
番外「退屈はさせないと思うよ」
一方「おま、何を言って――」
打止「み、ミサカも!」
一方「あァ?」
番外「なんだ、結局アンタもするんじゃん、宣戦布告」
打止「他の誰を選ぶなんて嫌。このミサカを選んで、ってミサカはミサカは磯かに温めてたアナタへ好意を露わにしてみる!!」
一方「…………は? へ?」
番外「あっはぎゃはああ、これは楽しい展開になってきね!」
番外「なに、その間抜けな面。予想外すぎたってか?」
打止「……これは全然予想外の展開じゃないんだよ、ってミサカはミサカはアナタに釘をさしてみる」
一方「…………ねェだろ。この展開はねェだろォが」
番外「どうしてそういう結論になるのかな? ミサカ達はこうも真摯な態度だっていうのに」
一方「…………どう考えても無理がある。俺はお前たち『妹達』を」
打止「『ぶッ殺した罪人だから』って? 確かにそうかもしれないけど。
―――アナタは、ミサカ達を助けてくれたヒーローでもあるじゃない、ってミサカはミサカは反論してみたり」
番外「残念なことに、何も不自然なことはない。
「あり得ない」と思いつつ、アンタはお姉さまに惹かれたんだろ?
「ありえない」と思いつつ、ミサカ達がアナタに惹かれたってなんら可笑しくない」
一方「本気で言ってんのかよ」
打止「本気だよ。アナタがお姉さまに勇気をだして思いを告げたように、
ミサカ達も本気で言ってるんだよ、ってミサカはミサカは声を大にして言ってみる!」
一方「…………」
番外「『妹達』は守る存在であって、手をだしていい存在じゃない、
っていうテメェだけのルールから、ミサカ達をそろそろ除外してくんない?」
打止「……あなたの気持ちがお姉さまにむかってると分っても諦めない、諦めきれないってミサカはミサカは訴える」
一方「――――可能性は、ゼロだ」
番外「ぎゃはは、それはそれで覆すのが楽しそうだね」
打止「……あなたを想っていれば可能性はゼロじゃないってミサカはミサカは信じてみたり」
番外「どうやら、ミサカ達はアンタをどうしようもないほど好いてるみたいだから」
打止「――――覚悟してね、ってミサカはミサカは念押しして宣戦布告をしてみたりッ!」
一方「―――俺が惚れてるのは、超電磁砲だ」
番外「それを踏まえての、布告だよ」
一方「……勝手にしろ」
一方「俺だって、まだ完璧に諦めたわけじゃねーけどなァ」
打止「望むところだよ、ってミサカはミサカはえっへんと胸をはってみる」
一方「―――そォかい」
76 : 以下、名... - 2010/10/24(日) 01:06:25.34 b3fnccEq0 27/31おわり
突発的な妄想をだらだらと続けて申し訳なかった
よくわからないオチですんません
お見苦しいssに遅くまでお付き合いありがとうございました
77 : 以下、名... - 2010/10/24(日) 01:11:21.53 rLPwNFpp0 28/31えっ終わりなの?
えっ?
89 : 以下、名... - 2010/10/24(日) 07:47:29.88 z2u89qjx0 29/31続けてほしかったな
大層乙であった
御坂(あたしは…あたしが好きなのは…)
上条「ん?よう御坂」
御坂「な、なんでアンタがここに居んのよ!」
上条「自分の住んでる学区に居ちゃおかしいかよ」
御坂「そ、そんなこと、ないけど…ないけど…さ…」
上条「なんかあったのか?」
御坂(自分の気持ちに素直に…か)
95 : 以下、名... - 2010/10/24(日) 13:03:04.11 SxGTUelg0 31/31そっちじゃないそっちじゃない
貧乏螺子様のSS
上条「約束したよな?例え地獄の底でも、お前を ――― 」→一方通行「いい子にしてたかァ?」(電磁通行)
「こねこと一方通行」(番外通行)
他に
番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ?」→一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」(番外通行)
(済まぬ、タイトル失念したが、多分)打ち止め「あなたのYシャツ貸してってミサカはミサカは」(打止通行)
最近纏めて貧乏螺子様のSS読み返している私には嬉しいSSでした。
でも「御伽話の終わり」(打止・一方通行・超電磁砲)は悲しいので未だに辛いが……